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kamiko!さんの発言一覧(評価・コメント) 451-500
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TAAKE-Kong Vinter ★★★ (2021-07-09 22:41:11)
ノルウェー産ブラックメタル2017年作
Ulvhedin Hoestという人のバンドだが、このバンドを知った当初はアルファベットの「A」を連ねる人名が北欧でよくあるので
バンド名であるTAAKEはこの人の名前だと勝手に思い込んでいた。TAAKEは「霧」を意味する言葉らしい。フェイバリットバンドにCeltic Frostを
挙げているところや、ライヴ映像でCeltic Frostを思わせる「ウッ」という吐き捨てヴォイスを披露しているあたり、初期はかなり影響を受けていたのだろう。
過去のPVやジャケはやたらと本人の姿をクローズアップした感じから、ナルシズムや尊大なイメージはあるものの、実際の音からは独善的な狂気は感じられない。
BATHORYのUNDER THE SIGN OF THE BLACK MARK (1987年)を影響を受けた盤と公言しているあたり、自
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TAAKE-Kong Vinter-Inntrenger ★★★ (2021-08-18 13:51:30)
アルバム中、最も旋律が印象に残る。キャッチーでありながらとてもカッコいいギターワークがふと脳裏によぎると、またこの盤を手にしている。
なかなか中毒性の高い音質とクールな楽曲である。そんなサウンドが終盤に差し掛かる頃、ラジオヴォイスによる語りが挿入され、コレがまたカッコいい。
佳作揃いの盤で、凄い名盤という印象こそないものの、なんだかんだで今年はこの盤のこの曲を最も愛聴している気がするね。
TANITH-In Another Time ★★★ (2021-10-23 14:35:58)
米国産NWOTHM2019年作
中年層より上のツボを突くと思われるHMを量産するドイツのUnderground Power Recordsというのがあるが、そのレーベル発の加Freeways、芬蘭Angel Sword
とコンピレーションCDで名を連ねたバンドがコレ。少なくとも、先に挙げた2バンドは鉄板級バンドなので、そこに肩を並べるならきっと凄いバンドだろうと
フルレングスアルバムをゲットした。但し、この盤はMetalBladeからのリリースで、NWOTHM的イメージが全く沸かないレーベルに若干不安を感じつつも
作品としては完璧に近いの内容、録音は古典的ロックを意識した必要最小限のエフェクトを志向しているが、細かい事を言えば、音量差にアンバランスさを
感じさせる箇所が散見されたり、いくら70年代的雰囲気を前面に出すからと言って、各々の楽器の最低限度の輪郭が
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TEARS OF MANKIND-Memoria ★★★ (2020-05-14 01:02:33)
ロシア産デスドゥーム2011年作
前作Silent Veil of My Doomのレビューをボクが11年前に書き込みしてるのを見て、全くわかってナイなぁと反省している。
何度か聴いただけではこのサウンドの味わいは判らない。ドゥームサウンドにヘヴィさや異端的な濃さばかり求めていると、こういう作品はスルーしがちだ。
前作をダメ出ししたワリに一応抑えたこの作品は、愛聴盤になっており、就寝時に聴きながら眠りにつくことが多い、リラクゼーションドゥームだ。
というか、ドゥームに分類されているショップをよく見かけるが、もはやドゥームと言えるのかどうかもわからないほどライトなドゥーム作品だ。
ワンマンバンドということもあってか、各々の楽器の音は作りこまれてはおらずワリと単調で淡々としているが、かえってそれが味わいになっている。
軽い感じのギター、手数の少ないドラム、
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TERRORIZER-Caustic Attack ★★★ (2020-04-24 00:46:05)
年齢を重ね感受性が衰えているんだろうが、少なくともWOFを超える衝撃に出会えることは無いと思っているし
TerrorizerはWDFさえあればOKなのだが・・
正直2作目以降の作品はあまり好きになれず、コンテナの奥深くに収納されることに。
前作はピートサンドバルが復活していたこともあり、高密度なドラミングではあったが
どうもコレジャナイ感があった。
というワケで、今作もあまり期待はせずにゲットしたんですが、コレはスゴイ。
まあ、名盤WDFは若い頃に受けた衝撃の大きさが半端ナイので、それを超える衝撃とまではいかないが
WDF時代の作品を期待するメタラーとしては、限りなく期待通りの作品だ。
ギターの音圧はこれくらいクリアな方が丁度いいんだよ。
購入当時(2年前くらい?)は結構品薄で、きっとこの作風に狂喜したファンが多かったに違いない。
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THE DEVILS BLOOD-III: Tabula Rasa or Death and the Seven Pillars ★★★ (2020-07-13 12:05:13)
オランダ産サイケ・カルトロック2013年作
ブラックやドゥームではないのに濃厚なサタニズムが感じられるサウンド、純粋なハードロックでもなく濃いサイケデリックロックでもない。
かといってKing Diamondのようなホラーエンターテイナー的なコマーシャルなサウンドでもなく、一口では言い表せない音楽性の持ち主だ。
