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うにぶさんが同意した発言一覧 1-51

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うにぶさんが同意した発言一覧 1-51



3 INCHES OF BLOOD - Long Live Heavy Metal

RAINBOWとメタルに対してリスペクトを捧げるタイトルのみならず、内容の方も最高な'12年発表の5thアルバム。
ウド・ダークシュナイダーを先鋭化させたようなカム・パイプス(Vo)のカミソリ熱血ハイトーンVoを筆頭に、隙あらば劇的なユニゾン・プレイを決めまくるツインG、それにガッチリとボトムを支える骨太且つ強固なリズム・セクションに至るまで、各パートが益々ビルドアップされており、バンドが前作『破滅のへヴィ・メタル』以来、より強靭に、よりドラマティックに成長を遂げたことがひしひしと伝わってくる仕上がり。これで更にサウンドに重厚感が加われば「新世代のACCEPT」にすらなれる逸材だと思うのですが、一方でこの荒っぽい前のめり感覚も失っては欲しくないような・・・。
JUDAS PRIEST調のイントロとIRON MAIDENばりのインスト・パートを兼ね備えた勇猛にして劇的な①、デス・メタルのエッセンスも飲み込んだ刺々しく緊迫感に満ちた③、スラッシーに突貫する⑧、ノーマル・ボイスによる歌い上げも導入された男泣きのエピック・ソング⑪等、本編に収められた楽曲はいずれも聴いているだけで血沸き肉踊る逸品揃いですが、中でも一際強烈なインパクトを誇るのが、故ロニー・J・ディオに捧げられている⑥。GリフとサビメロはDIO風、ツインGとオルガンが活かされたスリリングなインスト部分はDEEP PURPLE風、それでいて出来上がった楽曲は紛う方なき3 INCHES OF BLOOD印という隙のない名曲です。
「バンドの最高傑作」との評価にも大いに頷けるクオリティが提示されている、益荒男メタルの力作。

火薬バカ一代 ★★★ (2012-05-31 22:55:57)


ADAM AND THE ANTS - Kings of the Wild Frontier

1980年の衝撃的なデビュー作。
アント・ミュージックなる海賊(ヴァイキング)音楽を世に知らしめた作品。
メタルではないので、ヴァイキング・メタルではない。
アダム・アントが結構カッコよかったし、曲もバラエティに富んでいて、聞いてて楽しかった。今でも時々聞いてるぜ。

ローランDEATH ★★ (2003-10-18 01:42:00)


ADAM AND THE ANTS - Kings of the Wild Frontier

パンク・ニューウェーヴムーヴメントに出てきた名盤。
パンクにはまった昔、後追いで聴いたとき「なんでこれがパンクなの?」と不思議に思ったなあ。
とにかくひたすらポップでダンサブル。
ほぼ全編を通して聴けるズンタカズンタカしたリズムが気持ちいい。
胸を張って「作り物」であることを誇っているようにも思えます。
楽しいから聴いてみて!

GEORGE ★★ (2005-05-17 23:18:00)


ANATHEMA - Eternity - Sleepless '96

1stのセルフカヴァー。
デスでよく使われている爆音・凄まじく強いサウンド有りなのに、何故にここまで胸に迫るのでしょうか。
私の生涯のベスト・チューンの上位にランクしてます。
あのブラック界のアイドル、クレイドルもカヴァーしているのです(クレイドルの所でも触れてます)。

ヴィレ ★★★ (2003-02-04 16:13:28)


ANATHEMA - Weather Systems

AmorphisもParadise Lostも、新境地を目指す時期があったが、悪く言えば挫折。
最終的に彼らは初期のスタイルをより磨きあげることで評価を勝ち取った。
Anathemaも非メタル路線を早くから打ち出していた。
しかし、メタルに帰るという安全策を取らず、独自の理想の音を求めてとんでもない大傑作を生むに至った。

CDのジャケは美しいブルーが鮮やかであるが、音もその通りに、海も空もどこまでも突き抜けるような異常なまでの広がりを感じさせる。
ピアノ、アコギ、ストリングスを中心としたアコースティックなサウンド中心で、歪んだギターも絶妙に入る。
ドラムやギターに関してはメタルのダイナミズムを今も残している。
Voの表現力は今が絶頂期で、見事な歌声を披露。
あとはもう、叙情だの哀愁だのという言葉を軽々と超越する、圧倒的な感情の吐き出しっぷり。
超名盤。

できれば言いたくない言葉ですが、言わずにいられない「これを聴かないのはもったいない!」

極太うどん野郎 ★★★ (2013-05-14 00:14:42)


ANUBIS GATE - Interference - Emergence

短めだが円熟の域に達したパフォーマンスが詰まっている1曲目。
歌メロやGソロはこの上もなくメロディアスなのに全体的には硬派な印象。
相変わらず重く硬いドラミングも爽快。

ANBICION 11 ★★★ (2023-07-22 02:32:18)


AUTOPSY - Mental Funeral - Dark Crusade

疾走するところもアリ、超スローなトコもあり、重低音ヴォイスもあり、イイとこ取り缶詰のような曲。

Kamiko ★★ (2003-09-18 22:56:00)


BISCAYA - Biscaya

84年発表の唯一のアルバム。
同じ北欧のバンド・SILVER MOUNTAINと同じく、DEEP PURPLE・RAINBOW影響下のサウンド。しかしそれだけに止まらず、フラメンコギターがあったり、オーケストラを使ったりと幅広い音楽性を誇っています。加えて、プログレッシブロックっぽい側面を強く持ち合わせています。キーボードの使い方が非常に新鮮。HR/HM作品としてはとても珍しいものです。
「北欧の戦士」(邦題)、ま~何て魅力的な作品なのでしょう。まず捨て曲が全然ない。しかも名曲揃いで個性的。若干ヴォーカルが不安定というだけで、他は本当に文句の一言もありません。本作を1曲目「HOWL IN THE SKY」だけ、とする評価が結構あったりするわけですが、私はそうは思いません。確かに「HOWL~」は北欧メタル屈指の名曲。でも、それ以降も味わい深い名曲ばかりであるぞ!
これはお世辞抜きでEUROPE、SILVER MOUNTAIN、TNT、220VOLTらに次ぐ北欧メタル必聴作品だと言えます。以前は幻のアイテムでしたが、今なら1000円出せば楽々買えますので、是非!というか絶対!聴いてみて下さい。

せーら ★★ (2004-03-29 01:29:00)


BUSTA RHYMES - Extinction Level Event: The Final World Front - This Means War!!

