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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1701-1800

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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1701-1800

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SEPULTURA - Dante XXI ★★ (2007-02-01 01:01:00)

一応スタジオ・アルバムとしては10thアルバムになるでしょうか。'06年発表。
ダンテの『神曲』を現代と絡めて描写したコンセプト・アルバムということで、かなりの意欲作という印象です。ヨーロッパのクラシカルなサウンドのメタル・バンドが『神曲』を取り上げるのなら分かりやすいですが、彼らがやるというのには驚きました。
いきなり冒頭で米英や国連批判をぶちかましていたり、実に「らしい」感じに料理していて面白いです。個人的にはダンテの宗教的倫理観にはちょっと不快感も覚えるので、ストーリーに忠実より、いじってあった方がとっつきやすい感じ。
地獄篇、煉獄篇と来て、天国篇でも救いがない辺りが興味深いです。『NATION』みたいなストレートなメッセージも良いですが、こういうひねった形にすると皮肉も効いて来ます。
サウンド的には色々凝ったこともしていますし、相変わらずジャンルごった煮な音楽性ですが、アルバム全体ではちゃんと統一感のある作品になっているのも良いですね。(ただし、日本盤ボーナス・トラックの余韻ぶち壊しの入れ方はマイナス。JPの「復讐の叫び」という選曲はナイスですが)
マックス脱退後も彼らは良いアルバムをつくってきたし、今回もバンドの新たな代表作と言えるくらいの力作だと思いますが…イゴール離脱が一時的なものであって欲しい。


STARSHIP - No Protection - Nothing's Gonna Stop Us Now ★★★ (2007-01-24 23:49:59)

たまにラジオや有線でかかっているのを聴くと、やっぱり良い曲だなぁと、帰ってまた聴きたくなります。
たしかこの曲を聴いて洋楽に興味を持ったような記憶があります。


THE CURE - Wild Mood Swings - This Is a Lie ★★ (2007-01-24 23:39:11)

ストリングスのアレンジも雰囲気たっぷりですが、歌声とサビの歌詞がもう反則です。
この1曲だけで、アルバム1枚分の価値がありました。


ZEELION - Zeelion ★★ (2007-01-21 00:37:00)

スウェーデンの様式美系バンドの'98年発表の1stアルバムです。
ジャケやバンド名の響きから、メロディアス・ハード系のバンドかと思って聴いたら、いきなり荘厳な序曲から疾走ネオ・クラシカル・メタルが始まったので、思わずのけぞってしまいました。
とはいえ聴き進めばミドル・テンポのロック・ナンバー、明るめのポップな曲、バラードと、色々な曲調が楽しめます。
メロディづくりが上手く、演奏もテクニカルで、ヴォーカルもちゃんと感情が入っていて素晴らしい。
独自の個性とかはあまり感じませんが、メロディアスHM/HR好きにはおすすめできる良い作品です。
エモーショナルなバラードの(5)「SAVE ME」がお気に入りです。


SYSTEM OF A DOWN - System of a Down ★★ (2007-01-21 00:15:00)

初めて聴いた時のインパクトの大きさは特筆ものですね。不思議なメロディや、妙にユーモラスな響きの歌声にはびっくりしました。それまでのミクスチャー系へヴィ・ミュージックの典型にはまらない個性が新鮮でした。
歌詞にも考えさせられるし、これは真剣に聴くべきバンドだなと、一気に引き込まれました。(でも「昆布茶きのこな人々」はちょっと・・・)
後のアルバムも良いんですが、やっぱり一番最初に聴いたこのアルバムの衝撃は超えません。


JAMES LABRIE'S MULLMUZZLER - MullMuzzler 2 ★★ (2006-08-23 20:54:00)

↑で皆さんおっしゃってますが、DREAM THEATERよりもジェイムス・ラブリエの魅力が引き出されている感じで、とても楽しめます。
曲調は多彩ですが、全体的に無理が少なく、伸び伸び歌っている感じがします。
アートワークは気持ち悪いし、歌詞はけっこう暗いのが多いですが、声には温もりが感じられ、雰囲気が優しいアルバムだと思います。
お気に入りは(4)「FALLING」と(9)「LISTENING」です。
いっそプログレやメタル要素を最小限にして、ポップスやバラード・アルバムなんかのサイド・プロジェクトをやってくれないかなと、これを聴いて思いました。


MAGELLAN - Hour of Restoration ★★ (2006-08-23 20:48:00)

もうプログレど真ん中な感じで、適度にハードで特に癖もなくて聴きやすいので、プログレッシヴ・ロック(メタルではなく)入門に適したアルバムだと思います。
(1)「MAGNA CARTA」はレーベル名からきた曲名かなと軽く考えていたら、もろに歌詞がそのものずばりなイギリス大憲章についてで、驚きました。何たるセンス。
曲にはYESの影響がかなり出ていますが、様々なバンドの影響を混ぜ込んで、「平均的な普通のプログレ」みたいなものをつくり出している印象です。
メロディもとっつきやすく、歌もしっかり目立っているので、退屈せずに聴けます。
進歩的でも革新的でもないですが、こういうのもやっぱり良いですね。


VOIVOD - The Outer Limits ★★ (2006-08-23 20:38:00)

これは思わずジャケ買いしてしまいそうになります。チープで古臭いSFデザイン(しかも立体画)がたまりません。
初期の強烈な攻撃性はどこへやらの、プログレっぽい変態ロック。この異質さは比較するバンドが思い浮かびませんね。
買った当時はスラッシュっぽさも期待しちゃっていたので、肩透かしな印象でしたが、徐々にはまってきて、この独特な空気にやられました。
音づくりや声にも、妙に雰囲気が漂っています。メロディも変。
(1)「FIX MY HEART」から感じるおかしな昂揚感だけでもう、ワクワクしてしまいます。17分もあるのに飽きずに聴ける(7)「JACK LUMINOUS」はまさしくアルバムのハイライト。古臭いけれど、未来的。SFだなぁ。


SHADOW GALLERY - Carved in Stone ★★ (2006-08-23 20:29:00)

水彩画のように淡い哀愁を感じさせるドラマティック・プログレ・ハードが楽しめます。
基本的には美しく透明感のある音世界という感じで、まさしく癒し系。キーボードやフルートがいい味だしています。
逆にたまにヘヴィな曲が入ると、邪魔に感じてしまうくらい。次作みたいにヘヴィなテーマで気合を入れすぎたプログレ・メタルを演っても、何か違和感を感じてしまうのです。ヴォーカルのタイプがあまりメタル向きじゃないせいでしょうか。
お気に入りは、恐らく旧約聖書にあるバベルの塔の崩壊に題材を採ったと思しき(5)「DO'NT EVER CRY, JUST REMEMBER」です。前後のインスト曲のつながりも良い。


WITHOUT WARNING - Believe ★★ (2006-08-23 20:19:00)

最初に聴いた時、1曲目のドラムがどことなくSIAM SHADEっぽく聴こえて、あ、面白いバンドだなぁと思いました。
プログレ的なテクニカルさを持ったHM/HRバンドの、'95年発表の2ndアルバムです。
骨太で、かなりヘヴィな曲もありますが、HMよりはHR色が強い印象です。
ヴォーカルのかすれた声や、ミドル・テンポ主体の楽曲の中で目まぐるしく変化するリズム隊など、ありそうでないタイプの個性的なバンドだと思います。
もうちょっとメロディアスにしても良いんじゃないかとも思いますが、けっこう気持ちよく聴けるので、それなりにお気に入りです。


PSYCHOTIC WALTZ - Into the Everflow ★★ (2006-08-23 20:07:00)

このアルバムを買った時は思い切りメタル初心者で、とりあえずヘヴィ・メタルっぽい作品を買って聴いてみたいと中古屋に行って、バンド名が良いからと選んだ記憶があります。
長らく聴いていなかったんですが、久々に聴き返すと、独特の味があって、面白いアルバムです。
リズム展開の面白さはまさしくプログレ・メタル。しかし無駄に楽器バトルなどには走らず、けっこうメロディや楽曲のドラマを重視している感じ。
メロディが不気味で陰気で幻想的だし、疾走したりもしないので、一般受けはしないかもしれません。トリップしちゃってる歌詞も変てこ。
ヴォーカルの浮遊感とか、あまりメタルっぽくないなぁと思っていたら、JANE'S ADDICTIONに影響を受けていたりもするみたいですね。
とても魅力的かと言えば、そうとも言い切れませんが、無個性なテクニカル・バンドを聴くよりはよっぽど刺激的なので、個性的なプログレ・メタルを聴きたい人にはおすすめ。


PINK FLOYD - The Dark Side of the Moon ★★ (2006-08-22 20:02:00)

