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kamiko!さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 401-450
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OSSUARIUM-Living Tomb ★★★ (2020-05-26 00:53:02)
米国産オールドスクールデスメタル2019年作
水に浸かった石造りの墓所のような廃墟のジャケ、裏ジャケは墓地に立つバンドメンバーのモノクロ写真。
「Living Tomb」というアルバムタイトルなどから、オールドスクールデスど真ん中の予感がしてゲットした作品。
適度にドゥーミーなテンポで、ブラスト等スピードや勢いに頼ることなく、湿気と霧を感じさせる雰囲気が素晴らしい。
ギターは血糊を思わせるザックリ感のあるリフを刻み、アヤシげな気持ち悪いギターソロを奏でる。
特にズトボコなドラムがいかにも80~90年代のB級デスメタルテイストで、とても良い仕事をしている。
ジメジメ、ドロドロ感がやたらツボにハマり、オールドファン納得の味わいが楽しめる、オールドスクール王道デスメタルだ!
この時代にこういう音を追求するバンドに出会えることは滅多になく、運よくジャケ買
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WITH THE DEAD-With the Dead ★★★ (2020-05-25 22:35:31)
英国産ドゥームメタル2015年作
リードリアンとElectric Wizardのドラム&ベーシストによるドゥームバンド1st・・・このメンツだと
もう聴く前にどんな音か想像できるが、予想を裏切ることのない、ファズかけまくりの壮絶にヘヴィなサウンドだ。
とにかくElectric Wizardクラスの重量感を求めるなら、コレは必聴盤だ。
リードリアンのプロジェクトTeeth Of Lions Rule The DivineのRampton(2002年作)あたりの重量感がある。
最近はボクはこのテのヘヴィさは年齢を重ねたからか少々疲れるので、あまり聴く盤ではなく、次作も未所持だが、
ヘヴィ・ドゥームファンはコレはバイブルとして携帯しておかなければならない。
IZAH-Sistere ★★★ (2020-05-25 00:12:42)
オランダ産ポストロック2015年作
ジャケに描かれる林、ジャケ裏の密林、空や小路が板の木目のような画風、多分ボクが所持してるのはスウェーデン盤だが
硬めの材質の紙を使用した紙ジャケが、紙ではなく薄い板のように感じられ、異様に木の質感を前面に出したデザインが優秀だ。
歌詞カードがないので曲のタイトルが意図するところは判らないが、少なくとも一般的なドゥームやメタルの世界観とは明らかに異なり
知的で、内向的で、印象的なテーマがあるのだろう、と思わせる。10分超の3曲の後、アルバムタイトル曲が30分超という大作主義だ。
ブラックメタル、ドゥーム、スラッジ、シューゲイザーなどの演奏様式を組み合わせ、時に激しく、時に静寂を感じさせ、時に叙情的に、
いろいろな感覚を呼び起こさせる起伏に富んだ楽曲、細部にまでこだわっているアレンジは、かなりレベルが高い。
チリチ
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SHATTERED HOPE-Waters of Lethe ★★★ (2020-05-24 22:26:22)
ギリシャ産フューネラルドゥーム2014年作
ジャケは前作よりも更に地味になり、ジャケの文字すら薄すぎて見づらい。茶褐色モノトーンジャケに全く色彩はなく
その色気のナイ地味すぎるジャケを見ると、もはや人生に希望が持てないホドに打ち砕かれたのか、とアーティストたちが心配になる。
一応ケースの裏ジャケは茶褐色ながら山と雲の風景が描かれているが、ホントに地味なバンドだ。単にジャケに金かけてないだけかも知れんが。
音楽性は前作の延長上で、全くコマーシャルなところや、明るさなど一切無い、ど真ん中フューネラルドゥームを展開する。
他バンドに比べて際立った個性は相変わらずナイ。音圧もヘヴィだが、決してスゴイ重量ではない。
ヴォーカルもありがちなデスヴォイス、シンセも適度・・・なのに、その音楽性に没頭してしまうから不思議だ。
ホント、きちんと楽曲を作ってる。終始超
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SHATTERED HOPE-Absence ★★★ (2020-05-24 22:14:15)
ギリシャ産フューネラルドゥーム2010年作
バンド名を直訳すると「打ち砕かれた希望」だ。そのまんま、直球の人生残念ドゥーム決定版だ。
ヘヴィなギター、ムードたっぷりのシンセ、もう立ち上がれないほどに遅いテンポ、唸るようなヴォーカル。
その全てが鬱系ドゥームど真ん中の音楽性で、こういうMournful Congregationぽい世界観のドゥームはワリとよくある。
しかし、このバンドは決して際立った個性派ではないのに、集中力が途切れることなく、その音楽性に浸ることができる。
それだけ、しっかりした楽曲構成力があり、ドラマチックで静かなる迫力を秘めているのだ。
ジャケを含め、非常に地味な印象のあるバンドだが、結構奥深く聴き応えがある。
YOMI-Land of the Rising Sun-Sakura ★★★ (2020-05-24 20:05:23)
さーくーらー さーくーらー のーやーまーもーさーとーもー みーわーたーすーかーぎーりー
かーすーみーかーくーもーかー あーさーひーにーにーおーうー
さーくーらー さーくーらー はーなーざーかーりー
さーくーらー さーくーらー やーよーいーのーそーらーはー みーわーたーすーかーぎーりー
かーすーみーかーくーもーかー にーおーいーぞーいーずーるー
いーざーやー いーざーやー みーにーゆーかーんーーー(深ーいグロウル)
と、割と本格的なデスメタル演奏をバックに、桜桜の歌詞を全てデスヴォイスで歌い上げる狂気の曲。
他の曲では大したことない演奏なのに、ドラムの手数が多く、全力で桜桜を演奏しているので
相当体力を奪われる。しかし、またそこにB級愛が芽生えるのだ!
