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kamiko!さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 251-300
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AMAZARASHI-世界収束二一一六-スピードと摩擦 ★★★ (2020-08-23 17:33:00)
この曲もやたらカッコいい。最近テレビアニマックスでやってる乱歩奇譚の主題歌だ。
コレも一応視聴予約して、歌うというのが日課になりつつある。
AMAZARASHI-世界収束二一一六-季節は次々死んでいく ★★★ (2020-08-23 17:30:06)
アニメのトーキョーグールの主題歌。アニメの中身はエグくてよくわからないので全く興味がナイ。
一応テレビの視聴予約をして、この主題歌に合わせて熱唱するのがボクの日課になっている。
この曲、カッコいいよ。
AMAZARASHI-世界収束二一一六 ★★★ (2020-08-23 17:24:43)
国産オルタネイティブロック2016年作
邦楽、特に和製メタルは殆どスルーしがちだが、カラオケのレパートリーを増やすために歌モノは結構ゲットしている。
近作をゲットする程のファンではないが、近年最もハマった日本人アーティストは、Amazarashiだろう。
70~80年代アングラフォーク界で最もイタイ残念フォークソングをやっていたとボクは思っている友川カズキを、影響を受けたアーティストとして
公言しており、友川カズキ臭のするアングラフォーク特有の翳りが濃厚に漂う。そんな世界観を持ちつつも、友川カズキ的田舎臭さは全く無く
プログラミングとピアノを主体に現代~近未来的に聴かせるところが新しい。正攻法に歌い上げるヴォーカル、残念感漂う歌詞など
ダークサイドな音楽を愛するモノとしては、Amazarashiの音楽は外せない。
PALE DIVINE-Consequence of Time ★★★ (2020-08-22 22:21:59)
米産ヴィンテージドゥーム2020年作
昔から70年代ヴィンテージドゥームロックを意識し、結構渋味あるオールドファン向けの古典ロックを追求している感のある彼ら。
ツインギターヴォーカルというスタイルで、一方はメインヴォーカルでたまにハモるという感じなんだが、昔はそのヴォーカル部分が
若干弱いな、と感じていた。また、結構作品をコンスタントにリリースしているが、ヴィンテージ臭ある古典的な作風の魅力に反して
ギターの音自体は、盤ごとに試行錯誤が見えた。Painted Windows Black(2012年作)あたりではヘヴィなギターが若干煩わしさを
感じさせて、勿体ないなあと思っていた。ただ、自身のバンド名をタイトルにした次作Pale Divine(2018年作)でギターが若干改善。
とはいえ、ボクとしてはもう一押し欲しいと思わせる盤だった。曲も演奏も完璧なん
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UPWARDS OF ENDTIME-From Genesis to Apocalypse and Beyond-Faith Long Lost ★★★ (2020-08-22 02:44:08)
アルバムのラストを飾る曲だ。この時点でほぼHPは失われているので、このトラックまで通しで聴くことは稀だ。
疲労感にムチを打つようなハイテンションなヴォーカルにイラッとするが、更に疲労を伴うギターソロの応酬を浴びせられ
もはや再起不能になってしまう。
UPWARDS OF ENDTIME-From Genesis to Apocalypse and Beyond-A Prayer for the Dying ★★★ (2020-08-22 02:28:24)
もうこの曲に差し掛かる時点でクタクタになっていると思うが、この曲で疲労のどん底に突き落とされる。
初っ端のドゥーミーなギターで、おっ!と思わせておいて、ドゥームではなくすごーくワザとらしいバラードに突入する。
泣きそうなほど魂を込める音痴なヴォーカルにゲンナリし、もうクタクタになる。
UPWARDS OF ENDTIME-From Genesis to Apocalypse and Beyond-The Sleeping Dragon ★★★ (2020-08-22 02:24:16)
Passing Timeでゲンナリした次の曲がコレだ。
高めの音程を歌うことができないのだろう。驚くほど音痴なサビが延々続き、疲れが最高潮に達する。
UPWARDS OF ENDTIME-From Genesis to Apocalypse and Beyond-Passing Time ★★★ (2020-08-22 02:21:01)
時が過ぎていく表現を物静かに、タム中心のドラミングで、アンビエント風に、時にベースのリフを入れて・・
やりたいことはとてもわかる。が、ドラムの緩急のつけ方が非常にワザとらしく、全然シットリしていない。
曲のラストではドラムのみになり、徐々にワザとらしくテンポダウン、カシャーン!というシンバルで締めくくる。
ローテクでクドいドラムにゲンナリし、妙な倦怠感と笑いを提供してくれる。
UPWARDS OF ENDTIME-From Genesis to Apocalypse and Beyond-Men at Arms ★★★ (2020-08-22 02:15:24)
軽快な4ビートが魅力的なアルバム1曲目を飾る曲だ。が、殆ど展開することなく一本調子に終わる。
上から目線のナルシズムを感じさせるヴォーカルが楽しそうに歌っているところがイラッとする。
