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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 401-450
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KAMELOT-The Fourth Legacy ★★ (2016-09-11 20:55:24)
以前はメタルとしてしか意識していなかったのですが、最近聴き直したら、レインボウやディオで聴けたエスニックなメロディを活かした様式美HR的な要素も強いんだなーと、改めて感じて、↑のかつおさんの分析に共感しました。
カーンの歌の粘着度合いや没入度も、少しディオっぽいかも。もちろん、カーンやKamelotの独自性は十二分に発揮され、オリジナリティあふれるアルバムとして完成されていますが。
全体的に静と動のコントラストが見事で、全編を哀愁が覆っているところが、好みにマッチし過ぎです。フルートが尺八っぽく聞こえる「Desert Reign」から「Nights of Arabia」へのドラマティックな流れなんて、たまりません。
KAMELOT-Karma ★★★ (2016-09-11 20:34:05)
リオ五輪の日本シンクロ演技(乾&三井ペア)での「Karma」「The Spell」(と「Ghost Opera」)使用をきっかけに、改めて聴き直したのですが、やはりこの雰囲気たっぷりの哀メロ満載メタルには陶然としてしまいます。
歌も演奏もただただ美しく、ねっとり濃厚に艶っぽく奏でられる、メロディック・メタルの最高峰。いつ聴いてもうっとりします。
全アルバムを聴いたわけではありませんが、メロディとサウンドのバランスという点で、今のところこのアルバムが一番好きです。
B'Z-LOOSE-ザ・ルーズ ★ (2016-09-11 20:18:37)
今年の夏は例年よりは比較的多く休みを取ることができたのですが、その反動で、休み明けに学生時代の夏休みやモラトリアム期間が恋しく思い出されました。
そんなわけでこの曲の見逃してくれよ的な歌詞にぐっと来たのが先月後半で、久々に繰り返し聴いていました。
こんなテーマであっけらかんと曲を作ってしまえるセンスが好きです。
SEX MACHINEGUNS-Barbe-Q★マイケル-とうちゃん ★ (2016-09-11 20:09:06)
最近なんか、身につまされた曲です。
最初はもちろんあの曲にそっくりということでふざけた印象が強かったのですが、歌詞にちょっとずつ共感が深まり、応援ソングとして聴いています(冷静に考えると寂しい)。
アルバムの流れでは次曲と一緒に聴くと、さらに切なくなります。
LED ZEPPELIN-Led Zeppelin Ⅱ-Moby Dick ★★ (2016-07-24 00:20:35)
繰り返し聴くにつれ、荒れ狂う巨大な何かの存在を感じさせるド迫力のドラミングに圧倒されました。
ライヴ・ヴァージョンも強烈で、恐怖すら感じます。「燃焼」とか「灼熱」という言葉の浮かぶ、熱すぎる演奏です。
現在のドラマーの方が技術的には凄いのでしょうが、こういうのを聴くと、情念の音楽に与える影響を考えさせられます。
MASTODON-Leviathan ★★ (2016-07-24 00:07:35)
乾いたヘヴィな音像から、まず最初にイメージしたのは、海、鯨よりも土煙を挙げて爆走する重騎兵隊でした。
ただし、このうねり、のたうつ音楽の巨大さは、聴き込むうちに白鯨の圧倒的で理不尽な暴威を思わせ、徐々に違和感を感じなくなりました。
いずれにせよ、このバンドの音が想起させるのは(他のアルバム含め)超自然とも言うべき巨大な抗いがたいモノの存在です。
後の間口の広い音楽性も好きなのですが、LOUD PARK生で聴いた時の衝撃を最もストレートに感じさせてくれるのは、このアルバムです。
THE MARS VOLTA-Frances the Mute ★★ (2016-07-23 23:45:00)
刺激の強さはたぶん、このアルバムが1番という感じがします。ほかのアルバムは抒情性や面白みも感じられるんだけれど、これは最後まで刺々しい。
1枚通して聴けば疲労困憊するし、歌詞もサウンドも怖い。ほどほどを求める人には向かず、過剰を希求するロック・リスナーには名盤。
私はこれを年に何度も聴きたいとは思えない軟弱なリスナーですが、これほどの熱量を放射する音楽を無視することもできません。
似たような印象を受ける音楽は、凛として時雨やBLANKEY JET CITYかな。声質の印象や歌詞の刺々しさで同じように感じるのですが、あれらも普段は聴きたくないです。でもたまには必要。
実験性や複雑さ、ジャンルの融合具合をプログレとして楽しむこともできると思いますが、「エモーショナル」という要素こそが彼らを聴く上で常に中心に感じられます。情念の濃さに辟易する、苛烈極まりない一枚です。
MASSIVE ATTACK-Mezzanine ★★ (2016-07-23 23:35:51)