YOMI-Land of the Rising Sun-Katsu! ★★★ (2020-05-24 19:49:42)
ヴォーカルの人は結構日本語を勉強してるんだろう。尺八が鳴り響く中、北条時宗の時代劇と思われる寸劇のセリフを
何を言っているのかわかりづらい訛った日本語で演じたのち、「かーーーーつ!(喝)」というシャウトが入ったかと思うと
その世界観とは全くかけ離れた疾走感溢れるデスメタルサウンドに突入する。
曲中でも、武士のセリフと思われる聴きとりづらい日本語が挿入され、一生懸命聴きとろうとするも
その疾走感のため、ワケが判らないまま、置いてけぼりにされるという時代劇風デスメタルに悶絶する。
また、人を小バカにしているように聴こえる尺八が終始鳴り響き、曲が終わる頃には、妙な倦怠感とB級愛が芽生えるのだ!
YOMI-Land of the Rising Sun ★★★ (2020-05-24 19:33:39)
ラトビア産和風デス・フォークメタル2018年作
辺境メタルで近年最もインパクトのあった、愛情を注ぎたくなるポンコツかつイカレポンチなB級作品はコレだ!
真っ赤な夕日の前に鳥居が描かれ、左上にはキチンと「黄泉」と漢字でバンド名を書いているジャケの存在感がスゴイ。
三味線と尺八を操るデスヴォイスヴォーカルのいで立ちは、柔道着にハカマ。ベースのジャンルはデスメタルなんだろうが
やたら和にコダワリがあり、バッキングは陰旋法のコード進行を駆使し、三味線を掻き鳴らし、アヤシげな尺八がコダマする。
いかんせん、三味線や尺八が目立ちすぎ、ヴォーカルも自己主張が強すぎて、ドラムやギターが全く目立たず、
最初は単なる和風デスメタルじゃん・・とやや退屈な楽曲に飽きてくるんですが、4曲目あたりから過剰な日本かぶれっぷりに
圧倒され、悶絶必至のネタ曲を披露してくれる。
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POEMA ARCANUS-Transient Chronicles ★★★ (2020-05-24 18:26:47)
チリ産デス・ドゥーム2012年作
処女作の頃よりも演奏技術が洗練され、もちろん録音状態も向上し、全体的なクオリティがアップ。
過去作に比べてアヴァンギャルドな一面が落ち着いたように聴こえるのは、アングラ臭の抜けた音質向上のせいだろう。
決してアヴァンギャルドな面が薄れたワケではなく、リフ構成・リフそのものや、異空間を彩るパルス音など
結構手の込んだ内容となっている。濃厚な呪術的なドロドロ感は処女作に譲るが、この作品でも音痴な低音ヴォーカルが
呪いの言葉を呟くように歌い、どこか気持ち悪い感覚を引き起こす。
ボクは処女作のローファイ仕様の方が好みだが、コレはコレで、ハイクオリティな録音でズッシリ重いサウンドが魅力的だ。
キャッチーさがナイし、変拍子が多いのもあって、耳に馴染むには少々時間がかかるかも知れないが
繰り返し愛聴していると、徐々にその
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REENCARNACION-888 Metal ★★★ (2020-05-24 17:20:48)
コロンビア産ウルトラメタル1988年作
辺境メタルを漁っていると必ず出くわすのがコレ。メタル文化があるのかと思いつつ、このバンドの作品は2枚ゲットしている。
確かにブラックメタルに聴こえなくもないが、独特な音楽性で、自分たちはウルトラメタルと言っているようだ。
少なくとも、ナマ音に近いギターやドラムのバタバタ感や粗悪な録音状態は、ムーディーに働いているとは言えないが
このバンドが作る曲は、前衛的というよりは、ヘンテコな曲で突拍子もない、破天荒な感じだ。
録音がポンコツなので、ダメ作品と思う人もいるかも知れないが、前衛さが洗練されていないだけでこういう作風は珍しい。
コレがコロンビア情緒なのか、と勘違いしそうだが、単にこのバンドの個性なんだろう。
後期作では、若干脱ブラック的な音で、前衛路線から若干普通になった、と思わせておいて、明らかにメタルから
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ACID WITCH-Stoned ★★★ (2020-05-23 23:47:11)
米産サイケデリック・ドゥーム2011年作
満月の日に、松明を掲げる大勢の人々の前で、十字架を持った神父と魔術師が対峙するシーンが、劇画タッチで描かれるジャケ。
サイケなギター、ハモンドオルガンなど70~80年代の古めかしい様式を感じさせるスタイルで敢えてレトロ感を出し
デフォルメされたゲロゲロのヴォーカルを載せて、コミカルにB級ホラーの世界を創り出している異色作品。
こういうユーモアたっぷりの楽しい世界観のサイケデリックサウンドが好きな人は相当ハマるだろう。
このバンドは3作品リリースしているが、ボクはこの作品(2nd)が一番ツボにハマり、この作品のみ所持している。
NOKTURNAL MORTUM-Lunar Poetry ★★★ (2020-05-22 22:15:52)
ウクライナ産シンフォニックブラック1996年作
ペイガンメタルにハマり始めた頃に知り、2000年以降にゲットした作品。アルバムタイトルから感じられる浪漫と
針葉樹林が美しいジャケがボクのツボを突き、結構当時は繰り返し聴いた愛着のある作品。
ここで語っている人たちが言うとおり、録音状態は万全ではないが、そのローファイな感じがむしろ雰囲気アップに繋がっている。
ブラック様式でありながらメロディアスなこの感じは、当時いくつかゲットしたペイガン系サウンドがワリとメロディを前面に出している
ところが共通しており、ワリとそういうサウンドがトレンドだったのかも知れない。
(たまたま自分がそういう作品をゲットしていただけかも知れないので信憑性は全くないのであしからず。)
NOKTURNAL MORTUM-Нехристь ★★★ (2020-05-22 22:05:00)
ウクライナ産シンフォニックブラック1999年作
これより前の作品はどこかひとつ物足らない、惜しいなぁと感じることが多く、好盤Lunar Poetry以外は所持していない。
この盤はこれまでの作品の素晴らしいところを寄せ集めた、このバンドの最高傑作だろうと感じている。
ボクがコレをゲットしたのは、2000年以降で、決してタイムリーに聴いたワケではないが、ペイガンメタルにハマり始めた頃で
ペイガニズムの浪漫が感じられるスラブ民族要素を絡めた攻撃的なブラックスタイルと、ネオナチ疑惑などの国家社会主義的な思想、
