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kamiko!さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 201-250
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LYKANTROPI-Spirituosa ★★★ (2020-10-10 14:38:59)
スウェーデン産サイケデリックロック2020年作
人間が夜、オオカミに変身してしまう現象(リカントロピー)をバンド名とし、月の満ち欠けをジャケのデザインにしているセンスにまず惹かれる。
デジタル作品をリリースなどもしているが、CD化されたものは2作品あり、コレはそのうちの2作目だ。こういうバンドは蒐集しづらくて困る。
同郷のWitchcraftを意識しているのかどうかは知らないが、ほぼ同路線だ。70年代サイケデリックロックが現代に蘇るかのような雰囲気がツボ。
女性メンバーが2人おり、ヴォーカルとして登場することがある。また、そのうち一人はフルート奏者で、大々的に取り入れているところが独創的だ。
また、コーラスワークも素晴らしい。そういったモロモロの要素を取り入れながら、ギター中心の渋いサイケデリックサウンドを聴かせてくれる。
予備知識なくAmazonでお
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FEDERICO MOMPOU ★★★ (2020-10-09 13:29:47)
スペイン出身の作曲家、ピアノ作品が多く、また、30年間パリで過ごしたことから、印象派のドビュッシーや、エリックサティに通じるような
明確な旋律よりも、長めのサステインとハーモニーによる独特な響きが美しい、スローテンポなピアノ曲が多い。
ゆっくりの曲が多く、モンポウの作品をピアノで弾くことに今まではあまり醍醐味を感じず、避けてきた感があるが
先日ふとモンポウの代表曲が収録される4枚組CDをゲットし、昔買い漁った輸入楽譜を眺めている。モンポウにハマったのは大学卒業頃だが
ここ最近、またモンポウの作品に向き合っている。記譜形式が小節で区切られていないような作品も多くあり、なかなか馴染みにくいものの
低めの難易度ながら高い音響効果を秘めている作品群に大きな魅力がある。
ボク世代は必ずといっていいほど聴いている太田胃散のCM、バックに流れているのはショパンの前奏
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SKYFOREST-Unity ★★★ (2020-10-09 12:45:55)
ロシア産シンフォニックブラック2016年作
随分前から欲しい欲しいと思いつつも、あまり高評価ではない世間評と金欠から購入を躊躇していたが、先にゲットした「A New Dawn」(2020年)の
素晴らしさに惚れてしまい、ついにこの作品もゲットしてしまった。相変わらずロシアからの空輸は時間がかかる、随分待たされたが、待った甲斐があった。
森&鳥ジャケフェチにとってどストライクな、水彩画調の、夕焼けに染まる山々、湖から飛び立とうとしている巨大鶴の美しいジャケから
どんな森ファンタジーなサウンドを聴かせてくれるんだろうというワクワク感と興奮が芽生える。盤には夜空が描かれ、鳥の星座があしらわれている。
プレイヤーにCDを入れる前から、そのファンタジックな世界観に高揚感を覚える。サウンドが流れた途端、美しく森ファンタジーな世界に魅せられる。
ギターのシャリシャリ
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UMBRA NIHIL-The Borderland Rituals-Welcome to the Borderland ★★★ (2020-10-09 04:29:41)
アヴァンギャルドドゥーム路線では、Markus Marjomaaというギタリスト率いるユニットの、Umbra NihilとAarniが最もボクのツボを突く。
意外と海外では評価されず無名なのかも知れないが、このギタリストの奏でる旋律、ギターの歪み、病的な不協和音、適度なサイケさなど
どれをとってみても強烈で、この人にしか作れない独創的な、癖のある、毒気を含んだ音楽に圧倒される。
Aarniが世に出たデモ音源ですら、そのギターの音が鳴った瞬間に、この人はホンモノだ、と思わせるインパクトと固有の毒気がある。
作品的には前作のファンタジック・メランコリックドゥーム「Gnoia](2004年作)が好みだが、純粋にMarkus Marjomaaが奏でるギターワークの
魅力を楽しむとしたら、こちらの盤だ。この曲はアルバム最初を飾る曲だが、ぶっ壊れた、イーヴルな、シュール
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MESMUR-Terrene ★★★ (2020-10-05 02:33:35)
ロシア産フューネラルドゥーム2019年作
鈍重でゴリゴリの引き摺るようなギターノイズが絶品な濃い葬式要素を多分に含みながらも、音の塊で圧死させる類いのサウンドではなく
アトモスフェアな静けさを伴うサウンドだ。そんな音をバックに、割と歪み少なめの不協和ギターコードを乗せた時の不穏な雰囲気がツボ。
ギターによる明確なメロディはあまり登場せず、不協和を連続させることで荒廃した世界を描いたアバンギャルドな作風で、きっと聴き手を選ぶ。
風のようなシンセ、抜けの良いドラム、ケモノのようなデスヴォイス、重低音のベースなどグッド。そういう音の束が全てクリアに聴こえ
最適な残響音で聴かせるところがウマい。全体的に各パートの音のバランスが適切で、そのハーモニーをじっくりと楽しむといった感じだ。
ロシア的な暗さ、醜悪で気持ち悪いリフなど、真性フューネラルドゥームでありながら
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STRAPPADO-Exigit Sincerae Devotionis Affectus-Dislocated by the Rope ★★★ (2020-09-29 03:38:58)
このタイトルを日本語訳すると、「ロープで脱臼」だろう。このタイトルがウケる。
終始ブルータルに突っ走っている曲なので、一体どのあたりで脱臼したのか気になるところだが
強いて言えば、2分30秒あたりで脱臼したのかな?