複数のROCK雑誌で評価が高く、またクワガタジャケから、激しいデジ・ロックなんだろーなーと類推して買った過去が懐かしい。
当然、BPM遅めでまったりした音楽性に付いて行けず、当時は速攻でラックの肥やしと化しました。
しかし、アンビエントやダブ、ヒップホップに慣れ親しんでから聴くと、この極上低音サウンドの快楽には抗えません。
スルメ盤として、未だにふつーに現役盤です。トリップホップなんて死語なのかもしれませんが、時代を超えて気持ち良いです。
MARVIN GAYE-What's Going On ★★★ (2016-07-23 23:10:38)
R&Bやソウルといった系統の楽曲を聴く際には、ファンキーなノりや泣き泣きのバラード、激しいシャウトなどを期待してしまうため、時代を切り拓いたコンセプト・アルバムとしての本作を初めて聴いた時には、あまりの柔和さに拍子抜けしたというのが正直なところです。
しかし、当時の常識を突き破るアルバム作りの姿勢や、真摯なメッセージを表現するにあたってなぜこのようなソフトな音楽性を選択したのかを考えると、熱さ・峻烈さに眩暈を覚えるほどです。そして実際、時代を超えて多くの人々に衝撃を与え続けています。
なんて美しい、そしてなんて慈愛にあふれた音楽でしょうか。対立と冷笑と憎悪をあおる今の時代にこそ新鮮で過激なメッセージ音楽であり、音楽がいかに多くのものを伝え得るかを教えてくれる作品です。
MATCHING MOLE-Matching Mole ★★ (2016-07-23 22:43:44)
ジャケがかわいらしく、序盤がポップな歌ものなので安心して聴いていると、徐々にうねうねぐにょぐにょしてきて、やはり前衛/プログレなのですね、と納得します。
全体的にひねくれたユーモアを感じさせ、独特のゆらぎ感が癖になるアルバムです。あまり突き刺さる激しさはなく、酔っぱらって聴くと気持ちいーです。
松任谷由実-DA・DI・DA ★★★ (2016-07-23 22:31:05)
'85年発表の17thアルバムです。1stが'73年で、この時点で17枚目っていう多作ぶりがもう規格外。
ユーミンのアルバムの中でも存在感は地味な方だと思います。有名曲は「シンデレラ・エクスプレス」「青春のリグレット」くらいでしょうか。あとはシングルの「メトロポリスの片隅で」かな。
しかし何度聴いても寸分の隙も無い、圧倒的完成度を誇る超名盤です。1曲目で耳が釘付けになり、3曲目までで曲調の幅広さに翻弄され、中ダレどころか最後の最後まで想定を超えたハイ・クオリティなメロディの連発に度肝を抜かれます。
どんなにつまらないアルバムでも、このアルバムの収録曲のうちのどれか1曲でも収録されていたなら、手放すなんて考えられない。そんなレベルです。(実際に特定の1曲のためだけに所有し続けているアルバムは何枚もあります)
自分がもしミュージシャン志望であれば、こんなものを聴いてし
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MAGMA-Udu Wudu ★★ (2016-06-26 21:58:21)
1曲目から明るくも怪しい歌入りジャズ・ロックで軽快にスタートしながら、徐々に不穏さを増し、中盤から後半はベースの重くうねる音に翻弄されつつ硬直状態で聴き入るしかない怪作。
ジョン・コルトレーンの影響をどう咀嚼すればこういうものができあがるのか謎ですが、スリリングなロックとして、今でも現役でかっこいー。
特に反復の魔力を用いつつもテンションの高さで一切冗長さを感じさせない大曲(6)「De Futura」は、時代を超えて衝撃的。
MANDRAKE-UNRELEASED MATERIALS VOL.1 ★★ (2016-06-26 21:47:47)
震撼しました。ヤバすぎ。
もともと平沢進、P-MODELに衝撃を受け、遡って聴いたわけですが、あまりの凄まじさに開いた口がふさがりません。
'73~'79年に平沢進が在籍したプログレッシヴ・ロック・バンド(うち3名が解散後P-MODEL結成)で、1枚もアルバムを残さなかったマンドレイクの、未発表音源集その1です。
音質的には様々な時期のもの(含ライヴ)が入り混じっていて玉石混淆ですが、楽曲の質となれば超絶。ナニコレ、完全に'70年代の世界トップ・レヴェルじゃん。
いま聴いても古びていないどころか、かっこよすぎ。イエスよりも前に「錯乱の扉」という曲を発表し、世界に類のないストレンジ劇的ロックを構築しています。
(1)「飾り窓の出来事」なんて現在の耳にも新鮮/激熱。本物のプログレです。
MAXWELL-Embrya ★★ (2016-06-26 21:34:26)
こういった系統のジャンル分けには詳しくないのですが、ネオ・ソウルとかニュー・クラシック・ソウルとかに分類されるようですね。
ゆったりしたBPMに生々しくも重低音の効いたサウンド、やたら色っぽい歌声と心地よいゆらぎ感に酔い痴れるこのアルバムのもたらす安息効果には、お世話になっています。
同系統ではエリカ・バドゥなんかも大好物。ディアンジェロも後追いでけっこうはまりそう。バックの音だけでも快感。