ローファイな録音、ナマ音に近いギターから、70年代のBlack SabbathやBlack Widowあたりが近いが、ヘヴィではなくオルガンも無い。
初っ端20分超の大曲で、魔性を帯びた女声ヴォーカルやコーラスが前面に登場することで、濃いサタニズム体験を味わうことができるが
Guns and Rosesのスラッシュをフェイバリットギタリストに挙げるギターヴォーカルのSelim Lemouchiの味わい深いギターワークが
このサウンドの最大の聴き
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THE DEVIL'S BLOOD-III: Tabula Rasa or Death and the Seven Pillars ★★★ (2020-07-13 12:05:13)
オランダ産サイケ・カルトロック2013年作
ブラックやドゥームではないのに濃厚なサタニズムが感じられるサウンド、純粋なハードロックでもなく濃いサイケデリックロックでもない。
かといってKing Diamondのようなホラーエンターテイナー的なコマーシャルなサウンドでもなく、一口では言い表せない音楽性の持ち主だ。
ローファイな録音、ナマ音に近いギターから、70年代のBlack SabbathやBlack Widowあたりが近いが、ヘヴィではなくオルガンも無い。
初っ端20分超の大曲で、魔性を帯びた女声ヴォーカルやコーラスが前面に登場することで、濃いサタニズム体験を味わうことができるが
Guns and Rosesのスラッシュをフェイバリットギタリストに挙げるギターヴォーカルのSelim Lemouchiの味わい深いギターワークが
このサウンドの最大の聴き
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THE HOWLING VOID-Bleak and Everlasting ★★★ (2020-05-17 21:23:45)
米産フューネラルドゥーム2019年作
このバンドは、CDをまとめ買いする時に何かとその中に混じっていたバンドで、気付けばNightfall(2013年作)まで全て所持している。
その作品までは、少なくともボクにとっては若干コレジャナイ感を感じさせる、何かもうひとつ物足らない感じだった。
処女作から徐々に録音状態がアップしていき、一貫して欝系の淡々としたサウンドを創造しているが、どうも他のバンドとの差別化が見いだせず
コード進行の巧みさに欠けるサウンドに、どこかもどかしさを感じさせる作品群だった。
久々にこのバンドの作品を手にしたのは、その退屈な楽曲構成が若干改善されて、とても雰囲気のある作品に仕上がっているからだ。
劇的な曲展開というのは全く期待してはいけない。美しく物悲しい垂れ流しシンセに淡々とギターが乗るサウンドが終始続く。
Nightfal
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THE HOWLING VOID-Bleak and Everlasting-Bleak and Everlasting ★★★ (2020-11-03 01:35:14)
昔から変わらず判りやすい短調の旋律を淡々と超スローに垂れ流してはいる。しかし、シンセとギターの音のクオリティが格段に上がった。
真性なフューネラルドゥームへと進化しつつあると感じさせる奥行きのある音響は、百凡のドゥームバンドを一蹴するだけのインパクトがある。
過去作の難点は楽曲だった。このままハ短調の単調な旋律のまま終われば、雰囲気だけのサウンドで過去作と同様に面白くもなんともない。
しかし8分を過ぎたあたりから徐々に調性が変化し、途端にグッと惹きつけられるサウンドに展開していく。この曲を体験した時に
ついにこのバンドもホンモノになりつつある、と感じた。このバンドには結構散財したが、この作品をゲットして充分元は取れたなー、と思っている。
THE HOWLING VOID-Nightfall ★★ (2020-05-17 21:32:12)
米産フューネラルドゥーム2013年作
とりあえずこの作品まではコレクションしているが、ここまでの作品は楽曲が単調という点で若干物足りない。
コード進行がありがちで、単純な和声的な短調の曲をギターでやってます的な感じ。
ただ、従来の作品と比べると、各々のパートの音のクオリティは高くなっており、雰囲気だけは最高だ。
高級レストランで、最高のお皿が出てきたが、食べ物がナイ、といった感覚だ。
ただ、確実に作品ごとに進化はしてきている。ボクはこの盤で追いかけるのを止めたが・・・
とりあえず2019年リリースの作品で、やっとボクの納得がいく作品に出会えたので、興味ある人はそこからゲットしたらいいと思う。
THE MORNINGSIDE-Yellow ★★★ (2020-08-14 02:38:51)
ロシア産ドゥーム寄りプログレッシヴメタル2016年作
ミドルテンポ以下でじっくり聴かせるヘヴィメタルサウンド、クリーン&ブラック的ガナリ声ヴォーカル、フォーク調のパートが登場したりと
音響的にとても説得力のある硬派なサウンドが魅力だ。演奏の安定感と楽曲の素晴らしさは折り紙付き、ガッツリとしたギターに仄かなエモ要素
が絡み、叙情性や哀愁、ダウナーな雰囲気が病みつきになる鉄板サウンドだ。
このバンドは自身のホームページで「愛と平和」を掲げており、前向きな曲想を持っていて興味深い。
この作品は、スローターハウス5というカートヴォネガットという人の小説がコンセプトになっているらしい。小説を読む気にはならないが
ウィキペディアで小説のストーリーは知ることができる。路面電車が描かれる非メタル的ジャケは、その小説の時代背景から描かれたのだろう。
捕虜になった主
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THE MORNINGSIDE-Yellow-... Then He Walked ★★★ (2020-08-14 02:52:44)
