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kamiko!さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 351-400
ROTTING CHRIST-The Heretics
TROLL-Troll
WITHOUT GOD-Circus of Freaks
SHALLOW RIVERS-The Leaden Ghost
SERGEY LYAPUNOV
CHRISTIAN DEATH-Only Theatre of Pain
WITCHCRAFT-Legend
AGHAST-Hexerei im Zwielicht der Finsternis
40 WATT SUN-The Inside Room
CRYPT OF SILENCE-Beyond Shades
HEAVY LORD-The Holy Grail
REENCARNACION-Más Hombres, Menos Estatuas
TZUN TZU-Kunoichi-Gaijin
TZUN TZU-Tzun Tzu-Shi
TZUN TZU-Tzun Tzu
HAVOHEJ-Kembatinan Premaster
WITCHCRAFT-Nucleus
HAVOHEJ-Table of Uncreation
SOL NEGRO-Dawn of a New Sun
PARADISE LOST-Tragic Illusion 25
ORODRUIN-Ruins of Eternity
VANDENBERG-2020
MEKONG DELTA-Tales of a Future Past
TYRANNY-Aeons in Tectonic Interment
DARK SUNS-Everchild
WOCCON-Solace in Decay
WORSHIP-Terranean Wake
NAXATRAS-III
THE WIZAR'D-Subterranean Exile
THE WIZAR'D-Sebado Negro
ROAD WARRIOR-Mach Ⅱ
ROAD WARRIOR-Power
DARK FOREST-Oak, Ash & Thorn
REINO ERMITANO-Rituales Interiores
REINO ERMITANO-Brujas del mar
PESTILENCE-Hadeon
VICTORY-Don't Talk Science
IN THE WOODS-Cease the Day
DRAWERS-All Is One
KAYO DOT-Blasphemy
MAUDLIN OF THE WELL-Part the Second
PROFANATICA-Rotting Incarnation of God
PROFANATICA-Disgusting Blasphemies Against God
INCANTATION-Profane Nexus-Incorporeal Despair
INCANTATION-Profane Nexus
XASTHUR-Nightmares at Dawn
DISENTOMB-The Decaying Light
OSSUARIUM-Living Tomb
WITH THE DEAD-With the Dead
IZAH-Sistere
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発言している2曲を連続再生 - Youtube



ROTTING CHRIST-The Heretics ★★★ (2020-06-16 01:05:07)

ギリシャ産ブラックメタル2019年作
ジャンルはブラックとしたが、演奏様式は決して純粋なブラックメタルではなく、ブラック+メロデス+インダストリアルといった感じか。
このバンドの作品はKhronos(2000年作)が初体験だったため、丁度音楽性の過渡期あたりの作品だけに当時は一線級のサウンドに感じなかったが
アルバム毎で随分と音楽性を変えており、一般にブラックメタルと言って想像する音楽性でアンダーグラウンド臭がするのは初期4作品。
ちなみに、ここの解説やレヴューを見ると、たぶん初期2作品がカウントされていないんじゃないかな。セルフリリースのカセットが処女作、
続くミニアルバムが2ndアルバムとして存在している。5作目あたりから徐々にアングラ臭が抜けて、メロデス・ゴシック的なテイストに変化していき
より大衆受けする音楽性に発展していく。ボクは普通はそうな
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TROLL-Troll ★★★ (2020-06-14 00:51:52)

米国産サイケデリック・ドゥーム2016年作
昨年ジャケ買いしたオールドスクールデスバンドOSSUARIUMの作品に感銘を受け、ドラマーのRyan Kogerがこのバンドに在籍していることから
このバンドを知った。北欧のブラックメタルバンドに同名バンドがいるが、全く無関係。音の方もOSSUARIUMのようなデスメタルではない。
森を歩くトロルらしき毛むくじゃらの巨体が描かれるジャケの素晴らしさにまず惚れた。もうこの時点で音が佳作以上なら満足という気持ちだったが
CDを再生すると、物静かながら浮遊感のあるサイケな雰囲気が漂い始め、いかにも怪物が登場したかのようなコテコテのリフで「やられたー!」
と悶絶してしまった。クリーンに朗々と歌う様と、オーソドックスなサイケデリックドゥームな感じが、ものすごーく雰囲気があってカッコいい。
ホント王道と言ってもいいくらい
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WITHOUT GOD-Circus of Freaks ★★★ (2020-06-13 02:24:23)

ロシア産スラッジドゥーム2014年作
注文してウチに盤が届いた時には、ペラペラの1枚モノジャケがホッチキス止めされた簡素な紙袋にCDが入っており、あまりのチープさに
ショックを受けたが、音楽性が相当素晴らしかったので許せた。ストーナー要素を含む超ヘヴィなドープスモーカー向けスラッジだが
とりあえずそういう作品は米産に多いと思うんだが、ロシア産でこの作風は結構珍しいと感じる上、レベルが相当高いサウンドだ。
まあジャケ絵のチープさがなかなか愛らしい。赤と紫を基調とした色彩だが、遊園地の遊具が遠くに見える場所で、宗教的装束を着た
ゴブリン的なバケモノが描かれるジャケで、逆さ十字の旗を掲げているバケモノを1匹コッソリと描いているところが微妙にウケる。
ファズかけまくりの掻き毟るようなギターと、ワウを多用したトリップ感、ミドルテンポで聴かせるスタイル、ヘヴィで味
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SHALLOW RIVERS-The Leaden Ghost ★★★ (2020-06-13 01:43:09)

ロシア産デスメタル2015年作
一応デスメタルとしたが、ほんの少しドゥーム寄りな音楽性が見え隠れするものの、ツーバスがドコドコ随所に入り、シンフォニック要素もある。
ブラックメタル的質感のギターもアリという、そんなに珍しい音楽性ではないとは思うが、メロデスでもなくオールドスクールでもない、
一定ではない音楽性から若干ジャンル分けが難しい作品だ。そういった様々な要素を効果的に組み合わせたかなりクオリティの高い作品だ。
ジャケは黒地で左右の山の尾根から太陽が覗き、中心にワンピース姿の女性の後ろ姿のようなモノが描かれているが、ジャケの中身を見てみると
2ページに渡りこのジャケの情景が灰色を基調とした写実で描かれている。幻想的な2つの太陽を見つめるかのような女性の姿が印象的だ。
結構ドスの効いたデスヴォイスと迫力のあるツーバス、ギターもブラックメタル的な禍々し
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SERGEY LYAPUNOV ★★★ (2020-06-13 00:45:39)

