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kamiko!さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 301-350
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INQUISITION-Ominous Doctrines of the Perpetual Mystical Macrocosm ★★★ (2020-07-31 23:46:24)
米国産ブラックメタル2011年作
当時は何の予備知識も無く、ジャケ背景が宇宙だからという理由のみでゲットした作品だが、かなり面白い盤で結構な回数聴いた。
一応米国産としたが、故郷コロンビアでGuillotina(ギロチン)というスラッシュメタルをやっていたが、米国に移住し現バンド名に改名。
そういう経緯があるが、あまり南米的な異国情緒は感じられない。録音状態が良く音響的にアングラ臭が感じられないものの
長い曲タイトルが示す宗教色の濃い悪魔崇拝的な思想と、バンド名(異端審問)のイメージ通りの珍しいヴォーカルスタイルに真性な濃さがある。
演奏様式はブラックメタルと言えるサウンドだが、ブラストはするものの、シンバルの響きが目立つからか、ブラックメタル的なブラストではなく
デスメタル的に聴こえるのが特徴。また、激しく疾走するところと、じっくりとミドルテンポで聴
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VINTERGATA-Smorodina-Смородина ★★★ (2020-07-29 23:24:51)
シンコペーションを多用する独特なリフと薄めのシンフォニックなシンセがマッチしている。
サビの仰々しい歌いまわしや、ダサさと紙一重なダンサブルなリズムはとてもユーモラスで、妙なB級愛が芽生えるのだ。
VINTERGATA-Smorodina ★★★ (2020-07-29 23:13:22)
ロシア産シンフォニックHR2018年作
アルバムタイトルはロシア表記ではСмородинаだ。
ブラックメタルやデスメタル的アプローチもあるが、ユーモア溢れるコミックさのあるメインヴォーカルや仰々しい女声ヴォーカルの
個性が強く、真性さよりもホラーエンターテイメントな色が強いサウンドだ。決してクオリティは高くはなく、イメージとしては
King DiamondやCradle of Filthあたりの音楽性で、それらのサウンドを若干B級にシフトさせた感じだ。
濃厚な暗さが売りのロシア産には珍しい明るいイメージのホラーエンターテイメントである上、何故か捨て置けないB級愛が芽生える楽曲群に
とても惹きつけられる。とりあえず万人にはオススメしないが、個人的に相当ツボに入ったB級作品である。
騎士の死体の山、血を思わせる真っ赤な川に架かった木の橋の上で、騎士
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THRON-Abysmal ★★★ (2020-07-29 22:00:27)
ドイツ産デスメタル寄りブラックメタル2018年作
過去にロシアに同名のブラックメタルバンドがおり、既に活動していない筈と思いつつ調べると、ドイツの別バンドだった。
女体に似せた石造建築物の門扉(女性の恥部の部分にあたる)に、拘束具のアイアンメイデンが描かれ血が流れている。かつ、白で描かれたバンドロゴが
精子に見えてしまうという、ローセンスなバカなジャケにまずゲンナリする。ちなみに、PossessedのBeyond the Gates(1986年作)の名作ジャケが
カオのような門のようなB級愛を感じさせるジャケだったが、この盤の1曲目が「Beyond the Gates」という曲名。偶然とはいえウケたのでゲットしてみた。
音楽性は至って真面目でオーソドックスな、ブラッキンデスメタルで、特に特有の個性を感じるサウンドではないが、素直に刺激的でカッコいいサウンドだ
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WRAITH OF THE ROPES-Ada-Death Bed ★★★ (2020-07-29 20:26:26)
少女監禁サウンドが支配する楽曲群の中でも、特に鬼畜なタイトルが印象的だ。
英語のニュアンスは正確には理解できないが、「この地獄から逃れられない」的な問いかけ調の歌詞が
暴虐的な歪んだデスヴォイスで語られ、高音域のピアノの旋律と、鈍重なノイズで鬼畜な世界が描かれる。
非常に嫌悪感を伴うものの、男性の誰しもが持っている独占欲を刺激するテーマを表現したこのサウンドは
一聴の価値はある。
WRAITH OF THE ROPES-Ada ★★ (2020-07-29 20:06:05)
米国産ホラーメタル2005年作
当時ドゥーム作品を買い漁っていたFiredoomMusicレーベルからリリースのアナウンスがあったワリに、紆余曲折があったのか
TotalRustというイスラエルのレーベルから発売された作品。関わっているレーベルがドゥーム専門だったからか、宣伝文句やレビューでは
フューネラルドゥーム作品として扱われているところが多かったが、演奏している当人らはフューネラルドゥームではなく
ホラーメタルであると言っていた。確かに音楽性は純粋なフューネラルドゥームではなく、スローで陰湿な暗さが支配するサウンド
ではあるものの、ギターは殆ど前面に出ることなく、インダストリアルな音楽性が前面に出た根暗サウンドだ。
ポルノゴア等のエロ路線は基本買わないんだが、この盤はドゥーム志向の強いサウンドでは珍しく、18禁少女監禁モノだ。
廃墟を全裸の
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SOUL DISSOLUTION-Stardust ★★★ (2020-07-29 19:09:34)
ベルギー産ブラックメタル2018年作
まるでスマホの待ち受けにありそうな、海と星空の幻想的な景色が印象的なジャケ、Stardustというアルバムタイトルからも
自然崇拝的なポストブラックをやりたいんだろうということがヒシヒシと伝わってくる好盤。
よくある森林崇拝系ブラックと比較すると、低音を全くカットしておらず、空間系エフェクトが若干浅めなところがあり