MADONNA-Music ★★ (2016-06-26 21:11:05)
夢のように美しかった前作とはうって変わって、刺々しくヘヴィなアルバム。エレクロ・ビートを用いている点では共通しているのですが、『Ray of Light』が「暗い=美しい」だったのに対し、今作は「暗い=怖い」という感じ。
まずジャケに騙されました。爽やかでカントリー風なアルバムかなと思ったら、ドぎついビートに、ダウナーな楽曲。ギターが入ってカントリー風なメロディの曲ですらも、生々しい刺々しさの方を強く感じます。(次作は、ダークさも厳つさもジャケのイメージ通り)
このギャップと、前進や変化を恐れない貪欲な姿勢に圧倒され、「マドンナ」という存在への軽視や偏見が拭い去られ、ファンになりました。
お気に入りの楽曲を選ぼうにも、どこを切っても刺激的で、切り捨てるところがありません。1曲毎に様々な実験が繰り広げられていて、当時としての最先端であることは勿論、現在の耳で聴いても強烈。
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MANOWAR-Fighting the World ★★ (2016-06-26 20:58:10)
買ったことすら忘れていて、最近段ボール箱の底から発掘しました。潔癖なメタルマニアの頃に買って、QUEENみたいな「Carry On」のあたりでCDを止めて心の中で踏み砕き、火にくべていたのかもしれません。
冗談はさておき、久々に聴き返したら後半のピュア・メタルっぷり、特にラスト3曲の畳みかけにヤられました。
時代を感じさせる乾いてスカスカな軽い音づくりが、けっこう今聴くとツボだったりします。古き良きアメリカンHR/HMの音。それをこんな大仰なメタル曲に採用するなんて、面白い。いや、真面目に好きです。
MANOWAR-Gods of War-Sleipnir ★★ (2016-06-26 20:48:13)
このアルバムでは一番のお気に入りです。さすがのMANOWAR節。
耳に染みついて離れないレインボウブリッジに、拳を振り上げずにいられません。
MANOWAR-Gods of War ★★ (2016-06-26 20:43:56)
まず女性店員には差し出しにくい(家族に見せられない)踏み絵アートワークに、どんな羞恥プレイですかと問い質したくなります。さすがのMANOWARクオリティです。
大仰なオープニングのインストが終わったら今度はナレーションで引き延ばされ、なかなか激しくメタルを轟かせてくれない焦らしっぷりもさすが。
でもこれって、時代劇大作映画を楽しむのと同じ感覚で聴くと楽しいですね。そこは疾走曲でしょってタイミングで重々しく語っちゃう間の悪さも含め、愛すべきドラマティック・ワールドが展開されています。
北欧神話を大真面目に取り上げ、仰々しくこってりと謳い上げるテーマ設定といい、彼らの辞書に妥協とかほどほどという文字はありません。
正直ナレーションやSEが多いこともあり、全部通して繰り返し聴くには根性が要り、ついついお気に入り曲を飛ばし聴きしてしまうのですが、たまに余裕のある時に通し聴
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MACHINE HEAD-The Blackening ★★ (2016-06-11 21:33:17)
MACHINE HEADには長らくヘヴィ・グルーヴ系のバンドとしての激烈さ、それも極北にあたるモノを求めていたので、このアルバムを聴いたときにはメロディアス過ぎる作風にどうにも違和感をぬぐえなかったのですが、最近ようやくこのダークでメランコリックな世界を楽しめるようになってきました。
メタルの表も裏も知った上で、90'sヘヴィネスにスラッシュやメタルコアの要素を巧みに取り入れ、融合させた模範作。ある意味メタルの理想形の一つだと思えます。
捨て曲もなく、長尺曲を長く感じさせない点を含め、本当にメタル巧者の実力を味わわせてくれる、稀有な逸品です。本物が本気を出せばどれほど凄いか、納得できました。
ちょっとした音使いとヴォーカルの持って行き方に泣ける。いやあ、巧い。そして旨い。
MAGNUM-Chase the Dragon-Sacred Hour ★★★ (2016-06-11 21:27:15)
胸が震えるような感動を味わえる1曲です。
少し時代を感じさせる変てこな音使いも残っているのですが、そんなことがどうでもよくなるくらい圧倒的な名曲。
MAGNUM-Kingdom of Madness ★★ (2016-06-11 21:21:29)
初めて聴いたアルバムが『BREATH OF LIFE』で、大人しいバンドだと思っていたので、この作品のはっちゃけぶりには耳を疑いました。
ちょっと待て、何が起こっているんだ? と、思わずジャケを見直したくらい。実にエネルギッシュで瑞々しい。
珍妙な音使いやクレイジーなコーラスが随所で炸裂し、実験的でとっ散らかった印象もあるけれど、ドラマティックで胸熱なメロディも盛り込んで、色々な意味で興奮できます。
