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kamiko!さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 151-200
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PATH(Путь)-Юдоль скорби-Юдоль скорби ★★★ (2021-02-19 23:08:24)
アルバムラストを飾る楽曲。イントロ部分で荒廃した大地を思わせるも、激情にも似た激しい展開を見せる。
絶妙なギターの歪みが不穏な空気を醸し出し、アコーディオンの調べによって不幸のどん底に突き落とされる。
終盤に登場するドロドロした印象的なギターリフが優秀だ。
PATH(Путь)-Юдоль скорби-Холодная весна ★★★ (2021-02-19 22:58:29)
Cold Springと訳されるタイトルの曲。このEPの直前に宅録と思われるヴァージョンが発表されており、その曲の再録だ。
この宅録ヴァージョンのローファイ感はむしろ素晴らしかったが、この再録版も捨てがたい。
女声の語りが入り、ドゥーミーなリフとアコーディオン、嘆きのようなヴォーカルが歌い上げる。
PATH(Путь)-Юдоль скорби-Семигласие смерти ★★★ (2021-02-19 22:46:04)
トレモロリフによるシンフォニックブラックでありながら、濃厚にドゥーミーなリフ、アコーディオンがアヤしく絡む様が素晴らしい。
カラスが飛び交うジャケ絵の世界観そのままに、瘴気に満ちた死臭が漂うサウンドに圧倒される。
8分超えの大作で、アルバム中この曲が特に素晴らしい。負のオーラがありながら叙情性に富み、とてもドラマチックだ。
PATH(Путь)-Юдоль скорби ★★★ (2021-02-19 15:57:41)
ロシア産シンフォニックブラック2020年作
5曲入りEP、フルレングスアルバムではないから少々物足りなさはあるが、素晴らしい作品だ。
前作Песни смерти (2018年)は、オーソドックスなシンフォニックブラックスタイルが基本でありながら、アコーディオンが登場した途端に
独自の世界に一変する作風がかなりツボにハマった。楽曲が若干弱いかなと感じつつも、唯一無二の独創性と寒冷地の叙情と危険臭に魅入られた。
今作は荒涼とした草原と馬車、遠くの夕焼け、上空の闇夜にカラスが飛び交うジャケが素晴らしく、荒廃的で死臭が漂う感じがこの音楽性にジャストフィットだ。
前作同様にアコーディオンが大胆に導入されている。絶妙な歪みのギターとアコーディオンのハーモニーが、荒涼とした大地と田舎臭さを醸し出し
更に、ブラックスタイルにとどまらないアコースティックギターが絡むと
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CADAVER-Edder & Bile ★★★ (2021-02-19 00:05:17)
ノルウェー産デスメタル2020年作
実に16年ぶり・・とはいえ、「...IN PAINS」(1992年)購入当時以来、存在自体忘れていたバンド。16年前の作品も全く知らない。
「...IN PAINS」時代は、ウッドベースを取り入れた異色ユニットに興味を持ち愛聴していた。Carcassのビルスティアーに一目置かれたバンドでもあり
ゴアテイストなコンセプトを感じさせる世界観だったが、そのワリに攻撃力が無く当時のデスメタル群と比較してもB級以下の扱いで止むを得ない感はあった。
ゴアリーなデスメタルかつB級というと、同時期のバンドではCancerあたりを思い浮かぶが、そこまでのゴアテイストすら感じられなかった中途半端な作風。
とはいえ、地味な音響とは裏腹に、その編成と楽曲からは何か新しいサウンドを期待させるモノがあったと記憶している。
我が家のコンテナのどこ
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TRIPTYKON-Requiem (Live at Roadburn 2019) ★★ (2021-02-11 23:22:38)
スイス産ダークアンビエント2020年作
ロードバーンフェスティバルのライブを収録した作品で、Celtic Frost時代のRequiem2曲と新曲1曲を、リアルオーケストラを携えて演奏している。
少なくともTom Warriorの癖のある歌唱とズブズブ感を伴うエクストリームメタル要素は殆ど無く、ヘヴンリーヴォイスの女声ヴォーカルによる
ゴシック路線、ダークアンビエント路線という新境地に挑戦した作品だ。メタルサウンドを期待していると肩透かしを食らうだろう。
邪悪で醜悪な個性は秀でているかなと感じないでもないが、メタル色がここまで薄まり、クラシカル要素が前面にでてしまうと、比較対象は
宗教音楽・教会音楽ルーツのダークウェイブ路線になってしまうが、そちらを専門とするアーティストの足元にも及ばないと言わざるを得ない。
やりたい音楽がそうだったんだから仕方ないだ
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FREEWAYS-True Bearings ★★★ (2021-02-07 02:52:46)
カナダ産NWOTHM2020年作
今年に入ってゲットした作品ですが、2020年作品中ベストアルバム候補に推奨したい素晴らしい作品だ。昨年ゲットしたPOSSESSED STEELの作品に感銘を受け
リリース元のカナダのTemple Of Mystery Records作品を漁っていた時に発見した作品。雪景色にキャンピングカーのような車輛が描かれるジャケに
購入当初はあまり興味をそそられず数日放置していたが、味わい深いロックサウンドにモーレツにハマってしまった。今ではそのジャケが何故か美しく見える。
同レーベルから作品をリリースしているPAGAN ALTERや、ヴォーカルの声質からWITCHCRAFT処女作(2004年)の音楽性が非常に近いが、もう少しヘヴィさがあり、
JUDAS PRIEST「Sad Wings of Destiny」(1976年)や、BLUE