しかし、このイライラは序の口、まだ始まったばかりだ。
UPWARDS OF ENDTIME-From Genesis to Apocalypse and Beyond ★★★ (2020-08-22 01:17:00)
米産ヘヴィメタル2007年作
元々超悪趣味な気持ち悪い世界観でサウンドを追求していたAtrocity(独デスメタルではなく米グラインドコア)のメンバーによるヘヴィメタル。
コレは我が家にある作品の中でも屈指のポンコツサウンド、B級愛がないと聴けないクオリティだ。しかし、その作風に愛情が沸かない筈がナイ。
アルバムタイトルを日本語訳すると「創世記から黙示録へ」だろうか。何やら壮大なコンセプトを感じさせるゴージャスなタイトルなワリに
各曲のタイトルがショボい上、楽曲のロークオリティさに悶絶してしまう。一本調子の曲調が続き、いよいよこれから曲が展開するんだろうな
というところで突然曲が終了したり、フェードアウトしたりするのだ。もはやワザとやっているとしか思えない。
最も個性を放っているのは、やたらイラッとさせるヴォーカルの存在感だ。音痴を通り越してクドい。ど
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CANCER-To the Gory End ★★★ (2020-08-21 00:59:34)
英国産オールドスクールデスメタル1990年作
ワリとデスメタルにハマり始めた初期にゲットした作品だが、当時は有名な鉄板デスメタルに激ハマりしていたこともあり
そんなに沢山は聴かなかった盤だが、適度なゴア要素を含んだ作品としては、AutopsyやObituaryと肩を並べることができる名盤だ。
↑の書き込みで知ったが、そうですか、この盤はB誌で4点という酷評の洗礼を受けていたのか。当時はタワレコでバイト代つぎ込んで
デスメタルを買い漁っていた時期で、ジャケ買いした作品だ。このアタマをザックリ肉切り包丁でカチ割られている男性の絵と
目が合ってしまったんだよね。当時としてはこんなにシンプルで現実味を帯びた残酷なジャケは珍しかった。
演奏に安定感もあるし、楽曲もしっかりとしている、仄かなゴア要素を含む硬派なギターの音、タイトで乾いた質感のドラム、起伏のある展開
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KISS-Destroyer-Detroit Rock City ★★★ (2020-08-21 00:04:58)
高校に入った頃、バンドを組んだばかりの頃に、地元の祭りの企画の駅前ライブで演奏した曲だ。
ライブ映像を真似して手を回しながら演奏したが、当時は白塗りの化粧をする勇気までなかった。
この盤では最も好きな曲、ライブの楽しさや華やかさが詰まったロックンロールサウンドがアツい。
KISS-Destroyer ★★★ (2020-08-20 23:57:57)
米国産ロック1976年作
唯一我が家にあるKiss作品。何も考えずに楽しく聴けるロックンロールナンバーが激アツだ。
当時の華やかなロックシーンの空気、ライブ的グルーヴ感が詰め込まれた鉄板作品だ。
バンドをやり始めた頃、とりあえず最初に手に取ったアメリカンロック作品でとても思い出深い。
ボクは決して残念な人生を送ってはいないが、このままこの路線の音楽を追いかけていたら、更に明るく華やかな人生だったかも知れない。
が、何故かこれ以降は、デスメタルやダークサイドサウンドにハマっていき、人生残念サウンドばかりゲットするようになっていった。
この盤はボクのようなダークサイド派であっても、そういう暗さを一蹴してしまう破天荒な明るさ、破壊力に圧倒され、惹き込まれるのだ。
BLUE OYSTER CULT-Blue Öyster Cult ★★★ (2020-08-20 23:09:54)
米国産ロック1972年作
この盤はBOCの有名作品をある程度揃えた後で、一応コレクションしとこうと思ってゲットした盤だ。
Secret Treaties(1974年)、Agents of Fortune(1976年)、Imaginos(1988年)と、この処女作が個人的名盤だ。
ボクのロックサウンドの嗜好としては、米国産よりも北欧情緒を好むので、BOCは好みから外れそうなモノだが
コミカルなホラーエンターテイメント色のあるアメリカンロックが他の米国産と一線を画し、とても心地良く聴こえる。
ちなみに世間評は微妙っぽいImaginosはアメリカンロック的でありながらメロディアスハード色を帯びて、ピアノが美しい個人的神盤だ。
生々しさとヘヴィさが同居している作品を好むオールドリスナーは、きっとメロハーバージョンBOCはダメだったんだろう。
さて、この盤
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BLACK SABBATH-Vol 4 ★★★ (2020-08-20 22:32:12)
英国産ロック1972年作
サバスの盤をレビューするとしたらこの盤は外せない筈なのに、ココに来たばかりの頃には敢えてレビューしていないのが笑える。
とりあえずボクの嗜好から、当時はジャケが気に入らなかった上、アルバムタイトルが「Vo.4」というナンバリングタイトルというところに
趣きを感じなかったんだろう。昔からそういうところにコダワリがあって、盤の評価の約3分の1くらいは、ジャケと雰囲気なんだよね、ボクは。
しかし、タイムリーに経験した世代の人たちはきっと、このオジーのシルエットジャケは百点満点で狂喜したんだろうなぁと想像する。
年齢を重ねて、サバスサウンド自体にノスタルジーを感じるようになった今、逆にこのオジーシルエットジャケが美しく見える。