STRAPPADO-Exigit Sincerae Devotionis Affectus-Death by Sawing ★★★ (2020-09-29 03:24:55)
ノコギリを引く音、男の悲鳴で始まる。ジャケで吊るし責めにされるカワイソウな男がテーマのサウンドだろう。
ゴリゴリのギターと下水道に近いヴォイス、スパパパパンと軽快に連打するスネアが刺激的だ。
STRAPPADO-Exigit Sincerae Devotionis Affectus ★★★ (2020-09-29 03:18:21)
米国産ブルータルデスメタル2019年作
激しすぎるサウンドが最近苦手でブルデスはあまり買わないんだけど、この残酷かつ笑えるジャケでゲットせずにはいられなかった。
ジャケを見て目がいってしまうのは、素っ裸で逆さ吊りにされている男の股を覆面の男たちがノコギリで切ろうとしているイラストだ。
バンド名を訳すと「吊るし責め」だろう。少なくとも、この拷問をされている裸の男は今作の大きなテーマになっているんだろう。
アイアンメイデンの傍でハリツケにされるオバサンや、万力で体を引っ張られる老人など、鬼畜で残虐なワリに笑えるジャケに趣きがある。
さぞエグイ内容のゴアリーなサウンドなんだろうと期待したが、内容は案外音圧が適度で、聴き易いブルデス、ボクでも充分楽しめる内容だ。
大きな特徴はスネアドラムのチューニングを高めにして、その連打を前面に出しているところだ。これが拷問
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Georges Migot ★★ (2020-09-26 03:05:35)
ボクはメタル作品以上に、クラシックピアノソロ作品収集にワリと生き甲斐を感じている。
我が家にあるピアノ作品で、最も、無名で珍しい作品は何?と言われると、たぶんミゴーの作品じゃないかと思う。
フランスの作曲家で、声楽や交響曲、様々なユニットの室内楽など多くの作品を残し、そちらの方では無名とは言えないかも知れない。
しかし、僅かにピアノソロ作品を創作しており、あまり知られていないんじゃないかと思う。
Le Zodiac(邦題では、12の練習曲集「獣帯(黄道十二宮)」)という作品だ。
この聖闘士星矢を想起させるタイトルの12曲からなる組曲は、そのイメージから神秘的でカッコいい曲なのだろうと思ってしまうが
なんとも取り留めのない明確な旋律があまり登場しない、ぬるーい、アンビエント調のピアノ曲で、一聴した感じではあまり心に残らない。
なかなか曲想が掴み切れ
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PAGAN REIGN-Ancient Fortress ★★★ (2020-09-26 02:06:09)
ロシア産ペイガンメタル2006年作
ロシア語表記の盤と、英語表記の盤の2種類があり、我が家にあるのは後者。ホントはロシア語表記の盤が欲しかったが・・・。
ちなみにロシア語のタイトルはТвердьだ。単語数からして違うので、意訳しているのだろうと思う。
とりあえず彼らはボクにとってペイガンメタルゴッド的存在。全作品必聴盤だ。彼らほどアツいペイガンメタルはなかなか聴けない。
Уделы Былой Веры(2004年)はクサめの旋律と激しさに、土着的な民族情緒をスパイスした作風に相当ハマったが、この作品は
前作の路線延長上ではあるが、Pagan Reignの数ある作品中、最も豪胆で突き抜けた激しさがある。もはやヤケクソに近い激しさに圧倒される。
フルートやマンドリン、ロシア民族楽器SopilikaやDomraを前作以上に大々的に取り入れているところが大き
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BLOOD FARMERS-Headless Eyes ★★★ (2020-09-25 16:51:47)
米産ドゥーム2014年作
世に作品を出す前は、Black Sabbathのカヴァーバンドをやっていたということもあり、サバス初期作品の独特な温もりや型に嵌らないギターワークなどから
Black Sabbathの影響を感じないでもない。前作から約20年近く経って知らない間に発表されたこの盤は、前作の血塗れ感満載のノイズが影を潜めた代わりに
ヴィンテージドゥームに近いロックの原点といった音楽性がより前面に出た。その分、初期Black Sabbathの湿り気やコンパクトさが若干増した印象はしている。
とはいえ、そのギターには過去作同様に血の感触が感じられ、只ならぬ狂気が宿っている。演奏スタイルこそ変化したが、根本的な狂気の世界は変わっていない。
B級ホラー映画によくある農夫の連続猟奇殺人的なイメージは、前作までの作品で強烈に印象付けられた感じがするが、その世界観は
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AVANDRA-Descender-The Narrowing of Meaning ★★★ (2020-09-23 23:56:20)
11分超の大作。美しいピアノ旋律の導入部分から、変拍子を多用するDream Theater的なリフ、シットリとしたヴォーカルへ移行。
徐々に盛り上がっていく構築的な楽曲が素晴らしい。また、Image and words時代のあの雰囲気が蘇ったかのようなギターソロなど
Dream Theaterをリスペクトした楽曲としては、アルバム中この曲が最も色濃い。
単にDream Theaterのモノマネで終わらない終盤の印象的なリフなど、非常に完成度が高い。
Image and Words時代を好むDream Theaterファンが、本家Dream Theaterに再び作ってほしいと思っている楽曲を、このバンドが作ってしまった。
まだまだ本家には及ばないが、これだけの下地があると、録音状態が万全になれば、次作で本家すら超えてしまう名盤を作ってくれるのではないかと
