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kamiko!さんの発言一覧(評価・コメント) 1-50
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13 ★★★ (2020-05-04 22:28:12)
初期作品はTechnical Ecstasyまでの作品、様式美作品はHeaven and Hell、Headless Cross、(Tyrは嫌いではないが様式美が過ぎる。)
加えて、世間ではワリと不評だったがMob Rules、これらの作品がボクのストライクゾーンでワリと満遍なく愛聴してきた。
だから、ディオとトニーの歌はスンナリ受け入れられると思っていた。しかしDehumanizer以降の3作品は、熟練の演奏技術があるので決してクオリティが低い作品ではないが
ディオやトニーの個性を活かす楽曲・スタイルとは言い切れず、どこかアンバランスなコレジャナイ感が漂っていた。
今回の作品で真打ちのオジーが加入ということで、かなり期待しつつも、ここまで混迷してどんな作品になるのかという不安もあった。
まあ、潔いほどに原点回帰なサウンド、かつ、初期作品を意識したかのような
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13-Age of Reason ★ (2023-10-23 03:58:48)
購入当時はまあ、あまり深く気にせずに楽しんでましたが、まあ気持ち悪いな・・とは思っていたんですが・・。
Zeitgeist(時代精神)から続くこのAge of Reasonという曲は、うーん、やっぱりかなり違和感がある。
Age of Reasonは、理神論者で政治活動家のトマスペインが書いた著書、でして、別に熟読したワケではないんですが
ザックリ言えば、神の存在を肯定しつつ、その存在に囚われず経済活動してもええですよ、という合理主義的な理屈。
随分昔に学んだ哲学や社会学ですから、かなりアヤシイですが、相反する両者を合理的理由付けで両方認めてしまおうという
ヘーゲルの弁証法的な屁理屈、とボクは解釈してるんですが・・そもそもその考えは後のマルクスやエンゲルスに繋がる思想だったハズ。
このテのマニアックな反社哲学がシレッと曲タイトルになっていると、エンター
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40 WATT SUN-The Inside Room ★★★ (2020-06-10 00:39:00)
英国産ドゥームメタル2011年作
石のような質感のモノトーンジャケを空に見立てて、隅っこ2羽、ジャケ裏に3羽、盤に2羽、CDを取り出すとそこに2羽
おまけにケースをひっくり返すと2羽の鳥が描かれている。鳥ジャケフェチとしては嬉しいが、あんまり可愛くないのが残念。
一応ジャンル分けすれば音響的にはドゥームメタルだろうとは思うが、普通に想像するようなドゥームとは世界観が全く異なり
メジャーコードを多用していることと、クリーンヴォーカルの甘い声質から、シューゲイザーっぽく聴こえるサウンドだ。
アルバムタイトルが示すように、家に引き籠っているような、内省的な空気が支配する音空間ながら、仄かに希望が湧いてくるような
ジワジワくる優しい感覚が魅力。普通のドゥームではあり得ない詩的なテーマで、問いかけるような歌詞が独創的だ。
音響的にはヘヴィさはなく、録音状態
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72 Seasons ★★ (2023-10-26 01:04:41)
米国産HM2023年作
前作が結構好きだったので、今作はどう?という感じだったが、まあ、前作の方が好みかな。
初期4作品を愛する高齢者リスナーですから、まあ、それ以降の作品自体にあまり愛着が沸かないんですが。
少なくとも、ギターの音像と安定感のあるリズム隊、特有のワウを咬ませた粘り気のあるギターソロは
他のバンドよりも高い位置のクオリティを持ってて、流石王道を突っ走ってきたバンドだな、という感じだ。
大作主義について賛否両論なのか、ボクは雑誌というものを全く見ないのでわからないが、ココの書き込みを見る限り
否定的な意見も出てるみたいですが・・ボクはそもそも苦行ドゥームファンなのでそこは意外と気にならない。
ルート音から理に叶った進行しかしないシンプルなコードワークや凝ったハーモニーがあまり登場しない楽曲を
原点回帰ととるか、面白みがないとと
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A SWARM OF THE SUN-The Woods ★★★ (2020-07-01 19:04:50)
スウェーデン産ポストブラック2019年作
12~13分の曲が3曲収録されているトータル40分程度の作品、通勤時のマイカーで聴くと、職場に着く頃に3曲目のサビを迎え
職場の駐車場で1枚聴き終えて、感無量な気分になった後に仕事、っていう感じだ。ここのところコレを聴きながら通勤、結構ハマっている。
音の方は、ギターの質感はブラックで、サビではトレモロリフが登場するが、ドラムは基本4ビート以下のゆったりした感じ、2曲目はスロードゥームテイストだ。
アルバムタイトルが示すように、よくあるブラックメタルの森林的な霧に霞む雰囲気がとてもムーディーで、チリチリしたギターの響き渡る様が美しい。
森林の孤独な寂しさや、悲愴感が前面に出ているサウンドで、究極の人生残念感が無く、ライトに聴けるメランコリックさが梅雨時期の朝の通勤にピッタリ。
奇をてらった曲展開は殆どなく、コー
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ABIGAIL WILLIAMS-Walk Beyond the Dark ★★★ (2020-06-17 21:45:04)
米国産ブラックメタル2019年作
最近はブラックメタルは必ず試聴してゲットするんですが、最近初ゲットしたバンドで最もツボにハマったブラックメタルはコレだ!
