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kamiko!さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 1-50
TROLL-Legend Master-The Door
TROLL-Legend Master
WYTCH HAZEL-IV: Sacrament
UMBRA NIHIL-Gnoia
IRON VOID-IV
IRON VOID-Doomsday
ARSAMES-Immortal Identity
Folklore Negro-Al Amparo Del Silencio
MONASTERIUM-Cold Are the Graves
KHANATE-To Be Cruel
PROFANATICA-Crux Simplex-Cunts of Jerusalem
PROFANATICA-Rotting Incarnation of God-Broken Jew
PROFANATICA-Crux Simplex-Compelled by Romans
PROFANATICA-Crux Simplex
CIRITH UNGOL-Dark Parade
GAME OVER-Hellframes
MURKRAT-Drudging the Mire
ORPHANED LAND-Unsung Prophets & Dead Messiahs-The Manifest – Epilogue
ORPHANED LAND-Unsung Prophets & Dead Messiahs-All Knowing Eye
ORPHANED LAND-Unsung Prophets & Dead Messiahs-The Cave
ORPHANED LAND-Unsung Prophets & Dead Messiahs
METALLICA-72 Seasons
SAOR-Origins-Call of the Carnyx
SAOR-Origins
BLACK SABBATH-13-Age of Reason
MEGADETH-United Abominations-Washington Is Next!
MEGADETH-Th1rt3en
MURKRAT-Murkrat
ECTOPLASMA-Inferna Kabbalah-God is Dead, Satan Lives (Rosemary's Baby)
DARK FOREST-Ridge & Furrow-Under the Greenwood Tree
DARK FOREST-Ridge & Furrow-Ridge & Furrow
DARK FOREST-Ridge & Furrow-The Golden Acre
DARK FOREST-Ridge & Furrow-Skylark
DARK FOREST-Ridge & Furrow
ASYSTOLE-Siren to Blight
CADAVER-The Age of the Offended
TAAKE-Et hav av avstand
KING CRIMSON-In the Court of the Crimson King-21st Century Schizoid Man (including Mirrors)
SEX PISTOLS-Never Mind the Bollocks Here’s the Sex Pistols
WILT-Huginn
SADISTIC DRIVE-Perpetual Torture
INCANTATION-Unholy Deification
Lethal Outcome(Летальный Исход )-И​з​б​ы​т​о​ч​н​а​я С​м​е​р​т​н​о​с​т​ь
ECTOPLASMA-Inferna Kabbalah
OBSIDIAN SEA-Pathos
TREAT-The Endgame
DUNGEON CRYPT-Blow by Blunt Flint-Mammoth Hunters
OBITUARY-Dying of Everything
IN LOVING MEMORY-The Withering
WITCHNIGHT-Old Steel Breath-Tyrannical Warlock
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発言している11曲を連続再生 - Youtube



TROLL-Legend Master-The Door ★★★ (2023-11-22 19:37:32)

後半の盛り上がり部分では、一時的にブラストビートを導入している。
コレが理に叶った展開に聴こえ、物凄い迫力を演出している。
こういう奇抜なアレンジを織り込んでもドゥームロックに聴こえるところが天才的なんだよ。

TROLL-Legend Master ★★★ (2023-11-22 19:34:36)

米国産サイケデリック・ドゥーム2019年作
前作Troll(2016年)の衝撃的なハイクオリティ作品から、3年後にリリースされた本作。
こういうヴィンテージかつストーナー要素を含むサイケドゥーム路線は類似作品が多いから購入の優先順位を下げがち。
米国産というのも優先順位を下げてしまう要因でして、結局今年になってゲットしました。
また、Legend Masterという自己主張強めの、いかにも王道路線の先頭を立っている感が、どうにも購入意欲を削いでいた感じだ。
ゲットして思うのは、そんな偏見を捨てて早くゲットしておくのが正解だったなと。確かにこの盤はレジェンドマスターですわ。
ギターの歪みは中音域以上はオーソドックスだが芯が太い、低音部は他の同路線比較で厚く歪んでいる、にも関わらずクリアに聴こえる。
全体的にオーソドックスな録音かというと決してそうで
…続き

WYTCH HAZEL-IV: Sacrament ★★★ (2023-11-22 18:42:59)

英国産ヴィンテージロック2023年作
II: Sojourn(2018年)にハマって、ナンバリングⅢはあまりに酷似した音楽性のためあまり聴かなかったが
完成度は非常に高いバンド。今にして思えばⅢも最初の敷居をクリアすればハマってたんだろうなとは思う。
3年ぶりの本作は、大きく音楽性に変化はなく、オーソドックスで抜群の安定感を誇るサウンドを聴かせてくれる。
とはいえ唯一無二の音で、初っ端から線の細い重厚なギターが登場し、一発でWytch Hazelの音世界に魅了される。
こういうレトロロック路線はドゥーム路線ほど多くは漁っていないが、ボクにとっては5本の指に入るバンドではある。
他レトロバンドとの違いは、レトロ感を感じさせながらも録音は決してローファイ録音ではなく完璧であるということ。
全ての楽器が最適な残響音でクリアに聴こえてくる。ドラムのエフェ
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UMBRA NIHIL-Gnoia ★★★ (2023-11-15 02:17:31)