バスタ・ライムスとオジー・オズボーンが共演したブラックサバスのIron Manのカヴァー。バスタの野獣の如き強烈なラップとオジーの唯一無ニの声がこれほど見事にマッチングするとは思わなかった。

ら~しょん ★★ (2005-03-18 14:51:45)


CADAVER - The Age of the Offended

ノルウェー産デスメタル2023年作
なんだか様変わりしたな・・と思ってましたが、同郷TNTのギタリスト加入が原因ですか。このギターは誰だっけと思ってたが。
元々、真性で危険な感じこそしない反面、暴虐性がウリ(にしようとしてそうでもなかった)のバンド。
バンド名すら忘れそうになった頃に突如リリースされた前作EDDER & BILE (2020年)で、適度なゴア要素と暴虐性を備えた鉄板B級デスに。
オールドスタイルを残しつつ、ブラストを交えつつもシンプルな突進B級ズトボコ感、コレがこのバンドの大きな魅力だ・・・が
随分とカジュアル化した印象、TNTらしさが加わったかというと、ボクの印象では、アクの強いギタリストが加わった(笑)という感じ。
そもそも昔はダブルベースを取り入れたり、何か他のデスメタルとの差異化をしたい意思が割と強く感じられるバンドでもあるので
飛び道具のようなギターがやりたい放題やってる、オールドスタイルからなんでもアリのカジュアル化はワリと納得な感じです。
硬めの音質で演奏されるリズム隊の無骨なズトボコ感は、最低限残されているが、コレは維持していって欲しいな。
ギターが目立つ分、リズム隊の魅力が全面に出た前作の方がボクの好みではある。
しかし、やりたい放題楽しくやってる感が伝わってくる今作は、コレはコレでアリかなと。

kamiko! ★★ (2023-10-09 02:43:40)


CIRITH UNGOL - Frost and Fire

まずはカルフォルニア出身と言う事に驚かされます。ドライでアメリカンな要素は皆無、初期JPのような雰囲気が漂いマニアな世界観を醸し出しています。その独特の世界観を後押ししているのが、あまりにもボトムが効いていないペラペラの音質に気分も萎え欠けますが、素朴な感性を前に打ち出したメタル愛溢れる、なんともモッサリとした音がたまらんのです。ボンボンとドライブするベース、クセのあるハイトーンヴォイス、味のあるギターと、飾りっ気のない実直さに重量感やエッジ不足は否めませんがNWOBHM勃興前の違うカラーを感じ取ることが出来るでしょう。エグイくらいに音は悪いのですが、ある意味リアルガチなメタルに対する真摯な姿勢は貫かれていますね。

失恋船長 ★★ (2014-10-01 16:49:00)


COMMON - Like Water for Chocolate

2000年発表の4th

D'Angeloや今は亡きJ Dilla、The Rootsの?uestloveなどが所属していた
ミュージシャン共同体「ソウルクエリアンズ」(コモンも一員でした)のサポートを
全面に受け製作されました

HIPHOPの催眠的な構造とR&B/ソウルのソウルネスをシームレスにつないだ、
HIPHOP作品の中でも特に芸術的な作品だと思います

勿論、晦渋なトラックの上をスムースに転がる、
コモンの知性的なラップがあってこその作品なのは間違い無いです

最初の一枚にはちょっと厳しいかもですが、
コモンの真髄はこの作品にあると思ってます!

vuoy ★★★ (2012-05-01 22:00:44)


CORROSION OF CONFORMITY - Wiseblood

とにかく聴いて欲しい! すんげーいいです。
ハードコアあり、ドゥーミィあり、パンキッシュあり、メタルありの何でも来い!って感じ。
そこにサザンロックよろしくの土臭いメロディが乗っかって最高!

サッチモリー ★★ (2001-03-08 21:27:00)


CRYPTA - Echoes of the Soul

オランダ産デスメタル2021年作
個人的に一目置いている女性ギタリストSonia Anubisが在籍しているレディスデスメタルバンドの作品。一応オランダ産としたが他メンバーはブラジル出身。
ヴォーカル兼ベースのFernanda LiraとドラマーのLuana Damettoは、元々故郷ブラジルでNervosaというスラッシュバンドをやっていた(未所持)ようで
かなーり若い十代頃からメタルにどっぷりハマっていたのだろうと想像するところだ。そういうこともあり、濁声ヴォーカルはかなりウマいと感じる。
そういう下地があるので演奏は安心して聴ける高いレベルにはあるが、決して職人芸的なハイテクニックではない。エフェクトも音圧も標準レベルで、
ブルータル度の高い最近の一線級デスメタルと比較すると激しさという点では物足りないと感じるリスナーもいるかも知れない。
ギターソロはワリと基本的なスケールに忠実な組み立て方で、ストレートな旋律が多く、不条理な予想外のコード進行が無く気持ち悪さは控えめだ。
リズム隊がタテ乗りの演奏をしても突進する感じが無く、重心が後ろ側にあるかのような独特なノリは、このバンドの大きな特徴と言える。
余談かも知れないが、Fernanda LiraはCannibal Corpseに愛を感じているらしく、そのプリントTシャツを着てるショットは何度か見たことがある。
また、Sonia AnubisはサイドプロジェクトのCOBRA SPELLで80年代黄金期を再現したサウンドを聴かせ、80年代メタルシーンを溺愛している人である。
推定20歳代のレディスバンドだが、キュートなメンバーたちの演奏は、決して古臭くはないが、かなり各々の好みに寄ったオールドスタイルだ。
若さ故に円熟の余地を残す楽曲と演奏に、古学校死愛が融合した結果、ノスタルジックなのに初々しさを併せ持つ魅力的なサウンドに化学変化を起こしている。
そこが最大の魅力で、モーレツにハマっている。悪魔的だがB級っぽさが濃厚なジャケセンスも、いかにも80年代古学校死的で最高だ。
Sonia AnubisはCryptaのオフィシャルサイトでギターレッスンの生徒を募集しているようだが、残念ながらボクは日本在住だ。近所なら絶対習いに行くだろうな。

kamiko! ★★★ (2021-09-27 02:54:46)