当時としてはウクライナ産という珍しい国柄(最初はロシアのバンドだと思い込んでいたが)というミステリアスさなどのスパイスが
バランスよく融合して、とても魅力的なサウンドに聴こえたものだ。今でこそウクライナ産バンドにはもっと濃いバンドは多いと思うが
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NOKTURNAL MORTUM-Істина ★★★ (2020-05-22 21:47:55)
ウクライナ産シンフォニックブラック2017年作
このバンドはワリと初期から聴いており、先日ゲットしたこの作品を含め4作品が愛聴盤だ。
初期のペイガニズム溢れる作風、中期の攻撃性に加え、メンバーのネオナチ思想疑惑の真性さやミステリアスさが手伝い
Нехристьの作品をゲットした頃が最も魅力的だったと思う。その後1作品ゲットして数年たち、先日この作品をゲットしたが
一聴して、当時の攻撃性が軟化し、民族的情緒がより強くなった印象を受けた。恐らく現在はウクライナで最も有名なブラック
だろうし、アンダーグラウンド臭が完全に抜け切って、より大衆的になったなぁ、というのが最初の感想だ。
メンバーの思想こそ変わっていないんだろうが、少なくともこの音からは国家社会主義的なナショナリズムは感じなくなった。
録音状態が向上し全体的に迫力が増した半面、ギターは若干攻撃
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GRIEVING AGE-Merely the Fleshless We and the Awed Obsequy ★★★ (2020-05-22 02:42:23)
サウジアラビア産デスドゥーム2013年作
サウジアラビアは中東でもあまり自由な表現が許されない、国内の情報があまり報道されない閉鎖的なイメージをボクは持っているが
知る限りメタルサウンドをやっているバンドは2つある。(もうひとつはAl-Namroodというブラックメタル、未所持)
メタル発展途上なのかと思いきや、このバンドのサウンドはそこらへんのドゥームバンドを凌ぐほどのインパクトを誇る。
5曲入りだが、CD2枚組で90分を超えるという苦行、慟哭のようなデスヴォイスとイーヴルなギターが支配するデス・ドゥーム地獄だ!
英語の歌詞っぽいので、どんな歌詞なのかと翻訳してみるも、どうも単純に英語ではないのか、うまく翻訳できず、某サイト情報を
翻訳したところ、「ネガティヴで神経衰弱なところがあり、普通の人にはお勧めしません」という最高の誉め言葉が。そういう歌詞な
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DISEMBOWELMENT-Transcendence Into the Peripheral ★★★ (2020-05-21 21:58:51)
オーストラリア産デスドゥーム1993年作
コレは確かアゴ氏のオススメでゲットしたんだったかな。
フューネラルドゥームの元祖はThergothon(フィンランド)、Paradise Lost(英国)、Disembowelment(オーストラリア)
それぞれの国でスローなデスメタル路線で登場して発展したのかなと思っている。
Paradise Lostは2nd以降はゴシック路線で発展してゴシックメタルのムーヴメントを、Thergothonの作風は北欧のカルトドゥームバンドに引き継がれ
Disembowelmentはオーストラリアで数年後にフューネラルドゥームのブームに火が点くキッカケになったんだろう、と思う。
(ボクはメタル誌を読まないしコレを購入当時に何か所かのサイトを翻訳して調べた程度の知識なので、信憑性があるかどうかわからないが)
バンド名は訳す
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POEMA ARCANUS-Arcane XIII ★★★ (2020-05-20 01:32:20)
チリ産アヴァンギャルド・デスドゥーム1999年作
このバンドは5つの作品がある。一応全て聴いているが、気に入ってゲットしているのはこの処女作とTransient Chronicles(2013年作)だ。
3rd、4thも捨てがたい魅力はあるんだけど、このバンドの作品は、色々なジャンルの要素や前衛的なアプローチを取り入れようとするあまり
総じてまとまりに欠けるところが感じられる。そういうこともあり、最も好きな処女作、集大成的な後期作を所持している。
特にこの処女作は、これ以降の作品に比べてきちんとまとまっている感がありクオリティが相当高い。ドゥームマニアには是非ゲットして欲しい異端作品だ。
骸骨の魔女のようなジャケが非常に素晴らしいが、この音楽性を一言で言うならば、「呪術的」な感じだ。まずこのサウンドを聴けるかどうかは
相当癖のあるクリーンでありながらも
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MEGADETH-Dystopia ★★★ (2020-05-19 22:50:33)
米産テクニカルスラッシュ2016年作
80年代後半、クロスオーバーブームをモノともせず、コマーシャル要素など無く硬派にテクニカルスラッシュをやっていたのは
音楽性やステージパフォーマンスを含めても、Megadeth、Coroner、Forbiddenがボクの中で3大バンドだった。
90年代以降、各々のバンドの音楽性が変化・深化していくが、どうもMegadethだけCountdown to Extinction(1992年作)以降、
ボクの感性にフィットする進化を遂げたとは言い難く、そのワリに変化を受け入れるリスナーが意外と多く、当時は理解不能だった。
Rust in Peace(1990年作)までがボクのツボにハマったが、その後の脱スラッシュやギターのメンバーチェンジ、音楽の志向性など
どの盤も良い作品を捻り出そうと試行錯誤していただろうが、初期作品の
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AMBERS TEARS-When No Trails ★★★ (2020-05-19 02:22:44)
ロシア産ペイガンメタル2019年作
ロシア語の綴りでアルバム名は「Когда Нет Троп」だ。前作で非常に完成度の高いペイガンメタルを聴かせてくれたが
前作では若干録音状態が弱い面があったが、そこが解消されて、更に深みのあるサウンドに変貌している。
寒々とした針葉樹林を描いたジャケそのまんまの世界観がサウンドに昇華されている!
