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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1701-1800

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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1701-1800

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QUEENS OF THE STONE AGE - Lullabies to Paralyze ★★ (2006-06-25 20:44:00)

アルバム終盤の曲にはストーナーっぽさも感じますが、途中まではただ単にジャンル分け不要のロック作品として楽しめます。実はけっこうメロディを大事にしているバンドですね。
地味……なんでしょうか、これは。
疾走したりシャウトしたり速弾きしたりするわけではないのですが、リフや歌メロはとても印象的かつ多彩で、曲数が多いくせに何度も聴き返したくなります。
中毒性の高い、高品質ロック・アルバムです。ジャケも良い。


SKINLESS - Foreshadowing Our Demise ★★ (2006-06-25 20:24:00)

RELAPSEの2枚組コンピで1曲聴いて、デス声の声質に惚れて買いました。重すぎず軽すぎず、芯があり響きが良い美声です。「語れ!」でローランDEATHさんがMORGOTHと比較されてましたが、私はこの手のデス声が好きみたいです。
そしてこういうデス声には、やっぱりミドル・テンポの重々しい楽曲が似合います。
3rdも良いんですが、このバンドにジョンさんみたいな激速ドラマーは(大好きなドラムだけど)必要ないと思うので、こっちの方がSKINLESSのアルバムとしては好きです。
ミドル・テンポ主体と言っても、疾走パートもしっかりあり、けっこうモダンなブルータル・デスとして飽きずに楽しめます。


ROYAL HUNT - The Mission ★★ (2006-06-08 20:48:00)

初めて聴いた時、違うバンドのCDをかけたと思っちゃいました。ちょっとレトロでSFチックな音づくりが新鮮で面白かったです。
もともと、シンフォ系の荘厳な曲のときにキーボードの音がチープに聴こえて不満だったので、かえってこういう音の方が楽しめました。
ジョン・ウェストのヴォーカルも、以前の2人よりも好みなので、このアルバムはけっこうお気に入りです。
音楽だけ聴く分には、メタル作品として高品質で素晴らしい出来。
ただ、『火星年代記』のコンセプト・アルバムとして聴くと……元気すぎてデリカシーに欠け、個人的にはイメージが大分違います。まあ歌詞もかなり独自解釈で書かれているようだし、こういう表現もありだとは思いますが。
ブラッドベリの叙情世界を扱うには、ヘヴィ・メタルっていう音楽は向いていないかも。なんかお気に入りの童話をハリウッドに一大スペクタクルとして映画化されちゃったみたいな微妙な感覚です。


DEAD KENNEDYS - Frankenchrist ★★ (2006-06-04 23:52:00)

ジェロ・ビアフラの独特の歌声に慣れるまで時間がかかり、初めはあまり好きになれませんでした。
しかしこれが慣れてくると、何とも言えない味があって、癖になります。
以前はヘヴィさが足りなく感じたのですが、聴き込むと奇妙なリフとヴォーカルが生み出す切迫感は強烈です。
諷刺の効いた歌詞も、まさしくパンクですね。
けっこう明るいし、ユーモアもあるけれど、真剣に考えているバンドという感じがして良いなぁ。


VADER - Black to the Blind ★★ (2006-06-04 23:37:00)

粒のそろった2バス連打が気持ち良いです。
曲が短いくせに実はけっこう展開が多く、爆走一辺倒ではなくミドル・テンポで重厚に攻める曲が目立つ印象。
微妙にちょっと好みとは外れるバンドなんですが、たまに聴きたくなります。


WHITESNAKE - Slip of the Tongue ★★ (2006-06-04 23:26:00)

最初に聴いた時、他のバンドのCDと間違えたかと思いました。
初めはやはり、拒否反応の方が強かったです。気合が空回りしちゃっているように感じて、聴いていてどうも辛かった。
しかし時間を置いて聴き直すと、これはこれで楽しいです。「FOOL FOR YOUR LOVING」のセルフ・カヴァーが入ってるのは疑問もありますが、このヴァージョンも好き。
やはり現役のバンドはベテランになっても多少冒険した方が面白いです(って、もう十数年前の作品ですが)。


QUEEN - Sheer Heart Attack ★★ (2006-06-04 23:15:00)

もう「KILLER QUEEN」1曲でノック・アウトです。こんな曲、QUEENにしかつくれませんね。
何でもありで幅広いのに、どの曲もQUEEN印になっているのがまた凄いです。
彼らの音楽を聴いていると、ロックって面白いなぁと思えます。アイデアと表現力を兼ね備えたバンドはかっこいい。


SANTANA - Abraxas ★★ (2006-06-04 19:45:00)

'70年発表の2ndアルバムです。邦題『天の守護神』。ジャケがかっこいーです。
代表曲の「BLACK MAGIC WOMAN / GYPSY QUEEN」収録(でもシングルの時はピーター・グリーン作曲の「BLACK MAGIC WOMAN」単独でのヒットか)。
この頃だと、泣きのギターよりもラテン・リズムの躍動感の魅力にやられます。「SE A CABO(全ては終りぬ)」なんて、短いけど興奮もの。
ボーナス・トラックに次作の「TOUSSAINT L'OVERTURE(祭典)」のライヴ・ヴァージョンが入ってたのも嬉しいです。


FLOWER TRAVELLIN' BAND - Satori ★★ (2006-06-04 19:35:00)

いま聴いても強烈です。'71年の日本のバンドの作品とは思えないくらいの迫力。
ドゥームやサイケっぽさもありつつ、熱いハード・ロックとしてしっかり興奮できるアルバム。
和風なところや東洋的な雰囲気も、いい味出してます。
歌詞が気になるなぁ。


MICHAEL LEE FIRKINS - Cactus Crüz ★★ (2006-06-01 20:38:00)

3枚目でも相変わらずの幅広さと曲の良さに脱帽です。この人はインストばっかりなのに外れがないですね。
ジャケで空飛ぶ絨毯に座ってギターを弾いていますが、まさにギターの魔法使い。
ブルージーな(5)「DOLLAR BLUES」、幻想的な(9)「SAN LUCAS」がお気に入りです。


MICHAEL LEE FIRKINS - Chapter Eleven ★★ (2006-06-01 20:27:00)

'95年発表の2ndアルバムです。
1曲目、カントリーっぽい「BIG RED」が軽やかに走り出した時点で、もうすっかり虜。
曲毎に大幅に曲調が変わるのに、それでいて何故か散漫に聴こえないのが面白いです。
クサクサにメロディアスだったり派手な速弾きだったりしなくても楽しめる、高品質のギター・インスト・アルバムです。
なんか彼のギターは、暖かいですね。


EDWIN DARE - Cantbreakme ★★ (2006-06-01 20:17:00)

ジャケや帯の煽り文句から、まあ普通のアメリカン・ハード・ロックなんだろうなと思って、大した期待もせずに買いました(叩き売りだったので)。
いやー、これはもうけものでした。まあ基本路線は確かに普通のメロディアス・ハード・ロックなんですが、メンバーがみんな上手すぎです。
みんな売れっ子スタジオ・ミュージシャンらしく、楽器陣はかなり自己主張しまくってます。それでいてグルーヴは実に心地良い。まさにプロの仕事。
ヴォーカルも、ジェフ・テイトと比較されるのも納得の、表現力と声域です。
タイプはちょっと違うけど、実力的にはMR.BIGやTOTOみたいに注目されてもおかしくないくらいのバンドであり、作品です。
ヤング・ラジオさんもおっしゃってますが、こんなバンドがひょいっと隠れていたりするから、マイナー・バンドでも侮れません。


KINGDOM COME - Kingdom Come ★★ (2006-05-24 00:00:00)

比較されることなしに語られることのなくなってしまったバンド、アルバムであるのはしょうがないですが、本当に高品質ですね。
こういう類のハード・ロックが聴きたいっていう欲求に100%応えてくれる作品だと思います。
ZEPは他人の曲をパクリまくったけど独自の音楽をやっていたから評価されたバンドで、KINGDOM COMEは他人の音楽スタイルの一部を模倣したら叩かれまくったバンド(まあ一部曲のパクリも…かな)。どっちもどっちでしょうか。
そんなにそっくりそのままってわけでもないし、すごくかっこいいハード・ロックとして、普通に感激して聴いちゃいます。


BAD HABIT - Hear-say ★★ (2006-05-13 21:44:00)

ドラムが一部打ち込みだったり、楽器の音づくりがかなりヘヴィになっていたり、ヴォーカルがドスの効いたうなるような声も聴かせたりと、これまでの彼らのイメージから外れるようなこともやっています。
モダン化したとも言えるでしょうか。機械的でダークな質感もあり、なんとなくアンディ・デリスの2ndなんかを思い出したり。
しかしそれでもメロディはやっぱり魅力的で、高品質なメロディアス・ハードとして楽しめるのは、さすがの出来。
伝統的な部分と新味の間に多少の違和感は感じてしまいますが、ヴァラエティ豊かで面白いアルバムです。
でもなんだかんだ言って、お気に入りはやっぱりベタなAOR曲の(3)(7)(9)(12)だったり。
ハヤシライスさんもおっしゃってますが、なぜ良質のバラード(13)「HERE I AM」がボーナス・トラックなのかが不思議です。つくる曲が全部良い曲になってるってことなんでしょうか。


