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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 51-100
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VEKTOR-Terminal Redux-LCD (Liquid Crystal Disease) ★★★ (2023-11-03 22:30:53)
この曲のリフやソロを聴くと、リムスキー=コルサコフの「熊ん蜂の飛行」を思い出します。
忙しなく飛びまわる虫の羽音のようなスピード感が圧巻。
スピード・ダウンした時のリフはSLAYERのような不気味さがあってこれまた絶品。
VEKTOR-Terminal Redux ★★★ (2023-11-03 22:18:15)
このアルバムにはほんと、ぶったまげました。プログレッシヴ・SF・スラッシュ・メタル・バンド(Sci-fi Prog-Thrash)を名乗っているようですが、なるほどぴったりです。
明確な個性があり、演奏力や作曲能力も高く、非常に密度の濃い隙のない音楽を構築しています。
半分以上の曲が7分超と、長くて複雑な曲は多いのですが、単純にリフが印象的でスカッとする突進スラッシュとして聴いても問題のない、激烈メタルです。
とにかく切れ味が鋭くテンションが衰えないので、全く退屈しません。
前作のタイトル曲「Outer Isolation」の宇宙飛行士の話から始まる、銀河帝国を舞台にした壮大なコンセプト・アルバムのようで、ラスト2曲あたりはスラッシュから逸脱しますが、それもまた味です。
遡って前2作も聴きましたが、やはりこの3rdが一番好きです。
そろそろ新しいアルバ
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ANUBIS GATE-Interference-The Phoenix ★ (2023-10-29 23:42:48)
前曲までの流れをぶった切るようなポップさにギョッとする不思議曲です。
この曲があるせいで、アルバム全体に油断できない仕掛けがあるんじゃないかと身構えてしまいます。
他の曲の方が好きなのですが、スパイスとしてよく効いているので、やたら印象に残ります。
してやられました。
WINGER-Seven-Heaven’s Falling ★★ (2023-10-29 23:23:09)
新譜の中で真っ先に心に響いたのはこの曲でした。哀愁のまとわせ具合が絶妙。
彼らにしてはひねりが少なく素直かなとも思いますが、やっぱり一つひとつの表現がしっかりしてるよなー、プロだなーと感じます。
簡にして要を得た感じのギター・ソロも素晴らしい。
EXTREME-Six-Other Side of the Rainbow ★★ (2023-10-29 23:10:48)
嘘くさいくらい爽やかで若々しくて、初めはウゲゲってなりました。
でもそんな曲を今やれちゃう彼らは本当に瑞々しくて、きっと音楽を心から愛しているんだろうなと思っちゃいます。
むず痒いけれども、なんだかんだで好きです。
VAN HALEN-Van Halen III-Fire in the Hole ★★ (2023-10-29 22:47:10)
数年ぶりに聴いたら驚くくらい良くて、何で以前はスルーしていたのかと、自分の感性を疑いました。
やはりどの時代も、どのヴォーカルも素晴らしいバンドです。
年をとったなりの表現ではありますが、非常にエネルギッシュで、興奮させられます。
VAN HALEN-OU812-Source of Infection ★★ (2023-10-29 22:27:57)
いかにもアメリカ、これぞVAN HALENというような曲調です。
サミー巧いなー。尖っているのに整っています。
なんか最近、こういう曲がやけにまぶしい。