ギターノイズの音の粒の細やかさと、ほんのりとシンセをレイヤーさせている手法により、森の騒めきにも似た空気の作り方がツボだ。
楽曲構成は非常にシンプルな造りで、美しく浪漫溢れていると同時に、そのコードワークや旋律に深い叙情性が宿る。
このサウンド初体験だと、目立ったギターソロなども少なく、かなり地味なドゥーム寄りHMに聴こえるかも知れない。
このサウンドの魅力は繊細なノイズの束で構成されるギターのリフに、最適なエコー・
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AMBERS TEARS-Key to December ★★★ (2020-05-19 01:58:15)
ロシア産ペイガンメタル2010年作
ロシア語の綴りではバンド名は「Янтарные Слезы」、アルバム名は「Ключ К Декабрю」だ。
雪が降り積もる地を、杖を携えた白髪の人物が、光の扉に向かい歩いている、というイラストのジャケ。
見る人によってはジャケがチープだと感じるかも知れないが、騙されてはいけない。
コレはジャケの世界観そのままの、ロシア作品らしい、ボクとしてはどストライクの雪国ペイガンメタルの神盤だ!
ドゥームメタル然としたスローテンポに、ヴァイキングテイストながら寂しげな男臭いヴォーカルが乗るスタイル。
一聴して癖のあるヴォーカルを苦手とする人はいそうだが、コレはペイガンメタルだからこそバッチリとハマる個性だ。
極寒を感じる空間系シンセ、氷のように繊細なアコギ、雪国らしい情緒溢れる旋律で構成されたハイレベルな楽曲が素晴らし
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ORPHANED LAND-All Is One ★★★ (2020-05-18 20:58:17)
イスラエル産プログレッシヴ・フォークメタル2013年作
コレがリリースされる頃は、既に国民的バンドになりつつあり、また、宗教色の強いコンセプトから、アラブ諸国でコレを聴くことを許すかどうか云々の話題や
ノーベル賞受賞の嘆願書をネットで募ったりといった、もはや社会を動かしうる存在になるほどビッグなバンドになっている。それがスゴイ。
この作品頃から、ナマ音のシンフォニーを取り入れたり、音楽性がより壮大になった反面、デスヴォイスが大幅に減少、プログレ要素が減少し楽曲がシンプルに。
また、このバンド全作と比較しても、ややダークな雰囲気が強く感じられる作風だ。メタル要素もやや弱くなり、単にエスニックサウンドを聴く感覚に近いものになった。
コレを良しとすれば、きっと素晴らしい作品と思える筈。ボクはどちらかというと、音響的なクオリティよりも、この作品のメッセージ性や社会へ
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ORPHANED LAND-The Never Ending Way of ORwarriOR ★★★ (2020-05-18 20:37:18)
イスラエル産プログレッシヴ・フォークメタル2010年作
ココのサイトにこのバンドを追加登録した時は、無名バンドで、初期作が手に入りにくかったというのに、想像を絶する勢いでビッグになったなぁと思う。
ボクは2nd、1st、3rdの順でゲットして、初期2作品を聴いた頃は、異国情緒のあるゴシックメタルくらいにしか思っておらず、1stなんて殆ど聴かなかった。
当然、出世作の3rd「mabool」が一番好きですが、続くこの盤は、プログレッシヴ要素をより前面に出した、Orphaned Landの作品群の中でも
最もアグレッシブな内容だなと思っている。これ以降、デスヴォイスをはじめ、メタル要素が徐々に減っていくので、メタル作品としてはここまでが
聴き応えある内容じゃないかなと思っている。
EVOKE THY LORDS-Boys! Raise Giant Mushrooms in Your Cellar! ★★★ (2020-05-18 02:17:44)
ロシア産サイケデリック・ドゥーム2015年作
ドイツのDoomedのジャケに激似してたのをキッカケにゲットした作品だが、中身はドゥームだけれども肌色は随分違っていた。
大きな特徴としては、フルートを大々的に導入しているところだが、このサウンドがストライクな人は恐らくストーナーがツボな人だろう。
ヘヴィなワリに真性さはなく、軽快なロックでもないので、ストーナー要素を含むサイケデリックなギターとフルートの絡みをゆったり楽しむ
といった感じの聴き方がいいと思う。とはいえ、ロシア産なので、独特な翳りはある。ちなみに女性ヴォーカルも登場する。
フルート導入だけで随分と他バンドとの差別化ができてて、一風変わった雰囲気のサイケデリックドゥームをライトに楽しみたい人にいいかも知れない。
DOOMED-Our Ruin Silhouettes ★★★ (2020-05-18 01:28:57)
ドイツ産ドゥームメタル2014年作
ドイツ東部チェコの国境近くのバンド。初期から近年の作品までジャケアートのデザインが統一されてて、とてもオシャレな印象を持っているバンドだ。
ドゥーミーだが、ツーバスもあり、起伏に富んだ、とても理に叶った展開をするカッコいい楽曲群と、エッジの効いたヘヴィかつイーヴルなギターが魅力だ。
ボクは基本、ドゥームにツーバスは許せない。が、このバンドはカッコいいから許せる。淡々と聴かせるタイプとは対極にあるロックテイストのドゥームだが
ヴィンテージ臭のするドゥームロックとは肌色が違うし、デスメタル的でもなく、真性なスロードゥームではなく・・・オーソドックスに感じられる音ながら
他にコレといった例えが思い浮かばない独自性がある。そう感じるのは、細部に至るまで音が作り込まれててやや前衛的な側面があるからだろう。
ボクはこの作品以外に
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UZ JSME DOMA-Kry ★★★ (2020-05-18 00:26:13)
