うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 301-400

ユーザー登録/再認証

うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22
モバイル向きページ 
うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 301-400

0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22


OBITUARY - World Demise - Kill for Me (2018-01-20 19:19:56)

トライバル・リズム(解説の平野氏によればアフロ・アフリカン風南方リズム/アメリカ南部のヴードゥー・リズムのサンプリングSEとのこと)を取り入れた摩訶不思議なデスメタル。ギャップがすげー。
まだSEPULTURAの『ROOTS』も出ていない'94年にこれは、先鋭的過ぎでしょう。曲として名曲とは言いませんが、インパクトは絶大です。
アルバム・タイトルから推測される世界が崩壊しつつあるというイメージの表現として必然性があるのかもしれません。対訳も歌詞もないのでわかりませんが、先住民虐殺への批判も入った曲なのかな?
サンプリング元のクレジットがないあたり、まだ著作権に大らかだった時代性が感じられます。


OBITUARY - World Demise ★★ (2018-01-20 19:09:36)

デス/ドゥーム系メタルとしても魅力的ではありますが、'90年代のグルーヴィーなモダン・ヘヴィネス系バンドの一派として聴いても良さそうなアルバムです。
デスメタル的突進パートが減り、ミドル/スロー・テンポの圧殺リフのヴァリエーションは増え、遅くてもノリは良く味わい深いメタルに進化。比較対象を探すなら、PANTERAや『CHAOS A.D.』以降のSEPULTURAにも通じる空気があります。
まあ上記のバンドほどの軽快さはなく、鈍重な激烈サウンドに終始するところがデスメタルたる所以であり、オリジネイターならではの個性でしょうか。
十数年経ってから購入したので見当違いかもしれませんが、発表当時これって実は当時の最先端の音楽だったんじゃないでしょーか。'94年時点でトライバル・リズムも導入し、デスメタルの重々しさは保ちながらも、ジャンルの壁を突き破る開放感が強く感じられます。
アートワークも前作までのいかにもな邪神ホラー系イラストではなく、環境汚染や動物虐待、病苦や貧困といった社会問題を扱ったシリアスなものに。
疾走/爆走を求めれば外れですが、ヘヴィネスの極北を求める人には一つの理想形であると思います。
ジョン・ターディの声に触れていらっしゃる方が多いですが、こういう音楽性になると、ひと際、声の個性が目立って印象深いですね。


HEARSE - The Last Ordeal - Pathfinder ★★ (2017-12-30 20:48:14)

以前聴いた時はピンとこなくて耳を素通りしていたのですが、先日久しぶりに聴いたら冒頭の雰囲気たっぷりなリフに心を鷲づかみされ、更にはメロデスの枠にとどまらぬロック的ノリに目からうろこが落ちて、完全に虜になりました。
それ以来HEARSEのアルバムをとっかえひっかえ聴き返していますが、やはりこの曲は格別印象深く、大好きです。


HEATHEN - Breaking the Silence - Open the Grave ★★ (2017-12-30 20:36:44)

典型的スラッシュかと思って油断して聴いていると、途中でガラリと雰囲気が変わり、その後の多様な展開がいちいちかっこよくて手に汗握って大興奮という感じ。
ギター・ソロも痺れます。


HELLOWEEN - My God-Given Right - If God Loves Rock ‘N’ Roll ★★ (2017-12-30 20:18:53)

リズミカルで楽しい楽曲。こういうおふざけ系の曲って、アルバムのアクセント的なもので終わりそうなものですが、実はメロディもよくて、ライヴの定番になってもおかしくないくらいのクオリティだと思います。
他のバンドなら代表曲ですよ。


PAIN OF SALVATION - In the Passing Light of Day - On a Tuesday ★★ (2017-10-29 16:41:41)

いきなりの激重リフ、歌い始めは語りから、そしていきなりの10分超え。
キャッチー要素を求めるリスナーをはなから置いてけぼりにするPOSワールドの開幕です。
異様な緊迫感と重苦しい苦悩、縋りつくような泣き、静寂と轟音の交差。テンポは遅く重々しいのに展開は多彩で退屈など感じる暇もありません。
火曜日が象徴するものは何だろー?


PAIN OF SALVATION - In the Passing Light of Day ★★★ (2017-10-29 16:19:07)

久々に我を忘れて音楽にのめり込みました。メタルやプログレが好きでよかった。この時代に生まれてよかった。今のところ文句なしに今年の№1アルバムです。
(3)「Meaningless」と(6)「Reasons」だけでご飯3杯はいけます。何という旨味。
'17年発表の9thアルバムです。『ROAD SALT TWO』が'11年だから、約6年ぶり。ダニエル・ギルデンロウの闘病による長い空白のようですが、'14年の『FALLING HOME』や'16年の『REMEDY LANE RE:VISITED』というリメイク企画盤を挟んでいるので、それほど待った感じはしません。
メタリックでありつつ、確信犯的に様々な要素を組み込んだ、振幅の大きいボーダーレス・ミュージック。解体/再構築したようなリズムのギクシャク感が、トリッキーで面白いなー。
ヘヴィなところはよりヘヴィに、生々しさは前作の成果としてそのままに、リズムやコーラスは相変わらず冒険し、哀メロは復活させて。また「プログレ・メタル」と言える作風に揺り戻してきた印象です。
プロデューサーのダニエル・ベルグストランドの影響もあるのか、MESHUGGAHのような硬質のヘヴィネスと奇怪なリズム、HAKENのようなモダンなアレンジが追加され、それでいて清々しいまでに根暗なPOSならではの音楽です。
病や人生や愛に関するダニエル・ギルデンロウの個人的な体験や苦悩について歌っていることもあり、ライナーでは同じようにプライベートな問題を扱った『REMEDY LANE』と比較されていますが、私はどちらかといえば初期2枚の音像に近いように感じました。
心底惚れた時期のイメージも思い出させつつ、新規要素と集大成的要素が絶妙にマッチして、もう私の好みど真ん中。世間一般では地味と言われそうですけどね。
デモ・ヴァージョンを収めたボーナスCDも面白いですが・・・ダニエル喋りすぎです。快復してテンション上がってたのかな。
解説にメンバーチェンジの説明がなかったり、対訳にトホホな誤変換があったりもしますが、日本盤を出してくれたマーキー/アヴァロンに感謝します。必ず新品で買うので今後も国内盤お願いします。


PAIN OF SALVATION - Remedy Lane Re:visited (Re:mixed & Re:lived) ★★ (2017-10-29 16:01:27)

'02年発表の4thを、リミックス盤とライヴ盤の2枚組に調理し直した、'16年発表の"Re:visited"アルバムです。
リミックスと言っても、エレクトロニカ化しているわけではなく、ミックスをやり直して音の聴こえ具合が変わったくらいの感じです。
「へー、こんな音も入ってたんだ」というような発見もあるけれど、原盤に過度の思い入れのある人には余計かもしれません。音質重視の人は買って損はないかな。
ライヴは、タイトル曲の収録順だけ変わっていますが、ほぼアルバムを再現しています。もちろんアレンジは加えていますし、新メンバーの声で印象がかなり変わった曲も。
ファンとしては音源が増えて嬉しいのですが、オリジナルの新譜が出ないままに焼き直し盤が続けて出たので、ちょっと後ろ向きに感じて買った当時は複雑な心境でした。新作が出た今ではありがたいばかりです。


PAIN OF SALVATION - Falling Home - Holy Diver (2017-10-29 15:47:30)

おっしゃれーで、ムーディーな、バーで流せそうなHOLY DIVERカヴァーです。レゲエ風味も導入。
楽しいんですが、先に大御所パット・ブーン様の爆笑カヴァーを聴いていたので、あれには負けます。


KRAFTWERK - Kraftwerk ★★ (2017-05-04 22:22:36)