CRYPTA - Shades of Sorrow

ブラジル産デスメタル2023年作
ギタリストのSonia Anubisが脱退してしまって、全員ブラジル人女性一色となった。ソニアファンとしては残念。
Cobra Spellの活動に専念するのか、地元オランダでギター講師に専念するのかわからないが、ギタリストがチェンジして
随分と雰囲気に変化がある。教科書通りのスケールで奏でられる青臭さが減り、内省的な翳りが前面に出たという印象。
音響的にも高音域の音質に変化があり、厚みが増し、エンタメ的な華やかさが減少し、真性なダークさが微増している。
80年代風味が失われて、オールドファン好みのサウンドから、新たな境地を志向する作品に変化しているね。
前作Echoes of the Soul(2021年)の初々しく80年代テイストが盛り込まれた奇跡的デスメタル名盤とは別物ではあるものの
新ギタリストのクールな演奏を受け入れられればとても楽しめる作品。
ヴォーカル兼ベースのFernanda LiraとドラマーのLuana Damettoによる重心が決して前ではない特有のタイム感のリズムは健在。
コレが他デスメタルには無い特有の個性として完成しつつある。Sonia Anubis脱退の喪失感は大きいが、充分ポテンシャルを維持してる。
全員女性で若干内省的な翳りが全面に出た、このテイストを受け入れられるかどうか、長く愛聴できるか否かはココがポイントになりそうだ。

kamiko! ★★★ (2023-12-16 05:34:47)


CYPRESS HILL - Live at the Fillmore

初のライブアルバム。
初期の頃からヒップホップの枠を越える活動でロックファンにも結構認知されている彼等だが、
バンドを従えてロック的アプローチに取り組んだこのライブはド迫力で聴きごたえがある。
特に⑥~⑩、⑯⑰が良い。

ら~しょん ★★ (2004-08-13 00:34:00)


DEF LEPPARD - Hysteria - Love Bites

イントロのギターからはっとさせられる。このイントロがラジオで流れたらそりゃあ惹きつけられるでしょう。このアルバムの売り上げにとどめをさすような曲。ちなみにLOVE BITESとはキスのあとに残る歯形のことでそれを「強すぎる愛はときに人を傷つける」という歌詞に転化しているのだ☆

T-MIRAGE ★★ (2004-05-21 20:55:07)


DUNGEON CRYPT - Blow by Blunt Flint - Tragedy in Teriatry

なんでこんなギターソロにしたのか。
この音のハズしかたは確信犯だろ・・・ホント楽しい。
クセになる。

kamiko! ★★★ (2023-06-16 02:07:09)


DUNGEON CRYPT - Twilight of the Stone Age

チェコ産ヘヴィメタル2020年作
コレを売ろうというセンスがスゴイと感じる超ポンコツ宅録メタルだが、また再生ボタンを押してしまった!
もはや長年メタル作品を愛聴していると、普通に完成度の高い作品は、ありきたりで喜びを感じられなくなるのか、ボクの感性が退化しているのか。
最近は3日に1回くらいはDUNGEON CRYPTを聴いている。確かに、ミドルテンポで刻むメタルはストライクゾーンだが、流石にコレはポンコツ過ぎる。
そう思っているものの、何度も繰り返し聴いてしまう謎の中毒性を秘めている。録音や演奏技術はポンコツであっても、惹きつける何かがある。
凄みも無ければ劇的に展開するような楽曲でもない。相変わらず風呂場で唸っているかのようなデスヴォイスだ。ダサいフレーズも結構多い。
きっとそういうダサさが凝縮した感じと風呂場ヴォイスのコラボレーションが絶妙にツボを突くのだろう。ホント面白い作品だ。
将来完成度が上がって普通のサウンドになるか、凄いサウンドに化けるのか、とても楽しみなバンドだ。

kamiko! ★★★ (2021-09-16 22:23:58)


ECTOPLASMA - Inferna Kabbalah

ギリシャ産オールドスクールデスメタル2022年作
最近は真性なダークサウンドよりも、古学校死サウンドを好んでゲットしている。特にB級路線。
そういうワケでデスメタル黎明期から活躍する老舗バンドも結構手にするんですが、むしろ影響を受けた次世代バンドの方が
より古学校死度が高いということを近年はヒシヒシと感じる。老舗バンドは一度完成しちゃうと演奏技術は上がっても味わいが欠落しがちだ。
というワケで、今月は未知の古学校死サウンドを発掘、いろいろ視聴して厳選して最もツボにハマったのがコレだ!
昨日空輸で届いたんだけど、もう、ずっとCDかけっぱなしです(笑)。
もうね、完璧。ボクがこのジャンルに求めるモノが全てこの1枚に凝縮されていると言っても過言ではナイ。ストライクゾーンど真ん中です。
このバンドのルーツをいろいろ調べてみたが、一時期は4人編成だったようだが、基本はデュオのようだ。
ブラッディなデスメタルを世に広めるために活動しているらしい。本人たちが言うように、このバンドの音の魅力はそのブラッディな感触だ。
特筆すべきは、ギターソロのような飾りが無いことだ。近年のデスメタルはやたらメロディアスな茶目っ気を加える甘えバンドが多いが
このバンドは気持ち悪いリフとたまにブラストありのズトボコドラムを主とする古典デスメタルスタイルで真っ向勝負している潔さが素晴らしい。
そしてデスヴォイスの空気量が完璧で、抜群にウマい。このテのブラッディデスは結構星の数ほどのバンドがあるがその多くは
音圧で凄みを出そうとしたり、安直にピッチを下げて下水道ヴォイスにしたり、奇声を発したり等々、ゴアリー要素を過剰に演出しがちだ。
このバンドはそういう過剰演出が全く無く、オーソドックスな古典デスの範疇から外れることのない適度な熱量で聴かせるところがいい。
だから疲れないし延々聴き続けることができる。シンプルな古典サウンドなのに全く飽きることなく楽しめる。
低音部のこもった音質もグッドだ。コレがB級デスの味わいに一役買っている。古参の老舗バンドの殆どが失ってしまった魅力である。
ホントに古典的なデスメタルなので、特に際立ってスゴイ楽曲があるワケではないのに、何故か魅力たっぷり、中毒性が高い。
そして、なんといってもこのジャケが素晴らしい。80~90年代B級デスメタルを彷彿させる謎シチュエーションの骸骨ジャケが美しい。
その上、このバンドロゴも、いかにもB級デスっていう感じで、デザインセンスも完璧だ。
2016年頃から活動しているらしく、過去作品も全て買うか、と思ったが、過去作品はこの盤ほど完成されていないのでやめました。
ボクの中の古学校死サウンドランキングの上位に一気に駆け上がったダークホースです。このジャンルが好きなら必聴盤だ。

kamiko! ★★★ (2023-08-24 22:58:12)


