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HEART OF A KILLER (1993年)
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HEART OF A KILLER
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解説 - HEART OF A KILLER
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 殺戮の聖典 ★★ (2004-09-25 14:38:00)

後にJUDAS PRIESTに加入することとなるティム・オーウェンズが在籍していた正統派HMバンドによる'93年発表のデビュー・アルバム(日本発売は94年)。
楽曲の水準はまだまだ未熟であるものの、ハイ・トーンを駆使したティムの歌唱が素晴らしいということもあり、将来が楽しみなバンドであった。
タイトル曲「HEART OF A KILLER」をはじめとして好曲もあり、曲調やヴァースにおけるリフ展開等にはICED EARTHを想起させる部分もある。
マスト・バイなアルバムではないものの、JUDAS PRIEST加入前のティム・オーウェンズの力量を計り知ることのできる作品ではあるので、興味深い方は是非。




2. うにぶ ★★ (2006-07-30 20:28:00)

やはりまず耳を惹くのは新人バンドの作品らしからぬティム・オーウェンズの圧倒的な歌唱力なのですが、テクニカルかつメロディにも気を配った楽器陣も、新人離れした実力を発揮しています。
物語の表現力がIRON MAIDEN並みと言ったら褒めすぎでしょうか。
(1)~(6)は連続した歌詞になっていて、自らが死刑を言い渡した殺人犯の心臓を移植された判事が、次第にその殺人犯に心を乗っ取られて……という不気味なストーリーもの。
ジャケのイラストもストーリーに合わせています。
こういうのはプログレッシヴ・パワー・メタルとでも言ったら良いのでしょうか。KING DIAMONDやICED EARTH、SAVATAGE、ANNIHILATORなんかが好きな人にはおすすめできます。
複雑な展開を見せるので、キャッチーさや分かりやすい疾走曲というような魅力にはいまひとつ欠けますが、かなりのハイ・クオリティだと思います。
ホラー、サスペンス系の歌詞をドラマティックに表現するのにヘヴィ・メタルという音楽はぴったりだなと改めて感じさせてくれるアルバム。
お気に入りは初期JUDAS PRIESTに通じるような妖しさ漂う(8)「NIGHT SHADE」ですが、どの曲も甲乙つけ難いです。




3. ジョージベラス ★★ (2009-12-10 15:39:00)

ティムがジューダス以前に在籍していたバンドと言う事で購入。これは、かなり良い。
クイーンズ・ライクを思わせる楽曲にロブのような声。さすがティムだ。新人とは、
思えない安定した演奏にハイトーンボーカルがのる。正直音質的にはシュラプネルっぽ
い、荒々しさはあるが、そこがまたB級臭くて良い。ジューダスのティムより、こちら
の方が、断然良い。現在はイングヴェイに拾われたが、それもお勧め。しかしティムの
本当の実力は、このアルバムが証明しています。




4. 失恋船長 ★★★ (2014-11-22 16:07:26)

オハイオ州はアクロン出身のルー・セント・ポールが中心となって結成されたUS産の正統派HM/HRバンドが1993年にリリースした1st。Voがティム・リッパー・オーウェンズと言うのが話題でしたね。そんなネームバリューに頼らなくとも作品時代に魅力があり、ザクザクと刻まれるメタリックなリフワーク、ダークでシリアスな作風の中に叙情的なフレーズを持ち込むセンス溢れるギター、息苦しい閉塞感とは無縁の楽曲は王道を押さえ華々しい魅力に溢れており、複雑な展開にドラマ性を配した楽曲とガッチリ噛み合い完成度の高さは相当なものです。ロブを彷彿させる若々しい歌声を披露するリッパーのパフォーマンスは勿論ですが展開に合わせ流麗なソロやテクニカルなフレーズを紡ぐギターのセンスは素晴らしく、果てはソリッドなリフワークと変化自在のギターワークを軸に強烈でプログレッシブなパワーメタルサウンドを轟かせてくれます。SEやキーボードも巧みに使いストーリー性の高さや物語の進行に対する取り組み方も上手で密度の濃い楽曲の持つ深みは滋味ですよ。US産らしく湿り過ぎないパワーメタルサウンドは、けして難解ではないのでスッと聴けるのも好印象でしたね。



5. 火薬バカ一代 ★★★ (2018-02-18 22:05:26)

オハイオ州出身で、「冬将軍」を意味するバンド名を名乗る5人組が、'93年にドイツのMASSACRE RECORDSから発表したデビュー作。
まさに《POWER/SPEED/THRASH FROM OHIO, USA》の謳い文句を地で行くサウンドを全編に亘って炸裂させつつ、スピード以上に展開を重視し、パワフルに歌いまくるハイトーンVoとテクニカルなGの存在を軸に、リフ/リズム・チェンジを繰り返しながらクライマックスへ向けて畳み掛けていく曲作りのスタイルはプログレ・メタル的でもあるという。当時はストレートに「QUEENSRYCHEフォロワー」と思ったものですが、改めて聴き直すと、殺人鬼の心臓を移植され破滅していく判事の恐怖を描いたホラー風味のコンセプトとか、高低差の激しいメロディ・ラインを自在に歌いこなすVoの存在とか、なるほど確かにKING DIAMONDっぽいかもと。彼らをもっとHM寄りにしたような感じ?
それにしても、ロブ・ハルフォードも真っ青のスクリームを炸裂させるここのシンガーの歌唱力は実に見事。全く以てUSパワーメタル・シーンの層の厚さには驚かされるばかりですが、後に彼…ティム“リッパー”オーウェンズが本当にJUDAS PRIESTに加入してしまった時にゃ更に吃驚でしたよ。尤もJP時代に残した2枚のスタジオ・アルバムでは、作風的にその力量をフルに発揮できたとは言い難かったのは残念でありましたが。
押しと引きが劇的に決まったアルバム表題曲③を始め、優れた楽曲が並ぶ一方、通して聴くと少々キャッチーさの乏しさが気になったりもする本作ですが、リッパーのシンガーとしての実力を堪能したいのならば、JP時代の諸作よりも本作をどうぞ。



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