BURRN!!誌に載っていたインタビューが、思わずメンバーに駆け寄って肩を叩きたくなるぐらいグッとくる内容だったので、衝動的に購入してしまった復活TOKYO BLADEの・・・何枚目のアルバムだろう?(離散集合を繰り返してるバンドだけにサッパリ分からん) 彼らの作品は1stと2ndしか聴いた事がないのだが、中心メンバーのアンディ・ボウルトン(G)が「これこそが本来作られるべきだった3rdアルバムである」と自信ありげに語っている事からも伺える通り、本作は「よっ!英国産っ!」という翳りとドラマ性を湛えて駆け抜けて行く、NWOBHMの伝統を今に伝える正統派HMナンバーが全編に目白押し。 流石に初期作の如き荒々しさや疾走感は薄れたが、その分、丁寧に磨き上げられた楽曲が醸し出す貫禄や重厚感は格段に増しており、僅か1週間で突貫レコーディングされたとは思えぬサウンド・プロダクション(クリス・タンガリーディス謹製)の充実っぷりも含めて、ベテランらしい円熟の味と技が随所で光る。 哀愁に満ちたメロディを、若き日のロブ・ハルフォードを彷彿とさせるハイトーンを駆使して伸びやかに歌い上げるニュー・シンガーと、シャープ且つメロディックに絡み合うツインGの存在が映える、勇ましくも物悲しい疾走ナンバー③なんて拍手喝采モノの劇的さですよ。 魅力的に蘇った必殺の名曲“NIGHT OF THE BLADE”のリメイク⑩が全く浮いて聴こえないぐらい、迷いのない原点回帰の姿勢が心地良い1枚。LOUD PARKとかでもいいので、日本に呼んでくんないかなー。