試聴した時は北欧のバンドかと思ったが、どうやら米国産。確かに濃厚な北欧情緒という感じではないが、米国的でもない。丁度中間くらいのテイスト。
バンド名をどこかで聞いたことがあるなと思っていたが、コレは昔観たウィノナライダー主演の魔女裁判の映画「クルーシブル」の主人公の名前だ。
少女が罪のない人々を魔女として告発して処刑する結構エグい内容の映画だったが、恐らくバンド名の由来は、この魔女裁判なんだろう。
音や歌詞から、真性な悪魔崇拝のテイストはあまり感じられないので、魔女に由来するストーリーや世界をコンセプトに曲を書いているんだと思う。
音圧でノックアウトされるタイプが最近しんどいので、最近は雰囲気重視の
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ABOSRANIE BOGOM-Isus Pokritiy Ponosom ★ (2020-08-24 20:42:23)
ロシア産フェカルポルノゴアグラインド1999年作
元はイスラエル出身らしく、ロシアに移住してバンドを結成したようだ。
コレは購入当時にコンテナ奥深くに封印している。ウチにはフェカル(糞便)モノポルノゴアは3バンドあるが、インパクトはコレが一番。
ジャケは実写じゃないので、そこまで強い嫌悪感は無いが、センスは極悪だ。点滴をするオジサンは糞食している。また、詳細は伏せるが
一応ポルノゴア系でもあると思わせる血塗れの女性の描写などもイタイ。一番強烈なのは、バンドロゴのウンコ感がスゴイ。
下痢気味なブリブリというサウンドが相当汚い上、下水道ヴォイスを遥かに凌駕するゴボゴボヴォーカルはもはやゲロをリバースしているかのよう。
女性の悲鳴や、何やらスッキリしたかのような吐息など、まあ食欲減退サウンドとしてはトップクラスのクオリティを誇る。
肝心のゴアグラインド
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ABSTRACT SPIRIT-Horror Vacui ★★ (2020-05-06 22:08:12)
ロシア産フューネラルドゥーム2011年作
もう前作で頂点を極めてしまった感もあるこのバンドが、次はどんな手法で死亡させてくれるのかと思ったが、ボクは前作の方が断然好きである。
この盤は、前作に比べてよりギター以外のパートの比重が強く、シンセが相変わらず素晴らしい仕事をしている。
そして、より実験的なアプローチで攻めてきていると感じられる。なので、アヴァンギャルド&ドゥームがツボならきっとハマるだろう。
前作より更に超絶スローにテンポダウンし、ギターは非常に重いんだが前面には出ておらず、ギターとシンセが織りなす音空間を楽しむ、といった音楽性だ。
前作以上に超上級者向けで、ボクはスゴイ疲れる。コレはコレでアリだが、もっとギター中心のフューネラルドゥームを聴きたいというのが正直なところ。
ABSTRACT SPIRIT-Theomorphic Defectiveness ★★★ (2020-05-06 22:22:55)
ロシア産フューネラルドゥーム2013年作
前作でドゥームでは珍しくアヴァンギャルドな一面を感じさせた方向性から、再び原点回帰、鈍重なギター中心の超正統派フューネラルドゥームだ。
ギターの絶妙な歪み、掻き毟るような倍音部分の鳴らし方は、もはや熟練の技、そこに適度に控えめなシンセがこれまた良い感じで絡む。
2ndは音もさることながら楽曲の素晴らしさに衝撃を受けたが、今作の聴きどころはとにかくギターの「音」そのものの質の高さにある。
前作の不満点を解消し、音楽性はフューネラルドゥームど真ん中のシンプルさを保ちつつ、熟練の演奏技術が光る、中身の濃い作品だ。
この盤の最後には、Skepticismの超鉄板曲「March October」のカヴァー曲が収録されているが、もはや本家をも凌ぐ大迫力だ!
もうこれはフューネラルドゥーマー必聴の神盤で、このバンドはこの先ど
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ABSTRACT SPIRIT-Tragedy and Weeds ★★★ (2020-05-06 21:58:06)
ロシア産フューネラルドゥーム2009年作
フィンランドドゥームの大御所Skepticismからの影響を強く感じさせる真っ黒な死をイメージさせる真性葬式サウンドだ。
処女作のクオリティの高さもかなりのものだったが、突然変異のように凄まじい作品を作り上げている!
Skepticismを思わせる重く地鳴りのようなギターの刻み方、オルガンの使い方は本家をも凌ぐクオリティの高さだ。
全員素晴らしい仕事をしているんだが、特に絶妙な不協和を響かせるシンセが良い仕事をしている。
アルバムタイトルにもなっている1曲目の不穏な呪いのコーラスで、まず聴き手を不安のどん底に陥れる。
2曲目はこのジャンルでは珍しい3拍子のワルツ形式で、狂気に満ちた瘴気・死臭に襲われ、3曲目に入る前にはもう再起不能だ。
フューネラルドゥームど真ん中の音楽性でありながら、様々なアレンジ、仕掛
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ACID MAMMOTH-Under Acid Hoof ★★ (2020-07-10 00:17:09)
ギリシャ産サイケデリック・ドゥーム2020年作
とりあえず動物ジャケはボクの購入意欲をそそる大きな要素で、赤地にマンモスが描かれるジャケは相当ポイント高い上
バンドロゴの左右にマンモスの牙がニョキっと生えていてカワイイ。少なくともこのジャケとロゴを見ただけで中身の音が
想像できてしまうんだが、ジャケ側面には、バンド名の前にわざわざご丁寧に「Heavy Psych Sounds」と書いてあるのがウケる。
わざわざそんなこと書かなくても、この盤から漂う煙たいサイケ臭や雰囲気でわかるよ!とツッコミを入れたくなる。
コレは瞬時に石化し得るストーナー要素が濃厚な、かなりヘヴィなサイケデリックドゥームで、真性ヘヴィドーパー向けサウンド決定版だ!