VAN HALEN-Van Halen II-Outta Love Again ★★ (2023-10-29 22:16:22)
このアルバムで一番好きです。こんなとっ散らかった曲をかっこよさげに着陸させられるデイヴィッド・リー・ロスのセンスに脱帽です。
お奇麗に整ったハード・ロックでは決してない、勢いに任せたワイルドな曲です。
VAN HALEN-Van Halen II ★★ (2023-10-29 00:11:17)
メロディよりもノリと音色を楽しむアルバムです。
バンド全員がとてつもないセンスでリズムを自由自在に変化させ、神がかったグルーヴを生み出しています。
このメンバーでなきゃ、作り出せないんだろーなー。
「良い曲」よりも「良い演奏」を堪能するためのアルバムであり、有名曲は少ないかもしれませんが、好きな人には宝箱みたいな名盤でしょう。
NEEDLESS-Heresy ★★ (2023-10-29 00:01:02)
ハンガリーのプログデス/テクニカルデス・バンドの1stです。
テクニカルと言っても超高速で突っ走る系ではなく、物語性を感じさせる楽曲を様々な手練手管で聴かせる系デス。
スラッシュ/メロデスと言っても構わないくらい、メロディも充実しています。
2ndが大好きで、遡って聴いたのですが、1stと言っても結成15年目と言うことで未熟さはなく、細部までコントロールされた緻密な作品になっています。
とにかく彼らの曲は私にとってひたすら気持ちよく、どの曲も初めて聴いた瞬間から胸にしみこんで心を洗い流してくれます。
うーん、好きだ。
ICE AGE-Waves of Loss and Power-Riverflow ★★ (2023-10-28 23:42:06)
あまりに自然に曲が流れていくのでただ身を委ねちゃいますが、これだけ色々凝った展開を盛り込んでおいて違和感を感じさせないって、実はとんでもないことなんだろうなー。
10分超の曲にも関わらず、淀みも退屈さも感じずに最後まで楽しめます。
ICE AGE-Waves of Loss and Power ★★ (2023-10-28 23:32:44)
アメリカのプログレ/プログレメタル・バンドの、22年ぶりの3rdアルバムです。
前2作は未聴なので比較はできませんが、メロディを大事にした適度にスリリングでほどほどにハードな音楽性は非常に心地よく、CAIROやMAGELLANやFROST*あたりと似た感覚で聴いています。
歌詞は戦争や人権問題、チベット併合について歌っているようですが、音を聴いている分には重苦しさはなく、メロディと展開の妙に浸ってしまいます。
楽曲はよく練られていて、長く複雑な構成であっても最後まで聴かせる魅力があります。全体的にまろやかな音づくりで、歌や演奏がキンキンしていないところも良いです。
NOCTURNUS-The Key-Lake of Fire ★★ (2023-10-15 23:37:55)
キラキラして神秘的なイントロを完全にぶち壊して、トチ狂った演奏が空間を引き裂いて暴れまくる始まりで勝負ありデス。
いやー、何が起きたのかと思いましたよ。
曲自体はけっこうかっこいい暴虐スラッシュ/デスなのですが、間奏部分のキーボードがSF感丸出しの効果音を飛び道具的にぶち込んでくるところがクレイジーで最高。
ネタ曲として語り継がれるべき個性あふれる名(迷)曲。
NAPALM DEATH-Utopia Banished-Discordance ★★ (2023-10-15 23:26:37)
初めてこのアルバムを聴いたとき、このオープニング曲のヘヴィさに驚き、どれほど凄まじい音楽が始まるのかとゾクゾクしたことを覚えています。
ただのSEかと思ったら、重々しいベース・サウンドが鳴り響き・・・この重さのままで次の曲が疾走を開始したらどれほどかっこいいのかと夢想したものです。
実際には2曲目につながった途端、拍子抜けしてしまったのですが・・・。(たぶん、2曲目が「Cause and Effect, Part II」あたりだと、より満足できたはず)