前作Master of Reality(1971年)は、ドープスモーカー的背徳感やヘヴィネスが感じられる上、
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BLACK SABBATH-Sabotage ★★★ (2020-08-20 21:56:42)
英国産ロック1975年作
サバスは大抵このサイトに来た頃にレビューしたと思ってたが、書き込みしてない盤があるようだ。
昔書いた内容を見ると適当な書き込みをしてるなぁと思うが、ダブって書き込むのは良くないので書いてない盤をレビュー。
前作Sabath Bloody Sabbath(1973年)までの作品と比べると随分と聴こえ方が違う。オジーの固有の声質、血を感じる温もりを含むギターといった
感触が前作までには一貫して感じられたが、この盤は少し違う。前作までの初期作品は総じて楽曲はワリと整然とし、旋律の味わい、湿度の高いドロリとした
感じが魅力的だったが、この盤以降、湿度が若干下がる。また、この盤のみに感じる固有の味わいは、メランコリックさすら感じる前作までの落ち着いた
空気から一転して、狂人を更に際立たせる叫びにも近いオジーの歌唱、敢えて釈然としないハー
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OXXO XOOX-Ÿ ★★ (2020-08-19 22:18:47)
フランス産ドゥーム寄りアヴァンロック2019年作
南米のコンビニOXXOのようなバンド名が笑えるが、このバンドはフランスのアヴァンギャルドメタルユニットだ。
全体的にドゥーム寄りな気がするだけで、結構スピーディーに展開する楽曲も多い。男声デスヴォイスと女声コーラス
次々に展開する先の読めない複雑怪奇な楽曲、不穏なギターチョーキング、禍々しいツーバス、重々しいシンセ
重低音なドゥーミーなギター、アコギパート、インダストリアルなどなど・・
多くの要素を盛り込み、全体的にドラマチックな作品を創り上げている。
アヴァンギャルドなメタルが得意なリスナーはマストな作品かも知れない。ボクもアヴァンロックは好きなんだが・・
いかんせんこんなに目まぐるしいサウンドだと疲れる。ただ、結構硬派なメタルサウンドでここまでアヴァンギャルドな作風は案外珍しいと思う。
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PROFETUS-The Sadness of Time Passing ★★★ (2020-08-19 12:53:38)
フィンランド産フューネラルドゥーム2019年作
As All Seasons Die(2014年作・EP・未所持)の発売に気付かずスルーしてしまったので、ボクにとっては約7年ぶりとなるProfetus体験だ。
ストレートにThergothon直系と思わせるサウンドでクオリティの高い作品はなかなか無いので、このバンドの作品は結構期待していた。
前フルレングス作の白玉垂れ流し系人生残念ドゥーム路線の延長上だが、音圧が加わり、唸り声やシンセのバリエーションが若干増えたこともあり
かなーり濃厚なカルト臭が盛り込まれた。ジャケも前作の景色から一転、ローブを纏った人物とローソクが描かれ、ジャケからの印象だけでも
数倍のカルト風味を感じることができる。ジャケを開くと、実写のオルガン、オルガン上にはレトロな燭台、蝋燭に仄かな炎が灯っている。
オルガンとギターのノイズが
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PROFETUS-...To Open the Passages in Dusk ★★★ (2020-08-19 12:30:55)
フィンランド産フューネラルドゥーム2012年作
4曲全て10分超えの大作主義、超スローの白玉垂れ流し系人生残念ドゥーム決定版だ。恐らく同郷のエピックドゥームレジェンドThergothonの作風を
意識しているんじゃないかと思わせるのは、ベースレスというスタイルに現れていると思う。音楽性がかなり近い上、オルガンが前面に出ている作風
なので、濃厚なカルト臭がするのかと思えば、意外とカルト風味は適度な感じだ。ジャケが森林・湖・夜景という自然崇拝を思わせるからかも知れない。
真性な超スロードゥームなので、少々の淡白さなら平気といった程度ではこの遅さにはついていけない。せっかちな人は絶対手を出してはダメだ。
同郷Thergothonはもちろん、Skepticismあたりがツボの人には最適なサウンドだ。ただ、超ヘヴィなフューネラルドゥームに慣れていると
若干音圧が
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MANDIBULLA-Bleeding Black ★★★ (2020-08-18 21:07:23)
ブラジル産ドゥームロック2019年作
この作品のレビューが書かれていた海外サイトをひとつだけ発見、トニーアイオミのソロ作品をイメージさせ、サイケデリックロックではない云々の
内容だったが、オイオイ、この盤のデザインとギター・ヴォーカルスタイルだと、引き合いに出すアーティストが間違っているよ、とボクは言いたい。
恐らくこのバンドはPentagramが好きすぎて、そのヴィンテージスタイルに忠実なサウンドを追求している筈だ。たぶんトニーアイオミではない。
まず、このジャケのバンドロゴが、Pentagramそっくり・・というより全く同じで、深いPentagram愛を感じずにはいられない。
そして、この音や楽曲スタイルが初期Pentagramそのもの!だから面白い。特にヴォーカルの声が裏返るところは、もはやモノマネとも言える。
ちょっと間違ってた某海外レビューの