SECRET SPHERE - A Time Nevercome ★★ (2006-05-13 21:23:00)

ちょっと展開が多く、プログレっぽさも持った疾走シンフォ・メタルという感じでしょうか。
聴いていて、疾走するところよりも、静かで叙情的なパートの方に魅力を感じます。それもまあ、静と動の対比により生じた魅力とも言えますが。
けっこう意外性のあるアレンジにハッとさせられたりして、(3)「UNDER THE FLAG OF MARY READ」中盤のヴォーカル・パートとか、(5)「EMOTIONS」にサックスが使われているのも面白いです。
コンセプトの幻想的なストーリーや、ジャケのデザインはかなりそそるものがありました。
多少ヴォーカルが不安定だったり、音づかいが安っぽかったりという不満点もなきにしもあらずですが、十分楽しめる良いアルバムです。こういうヴォーカル、けっこう好きだし。
ところで(10)「LOST LAND OF LYONESSE」にボーナス・トラックって書いてありますが歌詞もコンセプトに入ってるし、バランス的にもないとおかしいのに、何故ボーナス扱いなんでしょう?


LAAZ ROCKIT - Nothing$ $acred ★★ (2006-05-13 21:11:00)

ジャケは購入をためらわせるセンスの悪さですが、中身は純粋で強烈なスラッシュ・メタル。
メンバー・チェンジのせいで不評だったんでしょうか。
これだけかっこよければ文句はありません。買って良かった。
押して押して押しまくったかと思うと、(8)「NOBODY'S CHILD」のような哀愁曲が出てくるというのも、アクセントになっていて良いです。
疾走感抜群の(5)「CURIOSITY KILLS」が特にお気に入りです。


TAK MATSUMOTO - Wanna Go Home ★★ (2006-05-13 18:56:00)

HR/HM入門がB'zからだった身としては、時にギターがヴォーカル以上にメインとなる音楽というものは、松本さんに教わったと言えます。
この人のギターは、音色やフレーズも独特ですぐ分かるし、やっぱりメロディ・メイカーとしても素晴らしい。
ギターが「泣く」とか「歌う」という表現を、普段ポップスしか聴かない人間に説明するのに最適の作品かも。
ギター・インスト作品として、海外の大物ロック・ギタリストたちに勝るとも劣らない傑作です。
他のアルバムも良いけれど、曲の粒がそろっているという点で、このアルバムが一番かな。


HATEBREED - The Rise of Brutality ★★ (2006-05-07 11:46:00)

いちおー極悪系ハードコアとかいう括りに入るのでしょうか、メタルの影響も強く感じられる強烈なハードコア。これはかなりとっつきやすい。
最近は器用に声を使い分けるヘヴィ・バンドが多いですが、とにかく無骨に激しく叫び続けるスタイルが、逆に新鮮で気持ち良かったです。歌詞もストレートでいかにもな感じ。
SICK OF IT ALLに影響を受けているらしいですが、この真っ直ぐさは確かに通じますね。
曲毎にどうこうというよりも、アルバム全体から伝わる熱い雰囲気に興奮させられます。


TERROR 2000 - SLAUGHTERHOUSE SUPREMACY ★★ (2006-05-07 11:05:00)

デスラッシュを聴く際に求めるものはと言えば、とにかく速い曲です。
多少叙情メロディが入りながらも、全曲しっかり爆走し、アルバムも30分程度で終了。
(7)(8)のリフのいかれた高速具合、(3)のサビのキャッチーさが良いです。
日本盤ボーナスの曲は、別になくても良かったかな。


MICHAEL MONROE - Not Fakin' It ★★ (2006-05-07 10:58:00)

色々なバンドに影響を与えたということでHANOI ROCKSの方を先にちょっと聴いて、「まあまあかな」くらいに思ってました。
このアルバムも中古で安かったからとまとめ買いしたもので、しばらく放置してました。
いやもう、聴いてみたら、めちゃかっこいーではないですか。ロックン・ロールの楽しさ、かっこよさを味わえる快作ですね。ゴキゲンです。
全然違うんだけど、何故か私の中ではBOOWYとイメージがかぶります。なんでだろー。


THEATRE OF TRAGEDY - Aegis ★★ (2006-05-07 10:40:00)

とても絶望的な音楽だという雑誌の評価をあてにして買ったのですが、女性ヴォーカルが可愛らしい(ロリ系とさえ言える)声なために、絶望よりも耽美的な妖しさが強く感じられました。
しかし美しさはバッチリですね。哀愁度も高いし、これはこれで素晴らしいゴシック・メタルです。
スロー・テンポの楽曲に男性のディープ・ヴォイスと女声が入ります。あとキーボードがいい味出してます。
どの楽曲が突き抜けているということもなく出来が良いですが、お気に入りは(5)「SIREN」と(7)「POPPAEA」です。


Charged GBH - City Baby Attacked by Rats ★★ (2006-05-01 20:09:00)

確かに爽快です。そして確かに曲の区別がつかない(笑)。
そこがいーんでしょうね。
速くて勢いのあるロックが好きなら楽しめると思います。でもリマスター盤ですら音が悪いので、注意。


SONATA ARCTICA - Winterheart's Guild ★★ (2006-04-26 23:20:00)

前作は、疾走曲がとにかく目立って合間にバラードがちょっとって感じで、典型的なメロスピ・バンドって印象だったんですが、このアルバムでは曲調も広がり、独自性が強く出てきたと思います。
とにかく歌メロが素晴らしいアルバムですね。クサすぎで恥ずかしいって思う人もいるかもしれませんが、この哀メロはたまりません。
ミドル・テンポの曲にこういう歌メロっていうバンド、他に思いつかないなぁ。面白い。
(2)「GRAVENIMAGE」、(4)「SILVER TONGUE」、(5)「THE MISERY」がお気に入りです。


ISIS - Panopticon ★★ (2006-04-26 23:04:00)

航空写真っぽいアートワークは、このアルバムのテーマであるパノプティコン(一望監視施設)を象徴しているんでしょうか。
ボドムっ子さんがおっしゃるように、プログレっぽいですね、これは。
ミニマル・ミュージックとか、アンビエントなんて言葉が浮かんで来ます。普段、ロックを聴かないっていう人でも聴けるかも。
一応ヘヴィ・ロックなんでしょうけど、けっこう透明感や開放的な感じ、浮遊感などが感じられます。
ルーツはハードコアということで、ヴォーカルも濁声(ほとんどデス声)ですが、サウンドは全体的に美しいとさえ言えます。
ヘヴィ・メタルを期待して聴くと厳しいと思いますが、スローな反復音楽も好きだっていう人にはおすすめできます。


LADIES ROOM - Lock and Key ★★ (2006-04-26 22:48:00)

1曲目からいきなりMOTLEY CRUEのパク……オマージュ全開なサビで、楽しませてくれます。
桑田佳祐や岡村靖幸も真っ青の、露骨にエッチい歌詞満載の、爽快なロック・アルバムです。これが若さですよね。青春してます。
歌詞がこれでは、親の前でも恋人の前でも、ましてや妻子の前では聴けません。どうせならこのアルバムのジャケもエッチ路線で行ってほしかった(笑)。
LAメタルって、言葉がわかってれば、こんな印象なんだろうなと思えます。
キャッチーでスケベで楽しい日本語ロックが好きな人にはおすすめです。


LOST HORIZON - Awakening the World ★★ (2006-04-20 21:10:00)

最初はヴォーカルの声質がちょっとまろやかすぎるように思えたんですが、数回聴いたらもう熱さにやられてしまいました。凄いヴォーカルだなぁ。
楽曲もしっかりメロディアスかつ鋼鉄で、これぞメタル! と、興奮してしまいます。
曲数も多すぎてダレることもなく、丁度いいです。
ジャケが変なのもまたチャーム・ポイント。


X JAPAN - ART OF LIFE ★★ (2006-04-17 21:02:00)

けっこうメジャーなバンドが1曲入りの(ミニ)アルバムとして大曲を発表するという行為が(当初は2枚組の片割れの予定だったとはいえ)挑戦的で素敵です。
プログレなどで長い曲に慣れた後で聴いたので、特に衝撃は受けませんでしたが、5分ポップスばかり聴いていた時にこれ聴いてたら理解不能だったかも。
特に中盤のピアノの即興演奏は、ジャズとか聴いてなければとても受け入れられなかったろうなと思います。
曲は全体的にメロディアスだし、途中で気分転換もできるので、最初から最後まで飽きずに聴けます。最後は物足りないくらいで、もっと長く聴いていたいとさえ思えます。
ヴォーカルの英語発音もそれほど気にならなかったし、いま聴いても十分楽しめます。