'70年発表の1stアルバムです。この頃はまだテクノ・ポップという感じではなく、クラウト・ロックとかジャーマン・ロックと言われるような、実験的ミニマル・ミュージックという印象。インダストリアル的でもあります。
メロディには期待しないでください。ノイズとリズムが支配する前衛音楽です。もっとも、どこかひょーきんにも感じます。グループ名やアートワーク、楽器編成も、どことなくギャグっぽいんですよねー。真面目そうでふざけてる。
歌はなしで、電子オルガンの音はギンギンに歪んで、ヴァイオリンやフルートも電子ノイズと同等に耳に突き刺さるリフを刻みます。ドラムも金属的で、荒々しいです。
たった4曲ですが、ダンサブルでちょっと楽しい(1)、ノイジーでたまに突っ走る(2)、アンビエント風な(3)、怪獣映画のサントラっぽいヘヴィな(4)と、ヴァラエティ豊かで楽しく聴けます。


KRAFTWERK - Kraftwerk - Stratovarius (2017-05-04 22:13:01)

どうしても某バンドを思い出してしまう曲名ですね。影響があったかどうかは不明ですが。
不気味な電子音の繰り返しから、変な話し声、滅茶苦茶なドラム連打へつながり、小ばかにしたようなリフから徐々にノイズを撒き散らかして突っ走っるなどと、わけのわからん展開を見せます。
キーキーギャンギャン刺々しいこの音に、まさか本当に超高価なストラディヴァリウスを使っていたりするんでしょーか。あとストラトキャスターはクレジットにないけれど、使われているのでしょーか。
インダストリアル(メタルではないやつ)や前衛音楽が好きな人にはおすすめできますが、一般的にはただの悪ふざけにしか聞こえない曲でしょうね。


CORNELIUS - 69/96 - Heavy Metal Thunder (2017-05-04 21:14:12)

メタラー心をくすぐる魔法の言葉がタイトルになっていますが、SAXONのあれとは当然違います。どちらかといえばSTEPPENWOLFの「BORN TO BE WILD」の方が近いかな。元ネタは色々あるんでしょーけどわかりません。
けっこうリフはヘヴィで、終盤疾走してメタルっぽくもなります。間に色々お遊びが入り、これはなんとジャンル分けされる音楽なのかとかはわかりませんが、楽しいです。


ART BLAKEY & THE JAZZ MESSENGERS - A Night in Tunisia ★★★ (2017-05-04 21:06:45)

1曲目のタイトル曲の冒頭、ズガーン! ズゴゴゴゴッ! と響き渡るドラムスの野獣っぷりに度肝を抜かれました。心臓に悪い。
「チュニジアの夜」も様々な演奏があるスタンダード曲ですが、このアルバムのヴァージョンほど衝撃的なものにはお目にかかったことがありません。最高に熱い!
続く(2)(3)の躍動感も素晴らしく、元気をもらえます。奥さんや愛犬にちなんだ、日本人にはタイトルだけでも微笑ましい(4)(5)も、それぞれチャーミングな曲で頬が緩みます。
実にご機嫌な、それでいてド迫力でエネルギッシュな名盤です。


LOU REED - Metal Machine Music ★★ (2017-05-04 20:53:35)

ただひたすら延々とギター・ノイズが垂れ流・・・高らかに鳴り渡るアルバムです。メロディとか曲構成とかは言うだけ野暮ってもんです。
ルー・リードは、他のソロ・アルバム何枚かと、THE VELVET UNDERGROUNDのアルバム、そしてMETALLICAと共作した『LULU』を聴いてはいましたが、それらは「退屈なんで老後に取っておきます」という感じで、渋すぎてまだ楽しめませんでした。
しかしこのアルバムは刺激的で、心地よいです。
『演奏しない軽音部と4枚のCD』(高木敦史/ハヤカワ文庫)というミステリに出てきたので知ったのですが、当たりでした。期待通り、本当にただのノイズ。
METALLICAとの共演もこの路線だったらよかったのになー。


MILES DAVIS - 1969 Miles Festiva De Juan Pins ★★★ (2017-05-04 20:42:19)

今は『Quintet: Live In Europe 1969 The Bootleg Series Vol.2』で同時期のライヴをまとめて聴けますが、長らくロスト・クインテットの音源は、この日本のみ発売のライヴ盤(邦題『1969マイルス』)だけが公式音源だったようです。
ウェイン・ショーター(sax)、チック・コリア(key)、デイヴ・ホランド(b)、ジャック・ディジョネット(ds)を迎え、アコースティックからエレクトリックへ、ジャズから得体のしれない何かへと突き進んでいた時期の、凄絶な記録。
大学生の時に中古屋で何気なく手にし、聴いてびっくり。ジョン・ゾーンやビル・ラズウェルを聴いて、アヴァンギャルドをわかったつもりで優越感に浸っていた若造に、メインストリームのジャズの恐ろしさを思い知らせてくれました。
当時もナパーム・デスやブルータル・トゥルースといったグラインドコア・バンドと同じ感覚で聴いていましたが、いま聴き直してもやはり規格外の過激さに打ちのめされます。真のヘヴィ・ミュージック。


KEANE - Perfect Symmetry ★★ (2017-05-04 20:27:39)

'08年発表の3rdアルバムです。ギターを使わなくもないけれど、ピアノ/キーボード主体の、イギリスのロック・バンド。
1stに一発で虜になり、2ndでサウンドの変化にちょっとギョッとしつつもメロディの美しさに蕩け、3rdの本作では「あちゃー、やってしまったな」と数回聴いて投げ出しました。
ところがもう一度だけ聴いてみようと思って手を伸ばしたら、あら不思議、彼らのマジックは全然失われていませんでした。どれだけ変化しても、やっぱり曲が抜群に良い。
1曲目のちょっと古臭いエレクトロ・ポップな音使いと軽薄なコーラスに過剰反応してしまって、変わらぬメロディの魅力をキャッチし損ねていました。パッと聴きでアルバムを評価しちゃいけませんね。
彼らの魅力は特に歌メロの美しさだと思っています。メランコリックとか、哀メロとか言うよりも、「切ない」という言葉がしっくりくる感じ。
このアルバムの音像は彼らの中でも明るい部類だと思いますが、それでも胸を締めつける切なさにあふれています。


ANTHRAX - Fistful of Metal - Metal Thrashing Mad ★★ (2017-04-29 23:56:50)

良いなー。メタルだなー。ばかばかしいまでに盛り上がって、楽しめます。


EXODUS - Bonded by Blood - Metal Command (2017-04-29 23:48:34)

粗削りにもほどがあるよなーと思いつつも、がむしゃらな歌の勢いに何だか元気がもらえます。聴くたびに笑っちゃいますが。


RIOT V - Unleash the Fire - Metal Warrior ★★★ (2017-04-29 23:25:22)

うーん、お約束だ。滅茶苦茶狙ってる。でも、往年のRIOTファンならついつい感涙にむせんでしまうではないでしょうか。私は泣きそうになりました。
『THUNDERSTEEL』の頃のスタイルで、「WARRIOR」を彷彿とさせる曲を作り、ファンに届ける。マーク・リアリが亡くなり、ヴォーカルも変わっているのに、紛れもないRIOTの音がここにある。
笑われてもいい、これが好きだと叫びたい。


MAJESTY - Keep It True - Son of Metal (2017-04-29 23:12:55)

歌が入った途端にずっこけてしまう、完全にネタとしか思えない曲です。コーラスも演奏もショボいな~。
が、ミョーに愛嬌があり、なんだか癖になりそうなところが怖い。メタル愛だけは伝わってきます。


IRON MASK - Diabolica - All for Metal (2017-04-29 23:05:14)

アップ・テンポで、キャッチーかつ勇壮なメロディを聴かせる佳曲です。
往年のジャーマン・メタル(昔のHELLOWEENやCHROMING ROSE)を彷彿とさせる歌メロにニンマリさせられます。


IRON SAVIOR - The Landing - Heavy Metal Never Dies ★★ (2017-04-29 22:48:18)

ミドル・テンポで雄々しいメロディのメタル賛歌はあまたあれど、これほどグッと来るものはなかなかありません。
妙に心を揺り動かし、込められた熱い情熱にウルウルさせられてしまいます。


聖飢魔II - LIVING LEGEND - HEAVY METAL IS DEAD ★★★ (2017-04-29 22:38:58)

短絡的にヘヴィ・メタルを悪と決めつけ、それでいて真に残虐な事柄に関しては口をつぐむ社会やメディアに対する風刺曲といった感じでしょうか。
ユーモアと真摯なメッセージのバランス具合がさすが。そして肝心の曲も演奏/歌唱もかっこいい。
タイトル自体が皮肉になっているところがまた秀逸ですね。


