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kamiko!さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 451-500
TEARS OF MANKIND-Memoria
BROTHERS OF METAL-Prophecy of Ragnarök
IN LOVING MEMORY-Negation of Life
CAULDRON BLACK RAM-Stalagmire
CAULDRON BLACK RAM-Slubberdegullion
SILENT STREAM OF GODLESS ELEGY-Smutnice
SILENT STREAM OF GODLESS ELEGY-Návaz
BENEDICTION-Organised Chaos
BENEDICTION-Grind Bastard
BENEDICTION-The Dreams You Dread
HESPER PAYNE-Unclean Rituals
LACHRIMATORY-Transient
DERKETA-In Death We Meet
JAMES BYRD-James Byrd's Atlantis Rising
FIFTH ANGEL-Fifth Angel
BOLT THROWER-The IVth Crusade
BLOOD OF THE SUN-Blood of the Sun
BLOOD OF THE SUN-Blood’s Thicker Than Love
FATHER BEFOULED-Revulsion of Seraphic Grace
ENCOFFINATION-O' Hell, Shine in Thy Whited Sepulchres
ARTCH-Another Return
QUORTHON-Purity of Essence
PORTAL-Vexovoid
PORTAL-Swarth
RAVENTALE-Mortal Aspirations
RAVENTALE-Давно ушедших дней
GAME OVER-Burst Into the Quiet
HYPONIC-Black Sun
BATHORY-Blood on Ice-One Eyed Old Man
BATHORY-Blood on Ice
CIRITH UNGOL-Paradise Lost
CIRITH UNGOL-King of the Dead
Paralex-Key to a Thousand Doors
HELL-Human Remains
SHAPE OF DESPAIR-Monotony Fields
SHAPE OF DESPAIR-Shades of...
GOATSNAKE-Black Age Blues
KHANATE-Clean Hands Go Foul
MISFITS-Legacy of Brutality
KYUSS-Sons of Kyuss
KYUSS-Welcome to Sky Valley
KYUSS-...And the Circus Leaves Town
AUTUMNIA-O'Funeralia
AUTUMNIA-By the Candles Obsequial
ABSTRACT SPIRIT-Theomorphic Defectiveness
ABSTRACT SPIRIT-Horror Vacui
ABSTRACT SPIRIT-Tragedy and Weeds
ALCEST-Les Voyages de l'âme
PARADISE LOST-The Plague Within
PARADISE LOST-Tragic Idol
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TEARS OF MANKIND-Memoria ★★★ (2020-05-14 01:02:33)

ロシア産デスドゥーム2011年作
前作Silent Veil of My Doomのレビューをボクが11年前に書き込みしてるのを見て、全くわかってナイなぁと反省している。
何度か聴いただけではこのサウンドの味わいは判らない。ドゥームサウンドにヘヴィさや異端的な濃さばかり求めていると、こういう作品はスルーしがちだ。
前作をダメ出ししたワリに一応抑えたこの作品は、愛聴盤になっており、就寝時に聴きながら眠りにつくことが多い、リラクゼーションドゥームだ。
というか、ドゥームに分類されているショップをよく見かけるが、もはやドゥームと言えるのかどうかもわからないほどライトなドゥーム作品だ。
ワンマンバンドということもあってか、各々の楽器の音は作りこまれてはおらずワリと単調で淡々としているが、かえってそれが味わいになっている。
軽い感じのギター、手数の少ないドラム、
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BROTHERS OF METAL-Prophecy of Ragnarök ★★★ (2020-05-13 20:42:56)

スウェーデン産ヴァイキング・パワーメタル2017年作
Manowarがモーレツに好きなんだろ、と言いたいコスプレ&メイクがツボの8人組によるど真ん中パワーメタル。
ステキなバンド名もさることながら、各メンバーには座右の銘がついており、全員のキャラが立ってて素晴らしい。
メインの女声ヴォーカル(Voice of the Valkyries)&男声デスヴォイス(Battle Cries)&サブキャラ的男声ヴォーカル(Tongue of the God)
という3名のヴォーカルはそれぞれ個性的かつ高い歌唱力があり、非常にファイティング。特に女性ヴォーカルはハイトーンが美しく相当上手い。
トリプルギター(Guitar of Lightning、Guitar of Justice、Guitar of Steel)の演奏技術も高く、パワフルかつ華麗だ。
ちなみにベ
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IN LOVING MEMORY-Negation of Life ★★★ (2020-05-13 02:43:51)

スペイン産ドゥーム寄りHM2011年作
ジャケが微妙で、展開下手な側面が若干あり、卓越した演奏技術でもなく、速弾きのような際立ったギターソロも無いサウンドでありながら
ここ数年、通勤途中のマイカーで一番多く愛聴したのはきっとこの盤だと思う。
ゆったりしたテンポで聴かせるヘヴィメタルにデスヴォイスが乗っかるサウンドなんだけど、最大の魅力はザックリ感が心地よいギターの音である。
SEと空間系エフェクトが素晴らしく、冷たい張り詰めた空気、ヒリヒリした緊張感、そこに響き渡るギターのリフが、かなーりカッコいいのだ。
ザクザクリフと単音ギター、アコギが織りなすサウンドからは、哀愁がほんのり漂う感じで、デスヴォイスがブラッディな感触を思わせる、割と多彩な楽曲群なんだけど
いかんせんコード進行の巧みさがなく展開下手なのが残念。
将来ココが改善されればきっと凄いバ
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CAULDRON BLACK RAM-Stalagmire ★★★ (2020-05-13 01:34:03)

オーストラリア産デスメタル2014年作
ジャケの印象は変わったが、過去2作品の宝探しメタル的な世界観はこの作品にも引き継がれており、納得のクオリティにある。
聴き手を選ぶとは思うが、独特なノリの変拍子を多用するリフは、この作品でも健在。更に楽曲はバラエティに富み、相当カッコいい。
こういうノリのリフを刻むバンドはあまり他では聴いたことがナイ。地味に聴こえるが、アヴァンギャルドなデスメタルが好みなら必聴盤だ。
バカバカしいB級世界観の魅力は前作に譲るが、楽曲に関してはこちらの方が深い(前作もスゴイんだが)。