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WINDHAND-Eternal Return ★★★ (2020-08-15 23:01:19)
米産サイケデリックドゥーム2018年作
前作がワリとツボに入ったので、今年に入った頃ゲットしてみた。前作の延長上の音楽性ではあるものの、正当進化した印象。
ライトに聴ける初心者向けなイメージを前作で持ったが、今作は濃さが上乗せされて、若干マイナーチェンジした翳りが魅力的だ。
また、ギターの浮遊感と重量が若干増した。ライトな酩酊感から、ヘヴィードープスモーカー向けサウンドにシフトした印象だ。
前作のジャケデザインが結構ツボだったが、同じ画風の今回のジャケも優秀だ。森に佇む女性、血糊がホラーな感じでいいね。
濃厚なサイケ臭にイーヴルなホラーテイストが素晴らしい。だるーい女声ヴォーカルが催眠術のようにダラダラ歌うところもいい。
とりあえずこの路線では非の打ち所が無いトップクラスの完成されたサウンドだ。超オススメ。
WINDHAND-Grief's Infernal Flower ★★★ (2020-08-15 22:39:40)
米産サイケデリックドゥーム2015年作
ヘヴィでストーナー要素を含むギター、気怠い女性ヴォーカルによる、安定感のあるサウンド。
その路線ではワリと有名なバンドなんじゃないかと思う。オカルトな雰囲気がありながらも暗くないから
気軽にダラダラと楽しめるところがいい。適度な酩酊感と浮遊感が魅力的だ。
この路線では最も標準的な、判りやすい音楽性で、既に完成されたサウンドだと感じるので、サイケデリックドゥーム初心者向けだ。
鈍重なリフをバックにギターソロ(というよりは高音域を掻き鳴らす)が響き渡る様が粉っぽく適度なストーナーな感じでいい。
MARE INFINITUM-Sea of Infinity ★★★ (2020-08-14 23:26:25)
ロシア産ドゥームメタル2011年作
9年前の購入当時は結構ハマって聴いていた。フューネラルドゥーム寄りのドゥームだが、芯のあるヴォーカルがデスヴォイスとクリーンヴォイス
を使い分け、結構な存在感で声を張って歌うので、白玉垂れ流し系ドゥームではあるものの、人生残念サウンドにはなりきっていない。
また、ギターも結構ヘヴィな上、シンセが分厚く前面に出ているので、全体的に力強い非常に聴き応えのあるサウンドだ。
とても面白い音楽性だと思うんだが、ちょっとボクのストライクゾーンからは外れる。決してクオリティが低いワケではない。
フューネラルドゥームには、残念感や静けさ、死臭やカルト臭といった風味を求めるので、ボクは徐々にこの盤は聴かなくなっていった。
次作が宇宙ジャケで2014年にリリースされており、そちらは引き続きドゥームサウンドではあるが、やや前衛的になり若干
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FUNERAL TEARS-The Only Way Out ★ (2020-08-14 20:30:19)
ロシア産フューネラルドゥーム2018年作
このバンドももう10年選手になるが、オーソドックスなメランコリックドゥーム路線ながら、他のバンドの差異化という点では
無個性派なところがあり、今までゲットせず静観してきた。今作は従来の路線の延長上ながらも若干雰囲気が変化したので
発売当時にゲットしたが、まだまだ克服しないといけない課題が山積しているなぁという印象を持ってしまった。
元々録音状態にあまり難点は無かったバンドだが、今作は中音域から高音域を際立たせ、強めの歪みを加えることで
若干エモーショナルさを狙ったのか、それが裏目に出ているような気がする。高音域が歪み過ぎて若干耳に障る。
また、それぞれの音のリバーブが万全でなく、一体感に欠ける。また、味わいを持たせるために加えているノイズなどが
鳴りっぱなしで、折角良い響きを持たせているのに、長めのサステ
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THE MORNINGSIDE-Yellow-... Then He Walked ★★★ (2020-08-14 02:52:44)
アルバムラストの曲。
Depot Only~Clockの曲の流れで、小説にある時を移動するSFファンタジーの設定を空想しながら楽しんだ後、
「そして彼は歩いていく」的な前向きな、元気が湧き出るようなサウンドに、ステキな爽快感を感じることができる。
THE MORNINGSIDE-Yellow-Depot Only ★★★ (2020-08-14 02:48:00)
メランコリックに歌うシューゲイザー的雰囲気が魅力的な、このアルバム中最も盛り上がる大作。
優しいヴォーカルと硬派なメタルサウンドの対比がとても美しい。
THE MORNINGSIDE-Yellow ★★★ (2020-08-14 02:38:51)
ロシア産ドゥーム寄りプログレッシヴメタル2016年作
ミドルテンポ以下でじっくり聴かせるヘヴィメタルサウンド、クリーン&ブラック的ガナリ声ヴォーカル、フォーク調のパートが登場したりと
音響的にとても説得力のある硬派なサウンドが魅力だ。演奏の安定感と楽曲の素晴らしさは折り紙付き、ガッツリとしたギターに仄かなエモ要素
が絡み、叙情性や哀愁、ダウナーな雰囲気が病みつきになる鉄板サウンドだ。
このバンドは自身のホームページで「愛と平和」を掲げており、前向きな曲想を持っていて興味深い。
この作品は、スローターハウス5というカートヴォネガットという人の小説がコンセプトになっているらしい。小説を読む気にはならないが