楽曲はオーソドックスな感じで、ドラムとベースがかなりの重量感がある。ゆったりとしたテンポで、徐々に酩酊させ昇天させる。
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ACID WITCH-Stoned ★★★ (2020-05-23 23:47:11)
米産サイケデリック・ドゥーム2011年作
満月の日に、松明を掲げる大勢の人々の前で、十字架を持った神父と魔術師が対峙するシーンが、劇画タッチで描かれるジャケ。
サイケなギター、ハモンドオルガンなど70~80年代の古めかしい様式を感じさせるスタイルで敢えてレトロ感を出し
デフォルメされたゲロゲロのヴォーカルを載せて、コミカルにB級ホラーの世界を創り出している異色作品。
こういうユーモアたっぷりの楽しい世界観のサイケデリックサウンドが好きな人は相当ハマるだろう。
このバンドは3作品リリースしているが、ボクはこの作品(2nd)が一番ツボにハマり、この作品のみ所持している。
ADELE-21 ★★★ (2020-04-29 00:29:23)
有名どころの女性シンガーで一番好きなのは誰?と聞かれたら、ボクはアデルが好きだ。
声にパンチ力があり、ひとつひとつの発声に表情があり、圧倒的な存在感がある。
多くの女性シンガーが持つ可憐さやエロさのような魅力ではなく、抜群な歌唱力、野太い声質、力強さ、表現力が魅力だ。
グラミー賞で多くの賞を受賞した鉄板級のアルバムで、初っ端から凄まじいパワーに圧倒される。
この人のアルバムは全て必聴盤だが、ボクはコレがイチオシだ。
随分前に2020年内に新作が発売されるアナウンスがあったが、新型コロナウイルスの影響でどうやら延期になりそうという
ニュースをさっき見た。すごーく残念で仕方がない。だから今コレを聴いている。
ADELE-21-Rolling in the Deep ★★★ (2020-04-29 00:38:23)
この曲のPVは何度見たことやら。この曲が一番ツボだ。
ミドルテンポでタテ乗りの、湧き出るようなパワー溢れる演奏に、更に存在感のあるアデルの歌が乗る。
サビのカッコよさは鳥肌モノでガッツポーズしたくなる。
アデルの声は、普通のシンガーよりも音域がやや低めなので、男声のボクでも頑張ればカラオケで音域がギリなんとかなる。
PV見ながらよく練習したが、なかなか歌いこなせない。まあ、当たり前か。
ADELE-30 ★★★ (2022-01-18 23:37:56)
英国産R&B2021年作
コロナウイルス感染拡大で随分リリースが遅くなった、ボクとしては結構待望の新作。女声ヴォーカルモノとしてはかなりボクの好みで、ゲットし続けている。
有名どころに食指がいかない性分だが、この人の作品にはメジャーどころの産業音楽的な、「売るために作られた感」が無いので、ツボにハマるのだ。
しかし、世間評は結構割れているようで、鉄板曲が無いとか、全部スローな曲で飽きるとか、酷評が散見される問題作・・ボクは問題無いんだけどねぇ。
今までの看板曲Rolling in the DeepやHelloのような特徴的な楽曲を求めるリスナーは退屈するかもしれない。が、今作の魅力はそこではない。
確かにスローなR&B調の楽曲が占め、楽曲構成の面白さを楽しむ類の盤ではなく、純粋にアデルの「歌」を堪能する盤である。相変わらずファルセットの裏返りが
切なさ
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ADELE-30-To Be Loved ★★★ (2022-01-18 23:53:48)
単純なピアノの白玉コードのみの楽曲に、切なく歌い上げる入魂のスローバラード。結局この盤は、こういう純粋な歌モノが得意でないとダメなんだろう。
今までのアデルの作品には無い、かなりストレートに感情的に歌い上げ、後半は体裁を捨て絞り出すような声を張り上げる感じである。
ココを「感動」と受け止めるか「下手」とするかで大きく評価が分かれそうな気がする。歌う事が好きだと、コレを聴くとカラオケで練習したくなる。
全く早くコロナウイルス騒動が終わってほしいよ。
AGHAST-Hexerei im Zwielicht der Finsternis ★★★ (2020-06-10 22:39:10)
Hagalaz' Runedanceとして作品をリリースしたり、Cradle Of Filthにも参加するドイツの女性シンガーAndrea Haugenと
Darkthrone、Ulver、Thorns、Satyricon、Burzum、Emperorなどノルウェイジャンブラックのアートワークや写真撮影を手掛ける
ノルウェイのアーティストTania Steneのデュオによるダークアンビエント作品1995年作。
鉄板級のダークアンビエント作品を多く手掛けるCold Meat Industryの作品では、リリースが早いのもあってかなりの回数聴いた盤かもしれない。
基本物静かな作風だが、耳に障るパルス音や、妖艶な女声、祭儀的な音などをコラージュして、濃い音空間を創っている。
雪が降り積もる寒々とした人里離れた山奥で、魔女が密かに呪術を行っているような光景が浮かぶ。
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AHAB-The Boats of the Glen Carrig ★★★ (2020-05-01 03:10:01)
ドイツ産フューネラルドゥーム2015年作。
バンド名は、旧約聖書に登場するイスラエル王「アハブ」をモチーフにした小説『白鯨』のエイハブ船長から引用しており
処女作の白鯨ジャケが印象的なTHE CALL OF THE WRETCHED SEAから、常に「海」をコンセプトとしたドゥーム作品を作り続けている。
今作はついに海中に潜り、海中生物が色彩豊かに描かれた妖艶なジャケが美しく相当ポイント高い。そういう特殊な世界観が魅力的な個性派ドゥーム作品である。
分厚い歪んだギターと唸るヴォイスによる引き摺るようなドゥーミーリフが淡々と続くサウンドがメインで、非常に鈍重な感じなのだが
挿入されるアコースティックパートやクリーンヴォーカルの声が、何故か大海原や深海を感じさせるから不思議だ。
かなり上級者向けのドゥーム作品だが、海をテーマにしたファンタジーが感じられる異
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ALCATRAZZ-Born Innocent ★ (2020-08-02 11:28:36)
米産正統派HR2020作
