HEARTというバンドで不思議なことが一つだけある。アン・ウィルソンが圧倒的な歌唱力を持ったシンガーであることは誰もが認めるところである。しかし、ナンシーへの評価がいまいち過小評価過ぎると思う。ご存知の通り「THESE DREAMS」や「THERE'S THE GIRL」「STRANDED」とかは彼女の担当です。このエモーショナルでハートフルなシンガーとしてのナンシーにもう少し目を向けて欲しい
もう時効?だから正直に言うと、HEARTにリアルタイムでハマったのはHeartとBad Animalsの2作だけだった。80年のBebe Le Strangeはジャケに食指が動いたけど結局未聴、その後バンドは低迷して自分もすっかり忘れてたね。だが待てよ、上で誰も言及してないけど復活作の前年・1984年にAlmost Paradise (Love Theme from Footloose)でANNがLOVERBOYのMIKE RENOとデュエットしているから、ANNの歌声をしっかり聴いたのは多分あれが初めてだったと思う。そしてあのサントラ曲こそが復活への足掛かりになったとも言える。84年から88年の黄金期の作品群は勿論のこと、その前後の時代も良いという話なので、余生の楽しみにじっくり聴いていこうかな。