このサウンドが自然を表現しきれていないという印象は持っている。星屑を高音部のトレモロリフで表現しようとする感じも
とてもよく理解できる。が、録音状態をもう少しローファイな感じにしないと、自然崇拝的な音に感じられない。
ダメ出ししたが、美しい星屑の夜空をポストブラックで表現したい思いが物凄く伝わってきて、ホント惜しいなと思わせるものの
とても好感触で、頑張ってほしいと思うサウンドだ。霧立ち込める森林
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BATHSHEBA-Servus ★★★ (2020-07-29 18:15:25)
ベルギー産魔女ドゥーム2017年作
Serpencult、Death Penaltyでキュートな魅力を発揮してきたMichelle Noconの女声ヴォーカルによる真性ドゥームだ。
Thee Plague of Gentlemenの鉄板メンバーでやっていたSerpencultはオーソドックスなドゥーム・スラッジが前面に出て
女声ヴォーカルはあくまでおまけといった印象を持っていたが、この盤はMichelle Noconの魔女的存在がより前面に出た印象だ。
目を塞がれたようにも見える淑女が描かれたジャケ、インナーに描かれる人為的に形作られた木片は、魔女的イメージを想起させる。
また、曲目や歌詞からも、魔性を前面に出した印象があり、Michelle Noconの魅力を底上げし存在感が随分と増した感じだ。
生粋のドゥームフリークから言わせれば、演奏はSerpe
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SERPENTCULT-Weight of Light ★★★ (2020-07-29 17:45:57)
ベルギー産ドゥームメタル2008年作
Michelle Noconのキュートな女声ヴォーカルが特徴のドゥーム・スラッジど真ん中の真っ黒サウンドだ。
女声というわかりやすい個性がクローズアップされがちだが、このバンドの真の魅力は前身バンドThee Plague of Gentlemen
で培われたハイレベルのドゥームサウンドにあり、そんな贅沢な演奏を携えた魔女ドゥームというスタイルが素晴らしい。
次作ではMichelle Noconは脱退し、Death PenaltyやBathshebaに鞍替えしてしまう。女声を失ったこのバンドの方向性は、
より深みあるサウンドを求めてカオティックな音楽性へと志向していくが、オーソドックスなドゥーム・スラッジの安定感という点では次作よりこの盤が上。
一方でMichelle Noconの歌は、この盤時点では「女声」という個
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SKYFOREST-A New Dawn-Along the Waves ★★★ (2020-07-28 00:13:23)
シットリとしたアコギパートから、仰々しいシンフォニックなシンセとドラムが入るパートに移行した時に
森が騒めき、木々から鳥が一斉に飛び立つようなシーンが思い浮かぶ。
その後、激しいブラストをバックにガナリ声ヴォーカルが続くが、霧が立ち込める壮大な大自然が感じられるから不思議だ。
もうね、こういう森ファンタジーな曲は大好きなんだよ。
SKYFOREST-A New Dawn ★★★ (2020-07-28 00:01:21)
ロシア産シンフォニックブラック2020年作
森メタルフェチとしてはバンド名に「Forest」の綴りが入っている時点で注目せざるを得ない。
しかもボクのストライクゾーンど真ん中のロシア産だ。前作Unity(2016年作)は、動物ジャケ、特に鳥ジャケフェチのボクとしては絶対にゲットすべき
作品であるにも関わらず、当時は金欠で泣く泣く見送り、未だにゲットしていない。コロナの影響で停滞していたロシアからの空輸が復活した今
そろそろゲットしないといけない。と思っていたが、先に新作が発表されてしまった。というワケで、先週この新譜がやっと我が家に届き、堪能している。
今作のジャケは、森、自然を感じさせる優秀なジャケだ。ジャケ裏には怪魚が描かれている。盤には草が描かれ、盤を取り出すと、木の根や枝が絡みつく
心臓のようなモノが描かれている。最高だ。近年稀に見る、想像力を
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SERPENTCULT-Raised by Wolves ★★★ (2020-07-27 22:53:26)
ベルギー産ドゥームメタル2011年作
前作のWeight of Light(2008年作)でMichelle Noconの女声ヴォーカルがクローズアップされがちな印象だが、この作品では脱退している。
濃密なドゥームサウンドをバックにキュートな女声ヴォーカル乗る魔女サウンドもいいが、このバンドの最大の魅力はそこではないとボクは思う。
このバンドの前身、Thee Plague of Gentlemenの鈍重で濃密な真性ドゥームサウンドに一時期ハマったことがあるが、そのヘヴィネスを継承した
演奏にこそ魅力がある。海外レヴューを翻訳すると、どうもichelle Noconが脱退したこの盤は過小評価されがちな感じだが、ボクは前作とではなく
Thee Plague of Gentlemen時代のサウンドと比較してしまう。純粋にドゥーム・スラッジ的濃さではThee Pla
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TOTO-Toto IV-Africa ★★★ (2020-07-27 22:03:00)
最近は喘息気味で暫く歌っていないが、過去にカラオケで一生懸命練習した曲だ。
アフリカというタイトルと、シンセの音、旋律が、何故か動物が大地を駆けているシーンを想起させる。
動物的な曲は、何故かボクはものすごーく心奪われる。
初っ端の単純なシンセのメロディーが、どうしてこんなに魅力的なのか、ホント不思議だ。
TOTO-Old Is New ★★★ (2020-07-27 21:46:14)
米産AOR2020年作
ワリとゲットし続けているTOTOだが、主要メンバーだったボーカロ3兄弟のベーシストも亡くなり、TOTO XIV (2015年)がラストアルバムだと
思っていたが、偶然この作品を先日発見して即ゲットしてみた。完全な新曲は数曲あるが、どうやら未発表曲を現メンバーで再録しているようだ。