CAULDRON BLACK RAM-Slubberdegullion ★★★ (2020-05-13 01:18:24)

オーストラリア産デスメタル2010年作
「宝探しメタル」という謎ジャンルで登場した処女作Skulduggeryに相当ハマり追い続けている異色デスメタルバンドの2作目。
今作もその異色の世界観を引き継いでおり、他では聴けないB級路線(但し演奏は抜群にうまい)の魅力を備えた作品に仕上がっている。
この音からイメージされるのは、ジョニーデップのようなカッコいい海賊ではなく、ダサいチンピラ風情の海賊で、
変拍子を多用する独特なステップを刻むリフが、何故か宝探しをしているように思えるからホントに不思議だ。
派手さのない適度な歪みを持つ音質と吐き捨てるような独特なヴォーカル、海賊船で暮らすチンピラを思わせるエフェクトが優秀だ。
演奏技術は相当高く、ものすごーく地味に聴こえるサウンドの中には様々なアレンジが加えられており、相当聴き応えがある。
アタックの強い硬
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SILENT STREAM OF GODLESS ELEGY-Smutnice ★★★ (2020-05-13 00:05:03)

チェコ産フォークメタル2018年作
前作Návazからの変化は、コーラスが更に厚みを増したことと、独特な翳りが薄まり、力が湧いてきそうな明るさが前面に出たということ。
更に、どちらかというとゴシック・ドゥームフリークに受けそうな作風だったのが、ツーバスを取り入れるなどのアグレッシブさが加わった。
異国情緒溢れるフォークメタルの鉄板作品、Orphaned Landあたりの音楽性がツボな人は、それよりメタル色はやや薄めだが恐らくストライクゾーンだ。
ボク的には前作と甲乙つけがたいクオリティだが、独特な翳りとドゥーミーさから、前作の方が好きかな。

SILENT STREAM OF GODLESS ELEGY-Návaz ★★★ (2020-05-12 23:45:13)

チェコ産フォークメタル2011年作
現在地球上で最も先進的・前衛的な音楽が生まれているのはチェコだろうと思う今日この頃だが、メタル路線の鉄板バンドはコレだ!
前作Relic Danceでヴァイオリンとチェロ、デスヴォイスとヘヴンリーな女声ヴォーカルを融合した、当時としては珍しい構成とその音楽性に悶絶した。
この作品は、更に音楽性が深化し、現状ではこのバンドの最高傑作(次作も捨てがたい)だろうと思う、メタラーには必ず聴いて欲しい神盤。
ヴァイオリン・チェロといった弦楽器を大々的に導入して、メタルサウンドに昇華することに最も成功したバンドだろうと感じている。
女声ヴォーカルとデスヴォイスとの対比が美しいバンドは、最近は結構増えてきているが、このバンドは女声が2声かつ相当上手い。
前作と比べると、録音状態の向上で重厚になり、女声ヴォーカルが勢いを増して、哀愁
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BENEDICTION-Organised Chaos ★★★ (2020-05-12 22:25:26)

UK産オールドスクールデスメタル2001年作
前作のGrind Bastardより先にこっちをゲットしているが、音楽性に大きく変わりはなく、ラウドロックとデスメタルのクロスオーバー的なサウンドだ。
ジャケとバンドロゴが再びB級デスメタル路線になっているところは好感触だ。また、ジャケの世界観が全く理解できないところがイイ。
相変わらず展開下手スキルと一本調子ヴォーカルは持続しているが、徐々に改善されている。またドラムのリフが妙にカッコよく感じる好盤だ。

BENEDICTION-Grind Bastard ★★★ (2020-05-12 22:07:29)

UK産オールドスクールデスメタル1998年作
この作品発表当時は、まさか新作が発表されているとは思わず、次作のOrganised Chaosをゲットした後に気付き、ゲットしている。
この作品で重要なのは、B級オーラの源と言っても過言ではないバンドロゴが、ゴシック体になっていることだ。
前作で薄々感じていた脱B級デスメタル志向は、このバンドロゴの変化に表れている。明らかにジャケの質感が昔のB級デス路線ではない。
しかし、ジャケにある電脳偽物スパイダーマンのような謎キャラが非常に愛らしく、脱B級は必ずしも成功はしていない、と安堵している。
音楽性の方は、(これも前作に薄々感じられたが)ラウドロック的なカッコいいリフ重視の路線に旧来のデスメタルスタイルがミックスした感じだ。
ただ、前作ほど露骨ではなく、若干デスメタル寄りに戻ってきているのは嬉しい。

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BENEDICTION-The Dreams You Dread ★★ (2020-05-12 21:42:12)

UK産オールドスクールデスメタル1995年作
90年代デスメタル全盛時代にはBenedictionはB級路線まっしぐらで、ボクは初期3作品に愛を感じている。
表舞台で活躍するデスメタルバンド勢に比べると、録音状態・楽曲・演奏テクニックの面で差があり、格下感は否めなかった。
しかし、B級デスメタル特有の地味ながらもどこか捨て置けない魅力というモノを持っていた。
このバンドは同時期のBolt Throwerと同様に、展開下手というスキルを持っており、そこに愛情を感じないと愛聴することはできない。
初期作品は、ローファイな録音と展開下手な音楽性に加え、一本調子でコモリ気味のヴォーカルスタイルを兼ね備えたB級デスメタルの鑑だった。
この作品は過去作に比べ、録音状態が向上、ギターはかなり音質が向上し、しかも今までのスタイルからカッコいいリフ重視な路線に鞍替えして
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HESPER PAYNE-Unclean Rituals ★★★ (2020-05-12 02:27:36)