あまり国内盤は買いたくないのでボーナストラックのない輸入盤を一応ゲット。
参加しているギタリストではクリスインペリテリが好きなギタリストだ。グラハムボネットはレインボー時代もいいが、個人的にはStand in lineを最も愛聴した。
職場にはライブにも出かける熱心なインペリテリファンのオバチャンがいて、一応話を合わせる目的で最近の作品も一聴はしているが、このテの作品を
積極的に買わなくなって久しい。年齢を重ねて、ぼつぼつリタイアする友人バンドマンも出て、遺品として遺族から譲り受け流れ着いたインギーやヴァイのCDや
スティーヴヴァイモデルのギター新古品やエフェクターの類が、ケースから出されることなく我が家にはある。そういう経緯からインギーやヴァイの作品は
ワリと揃っているが、殆ど手に取ることはなく、近作のヴァイ作品は未聴のまま
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ALCEST-Les Voyages de l'âme ★★ (2020-05-06 20:33:53)
当時ジャケ買いした作品で長らくコンテナに収納していましたがアゴ氏のオススメで、やっとコンテナから出してここ数日改めて聴いています。
光り輝く草原と森の通り道に鳥がいるようなジャケの世界観、独自に思い描いたファンタジーを歌詞にしているところに魅力を感じる。
歌詞が全部フランス語で、独特のイントネーションから異国情緒が感じられるかと思ったが、アトモスフェアな残響音と同化しがちであまり差異を感じないのは惜しい。
ブラックメタル的アプローチはごく一部で、ブラストパートやブラック様式的ヴォーカルは曲展開を盛り上げる一要素として使われ、黒くなくエモーショナルな感じだ。
シューゲイザーな感覚が全体を包んでおり、魂をテーマにしていると思われるコンセプトに非常にマッチしている。
最近、ブラックメタル様式の演奏ながらエモーショナルorシューゲイザー的な作品が流行っているのかな。
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ALLEY-Amphibious ★★★ (2021-01-21 23:12:12)
ロシア産プログレッシヴデスメタル2013年作
購入から7年が経つが、頻繁に聴こうと思う盤ではない反面、その存在感の大きさから長年コンテナお蔵入りにならず、手に届く棚には常にあるという盤。
オーソドックス路線からは外れた、プログレデスにゴスロック要素を加えたような、なかなか掴みづらい、敷居の高さと気難しさを伴う音楽性だ。
普段贔屓にしている(というよりほぼ全買いしている)ロシアンアヴァンメタル方面で異端作品が多いBadMoodMan Musicレーベルの作品だけあって強力な盤だが
決して音圧で押すタイプでなく、突拍子のない作風ではないのに、なかなかスッと受け入れ難い独創性が、ボクには何故か結構な疲労感となる。
そういうワケで敬遠しがちだが、ロシア産ではずば抜けたホンモノ感、存在感のある作品だ。コレきっとアゴ氏あたりの好みにどストライク路線だろうと思う。
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ALTARS OF GRIEF-Iris ★★★ (2020-12-20 22:05:06)
カナダ産ドゥームメタル2018年作
基本ミドル~スローテンポのライト感覚に聴けるドゥームメタルだが、ツーバスで激しくブラストする曲も結構ある。
特にキラーチューンと言えるような楽曲が無く佳作揃いの印象な上、ブラック的ヴォイスとクリーンヴォイスがハモり
朗々と歌い上げる感じを、個性と捉えるか、真性さが足りないと捉えるかで、評価が分かれそうな作風だ。
楽曲が微妙だなぁと思いつつもここ1ヶ月結構な頻度でこのサウンドが聴きたくなり愛聴しているのは、録音・音響の素晴らしさに惹かれるからだ。
凍てつくような空気を醸し出すシンセ、氷のようなギターのザックリ感、ベースの重低音は、かなり完成度が高く、師走に近づく今時期にバッチリとハマる。
地味な楽曲群も最近は耳に馴染み始めて、今ではこの地味な感じがツボになりつつある。氷点下を感じさせるにはアツく展開する楽曲は不要だ。
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AMAZARASHI-世界収束二一一六 ★★★ (2020-08-23 17:24:43)
国産オルタネイティブロック2016年作
邦楽、特に和製メタルは殆どスルーしがちだが、カラオケのレパートリーを増やすために歌モノは結構ゲットしている。
近作をゲットする程のファンではないが、近年最もハマった日本人アーティストは、Amazarashiだろう。
70~80年代アングラフォーク界で最もイタイ残念フォークソングをやっていたとボクは思っている友川カズキを、影響を受けたアーティストとして
公言しており、友川カズキ臭のするアングラフォーク特有の翳りが濃厚に漂う。そんな世界観を持ちつつも、友川カズキ的田舎臭さは全く無く
プログラミングとピアノを主体に現代~近未来的に聴かせるところが新しい。正攻法に歌い上げるヴォーカル、残念感漂う歌詞など
ダークサイドな音楽を愛するモノとしては、Amazarashiの音楽は外せない。
AMAZARASHI-世界収束二一一六-スピードと摩擦 ★★★ (2020-08-23 17:33:00)
この曲もやたらカッコいい。最近テレビアニマックスでやってる乱歩奇譚の主題歌だ。
コレも一応視聴予約して、歌うというのが日課になりつつある。
AMAZARASHI-世界収束二一一六-季節は次々死んでいく ★★★ (2020-08-23 17:30:06)
アニメのトーキョーグールの主題歌。アニメの中身はエグくてよくわからないので全く興味がナイ。
一応テレビの視聴予約をして、この主題歌に合わせて熱唱するのがボクの日課になっている。
この曲、カッコいいよ。
AMBERS TEARS-Key to December ★★★ (2020-05-19 01:58:15)
ロシア産ペイガンメタル2010年作
ロシア語の綴りではバンド名は「Янтарные Слезы」、アルバム名は「Ключ К Декабрю」だ。
雪が降り積もる地を、杖を携えた白髪の人物が、光の扉に向かい歩いている、というイラストのジャケ。
見る人によってはジャケがチープだと感じるかも知れないが、騙されてはいけない。
コレはジャケの世界観そのままの、ロシア作品らしい、ボクとしてはどストライクの雪国ペイガンメタルの神盤だ!