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FVNERAL FVKK-Carnal Confessions ★★★ (2020-09-23 02:14:59)
ドイツ産ドゥームメタル2019年作
ここ数日マイカーではこのサウンド一色だ。あまり期待せずにおまけ的にゲットしたワリに猛烈にハマってしまった。
楽曲に劇的な変化や展開を求めるリスナーお断りの、せっかちな人も絶対お断りの、終始ミドルテンポで淡々としているドゥームメタルだ。
黒とベージュのツートンカラーで描かれた、宗教的イラストに仄かに魔性を加えているインナーとジャケ裏のイラストのセンスは素晴らしい。
基本ロングトーンの適度な音圧のイーヴルなギター、Solitude Aeturnusぽいクリーンヴォイスのヴォーカルとコーラスの絶妙なハーモニーが
このサウンドの大きな魅力だ。最適な残響音がこのハーモニーを引き立てる。じっくりと聴かせてゆっくりと展開していく様がクール。
聴き始めた当初は、単に展開下手スキルを発動しているのか、と退屈に感じたが、コレが繰り返し聴
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INCANTATION-Sect of Vile Divinities ★★★ (2020-09-23 01:28:30)
米国産デスメタル2020年作
ボクとしてはもはやこのブルータル度高めのデスメタルはしんどいんですが、近年ドゥーミーなパートを積極的に取り入れていることもあり
一応ゲットしてみたが、手数の多いドラムと真性なデスヴォイス、重厚なギターの怒涛のような真っ黒でドロドロなサウンドに圧倒された。
過去作品よりもドゥーミーなスローパートが増えた分、随分聴き易くはなっているが、アングラ臭のキツい特有の濃さは相変わらず健在だ。
彼らのサウンドは初期は圧倒的な音数とメロディを感じさせない無表情のギターを攻撃的に奏でるところに真性さがあり、更に独特の不協和が
背徳感を醸し出していた。その路線は大きくは変わらないが、近年作品や今作は後者の不協和の魅力をドゥームパートで聴かせるスタイルが
不穏で禁忌に触れたような感触をより強く引き出している。この不協和を生み出すギターの音像が同
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MOONGATES GUARDIAN-Cold Waters of Anduin ★★ (2020-09-15 23:21:09)
ロシア産アトモスフェア・ペイガン・ブラックメタル2020年作
これまで結構な枚数の作品をリリースしているが、どうも何か物足らないなぁと思いゲットするに至らなかったが、意外と地元の評価は高いみたいだ。
今作も何かが足りない、と思わせる部分はある。全体的に音質がシックリこないところと、音量のバランスがややヘンだな、と感じる。
そういう不満点はあるものの、今作はなんといってもジャケが美しい。また、シックリこない録音状態に慣れれば結構楽しめる内容だ。
曇り空、山岳、針葉樹をバックに、魚を捕えようとする鷹が中央に描かれるジャケにまず心を奪われる。優秀な鳥ジャケだ。
民族楽器風のサウンドは、リアリティに若干欠けるので、恐らくシンセで再現しているんだろうと思うが、民族楽器を大々的に取り入れ
オーソドックスなブラックメタルというよりは、クサめな旋律が多く登場する、ペイ
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平井大-Life is Beautiful ★★★ (2020-09-15 22:24:20)
国産ポップス2016年作
Jason Mrazが好きすぎてI'm Yoursをカヴァーまでしてしまった、Jason Mrazフォロアー男性シンガーの作品。
フォーキーでカントリー調の曲や、トロピカルな感じなど、作風や曲展開もまるでJason Mrazそっくり。
また、この人の歌い方が、もはやJason Mrazのモノマネとも言えるほどそっくりで、ホント好きなんだろうなと感じる。
日本語のぶん、カラオケではJason Mrazの曲よりは歌いやすい。
JASON MRAZ-Mr. A-Z-Wordplay ★★★ (2020-09-15 22:19:04)
Jason Mrazのシンガーとしてのセンスと実力をこれでもかと思い知らされた曲だ。
この曲を歌いたくて一生懸命練習するも、早口言葉のような歌詞についていけず、早々に諦めた。
イージーにギターを奏でながら、複雑怪奇なヴォーカルラインをいとも簡単に平然と歌う様にショックを受けた。
JASON MRAZ-We Sing. We Dance. We Steal Things.-Butterfly ★★★ (2020-09-15 22:14:29)
ホーンセクションから始まるソウルフルなサウンドは、Earth Wind And Fireあたりを好むリスナーのツボにハマりそうだ。
しかしながら、最大の魅力は、やはり独特なリズム感で歌い上げるヴォーカルだ。ホントカッコいい。
発売当時はカラオケにもこの曲があったが、最近は削除されてしまったようで残念。機種によっては残ってるかも知れないが。
JASON MRAZ-We Sing. We Dance. We Steal Things.-I’m Yours ★★★ (2020-09-15 22:06:14)
トロピカルな雰囲気が、ボクのようなダークサイドな人間には全く合わないのは承知しているが
この盤発売当時には、この曲を歌うためにカラオケ店に通った。
フォーク調のイージーなバッキングは、独特なリズム感のあるヴォーカルラインを際立たせる。
歌うことが楽しいと思わせるこの人固有のイントネーションが魅力的だ。
JASON MRAZ-We Sing. We Dance. We Steal Things. ★★★ (2020-09-15 21:59:50)
米産ポップロック2008年作
男性シンガーでツボに入ったのはこの人だ。やや乾いた質感の声で、自然体でクールに歌う様がとてもカッコいい。