UK産デスドゥーム2010年作
この作品は2016年にリマスターされ、デジタル作品のみで販売されているようだ。ジャケが素晴らしいのにCD化されてないのか。
少なくともこの10年で、このインパクトを凌ぐ異端ドゥーム作品には出会っていない。それほどの衝撃作だ。
森の中で異形のオバケのような母親と子供たちが描かれるキモいジャケそのまんまの世界観が音に表現されているからスゴイ。
ヘヴィで重厚な不協和音で進行するドゥームスタイルだが、濃厚な毒気を放ち、草木が枯れそうなほどの瘴気が宿っている。
ズブズブしたダウンチューニング、触手を思わせる気持ち悪いギターソロ、時に怒号のような、時に腐敗臭のする不協和でハモるヴォーカルスタイル
何もかもが前衛的な作風でありながらもデス・ドゥームの枠を超えることなく、聞き手を土壌汚染した森の中へとイザナう。
これほどの作品なん
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LACHRIMATORY-Transient ★★★ (2020-05-12 01:14:15)

ブラジル産デスドゥーム2011年作
この作品はブラジルでCDRでリリースされているが、2014年にロシアのSolitude Productionによりリマスター版が発売されている。
このバンドの音源はコレ以外は無さそうで、現在活動中なのかもわからない無名バンドだがドゥームマニアには是非ゲットしてもらいたい。
チェロを導入したドゥームというのが大きな特徴で、孤独感や悲しみを表現するのに絶大な効果があり、とても存在感がある。
ギターの音はジメジメした黴臭い質感を醸し出す適度な音圧・音量で、あまりメインには出てこないものの、雰囲気を出す重要な役割を担っている。
チェロと、ヴォーカルが兼任しているシンセ、ギターの三者が複雑に絡み合うハーモニーが独特、不穏でありながら妖艶な感じだ。
そういうスタイルが珍しいというだけではない。テンポやリズムの緩急のつけ方が絶妙で
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DERKETA-In Death We Meet ★★★ (2020-05-11 23:14:37)

米産デスメタル2012年作
1988年に女性デスメタルバンドで結成されて以降、フルレングスアルバムはGoddess of Death(2003年)くらいだが
この作品は、メンバーの脱退などからオリジナルメンバーが定まらないまま、NunSlaughterのメンバーがヘルプをしたり、
数か所でレコーディングした音源を組み合わせたりして、紆余曲折しながらの作品だったようだ。
それでいて、気持ち悪さ、霧かかった空気の緊張、死や血などデスメタルのあるべき曲想を、見事に表現した類い稀な傑作だったから凄い。
この盤はかなりの回数聴いた超愛聴盤だったが、ついにメンバーが固定し、オリジナルメンバーとしての作品を世に送り出したのが今回の作品だ。
天気の悪い闇夜に鐘の音が響き渡る景色が思い浮かぶ初っ端のイントロ部分に、血に塗れたドゥーミーなギターリフが入った瞬間、ボクは死体
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JAMES BYRD-James Byrd's Atlantis Rising ★★ (2020-05-11 11:30:09)

米国産様式美HM1991年作。
頻繁に聴く盤ではなかったが、なかなかカッコいいなと思い愛聴した時期がある。
Fifth Angelの処女作でギターをやっていた人の作品ということを後から知り、ナルホド、と線が全部繋がった感じだ。
米国産なワリにほんのりと北欧情緒があるな、とは思っていた。普通気付くだろ!というツッコミはナシで。
Fifth Angel時代と同様に密度高めに詰め込んだ作風のワリには、意外とライトに聴けるところがイイ。

FIFTH ANGEL-Fifth Angel ★★★ (2020-05-11 11:19:13)

米国産様式美HM1986年産。
長らくTime to Tellが処女作だと勘違いしており、随分前に後追いで再発盤をゲットした作品。
2ndはボクがダークサイドサウンドに染まる直前に猛烈にハマった盤で、未だにコンテナ収納行きにならずマイルームに常備している。
そういうワケで愛着度は断然2ndなんですが、ゆったりと安定感で聴かせる2ndに比べ、密度の高い迫力あるホンモノ感はこちらが上だ。
米国産でありながら、北欧情緒を思わせるサウンドではボクの中では相当上位に入る。この作品で聴かせるギターは同路線ではナンバーワンの称号をあげてもいいくらい。
中音域にイマイチ透明感が足りないと感じるヴォーカルの声質で若干好みが分かれるかもしれないが、しっかりハイトーンも熱唱している。
全体を支配するしっとりとした湿り気と深みのある哀愁漂う感じは、非常に味わい深く懐かしさを感
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BOLT THROWER-The IVth Crusade ★★★ (2020-05-11 02:32:18)

UK産オールドスクールデス1992年作。
ココのイカレポンチスレで多く語られている化石デスメタルバンドだ。
ボクはBolt Throwerに愛を感じているので、アルバムコンプリートしているが、最もクオリティの高い盤はコレじゃないかと思う。
とはいえ、このバンドには展開下手というスキルがあるので、どの盤にも強力な代表曲になり得るキラーチューンがない。
それでも起伏のある楽曲が聴きたい人は、録音とドラムがポンコツサウンドなIn Battle There Is No Law!を聴くといい。割と多彩なギターソロが聴ける。
また、2nd、3ndはこれでもかというくらいダウンチューニングした重低音がアツい。4thは前ほどダウンチューニングにせず猛々しさを前面に出した。
どの盤も全く同じというワケではなく、一応進化はしているのだ。ただ、劇的に進化した盤というと、この
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BLOOD OF THE SUN-Blood of the Sun ★★★ (2020-05-11 01:25:30)