今最もハマっているロシアのピアノ作曲家だ。ロシア5人組(ボロディン、バラキレフ、キュイ、ムソルグスキー、ラフマニノフ)や
プロコフィエフ、スクリャービンあたりの知名度までは無さそうだが、とてもアグレッシブで斬新なピアノ作品を多く作曲している。
そもそもリャプノフは技巧派のバラキレフの影響が強い上、同様に技巧派のラフマニノフがリャプノフからの影響が強いように思う。
また、ロシアピアノの基礎を築いたヘンゼルトが、手指を広げた技法を広めたことから、その影響が色濃く、リャプノフの鍵盤技巧は
知名度の高いリストあたりの楽曲に比べても、オクターブ以上の、10度の広がりが普通といった感じで、非常に弾きにくく演奏難易度が高い。
その広範囲な打鍵を駆使したフレーズは独創的なハーモニーを生み出し、また、叙情性も相当深いので、ハマれば抜け出せない魅力がある。
代表曲としては
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CHRISTIAN DEATH-Only Theatre of Pain ★★★ (2020-06-12 23:52:21)

米産ゴシックロック1982年作
ポストパンク的サウンドの元祖とも言えるバンドで、リリース年からもボクは随分と後追い世代なんですが、相当好きな作品。
この処女作のリマスター版(米国盤2011年)を所持しており、コンテナ行きにならず手に届く場所に常備している。
創始者のRozz Williamsは結構早くにこのバンドを去り、実験音楽やパフォーマンス路線に鞍替えしている。
そういうアート志向が元々あり、それが音に反映された先進的なスタイルが素晴らしかっただけに、Rozzが脱退した初期以外の作品は全く興味がナイ。
旧来のパンクロックの軽快さと同時に翳りのある作風、斬新なリフ構成、浮遊感のあるノイズやエフェクト、気怠く魅力的なヴォーカルなど
よくあるシューゲイザーとは全く異なるアプローチでそういった要素を盛り込んでいる作風は、1982年作品としてはかなり先進的で
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WITCHCRAFT-Legend ★★★ (2020-06-12 20:22:34)

スウェーデン産サイケデリックロック2012年作
前作The Alchemist(2007年)がハイクオリティだっただけに、リリース元がRise AboveからNuclear Blastにチェンジして
録音が随分変わるんじゃないかなと心配した作品だが、ワリと期待通りのヴィンテージ臭漂うローファイ録音で一安心。
処女作Witchcraft(2004年作)の70年代アンダーグラウンドの空気まで再現された衝撃作には敵わないにしても
Witchcraftを追い続けたファンなら、納得の作品なんじゃないかな(次作で盛大にコケるんだが・・・)。
過去作に比べて、ハードな曲が際立つ作品。基本こういうサウンドは速いテンポの曲をボクは嫌うんですが、全然聴ける。
まあ、聴きどころはヴィンテージ臭のある雰囲気ではあるんですが、このバンドはヴォーカルの甘い声、高音部で声が裏返ると
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AGHAST-Hexerei im Zwielicht der Finsternis ★★★ (2020-06-10 22:39:10)

Hagalaz' Runedanceとして作品をリリースしたり、Cradle Of Filthにも参加するドイツの女性シンガーAndrea Haugenと
Darkthrone、Ulver、Thorns、Satyricon、Burzum、Emperorなどノルウェイジャンブラックのアートワークや写真撮影を手掛ける
ノルウェイのアーティストTania Steneのデュオによるダークアンビエント作品1995年作。
鉄板級のダークアンビエント作品を多く手掛けるCold Meat Industryの作品では、リリースが早いのもあってかなりの回数聴いた盤かもしれない。
基本物静かな作風だが、耳に障るパルス音や、妖艶な女声、祭儀的な音などをコラージュして、濃い音空間を創っている。
雪が降り積もる寒々とした人里離れた山奥で、魔女が密かに呪術を行っているような光景が浮かぶ。
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40 WATT SUN-The Inside Room ★★★ (2020-06-10 00:39:00)

英国産ドゥームメタル2011年作
石のような質感のモノトーンジャケを空に見立てて、隅っこ2羽、ジャケ裏に3羽、盤に2羽、CDを取り出すとそこに2羽
おまけにケースをひっくり返すと2羽の鳥が描かれている。鳥ジャケフェチとしては嬉しいが、あんまり可愛くないのが残念。
一応ジャンル分けすれば音響的にはドゥームメタルだろうとは思うが、普通に想像するようなドゥームとは世界観が全く異なり
メジャーコードを多用していることと、クリーンヴォーカルの甘い声質から、シューゲイザーっぽく聴こえるサウンドだ。
アルバムタイトルが示すように、家に引き籠っているような、内省的な空気が支配する音空間ながら、仄かに希望が湧いてくるような
ジワジワくる優しい感覚が魅力。普通のドゥームではあり得ない詩的なテーマで、問いかけるような歌詞が独創的だ。
音響的にはヘヴィさはなく、録音状態
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CRYPT OF SILENCE-Beyond Shades ★★★ (2020-06-09 22:49:27)

ウクライナ産ドゥームメタル2014年作
ゆったりと聴かせるオーソドックスなドゥームメタル。現時点で2作品リリースしており、次作は録音状態が向上してより深みが増しているが
ボクはこちらの処女作の方が好みだ。手の込んだアレンジで音の厚みの増した次作もカッコよくて素晴らしいが、個人的嗜好としては
ギターエフェクトが薄目で重すぎず、淡々としたこちらの雰囲気の方がツボに入る。
若干スタジオ臭がするのが玉に瑕だが許容範囲、浅めではあるが空間エフェクトも適度で心地よい。
灰色と黒のモノトーンジャケだが、4羽の鳥が描かれ、ジャケ裏にも空を飛ぶ鳥、盤には枝にとまっている鳥が描かれている。
ボクは鳥ジャケフェチなので、非常にポイント高い。次作よりこちらが好きというのも、鳥ジャケのせいだろうと思うので
音響的クオリティを求める人は次作から入ればいいと思う。ボクは断然こ
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HEAVY LORD-The Holy Grail ★★★ (2020-06-09 22:09:28)