凄まじいヘヴィネスを保った疾走――それはその時以来の私の理想音楽の一つです。
AUTOPSY-Mental Funeral-Dark Crusade ★★ (2023-10-15 23:15:05)
極端から極端へ。
近頃聴いて感嘆したのですが、20年くらい前の私が聴いたら歓喜していたであろう、エクストリーム・ミュージックの「やりすぎ」を集めたような名曲です。
既存の楽曲モデルをぶち壊して突き抜けたことをやる。これこそメタルの醍醐味じゃないですか。
AUTOPSY-Mental Funeral-Robbing the Grave ★★ (2023-10-15 23:10:24)
ドゥームとしか思えないパートも、デスメタルならではのパートもあり。
当時はそんな区別はあまり重要ではなかったんでしょうね。今聴くと実に個性的で新鮮です。
おもしれ~。
ACRIMONY-Hymns to the Stone-Leaves of Mellow Grace ★★ (2023-10-15 22:59:48)
何か昔話の始まりのようなメルヘンチックなオープニングが素敵です。
この、ネットリとズッシリとしてビリビリと空間を震わすベースの音色も心地よく、浸ってしまいます。
たっぷり2分半ほど引っ張って、いよいよ歌の入るタイミングでテンポ・アップする展開も心憎い。何度も聴きたくなります。
ASPHYX-Asphyx ★★★ (2023-10-15 22:44:50)
オランダのデスメタル・バンドによる'94年の3rd(『EMBRACE THE DEATH』を1枚目と数えれば4作目)アルバムとなるセルフ・タイトル作です。
ヴォーカル・ベースはこのアルバムのみのRon van Pol。ドラムスとキーボードも今作限りのメンバーなため、ギターのEric Danielsだけが以前からのメンバーという微妙なラインナップ。
しかも私が彼らに惚れた出会いの作品である4th『God Cries』のみEricが不参加だったため、なんとメンバーが一人もかぶらない。完全に次作とは別バンドです。
ちなみにTheo Loomansが歌う『God Cries』の後に聴いたのはMartin van Drunenが歌う1st『The Rack』で、結局私が聴いた3枚はみな歌声が違うんですよね。でも3人ともタイプは違えど私好みで、しかも3枚とも「ああ、ASPHYXだ。
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DEFILED-The Highest Level-Inquisition ★★ (2023-10-15 22:15:41)
アルバム中屈指の不思議曲。カテゴライズが難しい。
冒頭のリフなんてデスメタルでこれ使うかよっていう奇天烈さだし、ドラムスの変幻自在っぷりは頭おかしいレヴェルだし、何度聴いてもなぜこれが自然につながるのかがわからない展開が狂っていて実に味わい深いのです。
タイトルが「異端審問」で魔女狩りがテーマのようですが、理不尽なテーマには理不尽な曲が適うということでしょーか。
TNT-My Religion ★★★ (2023-10-15 22:01:32)
このアルバムを聴いていないTNTファンに12曲目から聴かせてどのバンドか当てさせようとしたら、皆目見当がつかないのではないでしょうか?
トニー・ハーネルとロニーの組み合わせの底知れぬ可能性に寒気を覚えるほどの多彩さ、多様性。
普通に最良のハード・ポップとして受容しても違和感のない親和性や完成度と、通常のバンドではありえないほどの実験性や自由度が両立しています。
やりたい放題でカオスなアルバムなのに各曲のクオリティが高すぎてケチがつけられない。
例えば(9)「Live Today」の歌メロをBON JOVIに提供したら、世界中で大ヒットしていますよね? そんな曲がこのアルバムでは地味な扱いです。
「怪物」と形容したくなるような、強烈な才能の組み合わせによる、隠れ過ぎた名盤がこのアルバムです。
TNT-Knights of the New Thunder ★★★ (2023-10-15 21:32:26)