ウィキペディアで小説のストーリーは知ることができる。路面電車が描かれる非メタル的ジャケは、その小説の時代背景から描かれたのだろう。
捕虜になった主
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STAR GAZER-A Merging to the Boundless ★★★ (2020-08-13 12:30:35)
オーストラリア産テクニカルデスメタル2014年作
The Scream That Tore The Sky(2005年作)の衝撃は忘れられない。テクニカルデスは星の数ほどいるが、Stagazerのハイテクは群を抜いている。
ギター、ベース、ドラムの三者に言えることは、相当な演奏技術者である上、メタルのジャンルには収まらない多様性を持っていることだ。
サウンドの特徴としては、音の密度の高さだ。ヘヴィな音の厚みで圧倒するのではなく、高密度な音数を用いて高速で刻むリフの迫力が最大の特徴だ。
デスメタルにしてはナマ音に近いエフェクトを施し、各パートの音像がクリアに聴きとれるので、圧倒的な音数によるインパクトが誤魔化しなく伝わる。
そういう音響なので、ベースの音もワリと細部まで聴きとれるが、このベースのテクニックが凄すぎる。ボクはベーシストなので尚更ベースに耳が行くが
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MACALPINE-Eyes of the World ★★★ (2020-08-13 00:40:10)
米産AOR寄りメロディアスハード1990年作
ギターインスト、CABのようなフュージョンの方が馴染みがあって、ギタリスト視点だと、そっちの方が高評価なのはわかるが
Tony Macalpineは音楽の英才教育を受けているだけあって、ギターテクニックや鍵盤技巧のみならず、音楽的才能のポテンシャルが違い過ぎる。
たぶんこのヴォーカル入りのバンド形態の作品は、HR/HMブームの商業的な事情なんかもあったんだろうが、相当クオリティが高い。
クラシカルなギターはこの人の右に出る者はいない。その上、ジャズ・フュージョン畑でブイブイ言わせているだけあって、一口でクラシカルと
片付けられない多彩なコードワークが素晴らしい。この盤でも、時折見せるテンションノートを辿るギターソロが、単なるメロハーに収まらない
AOR的魅力を醸し出すのだ。クラシカルな旋律が多く占めるが、ク
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WARREL DANE-Shadow Work ★ (2020-08-12 22:50:38)
米産テクニカルHM2018年作
この人はSanctuary、Nevermoreのヴォーカルだ。オペラを学んだ経歴からも、広い声域と伸びやかなロングトーンが魅力だ。
その魅力を最も引き出していたと感じる作品はSanctuaryのInto the Mirror Black(1989年作)だったように思う。
バックの演奏は限りなく物静かで、ヴォーカルを際立たせる録音が最適で、アップテンポよりもスローがいい。
Nevermore時代はよりテクニカルな音数の多い音楽性に進化していったが、テクニカルな楽曲重視のファンからは中期以降が
ウケていたみたいだが、ボクは初期作品しか聴けない上、Into the Mirror Blackを超えたと思わせるモノがなく
結局Nevermoreは1枚もゲットしなかった。ちなみにSanctuary名義でリリースされたThe Year
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NORILSK-Weepers of the Land-Toute La Noirceur Du Monde ★★★ (2020-08-11 23:20:36)
5曲収録されている中、この曲だけフランス語のタイトルと歌詞だ。「黒い世界」と訳されるようだ。
音響的にフランス語の歌詞が独特な異国情緒を感じさせるかというと、デスヴォイスやガナリ声なので他の曲との差は感じない。
ワリとアップテンポで耳に馴染みやすいリズムのリフ、低音の鐘の音のエフェクト、凍てつく氷を思わせる寒々としたエコー・リバーブなどの効果が
とてもカッコ良くてシブい。
NORILSK-Weepers of the Land ★★★ (2020-08-11 23:03:57)
カナダ産ドゥームメタル2018年作
雪山ジャケとバンド名がロシアの都市名というところに惹かれ、ロシア産ドゥームかと思ってゲットしたが、カナダの2人組バンドだった。
ロシアの都市名をバンド名にするのが流行ってるのか、ボクの知る限り、フィンランド産ドゥームKYPCKとカナダ産スラッジのAstrakhanが
バンド名にロシアの都市名を採用している。寒々としたドゥームのイメージがきっとフィットしたんだろうね。
Norilskという都市がどんな所なのか、このバンドがこの都市についてテーマにしているのかは不明だが、少なくともこの土地をイメージ
しているのは過去2作品と今作のジャケからなんとなくわかる。歌詞を訳してどんなテーマなのか調べてみようと思ったところ
一部フランス語で歌われている曲があることがわかった。歌詞からNorilskの地について歌っているんだろうなと
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UNTIL DEATH OVERTAKES ME-Herald of Sorrow-Herald of Sorrow ★★★ (2020-08-11 00:25:57)
アルバムタイトル曲。近作の音楽性と一体何が変化しているのか全く判らないくらいに、お家芸の白玉垂れ流しドゥーム決定版。