たしか10年以上前に、深夜放送で「THE DARK SIDE OF THE MOON」というタイトルのSF映画を観た記憶があります。
月の裏側でバミューダ・トライアングルのように宇宙船が行方不明になり、そこへ向かった宇宙船の乗組員たちが、次々に腹部を三角形にえぐられた姿で見つかり……というB級ホラー作品でした。
当時はアルバムはまだ聴いてなかったんですが、ジャケには見覚えがあったので、「おいおい」と心の中で突っ込みを入れてしまいました。
この作品を聴くたびに、あの映画を思い出してしまいます。
ところでこのアルバムって、けっこうテクノ方面にも影響を与えていそうですよね。トリップ感覚やサンプリングSEの使用とか、アンビエントを聴いているみたい。
メタル耳で聴こうとするとかったるくてストレスがたまってくるし、じっくり落ち着きたい気分のときに聴いています。
心地よく眠りに落ちようとするその時、鳴り響く鐘の音にびっくりして目が醒めたりしちゃったりも。


I POOH - Parsifal ★★ (2006-08-22 19:53:00)

イタリアの場合、普通のポップスでも超人的な喉と声量の歌い手がド迫力で歌っていたりするので、最初はずいぶんとソフトな歌と楽曲に、物足りなさを感じました。
『パルシファル』というタイトルから、子供のころに読んだ聖杯伝説や円卓の騎士の物語を想像し、ドラマティックなシンフォ・プログレを期待してしまったせいもあります。
(1)~(8)曲目は、ほとんどロックしていないので、メタル耳には厳しいものがあります。ただ、こういう音楽なんだと承知した上で聴き直すと、ロマンティックで暖かいポップ・ソングの数々を、しみじみ楽しむことが出来ました。
大仰なプログレッシヴ・ロックを味わうことが出来るのは、ラストのタイトル曲だけなのですが、しかしこの1曲だけでも十分満足させてくれます。
特に曲後半の、オーケストラと一緒に、溜めて溜めて盛り上がるところは、ここだけ別のバンドかと思うほどに圧巻です。


LIONSHEART - Lionsheart ★★ (2006-08-08 20:54:00)

やはり真っ先に耳を捉えるのは(5)(6)(7)といった文句なしの名曲なんですが、ブルージーでごくごく普通なハード・ロックという印象の他の曲もまた、魅力的です。歌が上手いと、楽曲が何割か増しで良く聴こえます。
パワー・バラード(9)「ALL I NEED」なんかはもうモロ好みです。
ライヴがひどかったというのばかりが何度も話題にとりあげられるバンドですが、アルバムに罪はありません。


WHITE LION - Mane Attraction ★★ (2006-08-08 20:43:00)

バラードが充実していて、和むアルバムです。
しかし(3)「LEAVE ME ALONE」はグルーヴィなアップ・テンポ・ナンバーで超ノリノリ。なんか1曲だけ浮いてる気もしますが、気に入っています。
インスト(11)「BLUE MONDAY」はゲイリー・ムーアにしか聴こえません。
(12)「FAREWELL TO YOU」の「さよーならー♪」は妙に発音が良いと言うか滑らかで、自然な感じがグッドです。


VINCE NEIL - Exposed ★★ (2006-08-08 20:32:00)

大して期待もせずに聴いたのですが、本家モトリー以上にかっこよくて、これには大満足でした。凄いプレイヤーと組んで古巣を見返すようなド派手な作品を出すって、デイヴィッド・リー・ロスがヴァン・ヘイレンを追い出された時と似てますね。
(1)「LOOKS IN HER EYES」、(5)「THE EDGE」といったスティーヴ・スティーヴンスならではの曲がやはり光っています。
あと(8)「LIVING IS A LUXURY」が妙に耳に残ります。


PRAYING MANTIS - To the Power of Ten ★★ (2006-08-08 20:09:00)

もちろん彼らの傑作といえば『A CRY FOR THE NEW WORLD』や『TIME TELLS NO LIES』といった泣きメロ満載のアルバムであるわけですが、ちょっと本筋から外れたこのアルバムも捨て難いのです。
らしくないいくつかの曲がアルバムを散漫にし、ヴォーカルが評判の悪いゲイリー・バーデンということで、ファンには辛い作品かもしれません。
でもどうしても憎めない。いやそれどころか、実はPRAYING MANTISのアルバムでは最も聴く回数の多い作品だったりします。
ずーっとマンティス節じゃ飽きちゃうところを、雰囲気の違う曲がほど良く気分転換させてくれるせいでしょうか。


VIPER - Soldiers of Sunrise ★★ (2006-08-05 00:59:00)

最初に2ndから聴いたので、あまりの落差に愕然としました。
いや~、下手っぴだなぁ。でもこの若さにまかせた暴走みたいな雰囲気もやっぱり楽しい。メタルへの情熱が伝わってきます。
アンドレ・マトスの原点がこれかと思うと、実に微笑ましいです。
「でっかい音でかけろよ!!」っていう解説の言葉がいいですね。


SATAN - Court in the Act ★★ (2006-08-05 00:51:00)

雰囲気たっぷりの不気味なイントロ(1)「INTO THE FIRE」が良い味を出しています。
つづいて轟音の後に(2)「TRIAL BY FIRE」の特徴的なリフ(スピード・ダウンさせたらAMORPHISが使いそうなメロディですね)が疾走し始めるところなんて、かっこいい。たまに出る素っ頓狂なシャウトも面白いなぁ。BLIND GUARDIANがカヴァーしたやつも強烈で良いけれど、イントロとセットのオリジナルは格別の味わいがあります。
NWOBHMらしい勢いにあふれた(4)「NO TURNING BACK」、(6)「BREAK FREE」あたりもお気に入りです。
安っぽくも毒々しいジャケもインパクトがあって面白い。


EDGUY - Hellfire Club ★★ (2006-08-05 00:42:00)

私も『VAIN GLORY OPERA』だけ聴いて、後はパスしていたんですが、ここでの評価につられて試しにと思って買いました。
正直、びっくりしました。こんなに強力なバンドになっていたとは。
ヴォーカルも変なアクがなくなって聴きやすくなったし、サビメロの昂揚感といったら、メタラーでなくても興奮させてしまいそう。
(4)「DOWN TO THE DEVIL」にはもう降参です。
しかしこのバンド、ジャケをもうちょっとなんとかしたらもっと売れそうなのにっていうアルバムが多いですね。なんて地味なアートワークなんでしょう…。


HALFORD - Crucible ★★ (2006-08-05 00:19:00)

せっかくFIGHTやTWOで試行錯誤していたのに、それを裏切るように発売された1stには(非常に高品質のメタル作品ではあったのですが)正直のめり込むことが出来ませんでした。
何のためにJUDAS PRIESTを脱退したのかという思いが強かったです。ロブには常に冒険して欲しかったので。
ライヴ盤もさすがに凄いとは思ったものの、やはり未来を向いた作品とは感じられずに手放しでは褒められませんでした。
この2ndに関しては、前作よりは実験的という話だったので期待して聴いたのですが、「BETRAYAL」がいきなり「EXCITER」の焼き直し的歌メロなのにげんなりして、第一印象は良くありませんでした。
しかし時をおいて聴きなおしてみると、これがなかなか楽しめました。
もっと実験しても良かったとは思うし、もっと革新的なバンドもいくらでもいますが、それでもやはりHALFORDならではの可能性の片鱗を示してみせた作品だと思います。
お気に入りは地味めながら毛色の違った雰囲気をかもし出している(8)「HERETIC」です。


SCANNER - Ball of the Damned ★★ (2006-08-05 00:03:00)

'96年発表の4thアルバムです。
2ndまでのB級ジャーマンの方が、ある意味インパクトが強く、個性が際立っていた気もしますが、バンドとしては明らかな成長が見られます。
(1)「PUPPET ON A STRING」をゲストのラルフ・シーパースが歌っているのに、2曲目以降も聴き劣りしないくらい、ヴォーカルのハリドン・リーが上手い。もはやB級とは言えません。
スピード・ナンバーだけでなく、ミドル・テンポの楽曲も、メロディがしっかりしていて魅力的。
QUEENの「INNUENDO」をカヴァーするなどという恐れ多いことをやってますが、意外にこれがはまっていて驚きました。


PRIMAL FEAR - Primal Fear ★★ (2006-08-04 23:53:00)

GAMMA RAY時代のラルフ・シーパースには、さほど思い入れはなかったのですが、PRIMAL FEARになってからは、その強力な歌声にしびれました。
(11)「RUNNING IN THE DUST」でのシャウトなんてもう、鬼ですね。
このアルバムではまだジャーマン臭さが強く残っているのと、「SPEED KING」のカヴァーが中途半端な位置に入っていたりするなど不満も多少ありますが、これだけ骨太にメタルらしいメタルを叩きつけてくれたら、1stとしては文句なしです。


PHANTOM - Cyberchrist ★★ (2006-07-30 20:54:00)

非常にアレなジャケを見て、「B級メタル・バンドに違いない」と思って買いました。'93年発表の3rdアルバムらしいです。
中身に関してはそれほど期待せずに聴いたのですが、これが超強烈なJUDAS PRIEST系正統派メタルで、びっくりしちゃいました。
ヴォーカルのハイトーン・シャウトにしても、ギターの攻撃的かつ重厚なリフと切れのあるソロにしても、リズム隊の重々しい響きにしても、これはまさしく一級品。
ルックスだって悪くないし、なんでこんなバンドが無名でいたのかが分からないです。
お気に入りは気持ち良く疾走する(10)「PREYING WITH THE MANTIS」とミドル・テンポで威厳に満ちた(11)「LAST MAN STANDING」ですが、全曲素晴らしい。
これぞメタル。硬派でパワフルなヘヴィ・メタルが好きな人は買いです。