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POSSESSED STEEL-Aedris-Nobunaga ★★★ (2021-02-01 20:42:01)
タイトルの通り、織田信長をテーマにしたサウンドだ。とりあえず歌詞冒頭をボクなりに訳してみると・・
「悪魔と共謀して、すべての土地を征服する。彼の心は悪に満ち溢れ、彼の意志は日本を再創生する」という感じか。
オーストラリアのTZUN TZU (2012年)が、本能寺の変を思わせるジャケで和を感じさせる作品を残しているが
こちらはストレートに織田信長を題材に、しかも相当悪魔的にデフォルメされた信長がNWOTHM的サウンドで描かれる。
織田信長は戦国武将であり、決して悪魔に心を売ったワケではないと思うんだが、戦国無双のようなゲームや時代劇アニメが
カナダ人に独特の織田信長観を植え付けてるんだろうなと思った。
入魂の作り込まれたカッコいい楽曲で、この人たちのダークヒーロー信長愛が強く感じられるな。
POSSESSED STEEL-Aedris ★★★ (2021-02-01 20:11:23)
カナダ産エピックメタル2020年作
最近はいろいろ試聴していると、PCが勝手にオススメ盤を教えてくれる。AIというヤツなのかね。コレが結構ストライクゾーンを突いてるからスゴイ。
昨年末、この作品がオススメとしてPCにメッセージが届いた。きっと森メタル系の試聴を多くしていたから、コレがヒットしたんだろう。
翻訳はしていないが、歌詞を見た感じでは、森の守護者が死の森を抜け、ラスボスのいる領土にてスケルトンキングを打倒する、といったストーリーか。
そんな壮大など真ん中エピックファンタジーをコンセプトとした9曲と、ボーナストラックかつ迷曲である「Nobunaga」が収録される作品だ。
起承転結が判りやすい作り込まれた楽曲、ツインリードで聴かせるギター、多彩なリフを繰り出すドラムなど、曲構成とアレンジが素晴らしい。
コレがエクストリームなパキパキのザックリ感ある
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BATHORY-Requiem ★★★ (2021-01-28 00:19:35)
スウェーデン産スラッシュメタル1994年作
そもそも大作主義のヴァイキング作品にこそBATHORYの魅力を感じるので、コレが発売された当時(大学生頃?)は喜び勇んでタワレコでゲットし
予想外の作風にかなーりヘコんだ思い出がある作品。そういうこともあり、レビューすらしていなかったが、この作品は独創性という点で魅力的な作品。
破天荒・豪胆がウリのクォーソン大先生が、スラッシーな作品を作れば、それはそれで、他のバンドの追随を許さない個性派作品になってしまう。
ただ、当時はまだまだ希少だった唯一無二のヴァイキング作品から一転、ハードコアパンクルーツのスウェディッシュデスメタル的スタイルに
近づいた点は、とてもガッカリ感があったと同時に、この作品自体にはデスメタル的激しさが無いにも関わらず、他のスウェディッシュデス以上の
インパクトを備えていたところに凄さを感じ
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REVERSED-Widow Recluse ★★★ (2021-01-27 23:47:35)
カナダ産デスメタル2018年作
コレは2018年にカセットテープでリリースされた作品で、翌年その音源がCD化された。メンバーを調べてもその活動経歴はさっぱりわからず
もしかしたら、新人バンドなのかも知れない。近年のブルデス路線はボクにはしんどいし、デスメタル自体オールドスタイル派なんですが
この作品は決してオールドスタイルではなく、ブルデスとも言えない。カナダ産でありながら、ハードコアルーツのニオイがするスウェディッシュデス的激しさと
フィンランドっぽい濃さが融合されたかのような、破天荒で邪悪度MAXな感じ、更にテープ音源のローファイ感が真性さを上乗せした感じが優秀な濃いデスメタルだ。
女性のカオをした蜘蛛や謎のイキモノが気持ち悪く描かれるジャケ、このデモテープ時代によくあるローセンス感とチープさがたまらなくイイ。
バンド名の由来はわからないが、まるで
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EORONT-Gods Have No Home ★★★ (2021-01-22 00:50:38)
ロシア産ブラックメタル2020年作
処女作Neverending Journey(2013年作・未所持)は当時購入を悩んで何度か試聴した程度の知識しかないが、真面目でストレートなシンフォニックブラックだ。
通算4作目にあたる今作を発見し、処女作からどれだけ変化したか試聴してみたところ、想像以上のクオリティの高さから、ゲットしてみた。
また、購入検討中に、前作Another Realm(2017年作・未所持)とも比較してみたが、前作の自然崇拝的テーマと雰囲気が、更に円熟したような完成度を感じるところだ。
適度なザラザラ感のあるギター、トレモロリフで疾走するパートとミドルテンポを織り交ぜたオーソドックスなシンフォニックブラックだが、妙に惹きつけられるモノがある。
このバンドはFoltath Eternumという人物を中心としたバンドで、ギター・ヴォーカル・シンセ
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ALLEY-Amphibious ★★★ (2021-01-21 23:12:12)
ロシア産プログレッシヴデスメタル2013年作
購入から7年が経つが、頻繁に聴こうと思う盤ではない反面、その存在感の大きさから長年コンテナお蔵入りにならず、手に届く棚には常にあるという盤。
オーソドックス路線からは外れた、プログレデスにゴスロック要素を加えたような、なかなか掴みづらい、敷居の高さと気難しさを伴う音楽性だ。
普段贔屓にしている(というよりほぼ全買いしている)ロシアンアヴァンメタル方面で異端作品が多いBadMoodMan Musicレーベルの作品だけあって強力な盤だが
決して音圧で押すタイプでなく、突拍子のない作風ではないのに、なかなかスッと受け入れ難い独創性が、ボクには何故か結構な疲労感となる。