しかもそれが延々と31分半続くという近年稀に見る苦行だ。これくらい極端な修行のような大長編の方がインパクトは大きい。
シンセの音も定番のサイン波と矩形波の音だというのに、それがとても味わい深いのが不思議でならない。
また、相変わらず風を感じるアンビエント空間の作り方が職人気質で、単調な楽曲なのに没入感が半端ナイ。
UNTIL DEATH OVERTAKES ME-And Be No More ★★★ (2020-08-10 22:15:44)
ベルギー産フューネラルドゥーム2020年作
2枚組CDが存在している筈だが、リリースから間もないというのに全く見つからない。たぶんセルフリリースだろうから
直接連絡取って注文しなくてはいけないんだろう。で、やっと作者のサイトまでたどり着いたものの、コロナウイルスのため
発送は行っていない云々の記述を発見。日本語訳に自信がナイが、それなら仕方ない。またデジタル作品をゲット。
もはや定番シンセをバックに、ギターをジャーンと鳴らすと同時にドラムを叩くスタイルはお家芸である。
また、近作と何が違うのかというと、延長上の音楽性で、強いて言えば、音程とジャーンと鳴らすタイミングが違う・・。
さっき書き込んだベスト盤と全く同じことを書いているが・・だって、感想が同じなんだから仕方がない。
もうこの人の音楽は、こうでなくてはいけない。今後も同じような作品でも構わ
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UNTIL DEATH OVERTAKES ME-Herald of Sorrow ★★★ (2020-08-10 21:56:47)
ベルギー産フューネラルドゥーム2019年作
2018年から2019年までのシングルカットされた作品を寄せ集めたベスト盤・・ということらしい。
たぶん日本でこのバンドの作品をコンプリートしている人って、何人いるのかわからないが、僅かだろうと思う。ボクはその一人だが
ワリとマメにチェックしているボクでさえ、そんなシングルなんて存在を知らない。あちこち探してみたが、コレがどこにも見つからない。
まあ、それはそれでいいとして、またデジタル作品しか見つからない。きちんとCDかLP化されたものが欲しいのに。仕方なくデジタル作品をゲット。
近年の作品の延長上の音楽性で、お得意の白玉垂れ流し系ドゥームだ。定番シンセをバックにギターストロークと同時にドラムを叩くスタイルは
もはやお家芸で、一聴して、ああUntil Death Overtakes Meのサウンドだと判る唯
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RAVENTALE-Morphine Dead Gardens ★★★ (2020-08-09 20:08:54)
ウクライナ産独りフューネラルドゥーム2019年作
長くブラックメタル的な演奏で、独創的な音楽を作り続けてきたが、ここにきてフューネラルドゥーム路線に鞍替えした。
Давно ушедших дней (2008年作)がボクの最もツボにハマった作品だったが、その当時のスタイルを
そのままドゥームにした感じがかなり好感触。音数が少なく楽曲の構成自体はものすごーくシンプルで淡々としている。
しかし、音数の少なさがむしろ、ひとつひとつの音を際立てせ、音響的な心地よさに没頭することができる。
起伏の無い単調な延々と続くリフに身を任せ、僅かに展開していく楽曲に心奪われる。
ぼんやりと霞んだ湖と森林といったイマジネーションを掻き立てる白を基調としたジャケデザインが美しいが
フューネラルドゥームでありながら暗黒や不穏といったイメージが沸かず、むしろ耽美であると感
…続き
GOTHIC SLAM-Just a Face in the Crowd-Who Died and Made You God ★★★ (2020-08-08 01:11:25)
B級スラッシュメタルの名曲。80年代後半スラッシュメタル全盛期に登場したGothic Slamのこの曲は、当時数少なかったHR/HMテレビ番組で、
毎週のようにPVが放映されて、忘れられなくなるほど刷り込まれた感のある曲だ。当時は目下売り出し中という感じだったんだろうか。
シャツとジーパンを着たお世辞にもカッコいいとは言えない全体的にイモ臭さ満点のファッションセンス、チョビ髭ヴォーカルによる癖のある絶叫スタイル、
Who Died and Made You God!!と全員で叫ぶコーラス、その総じてダサい光景を更に際立たせるカメラワークなど、B級愛をやたら刺激するPVだった。
ギターテクは結構高く、演奏力はあると思うんだが、そのローセンスさに全て掻き消されている。
しかし、毎週のように映像で刷り込まれたせいか、当時のスラッシュメタルでは相当印象に残っている曲
…続き
GORGUTS-The Erosion of Sanity ★★★ (2020-08-07 21:57:59)
カナダ産オールドスクールデス1993年作
3作目で全く別バンドのように化けたのは、メンバーを一新したことによるんだろうと思う。ボクは当然この作品までの初期2作品が好みだ。
疾走感豊かな、現代のブルータルデス寄りの路線ながら、気持ち悪いメロディやドゥーミーなキザミのようなオールドファン好みの
リフを織り交ぜた作風がいい。また、当時のデスメタル勢は群雄割拠の戦国時代で、鉄板バンドが数多くひしめき合っていたことや、
バンドロゴ・バンド名・ジャケからくるイメージで、どうしてもB級のイメージが拭いきれないところがあった。
ヴォーカルスタイルも、当時の鉄板バンドに比べると、ちょっとダサく聴こえる。ボクはそういうテイストがとても好きだった。