VICIOUS RUMORS - Word of Mouth ★★ (2006-07-30 20:44:00)

これまた素晴らしいメタル・アルバムです。曲の幅が広がっても、実力のあるバンドはやはり良いものをつくるという見本のような作品。
メタラァさんがMETAL CHURCHの『HANGING ON THE BALANCE』と比較していますが、確かに共通するものを感じます。ジャケのしょぼさとか、前作の評価が非常に高いこととか。
「THUNDER AND RAIN」だけでもおつりが来るほど感動できますが、アルバムのどこを聴いてもかっこいいし、疾走感は少なめでも熱さやメロディの質で満足させてくれます。
ボーナス・トラックのライヴも美味しい選曲でうれしい。


METAL CHURCH - Hanging in the Balance ★★ (2006-07-30 20:38:00)

ジャケがあまりにもひどいので損をしている分というのは、けっこう大きいんじゃないかと思います。私も中古の叩き売りでなければ手を出さなかったかも。
しかし中身は本当に良いです。
楽曲に磨きがかかり、印象的なメロディが増えています。曲調も広がり、飽きずに最後まで聴けるし、気合も十分で、相変わらずこれぞメタルと言える硬派な作品。
スラッシュ・メタル的なものを期待すれば外れでしょうが、高品質のメタル・アルバムです。


WINTERS BANE - Heart of a Killer ★★ (2006-07-30 20:28:00)

やはりまず耳を惹くのは新人バンドの作品らしからぬティム・オーウェンズの圧倒的な歌唱力なのですが、テクニカルかつメロディにも気を配った楽器陣も、新人離れした実力を発揮しています。
物語の表現力がIRON MAIDEN並みと言ったら褒めすぎでしょうか。
(1)~(6)は連続した歌詞になっていて、自らが死刑を言い渡した殺人犯の心臓を移植された判事が、次第にその殺人犯に心を乗っ取られて……という不気味なストーリーもの。
ジャケのイラストもストーリーに合わせています。
こういうのはプログレッシヴ・パワー・メタルとでも言ったら良いのでしょうか。KING DIAMONDやICED EARTH、SAVATAGE、ANNIHILATORなんかが好きな人にはおすすめできます。
複雑な展開を見せるので、キャッチーさや分かりやすい疾走曲というような魅力にはいまひとつ欠けますが、かなりのハイ・クオリティだと思います。
ホラー、サスペンス系の歌詞をドラマティックに表現するのにヘヴィ・メタルという音楽はぴったりだなと改めて感じさせてくれるアルバム。
お気に入りは初期JUDAS PRIESTに通じるような妖しさ漂う(8)「NIGHT SHADE」ですが、どの曲も甲乙つけ難いです。


MARILLION - Seasons End ★★ (2006-07-24 23:49:00)

「名盤」と呼ばれる作品としては『BRAVE』や『MISPLACED CHILDHOOD』が挙がると思うんですが、曲の好み度合いで、このアルバムをよく聴きます。
特に(2)「EASTER」は大好きなんですが、ただ終盤で出てくるパートだけ余計に感じてしまって……せっかく曲にひたっていたのに、気分が壊れてしまって嫌なのです。
同じように感じる曲だと、スタレビの「木蓮の涙」のラストのところとかが雰囲気ぶち壊しで……って、関係ないですね。
(9)「THE SPACE...」の美しさ、悲しさも、涙を誘います。


TRIUMPH - Surveillance ★★ (2006-07-24 23:37:00)

本当にさわやかで良いメロディがいっぱいです。哀愁も適度に感じられて、素晴らしい。
ベスト盤買うよりもベストな印象です。
TRIUMPHって、まるでパワー・メタルみたいなバンド名だから、そこで微妙に損していたりするような気がします(私も誤解していました)。メロディアス・ハード・ロックのファンにこそおすすめ。


RUSH - Permanent Waves ★★ (2006-07-24 23:28:00)

RUSHはとてもアクが強く、大作主義云々や演奏はともかくとして、あの声で歌われるメロディアスとも言い難い曲が、なかなか好きになれませんでした。
このアルバムも、とりあえず名盤と言われているし、安く見かけたから一応買っておくかぐらいの気持ちで買いました。
ところが聴いてみたら、もう1曲目の「THE SPIRIT OF RADIO」からいきなりメロディが印象的になっていて、歌声もさほど気にならずに聴けて、抵抗なくすんなりと楽しむことが出来ました。
そんなわけでRUSHの良さというものを初めて教えてくれた作品として、これはお気に入りのアルバムです。
ジャケもクールですが、パンチラが全然色っぽくないのが不満と言えば不満かも…なんていうのはどうでもいいですね。


PINK CREAM 69 - Pink Cream 69 ★★ (2006-07-24 23:07:00)

2ndの方がメジャー感があるし、デヴィッド・リードマン加入後の方がバンドとしてのレベルは上だと思いますが、どれが一番好きかといえば、この1stです。
哀愁のメロディ満載で、このアルバムとソロの1stこそが、哀メロ・メイカーとしてのアンディ・デリスの真骨頂だと思います。
アンディ作じゃないけどボーナス・トラックのおふざけナンバー「WHITE MEN DO NO REGGAE」も楽しくて好きです。


WARRIOR SOUL - Drugs, God and the New Republic ★★ (2006-07-23 20:09:00)

久々に聴いたら異様にかっこよかったです。登場が10年早かったんじゃなかろうかと思うくらい、古さをまったく感じさせない音楽です。
ヘヴィ・グルーヴと印象的なヴォーカルが、これを聴けと迫ってくる。妙にエネルギーを感じます。
この熱いようで冷笑的で挑発的な歌、ジェロ・ビアフラっぽいなぁと思っていたら、Kamikoさんも同じように感じていたみたいですね。
こういうのこそがオルタナティヴっていうのかもしれない。でも売り方次第では時代を代表するカリスマ・バンドになっていてもおかしくなかったと思える作品です。


LARD - The Last Temptation of Reid ★★ (2006-07-23 20:02:00)

MINISTRYとDEAD KENNEDYSが一緒にやっちゃうっていうのが、好きな人にはたまらない組み合わせですね。
インダストリアル・メタルっぽい楽曲に、あの変な歌が乗っかって、やはり独特で面白いことになっています。
良いんだけどちょっと軽いし当たり前すぎて物足りないかな…なんて思っていると、最後に(9)「I AM YOUR CLOCK」でやらかしちゃうのがまた素敵です。
最初は輸入盤を買ったんですが、歌詞が知りたくなって日本盤で買い直しちゃいました。やっぱり歌詞は強烈。ジャケもインパクト大。


WESTWORLD - Westworld ★★ (2006-07-23 19:47:00)

RIOTのマーク・リアリとTNTのトニー・ハーネルという、好きな人にはたまらない組み合わせ(?)なプロジェクトの1stです。'98年発表。
まあ音楽性は普通にメロディアスなハード・ロックです。
悪くはないのですが、けっこう惜しい曲と言うか、個人的な好みからすると微妙に痒いところに手が届かないような曲が多くて、ちょっと欲求不満な作品かも。
(4)「HEART SONG」、(5)「LITTLE VOICES」、(6)「BRING THE WATER TO ME」という哀愁のメロディが美しい曲が続くところは好きです。


Y & T - Open Fire ★★ (2006-07-15 00:01:00)

8曲しか入っていないのに、真ん中になぜかスタジオ曲が1曲入っている、中途半端なライヴ盤。ジャケも安っぽいな~。
でも良いんです。これを聴く前は音質がひどすぎて何が何やら聴き取れないブート盤しか持っていなかったので、まともな音でライヴ音源が聴けるだけでも嬉しかった。


NICKELBACK - Silver Side Up ★★ (2006-07-14 23:52:00)

CREEDやGODSMACKと似た感覚で聴いていました。ミドル・テンポの渋いヘヴィ・ロックという感じで、アメリカではすごく受け入れられそうな音。
彼らの場合は重苦しくなりすぎず、とても素直な感じや、哀愁の裏にも微妙な明るさが感じられて、かなりとっつきやすかったです。
聴けば聴くほど、ジワジワとはまりそうな音楽です。
でもこれ、1000万枚以上も売れたんですか。けっこう地味にも感じるんですが、ライヴとかが強力なんでしょうね。


TYGERS OF PAN TANG - Spellbound ★★ (2006-07-14 23:40:00)

いい意味で荒削りで、勢いが感じられます。若いなぁ。
(5)「MIRROR」だけは切ないバラードで、しんみりしちゃいますが、後は哀愁よりまずは攻撃性という感じで、こういうのが当時は「新しい」ヘヴィ・メタルという音楽だったんだろうなぁと、後追いの身としては想像しています。
ジャケも印象的で、好きです。


U.D.O. - Timebomb ★★ (2006-07-14 23:32:00)

