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kamiko!さんの発言一覧(評価・コメント) 401-450
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SACRILEGE(UK)-Turn Back Trilobite
SADISTIC DRIVE-Anthropophagy
SADISTIC DRIVE-Anthropophagy-Internal Putrefaction
SADISTIC DRIVE-Perpetual Torture
SANCTUARY-Into the Mirror Black-Future Tense
SANCTUARY-Refuge Denied
SANCTUARY-The Year the Sun Died
SANCTUARY-The Year the Sun Died-The Year the Sun Died
SAOR-Forgotten Paths
SAOR-Origins
SAOR-Origins-Call of the Carnyx
SATANIC WAVES-They Burn
SEPTIC MIND-Rab
SEPTIC MIND-Истинный Зов
SERGEY LYAPUNOV
SERPENTCULT-Raised by Wolves
SERPENTCULT-Weight of Light
SEVEN SISTERS OF SLEEP-Ezekiel's Hags
SEX PISTOLS-Never Mind the Bollocks Here’s the Sex Pistols
SEX PISTOLS-Never Mind the Bollocks Here’s the Sex Pistols
SHALLOW RIVERS-The Leaden Ghost
SHAPE OF DESPAIR-Monotony Fields
SHAPE OF DESPAIR-Shades of...
SHATTERED HOPE-Absence
SHATTERED HOPE-Vespers
SHATTERED HOPE-Waters of Lethe
SILENT STREAM OF GODLESS ELEGY-Návaz
SILENT STREAM OF GODLESS ELEGY-Smutnice
SKEPTICISM-Ordeal
SKYFOREST-A New Dawn
SKYFOREST-A New Dawn-Along the Waves
SKYFOREST-Unity
SLAMMER-Nightmare Scenario
SLEEP-The Sciences
SOJOURNER-The Shadowed Road
SOL NEGRO-Dawn of a New Sun
SOMNOLENT-Renaissance Unraveling
SORCERER-Lamenting of the Innocent
SOUL DISSOLUTION-Stardust
STAR GAZER-A Merging to the Boundless
STRAPPADO-Exigit Sincerae Devotionis Affectus
STRAPPADO-Exigit Sincerae Devotionis Affectus-Death by Sawing
STRAPPADO-Exigit Sincerae Devotionis Affectus-Dislocated by the Rope
STRYPER-Even the Devil Believes
SUBROSA-For This We Fought the Battle of Ages
SUFFER YOURSELF-Rip Tide
TAAKE-Et hav av avstand
TAAKE-Kong Vinter
TAAKE-Kong Vinter-Inntrenger
TANITH-In Another Time

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発言している5曲を連続再生 - Youtube



SACRILEGE(UK)-Turn Back Trilobite ★★★ (2020-07-04 16:41:09)

英国産ドゥーム寄りHM1989年作
この作品はよくドゥームメタルとして紹介されているが、サイケ要素は無くあくまで正統派HMにスローリフを取り入れた感じだ。
とはいえ、ミドルテンポでヘヴィに聴かせる正統派HMとは若干肌色が異なるという、なんども説明し難いこの時代としては異質な音楽性だ。
過去にハードコアやスラッシュをやっていた影響も感じられないでもないが、むしろバラード調の泣きのギターが登場したり
ツインリードで聴かせるリフが登場するなど、より正統派路線にシフトしている上、リフやギターワークで聴かせようという意欲が見え隠れする。
まあ、大きな特徴はLynda Thompsonの女声ヴォーカルなんですが、高い音程を取るのが少し苦手なんでしょう。女性ヴォーカルが際立つワリに
音痴(失礼!)なんですよ。そこをキュートな声質がかろうじてカバーしているという感じ。
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SADISTIC DRIVE-Anthropophagy ★★★ (2021-03-10 00:03:59)

フィンランド産デスメタル2020年作
CoffincraftのNiklas Heiskanen、BloodscapeのJusa Janhonenという地元フィンランドでの知名度すらアヤシそうなマイナーバンド出身の2人を中心として
結成されたデスメタルバンドのフルレングスアルバムなんですが、相当クオリティの高い、一線級王道デスメタルスタイルが魅力のデスメタルファン必聴盤だ。
一般人から見れば、エグい血みどろローセンスな落書きジャケと悪趣味な緑色のバンドロゴに嫌悪感を抱くだろうが、この底辺のジャケを見るとボクは血が沸き立つ。
一見チープなジャケからデモテープレベルのポンコツサウンドを想像してしまいがちだが、騙されてはいけない。最適な録音でデスメタルの醍醐味が詰め込まれた盤だ。
ハードコアルーツの激しさを持ちつつも、スウェディッシュデスっぽくはなく、むしろMorb
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SADISTIC DRIVE-Anthropophagy-Internal Putrefaction ★★★ (2021-03-14 20:37:46)

序盤と終盤の軽快なビートを刻む独特なリフ、爆発的なブラストが、TERRORIZERのWORLD DOWNFALL (1989年)を彷彿させる。
中盤はドゥーミーにネットリした演奏を聴かせ、カニバリズムのテイストを織り交ぜているという、美味しい所を凝縮したようなサウンドだ。
ブラストするデスメタルは多いが、こういうタイム感のバンドはきっと、オールドファンの心を掴む筈。カッコいいね。

SADISTIC DRIVE-Perpetual Torture ★★★ (2023-08-28 19:06:17)

フィンランド産デスメタル2022年作
今作はワリと頻繁に聴いているが、前作ANTHROPOPHAGY(2020年)に比べると、なんだか落ち着いた音になったな・・という印象。
前作との違いは、ゴア要素を出そうと思ったのか、ギターの尖った音が少し丸くなり若干湿り気が増したことと、硬質ベースが目立つこと。
ドラムの音質も固く甲高い感じから、中音域以下の質感に変化している。気持ち悪さを引き立てる奇抜なギターの演出も控えめ。
演奏スタイルは大きく変わらないが、前作の破天荒な魅力や爆発力が若干削がれて地味になった。
初期の出過ぎた個性を修正してコンパクトにまとまったセカンドアルバム、というデスメタルあるある・・そこが評価の分かれ目かな。
というワケで、前作ほどの衝撃は無いにしても、安定感のあるゴア要素を含むデスメタルが聴ける。悪い言い方をすれば、普通に近づいた。
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SANCTUARY-Into the Mirror Black-Future Tense ★★★ (2020-11-02 22:31:46)