NHORHM - New Heritage of Real Heavy Metal Ⅱ ★★ (2017-04-15 01:20:49)

ピアノ・トリオによるメタル・カヴァー・プロジェクトの第2弾です。'16年発表。
もはや原曲が何だかわからないまでに変貌した曲もあり、前作以上に冒険しています。面白い。

01. Kings Of Metal / Manowar
02. Speed / Loudness
03. All Over The Nations / Helloween
04. Decadence Dance / Extreme
05. Beyond The Realms Of Death / Judas Priest
06. Iron Man / Black Sabbath
07. Mystery Of Babylon / 西山瞳
08. Over The Hills And Far Away / Gary Moore
09. The Gift Of Music / Dream Theater
10. THE ONE -Live Version- / BABYMETAL

「Decadence Dance」は冠徹弥(THE 冠)がヴォーカルで参加。また、「Decadence Dance」「The Gift Of Music」にはホーン・セクションが加わっています。
「Kings Of Metal」のアレンジにはぶっ飛びました。全然違う曲にしか聴こえない。
「Beyond The Realms Of Death」の歌いまくるベースも素敵です。


NHORHM - New Heritage of Real Heavy Metal ★★ (2017-04-15 00:56:51)

ジャズ・ピアニスト西山瞳のメタル・カヴァー・プロジェクトの1stアルバムです。'15年発売。オリジナル曲も1曲あります。
基本はピアノ・トリオ(フレットレス・ベース:織原良次、ドラムス:橋本学)で、何曲かはゲスト・ミュージシャンが入ります。
歪ませたキーボード・サウンドではなくあくまでピアノによるジャズ作品ですから、メタルそのものと比べれば迫力には欠けますが、曲によってはけっこう激しく、リズム隊はかなりヘヴィです。
こういうものはいかに原曲をとんでもないアレンジで聴かせてくれるかが肝だと思うので、ジャズもメタルも好きで洒落がわかる人にはお薦めです。ALEX SKOLNICK TRIOが好きな人には抵抗ないかと思います。
アートワークもスタイリッシュで刺激的。
自動登録では曲が入らなかったので、以下にデータも挙げておきます。

01. In the Dead of Night / U.K.
02. Walk / Pantera
03. Man On The Silver Mountain / Rainbow
04. Skin O' My Teeth / Megadeth (ヴォーカル:小田朋美)
05. Fear of the Dark / Iron Maden (アコギ:馬場孝喜)
06. Upper Levels / ANGRA
07. 悪夢の輪舞曲 / BABYMETAL
08. Demon's Eye / Deep Purple (トランペット:市原ひかり)
09. The Halfway to Babylon / 西山瞳
10. Green-Tinted Sixties Mind / MR.BIG (サックス:橋爪亮督)

「Walk」「Man On The Silver Mountain」が特にお気に入りです。


METALLICA - Kill 'em All - Metal Militia ★★★ (2017-04-10 00:42:08)

若さや青臭さがそのまま勢いになったような疾風怒濤のスラッシュ・ナンバー。戦慄の1曲です。


METALIUM - Millennium Metal: Chapter One - Metalium ★★ (2017-04-10 00:22:59)

風変わりな曲展開や妙に味のある掛け声が癖になり、実に新鮮です。
雄々しいメタルではありますが、決して一本調子ではなく、飽きさせません。


U.D.O. - Steelhammer - Metal Machine (2017-04-10 00:06:39)

一点の曇りもないヘヴィ・メタルです。頭を振って声を張り上げたくなります。


MANOWAR - Louder Than Hell - The Gods Made Heavy Metal (2017-04-09 23:55:27)

数あるメタル賛歌の中でも、歌詞のインパクトでは最強レベルですね。大好きです。


HALFORD - Made of Metal - Made of Metal (2017-04-09 23:45:54)

これ、今の10代の若者が聴いて、かっこいいと思うのかどうか、ちょっと興味があります。
バカっぽさとポップさが非常に面白くて好きなのですが、ギャグ、ネタ曲としてはウケそうだと思うけれども、感動する人もいるのかなー。


JUDAS PRIEST - Ram It Down - Heavy Metal (2017-04-09 23:37:05)

いつ聴いても思わず笑ってしまいます。
ギャップ萌えというか、タイトルのわりにかわいらしい曲調にニヤニヤしてしまうのです。
ピョンピョン跳びはねながら合唱したい。


DREAM EVIL - The Book of Heavy Metal - The Book of Heavy Metal (March of the Metallians) ★★ (2017-04-09 23:27:25)

まさしくメタル以外のなにものでもありません。実に微笑ましい。
元気をもらえます。


PRIMAL FEAR - Devil's Ground - Metal Is Forever ★★ (2017-04-09 23:20:10)

メタル愛が足りていないなと思ったときに聴きたくなる1曲です。
実に清々しい。


STRATOVARIUS - Nemesis - Unbreakable ★★ (2017-01-15 00:28:47)

この曲は、本当に印象的ですね。特にキーボードがうまく使われています。一気に引き込まれました。
彼ららしいメロディアスなメタル曲ではあるのですが、典型的なメタルとは一味も二味も違う、新鮮さがあります。
マッチョな感じがしないので、メタラー以外でもさらっと聴けそう。


AMARANTHE - Massive Addictive - Dynamite ★★ (2017-01-14 23:47:15)

アゲアゲ、ノリノリで盛り上げてくれる、勢いを感じる曲です。
アルバムの1曲目としてふさわしく、ガツンとインパクトを与えてくれます。
メタルとしての激しさとEDM的な快楽性とがしっかり両立できている。これはいい!


DREAMS COME TRUE - monkey girl odyssey - カノン ★★ (2017-01-14 23:32:49)

輪唱風に重ねられていくコーラスと繰り返される切ないメロディが癖になります。
アレンジの曲に対する影響というものを思い知らされます。


YUI - HOLIDAYS IN THE SUN - Cinnamon ★★ (2017-01-14 23:17:48)

彼女の曲の中でもかなりのお気に入りです。「ラララ」の入れ方が軽快で、リズムに乗りたくなります。
どこかもの憂げですが、けなげに明るくしようとしている感じが、ぐっときます。


志方あきこ - RAKA - 晴れすぎた空の下で ★★ (2017-01-14 23:06:46)

リコーダーが実に良い味を出しています。ストリングスも雰囲気たっぷり。
別世界へといざなう異国情緒あふれる曲調が、もろに好み。
続編の「祈りの果てのひとふりの」(『Turaida』収録)と合わせると救いのあるストーリーになるという展開も素敵です。


WITHIN TEMPTATION - The Heart of Everything - Frozen ★★★ (2017-01-14 22:50:15)

メタルと一般ポップス・ファンとの橋渡しになれそうな曲。
メロディも素晴らしいですが、歌の説得力がもう抜群。
女性シンガーの切ないバラードが好きな人にはジャンルの壁を超えて訴えそうな、普遍的魅力があります。


LACUNA COIL - Karmacode - Within Me ★★ (2017-01-14 22:34:49)

翳りの感じられるメロディと歌声がマッチしていて、引き込まれます。
コーラスの重ね方も好きです。


DEVIN TOWNSEND (STRAPPING YOUNG LAD) - Synchestra - Vampolca (2017-01-09 01:35:41)

こういうおちゃらけた曲を挟み込むセンスが好きです。
短いながらも、アルバムの流れの中で良いアクセントになっています。


DIMMU BORGIR - Abrahadabra - Born Treacherous ★★ (2017-01-09 01:25:01)

おお、こう来たか、という意外性があり、アルバム全体への期待を盛り上げてくれます。
オーケストレーションが凝っていて、それでいてメロディが臭すぎないところも好みです。


AEROSMITH - Pump - F.I.N.E. (2017-01-09 00:53:37)

最近のお気に入り曲です。お行儀の悪いロックンロールって感じが快感。


RAMONES - Ramones - Beat on the Brat (2017-01-09 00:42:53)

たまに聴きたくなります。シンプルでありがちなのに忘れがたい、不思議な魅力のある曲です。


相対性理論 - ハイファイ新書 - 四角革命 ★★ (2017-01-09 00:35:14)