OUTRAGE - Life Until Deaf ★★ (2006-04-17 20:43:00)

ラジオで聴いた「MEGALOMANIA」に衝撃を受けて、すぐに買いに行きました。それまではどうしてもジャパメタに対する偏見を持っていたのですが、このアルバムの完成度には一発でやられました。
疾走するスラッシュ・ナンバーだけでなく、ミドル・テンポのヘヴィ・ナンバーもリフがかっこよくて、メロディも臭すぎずに熱く、哀愁も感じられる。ヴァラエティも豊か。
太い音づくりも、曲の質も、ヴォーカルの迫力、表現力も、想像よりずっとレベルが高く、「こんなバンドがいたんだ」とびっくりしました。
遡って聴いたこれ以前の彼らも、ヘヴィ・グルーヴの骨太轟音ロックを聴かせる最近のOUTRAGEも好きですが、やっぱり思い入れもあり、このアルバムが一番好きです。


MACHINE HEAD - The More Things Change... ★★ (2006-04-16 18:34:00)

1stに比べると、スピード感がちょっと減少し、その分ヘヴィさが少し増した感じでしょうか。キャッチーさには欠けるかもしれませんが、迫力があります。
90'sヘヴィネスの代表バンドではあるのだけど、個人的にはいまひとつ突き抜け感に欠けるバンドというイメージ。でもなんかジワジワ効いてくるんです。
1曲毎のインパクトはそれほどないんですが、ヘヴィでダークで硬派な雰囲気で全体に統一感がありつつ、実はけっこう多彩な楽曲を聴かせてくれます。
>GEORGEさん
日本盤ボーナスで「THE POSSIBILITY OF LIFE'S DESTRUCTION」をカヴァーしています。
潔く疾走していてかっこいいし、サウンド的にはもちろん原曲よりヘヴィです。個人的にはやはり元のDISCHARGEの方がリアルで強烈に感じますが。


LOUDNESS - DISILLUSION 〜撃剣霊化〜 ★★ (2006-04-16 18:21:00)

二井原さんの歌い方と、すごいセンスの日本語詞が最初、どうしても苦手だったんですが、後で英語詞やマイク・ヴェセーラの歌う作品を聴くと、とても高品質なのに何か物足りなく感じられて……。
どうやら二井原さんの濃さがないと、LOUDNESSの作品というよりも、達者などこぞのバンドの作品に聴こえてしまうようになってしまったようです。
最近は苦手意識も減り、けっこう普通に楽しんで聴けるようになりました。
やっぱり「夢・ファンタジー」ですね。


筋肉少女帯 - レティクル座妄想 ★★ (2006-04-16 17:56:00)

なんとなくこの前BUMP OF CHICKENの「乗車権」を聴いたら「レティクル座行超特急」を思い出しました。
このアルバム、初めて聴いた高校生当時は「あはは、変なの~」くらいにしか思っていませんでしたが、いま改めて歌詞世界をイメージすると怖いなぁ。
日本語のコンセプト・アルバムでは、一番衝撃を受けた作品かも。


DEAD END - shambara ★★ (2006-04-16 17:46:00)

しばらく前に2枚組のライヴは聴いていたんですが、その時は純粋にメタルを期待して聴いたために、受け付けられませんでした。
今頃になって改めてこのアルバムを買ってみたら、声も音も普通に受け入れることが出来て、素直に楽しめました。
歌い方とかヴィジュアル系への影響力も確かに強そうな音楽ですが、ギター・ソロなんかは十分にHM/HR的なメロディで、かっこいいです。
それぞれの曲に個性があり、いずれも高品質。とりあえずお気に入りは(3)「NIGHT SONG」です。


JOURNEY - Trial by Fire ★★ (2006-04-16 17:35:00)

バラードばっかりで、ハードにロックしてはいないんですが、個人的にはJOURNEYに激しい曲はあまり期待していないので、全曲バラードでも問題ないです。
捨て曲なんてありませんが、特に中盤から後半は哀愁佳曲が目白押しで、(8)「STILL SHE CRIES」、(10)「WHEN I THINK OF YOU」、(14)「IT'S JUST THE RAIN」、(15)「TRIAL BY FIRE」あたりは特にお気に入りです。


GARGOYLE - 璞 ★★ (2006-04-16 17:30:00)

うーん、かなりキョーレツですね…ブックレットのイラストが。
まあそれはおいといて、音楽の方も独特で面白いです。
このアルバムで初めて聴いたんですが、日本語詞の世界観や言葉の乗せ方に独自性が感じられて、新鮮でした。陰陽座あたりに影響を与えていそう。
かなり濃いので時折「うわ~」と思っちゃうところもありますが、「DOGMA」のヴァイオリンなんかは無茶苦茶かっこいい。
好き嫌いは分かれそうなバンドですが、なんかはまっちゃいそうな魅力があります。


GODFLESH - Streetcleaner ★★ (2006-03-30 20:19:00)

'89年発表の1stアルバムです。
いま聴いても本当にヘヴィ。
ドラム・マシーンのずっしりした冷徹リズムに、ギター、ベースの生み出すノイズ・リフ、吐き捨て型の濁声ヴォーカル。
この圧殺サウンドは癖になります。
インダストリアル、ドゥーム、デス/グラインドあたりが好きで、遅くて単調な反復が多い音楽も大丈夫な人にはおすすめです。


STATIC-X - Machine ★★ (2006-03-30 20:09:00)

ちょー解りやすいインダストリアル・メタルです。それは大きな魅力。
聴いた瞬間からノリノリになれて、踊ったり暴れたりできます。
ただしアルバムの前半と後半でテンションが違い、前半で「楽しい!」となった後での後半はちょっと……。
いや、アーティストとしては全部似たような曲で埋め尽くすよりは色々な曲調でやりたいのも当然ですが、この並べ方は辛いです。
頭6曲で終わるミニ・アルバムなら文句なしでした。
まぁ、気分しだいで半分ずつ聴けば、後半だって悪くないんですが。


KMFDM - Angst ★★ (2006-03-30 19:55:00)

'93年発表の6th(7thかも)アルバムです。
ミドル・テンポのダンサブルな反復ビート主体のインダスリアル。
ギター・リフやたまに入るソロは、けっこうメタルしててかっこいいです。
疾走ナンバーは(2)「A DRUG AGAINST WAR」くらいですが、この曲は強烈。
こういう音楽は単調になりがちですが、けっこう女性ヴォーカルが効果的に入ってたり、アレンジが多彩で、単調になりすぎないところが良いです。


THIN LIZZY - Thunder and Lightning ★★ (2006-03-26 18:19:00)

けっこうメタル耳にはTHIN LIZZYの他のアルバムは渋くてとっつきにくいと思うので、スタジオ盤では一番メタル的なこのアルバムが最初に聴くのに良さそう。
しかしこんなにヘヴィ・メタルした曲なのに、フィルの独特の歌いまわしと声が乗ると、すっかりTHIN LIZZYでしかありえない個性を放つあたり、やはりフィル・ライノットって稀有なヴォーカリストだったんだなぁとしみじみ。
極端な抑揚とかハイトーン・シャウトみたいな解りやすい要素がなくても、かっこいいハード・ロックって歌えるんだと、このバンドの作品を聴いていると教えられます。
表題曲の強烈さやスピード感には、「おお、若い!」と驚かされました。
最後にこれだけハードで完成度の高いアルバムを作れたというのは、称賛に価します。


MY DYING BRIDE - Like Gods of the Sun ★★ (2006-03-26 18:05:00)

初めて買ったゴシック・メタルのアルバムだったので、けっこう思い入れのある一枚です。'96年発表の4thフル・アルバム。
当時はどこまでも絶望的に暗い音を求めていたので、思ったよりはキャッチーだなという印象でした。もちろん陰鬱な暗黒サウンドであることは間違いないんですが。
初期のデス・メタル色はほとんど消え失せ、耽美的なディープ・ヴォイスと、スロー・テンポの印象的なヘヴィ・リフ、そしてヴァイオリンの悲しみに満ちた調べが美しい。前作とほぼ一緒の路線です。
ヴァイオリンと物憂げなシンフォ・オケに朗読調の語りが入る(9)「FOR MY FALLEN ANGEL」を聴いて、ヴァイオリンの音色にはまり、ゴシックやプログレなんかのヴァイオリン入りの作品を漁ったりもしたなぁ。
日本盤ボーナスのリミックス曲「IT WILL COME (NIGHTMARE)」が原曲以上にかっこいいので、日本盤がおすすめです。


TNT - Firefly ★★ (2006-03-26 17:32:00)