アルバム1曲目、この盤で最も完成度の高い楽曲。
ディストーションを厚めに歪ませながらもベースの重低音をうまく融合させて、激しくも物静かな冷たい雰囲気を作り出している。
伸びやかなハイトーンヴォーカルにサイドヴォーカルが絡み、淡々と展開していく様が素晴らしい。
ギターソロの後に登場するリズム隊主体のリフは、これぞヘヴィメタルといわんばかりの醍醐味を感じさせる鈍重なリフでカッコいい。
また、ラストはテンポアップして疾走して終わる。起承転結がハッキリわかりやすいドラマチックなこの1曲にSanctuaryの魅力が凝縮している。

SANCTUARY-Refuge Denied ★★★ (2020-11-01 21:19:15)

米国産パワーメタル1987年作
雰囲気や完成度ではInto The Mirroe Black(1989年)が断然素晴らしく、ボクはそっちが好きだが、処女作のコレも素晴らしい。
Queensrycheと比較されるのは、曲中にマイナーコードからディミニッシュコードへ移行する印象的なコードワークが酷似している上に
ハイトーンヴォーカルという共通点があるのが理由だろうが、音楽性は美しいQueensrycheとはかけ離れており、醜悪な雰囲気が魅力だ。
また、パワーメタル寄りの音楽性でありながら、彼らがスラッシュメタルとしてメディアで紹介されていたのは、当時のスラッシュメタルで
よく聴かれたリフ構成を結構多用しているからだろう。この作品は押せ押せのスラッシュではなく、ど真ん中のパワーメタルだろうと思う。
重めのスネア、キツめの歪みのギターでザクザク刻む破天荒な迫力
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SANCTUARY-The Year the Sun Died ★★ (2020-04-26 17:35:58)

当時1stと2ndのどちらがツボにハマったかによって評価が分かれそうな作品。
ボクはSanctuaryは2ndのInto The Mirror Blackこそ真骨頂と思っている。
静かなるリフをバックにハイトーンヴォーカルが絡むというコントラストが素晴らしかった。
スラッシュ全盛期にそのスタイルは唯一無二の個性だった。半面、ヘドバンできるような作風ではないからか
スラッシュメタルとは言われながらも、スラッシュフリークに受け入れられたのかどうか疑問な作品ではあった。
ブランクを経ての新作には、当然2ndのあの静寂さえ感じる雰囲気を期待していたが、
残念ながらどちらかというと1stへ原点回帰したような熱いサウンドとなっている。
演奏技術や楽曲のクオリティは当然高いので、相当聴きごたえある好盤だが
ボクとしては、温度を氷点下まで下げた冷たい作風を
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SANCTUARY-The Year the Sun Died-The Year the Sun Died ★★★ (2020-11-02 22:53:14)

アルバム中最も完成度の高い曲かなと思う。Into The Mirror Blackで聴けた冷たさがここに蘇ったか、と思った。
それでもまだ温度が高めだ。作り込んでいるのはよくわかるが、ドラムのバスドラ踏みすぎ。もっとシンプルでいいのにと思う。
また、素っ頓狂なハイトーンヴォーカルが無いのがやっぱり物足りない。
ダメ出ししても★3つなのは、それを差し引いてもカッコいいからだ!

SAOR-Forgotten Paths ★★★ (2021-08-14 03:05:21)

英国産ブラックメタル2019年作
ペイガニズムに寄ったメタルサウンドに浪漫を感じるボクのツボを突くバンドの作品。ペイガンメタルはロシア、特にスラブ地域の作品を多く愛聴しているが
珍しく英国産で、このバンドはカレドニアメタルと言われているようだ。深く調べると、英国の土地、自然、詩をテーマにしているようだ。
Andy Marshallという人のソロプロジェクトだが、恐らくゲストミュージシャンと共に演奏されている。この人は、自然をメタルに融合することをテーマとして
作品を創っているようだ。そういう志向性があるので、ボクのような森林崇拝系ブラックを愛する者としては、どストライクゾーンなサウンドだ。
但し、多くの森林崇拝ブラックのように、濃い空間エフェクトで霧を表現する類いのサウンドではない。適度な残響音でブラックメタル様式の演奏で突っ走るが
音圧は控えめ、落ち
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SAOR-Origins ★★★ (2023-10-25 23:47:00)

英国産ブラックメタル2022年作
ペイガニズム寄りの浪漫溢れる土着カレドニアメタルで、リリース毎にゲットするのが仕事になってきた。
ペイガンブラックではもはや教科書バンドで、適度なクサさのある旋律、過剰演出のない安定感が最高だ。
多くのブラックメタルが「悪魔」や「鬱」的な路線にシフトしているのに対し、このバンドはそういうところが無い。
ペイガンメタルというジャンルだから、一応背後には領土侵略のようなテーマが見え隠れするんでしょうが
カレドニアのケルト文化に焦点を当て、その文化や土地を愛する空気が伝わってくるところがこのバンドの良いところだ。
従来作品と何が違うのか、と言われると困るくらい、ずっと延長上のサウンドを追求しているが、作品毎に
完成度が底上げされている感はあり、特に録音状態と残響音はリリースの度にレベルアップしてる気がする。
ジャ
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SAOR-Origins-Call of the Carnyx ★★★ (2023-10-26 00:01:46)

CARNYX(カーニクス)は、ケルト人が使っていた動物の角なんかが施された金管楽器。
この曲は、まるで霧深い森で遠方からカーニクスが響き渡るような感じがとても神秘的。
戦闘前にカーニクスが響き渡り、それに応えて戦闘態勢に入る、といった世界観だろうと思う。
凄く印象に残りやすい土着音楽定番ともいえるクサいリフから始まり、ケルトファンタジーがスタート。
こういう曲を1曲目に持ってきて惹きつけるところとか、ホント上手いな、と思うね。