真面目に仕事をしている最中に頭に浮かんできて困ります。
'80年代のSFアニメのような懐かしさを感じる不条理で未来的な歌詞とクールな音楽がもうわけのわからない相乗効果で変な液体を脳から分泌させそうになります。


相対性理論 - ハイファイ新書 ★★★ (2017-01-09 00:21:35)

ここ10年くらいで最も衝撃を受けたアルバムかもしれません。危険すぎる音楽兵器です。初めてPANTERAの『脳殺』を聴いたとき以来の衝撃かも。
一度だけ聴いて、色々あってその後数カ月聴けなかったのですが、その間も曲がずっと頭の中に居座っていました。恐るべき浸透性。もう一生逃れられない。
音づくりが実に気持ちよいです。ギターのトーンと歌声がもう反則レベル。アレンジもお見事。ケチのつけようがありません。
メロディはキャッチーで、郷愁を誘いながらも古臭くはなく、即効性と中毒性を兼ね備えた劇薬的旋律に戦慄です。
そして歌詞の破壊力が抜群。ネタの怪しさと言葉遊びのぶっとんだセンスが歌詞世界に意識をいざない、白昼夢を展開し始めます。
他のアルバムもあわてて買いましたが、この作品は異次元でした。脳がとろけます。


ROBERT GLASPER - In My Element ★★ (2016-12-26 21:42:59)

'06年録音('07年発表)のたぶん3rdアルバム(ブルー・ノートでの2作目)。ジャケ写はジャズというより、ヒップホップっぽいですね。
ヴィンセント・アーチャー(b)、ダミアン・リード(ds)とのピアノ・トリオ作品。前作『CANVAS』もピアノ・トリオでしたが、けっこう印象が違います。前作の方がオーソドックスでメロディアスな印象。
この後も普通のジャズに留まらず、様々な実験を繰り返していきますが、今作でもレディオヘッドの名曲「Everything in Its Right Place」とハービー・ハンコックの「Maiden Voyage」をごちゃまぜにして同時に演奏するなどという珍妙なことをしでかしています。
まあ、複数の曲をサンプリングして曲を構築するヒップホップの手法をジャズに持ち込んだ感じでしょうか。発想も良いですが、料理の仕方にセンスを感じます。
あと他のアルバムもそうですが、曲の終盤に全然違う展開をぶち込んだり、アルバム後半に実験的な曲を投入したりするのは、この人のこだわりというか癖なんでしょーか。良し悪しはともかく、興味深い。


ROBERT GLASPER - Black Radio 2 - I Stand Alone ★★ (2016-12-26 21:28:50)

コモンとパトリック・スタンプをフィーチャーした曲。印象的なリフが耳にこびりつきます。
実にキャッチーな曲。


ROBERT GLASPER - Black Radio 2 ★★ (2016-12-26 21:24:47)

'13年発表の『BLACK RADIO』第2弾です。相変わらず超豪華ゲストが多数参加したR&Bアルバムになっています。
前作よりさらにメロディアスでポップ。売れて当然という手堅い作りです。ノリのよい曲も増えて、実にとっつきやすい。
もっと激しく重いサウンドでラップも増量してくれた方が好みですし、正直ゲストたちのソロ・アルバムの方が好きですが、1曲1曲は実に良いです。
洗練されていて、聴くたびに様々な発見があります。


JAY-Z - The Blueprint ★★ (2016-12-26 21:14:43)

'01年発表の6thアルバムです。ものすごく器用な人で、彼のアルバムは基本的にどれを聴いても外れがないという印象があります。特に3まで出ている『ザ・ブループリント』のシリーズはどれも良いのですが、今のところ一番好きなアルバムはこれです。
サンプリング・ソースの人懐っこさやサウンドづくりの心地よさ、曲順や全体構成の巧みさから、グイグイ引き込まれて聴いてしまいます。
ゲストが控えめで主役のラップがたっぷり聴けるところも嬉しい。ストレスのないバランスの取れた良作です。


KANYE WEST - Graduation ★★ (2016-12-26 21:01:01)

'07年発表の3rdアルバムです。様々な形で話題を振りまき、当然のように売れまくりました。当時のポップ・ミュージックの最先端でもあり、ヒップホップの新たな方向性を感じさせてくれた作品です。
前2作と比べるとポップすぎてもうヒップホップじゃないなんて非難も受けていた気がしますが、次作は歌ものだったわけで、それと比べればまだ十分にヒップホップです。
村上隆のアートワークもポップ。何がやりたいんだかもう意味不明ですが、他と違うことだけは一目瞭然で、インパクト大。
名盤とされる前2作はあまり好きではなかったのですが、このアルバムからはまりました。カラフルでポップで、どこを切っても面白い。お気に入りはループのつなぎ方に意外性があって癖になる(3)「CHAMPION」です。


COMMON - Electric Circus ★★ (2016-12-26 20:39:55)

不気味な色合いのジャケにぎょっとしますが、中身もなかなか不穏というか、インパクトの強い曲のそろった、異色作です。'02年発表の5th。
前作のソウルフルで落ち着いた作風から一転、激しく派手なエレクトリック・サウンドや男臭いシャウトも交えた、ハードで攻撃的な内容に。
ヒップホップではあまり聴けないようなヘヴィなビートや尖って歪んだ上音が斬新で、ロック・ファンには逆に聴きやすいかも。
プログレッシヴすぎるということでヒップホップ界隈では不評のようですが、門外漢にはかえって魅力的な傑作アルバムです。このくらい冒険してくれたら、応援したくなります。


LUPE FIASCO - Tetsuo & Youth ★★★ (2016-12-26 20:26:03)

5thアルバムです。2nd~4thはどれも悪い出来ではないし、かなり売れもしたらしいけれども、どうにものめり込むまでは至らなかったのですが、今作は塚本晋也監督の『鉄男』にインスパイアされたという驚愕のオタクっぷり発揮アルバムというところに面白みを覚え、期待して購入。
一聴して、ぶっ飛びました。凄い! なんだこれ!?
なんというファンタジックでプログレッシヴなヒップホップでしょう。こんな衝撃は、COMMONの『Electric Circus』を聴いたとき以来。空気感が一般的なヒップホップと全然違います。
美麗で清涼感あふれる、しかしインパクトの強い風変わりなトラック群に、よくもまあここまでリリックを詰め込むものだと呆れるほどに饒舌で多彩なラップ。
売る気のなさそうなアーティスティックなアートワーク(2nd以来どれも地味ですが)、ヒップホップにあるまじきやたらに長い曲(8分超3曲)、間に挟み込まれる季節を表すインストゥルメンタルと、商業主義とは一線を画して作品としてトータルで組み上げた《アルバム》。
1st以来、ようやく心底から驚嘆させてくれる作品を出してくれました。たぶん今後何十年も聴き続ける一枚になりそうです。


LUPE FIASCO - Food & Liquor ★★★ (2016-12-24 17:40:27)

シカゴ出身のヒップホップMC、ルーペ・フィアスコの1stアルバムです。酒も薬もグルーピーもお断りな、健全スケートボーダーにして、日本サブカルオタク。
表の華やかな音楽おもちゃ箱的ジャケも魅力的ですが、内側のアートワークも善悪の価値観を逆転させて描く風刺の効いたコンセプトが実に巧みで、アメリカ人イスラム教徒ならではのアイデンティティがよく出ているなあと、感心しました。
トラックにしろラップにしろ、もっと激しくガツンとくるタイプの方が好きなのですが、それでもヒップホップで最も好きなアルバムは、このアルバムかもしれません。なにしろ曲が良い。
激しさには欠けますが、哀愁と躍動感が同居していて、いつ聴いてもドキドキワクワクさせてくれるフレッシュさがあります。煌びやかでメロディアスで、比較対象としてはOUTKASTやKANYE WEST、The Black Eyed Peasあたりのファンに受けそう。
(3)~(13)はもう、圧巻。特にI Monsterの「Daydream In Blue」を使った(9)「DAYDREAMIN'」とReturn to Foreverの「The Romantic Warrior」を使った(13)「AMERICAN TERRORIST」は、いつ聴いてもうっとりします。なんて美しいヒップホップ。