米産サイケデリックロック2004年作。
粉っぽくストーナー寄りのエフェクトを咬ませて深めの残響音とワウを多用した浮遊感抜群のギターにハモンドが絡む濃厚なサイケデリックサウンドが魅力だ。
よくストーナーロックとして分類されているのを見るが、ストーナー派のストライクゾーンであることは確かだが、ストーナーど真ん中ではない。
そんなジャンル分けで片づけられるほど単純な音楽性ではなく、職人気質なミュージシャンが結集して作り上げたハードなサイケデリックロック、と思って欲しい。
このメンバーたちがこのバンドの前にどんな経歴があるのかはよく知らないが、相当の熟練者であることには間違いない。
力強いロックなヴォーカルと、破天荒なグルーヴ感、ブルーススケールを多用する濃厚な楽曲群は、南米の砂煙の舞う荒野を想起させる。
処女作にして他の追随を許さない格の違うクオリティ。超オ
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BLOOD OF THE SUN-Blood’s Thicker Than Love ★★★ (2020-05-11 00:52:18)

米産サイケデリック・ハードロック2018年作
昔はワリと濃いストーナー色を出す音楽をやっていたが、最近はそのテイストを残しつつハードな、ヴィンテージ臭のする音楽をやっている。
初期作と違い、ストーナーとメタリックなハードロックの丁度中間くらいの質感のギターで、異様にサイケデリックで渋みがある。
昔の作品から一貫してキーボードが良い仕事をしており、特にハモンドオルガンがメチャカッコいい。ギターとハモンドの掛け合いは相当アツい。
音ひとつひとつへの魂の込め様が違う。ギターソロや鍵盤のフレージングひとつとってみても、やたら玄人臭のする熟練の気合を感じさせる。
米産はあまり追いかけないんですが、このバンドはちょっと格が違うので追いかけてます。こういう路線では今一番カッコいいんじゃないかな。

FATHER BEFOULED-Revulsion of Seraphic Grace ★★★ (2020-05-10 22:57:38)

米産デスメタル2012年作。
低く唸る下水道ヴォイスは王道で、クールで派手さがなく、とても心地よい重低音ヴォイスだ。
ドゥーミーなパートのドラムの質感や、ネットリ感あるギターの音、更にそこから爆発的にテンポアップする感じや・・・
ギターソロの音の運びなどが、大御所Autopsyの質感にとても近く、オールドスクールデスメタラーのツボをやたらつきまくる。
これ以降にも作品をリリースしているのをさっき知ったが、一聴した感じ、このAutopsy的質感はこのアルバムが最も色濃い。

ENCOFFINATION-O' Hell, Shine in Thy Whited Sepulchres ★★★ (2020-05-10 22:34:09)

米産ドゥーム2011年作、随分前にローランDeath氏に勧められてゲット。
Justin Stubbsという人のプロジェクトらしいが、ミキシングやジャケ・ライナーのデザインまでやってるようだ。
ジャケ・黒地にゴールドで描かれたライナーのデザインがまず素晴らしい。
重く引き摺るような、ややこもり気味の閉塞的なギターが真性で背徳的で、まるで邪教で苦行を課せられているかのよう。
そんな禁忌に触れたような世界観が大きな魅力だ。
この人はIsoratorという延々と暗ーい音空間のダークアンビエント作品も作っているようで、特に「音作り」にコダワリがあるんだろう。
Father Befouledというバンドにも名を連ねているが、そこでの音作りに大きく貢献していることがこの盤の音から伝わってくる。

ARTCH-Another Return ★★★ (2020-05-10 21:47:16)

ノルウェー産正統派パワーメタル1989年作。
1990年初頭は、正統派パワーメタルバンドがワリと一世風靡していた時代で、90年にはVicious Rumorsが処女作をリリースし、
91年にはMetal Churchが「Human Facter」、Armored Saintが「Symbol Of Salvation」という名盤をリリースした、パワーメタル路線全盛期。
3作品ともパワーメタルフリークを唸らせる作品だった。しかし、当時日本では全く無名だったArtchが全く同じ時期にFor the Sake of Mankindをリリースし、
それらの名盤と肩を並べる(ボクとしては「超えてしまった」)パワーメタルを聴かせてくれた。当時のバンド仲間もこぞってこの作品をゲットしていた。
恐らくこの2ndで一気に知名度が上がった(それでも無名かもしれない)と思うが、当時
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QUORTHON-Purity of Essence ★★★ (2020-05-10 19:56:05)

スウェーデン産正統派メタル1997年作。
Bathoryのクォーソン愛を感じる人向けのファンディスクだ!
お得意のヴァイキング作品は一切収録されておらず、1曲目「ロックンロール」から始まり
純粋なヘヴィメタルやアメリカンなハードロック、バラード、アコースティックな歌モノなど
普段のクォーソンでは考えられないジャンルの楽曲をヘヴィなギターをバックに音痴に歌い上げる驚愕の作品だ。
コレが結構カッコいい曲もある。ただ、コレはBathory好きのあくまでファンディスクなので真剣に聴いてはダメだ。
特にBathoryを知らない人が聴いても何の感動もない。ただ、Bathoryファンであれば、かなりの好盤でマストな作品だ!

PORTAL-Vexovoid ★★★ (2020-05-10 17:54:41)

オーストラリア産アヴァンギャルドブラック2013年
ベーシストがチェンジしているみたいだが、音楽性や方向性は変わらず、録音状態が少し向上して、更に迫力を増した。
音像が真っ黒いノイズの塊で、雪崩のように、怒涛のように襲い掛かってくる。
拍子が一定ではなく不規則なので、先が読めない不安感を煽られ、暗黒の渦に放り込まれる。
現在エクストリームサウンドではこのバンドを凌ぐバンドはいないと言えるくらい凄まじい。
ボクには少ししんどい。しかし、最高潮に激しく重くアヴァンギャルドな音楽性を求める人には神盤になるだろう。

PORTAL-Swarth ★★★ (2020-05-10 17:35:03)

