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80年代 | 90年代 | X | シンフォニック/シアトリカル | ツインリード | メロスピ/クサメタル | ヴィジュアル系 | ヴィジュアル系/準V系 | 日本 | 有名バンド
X JAPAN
ART OF LIFE
Art of Life


解説
(作詞・作曲:YOSHIKI 編曲:X JAPAN)
1989年11月22日の「Rose & Blood Tour」渋谷公会堂公演の直後に過労性神経循環無力症で倒れたYOSHIKIが、その静養中にサビの部分を作曲し、「Rose & Blood Tour」終了後の1990年6月の作曲合宿中に打ち込みとピアノ・ソロ部分の生ピアノによる楽曲全体のデモ・テープを完成させた。当初付けられていたタイトルは「LIFE OF ART」であった。サビを作曲した段階ではバラードを想定していたが、作曲の過程で組曲となった。YOSHIKIが全パートの主旋律を共同プロデューサーの津田直士に聴かせたところ、それぞれの主旋律ごとに分割して個別の曲にする提案を受けたとインタビューで語っている。しかし、これについて津田はニコニコ生放送で否定している。
自らの生涯を描くにあたって、小学校2年で初めて買ったレコードであるシューベルトの交響曲第8番ロ短調「未完成」をとり入れることが構想段階でまとまっていた。そのため、「未完成」のフレーズが曲中に多く使われている。
1990年11月24日にアルバム『Jealousy』のレコーディングで渡米したが、同年12月3日にYOSHIKIが首の骨の異常からくる激痛に襲われたため「ART OF LIFE」を含めたドラムのレコーディングはすべて首にギブスを装着した状態で行われた。「ART OF LIFE」のドラムのレコーディングは1991年2月に3日間かけて行われた。その後『Jealousy』の締め切りが前倒しとなったため、『Jealousy』への収録が見送られた「ART OF LIFE」の制作はドラム・トラックのレコーディングだけを終えたまま、1年半後の1992年9月まで中断となった。
冒頭のピアノ・パートはYOSHIKIがギターのレコーディング中にピアノのフレーズが頭に浮かんだため、急遽そのスタジオの隅にあった、埃を被り、微妙にチューニングが狂った古いスタインウェイで弾いたものを仮テイクとして録ったものが使われている。その後、同じフレーズを正式にチューニングが整ったピアノで収録する予定であったが、仮テイクのものにリバーブを深くかけたところデチューン具合が良好であったため、そのまま採用された。また中盤のインプロビゼーションによるピアノ・ソロも、デモ・テープ用に日本でレコーディングした最初のテイクをそのまま採用している。
ソロ・ギターはHIDE、リズム・ギターはPATAが担当した。ソロ・ギターのフレーズはHIDEが作ったものをYOSHIKIが譜面に起こし、オーケストラと絡める構成にした。リズム・ギターのレコーディングは1992年9月から約1週間に渡ってエンタープライズ・スタジオで行われ、エンジニアはスタン片山が担当した。ツイン・ギターのフレーズはYOSHIKIが作り、両パートともHIDEが弾いている。HIDEは初めてレコーディングでサスティナー搭載ギターを使用した。
Toshlは1992年9月-10月の2ヶ月間に渡って仮歌を録り、本番テイクのヴォーカル・レコーディングには1992年の11月から1993年の6月までの8ヶ月を費やした。
オーケストラ・パートは1992年10月に56名のロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団がロンドンのアビー・ロード・スタジオで演奏した。これまでオーケストラの収録はリハーサルなしで行っていたが、「ART OF LIFE」のアレンジは複雑であったため、2日間のリハーサル期間を設けている。
1993年7月7日のトラック・ダウン終了時にはYOSHIKIとToshlは感激のあまり号泣して抱き合い、その打ち上げではメンバー全員でYOSHIKIが所有するスタジオを破壊した。このことはスタジオのあるロサンゼルスでの一部タブロイド紙の地方版にも掲載されるなど、アメリカ音楽業界で話題になった。
マスタリングはニューヨークで行われたが、レコード会社への納品直前になってノイズが入っていることと、中音域のイコライジングに問題があることが判明したため、ロサンゼルスで急遽その晩にマスタリングがやり直された。

