84年発表の唯一のアルバム。 同じ北欧のバンド・SILVER MOUNTAINと同じく、DEEP PURPLE・RAINBOW影響下のサウンド。しかしそれだけに止まらず、フラメンコギターがあったり、オーケストラを使ったりと幅広い音楽性を誇っています。加えて、プログレッシブロックっぽい側面を強く持ち合わせています。キーボードの使い方が非常に新鮮。HR/HM作品としてはとても珍しいものです。 「北欧の戦士」(邦題)、ま~何て魅力的な作品なのでしょう。まず捨て曲が全然ない。しかも名曲揃いで個性的。若干ヴォーカルが不安定というだけで、他は本当に文句の一言もありません。本作を1曲目「HOWL IN THE SKY」だけ、とする評価が結構あったりするわけですが、私はそうは思いません。確かに「HOWL~」は北欧メタル屈指の名曲。でも、それ以降も味わい深い名曲ばかりであるぞ! これはお世辞抜きでEUROPE、SILVER MOUNTAIN、TNT、220VOLTらに次ぐ北欧メタル必聴作品だと言えます。以前は幻のアイテムでしたが、今なら1000円出せば楽々買えますので、是非!というか絶対!聴いてみて下さい。
前作はちょっと中途半端な感じがしたけど、ここまで徹底して打ち込み系のBeat感覚を取り入れられると、かなり聴いてて気持ちいいですね。 Jeff BeckがYou Had It Comingで見せた、あのへんの突き抜け方に近いものを感じる。 ハードロックでは無いが、ハードなエッジが有る良質なロックアルバムではある、と思う。 昨年出た最新作では、またブルーズ路線に戻ったけど、こっちのエレクトリック路線にまた戻ってもいいよ。
具体的な音の方ですが、まずLord PZがSource of tideに専念するという理由で脱退したため、トリプルボーカルからツインボーカルへと変わっています(クレジットを見る限り、③と⑤には参加しているようですが…)。前作と比較しての印象ですが、「静」と「動」のコントラストがより明確になったような感じがします。
メタルのサイトの割には意外と人気ないですね~。 一般的にはやはりINTUITIONとTELL NO TALESが名盤とされているが、TNTのメタルアルバムと呼べる作品は本作だけではないでしょうか? まだ洗練される前で若干イモ臭さは感じるものの、どう聴いてもHMなサウンドに北欧ならではの美しいメロディが乗る作風は素晴らしいの一言!!!! ②READY TO LEAVE、⑤WITHOUT YOUR LOVEなどは後の作品にも通用する透明感を持った名曲だと思います!!!! ロニー・ル・テクロのギターリフは本作が一番かっこいいと思います!!!! 個人的な最高傑作は次作TELL NO TALESですが、本作はその次にくる名盤だと思います!!!!
解散宣言の撤回後、それまで以上にバンド活動に対して積極的になったことの表れのように、前作『GHOST OF GRACELAND』(’16年)から僅か2年という短いインターバルでの発表となったTREATの最新アルバム。 TREATにしてはややダークで重厚な方向に振られていた――それでもメロディのフックに翳りがなかったのが流石――『GHOST~』に比べ、今作は逆にバンドが原点(この場合は復活1作目にして大傑作『COUP DE GRACE』の作風を指す)を見つめ直したかのように、アンダース・ヴィクストロムのGがもたらすヘヴィ・メタリックな切れ味と、ポンタス・エグベリ&ジェイミー・ボーガーの腕利きリズム隊により醸成される躍動感溢れるリズム、そしてロバート・アーンルンドの泣きを含んだVoが際立たせる、TREAT独自の哀メロ・センスとがバランス良く配合したHMサウンドが託されています。 神秘的なイントロに続き雄々しく立ち上がるOPナンバー①が始まった時点で、多くのファンが本作に対する手応えを感じられたことと存じますが、本編には他にも優れた楽曲が目白押し。緊迫感を湛えた③、冷ややかなメロディが映えるミッド・チューン⑦、涼し気に駆け抜ける⑧、ドラマティックなバラード⑩、個人的にアルバムのハイライトに推したいキャッチーな⑪、絶品のコーラスでライブ会場がタテに揺れる様が目に浮かぶような⑫等々…。もし彼らが’13年に宣言通りに解散してしまっていたら、こうした素晴らしい楽曲の数々が世に出ることもなく埋もれてしまったかと思うとゾッとしますよ。つくづく思い止まってくれて良かった。
このバンドのグルーヴは聴いてて、ホントに気持ちイイ。 各々の曲はコンパクトなんだけど、兄弟の放つグルーヴは他のバンドには絶対に 真似のできないモノ。「Somebody Get Me A Doctor」「Bottoms Up!」が好サンプル。 多くのギター・ヒーローが我ここにありと弾きまくる中、エディのソロは8小節以上は 弾かない潔さ。しかもインプロを主としたロック魂が溢れかえるクォリティ。 サミー時代も悪くはないけど、ロックを強烈に感じるのはデイヴ時代の方。 相変わらずエディのギター・サウンドはエッジがあって、なおかつ暖かいという例の 『ブラウン・サウンド』。多くのプロのギタリストがいまだに歪みの理想形だと 挙げるこの頃のエディのトーンは唯一無二。 割と地味な扱いをされる本作でも、その『ブラウン・サウンド』は輝いている。