なぜ今までこの作品を買おうとしなかったのだろうか...Garyの作品でもポップさが光る今作。ハードさとメロディアスなところの融合という意味では少々パンチが足りませんが、純粋なGaryのメロディを楽しむ作品と考えると印象が変わると思います。僕はOut in the Fields"のPVを見てGaryにハマったのでそういう意味でも個人的には大切な作品です。
少々印象は低いです。どこか前作の成功で空気が緩くなった感じがします。もっともその面が曲のポップさに表れてます。"The Trooper"は疾走+メロディの素晴らしい組み合わせの曲ですし、"Flight of Icarus"は前作の"Run to the Hills"の流れを汲むポップな曲です。とりあえず、"Powerslave"よりバランスはいいです。
シンセサイザーが、ってよりも"Screaming for Vengeance"以前のタイプの曲になったって感じです。Iron Maidenと違って単に壮大さを出してもあまり効果がないので、もっとソロの最後にあったような効果音的なものを増やしてもカッコよかったのかもしれません。とりあえず、曲の感じはどう考えてもJudas Priestです。違和感は無いと思います。
"The Hellion"の無駄のなく美しいメロディは誰もが感動できる内容でしょう。んでもって"Electric Eye"ですが...個人的には80年代のPriestらしい感じで好きです。メタルではありませんが、昔の(というより70年代の)ハードロックそのままで気持ちいい感じです。ハードロック無しにメタルがないことを感じさせます。とりあえずメタル界においても1,2を争う素晴らしい組み合わせの楽曲だと思います。
'00代の四天王では一番調子がいいと思います。このアルバムで華麗なカムバックをキメるDave Mustaineですが、復帰後第一段ということで、あのインテレクチュアルスラッシュメタルを思い起こす(というよりそのものの)曲がアルバムを埋め尽くしています。"Blackmail the Universe"を聴いてMegadethの復活を感じない人はいるのでしょうか?それぐらいパワフルで知的なアルバムです。
あのMarty Friedmanが参加した初めてのアルバムです。インテレクチュアルスラッシュメタルとしてはもう熟成されており、Martyらしいきれいなギターと混ざって新しい魅力を出しています。"Holy Wars...The Punishment Due"は、"Set the World Afire"と同系統の曲で、まさにインテレクチュアルスラッシュメタル!このあとも素晴らしい曲が続いていきます。Martyがインテレクチュアルスラッシュメタルをやるのはこのアルバムだけなので、結構貴重です。(Martyの今回の新作はキレキレだったけど!)
Dave Mustaineが一番最初に作ったといわれる曲。誰がどう言おうと正真正銘「インテレクチュアルスラッシュメタル」です。"Wake Up Dead"の唯一の欠点は歌詞だと思うのですが、この曲は歌詞にも知性があります。...前のメンツでやって欲しかった気もしますが。ドラムはGarの方がMegadethにあってる気がするんだがなぁ...
Gary Mooreに出会ったのは結構最近の話で、伊藤政則のRockCityでちょうど来日の決まったGary Mooreの特集でやってた"Out in the Fields"のPVでした。'80sが好きな自分にはツボの曲でした。(ブルーズしかやらないからという理由でライヴに行かず、今でも後悔してます...)で、"Out in the Fields"についてですが、当時のGaryらしくメロディを重視したロックといったところでしょうか。歌詞もGaryのこだわりを感じられていいです!
Gary Mooreの半生を歌った曲。今までにもアイルランドを歌った曲はあるがこれと"Wild Frontier"は特別なものを感じさせます。ハードロックのヴォーカリストとしては完成しており、壮大であり、どこか物悲しい世界を見せています。メロディはアイリッシュテイストで、Gary Mooreのもともと得意な泣きのギターを強調させています。そしてエンディングに向けての疾走...曲の中の構成も抜群です。この曲を最後にハードロック時代の最後を、人生で最後のハードロックアルバムを終えます。(Scarsもありますが...)またスタジオヴァージョンが一番完成されてるGary Mooreには珍しい曲です。..."After the War"はこの曲でしめてもいいような...