聴いた回数は佳作の処女作の方が圧倒的に多いが、作品自体は2作目の方がかなりレベルが高い。処女作にあったポンコツ感が全く無くなり
…続き
MALEVOLENT CREATION-The Ten Commandments ★★★ (2020-08-07 21:31:24)
米産オールドスクールデスメタル1991年作
処女作なのに圧倒的なクオリティを誇る名盤。このバンドは、ボクよりも一緒にバンドをやっていたドラマーが激ハマりして
一生懸命コピーしていたのがとても懐かしい。当時のフロリダデスメタルでは個性という点でDeath、Morbid Angel、Obituaryの方が
ストレートに受け入れやすかったのかも知れない。ただし、リフ構成で一線を画していたこのバンドの凄みはスルーされている感がある。
当時ボクはCoronerに激ハマりしてバンドを組んでコピーしていた時代だと思うが、Coroner、Malevolent Creation双方に共通するのは
3拍子、6拍子という、刻む数が3で割り切れる数のリフを積極的に取り入れている点だ。ベーシストだったボクとしては、こういう
リフを弾きこなすために3本指奏法を志すキッカケになった
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KASSAD-London Orbital ★★★ (2020-08-06 00:58:27)
英国産シューゲイザー・ポストブラック2020年作
白黒のモノトーン、現代の朽ちた建物のジャケが印象的な独りポストブラック。際立って凄いサウンドというワケではないが
今年コレをゲットしてから、結構な回数聴いている。ライトに楽しめる内容でありながら、とても惹きつけられる魅力がある。
ポストブラックと言っても、ワリとブラックメタルのスタイルを崩すことはない。それでいて、シューゲイザー臭がほんのりと
漂っている感じがステキなサウンドだ。コレたぶんジャケが森林だったら、森林崇拝ブラックに聴こえるんだろうと思えるくらい
残響音とギターの質感がそのテのサウンドに近い。ガナリ声ヴォーカルがたまに登場するが、サウンドへの溶け込み方も絶妙だ。
ジャケの印象の違いで、音響的には森林崇拝系ブラックなのに、聴こえ方が全く変わってくるから不思議だ。
ドラムはナマ音なのかリズ
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LESSER GLOW-Nullity ★★★ (2020-08-04 01:38:02)
米産スラッジ・ドゥーム2020年作
モノクロの山林ジャケ、ジャケ裏は洞窟、中身を開くと、山と川のカラー写真、川岸に廃棄された鉄屑が写っている。
英語が正確にわからない上、歌詞カードの文字が小さすぎて老眼のボクには翻訳作業がしんどかったので勝手に解釈しているが、
自然崇拝的な世界観で、無意味な生産を繰り返してはダメだ、といった感じのテーマなのかな、と思いながら聴いている。
ここ最近ゲットしたスラッジでは、かなり質が高く、ギターの歪みや鈍重な引き摺る感じは凄まじい上に、残響音も完璧だ。
この路線を好むリスナーは、怒涛のようなカオスに圧倒され、相当惹き込まれる筈だ。しかも、単に重量級なだけでなく
計算され尽くしたかのような不協和のハーモニー、無駄なオカズの無いクールでミゾオチにガツンとくるドラムが素晴らしい。
ヴォーカルはデスヴォイスとクリーンヴォイス
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BROTHERS OF METAL-Prophecy of Ragnarök-The Mead Song ★★★ (2020-08-02 23:32:40)
この盤のキラーチューン。女声ヴォーカルのみならず、男声ヴォーカルの歌唱力がスゴイということがよくわかる。
力の入るシャウトがアツい。そして、なんといっても楽しい雰囲気がいいんだよ。
BROTHERS OF METAL-Emblas Saga-One ★★★ (2020-08-02 23:05:03)
どうやったらこんな超ハイトーンが出るの?と言いたくなるほど卓越した歌唱力の女声ヴォーカルにビックリするが
汚い声のダミ声男性陣とのコーラスワークがどうしてこんなに美しく聴こえるのか。そこが不思議でならない。
ゆったりとしたテンポで聴かせる曲だが、サビ部分の印象的なメロディーとコーラスが素晴らしい。
BROTHERS OF METAL-Emblas Saga-Njord ★★★ (2020-08-02 22:59:10)
女声ヴォーカルをクローズアップしたくなるバンドだが、ダミ声の男声ヴォーカルの歌唱から始まる曲だ。
3人のヴォーカルの歌唱力の高さ、ギターソロのテクニック、盛り上がる曲展開、ファイティングスピリットが前面に出た迫力ある楽曲など
聴きどころ満載な、この盤のキラーチューンだ。
BROTHERS OF METAL-Emblas Saga ★★★ (2020-08-02 22:52:21)
スウェーデン産ヴァイキング・パワーメタル2020年作
Prophecy of Ragnarök(2017年作)が結構なお気に入り作品で、今作は結構楽しみにしていた。
バンド名はManowarの名曲が由来だろう。Manowarの世界観にドップリと浸かってしまったメンバーによるハイレベルなサウンドだ。
普段聴いているサウンドと比べると、ギターバッキングなどに深みをあまり感じないメタリックなサウンドだが好きなんだから仕方がない。
前作の延長上のサウンドで、ファイティングスピリットを感じるアツいサウンドだ。今作では海上で大蛇のような竜と戦っている優秀なジャケだ。
最大の魅力はウォーメタル的な迫力であるのは間違いないが、前作以上に女声ヴォーカルの卓越した歌唱力を前面に出した、非戦闘時の休憩的な曲が
