いきなりジョン・パーデル(日本人マスクマンKUNIのアルバムで活躍)のシーケンスで始まるとは驚きです。大幅にキーボードを導入、爽快なアメリカンロックである事に変わりはないが感触を変えてきた。カヴァーソングも止め全曲オリジナルと言うのも良かった。今までSLADEのカヴァーソングの位置にある②も、同路線のビックコーラスが映えるメタルソングで、サビメロの高揚感は、このバンドならではの魅力だろう。
元々がストレートで分かりやすい作風のバンドサウンドだっただけに、エッジを無くし丸みを帯びたマイルド路線になっても違和感はない、むしろ押しの強いケヴィン・タブロウの歌声は何を歌っても様になっているし、リズムセクションも前作よりもハマっている印象が強い。VAN HALENが『1984』でキーボードをフィーチャーして幅を広げたように、このバンドも音楽性を豊かなものにしてきた。だが、その分、所謂インスタ
…続き失恋船長 ★★★ (2018-04-09 13:31:16)
人格が災いしバンドを追い出されたケヴィン・タブロウ。その後は楽曲提供を行いながら自身のバンドを結成する事に、QUIET RIOTも人気の低迷に歯止めをかけられずに解散。その中でレコード会社のアイデアや再度QUIET RIOTが脚光を浴びる機会などもあり、ケヴィン・タブロウの元にカルロス・カヴァーゾやフランキー・バネリが集結する事でケヴィンの新バンドはQUIET RIOTと名乗る事で落ち着いた。
映画のサントラにも提供されたアルバムだが、時代的にかつてのような快活でポップなアメリカンロックなど許されることもなく、終始シリアスなへヴィサウンドではあるのだが、その中でもメロディに工夫はあるし押しの強い声は健在で、ケヴィンの歌声が聞こえれば、それはもうQUIET RIOTと言える魅力に富んでいる。
時代と折り合いをつけつつも無駄な若返りを図っていない順当なアメリカンロックは総じてクオ
…続き失恋船長 ★★★ (2018-04-09 13:58:44)