アルバムラストの曲。
Depot Only~Clockの曲の流れで、小説にある時を移動するSFファンタジーの設定を空想しながら楽しんだ後、
「そして彼は歩いていく」的な前向きな、元気が湧き出るようなサウンドに、ステキな爽快感を感じることができる。
THE MORNINGSIDE-Yellow-Depot Only ★★★ (2020-08-14 02:48:00)
メランコリックに歌うシューゲイザー的雰囲気が魅力的な、このアルバム中最も盛り上がる大作。
優しいヴォーカルと硬派なメタルサウンドの対比がとても美しい。
THE SLOW DEATH-Ark ★★ (2020-05-15 00:10:15)
オーストラリア産ドゥームメタル2015年作
録音状態が若干向上したが、前2作品に比べて若干作風に変化が出ている。
ほんの少し残響音が深めになったことと、重厚さが増したこと、シンセとドラミングのバリエーションが増えたことで
かなり力の入った作品ということがわかる。が、若干詰め込み過ぎでシンプルさを失い、淡々とした没入感は若干ダウンした印象。
中身は濃い作品だが、ボクは前作の方が好みで、次作に期待といったところかな。もうチョイギターは薄めがフィットすると思うね。
THE SLOW DEATH-II ★★★ (2020-05-14 23:59:59)
オーストラリア産ドゥームメタル2012年作
録音状態が向上し、前作のスタイルそのままに正当進化した作品で、前作がツボに入った人は安心して聴ける作品だ。
大作主義は変わらず、1曲目の「The Long March」は24分の大作。後半は僅かだが徐々にテンポを上げるという荒ワザが光る鉄板曲だ。
相変わらず徐々に魅了されていくこの感じがいい。楽曲のクオリティは半端ナイ。素晴らしい楽曲に惚れ惚れする。
地味にコードワークの巧みさがあって、長い曲でありながら没入感が途切れることなく、徐々に展開させる楽曲は素晴らしい。
この作品は相当聴きこんだ愛聴盤だ。ジャケがダサく演奏技術は普通レベルで派手さがなく地味に聴こえるかも知れないが
中身は相当濃い作品で、自信を持ってオススメする。
THE SLOW DEATH-Siege ★★★ (2024-01-18 03:20:50)
オーストラリア産フューネラルドゥーム2021年作
MurkratのMandy Andresenがヴォーカルとキーボード、アートワークを描くなど、彼女が関わる作品なので、ひたすら底辺の世界観だ。
The Slow Deathの作品はⅡ(2012年:2作目)が最も愛聴した作品。醜悪な世界観ながらフューネラル系では聴きやすいところが好きだった。
前作Ark(2015年)で大コケしてしまって、MurkratもThe Slow Deathも終わっちゃったなぁ・・と思っていたが見事復活したのが今作。
Mandy Andresenの世界は、人類に対する憎悪を思わせる生々しいミサンドリー臭で、ダーク路線が好みの人でも生理的嫌悪を感じるかも。
ただ、個人的印象としては、Murkratほど気持ち悪くないのがThe Slow Death(1stを除き)で、真性さと聴きやすさが折り
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THE SLOW DEATH-The Slow Death ★★★ (2020-05-14 23:41:15)
オーストラリア産ドゥームメタル2008年作
描く世界はフューネラルドゥームだが濃厚な感じではない。ギターの音は適度な歪みを持ち、メタルサウンドのギターに近い。
特徴は、男声デスヴォイスと霊的な女声ヴォーカルというツインヴォーカル、ギターの淡々としたリフに物悲しいシンセが絡むサウンド。
全ての曲は10分越えの大作主義、スローなドゥームメタルを長い時間かけて少しずつ展開させていくスタイルだ。
この女性ヴォーカリストがデザインしたジャケからは、相当チープなサウンドをイメージしがちだが、中身はかなり素晴らしい内容だ。
コアなフューネラルドゥームと比較すると重量感がナイと感じるかもしれないが、このバンドはこれくらいの重量が丁度よいと思う。
時間をかけて魅了されていく没入感、時折登場するヘヴンリーな女声、悲しみを帯びた旋律が素晴らしい作品。
THE WIZAR'D-Sebado Negro ★★ (2020-06-02 22:50:16)
オーストラリア産デスドゥーム2007年作
コレはライヴ音源含むEPで、ボク的にはコレがこのバンドの最高傑作だと思っている。
魔法使いのようなジイサンがギターを掻き鳴らしているシュールなジャケがとても印象的だ。
とりあえずこのバンドの作品は、このEP以外のフルレングスアルバムは一応聴いているが、ゲットする気はない(2020年の新作はゲットしたが)。
ココから濃密なドゥーム路線に発展して欲しかったが、若干路線が違い、少なくともこの作品以上のインパクトはボクは得られなかった。
この作品はジャケの素晴らしさが際立っているが、中身も結構魅力的で、ドゥーミーな作風と、初期作品にしかない歪んだギターの質感が素晴らしい。
しかし、このバンドはヴォーカルがイマイチ弱い。後期作品では味わいとして感じられるが、この時点では微妙な感じで、そのせいでB級臭が漂っている。
THE WIZAR'D-Subterranean Exile ★★ (2020-06-02 23:44:00)
オーストラリア産70年代風ロック2020年作
3ヶ所くらい海外サイトの低得点レビューを翻訳しながら解読し、全曲繰り返し試聴した上で購入に踏み切った。
CDと同じくらいの海外からの輸送代金を払い、その上コロナウイルスの影響で1か月以上待たされ、先日やっと到着した。
とりあえずそこまで苦労してゲットしたが、コレはゲーマーが敢えてクソゲーを買う的なB級作品で、B級愛を持つコアなリスナー向け作品だ。
フルレングスアルバム発表直前のEPがドゥーミーで味わい深い、かつB級臭漂う佳作だったが、その後は佳作を超えられない微妙な作品を連発。