外部リンク
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コメント・評価

Selected Comments
251. チャイチャイ ★★★ (2008-02-27 21:12:32)
30分もの大作でありながら、飽きさせない美しい曲
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253. NK ★★★ (2008-03-17 12:40:50)
30分にも亘る超大作。
あまりの長さに最初は聴くのを躊躇していたが、いざ聴いてみると30分があっという間に過ぎているのに気づく。
これは曲が持つ圧倒的な説得力ゆえなのか、単に私がX信者になっているだけなのか。
疾走パートの歌メロに関してもYOSHIKI真骨頂の泣きメロで素晴らしいが、何より素晴らしいのは15分ぐらいで登場するピアノソロ。
YOSHIKIの狂気が存分に詰まっている。
これを真夜中の部屋の中で独りで聴いたら、怖くて眠れなさそう。
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255. hhheeeaaavvvyyy ★★★ (2008-06-22 10:50:50)
30分…短くは感じないですが、途中で飽きることはないですね。
とにかくドラマティックさと美しさを極めた曲です。
歌メロはメロスピにもV系にも見られないXだけの美しさを感じますし、散々荘厳で、散々展開しておきながらこれだけキャッチーさを感じさせる曲構成には耳を疑ってしまいます。
そして一回目のサビの後の慟哭ソロには悶絶モノです。音楽理論を最大限に駆使していて、歌メロに入る直前に緊張感が高まらないことは無いです。
ピアノソロはちょっと暴れすぎかなと思いますが、それがいいのです。醜さの中に垣間見れる美しさは半端ないのです。
俺は一番好きな曲が変わることが多く、すぐに「これが一番好きだ!」とは言えないのですが、明らかにXのこの曲は一番好きになることが、一番多い曲です。
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Recent 20 Comments

273. TAIJI ★★ (2013-05-01 02:46:03)
ピアノソロが長すぎる。
SHORTバージョンはピアノソロの後からじゃなくてピアノソロをカットしたバージョンだったらいいのに。

でも何回も聴いて聴いて聴きまくった曲です♪~θ(^O^ )
名曲です。
一時期は一番好きな曲だったけどあのピアノソロは何度も聴けない。
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274. ミスターガッデム ★★★ (2013-08-29 16:25:35)
恐らく、Xの中で最高傑作だと思う。
メロディ秀逸だし、泣きもあり、疾走もあり、ピアノもあり・・・とXの全てが詰まった一曲。
確かに長くて、途中でだれるが、僕は既にドリームシアターのチェンジオブシーズンで長いのにはなれてたのでそんなに気にならんかった。
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275. 名無し ★★★ (2013-09-04 06:18:44)
ずば抜けた才能ある作曲家がその才能のピーク時に音楽人生最高の曲を
書きましたと言わんばかりの神曲。

しかし、やはり信者でないと中間のピアノソロがちょっと長いか・・。
Silent Jealousyと僅差だが、ピアノソロ分負けてるかなぁ。


276. S&A ★★★ (2013-09-20 00:49:26)
ピアノソロがないとこの曲が成立しないのは確かですし私は結構好きです
ただ完璧に構成されたメロディには劣るためちょっとダレるのは確か

地獄のレコーディング話は有名だが音作りに妥協しないYOSHIKIだからこそ完成度の高い曲を常に生み出してきたわけでこの曲も例外はなく秀逸なメロディが盛りだくさんになっている
個人的にはXだとROSE OF PAINが一番だが中盤のギターソロはXイチのメロディだと思いますね

最後に気づいたこと…
HELLOWEENのKeeper Of The Seven Keysの最後のフェードアウトしていくアコースティック音とこの曲のイントロがかなり似ているが偶然なのだろうか?
→同意(0)

277. AwA ★★★ (2014-03-17 00:59:44)
すでにいろんな方が書かれていることですが、ピアノソロが冗長気味です

しかし、このピアノソロは長い長い「反復」です
反復のうちに、すこしずつ変化があり、一度崩壊し、またもとの旋律が危ういながらも紡がれていく…
これがこのピアノソロの構成です

クラシック的な素養のあるYOSHIKIの書いた曲ですから、当然、YOSHIKIにとって一番感情を表現するための手段たり得るピアノは必要なのだと思います


…なんかすごく妄信的文章になってしまいましたw

実際、自分はいまのX JAPANの停滞気味な活動とかに嫌気がさしている部分もありますし、YOSHIKIの言っていることをすべて鵜呑みにしてしまうほど周りが見えていないわけではないと思っています(このような書き方を不快に思う方は申し訳ありません)

しかし、YOSHIKI
…続き
278. 枯林 ★★★ (2014-04-04 23:43:55)
メタルありバラードあり素晴らしいギターソロあり雑音ビアノソロありの四捨五入30分の問題作。

ピアノソロまでは文句なしに素晴らしいと思います。そしてピアノソロがやっぱりどんな方も論点に挙げる問題点(笑)

個人的思い入れとか信者的観点で捉えず、ただ単純に音楽的に見たとしたら…やっぱりただの雑音ですね、アレは(苦笑)出だしはいいフレーズ弾いてると思うんで、完全に独立出来るくらいのソロになってたらもっと良かったと思います。人が暴れてピアノ叩いてるのを聴いて何が楽しいのだ?とね…。特に映像も伴わない音楽単体としての価値を見ると。

ただ若干ですが信者目線も兼ね備えてしまっている私は、あのソロの必然性も少し理解出来てしまうのです(汗)まあCD音源で聴いている時は100%飛ばしますけどね。

というわけで、色んな意味で評価に困る問題作だと思います。も

…続き

279. 名無し ★★★ (2014-05-05 23:59:02)
この曲を聴くとYOSHIKIのの才能についていけたのはHIDEだけだったって思う1名曲です。長い・・・けど・・・ピアノロを省けばそれほどでもないし、展開も劇的なんだけどそれ以上に、各パートのメロディに心打たれます。HIDEはソロでは自由にやってたけどXの時はXに求められる旋律を奏でてたと思う。ブルースの素養があったPATAがもう少し頑張ってくれれば厚みが増したと思うけどPATAの使われ度を鑑みるとこんなもんかな?ギターソロはPATAのねちっこいベントがあうとただのクラシカルメタルと違って良かったと思うんだけど。。。でも凄い曲には違いない!