Steve Lukatherのギターさえあれば、TOTOの固有の魅力は感じられるのは確かだが、個人的には近作2作品は若干詰め込み過ぎな印象を持っており
ワリと長い期間マイカーに常備していたが、イージーに聴ける佳作といった感じで、猛烈にハマったという感じではなかった。
この作品は真逆で、ストレートでシンプル。過去録音に被せ録りしているためか、録音状態が地味で、むしろコレが初期TOTOの雰囲気に非常に近い。
そういう盤なので、最近よくある還暦バンドの往年の
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SOMNOLENT-Renaissance Unraveling ★ (2020-07-25 00:10:31)
ウクライナ産ポストロック2011年作
前作Monochrome Philosophy(2008年作)はローテクで粗削りながらも凄まじいインパクトを受けた異端作品だった。
確か、当時は2008年のベストアルバムにチョイスした筈だ。ウクライナのダークサウンドの神髄に驚愕したものだ。
3年越しの新譜に当時は狂喜したものだが、中身は全く予想外の音楽性で、ドゥーム路線を脱却し、かなーりヘコんだ作品。
とりあえず処女作のフューネラルドゥームの魅力は全く無い。アヴァンロックに鞍替えし全く別路線の持ち味を追求している。
まあ、前作リリース後に見たライブ映像を見ても、ライブではフューネラルドゥーム的魅力が薄めで、こういう前衛的な路線への
志向性は感じられないでもなかった。今作がダメなのかといえばそうではなく、前作のローテクが嘘のようで、力の入った作品だ。
しかし、
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YES-Fragile-Heart of the Sunrise ★★★ (2020-07-21 23:23:44)
Yesは高校時代にCDレンタルでカセットテープに録音して持っていたがそんなには聴かなかった。
本格的に聴いたのは大学入学当時に知り合った友人のススメで聴かされ、結構ハマった。
で、最もツボにハマった曲がコレだ。起伏に富んだドラマチックな楽曲に魅了された。
当時は世に携帯電話が普及し始めた頃で、現在では考えられないが、PFM音源が内蔵された携帯電話があり
着メロを自作することができた。ボクは着メロ作りに没頭した時期があり、ファミコンサウンドや洋楽を
忠実に再現して作ることに生き甲斐を感じていたことがある。しかし、洋楽の再現はギターの質感を再現
することが非常に困難で、結構試行錯誤したが、当時作成した洋楽着メロで最も完成度が高かったのが
この曲だ。初っ端の疾走感あるリフから、変則ブレイクが入る箇所までを着メロで再現。
無機質に刻まれるリフと、シ
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ROTTING CHRIST-Non Serviam ★★★ (2020-07-20 19:06:00)
ギリシャ産ブラックメタル1994年作
作品リリースの度に音楽性を変え、正当進化していくバンドではあるけれども、最も好きな盤はコレだ!
流石に25年以上前の作品なので、最近の作り込まれた作品に比べると、ローファイ感は否めないが、
ギターのアタック部分が際立ち、サステイン部分のハーモニーの味わいを損なわない適度な歪みが好感触な上
スネアワイヤーの響きが殆ど聴こえない乾いた感じのスネアドラム、ツーバスが煩くない適度な音圧など
全ての音がクリアに聴こえる録音バランスが心地よく、シンセやティンパニが入っても仰々しくなくていい。
そういう音像であり、トレモロリフやブラストも無いので、かなり古典的なブラックという音楽性だ。
ヘヴィさや勢いで聴かせるのではなく、気持ち悪い旋律やリフを組み合わせた楽曲で勝負しているスタイルが好きだ。
Forest of Grey-Crypsis ★★★ (2020-07-20 18:45:13)
米国産ブラックメタル2018年作
ボクは森林崇拝サウンドに弱い。特に最近はブラックを蒐集する時には若干ペイガニズムを含むブラックをゲットしがちだ。
とりあえずバンド名に「Forest」という単語が含まれているブラックであれば、ゲットしないワケにはいかない。
よくある悪魔顔のガイコツに葉っぱと根っこが生えているイラストが、白黒のモノトーンで描かれているジャケにワクワクしたが
中身は森林崇拝的サウンドとは若干趣きが異なっていたのは残念。しかし、結構内容の濃いサウンドをやっている。
全2曲で30分と、内容は結構少なめ。アコギ部分が占める割合を考えると、ブラックメタルサウンドは20分くらいか。
不穏なアコギパートから始まり、音像が真っ黒な結構ゴリゴリのブラックメタルに突入、ガッツリと聴き応えがあるが、
このサウンドの大きな特徴は、教科書通りのコード進行と
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GARGANJUA-Toward Rhe Sun ★★★ (2020-07-19 23:22:27)
英国産ドゥーム寄りプログレッシヴメタル2020年作
スローではあっても超スローではなく、雰囲気と曲構成に魅力を感じさせる楽曲群。あまり真性な濃さは無いが
ブラックメタル的ヴォイス・デスヴォイス・クリーンヴォイス、コーラスを取り入れた演奏様式から、モダンなポストドゥームといった印象。
湿り気たっぷりのアコギ、トレモロリフ、疾走パートも登場し、単にドゥームという枠にとらわれない音楽性がとても独創的だ。
この音からは、内省的な、シューゲイザーとは異なる孤独感が感じられる。ヘヴィさや激しさが薄めだが、音像は黒いイメージ。
一応プログレッシヴとしたが、様々な演奏様式を取り入れた作風は、なかなか耳に馴染むのに時間がかかる。
繰り返し愛聴することで、ジワジワとこの音世界にハマっていく。偏った濃さではなく、クールな作風と言える。
派手さが全くない、どちらかという
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LEEVI MADETOJA ★★★ (2020-07-19 22:44:17)
母子家庭に生まれ、子供の頃から掃除のバイトをしながら生活をしていたが、誕生日に母からもらったカンテレを弾きこなす
ようになったのがスタートで、独学で音楽を学び、気付けばシベリウスに師事し、大成していった作曲家だ。