ジャケは再発盤でしか知らず、ロニー・ル・テクロのCADAVER加入をきっかけに本作を聴いた自分はTNTファンを名乗る資格もないかもしれません。それでも、北欧メタル黎明期の名盤であることを喧伝することに関しては一切のためらいを感じません。(恥ずかしながら3rdから聴いて長年分かった気になっていた身ですが・・・)
時代を感じさせるところはありますが、そこを含めて本当に魅力的なメタル作品。
リフのキレ、ギター・ソロのセンス、突き抜けるヴォーカルの尖りっぷり、バンドとしての勢い、どこをとってもHM/HRの旨味があふれています。こういうのが元々のメタルだよなーという、'80年代の名盤です。
CADAVER-The Age of the Offended-Deadly Metal ★★ (2023-10-15 21:11:54)
TNTのカヴァーです。もはや違う曲に聴こえますが、よくできたアレンジで、はまっています。
ドラマーはMEGADETHやSOILWORKにいた人なので、こういう曲もかっこよく叩けてますね。
ギター・ソロをロニー・ル・テクロに入れてもらおうと、彼の所有スタジオにアンダース・オデンが行ったら、曲全体を弾いた上に他の曲もみんな弾かせろとロニーが言い出し、一週間もスタジオに留められたとか。
そんな興奮状態のロニーを想像しながら聴くと、ニヤニヤが止まりません。
CADAVER-The Age of the Offended-The Age of the Offended ★ (2023-10-15 21:01:06)
この曲のMVを観ると、ウッドベース使ってますね。2nd『…In Pains』に参加したアイラート・ソルスタッドが復帰したらしいです。なんだか手の甲や指に刺青(ペイント? いやただの体毛???)があってヤバそうな人だと思いました。
ロニー・ル・テクロは指になんか金属をはめて変な効果音出して遊んでます。
曲としては地味なんだけど、映像を観てるだけで楽しい。
次作は曲作りからロニーが参加すると考えると、どんな奇天烈な音楽になるかとワクワクしちゃいます。
DEFILED-The Highest Level ★★ (2023-10-09 21:01:32)
'23年発表の7thフルです。
たぶん今年、デスメタルの中で一番このアルバムを聴いている気がします。お気に入りで、というよりは理解できなくて。
前作『INFINITE REGRESS』は全然違和感なくしっくりきて、「ああ、いいなこのアルバム」と気持ちよく聴いていました。
このアルバムはまず音づくりに引っかかりました。なんだかリヴァーブが少ないせいか、乾いた音で、デスメタルらしい重々しさが感じられません。『IN CRISIS』の頃とは全く違い、前作と比べても生っぽいと言うかハードコアっぽい音な印象です。
速く激しくヘヴィなデスメタルなのは間違いなく、複雑で色々凝った展開があるのもいつものこと。だからサラサラと聞き流すこともできます。
でもなんか違うんです。
デスメタルってけっこう音で空間を埋め尽くし、邪悪な雰囲気で持っていけばOKみたいなところがあると思
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CADAVER-The Age of the Offended ★★ (2023-10-08 21:47:24)
'23年発表の、5th(CADAVER INC.時代を含めれば6th)アルバムです。まあ、私は今作が初CADAVERですが。
で、今作をなぜ聴いたのかというと、ロニー・ル・テクロが加入したっていう驚愕のニュースを目にしたせいです。
同郷ノルウェーのレジェンドであるTNTの、『KNIGHTS OF THE NEW THUNDER』収録曲「DEADLY METAL」をカヴァーさせてくださいって言ったら、ギター俺に弾かせてよって本人がノリノリで、そのままアルバム全部とバンドそのものにまで参加しましたとさ・・・って、どんなおとぎ話だYO!