オランダ産サイケデリックドゥーム2004年作
ウチには2009年にリマスターされたロシア盤があり、オリジナル盤には収録されていないボーナストラックが追加されている。
とてもシンプルかつイーヴルなサイケデリックドゥームで、純粋にギターの歪みを楽しむ類のサウンドだ。
様々な表情を見せるギターの歪み、ピッキング音や細やかな倍音まで意のままに操り、心地よく昇天させるドープスモーカー向け。
知る限り4枚のフルレングスアルバムをリリースされており、どの盤もギターの質感が素晴らしい。2nd以降はスラッジ色がより強くなるが
ボクは無駄のないシンプルなこの作品が最もツボでこの作品のみ所持している。

REENCARNACION-Más Hombres, Menos Estatuas ★★★ (2020-06-09 02:13:30)

コロンビア産ウルトラメタル2006年作
前作のレビューでも書いたが、自称ウルトラメタルというジャンルだ。前作のローファイな録音はそれはそれでインパクトがあったが
録音状態が向上して、この盤はかなり耳に馴染む音になっている。辺境メタルなのでチープなのかと思いきや、このバンドは
かなり高い演奏力を秘めており、ドラムは手数もバリエーションも多く、ギターはいろんなジャンルのギターを弾きこなす。
デス・ブラック的なサウンドから、パンキッシュな軽快なロック、ダンサブルでファンキーな曲、アコースティックな曲など
盛り沢山過ぎて、全く統一感のない上、聴きなれない言語(たぶんコロンビア語)のヴォーカルだから、とても異質なサウンドに聴こえる。
また、14~26トラックは「Poeticas del vacio」というタイトルで無音を挿入しているところから、アート・前衛路線に
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TZUN TZU-Kunoichi-Gaijin ★★★ (2020-06-09 00:13:58)

オールドテイストなサウンドで、かなりカッコいいリフ、ギターソロ、ドゥーミーなサビなど短い曲ながら音響的にも魅力たっぷりだが
「I am not pure」「I am a foreigner」などの歌詞の後、サビでは濃厚なデスヴォイスがハモりながら「ガイジーン!」と連呼するという
特大のインパクトを誇る、シュールな日本観が魅力の迷曲だ!

TZUN TZU-Tzun Tzu-Shi ★★★ (2020-06-09 00:01:18)

この曲のタイトルは「死」だ。
歌詞の全文はこうだ。
「息は吐息になり、最期の心臓の鼓動が乗る(乗る?ちょっと意味不明)」
「血流は止まり、魂は暗闇に散る」
「命は尽き果てたのだ」
コレをきちんと日本語で歌っているが、濃厚な重低音デスヴォイスなのでよーく聴かないとわからない。
また、歌詞はローマ字表記で書かれているが、「暗闇」が「KARAYAMI」と書かれているところがちょっとウケる。

TZUN TZU-Tzun Tzu ★★★ (2020-06-08 23:49:34)

オーストラリア産デスメタル2012年作
燃え盛る寺と武士の甲冑が描かれるジャケ。コレは和風デスメタルだ。B級愛はラトヴィアの辺境和風デスメタルYOMIに譲るが、完成度はこっちが上。
フルレングスアルバムはコレのみ、EPでの作品が多く、この盤以外にウチには、迷曲「Gaijin」が収録されるKunoichi(2008年作)がある。
また、濃いアンダーグラウンドテクニカルデスを多くリリースするチェコのLavadome Productionsから新作(またEPなのが残念)がリリースされ
買おうかどうしようか悩んでいるところだ。というのも、もともとブルータル志向はあったがKunoichiの頃のオールドテイストは薄れ、
どんどんブルータルデスにシフトしてきており、ボクにはしんどい。ただ、和風な曲名を見ると、やっぱり手に入れたくなるんだよ。
さて、この盤は1曲目「Z
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HAVOHEJ-Kembatinan Premaster ★★★ (2020-06-08 01:17:52)

米産ブラック2009年作
ジャケを開くと逆さ十字を持ったキューピットがカワイらしく描かれ、CD盤面にもそれが描かれている。
この人の思想が歯止めを知らず、狂人と化したと実感させられるのはこの盤からだろうと感じる。
前作はまだ、バンドスタイルを維持してビートを刻んでいたが、この作品は、もはやノイズ、アンビエント的な作品になっており
不浄で卑劣な音空間の根源とも言えるノイズが終始響き渡り、濃厚なカルト臭が漂い、耐え難い狂った音世界が拡がっている。
少なくともこの人はドラマーなので、時折カッコいいドラムのリフが登場したりもするが、この人のドラムの魅力はカッコ良さではない。
何の工夫もない、単調な4ビートや8ビートを延々と繰り返すリフにこそ、気持ち悪さが宿っており、惹きつけられる。
大した演奏力があるワケでもなく、楽曲構成力があるワケでもないのに、異様な
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WITCHCRAFT-Nucleus (2020-06-07 23:27:00)

スウェーデン産サイケデリックロック2016年作
ダメな作品は買わず、全作品をコンプリートしているケースは結構少ない。
沢山のCDやLPを所持しているけど、意外と歯抜けで全部は揃ってなくて、そういう意味ではボクはコレクター精神は薄めなんですが
このバンドの盤は、この作品まで全てゲットしており(とは言っても5作品だが)、新作「Black Metal」をゲットするかどうか悩んでいる最中だ。
Witchcraftの新作が出れば買わないワケにはいかない・・筈なのに、買う気持ちに傾かない。
とりあえず、このバンドがちょっとおかしくなったのはこの盤からだ。
そもそも60~70年代の空気を再現したかのようなレトロ感が素晴らしいバンドだったのに、この作品はヘヴィさが強調されてて、
従来のレトロ感たっぷりの魅力を掻き消してしまっている。かなーりヘコんだ、ちょっと残念
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HAVOHEJ-Table of Uncreation ★★★ (2020-06-07 22:34:15)