SATANIC WAVES-They Burn ★★★ (2021-06-04 01:03:26)

チリ産ストーナーロック2021年作
先月末にリリースされたメタル辺境国チリから突如現れた、恐らく無名なバンド。しかし、そのレジェンド級の音響から、相当な経験値の高さが感じられる。
もう南米チリは、ボクの中で過去の辺境イメージが先行しているだけで、メタル辺境国とは言えないかも知れない。最近は率先してチリ産に注目しがちだ。
CDでのリリースは無いようでMP3ファイルでゲットしている。PCを開いている時にしか聴いてない上、リリースから数日しか経っていないにも関わらず
今年最も衝撃を受けた上半期ベスト盤と言える。一聴しただけで、その素晴らしさが伝わってくる。もはやストーナー路線はあまり漁っていなかったから
偶然にもこのサウンドに巡り合ったのはホントにラッキーとしか言いようがない。
バンド名からイメージする悪魔的なテイストは無いわけではない。イーヴルで適度な浮遊
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SEPTIC MIND-Rab ★★★ (2020-06-22 01:50:01)

ロシア産フューネラルドゥーム2014年作
一応真っ黒い世界観なのでフューネラルドゥームとしたが、一般に想像するフューネラルドゥームほど速度がそんなに遅くなく、あまり淡々とはしていない。
ロシア語を翻訳する気にならないので歌詞はわからないが、過去作含めたジャケから想像しうる世界観は限りなく絶望的で、人生残念ドゥームだ。
よくある遅ーい垂れ流し系とは一線を画し、ワリと起伏のある曲展開をする。また、ギターは常に何か旋律を奏でており、刻む時はトレモロリフを刻む。
ギターの音作りは結構コダワリを感じ、どちらかというとブラックメタル的質感を持つジャリジャリした硬めの音で、単音で弾くと突き刺さるような感じだ。
曲によっては、ワウを結構多用したり、フランジャー的なギターエフェクト(実際は何のエフェクターかはちょっとわからない)を咬ませたりしている。
大作主義の楽曲だが
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SEPTIC MIND-Истинный Зов ★★★ (2020-06-22 02:12:10)

ロシア産フューネラルドゥーム2011年作
この頃は淡々としたスローなフューネラルドゥームをやっていたが、空間系エフェクトが優秀過ぎて緊張感がハンパないので疲れる。
このバンドがやっていることは凄いなと思うし、この盤に感銘を受けて追いかけている節もあるんだけど、疲労感を伴うので敬遠しがちだ。
なんてカオティックで真っ黒いサウンドだろう。この頃から音作りに関してとても前衛的な側面を見せている。
決してヘヴィさや音圧で圧倒されるようなサウンドではないのに、どうしてこんなに疲れるのか・・それほどの威力を秘めている。
一般的には次作が必聴盤(このジャンルに一般もなにもナイが)だろうが、ボクは淡々とした雰囲気のあるこちらの方が好みだ。
このサウンドは、カオティックなダークアンビエント作品が得意で、ドゥームフリークかつブラックメタル的緊張感を得意とする人向けだな、と
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SERGEY LYAPUNOV ★★★ (2020-06-13 00:45:39)

今最もハマっているロシアのピアノ作曲家だ。ロシア5人組(ボロディン、バラキレフ、キュイ、ムソルグスキー、ラフマニノフ)や
プロコフィエフ、スクリャービンあたりの知名度までは無さそうだが、とてもアグレッシブで斬新なピアノ作品を多く作曲している。
そもそもリャプノフは技巧派のバラキレフの影響が強い上、同様に技巧派のラフマニノフがリャプノフからの影響が強いように思う。
また、ロシアピアノの基礎を築いたヘンゼルトが、手指を広げた技法を広めたことから、その影響が色濃く、リャプノフの鍵盤技巧は
知名度の高いリストあたりの楽曲に比べても、オクターブ以上の、10度の広がりが普通といった感じで、非常に弾きにくく演奏難易度が高い。
その広範囲な打鍵を駆使したフレーズは独創的なハーモニーを生み出し、また、叙情性も相当深いので、ハマれば抜け出せない魅力がある。
代表曲としては
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SERPENTCULT-Raised by Wolves ★★★ (2020-07-27 22:53:26)

ベルギー産ドゥームメタル2011年作
前作のWeight of Light(2008年作)でMichelle Noconの女声ヴォーカルがクローズアップされがちな印象だが、この作品では脱退している。
濃密なドゥームサウンドをバックにキュートな女声ヴォーカル乗る魔女サウンドもいいが、このバンドの最大の魅力はそこではないとボクは思う。
このバンドの前身、Thee Plague of Gentlemenの鈍重で濃密な真性ドゥームサウンドに一時期ハマったことがあるが、そのヘヴィネスを継承した
演奏にこそ魅力がある。海外レヴューを翻訳すると、どうもichelle Noconが脱退したこの盤は過小評価されがちな感じだが、ボクは前作とではなく
Thee Plague of Gentlemen時代のサウンドと比較してしまう。純粋にドゥーム・スラッジ的濃さではThee Pla
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SERPENTCULT-Weight of Light ★★★ (2020-07-29 17:45:57)

ベルギー産ドゥームメタル2008年作
Michelle Noconのキュートな女声ヴォーカルが特徴のドゥーム・スラッジど真ん中の真っ黒サウンドだ。
女声というわかりやすい個性がクローズアップされがちだが、このバンドの真の魅力は前身バンドThee Plague of Gentlemen
で培われたハイレベルのドゥームサウンドにあり、そんな贅沢な演奏を携えた魔女ドゥームというスタイルが素晴らしい。
次作ではMichelle Noconは脱退し、Death PenaltyやBathshebaに鞍替えしてしまう。女声を失ったこのバンドの方向性は、
より深みあるサウンドを求めてカオティックな音楽性へと志向していくが、オーソドックスなドゥーム・スラッジの安定感という点では次作よりこの盤が上。
一方でMichelle Noconの歌は、この盤時点では「女声」という個
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SEVEN SISTERS OF SLEEP-Ezekiel's Hags ★★★ (2020-04-26 16:45:49)

