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MARILYN (2011年)
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MARILYN
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解説 - MARILYN
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★ (2012-01-02 23:18:45)

ハリウッド女優の代名詞ことマリリン・モンローの波乱に満ちた生涯と、その死を巡るミステリーを取り上げたコンセプト作でもあるSARACENの新作アルバム。
自分が購入したお店では《US産メロハーの良作》との宣伝文句が付けられていて、それを読んだ時は「プププー、SARACENはメロハー・バンドじゃねぇだろ」と失笑を漏らしてしまいましたが、実際に聴いてみたら、これが本当にメロハー風の内容に仕上がっていて驚いた。暫く聴かぬ間に一体彼らに何が・・・。
まぁでも、マリリン・モンローを主人公に据えたストーリーを、ダーク且つプログレッシブに物語るも相当無理があるんで、このスタイルで正解なのかな?
程好く取り入れられた、サックスの落ち着いた音色がモダンな雰囲気を演出する本編に併せてロブ・ベンデロウのGプレイも大人しめで、ドラマ性控えめの楽曲と共に全体的にコンパクトにまとめられた作風ではあるものの、無論「らしさ」や優れたメロディ・センスは健在。FMのスティーヴ・オーヴァーランド、今をときめくイッサ、ベテラン女性シンガーのロビン・べック(旦那のジェイムズ・クリスチャンの名前もクレジットされている)ら豪華なボーカリスト達の共演も作品に華を添えてくれています。
特に、アップテンポのHRナンバー“UNFINISHED LIFE”と、そこからメドレー形式で繋がっていくロビン・べックの圧巻の歌声が感動を呼ぶ劇的なラスト・ナンバー“MARILYN”は必聴の名曲で、ロブのGプレイもこれらの曲においては猛烈な構築美と泣きを発散しており心打たれますね。
今年中には国内盤もリリースされるらしいので(もっと早く知ってりゃ輸入盤購入は控えたのに・・・)、メロディ愛好家の皆様は是非どうぞ。




2. 夢想家・I ★★★ (2012-05-13 23:01:42)

'11年発表の5thアルバムです。
前作に続きコンセプト・アルバムで、テーマはなんとマリリン・モンロー!
正直、コンセプトのミスマッチ感はJUDAS PRIESTの「NOSTRADAMUS」に匹敵しますが、聴けばそんな違和感など軽く吹き飛ばしてしまう内容の充実ぶりも共通しています。
SARACENの得意とする、近頃ではもはや絶滅寸前と言っていいブリティッシュHRの伝統色濃い楽曲と、イッサ、ロビン・ベック、スティーヴ・オーヴァーランド等の実力派ヴォーカリストの熱演が互いに引き立て合っています。
いかにも英国らしい端正な作りが光る、いぶし銀の味わい深い一枚です。




3. 失恋船長 ★★★ (2022-06-25 18:22:58)

NWOBHM期に泣かせのチョイプログレタッチの叙情派サウンドでデビューを果たした彼ら。予定通り2枚目のアルバムでアメリカン志向を打ち出しバンドは、これまた予定通り解散という憂き目に遭います。ある意味NWOBHMあるあるなので驚かないが、今作の方向性には三度驚いた(2度目は復活作リメイクアルバムです)前作を聴いていないので、あれなのですがEscape Musicからのリリースと考えると合点がいきます。ロビン・ベックやイッサ、そしてスティーヴ・オーヴァーランドまで顔を出し見事な歌声を披露、デュエットにもウットリですよ。

枯れた味わいのブルージーテイストは控えめ、サックスまで大胆に取り込み、実に豊かな音楽性を披露。それを聴かせるメロディアスロックとして統一感を持たせたのだから文句を言うのは野暮でしょう。
おもてたんと違うは拭い去れませんが、それはワタクシが何の予備知識も持たずに聴いただけに過ぎません、過去やイメージに囚われない、又は知らない人には大人のメロディアスロックとして耳を捉えるでしょうね。11分にも及ぶラストソングなどを作り上げた手腕は見事です。ゲストヴォーカルによる貢献も大きいのですが、新生SARACENは実に魅力的なバンドでした。



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