米国産ブラック2019年作
最近最もよく聴くブラックはProfanaticaのRotting Incarnation Of God(2019年作)だが、そのドラマーPaul LedneyがHavohejだ。
ブラックというと悪魔崇拝のイメージが付き物だが、この人は自分自身を崇拝して、濃厚なアンチクリスチャン思想を持っている。
そもそもHavohejはエホバの綴りを反対から読んだモノだ。というワケで、ソロ名義のこの盤も一般のブラックメタルフリークを寄せ付けない
激しさとは無縁な、祭儀的で、尊大で、狂った内容だ。本気なのかファッションでやってるのかわからないが、全くこの人はもう狂人だよ。
ちなみにソロ名義の盤はDethrone The Son Of God(1993年作)も持っているが、この人のスタイルを知らずに聴いた当時は全く理解できず
ただのポンコツメ
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SOL NEGRO-Dawn of a New Sun ★★★ (2020-06-07 21:39:25)

米産デスメタル2012年作
たぶん無名なバンドで、フルレングスアルバムはこの作品だけだろうと思う。
作風はブラック的でもありドゥーム的でもあるが、オールドスクールデスというのが最も妥当だろうと思う。
血を感じさせる赤と黒で彩られたジャケ、ジャケ裏面の骸骨をモチーフにしたイラストのとおり
ギターにはザックリとした血液の質感が感じられ、走り気味のズトボコ感のあるドラムが非常に魅力的。
演奏テクニックはあるので、走り気味の演奏はむしろ鬼気迫る感じでかなりカッコいい。
また、一聴してバタバタしているので楽曲がポンコツなのかと思いきや、相当作り込まれており、アヤしくもカッコイイのだ。
基本激しい曲調だが、時に祭儀的な雰囲気があり、まるで体を切り刻まれ、肉片があちこちに散らばっていくような感じが素晴らしい作品だ。
また、この作品には、Paradise
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PARADISE LOST-Tragic Illusion 25 ★★★ (2020-06-07 20:33:57)

英国産ゴシックメタル2013年作
Paradise Lostの25周年企画盤で、新曲やカヴァー、オーケストラMIXヴァージョン、過去作の録り直し作品が収録されている。
初期の無骨な音を好むボクとしては、近年の綺麗なParadise Lostのサウンドはイマイチなんですが、そうは言っても
この盤に収録されている初期2作品の看板曲「Gothic2013」「Our Saviour2013」は、改めて当時の作風が凄かったことを
思い知らされる素晴らしさがある。また、Silent In Heartは、IN REQUIEM (2007年作)の録音より、この盤のように
ディレイを深く咬ませた録音の方が断然カッコいい。たぶんボクがこの盤を気に入っている理由は、エフェクトのかけ方が
Gothic(1991年作)に非常に近いからだろうと思う。

ORODRUIN-Ruins of Eternity ★★★ (2020-06-07 18:54:28)

米産ドゥームロック2019年作
ぬるーいオルガンを取り入れた作風がツボにハマった個人的神盤Epicurean Mass(2003年作)からもはや16年。時が経つのは早いな。
この作品がリリースされたのを知った昨年末、どれだけワクワクしたことか。当然、あのぬるーいオルガンに静かなるイーヴルなギターが乗る
独創的なサウンドを期待したのだが・・・なんとオルガンが無くなっていた。購入当初は「えー、なんでなん?」と声を出して嘆いた。
が、しかし、オルガンという甘っちょろい道具に頼らず、真っ向勝負するその音楽性に惚れてしまった。
ドゥームというジャンルにありながら真性なスロードゥームではなく、ロックテイストという個性を出しにくい難しい立ち位置にありながら
過度なサイケデリック路線に走ることなく、ギターの重量に頼ることなく、前衛路線に走ることなく、ドゥームロックど真
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VANDENBERG-2020 ★★★ (2020-06-07 18:13:35)

ギターヒーローモノは友人のギタリスト経由だったり、自分がダークサイドに染まる前、洋楽ビギナーの頃に結構多く聴いたが
ヴァンデンバーグ3作品は近所のCDレンタル屋からゲットした作品をカセットテープに落としてよく聴いていた。
当時のメタル誌でも名前はよく掲載されていたが、決して高評価とは言えない微妙な立ち位置だったのは、同時期の哀愁漂わせる
ギターヒーローに比べると、北欧情緒的な哀愁は一枚落ちるし、WhitesnakeでもどちらかというとSteve Vaiに取って代わられた感が
あるからなのかな、とは思う。そもそもヴァンデンバーグのギターは英国的なイメージが無く、哀愁はあってもどちらかというと
北欧人でありながら米国的なイメージをボクは持っていたと思う。だから濃厚な北欧情緒のギターを期待すると一枚落ちる印象を持ちがち。
ならば米国的なブルースギターかといえ
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MEKONG DELTA-Tales of a Future Past ★★★ (2020-06-07 16:33:14)

ドイツ産テクニカルスラッシュ2020年作
ラルフヒューベルトの作品は集中力が削がれてしんどいからもう買うまいと思ってたが、過去作に比べてジャケが美しいので一応ゲットした。
ギターの質感がややソフトになって、若干聴きやすくなっている上、シンフォニックな要素を入れたことで耳に馴染みやすい。
変則リフの連続で疲れるかと思っていたが、そういうソフトなところがうまく調和して、少なくとも前作よりは聴きやすい印象だ。が、それでも疲れる。
Mekong Delta作品全般に言えることだが、複雑過ぎて印象に残るリフというのが案外ない。今作でもそれは同じだ。
もうここからは好みだが、個人的にDances of Deathが一番好きな盤だったが、それを超えたかどうかというとどっこいどっこい。
少なくともこういう複雑怪奇な音楽は、耳に馴染むのに相当時間がかかるし、疲労感を受け
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TYRANNY-Aeons in Tectonic Interment ★★★ (2020-06-06 20:38:16)