BEETHOVEN - Orchestral Music - 交響曲第6番ヘ長調op.68『田園』 ★★★ (2016-12-24 17:21:34)

確かに一番和む、楽しく口ずさみたくなるような曲です。ベートーヴェンの交響曲の中では最も「歌っている」メロディアスな作品。
各楽章に説明的なタイトルがついていて、情景が浮かんでくるあたり、コンセプト・アルバム好きな方におすすめ。
ただし、嵐を描く第4楽章以外は激しさを求めるような音楽ではないので、メタラー的には微妙かも。(メタル耳的ストーリー仕立てなら、ベルリオーズの「幻想交響曲」やショスタコーヴィチの交響曲11番「1905年」の方が刺激的)
初っ端から速い、過激な演奏の盤もありますが、「田舎に着いて晴々したなー」「小川のほとりで自然を満喫しよー」といった内容の音楽を奏でるのだから、のんびり、ほんわかさせてくれる演奏こそがしっくりきます。
呼吸が浅かったり、重々しすぎたりするのは嫌。
そんなこんなで、第1楽章冒頭で好き嫌いがもうはっきり出てしまう難しい曲。まず聴くならワルターやベーム、アバドあたりの優美かつゆったりとした演奏から入りたいところです。
お気に入りはアーノンクール/ヨーロッパ室内管弦楽団のもの。仰々しくなりすぎず、テンポも抑えめで、自然な呼吸で浸ることができます。


DRAGONFORCE - Ultra Beatdown ★★ (2016-12-24 16:42:15)

このアルバムにはとても元気をもらいました。
皆さんおっしゃるように、明るく、勇気づけられる曲が多く、聴いていて心が晴れやかになります。
疾走感は損なわず、それでいて単純で飽きるということもない、メタル愛にあふれたエネルギッシュな作品。
音づくりなど、実はそれほど普段の自分の好みとは合わないところもあるのですが、理屈を超えたところで愛おしい一枚です。


ZABADAK - 遠い音楽 - 二月の丘 ★★★ (2016-12-24 16:30:04)

高校時代、周囲の友人にザバダックを聴かせまくってましたが、特に友人がはまっていたのがこの曲です。
ファンタジー色の強い歌詞には、ファンタジーがブームを巻き起こした後に育った今の若い人たちもはまりそうな気がします。


Jethro Tull - Aqualung - My God ★★ (2016-12-24 16:19:11)

最近のヘヴィ・ローテーションNo.1曲です。
風変わりな展開、フルートの妖しさ、荒々しさに、色々と興奮してしまいます。聴くたびに新鮮。


IRON MAIDEN - Killers - Wrathchild ★★★ (2016-12-24 16:12:08)

たまにふと、頭の中に蘇って、延々とリピート再生されて困る曲です。
中毒性の高い独特のノリに降参です。


JOHN LENNON - Imagine - Imagine ★★★ (2016-12-24 16:02:36)

シンプルなメロディの良さと、歌にこめられた勇気と希望に、いつ聴いても心がかき乱されます。
誰かの理想は誰かにとっての悪夢かもしれず、この歌詞が許せない人も多いことでしょう。
たぶん、宗教に無節操な人が多く、国家への盲目的忠誠心にアレルギーのある人が多い日本では、あまり抵抗なく受け入れられると思いますが、外国での反応は強烈そう。


サカナクション - DocumentaLy - 『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』 ★★ (2016-12-19 01:51:55)

妙に頭に残って、困ってしまう曲です。
眠れない夜に聴きたくなります。


RADWIMPS - 絶体絶命 - 君と羊と青 ★★★ (2016-12-19 01:35:56)

息もつかせず一気にたたみかけて持っていくキラー・チューン。よくこんな曲思いつくなぁ。
耳にこびりつくリズミカルでキャッチーなメロディと歌詞が癖になります。実に爽快。
PVのスピード感とカラフルさも印象的。しかし群青色って冷静に見るとなんか怖い。


RADWIMPS - 絶体絶命 - 学芸会 (2016-12-19 01:29:08)

私も「乗車権」を連想しました。焦燥感や救いの無さに、通うものがあります。声もちょっと似てる。
肥大化した自意識と世間的評価とのギャップから生じる、思春期の鬱屈した感情の暴発。ありそうな話なのがまた怖いです。
ブラックなストーリーをシニカルに表現しながら、でもノリノリ。


MISSY ELLIOTT - Miss E ...So Addictive - Get Ur Freak On (2016-12-19 01:16:31)

ヘンテコすぎる。日本人なら思わず笑ってしまうことは避けられないでしょう。
何度聴いてもギャグにしか思えない曲ですが、これがきっかけで苦手だった彼女のラップへの抵抗感が薄れました。


GALNERYUS - Angel of Salvation - Hunting for Your Dream ★★ (2016-12-19 01:04:58)

もうメタルとJ-POPとの垣根はないんだなーというのが、心から実感できた曲。
コテコテのメタルで演奏や歌は凄まじく、音数もとんでもないのに、実にポップです。新世代だなー。


JUDAS PRIEST - Redeemer of Souls - Down in Flames (2016-12-19 00:48:15)

うーん、ポップだ。
でも『POINT OF ENTRY』や『TURBO』といったアルバムを作ってきた彼らのこと、こういった曲もまた本質なのでしょう。
今更ヘヴィなものを求めても仕方がないので、こういう自然体の曲が心地よく染みてきます。


ROBERT GLASPER - Black Radio ★★ (2016-12-10 01:34:42)

タイトルは様々な黒人音楽を網羅したような音楽の紹介を意味するのかと思ったら、飛行機のブラックボックス・レコーダーのことらしいですね。
とはいえ、本業のジャズにR&B/HIP HOPをメインとしてゴスペル、ブルースやロックを融合させているあたりは、ブラック・ミュージックの集大成的内容とも言えます。
vuoyさんのおっしゃるように、'90年代にかなり流行った音楽性でもあるので、さほど新鮮でもなく、普通のR&Bコンピレーションのような印象もあります(実際R&B部門でグラミー賞を受賞)。
真っ先に思い浮かんだのはハービー・ハンコックの『POSSIBILITIES』で、あれもジャズというよりR&B/POPS/ROCKでした。
前作の折衷アイディアが面白かったので、その延長線上の進歩的なジャズを期待して聴いたため、ちょっと肩透かしでしたが、それでも今風に洗練された音作りは巧みで、刺激は少なくてもやたらに聴いていて気持ちいい。
注目を集めるために、戦略的に狙って、こうしたキャッチーなR&B/HIP HOP路線を選択したようなので、それはそれでOK。いつか突き抜けた新しい音楽を作ってほしいと思っています。


HERBIE HANCOCK - Future Shock ★★ (2016-12-10 01:14:10)

シンセサイザーやスクラッチを取り入れ、ヒップホップやテクノに近い、一般的なジャズとは大幅にイメージの異なる音楽です。
ビル・ラズウェルの影響が強いのでしょうが、こういう新しい音楽に積極的にチャレンジしていく姿勢はさすが。これも売れて、時代を代表する音楽とされたはず。
確かに今となっては時代を感じさせる音楽性/音色ですが、当時は最先端の衝撃的音像だったのでしょう(後追いなので推測)。
今聴いても2周くらいして逆に新鮮な音で、しかも刺々しい音づくりが未だに刺激的。面白い音楽です。


HERBIE HANCOCK - Head Hunters ★★ (2016-12-10 00:58:06)

'73年発表の、たぶん12thアルバムです。ご機嫌なエレクトロ・ファンク・ミュージック。マイルスみたいな屈折したのじゃなく、誰でもノレる、踊れる音楽です。ゆえにジャズかどうかは賛否あるところですが、かなり売れたアルバム。
4曲のみですが、楽曲がそれぞれキャラ立ちしていて、飽きさせません。
ファンキーでノリノリな(1)、1stにも収録されてましたが別物アレンジで南国風脱力系になった(2)、スリリングに突っ走る(3)、ゆったりムーディーな(4)と、うまく表情を変えつつも、ファンキーさは保って、楽しませてくれます。


HERBIE HANCOCK - Speak Like a Child ★★★ (2016-12-10 00:45:54)