正直"Back on the Streets"と"Parisienne Walkways"ありゃ勝ちでしょ!っていっちゃえばそれまでだけど、この頃でしかないような複雑な曲(フュージョン系)があったりして、またこれが気持ちいい音してます。"What Would You Rather Bee or a Wasp"など個人的には最高です。...青臭いところありますがいいアルバムだと思います。
もう熟成はされています。無敵の状態で望んだアルバムです。ゲストもオジーだのサイモン・フィリップスだのすごいことになってます。曲もハードロックからブルーズ、アイリッシュテイストまでさまざま。早弾きも、メロディ重視のソロもやっています。クオリティもバランスでは"Wild Frontier"を超えます。何よりトリはみなさんおっしゃる"Blood of Emeralds"でしょう。アイリッシュ調のメロディを盛り込んだこの曲で彼は半生を振り返るのです。そして次作で原点のブルーズへ...始めから仕組んでいたのかといいたくなる展開です。しかもこの曲で、HR時代最後の曲とするのです...歴史含めて完璧の曲です。"Blood of Emeralds"=Gary Moore!!!
Blue Murderを先に聴いていたのでどうしてもジョン・サイクスに注目してしまう部分はあるが、落ち着いた曲でのデイヴィッド・カヴァデールの渋い声はどこか凄みを感じさせるものである。どこかでディープヴォイスと言われているのを見たことある気がするが、正に、その通りである。曲の出来も全体においてよく、1000 万枚売り上げたのも納得のいくクオリティ、味付けとなっている
ランディ・ローズの遺作。前作では喜怒哀楽があるというか、バラエティに富んだハードロックを聴かせてたのご一転、憂の強いヘヴィメタルに変貌をとげました。 初めのドラムが印象的な"Over the Mountain",劇的なタイトルトラック"Diary of a Madman"...また、間にある"Flying High Again"もいいアクセントでライヴの定番となってます。 恐らくこのアルバムでトリとなる"Diary of a Madman"はランディ・ローズのクラシカルなフレーズとオジーの狂気が融合しており2枚のアルバムのなかで一番完成させた曲と思います。その次は?がないのが悔やまれます。ランディ・ローズ、死後32年経ちました...
誰もが認める(と思う)80'sを代表する名作。もちろんここでのキーパーソンはランディ・ローズ。それまでのHM/HRではなかったクラシカルな響き(特にMr.Crowley!)は斬新だったとおもいます。また、ドラムのリー・カースレイクもどっしりとしたドラムを叩いてていてこの時期のドラマーっぽさを出しています。 ボブ・デイズリーは...ベースの音が全面に出ており、曲の良さを消してしまうときがある気がします。(Goodbye to Romanceにリズム隊は必要あるのか?)ボブならDiary of a MadmanであったりNo Rest for the Wickedのほうが良くできてると思います。 そしてこのアルバムはメタルでなくハードロックとして理想を目指したオジーが、3人の力を借りて完成させたものという風に自分は思います。
リマスター後が好きなのは希少種ですかね?とにかくインテレクチュアルスラッシュメタルというものが分かりやすく表現されてると思います。"Wake Up Dead"一曲でも十分です。(リマスター後はドラムがタイトになっていいんだな、これが)ただ歌詞という意味ではやはり"Peace Sells"でしょうか。このあとの"Set the World Afire"であったり"Holy Wars...The Punishment Due"に繋がると思います。クリスのギターもいい音だしてます!
なんと言えばいいのか...今までのサイクシーは"Please Don't Leave Me","Is This Love","Out of Love"といったポップなバラードが多かった気がします(重厚ですがね)。このアルバムにも"Save My Love"があります。ですが、この曲と"Runaway"はそれらとは異なる、大作路線・様式美(あくまでもそれっぽいってところですが)を感じさせるものになったと思います。どちらかというとHM/HR寄りな曲になった感じです。今までのバラードの良さがなくなったかというとそうではなく、むしろ長い時間楽しめるようになっているというのが驚きです。 この曲も最後のサビに繋がるヴォーカルの叫びが好きです。