フィンランド産フューネラルドゥーム2015年作
前作から10年のスパンがあるので、もはや活動していないのかと思っていたが、2作目が発売されていたことを知り2年前にゲット。
フューネラルドゥームバンドの中でも屈指の重さ、曲展開のような茶目っ気など無視した単調さ、全く救いのナイ暗黒空間が特徴で
前作の延長上の音楽性ながら、更に音質が向上してホンモノ感が増した印象だ。フィンランド産はこういうコアな音が結構多い。
延々と禍々しい歪んだギターとハウリングが織りなす暗黒空間が続き、超スローで、巨大なハンマーで叩きつけるようなヘヴィなドラム
旋律というよりは一撃必殺のダウンストロークで圧死させるようなギター、終始ケモノのように唸るデスヴォイス、とにかく救いがナイ音だ。
もはやフューネラルドゥームフリーク以外のリスナーには、コレの何が一体面白いのかと思うかも知れない。
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DARK SUNS-Everchild ★★★ (2020-06-04 21:47:35)

ドイツ産プログレッシヴロック2016年作
まるで鳥のようなモノが描かれるジャケに興味を持ち、当時とりあえずジャケ買いした作品。
オルガンやシンセ以外にも、アルトサックスやトランペットなどのメンバーがいるゴージャスなバンドで
ギターの占める比率はやや低めだが、プログレをかじったメタルリスナーのツボにハマるサウンドだろうと思う。
CD2枚組の長編ファンタジー絵巻で、コレを聴くと1本映画を鑑賞したかのような充実感が得られる。
時折流れるピアノの旋律、ギターのコードワークから、作曲能力が相当高いと感じる。
また、終始アトモスフェアな空気が漂っているが、空間系のエフェクトが単調ではなく質が高い。
Kansas、King Crimson、Pink Floydあたりの70年代プログレッシヴロックの息吹をほんのり感じさせるので
そのあたりの音楽性や演奏スタ
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WOCCON-Solace in Decay ★★★ (2020-06-04 14:47:05)

米産ブラック寄りデスドゥーム2014年作
霧が立ち込める山岳と湖が美しい情景をバックに、バンドロゴマークの鳥が描かれ、バンドロゴの「N」にも鳥が描かれるジャケ。
基本、動物、特に鳥が描かれるジャケにボクは弱い。鳥ジャケ作品は結構多く所持しているが、この作品も当時即ジャケ買いした。
ジャケ買いは結構ハイリスクでハズレを引くこともあるが、コレは結構作り込んでいるクオリティの高い作品だ。
この作品ゲットの後に、処女作あたりもチェックしたが、ルーツはどうやらデスメタル寄りライトドゥームサウンドのようだ。そういうワケで
サビの部分はポストブラック的な演奏が結構多く入るが、全体的な楽曲構成としては、ワリと起承転結ある真面目なデスドゥームサウンド、
むしろゴシックメタル調の作風で、スッと入ってきやすいキャッチーなメロディが多く、ドラマチックに盛り上げる曲が多いのが好
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WORSHIP-Terranean Wake ★★★ (2020-06-04 13:58:39)

ドイツ産フューネラルドゥーム2012年作
オリジナルメンバーはフランス人のMad Maxとドイツ人の Daniel Pharosでスタート。
しかし、躁鬱病を患っていたMad Maxははカナダ滞在中に橋から投身自殺、その後Last Tape Before Doomsday(1999年)が世に出る。
遺族が音源回収に乗り出す等の話題も耳にしたが、この音源は、いずれLPとCDでも発売され、我が家にはLast CD Before Doomsdayがある。
Mad Maxが残した音源を相方のDaniel Pharosが引き継いでDooom(2007年作)を発表、フルレングスアルバムで聴ける音源はこの2枚と
Daniel Pharosが作り上げたこの盤だけじゃないかなと思う。
そもそもセールスは全く眼中に無かったようだが、たぶんフューネラルドゥームマニアにとって
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NAXATRAS-III ★★★ (2020-06-04 01:39:42)

ギリシャ産ストーナー・サイケデリックロック2018年作
全く無駄な音が無いすごーく地味なリズム隊にナチュラルトーンのブルースギターが乗るインストゥルメンタルかと思いきや
僅かな歪みや、ディレイやエコーなど、曲が進むにつれて様々な表情を見せるギターエフェクトが施され、徐々にストーナー要素が
盛り込まれていく。中盤以降に僅かにヴォーカルが入るが、大胆な振幅でピッチの速いスペーシーなエコーヴォイスが登場したり
ストーナー要素をほんのり含ませるギターバッキングが登場したりと、アルバム全体で徐々にライトに石化させていく作風が魅力だ。
どうも海外レビューを見ると低評価気味な気がするが、前半だけ聴いて全然サイケじゃないじゃん!と思ってるんじゃないかな。
最後までキチンと聴いていないんじゃないの?と思うよ。物静かで超シンプルな作風だが、エフェクトの妙を堪能できる
…続き

THE WIZAR'D-Subterranean Exile ★★ (2020-06-02 23:44:00)

オーストラリア産70年代風ロック2020年作
3ヶ所くらい海外サイトの低得点レビューを翻訳しながら解読し、全曲繰り返し試聴した上で購入に踏み切った。
CDと同じくらいの海外からの輸送代金を払い、その上コロナウイルスの影響で1か月以上待たされ、先日やっと到着した。
とりあえずそこまで苦労してゲットしたが、コレはゲーマーが敢えてクソゲーを買う的なB級作品で、B級愛を持つコアなリスナー向け作品だ。
フルレングスアルバム発表直前のEPがドゥーミーで味わい深い、かつB級臭漂う佳作だったが、その後は佳作を超えられない微妙な作品を連発。
というのも、10年選手でありながらローファイな録音とローテクな演奏、かつヴォーカルがヘタという弱点を抱えている。
金が無くて録音状態が微妙なのかと昔は思っていたが、10年経ってコレということは、(まあ薄々感じていたが)故意に70年代
…続き

THE WIZAR'D-Sebado Negro ★★ (2020-06-02 22:50:16)