フィンランド作曲家の中でも、特に深い叙情性がある、と思う。悲しい旋律は他作曲家に比べても際立って悲しすぎる。
特に「死の庭園作品41」は、すごーく悲しい。ダークサイドサウンドフェチとしては避けて通れない作品だ。
また、この人のピアノ曲は、ぼんやりと霧がかった、ぬるーい、ぼーっとした作品が多い。ボクはそういうところがツボだ。
田園組曲作品34「伝説」あたりが、そういう感触だ。濃厚な北欧情緒を感じずにはいられない。
この曲集の「カプリス」も、課題曲として学習したことから大好きな曲だ。
マデトヤのピアノ作品を収録した音源は殆ど出回っていないよ
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ERKKI MELARTIN ★★★ (2020-07-19 22:20:54)
フィンランドの作曲家。オーケストラやバレエ、室内楽など多くの作品を残し、音楽以外にも才能を発揮した人だが
とりあえずボクはこの人のピアノ曲以外には全く興味がナイ。この人が創造する音楽はフィンランド産らしく
温度が非常に冷たく、叙情溢れる作品が多く、かなり好きな作曲家だ。
同郷のシベリウスが10歳年上で、漂う雰囲気はとても近いものがある。雪と針葉樹が思い浮かぶ作品が多い。
また、若くして心臓病を患っており虚弱だったこともあり、そういう逸話から繊細なイメージがある。
恐らく「悲しみの園第4番雨」が最も有名だろうと思う。ボクもこの曲が最も好み。美しくとても感情に訴えかけるモノがある。
世間で弾かれている曲の殆どが、この「雨」のようだが、この曲集の第3番「乞食の子の子守歌」も個人的にかなり好きな曲だ。
でも、濃厚な悲しみを帯びた、暗ーい曲なので、弾いてい
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LESATH-Sacred Ashes ★★★ (2020-07-18 23:39:12)
ロシア産ブラックメタル2020年作
やっとロシアからの空輸便が届き始め、ポツリポツリとロシア作品が我が家に届きつつある。それでもまだ半分も届いていない・・。
3ヶ月半待たされたが、今年発売のロシアンブラックではかなり上質な作品だと感じ、150枚限定Limited Editionをゲットした。
ブラストするようなタイプのブラックではなく、雰囲気重視のボクの好みストライクゾーンど真ん中の、ムーディーなブラックだ。
Youtubeの再生回数は未だに700回程度だが、神盤レベルのクオリティだ。まあ、再生回数が少ない理由は、無名というのもあるだろうが
そもそもこのバンドは2019年に結成されたんじゃないかと思う(たぶん)。メンバーの経歴なども調べても全く分からなかった。
まずジャケの美しさに惹かれる。湖と石造りの建物と木を背景に、湖には一隻の小舟が漂い僧侶のよう
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YOMI-Genpei-All is Void ★★★ (2020-07-18 20:19:14)
デスメタルサウンドをバックに、般若心経を読経するという絶大なインパクトを誇る曲だ。
やや訛りながらもきちんと読経しているが、読経の後ろで手数の多いドラムが叩きまくっているところに
妙なB級愛を感じてしまう。
YOMI-Genpei ★★ (2020-07-18 20:15:09)
ラトビア産フォークデスメタル2016年作
柔道着にハカマ、三味線と尺八を取り入れた和風デスメタルの2nd。タイトルGenpeiは「源平」だ。
Land of the Rising Sun(2019年作)に比べ、デスメタル度は高いが、それでもポンコツB級以下のデスメタルで
B級愛を持っていないと聴くに堪えがたいレベルの展開下手サウンドではある。ただ、それを打ち消すほどの
日本への愛を感じるサウンドだ。和風デスメタルとしては、オーストラリアのTzun Tzuと共にコレクションしておきたい。
盤には「驕れる者も久しからず」と日本語で書かれている。1曲目の「The First Battle of Uji」からラストの
「Dan No Ura」まで、徹底的に日本の歴史にコダワった作風からは、この人の日本マニアっぷりが垣間見える。
3rdよりも尺八の導入は少
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SABBATH ASSEMBLY-A Letter of Red ★★★ (2020-07-17 20:01:09)
米産カルトロック2019年作
キリストやエホバ、悪魔もひっくるめて賛美するカルトサウンドで登場したバンドで、処女作はボクのイチオシ女性ヴォーカルの
Jex Thothが在籍していた。Jexはソロ作品に専念するために脱退し、よりドゥーム志向の強い作品を作っていったが、このバンドは
奏法や曲構成にやや前衛的なスパイスを効かせながらも、基本は古典的ロックにワリと忠実な、魔女ロックサウンドの決定版だ。
余計なギターエフェクトを極力排除したナマ音に近い感触は、そういうローファイサウンドを好むリスナーにはとても聴きやすいだろう。
やや深めの残響音のエフェクトと微量のサイケ臭は、魔女ロック特有の妖艶さを際立たせてて素晴らしい。
この雰囲気は、Jex Thothのソロ作品に漂うサイケ臭に非常に似ており、スローで聴きたいならJex、ミドルからアップテンポならコレという感
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THE DEVIL'S BLOOD-III: Tabula Rasa or Death and the Seven Pillars ★★★ (2020-07-13 12:05:13)
オランダ産サイケ・カルトロック2013年作
ブラックやドゥームではないのに濃厚なサタニズムが感じられるサウンド、純粋なハードロックでもなく濃いサイケデリックロックでもない。
かといってKing Diamondのようなホラーエンターテイナー的なコマーシャルなサウンドでもなく、一口では言い表せない音楽性の持ち主だ。
ローファイな録音、ナマ音に近いギターから、70年代のBlack SabbathやBlack Widowあたりが近いが、ヘヴィではなくオルガンも無い。
初っ端20分超の大曲で、魔性を帯びた女声ヴォーカルやコーラスが前面に登場することで、濃いサタニズム体験を味わうことができるが
Guns and Rosesのスラッシュをフェイバリットギタリストに挙げるギターヴォーカルのSelim Lemouchiの味わい深いギターワークが