チェコ産アヴァンロック2018年作
もう随分長く活動してると思うが、初期から大きく方向性を変えることなく作風はワリと同じなのに、毎回納得のクオリティなのは
バカらしいパンク寄りなサウンドでありながら、前衛的で知的な楽曲構成のセンスが高く、沢山の引き出しを持っているからだろう。
この音楽性に追随する、影響を受けたと思われるバンドが僅かにいるが、その独創性には全く追い付いていないと思う。
多彩な変拍子と控えめながらエッジの効いたギター、独創性の大きな要素であるトランペットの存在、チェコ語のイントネーション等
他ではあまり聴くことのできないサウンドでありながら、ものすごーくそれを自然にやってて聴きやすいところが、コレまたスゴイ。
ポップアートのようなシュールなジャケが毎回楽しいが、今回はシロクマだ。歴代ジャケでも特に好きなデザイン。
このバンドの歌詞が
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THE HOWLING VOID-Nightfall ★★ (2020-05-17 21:32:12)
米産フューネラルドゥーム2013年作
とりあえずこの作品まではコレクションしているが、ここまでの作品は楽曲が単調という点で若干物足りない。
コード進行がありがちで、単純な和声的な短調の曲をギターでやってます的な感じ。
ただ、従来の作品と比べると、各々のパートの音のクオリティは高くなっており、雰囲気だけは最高だ。
高級レストランで、最高のお皿が出てきたが、食べ物がナイ、といった感覚だ。
ただ、確実に作品ごとに進化はしてきている。ボクはこの盤で追いかけるのを止めたが・・・
とりあえず2019年リリースの作品で、やっとボクの納得がいく作品に出会えたので、興味ある人はそこからゲットしたらいいと思う。
THE HOWLING VOID-Bleak and Everlasting ★★★ (2020-05-17 21:23:45)
米産フューネラルドゥーム2019年作
このバンドは、CDをまとめ買いする時に何かとその中に混じっていたバンドで、気付けばNightfall(2013年作)まで全て所持している。
その作品までは、少なくともボクにとっては若干コレジャナイ感を感じさせる、何かもうひとつ物足らない感じだった。
処女作から徐々に録音状態がアップしていき、一貫して欝系の淡々としたサウンドを創造しているが、どうも他のバンドとの差別化が見いだせず
コード進行の巧みさに欠けるサウンドに、どこかもどかしさを感じさせる作品群だった。
久々にこのバンドの作品を手にしたのは、その退屈な楽曲構成が若干改善されて、とても雰囲気のある作品に仕上がっているからだ。
劇的な曲展開というのは全く期待してはいけない。美しく物悲しい垂れ流しシンセに淡々とギターが乗るサウンドが終始続く。
Nightfal
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DREAM THEATER-Distance Over Time ★★★ (2020-05-17 20:52:01)
米産テクニカルHR2019年作
ドリームシアターは神盤Images and Wordsがあれば後は別に・・という感じだったが、一応ギタリストの友人がいるので
全部聴いていることは聴いている。ドラマーのチェンジで音楽性が変わったとか、いろいろと酷評も聞くようになったが
少なくとも前作の短編集のような作品はボクは退屈で、もうこのバンドも微妙になってきたなあと思ったのが正直なところ。
しかし、この作品は楽曲が素晴らしいし、湿り気たっぷりのヴォーカルが帰ってきたというような感覚、素直にカッコいいと思う。
ギターとシンセの曲芸的演奏も、楽曲の曲想を殺す程のモノでもないし、ドラムも結構いい感じだと思うけどね。
ボクはギタリストではないので、速弾きギターサウンドはあまり買わないが、そのテのギタリストではジョンペトルーシは好きなギタリスト。
バックでジョンペトル
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UNTIL DEATH OVERTAKES ME-Missing ★★★ (2020-05-17 20:32:55)
ベルギー産フューネラルドゥーム2018年作
リリースからもうすぐ2年が経とうかというのに、Youtubeの再生回数が未だ700回位というのだから、相当無名なんだろう。
昔から孤独で濃厚に根暗な音楽性を貫き、遂にこれ以上ナイくらいに人生残念ドゥームを創り上げた。
この作品に出会うまでに何作品ポンコツサウンドにお金を投資したことやら。実にその散財の価値があったと思わせる納得の作品だ。
今後もこの路線を突き進んで欲しい。欲を言えば、前作Antimortemでも感じたが、あまりにお金がかかってないと思わせるジャケを
もっと雰囲気のあるデザインにして欲しい。ワードアートで簡単に作れそうなバンドロゴもホンモノ感を出して欲しいところだ。
完成されたアンビエント空間、ギターとシンセの垂れ流し、デスヴォイスが唸る、という音楽性は前作と変わらない。
単調で曲展開など
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UNTIL DEATH OVERTAKES ME-AnteMortem ★★★ (2020-05-17 20:17:15)
ベルギー産フューネラルドゥーム2017年作
冷たく適度な湿度を感じるアンビエント空間に、過去作とは違って適度な音圧と歪みを持つギターが響き渡り
低音テスヴォイスが唸る。基本ビートが不要な音楽性なので、打楽器は殆ど無く、必要最小限に加えられている。
やっとこの路線の完成形が見えてきたといった感じで、昔のポンコツ感は皆無、真性な人生残念サウンドが聴ける。
シンセの使い方がどのバンドよりも卓越しているので、淡々と同じような白玉リフが繰り返されても没入感が半端ナイ。