評価の高い『TELL NO TALES』『INTUITION』よりも、私はこのアルバムの方が好きです。ずっと歌や演奏に情感が感じられるし、楽曲もタイプは違えど相変わらず良い。
発表当時、B!誌では酷評されてましたが、どの曲かは忘れましたがラジオで聴いて、「これは買わなきゃ」と思ったのを覚えています。
まあ、方向性がだいぶ違うので、いっそバンド名を変えて出せば良かったのかなとも思いますが、TNTのアルバムで一番聴きたくなるのは今のところ、この作品です。
特にバラード系の曲は文句なしの出来で、アンディ・デリスとかティム・クリステンセンにも近い哀メロのセンスが感じられます。
(3)「TRIPPING」なんて、一般音楽ファンに受けて大ヒットしてもおかしくない。
中古で100円叩き売り状態なので、哀愁ハード・ポップが好きな人は、試しに聴いてみる価値はあると思います。


TOTO - Hydra ★★ (2006-03-26 17:21:00)

メタル一直線で許容範囲が狭かった時期、TOTOの良さが理解できず、あまり好きになれませんでした。退屈で、途中で眠っちゃうよって感じで。
それがまあ数年経ってから聴き返したら、何てかっこいいバンドなんだろう!と、いきなりファンになってしまいました。
そうやって、今も価値が解らないでいる素晴らしい音楽が、まだまだ周りにたくさんあるんだろうなぁと、色々考えさせてくれた、思い出深いバンドであり、アルバムです。
最初から最後まで気に入っていますが、特に(1)「HYDRA」と(3)「99」は、何度聴いても感動してしまう名曲です。


OBITUARY - Dead ★★ (2006-03-25 23:45:00)

このライヴ・アルバムは確かB!誌以外の音楽誌のレヴューを見て買いました。デス・メタルの中でも真にヘヴィなバンドだみたいなことが書いてあって、期待して買ったら、あまり激しくもなく聴き易かったので、少し騙された気分になりました。
しかしまあ、このねっとりした感じのデス・メタルも、独特な味があって楽しいです。タメの効いたドラミングとか、ロックしてて良いなぁ。ストーナー系轟音ロケンロー・バンドにも近いものがあります。
速い曲より、ミドル・テンポの曲の方が似合ってますね。ブラスト全開のブルデスには食傷気味という人にはおすすめです。
ヴォーカルの人間的なデス声も個性が出てて良い感じ。
ライヴにしては音がクリアなので、もうちょっと音質悪いくらいの方が迫力あって良いかなとも思いますが、それは贅沢でしょうね。
ただ、ジャケはもうちょっと何とか…。


RAVEN - Wiped Out ★★ (2006-03-21 21:16:00)

もー、理性を失ってぶっ壊れたかのような勢いに気圧されてしまいます。
イカれたロックが聴きたくなった時に手が伸びる一枚です。
さすがに7日でレコーディングされただけあって、生々しく、整合感なんてどうでもいいからとにかく喧しくプレイしちまえって感じがアホっぽいけどかっこいい。
どこを切っても強烈ですが、(3)「FIRE POWER」、(4)「READ ALL ABOUT IT」、(6)「BATTLE ZONE」、(12)「CHAIN SAW」あたりは切れまくってます。
あと日本盤ボーナスに入ってる「CRASH, BANG, WALLOP」も笑っちゃうほどモーレツで最高です。


RATT - Dancing Undercover ★★ (2006-03-16 21:01:00)

LAメタルという言葉で、真っ先に思い浮かぶのはRATTです。
華やかで、爽やかで、ロックしてて、いかにもアメリカな雰囲気のハード・ロック。
このアルバムは飽きる間もなくテンポよく聴けて、(5)「BODY TALK」、(6)「LOOKING FOR LOVE」というハイライトもあって申し分ない出来です。
よく晴れた日に聴きたくなります。


WINGER - In the Heart of the Young ★★ (2006-03-16 20:49:00)

アルバム3枚、それぞれ良い作品ですが、一番好きなのはこれです。印象に残る曲が多く、ヴァラエティも豊かで素晴らしい。
前半は評判が悪いみたいですが、(2)(3)(4)は好みの曲です。(1)も良いオープニングだと思うし、結局頭から最後まで気に入っています。


LUCIFER'S FRIEND - Mean Machine ★★ (2006-03-16 20:41:00)

雑誌で高く評価されているのを見て、期待がすごく高まっていたため、最初は思ったよりあっさりしてるな~という印象だったのですが、ジワジワ効いて来ました。
いやー、ジョン・ロートンのヴォーカル、素晴らしいですね。ディオやクラウス・マイネを思わせるところも確かにあり、しかしその2人よりは爽やかな感じ。
(2)「HEY DRIVER」、(6)「ACTION」、(8)「ONE NIGHT SENSATION」あたりは文句なしに名曲です。
ブリティッシュ・ハード・ロックが好きな人には堪えられないアルバムじゃないでしょうか(ドイツだけど)。


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria ★★ (2006-03-16 20:31:00)

いま聴いても本当に完成度の高いメタル・アルバムで、たまに引っ張り出して聴いています。
疾走曲のそこはかとなく明るいメロディは、ブリティッシュでも北欧でもなく、まさしくHELLOWEEN直系のジャーマン・メタルっていう印象です。
トーマス・リトケのヴォーカルって、ヒステリックなハイトーンもですが、(6)「CAN'T STOP ROCKIN'」とかで力んで歌う時の中音域の声がロブ・ハルフォードっぽくて、JUDAS PRIESTファンにはたまらないものがあります。
クサクサなバラード(8)「BEST DAYS OF MY LIFE」も最高です。
実は曲調も幅広く、飽きずに聴けるのもポイントが高いですね。ジャーマン・メタル史上に残る名盤でしょう。


GUNS N' ROSES - Live Era '87-'93 ★★ (2006-03-14 20:56:00)

傷ありということで中古100円だったんですが、ほんのかすり傷で問題なかったので、儲けた気分です。
改めて魅力的な曲をたくさん持っているバンドだなぁと再確認できました。
上手い下手とかはともかく、やっぱりライヴでかっこいいって、ロックには大切ですね。
長い分、多少のダレもあるかなと思うけれど、良いライヴ盤です。


KING CRIMSON - Epitaph ★★ (2006-03-14 20:42:00)

『エピタフ─1969年の追憶─』という邦題だけで、ノスタルジックな気分に囚われてしまいます。
その名の通り'69年のオリジナル・ラインナップによる様々なライヴ音源を、ブートやら何やらから寄せ集め、デジタル技術により復活させた、'97年発表のオフィシャル作品です。『続・エピタフ』と合わせて4枚組。
本来はファン向けの作品でしょうが、外道なことに私は本作で初めて彼らに触れました。(衝撃を受け、その後すぐさま1stを買い求めたのは言うまでもありません)
イアン・マクドナルドの演奏による「EPITAPH」が何ヴァージョンも聴けるというだけで、合わせて8000円近い買い物になっても後悔はありません。
近年の強烈なメタル・クリムゾンも良いですが、やはり最初のラインナップの魅力は別格です。


MUDVAYNE - The End of All Things to Come ★★ (2006-03-14 20:33:00)

凝ったリズムが面白くて、真っ先にリズム隊に耳が反応します。
音楽的にはSLIPKNOTとTOOLを足して割ったような印象を受けました。
(1)「SILENCED」、(4)「〔PER〕VERSION OF A TRUTH」、(6)「WORLD SO COLD」あたりがお気に入り。
器用で色々なタイプの曲が出てきますが、ひねくれてる分、あまり激しい曲は似合わない気がします。
ヴォーカルも器用なんですが、もっとエモーショナルにするかクレイジーにするか、いっそ無機質な感じにするか、一方向に突き抜けてた方が強く印象に残るかな。
でも十分楽しめる作品でした。この系統のバンドでは好きな方です。


TRILLION - CLEAR APPROACH ★★ (2006-03-09 21:15:00)

1stも奇妙な味があって聴いていて楽しいんですが、大幅に哀愁度アップして洗練された感じの2ndは、普通に良いアルバムです。
美しいバラード(2)「LOVE ME ANYTIME」、(6)「CITIES」の2曲のためだけに買っても後悔しません。


ETERNAL TEARS OF SORROW - A Virgin and a Whore ★★ (2006-03-09 21:05:00)

バンド名から、どれほど暗く絶望的なバンドなのだろうかと思って聴いたら、キーボードのゲーム音楽みたいなメロディにずっこけ、最初の印象は良くありませんでした。
でもそういうバンドなんだと思って聴き直すと、クサいメロディを堪能できる良いアルバムです。ただしこのヴォーカルのデス声は不必要に感じます。迫力にも欠けるし。
ACCEPTの「SICK, DIRTY AND MEAN」をカヴァーしているのが思い切り謎ですが、アクセントになっていて楽しめました。
お気に入りは「THE RIVER FLOWS FROZEN」です。やっぱりクリーン・ヴォーカルの歌の方が味があります。


BIOMECHANICAL - The Empires of the Worlds ★★ (2006-03-09 20:53:00)