というのも、10年選手でありながらローファイな録音とローテクな演奏、かつヴォーカルがヘタという弱点を抱えている。
金が無くて録音状態が微妙なのかと昔は思っていたが、10年経ってコレということは、(まあ薄々感じていたが)故意に70年代
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THRON-Abysmal ★★★ (2020-07-29 22:00:27)
ドイツ産デスメタル寄りブラックメタル2018年作
過去にロシアに同名のブラックメタルバンドがおり、既に活動していない筈と思いつつ調べると、ドイツの別バンドだった。
女体に似せた石造建築物の門扉(女性の恥部の部分にあたる)に、拘束具のアイアンメイデンが描かれ血が流れている。かつ、白で描かれたバンドロゴが
精子に見えてしまうという、ローセンスなバカなジャケにまずゲンナリする。ちなみに、PossessedのBeyond the Gates(1986年作)の名作ジャケが
カオのような門のようなB級愛を感じさせるジャケだったが、この盤の1曲目が「Beyond the Gates」という曲名。偶然とはいえウケたのでゲットしてみた。
音楽性は至って真面目でオーソドックスな、ブラッキンデスメタルで、特に特有の個性を感じるサウンドではないが、素直に刺激的でカッコいいサウンドだ
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TNT (2021-02-28 16:43:43)
動画のラストに書いてたよ。TNTに何度も加入したり脱退してるTony HarnellのバンドSTARBREAKERの曲。
Die For YouはStarbreaker(2005年)の1曲目だね。
ちなみにボクは持っていない。Dysphoria(2019年)を買おうかどうしようか悩んで結局買わなかった。
TOTO-Old Is New ★★★ (2020-07-27 21:46:14)
米産AOR2020年作
ワリとゲットし続けているTOTOだが、主要メンバーだったボーカロ3兄弟のベーシストも亡くなり、TOTO XIV (2015年)がラストアルバムだと
思っていたが、偶然この作品を先日発見して即ゲットしてみた。完全な新曲は数曲あるが、どうやら未発表曲を現メンバーで再録しているようだ。
Steve Lukatherのギターさえあれば、TOTOの固有の魅力は感じられるのは確かだが、個人的には近作2作品は若干詰め込み過ぎな印象を持っており
ワリと長い期間マイカーに常備していたが、イージーに聴ける佳作といった感じで、猛烈にハマったという感じではなかった。
この作品は真逆で、ストレートでシンプル。過去録音に被せ録りしているためか、録音状態が地味で、むしろコレが初期TOTOの雰囲気に非常に近い。
そういう盤なので、最近よくある還暦バンドの往年の
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TOTO-Toto IV-Africa ★★★ (2020-07-27 22:03:00)
最近は喘息気味で暫く歌っていないが、過去にカラオケで一生懸命練習した曲だ。
アフリカというタイトルと、シンセの音、旋律が、何故か動物が大地を駆けているシーンを想起させる。
動物的な曲は、何故かボクはものすごーく心奪われる。
初っ端の単純なシンセのメロディーが、どうしてこんなに魅力的なのか、ホント不思議だ。
TOWARDS DARKNESS-Barren ★★★ (2020-05-15 01:01:53)
カナダ産フューネラルドゥーム2012年作
前作の暗闇お城ジャケから打って変わって、砂漠ジャケに変化、アルバムタイトルからも、不毛な土地といったテーマなんだろう。
前作の楽曲構成力とアヴァンギャルドなアレンジから、作風は一変し、描く世界が変わり、前作で聴けた迫力や恐怖感は若干薄れた印象。
その代わり、静けさや孤独感が感じられる音に変化し、ややアンビエントサウンドが占める割合が増えた。
処女作のインパクトが大きかったこともあり、また、ドラムの音数が随分減ったことで若干地味に聴こえるが、荒涼とした雰囲気が出ている。
徐々に重厚になっていく曲展開や、電気的なノイズを挿入して独特な世界を描くなど、コレはコレで素晴らしい内容で聴き応えがある。
TOWARDS DARKNESS-Solemn ★★★ (2020-05-15 00:42:25)
カナダ産フューネラルドゥーム2007年作
霧で霞む闇夜に浮かび上がる城のようなジャケのイメージにかなり近い、重厚で硬派なフューネラルドゥームが聴ける。
鈍重で引き摺るようなギターとややブラックスタイル寄りのデスヴォイスが特徴のドゥーム、かなり雰囲気のある作品だ。
暗闇をイメージさせる演出がうまく、暗めのシンセ、地響きのようなギター、古城を思わせる深めの残響音が素晴らしい。
理に叶った適度なアヴァンギャルドさがツボで、薄っすらとノイズを重ねたりといった小技や、単調にならない曲展開がイイ。
重厚で迫力のある作品、非常にドラマチックに展開する、聴き応え抜群の作品だ。
TOWARDS DARKNESS-Tetrad ★★★ (2020-08-27 00:59:32)
カナダ産ポストドゥーム2020年作
ドゥーム路線ではボクの中でかなり上位に位置する彼ら。今年の新作は充分に聴き込んでレビューしようと思い、かなり聴き込んだが・・
処女作の非常に判りやすい世界観から、前作は独創的な世界観に変貌、今作は更に難解なサウンドに進化しており、一体どう捉えればいいのか
随分と悩みながら聴いた。アルバムタイトルTetrad(4つの組?4元素?)から受ける印象もなんだか小難しい。ただ、楽曲タイトルから
割と前作に近い延長上の世界観かな、とボクは捉えている。ちなみに前作は、不毛の土地をテーマにした固有なインダストリアルな
フューネラルドゥームを展開した。今作はややフューネラル臭が薄まった。曲の骨格自体は至ってシンプルで、相当地味に聴こえるが、