オーストラリア産アヴァンギャルドブラック2009年作。
ウチにはPortalはこの作品と次作Vexovoidの2枚がある。音像はデスメタルとブラックの中間くらいな音。
猛烈な激しさと音圧が特徴で、派手さがなくクールなスタイルが真性さを醸し出している。
楽曲は複雑な展開を見せ、テンポの緩急がスゴイ。よく演奏が合わせられるなと感心するくらい。
もうとにかく圧倒的な真っ黒サウンドが聴きたい人は、このバンドは避けて通れない。

RAVENTALE-Mortal Aspirations ★★★ (2020-05-09 21:22:34)

ウクライナ産独りブラック2009年作。
前作は繰り返しの美学を前面に出しその没入感に喜びを見出す上級者向けな内容だったが、その手法は一部残しつつ、楽曲として再構築したような作品。
そういう作品なので、前作で培われた職人気質な音作りであると同時に、より多くのリスナーにも受け入れられる内容に変貌した。
シンフォニックブラックフリークやゴシックメタルフリークにとっては神盤になるかも知れない。
独りブラックなワリに全パートが洗練された音で構成されており、とても深みのあるサウンドが魅力だ。
闇夜を飛ぶ鳥ジャケは、叙情的でドラマチックなサウンドにピッタリフィットしており、額に飾っておきたいほど美しい。
ブラックメタル的な音ではあるが、ブラックメタル的音圧やガナリ声というのは一部分で、音圧やヘヴィさで圧倒するタイプではない。
タイトルが示すように(死の願望とで
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RAVENTALE-Давно ушедших дней ★★★ (2020-05-09 20:52:32)

ウクライナ産独りブラック2008年作
ブラックとはいってもブラストしない、ヴォーカルもたまに入っても音像の中に霞んでいるような声。ギターの音がブラック的だがゴシック的にも聴こえる。
4ビートで淡々とほぼ同じようなパッセージをひたすら繰り返すスタイルで、起伏のある曲展開を望むリスナーは絶対に手を出してはいけないサウンドだ。
その繰り返しへの没入感に鬱々と浸りながら、曲が進むに連れて音質が変化する砂のようなギター&密かに絡むシンセの音にノスタルジックな憂いにも似た感覚を覚える。
聴き手によって感じ方は変わるだろうが、ボクがこの作品から受ける感覚は、曲が進むにつれて季節が移り替わり、やがて冬がくる、というような情景が思い浮かんだり
あるいは、曲が進むにつれて、走馬灯のように記憶が過去に遡る、といった感覚に陥ったりする。そんな曲想が感じられるこのジャンルとしては珍し
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GAME OVER-Burst Into the Quiet ★★★ (2020-05-09 02:10:50)

イタリア産スラッシュ2014年作。
バンド名がダサくてイイ。ジャケで横たわるレディは一体何のゲームに巻き込まれたのか?
とりあえず若手バンドなのに全く新時代要素を含まない化石のような直球スラッシュを聴かせる。
疾走感溢れ、非常に抜けの良いドラミング、明るく元気でエネルギッシュで、とても聴きやすく、なかなかカッコいい。
コーラスやブレイクの入れ方、メロディアスな聴かせるフレーズではなく、とにかく盛り上げようとするギターソロなどなど
スラッシュ全盛期の息吹がふんだんに詰め込まれたサウンドに圧倒される。しかもA級になりきれていないB級テイストがいい。
これ以降の作品は直球スラッシュからチョイ外れた感があり、ボクはこの盤が一番好きだ。

HYPONIC-Black Sun ★★★ (2020-05-09 01:22:41)

香港産デスメタル2001年作。
どちらかというと次作のThe Noise of Timeの方を多く聴いているが、この盤も相当渋いデスメタル作品。
あまりメタルに馴染みがないお国柄のように思えるが、侮るなかれ。デスメタルバンドではボクの中では相当上位に位置するバンドだ。
音像がとにかく真っ黒く、静かなる激しさというか、重低音で刻み、時にドゥーミーに、不穏な不協和音を織り交ぜながら聴かせる。
ヴォーカルも低音のデスヴォイスに徹底しており、派手に聴かせることはなく、終始クールだ。そういうスタイルがこのバンドの魅力。
ややオールドスタイル寄りだが、多くの大御所デスメタルバンドに全く引けを取らないどころか、凌駕するほどのクオリティを誇る。
オールドスクールデスメタルフリークは必聴盤だ!

BATHORY-Blood on Ice-One Eyed Old Man ★★★ (2020-05-08 23:29:58)

Bathoryはスローなウォーメタルが真骨頂ということはわかってるんですが、このアップテンポな曲は大好きな曲。
途中からハリウッド映画のワンシーンのような、老魔術師的な声の語りが入り始め、徐々に耽美で神々しいSEが入り始め、
フェードインで分厚いギターが更に盛り上げていき、劇的な展開がくるぞ!くるぞ!と思わせておいて・・・
「イエーイ!!!」というクォーソンの盛大に音程を外すシャウトに腹筋が割れそうになるほど悶絶する。
もうね、この人のこういうセンスが大好きなんだよ。

BATHORY-Blood on Ice ★★★ (2020-05-08 22:59:19)

スウェーデン産ヴァイキングメタル1996年作
Bathoryのヴァイキング作品中、完成度という点では他のアルバムに譲るが、インパクトという点ではこの作品がナンバーワンかも知れない。
録音年の異なる作品の寄せ集めのため、曲毎の音質が異なる上、音痴なクォーソンの「歌」を前面に出す楽曲が多い、という凄まじい作風。
ところが、お得意の鈍重ヴァイキングサウンドのみならず、バラード調の曲や、疾走曲、様々なエフェクトや語り口調の挿入などかなり気合の入った楽曲群が
ドラマチックに展開する。ラストなんてヤケクソでブラストに近い音圧で締めくくり、いつもの心地よい脱力感を体験できる。
腹筋が割れそうなほど笑える音痴な寄せ集めポンコツサウンド紙一重な作品でありながら、冒険譚ハリウッド映画1本観たかのような充実感が体験できる超問題作です。
Bathory上級者マニア向け作品で、
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CIRITH UNGOL-Paradise Lost ★★★ (2020-05-08 01:48:36)

ボクは愛着や個性などトータルではKing of the Deadが最も好きだが、純粋に楽曲内容では、他の人たちが書き込んでるように、こちらの方がクオリティが高い。
録音状態は少しずつ向上しつつも、低音が薄目の録音は変わらず。過去作はそれがチープさの大きな要因なんですが、この盤はその録音状態が丁度良い。
ジャケが示す通り、Manowar的な世界観がより前面に出て、あの癖のあるヴォーカルがその世界にフィットしているから素晴らしい。
ミドルテンポメインの正統派エピックメタル、Manowar的世界観なジャケ、クオリティ高い楽曲、チープな録音がマッチ、これだけ揃ったら
もうB級のダメバンドではなく、この路線の注目バンド最右翼ですよ!