そういうワケで敬遠しがちだが、ロシア産ではずば抜けたホンモノ感、存在感のある作品だ。コレきっとアゴ氏あたりの好みにどストライク路線だろうと思う。
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PATH(Путь)-Песни смерти-Культ 1: Огни далёких холмов ★★★ (2021-01-13 12:05:55)
ギターピッキングのアタック音を故意に際立たせた感のあるアコギと、音割れ寸前まで際立たせたアコーディオンから始まるナンバー。
その禍々しさを保ちながら、疾走感溢れるブラックメタルに突入する感じが素晴らしい。非常に完成度の高い楽曲だ。
耳に障るキツめの中・高音部が禁忌に触れた感覚を呼び起こす。恐らくこの曲と次の曲は、ナンバリングされている曲名から、組曲として解釈して良さそうだ。
次の曲への伏線というよりは、この楽曲自体の完成度が高いと思う。
PATH(Путь)-Песни смерти ★★★ (2021-01-13 11:32:59)
ロシア産ブラック2018年作
アルバムタイトルの英訳はたぶんSongs Of Death、日本語訳は「死の歌」だろう。
この作品を知ってから約1年くらい経ったと思うが、価格が下がるのを待ち続けるも、新作EPがリリースされてしまったので、手に入らなくなる前に高額でもゲット。
送料込みで88ユーロ、CD1枚に1万円以上散財したのは久しぶりだ。デジタル作品だと安価なんだけどやっぱり味気ないので、CDで手元に置いておきたい。
ネット情報でいろいろ調べると、世間評は抜群にいいという程ではなさそうだが、結構な高評価。サウンドクオリティもさることながら、ジャケデザインの素晴らしさ
が10年に1枚レベルのハイクオリティだ。針葉樹に雪が降り積もる雪山、1軒の簡素な家、木柵に頭蓋骨が2個、ローブを纏った骸骨がアコーディオンを奏でている。
そんな寒々とした雰囲気漂う地で、ア
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SHATTERED HOPE-Vespers ★★★ (2021-01-13 03:15:20)
ギリシャ産フューネラルドゥーム2020年作
6年ぶりの新作、処女作Absence(2010年)をゲットした頃は、そのオーソドックスで無個性な感じから、優秀だけどフェイバリットバンドとまではいかなかった。
前作(2nd・Waters Of Lethe・2014年)は、処女作の延長上にある音楽性ではあったが、フューネラル度がアップし、ホンモノ感が増した好盤だった。
とはいえ、他バンドとの差異化という点では、百凡の同系バンドに埋もれそうな無個性に、危機感を感じるサウンドだった。そうは言っても前作は結構な愛聴盤になった。
オーソドックスな路線を貫き、音響的クオリティをアップさせた感触が結構ツボにハマったからだ。新作には、更なる進化というよりは、新要素を加えない深化を望むところ。
リリース元のSolitude Productionのショップでゲットしたんですが、結構大
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DOOMED-6 Anti-Odes to Life ★★★ (2021-01-07 00:37:06)
ドイツ産ドゥームメタル2018年作
このバンドの作品は、どの盤も高い完成度で聴き応えがある。半面、そのスタイルはワリとどの盤も同路線を貫いている。
緑を基調としたジャケデザインは、初期から今作まで貫かれており、スタイリッシュさ、カッコよさがある。
このバンドのサウンドは、適度な歪みのギター、重低音のベース、芯のある適度な圧のドラムが、最適な音響で聴ける。音作りの巧みさが光る。
非常にヘヴィであっても、音が音像に紛れてしまうことが無く、旋律がくっきりと聴きとれる。適度な残響音も万全だ。
そういう完璧な音響はあくまで前提であって、アヴァンギャルドな曲構成が最大の魅力だろうと思う。しかし、このアヴァンギャルド加減が説明しづらい。
決して、既存のドゥームメタルスタイルに新しい演奏様式を盛り込んでいるというワケではない。曲の構成・アレンジが独創的なのだ。
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OZZY OSBOURNE-Ordinary Man ★★ (2021-01-06 22:50:13)
UK産ポップロック2020年作
ミスマッチなメンバーから、購入意欲が沸かず、購入を後回しにしてたら発売から1年が経ってしまった。ただ、殆ど期待していなかったワリに
予想を超える完成度で、Ozzyという人は何をやってもスゴイ人だなぁと感じてしまう。新ギタリストのAndrew Wattがナニモノなのかさっぱりわからないが
少なくともDuff McKaganが参加し、ゲストにSlashも名を連ねているのだから、Black Sabbathのような英国情緒やホラー風味は全く無い。
妙にアメリカナイズされたサウンド、LAメタルを思わせる作風も登場し、コレは違うだろ・・と思わないでもない。しかしながら、HR/HMにハマり始めた初心者時代
若く感受性が多感な時代に出会ったビッグネームのコラボは◎。ワリと教科書通りな産業音楽的な曲構成、演奏が放つ華やかさに、80年代のノスタル
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SLAMMER-Nightmare Scenario ★★★ (2021-01-04 19:31:52)
英国産ヘヴィメタル1991年作
我が家のコンテナ奥深くのどこかに眠っているが、お払い箱になるようなサウンドではなく、割と完成されたカッコ良さのあるサウンドだ。
ジャンル分けはどちらかというとスラッシュメタルとして浸透していたと思う。この盤はスラッシーに疾走するパート8割とミドルテンポでリフを刻むパート2割で
構成される楽曲群で、純粋なスラッシュメタルの楽曲もあれば、ドゥーミーなテイストが仄かにあるミドルパートをメインとした曲もあるといった感じの音楽性。
一口で言えば純度の高いヘヴィメタルだ。楽曲構成力が高く、複雑怪奇に展開するスラッシュが好みというリスナーのツボにもハマるんじゃないかと思う。