ジャケの美しさとタイトルの優しさ、そしてタイトル曲の美しさに降参です。
管楽器のチョイスの面白さや編曲の妙、ジャズとしての楽しさや躍動感と繊細さとのバランスにも脱帽。
非常にとっつきやすく、それでいて深みのある名盤です。


HERBIE HANCOCK - Maiden Voyage ★★ (2016-12-10 00:35:38)

'65年発表の、リーダー作としては5枚目でしょうか。ハンコック(p)のほか、コールマン(ts)、カーター(b)、ウィリアムス(ds)がマイルス・デイヴィスのクインテットにも在籍していたメンバー(コールマンは「元」で他は一時休止中の現役)で、そこにフレディ・ハバード(tp)が加わっています。
マイルスの影響も濃いとはいえ、ここで聴かれる音楽はマイルスの作品とはまた別種の斬新さがあり、独特。帰ってきたクーカイさんのおっしゃるように恐ろしさも美しさも兼ね備えたような音楽です。
次作の『SPEAK LIKE A CHILD』や、ウェイン・ショーターの『ADAM'S APPLE』(ハンコック参加)と並び、この数年だけの彼らの作品から感じられる独特の雰囲気が気に入って、よく聴いています。
ジャケやタイトルや曲からイメージされる青みがかった透明感や雄大さ、ストーリー性、たまに垣間見える狂気や前衛性がうまくバランスをとっています。和み、開放感があるのに緊張感もあります。
ピアノ・ベース・ドラムスはずっと一緒にやっていたのでとにかく自由自在で、そこにはまるコールマンのサックスの音色が気持ち良いです。ショーターっぽいとCD解説で言われ、さらに曲によってはコルトレーンっぽくもあるように感じますが、そりゃ同時期だし、とにかくしっかり各楽曲に合っています。
ハバードのトランペットも、マイルスとはだいぶ趣が違い、息苦しくない。(マイルスはやっぱり暗いし怖い)
ゆったり聴くにも、集中して手に汗握って聴くにも良い、バランスの取れたアルバムです。未だに代表作とされるのも納得の出来。


上原ひろみ - Voice - Labyrinth ★★ (2016-11-27 00:43:37)

郷愁を誘うテーマ・メロディに、耳が釘付けにされます。
ピアノはもちろんですが、ベースの美しさにも陶然となります。
繊細で胸に響くメロディを奏でながら緊張感も損なわれておらず、最後まで息をのむ3人のやりとりが続くところが、何とも言えません。


上原ひろみ - Voice ★★ (2016-11-27 00:29:57)

'11年発表の7thアルバムで、この後続いていくサイモン・フィリップス(ds)、アンソニー・ジャクソン(b)とのザ・トリオ・プロジェクトの1作目です。
ハード・ロック界隈でも名を馳せてきたサイモン・フィリップスの参加ということで期待して聴いたのですが、やはり強烈。この音数でこの安定感は異常です。
ジャズのピアノ・トリオというよりもロック・インストに分類されるような、白熱の競演を堪能できます。整合感が強く、メロディに哀愁が漂うところも、ロック・リスナー向け。


寺井尚子 - Night Flight ★★ (2016-11-27 00:16:06)

ジャズ・ヴァイオリニスト寺井尚子による、'06年発表の、オリジナル・スタジオ盤としては8枚目のアルバムです。
タンゴ風な曲が多い印象で、哀愁を振りまきつつ、鋭く突き刺さってくるヴァイオリンがたまりません。
音をあまり重ねずにいるせいか、どの楽器も目立っていて、バンド内の楽器バトルが面白い。ピアノの北島直樹作の曲が多いせいか、特にピアノが主役に感じることも多いです。
勢いや激しさの感じられる曲が多いうえ、ゆっくりした曲でもだれることなく緊張感を保っていて、かなり好み。もろにタンゴだけというのではなく、「Birdland」のような曲も入れているバランス感覚も良いです。


寺井尚子 - Naoko Live ★★ (2016-11-27 00:00:14)

ライヴ・アルバムです。'00年の愛知でのライヴらしいです。『Princess T』のツアーであるため、同アルバムの曲が多くなっています。
このアルバムは、以前ヴィレさんからライヴがアグレッシヴだという話をうかがって、しかしなかなか生では行けなかったため、代わりに買ったのでした。
リー・リトナーやハーヴィー・メイソンといった大御所が参加し、大人の余裕が感じられる内容です。
初っ端からチック・コリアの軽快な「Spain」をロドリーゴの「アランフェス協奏曲」もしっかり入れて演奏しているところに引き込まれます。「Rio Funk」もご機嫌です。
全体的には和み系の落ち着いた曲が多いので、強烈なライヴ盤が聴きたくてタンゴが好きであれば、『Libertango In Tokyo』の方が良いかもしれませんが、フュージョン好きの人にはこちらがお薦めです。


寺井尚子 - Princess T ★★ (2016-11-26 23:44:59)

'00年発表の3rdです。ジャズのヴァイオリンというと、マハヴィシュヌ・オーケストラのジェリー・グッドマンとジャン=リュック・ポンティ(こちらはソロも聴きました)ぐらいしか知らず、そうした過激なイメージで聴いたら、あまりに違っていてびっくりしました。
ラテン風味で、整合感の強いフュージョン風の曲が多い印象です。リー・リトナーがプロデュースし、曲も提供している点も関係しているかもしれません。
「Black Market」「St. Thomas」「Cantaloupe Island」「Gymnopedie No.1」等の有名曲を聴いて思うのは、テーマ・メロディを崩さずしっかり演奏したうえで、アドリブもしっかり練られた(?)自然なメロディで奏でられることで、実にスムーズでストレスのない音楽になっているということです。
それを刺激が足りないと感じるか、プロの類まれなセンスによる優れた技と捉えるかは、人それぞれでしょう。私はあまりの心地よさに参りました。
表題曲は元がラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」なのですが、ピアノ版・管弦版ともに好きな曲でもあるので、ジャズ・ヴァイオリン・アレンジも興味深く聴きました。


MAHAVISHNU ORCHESTRA - Apocalypse ★★ (2016-11-26 23:27:59)

こんなジャズ・ロックとオーケストラとの共演なんて、よく許されたなーというのが、正直な印象です。よくやってくれました、コロンビア!
しかもマイケル・ティルソン・トーマス(ジャズの素養あり)指揮のロンドン響(応用力のあるプロ集団でインド音楽との共演経験もあり)との組み合わせというところに、レコード会社の本気を感じます(プロデューサーのジョージ・マーティン人脈かもしれませんが)。
普通のオケと指揮者では、こういうアイディアの実現は難しそう。プログレ隆盛期の'70年代という時代も良かったんでしょうね。
第1期の激烈さには及びませんが、目指している方向性も違うので、問題ありません。ジャン=リュック・ポンティにナラダ・マイケル・ウォルデンなんていうメンバーに、文句などあろうはずもありません。
チック・コリアの奥さんのゲイル・モランの歌声が聴けるのも貴重です。
基本的にはマハヴィシュヌ・オーケストラらしさ満載の雰囲気たっぷりかつ激熱なジャズ・ロックを、オケがドラマティックに盛り上げるという内容。
せーらさんのおっしゃるように、特に2、5曲目はオーケストラとの共演の旨味が出ていて、素晴らしい。


JOHN MCLAUGHLIN - Shakti with John Mclaughlin ★★ (2016-11-20 22:57:21)

先日、「題名のない音楽会」でタブラとドラムが凄まじいリズムで『となりのトトロ』の曲を演奏しているのを聴いて、このアルバムを思い出しました。
マクラフリンの速弾きアコギに絡む、インドの音楽家達のヴァイオリン、ムリダンガム、ガタム、タブラによる複雑怪奇な超絶演奏が凄まじすぎ。リズムの細かさには眩暈がします。
ジャズと言うには特異で、純粋なインド音楽というわけでもない、異種格闘ワールド・ミュージックの白熱ライヴ盤('75年)です。(オリジナルのシャクティはこの後スタジオ盤2枚を残し解散)
アコースティック音楽ですが、熱さ、過激さはメタルに勝るとも劣らず、興奮させてくれます。


KULA SHAKER - K ★★ (2016-11-20 22:45:42)