CIRITH UNGOL-King of the Dead ★★★ (2020-05-07 22:52:04)

某誌で酷評を受けたFrost and Fireは、軽音楽部に入りたてのバンドマンのようなポンコツ感と、ダサくクドい楽曲などから
酷評を受けても致し方ないネタアルバムでしたが、2作目で楽曲クオリティが大きく向上、演奏技術も安定している。
ゆったりとしたテンポで聴かせる正統派HM路線が好感触で、癖の強いヴォーカルが味わいと思えるから、ボクは相当好きな作品。
バンドのポテンシャルは決して悪くなく、粗悪な録音状態で随分と損をしていると思う。しかもローファイな感じが味わいに繋がってるとは言い難い。
そういうワケで、このバンドは作品をリリースするたびに録音状態と演奏がクオリティアップしていくので、後期作品をオススメするが、
ボクは内容もさることながら、ジャケにかなりこだわるジャケフェチなので、生涯5本の指には入ると思われるステキなジャケデザインと
前作のポンコツ臭
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Paralex-Key to a Thousand Doors ★★★ (2020-05-07 22:20:57)

スゴイ。だーれも書き込んでいないが、このバンドが登録されている!
詳細の情報はもう覚えていないが70年代後半あたりから活躍するNWOBHMバンドで、ボクが高校生当時にNWOBHMにハマった時期
友人の先輩バンドマンのひとりが、Paralexの音源を持っていた。アルバムタイトルすら覚えていない。
ただ、その当時NWOBHM勢で比較的名が知れていたAngel witchやWhite spiritと比較しても全く引けを取らないどころか
かなり高度な演奏技術や、ツインリードで聴かせるかなりカッコいいサウンドに当時は驚いた。
で、「Kye to a Thousand Doors」というアルバムがココに登録されているので、調べてみたら、どうやら2016年に再発されているようで
動画で簡単に視聴することもできる。ボクが当時聴いたのはコレだ。再発されてるのなら買おう。
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HELL-Human Remains ★★★ (2020-05-07 21:55:22)

UK産NWOBHM寄り正統派HM2011年作。
無名と思ってたが、結構な書き込みがあって驚いた。地元ではかなり評価されているようだが日本ではあまり知られていない・・と思っていた。
NWOBHMの息吹を残しつつ、バンド名が示すとおり、魔性を帯びたサウンドを聴かせる、Angel Witchに近いコンセプトを持つバンドだが
楽曲構成はかなり手が込んでてレベルが高い。次作で70年代から引き継がれるNWOBHM的息吹がほぼ消失してしまうので、そういう色を求めるならこっち。
ヴォーカルの自殺やレーベル倒産などリリースまでにいろいろ紆余曲折があったのは、ここの書き込みで知ったが、音楽性を語る上で重要なのは
70年代にNWOBHMバンドとして活動していた、ほぼ無名バンドParalexのメンバーが加わっていることで、そのテクニカルな音楽性がほんのりと感じられることだ。

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SHAPE OF DESPAIR-Monotony Fields ★★ (2020-05-07 20:52:50)

フィンランド産ゴシックドゥーム2015年作。
ここまでの作品は、フューネラル臭まで感じられないゴシック寄りな淡々と流れる感じのドゥーム路線で
新作発表の度に内容も深化しつつも、大きく音楽性を変えることなく、安定感のある作品を発表してきた感がある。
ヘヴィさで聴かせるタイプではなく、各々のパートが織りなすハーモニーをじっくり聴かせる路線ではかなりの好盤。
とはいえ、ボクの中では徐々に順位が下がりつつあり、あまり頻繁に聴く盤ではない。
決してダメな作品ではなく、むしろ素晴らしい内容なんだけど、フィンランド産特有の濃さを期待してしまう。
次作は既にリリースされているが・・・また近いうちに買ってみようと思う。

SHAPE OF DESPAIR-Shades of... ★★ (2020-05-07 19:51:44)

フィンランド産ゴシックドゥーム2000年作。
一応ドゥームサウンドだが、ギターの味わいはあまり奥深くなく、世間でフューネラルドゥームと言われながらも
ボク自身はあまりフューネラル臭を感じず、ゴシックサウンド的な位置づけにあるバンド。
曇り空を思わせる深めの残響音が素晴らしく、濃いカルト臭漂うシンセ&ヴォーカルの存在感が大きい。
正直、Shape of Despairは、今のところこの作品があればいい。これ以降、Monotony Fieldsまで所持しているが
どうも処女作品を凌ぐ進化を感じない。

GOATSNAKE-Black Age Blues ★★ (2020-05-07 14:28:58)

米産ドゥームロック2015年作。
既に解散終了したバンドだと思っていたが、15年ぶりにアルバムをリリース。
メンバーのポテンシャルが高いので、作品のクオリティは高く従来のGoatsnakeがツボの人には必聴盤だ。
ただ、ボクはGoatsnakeの作品はライトかつロック要素が強くて、濃厚にハマるまでには至らないのが正直なところ。
今作も同じで、熟練の納得の作品なんだけど、お手軽に聴けるカッコいいドゥームロックサウンドという感じだ。
ゴスペルのような女性コーラスが入ったりして、ジャケのような荒野の教会のイメージにはしっくりハマる。
ゴスペル以外にもハーモニカが入るなど、米国情緒が色濃いので、寒さを求めるボクには若干フィットしないのだろう。
チョイとダメ出ししてしまったが、この盤から感じられる本気度は高く、今後も追いかけたいと思う。