この人の作品は、そこらへんの百凡のフューネラルドゥームバンドを飲み込むだけの破壊力を秘めている。
COMATOSE VIGIL A.K.-Evangelium Nihil ★★★ (2020-05-17 20:02:44)
ロシア産フューネラルドゥーム2018年作
前作「Fuimus, non sumus...」(2011年作)は渾身の作品で、当時ボク的にはナンバーワンのフューネラルドゥームだった。
バンド名がComatose Vigilから、Comadose Vigil.A.K.に変わり、更なる進化を遂げるか・・とかなり期待した作品。
方向性や凄みは前作同様で、安心のクオリティの高さ。ただ、前作よりも手の込んだ作品を作ろうとするあまり、
本来フューネラルドゥームが持つ淡々とした雰囲気が若干失われ、前作よりも起伏の富んだ作風になっている。
また、突き刺さるようなギターのハーモニクスは若干控えめになったのが残念。クオリティは高いが、ボクは前作の方が好み。
次作での進化にかなり期待はしている。
WELL OF SOULS-Sorrow My Name ★★ (2020-05-17 16:47:20)
米産エピックドゥーム2012年作
Solitude Aeturnus路線どストライクだった前作から、Solitude Aeturnusのギタリストが運営する(たぶん)レーベルからリリースの作品。
ジャケのデザインがエピックドゥーム的ではなく、血を流す女性がブランコに乗り周囲に薔薇と血の手形という、B級臭がプンプンするジャケに。
とてもヤバいイヤな予感がしたが・・音楽性は延長上のモノで、特に進化らしい進化はない無難なサウンドだった。
癖のあるヴォーカル、ゆったりミドルテンポで聴かせる内容でいいんだけど、前作にも感じられたが、演奏技術にあまり光るところを感じない。
メンバーチェンジなどイロイロな事情で、思った通りにいかなかったのかもしれない。2020年現時点でメンバー募集中というのもいただけない。
ちなみに、2002年あたりに同名バンドがドイツから出ており
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UNTIL DEATH OVERTAKES ME-Flow of Infinity ★★★ (2020-05-16 01:29:57)
ベルギー産フューネラルドゥーム2017年作
超大作主義の人生残念サウンド決定版。これもどうやらCD化はされていないようでデジタル作品をゲットしている。
ヘヴィなギターとシンセの絡みつく感じを楽しみながら鬱々と死にたくなっていく作品。
しかもラストの曲は57分の超大作&終始垂れ流しシンセという、近年稀にみる苦行で、インパクトは絶大だ。
ドゥーム界の異端になるには、これくらい極端でないとダメだ。
しかし、ラストの曲は、1日の24分の1の時間を割いてまで、わざわざ聴こうとは思わない。
UNTIL DEATH OVERTAKES ME-Well of Dreams ★★★ (2020-05-16 01:19:58)
ベルギー産フューネラルドゥーム2016年作
森の中の井戸ジャケが素晴らしい作品だというのに、CDで発見できず(リリースしていないのか?)やむを得ずデジタル作品として持っている。
今まで散々このバンドのポンコツサウンドに散財した甲斐があったと思えるほど、録音の質がアップし、非常に音のバランスが良くなった。
必要最小限のドラム、超スローテンポの中で分厚い歪んだギターとシンセをジャーンと弾くだけ、という簡単なお仕事。
しかし、シンセの音空間とギターノイズのコントラストは流石に今までアンビエントな作風にこだわっていただけあり、クオリティが高い。
同時期に複数作品をリリースしているが、突如スゴいサウンドに変貌しているので、全てオススメである。
UNTIL DEATH OVERTAKES ME-Symphony III: Monolith ★★ (2020-05-16 01:04:32)
ベルギー産フューネラルドゥーム2006年作
前作のシンセのみアンビエント作品に、ギターかシンセノイズかよくわからないノイズが乗った感じのダークアンビエント色の強い作品。
若干やりすぎなノイズが乗ると、聴き様によってはポンコツサウンドに聴こえる。購入当時は趣きを感じることができなかった。
購入当時は、ノイズが乗った瞬間に、次のゴミの日がいつだったか調べたくなった。シンセはとてもいいのにもったいないと思った。
今は好きなバンドなので、ワリと聴ける。ダークアンビエントサウンドとしては、ワリと優秀な部類に入るかも知れない。
UNTIL DEATH OVERTAKES ME-Interludium I: Funeral Path ★ (2020-05-16 00:55:31)
ベルギー産ダークアンビエント2004年作
とりあえずドゥームとしてカテゴライズされるバンドだとは思うが、この盤はシンセのみサウンドだった。
確かにシンセの使い方としてはかなり優秀な内容だが、そういうのを期待していたワケではないのだ。
購入当時はCD(CDRでリリース)をガスオーブンで焼こうかと思うほどイラッとした。
今となっては好きなバンドなので、改めて聴くとこの頃から格段に空間系シンセの音使いが細やかにアレンジされていることが判る。
ちなみに、昨年この盤はリマスター版が出ている。買おうかどうしようか迷っているところだ。
UNTIL DEATH OVERTAKES ME-Symphony I: Deep Dark Red ★ (2020-05-16 00:46:56)
ベルギー産フューネラルドゥーム2002年作
犬のように唸るヴォイス、バリバリ感満載のギターなのかシンセノイズなのかよくわからないノイズなどが相変わらずポンコツサウンドだ。
アコギやSEの質はまあまあで、普通に聴けるが、とりあえず当時は聴いた瞬間、お金返して!と思い、CD(CDRでリリース)をコンロで焼きたくなった。