フィンランド産メランコリックドゥーム2005年作
購入時にレビューしているが、きちんと書き直しておこう。
入手から18年経とうとしているが、未だに聴き続ける神盤ドゥームで、コレを凌ぐ鬱系ドゥームには出会っていない。
録音は薄めで、ヘヴィなドゥームに慣れてしまっていると、ヘヴィさが不足しいるように聴こえるかも知れない。
しかし、ギターのリフ自体は重く歪み、減衰時のノイズや残響音に唯一無二の中毒性がある。このギタリストは天才である。
購入当時のレビューでは「カルトドゥーム」としているが、ジャケの印象と「Gnoia」というスピリチュアルなイメージを想起
させるタイトル、また、このギタリストの別プロジェクトAarni初期作品が描く作風から、確かなカルト臭がする。
しかし、この盤で描かれるのはむしろスピリチュアルなファンタジーの世界だ。それはThe Dre
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IRON VOID-IV ★★★ (2023-11-13 20:29:14)

英国産ドゥーム2023年作
個人的に神盤認定している前作「EXCALIBUR」 (2018年)から約5年を経て待ちに待った新作が今年初頭にリリースされた。
前作では、水彩画調の木と剣が描かれるジャケ、エピックファンタジーを前面に出した土着的浪漫を感じさせる音楽性で
ハートを鷲掴みされてしまったが、今作は「Ⅳ」のロゴが描かれるシンプルなジャケで、前々作のヴィンテージドゥーム色に
少し回帰した音楽性になった印象。過去2作品の良いところ取りという感じだ。
前作では、演奏のラフさが程よい味わいになっていて、作品全体に漂う土着要素や物語性を引き立てていたが、今作は演奏の
レベルも上がり、録音状態が向上している分、前作の味わいは若干薄められてしまった。より聴きやすく加工されて
やや型にハマった演奏に聴こえ、特にギターソロ部分が浮き出て聴こえるところなどは、ボ
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IRON VOID-Doomsday ★★★ (2023-11-13 19:54:50)

英国産ドゥーム2015年作
BlackSabbath初期作品の音像を好む人にはワリとツボなんではないかと感じるオーソドックスなヴィンテージドゥームだ。
厚みのあるギターの単音によるリフがゴリゴリでブラッディな温もりを感じさせる。余計な音が一切無いので聴きやすい反面
このテのバンド自体が数多いので、無個性なヴィンテージサウンドに、何かひとつ物足りない感じも若干ある。
現時点の彼らの4作品のうち、最もヴィンテージ臭が高い作品であり、このジャンルのど真ん中の音楽性だ。
ボクにとってはEXCALIBUR (2018年)が抜きん出た名盤であり、その下地を築いた作品という見方をしているね。
最近は週1回ペースで異常気象のオーロラ観測のニュースを目にするが、このジャケにもオーロラが描かれる。
それで「Doomsday」というタイトルだから、なんだか気持ち悪さが
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ARSAMES-Immortal Identity ★★ (2023-11-13 05:44:16)

イラン産デスメタル2010年作
買いそびれてデジタル作品としてゲットした作品。昔使っていたPCにデジタル作品を保存してたが、壊れてしまって、今はもうウチには無い。
音楽的にはメロデスや正統派メタルに近い音楽性で、イランというメタル辺境地でも高いクオリティではあったが、そんなにハマらなかった。
イラン政府は悪魔的音楽を演奏するメタルバンドに15年程度の長い懲役刑を課すので、イランメタルバンドはよく亡命する。
悪魔的ミュージシャンと見なされるアーティストや、性的象徴と見られるアイドルなんかは、イスラム圏では偶像崇拝と見なされるんだろう。
こういう作品に触れる時は、その作品自体を楽しむ、というよりは、何故イラン政府は神経質にメタルを嫌悪するのか、ということを考えるべきだ。
先日、イラン首相の妻が「悪魔的存在からの圧力」について、多くの国に書簡を送ったというニ
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Folklore Negro-Al Amparo Del Silencio ★★★ (2023-11-09 00:24:47)

メキシコ産ゴシックメタル2022年作
夏頃にメキシコでメタルCDをワゴンセールレベルの激安叩き売りしてるショップを発見して
地雷臭を感じつつも、近2年くらいのリリースのメキシコメタルをまとめ買いしたんですが、まあ、殆どが地雷(汗)。
そもそもメキシコ発のメタルで当たりを引いたことはほぼ無い。ゴア路線Disgorgeくらいで、まあ聴けた作品は僅かだ。
ドゥーム路線のバンドも僅かにいるが、まあ、一枚落ちると言わざるを得ない。
というワケで、まとめ買いから数か月経つも、その低クオリティな予感から、未だ全てのCDを開封していない・・・(笑)
メキシコ産メタル作品全般に言えるのは、一昔前の楽曲とアレンジ。哀愁を込めるバンドがやたら多いというのも特徴で
一口で言えば、「昭和ムード歌謡メタル」という感じのバンドが乱立している、というのがボクの印象だ。

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MONASTERIUM-Cold Are the Graves ★★★ (2023-11-05 06:15:16)

ポーランド産ドゥームメタル2022年作
ドゥーム寄りの正統派で飾りの少ない音楽性、前作から大きく音楽性は変化していないが、何故か魅力タップリなサウンド。
ヴィブラートを利かせたクリーンな声で歌い上げる、CandlemassのMessiah Marcolinを彷彿させるヴォーカルが魅力だ。
Solitude Aeturnus路線を真面目にやっているバンドも年々少なくなっていると感じるので、このバンドの存在は結構貴重だ。
とはいっても、ドラムの手数が少な目でSolitude Aeturnusよりもヘヴィさ控えめ、雰囲気はSanctuaryのInto the Mirror Blackに近いかも。
海外の反応は微妙な感じで、高評価ではなさそうだ。新時代要素皆無の化石ミドルテンポメタルは今の時代ではウケない、ということか。
ギターの音像もオーソドックス、速弾きは
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KHANATE-To Be Cruel ★★★ (2023-11-04 20:39:32)