購入は大学入学頃だったと思うが、高校時代にMetallicaのコピーバンドをやっていたこともあり、ヴォーカルスタイルと楽曲の組み立て方、ミドルで奏でるドゥーミーリフが
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ASSASSIN-Bestia Immundis ★★★ (2021-01-04 00:29:17)
ドイツ産スラッシュメタル2020年作
デスメタルが幅をきかせて随分前に全盛期を過ぎた感のあるスラッシュメタルはボクもあまりゲットしなくなったが2020年はジャーマンスラッシュがアツかった。
スラッシュ全盛期当時にB級路線に位置していたバンドは結構現在も活躍してて、円熟したスラッシュメタルをやっている。そういうバンドは懐古の情も手伝って
安価で売ってる時にチョイチョイ購入しライトに楽しんでいる。が、このアルバムは予想以上にツボにハマり、ボーナス支給時に2000円以上支払ってゲットしてしまった。
スラッシュ全盛期頃のボクは、米Massacreと独Living Deathを、突進型B級スラッシュ御三家と認識して楽しんでいたが、MassacreもLiving Deathもいなくなった現在の
比較対象はやはりSodomだろう。また、全盛期にはまだまだ肩を並べられる存在
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BLUE OYSTER CULT-The Symbol Remains ★★★ (2021-01-03 12:38:28)
米国産HR2020年作
とりあえずこのバンドの新譜というだけで★★★は確定だ。約19年ぶりくらいかね。
ボクはアメリカンロックのようなライトで楽しいサウンドにはイマイチ没入できない。米より北欧・露派の感性を持っている。
そういうワケで、米産ロックは世間評よりは辛口になりがちだ。それでもBOCはゲットし続けているフェイバリットバンドである。
BOCには決して北の寒い雰囲気は無いが、このバンドは単にライトなアメリカンロックでは収まらない魅力があるから追いかけている。
メディアにより米のBlack Sabbath・ヘヴィメタルとして大々的に宣伝されたことで、新規ファンを得た代わりに、従前のファンからは
割と微妙な評価を受けていたと感じるIMAGINOS (1988年)は、決して売りに走った、消費されるだけの産業音楽の類とは全く異なり
ホラーとポップを見
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CELESTIIAL-Where Life Springs Eternal ★★★ (2021-01-03 02:16:14)
米国産フューネラルドゥーム2010年作
発表から10年経ったが、たまーにこの音が欲しくなって聴いている。かなりドローン寄りのドゥームだ。
崖に水が滴り落ちる滝のジャケ、ケースを開くと、植物の実写。ジャケデザインからは明るめの大自然をイメージさせるが
サウンドの方がかなり濃い鈍重垂れ流しドゥームだ。ヴォーカルはカオティックに絶叫しているが深めのエフェクトで他の音と一体化している。
コードのテンション部分の倍音を強調させ、ロングトーンノイズにゆるやかな揺らぎをもたせることで独特の浮遊感を創っているが
かなり深めのリバーブを使用し、水を感じさせるサウンドスケープを織り交ぜることで、まるで水琴窟にいるかのような感覚になるという
一風変わったオンリーワンなサウンドだ。万人にはオススメできない上級者向けだが、ハマれば没入感は高め。
次作を期待しつつも、10年
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MONASTERIUM-Church of Bones ★★★ (2021-01-01 12:09:52)
ポーランド産ドゥームメタル2019年作
バンド名は日本語訳で「修道院」、石造建築の中央に骸骨が描かれ、アルバムタイトルが示す通り、骸骨の教会といった判りやすい世界観。
CandlemassやSolitude Aeturnus路線のエピックドゥームに非常に近い音楽性で、特にヴォーカルはCandlemassのMessiah Marcolinを彷彿させる。
音程がズレがちで、カリスマ性を備えたMessiah Marcolinに比べると二番煎じと思われても仕方ないかもしれないが、ボクはこの歌唱は嫌いじゃない。
じっくりミドルテンポで聴かせるドゥーム寄りヘヴィメタルだ。ギターの質感がメタリックではなく適度に歪んだドゥームロック寄りな感触が良い。
この路線にありがちな派手なツインリードやピロピロ弾きまくるギターソロが無いのが良い。ギターが地味すぎず目立ちすぎずなのはポイ
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BENEDICTION-Scriptures ★★★ (2020-12-31 00:17:13)
UK産オールドスクールデスメタル2020年作
90年代初頭のNuclear Blastのロークオリティ録音が放つポンコツB級デスメタルは、当時の一線級デスメタルとは到底肩を並べられるシロモノではない代わりに
その特有のローファイ感と底辺のデスメタルが持つ世界観が絶妙にマッチして唯一無二の独創性を放っていた。未だにBenedictionはゲットし続けているが
やはり初期3作品のインパクトには到底敵わない。流石に30年も経つと、録音状態も演奏技術も相当高くなり、未完成だからこそある不安定で無骨な味わいは損なわれた。
化石のようなB級デス路線を逸して、ラウドロック的な新境地が見え隠れした時期があり、その古典的魅力が危ぶまれたこともあるが、再びあるべき形に回帰した。
少なくとも、この12年ぶりの突然の新作は、昔ながらのバンドロゴと、ローブを纏った人物、十字架を持った
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ONI-Ironshore ★★★ (2020-12-30 00:12:42)
カナダ産プログレッシヴ・パワーメタル2016年作