このサウンドの最大の聴き
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GRIM RAVINE-It's a Long Way Down, to Where You Are ★★★ (2020-07-12 20:58:10)
英国産スラッジ・ドゥーム2020年作
訳すとバンド名は「厳しい渓谷」、アルバムタイトルは「あなたのいる場所までの長い道のり」という感じかな。
バンド名の通り、不毛な土地、過去の崩壊、塵と化す大地といったテーマの曲が鈍重なスラッジ・ドゥームで描かれる。
やや楽曲が弱いかなぁ・・と思いつつも繰り返し聴いていると、結構ハマってしまった。このサウンドは曲展開の妙を
期待するのではなく、沈むような遅さ、掻き毟るような閉塞的な質感を持つ歪んだギターで構成される冷たい音世界に
ひたすら没頭することで、人が立ち入ることができない渓谷をイメージしながらその世界に浸るのが良い楽しみ方だ。
引き摺るような重量感あるギターが最大の魅力ではあるが、砂利が飛び散るかのようなノイズ、吐き出すようなヴォーカル
ハウリングを効果的に使用したり、低周波を際立たせるベースのエフェクト
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ACID MAMMOTH-Under Acid Hoof ★★ (2020-07-10 00:17:09)
ギリシャ産サイケデリック・ドゥーム2020年作
とりあえず動物ジャケはボクの購入意欲をそそる大きな要素で、赤地にマンモスが描かれるジャケは相当ポイント高い上
バンドロゴの左右にマンモスの牙がニョキっと生えていてカワイイ。少なくともこのジャケとロゴを見ただけで中身の音が
想像できてしまうんだが、ジャケ側面には、バンド名の前にわざわざご丁寧に「Heavy Psych Sounds」と書いてあるのがウケる。
わざわざそんなこと書かなくても、この盤から漂う煙たいサイケ臭や雰囲気でわかるよ!とツッコミを入れたくなる。
コレは瞬時に石化し得るストーナー要素が濃厚な、かなりヘヴィなサイケデリックドゥームで、真性ヘヴィドーパー向けサウンド決定版だ!
楽曲はオーソドックスな感じで、ドラムとベースがかなりの重量感がある。ゆったりとしたテンポで、徐々に酩酊させ昇天させる。
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URIAH HEEP-Living the Dream ★★★ (2020-07-09 23:24:03)
英国産プログレッシブロック・オルガンロック2018年作
このバンドのサウンド体験は、メタル誌のプログレッシブロック記事を見て興味を持ち、Look at Yourselfをゲットしたところからスタートしたが
アナログシンセに傾倒していた先輩バンドマンの影響からか、1960年代後半から70年代初頭に英国で火のついたオルガンロックサウンドの
バンド群(Cressida、Egg、AffinityあたりのHR/HMの括りよりはオルガンを前面に出したロック)にハマるきっかけになったバンドだ。
そういう経緯がありながらも、意外にDeep Purpleにはハマらず、先に挙げたバンドと、このUriah Heepにハマった。
オルガンロックバンド群の中でも、ハモンドやメロトロンを無骨に大胆に導入した唯一無二のスタイルに魅せられたので、HR寄りの後期作品より
オルガンが前面
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ENNOVEN-Redemption ★★★ (2020-07-08 20:52:10)
ポーランド産ブラックメタル2014年作
霧に霞む針葉樹林ジャケが印象的な、東欧の教科書通りの森林崇拝独りブラックだ。
Spirits、Etherenal Winter、Of the ice、Rebornの4曲を収録、曲タイトルがいかにもな感じでステキだ。
リリースから6年経っているのにYouTubeの再生回数が2800回程度で相当無名なバンドなんだろうがハイクオリティだ。
霧を思わせる高めの湿度で、ややポストブラック的な尖ったギターパートがメインだがアコースティックギターも織り交ぜ、
最高の雰囲気の演奏に、森全体に響き渡るような濃厚なエフェクトがかかったカオティックなヴォーカルが絡むスタイルが美しい。
ブラストが無いのは好みが分かれるところだが、ボクはこの控えめさが気に入っている。トレモロリフを多用する感じの曲もあるが
アトモスフェアな空間に割と
…続き
MIZMOR-Yodh: Live at Roadburn 2018 ★★★ (2020-07-08 01:43:25)
米産ドローン・ブラック寄りドゥーム2018年作
最近ローランDEATH氏が猛プッシュして書き込みしてるので、是非ゲットしてみようと思いあちこち探したんですが
スタジオ盤は海外から輸入しないと無理っぽく、しかもこのコロナ騒ぎでいつ届くやら・・というワケで
唯一このライブ音源が日本のショップ(しかもアマゾン)で簡単にゲットできた。ここ数日コレを楽しんでいる。
基本ドゥーム作品のライブ盤は好まないのだが、この盤はまるでスタジオで万全の体制で録ったかのような素晴らしいクオリティだ。
まあ、演奏が終わった時の拍手とかが余計なんだけどね。いずれスタジオ盤をゲットしたいところだ。
トレモロリフを織り交ぜながらも鈍重な沈み込むような遅さ、重低音が魅力。ここまでテンポダウンしてくれると激しい音でも聴きやすい。
疾走するパートもあるが、ブラックメタルに慣れた耳であれ
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OPHIS-Withered Shades ★★ (2020-07-08 01:05:29)
ドイツ産デスドゥーム2010年作
迫力のあるデスヴォイス、芯のあるヘヴィなドラム、適度なヘヴィさで音質も素晴らしいギター、ドゥーミーな丁度良いテンポ。
そういうデスドゥーム路線ど真ん中作品であり、クオリティも高い。海外のショップでもドゥーム路線のページではワリとよく見かけるので
きっと評価も高いバンドなのだろう。そういうワケで、この作品以降の作品も一応チェックはしているものの、どうもボクのツボにハマらない。
The Dismal Circle(2017年作)が最新だと思うが、この2010年作品よりも更に凄みを増して鬼気迫る作品に仕上がっている。