4曲目の表題曲が皆さんおっしゃるようにインパクト大ですが、後半6~9曲目の充実っぷりも特筆ものです。
MARILYN MANSON-Mechanical Animals ★★ (2016-06-11 20:50:16)
一時は激烈さの限界を求めるメタル原理主義者だったこともあり、最初は全然ピンとこなかったのですが、改めて聴き返すと全体的に曲が良く、固定的イメージや先入観を忘れて聴けば刺激的な快作です。
ジャケを含め、荒々しいメタルとは別路線なのですが、そこにこそ個性と過激さが表れていると思います。
メロディもリズムも親しみやすく、小難しいこと抜きにノリノリで聴けます。(歌詞は暗いかもしれませんが)
MARILYN MANSON-Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death) ★★ (2016-06-11 20:27:44)
今日は朝からこのアルバムを聴きつつ行動していたのですが、何度も色々としくじってしまい、落ち込みかけました。
しかしこの作品全編に漂う退廃的雰囲気が、失敗しても、ダメ人間でも良いじゃないかと語りかけてきているようで、不思議にポジティヴに考えて乗り切ることができました。
攻撃性と爛れ具合が絶妙のバランスで、曲数が多い割にストレスも少なく、良い意味でダラダラ聴きに最適。
ダメ人間音楽の傑作デス。
MR. BIG-…The Stories We Could Tell ★★ (2016-06-05 02:30:49)
お、メロディアスになったな、というのが第一印象です。明るくてさわやかな、アメリカン・ハード・ロックの王道。
無理にポップな要素を削って渋くしていた印象のあった時期や、過去最高にヘヴィに感じた前作を経ての、肩の力が抜けた佳作といった感想。
夢中になって聴く名盤ではないけれど、ふと手を伸ばしたくなる心地よいアルバムです。
THE ROLLING STONES-Undercover ★★ (2016-06-05 02:17:18)
ジャケ、歌詞、サウンドのいずれも煽情的なアルバム。
金太郎飴のように評されることもあるバンドですが、前進/実験も厭わなかったことは、この1枚でも分かります。
リズミカルで、押せ押せで、いま聴いても相当尖っています。
Revolver-Eleanor Rigby ★★★ (2016-06-05 01:40:56)
メロディのインパクトにやられ、初聴時からぞっこんだった曲です。
弦楽八重奏であるとか、そういうアレンジの奇抜さは全く分からず、歌詞のインパクトも知らず、それでもこの物悲しく美しいメロディだけでノックアウトされました。
THE BEATLES-Revolver ★★ (2016-06-05 01:32:35)
初期のキャッチーでコンパクトな曲が好きで、小難しくなってゆく前作あたりからの作風がいまひとつ苦手だったのですが、なんだかこのアルバムを最近聴き直して、改めてこのバンドの多様性に新たな魅力を覚えつつあります。
以前は「Eleanor Rigby」が最高に好きで、あとはほとんど聴かないもしくは聞き流し状態だったのですが、今ではアルバム通して、どこを切っても面白く感じます。
20代の時に初ボーナスでビートルズのアルバム・ボックスを大人買いしたのに、40歳近くなってやっと良さがわかってきた、自分の感性の鈍感さに呆れます。
以前は整合感のあるきちっとした音楽が好きで、'50~'60年代のロックの、ごちゃごちゃした演奏が苦手だったんですよね。今はかなりこういう昔のロックに免疫ができ、楽しめるようになりました。
RETURN TO FOREVER-Light as a Feather ★★ (2016-06-05 00:28:47)
RTFとしての2枚目で、第1期の最終作です。
前作よりも都会的でスピーディーな印象。ラテン風味は健在ですが、洗練された分、1stにあった神秘性は薄れたかも。でも前作は眠くなるという疾走好きなリスナーには、こちらの方がとっつきやすそう。(メタル耳的には速さと激しさを兼ね備えた第2期の方が良いですが。)
チックの曲としては最も有名であろう「Spain」が入っている重要作。ラテン/スパニッシュ風味が前面に出ていて、軽やかでテクニカルで、哀愁も帯びていて、ドラマティック。
Chick Corea-Return to Forever ★★★ (2016-06-05 00:17:04)
名義としてはチック・コリアのソロ作ですが、バンドとしてのReturn to Foreverにとっての1stアルバムとしてもカウントされます。
ジャズらしくない、けれども音楽のイメージを増幅させる効果的なカモメ・ジャケから、通称「カモメ(のチック)」と言われるらしいです。
極太うどん野郎さんのおっしゃる通り、ジャンルを問わず幅広いリスナーに受け入れられる魅力を持った作品。
4曲(メドレーを分ければ5曲)で1枚ということで、1曲が長すぎると尻込みされそうですが、永遠への回帰を謳うこのアルバムは、時間を忘れさせてくれます。