そんな流れからの想定としては、漆黒のデス(一時期ブラック)メタル・バンドがメロデス化する悪夢しか思い浮かばないのに、実際出てきたのはプログ・デスとかサイケ・デスと言いたくなるような狂った音楽っていう斜め上展開。
ロニー・ル・テクロって、
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UNLUCKY MORPHEUS-Change of Generation-REVADAC ★★ (2023-10-08 21:11:26)
前の曲の「CADAVER」の楽譜を逆に演奏するとこの曲の演奏になるそうです。EPでは1・2曲目、このアルバムでは3・4曲目。
当然演奏時間は2曲とも同じ。
ただし歌詞は別です。「CADAVER」は曲名通りに屍体になる内容で、逆に「REVADAC」は神や因果に背いても蘇らせようとする歌詞。音も詞も2曲セットで楽しみたいですね。
メロディもスピード感も見事な曲で、演奏力も歌唱力もヴィジュアル面も文句なしな上に、こうしたギミックまで凝ってくれるという、全部盛りメタル。
おまけで、冒頭の歌詞が意味不明で翻訳もできないなーと思っていたら、大文字の位置があれっていうのがヒントで、だからこう読めば良いのかと(自分鈍すぎ。ドイツ語でした)。
やってくれるなー。こういう仕掛け満載の音楽、大好きです。
TRISTANIA-Beyond the Veil-A Sequel of Decay ★★ (2023-10-08 20:48:52)
神々しいクワイア(けっこう早口でかっこいい)からTHE SINS OF THY BELOVEDでも弾いていたピートのヴァイオリンにつながる冒頭の展開が素晴らしい。ウキウキしちゃいます。
途中の男声クワイアと電子音の組み合わせは何だかENIGMAみたい。
色々組み合わせながらゴシック・メタルの範疇を拡大して行ったんだろうなーと想像しながら聴くと、そうやってシーン全体が成熟していった経緯が想起され、尊いなーと思っちゃいます。
THE SINS OF THY BELOVED-Perpetual Desolation-The Flame of Wrath ★★ (2023-10-08 20:36:17)
とにかくアニタ・オーグレンドの表現力というか、狂気に満ちたお芝居にぶっ飛びます。可愛らしいソプラノで歌っていたかと思うと妖しく囁き、蔑みつつ嘲笑してきます。
歌詞は恋愛こじらせ系ですね。「怒りの炎」って、どんだけ怒らせたのよ。
ただのゴシック・メタルでは終わらない、イっちゃった世界観にゾクゾクします。
そしてもちろんこの曲でも、ピート・ヨハンセンのヴァイオリンは流麗なメロディに酔わせてくれます。
もっともっと活動してほしかったなー、このバンド。
LIV MOON-Our Stories-Anemone ★★ (2023-10-08 20:24:58)
語りで始まるところなんかは気恥ずかしくなってしまうのですが、クッサクサ、泣っき泣きのゴシック/シンフォ・プログレが好きな人にはたまらない曲だと思います。
なぜかこれを聴いていたらLACRIMOSAの『ELODIA』を思い出しました。
透明感、キラメキ感、哀愁がヤバい。中毒性があります。
LIV MOON-Our Stories ★★★ (2023-10-08 20:16:48)
'22年の5thフルです。オリジナル・フル・アルバムは10年ぶり。
以前から音楽性を変容させつつ独自の立ち位置を築いていたとは思いますが、このアルバムでさらに新境地を切り拓いて、魅力を増した気がします。
'16年のミニ・アルバム(EP)『R.E.D』はかなり実験的で不気味で、あれはあれでかっこよかったのですが、今回は全体にまとまりがあり、シンフォ・メタル風味の良質なミュージカルを聴いているみたい。
soLiの二人が参加していますが、特に星野沙織は9曲中8曲でヴァイオリンを弾いているのでほぼ全面参加です。唯一不参加の(5)「Symphonia」も作・編曲の西脇辰弥がヴァイオリンの音を入れているので、結局全曲にヴァイオリンが入っています。そのせいか、曲提供者が6人もいるのに全体のカラーは統一感があります。
AKANE LIVの歌い方も今回は過去数作で見られた極端に芝居
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LACRIMAS PROFUNDERE-Memorandum-The Crown of Leaving ★★ (2023-10-08 19:52:25)
美と醜の対比という言葉がこれほど似合う曲もそうそうありません。
ハープやヴァイオリンや女声ソプラノが美しくも儚い世界を描いているところに、ブラック・メタル風の汚いギャンギャン声が乱入して叫びまくる落差ときたら・・・。
なんたる冒涜。しかしこれぞメタルの世界!