米産アンビエント・ドローン2023年作
解散後、忘れた頃に「遺作」として登場した前作から、更に10年以上経った今、突然リリースされたこの作品。
もはや活動終了したんだろうと思っていたが、地道に活動していたのか、再結成なのか・・・。
ヘヴィさ、というよりは、音響と作風から感じられる圧迫感の強さという点では、ずば抜けたヘヴィさを誇るバンド。
To Be Cruelというアルバムタイトルが示すように、絶叫とタメを利かせた音圧のコラボは、凄惨な残虐性が色濃い。
今作でやっていることは、過去作品の類似作品、延長上の音楽であり、過去作を堪能した人にとっては一聴しただけでは
目新しさはさほど感じない内容だろうと思うが、アンビエントかつ超スローという音楽性で緊張を維持し続ける工夫は
随分とレベルアップした、と感じさせる。そもそも圧の高いアンビエントドローン的ドゥ
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PROFANATICA-Crux Simplex-Cunts of Jerusalem ★★★ (2023-11-04 19:39:45)

聖地エルサレムを侮辱する内容の歌詞は、信者にとっては相当に不快感だろうなぁと思う1曲。
昨今の戦争騒ぎに、宗教戦争と悪魔崇拝が絡む側面があるとボクは思っている。
英米産(コレは米)で、敢えてこの時期にこの曲を爆弾投下するんだから、本人たちが否定したとしても
まあネオナチ疑惑は消えないな。

PROFANATICA-Rotting Incarnation of God-Broken Jew ★★★ (2023-11-04 19:30:47)

他宗教を否定するブラスフェミックメタルと称しつつも、こういう曲を書いてしまうんだから
当人たちが否定したとしても、ユダヤ人やキリスト教への侮辱や敵意が感じられ
ネオナチ疑惑は消えることはない。ただ、よくある悪魔崇拝ブラックで散見される
特定の悪魔を示す象徴も全く描かれない。

PROFANATICA-Crux Simplex-Compelled by Romans ★★★ (2023-11-04 19:17:04)

ギターは、中高音域のメタリックな音像が決してドゥーム向けではないにも関わらず
超スローパートでは、非常にドゥーミーなドロリとした感触を楽しむことができる。

PROFANATICA-Crux Simplex ★★★ (2023-11-04 19:08:19)

米国産ブラック2023年作
危険思想を含む真性ブラックで、相変わらず普通に買うことができる盤。
このテの危険思想をファッションとして掲げて活動するブラックメタルは結構多いが、活動当初から一貫した
思想を基に創作し、全くコマーシャルな妥協が感じられない、本気度の高いバンドは数少ないと感じられる。
活動初期にIncantationから思想的理由で分裂し、伝統的コープスペイントを施し、活動初期からの本気度の高さを
未だ堅持し続ける古参バンドとしては、彼らが筆頭。アングラ帝王の古巣Incantation比較も、もう意味を持たない。
Profanaticaのレビューを書く度に書いている気はしないでもないが、デス・ブラックメタルの音響的クオリティを追求した
Incantationに対して、背徳・危険思想という精神性から見た存在感は、はるかにProfanati
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CIRITH UNGOL-Dark Parade ★★★ (2023-11-02 21:09:46)

米産カルトメタル2023年作
MetalBlade作品は、全体的な作品クオリティを大きく底上げする録音である反面、素材に様々な加工を加え本来持っていた無骨さに潜む魅力を
削いでしまいがち、というところを常々感じるので、あまり好んでゲットしない。
また、米国産というのは、必要以上に過激さを上乗せしたり、いかにも商業的に成功しそうな完成度に加工されている感から
個々の作品だけを見ればハイクオリティと感じても、似たようなハイクオリティバンドが横並びで乱立している感が否めない上
本来バンド自身が志向しているサウンドなんだろうか・・と思うこともしばしば。こういうサウンドは意外に早めに飽きがくる。
このバンドも前作からMetalBlade録音になった米国産ということで、危機感を持ちつつも、突出した個性とコンポジション能力の高さから
追い続けている。初期作品の
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GAME OVER-Hellframes ★★★ (2023-11-02 20:25:54)

イタリア産スラッシュ寄りHM2023年作
Burst Into the Quiet(2014年)の直球スラッシュは結構ツボにハマり、続く作品には結構期待したものだが
結局前2作品は佳作といった感じで、ツボにハマらず。スラッシュフリーク世代がスラッシュ愛で創作してる感はあるので
推したい気持ちはあるものの、その思いとは裏腹に、応援に留まり、結局作品をゲットもせず静観、という感じだった。
このジャンルが今の若い世代に新たなムーブメントを起こすほど人気を博すことは、メタル自体衰退してる今、まあ、あり得ない。
彼らより上の世代向けの、スラッシュ全盛期時代を経験した、ボクら世代が最大のターゲットになるんだろうが、
その世代で敢えてスラッシュメタルの盤に手を出そうという者も決して多くはないし、単にノスタルジックなサウンドだと、
耳の肥えた高齢者は納得しない上
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MURKRAT-Drudging the Mire ★★★ (2023-10-31 20:13:07)