音に含まれる強調された倍音からその音素材への相当なコダワリは感じる。その迫力に圧倒されるが、疲
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TREAT-The Endgame ★★ (2023-08-18 17:10:02)
スウェーデン産HR2022年作
このサイトの数少なくなった常連さんが高評価してるこの盤、ということで聴いてみた。コレの音響はスゴイ。
ハイクオリティで心地よく、年配HRファンの心を鷲掴みする適度な感じ、特にこの北欧情緒がボクのツボにハマる。
ただ、ボクがメジャー路線の盤にあまり手が伸びないのには理由がありまして。
現在進行形の世界的な混乱や戦争の暗示を感じさせるコンセプトや、偏向的な思想を思わせる内容が見えにくい形で
含まれていそうな盤に生理的な抵抗を感じてしまう。まあね、ボクの妄想なんですがね。
直近ではMegadethの盤なんかがそうでした。まあ、それでもYouTubeにチャンネル登録してるファンなんですが(笑)。
Treatは初期2作品がウチのCDコンテナのどこかに眠ってると思いますが・・それ以降はほぼノーマーク。
Tungs
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TRIPTYKON-Melana Chasmata ★★★ (2020-05-05 00:27:55)
スイス産ブラッキンエクストリームメタル2014年
ジャンルは勝手にボクが作ったが、トムウォーリアー(今はフィッシャー?)のサウンドはなんとも形容しがたい固有のモノがある。
Celtic Frost時代のMonotheist(2006年作)の音楽性を突き詰めたような音楽性は、迫力があり硬派で真っ黒な世界だ。
トムは結構お茶目な性格で、普段は暗い人物ではないと思うし、一時期Apollyon Sunのような全く黒くないデジロック的バンドを組んだこともあるが
結局はこういう真っ黒な世界を描く方が断然カッコいい。
ただ、ボクとしてはどうしてもCeltic Frost時代の初期作&Vanity/Nemesisの頃の強い癖のあるダミ声が断然好きで、Triptykonの音楽性とクオリティを認めつつも
ヴォーカルがクール過ぎて個性を失ってしまっている、と思ってしまう。そ
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TRIPTYKON-Requiem (Live at Roadburn 2019) ★★ (2021-02-11 23:22:38)
スイス産ダークアンビエント2020年作
ロードバーンフェスティバルのライブを収録した作品で、Celtic Frost時代のRequiem2曲と新曲1曲を、リアルオーケストラを携えて演奏している。
少なくともTom Warriorの癖のある歌唱とズブズブ感を伴うエクストリームメタル要素は殆ど無く、ヘヴンリーヴォイスの女声ヴォーカルによる
ゴシック路線、ダークアンビエント路線という新境地に挑戦した作品だ。メタルサウンドを期待していると肩透かしを食らうだろう。
邪悪で醜悪な個性は秀でているかなと感じないでもないが、メタル色がここまで薄まり、クラシカル要素が前面にでてしまうと、比較対象は
宗教音楽・教会音楽ルーツのダークウェイブ路線になってしまうが、そちらを専門とするアーティストの足元にも及ばないと言わざるを得ない。
やりたい音楽がそうだったんだから仕方ないだ
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TRIUMPH-Edge Of Excess ★★★ (2020-05-04 02:52:45)
カナダ産ハードロック1992年作
ダークサイド派の自分としては正統派路線でアルバムコンプリートしているバンドは少ない。Triumphはそのうちのひとつ。
リックエメットが脱退しちゃったらもうTriumphじゃないだろ、と思いつつも結構な愛聴盤である。
一方で、脱退したリックの当時のソロ作品にはコレジャナイ感を感じていたこともあり、こっちの方を愛聴していた。
初期作品から、カナダ作品でありながら北欧情緒をも思わせる透明感があり、同時に大陸を思わせる解放感も感じさせる鉄板作品を発表しているが
リックの抜けたこの作品でも、その音楽性は保たれており、必聴作品である。
しかし、自分としてはやっぱりSurveillanceが一番好きな作品ではある。まあ聴いた回数がもう違うし仕方ないよ。
リックはAirtimeやresolution9での素晴らしい作品を提供し
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TROLL-Legend Master ★★★ (2023-11-22 19:34:36)
米国産サイケデリック・ドゥーム2019年作
前作Troll(2016年)の衝撃的なハイクオリティ作品から、3年後にリリースされた本作。
こういうヴィンテージかつストーナー要素を含むサイケドゥーム路線は類似作品が多いから購入の優先順位を下げがち。
米国産というのも優先順位を下げてしまう要因でして、結局今年になってゲットしました。
また、Legend Masterという自己主張強めの、いかにも王道路線の先頭を立っている感が、どうにも購入意欲を削いでいた感じだ。
ゲットして思うのは、そんな偏見を捨てて早くゲットしておくのが正解だったなと。確かにこの盤はレジェンドマスターですわ。
ギターの歪みは中音域以上はオーソドックスだが芯が太い、低音部は他の同路線比較で厚く歪んでいる、にも関わらずクリアに聴こえる。
全体的にオーソドックスな録音かというと決してそうで
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TROLL-Legend Master-The Door ★★★ (2023-11-22 19:37:32)