KHANATE-Clean Hands Go Foul ★★★ (2020-05-07 13:43:15)

米産アンビエント・ドローン2009年作(遺作)。
既に解散後に発売、発売から数年後に見つけて、若干今更感を胸に秘めつつもゲットした作品。
しかし、当時Khanateの音楽性に衝撃を受けたリスナーは必ずゲットすべき盤だ。
とはいえ、アンビエントな音空間が占める割合は結構多く、もはやドゥームやスラッジの範疇で語りきれる音楽性ではなく完全にドローン化した作品だ。
ありがちなモノクロの石床ジャケが示す通り、冷たい石床にいる孤独感、空気は冷たく、ヒリヒリとした緊張感が張り詰めている。
そういうアンビエント空間で不安を煽りつつ、絶叫ヴォイスと暴虐的なギターから発せられる重圧と様々な倍音が聴き手を圧し潰す。
たまたまなんだろうが、「遺作」というのもこの冷たい音楽性を際立たせる一因になっている。
真冬にちょっと湿気た重めの冬用掛布団を数枚重ねて聴いてみたい、圧死
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MISFITS-Legacy of Brutality ★★★ (2020-05-07 13:04:53)

米産パンク1985年作。
完全にダークサイドな魔力に魅了される以前のグレンダンジグが在籍していたバンドで、ボクはMisfitsはグレン在籍時のサウンドしか受け付けない。
Misfitsの作品群はやたらシングルが多いし、紆余屈曲あり判りやすく順番にリリースしていないなどで非常に蒐集しづらい面があるんだけど
一番ハマって聴いたのはこのベスト盤である。音楽性は随分とパンクロック寄りで、弾けるような勢いはもちろん魅力のひとつなんですが
やっぱり最もカッコいいのはヴォーカルのグレンの説得力のある、全身から毛が生えそうな男臭い歌なんです。
喧嘩別れして以降、グレンが抜けたMisfits作品は1枚も買わなかったが、4年程前にグレンが再加入してオリジナルメンバーMisfitsが復活しているらしい。
もし今後Misfitsの新作が発表されれば、マストな作品であるに違いな
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KYUSS-Sons of Kyuss ★★ (2020-05-07 12:27:54)

米国産サイケデリックロック1990年作。
ストーナーロックバンドKyussの前身、バンド名を改名する前の作品なので、実質処女作にあたる作品。
この頃はストーナー要素というのは無いが、Kyuss作品中、好きなアルバム3番手くらいだ。
若干つぶれ気味のギターサウンドと、ローファイな録音状態、小さなライブハウスを思わせる浅めの残響音が妙にシックリくる。
また、ボクが昔ハマったグレンダンジグ在籍時のMisfitsに歌い方が似てる部分がほんの少しあって、結構ツボに入った。

KYUSS-Welcome to Sky Valley ★★★ (2020-05-07 12:12:46)

米国産ストーナーロック1994年作。
Kyuss作品中、最もストーナー要素の強い作品だろうと思う。
ボク自身があまり「ストーナー」という言葉を当時シックリと受け入れなかったこともあって、
購入当時は単にサイケデリックロックのうちのカッコいいバンド、という位置づけで聴いていた。
ジャリジャリ感のあるギターサウンドがカッコいいと同時に、スペーシーな酩酊感が素晴らしい作品で
現在は「ストーナーロック」という言葉を受け入れた自分にとっては、そのサウンドのど真ん中にある音楽性だろうと感じている。

KYUSS-...And the Circus Leaves Town ★★★ (2020-05-07 11:53:29)

米産ストーナーロック1995年作。
ボクはそもそも寒い音楽が好きなので、米国産ロックサウンドをあまり積極的にチェックはしないし
Kyussを蒐集し始めた頃には既にQueen of the stone ageを先に聴いていたので
解散後数年以上経ってから、この盤から順々に遡って聴いたんですが、最も好きな盤はコレですね。
我が家にはドープスモーカー向けドゥームで濃厚に石化できる作品が多くあるので最近はあまり手に取る機会はないが
購入当時は結構ハマった。この盤はKyuss作品中、落ち着いた感じと、ストーナー要素がそこまで煙たくなり過ぎないところが
むしろお手軽でクールでカッコいいと感じさせる。

AUTUMNIA-O'Funeralia ★★★ (2020-05-07 02:32:47)

ウクライナ産シンフォニックドゥームメタル2009年作
過去2作品に比べ、音質がクリアになり、整然とした印象。元々ライトで聴きやすいが、更に聴きやすくなった。
路線は変わらず、オーソドックスなゴシック寄りドゥームで、ドラマチックな楽曲を聴かせる。
音質向上のせいか、静寂さの存在が緊張感を生み、霊的なシンセもより際立ち、淡々とメランコリックに没頭できる作品になっている。
たまにピアノが余計でくどく感じることがあるのが残念なところだが、この路線のサウンドとしてはかなりクオリティが高いと感じる。

AUTUMNIA-By the Candles Obsequial ★★ (2020-05-07 02:11:55)

ウクライナ産シンフォニックドゥームメタル2006年作。
処女作から1年足らずで新たな作品をリリース、前作と音楽性は変わらず、楽曲のクオリティの高さはそのまま引き継がれている好盤。
ゴシックメタルに近い音楽性で、斬新な個性があるというよりは、ヘヴィなギター、メランコリックなアコギ、湿り気のある深めの残響音
たまに女声なども入るという、オーソドックスなスタイルでしっかり聴かせる感じで、ワリとライトに楽しめるのがいい。