オーストラリア産ドゥームメタル2011年作
一応ドゥームメタルとしたが、メタル要素が控えめになり、オルガンドゥーム色を前面に出した作品だ。
前作ほどイタいジャケではないが、まあ、子どものような物体が描かれるジャケからは不穏な空気が。
メタルサウンドとしてはオススメできないが、底辺のドゥームを求める人には、まあオススメできる。
世界への絶望と、鬱々とした内省的なコンセプト、そこに子どもの誕生が絡んでくる世界観は相当イタイ。
フェミニズムと人類への憎悪を感じるこの生理的気持ち悪さが、この作品の唯一性でして
ドゥームというジャンルの作品の中では、群を抜いてドゥーム度が高い真性さを帯びた作品なのだ。
この世界観に没頭できる人にとっては、この盤は神盤になるだろうし、生理的に拒絶感を感じる人は
ゴミ以下の、音楽自体を冒涜していると感じてもおかしくない最
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ORPHANED LAND-Unsung Prophets & Dead Messiahs-The Manifest – Epilogue (2023-10-29 19:45:36)

ユダヤ教の教えからピルケーアボート「先祖たちの言葉」に絡めて
朗読調のメッセージが込められる曲。
ザックリ言えば、与えられた仕事に真剣に取り組み、神に感謝せよ。
ということなんだろう。
グローバルな国民的バンドに成長した彼らのメッセージはこういう内容。
次のアルバムで何のメッセージを込めてくるのか、興味があるね。
ただここまでイデオロギー的にも政治的にも濃い内容だと、純粋にエンタメとして楽しめないな。

ORPHANED LAND-Unsung Prophets & Dead Messiahs-All Knowing Eye (2023-10-29 19:32:40)

人間の無知や偽善を批判する内容のメッセージが込められる曲だが
曲のタイトルから、いいようにも悪いようにも解釈できてしまう曲。

ORPHANED LAND-Unsung Prophets & Dead Messiahs-The Cave ★★ (2023-10-29 19:24:31)

プラトンの『国家』第7巻にある洞窟を比喩的に引用していると思われる。
実際に起こっている事象は、洞窟のような閉じた空間では実体を誤認してしまう的な感じ。
それで、後の曲のIn Propagandaあたりに関連してくるんだろう。
今の情勢では、まあ、この曲で描かれるメッセージは妥当なんだろう。
『国家』では哲学者の統治者と、イデア論(神の存在)を提唱しているから、まあ
男性が国の教義を生涯勉強し、女性が労働するイスラエルの超正統派の社会性にビンゴという感想を持つが
敢えて西洋哲学者を持ち出すところは、なんだか違和感を感じるところがあるな。

ORPHANED LAND-Unsung Prophets & Dead Messiahs ★★ (2023-10-29 19:07:27)

一応購入当時に「前作あたりから路線がヤバい」とほのめかしつつレビューしてるんだなw
ジャケットにはプロビデンスの目、それをぶん殴るかのような拳が描かれ、銃社会批判を思わせるイラスト。
ノーベル平和賞にどうだろう、みたいな声も上がったという、初期のポンコツバンドから一気に国民的バンドに
成長した感のあるバンドだ。
戦地出身ミュージシャンが民放放送で紹介されたり、今年行ったウクライナピアニストのコンサートなどで思うのは、
ミュージシャンの本意とは裏腹に「ウクライナ可哀そうプロパガンダ」に利用されているなぁ。。。ということ。
イスラエルも戦争が始まったので、一応この盤を引っ張り出して、この盤が何なのかはちょっと調べておこうかなと。
まあ、購入当時ジャケを見た瞬間に、一歩引いてしまうところがあったのは、冒頭に書いたプロビデンスの目が要因にあるが

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METALLICA-72 Seasons ★★ (2023-10-26 01:04:41)

米国産HM2023年作
前作が結構好きだったので、今作はどう?という感じだったが、まあ、前作の方が好みかな。
初期4作品を愛する高齢者リスナーですから、まあ、それ以降の作品自体にあまり愛着が沸かないんですが。
少なくとも、ギターの音像と安定感のあるリズム隊、特有のワウを咬ませた粘り気のあるギターソロは
他のバンドよりも高い位置のクオリティを持ってて、流石王道を突っ走ってきたバンドだな、という感じだ。
大作主義について賛否両論なのか、ボクは雑誌というものを全く見ないのでわからないが、ココの書き込みを見る限り
否定的な意見も出てるみたいですが・・ボクはそもそも苦行ドゥームファンなのでそこは意外と気にならない。
ルート音から理に叶った進行しかしないシンプルなコードワークや凝ったハーモニーがあまり登場しない楽曲を
原点回帰ととるか、面白みがないとと
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SAOR-Origins-Call of the Carnyx ★★★ (2023-10-26 00:01:46)

CARNYX(カーニクス)は、ケルト人が使っていた動物の角なんかが施された金管楽器。
この曲は、まるで霧深い森で遠方からカーニクスが響き渡るような感じがとても神秘的。
戦闘前にカーニクスが響き渡り、それに応えて戦闘態勢に入る、といった世界観だろうと思う。
凄く印象に残りやすい土着音楽定番ともいえるクサいリフから始まり、ケルトファンタジーがスタート。
こういう曲を1曲目に持ってきて惹きつけるところとか、ホント上手いな、と思うね。

SAOR-Origins ★★★ (2023-10-25 23:47:00)