オーストラリア産デスドゥーム2007年作
コレはライヴ音源含むEPで、ボク的にはコレがこのバンドの最高傑作だと思っている。
魔法使いのようなジイサンがギターを掻き鳴らしているシュールなジャケがとても印象的だ。
とりあえずこのバンドの作品は、このEP以外のフルレングスアルバムは一応聴いているが、ゲットする気はない(2020年の新作はゲットしたが)。
ココから濃密なドゥーム路線に発展して欲しかったが、若干路線が違い、少なくともこの作品以上のインパクトはボクは得られなかった。
この作品はジャケの素晴らしさが際立っているが、中身も結構魅力的で、ドゥーミーな作風と、初期作品にしかない歪んだギターの質感が素晴らしい。
しかし、このバンドはヴォーカルがイマイチ弱い。後期作品では味わいとして感じられるが、この時点では微妙な感じで、そのせいでB級臭が漂っている。

ROAD WARRIOR-Mach Ⅱ ★★★ (2020-06-02 21:08:54)

オーストラリア産正統派パワーメタル2020年作
コロナウイルスのため、海外からの輸送便が激減、待ちに待ってやっと先日届いて、現在ヘヴィローテ中の作品だが
とりあえず今年上半期ではボク的にはナンバーワンな作品となりそうだ。いやー、カッコいい。
前作のレビューの通り、ミドルテンポ主体で、余計なエフェクトのないナチュラルなギター、速弾き等の過剰に派手な演出のない
純然たる古典ヘヴィメタルサウンドでありながら、優れた楽曲構成と独自の世界観でライト感覚に聴けるロックサウンド決定版だ。
特徴としては、挑発的でファイティングなギターとカリスマ性のあるヴォーカルだ。ジャケの男がレーサーなのかファイターなのか判らないが
戦いに向かう男を賛美するかのような、戦い前の緊張感を表現するかのような雰囲気を、無駄な演出ナシに楽曲とカリスマヴォーカルで表現。
スピードやヘヴィ
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ROAD WARRIOR-Power ★★★ (2020-06-02 20:28:48)

オーストラリア産正統派パワーメタル2018年産
疾走感の無いミドルテンポ主体の楽曲群、凝ったエフェクトを施さないナチュラルなディストーションギター、シンセ等派手な演出もナシ。
圧倒的なヘヴィさがあるワケでもなく、ものすごーく古典的な純然たるパワーメタル寄りのヘヴィメタルサウンドでありながら
どうしてこんなに魅力的でグイグイ惹き込まれるのか、単にボクの好みにハマっただけなのか判らないが、不思議な魅力を備えたサウンドだ。
ファイティングで挑発的なリフ、クセがあるがカリスマを感じさせるヴォーカル、派手なソロなどは無いのに作り込まれている楽曲が魅力だ。
非常にオーソドックスなHMなのに、結構な愛聴盤で、次作は必ずゲットしようと心に誓ったが、僅か2年のスパンで新作が発表された。
その新作もこの盤の延長上の音楽性だが、素晴らしい作品だ。この盤と合わせてゲットしよう

DARK FOREST-Oak, Ash & Thorn ★★★ (2020-06-02 01:52:06)

英国産正統派メタル2020年作
世界観がボクのツボどストライクなので数年前からチェックはしていたものの、佳作といった感じで買うまでには至らなかったバンドだが
今年リリースされたこの作品は、これまでのどこか物足りない感じを一蹴して、一気に開花したかのような会心の作品だ!
バンド名とジャケとアルバムタイトルが示すとおり、この作品は「森メタル」で、ペイガニズムの浪漫とNWOBHMの息吹を帯びた作品だ。
メタリックになり過ぎないナマ音に近いギターのリフが、森・自然を感じさせる。ほんの少し(ホントに少し)フォーキーなテイストを織り交ぜ
ペイガンメタルによくあるややクサめなメロディーで、軽快なテンポでファイティングに、派手になり過ぎないツインギターやギターソロを駆使し
もちろんコーラスもいい感じにハモらせて、NWOBHMの古典と思わせる作風で聴かせるところがホント
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REINO ERMITANO-Rituales Interiores ★★★ (2020-06-01 03:01:35)

ペルー産サイケデリック・ドゥーム2008年作
このバンドの大きな特徴は、女声ヴォーカルが若干ヘタで、畑仕事しながらオバサンが歌っているような声なんだよ。
演奏も若干ポンコツなので、佳作以下の作品が多いんだが、コレだけは非常に面白く味わい深い好盤だ。
この盤は若干ダークな雰囲気になり楽曲もなかなか良くできてるので、辺境ドゥームマニアはゲットしよう。
ちなみにConjuros de Poder(2014年作)の草木が茂ったようなアートワークのジャケでいよいよ畑仕事ドゥームというジャンルが
確立するかと思ったが、残念ながら中身はイマイチな作風でゲットするには至らなかった。
個性派なので期待して次作を待っているが、今のところこの盤が一番素晴らしい。コレを超える作品を期待している。

REINO ERMITANO-Brujas del mar ★★ (2020-06-01 02:46:27)

ペルー産ドゥームメタル2006年作
購入当時はペルー産かつ女性ヴォーカルというのが珍しく結構聴いていたが、あまり歌が上手じゃない佳作だ。
もう少し頑張ったらサイケ・ヴィンテージ・ドゥーム路線で面白い存在になると思う。
次作で面白い作風のアルバムをリリースするが、その後はなかなか好盤と言える作品が出てこない延長上のサウンドだ。
一応注目はしてる。もう一押し頑張ってほしいバンドだ。

PESTILENCE-Hadeon ★★★ (2020-05-31 22:39:41)

オランダ産オールドスクールデスメタル2018年作
オリジナルメンバーはPatrick Mameliのみで、それ以外は全員ルーマニア人になっている。
とはいえ、この人がヴォーカル兼リードギター、作曲の大半を行っているので、他メンバーが入れ替わってもあまり問題ない。
しかし、あまりにメンバーチェンジが多いので、ワリとこの人が中心のワンマンバンドなんだろうと感じる。
おまけに、最近は髪の毛を辮髪にしているようだ。
Consuming Impulse(1989年)、Testimony of the Ancients(1991年)と神盤を連発して当時のデスメタルでは
コレを超える作品はナイと個人的にナンバーワンだったが、次作Spheres(1993年)で大々的にシンセを取り入れ若干空振るも
新たな音楽性に向かってチャレンジする独特な音楽性にかなり期待したも
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VICTORY-Don't Talk Science ★★ (2020-05-28 23:28:04)