Mr. A-Z(2005年作)のWordplayという曲を初めて聴いた時には、歌うことに対する醍醐味を感じ、かなりの衝撃を受けたが
この作品においても、英単語のイントネーションを複雑なリズムに乗せるこの人独特の歌いまわしに醍醐味がある。
基本はフォークやカントリー風の夏を感じさせるイージーに聴けるポップスだが、ジャズやヒップホップのテイストが色濃い
サウンドアレンジが登場し、多彩な楽曲群に圧倒されるが、やっぱり最大の魅力はヴォーカルの歌唱力だ。
この盤で聴ける独特なリズム感で歌うスタイルは、以降の作品であまり聴かれなくなったのが残念。ボクはこの盤が最も好きだ。
友川かずき-友川かずき ゴールデン☆ベスト ★★★ (2020-09-14 22:05:27)
国産アングラフォーク2004年作
ボクはフォーク世代よりも後に生まれたが、一時期アングラフォークを買い漁っていた時期がある。
根暗で不気味さすら漂うアングラフォークではイチオシの友川かずきのベスト盤で、選曲もかなりいい。
生きることの哲学を歌い、魂の込め方が半端ナイ。訛りのある、激しさを前面に出した歌唱方法は凄まじいエネルギーを感じる。
このスタイルは見ようによってはイモ臭くダサい。しかし、田舎臭さを包み隠さず前面に出し。ありのままに表現する潔さがカッコいい。
この時期のアングラフォーク路線では最も好きなアーティストだ。
LOCUS REQUIESCAT-Into Dimensions Beyond the Utter Void-Quinta Essentia Pulvis ★★★ (2020-09-14 21:37:38)
アルバムラストを飾る33分超えの超大作だ。ここに至るまでに不条理でひねくれた音像の塊によってノックアウトされがちだが
そのカオティックな世界はラストに至る伏線で、この曲は超スペイシーな不協和から徐々に開放され、ここにきてやっと明確な、メロディアスな旋律が登場する。
アルバム全体で見ると、後半戦の序盤まで濃厚なカオティックな音世界が支配し、ラストのココに帰結する、という作品と受け止められる。
そう解釈すると、この作品全体のドラマチックな展開がとても面白く感じられる。ただ、ここに行き着くまでに相当な疲労感でクタクタになるんだけどね。
LOCUS REQUIESCAT-Into Dimensions Beyond the Utter Void ★★★ (2020-09-14 21:16:47)
ロシア産フューネラルドゥーム2020年作
疫病で汚染された不毛な土地をテーマにした1曲目から、かなーり濃いドローンドゥームに近いノイズ垂れ流しで、ドゥーム上級者向けの内容だ。
故意にチューニングを狂わせているのか、チョーキングを多用しているのか、正確な音程から僅かにズレたギターが放つレイヤー効果的不協和が特徴だ。
調性が判らないほどの厚めのノイズの音像と、音程の狂った単音ギターの不協和音に、アンビエント風シンセを重ね、延々と超スローに展開する。
重低音デスヴォイスはノイズの音像の一部分としてドローン的サウンドに溶け込み、一応歌詞はあるのだろうが、もはや歌っているとは言い難い。
そういうカオティックなアンビエントドローンが1時間19分延々続くという苦行を堪能できる超マニアックな作品だ。
アルバムタイトルを直訳すると「完全な空隙を超えた次元へ」だろう。ロー
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METALLICA-…and Justice for All-…and Justice for All ★★★ (2020-09-08 22:11:56)
この頃のMetallicaが一番ツボにハマる。これくらいの大作主義で適度に変拍子を加えながら構築的な楽曲をやってる彼らが一番カッコいい。
ギターソロ、トリッキーなドラムのリフ、スピードの緩急、リフを繰り返すことで没入できる楽曲など完璧。
この盤の曲は全てスゴイが、アルバムタイトル曲だけあって作り込みが半端なく、この盤の世界観をバッチリ醸し出している曲だ。
BELL WITCH-Stygian Bough Volume I-The Bastard Wind ★★★ (2020-09-07 00:08:38)
アルバム1曲目を飾る19分超えの大作。この盤はこの曲があれば充分。
暫くはシンセとフォーク、霊的なコーラスが物静かに続くが、4分を越えたあたりで、凄まじい厚みと負のオーラを帯びたベースが登場。
この瞬間に一気にどん底に突き落とされ、その暗黒世界に飲み込まれていく。この4分過ぎのインパクトはそう体験できるものではない。
これだけベースの重低音を歪ませて、音が割れたりせずクリアに聴こえる音作りのワザがスゴイ。
BELL WITCH-Stygian Bough Volume I ★★★ (2020-09-06 23:59:08)
米産フューネラルドゥーム2020年作
真性フューネラルドゥームバンドBell WitchとダークフォークユニットAerial Ruinのコラボ作品。
この作品はかなり楽しみにしていた。軽く試聴した段階で、その真性さに衝撃を受け、悶絶してしまった。
ギターレスのBell Witchだけでも強烈なサウンドだというのに、そこにギターが加わるんだから、その期待は大きい。
最大の聴きどころは、風のように物静かなフォークサウンドと、極太のベースの対比が素晴らしいところだ。
ベースの厚みば半端ナイ。しかも、相当な負のオーラを帯びており、こんなに存在感のあるベースを今までに聴いたことがない。
特に1曲目のクオリティの高さに圧倒される。フューネラルドゥームの神髄はコレだと言わんばかりの葬式っぷりは圧巻だ。
初めて聴いた時、この1曲目でベースが登場した瞬間に鳥肌が立
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HELLHAMMER-DEMON ENTRAILS ★★★ (2020-09-06 23:09:42)
スイス産ブラックメタル2008年作