ローランDeath氏オススメによりゲット。
ジャケの神々しく祭儀的なデザインから、聴く前に予感がしたが重度なドープスモーカー向け昇天スラッジである。
歌詞をよく見ると判ると思うが、描いている世界は苦行を乗り越え涅槃の境地へ辿り着く的な世界観だろう。
そして最後には宿命に従い神の兵を引き連れてWarMasterとして破壊の扉を開く・・という感じかな。
ボクは善良な社会人なので、タバコか葉巻を代用して、このサウンドに浸ってみたい。
鈍重なリフもあれば激しくブラストするパートがあったりするが、基本全体的に重苦しく、霧がかかっている。
ストーナー的要素を大いに含んだ重厚かつアトモスフェアなスラッジサウンド&ストーリー性のあるコンセプトがステキだ。

SEX PISTOLS-Never Mind the Bollocks Here’s the Sex Pistols ★★ (2023-08-30 13:32:55)

英国産パンクロック1977年
まあ、話題になっているようですので・・・一言。
3コードで適度な速度で演奏できる、バンド初心者には持ってこいのサウンドで、バンドビギナーのコミュニケーションツールには最適。
ボクも学生時代は Anarchy in the U.K.とGod Save the Queen、即席バンド組んでやりましたよ。
結局、演奏技術の高低や楽曲構成の優秀さは、必ずしもリスナーの心地よさにはリンクしないということだ。
まあ、反社会的なアイデンティティに心酔し過ぎなければ、至上のエンターテイメントだ。

メディアが搔き立てる、このバンドメンバーの反骨精神や国家への反社思想というのは、若干違うかなぁとは思います。むしろ書かされている(笑)。
というのも、このバンドの仕掛け人は別にいて、裕福なシオニズム思想家と思われる家庭で育った(まあ
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SEX PISTOLS-Never Mind the Bollocks Here’s the Sex Pistols ★★ (2023-08-30 20:51:35)

あら(汗)
なんか気に障りましたか・・すみません。
別に他人の発言が許せんとか忖度とかそういうことはありません。
あからさまにシオニズムやまんじネタを明記するのも良くないし、ネットで調べればわかるよ、と書いただけで。
それ以降の情報は恐らくもう今の情報統制下ではネット検索ではなかなか出ない情報ではないかと。
TIHRも敢えてアルファベットで記載してますし、ここら辺の情報はもはやビートルズ陰謀論ネタくらいしか情報は出てきません。
ココが色彩心理学をはじめとした研究をしていた情報ソースはむしろネットではなくそっち方面の暴露系メルマガです。
ボクは大学時代はシオニズムとその対極にある勢力のバンドに心酔した時期があって
ココの古参の人たちは、ボクがジェロビアフラをはじめとしたパンクロックに心酔していたことも知ってる人はいるんじゃないかね。

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SHALLOW RIVERS-The Leaden Ghost ★★★ (2020-06-13 01:43:09)

ロシア産デスメタル2015年作
一応デスメタルとしたが、ほんの少しドゥーム寄りな音楽性が見え隠れするものの、ツーバスがドコドコ随所に入り、シンフォニック要素もある。
ブラックメタル的質感のギターもアリという、そんなに珍しい音楽性ではないとは思うが、メロデスでもなくオールドスクールでもない、
一定ではない音楽性から若干ジャンル分けが難しい作品だ。そういった様々な要素を効果的に組み合わせたかなりクオリティの高い作品だ。
ジャケは黒地で左右の山の尾根から太陽が覗き、中心にワンピース姿の女性の後ろ姿のようなモノが描かれているが、ジャケの中身を見てみると
2ページに渡りこのジャケの情景が灰色を基調とした写実で描かれている。幻想的な2つの太陽を見つめるかのような女性の姿が印象的だ。
結構ドスの効いたデスヴォイスと迫力のあるツーバス、ギターもブラックメタル的な禍々し
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SHAPE OF DESPAIR-Monotony Fields ★★ (2020-05-07 20:52:50)

フィンランド産ゴシックドゥーム2015年作。
ここまでの作品は、フューネラル臭まで感じられないゴシック寄りな淡々と流れる感じのドゥーム路線で
新作発表の度に内容も深化しつつも、大きく音楽性を変えることなく、安定感のある作品を発表してきた感がある。
ヘヴィさで聴かせるタイプではなく、各々のパートが織りなすハーモニーをじっくり聴かせる路線ではかなりの好盤。
とはいえ、ボクの中では徐々に順位が下がりつつあり、あまり頻繁に聴く盤ではない。
決してダメな作品ではなく、むしろ素晴らしい内容なんだけど、フィンランド産特有の濃さを期待してしまう。
次作は既にリリースされているが・・・また近いうちに買ってみようと思う。

SHAPE OF DESPAIR-Shades of... ★★ (2020-05-07 19:51:44)

フィンランド産ゴシックドゥーム2000年作。
一応ドゥームサウンドだが、ギターの味わいはあまり奥深くなく、世間でフューネラルドゥームと言われながらも
ボク自身はあまりフューネラル臭を感じず、ゴシックサウンド的な位置づけにあるバンド。
曇り空を思わせる深めの残響音が素晴らしく、濃いカルト臭漂うシンセ&ヴォーカルの存在感が大きい。
正直、Shape of Despairは、今のところこの作品があればいい。これ以降、Monotony Fieldsまで所持しているが
どうも処女作品を凌ぐ進化を感じない。

SHATTERED HOPE-Absence ★★★ (2020-05-24 22:14:15)