EXODUS - Persona Non Grata

知らないうちに新作をリリースしていたスラッシュメタル界の重鎮、衰えを知らないベテランの凄みはオープニングナンバーから炸裂。アグレッシブで性急なビート、切れ味鋭いギターは相手構わず滅多斬りの様相、その狂気のハイテンションぶりに仰け反るのだが、粗暴で卑下た唄い回しもズッポリとハマり聴いている人間の闘争心を煽ります。
獰猛な肉食獣の闘いを見せられていりような神経を逆撫でするというのか、心の奥底にある破壊的衝動を煽るというのか、実に猛々しい爆音が一気呵成に畳みかけてくる。ある意味、初期の時代への回帰だし、多くのファンが待ち望んだスタイルなのではと思わずにはいられません。これだけキャリアがあるので、どの時代にフォーカスを当てるのかで評価も大きく分かれそうですが、過激な音楽性ではあるのに、リフ一つとってもキャッチーで耳なじみが良く身体が勝手にリズムを刻み出すような親しみやすさが試聴感をよりよいモノに展開、これぞスラッシュというスタイルを豪快に解き放っていますね。
鋭角的なリフワークと衝動を解放する心地よいリズム、聴きすすめるごとに身体が熱くなります。なんか上手く言えないのですが懐かしさもありキュンとなりました。

失恋船長 ★★★ (2022-02-01 12:57:44)


GARY MOORE - A Different Beat

前作はちょっと中途半端な感じがしたけど、ここまで徹底して打ち込み系のBeat感覚を取り入れられると、かなり聴いてて気持ちいいですね。
Jeff BeckがYou Had It Comingで見せた、あのへんの突き抜け方に近いものを感じる。
ハードロックでは無いが、ハードなエッジが有る良質なロックアルバムではある、と思う。
昨年出た最新作では、またブルーズ路線に戻ったけど、こっちのエレクトリック路線にまた戻ってもいいよ。

銘菓ひよこ ★★ (2005-05-09 23:02:00)


GEEZER( G//Z/R)

私も日々コツコツと投稿を重ねてはいるのですが、なかなか「新規アーティスト
登録」まで辿りついていません。 新規登録が出来たら最初に登録したかったの
がGeezerです。 サバスファミリーのソロとしてはOZZYほど話題にも
ヒットも表面的には何も無いのですが。 やはりベテランというか、サバスの
裏リーダーの片鱗は十二分に発揮しています。
Geezerソロプロジェクトのキーワードは、今の本家サバスでも敵わない
圧倒的な「重さ」と、「宇宙」感ですね。 初期のサバスではどうしても
「黒魔術、悪魔、魔女 Etc」のイメージがベッタリなんですが、この頃から
既に、魔術の中に幻想そして宇宙的な要素が含まれていました。
ですから、Geezerのソロ2枚を聴くとサバスの作曲の過程でかなり彼の
意向も反映されていた事がよくわります。
1Stはかなり「スラッシュ」してますね。しかも、「重さも、歪み具合」も貧粗
なオーディオで大音量で聴いたら音割れまくりですよ。
2Ndは1Stに比べて、サウンド的にも、楽曲的にも少し洗練されて来ています
ただ、洗練!といっても、「暴れ具合」が少し収まっただけで、重さは並以上です
し、エッジの効いたタイトさは増しています。 それと余談ですが、メタリカの
復活アルバム「St.Anger」でもそうなんですが、Geezerバンドは
90年代半ばから、Gソロなしメタルをやってます。メタリカがこれを参考にした
かは私の知る余地ではありませんが、結構先取りしてるんですよね。
最後に、どうせこのコーナーを訪れる人は極わずかでしょうからチョットだけ
「暴言」を吐かせて頂きます。 今のサバスだけがサバスじゃない!
「ロニー以降のサバスが好き」と言って憚らない君!
ギタリストの話しかしないOZZYファンの君!
「こ こ ま で つ い て こ れ る か な」!

0フレット ★★ (2003-10-16 01:23:00)


ICE AGE - Waves of Loss and Power - Riverflow

メロディアスなプログレメタルの神髄と言える傑作。
流れるような歌メロと繊細かつ緻密な演奏が渾然一体となり、何度も山場を創るような構成は圧巻。

ANBICION 11 ★★★ (2023-03-30 03:56:25)


JOURNEY - Frontiers - Separate Ways (Worlds Apart)

全米最高8位。いやもうカッコイイとしか言いようがない。オープニングのキーボードのフレーズ、哀愁かつハードなメロディ、曲にマッチした哀愁のギターソロ、すべてが素晴らしい。こんなカッコイイ曲はもう今世紀中は生まれないんじゃないかと思うくらいの超名曲

こ~いち ★★★


JUDAS PRIEST - Jugulator

「PAINKILLER」から約7年ぶり(!!)に発表された鋼鉄神の復活作。
率直に言って曲の出来は往年の作品に比べれば劣ると思う。
殆どの曲に付属しているイントロのCE等も余計に感じるし、このバンドの売りの一つでもあったギター・ソロのメロディも心に響かない。
しかし、リッパー・オーウェンズがロブの穴を埋めるにふさわしい実力者であったため、素直にJUDAS PRIESTが戻ってきたことに喜びを覚えたのも事実。
リッパー版「PAINKILLER」のような「JAGULATOR」、思わずリフに乗って頭を振りたくなる「BLOOD STAINED」、ヘヴィでブルータルな「DEAD MEAT」、ザクザクと刻まれるリフが心地よい「DEATH ROW」、引き摺るような重さの「DECAPITATE」、リッパーのハイ・トーンが素晴らしい「BURN IN HELL」、途中のツー・バス連打が印象的な「BRAIN DEAD」、リッパーの低音と高音を使い分けた歌唱が堪能できる「ABDUCTORS」、バック・コーラスとの掛け合いがかっこいい「BULLET TRAIN」、往年のPRIESTに近いサウンドを持った「CATHEDRAL SPIRES」と、全10曲ともヘヴィな仕上がり。
リッパーが不必要に高音スクリームを多用しているのが個人的には気になるが、このときの来日公演は素晴らしかった。