ドイツ産ハードロック2011年作
昔はTemples of Gold(1990年作)にハマり、よくウォークマンで聴いていた。その頃が全盛期だったように思う。
その頃から20年以上は経っていると思うが、当時の雰囲気を楽しみたいと思いゲットしてみた。
オリジナルメンバーで継続しているのかどうかは知らないが、昔はドラムの手数が最小限で多彩さに欠けるものの
心地よいグルーヴ感だったように記憶しているが、今作もドラムのリフは単調に感じられる。
また、年齢を重ねたからなのか、当時のグルーヴ感はあまり再現されていないサウンドだった。
しかし、安定感のある演奏はやはり年季が成せる技だなと思う。そして80年代後半~90年代前半の独特な空気が
なんとなく蘇ってくる好盤だ。ジャケをもうちょっと頑張ってほしかった。

IN THE WOODS-Cease the Day ★★★ (2020-05-28 23:12:25)

ノルウェー産ブラック2018年作
初期作のコンピレーションアルバムA Return to the Isle of Menの雰囲気ある作品にハマった当時は
既にバンドは解散しており、特に他の作品を追いかけることもなく、この盤だけが愛聴盤だったが
再結成していることを知り、最近の作品をゲット。ブラックとは言っても、真性な高密度ブラックメタルではなく
ブラックメタル的な要素を含むメタルサウンドといった内容にシフトしている。また、当時も感じられたヴァイキング的
な雰囲気も感じられ、この鹿ジャケのイメージがバッチリとハマる音楽性だ。
クリーンな声とブラック的ガナリ声を使い分け、落ち着いた雰囲気で味のあるサウンドを聴かせてくれる好盤だ。
こういう情緒のある作風がボク自身のツボということなので、刺激の強いブラック派にはオススメしない。

DRAWERS-All Is One ★★★ (2020-05-28 11:41:21)

フランス産サイケデリック・ドゥームロック2011年作
ストーナー要素を含むかなーり重量のあるギターで聴かせる、結構カッコいいロックサウンドだ。
ドゥームと言っても、ドラムは結構手数が多く、ギターのリフは掻き毟り引き摺るようなスラッジに近いヘヴィさがある。
初期Electric Wizardを想起させるヘヴィさと、石化しそうな感覚があり、そっち方面が得意な人は相当ツボにハマるはず。

KAYO DOT-Blasphemy ★★★ (2020-05-28 01:12:16)

米国産エクスペリメンタル・アヴァンロック2019年作
Maudlin of the WellのToby Driverのプロジェクト。深い霧のジャケのようにアトモスフェアなシンセが印象的なサウンド。
前衛的な手法が当然のように様々に用いられながらも、ごく自然に聴かせるところには、この人の職人気質を感じるところだ。
過去作はもっと禍々しいギターが入っていたと思うが、今作はそうでもない。しかし、聴きどころは卓越したギターセンスだ。
また、独特なリズムを刻むドラムが、霧に霞む自然の雄大さをイメージさせ、とても良い仕事をしている。
ストーリーを感じさせる楽曲からは、神秘、美しさ、時に醜悪さを感じ取ることができ、ラストのタイトル曲で最高潮を迎える。
壮大なファンタジーの世界が非常に素晴らしい作品で、過去作やMaudlin~にハマったことがある人はマストだ。

MAUDLIN OF THE WELL-Part the Second ★★★ (2020-05-27 23:48:01)

米国産アヴァンロック2009年作
Kayo Dotの活動に専念しているのかと思っていたが、フィンランドのBlood Musicレーベルから8年のブランクを開けてアルバムをリリース。
もはやこのバンド名義で活動しているとは思ってもいなかったし、これだけブランクを開けての新作だと全く気付かないよ、ホント。
ボクは数年前にたまたま気付いてゲットしたが、過去3作品のいずれかでもツボに入っている人は、必ずゲットすべき神盤だ。
ポップアートのようなジャケ、ユーモアたっぷりのセンス、次の展開が読めないコード進行、それでいて不自然さのない楽曲。
仕掛け人のToby Driverの卓越したセンスと演奏力は素晴らしく、ライトなポップロック・リラクゼーション的サウンド・不穏でヘヴィなギター
70年代プログレテイストなど、前衛的手法を織り交ぜながらいろいろな音楽を組み合わせて
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PROFANATICA-Rotting Incarnation of God ★★★ (2020-05-27 17:38:45)

米産ブラック2019年作
ボクが持ってるCDジャケには、レーベルの宣伝文句と思われる文章が書かれたシールが貼ってあるが、日本語訳をすると
「最も卑劣なブラックメタルは、ベテランの王から射精され、彼らの最も邪悪な作品であることを証明するだろう」といった感じか。
レコメンドアーティストとして、Beherit、Mystifier、Blasphemy、Havohejが挙げられている。
ちなみにHavohejはProfanaticaの唯一のオリジナルメンバーであるPaul Ledneyで、そちらでも尊大で自身を崇拝する狂気のサウンドが聴ける。
相変わらず伝統的なブラックメタルのメイクを施し、ジャケやアルバムタイトルから判る通り、卑劣で冒涜的なテーマで、濃いブラックをやっている。
Incantationの分家と思って、このバンドに楽曲や演奏の妙を期待するのは間違い
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PROFANATICA-Disgusting Blasphemies Against God ★★★ (2020-05-27 17:03:39)

米産ブラック2010年作
Incantationのオリジナルメンバーが分裂し、ドラマーのPaul Ledneyにより結成されたバンドだが、Incantationが激しいデスメタル路線で
アンダーグラウンドの帝王になっていった反面、Profanaticaは全く異なるアプローチで存在感に幅をきかせている。
元々分裂したキッカケは、演奏様式の違いというよりは、Paul Ledneyの思想を受け入れられなかったことが原因らしい。
そういうワケでProfanaticaのサウンドは、自身を崇拝し、他宗教に冒涜的な世界観が非常に色濃い。また、古くからあるブラックメタルのメイクや
演奏スタイルを伝統的と言えるほど貫いているように見える。特にドラムはブルータル路線に走ることなく、古典のようなスタイルだと感じる。
アンチクリスチャン度が最高潮のジャケデザイン、カルト臭の濃
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INCANTATION-Profane Nexus-Incorporeal Despair ★★★ (2020-05-27 12:51:29)