ギリシャ産フューネラルドゥーム2010年作
バンド名を直訳すると「打ち砕かれた希望」だ。そのまんま、直球の人生残念ドゥーム決定版だ。
ヘヴィなギター、ムードたっぷりのシンセ、もう立ち上がれないほどに遅いテンポ、唸るようなヴォーカル。
その全てが鬱系ドゥームど真ん中の音楽性で、こういうMournful Congregationぽい世界観のドゥームはワリとよくある。
しかし、このバンドは決して際立った個性派ではないのに、集中力が途切れることなく、その音楽性に浸ることができる。
それだけ、しっかりした楽曲構成力があり、ドラマチックで静かなる迫力を秘めているのだ。
ジャケを含め、非常に地味な印象のあるバンドだが、結構奥深く聴き応えがある。

SHATTERED HOPE-Vespers ★★★ (2021-01-13 03:15:20)

ギリシャ産フューネラルドゥーム2020年作
6年ぶりの新作、処女作Absence(2010年)をゲットした頃は、そのオーソドックスで無個性な感じから、優秀だけどフェイバリットバンドとまではいかなかった。
前作(2nd・Waters Of Lethe・2014年)は、処女作の延長上にある音楽性ではあったが、フューネラル度がアップし、ホンモノ感が増した好盤だった。
とはいえ、他バンドとの差異化という点では、百凡の同系バンドに埋もれそうな無個性に、危機感を感じるサウンドだった。そうは言っても前作は結構な愛聴盤になった。
オーソドックスな路線を貫き、音響的クオリティをアップさせた感触が結構ツボにハマったからだ。新作には、更なる進化というよりは、新要素を加えない深化を望むところ。
リリース元のSolitude Productionのショップでゲットしたんですが、結構大
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SHATTERED HOPE-Waters of Lethe ★★★ (2020-05-24 22:26:22)

ギリシャ産フューネラルドゥーム2014年作
ジャケは前作よりも更に地味になり、ジャケの文字すら薄すぎて見づらい。茶褐色モノトーンジャケに全く色彩はなく
その色気のナイ地味すぎるジャケを見ると、もはや人生に希望が持てないホドに打ち砕かれたのか、とアーティストたちが心配になる。
一応ケースの裏ジャケは茶褐色ながら山と雲の風景が描かれているが、ホントに地味なバンドだ。単にジャケに金かけてないだけかも知れんが。
音楽性は前作の延長上で、全くコマーシャルなところや、明るさなど一切無い、ど真ん中フューネラルドゥームを展開する。
他バンドに比べて際立った個性は相変わらずナイ。音圧もヘヴィだが、決してスゴイ重量ではない。
ヴォーカルもありがちなデスヴォイス、シンセも適度・・・なのに、その音楽性に没頭してしまうから不思議だ。
ホント、きちんと楽曲を作ってる。終始超
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SILENT STREAM OF GODLESS ELEGY-Návaz ★★★ (2020-05-12 23:45:13)

チェコ産フォークメタル2011年作
現在地球上で最も先進的・前衛的な音楽が生まれているのはチェコだろうと思う今日この頃だが、メタル路線の鉄板バンドはコレだ!
前作Relic Danceでヴァイオリンとチェロ、デスヴォイスとヘヴンリーな女声ヴォーカルを融合した、当時としては珍しい構成とその音楽性に悶絶した。
この作品は、更に音楽性が深化し、現状ではこのバンドの最高傑作(次作も捨てがたい)だろうと思う、メタラーには必ず聴いて欲しい神盤。
ヴァイオリン・チェロといった弦楽器を大々的に導入して、メタルサウンドに昇華することに最も成功したバンドだろうと感じている。
女声ヴォーカルとデスヴォイスとの対比が美しいバンドは、最近は結構増えてきているが、このバンドは女声が2声かつ相当上手い。
前作と比べると、録音状態の向上で重厚になり、女声ヴォーカルが勢いを増して、哀愁
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SILENT STREAM OF GODLESS ELEGY-Smutnice ★★★ (2020-05-13 00:05:03)

チェコ産フォークメタル2018年作
前作Návazからの変化は、コーラスが更に厚みを増したことと、独特な翳りが薄まり、力が湧いてきそうな明るさが前面に出たということ。
更に、どちらかというとゴシック・ドゥームフリークに受けそうな作風だったのが、ツーバスを取り入れるなどのアグレッシブさが加わった。
異国情緒溢れるフォークメタルの鉄板作品、Orphaned Landあたりの音楽性がツボな人は、それよりメタル色はやや薄めだが恐らくストライクゾーンだ。
ボク的には前作と甲乙つけがたいクオリティだが、独特な翳りとドゥーミーさから、前作の方が好きかな。

SKEPTICISM-Ordeal (2020-05-15 21:37:37)

フィンランド産フューネラルドゥーム2015年作
ドゥームゴッドによるライブ盤。ハードロックならライヴの臨場感を自宅で楽しめるのかも知れないが
こういう音楽のライブ録音を自宅で聴くことに正直あまり意義を感じなかった。
このバンドの音は、録音状態のイイ完成度の高いアルバムを物静かに明かりを消して聴く方が雰囲気が出ると思うけどなぁ。
資料としてコレクションするにはアリ。

SKYFOREST-A New Dawn ★★★ (2020-07-28 00:01:21)

ロシア産シンフォニックブラック2020年作
森メタルフェチとしてはバンド名に「Forest」の綴りが入っている時点で注目せざるを得ない。
しかもボクのストライクゾーンど真ん中のロシア産だ。前作Unity(2016年作)は、動物ジャケ、特に鳥ジャケフェチのボクとしては絶対にゲットすべき
作品であるにも関わらず、当時は金欠で泣く泣く見送り、未だにゲットしていない。コロナの影響で停滞していたロシアからの空輸が復活した今
そろそろゲットしないといけない。と思っていたが、先に新作が発表されてしまった。というワケで、先週この新譜がやっと我が家に届き、堪能している。
今作のジャケは、森、自然を感じさせる優秀なジャケだ。ジャケ裏には怪魚が描かれている。盤には草が描かれ、盤を取り出すと、木の根や枝が絡みつく
心臓のようなモノが描かれている。最高だ。近年稀に見る、想像力を
…続き