U.D.O.って、実はACCEPT以上にクオリティの高いヘヴィ・メタルを生み出しているんじゃないかと思うくらい、外れがないバンドな印象があります。
これぞヘヴィ・メタルという、真っ直ぐな鋼鉄野郎たち。
このアルバムは彼らのアルバムの中では浮いているのかもしれませんが、最初に聴いたU.D.O.作品ということもあり、思い入れがあります。
攻撃的な楽曲にマティアス・ディートの流麗なギターと、ウドのダミ声。全編に疾走感が感じられるのも気持ちいいです。
お気に入りは(5)「BURNING HEAT」、(7)「TIMEBOMB」、8「POWERSQUAD」といったあたりです。


SAVATAGE - Dead Winter Dead ★★ (2006-07-14 23:22:00)

ユーゴスラヴィアの分裂に題材をとった、'95年発表のコンセプト・アルバムです。
曲だけを聴けば、『EDGE OF THORNS』がやっぱり一番かなとも思いますが、ストーリーを追いながら聴くと、このアルバムは本当に感動的。
ジョン・オリヴァが全曲歌っちゃったりすると暑苦しすぎですが、メインがザッカリー・スティーヴンスでジョンがおまけというバランスだと、丁度いいです。
やっぱりSAVATAGEはクリス・オリヴァのギターでないと…という方も多いと思いますが、クリス・キャファリーとアル・ピトレリのコンビも良いメロディとプレイを注ぎ込んでいます。
(6)「THIS ISN'T WHAT WE MEANT」以降の怒涛の展開は、泣きまた泣きの音楽世界を描き出します。(11)「NOT WHAT YOU SEE」で感動が最高潮に達するところなんか、何回もリピートで聴きたくなっちゃうくらい。
ストーリーも話題になり、ヨーロッパではかなり売れた作品だったはず。これはメタルのコンセプト・アルバムの中ではかなりの傑作だと思います。


SOULFLY - Soulfly ★★ (2006-07-04 00:42:00)

サッカーのW杯を観ていたら、このアルバムを思い出しました。「UMBABARAUMA」ゴールの男…。
ゲストも多く、幅広い音楽性を取り入れた雑食アルバムなのに、統一感は不思議に損なわれていないのがマックスの凄いところでしょうか。
曲数は少し多すぎて、さすがにダレますが、気合は十分。
スピリチュアルな(8)「SOULFLY」が一番好きです。


OPETH - Damnation ★★ (2006-07-04 00:34:00)

叙情味を堪能したい気分の時には、どうしてもデス・メタル的なパートが邪魔に感じられて不満だったので、こういうアルバムも出してくれたのは嬉しいです。
ギターやキーボードの音づかいや、クリーン・ヴォーカルの美しさは、たまりませんね。暗鬱叙情プログレ好きには涎ものでしょう。彼らがCAMELファンだっていうのもうなずけます。
(5)「HOPE LEAVES」をあっさり終わらせないで、ネチっこく10分くらいの長尺曲にしてくれたらもっと良かったんだけど。


HOOBASTANK - Hoobastank ★★ (2006-07-04 00:29:00)

モダン・ヘヴィ・ロック系のバンドの中では、かなりメロディを大切にしたバンドです。いやもう、とってもポップ。
ラジオで1曲聴いただけでCDを買おうと思わせるだけの楽曲を書けるっていうのは、大切なことです。
今風のバンドっぽくリズミカルではあるんですが、ラップ/ヒップホップには走らずに、あくまで歌ものロックなので、それ系が苦手な人にもおすすめできます。
ほどよく哀愁が漂いつつ、元気が出る感じの曲が多いのが良いですね。
アルバムを通して良質の楽曲がしっかり収められていて、最初から最後まで楽しめました。


APHEX TWIN ★★ (2006-07-03 23:24:00)

DVDは観たことないんですが、ビデオは買いました。「COME TO DADDY EP」あたりまでのプロモ集みたいなやつ。
当時はまだあんまりDVDも普及していなくて、プレーヤーがなかったもので。
あの顔をくっつけた熊の着ぐるみが踊ってたり、あの顔の化け物やあの顔の少女達が出てくるプロモがあったりして、コワいような可愛いような……。
その後、あの顔の水着グラマーさんが踊ってるプロモなんかも出てました。


QUEENS OF THE STONE AGE - Lullabies to Paralyze ★★ (2006-06-25 20:44:00)

アルバム終盤の曲にはストーナーっぽさも感じますが、途中まではただ単にジャンル分け不要のロック作品として楽しめます。実はけっこうメロディを大事にしているバンドですね。
地味……なんでしょうか、これは。
疾走したりシャウトしたり速弾きしたりするわけではないのですが、リフや歌メロはとても印象的かつ多彩で、曲数が多いくせに何度も聴き返したくなります。
中毒性の高い、高品質ロック・アルバムです。ジャケも良い。


SKINLESS - Foreshadowing Our Demise ★★ (2006-06-25 20:24:00)

RELAPSEの2枚組コンピで1曲聴いて、デス声の声質に惚れて買いました。重すぎず軽すぎず、芯があり響きが良い美声です。「語れ!」でローランDEATHさんがMORGOTHと比較されてましたが、私はこの手のデス声が好きみたいです。
そしてこういうデス声には、やっぱりミドル・テンポの重々しい楽曲が似合います。
3rdも良いんですが、このバンドにジョンさんみたいな激速ドラマーは(大好きなドラムだけど)必要ないと思うので、こっちの方がSKINLESSのアルバムとしては好きです。
ミドル・テンポ主体と言っても、疾走パートもしっかりあり、けっこうモダンなブルータル・デスとして飽きずに楽しめます。


RIOT V - Rock City ★★ (2006-06-08 21:00:00)

ジャケがもう、トホホな感じですが、中身は本作がレコーディングされた'76年という時代を考えれば、かなりの名盤です。
しかし、よくまあこんなバンドが当時アメリカから出て来たもんですねぇ。予備知識なしでイギリスのバンドだって言われても信じてしまいそう。
サウンドやヴォーカルは時代ごとに変わっていきましたが、1stからRIOTはやっぱり良い曲をずっと書いてきたんだなぁと、しみじみしちゃいました。もう彼らも超ベテランの30年選手なんですね。
メロディ、パワーを大事にした正統派のHM/HRを演るバンドとして、いつも安心のブランドです。


ROYAL HUNT - The Mission ★★ (2006-06-08 20:48:00)

初めて聴いた時、違うバンドのCDをかけたと思っちゃいました。ちょっとレトロでSFチックな音づくりが新鮮で面白かったです。
もともと、シンフォ系の荘厳な曲のときにキーボードの音がチープに聴こえて不満だったので、かえってこういう音の方が楽しめました。
ジョン・ウェストのヴォーカルも、以前の2人よりも好みなので、このアルバムはけっこうお気に入りです。
音楽だけ聴く分には、メタル作品として高品質で素晴らしい出来。
ただ、『火星年代記』のコンセプト・アルバムとして聴くと……元気すぎてデリカシーに欠け、個人的にはイメージが大分違います。まあ歌詞もかなり独自解釈で書かれているようだし、こういう表現もありだとは思いますが。
ブラッドベリの叙情世界を扱うには、ヘヴィ・メタルっていう音楽は向いていないかも。なんかお気に入りの童話をハリウッドに一大スペクタクルとして映画化されちゃったみたいな微妙な感覚です。


DEAD KENNEDYS - Frankenchrist ★★ (2006-06-04 23:52:00)

ジェロ・ビアフラの独特の歌声に慣れるまで時間がかかり、初めはあまり好きになれませんでした。
しかしこれが慣れてくると、何とも言えない味があって、癖になります。
以前はヘヴィさが足りなく感じたのですが、聴き込むと奇妙なリフとヴォーカルが生み出す切迫感は強烈です。
諷刺の効いた歌詞も、まさしくパンクですね。
けっこう明るいし、ユーモアもあるけれど、真剣に考えているバンドという感じがして良いなぁ。


VADER - Black to the Blind ★★ (2006-06-04 23:37:00)

粒のそろった2バス連打が気持ち良いです。
曲が短いくせに実はけっこう展開が多く、爆走一辺倒ではなくミドル・テンポで重厚に攻める曲が目立つ印象。
微妙にちょっと好みとは外れるバンドなんですが、たまに聴きたくなります。


WHITESNAKE - Slip of the Tongue ★★ (2006-06-04 23:26:00)

最初に聴いた時、他のバンドのCDと間違えたかと思いました。
初めはやはり、拒否反応の方が強かったです。気合が空回りしちゃっているように感じて、聴いていてどうも辛かった。
しかし時間を置いて聴き直すと、これはこれで楽しいです。「FOOL FOR YOUR LOVING」のセルフ・カヴァーが入ってるのは疑問もありますが、このヴァージョンも好き。
やはり現役のバンドはベテランになっても多少冒険した方が面白いです(って、もう十数年前の作品ですが)。


SANTANA - Abraxas ★★ (2006-06-04 19:45:00)