地獄葬戦士 ★★ (2004-03-29 01:48:00)


JUDAS PRIEST - Jugulator

正直、JPの中でダントツで好きなアルバムです。中だるみもしますが、この激しさとテンションの高さはハンパじゃないです。当時、高校生だった自分の周りでダントツに人気あったアルバムですし、今のへヴィロックに慣れた人たちにとって、JPの入りとしては一番とっつきやすい作品なのではないか,と思います。

mamo ★★ (2005-11-22 00:48:00)


JUDAS PRIEST - Stained Class

1974年発表の4th。
硬質で研ぎ澄まされたギターリフは後のPRIESTへと受け継がれ、あるべきPRIEST像の
「元祖」とも言うべき、攻撃性を全面に押し出したメタリックな質感を生み出している。
実に衝撃的。
その筆頭すべき「Exciter」、あの「Painkiller」の怒濤の如く鬼気迫る勢い、過激さ、そこには「Exciter」が元祖スラッシュ・メタルと言われ、元祖スピード・メタルと呼ばれる存在が浮かび、おそらくこの瞬間のPRIEST、先祖なくしては生まれ得なかったであろう名曲と言ってもいいかもしれない。
メロディ、歌唱、演奏、展開、構成‥あらゆる面での重要要素、、というか「ここにHMの狂気あり」といった、PRIESTの圧倒的な一曲。最高です。
さらに「静」と「動」の雰囲気を醸しだし、見事に一つの空間に盛り込み、同居させた、あまりに完璧な曲構成と感動的な展開美を兼ね備えた名曲「Beyond The Realms Of Death」は素晴らしすぎる。
他にも佳曲は揃っていると思うし、個人的にもかなり好きな作品。
とりあえず自分の耳で確かめるのが一番です。
まぁ必聴ですが。。

dave rodgers ★★ (2005-06-20 22:51:00)


KAMELOT - The Fourth Legacy

2nd,3rdのころのレインボウ(今では様式美なんて陳腐な言葉で形容されていますが)
が現代に蘇って本質は変えずにモダンなアプローチをしてきたらこうなるだろう
そんなイメージの銘盤です(Voスタイルは違うけど)。
2曲のファストナンバー、タイトルトラックとUntil Kingdom Comeはメタル好きなら
だれにでもウケる疾走系名曲ですし、その他にもスターゲイザーやバビロンを
思い起こさせるエスニックメロディー曲が詰まっていて捨て曲なしです。
美しいスローナンバーSailorman's Hymn、個人的に好きなヘヴィー曲Inquisitor
あげだしたらキリが無いくらいです。
唯一ケチをつけるなら日本盤ボーナスは要らない。

かつお ★★ (2001-02-10 00:15:00)


LOVEBITES - Judgement Day

国内最強メタルバンドが強力な新人を従えて戻ってきた。
アルバムの完成度は極上。全編疾走メタル感マシマシ。LOVEBITESカラーも特濃となっている。毎度のことながら、この時代によくぞここまでメタルに徹してくれたものだと思う。「Mihoの脱退により、音楽性が変わるのでは?」「売れ線に日和るのでは?」といった声もメンバーに届いていた様だが、それに対してのこの回答には、「気ぃ強ぇなー(笑)」と頼もしさを感じる。本当にここまで有言実行のバンドが過去にあっただろうか。

演奏能力という面では特A級でメンバーのレベルが揃い、ある種異常ともいえるバカテク集団へと進化した。これまでも、ライブでは再現不可能だと思われた楽曲を、軽々とCD越えるクォリティで演奏して見せてきた彼らだけに、今回のアルバムを携えたライブが本当に楽しみだ。⑩は是非haruna固定カメラで観たい(笑)

前述の様に、各曲のクォリティは極上。構成も一見ストレートに見えて凝りまくりで、最もキャッチーな⑦ですら、オープニングのリズムは超難しい。何でここまで凝る?といった、アルバムを通しての変拍子の導入と、その自然さは過去イチかもしれない。特に楽器を演る者にとっては、おいしくておいしくて、そして口あんぐりの曲がこれでもかと並ぶ。最高だ。

ただし、全て手放しで喜べる訳ではなかった。
メタルは、格好よくしよう、メタルっぽくしようと突き詰めていくほど、BPMは速く、音数は多く、ハイトーンも多く、となりがちな音楽だ。活動休止期間によって、楽曲を作る、いじる時間がこれまでより遥かにあった本作は、この時間があまりプラスに働かなかった様にも見える。気合い入れすぎ…とも言えるだろうか。1曲1曲は最高のメタルチューン。でも、A面1曲目ばかりを集めたアルバムは、単調になりがちでもある。誤解がないように言うと、今作は「同じような楽曲」が並んでいる訳では決してない。しかし、消化するのには少々時間がかかるアルバムだと思う。

また、ツインギターも少し気になった。単純にmiyakoの音数が増えて“しまった”点だ。元々、miyakoとmidoriは、史上稀にみるテクニシャンコンビだ。二人ともメチャクチャ上手い。そして、このツインリードが最高なのは、二人の個性が全く違う所。その上で、全く違う2人が、ハモリパートではニュアンスまで合わせた一糸乱れぬシンクロを見せる所だ。今作の2人は、高速フレーズでは、確かに使っているスケール、フレージングにはっきりとした違いはある。しかし、ギターを演っていない大多数の人たちにはどこまで伝わるか…。私自身も、今回初めて「あれ?どっちだ?」と思う瞬間が何度かあった。バトルは色合いが違えば違うほどスリリングだ。Racer Xよりも、Racer X並みにテクニカルなNight Rangerになってほしいと思う。
それにしてもここまで来てmiyakoにまだ伸びしろがあったとは…。近々、もう一皮剥けてとんでもないギタリストに化ける気がして恐ろしい。