きっとこの行き届いた録音状態で、凄みがウリのオーソドックスデスドゥームは、多くのドゥーマーを納得させるインパクトがあるのだろう。
そういう音を求めるリスナーにとってはきっと神盤になるだろう。ただ、ボクにはちょっ
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CIRITH UNGOL-Forever Black-Stormbringer ★★★ (2020-07-06 10:24:54)
導入部分はアコギとクリーンヴォーカルという、このバンドにしては珍しいバラード調の楽曲だが
しっとりと聴かせるのかと思いきや、血管が浮いてきそうなほどの、絶叫に近いヴォーカルが心を込めて歌い上げる。
ラストに近づくと、もはや音程など関係ナシのヤケクソな絶叫で、バラード調の演奏をバックに全身全霊で魂を込める。
ここまでやってくれる潔さに、心地よい倦怠感を覚え、B級愛が芽生えてくるのだ。
CIRITH UNGOL-Forever Black-The Frost Monstreme ★★★ (2020-07-06 10:10:34)
過去にポンコツ感で度肝を抜いた迷曲Frost and Fireと同じ旋律が登場する。
ギターの手癖なのかワザとなのかわからないが、この旋律が登場した途端に懐古の情が湧き、グッと惹きつけられる。
疾走感を排除したヘヴィネスを重視した楽曲で、このバンドの音楽性の魅力が詰まっているね。
CIRITH UNGOL-Forever Black ★★★ (2020-07-06 09:52:27)
米産カルトメタル2020年作
初期のポンコツ感満載の作品はB級愛を持っていないと愛聴できない作品だったが、その大きな原因は奥行きの無い録音状態がチープさを際立たせていたことだ。
ドタバタ感のあるドラム、モコモコと浮き出たようなベース、加えて低音をカットしたかのようなシケたギター、金切り声が奇抜なヴォーカルスタイルなど
強烈な個性と本来改善すべき課題が紙一重な状態で存在していた。もし、個性を掻き消す形で難点を克服する作品を作ったとしたら、凡作になっていただろう。
ポンコツ感が話題になりがちなバンドではあっても、元々楽曲の構成には目を見張るものがあり、総合的に見てB級愛を感じつつもどこか捨て置けない光るものを
常に宿していた作品を作り続けていた。特にメタルサウンドのトレンドとも言える疾走感やヘヴィネスに偏ることのない作風は、とても惹きつけられるモノがある。
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SACRILEGE(UK)-Turn Back Trilobite ★★★ (2020-07-04 16:41:09)
英国産ドゥーム寄りHM1989年作
この作品はよくドゥームメタルとして紹介されているが、サイケ要素は無くあくまで正統派HMにスローリフを取り入れた感じだ。
とはいえ、ミドルテンポでヘヴィに聴かせる正統派HMとは若干肌色が異なるという、なんども説明し難いこの時代としては異質な音楽性だ。
過去にハードコアやスラッシュをやっていた影響も感じられないでもないが、むしろバラード調の泣きのギターが登場したり
ツインリードで聴かせるリフが登場するなど、より正統派路線にシフトしている上、リフやギターワークで聴かせようという意欲が見え隠れする。
まあ、大きな特徴はLynda Thompsonの女声ヴォーカルなんですが、高い音程を取るのが少し苦手なんでしょう。女性ヴォーカルが際立つワリに
音痴(失礼!)なんですよ。そこをキュートな声質がかろうじてカバーしているという感じ。
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WYTCH HAZEL-II: Sojourn ★★★ (2020-07-04 02:40:10)
英国産ヴィンテージロック2018年作
玄人臭漂わせる古き良き英国ロックを現代に蘇らせたかのようなサウンドに聴き惚れる。ヴィンテージロック路線では神盤だ。
言いたい事は↑で失恋船長さんがほぼ書いている(このバンドに書き込みがあるとは流石)ので参考にされたし。
こういう路線のサウンドでは、Pagan AlterとWitchcraftを含めた3バンドがマイフェイバリットバンドなので
そのうちのひとつでもツボなら、必ずや心に響くサウンドだろう。特にボクにとってはPagan Alterとこのバンドは双璧といった感じ。
10年に満たない活動歴でありながら、かたや80年代から長く活動するPagan Alterと肩を並べる位の深みある味わいを備えるからスゴイ。
民族衣装っぽい装束を着たメンバー写真、ベージュを基調としたジャケ&インナーアート、文字のフォントデザインなど
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MORAST-Il nostro silenzio ★★★ (2020-07-04 01:43:31)
ドイツ産ブラック寄りドゥーム2019年作
ブラックメタルとドゥームメタルの丁度中間といった音楽性で、ドゥーミーだが結構ドラムは騒々しい。
ジャリジャリ感のあるギターの質感でドゥーミーなサウンドを聴きたいリスナーにとってはツボにハマるかも知れない。
ドゥーミーとは言っても、テンポはそこまで遅くない。一部超スローな曲調はあるもののミドルテンポ主体の楽曲群だ。
ボクとしては、ツーバスでドコドコするのが余計だなぁ・・と感じるが、そこをガマンすれば充分聴ける素晴らしい音。
重低音かつ録音がいいので、重量感を堪能したいリスナーにも打って付けだろう。
少なくとも、オーソドックスなブラックやドゥーム路線ではなく、双方の質感をうまく融合した音響的にかなり好みの音だ。
ただ、そういう音楽性でありながら、録音が良すぎるからか、アングラ臭があまり感じられないのが残念なと
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OMEN-Hammer Damage ★★★ (2020-07-03 23:34:28)
米産パワーメタル2016年作
1983年結成から大きく音楽性を変えることなく、長く活動するバンドの渾身の作品だ。
B級愛を感じないと聴けない作品を連発していたバンドだが、再結成作品Eternal Black Dawn(2003年作)発表の時には狂喜したものだ。