丁寧に加工し尽された感のあるMetalBlade作品はオリジナリティを削いでいると感じることが多く、近年敬遠しがちだが、和メタルネタバンドは
買わないワケにはいかないのでゲット。が、鬼の像が海岸に座するジャケから、和を感じさせるメタルをイメージしてしまうワリに、サウンドに殆ど和要素は無い。
また、鬼というバンド名らしいパワーは感じるが、日本人の「鬼」に対するイメージとは対極にある、どちらかというと近代的でスタイリッシュなサウンドだ。
日本で有名なのかわからないが、海外サイトを見る限り結構微妙な評価なようだ。しかし楽曲の作り込みと相当高い演奏技術はもっと評価されていい、と思う。
安定感が心地よいリズム隊、超絶技巧をひけらかすベース、複雑怪奇なリズムを刻むギター&シンセ、ハイヴォルテージなヴォーカルが目がぐるしく
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GLOOSH-Timewheel ★★★ (2020-12-29 12:43:30)
ロシア産独りブラック2020年作
まずジャケが優秀だ。植物と同化している老人や鳥、鬱蒼とした森と山岳をイメージさせる上、細やかな線を活かした独創的な画風が良い。
ジャケを開いた中身も、盤上にも同様のイラストが描かれ、CDをプレイヤーに入れる前段階でどんな森ブラックなのかワクワクする。
アトモスフェアブラックと言える作風だが、残響音は他の森林崇拝ブラックに比べて若干浅めだ。そのためギターの歪みがワリと鮮明で
広大な空間にポツンと佇むような感覚というよりも、より間近な場所に植物の蔦が纏わりついているかのような感覚になるのが特徴だ。
ブラック様式のヴォイス、ブラスト、トレモロリフ、ザラザラ感と攻撃性のバランスが優秀なギターによる、比較的オーソドックスなブラックだが
適度な音圧でありながら密度の高い音数が刺激的で、結構なお気に入り作品になっている。強烈な独創性
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INTAGLIO-Intaglio 15th Anniversary Remix ★★★ (2020-12-29 01:45:46)
ロシア産フューネラルドゥーム2020年作
2005年発表の「Intaglio」の再録。原盤は15年前の作品でありながら、フューネラルドゥーム作品中、ボクの順位付けはかなり上位に位置する。
メランコリーを前面に出し、ギタートーンの減衰部分は、ギターの存在感と共にむしろ無音の存在感を感じさせる独創的な作風だ。
スローかつ音を詰め込み過ぎない楽曲のバランスが素晴らしい。また、単調にならない独特なコードワークも魅力、このハーモニーにハマる。
そんな作品の焼き直しだが、ギターの歪み、ドラムのリフなど、若干粗削りだった部分が改善され、間奏部分の尺が変化していたりと
より聴き易くなっている。が、原盤から大きな変化は殆ど無く、15年間聴き続けてきたボクでさえ、よく聴かないと気付かない微妙な変化もある。
何故今更この盤の焼き直しなのかは不明だが、Solitude Pro
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MOURNING SUN-Último Exhalario ★★★ (2020-12-21 02:10:32)
チリ産ゴシックドゥーム2016年作
この寒い時期、今年ゲットした極寒サウンドのうち、最も気に入って愛聴しているのがコレ。
南米チリ産という辺境メタル作品とは思えないほど冷たく、凍てついた大地にある浪漫を表現した作品としてレベルが高い。
雪が積もる山々と鹿が暗めのトーンで描かれるジャケ、裏面は大地に1頭の鹿のシルエットが。まずジャケが満点だ。
このジャケが描く世界観・寒冷地の情緒、そこに生きる動物との共生を感じることができる独創的で美しいサウンドに魅了される。
作り込まれたアトモスフェアなシンセと繊細なフォーク調のギター、深めの残響音が、大自然と氷点下の空気を醸し出している。
演奏スタイルは歪んだギターによるバッキングが心地よいドゥームだが、ゴシック風にも聴こえるのは、女声ヴォーカルの耽美な声のためだろう。
一番の魅力はその女声ヴォーカルによるヘヴ
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ALTARS OF GRIEF-Iris ★★★ (2020-12-20 22:05:06)
カナダ産ドゥームメタル2018年作
基本ミドル~スローテンポのライト感覚に聴けるドゥームメタルだが、ツーバスで激しくブラストする曲も結構ある。
特にキラーチューンと言えるような楽曲が無く佳作揃いの印象な上、ブラック的ヴォイスとクリーンヴォイスがハモり
朗々と歌い上げる感じを、個性と捉えるか、真性さが足りないと捉えるかで、評価が分かれそうな作風だ。
楽曲が微妙だなぁと思いつつもここ1ヶ月結構な頻度でこのサウンドが聴きたくなり愛聴しているのは、録音・音響の素晴らしさに惹かれるからだ。
凍てつくような空気を醸し出すシンセ、氷のようなギターのザックリ感、ベースの重低音は、かなり完成度が高く、師走に近づく今時期にバッチリとハマる。
地味な楽曲群も最近は耳に馴染み始めて、今ではこの地味な感じがツボになりつつある。氷点下を感じさせるにはアツく展開する楽曲は不要だ。
…続き
Opus Eclypse-The Forest ★★★ (2020-11-15 12:38:32)
スペイン産フォークメタル2018年作
針葉樹林をバックに鹿と頭蓋骨を供えた祭壇が描かれるジャケ、ストレートなアルバムタイトルから、北欧の森林崇拝愛が濃厚に感じられる。
内容は5曲入りでトータル20分にも満たない作品。2000円超支払ったので内容量に物足りなさを感じないでもないが、森フェチの魅力が詰まっているので妥当な対価か。
メタルとは畑違いのゴシック系トラッドバンドTrobar de Morteはスペインの森林崇拝フェチご用達サウンドだが、そのメンバーによるサイドプロジェクトがコレだ。
メンバーのDaimonielがギター&ベースを全て担当しており、クラシックフォークギターとメタリックなギターを融合した、本家路線とは異なるメタル寄りな音楽性だ。
ブラックやドゥーム的様式とは異なるフォークメタル。結構粗削りな演奏だが、イマイチピリッとしない演奏力を雰囲気で充
…続き