ドゥームメタル然としたスローテンポに、ヴァイキングテイストながら寂しげな男臭いヴォーカルが乗るスタイル。
一聴して癖のあるヴォーカルを苦手とする人はいそうだが、コレはペイガンメタルだからこそバッチリとハマる個性だ。
極寒を感じる空間系シンセ、氷のように繊細なアコギ、雪国らしい情緒溢れる旋律で構成されたハイレベルな楽曲が素晴らし
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AMBERS TEARS-When No Trails ★★★ (2020-05-19 02:22:44)
ロシア産ペイガンメタル2019年作
ロシア語の綴りでアルバム名は「Когда Нет Троп」だ。前作で非常に完成度の高いペイガンメタルを聴かせてくれたが
前作では若干録音状態が弱い面があったが、そこが解消されて、更に深みのあるサウンドに変貌している。
寒々とした針葉樹林を描いたジャケそのまんまの世界観がサウンドに昇華されている!
ギターノイズの音の粒の細やかさと、ほんのりとシンセをレイヤーさせている手法により、森の騒めきにも似た空気の作り方がツボだ。
楽曲構成は非常にシンプルな造りで、美しく浪漫溢れていると同時に、そのコードワークや旋律に深い叙情性が宿る。
このサウンド初体験だと、目立ったギターソロなども少なく、かなり地味なドゥーム寄りHMに聴こえるかも知れない。
このサウンドの魅力は繊細なノイズの束で構成されるギターのリフに、最適なエコー・
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AMBERS TEARS-When No Trails-Sing the Wind Sign the Raven ★★★ (2020-11-08 03:54:08)
タイトルのロシア表記はСпой Ветер, Спой Воронだ。
正しい翻訳はボクには無理だが、タイトルが意味するところは、カラスの羽ばたきによる風の歌、だろうか。
森メタルフェチのツボど真ん中の世界観にどっぷりと浸ることのできるドゥーミーな森林崇拝ペイガンメタルナンバーだ。
木々の騒めきにも似たザラザラ感のあるギター、高音で切なく奏でる単音の旋律が濃厚な哀愁を感じさせる。
なかなか説明しづらいが、前作にもあった、このバンド特有の装飾音を加えたようなギターソロがこの曲で聴ける。
よく聴かないと判らないかもしれないが、この独特なリズムの旋律が特有のペイガニズムを醸し出してて素晴らしい。
ANGEL SWORD-Neon City ★★★ (2022-05-12 21:39:37)
フィンランド産NWOBHM2019年作
鉄板のB級メタル路線、粗暴な濁声ヴォーカル、適度にシケシケなギター、メロディを割と大切にした楽曲で程良いダサさがある。
衝撃的な前作Rebels Beyond The Pale(2016年)ほど70~80年代を意識した録音状態ではないが、現代録音によるNWOBHM路線では
かなり好きな音である。完全に懐古主義になることなく、よく聴くときちんとエフェクトが施されていたりする。
それでいて粗暴な感じに聴こえるのは、全てヴォーカルのせいだな。このアンバランス感がなんとも愛らしくてイイ。
このサウンドには、シケシケギターによるハードさや、ノーエフェクトを思わせるベースなどの魅力が込められているんですが
そんな粗雑な音であるにも関わらず、割と哀愁が深く、実はウマいのに下手に聴こえるヴォーカルがわざとらしく哀愁を込めるところ
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ANGEL WITCH-Angel of Light ★★ (2020-04-26 01:03:26)
7年ぶりの新作ですが、恐らく多くのリスナーは70~80年代NWOBHMの息吹を求めてコレを聴いているのだろうと思う。
そういう意味では再び1stの頃のNWOBHMど真ん中路線へ回帰したようなサウンドが耳に馴染み、とても心地よく聴くことができる。
しかし、前作As Above So Belowで感じられた魔性に感銘を受け、そこを期待していた人にとっては、その魔性が若干弱まった感覚に陥る筈だ。
逆に前作のマイナーチェンジがダメだった人は、今作が良いと感じるんじゃないかな。
熟練のカッコいいロックサウンドで、クオリティは高い。ただ、前作の路線がかなりツボだった自分にとっては少々残念な作品だな。
ANGEL WITCH-As Above, So Below ★★★ (2020-04-26 01:55:07)
聴いている回数は圧倒的に1stが多いんですが
Angel Witchの作品で一番好きな盤はどれ?と聞かれればコレだ!