英国産ブラックメタル2022年作
ペイガニズム寄りの浪漫溢れる土着カレドニアメタルで、リリース毎にゲットするのが仕事になってきた。
ペイガンブラックではもはや教科書バンドで、適度なクサさのある旋律、過剰演出のない安定感が最高だ。
多くのブラックメタルが「悪魔」や「鬱」的な路線にシフトしているのに対し、このバンドはそういうところが無い。
ペイガンメタルというジャンルだから、一応背後には領土侵略のようなテーマが見え隠れするんでしょうが
カレドニアのケルト文化に焦点を当て、その文化や土地を愛する空気が伝わってくるところがこのバンドの良いところだ。
従来作品と何が違うのか、と言われると困るくらい、ずっと延長上のサウンドを追求しているが、作品毎に
完成度が底上げされている感はあり、特に録音状態と残響音はリリースの度にレベルアップしてる気がする。
ジャ
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BLACK SABBATH-13-Age of Reason (2023-10-23 03:58:48)

購入当時はまあ、あまり深く気にせずに楽しんでましたが、まあ気持ち悪いな・・とは思っていたんですが・・。
Zeitgeist(時代精神)から続くこのAge of Reasonという曲は、うーん、やっぱりかなり違和感がある。
Age of Reasonは、理神論者で政治活動家のトマスペインが書いた著書、でして、別に熟読したワケではないんですが
ザックリ言えば、神の存在を肯定しつつ、その存在に囚われず経済活動してもええですよ、という合理主義的な理屈。
随分昔に学んだ哲学や社会学ですから、かなりアヤシイですが、相反する両者を合理的理由付けで両方認めてしまおうという
ヘーゲルの弁証法的な屁理屈、とボクは解釈してるんですが・・そもそもその考えは後のマルクスやエンゲルスに繋がる思想だったハズ。
このテのマニアックな反社哲学がシレッと曲タイトルになっていると、エンター
…続き

MEGADETH-United Abominations-Washington Is Next! (2023-10-23 03:04:07)

アメリカ政府の腐敗、自分自身を悪の王に例えて「ワシントンが次は狙われる!」と歌っている。
人々を貧しく愚かに保ちつつ、家族や教会を攻撃して新世界秩序を推進する、といった内容を
古代エジプトやローマ帝国の暗喩を用いて歌詞が作られているようだ。
実際にワシントンのグローバルエリートが失脚するんじゃないか、と思っているボクとしては
こういうネタはエンターテイメントの枠を超えてしまってる感があって、ボク的には生理的に受け付けないんだよ。
このへんからMegadethはおかしくなったよね・・。

MEGADETH-Th1rt3en (2023-10-23 02:52:40)

米国産テクニカルスラッシュ2011年作
MegadethはRust in Peaceまでしか受け入れられないと、以前どこかで書いた覚えがあるが・・・
特にボクの感性が拒否してしまう盤がコレ。(その次にEndgameあたりが苦手)
音楽だけではなく、映画やゲーム、アニメ、様々なサブカルチャーに暗示が含まれていたり
特に音楽においては、サイコアコースティックといったあまり解明されていないサブリミナル的な効果や
世論や思考の扇動、より強く印象付けることや、個人判断の動機付けや、印象操作ということが
サブカルチャーを通じて意図的に行われている・・的なことが、もしかしたらホントにあるのかなー
ということは、結構若い頃から考えておりまして、学生時代の卒論なんかでも、それに近いテーマを扱ったりと、
ワリと陰謀論的に扱われて軽視されてきたこのテのアヤシイ屁
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MURKRAT-Murkrat ★★★ (2023-10-20 11:21:49)

オーストラリア産ドゥームメタル2008年作
Mandy Andersen含む2人の女性メンバーによるドゥーム作品だが・・・保有するドゥームの中でもかなり濃い強烈な作品。
3曲のドゥーム曲に加え、Murky Ratmass(2007年)のデモ5曲が収録されている。
モノクロジャケではお手伝いさんのような女性が剃刀を振り上げ、ベッドに押さえつけている赤ちゃんの耳から出血している。
床にはネズミが6匹ほど描かれている。かなーりイタイ醜悪な世界観をお持ちである。赤ちゃんにオイタをするジャケだけならまだしも
(いや・・充分ヒドいが)インナーのイラストは更に醜悪で完全にイってしまわれている。
この人自身がフェミニストであると公言している記事を随分昔に読んだことがあるが、現在でも閲覧できる動画からはむしろ
ミサンドリーあるいは極度なミサントロープと言われても仕
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ECTOPLASMA-Inferna Kabbalah-God is Dead, Satan Lives (Rosemary's Baby) ★★★ (2023-10-14 01:17:26)

神は死に、サタンが生まれる。カッコ、ローズマリーの赤ちゃんwという曲。
まあボクくらいの年配者でダークサイド派なら、アイラレヴィンのローズマリーの赤ちゃんはホラーストーリーでは定番だろう。
今更、堂々と、ホラー界では散々使い古されたであろう題材の曲を1曲目に持ってくる潔さとセンスは、むしろ
オールドスクールデスファンのツボを刺激するんじゃなかろうか。
何故だろう、今年は上質デスメタルを結構手に入れたというのに、この夏にコレをゲットして以降、デスメタルはこの盤ばかり聴いてるな。
B級ズトボコ古学校死ファンは絶対手にすべき盤であることは間違いない。

DARK FOREST-Ridge & Furrow-Under the Greenwood Tree ★★★ (2023-10-13 22:12:19)

このアルバムの最後の曲。
ややクサめのリフの旋律や、サビの盛り上げ方から、最も彼ら「らしさ」を感じることができる曲だ。
定番のコード進行をするいわゆる佳作の曲が多い分、心に残る際立った1曲、というのはなかなかないんですが
何故だろう、通して聴くとこの最後の曲の盛り上がりがとても劇的に聴こえ、EPの尺が短いながらも大河ドラマ1本見たかのような
充実感を味わうことができるんだよ。