神秘的でラテン風味(ブラジルも含む?)なメロディ、エレピとフルートの音色の温かさ、妖しく超俗的な歌声・・・実はけっこう過激で怖いようなところもあるのに、トータルで感じるのは南国の楽園の穏やかさ。なんて不思議。
いつ聴いても、全く古さを感じさせま
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Chick Corea-Now He Sings, Now He Sobs ★★★ (2016-05-07 18:24:44)
例えばバド・パウエルやビル・エヴァンス、ソニー・クラークあたりを聴いて、アコースティックの「ピアノ・トリオ」なるもののイメージを固めていたとして、似たようなものを想像してこのアルバムを聴けば、ぶっ飛ぶこと間違いなしです。
この目くるめくスピード感、奔放で枠にはまりきらないエネルギーは、既存のピアノ・トリオの概念をすっかり塗り替えてしまいます。
過激で変幻自在なリズムと瑞々しいピアノのメロディの、奇跡的なバランスによる両立。
ミロスラフ・ヴィトウス(ベース)とロイ・ヘインズ(ドラムス)の圧倒的なパフォーマンスと拮抗する迫力を保ちつつも、チック・コリアが奏でるメロディが清涼感を生み出し、何とも言えず気持ちいいのです。
『A.R.C.』(フリー・ジャズ要素強)や『Akoustic Band』(整合感強)もピアノ・トリオですが、問答無用で興奮させてくれるのは、断然こちら。
MILES DAVIS-Filles de Kilimanjaro ★★ (2016-05-07 17:55:46)
私にとっては、トニー・ウィリアムスのドラムスを聴くためのアルバムです。『Nefertiti』でも目立ちまくってましたが、こちらの方が摩訶不思議。
アコースティック期からエレクトリック期への移行時期で、メンバーも楽器も興味深い組み合わせなのですが、とにかくドラムスが面白すぎます。
曲としては落ち着いた部類のものが多くを占めるのに、「なぜこの曲にこのドラミング?」という奇怪千万なリズムに耳がくぎ付けになります。地味なのに派手。
過渡期の実験作ということもあるのでしょうが、ギャップが激しすぎて、1秒先の展開が読めません。天才と変態の紙一重という印象。
スクエアプッシャーでも聴いてるみたい。ドラムスだけ取り出してリミックスしたら、面白いブレイクビーツができそうだなー、なんて思います。
MILES DAVIS-Kind of Blue ★★★ (2016-05-07 17:27:37)
ハード・バップ期やエレクトリック期を先に聴いていたので、初聴時はあまりの大人しさに耳を疑いました。
ロング・セラーとなって、トータル1000万枚以上売れたらしく、ジャズの定番のようになっていますが、ジャズとしてはかなり異端な作品ではないでしょうか。当時における斬新さのみならず、以後にもあまり類がないという点でも。
この後のマイルス作品はもちろん、ジョン・コルトレーンやビル・エヴァンス、ハービー・ハンコックあたりの諸作品を聴くと、「ああ、それまでのジャズとは違うんだな」とはなりますが、皆それぞれ違う表現をしているため、このアルバムと同じような作品が増えたわけではない気がします。(強いて言えば、エヴァンスだけがこの空気感を持ち続けたかも。)
ハード・バップからモード・ジャズへの移行という点での革新性がよく言及されますが、モードに則った曲もそうでない曲も、うまくカラーを合わせ
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MILES DAVIS-'Round About Midnight ★★★ (2016-05-07 16:57:28)
ウィスキーをあおりながら、夜にかっこつけてジャズでも聴いてみるかーというような時に手を伸ばしたくなるイメージの作品。
このジャケ、出だしのトランペットの音色、あー、大人な気分。
でも2曲目はいきなり勢いよくかっ飛ばすので、しんみり落ち着いた気分は吹き飛んでしまうのでした・・・。
タイトルやジャケから辛気臭そうと思うかもしれませんが、実はけっこうエネルギッシュで溌剌としています。
曲調も多彩で、モダン・ジャズのおいしいところの詰まった、歴史的名盤。
同じクインテットでのアルバムでは、『Cookin'』『Relaxin'』に並ぶくらい好きです。
MILES DAVIS-Bags' Groove ★★ (2016-05-07 16:28:11)
表題曲の出だしを聴いただけで、「ああ、これこれ」と思います。テーマ・メロディが印象的で、ミルト・ジャクソンのヴィブラフォンがとても心地よく、和みます。モダン・ジャズ・カルテットでのヴァージョンよりも好き。
「Airegin」や「Oleo」も、2年後のマラソン・セッション時の録音よりもゆとりが感じられます。
休日の午後に部屋を片付けてゆっくり読書なんぞする時に、かけたくなるアルバム。
ケンカ・セッションの伝説で有名で、緊張感に満ちた強烈なアルバムという評判ですが、私には大人の余裕の感じられる、落ち着いたリズムのメロディアスな作品という位置づけです。