EYELESS IN GAZA-Act I: The Protagonist ★★ (2020-11-14 00:54:36)
アルメニア産フューネラルドゥーム2020年作
Eyeless In Gazaといえば40年選手の英国ポストパンクバンドが思い浮かぶ。少なからず影響があるのかと思ったが真逆の音楽性であり
恐らくEyeless In Gazaの小説からバンド名を引用しているのだろう。この小説を読む気にはならないが、戦争・友人の自殺・神秘主義がテーマにあり
主人公の生涯を4つの期間に分けて語られるストーリーのようだ。「Act Ⅰ」というアルバムタイトルからも、この章立てた小説の序章という感じなのかも。
1曲目のタイトルを直訳すれば「主人公」だ。ラスト曲のタイトルは恐らくヨーロッパの詩を意味するのだろう。次作は「Act Ⅱ」を作ろうと思ってるのかも知れない。
モノクロ顔写真ジャケは、この小説の主人公なのだろう。大作主義の楽曲や、続編を予感させる雰囲気からも、大長編な壮大なコンセプト
…続き
AMBERS TEARS-When No Trails-Sing the Wind Sign the Raven ★★★ (2020-11-08 03:54:08)
タイトルのロシア表記はСпой Ветер, Спой Воронだ。
正しい翻訳はボクには無理だが、タイトルが意味するところは、カラスの羽ばたきによる風の歌、だろうか。
森メタルフェチのツボど真ん中の世界観にどっぷりと浸ることのできるドゥーミーな森林崇拝ペイガンメタルナンバーだ。
木々の騒めきにも似たザラザラ感のあるギター、高音で切なく奏でる単音の旋律が濃厚な哀愁を感じさせる。
なかなか説明しづらいが、前作にもあった、このバンド特有の装飾音を加えたようなギターソロがこの曲で聴ける。
よく聴かないと判らないかもしれないが、この独特なリズムの旋律が特有のペイガニズムを醸し出してて素晴らしい。
FALL OF EMPYREAN-A Life Spent Dying ★★ (2020-11-08 03:16:32)
米国産ドゥームメタル2010年作
十数年前に前作A Darkness Remembered(2004年)のレビューをしているみたいだが、その内容は概ね間違ってはいないが
少なくともMournful Congregationには似てもにつかない。当時はドゥーム経験値がまだまだで、なんでもMournful~に聴こえたのだろう。
前作はコンポジションに光るモノを感じさせるも、A級にはなりきれない楽曲構成と若干奥行きに欠ける録音状態で、佳作といった感じだったが
ギターの音自体はかなりツボを突く音質で、結構次作の登場を期待したものだ。結局音沙汰が無かったのでそのまんま忘れ去られたバンドだったが
先日この作品が400円くらいで叩き売りしていたのを発見し、ゲットしてみた。ここ2、3日くらいマイカーではコレを聴いている。
とりあえず、前作よりも録音状態は若干向上してい
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GORGUTS-Obscura ★ (2020-11-08 02:40:46)
カナダ産テクニカルデス1998年作
リーダー以外のメンバーを一新して、アヴァンギャルドな志向性を濃くした問題作。少なくとも前作までのオールドテイストは薄れて
テクニカルに攻める音楽性に変化した。当時は、新しモノを好みコレを良しとするリスナーには受け入れられたとは思うが、ボクのツボではない。
そういうこともありレビューもしていなかったが、まあ、初期作品を好むボクとしては、ガッカリした作品ではあった。
Shostakovichの影響を公言していることはココの書き込みで知ったが、無調性音楽を志向しているとしたら、結構影響されているなと感じるところはある。
ただ、やりたい事はわかるにしても、とりあえず難解なテクニックに演奏技術がついていってないな、と思わせるところが結構あり心地よくない。
クラシックに影響を受けたテクニカルデス第一人者のMekong Delta
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SABBATH ASSEMBLY-A Letter of Red-The Serpent Uncoils ★★★ (2020-11-03 22:58:41)
スロードゥームロック路線に走ったJex Thothとは対照的に、こういう疾走する曲があるのがこのバンドの魅力のひとつ。
アルバム全体の速度はミドルテンポ主体なので、このアップテンポの楽曲がとても際立って聴こえる。
刻みながら疾走するイーヴルなバッキングに、深めの残響音の分散アルペジオが絡むリフがとてもカッコいい。
THE HOWLING VOID-Bleak and Everlasting-Bleak and Everlasting ★★★ (2020-11-03 01:35:14)
昔から変わらず判りやすい短調の旋律を淡々と超スローに垂れ流してはいる。しかし、シンセとギターの音のクオリティが格段に上がった。
真性なフューネラルドゥームへと進化しつつあると感じさせる奥行きのある音響は、百凡のドゥームバンドを一蹴するだけのインパクトがある。
過去作の難点は楽曲だった。このままハ短調の単調な旋律のまま終われば、雰囲気だけのサウンドで過去作と同様に面白くもなんともない。
しかし8分を過ぎたあたりから徐々に調性が変化し、途端にグッと惹きつけられるサウンドに展開していく。この曲を体験した時に
ついにこのバンドもホンモノになりつつある、と感じた。このバンドには結構散財したが、この作品をゲットして充分元は取れたなー、と思っている。
SANCTUARY-The Year the Sun Died-The Year the Sun Died ★★★ (2020-11-02 22:53:14)
アルバム中最も完成度の高い曲かなと思う。Into The Mirror Blackで聴けた冷たさがここに蘇ったか、と思った。
それでもまだ温度が高めだ。作り込んでいるのはよくわかるが、ドラムのバスドラ踏みすぎ。もっとシンプルでいいのにと思う。
また、素っ頓狂なハイトーンヴォーカルが無いのがやっぱり物足りない。
ダメ出ししても★3つなのは、それを差し引いてもカッコいいからだ!