SILENT STREAM OF GODLESS ELEGY-Návaz-Zlatohlav ★★★ (2023-10-07 21:10:53)
この曲には、かなりハマりました。優美な舞踏曲といった趣の、チェロとヴァイオリンのゆったりとしつつも踊るような演奏。チェコ語の異国情緒あふれる響き(あの巻き舌がたまらない!)が魅力的な、深みのある歌。
しっかりメタルのバンド・サウンドではあるのですが、メタル関係なく幅広く様々な音楽ファンに訴求できそうな可能性を持った名曲です。
一度聴き始めると、何度もリピートしてしまいます。
KANSAS-Kansas-Bringing It Back ★★ (2023-10-07 20:55:16)
J.J.Caleのカヴァーですが、完全に自分たちのものにしています。原曲をハードにするのはもちろん、よりカントリー(ロカビリー? ブルーグラス?)色を強め、ヴァイオリン(フィドルと言うべき?)大活躍の元気いっぱいな曲に変貌させています。こりゃ楽しい。'70年代ならではの、伸びやかで自由度の高いジャンル横断音楽。
ライヴ・ヴァージョンだとさらにDEEP PURPLEみたいなエネルギッシュかつ長尺のハード・ロックに大変身。強烈です。
U.K.-Danger Money-Caesar's Palace Blues ★★ (2023-10-07 20:40:57)
エディ・ジョブソンのヴァイオリンをたっぷり堪能したいときにはやっぱりこの曲でしょう。
縦横無尽に弾きまくり、エレクトリックならではの小技も色々あって、飽きません。
おまけに歌もリズムもノリノリで、実に楽しいのです。名曲。
CURVED AIR-Second Album-Everdance ★★ (2023-10-07 20:32:27)
うーん、妖しい。
ドタバタ感のあるリズムに、ちょっとかすれた、早口で語るようなソーニャ・クリスティーナの声が乗り、ダリル・ウェイのヴァイオリンが揺らめく不思議メロディで彩っていく。
歌詞も怖いし、踊れそうで踊れなさそうで、なんだか不気味な曲です。
DARK LUNACY-Forget Me Not-Serenity ★★ (2023-10-07 20:21:38)
影山ヒロノブ & BROADWAYの「聖闘士神話 〜ソルジャー・ドリーム〜」を思い起こさせるリフに、胸が熱くなります。
ピアノ、ストリングスがもの悲しさを増強し、叙情性と煽情性のバランスが秀逸です。泣ける。
Turn Loose the Swans-Turn Loose the Swans ★★ (2023-10-07 20:10:06)
ゴシック・メタルかくあるべしというような曲です。
じっくり、たっぷり、ただただ鬱々と、絶望を奏でてくれます。無愛想、暗い、長い。そこが良い。
この曲から「Black God」に続いて終わる、救いのない流れが好きデス。
DUNGEON CRYPT-Twilight of the Stone Age ★ (2023-09-02 20:26:30)
氷河期に突入した石器時代にマンモスが歩いている(?)アートワークが印象的です。
寒そうなジャケだから、聴いたら涼しくなるかなーと思ったんですが、もっさりしすぎて全然ヒンヤリしませんでした。
演奏・歌はひどすぎてある意味「寒い」のですが、聴いていると妙なテンションになってしまい、ついついニヤケがちになり体温が上昇してしまうのです。なんだか変な汗まで出てきます。
音質劣悪すぎる初期ブラックみたいなストレスはなく、けっこう聴きやすいところが凶悪な罠で、たまに聴き直してしまうのでした。
しかし・・・いつ聴いてもかっこよさのかけらもない音楽なのに、「どう聴いてもメタル」なのは間違いないっていうのがショックです。私の好きな「HM/HR」はこんな音楽じゃなかったんだけど・・・。
作り手の破壊的な才能に降参デス。
OBITUARY-Frozen in Time ★★ (2023-09-02 19:45:37)
あまりの猛暑・酷暑に心を折られる毎日の中、涼しげな音楽が聴きたいなーということで手を出した1枚。