MILES DAVIS-You're Under Arrest ★★ (2016-04-10 23:35:15)
黒ずくめの男が物騒なものを持ってにらみつけてくるジャケからハードな内容を予想して買うとずっこける、けっこうポップなアルバムです。
スティングが語りで参加したり、マイケル・ジャクソンやシンディ・ローパーのカヴァーが入っていたりと、一般音楽ファンには入り込みやすい作品じゃないでしょうか。
こういうのも楽しいです。
MILES DAVIS-Star People ★★ (2016-04-10 23:16:35)
ロック/メタル耳に最も即効性がありそうなスタジオ盤は、これな気がします。
'69年から'75年あたりまでのエレクトリック期における混沌暗黒ファンクの方がそりゃ強烈ですが、曲が長すぎたり難解すぎたりして、とっつきにくいので。
'81年に6年ぶりに復活してからの3作目、'83年発表の本作は、全体にすっきりしたサウンドで、エレキ・ベースやギターが目立ち、ジャズ未経験者でも問題なく聴けそうです。
いや、1曲目「Come Get It」なんて、完全にプログレもしくはジャズ・ロックです。マーカス・ミラーのチョッパー・ベースが煽りまくりの疾走曲。
ゆったりした曲でもブルージーにむせび泣いているところなんかは、ハード・ロックのブルージーなバラードと同様の感覚で聴けます。
'70年代に比べれば整合感が増し、言ってみれば普通のフュージョンになったようなもので、この時期を退化・堕
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MILES DAVIS-Agharta ★★★ (2016-04-09 02:07:16)
'74年までの、『Get Up With It』や『Dark Magus』を聴くと、まだ'70年頃からの「得体のしれない異形音楽」感がありありと残っていますが、この'75年ライヴの吹っ切れ具合はどうでしょうか。
御大がボロボロに燃え尽きて引退する直前のこの演奏には、前年までの作品と比べると、段違いに整合感が感じられ、圧倒的にわかりやすくなっています。
まず一聴して、ギター・リフが、ちゃんとロケンローしてます。ギター・ソロまであります。トランペットやサックスのソロも、断片的なノイズではなく、まさしくジャズのそれに戻っています。メロディアスで熱い!
ファンク要素もばっちりで、ちゃんとノることができ、踊れます。
これが成長か後退かは評価の分かれるところでしょうが、一つの到達点として貴重な記録だと思います。
横尾忠則のアートワークも素晴らしい。ジャケ買いでも後悔しま
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MILES DAVIS-Get Up With It-Rated X ★★★ (2016-04-09 01:42:13)
'72年のスタジオ録音曲。凶悪にして苛烈な人力ドランベース・ジャズです。
オルガン、フェンダー・ローズ、エレクトリック・ピアノ、ギター、ベース、シタール、ドラムス、パーカッション、タブラによるグチャドロ・ノイズ。
金縛り状態で、音楽の可能性というものについて考えさせられます。
MILES DAVIS-Get Up With It ★★★ (2016-04-09 01:34:16)
一時引退する前に、'70年から'74年までの音源で急遽出されたアルバムらしいです。ジャケ地味、30分以上の曲が2曲、中身寄せ集め。買う気になる要素が薄いですが、実は内容の衝撃度は最高級。
個性の強い曲たちが期せずしてそろい踏みの、超過激な隠れ名盤です。
デューク・エリントンを追悼する1曲目がゆったりとした曲で30分超というところで挫折しそうですが、2曲目以降、徐々に盛り上がり、リズムの奔流に身を任せていると、4曲目、恐怖のオルガン・ノイズとドラムンベースが炸裂する「Rated X」で唖然茫然。
あまりに衝撃的な演奏に、「できましたできました、人間にもこんなことできました」という教育テレビのネタを口にしたくなります。これは環境が許す限りの大音量で聴くことをおすすめします。
そこから先はもう、サイケもブルースもファンクも呑み込んだ圧倒的な雑食プログレ・ジャズに翻弄させ
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MILES DAVIS-On the Corner ★★★ (2016-04-09 01:16:07)
実にヒップな感じのジャケに、これはノリノリで踊れそうだぞ、そういやクラブ・シーンですげー評価高いアルバムだよな、なんて思って買うと大火傷しそうになるアルバム。
またはジャケがポップで軽薄そうで敬遠している硬派な人に、後々聴かず嫌いを後悔させる罪深い作品。
『Bitches Brew』よりもずっと性急なリズムで、やたら熱い演奏が続きますが、相変わらずジャンル分けの難しい異形音楽。ぐっとファンク色は強まっていますが、素直にノれない奇妙なリズムのギクシャクさが何ともエグいです。これ、踊れますか?
