1991年に岐阜県で結成されたロックバンド。
「黒夢」とは「夢が無い」「夢は叶わない」という意味で、黒夢結成前から持っていた『黒夢』という曲名による。
1994年2月9日、「for dear」でメジャーデビュー。 1995年3月、日本ゴールドディスク大賞ベスト5ニューアーチスト賞受賞。1995年に発表した3rdアルバム『feminism』は オリコン・チャート初登場1位を記録。 また、同年10月にリリースされた5th Single「BEAMS」がCMタイアップ曲としてオン・エアされ、 清春自身も出演。その後も4thアルバム『FAKE STAR〜I'M JUST A JAPANESE FAKE ROCKER〜』や5thアルバム『Drug TReatment』、6thアルバム『CORKSCREW』といったアルバムが好セールスを記録するとともに、年間100本以上のツアーをこなしていた。しかし、このハードなツアーが清春と家庭を優先する人時の間に亀裂を生み、楽屋は別々に、レコーディングのときでさえ、スタジオで会わないようになっていたという。結局活動休止の2年ほど前から人時に辞めたいと言われ、1999年1月29日から無期限活動停止。その10年目となる2009年1月29日に一夜限りの復活、同日に解散した。 しかし2010年1月29日、清春が自身のブログで活動再開を表明した。
結成当時、当時の邦楽ロック界では声を掠れさせて力強く歌う(初期のXやLUNA SEAのような)歌い方が主流であったが、ビブラートを効かせた繊細な声にファルセットやシャウトを効果的に取り入れる歌い方で人気を集め、後のヴィジュアル系バンドの歌い方の主流を創った。バンド自体は80年代の日本のパンク、ハードコア、アンダーグラウンド・ロックに影響を受けており、雑誌のインタビューではDEAD END、GASTUNK、THE WILLARD、INU等や、トランス・レコード(FOOL'S MATEの創始者である北村昌士の運営していたインディーズレーベル)の所属バンド(ASYLUM、Z.O.A、割礼等)に影響されていると発言していた。
しかし、自身は後発組のバンドにスタイルを真似される事を嫌い、途中からヴィジュアル系の路線から大きく方向転換をする。アルバムをリリースする度に前作とは全く異なる曲調、構成をとり、常に変革していったバンドだと言える。後期には90年代の日本のロックの王道ともいえるBLANKEY JET CITYやthee michelle gun elephantとも比較されるようになり、パンク路線に変更した清春のファッションが若者の支持を受け、渋谷系をもじった渋谷パンクともよばれるようになる。一度は清春曰く『商業主義のポップス路線』に進んだこともあり、後の歌で昔の自分を貶したりもした(後に雑誌上で、『垂れ流しのポップスは僕の敵』とさえ語っている)。またアルバム『FAKE STAR』以後によく見られた社会やレコード業界、ミュージシャンを痛烈に風刺した歌詞も人気だった。また、所属レコード会社・東芝EMIに対しても、「カマキリ」で強烈に皮肉っている。
とはいえ黒夢は数々のヴィジュアル系ミュージシャンから敬愛されており、インディーズ当初は化粧も音楽性もヴィジュアル系であったため、現在でもヴィジュアル系の代表格として君臨し続けている。
オフィシャルファンクラブ名は「DARKROOM」。日経エンタテインメント!調べでのヴィジュアル系部門の総売上は第5位でCD総売り上げは約531万枚。
Current members (リーダーは清春)
清春(森 清治) - lead vocals (1991-1999, 2009, 2010–present)
人時(小木曽 久時) - bass, backing vocals (1991-1999, 2009, 2010–present)