当時の自分の書き込みを見るととても懐かしい。あれからもう17年経つのか。その後もOmen作品はゲットしており、この2016年作品も愛聴盤だ。
創始者Kenny Powellの息子が一時ギタリストとして参加したりしてたが、クレジットに名前はない。親子でバンド活動すればいいのにね。
このバンドの音楽性は、ファイティングなウォーメタル路線でありながら、音圧やスピードに偏ることなく、常に古典的手法で聴かせるところが魅力だ。
80年代~90年代あたりでは、同路線バンドに比べてパワー不足、際立った派手さの無
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Morito Ergo Sum-Moonchild ★★★ (2020-07-01 19:54:08)
スウェーデン産ドゥームメタル2011年作。
ボクの知る限り、このバンドはレーベルに所属せず、2作品ほどセルフリリースでアルバムを発表しているので、相当無名なバンドだろうと思う。
フルレングスアルバムはA Mournful Foreboding(2016年作)のみで、このMoonchildはEPだ。とはいえ、30分を超える収録時間で聴き応え充分。
芯のあるヘヴィなギター、ギターソロもアリ。安定感のあるゆったりとしたクールなドラム、デスヴォイスではない囁くようなヴォーカルといった
オーソドックスなドゥームメタルど真ん中な音で、真性に人生残念な感じではなく、濃さはライトな感じ。クリアな録音と安定感が魅力的だ。
まあ、そういう標準的な音楽性なので、ボクはフルレングスアルバムまでは敢えて揃えてゲットしようという気持ちにはならず、このEPのみで満足している。
時に
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A SWARM OF THE SUN-The Woods ★★★ (2020-07-01 19:04:50)
スウェーデン産ポストブラック2019年作
12~13分の曲が3曲収録されているトータル40分程度の作品、通勤時のマイカーで聴くと、職場に着く頃に3曲目のサビを迎え
職場の駐車場で1枚聴き終えて、感無量な気分になった後に仕事、っていう感じだ。ここのところコレを聴きながら通勤、結構ハマっている。
音の方は、ギターの質感はブラックで、サビではトレモロリフが登場するが、ドラムは基本4ビート以下のゆったりした感じ、2曲目はスロードゥームテイストだ。
アルバムタイトルが示すように、よくあるブラックメタルの森林的な霧に霞む雰囲気がとてもムーディーで、チリチリしたギターの響き渡る様が美しい。
森林の孤独な寂しさや、悲愴感が前面に出ているサウンドで、究極の人生残念感が無く、ライトに聴けるメランコリックさが梅雨時期の朝の通勤にピッタリ。
奇をてらった曲展開は殆どなく、コー
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DRYOM-2 ★★★ (2020-06-27 01:21:33)
ロシア産フューネラルドゥーム2015年作
バンド名はロシア盤の表記は(たぶんベラルーシ語)Дрёмだ。3作品リリースしており、タイトルは処女作が「1」で
作品発表順にアラビア数字がそのまんまタイトルになっている。わかりやすくてイイ。
ワリと聴き応えのあるフューネラルドゥームだが、描く世界はジャケから察するに、少なくとも現代がテーマ。
翻訳すると1曲目は「死の街」3曲目が「ブリザード」だ。なんとなく世界観が見えてくる。
暗いジャケイメージと、派手さの無い音楽性から、かなーり地味なバンドというイメージを持っているが、クオリティは相当高い。
淡々としたゆるーいテンポ、粉っぽい歪みのギター、一本調子なコモり気味のデスヴォイスがうまく融合している。
ギターの質感からか、埃っぽさを感じるところと、ギター以外のシンセや効果音に独創性を感じる。
一聴しただ
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TROUBLE-The Distortion Field ★★★ (2020-06-27 00:48:11)
アメリカ産ドゥームロック2013年作
Troubleはとりあえず全て必聴盤だ。特に一時バンドを解散するまでの3作品はサイケデリック路線を明確にしたサウンドが魅力だ。
ただ、ボクは初期2作品が聴いた回数も多いので好み。また、復活作のSIMPLE MIND CONDITION (2007年)も素晴らしい。
この作品は、前作で華麗に復活し、6年のブランクを空けてのリリース。リリースから1年後くらいにゲットしたかな、確か。
濃厚に酩酊することのない適度なサイケデリックサウンドかつ奇をてらう事なくオーソドックスに聴かせるオールドスタイルは相変わらず好感触だ。
前作からヴォーカルがチェンジして、声が野太くなっているが、この人は、バンド解散から復活までの数年間在籍していたとされる人だ。
声質は随分と変わってしまったが、このバンドの魅力の原点はそこではないので、若干違
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SEPTIC MIND-Истинный Зов ★★★ (2020-06-22 02:12:10)
ロシア産フューネラルドゥーム2011年作
この頃は淡々としたスローなフューネラルドゥームをやっていたが、空間系エフェクトが優秀過ぎて緊張感がハンパないので疲れる。
このバンドがやっていることは凄いなと思うし、この盤に感銘を受けて追いかけている節もあるんだけど、疲労感を伴うので敬遠しがちだ。
なんてカオティックで真っ黒いサウンドだろう。この頃から音作りに関してとても前衛的な側面を見せている。
決してヘヴィさや音圧で圧倒されるようなサウンドではないのに、どうしてこんなに疲れるのか・・それほどの威力を秘めている。
一般的には次作が必聴盤(このジャンルに一般もなにもナイが)だろうが、ボクは淡々とした雰囲気のあるこちらの方が好みだ。
このサウンドは、カオティックなダークアンビエント作品が得意で、ドゥームフリークかつブラックメタル的緊張感を得意とする人向けだな、と
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SEPTIC MIND-Rab ★★★ (2020-06-22 01:50:01)
ロシア産フューネラルドゥーム2014年作