このバンドは1982年から84年まで活動していたCeltic Frost前身バンドだ。Celtic Frostにハマった頃にTriumph of Deathの凄まじさを知り
当時はカセットかスイス盤LPしか見つけることができず、CDをゲットすることができなかったので、友人に録音してもらい鑑賞していた。
ウチには2008年にリリースされた、この全音源収録版のCDのみある。
後のCeltic Frostにも継承される濃厚な魔性とアンダーグランド臭は、ここで培われ、且つ、Hellhammer時代の方が濃く、ぶっ飛んでいる。
Tom Gabriel Warriorの魅力は、そのアクの強い歌唱だとボクは思っている。特にこの音源中、Triumph of Deathが最も濃い。
楽曲や演奏技術は相当なポンコツであるにも関わらず、怨
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TROLL-Troll-The Summoning / Troll ★★★ (2020-09-06 21:59:53)
アルバム1曲目、タイトルを訳すと、召喚/トロル、だろう。
森で魔術師が毛むくじゃらのトロルを召喚する光景が、濃いサイケデリックロックサウンドで表現されていてスゴイ。
パワーコード部分を重厚に更に重ねるリフ、気怠く歌うヴォーカル、やたら玄人臭のするリフなど、完璧だ。
おどろおどろしいリフから導入する感じや、途中のシットリ感、ロック原点的な音と手法に浪漫を感じるところなど
若い頃、Black Sabbathの処女作を初めて聴いた時の感覚に非常に近いモノを感じ、更にそこへ森林崇拝的要素が加わるんだから
ボクのツボにハマらないわけがない。
IVAN-Silver Screens-The Winds Will Scream ★★★ (2020-09-06 21:11:33)
定番な鈍重なドゥームサウンドに、弦楽系のシンセが絡む。
1曲目の濃いサウンドの余韻に浸りながら落ち着いて聴けるところがいい。
IVAN-Silver Screens-Silver Screens ★★★ (2020-09-06 21:08:46)
このアルバム最大の聴きどころは、この1曲目だ。
音叉のような振幅を持つ金属音、ビブラフォン、ミニマルに変化するシンセ自体のクオリティが高く
調性が判らない変則リフの濃いドゥームサウンドにそのシンセが徐々に融合されていく。
その様は、アートロック的ジャンルのサウンド、SpiritualizedやSupersilentあたりを彷彿とさせる瞬間がある。
こんなポストドゥームは聴いたことがない。素晴らしいの一言。
IVAN-Silver Screens ★★★ (2020-09-06 21:03:54)
オーストラリア産デス・ポストドゥーム2020年作
油絵タッチのパープルを基調とした、ヒーリング系やアカデミックなジャズ系のような非メタルジャケ。ホントにドゥームなのか不安になったが
タイトル曲である1曲目が、かなり濃いドゥームで安心した。調性が全くわからないアヴァンギャルドなドゥームから始まり、徐々にシンセが登場する。
音叉のような振幅があるビブラフォンや弦楽を主としたシンセサウンドが融合され、メランコリック&エモーショナルなポストドゥームに変貌していく。
そういう音楽性でありながら、元々の曲構成や演奏スタイルが相当濃いドゥームなので、そのデスドゥームな世界から逸脱することがない。
真性なドゥームは1曲目だけだが、その濃いサウンドの余韻に浸りつつ、後続のシンセ中心の楽曲もシットリと堪能することができる。
このサウンドを聴き終えると、この非メタルジャケが
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MOURNFUL CONGREGATION-Tears From a Grieving Heart ★★★ (2020-09-04 02:21:12)
オーストラリア産フューネラルドゥーム2001年作
近10年間の作品の完成度は高く、どんどん作り込まれていき、とても重厚でメランコリックなサウンドが魅力的だが
ボクはTHE JUNE FROST (2009年)までの、磨かれ洗練される前のダイヤの原石のような、粗削りでひたすら鈍重な作品の方が真性さがあり
フューネラルドゥームの魅力が詰まっているように思う。特にこの盤は全作品中でもフューネラル度が高く、真っ黒な世界に突き落とされる。
せっかちな人お断りの超スローで、ヴォーカルの超低音ヴォイスの喉の奥が振動している様とギターノイズが融合する時の音像がスゴイ。
メランコリックな単音ギターが旋律を奏でるような曲であっても、濃厚なヴォイスが前面に出て、人生残念感が半端ナイ。
近作は随分と聴き易くなっており、この盤で感じられる濃さが薄まっていると感じる。こういうバン
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LUGUBRUM-Herval ★★★ (2020-09-04 01:50:31)
ベルギー産アヴァンギャルド・ブラック2015年作
Lugbrumの盤の中では、他作品をよく聴くのであまり手に取る作品ではない。とはいえ、相変わらず固有の魅力と卓越した演奏技術があるので必聴盤だ。
ボクが持っている紙ジャケには、魚、グラス、ボトルのイラストが。ジャケを開くと瓶詰めにされた得体の知れないイキモノとコップが描かれる。
毎回ヘンな世界観で悩むのだが、今作は明らかに魚の世界。とりあえず曲のタイトルを翻訳したところ、1曲目は「ウナギのミックス」・・瓶詰めの正体はウナギか。
4曲目は「喉が渇いた魚」・・・この人たちは魚介類に一体何を見出しているのか。相変わらずさっぱりわからない世界観だが
まあ何故かこの人たちのサウンドからは魚の油臭がするから不思議でならない。近所の酒屋でオリーブオイル漬け魚缶とか置いてるコーナーに行くと
この盤のサウンドが頭に浮かぶ
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HOUSE OF LORDS-New World - New Eyes ★★★ (2020-09-01 23:14:04)