正直、楽しいより怖いです。
でもこんなの、これ以外じゃ聴けません。なんてオリジナリティ。そして圧倒的に面白い。大好きです、このアルバム。
MILES DAVIS-Bitches Brew ★★ (2016-04-09 01:03:48)
『Round About Midnight』や『Kind of Blue』と並んで、マイルスの名盤として有名・・・ですが、前記2枚とは全くの別物です。
いわゆる「ジャズ」なるものを期待して聴くと、だいぶ趣が違います。エレクトリックでノイジーですが、銘菓ひよこさんのおっしゃるように、フュージョンやロックとも言い難い。ファンクの影響はあっても踊れない。
実際はファンクやロックのファン層にも受けて、よく売れたアルバムのようですが、わけわからんし、けっこうダルいというのが正直なところ。
とはいえ、まずジャケが素晴らしい。LPサイズで買って、飾りたい衝動に駆られます。タイトルとあいまって、どことなく淫靡で呪術的。この圧巻の音絵巻にぴったりで、そそられます。
そしてメンバー超豪華。ウェザー・リポートと、リターン・トゥ・フォーエヴァーと、マハヴィシュヌ・オーケストラはここから派
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Nas-Illmatic ★★★ (2016-03-20 22:27:11)
歴史的名盤との呼び名も高い、'94年発表の1stアルバムです。超豪華プロデューサー陣が才能ある若者を盛り立てて作り上げた、世紀の一枚といった感じ。
シンプルで落ち着いた、実に渋い、陰気とさえ感じられる作品なのですが、中毒性も高く、ついついじっくり聴いてしまいます。
即効性ということでいえば『It Was Written』や『Hip Hop Is Dead』の方がすんなりと聴けましたが、繰り返し聴くなら、このアルバムが一番。
コンパクトにまとまっていて、密度が濃く、隙がない作品です。
RUN-D.M.C.-Back From Hell-What’s It All About ★★ (2016-03-20 22:19:19)
めちゃくちゃ聴き覚えあるけどなんだっけこれ……と、しばらく悩みました。THE STONE ROSESの「Fool's Gold」が元ネタ。
こういうのをすんなり使っちゃう姿勢が面白い。気だるい原曲が元気に生まれ変わっています。
RUN-D.M.C.-Raising Hell ★★★ (2016-03-20 22:08:54)
'86年発表の3rdアルバムです。
AEROSMITHとの「Walk This Way」共演でメタラー的にも認知度の高い作品。数々のメタル名盤にも関わってきたリック・ルービンによるプロデュース。
このアルバムで聴けるRUN-DMCのノリって気持ちよくてたまらないのですが、それがなぜかというと、「ロックンロール」してるからなのかなと思っています。ほとんどファンク・ロック的な、タテノリのグルーヴ感がノリノリ。
ヒップホップのドラム・ループのリズムって実際のところファンキーさは希薄なことが多く、慣れるまではロック耳に厳しいのですが、彼らのリズムはすんなり耳になじみました。
THE KNACKの「My Sharona」を引用した「It's Tricky」等、一聴目から楽しく踊れる曲が満載。
ギターやスクラッチの音も多めで、今どき時代遅れすぎるこんな音のヒップホップ作
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DMITRII SHOSTAKOVICH-Shostakovich Symphony Works-交響曲第5番 ニ短調 Op.47 ★★★ (2016-03-20 21:38:16)
とにかく聴いていて楽しい、カタルシスを味わえる曲です。勇壮でもあり、メロディも印象的で、ショスタコーヴィチの15の交響曲中、最もとっつきやすい作品です。
泣いたり笑ったり、落ち込んだり興奮したり。起伏に富んで感情を刺激してくれます。
遅めのテンポをとる指揮者でも速めのテンポをとる指揮者でも、メロディや構成が十分に魅力的なので、どちらにしても楽しめます。
ロジェストヴェンスキー/ソ連国立文化省交響楽団で聴いたらプログレのコンセプト・アルバムみたいに情景が浮かび、冒険の旅に出た気分が味わえました。
感情移入の激しい演奏なら、ロマンティックにすら感じられるバーンスタイン/ニューヨーク・フィルのライヴ盤がお気に入り。
定番のムラヴィンスキー/レニングラード・フィルはテンポにしても激しさにしても、メタラー好みで文句なし。
朝比奈/大阪フィルの不思議な雰囲気も味わ