'70年発表の2ndアルバムです。邦題『天の守護神』。ジャケがかっこいーです。
代表曲の「BLACK MAGIC WOMAN / GYPSY QUEEN」収録(でもシングルの時はピーター・グリーン作曲の「BLACK MAGIC WOMAN」単独でのヒットか)。
この頃だと、泣きのギターよりもラテン・リズムの躍動感の魅力にやられます。「SE A CABO(全ては終りぬ)」なんて、短いけど興奮もの。
ボーナス・トラックに次作の「TOUSSAINT L'OVERTURE(祭典)」のライヴ・ヴァージョンが入ってたのも嬉しいです。


FLOWER TRAVELLIN' BAND - Satori ★★ (2006-06-04 19:35:00)

いま聴いても強烈です。'71年の日本のバンドの作品とは思えないくらいの迫力。
ドゥームやサイケっぽさもありつつ、熱いハード・ロックとしてしっかり興奮できるアルバム。
和風なところや東洋的な雰囲気も、いい味出してます。
歌詞が気になるなぁ。


MICHAEL LEE FIRKINS - Cactus Crüz ★★ (2006-06-01 20:38:00)

3枚目でも相変わらずの幅広さと曲の良さに脱帽です。この人はインストばっかりなのに外れがないですね。
ジャケで空飛ぶ絨毯に座ってギターを弾いていますが、まさにギターの魔法使い。
ブルージーな(5)「DOLLAR BLUES」、幻想的な(9)「SAN LUCAS」がお気に入りです。


MICHAEL LEE FIRKINS - Chapter Eleven ★★ (2006-06-01 20:27:00)

'95年発表の2ndアルバムです。
1曲目、カントリーっぽい「BIG RED」が軽やかに走り出した時点で、もうすっかり虜。
曲毎に大幅に曲調が変わるのに、それでいて何故か散漫に聴こえないのが面白いです。
クサクサにメロディアスだったり派手な速弾きだったりしなくても楽しめる、高品質のギター・インスト・アルバムです。
なんか彼のギターは、暖かいですね。


EDWIN DARE - Cantbreakme ★★ (2006-06-01 20:17:00)

ジャケや帯の煽り文句から、まあ普通のアメリカン・ハード・ロックなんだろうなと思って、大した期待もせずに買いました(叩き売りだったので)。
いやー、これはもうけものでした。まあ基本路線は確かに普通のメロディアス・ハード・ロックなんですが、メンバーがみんな上手すぎです。
みんな売れっ子スタジオ・ミュージシャンらしく、楽器陣はかなり自己主張しまくってます。それでいてグルーヴは実に心地良い。まさにプロの仕事。
ヴォーカルも、ジェフ・テイトと比較されるのも納得の、表現力と声域です。
タイプはちょっと違うけど、実力的にはMR.BIGやTOTOみたいに注目されてもおかしくないくらいのバンドであり、作品です。
ヤング・ラジオさんもおっしゃってますが、こんなバンドがひょいっと隠れていたりするから、マイナー・バンドでも侮れません。


KINGDOM COME - Kingdom Come ★★ (2006-05-24 00:00:00)

比較されることなしに語られることのなくなってしまったバンド、アルバムであるのはしょうがないですが、本当に高品質ですね。
こういう類のハード・ロックが聴きたいっていう欲求に100%応えてくれる作品だと思います。
ZEPは他人の曲をパクリまくったけど独自の音楽をやっていたから評価されたバンドで、KINGDOM COMEは他人の音楽スタイルの一部を模倣したら叩かれまくったバンド(まあ一部曲のパクリも…かな)。どっちもどっちでしょうか。
そんなにそっくりそのままってわけでもないし、すごくかっこいいハード・ロックとして、普通に感激して聴いちゃいます。


SENTENCED - The Funeral Album ★★ (2006-05-23 23:52:00)

アルバム・タイトル等から、悲しみに満ちた音を想像していたのですが、聴いてみると意外にノリノリだし余裕やユーモアも感じられ、一本とられた感じです。
なんかレコーディングが終わった後に、肩の荷を下ろして良いムードで打ち上げをしているメンバーの姿が目に見えるようです。
新味も加えつつ集大成的でもある作品で、まさしく彼らのラスト・アルバムに相応しい出来。最初は少し違和感も感じたのですが、聴けば聴くほどはまってしまい、前作以上にお気に入りになりそうです。
一番好きなのは(4)「HER LAST 5 MINUTES」ですが、後の曲もみんな甲乙つけ難いですね。
どうでもいいことですが、「DRAIN ME」が「ドリーミー」って聴こえて、妙にほのぼのした気分になってしまうのは私だけでしょうか。「マイ・ダーリン」とか言ってるし。


BAD HABIT - Hear-say ★★ (2006-05-13 21:44:00)

ドラムが一部打ち込みだったり、楽器の音づくりがかなりヘヴィになっていたり、ヴォーカルがドスの効いたうなるような声も聴かせたりと、これまでの彼らのイメージから外れるようなこともやっています。
モダン化したとも言えるでしょうか。機械的でダークな質感もあり、なんとなくアンディ・デリスの2ndなんかを思い出したり。
しかしそれでもメロディはやっぱり魅力的で、高品質なメロディアス・ハードとして楽しめるのは、さすがの出来。
伝統的な部分と新味の間に多少の違和感は感じてしまいますが、ヴァラエティ豊かで面白いアルバムです。
でもなんだかんだ言って、お気に入りはやっぱりベタなAOR曲の(3)(7)(9)(12)だったり。
ハヤシライスさんもおっしゃってますが、なぜ良質のバラード(13)「HERE I AM」がボーナス・トラックなのかが不思議です。つくる曲が全部良い曲になってるってことなんでしょうか。


SLIPKNOT - Slipknot ★★ (2006-05-13 21:32:00)

今のところ、この1stが一番面白くて好きです。変な音がいっぱいで楽しい。この人たちって、ヒップホップは勿論だけど、テクノ系の音楽も好きですよね、絶対。
初めて聴いた当時は、そろそろミクスチャー系に飽きつつあったのと、(4)「WAIT AND BLEED」のポップさとかが中途半端に思えて気に入らなくて、そんなに好きではなかったんですが、2nd買った後に聴き返したら、はまりました。
ただ1曲1曲は良いんだけど、この曲数と時間ではさすがに集中力が続きません。しかし本編はもとよりボーナス・トラックだって美味しい曲ぞろいで嬉しいから、それは贅沢というものでしょうか。


SECRET SPHERE - A Time Nevercome ★★ (2006-05-13 21:23:00)

ちょっと展開が多く、プログレっぽさも持った疾走シンフォ・メタルという感じでしょうか。
聴いていて、疾走するところよりも、静かで叙情的なパートの方に魅力を感じます。それもまあ、静と動の対比により生じた魅力とも言えますが。
けっこう意外性のあるアレンジにハッとさせられたりして、(3)「UNDER THE FLAG OF MARY READ」中盤のヴォーカル・パートとか、(5)「EMOTIONS」にサックスが使われているのも面白いです。
コンセプトの幻想的なストーリーや、ジャケのデザインはかなりそそるものがありました。
多少ヴォーカルが不安定だったり、音づかいが安っぽかったりという不満点もなきにしもあらずですが、十分楽しめる良いアルバムです。こういうヴォーカル、けっこう好きだし。
ところで(10)「LOST LAND OF LYONESSE」にボーナス・トラックって書いてありますが歌詞もコンセプトに入ってるし、バランス的にもないとおかしいのに、何故ボーナス扱いなんでしょう?


LAAZ ROCKIT - Nothing$ $acred ★★ (2006-05-13 21:11:00)

ジャケは購入をためらわせるセンスの悪さですが、中身は純粋で強烈なスラッシュ・メタル。
メンバー・チェンジのせいで不評だったんでしょうか。
これだけかっこよければ文句はありません。買って良かった。
押して押して押しまくったかと思うと、(8)「NOBODY'S CHILD」のような哀愁曲が出てくるというのも、アクセントになっていて良いです。
疾走感抜群の(5)「CURIOSITY KILLS」が特にお気に入りです。


TAK MATSUMOTO - Wanna Go Home ★★ (2006-05-13 18:56:00)

HR/HM入門がB'zからだった身としては、時にギターがヴォーカル以上にメインとなる音楽というものは、松本さんに教わったと言えます。
この人のギターは、音色やフレーズも独特ですぐ分かるし、やっぱりメロディ・メイカーとしても素晴らしい。
ギターが「泣く」とか「歌う」という表現を、普段ポップスしか聴かない人間に説明するのに最適の作品かも。
ギター・インスト作品として、海外の大物ロック・ギタリストたちに勝るとも劣らない傑作です。
他のアルバムも良いけれど、曲の粒がそろっているという点で、このアルバムが一番かな。


HATEBREED - The Rise of Brutality ★★ (2006-05-07 11:46:00)

いちおー極悪系ハードコアとかいう括りに入るのでしょうか、メタルの影響も強く感じられる強烈なハードコア。これはかなりとっつきやすい。
最近は器用に声を使い分けるヘヴィ・バンドが多いですが、とにかく無骨に激しく叫び続けるスタイルが、逆に新鮮で気持ち良かったです。歌詞もストレートでいかにもな感じ。
SICK OF IT ALLに影響を受けているらしいですが、この真っ直ぐさは確かに通じますね。
曲毎にどうこうというよりも、アルバム全体から伝わる熱い雰囲気に興奮させられます。