米産メロディアスハード2020年作
アメリカンロックは基本聴かない。が、今年はVandenbergの新作をゲットしたり、一部気になる盤はある。
House of Loadsは、その音楽性から現在のボクのツボにはハマらないタイプだと思うんだが、Sahara(1990年)、Demons Down(1992年)に猛烈にハマり
ヴォーカルのJames Christianの声が、青春時代に刷り込まれた感があり、この人の歌唱を聴くと無条件で懐古の情が沸き、血が滾り、血圧が上がる。
Demons Downの後に解散し、VandenbergらとManic Edenをスタートさせて、James Christianは作品を発表する前に解雇されたんですが、
もしコレがクビにならずに作品を出してたら、きっと追い続けてただろうと思う。また、12年のブランクの後に再結成されて狂喜したの
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RIK EMMETT-Res 9 ★★★ (2020-09-01 01:02:16)
カナダ産ハードロック2016年作
最近ではTriumphでリックが復活という眉唾な噂も耳にしたが、直近のアルバムはたぶんコレだ。豪華なゲストミュージシャンを携えているが
この作品はリックの魅力に焦点を当てた、TriumphやAir Timeとは趣きが異なる、ギターの魅力に特化したようなサウンドだ。
リックのソロ処女作Absolutely(1990年)と全く同じような(リックの手癖か?)ハードナンバーで口火を切り、後はやりたい放題の
カッコいいナンバーが目白押しで、納得のロックサウンドを聴かせてくれる。
リックのソロ作は、どちらかというと生活感や人生にスポットを当てた作品が目立ち、今作は特にこれまでのギター人生の集大成的なテーマが見える。
ハイクオリティで気軽に聴ける盤で超オススメだが、別にソロ作とか特に求めてないから、早くTriumphかAir Tim
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MISTRALTH-But a Walking Shadow ★★★ (2020-08-31 23:49:49)
フィンランド産ダークメタル2019年作
ジャンルはドゥームでも良かったんだが、ダークメタルの方が何となくシックリくる。遅いテンポであっても鈍重という感じではない。
定番モノクロジャケだが、表は積み石が敷き詰められた山岳、裏面は鬱蒼とした森林、中身は雫が滴る針葉樹アップ、曇り空という
自然崇拝ジャケとしては100点満点の浪漫を感じさせるクオリティだ。そういう情景を思い浮かべながら堪能するサウンドだ。
しかし、Grey、Forbidden、Breathe、Empty、Nothingnessという曲タイトルが示すように、内省的な、無気力、鬱、絶望という要素が色濃い。
雨のサウンドスケープから始まり、ラストも2分程度の雨のサウンドスケープでフェードアウトする。曲中は自然の空気を感じさせるシンセが
幾重にも挿入される。ギターの質感は森林崇拝ブラックの浅めの歪みの
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MJOD-The Whisper of the Last Winter ★★★ (2020-08-30 23:26:46)
ロシア産ペイガンメタル2020年作
タイトルはロシア表記でШёпот Последней Зимыだ。
黒地に民族衣装を着た人々や民族楽器・植物をあしらった白いデザインのジャケ、バンド名のロゴは木の枝が生え、鳥が2羽羽ばたいている。
普通の紙ジャケに比べて光沢のある上質な紙を使用しているので、このデザインが黒地に映えて光るルーンの紋章のような感じに見えてグッド。
鳥ジャケフェチ&森メタルフェチとしては、このジャケで無条件で買い。このテのジャケのCDもかなりの数集まってきた。
今回ロシアで買い物した際、このバンドと、もうひとつとても素敵な鳥ジャケのCDをゲットしている。大自然を感じるメタルっていいよね。
さて、このバンドは初めてゲットしたんですが、2018年から既に2作品リリースし、コレが3作目のようだ。
5人のメンバーのうち、1人は女性。民族楽器
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FUNERIS-Elegies & Blood ★★★ (2020-08-30 00:25:18)
アルゼンチン産フューネラルドゥーム2020年作
2014年に処女作を世に出してから、1年満たないスパンで似たような作風のアルバムを乱発しているバンドだが、毎回一定のクオリティはある。
Nocturnes For Grim Orchestra(2016年作・未所持)ではストレートに音楽性を象徴するパイプオルガンジャケがとても印象的で、
中身もオルガンとギターノイズ、唸るようなヴォイスが魅力的な教科書通りのフューネラルドゥームなので、辺境ドゥームのワリに真面目な
印象を持っていた。毎回ワリと標準的なジャケで中身も買う前から判っているので、あまり購入意欲が沸かないバンドだったが
今作のジャケが、突然気持ち悪いヘンなジャケに変貌しているので、ゲットしてみた。
食虫植物的な気持ち悪い花に砂時計が置いてあり、血の付いた鳥の羽が生えている。その背景は、蛾の羽のような
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VOLTLAND-The Cycle of Existence-The Cycle of Existence ★★★ (2020-08-29 22:30:30)
Destiny、Wheel of the time、Oasis、Life Cycle、Final Fallとタイトルが付けられた、
インスト2曲を含む5曲からなる、トータル25分超の大作だ。