このバンドにしては珍しく、超スローなドゥーム作品で、濃厚な瘴気・腐臭・絶望感が宿っている。
中間にこの曲があることで、作品全体が引き締まり、他のブルータルな作品がより引き立っていると思う。

INCANTATION-Profane Nexus ★★★ (2020-05-27 12:44:57)

米国産デスメタル2017年作
最初にこのバンドをココに登録した頃は、濃厚なアングラ臭・クオリティの高さ・知名度の低さで、どことなく自身の独占欲と優越感を感じつつ
濃厚な魔性・背徳感を楽しんでいた。それももう17年前ですか。恐らく今は日本でも超有名バンドになっているんだろう。
デスメタルバンドの知名度が上がってくると、録音のクオリティがアップし、ローファイ感が抜けてしまい、真性さが半減しがちだが
Incantationに限っては、音質向上しようが、有名になろうが、全く動じることなく濃厚なアンダーグラウンド臭が漂う真性さを維持しているから凄い。
昔はギターソロのようなメロディアス・コマーシャルなモノを一切許さず、ブルータルさを前面に出す激しさと、濃厚なドス黒いドロドロ感に圧倒されたが
そのテイストは長きに渡って保たれており、今作ではブルータル一辺倒ではなく
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XASTHUR-Nightmares at Dawn ★★★ (2020-05-27 00:18:43)

米産ブラックメタル2012年作
XasthurはボクはThe Funeral Of Being(2003年作)以降を愛聴している。初期作品は禍々しいファストブラックだが
その音楽性は作品ごとにスピードダウンし、独自の不協和音のハーモニーで聴かせるサウンドに変貌していく。
一度Xasthur名義での活動を終了し、フォーク主体のNocturnal Poisoningに鞍替え、その後再びXasthurを名乗るという
経歴を持っているが、フォークサウンドは決してXasthurファンが期待しているサウンドではなく、Nocturnal Poisoning以降は
1枚もゲットせず静観している。最初に活動を終了するまでの中期の作品がこの人の絶頂期だったなぁ、とボクは思っている。
この盤は活動終了前5年間(2004~2009年)の未発表音源、過去3作品の再レコーディング
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DISENTOMB-The Decaying Light ★★ (2020-05-26 01:35:49)

オーストラリア産デスメタル2019年作
大御所The Obsessedの名盤「Lunar Womb」のジャケのように、巨大な魔物がアタマから人を食べているジャケで
バンド名の中に「tomb」という綴りが入っている、という理由により、即ジャケ買いした作品。
中身はThe Obsessedの音楽性とは程遠い、ブラストとツーバスドコドコ満載のデスメタルでした。
ドラムは相当なハイテクの持ち主で、畳みかけるようなドラミングと多彩なリフは一聴の価値アリ。
ツーバスとブラストが多くを占めるサウンドなので、ワリと似た感じの楽曲になりがちなのは否めないところだが
若干オールドテイストの残り香があるので、ボクでも楽しく聴ける。
派手な演出のないクールさが魅力で、演奏の安定感は抜群なので、音楽性がハマる人は結構いると思う。

OSSUARIUM-Living Tomb ★★★ (2020-05-26 00:53:02)

米国産オールドスクールデスメタル2019年作
水に浸かった石造りの墓所のような廃墟のジャケ、裏ジャケは墓地に立つバンドメンバーのモノクロ写真。
「Living Tomb」というアルバムタイトルなどから、オールドスクールデスど真ん中の予感がしてゲットした作品。
適度にドゥーミーなテンポで、ブラスト等スピードや勢いに頼ることなく、湿気と霧を感じさせる雰囲気が素晴らしい。
ギターは血糊を思わせるザックリ感のあるリフを刻み、アヤシげな気持ち悪いギターソロを奏でる。
特にズトボコなドラムがいかにも80~90年代のB級デスメタルテイストで、とても良い仕事をしている。
ジメジメ、ドロドロ感がやたらツボにハマり、オールドファン納得の味わいが楽しめる、オールドスクール王道デスメタルだ!
この時代にこういう音を追求するバンドに出会えることは滅多になく、運よくジャケ買
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WITH THE DEAD-With the Dead ★★★ (2020-05-25 22:35:31)

英国産ドゥームメタル2015年作
リードリアンとElectric Wizardのドラム&ベーシストによるドゥームバンド1st・・・このメンツだと
もう聴く前にどんな音か想像できるが、予想を裏切ることのない、ファズかけまくりの壮絶にヘヴィなサウンドだ。
とにかくElectric Wizardクラスの重量感を求めるなら、コレは必聴盤だ。
リードリアンのプロジェクトTeeth Of Lions Rule The DivineのRampton(2002年作)あたりの重量感がある。
最近はボクはこのテのヘヴィさは年齢を重ねたからか少々疲れるので、あまり聴く盤ではなく、次作も未所持だが、
ヘヴィ・ドゥームファンはコレはバイブルとして携帯しておかなければならない。

IZAH-Sistere ★★★ (2020-05-25 00:12:42)

オランダ産ポストロック2015年作
ジャケに描かれる林、ジャケ裏の密林、空や小路が板の木目のような画風、多分ボクが所持してるのはスウェーデン盤だが
硬めの材質の紙を使用した紙ジャケが、紙ではなく薄い板のように感じられ、異様に木の質感を前面に出したデザインが優秀だ。
歌詞カードがないので曲のタイトルが意図するところは判らないが、少なくとも一般的なドゥームやメタルの世界観とは明らかに異なり
知的で、内向的で、印象的なテーマがあるのだろう、と思わせる。10分超の3曲の後、アルバムタイトル曲が30分超という大作主義だ。
ブラックメタル、ドゥーム、スラッジ、シューゲイザーなどの演奏様式を組み合わせ、時に激しく、時に静寂を感じさせ、時に叙情的に、
いろいろな感覚を呼び起こさせる起伏に富んだ楽曲、細部にまでこだわっているアレンジは、かなりレベルが高い。
チリチ
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