ホント美しくて素晴らしい。女声シンガーとしては相当ハイレベルにあ
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LORD VICAR-The Black Powder ★★★ (2020-08-02 17:19:42)
フィンランド産ドゥームロック2019年作
Gates of Flesh(2016年作)の神聖かつエロいジャケで注目し、高い音楽性と思いつつフィンランド的濃さまで感じなかったため
ゲットするには至らなかった前作だが、昨年リリースされたこの盤は、フィンランド的濃さまでは感じないまでも、昨年ゲットした
ドゥームロック路線ではかなりハマった1枚。神聖さと魔性のコントラストを感じさせるジャケが美しく、音楽性に非常にマッチしている。
良い時期のグレンダンジグのような男臭い雰囲気をドゥームにした感触と、イーヴルなギターサウンドがボクのツボにかなりハマる。
昨年同時期に発売されたORODRUINの新譜がイーヴルなドゥームでは双璧といった感じ。こういう音が欲しくなった時に交互に聴いている感じだ。
安心して聴けるハイクオリティなドゥームロックサウンドからは、ヴィンテージ臭
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ALCATRAZZ-Born Innocent ★ (2020-08-02 11:28:36)
米産正統派HR2020作
あまり国内盤は買いたくないのでボーナストラックのない輸入盤を一応ゲット。
参加しているギタリストではクリスインペリテリが好きなギタリストだ。グラハムボネットはレインボー時代もいいが、個人的にはStand in lineを最も愛聴した。
職場にはライブにも出かける熱心なインペリテリファンのオバチャンがいて、一応話を合わせる目的で最近の作品も一聴はしているが、このテの作品を
積極的に買わなくなって久しい。年齢を重ねて、ぼつぼつリタイアする友人バンドマンも出て、遺品として遺族から譲り受け流れ着いたインギーやヴァイのCDや
スティーヴヴァイモデルのギター新古品やエフェクターの類が、ケースから出されることなく我が家にはある。そういう経緯からインギーやヴァイの作品は
ワリと揃っているが、殆ど手に取ることはなく、近作のヴァイ作品は未聴のまま
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REVELATION OF RAIN-Откровения дождя ★★★ (2020-08-01 23:18:51)
ロシア産ドゥームメタル2009年作
ロシア作品を大量大人買いした時に、オマケ的にゲットした経緯もあり、僅かに聴いただけでコンテナ収納お蔵入りになってしまった盤だ。
ゲットしてもはや10年以上経っているが、最近マイカーで改めて聴き直している。モノクロジャケとオーソドックスな音響が地味過ぎて
一聴しただけではなかなかその魅力を理解することができない。空間系エフェクトの広がりが浅めで各パートの一体感が若干欠ける録音だが
それぞれの楽器が出す音自体は、その路線ど真ん中の安定感を備えた硬派な音響・演奏である。
近作よりも淡々としたドゥーム寄りの音楽性だが、曲の構成力は相当優れていると感じるサウンドで、録音状態に慣れることをクリアすれば
その奥深い音楽性を堪能することができるだろう。ただ、際立って目立つ個性は期待しない方が良い。ボクは今現在相当ハマっている。
REVELATION OF RAIN-Акрасия ★★★ (2020-08-01 23:00:59)
ロシア産ドゥームメタル2016年作
バンド名はロシア表記でОткровения Дождя、アルバムタイトルは英語でAkrasiaだ。
処女作Мраморные Тона Отчаяния(2007年作)から長く活動しているが、真性ドゥーム路線からほんの少しずつ脱却はするが
大きく音楽性を変えることなく一貫してデスドゥーム路線ど真ん中の硬派なサウンドを追求している。ただ、どの盤も空間系エフェクトが万全とは思えず
今作でも、空間の広がりがもう少しあればいいのに、と思わせる。ただ、最近はその録音状態に耳が慣れてきて全く気にならなくなった。
録音状態がそういう感じで、派手にトリッキーな箇所もなく、オーソドックスなデスヴォイス、適度な音像のギターという音響なので
とても地味に感じるかもしれない。その定番の地味な音響を受け入れることができ、安定感や味わいとして感
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KROHM-The Haunting Presence ★★★ (2020-08-01 00:13:36)
米国産ブラックメタル2007年作
前作と比べると内容の濃さとしては前作の方が優れているかも知れない。ただ、ボクはこちらの盤の方が聴いた回数は圧倒的に多い。
初期XASTHUR的な音を好むブラックメタラーがハマりそうな禍々しさとヴォーカルスタイル、そして特有の湿度の高さが大きな特徴だ。
高音域が控えめなよりジメジメ感が前面に出ていた前作を好む人が多いかも知れない。しかし、こちらの盤はジャケが森林だ。
密室的・閉塞的な前作のストレートな鬱路線が若干薄れ、室内から屋外に出た感じの広い空間を感じさせる高音域の残響音が前作との違いだ。
曇り空と霧、森林を感じさせるブラスト&トレモロリフ、ヴォーカルがとても美しい。その三者が気持ち悪く絡み合いカオティックだ。
森林崇拝ブラックど真ん中な音楽性だが、それに加えて特有のジメジメした高い湿度がこのサウンドの最も素晴らしい
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