ABSTRACT SPIRIT-Theomorphic Defectiveness ★★★ (2020-05-06 22:22:55)

ロシア産フューネラルドゥーム2013年作
前作でドゥームでは珍しくアヴァンギャルドな一面を感じさせた方向性から、再び原点回帰、鈍重なギター中心の超正統派フューネラルドゥームだ。
ギターの絶妙な歪み、掻き毟るような倍音部分の鳴らし方は、もはや熟練の技、そこに適度に控えめなシンセがこれまた良い感じで絡む。
2ndは音もさることながら楽曲の素晴らしさに衝撃を受けたが、今作の聴きどころはとにかくギターの「音」そのものの質の高さにある。
前作の不満点を解消し、音楽性はフューネラルドゥームど真ん中のシンプルさを保ちつつ、熟練の演奏技術が光る、中身の濃い作品だ。
この盤の最後には、Skepticismの超鉄板曲「March October」のカヴァー曲が収録されているが、もはや本家をも凌ぐ大迫力だ!
もうこれはフューネラルドゥーマー必聴の神盤で、このバンドはこの先ど
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ABSTRACT SPIRIT-Horror Vacui ★★ (2020-05-06 22:08:12)

ロシア産フューネラルドゥーム2011年作
もう前作で頂点を極めてしまった感もあるこのバンドが、次はどんな手法で死亡させてくれるのかと思ったが、ボクは前作の方が断然好きである。
この盤は、前作に比べてよりギター以外のパートの比重が強く、シンセが相変わらず素晴らしい仕事をしている。
そして、より実験的なアプローチで攻めてきていると感じられる。なので、アヴァンギャルド&ドゥームがツボならきっとハマるだろう。
前作より更に超絶スローにテンポダウンし、ギターは非常に重いんだが前面には出ておらず、ギターとシンセが織りなす音空間を楽しむ、といった音楽性だ。
前作以上に超上級者向けで、ボクはスゴイ疲れる。コレはコレでアリだが、もっとギター中心のフューネラルドゥームを聴きたいというのが正直なところ。

ABSTRACT SPIRIT-Tragedy and Weeds ★★★ (2020-05-06 21:58:06)

ロシア産フューネラルドゥーム2009年作
フィンランドドゥームの大御所Skepticismからの影響を強く感じさせる真っ黒な死をイメージさせる真性葬式サウンドだ。
処女作のクオリティの高さもかなりのものだったが、突然変異のように凄まじい作品を作り上げている!
Skepticismを思わせる重く地鳴りのようなギターの刻み方、オルガンの使い方は本家をも凌ぐクオリティの高さだ。
全員素晴らしい仕事をしているんだが、特に絶妙な不協和を響かせるシンセが良い仕事をしている。
アルバムタイトルにもなっている1曲目の不穏な呪いのコーラスで、まず聴き手を不安のどん底に陥れる。
2曲目はこのジャンルでは珍しい3拍子のワルツ形式で、狂気に満ちた瘴気・死臭に襲われ、3曲目に入る前にはもう再起不能だ。
フューネラルドゥームど真ん中の音楽性でありながら、様々なアレンジ、仕掛
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ALCEST-Les Voyages de l'âme ★★ (2020-05-06 20:33:53)

当時ジャケ買いした作品で長らくコンテナに収納していましたがアゴ氏のオススメで、やっとコンテナから出してここ数日改めて聴いています。
光り輝く草原と森の通り道に鳥がいるようなジャケの世界観、独自に思い描いたファンタジーを歌詞にしているところに魅力を感じる。
歌詞が全部フランス語で、独特のイントネーションから異国情緒が感じられるかと思ったが、アトモスフェアな残響音と同化しがちであまり差異を感じないのは惜しい。
ブラックメタル的アプローチはごく一部で、ブラストパートやブラック様式的ヴォーカルは曲展開を盛り上げる一要素として使われ、黒くなくエモーショナルな感じだ。
シューゲイザーな感覚が全体を包んでおり、魂をテーマにしていると思われるコンセプトに非常にマッチしている。
最近、ブラックメタル様式の演奏ながらエモーショナルorシューゲイザー的な作品が流行っているのかな。
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PARADISE LOST-The Plague Within ★★ (2020-05-05 21:58:31)

UK産ゴシック2015年作
前作で初期作品への原点回帰を垣間見せた感じだが、この作品では更にその志向が強まり、濃さが増している。
どーしても初期作品と比較してしまうので、作品としては及第点評価になってしまうが、少なくともギターのネットリ感は相当クオリティ高い。
どうして歌ってしまうかなぁ・・・と相変わらずコレジャナイ感を胸に秘めつつ聴いている。
また、ギターや歌のハーモニーを意図的に聴かせるような感じもいらないんだよなぁ・・もっと無骨でいいのに。
ただ、徐々に初期の真性さを取り戻しつつあるのは確かだ。

PARADISE LOST-Tragic Idol ★★ (2020-05-05 21:48:45)

UK産ゴシック2012年作
初期作品で衝撃を受けたボクとしては、初期2作品が神盤、3作目は佳作、それ以降は全く受け付けないサウンドで
長年コレジャナイ感を胸に秘めつつも、一応はチェックし続けている。
デスメタル黎明期に多くのバンドがスピードや音数によるアグレッシブ志向になる一方で、ドゥーミーな重さで登場した処女作は異端だった。
まだゴシックメタルというジャンルが確立されておらず、デスメタルの枠組で登場した2作目Gothicは、当時はこれほど頭痛を引き起こす程のデスヴォイスは希少で
かつ、女声を取り入れたサウンドというのも珍しく、ローファイ志向ながら神々しい耽美さが宿る世界観に圧倒され、これ以降、ゴシックメタル作品を漁るきっかけになった。
少なくとも初期作品のショックをタイムリーに体験していると、それ以降の、ヴォーカルがクリーンに歌うような作品はコレジャ
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