今作は、2作分のアルバムのアイディアを詰め込んで高密度になった結果、一言さんお断り的な敷居の高さも生んでしまったのではないかと思う。メタルファンとしてはうれしい限りではあるのだが、少しでも長く続けてもらいたいだけに、少々心配にもなる。

メタルという”芯をぶらさずに曲の幅を広げる”という意味で、前作は見事だった。その歴史的傑作「ELECTRIC PENTAGRAM」を超えるアルバムを作ることが出来るのは、LOVEBITES本人達しかいない。こんなにも堂々とメタルを名乗れるバンドがメジャーシーンに出てくることは、恐らく二度とない。また、このレベルの演奏力を持ったメタルバンドも、男女問わず恐らく出てくることはない。本当に、最後の砦なのだ。
どうも、バイツ休止中に出てきた女性メタル(もどき)バンド群を盛り上げようという機運もある様だが、中を見ると実力はお寒いばかり。音だけで勝負できるバンドは皆無だ。もう日本にメタルの未来を語れるバンドは、LOVEBITESしかいない。

Tamasa ★★★ (2023-03-09 23:17:22)


MEGADETH - The Sick, the Dying… and the Dead! - We’ll Be Back

Rust in Peace(1990年)までしか受け入れられないんですが、この新譜のこの曲は素晴らしい。
先月くらいにMegadethのYouTubeチャンネルが更新されて、この曲のPVが追加されたんよね。
まあ、相変わらず映像は戦争や暴力を彷彿させて、最近の社会情勢的にはなんだか抵抗があるんですが
カッコいいんですよ、この曲。
ヒリヒリする緊張を伴うギターのリフ、サビの後のブレイクなんか、良い頃のMEGADETHが帰ってきた!と思わせる。
久しぶりに映像で見ると、なんか老けたなぁと思うんですが、音は全く衰えていません。

kamiko! ★★★ (2022-07-25 06:21:03)


MESHUGGAH - Contradictions Collapse / None - Internal Evidence

絶妙なタイミングで入ってくるドスの効いたバックコーラスに悶絶。
ビコビコの硬質なベースも気持ちいい。

noiseism ★★★ (2005-10-12 19:43:20)


NEUROSIS - Through Silver in Blood

完全に、この世界に普通にあるもの以外の、異常な精神状態、或いは死後の世界、または神の領域等のただ事では無い音像を、この世に実現させています。
ただの、ヘビー、陰鬱というレベルの音楽を遥かに超越しています。
音楽を聴いて楽しい気分になりたい人にはお勧めしませんが、間違いなく『本物』です。

わるあがき ★★ (2002-08-06 00:47:00)


NOCTURNUS - The Key

ブルーのメカが描かれたイカレポンチジャケである。
大胆にもシンセを導入したデスメタル、かつ宇宙をテーマとしたサウンドは他に類を見ない強烈な個性を放っているッス。

Kamiko ★★ (2003-09-24 22:45:00)


NOCTURNUS - The Key

90年でこれを作ったのかぁとビックリする作品です。
デスメタルにキーボードを持ち込んだことや、デスメタルというカテゴリでコンセプトアルバムを作ったことなど、その当時にしてみれば革新的な要素が多く含まれています。
スペーシーなキーボードと弾きまくりのギターは上手くマッチしていますし、キャッチーなリズムを叩き出すドラムとボーカルも素晴らしく、とにかく聴きどころが多いアルバムです。
ギターリフが前面に出てくる感じではなく、全体的なアンサンブルで聴かせるようなところはありますが、あまり気になりません。
ただ、アルバムを最後まで聴くのは少ししんどいと感じました。密度が濃すぎるんで、最後まで通して聴いたらヘトヘトになります。
あとは大体の曲にスペーシーなイントロがついてるのですが、それが少しうざいと感じる事もあります。なんというかスペーシーなイントロが入るたびにアルバムの流れや勢いがリセットされる気がするんですよね。
しかしそんなのはほんの些細な欠点なので、とても優れている作品には変わりないと思います。
そしてなんといってもこのジャケですよね。何ですか、このダサいメカは!

悪い悪魔 ★★★ (2021-07-30 13:30:43)


NOCTURNUS - The Key - Lake of Fire

1stの1曲め。
何だこのシンセは?!と耳を疑いたくなる強烈なフレーズがやたらと耳に残る超「迷曲」である。
演奏も適度にテクニカルで、タイトな音作りもGOOD!

それにしても、「ビーム」か「UFO」が出てきそうだ。笑
(聞けばわかる)

ローランDEATH ★★★ (2011-09-06 17:35:18)


OBSIDIAN SEA - Pathos

ブルガリア産ドゥームロック2022年
Solitude Productionsがリリースする盤をひたすらゲットしていた時代に出会ったバンド。現在はドゥームストーナー専門レーベルに移籍。
初期作品からマメにゲットしていたが、水準以上のクオリティがあるワリにはあまり聴き続けなかったバンドでもある。
Between Two Deserts(2012年)は歌唱に若干クセのあるストーナー寄りドゥーム作品で、楽曲も固有のウネリがあり面白い作品だった。
今にして思えば、どうしてあまり聴かなくなったのか・・・きっとこの独特なヴォーカルが若干合わなかったのかも。
もはやドゥームストーナー路線は星の数ほどのバンドが犇めいている状況なので、敢えてチョイスするバンドというのも限られてくるワケで
短期間楽しんだらお蔵入りになるんですよねぇ。長く聴き続けるバンドはむしろ癖の無いオーソドックス路線で熟練したサウンドだ。
というワケでこの盤、初期の若干耳に障った癖はもはや無くなり、オーソドックス路線から外れることなく円熟したサウンドを聴かせてくれる。
無駄な凄みやコマーシャルなところが無くなったヴォーカルはサイドヴォーカルといい感じでハモって魅力的になった。
派手過ぎず地味過ぎず、過剰にストーナーな感じではなく、仄かなイーヴルさ、静のフレーズでのしっとり感など、適度なギターの歪みがいい。
ワウの使い方や残跫音の作り方など、職人気質を感じるし、印象に残るフレーズが結構多く、楽曲も相当練り込んでいるね。
こういうサウンドのバンドは多いが、アタマひとつ抜きん出た高品質サウンドだ。
この路線の音は他にも幾つか購入しているが・・しばらくこの盤を聴き続けそうだ。耳の肥えたオールドロックファンに超オススメ。

kamiko! ★★★ (2023-08-23 00:41:45)