なんとなくAGENT STEELをシンフォ・ブラック風味に味付けしたような印象を受けました。キーボード/シンセはEBONY LAKEを連想させたりも。
個性的で勢いもあり、これは面白いバンドですね。
ところどころはかっこいいですが、曲がなかなか覚えにくいと言うか、印象に残りにくい感じもあり、聴き込みは必要だなとも思います。
でも下手にありがちなメロディを導入されるよりは、この方が良いかも。
せっかくPV付きの日本盤を買ったのに、使っているパソコンで再生できなかったのが残念。


SKID ROW - Slave to the Grind ★★ (2006-03-04 12:02:00)

1stも名盤だし、ヘヴィな3rdも良いんですが、やっぱり総合的な出来で言えば、この2ndが最高ですね。
勢いも素晴らしいし、バラードにおけるヴォーカルの感情移入度合いは震えるほどだし、こんなにかっこいいアルバムも滅多にありません。
ロック好きにもメタル好きにもパンク好きにもアピール出来る、必殺の一枚でしょう。
でもこれを聴いちゃうと、この系統の他のバンドの作品に満足できなくなってしまい、「良いんだけど、何か足りない」と次を求めてしまうようになる、罪深い作品だったり。


PAIN OF SALVATION - BE ★★ (2006-03-04 11:47:00)

シンプルなタイトルがかえって難解さを物語るような、存在命題やら何やらを巡るコンセプト・アルバムです。
音楽性はますます単純なメタルからは離れているので、かなりとっつきにくさはあります。
↑でも指摘されてますが、ちょっとPINK FLOYDの『THE DARK SIDE OF THE MOON』にも似た雰囲気があり、(10)「NIHIL MORARI」の歌詞なんかはTHE WHOの『TOMMY』を思い起こさせたりと、少し過去の名作を意識したようなところも窺えます。
中身は相変わらずPOSならではの陰鬱かつ美しくもひねくれた高品質プログレ・メタル。毎回方向性を変えているにも関わらず、本当に外れのないバンドです。
ただし、ちょっとSEや語り部分が多すぎるのは気になります。コンセプト的に必要性があるのも分かりますが、音楽自体に語らせる力のあるバンドなだけに、もうちょっとSEは少なくしても良かったと思います。
(4)「PLUVIUS AESTIVUS」なんかはピアノの演奏だけでも見事に雨を感じさせてくれるわけで、もう少し全体にメロディや歌での表現にこだわって欲しかった。彼らの大きな魅力は特にメロディの美しさにあると思うので。
それから(8)「VOCARI DEI」の、おかしな日本語部分とか……効果を狙う気持ちは分かるけど、日本人ファンとしては、あれでは台無しです。
他に気になるのは、人間味を出すために登場したMR.MONEYというキャラクター、個人的な好みとしては、作品が軽くなるから出てこなくても良かったのにな、と思ってしまいます。
なぜか文句ばかり多くなってしまいましたが、そういう不満点を差し引いても、十分傑作だとは思います。やはり長く楽しめそう。
曲単位では、フレドリック・ハーマンソン作曲の(13)「ITER IMPIUS」が特にお気に入り。フレドリックはPOSに必要不可欠な素晴らしいキーボーディストだと思います。今後、作曲にも大きく関わってもらいたいなぁ。
>はせくらさん
"There's plenty of room for all God's creatures. Right next to the mashed potatoes."っていうジョークがあるみたいですね。
どういう意図で使われているのか気になりますが……英語圏の人にはぱっと通じるものなんでしょうか。


TOOL - Ænima ★★ (2006-02-22 00:35:00)

TOOLはこのアルバムを最初に聴いたのですが、最初は絶望的な暗黒サウンドを期待して聴いたので、「なんだ、こんなものか」と少し落胆してしまいました。
でも繰り返し聴くうちにジワジワはまってきて、独特の無機質な雰囲気や少々耽美的ですらある歌声を楽しめるようになりました。慣れてくるとかえって怖さも感じられます。
聴いてて気分が明るくなったり昂揚したりはしないので、聴くときの精神状態は選びますね。そういう意味ではこれを聴いて具合が悪くなってしまう人がいるのも分かります。4枚の作品中、最もエグい印象だし。
これがアメリカじゃ良く売れていてメジャーなバンドなんだから、面白いな~。
曲では(3)「H.」、(9)「JIMMY」あたりがお気に入りです。
ジャケもかっこいいんですが、ケースが割れたりすると替えが効かないのが玉に瑕。


TRIVIUM - Ascendancy ★★ (2006-02-22 00:00:00)

ROADRUNNER UNITEDを聴いてから興味を持ったんですが、最初の印象はここ数作のIN FLAMESとKILLSWITCH ENGAGEを足して2で割って、ギター・ソロを達者にした感じという印象でした。
メタルコアというジャンル分けはあまり気にせず、スクリーモとかの影響を飲み込んだ最近のメロデスの一派として違和感なく聴けます。
しかし古典的とも言えるこのいかにもなギター・メロディの展開の数々、メタラーのツボを突きまくりですね。ARCH ENEMYすら凌駕しそうなくらい、メロメロです。
(8)「DYING IN YOUR ARMS」は若いバンドらしさが出た曲なので、この路線で行った方がメロデスとの差別化が出来るかなとも思いましたが、そんな余計なことは考えなくても良いか。
(11)「DEPARTURE」の歌メロは素直に良いなぁと思えたので、これから更にクリーン・トーンのヴォーカル・メロディを磨くと、大ブレイクしそう。


FIREWIND - Between Heaven and Hell ★★ (2006-02-21 23:45:00)

ジャケから、もっとソフトなサウンドを予想していたら、いきなりのガナり声にのけぞりました。
ネオ・クラシカル・ギターにグラハム系ヴォーカルというありがちなタイプの音楽ではあるんですが、その組み合わせでこれだけ高品質なら文句もありません。
(4)「DESTINATION FOREVER」という疾走キラー・チューンもあり、バラードの(12)「WHO AM I」は寂しげなメロディから昂揚感のあるサビへの流れが悶絶ものです。
でもやっぱり一番印象に残る曲はSCORPIONSの名曲「PICTURED LIFE」のカヴァー(7)だったり……っていうのは反則かな。


HAMMERFALL - Crimson Thunder ★★ (2006-02-21 23:30:00)

頭3曲で、雄々しいコーラスはともかく、相変わらずの可愛らしいハイトーン・ヴォーカルが入るとずっこけるなぁと思っていたら、4曲目の表題曲は素直にかっこいい。
メロディづくりは上手いんだし、このバンドはヨアヒムの中音域の声を活かしたミドル・テンポのヘヴィな曲の方が魅力的です。バラードにはハイトーンも合うんですけど…。
どうしてもヴォーカルにもう少し迫力があればなぁと思ってしまうバンドですが、下手でもないし、それもまた個性かな。
曲はもう、文句なしにヨーロッパ産ピュア・メタルで、メタラーの血が騒ぎます。


ELEGY - Manifestation of Fear ★★ (2006-02-21 23:14:00)

正直とっつきにくいアルバムで、メロディが頭に入ってくるまで、5、6回は聴かないといけませんでした。
しかし良さが分かり始めると、この作品は実に味わい深いです。
サウンド的にはヘヴィなプログレ・メタルという感じで、テクニカルなギター・プレイや、圧倒的な歌唱力を持ったヴォーカルが堪能できます。
駆け落ちした夫婦の間に子どもが出来るが父親は自殺し、貧困の中で子どもは犯罪者になるが……というような暗いストーリーのコンセプト・アルバムなので、かなり雰囲気がヘヴィですが、それだけにエモーショナルで、感動的です。
ストーリーが一応ハッピー・エンドなので、うんざりせずに聴けるのも良いですね。


MINISTRY - Twitch ★★ (2006-02-08 01:01:00)

まだインダストリアル・メタルになる前の、'86年発表の2ndアルバムです。
激しいギターとかは入りません。ジャンル的にはエレクトロニック・ボディ・ミュージックということになるでしょうか。
執拗に繰り返されるハンマー・ビートやシンセの上音は、メタル耳には退屈かもしれません。「なんだこれテクノじゃん」で終わりそう。
でもこれ、慣れるとかなり気持ち良いんですよ。もちろん、大迫力のインダストリアル・スラッシュを聴かせてくれる後の作品も良いんですが、ミニストリーで一番好きなアルバムはと言えば、これです。
妙に頭が覚醒していく、クールな一品です。けっこーキャッチーでかっこいいです。
テクノとかドゥームの単調な繰り返しでトリップを楽しめる人にはおすすめ。


TESLA - The Great Radio Controversy ★★ (2006-02-08 00:37:00)

ヴォーカルのジェフ・キースのハスキーな歌声がエリック・マーティンに似ていたので、買った当時はMR.BIGと似たような感覚で聴いていました。
メロディアスでブルージーなアメリカン・ハード・ロックという点では同じような音楽性だし。
地味といえば地味かもしれませんが、しみじみと良いなぁと思えるバンドであり、アルバムです。
かっこいい疾走ナンバー(7)「YESTERDAZE GONE」、ミドル・テンポの名曲(8)「MAKIN'MAGIC」、美しいバラード(11)「LOVE SONG」が特にお気に入りです。


