最近聴きなおしたら、案外良かった、というアルバムのひとつ。
発表当時は、「スカっと垢抜けたサイクスなんぞ、誰が求めるものか。」と思っていた。
ファーストの持っていた荘厳で格調高い雰囲気はどこへいったのか、と涙したものである。
応募券で当選したジョンのビデオが唯一の救いではあったものの(あれ、どこへいったかなあ)、本当にこのアルバムには良い印象が無かったのだ。
あれからもう、15年以上経った耳で聴いてみると、まあ、そんなに目くじらをたてなくとも良いではないか、と、当時の僕を諭してみたくなるような出来。
確かに垢抜けてはいるが、だからと言って決してアメリカ人には作れない部類の「アメリカナイズ」ではある。
いや、そもそも、あの純英国産ホワイトスネイクをアメリカで爆発させた張本人に、僕らは一体何を求めていたというのだろうか。
H・W ★★ (2011-01-03 00:00:12)