TERROR 2000 - SLAUGHTERHOUSE SUPREMACY ★★ (2006-05-07 11:05:00)

デスラッシュを聴く際に求めるものはと言えば、とにかく速い曲です。
多少叙情メロディが入りながらも、全曲しっかり爆走し、アルバムも30分程度で終了。
(7)(8)のリフのいかれた高速具合、(3)のサビのキャッチーさが良いです。
日本盤ボーナスの曲は、別になくても良かったかな。


MICHAEL MONROE - Not Fakin' It ★★ (2006-05-07 10:58:00)

色々なバンドに影響を与えたということでHANOI ROCKSの方を先にちょっと聴いて、「まあまあかな」くらいに思ってました。
このアルバムも中古で安かったからとまとめ買いしたもので、しばらく放置してました。
いやもう、聴いてみたら、めちゃかっこいーではないですか。ロックン・ロールの楽しさ、かっこよさを味わえる快作ですね。ゴキゲンです。
全然違うんだけど、何故か私の中ではBOOWYとイメージがかぶります。なんでだろー。


THEATRE OF TRAGEDY - Aegis ★★ (2006-05-07 10:40:00)

とても絶望的な音楽だという雑誌の評価をあてにして買ったのですが、女性ヴォーカルが可愛らしい(ロリ系とさえ言える)声なために、絶望よりも耽美的な妖しさが強く感じられました。
しかし美しさはバッチリですね。哀愁度も高いし、これはこれで素晴らしいゴシック・メタルです。
スロー・テンポの楽曲に男性のディープ・ヴォイスと女声が入ります。あとキーボードがいい味出してます。
どの楽曲が突き抜けているということもなく出来が良いですが、お気に入りは(5)「SIREN」と(7)「POPPAEA」です。


Charged GBH - City Baby Attacked by Rats ★★ (2006-05-01 20:09:00)

確かに爽快です。そして確かに曲の区別がつかない(笑)。
そこがいーんでしょうね。
速くて勢いのあるロックが好きなら楽しめると思います。でもリマスター盤ですら音が悪いので、注意。


SENTENCED - The Cold White Light ★★ (2006-04-26 23:33:00)

>ヴィレさん
私もゴシック・メタルとかの無表情歌唱は逆に好きだったりするので、『DOWN』も嫌いではなかったんです。
ただ、初めに期待していたのがメロデスから続く激情路線だったので(^^;
バンド名が変わってれば、問題なかったんですけどね~。
でもまあ、その呪縛から解き放ってくれたのが、『THE COLD WHITE LIGHT』だったわけです。
今では、幅の広い哀愁メタル・バンドとして受け入れることができるようになりました。


SONATA ARCTICA - Winterheart's Guild ★★ (2006-04-26 23:20:00)

前作は、疾走曲がとにかく目立って合間にバラードがちょっとって感じで、典型的なメロスピ・バンドって印象だったんですが、このアルバムでは曲調も広がり、独自性が強く出てきたと思います。
とにかく歌メロが素晴らしいアルバムですね。クサすぎで恥ずかしいって思う人もいるかもしれませんが、この哀メロはたまりません。
ミドル・テンポの曲にこういう歌メロっていうバンド、他に思いつかないなぁ。面白い。
(2)「GRAVENIMAGE」、(4)「SILVER TONGUE」、(5)「THE MISERY」がお気に入りです。


ISIS - Panopticon ★★ (2006-04-26 23:04:00)

航空写真っぽいアートワークは、このアルバムのテーマであるパノプティコン(一望監視施設)を象徴しているんでしょうか。
ボドムっ子さんがおっしゃるように、プログレっぽいですね、これは。
ミニマル・ミュージックとか、アンビエントなんて言葉が浮かんで来ます。普段、ロックを聴かないっていう人でも聴けるかも。
一応ヘヴィ・ロックなんでしょうけど、けっこう透明感や開放的な感じ、浮遊感などが感じられます。
ルーツはハードコアということで、ヴォーカルも濁声(ほとんどデス声)ですが、サウンドは全体的に美しいとさえ言えます。
ヘヴィ・メタルを期待して聴くと厳しいと思いますが、スローな反復音楽も好きだっていう人にはおすすめできます。


LADIES ROOM - Lock and Key ★★ (2006-04-26 22:48:00)

1曲目からいきなりMOTLEY CRUEのパク……オマージュ全開なサビで、楽しませてくれます。
桑田佳祐や岡村靖幸も真っ青の、露骨にエッチい歌詞満載の、爽快なロック・アルバムです。これが若さですよね。青春してます。
歌詞がこれでは、親の前でも恋人の前でも、ましてや妻子の前では聴けません。どうせならこのアルバムのジャケもエッチ路線で行ってほしかった(笑)。
LAメタルって、言葉がわかってれば、こんな印象なんだろうなと思えます。
キャッチーでスケベで楽しい日本語ロックが好きな人にはおすすめです。


LOST HORIZON - Awakening the World ★★ (2006-04-20 21:10:00)

最初はヴォーカルの声質がちょっとまろやかすぎるように思えたんですが、数回聴いたらもう熱さにやられてしまいました。凄いヴォーカルだなぁ。
楽曲もしっかりメロディアスかつ鋼鉄で、これぞメタル! と、興奮してしまいます。
曲数も多すぎてダレることもなく、丁度いいです。
ジャケが変なのもまたチャーム・ポイント。


SENTENCED - Amok ★★ (2006-04-20 20:52:00)

初めて聴いたメロディック・デスメタルのアルバムだったので、出会いは本当に衝撃的でした。
いま聴けば音楽的には全然デスメタルじゃないなとも思いますが、濁声にメロディアスなメタル、味付けに女声もありという組み合わせには、心底しびれました。
その後、メロデスの有名どころを次々買い求めたのは言うまでもありませんが、それでもこのアルバムの輝きは色褪せていません。と言うか、彼ら自身の作品も含めて、同じようなアルバムを聴いたことがありません。
印象的なリフ、メロディアスなギター・ソロ、何よりも叫ぶだけでなくしっかり歌メロを追っているヴォーカル。普通にヘヴィ・メタルとしてかっこいいです。
まあ正直、最近の洗練されたメロデスと比べちゃうと、垢抜けないなぁとかクサすぎるという感じもしますが、そこもまた魅力。
好きな曲は、全曲です。


OUTRAGE - Life Until Deaf ★★ (2006-04-17 20:43:00)

ラジオで聴いた「MEGALOMANIA」に衝撃を受けて、すぐに買いに行きました。それまではどうしてもジャパメタに対する偏見を持っていたのですが、このアルバムの完成度には一発でやられました。
疾走するスラッシュ・ナンバーだけでなく、ミドル・テンポのヘヴィ・ナンバーもリフがかっこよくて、メロディも臭すぎずに熱く、哀愁も感じられる。ヴァラエティも豊か。
太い音づくりも、曲の質も、ヴォーカルの迫力、表現力も、想像よりずっとレベルが高く、「こんなバンドがいたんだ」とびっくりしました。
遡って聴いたこれ以前の彼らも、ヘヴィ・グルーヴの骨太轟音ロックを聴かせる最近のOUTRAGEも好きですが、やっぱり思い入れもあり、このアルバムが一番好きです。


MACHINE HEAD - The More Things Change... ★★ (2006-04-16 18:34:00)

1stに比べると、スピード感がちょっと減少し、その分ヘヴィさが少し増した感じでしょうか。キャッチーさには欠けるかもしれませんが、迫力があります。
90'sヘヴィネスの代表バンドではあるのだけど、個人的にはいまひとつ突き抜け感に欠けるバンドというイメージ。でもなんかジワジワ効いてくるんです。
1曲毎のインパクトはそれほどないんですが、ヘヴィでダークで硬派な雰囲気で全体に統一感がありつつ、実はけっこう多彩な楽曲を聴かせてくれます。
>GEORGEさん
日本盤ボーナスで「THE POSSIBILITY OF LIFE'S DESTRUCTION」をカヴァーしています。
潔く疾走していてかっこいいし、サウンド的にはもちろん原曲よりヘヴィです。個人的にはやはり元のDISCHARGEの方がリアルで強烈に感じますが。


LOUDNESS - DISILLUSION 〜撃剣霊化〜 ★★ (2006-04-16 18:21:00)

二井原さんの歌い方と、すごいセンスの日本語詞が最初、どうしても苦手だったんですが、後で英語詞やマイク・ヴェセーラの歌う作品を聴くと、とても高品質なのに何か物足りなく感じられて……。
どうやら二井原さんの濃さがないと、LOUDNESSの作品というよりも、達者などこぞのバンドの作品に聴こえてしまうようになってしまったようです。
最近は苦手意識も減り、けっこう普通に楽しんで聴けるようになりました。
やっぱり「夢・ファンタジー」ですね。


筋肉少女帯 - レティクル座妄想 ★★ (2006-04-16 17:56:00)