GALNERYUS - The Flag of Punishment ★★ (2006-02-08 00:24:00)

アニメタル経由で興味を持って買いました。
天野喜孝によるジャケからも想像できましたが、清々しいまでのメロスピぶりで嬉しくなっちゃいました。
クサクサのメロディ展開と滑らかな早弾きフレーズが、実に気持ち良いです。日本のバンドだということはほとんど気になりません。
ヴォーカルは賛否両論みたいですが、私は全然気になりませんでした。良いヴォーカルだと思います。


MANIGANCE - Ange ou démon ★★ (2006-02-08 00:14:00)

フランス語で歌われるメタルは初めて聴いた(一部歌詞だけフランス語っていうのはあったけど)のですが、あまり違和感ないんですね。
でもバラードの(6)「FLEURS DU MAL」なんかはフランス語ならではの味もちょこっと感じられて、面白いです。
(5)「ANGE OU DEMON」というキラー・チューンもあるし、全体的に高品質のメタル作品で、これは素晴らしい。


TALAS - Talas ★★ (2006-02-06 21:26:00)

2ndとライヴ盤を先に聴いていたので、言われなきゃ同じバンドと気づかないくらいのギャップに驚きました。
なんとも爽やかでポップ!
でもこういう雰囲気は好きです。
ベースとか無理に目立たせなくても、歌メロやギター・リフが非常にキャッチーなハード・ロックとして十分楽しめます。
ずっとこの路線でいった方が実は人気が出たんじゃないかなぁとも思ったり。


SATYRICON - Rebel Extravaganza ★★ (2006-02-06 21:17:00)

正直、ジャケには購入を躊躇わせるものがありました。メイク怖いです。しかし音楽の方も気合十分。
やっぱりブラック・メタルって、普段聴くと気持ち悪くなってくるくらいエグいな~。
昔コンピレーションもので聴いた時はペラペラの音質で、迫力も何もあったもんじゃなかったため、ずっと彼らの作品には手を出してなかったんですが、このアルバムではしっかり重低音も効いて迫力あります。
噂に聞いていたフロストのドラムは本当にとんでもないブラストですね。


NEVERMORE - This Godless Endeavor ★★ (2006-02-05 00:42:00)

彼らの作品はこのアルバムで初めて聴いたんですが、最初の印象は現代メロデスの演奏に、シアトリカルなヴォーカルが乗ったヘヴィ・メタルという感じでした。
思ったよりブルータルで、SANCTUARYの延長線上を予想していたため、驚かされました。
それにしてもこれは強烈ですね。演奏陣はともかく、ウォーレルのヴォーカルはもう衰えてるんじゃないかと思っていたら、パワーも表現力も更にアップしているし。
勢い任せに爆走という曲ばかりなわけではないし個性的なので、とっつきにくさはあると思いますが、聴けば聴くほどにジワジワとはまってしまいます。
とりあえず(5)「SENTIENT 6」と(8)「SELL MY HEART FOR STONES」がお気に入りです。(11)「THIS GODLESS ENDEAVOR」の怒涛の展開も凄い。


NIGHT RANGER - Midnight Madness ★★ (2006-02-05 00:18:00)

最初は刺激の足りないサウンドにあまり興奮できず、特に「SISTER CHRISTIAN」なんかは邪魔だな~とまで思ってしまいました。
しかし何回か聴いているうちに、佳曲ぞろいで隙のない、素晴らしいアルバムだと思えるようになりました。
この爽やかなメロディの数々って、やっぱり今の時代じゃ有り得ない、'80年代ならではの味ですね。貴重です。


NASUM - Inhale/Exhale ★★ (2006-02-05 00:09:00)

ノリがすごく良くて、気持ちよく聴けるアルバムです。
当然激速ですが、速くないパートもリフやリズムがかっこよくて、退屈せずに聴けるグラインド・コア。
1stからしてもう曲の完成度が高いです。
音づくりも、ほどほどにクリアで硬質で、荒々しさも保っていて丁度いいです。
本当に良いバンドだったなぁ。
ジャケもインパクト強くて、味もあって好きです。


JOSHUA - The Hand Is Quicker Than the Eye ★★ (2006-01-26 00:22:00)

このダサジャケには、笑わずにいられません。B級臭さがプンプンして、思わずジャケ買いしてしまいます。
中身はメロディアスで良い曲が多くて、ジャケから想像していた(半分諦めていた)中身に比べ、お得感がありました。
お気に入りは(4)「A SONG FOR LISA」ですが、この曲は日本盤ボーナスなのでしょうか? 何となく線の細い声のミートローフって感じがしました。ポップな歌メロが良いです。


JOHN SYKES - Loveland ★★ (2006-01-26 00:15:00)

穏やかなバラードを集めた作品なので、HM/HR的なものを期待すると失望するかもしれません。ポップスのアルバムとして聴いても良いくらいです。
一聴した印象は、「地味」でした。しかしこれが何度か聴いているとジワジワ染みて来まして、しみじみと良いアルバムだなぁと、繰り返し聴いてしまいます。
一部でビートルズ風のメロディが聴けるのも意外だったし、全体的に温かさが感じられる、雰囲気の良いラヴ・ソングが多くて感動的です。


JOHN NORUM - Another Destination ★★ (2006-01-26 00:04:00)

時代性もあってか、けっこう暗くてドンヨリした印象があります。'95年発表ということで、グランジ/オルタナティヴ・ブームの影響もあるのでしょうか。サウンドガーデンっぽい曲もあったりします(それはそれでかっこいい…けど彼がやる必然性には欠けるかな)。
せめて1曲目がもう少し勢いのある曲なら印象も違っていたのでしょうが、前2作と比べてしまうと、さすがに厳しい出来かも。
しかしヴォーカルは渋くて巧いし、ギターは泣きまくり、弾きまくりの曲もあり、全体を駄目と言ってしまうのはやはりもったいないです。
ギター・インストの(5)「SHIMMERING HIGHS」、(8)「CATARINA SUNSET」、(11)「JILLANNA」や、疾走感のあるハード・ロック・ナンバー(9)「HALF WAY HOME」あたりは、普通に良いです。


STEVE LUKATHER - Candyman ★★ (2006-01-22 18:03:00)

'94年発表の、2枚目のソロ・アルバムです。
溶けたキャンディを表しているのかもしれませんが、ちょっとジャケが目玉っぽくて気持ち悪いのが損かも。
TOTOっぽさも残しつつ、バンドの制約から離れて気持ちよくギターを弾きまくっている感じが、楽しいです。
ポップなメロディもしっかりあって、楽しめるんですが、曲が長く11曲で70分以上あるので、集中力が続かなくなりそうになるのが、少し残念かも。


RACER X - Superheroes ★★ (2006-01-22 17:56:00)

安っぽいスーパーヒーロー・コスプレがさいこーです。このくらいアホに徹してくれると、嬉しくなります。メタルってそういう面も楽しまなくちゃ。
妙にハイテンションで、ヘヴィだけどポップな雰囲気が良いです。楽曲も充実してますね。
何より、RACER Xのスタジオ盤では最もジェフの歌がまともな印象で、ヴォーカルでがっかりせずに済むのが嬉しいです。
楽曲もヴァラエティ豊かで、飽きずに聴けます。
2ndのような早弾きツイン・リードのインパクトには負けますが、アルバムとしては一番好きです。


ULI JON ROTH - Prologue to the Symphonic Legends ★★ (2006-01-22 17:46:00)

すみません、100円で買ってしまいました…。よく中古で見かけるアルバムです。しかし中身は絶品。荘厳で劇的な素晴らしい作品です。
本編三部作の予告編的作品なのに、本編が10年経ってなお、お目見え出来ません。
ウリのギターはまだ衰えないでしょうが、ヴォーカリストにとって時は残酷です。トミーはともかく、マイケルには今となってはもう無理がありすぎて…(涙)。
とりあえず良いヴォーカルを入れて、早めに本編を出して欲しいものです。
(5)「WINDS OF WAR」、(11)「STARLIGHT」のメロディはクサクサでたまらないものがあります。


RICHIE KOTZEN - Mother Head's Family Reunion ★★ (2006-01-22 17:37:00)

リッチー・コッツェンのプレイは、グレッグ・ハウとの『TILT』や、スタンリー・クラークたちとの『VERTU』の方を先に聴いていたので、フュージョン系のバカテク・ギタリストというイメージを持っていました。
しかしここで聴けるグルーヴィでブルージーな、いかにもアメリカらしいロックも、実に心地よいですね~。これならPOISONやMR.BIGに参加したのも頷けます。
ドラムのアトマ・アナーも、気持ちいい叩き方をする人だなぁ。
ついつい身体を動かして聴きたくなる、素敵なアルバムです。