SKYFOREST-A New Dawn-Along the Waves ★★★ (2020-07-28 00:13:23)

シットリとしたアコギパートから、仰々しいシンフォニックなシンセとドラムが入るパートに移行した時に
森が騒めき、木々から鳥が一斉に飛び立つようなシーンが思い浮かぶ。
その後、激しいブラストをバックにガナリ声ヴォーカルが続くが、霧が立ち込める壮大な大自然が感じられるから不思議だ。
もうね、こういう森ファンタジーな曲は大好きなんだよ。

SKYFOREST-Unity ★★★ (2020-10-09 12:45:55)

ロシア産シンフォニックブラック2016年作
随分前から欲しい欲しいと思いつつも、あまり高評価ではない世間評と金欠から購入を躊躇していたが、先にゲットした「A New Dawn」(2020年)の
素晴らしさに惚れてしまい、ついにこの作品もゲットしてしまった。相変わらずロシアからの空輸は時間がかかる、随分待たされたが、待った甲斐があった。
森&鳥ジャケフェチにとってどストライクな、水彩画調の、夕焼けに染まる山々、湖から飛び立とうとしている巨大鶴の美しいジャケから
どんな森ファンタジーなサウンドを聴かせてくれるんだろうというワクワク感と興奮が芽生える。盤には夜空が描かれ、鳥の星座があしらわれている。
プレイヤーにCDを入れる前から、そのファンタジックな世界観に高揚感を覚える。サウンドが流れた途端、美しく森ファンタジーな世界に魅せられる。
ギターのシャリシャリ
…続き

SLAMMER-Nightmare Scenario ★★★ (2021-01-04 19:31:52)

英国産ヘヴィメタル1991年作
我が家のコンテナ奥深くのどこかに眠っているが、お払い箱になるようなサウンドではなく、割と完成されたカッコ良さのあるサウンドだ。
ジャンル分けはどちらかというとスラッシュメタルとして浸透していたと思う。この盤はスラッシーに疾走するパート8割とミドルテンポでリフを刻むパート2割で
構成される楽曲群で、純粋なスラッシュメタルの楽曲もあれば、ドゥーミーなテイストが仄かにあるミドルパートをメインとした曲もあるといった感じの音楽性。
一口で言えば純度の高いヘヴィメタルだ。楽曲構成力が高く、複雑怪奇に展開するスラッシュが好みというリスナーのツボにもハマるんじゃないかと思う。
購入は大学入学頃だったと思うが、高校時代にMetallicaのコピーバンドをやっていたこともあり、ヴォーカルスタイルと楽曲の組み立て方、ミドルで奏でるドゥーミーリフが
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SLEEP-The Sciences ★★★ (2020-05-01 00:03:33)

米国産ドープスモーカー向けドゥーム。
前作Dopesmokerは名作Jerusalemのリマスター&未発表曲アルバムなので、それをカウントしなければ
完全新作としての復活は実に24年ぶりくらいになるか。Dopesmokerは完全新作と思っていなかったのでゲットせず
Jerusalemをゲットしたのは2000年以降なので自分にとっては10数年ぶり。
とはいえ、Jerusalemは神盤と思っているので、この10数年聴く頻度はワリと多く、長く愛聴してきた。
大麻合法国のマリファナデーを発売日に設定してリリースされたが、その情報を遅れて知ってしまい発売日過ぎてゲット。
一応予約購入したというのに、発売日をチョイ過ぎて届いてしまった。
Jerusalemではマリファナ騎士団が聖地を目指していたが、今作はジャケのとおり、ついに宇宙に行ってしまった。

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SOJOURNER-The Shadowed Road ★★★ (2022-03-27 22:14:35)

多国籍メンバーによるシンフォニックブラック2018年作
メンバーはニュージーランドやスウェーデン、英国、イタリアなど全員が出身地が異なる。
ピアノやシンセ、女声、ティンホイッスル(アイルランドの縦笛)を導入したドラマチックな楽曲が大きな魅力。仰々しくなくライトに楽しめる。
ジャケは霧で霞む断崖絶壁と湿地、朽ちた橋に石造りの建築物が描かれる。前作も似たような建築物ジャケだったが、このいかにもRPGファンタジーな
感じがベストマッチしているサウンド。このジャンル大将格SAORほどではないが土着的な雰囲気もある。また、バンドロゴに鳥が描かれているのは
鳥フェチなボクとしては嬉しい。突出した個性派ではないが、スッと入ってきやすい旋律、高い作り込み度、適度な湿り気、適度な音圧など
完成度、総合力の高さでイチオシだ。購入当初はたまに聴く程度だったが、最近はハマり始
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SOL NEGRO-Dawn of a New Sun ★★★ (2020-06-07 21:39:25)

米産デスメタル2012年作
たぶん無名なバンドで、フルレングスアルバムはこの作品だけだろうと思う。
作風はブラック的でもありドゥーム的でもあるが、オールドスクールデスというのが最も妥当だろうと思う。
血を感じさせる赤と黒で彩られたジャケ、ジャケ裏面の骸骨をモチーフにしたイラストのとおり
ギターにはザックリとした血液の質感が感じられ、走り気味のズトボコ感のあるドラムが非常に魅力的。
演奏テクニックはあるので、走り気味の演奏はむしろ鬼気迫る感じでかなりカッコいい。
また、一聴してバタバタしているので楽曲がポンコツなのかと思いきや、相当作り込まれており、アヤしくもカッコイイのだ。
基本激しい曲調だが、時に祭儀的な雰囲気があり、まるで体を切り刻まれ、肉片があちこちに散らばっていくような感じが素晴らしい作品だ。
また、この作品には、Paradise
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SOMNOLENT-Renaissance Unraveling (2020-07-25 00:10:31)