発売当時、ブリットポップのブームでUKロックに注目が集まっていたこともあってか、様々な音楽雑誌で大きく取り上げられていた記憶があります。
このアルバムのインド風味で雰囲気たっぷりかつキャッチーなメロディや、グルーヴィーで躍動感のある演奏と歌には、いま聴き返しても興奮してしまいます。
緩急のつけ方が巧く、勢いよく飛ばすところは飛ばし、サイケデリックでゆったりした曲でもアレンジの意外性で飽きさせずに聴かせてくれるのが素晴らしい。
THE BEATLESやTHE STONE ROSESの影響なんていうのもあるのでしょうが、しっかりオリジナリティを出して、時代を超えたロックを鳴らしています。


SANTANA - Supernatural ★★ (2016-11-20 22:04:43)

どれほどタイプの違う個性的ゲストを迎えたとしても、ギターが入ってきた時点でサンタナが主役であることが明示されるところに凄味を感じます。
ラテン音楽って、ただ心地よいだけで耳を素通りしてしまうことも多いのですが、耳を惹きつけるユニークで刺激的な曲がそろっています。傑作。


THE ROLLING STONES - Some Girls ★★ (2016-11-20 21:44:14)

1曲目の「Miss You」から、身体を動かさずにいられません。
メロディ的には正直、そう感銘を受けないのですが、このアルバムのファンキーさ、ノリの良さには白旗を上げるしかありません。
直線的な疾走曲しか受け入れられなかった昔は、こういうアルバム/バンドが苦手だったのですが、最近はこういうのを聴くと、ロックンロールって強烈だなと思えます。


THE BOOM - Tropicalism -0° ★★ (2016-11-20 21:30:22)

'96年発表の7thアルバムです。曲数が多い上、ゆったりした曲が多く、以前は途中で寝てしまっていました。いま聴くと実に刺激的。やっと音楽の豊饒さに耳が追い付いてきました。
同じブラジル音楽を取り入れたアルバムでも、前作『極東サンバ』が踊りやすく、わかりやすい曲が多かったのに比べ、このアルバムは張り詰めた空気が強く、シリアスな雰囲気があります。
レゲエもサンバもボサノバも沖縄民謡もその他様々な音楽も自由自在に混ぜ合わせたユニークなこの音楽は、ほかでは聴けないものです。
(2)「TROPICALISM」では、パーカッション/ホーンセクション/ピアノ/DJとバンドとが一体となり、レゲエ/ダブとブラスロック/ラテンジャズと沖縄民謡が融合したような物凄い情報量の音楽を作り上げています。歌詞も熱い。
またエキゾチックなサンポーニャや各種パーカッション、ストリングスが雰囲気を盛り上げ、哀愁をまとって疾走するラテン・ロックの(4)「TIMBAL YELE」は隠れた名曲です。
その他、アルバムのどこを切り取ってもジャンル分けの難しい、日本ならではのクロスオーヴァー/ミクスチャー・ロックです。


BO GUMBOS - BO&GUMBO ★★ (2016-11-20 21:08:41)

このアルバムを買った頃は、ふざけた歌詞や明るい音楽がそれほど好きではなく、ソウル・フラワー・ユニオンやザ・ブームの影響からさかのぼって聴いたものの、ボ・ガンボスもローザ・ルクセンブルグもあまり好きになれず、すぐにお蔵入りさせてしまいました。
その後、ズボンズにはまり、アフロ・ビートやファンクも聴けるようになってから聴いたら、エネルギッシュでファンキーでキャッチーなこのアルバムに魅惑されました。2ndも好き。
怒号さんが「ライブバージョンはここで聴けるものの100倍位凄い」とおっしゃっているので、ライブ盤もいつか聴いてみたいものです。
あと、影響を受けたらしいニューオーリンズのセカンド・ラインも聴いてみたい。


KATE BUSH - The Sensual World ★★ (2016-11-05 01:03:24)

'89年発表の、オリジナル・アルバムとしては6枚目です。
しっとり、落ち着いた曲調の歌が多く、クレイジーなロックを期待すれば厳しいアルバムでしょう。
しかし、ズブズブと深みに引きずり込むような底の知れなさ、音の温もりとしなやかさ、ゆらぎの心地よさには、他に代えがたい魅力があふれています。タイトルにも表れているような官能性に、ねっとりと絡めとられてしまいます。
アイリッシュ音楽やブルガリアン・ヴォイスを取り入れながらも、自身の個性で全てをまとめあげてしまうところも、さすが。
聴くたびに別世界へ連れて行ってくれる、素晴らしい作品です。


KATE BUSH - The Dreaming ★★★ (2016-11-05 00:48:06)

好きな作品なのかと問われると悩みますが、傑作かと問われれば議論の余地もなくそうだと即答できます。
男には作り得ない、ジャンルも何もかもを飛び越えて情念を放つ、本能の音楽。美しくもあるけれども、あまりに闇が深くて精神的に辛くなります。
私の中ではジョニ・ミッチェルやビョークを聴くときと似た感覚の、しかし比較を超越した絶対的な音楽。抗うこともできないけれども、毎日聴きたいものではありません。
(他のアルバムはまだ矢野顕子やフェイ・ウォンあたりと似た感覚でも聴けますが、これは無理)
事前情報一切なしで聴いても、一聴目にして身体が凍りつき、最後まで聴かずにはいられないと思います。音楽が現実を超えて夢に結びつくものであることを知らしめる名盤です。


PETER GABRIEL - Peter Gabriel Ⅳ ★★ (2016-11-05 00:13:06)

1~4枚目までは同じ『PETER GABRIEL』というタイトルで出されているソロ作のうち、'82年発表の4thアルバムです。ちなみに私は、番号のないセルフタイトルのCDだから1stだろうと勘違いして買いました。
それまでジェネシスの諸作品や『SO』や『US』といったアルバムを聴いて、ピーター・ゲイブリエルはあんまりピンと来ないなーと思っていました。しかしこのアルバムが中古で安かったのでダメもとで聴いてみたところ、ガツンとやられました。
(1)「The Rhythm of the Heat」のトライバル・リズムの躍動感や緊迫感あふれるアレンジ、(2)「San Jacinto」の効果的なシンセや感動的な歌メロには初聴時からノックアウトされました。
ワールドミュージックへの傾倒や当時最先端のシンセサイザーの導入という要素が強く表れた実験的作風でありながらも、メロディとのバランスが絶妙で、聴いていて引き込まれます。
躍動感のある曲が半数を占めながらも、全体的なトーンは暗く、内省的な空気が支配的なところに、独自性を感じます。美しくも強靭な、芯の強い音楽です。


THE POLICE - Synchronicity ★★ (2016-10-30 00:47:33)

以前はおしゃれでポップな音楽のように感じて聴いていたのですが、改めて聴き直してみたら、1曲毎に実験を繰り返しているような音楽性の幅広さに唖然としました。
先にスティングのファンになって、後追いで聴いたせいもあるかもしれませんが、有名曲ばかり飛ばし聴きするような接し方をしていました。
最近、以前は古臭く感じていた'80年代の音楽を新鮮に感じるようになっているのですが、この時期に聴き直してよかった。シンプルなようでいてとても深い音楽です。
メロディも臭すぎず、メロディアスながらも抑制が効いているところが実にかっこいい。そしてリズムが、いま聴いても風変わりで、面白いです。


TALKING HEADS - Remain in Light ★★★ (2016-10-30 00:25:06)

実に奇妙な音楽です。アフリカン・リズムを取り入れているのでしょうが、楽器の組み合わせ方や音色、コーラスの重ね方やメロデイのせいか、あまり民族音楽的な印象は受けません。
複雑で性急なのに整合感もあり、物凄い熱量と醒めた視線を同居させたような、歪んだ雑種ロック。なんだこりゃ。
先に『NAKED』を聴いていて、あちらはこれほど変てこじゃなかったので油断して聴いて、度肝を抜かれました。
どことなく都会的で機械的・近未来的な音楽に聞こえますが、ポリリズムの組み合わせ方のセンスが独特で、集中して聴くと頭が混乱します。
デイヴィッド・バーンとブライアン・イーノのアルバム『MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS』も、同じようにひねくれていて頭が疲れますが、こちらの方が変態というか、おかしな感じに洗練されて、かえってグロテスクに感じます。
ノリノリで楽しむことも可能なのでしょうが、私にとっては肉体ではなく頭で味わう類の音楽。いつ聴いても金縛りにあってしまう、刺激的な超名盤です。