SANCTUARY-Into the Mirror Black-Future Tense ★★★ (2020-11-02 22:31:46)
アルバム1曲目、この盤で最も完成度の高い楽曲。
ディストーションを厚めに歪ませながらもベースの重低音をうまく融合させて、激しくも物静かな冷たい雰囲気を作り出している。
伸びやかなハイトーンヴォーカルにサイドヴォーカルが絡み、淡々と展開していく様が素晴らしい。
ギターソロの後に登場するリズム隊主体のリフは、これぞヘヴィメタルといわんばかりの醍醐味を感じさせる鈍重なリフでカッコいい。
また、ラストはテンポアップして疾走して終わる。起承転結がハッキリわかりやすいドラマチックなこの1曲にSanctuaryの魅力が凝縮している。
SANCTUARY-Refuge Denied ★★★ (2020-11-01 21:19:15)
米国産パワーメタル1987年作
雰囲気や完成度ではInto The Mirroe Black(1989年)が断然素晴らしく、ボクはそっちが好きだが、処女作のコレも素晴らしい。
Queensrycheと比較されるのは、曲中にマイナーコードからディミニッシュコードへ移行する印象的なコードワークが酷似している上に
ハイトーンヴォーカルという共通点があるのが理由だろうが、音楽性は美しいQueensrycheとはかけ離れており、醜悪な雰囲気が魅力だ。
また、パワーメタル寄りの音楽性でありながら、彼らがスラッシュメタルとしてメディアで紹介されていたのは、当時のスラッシュメタルで
よく聴かれたリフ構成を結構多用しているからだろう。この作品は押せ押せのスラッシュではなく、ど真ん中のパワーメタルだろうと思う。
重めのスネア、キツめの歪みのギターでザクザク刻む破天荒な迫力
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GRIMIRG-From the Barren Womb of Night ★★★ (2020-10-31 19:45:35)
フィンランド産フューネラルドゥーム2020年作
この作品がこのバンド初体験。今年は良作フューネラルドゥームが結構多いが、そんな中でも特にイチオシしたい作品だ。
余計なオカズは一切無し、淡々とスローに4ビートを刻む飾りっ気の無いドラムと、ロングトーンを垂れ流すのが基本のギターによる
真性度の高い真っ黒カルトドゥームだ。スピードによる緩急のような茶目っ気や、無駄に凄みを効かせるコマーシャルな一面も皆無。
また、厚めの音像でヘヴィに圧死させるタイプでもなく、重量感はそんなに無い。劇的に展開する楽曲でもなく、地味な展開を見せる楽曲。
そんな楽曲群が4曲、ボーナストラック3曲で構成される作品。そんな苦行のような音楽性でありながら、惹き込まれると抜け出せない。
森で黒装束を着た人物が松明を持っているジャケだが、暗闇の中で粛々とアヤシゲな儀式を行っているかのようなサ
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WARRIOR SOUL-Last Decade Dead Century ★★★ (2020-10-30 14:27:39)
米国産ハードロック1990年作
甘く青臭い若さ溢れ、かつエネルギッシュなヴォーカル、時にサイドヴォーカルとのハモリが素晴らしい。
英語だから何を言ってるかわからないが、ややパンク寄りのメッセージ性の強い歌い方をするスタイル。
音圧を抑え絶妙な残響音で聴かせ、ストリートを感じさせる雰囲気が漂う。この時代の主流から外れた音楽性に魅力がある。
ボクは次作Drugs, God and the New Republic(1991年)がWarrior Soul初体験で、この次作こそがこのバンドの
最高傑作だったと未だに感じている上、30年経った今でも手の届く範囲内の棚に常備しているくらいお気に入りだ。
処女作であるコレは、次作でロック史に残る(とボクは思っているが・・)神盤を世に出す下地・予兆が感じられる名盤だ。
このバンドが何故日本でそんなにヒットしなかっ
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RAVEN THRONE-I Miortvym Snicca Zolak ★★★ (2020-10-26 20:56:29)
ベラルーシ産ペイガンブラック2018年作
霧で霞む針葉樹林のジャケ、ジャケを開くと枝に雪が積もった針葉樹アップ、盤にはカラスの実写。森林崇拝ジャケとしては満点。
10年以上活躍しているバンドなので、楽曲は安定のクオリティだが、若干残響音が浅め。でも最近は慣れてむしろシックリきている。
森林のざわめきを思わせるギターの歪み、トレモロリフ、やや音数控えめなドラム、ブラック特有のガナリ声、適度なメランコリックさ、
仄かなペイガニズム要素、過度な激しさが無い落ち着きなど、ボクはこのオーソドックス路線がとても気に入っており、度々手に取る盤だ。
もう少し奥行きのあるリバーブが欲しいが、足りない残響音は、雨の日にマイカーで聴くと雰囲気を底上げでき、丁度良い音響になる。
同類バンドとの差異化は課題かも知れないが、このテの音が好きなリスナーには納得のクオリティだろうと思
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STRYPER-Even the Devil Believes ★★ (2020-10-25 23:03:51)
米国産クリスチャンHM2020年作
再結成後はずっとスルーしてたが、ちょっとゲットしてみた。一時期トレードマークの工事現場カラーが緑になりスイカになったこともあるが
結成時から黄色と黒のストライプをトレードマークとしているビジュアルは唯一無二の個性。目が痛くダサいが、神々しさを上乗せしてカッコいい。
STRYPERのサウンドは毒気が少なく前向きな感じがイイ。ジャケの中を見るとメンバー写真では黄色と黒のシマシマカラーのマスクを着用しているが
新型コロナウイルス対策をきちんとしようというメッセージなのかね。また、若くして事故で亡くなった女性の写真とメッセージを載せている。
直訳すると「あなたは地球上の天使だった。そして今、その天使は天国へ逝った。我らはあなたを忘れない、また会おう」という感じか。
クリスチャンバンド作品はウチには僅かにあり、どれも大抵、そう
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DERKETA-In Death We Meet-Goddess of Death ★★★ (2020-10-24 00:48:19)