PANTERA - Reinventing the Steel

PANTERAが「HMとは何か」を自問自答したかのようなアルバム。
HMは曲のフォームではなくメタリックな質感である。
聴いてて「なんだか懐かしいな。ああ、これがHMだな」と感じる。
しかし懐かしいからといって、何に似てるの?と考えるとこれといった比較対象が思い浮かばない。
HMらしさを根源まで追究したPANTERA流HM。

GEORGE ★★ (2003-10-01 15:57:00)


PANTERA - Reinventing the Steel

「激鉄」という邦題そのまんまのサウンドである。これは他のバンドにはマネのできない
唯一無二のサウンドである。フィル・アンセルモの極悪スクリーム系のヴォーカルとダレル
の刻む鋭いリフの相性は、まさに“ごはんと味噌汁"であった。ごはんと味噌汁は常にセット
であるべきなのである。どちらか一方でも欠けた食生活は考えられない。
私はPANTERAのメンバーに言いたい。
「ごはんと味噌汁はセットでお願いします」と。

グレートJ ★★ (2004-01-14 23:29:00)


PECCATUM - Lost in Reverie

いつの間にか出てた、PECCATUMの3rdフルアルバム。
日本は情報が入ってこなくて困りますね(笑)

とりあえず、何回か聴いてみての印象なんですが…なんとなく、美術館で圧倒的な絵画を目の前にした時のような感じのするアルバムだと思いました。技法とか細かい事はよく分からないんだけど、圧倒されるというか、引き込まれるというか…
また歌詞に「swim」「soak」「river」等と水をイメージする単語が頻繁に登場する事や、アートワークにIhsahnとIhrielがボートに乗っている物があったりする事からそう感じるのかもしれませんが、聴いていると何か液体の中を漂っているような感じのする印象も受けました。

具体的な音の方ですが、まずLord PZがSource of tideに専念するという理由で脱退したため、トリプルボーカルからツインボーカルへと変わっています(クレジットを見る限り、③と⑤には参加しているようですが…)。前作と比較しての印象ですが、「静」と「動」のコントラストがより明確になったような感じがします。

「静」で聴かせる場面が増えたため、静謐さが凄く感じられますが、その反面キャッチーさがかなり減退したように思います。それと①ではリズム部分に破壊音をサンプリングしてあったり、①と⑥で蝿の羽音が聴こえる場面があったりと、少しインダストリアルっぽい要素も取り入れているようです。

また、Ihrielの歌声が前々作ではちょっとか細過ぎ、前作ではビブラートを過剰にかけている印象があったんですが、今回かなり上手くなっていて、静かに妖しく聴かせてくれるのも良い感じです。ただ、Ihsahnはファルセットやうめき声などを多用し曲の様相に合った歌唱を聴かせてくれますが、Emperorの「With strength~」に代表されるような朗々とした歌い上げがあまり聴かれなかったのが少し残念でした。

私的には、更にブラックから離れたアルバムだと思います。
それとIhsahn、印象変わった(笑)?
何か今までは威厳と畏怖を感じさせるかっこよさだったのに、今回のアートワークでは渋いかっこよさですね。ヒゲとスキンヘッドを止めたからかも(笑)

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2004-06-03 21:59:00)


PECCATUM - Lost in Reverie

今更ながら聴いてみたPeccatumの3rdですが、思ってた以上に凄いアルバムですね。
退廃的を通り越して最早破滅的とも言えそうな圧倒的な世界観に、美しいメロディ、ドラマティックな構成と自分がIhsahnに期待していたものが全て詰まっている感じ。
また、Ihsahnのヴォーカルが素晴らしいのは当然として、Ihrielのヴォーカルも女性ヴォーカルと聴いて思い浮かべるような柔らかい、優しいと言った雰囲気では無く、無機質さや冷たさを感じさせるような声質でこのアルバムの世界観に良く合っていると思います
確かにブラックどころかメタルとも言い難い様な音楽性だと思いますが、そんなことは些細な問題ですね。むしろメタルの範疇に捕らわれない分、より世界観の表現の幅が広がっていると思います。

Scarlet Destiny ★★ (2008-11-14 20:06:00)


RADWIMPS - 絶体絶命 - 学芸会

BUMP OF CHICKENで言うところの「乗車権」ですね。

こちらの方が
爽やかなだけ逆に無情な感じにも聴こえる。

オリンピア ★★ (2013-09-15 00:09:59)


SCORPIONS - Love at First Sting - Rock You Like a Hurricane

最初聴いたときは平凡だなと思った
でもそんなことなかった 聴けば聴くほどマティアスのリードギターが染み渡ってくる
ソロなんか鼻血でそう

てかぷりお ★★★ (2014-03-21 23:07:17)


SKID ROW - Slave to the Grind

“5人の野獣が本能のままに乱舞する”
そんな様相を呈した、とてつもなく熱く、野性味溢れるアルバムだ。
ロックでエクスタシーに到達したいのなら、しょせん“技術”“高度な音楽教養”など二の次なのである。

彼らの演奏するロックは、私の求める「ハードロックの理想形」に限りなく近い。
・ギターのトーン(歪み具合など)
・感情剥き出しの、荒さを秘めたボーカル
・ハードなサウンドの奥に潜むアレンジの巧さ(中々どうして音楽センスも抜群!)
・ポップではなくキャッチーかつ、ロック調の歌メロ
・整合され過ぎていない、適度に荒れたサウンドプロダクション
などなど、枚挙に暇がない。
(更に付け加えると、随所に泣きの旋律が盛り込まれている所など、本当に心憎い。)
ギンギンのメタルサウンドを希望するなら、下手なスラッシュ・デスメタル系のアルバムより、コチラの方が余程ハードだ。
イギリス・ヨーロッパ・日本のバンドでは中々紡ぎ出せない、凶暴な野生動物をイメージさせる「肉食系サウンド」である。