実のところ、今年新作が出たので色々聴き返そうと思ったら、このジャケに目がとまって、新作そっちのけでこればかり聴いてしまったという、なしくずし聴きでした。
内容は、「手堅い」の一言です。飛び抜けたインパクトはないのですが、無駄に熱くならない冷厳サウンドが実に心身を癒してくれて重宝しました。
今後も夏になったら思い出して聴きそうな気がします。
最近OBITUARYとかBOLT THROWERとかASPHYXなんかに鎮静効果を感じちゃうんですよねー。年のせいかな。
GODFLESH-Purge ★★★ (2023-09-02 19:25:53)
イギリスのインダストリアル・メタル・バンドによる、'23年の9thアルバムです。他は1stと2ndしか聴いていませんが、相変わらずの圧力と冷徹性です。バンドのアイデンティティは健在でした。いやー、快感。
じっくり、ズッシリ、そしてクール。
テンポは似通っていてメロディもないのに、これだけ多様で飽きさせないんだからセンスが飛びぬけています。
意外にノリも良いのですが、ラスト2曲の(7)(8)は遅重圧殺曲で、しっかりカタルシスを味わわせてくれて大満足です。
別プロジェクトのJESUやJK FLESHも面白いけど、やっぱりGODFLESHのメタル的重さは理屈抜きにかっこいい。
暑さで朦朧とする出勤時のBGMとして、この夏大活躍した1枚です。頭がスッキリする納涼音楽。
EXTREME-Six-Rise ★★ (2023-08-10 22:45:34)
最近のお気に入り曲です。
全然老いや衰えを感じさせない、現役のかっこいいハード・ロック。
耳に残るコーラス、切れ味鋭い演奏。惚れ直しました。
EXTREME-Six ★★★ (2023-08-10 22:44:39)
'23年の6枚目です。40年近く活動していてこれしかアルバムなかったのかと、ちょっと驚きました。
でも相変わらず良い曲作るなー。コーラスワークが実に巧みなんですよねー。そして何かしらアクセントのあるアレンジの曲が多くて面白い。1曲目からインパクトあるし、3、6、10曲目も楽しい。
メロディアスで、グルーヴィーで、頭空っぽにしてもノれるし、しみじみ聴くも良し。
今年の個人的ベスト10枚には普通に入りそう。このアルバムが良すぎて、過去作もとっかえひっかえ。前作も聴き直したら今頃はまっちゃいました。
ANIMALS AS LEADERS-Weightless ★★ (2023-08-10 22:24:02)
'11年の2ndです。たぶん彼らの作品の中で最も聴く人を選ぶ作品。
メロディのわかりやすさやメタル的かっこよさなどというものを求めて聴けば、退屈なインスト作でしかありません。
ブレイクビーツ/ドラムンベース系の変則リズムがたんまり入った異色作となっています。
私は1st~5thまでの中で断トツでこのアルバムを偏愛しています。
アバシは1stのVAI風味を見事に払拭し、違った切り口でヘヴィで複雑でメカニカルな演奏を叩きつけてきます。(この後のアルバムでも毎回作風を変えていくんですが)
このくらいぶっ飛んでるギタリストなんて、知ってる人ではRON JARZOMBEKくらいかなあ。あと連想するのはSERGEY GOLOVINとか。
無理やり表現するなら、SPASTIC INK(WATCHTOWERでも可)がNERVE(JOJO MAYERの人力ドラムンベース
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QUEENS OF THE STONE AGE-Villains ★★ (2023-08-10 22:08:16)
ユーモラスなんだけど毒があり、ひねくれてるくせにやたら人懐っこい作品。
大好きなアルバムだとか超名曲が入っているとか、そういうわけじゃないんだけど、ロックの自由で遊びのある領域を自在に行き来するような奔放さが魅力で、ノックアウトされてしまいました。
「ほら、音楽って楽しいだろ」って言ってくれているような、多様性受容ロック。こんなにバラバラな楽曲群がどれもこれも魅力的なんて、化かされているみたい。