一応真っ黒い世界観なのでフューネラルドゥームとしたが、一般に想像するフューネラルドゥームほど速度がそんなに遅くなく、あまり淡々とはしていない。
ロシア語を翻訳する気にならないので歌詞はわからないが、過去作含めたジャケから想像しうる世界観は限りなく絶望的で、人生残念ドゥームだ。
よくある遅ーい垂れ流し系とは一線を画し、ワリと起伏のある曲展開をする。また、ギターは常に何か旋律を奏でており、刻む時はトレモロリフを刻む。
ギターの音作りは結構コダワリを感じ、どちらかというとブラックメタル的質感を持つジャリジャリした硬めの音で、単音で弾くと突き刺さるような感じだ。
曲によっては、ワウを結構多用したり、フランジャー的なギターエフェクト(実際は何のエフェクターかはちょっとわからない)を咬ませたりしている。
大作主義の楽曲だが
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SORCERER-Lamenting of the Innocent ★★★ (2020-06-22 00:54:08)
スウェーデン産エピックメタル2020年作
Solitude AeturnusやForsakenあたりの音楽性を持つエピックメタルを日々探しているんですが、良作はなかなか見つからない。
エピックメタルは結構多くバンドが組まれててテクニックも高いんですが、いかんせんツボにハマりにくいのは、ゆったりヘヴィに聴かせるタイプよりも
疾走感で聴かせるバンドの方が多いなぁ、と感じることが多いからだ。ボクが求めるヘヴィメタル理想像はミドルテンポ以下で、エピックに疾走感は求めない。
SorcererはThe Crowning Of The Fire King(2017年作・未所持)を聴いて、割と求めるエピックメタルに近いモノを感じ、ずっと気になっていましたが
今年新作が出るとのことで、予約購入してみた。冒頭で挙げたバンドのインパクトには及ばないが、とても安定感のあるエピックメ
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PAGAN ALTAR-The Room of Shadows ★★★ (2020-06-22 00:24:13)
英国産ヴィンテージロック2017年産
若干ローファイ録音で70年代NWOBHM的空気を醸し出す、渋み満点のサウンドだ。
適度に歪んだ、高音をやや強調したエフェクトを施したギターの、やたら玄人っぽい演奏が魅力的だ。
ヴォーカルは、カントリーサウンドによくある、酒をあおって歌っているかのようなオヤジヴォイスで味わい深い。
80年代初頭から長く活躍するバンドだけあって、貫禄がある。昔は友人が「オジー似のヴォーカル」と言ってよく聴いていたが
まあ、オジーほどの魔力こそ無いが、そう言われれば似てなくもない。このヴォーカルの魅力はその声質そのものにある。
Witchcraftは音楽性が非常に近い。Witchcraftがもう少し年齢を重ねると、Pagan Altarにそっくりになると思う。
というか、Witchcraftが混迷してきていると感じている今、ボクと
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ASTRONOID-Astronoid ★★★ (2020-06-19 01:11:26)
米産ポストブラック的プログレッシブロック2019年作
先月馬券をハメてフィンランドのBlood Musicレーベルの近作大人買いを敢行、コロナウイルスで一時空輸便が激減していたが、どうやら北欧からの空輸は
やっと平常時に戻りつつある。ちなみに、2ヶ月以上前にロシアのショップでガッツリ大人買いした作品群は未だ届かず。ロシアは感染拡大で大変なんだろうな。
散々待たされたBlood Music作品群をここのところ堪能しているんですが、発注した時に最も期待していた作品がコレだ!
前作「Air」は、ポストブラック&清々しい爽快感路線を打ち出した、既存バンドにいそうで意外と誰もやってなかった、独創性を発揮した作品に感銘を受けたが
今作はアルバムタイトルに自身のバンド名を採用した、かなり気合の入った作品だ。まさに、ここで打って出ようという熱意が感じられる盤だ。
前作
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ASTRONOID-Air ★★★ (2020-06-18 23:48:07)
米産ポストブラック2016年作
ブラストビートやトレモロリフを多用するブラックメタル的な演奏様式でありながら全くブラックじゃないサウンドだ。
黒いイメージとは真逆の真っ白でクリーンな、エモーショナルで、力が漲るような、激しさの中に優しさがあるかのような音世界だ。
全く新しいサウンドかと言えば、この雰囲気はどこかで聴いたことがあるな・・と思い、ずっと思い出せずにいたんですが、思い出しました。
広大な空間に深めの残響音が響き渡るこの感じ、メタルなのにメタルじゃないこの感じは、Devin Townsentが描いた世界観に非常に近い。
まさにDevinのサウンドをブラストさせてトレモロリフにした感じだ。この手法が爽快感を底上げし、至福な音空間に包まれるのだ。
優しいソフトな感触のヴォーカルが歌い上げる様も、とても清々しい。また、ギターが奏でる旋律もやたら前向き
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AVANDRA-Descender ★★★ (2020-06-18 14:57:45)
プエルトリコ産プログレッシブロック2019年作
最近よくゲットするBlood Musicレーベルからのリリース。YouTubeの再生回数も1万6千回程度で、恐らく全くの無名バンド。
ところが、そのクオリティの高さから、もし人気に火が点けば、一気に頂点まで駆け上がるほどのポテンシャルを感じさせるサウンドだ。
このサウンドの音楽性を一口で言ってしまえば、「プエルトリコ産Dream Theater」だ。恐らくかなりの影響を受けていると思われる。
ギターやドラムのリフは、Dream Theaterファンなら一発でお気に入りになるだろう。Dream Theater的リズム構成、ギターの刻み方が特徴。
天才ジョンペトルーシと比較するのは少し可哀そうだが、シンセとギターをハモらせながらのハイレベルな超絶ギターソロなども僅かに登場。
とはいえ、曲芸的なギターに偏ること
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