なんとなくこの前BUMP OF CHICKENの「乗車権」を聴いたら「レティクル座行超特急」を思い出しました。
このアルバム、初めて聴いた高校生当時は「あはは、変なの~」くらいにしか思っていませんでしたが、いま改めて歌詞世界をイメージすると怖いなぁ。
日本語のコンセプト・アルバムでは、一番衝撃を受けた作品かも。


DEAD END - shambara ★★ (2006-04-16 17:46:00)

しばらく前に2枚組のライヴは聴いていたんですが、その時は純粋にメタルを期待して聴いたために、受け付けられませんでした。
今頃になって改めてこのアルバムを買ってみたら、声も音も普通に受け入れることが出来て、素直に楽しめました。
歌い方とかヴィジュアル系への影響力も確かに強そうな音楽ですが、ギター・ソロなんかは十分にHM/HR的なメロディで、かっこいいです。
それぞれの曲に個性があり、いずれも高品質。とりあえずお気に入りは(3)「NIGHT SONG」です。


JOURNEY - Trial by Fire ★★ (2006-04-16 17:35:00)

バラードばっかりで、ハードにロックしてはいないんですが、個人的にはJOURNEYに激しい曲はあまり期待していないので、全曲バラードでも問題ないです。
捨て曲なんてありませんが、特に中盤から後半は哀愁佳曲が目白押しで、(8)「STILL SHE CRIES」、(10)「WHEN I THINK OF YOU」、(14)「IT'S JUST THE RAIN」、(15)「TRIAL BY FIRE」あたりは特にお気に入りです。


GARGOYLE - 璞 ★★ (2006-04-16 17:30:00)

うーん、かなりキョーレツですね…ブックレットのイラストが。
まあそれはおいといて、音楽の方も独特で面白いです。
このアルバムで初めて聴いたんですが、日本語詞の世界観や言葉の乗せ方に独自性が感じられて、新鮮でした。陰陽座あたりに影響を与えていそう。
かなり濃いので時折「うわ~」と思っちゃうところもありますが、「DOGMA」のヴァイオリンなんかは無茶苦茶かっこいい。
好き嫌いは分かれそうなバンドですが、なんかはまっちゃいそうな魅力があります。


GODFLESH - Streetcleaner ★★ (2006-03-30 20:19:00)

'89年発表の1stアルバムです。
いま聴いても本当にヘヴィ。
ドラム・マシーンのずっしりした冷徹リズムに、ギター、ベースの生み出すノイズ・リフ、吐き捨て型の濁声ヴォーカル。
この圧殺サウンドは癖になります。
インダストリアル、ドゥーム、デス/グラインドあたりが好きで、遅くて単調な反復が多い音楽も大丈夫な人にはおすすめです。


KMFDM - Angst ★★ (2006-03-30 19:55:00)

'93年発表の6th(7thかも)アルバムです。
ミドル・テンポのダンサブルな反復ビート主体のインダスリアル。
ギター・リフやたまに入るソロは、けっこうメタルしててかっこいいです。
疾走ナンバーは(2)「A DRUG AGAINST WAR」くらいですが、この曲は強烈。
こういう音楽は単調になりがちですが、けっこう女性ヴォーカルが効果的に入ってたり、アレンジが多彩で、単調になりすぎないところが良いです。


MY DYING BRIDE - Like Gods of the Sun ★★ (2006-03-26 18:05:00)

初めて買ったゴシック・メタルのアルバムだったので、けっこう思い入れのある一枚です。'96年発表の4thフル・アルバム。
当時はどこまでも絶望的に暗い音を求めていたので、思ったよりはキャッチーだなという印象でした。もちろん陰鬱な暗黒サウンドであることは間違いないんですが。
初期のデス・メタル色はほとんど消え失せ、耽美的なディープ・ヴォイスと、スロー・テンポの印象的なヘヴィ・リフ、そしてヴァイオリンの悲しみに満ちた調べが美しい。前作とほぼ一緒の路線です。
ヴァイオリンと物憂げなシンフォ・オケに朗読調の語りが入る(9)「FOR MY FALLEN ANGEL」を聴いて、ヴァイオリンの音色にはまり、ゴシックやプログレなんかのヴァイオリン入りの作品を漁ったりもしたなぁ。
日本盤ボーナスのリミックス曲「IT WILL COME (NIGHTMARE)」が原曲以上にかっこいいので、日本盤がおすすめです。


TNT - Firefly ★★ (2006-03-26 17:32:00)

評価の高い『TELL NO TALES』『INTUITION』よりも、私はこのアルバムの方が好きです。ずっと歌や演奏に情感が感じられるし、楽曲もタイプは違えど相変わらず良い。
発表当時、B!誌では酷評されてましたが、どの曲かは忘れましたがラジオで聴いて、「これは買わなきゃ」と思ったのを覚えています。
まあ、方向性がだいぶ違うので、いっそバンド名を変えて出せば良かったのかなとも思いますが、TNTのアルバムで一番聴きたくなるのは今のところ、この作品です。
特にバラード系の曲は文句なしの出来で、アンディ・デリスとかティム・クリステンセンにも近い哀メロのセンスが感じられます。
(3)「TRIPPING」なんて、一般音楽ファンに受けて大ヒットしてもおかしくない。
中古で100円叩き売り状態なので、哀愁ハード・ポップが好きな人は、試しに聴いてみる価値はあると思います。


TOTO - Hydra ★★ (2006-03-26 17:21:00)

メタル一直線で許容範囲が狭かった時期、TOTOの良さが理解できず、あまり好きになれませんでした。退屈で、途中で眠っちゃうよって感じで。
それがまあ数年経ってから聴き返したら、何てかっこいいバンドなんだろう!と、いきなりファンになってしまいました。
そうやって、今も価値が解らないでいる素晴らしい音楽が、まだまだ周りにたくさんあるんだろうなぁと、色々考えさせてくれた、思い出深いバンドであり、アルバムです。
最初から最後まで気に入っていますが、特に(1)「HYDRA」と(3)「99」は、何度聴いても感動してしまう名曲です。


MOTLEY CRUE - Girls, Girls, Girls ★★ (2006-03-26 00:05:00)

どちらかと言えば『DR. FEELGOOD』の方が好きなんですが、モトリーのイメージと言うとこのアルバムが真っ先に浮かびます。
いま音だけ聴くと、爽やかでポップな普通のロック作品なんですが、けっこう最初は「ワル」なイメージがあって、危険なバンドに思えたものでした。歌詞とかヤバめで。
ミドル・テンポのキャッチーなロックで余計なことを考えずノリノリになりたいなという時に手が伸びるアルバムです。


OBITUARY - Dead ★★ (2006-03-25 23:45:00)

このライヴ・アルバムは確かB!誌以外の音楽誌のレヴューを見て買いました。デス・メタルの中でも真にヘヴィなバンドだみたいなことが書いてあって、期待して買ったら、あまり激しくもなく聴き易かったので、少し騙された気分になりました。
しかしまあ、このねっとりした感じのデス・メタルも、独特な味があって楽しいです。タメの効いたドラミングとか、ロックしてて良いなぁ。ストーナー系轟音ロケンロー・バンドにも近いものがあります。
速い曲より、ミドル・テンポの曲の方が似合ってますね。ブラスト全開のブルデスには食傷気味という人にはおすすめです。
ヴォーカルの人間的なデス声も個性が出てて良い感じ。
ライヴにしては音がクリアなので、もうちょっと音質悪いくらいの方が迫力あって良いかなとも思いますが、それは贅沢でしょうね。
ただ、ジャケはもうちょっと何とか…。


RAVEN - Wiped Out ★★ (2006-03-21 21:16:00)

もー、理性を失ってぶっ壊れたかのような勢いに気圧されてしまいます。
イカれたロックが聴きたくなった時に手が伸びる一枚です。
さすがに7日でレコーディングされただけあって、生々しく、整合感なんてどうでもいいからとにかく喧しくプレイしちまえって感じがアホっぽいけどかっこいい。
どこを切っても強烈ですが、(3)「FIRE POWER」、(4)「READ ALL ABOUT IT」、(6)「BATTLE ZONE」、(12)「CHAIN SAW」あたりは切れまくってます。
あと日本盤ボーナスに入ってる「CRASH, BANG, WALLOP」も笑っちゃうほどモーレツで最高です。


RATT - Dancing Undercover ★★ (2006-03-16 21:01:00)

LAメタルという言葉で、真っ先に思い浮かぶのはRATTです。
華やかで、爽やかで、ロックしてて、いかにもアメリカな雰囲気のハード・ロック。
このアルバムは飽きる間もなくテンポよく聴けて、(5)「BODY TALK」、(6)「LOOKING FOR LOVE」というハイライトもあって申し分ない出来です。
よく晴れた日に聴きたくなります。


WINGER - In the Heart of the Young ★★ (2006-03-16 20:49:00)

アルバム3枚、それぞれ良い作品ですが、一番好きなのはこれです。印象に残る曲が多く、ヴァラエティも豊かで素晴らしい。
前半は評判が悪いみたいですが、(2)(3)(4)は好みの曲です。(1)も良いオープニングだと思うし、結局頭から最後まで気に入っています。


LUCIFER'S FRIEND - Mean Machine ★★ (2006-03-16 20:41:00)