ウクライナ産ポストロック2011年作
前作Monochrome Philosophy(2008年作)はローテクで粗削りながらも凄まじいインパクトを受けた異端作品だった。
確か、当時は2008年のベストアルバムにチョイスした筈だ。ウクライナのダークサウンドの神髄に驚愕したものだ。
3年越しの新譜に当時は狂喜したものだが、中身は全く予想外の音楽性で、ドゥーム路線を脱却し、かなーりヘコんだ作品。
とりあえず処女作のフューネラルドゥームの魅力は全く無い。アヴァンロックに鞍替えし全く別路線の持ち味を追求している。
まあ、前作リリース後に見たライブ映像を見ても、ライブではフューネラルドゥーム的魅力が薄めで、こういう前衛的な路線への
志向性は感じられないでもなかった。今作がダメなのかといえばそうではなく、前作のローテクが嘘のようで、力の入った作品だ。
しかし、
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SORCERER-Lamenting of the Innocent ★★★ (2020-06-22 00:54:08)

スウェーデン産エピックメタル2020年作
Solitude AeturnusやForsakenあたりの音楽性を持つエピックメタルを日々探しているんですが、良作はなかなか見つからない。
エピックメタルは結構多くバンドが組まれててテクニックも高いんですが、いかんせんツボにハマりにくいのは、ゆったりヘヴィに聴かせるタイプよりも
疾走感で聴かせるバンドの方が多いなぁ、と感じることが多いからだ。ボクが求めるヘヴィメタル理想像はミドルテンポ以下で、エピックに疾走感は求めない。
SorcererはThe Crowning Of The Fire King(2017年作・未所持)を聴いて、割と求めるエピックメタルに近いモノを感じ、ずっと気になっていましたが
今年新作が出るとのことで、予約購入してみた。冒頭で挙げたバンドのインパクトには及ばないが、とても安定感のあるエピックメ
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SOUL DISSOLUTION-Stardust ★★★ (2020-07-29 19:09:34)

ベルギー産ブラックメタル2018年作
まるでスマホの待ち受けにありそうな、海と星空の幻想的な景色が印象的なジャケ、Stardustというアルバムタイトルからも
自然崇拝的なポストブラックをやりたいんだろうということがヒシヒシと伝わってくる好盤。
よくある森林崇拝系ブラックと比較すると、低音を全くカットしておらず、空間系エフェクトが若干浅めなところがあり
このサウンドが自然を表現しきれていないという印象は持っている。星屑を高音部のトレモロリフで表現しようとする感じも
とてもよく理解できる。が、録音状態をもう少しローファイな感じにしないと、自然崇拝的な音に感じられない。
ダメ出ししたが、美しい星屑の夜空をポストブラックで表現したい思いが物凄く伝わってきて、ホント惜しいなと思わせるものの
とても好感触で、頑張ってほしいと思うサウンドだ。霧立ち込める森林
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STAR GAZER-A Merging to the Boundless ★★★ (2020-08-13 12:30:35)

オーストラリア産テクニカルデスメタル2014年作
The Scream That Tore The Sky(2005年作)の衝撃は忘れられない。テクニカルデスは星の数ほどいるが、Stagazerのハイテクは群を抜いている。
ギター、ベース、ドラムの三者に言えることは、相当な演奏技術者である上、メタルのジャンルには収まらない多様性を持っていることだ。
サウンドの特徴としては、音の密度の高さだ。ヘヴィな音の厚みで圧倒するのではなく、高密度な音数を用いて高速で刻むリフの迫力が最大の特徴だ。
デスメタルにしてはナマ音に近いエフェクトを施し、各パートの音像がクリアに聴きとれるので、圧倒的な音数によるインパクトが誤魔化しなく伝わる。
そういう音響なので、ベースの音もワリと細部まで聴きとれるが、このベースのテクニックが凄すぎる。ボクはベーシストなので尚更ベースに耳が行くが
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STRAPPADO-Exigit Sincerae Devotionis Affectus ★★★ (2020-09-29 03:18:21)

米国産ブルータルデスメタル2019年作
激しすぎるサウンドが最近苦手でブルデスはあまり買わないんだけど、この残酷かつ笑えるジャケでゲットせずにはいられなかった。
ジャケを見て目がいってしまうのは、素っ裸で逆さ吊りにされている男の股を覆面の男たちがノコギリで切ろうとしているイラストだ。
バンド名を訳すと「吊るし責め」だろう。少なくとも、この拷問をされている裸の男は今作の大きなテーマになっているんだろう。
アイアンメイデンの傍でハリツケにされるオバサンや、万力で体を引っ張られる老人など、鬼畜で残虐なワリに笑えるジャケに趣きがある。
さぞエグイ内容のゴアリーなサウンドなんだろうと期待したが、内容は案外音圧が適度で、聴き易いブルデス、ボクでも充分楽しめる内容だ。
大きな特徴はスネアドラムのチューニングを高めにして、その連打を前面に出しているところだ。これが拷問
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STRAPPADO-Exigit Sincerae Devotionis Affectus-Death by Sawing ★★★ (2020-09-29 03:24:55)

ノコギリを引く音、男の悲鳴で始まる。ジャケで吊るし責めにされるカワイソウな男がテーマのサウンドだろう。
ゴリゴリのギターと下水道に近いヴォイス、スパパパパンと軽快に連打するスネアが刺激的だ。

STRAPPADO-Exigit Sincerae Devotionis Affectus-Dislocated by the Rope ★★★ (2020-09-29 03:38:58)

このタイトルを日本語訳すると、「ロープで脱臼」だろう。このタイトルがウケる。
終始ブルータルに突っ走っている曲なので、一体どのあたりで脱臼したのか気になるところだが
強いて言えば、2分30秒あたりで脱臼したのかな?