まず、ジャケが再び1stのようにJohnMartinの画風になった上、曇り空をバックに黒字のバンドロゴがステキだ。
そしてギターを担当するのがビルスティアーというのがスゴイ。CarcassやってたギターがAngel Witchに加入とか普通有り得んでしょ。
マイナーコードやディミニッシュコードを多用したダークな旋律はビルスティアーの腐敗臭がスパイスとなって、濃厚な魔性を帯びている。
それでいて、1stの頃にあったNWOBHMの雰囲気が融合したサウンドを構築しているのだから素晴らしい。
ヴォーカルの旋律がキャッチーに聴こえないのは、楽曲の殆どがマイナーコードで構成されてて、半音進行の歌いまわしを多用してるからだろう。
NWOBHMテ
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ANTHRAX-Persistence of Time-Got the Time ★★★ (2021-09-06 22:36:41)
Joe Jacksonの初期作品からのチョイスで原曲をかなり忠実に再現しているカヴァー曲だが
ハッキリ言って、ANTHRAXの曲の中で最も心に残っている曲で、当時は相当ツボにハマった。
この曲を知って、Joe Jacksonの作品にも興味を持った程、インパクトの大きい作品だった。
Joe Jacksonもまさかここまでスラッシュファンにウケるとは思ってなかっただろうね。
ARSAMES-Immortal Identity ★★ (2023-11-13 05:44:16)
イラン産デスメタル2010年作
買いそびれてデジタル作品としてゲットした作品。昔使っていたPCにデジタル作品を保存してたが、壊れてしまって、今はもうウチには無い。
音楽的にはメロデスや正統派メタルに近い音楽性で、イランというメタル辺境地でも高いクオリティではあったが、そんなにハマらなかった。
イラン政府は悪魔的音楽を演奏するメタルバンドに15年程度の長い懲役刑を課すので、イランメタルバンドはよく亡命する。
悪魔的ミュージシャンと見なされるアーティストや、性的象徴と見られるアイドルなんかは、イスラム圏では偶像崇拝と見なされるんだろう。
こういう作品に触れる時は、その作品自体を楽しむ、というよりは、何故イラン政府は神経質にメタルを嫌悪するのか、ということを考えるべきだ。
先日、イラン首相の妻が「悪魔的存在からの圧力」について、多くの国に書簡を送ったというニ
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ARTCH-Another Return ★★★ (2020-05-10 21:47:16)
ノルウェー産正統派パワーメタル1989年作。
1990年初頭は、正統派パワーメタルバンドがワリと一世風靡していた時代で、90年にはVicious Rumorsが処女作をリリースし、
91年にはMetal Churchが「Human Facter」、Armored Saintが「Symbol Of Salvation」という名盤をリリースした、パワーメタル路線全盛期。
3作品ともパワーメタルフリークを唸らせる作品だった。しかし、当時日本では全く無名だったArtchが全く同じ時期にFor the Sake of Mankindをリリースし、
それらの名盤と肩を並べる(ボクとしては「超えてしまった」)パワーメタルを聴かせてくれた。当時のバンド仲間もこぞってこの作品をゲットしていた。
恐らくこの2ndで一気に知名度が上がった(それでも無名かもしれない)と思うが、当時
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ASSASSIN-Bestia Immundis ★★★ (2021-01-04 00:29:17)
ドイツ産スラッシュメタル2020年作
デスメタルが幅をきかせて随分前に全盛期を過ぎた感のあるスラッシュメタルはボクもあまりゲットしなくなったが2020年はジャーマンスラッシュがアツかった。
スラッシュ全盛期当時にB級路線に位置していたバンドは結構現在も活躍してて、円熟したスラッシュメタルをやっている。そういうバンドは懐古の情も手伝って
安価で売ってる時にチョイチョイ購入しライトに楽しんでいる。が、このアルバムは予想以上にツボにハマり、ボーナス支給時に2000円以上支払ってゲットしてしまった。
スラッシュ全盛期頃のボクは、米Massacreと独Living Deathを、突進型B級スラッシュ御三家と認識して楽しんでいたが、MassacreもLiving Deathもいなくなった現在の
比較対象はやはりSodomだろう。また、全盛期にはまだまだ肩を並べられる存在
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ASTOR PIAZZOLLA ★★★ (2020-04-26 20:21:54)
アルゼンチンの作曲家・バンドネオン演奏家で、タンゴを世界に広めた仕掛け人はこの人だ。
とはいえ、元々はジャズ畑にいたようで、たまたまバンドネオンを演奏する切っ掛けがあり、そこからバンドネオン奏者として大成していったようだ。
しかもクラシックを学ぶために渡仏した際には、タンゴ演奏家であることをあまり公言しなかったらしい。
そういう生涯なので、ある程度の年齢に達するまで、タンゴ一筋というワケではなかったようで、↑の基本ユニットが定番になるのは晩年。
ちなみに基本構成は↑の4楽器に加え、エレキギターが加わっている。
ボクはこの人のバンドネオン作品にはあまり興味はない。が、この人が残した作品をピアノソロ用に編曲された作品群はツボに入りまくる。
ピアソラ自身が編曲した「タンゴ・ラプソディ」、山本京子編曲「リベルタンゴ」、Juan Carlos Zunini/Sa
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ASTRONOID-Air ★★★ (2020-06-18 23:48:07)
米産ポストブラック2016年作
ブラストビートやトレモロリフを多用するブラックメタル的な演奏様式でありながら全くブラックじゃないサウンドだ。
黒いイメージとは真逆の真っ白でクリーンな、エモーショナルで、力が漲るような、激しさの中に優しさがあるかのような音世界だ。
全く新しいサウンドかと言えば、この雰囲気はどこかで聴いたことがあるな・・と思い、ずっと思い出せずにいたんですが、思い出しました。
広大な空間に深めの残響音が響き渡るこの感じ、メタルなのにメタルじゃないこの感じは、Devin Townsentが描いた世界観に非常に近い。
まさにDevinのサウンドをブラストさせてトレモロリフにした感じだ。この手法が爽快感を底上げし、至福な音空間に包まれるのだ。
優しいソフトな感触のヴォーカルが歌い上げる様も、とても清々しい。また、ギターが奏でる旋律もやたら前向き
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ASTRONOID-Astronoid ★★★ (2020-06-19 01:11:26)
米産ポストブラック的プログレッシブロック2019年作
先月馬券をハメてフィンランドのBlood Musicレーベルの近作大人買いを敢行、コロナウイルスで一時空輸便が激減していたが、どうやら北欧からの空輸は
やっと平常時に戻りつつある。ちなみに、2ヶ月以上前にロシアのショップでガッツリ大人買いした作品群は未だ届かず。ロシアは感染拡大で大変なんだろうな。
散々待たされたBlood Music作品群をここのところ堪能しているんですが、発注した時に最も期待していた作品がコレだ!