70年代プログレでよくある大作主義、KansasのLeftoverture(1976年)やPink FloydのAtom Heart Mother(1970年)あたりを
彷彿させる組曲形式は、このバンドのコダワリを感じさせる。70年代プログレを意識したこの大作はとてもドラマチックで
当時のプログレの空気感が蘇るかのよう。全くの無名バンドとは思えないハイクオリティだ。
VOLTLAND-The Cycle of Existence ★★★ (2020-08-29 21:53:43)
ロシア産プログレッシヴメタル2017年作
ボクがロシアのショップで買い物する時のCD価格の相場はCD1枚600ルーブルくらい。日本円で1枚800円台くらいでゲットできる。
送料が勿体ないから、色々試聴して値段と相談しながらなるべく良質な作品を格安で大量に手に入れるようにしてるんですが
この作品は、最近ゲットした中でもワゴンセール並みの格安276ルーブル(最近の相場でも400円以下)で叩き売りされていた。
ボクの検索の仕方が悪いのかも知れないが、Youtube試聴回数が23回(既に3年経っているというのに・・)という全くの無名。
まあ、ジャケもバンドロゴもダサいし、バンド名もピンとこない。このジャケを見てこの新人バンドを買おうという人も少ないのかも。
しかし、侮るなかれ。ボクは試聴して一発で購入を決めた。相当ハイレベルで希少価値のある盤であることは間違い
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KINGSBANE-Kingsbane ★★★ (2020-08-28 00:53:29)
カナダ産メロディアスハード2010年作
ややプログレッシブロック寄りながらも、非常に聴き易い正統派なメロハー路線。1991年のデモ作品と、バンド名をSeven Yearsに改名した後の作品
を収録したコンピレーション作品だ。もはや入手困難で、海外で取り扱っているショップを見ても100ドルくらいが最安値だった。
かなりのポテンシャルを感じさせる内容のワリに、全く表舞台に出なかったのは、レーベルとの契約上の問題があったようだが、後にIN THE NAMEという
バンド名で作品をリリースしている。唯一のフルレングスアルバムIn The Name(1995年作)は、これまた全くの無名のまま鳴かず飛ばずで消えてしまったが
ボクはこの盤を心底惚れこんでおり、ゲットして25年経った今でも愛聴している。派手さの無い、どちらかというと地味な作品な上、ジャケやバンドロゴが微妙。
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TOWARDS DARKNESS-Tetrad ★★★ (2020-08-27 00:59:32)
カナダ産ポストドゥーム2020年作
ドゥーム路線ではボクの中でかなり上位に位置する彼ら。今年の新作は充分に聴き込んでレビューしようと思い、かなり聴き込んだが・・
処女作の非常に判りやすい世界観から、前作は独創的な世界観に変貌、今作は更に難解なサウンドに進化しており、一体どう捉えればいいのか
随分と悩みながら聴いた。アルバムタイトルTetrad(4つの組?4元素?)から受ける印象もなんだか小難しい。ただ、楽曲タイトルから
割と前作に近い延長上の世界観かな、とボクは捉えている。ちなみに前作は、不毛の土地をテーマにした固有なインダストリアルな
フューネラルドゥームを展開した。今作はややフューネラル臭が薄まった。曲の骨格自体は至ってシンプルで、相当地味に聴こえるが、
音に含まれる強調された倍音からその音素材への相当なコダワリは感じる。その迫力に圧倒されるが、疲
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CHTHE'ILIST-Le Dernier Crépuscule (2020-08-26 01:08:49)
>ローランDEATHさん
日本の相場が7000円くらいだったね。アマゾンは6000円台か。
カナダのアマゾンは110カナダドルでかなり高い。
ちょっと探してみたけど欧州だとイタリアで22ユーロ、Bandcampで11ドル、このあたりが最安値かな。
送料込みでも海外で買った方が安いね。デジタルで買うとまず聴かないからなぁ・・。
ISIS-Panopticon ★★★ (2020-08-24 23:09:28)
米国産ポストロック2004年作
ギターの質感、ヴォーカルスタイルから、ハードコア的なカオスが色濃いが、シューゲイザー、オルタネイティヴロック的にも聴ける翳りがあり
激しさと愁いの対比がとても魅力的なサウンドだ。非常に尖った、突き刺さるような歪みを持つギターだが、突っ走らないので疲労感が無い。
ブラックメタル的なトレモロリフも、クランチトーンが強い硬質なギターの質感から、ブラックメタルには聴こえない。
まとめると、ゆったりとしたテンポで、クランチーなハードコア的カオティックさを含ませた、シューゲイザー的サウンド、という異色作だ。
カオティックな音ながら、ブルーな地味なジャケの印象からも、内省的な世界観を感じ、落ち着いて聴ける作品だ。
CULT OF LUNA-Eternal Kingdom ★★ (2020-08-24 22:50:09)
スウェーデン産ポストメタル2008年作
20年選手でワリと有名だと思うんだけど、意外にも登録が無かったので、追加登録してみた。
ウチにはこの作品と処女作Cult Of Luna(2001年)、VERTIKAL (2013年)がある。このバンド結成前はハードコアに傾倒していたようなので
カオティックな雰囲気が割と色濃い。そういった下地があり、初期のドゥーム志向が見え隠れした作風から興味を持ったものの・・・
ボクにとってはどちらかというと苦手なサウンドの部類に含まれる。所持している3枚の中ではこの盤が一番好みではあるけど、何故かハマれない。
類似するバンドとしてよく引き合いに出されているのを見かけるのはNeurosis、Isisだ。結構的を得ているが、ボクはIsisは好みだが、Neurosisは苦手だ。