私的には、殿堂入りの、奇跡のメタルアルバムである。本当にありがたい作品だ。

LAメタルこそ我が起源 ★★★ (2014-04-19 01:11:57)


THE DILLINGER ESCAPE PLAN - Irony is a Dead Scene - Come to Daddy

あえて言おう。な ぜ 完 コ ピ で き た 。
普通はこんなのカバーどころかコピーしようなんて思わないのに、
ものすごい完成度の高いコピーだったのでビックリしました。
あとにも先にも、こんな芸当を商用CDでやるのはこのバンドくらいでしょう。

Ray-I ★★★ (2012-02-12 15:53:25)


TNT - Knights of the New Thunder

メタルのサイトの割には意外と人気ないですね~。
一般的にはやはりINTUITIONとTELL NO TALESが名盤とされているが、TNTのメタルアルバムと呼べる作品は本作だけではないでしょうか?
まだ洗練される前で若干イモ臭さは感じるものの、どう聴いてもHMなサウンドに北欧ならではの美しいメロディが乗る作風は素晴らしいの一言!!!!
②READY TO LEAVE、⑤WITHOUT YOUR LOVEなどは後の作品にも通用する透明感を持った名曲だと思います!!!!
ロニー・ル・テクロのギターリフは本作が一番かっこいいと思います!!!!
個人的な最高傑作は次作TELL NO TALESですが、本作はその次にくる名盤だと思います!!!!

ラスカル ★★ (2006-04-05 13:26:00)


TREAT - The Endgame

2022年発表の9th。前作も素晴らしかったが、今回はもっと素晴らしいかも!
メロディの充実度、哀愁度、ケチのつけようが無いよコレでは・・・。
正直、北欧系はほとんど聴かないんだけど、これだけ出来が良ければねぇ、降参ですヨ。
HR/HMの黄金期はいつなんだ?彼らの充実っぷりを目の当たりにすると本当に判らなくなるなぁ。
どの曲が一番良いのかすら悩むほどの作品だよ、名盤です!

cri0841 ★★★ (2022-05-15 22:17:30)


TREAT - Tunguska

解散宣言の撤回後、それまで以上にバンド活動に対して積極的になったことの表れのように、前作『GHOST OF GRACELAND』(’16年)から僅か2年という短いインターバルでの発表となったTREATの最新アルバム。
TREATにしてはややダークで重厚な方向に振られていた――それでもメロディのフックに翳りがなかったのが流石――『GHOST~』に比べ、今作は逆にバンドが原点(この場合は復活1作目にして大傑作『COUP DE GRACE』の作風を指す)を見つめ直したかのように、アンダース・ヴィクストロムのGがもたらすヘヴィ・メタリックな切れ味と、ポンタス・エグベリ&ジェイミー・ボーガーの腕利きリズム隊により醸成される躍動感溢れるリズム、そしてロバート・アーンルンドの泣きを含んだVoが際立たせる、TREAT独自の哀メロ・センスとがバランス良く配合したHMサウンドが託されています。
神秘的なイントロに続き雄々しく立ち上がるOPナンバー①が始まった時点で、多くのファンが本作に対する手応えを感じられたことと存じますが、本編には他にも優れた楽曲が目白押し。緊迫感を湛えた③、冷ややかなメロディが映えるミッド・チューン⑦、涼し気に駆け抜ける⑧、ドラマティックなバラード⑩、個人的にアルバムのハイライトに推したいキャッチーな⑪、絶品のコーラスでライブ会場がタテに揺れる様が目に浮かぶような⑫等々…。もし彼らが’13年に宣言通りに解散してしまっていたら、こうした素晴らしい楽曲の数々が世に出ることもなく埋もれてしまったかと思うとゾッとしますよ。つくづく思い止まってくれて良かった。

火薬バカ一代 ★★★ (2018-10-31 22:35:46)


VAN HALEN - Van Halen II

このバンドのグルーヴは聴いてて、ホントに気持ちイイ。
各々の曲はコンパクトなんだけど、兄弟の放つグルーヴは他のバンドには絶対に
真似のできないモノ。「Somebody Get Me A Doctor」「Bottoms Up!」が好サンプル。
多くのギター・ヒーローが我ここにありと弾きまくる中、エディのソロは8小節以上は
弾かない潔さ。しかもインプロを主としたロック魂が溢れかえるクォリティ。
サミー時代も悪くはないけど、ロックを強烈に感じるのはデイヴ時代の方。
相変わらずエディのギター・サウンドはエッジがあって、なおかつ暖かいという例の
『ブラウン・サウンド』。多くのプロのギタリストがいまだに歪みの理想形だと
挙げるこの頃のエディのトーンは唯一無二。
割と地味な扱いをされる本作でも、その『ブラウン・サウンド』は輝いている。

はっちゃん ★★ (2009-07-24 03:14:00)


VEKTOR - Terminal Redux

まず、Vektorの要たる、絶妙な刻みを巧みに絡めたリフの連打が齎す快感は今作も健在で、それだけで大いに聴く価値有りである。
…というのに、叙情メロや荘厳なトレモロ、メロウなムードに乗せたクリーンヴォーカル等、多様なツールを的確に用いながら進行するという、
自分が1st『Black Future』で度肝を抜かれた部分までも強化されたのは実に嬉しい限り。
それらが創出するスリリングな曲展開は、星雲の如き華々しさを感じさせ、スラッシュを超えた壮大なる芸術の域に達したというのがこのアルバムの印象で、
アルバム全体のランタイムが73分強というのは必然。
個人的には、どんなメタラーにも薦めたいとまで思わせる、彼らのセンスが爆発しまくった珠玉の一枚。

気に入り度…98/100

おすすめ…Recharging The Void

netal ★★★ (2016-07-29 23:29:31)


VOIVOD - The Outer Limits - Jack Luminous

宇宙に旅するかのような気持ちになれる曲。
とにかく、この曲だけでもVOIVODの世界観に惹きこまれる。
神秘的で不思議なサウンドで、静と動を上手く表現していて良い。
聴き所満載ですね。

イーヴォー ★★★ (2012-09-05 16:59:07)