オールドスクールデス愛がヒシヒシと伝わってくる、アルバム最初を飾る作品。
10分の大作でありながら殆ど曲展開することなく延々とザックリ感あるリフをズルズルと引き摺り続ける。
スピードや曲展開に頼らないB級デスメタル路線は、デスメタル黎明期においても殆ど表舞台で活躍することなくマニア向けだったが
そういう演奏形態のデスメタルを円熟させ、現代に蘇らせた彼女たちのサウンドはとても貴重だ。
最近はベーシストは初期DEATHフォロアーバンドのGRUESOMEで活躍しており、尚更古学校死愛をすごーく感じるところだが
そろそろDERKETAの新作を作ってほしいと思う今日この頃だ。
PAGAN REIGN-Art of the Time ★★★ (2020-10-19 20:52:13)
ロシア産ペイガンメタル2019年作
前作から1年足らずで発表された新作でありながら、とても作り込まれたハイクオリティな作品。
もはやこのバンドの右に出るペイガンメタルは、当分の間巡り合えないだろうと覚悟したくらい、とてもボクのツボにストライクなペイガンメタルだ。
前作同様に非メタル的なアカデミックなジャケだが、中身は相当濃いメタルサウンドだ。前作の延長線上にある音楽性ではあるが、前作の落ち着いた作風に加え
再び激しさが増した印象、また、ロシア民族楽器のメタルサウンドへの融合度合いが相当高くなり、ギターと同じくらいの存在感がある。この民族楽器とギターの
コラボレーションに全く違和感が無く、ハイボルテージな緊張を作り出しているところがスゴイ。ギターのトレモロリフと同等の存在感で、アタックの強い高音域の
民族楽器のトレモロリフが登場する。民族情緒にとどまって
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GRUESOME-Savage Land ★★★ (2020-10-19 19:59:14)
米国産オールドスクールデスメタル2015年作
初期DEATHが好きすぎて、そのまんまの演奏様式を貫くバンドの処女作。次作の方が本家のサウンドに酷似しているが、コレも当然似ている。
処女作の方がデスメタル度は高く、カニバリズムが大きなテーマになっており、ブラッディな感触が濃厚だ。ゴアリーなデスメタルを展開している。
やたら古学校デスのツボを突くサウンドなのでメンバーを調べてみたら、EXHUMED、MALEVOLENT CREATION、POSSESSED、DERKETAのメンバーが結成している!
ナルホド、どうりでクオリティの高い玄人向けデスメタルなワケである。
蛮族が捕らえた人間の内臓を食い散らかすPVは、とても食欲を減退させるが、サウンド自体のクオリティは古学校デスフリークを納得させるモノがある。
聴き応えはこちらの処女作の方が上かも知れないが、DE
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GRUESOME-Twisted Prayers ★★★ (2020-10-19 19:51:06)
米国産オールドスクールデスメタル2018年作
一聴してChuck Schuldinerだ!と思わせるこの感じ。初期DEATHのLeprosy(1988年作)やSpiritual Healing(1990年作)のスタイルを
そのまま現代に蘇らせたかのようなサウンドに拍手を贈りたくなる。確かめたワケではないが、この人たちは恐らく心の底からDeathが大好きなんだろう。
Chuck Schuldinerのモノマネとも言えるヴォーカルスタイル、ズトボコなドラム、ギターのリフの刻み方・抉るようなギターソロ、曲の展開の仕方などなど
その全てが初期Deathそのもの。もう、このバンド独自の新要素など無い。概ね100%Deathの音世界を蘇らせたこと自体がこのバンドの独創性だ。
逆さ十字を組み込んだバンドロゴと、ジャケの雰囲気からも、DEATHを随分と意識していると感じさせ
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CAULDRON BLACK RAM-Slubberdegullion-Black Market Trade of Whore and Blade ★★★ (2020-10-19 18:56:33)
砂利が擦れるような金属音のエフェクトから、塩気と水分多めドロドロズルズルの重低音ギターリフがフェードインする。
その途端、海賊をテーマにしたデスメタルというレアな世界観にどっぷりとハマれる。
単に変拍子で展開するのではなく、ワンテンポではない緩急のあるタメを利かせたリズムを刻む楽曲は、このバンドオンリーワンな個性。
そんなアヴァンギャルドなタイム感のある、オールドスクールデステイストを含むリフが複雑怪奇に展開するこの感じが最高だ。
こういう個性派に巡り合う機会はなかなか無い。特にこの曲は海賊テイストズルズル古学校デスサウンドの魅力がふんだんに詰まっている。
PAGAN REIGN-Once Again ★★★ (2020-10-13 21:21:16)
ロシア産ペイガンメタル2018年作
ボクにとってペイガンメタルレジェンドな存在のこのバンドのまさかの12年ぶり作品。気付いてゲットしたのは1年後くらいだったが狂喜した。
民族楽器の弦部分のアップに、木の削り屑という、アカデミックな民族楽器作品のようなジャケの雰囲気。過去作品から雰囲気がガラリと変化。
前作Твердь(2006年)が、凄まじいグルーヴと突き抜けた激しさが特徴的な、常に戦闘態勢にある豪胆且つ攻撃的な作品だったが
この作品は、激しさはそのままに、安定感抜群の、落ち着いた、品格を感じさせる作風になり、非常に完成度の高いサウンドとなっている。
相変わらずクサめな旋律を大胆に使用し、全く違和感なく民族楽器の響きをメタルサウンドに融合させているところが素晴らしい。
その上、起伏に富んだ楽曲のクオリティも非常に高い。もうこのジャンルでは右にでるバンド
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LYKANTROPI-Spirituosa-Vestigia ★★★ (2020-10-10 14:48:23)
アルバム2曲目、この曲は女声ヴォーカルが担っている。
サイケ臭はあるが、シューゲイザー臭も仄かに漂っている雰囲気が抜群にイイ。
このギターのリフ、ドラムの刻み方、女声ヴォーカルという組み合わせから
Sonic Youthの「Goo」(1990年作)あたりの独特な空気に似ている。
この曲でまず、グッと惹きつけられた。
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