PUBLIC IMAGE LIMITED - The Flowers of Romance - Francis Massacre (2016-10-30 00:00:35)

しっちゃかめっちゃかな演奏に、ぶっ飛んだ歌。
まとめる気なんてさらさらありませんといった感じの、前衛的な疾走曲。メタル耳にはこれが一番激しくて快感かも。
とはいえ、整合感があってテンポもゆっくりなほかの曲も、同じくらい前衛的に響くのが、このアルバムの面白いところです。


PUBLIC IMAGE LIMITED - The Flowers of Romance ★★ (2016-10-29 23:54:44)

長らく手に取っていなかったのですが、最近ヘヴィ・ローテーションなアルバムです。何度聴いても新鮮。
無機的なドラムのリズムとエキセントリックというか神経症的なヴォーカルに、どうにもわけのわからない歌詞。アラビア的なものまで取り入れているところも(イスラム教徒の人には怒られそうな感じですが)エキゾチック。
日本盤解説でTALKING HEADSやTHE POP GROUPと比較されていますが、レゲエやアフリカ音楽や東洋音楽の影響を白人が取り入れたら別物の何か前衛的なものになっちゃいました的なところは共通しているように思えます。
ベースが脱退したのが逆に功を奏したのか、普通の感覚とは違う異形のロックになっています。ポスト・パンク/ニューウェイヴに分類されるのでしょうが、ジャンルに囚われない独自性を持った、過激でプログレッシヴな音楽です。
リズムが主体なのに踊れないし、無表情なようで多彩、シンプルなようで情報量は多く、冷たいようで熱い。どこを切っても退屈しません。


ORPHANED LAND - All Is One - All Is One ★★ (2016-09-25 21:30:43)

演奏技術や編曲的にはとても凝っているのでしょうが、1リスナーとして聴くと「すごく分かりやすい」曲。
アラビア音階の魅力的なメロディに重厚なコーラス、グイグイ引き込む曲展開、ポジティヴなメッセージ。
メタルもロックも嫌いな人だって、この曲は楽しめるし、共感できると思います。


ORPHANED LAND - All Is One ★★ (2016-09-25 21:10:00)

'13年発表の5thフル・アルバムです。
同じ神を信仰し同じ聖地を持ちながら(あるいは持つゆえに)殺しあうイスラム教/ユダヤ教/キリスト教の融和を説くこのバンドのメッセージには感銘を受けますし、ノーベル平和賞云々という話が出るのも頷けます。
今作では40人にも及ぶミュージシャンを起用しているらしく、コーラス隊とストリングスが壮大に盛り上げる前代未聞のエスニック・シンフォ・メタルを創り出しています。
正直に言えば整合感の増した本作よりも前作までの方がメタル音楽として魅力的に感じるのですが、より普遍性を身につけつつ、危険を冒して挑戦を続ける姿勢には頭が下がります。
たぶんこれ、メタラー以外にも普通に魅力的な音楽になっているように感じます。普段ロックを聴かない人でも楽しめそう。
歌詞に関しても救世主的な戦士の物語を扱ったコンセプト・アルバムである前作より生々しく現実的で、より多くの聴衆から共感を得られそう。
一聴してのインパクトは他のアルバムに譲りますが、繰り返し聴き込んでの発見が多く、ズルズルと深みに引き込まれるスルメ作品ではないでしょうか。
私は、何十年か後にも聴き続けていたいと思っています。(叶うならば、憎悪の連環が収まった世の中で)


KINGSTON WALL - II - We Cannot Move (2016-09-11 21:39:37)

アラビア~んな雰囲気あふれる妖しさ満点のリフが始まった途端に、心を鷲づかみにされます。
インパクトだけではなく、リズム隊やコーラスも細かいところに工夫があって、飽きずに聴ける佳曲です。


KINGSTON WALL - II ★★ (2016-09-11 21:21:38)

アラビア風味をはじめ、色々とエキゾチックなメロディが聴ける異色作ですが、アレンジが洗練されおり、スッキリ整ったサウンドで、非常に聴きやすいです。
多彩な音楽性ながら、曲間がけっこうつながっていたりして、アルバムとしての流れや統一感は重視されている感じ。歌詞はさほどアラビアっぽくありません。
ORPHANED LANDやMYRATHが好きな人におすすめできます。でも私が聴いた時に真っ先に思い浮かんだのは、『THE OUTER LIMITS』の頃のVOIVODでした。
なんとなくリズム展開や音づくり、コーラスの浮遊感等に共通点を感じます。まー、泣きのギターがたくさん入るところなどは全然別物ですが。
メタル度は低く、'60~'70年代のハード・ロックやプログレに近い感じで、インスト・パートはフュージョンっぽくもあります。
こういうのがフィンランドから出てきたというのが面白い。
とにかくやたら耳に心地よく、聴いていてリラックスできるので、重宝しているアルバムです。


KAMELOT - The Fourth Legacy - Can You Remember ★★ (2016-09-11 21:01:46)

何の気なしに聞き流していたら、日本語が入っていて驚かされました。
こういうファン・サービスって、嬉しくなります。生でこんな風に歌ってもらったら、泣いてしまいそう。
普通にメロディも良くて、曲だけでも好きになりますが。


B'Z - LOOSE - ザ・ルーズ (2016-09-11 20:18:37)

今年の夏は例年よりは比較的多く休みを取ることができたのですが、その反動で、休み明けに学生時代の夏休みやモラトリアム期間が恋しく思い出されました。
そんなわけでこの曲の見逃してくれよ的な歌詞にぐっと来たのが先月後半で、久々に繰り返し聴いていました。
こんなテーマであっけらかんと曲を作ってしまえるセンスが好きです。


SEX MACHINEGUNS - Barbe-Q★マイケル - とうちゃん (2016-09-11 20:09:06)

最近なんか、身につまされた曲です。
最初はもちろんあの曲にそっくりということでふざけた印象が強かったのですが、歌詞にちょっとずつ共感が深まり、応援ソングとして聴いています(冷静に考えると寂しい)。
アルバムの流れでは次曲と一緒に聴くと、さらに切なくなります。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅱ - Moby Dick ★★ (2016-07-24 00:20:35)

繰り返し聴くにつれ、荒れ狂う巨大な何かの存在を感じさせるド迫力のドラミングに圧倒されました。
ライヴ・ヴァージョンも強烈で、恐怖すら感じます。「燃焼」とか「灼熱」という言葉の浮かぶ、熱すぎる演奏です。
現在のドラマーの方が技術的には凄いのでしょうが、こういうのを聴くと、情念の音楽に与える影響を考えさせられます。


MASTODON - Leviathan ★★ (2016-07-24 00:07:35)

乾いたヘヴィな音像から、まず最初にイメージしたのは、海、鯨よりも土煙を挙げて爆走する重騎兵隊でした。
ただし、このうねり、のたうつ音楽の巨大さは、聴き込むうちに白鯨の圧倒的で理不尽な暴威を思わせ、徐々に違和感を感じなくなりました。
いずれにせよ、このバンドの音が想起させるのは(他のアルバム含め)超自然とも言うべき巨大な抗いがたいモノの存在です。
後の間口の広い音楽性も好きなのですが、LOUD PARK生で聴いた時の衝撃を最もストレートに感じさせてくれるのは、このアルバムです。


MASSIVE ATTACK - Mezzanine ★★ (2016-07-23 23:35:51)

複数のROCK雑誌で評価が高く、またクワガタジャケから、激しいデジ・ロックなんだろーなーと類推して買った過去が懐かしい。
当然、BPM遅めでまったりした音楽性に付いて行けず、当時は速攻でラックの肥やしと化しました。
しかし、アンビエントやダブ、ヒップホップに慣れ親しんでから聴くと、この極上低音サウンドの快楽には抗えません。
スルメ盤として、未だにふつーに現役盤です。トリップホップなんて死語なのかもしれませんが、時代を超えて気持ち良いです。