たぶん、ボク自身、年齢を重ねてハードコア的なカオスが
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ABOSRANIE BOGOM-Isus Pokritiy Ponosom ★ (2020-08-24 20:42:23)
ロシア産フェカルポルノゴアグラインド1999年作
元はイスラエル出身らしく、ロシアに移住してバンドを結成したようだ。
コレは購入当時にコンテナ奥深くに封印している。ウチにはフェカル(糞便)モノポルノゴアは3バンドあるが、インパクトはコレが一番。
ジャケは実写じゃないので、そこまで強い嫌悪感は無いが、センスは極悪だ。点滴をするオジサンは糞食している。また、詳細は伏せるが
一応ポルノゴア系でもあると思わせる血塗れの女性の描写などもイタイ。一番強烈なのは、バンドロゴのウンコ感がスゴイ。
下痢気味なブリブリというサウンドが相当汚い上、下水道ヴォイスを遥かに凌駕するゴボゴボヴォーカルはもはやゲロをリバースしているかのよう。
女性の悲鳴や、何やらスッキリしたかのような吐息など、まあ食欲減退サウンドとしてはトップクラスのクオリティを誇る。
肝心のゴアグラインド
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COCK AND BALL TORTURE-Opus(sy) VI ★★ (2020-08-24 03:05:49)
ドイツ産ポルノゴアグラインド2000年作
エロでゴアなサウンドが米国とメキシコを中心に増殖し始めた時代、いくつか漁ってみたもののエロい想像力を掻き立てられないポンコツばかりだった。
ドイツ産のCBTは、そんなポンコツポルノゴアに比べると格上感があった。演奏がしっかりしてて、適度なゴア要素とグルーヴ感があるんだよね。
次作でついに和製SM音源をダイレクトに曲間に挿入するという荒技を使って一握りのポルノゴアフリークに注目されたと思うが、そういう手法ではなく
肝心のグラインドコアサウンドの楽曲中でエロを表現しないと面白くないと思うんだよ。結局CBTはこの盤をゲットするのみだった。
この作品は当時としては結構珍しかったストレートかつ一線を越えたエロネタで激しくゴアリーに聴かせるサウンドとしてとても印象に残っている。
その後、この盤を超えたと思わせる作品が無く、
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IMINDAIN-The Enemy of Fetters and the Dweller in the Woods ★★★ (2020-08-24 02:27:00)
英国産デスドゥーム2017年作
日本のWeird TruthプロダクションからリリースされたEP。3曲のオリジナル曲とDisembowelmentのカヴァー曲が収録されている。
どちらかというとブラックメタル寄りなギター&ヴォーカルの質感で、仄かにオルガンが入っているところや、適度な湿度が絶妙だ。
重厚な歪みを持つギターだが、録音バランスが素晴らしく、ドラムがクリーンかつタイトに聴こえてくるから、無駄な疲労を伴わない。
基本は淡々としている曲調でありながら、ワリと起伏に富む曲展開をする。淡白さで没入感を誘う類いのサウンドとは一線を画す。
濃い世界観を描き出すモノクロジャケも優秀だ。朽ち果てた石造りっぽい建物の前で髭面の男が黒装束を纏って立っている。
もうね、バランス感覚が絶妙というか、過剰な演出が無くオーソドックスに聴こえるのに、色々な聴かせどころがさ
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IMINDAIN-And the Living Shall Envy the Dead... ★★★ (2020-08-24 02:06:59)
英国産デスドゥーム2007年作
ギターの質感、ヘヴィさ、適度なテンポ、構築的な楽曲など、ど真ん中のデスドゥーム路線で、音響的にとても聴き応えのあるサウンド。
上手いとは言い切れないが、デスヴォイス、低音クリーンヴォイス、ブラックメタル的ガナリ声などを使い分けるヴォーカルスタイルが
この盤の最大の魅力と言っても過言ではない。素っ頓狂なスクリームヴォイスも登場し、その個性を存分に発揮している。
ザックリ歪んだ重厚なギターでありながら、それに掻き消されることのないタイトなドラムとの対比は素晴らしく、録音状態が素晴らしい。
この作品以降、他バンドとのスプリットやCDr作品などは出ていたが、基本スプリットとCDrはよほど気に入らないとゲットしないので未聴だが
2017年にEPをリリースし、一応ゲットしている。完成度の高い音響とオーソドックスな世界観が魅力的なので
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WOE UNTO ME-A Step Into the Waters of Forgetfulness ★★★ (2020-08-24 01:27:39)
ベラルーシ産シンフォニックドゥーム2014年作
クオリティの高いサウンドのワリに、あまり手に取ることなく長くコンテナ収納行きになっていた盤。
スーツ姿の男が首を吊るためにロープを手にしているところが鏡に映っている、というジャケ。描く世界が暗い。
しかし、特筆できる個性が多い。シンフォニックなシンセやオルガンが前面に出ていることと、アコギを多く盛り込んでいること。
ギターの歪みが適度で相当心地良く、シンセとレイヤーすることで最適な重低音を作り出していることなど、長所が非常に多い。
空間系エフェクトも完璧。更に、テルミンを使用しているかのような(実際使っているかは不明)音空間も登場。
アンビエントな音空間の作り込みが半端なく、細部まで行き届いた空気感が素晴らしい。
濃厚なデスヴォイスがメインのヴォーカルだが、声楽的な女声・男声によるコーラスワークが結
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