STRYPER-Even the Devil Believes ★★ (2020-10-25 23:03:51)

米国産クリスチャンHM2020年作
再結成後はずっとスルーしてたが、ちょっとゲットしてみた。一時期トレードマークの工事現場カラーが緑になりスイカになったこともあるが
結成時から黄色と黒のストライプをトレードマークとしているビジュアルは唯一無二の個性。目が痛くダサいが、神々しさを上乗せしてカッコいい。
STRYPERのサウンドは毒気が少なく前向きな感じがイイ。ジャケの中を見るとメンバー写真では黄色と黒のシマシマカラーのマスクを着用しているが
新型コロナウイルス対策をきちんとしようというメッセージなのかね。また、若くして事故で亡くなった女性の写真とメッセージを載せている。
直訳すると「あなたは地球上の天使だった。そして今、その天使は天国へ逝った。我らはあなたを忘れない、また会おう」という感じか。
クリスチャンバンド作品はウチには僅かにあり、どれも大抵、そう
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SUBROSA-For This We Fought the Battle of Ages ★★★ (2021-08-23 01:08:22)

米国産スラッジドゥーム2016年作
Rebecca Vernonという女声ヴォーカル兼ギタリストをリーダーとする結構濃いドゥームだ。既に解散しているのが残念、フルレングスアルバムはコレがラスト。
今年はドゥームバンドの作品はコレばかり聴いている。バンド創設当初よりヴァイオリンを導入したサウンドが特徴で、今作もヴァイオリンが幅をきかせている。
シンセなのか生音なのかわからないが、パンフルート系の音色とヴァイオリンの絡みが心地よく、相当濃い音像の引き摺るようなギターが絡む絶品ドゥームだ。
ボクは彼女の作品はコレしか持っていないが、初期作品は友人が愛聴していた。そもそも濃いドゥームと化したのはNO HELP FOR THE MIGHTY ONES (2011年)からで
初期2作品はどちらかというとポストパンク的サウンドだった。当時からギターの音の濃さはあったが、ど
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SUFFER YOURSELF-Rip Tide ★★★ (2022-03-12 02:01:10)

スウェーデン産フューネラルドゥーム2021年作
一応スウェーデンとしたが、活動拠点がそうなんだろう。トリオ編成で2人はウクライナ、もう1人はポーランド出身のミュージシャンのようだ。
メタルに関しては露、ウクライナやその周辺諸国の作品ゲット率が50%くらいなので、ロシア侵攻でこの地域の作品が楽しめなくなると思うと悲しい。
ウクライナルーツで直近ゲットしている作品がコレで、戦争報道を観ながら、このサウンドに没頭しつつ残念感に浸っている感じだ。
このバンドの作品はコレが3作品目、過去作はYoutubeで楽しんだ程度。今回の作品は音像こそオーソドックスだが全体的に非常に完成度が高い。
ヘヴィでゴリゴリなギター、カオティックでありながら無駄に力むことのない唸り声、手数やバリエーションの多いドラムが魅力的だ。
鈍重に垂れ流す感じではなく、楽曲には起伏があり、音数も
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TAAKE-Et hav av avstand ★★★ (2023-09-06 19:25:10)

ノルウェー産ブラック2023年作
初期作品を購入した頃は、単にコレクションしているだけ、という感じだったこの人だが
佳作揃いの印象の前作KONG VINTER (2017年)が妙にボクの感性に刺さり、結局ノルウェイジャンブラックはこの人くらいしか
最近はフェイバリットアーティストではない感じです。作品内容の真性さやホンモノ感では他の未知のバンドの方が面白いと
思うんですが、この人の作品には惹きつけられる何かがあります。
本来このジャンルに求める狂気、背徳的な空気、宗教への冒涜や、悪魔や自身への崇拝をはじめとした尊大な感じが
この人の作品からは感じられず、寒冷地の情緒くらいしか感じられない。そういうライトなカジュアルな感じがむしろ
今のボクの感性にフィットするのかもしれない。際立ってスゴイ曲と感じるほどではない佳作揃いな印象は前作同様だが

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TAAKE-Kong Vinter ★★★ (2021-07-09 22:41:11)

ノルウェー産ブラックメタル2017年作
Ulvhedin Hoestという人のバンドだが、このバンドを知った当初はアルファベットの「A」を連ねる人名が北欧でよくあるので
バンド名であるTAAKEはこの人の名前だと勝手に思い込んでいた。TAAKEは「霧」を意味する言葉らしい。フェイバリットバンドにCeltic Frostを
挙げているところや、ライヴ映像でCeltic Frostを思わせる「ウッ」という吐き捨てヴォイスを披露しているあたり、初期はかなり影響を受けていたのだろう。
過去のPVやジャケはやたらと本人の姿をクローズアップした感じから、ナルシズムや尊大なイメージはあるものの、実際の音からは独善的な狂気は感じられない。
BATHORYのUNDER THE SIGN OF THE BLACK MARK (1987年)を影響を受けた盤と公言しているあたり、自
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TAAKE-Kong Vinter-Inntrenger ★★★ (2021-08-18 13:51:30)

アルバム中、最も旋律が印象に残る。キャッチーでありながらとてもカッコいいギターワークがふと脳裏によぎると、またこの盤を手にしている。
なかなか中毒性の高い音質とクールな楽曲である。そんなサウンドが終盤に差し掛かる頃、ラジオヴォイスによる語りが挿入され、コレがまたカッコいい。
佳作揃いの盤で、凄い名盤という印象こそないものの、なんだかんだで今年はこの盤のこの曲を最も愛聴している気がするね。

TANITH-In Another Time ★★★ (2021-10-23 14:35:58)

米国産NWOTHM2019年作
中年層より上のツボを突くと思われるHMを量産するドイツのUnderground Power Recordsというのがあるが、そのレーベル発の加Freeways、芬蘭Angel Sword
とコンピレーションCDで名を連ねたバンドがコレ。少なくとも、先に挙げた2バンドは鉄板級バンドなので、そこに肩を並べるならきっと凄いバンドだろうと
フルレングスアルバムをゲットした。但し、この盤はMetalBladeからのリリースで、NWOTHM的イメージが全く沸かないレーベルに若干不安を感じつつも
作品としては完璧に近いの内容、録音は古典的ロックを意識した必要最小限のエフェクトを志向しているが、細かい事を言えば、音量差にアンバランスさを
感じさせる箇所が散見されたり、いくら70年代的雰囲気を前面に出すからと言って、各々の楽器の最低限度の輪郭が
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