ただ、今となっては好きなバンドなので、ふと思いなおして聴くと、ダークアンビエント作品としては十分聴ける内容ということがわかる。
UNTIL DEATH OVERTAKES ME-Symphony II: Absence of Life-And Death Took Her Smile Away ★ (2020-05-16 00:39:02)
ベルギー産フューネラルドゥーム2002年作
あまり作りこまれていないFM音源のようなシンセと、ギターなのかシンセノイズなのか判別できないようなビリビリ感のあるノイズ
ケモノのように唸る超低音ヴォーカル、まあ、やりたい事、描きたい世界観はよく判るが、いかんせんポンコツ感のするサウンドだ。
初期作はこういう作品で、購入した当時はCD(しかもCDRでリリース)を円盤のように窓から投げようかとも思うほどチープに感じたものだ。
ただ、長年このバンドを追いかけて、いざ振り返って聴いてみると、このバンドの持ち味が出ているサウンドだということがわかり、味があると思える。
購入当時はフェイバリットバンドになると思ってなかった。資料として持っておきたいと思っている。
LAST DAYS OF HUMANITY-Putrefaction in Progress ★★★ (2020-05-16 00:14:53)
オランダ産ゴアグラインド2006年作
このバンドの作品は前作とコレが必聴盤。この盤でヴォーカルがチェンジしており、前作で大きな魅力を放っていた下水道ヴォイスが変化。
グシャッとした胃液ゴボゴボヴォイスになっている。コレはコレで、このサウンドの肉をミンチにするようなブラストにフィットしている。
全く曲の見分けがつかないブラストメインの1分以下の曲40曲に、ラスト3分越えのブラスト一色という曲で終了という、ブラスト地獄サウンドが魅力だ。
仕事帰りのマイカーで聴いていると、スーパーに寄ってミンチを買いたい衝動に駆られ、大抵その日の晩ご飯はハンバーグだ!
10年以上経った今でも、このバンドの衝撃を超えるゴアグラインドには出会っていない。どこを切っても同じサウンドなのに、未だにたまーに聴いている。
Nespithe ★★★ (2020-05-15 23:49:46)
フィンランド産オールドスクール・テクニカルデスメタル1993年作
発売から5年後くらいだと思うが、購入当時に少しハマって、友人に貸したまま戻ってこなかったCDだが、もはやオリジナル盤は入手困難。
結局ボクは20th Adversary of Emptinessという全音源収録盤を所持している。
このバンドのフルレングスアルバムはコレのみで、デスメタル全盛期のリリースでありながら殆どメディアに露出することなく全くの無名。
ところが、当時の有名デスメタルバンドと比較しても引けを取らないどころか、かなりの個性派で偉才を放つサウンドだ。
大きな特徴は、その時代のデスヴォイスの中でも極端に低音な下水道ヴォイス、ブラストもアリでMorbid Angelを更にヴァンギャルドにしたような楽曲構成だ。
そして、やたら長い曲名が多いのも特徴。変拍子を多用し、意表を突く気持
…続き
SKEPTICISM-Ordeal ★ (2020-05-15 21:37:37)
フィンランド産フューネラルドゥーム2015年作
ドゥームゴッドによるライブ盤。ハードロックならライヴの臨場感を自宅で楽しめるのかも知れないが
こういう音楽のライブ録音を自宅で聴くことに正直あまり意義を感じなかった。
このバンドの音は、録音状態のイイ完成度の高いアルバムを物静かに明かりを消して聴く方が雰囲気が出ると思うけどなぁ。
資料としてコレクションするにはアリ。
MOURNFUL CONGREGATION-The Incubus of Karma ★★★ (2020-05-15 21:24:53)
オーストラリア産フューネラルドゥーム2018年作
路線は大きく変わらず、アコギをバックにメランコリックな旋律を奏でつつ、重厚なギターノイズで淡々と聴かせる。
音は洗練されつつも、真性さよりもメランコリーが前面に出ている印象。最近はこのバンド似のフューネラルドゥーマーが
爆発的に増えていることもあり、高い完成度を認めつつも、目新しさをあまり感じず、愛聴盤と言えるほど回数聴いていないのが正直なところだ。
昔は自分にとってフェイバリットナンバーワンだっただけに辛口だが、クオリティは高いので聴いてみて欲しい。
HYPONIC-前行者 ★★ (2020-05-15 02:34:01)
香港産アヴァンギャルド・デスドゥーム2016年作
処女作がオールドスクールデス&ドゥームというスタイルでクールな作品だったが、2作目あたりからドゥーム色が強くなり
前衛的な要素を取り入れるようになったため、それに続く作品としては、納得の作品だ。
もはや処女作で感じられたデスメタル要素は皆無で、インダストリアル要素が色濃くなっており、曲によってはドゥームでもない。
個性派なサウンドを創造する姿勢が感じられる好盤だが、ボクは初期の作風の方が好みだ。
COMATOSE VIGIL-Fuimus, non sumus... ★★★ (2020-05-15 02:22:33)
ロシア産フューネラルドゥーム2011年作
我が家にあるフューネラルドゥーム作品の中でも特にお気に入りの神盤。
ジャケが残念だが、中身はとんでもない傑作、但し、3曲入りで全て20分越えの苦行という上級者向けなので注意が必要だ。
大作主義の、重厚なギターと空間系シンセによる白玉垂れ流し系ドゥーム、というだけで敷居が高く感じるかもしれないが
超スローでそのハーモニーを聴かせながら、時に抉るようなギターリフ、時に突き刺すようなハーモニクスが響き渡り
垂れ流し系フューネラルドゥームでは珍しく、非常に楽曲のクオリティが高い。
このバンドは、バンド名をComatose Vigil A.K.と改名して2020年に新作を出しており、そちらもハイクオリティだが
楽曲のクオリティと迫力では、この盤の方が上だと感じている。フューネラルドゥーマー必聴の傑作だ!