前作「Air」は、ポストブラック&清々しい爽快感路線を打ち出した、既存バンドにいそうで意外と誰もやってなかった、独創性を発揮した作品に感銘を受けたが
今作はアルバムタイトルに自身のバンド名を採用した、かなり気合の入った作品だ。まさに、ここで打って出ようという熱意が感じられる盤だ。
前作
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ASYSTOLE-Siren to Blight ★★★ (2023-10-09 03:58:10)
米国産デスメタル2023年作
北欧情緒を求めて、チョイスする時に米国産は後回しにする傾向にあるものの、ポテンシャルの高さから結局米国産を買ってしまう。
楽曲、暴虐性、演奏力では、やっぱり米国産が一枚上だな、と感じさせるこの作品、オールドファンでも納得の作風でありながら
B級感は全くない。有名バンドに匹敵する、というよりもそれを凌ぐバンドとも言える。今年のゲットの作品中、屈指の完成度だ。
ドラムの手数・バリエーションの多彩さ、変拍子フェチの心を鷲掴みする楽曲構成、不協和音を織り交ぜるハイテクギター。
ただ、ゲットして気付くのもなんですが(というかゲットしないと気づかない)、歌詞カードにはコンパスと定規のロゴが。
ナルホド・・そっち方面の作品をまたゲットしてしまったか。まあ、ダークサイドの音楽を漁っていると知らず知らずにそのテの作品を
ゲットしてしま
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AUTOPSY-Morbidity Triumphant ★★★ (2023-07-03 04:38:18)
米国産デスメタル2022年作
ココ最近はメタルCDをトンと買わなくなりまして・・ココにお邪魔する機会も随分減りましたが
古参の古学校死はチョイチョイチェックはしとります。
まあ、大御所ですから、前作Puncturing The Grotesque(2017年)もクオリティの高い安定感抜群のサウンドでした。
ただ、聴き続けたかというとそんなでもなく、初期作品への愛情を超えるモノは無かったというのが正直なところ。
ゴアリーな質感とバラバラ死体を思わせるバタバタ感は、やはり若干コモり気味の湿度高めでカビ臭く、ドラムがベコベコな初期作
特にMental Funeral(1991年作)の質感が、当時のボクのツボに刺さりすぎて、それ以降の作品は仕事のように買うだけ
という感じでしたが・・・もちろん仕事ですから今作も買いましたよ。
いつもと同じ感想になる
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AUTUMNIA-By the Candles Obsequial ★★ (2020-05-07 02:11:55)
ウクライナ産シンフォニックドゥームメタル2006年作。
処女作から1年足らずで新たな作品をリリース、前作と音楽性は変わらず、楽曲のクオリティの高さはそのまま引き継がれている好盤。
ゴシックメタルに近い音楽性で、斬新な個性があるというよりは、ヘヴィなギター、メランコリックなアコギ、湿り気のある深めの残響音
たまに女声なども入るという、オーソドックスなスタイルでしっかり聴かせる感じで、ワリとライトに楽しめるのがいい。
AUTUMNIA-O'Funeralia ★★★ (2020-05-07 02:32:47)
ウクライナ産シンフォニックドゥームメタル2009年作
過去2作品に比べ、音質がクリアになり、整然とした印象。元々ライトで聴きやすいが、更に聴きやすくなった。
路線は変わらず、オーソドックスなゴシック寄りドゥームで、ドラマチックな楽曲を聴かせる。
音質向上のせいか、静寂さの存在が緊張感を生み、霊的なシンセもより際立ち、淡々とメランコリックに没頭できる作品になっている。
たまにピアノが余計でくどく感じることがあるのが残念なところだが、この路線のサウンドとしてはかなりクオリティが高いと感じる。
AVANDRA-Descender ★★★ (2020-06-18 14:57:45)
プエルトリコ産プログレッシブロック2019年作
最近よくゲットするBlood Musicレーベルからのリリース。YouTubeの再生回数も1万6千回程度で、恐らく全くの無名バンド。
ところが、そのクオリティの高さから、もし人気に火が点けば、一気に頂点まで駆け上がるほどのポテンシャルを感じさせるサウンドだ。
このサウンドの音楽性を一口で言ってしまえば、「プエルトリコ産Dream Theater」だ。恐らくかなりの影響を受けていると思われる。
ギターやドラムのリフは、Dream Theaterファンなら一発でお気に入りになるだろう。Dream Theater的リズム構成、ギターの刻み方が特徴。
天才ジョンペトルーシと比較するのは少し可哀そうだが、シンセとギターをハモらせながらのハイレベルな超絶ギターソロなども僅かに登場。
とはいえ、曲芸的なギターに偏ること
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AVANDRA-Descender-The Narrowing of Meaning ★★★ (2020-09-23 23:56:20)
11分超の大作。美しいピアノ旋律の導入部分から、変拍子を多用するDream Theater的なリフ、シットリとしたヴォーカルへ移行。
徐々に盛り上がっていく構築的な楽曲が素晴らしい。また、Image and words時代のあの雰囲気が蘇ったかのようなギターソロなど
Dream Theaterをリスペクトした楽曲としては、アルバム中この曲が最も色濃い。
単にDream Theaterのモノマネで終わらない終盤の印象的なリフなど、非常に完成度が高い。
Image and Words時代を好むDream Theaterファンが、本家Dream Theaterに再び作ってほしいと思っている楽曲を、このバンドが作ってしまった。
まだまだ本家には及ばないが、これだけの下地があると、録音状態が万全になれば、次作で本家すら超えてしまう名盤を作ってくれるのではないかと
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AVANDRA-Prodigal ★★★ (2023-07-18 21:17:23)
