'91年発表の4thアルバムです。 メタラー的にはANTHRAXが共演して、「BRING THE NOISE」をリメイク収録したアルバムということで、知名度が高い作品でしょうか? これだけ最初から最後までテンションの衰えないアルバムも珍しく、興奮しっ放しで一気に聴き通せます。 このアルバムの流れで最後に「BRING THE NOISE (with ANTHRAX)」が流れると、アドレナリンが噴出して、最高。
'87年発表の1stアルバムです。 まだトラックが若干シンプルなこともあり、次作以降の問答無用で衝動を喚起するような凶暴性は抑えめです。 とはいえ時代を考えれば十分にノイジーで過激な音で、メッセージ性を押し出す姿勢も含め、既に彼らのスタイルは確立されている印象。 タイトル曲や「RIGHTSTARTER (MESSAGE TO A BLACK MAN)」なんかは、いま聴いても耳が痛くなります。 まあチャックDのラップが乗れば、軟弱な作品など生まれようはずもなく、「公衆の敵ナンバー1」たるパワーは示されています。
'04年発表の2ndです。 1曲目の「KUNG-FU WORLD CHAMPION」からして、耳に突き刺さるキーボードにエレキ・ベースとドラムで、まるっきりプログレなロック・サウンド。ロック・リスナーにとってはとっつきやすいと思います。 全体的にはピアノ・トリオでの抒情的な曲が多く、1stよりも落ち着いている印象ですが、メロディはかなりポップで、ジャズという意識なしにインスト曲として聴ける感じ。昔ながらのジャズは苦手という人も聴きやすいアルバムだと思います。
これと3rdの『ONE DAY IT'LL ALL MAKE SENSE』は、ついついジャケ買いしたくなります。 タイトル、アートワークがイマジネーションを広げさせ、そこに統一感のある生々しい質感のトラックが使われて、トータルな作り込みの見事なアルバムです。 ただし、コモンのアルバムの中でもかなり渋い部類なので、踊れるものなんかを求めると厳しいでしょうね。 しかし噛めば噛むほどといった部類の地味ながら滋味のある作品なので、地道に味わいたい感じです。 就寝前とかにじっくり聴きたい1枚。
メタルに対する情熱が減衰し、「もう自分にはメタル魂がなくなったのでは?」などと思っていた時に聴きました。 もう、いきなり1曲目で瞬間点火です。 あまりの熱さ、直球さに感動を覚えました。 これぞメタルです。たぶん、60歳、70歳になって聴いても感動するんじゃなかろうか。 音質は悪いしダサいしどこかで聴いたリフなんかも見られますが、そんなところもまた魅力。 アルバム通して愛しいけれど、お気に入りの曲は(1)FEAR NO EVIL、(6)LET THE THUNDER ROAR、(8)FIGHT TO THE LASTといったあたり。
ジャケのあんまりな悪趣味さに、購入を躊躇っちゃいましたが、音を聴くと、このジャケでぴったりかもと思っちゃうのが不思議。変なバンドだなー。 問答無用の有名曲はもちろん、「FIGHT FROM THE INSIDE」「GET DOWN, MAKE LOVE」「WHO NEEDS YOU」とかのユニークな曲もお気に入り。
'98年発表の3rdフル。 正式なタイトルは『VALENSIA '98 MUSICAL BLUE PARAPHERNALIAN DREAMS OF EARTH'S EVENTIED WHITER FUTURE & DARKER PRESENT SOUNDSPHERES FROM NEW DIAMOND AGE SYMPHONIAN ARTWORKS TO YESTERDAY'S WESTERNWORLD ROCKCRAFT UNDER THE RAGING NINETIES' SILVER PROMIS OF THE HAPPY HUNDREDS ON THE BREAK OF THE NEW MIILLENIUM'S HAZY MISTY DOWN.』 まるで嫌がらせです。ギネスを狙ったらしいですね(載ったのかな)。フィオナ・アップルの『真実』の原題とどっちが長いでしょう。 これ以前のシンフォニックな作風に比べると、このアルバムはもうちょっとラフで、またリズミカルになっています。 この人のメロディって面白いなと思っていたら、オランダだけでなくインドネシアやマレーシアにもルーツがあるみたいですね。クイーンやケイト・ブッシュに、そういうのがプラスされると、こんな独特の味になるのかな。おもしろい。