DARK FOREST-Ridge & Furrow-Ridge & Furrow ★★★ (2023-10-13 22:01:30)

Ridge & Furrowとは、どうやら田畑の畝と溝の模様を意味するようだ。
そういう風景を心に思い描きながら楽しむのがいい鑑賞方法だろうね。
アルバムタイトル曲だけあって、ドラマチックで聴きごたえがあり、壮大な自然を感じることができる。

DARK FOREST-Ridge & Furrow-The Golden Acre ★★★ (2023-10-13 21:55:25)

この曲のタイトルから察するに、豊穣を祝う内容の曲なんだろう。
ギターとヴォーカルが織りなすハーモニーが、そういうお祝い的な雰囲気を醸し出しててグッドだ。
美味しいお米が食べたくなるね。

DARK FOREST-Ridge & Furrow-Skylark ★★★ (2023-10-13 21:50:25)

アルバム1曲目を飾るに相応しいキャッチーなキラーチューン。
空をヒバリが舞う姿を想像しつつ、その躍動感を楽しむ曲だ。カッコいいね。

DARK FOREST-Ridge & Furrow ★★★ (2023-10-13 21:36:59)

英国産正統派メタル2022年
種苗法改悪や種子バンク廃止を、農業従事者以外の国民にはほぼ知られないままシレっと国主導で推し進められた日本とは違い
ハンガリーやスロバキアやポーランドは国内農業を守ろうとEU連合の圧力と戦っているな・・・という風に一応解釈している。
オランダやニュージーランドの農業は脱二酸化炭素うんぬんの屁理屈で随分と追い込まれてしまったが・・・
今週末はポーランドで選挙があると思うので、ボク的には結構注目している・・・
まあボクは農業従事者でも酪農家でもないので、全く論点がズレてるということもあるかもですが、まあボク的解釈です。
農業ネタを一応書きましたが、他国のここらへんの話の詳細はYoutube動画でもあまり出てこず、現地記事を翻訳しないと
なかなか精度の高い情報は入ってこない。
・・・とまあ、メタルレビューじゃないじゃ
…続き

ASYSTOLE-Siren to Blight ★★★ (2023-10-09 03:58:10)

米国産デスメタル2023年作
北欧情緒を求めて、チョイスする時に米国産は後回しにする傾向にあるものの、ポテンシャルの高さから結局米国産を買ってしまう。
楽曲、暴虐性、演奏力では、やっぱり米国産が一枚上だな、と感じさせるこの作品、オールドファンでも納得の作風でありながら
B級感は全くない。有名バンドに匹敵する、というよりもそれを凌ぐバンドとも言える。今年のゲットの作品中、屈指の完成度だ。
ドラムの手数・バリエーションの多彩さ、変拍子フェチの心を鷲掴みする楽曲構成、不協和音を織り交ぜるハイテクギター。
ただ、ゲットして気付くのもなんですが(というかゲットしないと気づかない)、歌詞カードにはコンパスと定規のロゴが。
ナルホド・・そっち方面の作品をまたゲットしてしまったか。まあ、ダークサイドの音楽を漁っていると知らず知らずにそのテの作品を
ゲットしてしま
…続き

CADAVER-The Age of the Offended ★★ (2023-10-09 02:43:40)

ノルウェー産デスメタル2023年作
なんだか様変わりしたな・・と思ってましたが、同郷TNTのギタリスト加入が原因ですか。このギターは誰だっけと思ってたが。
元々、真性で危険な感じこそしない反面、暴虐性がウリ(にしようとしてそうでもなかった)のバンド。
バンド名すら忘れそうになった頃に突如リリースされた前作EDDER & BILE (2020年)で、適度なゴア要素と暴虐性を備えた鉄板B級デスに。
オールドスタイルを残しつつ、ブラストを交えつつもシンプルな突進B級ズトボコ感、コレがこのバンドの大きな魅力だ・・・が
随分とカジュアル化した印象、TNTらしさが加わったかというと、ボクの印象では、アクの強いギタリストが加わった(笑)という感じ。
そもそも昔はダブルベースを取り入れたり、何か他のデスメタルとの差異化をしたい意思が割と強く感じられるバンドでもあるので
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TAAKE-Et hav av avstand ★★★ (2023-09-06 19:25:10)

ノルウェー産ブラック2023年作
初期作品を購入した頃は、単にコレクションしているだけ、という感じだったこの人だが
佳作揃いの印象の前作KONG VINTER (2017年)が妙にボクの感性に刺さり、結局ノルウェイジャンブラックはこの人くらいしか
最近はフェイバリットアーティストではない感じです。作品内容の真性さやホンモノ感では他の未知のバンドの方が面白いと
思うんですが、この人の作品には惹きつけられる何かがあります。
本来このジャンルに求める狂気、背徳的な空気、宗教への冒涜や、悪魔や自身への崇拝をはじめとした尊大な感じが
この人の作品からは感じられず、寒冷地の情緒くらいしか感じられない。そういうライトなカジュアルな感じがむしろ
今のボクの感性にフィットするのかもしれない。際立ってスゴイ曲と感じるほどではない佳作揃いな印象は前作同様だが

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KING CRIMSON-In the Court of the Crimson King-21st Century Schizoid Man (including Mirrors) (2023-08-30 21:41:40)

こういう音楽はコッソリと楽しむからいいんであってね。
ゴールデンタイムの真面目な情報番組のオープニング曲に採用するのはちょっと違う。
まあ単に番組制作者の趣味かも知れませんがね。
こういう暗示が近年どんどん増えていることにちょっと気を配るべきだよ。
今日は母親に、そんな番組見ちゃダメだよ、と言ったんだけどね・・。