雑誌で高く評価されているのを見て、期待がすごく高まっていたため、最初は思ったよりあっさりしてるな~という印象だったのですが、ジワジワ効いて来ました。
いやー、ジョン・ロートンのヴォーカル、素晴らしいですね。ディオやクラウス・マイネを思わせるところも確かにあり、しかしその2人よりは爽やかな感じ。
(2)「HEY DRIVER」、(6)「ACTION」、(8)「ONE NIGHT SENSATION」あたりは文句なしに名曲です。
ブリティッシュ・ハード・ロックが好きな人には堪えられないアルバムじゃないでしょうか(ドイツだけど)。


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria ★★ (2006-03-16 20:31:00)

いま聴いても本当に完成度の高いメタル・アルバムで、たまに引っ張り出して聴いています。
疾走曲のそこはかとなく明るいメロディは、ブリティッシュでも北欧でもなく、まさしくHELLOWEEN直系のジャーマン・メタルっていう印象です。
トーマス・リトケのヴォーカルって、ヒステリックなハイトーンもですが、(6)「CAN'T STOP ROCKIN'」とかで力んで歌う時の中音域の声がロブ・ハルフォードっぽくて、JUDAS PRIESTファンにはたまらないものがあります。
クサクサなバラード(8)「BEST DAYS OF MY LIFE」も最高です。
実は曲調も幅広く、飽きずに聴けるのもポイントが高いですね。ジャーマン・メタル史上に残る名盤でしょう。


KING CRIMSON - Epitaph ★★ (2006-03-14 20:42:00)

『エピタフ─1969年の追憶─』という邦題だけで、ノスタルジックな気分に囚われてしまいます。
その名の通り'69年のオリジナル・ラインナップによる様々なライヴ音源を、ブートやら何やらから寄せ集め、デジタル技術により復活させた、'97年発表のオフィシャル作品です。『続・エピタフ』と合わせて4枚組。
本来はファン向けの作品でしょうが、外道なことに私は本作で初めて彼らに触れました。(衝撃を受け、その後すぐさま1stを買い求めたのは言うまでもありません)
イアン・マクドナルドの演奏による「EPITAPH」が何ヴァージョンも聴けるというだけで、合わせて8000円近い買い物になっても後悔はありません。
近年の強烈なメタル・クリムゾンも良いですが、やはり最初のラインナップの魅力は別格です。


MUDVAYNE - The End of All Things to Come ★★ (2006-03-14 20:33:00)

凝ったリズムが面白くて、真っ先にリズム隊に耳が反応します。
音楽的にはSLIPKNOTとTOOLを足して割ったような印象を受けました。
(1)「SILENCED」、(4)「〔PER〕VERSION OF A TRUTH」、(6)「WORLD SO COLD」あたりがお気に入り。
器用で色々なタイプの曲が出てきますが、ひねくれてる分、あまり激しい曲は似合わない気がします。
ヴォーカルも器用なんですが、もっとエモーショナルにするかクレイジーにするか、いっそ無機質な感じにするか、一方向に突き抜けてた方が強く印象に残るかな。
でも十分楽しめる作品でした。この系統のバンドでは好きな方です。


TRILLION - CLEAR APPROACH ★★ (2006-03-09 21:15:00)

1stも奇妙な味があって聴いていて楽しいんですが、大幅に哀愁度アップして洗練された感じの2ndは、普通に良いアルバムです。
美しいバラード(2)「LOVE ME ANYTIME」、(6)「CITIES」の2曲のためだけに買っても後悔しません。


ETERNAL TEARS OF SORROW - A Virgin and a Whore ★★ (2006-03-09 21:05:00)

バンド名から、どれほど暗く絶望的なバンドなのだろうかと思って聴いたら、キーボードのゲーム音楽みたいなメロディにずっこけ、最初の印象は良くありませんでした。
でもそういうバンドなんだと思って聴き直すと、クサいメロディを堪能できる良いアルバムです。ただしこのヴォーカルのデス声は不必要に感じます。迫力にも欠けるし。
ACCEPTの「SICK, DIRTY AND MEAN」をカヴァーしているのが思い切り謎ですが、アクセントになっていて楽しめました。
お気に入りは「THE RIVER FLOWS FROZEN」です。やっぱりクリーン・ヴォーカルの歌の方が味があります。


BIOMECHANICAL - The Empires of the Worlds ★★ (2006-03-09 20:53:00)

なんとなくAGENT STEELをシンフォ・ブラック風味に味付けしたような印象を受けました。キーボード/シンセはEBONY LAKEを連想させたりも。
個性的で勢いもあり、これは面白いバンドですね。
ところどころはかっこいいですが、曲がなかなか覚えにくいと言うか、印象に残りにくい感じもあり、聴き込みは必要だなとも思います。
でも下手にありがちなメロディを導入されるよりは、この方が良いかも。
せっかくPV付きの日本盤を買ったのに、使っているパソコンで再生できなかったのが残念。


PAIN OF SALVATION - BE ★★ (2006-03-04 11:47:00)

シンプルなタイトルがかえって難解さを物語るような、存在命題やら何やらを巡るコンセプト・アルバムです。
音楽性はますます単純なメタルからは離れているので、かなりとっつきにくさはあります。
↑でも指摘されてますが、ちょっとPINK FLOYDの『THE DARK SIDE OF THE MOON』にも似た雰囲気があり、(10)「NIHIL MORARI」の歌詞なんかはTHE WHOの『TOMMY』を思い起こさせたりと、少し過去の名作を意識したようなところも窺えます。
中身は相変わらずPOSならではの陰鬱かつ美しくもひねくれた高品質プログレ・メタル。毎回方向性を変えているにも関わらず、本当に外れのないバンドです。
ただし、ちょっとSEや語り部分が多すぎるのは気になります。コンセプト的に必要性があるのも分かりますが、音楽自体に語らせる力のあるバンドなだけに、もうちょっとSEは少なくしても良かったと思います。
(4)「PLUVIUS AESTIVUS」なんかはピアノの演奏だけでも見事に雨を感じさせてくれるわけで、もう少し全体にメロディや歌での表現にこだわって欲しかった。彼らの大きな魅力は特にメロディの美しさにあると思うので。
それから(8)「VOCARI DEI」の、おかしな日本語部分とか……効果を狙う気持ちは分かるけど、日本人ファンとしては、あれでは台無しです。
他に気になるのは、人間味を出すために登場したMR.MONEYというキャラクター、個人的な好みとしては、作品が軽くなるから出てこなくても良かったのにな、と思ってしまいます。
なぜか文句ばかり多くなってしまいましたが、そういう不満点を差し引いても、十分傑作だとは思います。やはり長く楽しめそう。
曲単位では、フレドリック・ハーマンソン作曲の(13)「ITER IMPIUS」が特にお気に入り。フレドリックはPOSに必要不可欠な素晴らしいキーボーディストだと思います。今後、作曲にも大きく関わってもらいたいなぁ。
>はせくらさん
"There's plenty of room for all God's creatures. Right next to the mashed potatoes."っていうジョークがあるみたいですね。
どういう意図で使われているのか気になりますが……英語圏の人にはぱっと通じるものなんでしょうか。


TOOL - Ænima ★★ (2006-02-22 00:35:00)

TOOLはこのアルバムを最初に聴いたのですが、最初は絶望的な暗黒サウンドを期待して聴いたので、「なんだ、こんなものか」と少し落胆してしまいました。
でも繰り返し聴くうちにジワジワはまってきて、独特の無機質な雰囲気や少々耽美的ですらある歌声を楽しめるようになりました。慣れてくるとかえって怖さも感じられます。
聴いてて気分が明るくなったり昂揚したりはしないので、聴くときの精神状態は選びますね。そういう意味ではこれを聴いて具合が悪くなってしまう人がいるのも分かります。4枚の作品中、最もエグい印象だし。
これがアメリカじゃ良く売れていてメジャーなバンドなんだから、面白いな~。
曲では(3)「H.」、(9)「JIMMY」あたりがお気に入りです。
ジャケもかっこいいんですが、ケースが割れたりすると替えが効かないのが玉に瑕。


TRIVIUM - Ascendancy ★★ (2006-02-22 00:00:00)

ROADRUNNER UNITEDを聴いてから興味を持ったんですが、最初の印象はここ数作のIN FLAMESとKILLSWITCH ENGAGEを足して2で割って、ギター・ソロを達者にした感じという印象でした。
メタルコアというジャンル分けはあまり気にせず、スクリーモとかの影響を飲み込んだ最近のメロデスの一派として違和感なく聴けます。
しかし古典的とも言えるこのいかにもなギター・メロディの展開の数々、メタラーのツボを突きまくりですね。ARCH ENEMYすら凌駕しそうなくらい、メロメロです。
(8)「DYING IN YOUR ARMS」は若いバンドらしさが出た曲なので、この路線で行った方がメロデスとの差別化が出来るかなとも思いましたが、そんな余計なことは考えなくても良いか。
(11)「DEPARTURE」の歌メロは素直に良いなぁと思えたので、これから更にクリーン・トーンのヴォーカル・メロディを磨くと、大ブレイクしそう。