後半の盛り上がり部分では、一時的にブラストビートを導入している。
コレが理に叶った展開に聴こえ、物凄い迫力を演出している。
こういう奇抜なアレンジを織り込んでもドゥームロックに聴こえるところが天才的なんだよ。
TROLL-Troll ★★★ (2020-06-14 00:51:52)
米国産サイケデリック・ドゥーム2016年作
昨年ジャケ買いしたオールドスクールデスバンドOSSUARIUMの作品に感銘を受け、ドラマーのRyan Kogerがこのバンドに在籍していることから
このバンドを知った。北欧のブラックメタルバンドに同名バンドがいるが、全く無関係。音の方もOSSUARIUMのようなデスメタルではない。
森を歩くトロルらしき毛むくじゃらの巨体が描かれるジャケの素晴らしさにまず惚れた。もうこの時点で音が佳作以上なら満足という気持ちだったが
CDを再生すると、物静かながら浮遊感のあるサイケな雰囲気が漂い始め、いかにも怪物が登場したかのようなコテコテのリフで「やられたー!」
と悶絶してしまった。クリーンに朗々と歌う様と、オーソドックスなサイケデリックドゥームな感じが、ものすごーく雰囲気があってカッコいい。
ホント王道と言ってもいいくらい
…続き
TROLL-Troll-The Summoning / Troll ★★★ (2020-09-06 21:59:53)
アルバム1曲目、タイトルを訳すと、召喚/トロル、だろう。
森で魔術師が毛むくじゃらのトロルを召喚する光景が、濃いサイケデリックロックサウンドで表現されていてスゴイ。
パワーコード部分を重厚に更に重ねるリフ、気怠く歌うヴォーカル、やたら玄人臭のするリフなど、完璧だ。
おどろおどろしいリフから導入する感じや、途中のシットリ感、ロック原点的な音と手法に浪漫を感じるところなど
若い頃、Black Sabbathの処女作を初めて聴いた時の感覚に非常に近いモノを感じ、更にそこへ森林崇拝的要素が加わるんだから
ボクのツボにハマらないわけがない。
TROLLMANN AV ILDTOPPBERG-The Forest of Doom ★★★ (2021-03-04 23:19:18)
英国産ドローンドゥーム2001年作
カセットテープ作品は基本買わないので、カセットテープによるリリースを基本とする彼らの作品の多くはゲットできていない。
基本CDr作品も買わないんだが、ボクはこのバンドの作品に対してレジェンド級の評価をしているので、今作を含めCDrの作品を2作品ゲットしている。
近作As The Fog Clears But For A Moment, Weary Travellers Behold The Majesty Of The Snow-Clad Mountains Of Crom, Bathed In Ancient Starlight(2015年)
でさえ、Dungeon Tapesからカセットテープでのリリースである。デジタル時代にカセットテープにこだわる姿勢に最近は興味が沸きつつあり、むしろ
カセットテープでコレクション
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TROUBLE-The Distortion Field ★★★ (2020-06-27 00:48:11)
アメリカ産ドゥームロック2013年作
Troubleはとりあえず全て必聴盤だ。特に一時バンドを解散するまでの3作品はサイケデリック路線を明確にしたサウンドが魅力だ。
ただ、ボクは初期2作品が聴いた回数も多いので好み。また、復活作のSIMPLE MIND CONDITION (2007年)も素晴らしい。
この作品は、前作で華麗に復活し、6年のブランクを空けてのリリース。リリースから1年後くらいにゲットしたかな、確か。
濃厚に酩酊することのない適度なサイケデリックサウンドかつ奇をてらう事なくオーソドックスに聴かせるオールドスタイルは相変わらず好感触だ。
前作からヴォーカルがチェンジして、声が野太くなっているが、この人は、バンド解散から復活までの数年間在籍していたとされる人だ。
声質は随分と変わってしまったが、このバンドの魅力の原点はそこではないので、若干違
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TYRANNY-Aeons in Tectonic Interment ★★★ (2020-06-06 20:38:16)
フィンランド産フューネラルドゥーム2015年作
前作から10年のスパンがあるので、もはや活動していないのかと思っていたが、2作目が発売されていたことを知り2年前にゲット。
フューネラルドゥームバンドの中でも屈指の重さ、曲展開のような茶目っ気など無視した単調さ、全く救いのナイ暗黒空間が特徴で
前作の延長上の音楽性ながら、更に音質が向上してホンモノ感が増した印象だ。フィンランド産はこういうコアな音が結構多い。
延々と禍々しい歪んだギターとハウリングが織りなす暗黒空間が続き、超スローで、巨大なハンマーで叩きつけるようなヘヴィなドラム
旋律というよりは一撃必殺のダウンストロークで圧死させるようなギター、終始ケモノのように唸るデスヴォイス、とにかく救いがナイ音だ。
もはやフューネラルドゥームフリーク以外のリスナーには、コレの何が一体面白いのかと思うかも知れない。
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TZUN TZU-Kunoichi-Gaijin ★★★ (2020-06-09 00:13:58)
オールドテイストなサウンドで、かなりカッコいいリフ、ギターソロ、ドゥーミーなサビなど短い曲ながら音響的にも魅力たっぷりだが
「I am not pure」「I am a foreigner」などの歌詞の後、サビでは濃厚なデスヴォイスがハモりながら「ガイジーン!」と連呼するという
特大のインパクトを誇る、シュールな日本観が魅力の迷曲だ!