SEX PISTOLS-Never Mind the Bollocks Here’s the Sex Pistols ★★ (2023-08-30 13:32:55)

英国産パンクロック1977年
まあ、話題になっているようですので・・・一言。
3コードで適度な速度で演奏できる、バンド初心者には持ってこいのサウンドで、バンドビギナーのコミュニケーションツールには最適。
ボクも学生時代は Anarchy in the U.K.とGod Save the Queen、即席バンド組んでやりましたよ。
結局、演奏技術の高低や楽曲構成の優秀さは、必ずしもリスナーの心地よさにはリンクしないということだ。
まあ、反社会的なアイデンティティに心酔し過ぎなければ、至上のエンターテイメントだ。

メディアが搔き立てる、このバンドメンバーの反骨精神や国家への反社思想というのは、若干違うかなぁとは思います。むしろ書かされている(笑)。
というのも、このバンドの仕掛け人は別にいて、裕福なシオニズム思想家と思われる家庭で育った(まあ
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WILT-Huginn ★★★ (2023-08-30 00:40:20)

カナダ産ブラックメタル2023年作
音源自体は2022年にテストリリースのような形で世に出ているみたいだが、まあ今年の作品。
自然崇拝に寄ったアトモスフィアブラックが定期的に聴きたくなる性癖が発動しまして、いくつかチョイスしたうちの1枚。
ドイツのVendetta Recordsがリリースするブラックを一通り聴いた中で、一際輝いていたバンドがコレだ。
鳥が描かれるジャケに対しては、殊更愛着が沸いてしまい、中身がどうであれ買ってしまう衝動に駆られるんですが
近年出会った鳥ジャケの中ではかなりイイ感じだ。油絵調の質感でカラスのシルエットの中に滝が描かれるジャケにまず惹かれる。
サウンドクオリティも悪くない。激しすぎず、適度にカスカスの粉っぽいギターとオーソドックスなガナリ声ヴォーカルだ。
濃霧ではなく、適度な湿り気で、ジャケにある山林の滝の情景にジャ
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SADISTIC DRIVE-Perpetual Torture ★★★ (2023-08-28 19:06:17)

フィンランド産デスメタル2022年作
今作はワリと頻繁に聴いているが、前作ANTHROPOPHAGY(2020年)に比べると、なんだか落ち着いた音になったな・・という印象。
前作との違いは、ゴア要素を出そうと思ったのか、ギターの尖った音が少し丸くなり若干湿り気が増したことと、硬質ベースが目立つこと。
ドラムの音質も固く甲高い感じから、中音域以下の質感に変化している。気持ち悪さを引き立てる奇抜なギターの演出も控えめ。
演奏スタイルは大きく変わらないが、前作の破天荒な魅力や爆発力が若干削がれて地味になった。
初期の出過ぎた個性を修正してコンパクトにまとまったセカンドアルバム、というデスメタルあるある・・そこが評価の分かれ目かな。
というワケで、前作ほどの衝撃は無いにしても、安定感のあるゴア要素を含むデスメタルが聴ける。悪い言い方をすれば、普通に近づいた。
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INCANTATION-Unholy Deification ★★★ (2023-08-28 12:20:49)

米国産デスメタル2023年作
3年ぶりの新譜、このバンドは既に完成の域にあってもはやゲットしなくても中身がわかる(笑)気がしていたがジャケがいい感じなのでゲット。
相変わらず高い完成度、有名老舗デスメタルで、妥協の時代が無く方向性がブレずに突き進むバンドはコレだけじゃないかな。
ドロリとしたドゥーミー要素、アングラ臭漂う黒い感じは健在。近年は無駄にギターソロを奏でる割合がほんの少し増えた感じはするが許容範囲。
一般デスメタルファンであれば、この盤があればもう、他は無くてもいいんじゃないか、と言っても過言ではない程の安定のクオリティだ。
とはいえ、近作から少しずつ気持ちが離れているのは確かだ。まあバンド発祥ルーツを辿った時、分裂したもう一方のバンドProfanaticaの方が
圧倒的に狂気に満ちており、初期からずっと聴いているボクとしては、どうしてもPr
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Lethal Outcome(Летальный Исход )-И​з​б​ы​т​о​ч​н​а​я С​м​е​р​т​н​о​с​т​ь ★★★ (2023-08-25 01:10:40)

ロシア産オールドスクールデスメタル2022年作
未知のデスメタル発掘で発見したハイクオリティサウンド。バンド名はAIに翻訳してもらったから、英語名で活動しているかは不明。
バンド名の意味は「死に至る結果」、アルバムタイトルは「超過死亡率」と訳されるんだろう。
二つの山の谷の部分にある洞窟から血のような赤い液体が滝のように流れ、そこを人間が歩き滝壺に落ちているイラストのジャケ。
一見ローセンスなチープなジャケで、購入時も若干躊躇してしまったが、バンドコンセプトや楽曲タイトルを思えばこのジャケはピッタリ。
Самоистязание : 自虐、Суицидальное жертвоприношение : 自殺的な犠牲
というような曲名と、ジャケの雰囲気、バンド名とアルバムタイトルからコロナパンデミックをテーマにしているのかなと思ったが
Огонь
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ECTOPLASMA-Inferna Kabbalah ★★★ (2023-08-24 22:58:12)