個性と才能と可能性の塊のようなアルバムです。
ADAM AND THE ANTS-Kings of the Wild Frontier ★★★ (2023-08-10 21:58:04)
最近まで全然知らなかったバンドでしたが、ALIEN ANT FARMと混同してたまたまこのページを覗いたらローランDEATHさんとGEORGEさんの紹介文になんだか面白そうだぞとなり、聴きました。
もう1曲目から胡散臭い。怪しさ満点。なんだこれ。
でもどの曲も楽しい♪
踊れるし、馬鹿馬鹿しさが心を軽くしてくれます。最後までテンションが下がらないところも嬉しい。
そんでもって天才的に耳に残るフレーズ、一発で心をつかむ変てこメロディを連発するこのセンスったら。
モヤモヤした気分を晴らすのにもってこいのアルバムです。こりゃ名盤だ。
DUNGEON CRYPT-Blow by Blunt Flint-Tragedy in Teriatry ★ (2023-07-09 19:08:47)
前作までの収録曲は、ポンコツではあるけれどもまだ安心・安全な代物だったと言えます。
間違いなくこれは凶器・・・いや、兵器です。
ギター・ソロ――それがこれほどの破壊力を持つ日が来るなんて。
DUNGEON CRYPTは恐ろしいものを開発してしまった。ヤツは天才だ!
とか、あまりのネタ度に悪ノリしてしまいました。これは凄(まじくひどいソロだけど印象深)いですね。
MASSACRATION-Gates of Metal Fried Chicken of Death-Metal Milkshake ★ (2023-07-09 18:55:00)
ホットドックだのミルクシェイクだのプレイステーションだのマイケル・ジャクソンって叫ぶだけの歌詞が潔いです。
MASSACRATION-Gates of Metal Fried Chicken of Death ★ (2023-07-09 18:44:35)
13曲中8曲に「METAL」という魔法の言葉を冠する、真にHailなメタル馬鹿たちによる、MANOWARをも凌駕するピュア・メタルのみを収録した'05年の1stアルバム。
・・・というわけでは全くなく、ブラジルのコメディアンとミュージシャンたちがネタとして結成した架空のアメリカンHMバンドのジョーク作品です。
とはいえ、曲調はまさしくヘヴィ・メタル。無駄にクオリティが高い。
ブラジルの聖飢魔Ⅱ(なんて言ったら怒られる?)、あるいはアニメタルみたいなもんでしょうか。「メタル・ミルクシェイク」「シリアル・メタル」「メタル・デンタル・デストラクション」なんていうタイトルのおふざけ曲が収録され、歌詞もジャケもふざけまくっています。
このバンドにセッション・ミュージシャンとしてイゴール・カヴァレラやリカルド・コンフェッソーリという、ブラジル・メタル界の最高峰で活躍するような
…続き
FLOTSAM AND JETSAM-High ★★ (2023-06-11 22:28:51)
'97年の6thアルバムです。ジャケも音楽性も地味であまり存在感がなさそう。
が、しかしハイトーン・シャウトも爆走も圧倒的名曲もない、グルーヴィーでちょっと散漫なこのアルバムが実は一番好きデス。
なんだか個人的感性にしっくりくるんですよねー。名曲がなくとも捨て曲もなく、平均値で心地よい。
ジェイソン・ワードとケリー・デビット=スミスがリズム隊の時代のFLOTSのグルーヴが、快感なんです。
The Number of the Beast-Hallowed Be Thy Name ★★★ (2023-06-11 21:53:59)
歌詞とこの重々しいメロディの親和性、絶妙なテンポ設定、オープニングからエンディングまでの完璧な展開と終わり方。
溜息しか出ません。まさしく超名曲です。
余計なこと考えず、ただメロディの良さだけで論じても、素晴らしいとしか言えません。
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