NORTT-Galgenfrist ★★★ (2020-05-15 01:54:17)
デンマーク産アトモスフェア・フューネラルドゥーム2008年作
濃厚に深い残響音にブラックの質感を持つ分厚いノイジーなギターが響き渡る作風の独りフューネラルドゥーム。
ジャケの真っ黒で液体が流れるようなバンドロゴから思い浮かぶそのままの、かなーり暗い、寂しく、怖くなるサウンドだ。
ここまでイってしまわれている人生残念サウンドだと、独りでこのサウンドを作っているアーティストの安否を気遣いたくなる。
ギター等の魅力よりも、空間を支配するヒリヒリとした緊張や、ノイズの倍音が響き渡る様を楽しむといったダークアンビエント色が強く
判りやすい世界観ながら、聴き手を選ぶ上級者向けで、アンビエントサウンドが得意でないと厳しいかもしれない。
TOWARDS DARKNESS-Barren ★★★ (2020-05-15 01:01:53)
カナダ産フューネラルドゥーム2012年作
前作の暗闇お城ジャケから打って変わって、砂漠ジャケに変化、アルバムタイトルからも、不毛な土地といったテーマなんだろう。
前作の楽曲構成力とアヴァンギャルドなアレンジから、作風は一変し、描く世界が変わり、前作で聴けた迫力や恐怖感は若干薄れた印象。
その代わり、静けさや孤独感が感じられる音に変化し、ややアンビエントサウンドが占める割合が増えた。
処女作のインパクトが大きかったこともあり、また、ドラムの音数が随分減ったことで若干地味に聴こえるが、荒涼とした雰囲気が出ている。
徐々に重厚になっていく曲展開や、電気的なノイズを挿入して独特な世界を描くなど、コレはコレで素晴らしい内容で聴き応えがある。
TOWARDS DARKNESS-Solemn ★★★ (2020-05-15 00:42:25)
カナダ産フューネラルドゥーム2007年作
霧で霞む闇夜に浮かび上がる城のようなジャケのイメージにかなり近い、重厚で硬派なフューネラルドゥームが聴ける。
鈍重で引き摺るようなギターとややブラックスタイル寄りのデスヴォイスが特徴のドゥーム、かなり雰囲気のある作品だ。
暗闇をイメージさせる演出がうまく、暗めのシンセ、地響きのようなギター、古城を思わせる深めの残響音が素晴らしい。
理に叶った適度なアヴァンギャルドさがツボで、薄っすらとノイズを重ねたりといった小技や、単調にならない曲展開がイイ。
重厚で迫力のある作品、非常にドラマチックに展開する、聴き応え抜群の作品だ。
THE SLOW DEATH-Ark ★★ (2020-05-15 00:10:15)
オーストラリア産ドゥームメタル2015年作
録音状態が若干向上したが、前2作品に比べて若干作風に変化が出ている。
ほんの少し残響音が深めになったことと、重厚さが増したこと、シンセとドラミングのバリエーションが増えたことで
かなり力の入った作品ということがわかる。が、若干詰め込み過ぎでシンプルさを失い、淡々とした没入感は若干ダウンした印象。
中身は濃い作品だが、ボクは前作の方が好みで、次作に期待といったところかな。もうチョイギターは薄めがフィットすると思うね。
THE SLOW DEATH-II ★★★ (2020-05-14 23:59:59)
オーストラリア産ドゥームメタル2012年作
録音状態が向上し、前作のスタイルそのままに正当進化した作品で、前作がツボに入った人は安心して聴ける作品だ。
大作主義は変わらず、1曲目の「The Long March」は24分の大作。後半は僅かだが徐々にテンポを上げるという荒ワザが光る鉄板曲だ。
相変わらず徐々に魅了されていくこの感じがいい。楽曲のクオリティは半端ナイ。素晴らしい楽曲に惚れ惚れする。
地味にコードワークの巧みさがあって、長い曲でありながら没入感が途切れることなく、徐々に展開させる楽曲は素晴らしい。
この作品は相当聴きこんだ愛聴盤だ。ジャケがダサく演奏技術は普通レベルで派手さがなく地味に聴こえるかも知れないが
中身は相当濃い作品で、自信を持ってオススメする。
THE SLOW DEATH-The Slow Death ★★★ (2020-05-14 23:41:15)
オーストラリア産ドゥームメタル2008年作
描く世界はフューネラルドゥームだが濃厚な感じではない。ギターの音は適度な歪みを持ち、メタルサウンドのギターに近い。
特徴は、男声デスヴォイスと霊的な女声ヴォーカルというツインヴォーカル、ギターの淡々としたリフに物悲しいシンセが絡むサウンド。
全ての曲は10分越えの大作主義、スローなドゥームメタルを長い時間かけて少しずつ展開させていくスタイルだ。
この女性ヴォーカリストがデザインしたジャケからは、相当チープなサウンドをイメージしがちだが、中身はかなり素晴らしい内容だ。
コアなフューネラルドゥームと比較すると重量感がナイと感じるかもしれないが、このバンドはこれくらいの重量が丁度よいと思う。
時間をかけて魅了されていく没入感、時折登場するヘヴンリーな女声、悲しみを帯びた旋律が素晴らしい作品。
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