ギリシャ産オールドスクールデスメタル2022年作
最近は真性なダークサウンドよりも、古学校死サウンドを好んでゲットしている。特にB級路線。
そういうワケでデスメタル黎明期から活躍する老舗バンドも結構手にするんですが、むしろ影響を受けた次世代バンドの方が
より古学校死度が高いということを近年はヒシヒシと感じる。老舗バンドは一度完成しちゃうと演奏技術は上がっても味わいが欠落しがちだ。
というワケで、今月は未知の古学校死サウンドを発掘、いろいろ視聴して厳選して最もツボにハマったのがコレだ!
昨日空輸で届いたんだけど、もう、ずっとCDかけっぱなしです(笑)。
もうね、完璧。ボクがこのジャンルに求めるモノが全てこの1枚に凝縮されていると言っても過言ではナイ。ストライクゾーンど真ん中です。
このバンドのルーツをいろいろ調べてみたが、一時期は4人編成だったよう
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OBSIDIAN SEA-Pathos ★★★ (2023-08-23 00:41:45)

ブルガリア産ドゥームロック2022年
Solitude Productionsがリリースする盤をひたすらゲットしていた時代に出会ったバンド。現在はドゥームストーナー専門レーベルに移籍。
初期作品からマメにゲットしていたが、水準以上のクオリティがあるワリにはあまり聴き続けなかったバンドでもある。
Between Two Deserts(2012年)は歌唱に若干クセのあるストーナー寄りドゥーム作品で、楽曲も固有のウネリがあり面白い作品だった。
今にして思えば、どうしてあまり聴かなくなったのか・・・きっとこの独特なヴォーカルが若干合わなかったのかも。
もはやドゥームストーナー路線は星の数ほどのバンドが犇めいている状況なので、敢えてチョイスするバンドというのも限られてくるワケで
短期間楽しんだらお蔵入りになるんですよねぇ。長く聴き続けるバンドはむしろ癖の無いオ
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TREAT-The Endgame ★★ (2023-08-18 17:10:02)

スウェーデン産HR2022年作
このサイトの数少なくなった常連さんが高評価してるこの盤、ということで聴いてみた。コレの音響はスゴイ。
ハイクオリティで心地よく、年配HRファンの心を鷲掴みする適度な感じ、特にこの北欧情緒がボクのツボにハマる。

ただ、ボクがメジャー路線の盤にあまり手が伸びないのには理由がありまして。
現在進行形の世界的な混乱や戦争の暗示を感じさせるコンセプトや、偏向的な思想を思わせる内容が見えにくい形で
含まれていそうな盤に生理的な抵抗を感じてしまう。まあね、ボクの妄想なんですがね。
直近ではMegadethの盤なんかがそうでした。まあ、それでもYouTubeにチャンネル登録してるファンなんですが(笑)。
Treatは初期2作品がウチのCDコンテナのどこかに眠ってると思いますが・・それ以降はほぼノーマーク。
Tungs
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DUNGEON CRYPT-Blow by Blunt Flint-Mammoth Hunters ★★★ (2023-08-15 03:14:18)

世の中には素晴らしい名盤が沢山あるというのに、またこのポンコツサウンドを再生してしまった!
単にギターのパワーコードに乗せたヴォーカルラインが、どうしてこんなに笑いを誘い、中毒性があるのか。
そもそもこの人は何故マンモスと戦おうとしているんだ?
一体どんな世界観を思い描いているんだろう。

OBITUARY-Dying of Everything ★★ (2023-08-12 01:08:17)

米国産デスメタル2023年作
初期の3作Slowly We Rot(1989年)、Cause of Death(1990年)、The End Complete(1992年)のクオリティが高すぎて
その後のアルバムは受け入れられず、ずっとスルーしてきたが、ほんのりと初期のテイストが戻ってきた今作を過剰な期待をせずにゲット。
感受性豊かな若い頃に衝撃を受けたバンドだけあって、なかなか新作というモノが耳に馴染まないということはありますが
初期の衝撃再び、というワケにはいかない及第点なサウンドだな、というのが正直な感想だ。しかし、悪くない。
初期作品にあって、現在薄れつつある固有のモノ、というのがハッキリある。初期作品は倍音が少な目の控えめな音像ながら芯のある音だった。
決してギターは目立ち過ぎず、他のフロリダデスと比べても静かなるデスメタルといった感じが魅力
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IN LOVING MEMORY-The Withering ★★★ (2023-08-12 00:15:41)

スペイン産ドゥーム寄り様式美HM2022作
NEGATION OF LIFE(2011年)から10年、結局この前作の愛聴度は高く10年間頻繁に聴いてきた。
展開下手だなぁと思いつつも、結局その完成された音響の魅力の虜になってしまったワケでして・・。
際立ったハイテクニックや曲展開ではなく、オーソドックスな造りから外れない。とはいえ聴けば一発でこのバンド固有の音だとわかる。
もはや生活の一部と化したこのサウンド、昨年新作が出て狂喜したんですが、デジタルDLは簡単にできても
CDを手に入れるのには相当苦労した。だいたいこのバンド名は検索に引っ掛かりにくく、売ってるショップを探すのが一苦労。
うまく検索したら売ってる場所が見つかるんでしょうが、全世界あらゆるショップを探して、日本に空輸してくれるお店は
カザフスタンのショップ1つだけしか発見できず。初め
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WITCHNIGHT-Old Steel Breath-Tyrannical Warlock ★★★ (2023-07-23 18:29:58)

この盤の後半戦に入る頃の、気合の入った突進型スラッシュ。
熱量高めのハイテンションなギターソロ、シケシケギターなのに突如ブラストビートになる展開・・
この人たちの演奏テクニックが非常に高いことがわかる1曲。


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