TZUN TZU-Tzun Tzu ★★★ (2020-06-08 23:49:34)
オーストラリア産デスメタル2012年作
燃え盛る寺と武士の甲冑が描かれるジャケ。コレは和風デスメタルだ。B級愛はラトヴィアの辺境和風デスメタルYOMIに譲るが、完成度はこっちが上。
フルレングスアルバムはコレのみ、EPでの作品が多く、この盤以外にウチには、迷曲「Gaijin」が収録されるKunoichi(2008年作)がある。
また、濃いアンダーグラウンドテクニカルデスを多くリリースするチェコのLavadome Productionsから新作(またEPなのが残念)がリリースされ
買おうかどうしようか悩んでいるところだ。というのも、もともとブルータル志向はあったがKunoichiの頃のオールドテイストは薄れ、
どんどんブルータルデスにシフトしてきており、ボクにはしんどい。ただ、和風な曲名を見ると、やっぱり手に入れたくなるんだよ。
さて、この盤は1曲目「Z
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TZUN TZU-Tzun Tzu-Shi ★★★ (2020-06-09 00:01:18)
この曲のタイトルは「死」だ。
歌詞の全文はこうだ。
「息は吐息になり、最期の心臓の鼓動が乗る(乗る?ちょっと意味不明)」
「血流は止まり、魂は暗闇に散る」
「命は尽き果てたのだ」
コレをきちんと日本語で歌っているが、濃厚な重低音デスヴォイスなのでよーく聴かないとわからない。
また、歌詞はローマ字表記で書かれているが、「暗闇」が「KARAYAMI」と書かれているところがちょっとウケる。
UMBRA NIHIL-Gnoia ★★★ (2023-11-15 02:17:31)
フィンランド産メランコリックドゥーム2005年作
購入時にレビューしているが、きちんと書き直しておこう。
入手から18年経とうとしているが、未だに聴き続ける神盤ドゥームで、コレを凌ぐ鬱系ドゥームには出会っていない。
録音は薄めで、ヘヴィなドゥームに慣れてしまっていると、ヘヴィさが不足しいるように聴こえるかも知れない。
しかし、ギターのリフ自体は重く歪み、減衰時のノイズや残響音に唯一無二の中毒性がある。このギタリストは天才である。
購入当時のレビューでは「カルトドゥーム」としているが、ジャケの印象と「Gnoia」というスピリチュアルなイメージを想起
させるタイトル、また、このギタリストの別プロジェクトAarni初期作品が描く作風から、確かなカルト臭がする。
しかし、この盤で描かれるのはむしろスピリチュアルなファンタジーの世界だ。それはThe Dre
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UMBRA NIHIL-The Borderland Rituals-Welcome to the Borderland ★★★ (2020-10-09 04:29:41)
アヴァンギャルドドゥーム路線では、Markus Marjomaaというギタリスト率いるユニットの、Umbra NihilとAarniが最もボクのツボを突く。
意外と海外では評価されず無名なのかも知れないが、このギタリストの奏でる旋律、ギターの歪み、病的な不協和音、適度なサイケさなど
どれをとってみても強烈で、この人にしか作れない独創的な、癖のある、毒気を含んだ音楽に圧倒される。
Aarniが世に出たデモ音源ですら、そのギターの音が鳴った瞬間に、この人はホンモノだ、と思わせるインパクトと固有の毒気がある。
作品的には前作のファンタジック・メランコリックドゥーム「Gnoia](2004年作)が好みだが、純粋にMarkus Marjomaaが奏でるギターワークの
魅力を楽しむとしたら、こちらの盤だ。この曲はアルバム最初を飾る曲だが、ぶっ壊れた、イーヴルな、シュール
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UNTIL DEATH OVERTAKES ME-And Be No More ★★★ (2020-08-10 22:15:44)
ベルギー産フューネラルドゥーム2020年作
2枚組CDが存在している筈だが、リリースから間もないというのに全く見つからない。たぶんセルフリリースだろうから
直接連絡取って注文しなくてはいけないんだろう。で、やっと作者のサイトまでたどり着いたものの、コロナウイルスのため
発送は行っていない云々の記述を発見。日本語訳に自信がナイが、それなら仕方ない。またデジタル作品をゲット。
もはや定番シンセをバックに、ギターをジャーンと鳴らすと同時にドラムを叩くスタイルはお家芸である。
また、近作と何が違うのかというと、延長上の音楽性で、強いて言えば、音程とジャーンと鳴らすタイミングが違う・・。
さっき書き込んだベスト盤と全く同じことを書いているが・・だって、感想が同じなんだから仕方がない。
もうこの人の音楽は、こうでなくてはいけない。今後も同じような作品でも構わ
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UNTIL DEATH OVERTAKES ME-AnteMortem ★★★ (2020-05-17 20:17:15)
ベルギー産フューネラルドゥーム2017年作
冷たく適度な湿度を感じるアンビエント空間に、過去作とは違って適度な音圧と歪みを持つギターが響き渡り
低音テスヴォイスが唸る。基本ビートが不要な音楽性なので、打楽器は殆ど無く、必要最小限に加えられている。
やっとこの路線の完成形が見えてきたといった感じで、昔のポンコツ感は皆無、真性な人生残念サウンドが聴ける。
シンセの使い方がどのバンドよりも卓越しているので、淡々と同じような白玉リフが繰り返されても没入感が半端ナイ。
この人の作品は、そこらへんの百凡のフューネラルドゥームバンドを飲み込むだけの破壊力を秘めている。