VINNIE MOORE - Mind's Eye ★★ (2006-01-22 17:23:00)

トニー・マカパインと少し同じような系統にも感じるアルバムですが、甲乙つけがたく良い作品です。
全体的にちょっと似たようなフレーズの繰り返しが多いかなとも思いますが、それでもやっぱりかっこいい。
お気に入りの曲は、泣きのメロディが美しい(8)「SHADOWS OF YESTERDAY」です。フェイド・アウトで終わっていくのが惜しくなります。


TONY MACALPINE - Edge of Insanity ★★ (2006-01-22 17:15:00)

ネオ・クラシカル系のギター・インストでは、個人的に最もとっつきやすかったアルバムです。
メロディがよく練られていて、退屈せずに聴けます。まぁ、クサさに苦笑しちゃうようなところもありますが、それもまた魅力。
早弾きだけでなく、(9)「EDGE OF INSANITY」みたいな叙情的メロディの聴ける曲があるのが良いです。


MICHAEL LEE FIRKINS - Michael Lee Firkins ★★ (2006-01-21 21:38:00)

ギター・インストって、ある種の退屈感は多少なりとも付き物だと思っていましたが、このアルバムは本当に最初から最後まで楽しめました。
まず何と言っても楽曲が魅力的で、流れるように紡がれるメロディを聴いているだけで嬉しくなってきます。
あとは躍動感があって、リズミカルなところも良いですね。ノレて楽しめるっていうのは大切です。
ジェイソン・ベッカーのアルバムでも代わりに弾いていたりしましたが、ギター・プレイに感情を込める表現の力がある人だと思います。
あまりメタルという感じではないのですが、ハードロックが好きなら、十分楽しめるのではないでしょうか。


JASON BECKER - Perspective ★★ (2006-01-21 21:28:00)

1stと比べて、ずいぶんとメタル色は薄れましたが、その分、自由な音楽的広がりを得たような作品です。これは幅広い人におすすめできる作品ですね。
ALSという病にかかりながら、これだけ温もりを感じさせる音楽をつくった心の在り方には感動を覚えます。悲壮感より、音を楽しむポジティヴな気持ちが伝わります。
皆さん挙げてますが、(4)「END OF THE BEGINNING」は本当に美しい。私はちょっと前作収録の「AIR」にはそれほど感動できなかったのですが、この曲は好きです。
なんとなく、この人が病に冒されずにいて、YOSHIKIあたりと組んで作曲したら、面白いものが聴けたかもな~なんて思いました。
1曲1曲、楽器やメロディの使い方がガラッと変わるので、ジェイソンの引き出しの多さに驚かされます。クラシカルなのはもちろん、エスニックだったり和風だったり、ブルージーだったりと。
場合によっては散漫にも聴こえるかもしれませんが、飽きが来なくて聴くたびに新しい発見のある、味わい深い作品です。その日の気分しだいで、お気に入りの曲が変わる感じで、全曲好き。


MARTY FRIEDMAN - Scenes ★★ (2006-01-21 21:14:00)

しっかりメタル調だった1stと比べると、同じ人がつくったとは思えないほどに落ち着いた作風の、'92年発表の2ndです。CACOPHONYやMEGADETHの人だなんて、言われなきゃ絶対気づきません。
でもこれは面白いな~。ギンギンのロック・ギタリストの作品としてはかなり異色。
ニュー・エイジ・ミュージックとか、イージー・リスニングとか癒し系なんて言葉が浮かんできますが、しっかりエレキ・ギターが目立っているのが新鮮です。
お気に入りは(3)「VALLEY OF ETERNITY」です。壮大で美しいメロディが聴けるし、ギターも泣きまくり、暖かな雰囲気も素晴らしい。


JOE SATRIANI - Not of This Earth ★★ (2006-01-21 20:56:00)

'85年発表の1stアルバムです。「ギター弾きまくりのアルバム」であるのは確かなんですが、メタル耳には少し厳しいかもしれません。
あまりド派手なプレイという感じではないですが、色々なタイプの曲、フレーズを繰り出す多彩さは、さすがと言うべきでしょうか。まー、ギター弾けるわけじゃないので、どれだけ凄いのかはよく分かりませんが。
ドラムが思い切り打ち込みっぽいんですが、一応ドラムのメンバーはいるようですね。以前は無機質で魅力半減に感じていたリズムが、最近はかえってテクノっぽくて面白く聴こえてきました。
楽曲的には後の作品の方がやっぱり魅力的なので、よほどのファン以外にはおすすめという感じではないですが、何回も聴いていると、妙にはまります。


TWISTED SISTER - Stay Hungry ★★ (2006-01-17 00:18:00)

『ウォーターボーイズ2』の最終回を観ていて、この曲、妙に気合入っててかっちょえーなーと思っていたら、「WE'RE NOT GONNA TAKE IT」でした。持ってるアルバムの曲じゃん…まだ一回しか聴いていない時だったから、気がつかなかった。
ジャケが生肉にかぶりつこうとするムサいケバいおっさんなので、買うのをためらってしまいますが、曲は粒ぞろいで素晴らしい作品です。
(6)「THE PRICE」や(7)「DON'T LET ME DOWN」の哀愁のメロディなんて、キャラクターには合わないけど、良いなぁ。
曲の幅も広く、メロディは総じてキャッチーで、メタルとハードロック両方の魅力を兼ね備えた、笑えて泣けて燃えられる名盤です。


TWILIGHTNING - Delirium Veil ★★ (2006-01-17 00:01:00)

ジャケを見て、キラキラピロピロ系メロスピかな~と思っていたら、意外に正統的な感じのメタルで、良い意味で期待を裏切られました。
正統的と言っても、漢臭いとかブリティッシュっぽい威厳とかそういうのではないんですが、ギターやヴォーカルのメロディを大切にして、昔ながらのHM/HRの伝統を活かした、現代型メタルっていう感じです。
この爽やかさは気持ち良いなー。全体的にポップなメロディなんだけど、ぎりぎり軟弱にならない辺りがほど良いです。
バラードの(6)「UNDER SOMBER SKIES」がお気に入りです。


THERION - Theli ★★ (2006-01-16 23:51:00)

初めて聴いた時はあまり耳に残らなかったんですが、最近聴き返したら、素晴らしい曲がいっぱいでした。
デスメタル出身と言っても、これはもはやメロデスですらない、シンフォニック・メタルです。ただしメロスピやネオクラではなく、どちらかと言えばゴシックに近い感じ。
劇的でメロディアスな哀愁曲が好きな人で、疾走してなくてもOKな人にはおすすめできます。
(9)「THE SIREN OF THE WOODS」は10分近い大曲ですが、泣きのギター・ソロたっぷりで、何回も聴きたくなります。
日本盤ボーナスにSCORPIONSの「FLY TO THE RAINBOW」がカヴァーされていますが、これもまたオリジナリティを加えつつ、良い具合にメロメロで素晴らしいです。


CACOPHONY - Speed Metal Symphony ★★ (2006-01-16 23:39:00)

もうタイトルそのまんまな世界ですね。
早弾きツイン・ギターの競演がこれでもかと堪能できます。でも単なる垂れ流しフレーズじゃなくて、しっかりメロディや曲構成が考えられている感じなのが良いです。
ヴォーカルは評判悪いみたいですが、私は嫌いじゃないです、こういうのも。
シュラプネル系の作品の中ではかなり好きなアルバムです。マーティーとジェイソンって、相性が良かったんでしょうね。


STRATOVARIUS - Fourth Dimension ★★ (2006-01-16 23:26:00)

バンド名とジャケに惹かれて、メタルを聴き始めた頃に買ったアルバムです。
けっこう他にない魅力を持ったアルバムかも。「DISTANT SKIES」は彼らの楽曲の中では一番好き。
疾走曲は少ないですが、メロディは魅力的なものが多く、曲調も幅広く、飽きさせません。単なるメロスピは苦手という人にもおすすめできます。
(7)「030366」は無機質なリフやリズムなんかがインダストリアルっぽくて、実験的で面白いです。
線の細いハイトーンと揶揄されるコティペルトのヴォーカルも、独特の哀愁や透明感を感じられて好きです。
バンド名がヴァイオリンの名器から来ていることもあるのか、けっこうヴァイオリンっぽさのあるトルキのギターが、良い味出してます。
バラードのタイトルが「WINTER」「NIGHTFALL」「TWILIGHT SYMPHONY」と、いかにも北欧の雰囲気をかもし出しているのも良いですね。


SPEEDEALER - Here Comes Death ★★ (2006-01-16 23:11:00)