プエルトリコ産プログレッシヴメタル2022年作
日本への空輸可能なショップが減り、興味あってもスルーすることが多くなった今日この頃。そもそもメタル作品を買う頻度が減ってしまった。
もはや、正統派路線で、どうしてもCDで手元に持っておきたいバンドとして購入し続けているのは、この人たちだけかも。
掘り下げれば裾野が広いプログレメタルのひとつに過ぎない無名バンドなんでしょうが、相変わらずそのポテンシャルは高い。
サルサやレゲエの南国イメージが強い国の出身なのに、濃霧に覆われた湿り気たっぷりの冷たいメロハー要素を多分に含むAOR的雰囲気を持つ。
スペイン人が多いお国柄だからなのか・・タイフーンマリアで水浸しの被害に遭遇したからなのか・・この水分量高めの北欧情緒がツボ。
ドリームシアター的なテクニカルな曲構成は、従来作品同様に複雑さを持つものの、改良が加えられ若
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AVANDRA-Skylighting ★★★ (2021-05-11 00:56:05)
プエルトリコ産プログレッシヴメタル2020年作
初期Dream Theaterの雰囲気を纏う処女作から約1年足らずで登場した2作目。ボク的にかなり期待しているバンドだが、短いスパンでの新作発表にチョイ驚きだ。
前作はなかなか難解な作品でもあり、まだ完全に消化しきれていないのに、昨年11月に新作をゲットし、難解さを乗り越えるためにワリと高い頻度で愛聴している。
前作に比べて大きな進化を遂げたとは言い難いが、かなりの力作である。楽曲の作り込み度合いが高く、なかなかスッと耳に馴染まないが高い完成度だ。
本家Dream Theaterと比較するとまだカワイソウなクオリティかも知れないが、やはり初期Dream Theaterの再来を感じさせるこの空気はたまらなくイイ。
終始霧に覆われているようなシンセと、ハーモニーを重視したウィスパーヴォイスに近いヴォーカルとコーラス
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Arcane Voidsplitter-Cosmic Mind ★★★ (2021-06-08 01:57:12)
ベルギー産フューネラルドゥーム2020年作
UNTIL DEATH OVERTAKES MEをメインプロジェクトとするStijn van Cauterによるサイドプロジェクトだ。
フォトショップで頑張って作ったかのような脳ミソと光が描かれたジャケは、相変わらずチープさが漂っており独特の趣きがあってグッドだ。
彼が最も得意とする張り詰めた緊張と静寂を伴う音空間に、歪みまくった極太ノイズに深いリバーブをかけたギターを垂れ流すという定番スタイルだ。
起伏のある曲展開は全く期待できない超スロードローンアンビエント地獄が70分続くという、まるで修行のような苦行サウンド決定版だ。
UNTIL DEATH OVERTAKES MEで聴ける楽曲スタイルでさえ、超スロードゥームなのに、こちらは更に輪をかけて超スローである。
冷ややかさと静けさが素晴らしい絶品のシンセと、
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BATHORY-Blood on Ice ★★★ (2020-05-08 22:59:19)
スウェーデン産ヴァイキングメタル1996年作
Bathoryのヴァイキング作品中、完成度という点では他のアルバムに譲るが、インパクトという点ではこの作品がナンバーワンかも知れない。
録音年の異なる作品の寄せ集めのため、曲毎の音質が異なる上、音痴なクォーソンの「歌」を前面に出す楽曲が多い、という凄まじい作風。
ところが、お得意の鈍重ヴァイキングサウンドのみならず、バラード調の曲や、疾走曲、様々なエフェクトや語り口調の挿入などかなり気合の入った楽曲群が
ドラマチックに展開する。ラストなんてヤケクソでブラストに近い音圧で締めくくり、いつもの心地よい脱力感を体験できる。
腹筋が割れそうなほど笑える音痴な寄せ集めポンコツサウンド紙一重な作品でありながら、冒険譚ハリウッド映画1本観たかのような充実感が体験できる超問題作です。
Bathory上級者マニア向け作品で、
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BATHORY-Blood on Ice-One Eyed Old Man ★★★ (2020-05-08 23:29:58)
Bathoryはスローなウォーメタルが真骨頂ということはわかってるんですが、このアップテンポな曲は大好きな曲。
途中からハリウッド映画のワンシーンのような、老魔術師的な声の語りが入り始め、徐々に耽美で神々しいSEが入り始め、
フェードインで分厚いギターが更に盛り上げていき、劇的な展開がくるぞ!くるぞ!と思わせておいて・・・
「イエーイ!!!」というクォーソンの盛大に音程を外すシャウトに腹筋が割れそうになるほど悶絶する。
もうね、この人のこういうセンスが大好きなんだよ。
BATHORY-Nordland I ★★★ (2020-05-05 20:42:48)
スウェーデン産ヴァイキングメタル2002年作。
Bathory作品は初期作やOctagonのようなVenomによく例えられるアップテンポの作品と、破天荒なヘヴィネスによるヴァイキング作品がある。
ボクは後者こそがBathoryの真骨頂と思っており、ベストアルバムはHammerheart、次いでTwilight of the gods、そしてこのNordland2作品だ。
ちなみに、その次に好きな作品はBlood on iceである。全く受け付けない作品はOctagonあたりの、疾走するタイプだ。
次作のNordland Ⅱと共にマストな作品。壮大なヴァイキング大河ドラマを体験できる。
霊的なコーラス&シンセから入るイントロ、そしてタイトル曲でもある2曲目に突入する時点で、チューニングが合っているのかもアヤシイ極太ギターにノックアウトされる。
しかもこの
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