UNTIL DEATH OVERTAKES ME-Days Without Hope ★★ (2020-04-24 01:38:43)
2006年に自分がこのバンドを追加登録して書き込んでいるのを見ると笑える。
少なくとも当時は、このバンドが自分のフェイバリットバンドになるとは到底思っていなかった。
あまりのポンコツさに金を支払った自分が情けないとも思った。
それでもこのバンドのCDを買い続けたのは、他では聴けない濃厚な孤独感、静寂、真性さが宿っているからだ。
音はポンコツでも、その根暗なコンセプトに対して全く妥協していないところに惹かれるのだ。
シンセを垂れ流し、分厚いギターを垂れ流し、疲れた犬のように唸るタイプのフューネラルドゥームをやりたいんだろう。
で、結構な枚数、ポンコツサウンドに投資し、やっとこの盤で期待に少し応えてくれた、という感じだ。
とりあえず残念人生サウンドとこのトゲトゲ&尾根の太陽ジャケは非常にマッチしている。
この作品の素晴らしいのは、1曲目のギター
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UNTIL DEATH OVERTAKES ME-Days Without Hope-Cruel ★★★ (2021-06-17 01:04:07)
恐らくこの盤を最も多く愛聴しただろうと思う。コレ以前の作品はよほど彼の音楽性を理解しないと、あまりのポンコツさで聴くに堪えないだろう。
底辺の根暗サウンドを創り続ける彼の真骨頂、大きく進化したと思わせたこの盤で、最も素晴らしいと感じた楽曲は、この1曲目のシンセサウンドだ。
本来は2曲目以降のギターが登場するところから盛り上がるんだろうが、シンセ、ギター、唸り声の掛け合いというスタイルはこの盤時点では未完成だ。
しかし、冒頭の導引部分のこのシンセサウンドのクオリティは非常に高い。これを聴いた当時は、この単純なコード進行のシンセサウンドに
根暗サウンドの神髄を垣間見た気がした。山と太陽とトゲトゲの気持ち悪いジャケにベストマッチである。
時代のトレンドに逆行する極端に偏った音楽性と世界観を持ち、ひたすら根暗サウンドを創り続けるこの姿勢、こういう人が天才なんだろうな
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UNTIL DEATH OVERTAKES ME-Flow of Infinity ★★★ (2020-05-16 01:29:57)
ベルギー産フューネラルドゥーム2017年作
超大作主義の人生残念サウンド決定版。これもどうやらCD化はされていないようでデジタル作品をゲットしている。
ヘヴィなギターとシンセの絡みつく感じを楽しみながら鬱々と死にたくなっていく作品。
しかもラストの曲は57分の超大作&終始垂れ流しシンセという、近年稀にみる苦行で、インパクトは絶大だ。
ドゥーム界の異端になるには、これくらい極端でないとダメだ。
しかし、ラストの曲は、1日の24分の1の時間を割いてまで、わざわざ聴こうとは思わない。
UNTIL DEATH OVERTAKES ME-Herald of Sorrow ★★★ (2020-08-10 21:56:47)
ベルギー産フューネラルドゥーム2019年作
2018年から2019年までのシングルカットされた作品を寄せ集めたベスト盤・・ということらしい。
たぶん日本でこのバンドの作品をコンプリートしている人って、何人いるのかわからないが、僅かだろうと思う。ボクはその一人だが
ワリとマメにチェックしているボクでさえ、そんなシングルなんて存在を知らない。あちこち探してみたが、コレがどこにも見つからない。
まあ、それはそれでいいとして、またデジタル作品しか見つからない。きちんとCDかLP化されたものが欲しいのに。仕方なくデジタル作品をゲット。
近年の作品の延長上の音楽性で、お得意の白玉垂れ流し系ドゥームだ。定番シンセをバックにギターストロークと同時にドラムを叩くスタイルは
もはやお家芸で、一聴して、ああUntil Death Overtakes Meのサウンドだと判る唯
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UNTIL DEATH OVERTAKES ME-Herald of Sorrow-Herald of Sorrow ★★★ (2020-08-11 00:25:57)
アルバムタイトル曲。近作の音楽性と一体何が変化しているのか全く判らないくらいに、お家芸の白玉垂れ流しドゥーム決定版。
しかもそれが延々と31分半続くという近年稀に見る苦行だ。これくらい極端な修行のような大長編の方がインパクトは大きい。
シンセの音も定番のサイン波と矩形波の音だというのに、それがとても味わい深いのが不思議でならない。
また、相変わらず風を感じるアンビエント空間の作り方が職人気質で、単調な楽曲なのに没入感が半端ナイ。
UNTIL DEATH OVERTAKES ME-Interludium I: Funeral Path ★ (2020-05-16 00:55:31)
ベルギー産ダークアンビエント2004年作
とりあえずドゥームとしてカテゴライズされるバンドだとは思うが、この盤はシンセのみサウンドだった。
確かにシンセの使い方としてはかなり優秀な内容だが、そういうのを期待していたワケではないのだ。
購入当時はCD(CDRでリリース)をガスオーブンで焼こうかと思うほどイラッとした。
今となっては好きなバンドなので、改めて聴くとこの頃から格段に空間系シンセの音使いが細やかにアレンジされていることが判る。
ちなみに、昨年この盤はリマスター版が出ている。買おうかどうしようか迷っているところだ。
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