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DMITRII SHOSTAKOVICH-Shostakovich Symphony Works-交響曲第4番 ハ短調 Op.43 ★★★ (2016-03-20 21:21:29)
Dr.Strangeloveさんのおっしゃる通り、スラッシュ・メタルを連想させる超高速っぷりにのけぞる奇天烈な交響曲です(前の3作も変てこな交響曲ですが)。
そのまま発表すれば命の危険もあると考えつつ、作曲者が捨て去らずに初演まで20年以上温存した、大編成の超過激な自信作。ど派手なところもあるのですが、全体としてはとっつきにくさもあり、決して「キャッチーな疾走曲」ではありません。
慣れて魅力を感じられるようになるまではちょっと時間のかかるタイプの曲だと思いますが、良い演奏に当たった時の衝撃度も抜群です。
私のお気に入りはラトル/バーニンガム市響のもの。ものすごくクリアな録音で情報量が格段に多く、音の奔流に圧倒されます。得体のしれない恐ろしさという点には欠けるのですが、「え、こんな曲だった!?」と初聴で耳を疑いました。
コンドラシン、ロジェストヴェンスキー、ゲルギエ
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THE PILLOWS-Please Mr. Lostman ★★★ (2016-03-20 21:01:43)
後にも先にも、店頭(中古CD屋でした)で流されていた曲に関して店員にアーティスト名を尋ねたのは、このアルバムを聴いたときだけです。
なんだか好みだなーと思いながら、1曲なら流してしまうところ、何曲か聴いた段階で、このアーティストをスルーしたら一生後悔しそうだと感じ、店員に訊きました。
当時の印象は、PALE SAINTSとサニーデイ・サービスを混ぜたようなバンドというわけのわからないもので(メロディアスで繊細でどこか過激な感じ?)、買って聴いてみて、「ああ、これは一生もののバンドだ」と思いました。THE CUREなんかにも通じるかな。
ポップセンスは抜群ながら、何作も聴くと歌詞のテーマが似通っているなとも思いますが、本当に才能のある、名曲の多いバンドです。このアルバムも2~6曲目は文句なし。「ストレンジカメレオン」は掛け値なしの名曲。
名盤です。
LIV MOON-Symphonic Moon ★★ (2016-03-20 20:34:36)
清水昭男の参加と美麗ジャケに惹かれて買ったアルバムですが、これは大いにはまりました。
多少のJ-POP臭さや、声の線の細さは感じたにしても、これだけの高品質であれば文句は言いません。むしろ男声コーラスの方が邪魔。
1曲目の「Amen!」から、エロさ満点で魅了されてしまいますが、そういう妖美的要素はほとんどのメタル作品で味わえないだけに、希少価値が高いです。多少、陰陽座にも通じるかも。
曲毎にけっこう歌詞(歌声)のキャラクターが違い、その辺が白と黒というコンセプトなのでしょうが、最初は違和感を禁じえませんでした。が、それこそこのアルバムの個性であると考えれば、完成度の高い、考え抜かれた作品だと評価できます。
今後も追って行きたいバンドです。
CYNIC-Carbon Based Anatomy ★★★ (2016-03-20 20:22:50)
ブルガリアン・ヴォイスやアジア・中東などのエスニックな音楽を連想させるところもあって、非常に私好みな方向性にメロメロです。
『RE-TRACED』と並んでお気に入り。(実際、セットで発売されている日本盤を買いました。)
もうメタルなのかロックなのか、マーケット的にどこを狙ってるのかも皆目わかりませんが、CYNICを聴くときは現実逃避したい気分だから、美しい音楽でどこでもないどこかへ連れて行ってもらえれば、それで良いと思えます。
こうやって色々実験して、たくさん傑作をつくってほしいものです。ずっと聴き続けます。
ANGRA-Aurora Consurgens ★★★ (2016-03-20 20:03:37)
私はこの作品でエドゥ期のANGRAを見直しました。これだけテクニカルで情熱的なメタルも、そうありません。なんてスリリング。
まぎれもなくこの人たちでしか作り得ない、個性派メタル作品です。展開が全く読めず、初聴時には翻弄されました。メタルで久々に予定調和を超えて、ドキドキワクワクさせられました。
メロスピ的疾走曲とはちょっと違うのかもしれませんが、音数はかなり多く、緊張感は相当なもので、全体的にスピーディーで過激な作品に聞こえます。
コンセプトも面白いし、やっぱりANGRAってすげーなーと思い、前2作も含めてANGRAへの評価を改めた1枚です。プログレッシヴなメタルの傑作。
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