アメリカの猛烈ロケンロー・バンドの'99年発表の2ndアルバムです。
日本盤を買うとREO SPEEDEALER名義の時に出した1st『REO SPEEDEALER』が、丸々ボーナス・トラックで収録されていて、非常にお得です。
1分前後の問答無用の爆走ロック・ナンバー満載ですが、意外に疾走曲ばかりという訳でもなく、ミドル・テンポのヘヴィな曲や、何故かドゥーミーな曲も入っていたりします。
激しくて勢いのあるロックが好きで、メロディはあんまりなくても大丈夫という人にはおすすめです。
追記。
2ndと思ったら、3rdだったみたいです。1st、2ndが共に『REO SPEEDEALER』という題で、ボーナス・トラックに入っているのが2ndだと、『SECOND SIGHT』の解説にありました。


HELLOWEEN - Master of the Rings ★★ (2005-12-23 13:34:00)

メタル好きじゃない人にすすめるなら、『守護神伝』シリーズよりこっちの方が良いかも。実際に「これなら聴ける」と言われたりもしました。
キャッチーなメロディ、哀愁とコミカルさのバランスの良さ、本当に良いアルバムです。
ハロウィンって、妙にヘヴィだったりシリアスにやるよりも、楽しいメタルをやってる時が魅力的に思えます。
佳曲がそろってますが、お気に入りは「THE GAME IS ON」です。アイデアが面白い。


TEETH OF LIONS RULE THE DIVINE - Rampton ★★ (2005-12-23 13:16:00)

イントロのどっしりしたドラムが8分以上続いた段階で、多くの人が「屑」と判断するであろう、コマーシャル性を無視しまくった作品です。
プログレやドゥームが好きでも、これを許せるかどうかは疑問ですが、リー・ドリアンらしいと言えばらしいかも。ほんと極悪です。
こんなアルバムを買おうという人が期待するものには、しっかりと応えてくれる作品でしょう。
遅重エクストリーム・サウンド好きにはたまらない、ドゥーム史上に残る名盤です。


SLEEP - Jerusalem ★★ (2005-12-23 13:08:00)

ひたすらにヘヴィです。
ビリビリ空間を震わせるギターの音が快感。
キャッチーさに欠けるので、買った当時はまさか日本盤が出るとは思いませんでした。もうちょっと買うの待てば良かった。
延々とヘヴィ・リフが繰り返される究極的ドゥーム・サウンドは無茶苦茶強烈ですが、けっこうノリの良さもあったりします。
52分という長さの曲だからこそ味わえる気持ちよさというものもあり、トリップできます。


NILE - Black Seeds of Vengeance ★★ (2005-12-23 13:01:00)

ブルータル・デス・メタルにエジプト色って、聴くまではどんなものか今ひとつ想像し切れなかったんですが、聴いてみて納得しました。
その頃はちょうど映画『ハムナプトラ』を観たり、瀬名秀明の『八月の博物館』を読んだりした後だったので、けっこうヴィジュアル・イメージが浮かんできて楽しかったデス。内容的にはあんまり合わないんだけど。
本編ラストの「KHETTI SATHA SHEMSU」が良い味出してて、雰囲気あります。


PAIN OF SALVATION - 12:5 ★★ (2005-12-23 12:45:00)

アコースティック・ライヴということで事前に抱いていたイメージを、ほとんど全て吹き飛ばされました。やはり常に想像の斜め上を行くバンドです。
しかし、演奏力やアレンジ能力もさすがの一言ですが、このコーラス・ワークのとんでもなさは何なんでしょう。いやいやいや、有り得ないですからこんなの。実際のライヴそのままなんだとしたら、この人たちはおかしいです。
メインのダニエル・ギルデンロウの歌声も、色っぽ過ぎるくらいの艶を帯びていて、惚れ直しました。
アコースティックなので、改めて美しいメロディの曲ばかりだなというのも再確認でき、またキーボードのフレドリック・ハーマンソンの重要性がよく分かります。どこまで作曲に関わっているかは分かりませんが、感性はやっぱり素晴らしいものがある人だと思います。
しかし(9)「OBLIVION OCEAN」、(10)「UNDERTOW」という超絶哀愁曲の終わりに被さる無粋な拍手や歓声は邪魔~。頼むから余韻に浸らせて下さい。


PAIN OF SALVATION - Remedy Lane ★★ (2005-12-21 23:44:00)

雑誌とかでこのアルバムが、ポップになったとか明るくなったという風に評されているのを読むと、「どこが?」と思ってしまいます。
私にとっては、あまりにも痛々しく辛いアルバムなので、気軽には聴けません。特に子供が無事に生まれるまでの1年近くは、1度も聴けませんでした。
↑で美雪さんもおっしゃってますが、絶望的に暗いとはいえ多少なりとも客観的だった過去作に比べて、主観的な問題を取り上げているために、悲痛度合いが尋常じゃありません。
まあ、実際に流産などの場合、辛いのは男より女性の方だと思うので、歌詞を読んでいると、「あんたもうちょっとしっかりしろよ」と思っちゃったりしますが。
「A TRACE OF BLOOD」「THIS HEART OF MINE(I PLEDGE)」「UNDERTOW」あたりは涙なしには聴けません。
それだけに日本盤ボーナスの「THORN CLOWN」は邪魔です。どこかの雑誌で、「元々コンセプトに入っている曲で、どうせ日本盤用にボーナス・トラックが要るから入れた」みたいに言われてた気もしますが、やっぱりあるとおかしいです。ボーナスなんだから最後なら良かったのに。
悲しみの中で精一杯の愛おしさを表した優しい歌声があまりに切なく、このアルバムは全編アコースティックの弾き語りで聴いてみたかったな、なんて思ったりもします。


MATTIAS IA EKLUNDH - Freak Guitar ★★ (2005-12-21 23:09:00)

曲数が多くて、色々なタイプの曲が楽しめるのがお得です。リモコンだのバイブだのまでも使って、新たなギターの可能性を探り続ける人だから、テクニックばかりのギタリストとは違う魅力があります。
久々に聴き返したら、以前思っていたほど変態的ではなく、意外にちゃんとした曲が多いように感じました。でもやっぱり楽しい。
変態って、ミュージシャンには褒め言葉ですよね。うーん、変態。


UFO - Lights Out ★★ (2005-12-21 22:50:00)

このアルバムは、ラジオで聴いた「LOVE TO LOVE」にノックアウトされて買い求めました。この曲のキーボード・リフがたまりません。
アルバム全体としては色々なタイプの曲があって、「泣き」だけ期待すると肩透かしかもしれないけれど、それでもこのアルバムを聴いていると、「泣き」のメロディに染め上げられてしまいます。


NAPALM DEATH - Enemy of the Music Business ★★ (2005-12-20 22:29:00)

初期のグラインド・コアも、デス・メタル化した時も、モダン化した時も、いつだって良い作品をつくってたとは思いますが、この作品にはもう、やられました。最高に気持ち良い。
どっちの方がヘヴィだとか速いとかテクニカルだとか野蛮だとかそういうことはまあさておき、単純にスカッとさせてくれる快感度合いが桁違いに素晴らしかったです。
日本盤ボーナスもカヴァー・ミニが丸々収録と嬉しいことをしてくれて、正直「過去のバンド」と思っていたナパーム・デスに、心底惚れ直した作品です。


NASHVILLE PUSSY - Say Something Nasty ★★ (2005-12-20 22:13:00)

えー、1stのジャケはちょっと買うのに勇気がいるので、チキンなわたくしめはとりあえずこのアルバムから。
セクシーなおねぇさま方の色っぽさが感じ取れるのをかすかに期待して買ったら、むくつけきおじさま方の汗臭い空気しか感じられませんでした(泣)。
しかし、十分に魅力的なロケンロー作品であり、特に個性とかはないけれど最初から最後まで楽しめます。
暑いロックが聴きたい時に手が伸びる作品です。


SPIRAL ARCHITECT - A Sceptic's Universe ★★ (2005-12-20 22:02:00)

ノルウェー出身のテクニカル・メタル・バンドの、2000年発表のデビュー・アルバムです。
CDの帯なんかでCYNICと比較されていたので、ヴォーカルは濁声だと思い込んでいたら、普通の声でちょっとがっかりしちゃいました。-27℃さんも指摘されてますが、確かにもうちょっと変態なヴォーカルの方が似合うバンドです。いや、けっこう器用で悪くはないんですが。
でもこの浮遊感のある歌メロ、何かに似てるなと思ってたら、ちょっとPSYCHOTIC WALTZに雰囲気が近いかも。
展開が激しく、各楽器に集中して聴くと、目眩がしてきます。複雑でテクニカルな曲が好きな人なら気に入るんじゃないでしょうか。


PAINKILLER - Buried Secrets ★★ (2005-12-20 21:18:00)

1stは、ジャケがあまりにも…だったので、買う気になれませんでした。これもよく見ると怖いですが。
kamikoさんの「高貴なセレブSM」という表現が不思議に合っていておかしいですね。最初は苦痛なんだけど、徐々に快楽に変わっていくわけです。
ただのノイズのようでいて、実はけっこう洗練されているのかも。サックスって、けっこう暴力的な楽器なんですね、と思わず感心してしまいます。
理解はしていませんが、楽しんで聴けます。