280. 名無し ★★★ (2014-09-12 00:00:46)
オペラをぎゅっと29分に詰め込んだような曲だと思います。
そう思えば短い?

日本語の訳詩も含めて聴くと、すごくストレートな
YOSHIKIの心の内が衝撃的で胸が締め付けられます。

演奏もそうですが、特にTOSHIの歌声は
その激しすぎる感情が表現されていて
言葉がググッと心に突き刺さるようです。


281. 名無し ★★★ (2015-06-27 01:19:38)
なんか時折むしょうに聞きたくなることがある曲です。
世界でも、オーケストラとメタルをここまで上手く融合させた人はいないでしょう。
ピアノは途中からごちそうさましちゃいますけど。。


282. 名無し ★★★ (2015-06-30 00:48:06)
TAIJIのベースで聴きたかったな、、 、


283. 名無し ★★★ (2015-07-09 00:29:54)
尊敬できる音楽家が言っていました。

「俺たちは偉大なる音楽と闘っている」と。

この曲を聴くたびに、音楽が本当に自由で偉大だなと実感します。

もっと自由な音楽がこの世界に生まれることを期待しています。


284. 名無し ★★★ (2016-06-06 16:33:57)
この曲のアルバムのWikipediaを見ると「ジャンル:プログレッシブ・メタル,シンフォニックメタル」とあってとても納得した。
29分という長大さや後半の7分くらい?あるあのピアノソロは他のハードロック的な楽曲からかなり離れた、プログレメタルの守備範囲にあると感じた。
だからこそ、他のXJAPANのハードロックやヘヴィメタルな曲が好きな人でも、この曲には賛否両論あるのは当然だと思う。
プログレやプログレメタル好きな人には、是非とも聴いてほしい曲。
(自分はこの曲からプログレメタルにハマった。)


285. 名無し ★★★ (2017-01-26 02:17:13)
ピアノソロはもっと短くていい
10分はきつい
しかしそれをひっくるめて、とにかく凄まじい大曲で、感情を激しく揺さぶられる
Damにフルバージョンのカラオケが収録されているけど、歌うのも大変だけどまず歌詞を暗記するのに骨が折れる


286. 名無し (2017-03-02 01:55:22)
バッハやモーツァルトでも作れない曲を!でシューベルトを口寄せするなんて、え~~
いい曲だけどまぁようするに天才さんというものはかなり混乱しているものなんだな、と思いました


287. 名無し ★★★ (2017-03-20 20:35:23)
混乱を超えて生まれた超名曲です


288. 名無し ★★★ (2017-04-02 20:18:40)
昔リリース時にリアルタイムで聴いた時は当時のYOSHIKIのエゴイスティックな部分を曲から感じ取って苛立ち、トシの高く細い歌声に痛々しさを感じて好きになれませんでした。
最近になって例の映画を観て妙にこの曲が頭に残り改めて25年ぶりぐらいに通して聴きました。単純にとてもいい曲だと思ったのと、昔は不快に感じたYOSHIKIのエゴに対して恐ろしさと悲しさと、何かうっとりと陶酔するような気分になりました。あらゆる物を巻き込んで結果的に破壊してしまっても、自分の表現に固執する執着心が類い稀な美しい曲を産む彼の業が結実した傑作だと思います。


289. 名無し ★★★ (2018-02-04 15:56:58)
ジャケット見ただけで名曲と分かる。


290. 名無し ★★★ (2019-01-18 00:53:22)
もう何回も聴いた。百回どころじゃない。
発売された日から飽きるまで聴いて、しばらく忘れてまた思い出しては飽きるまで聴いて。
その間いろんなジャンルに手を出して、各ジャンルの名盤に感動して。
そんな事を20年以上繰り返し、もう何を聴いてもあまり感動しなくなってきて、そんな時にまたふとこの曲を聴く。
飽きる程聴いてきたはずなのにまた新しい感動がある。
そしてその度にこの曲の凄さを思い知る。
この曲とはこうやって死ぬまで付き合っていける気がする。
あの世にも持って行きたい1曲です。


291. クイーン ★★★ (2019-02-17 20:14:26)
初期の頃のエックスの集大成ともいうべき曲。狂気、静寂、美しさを絶妙にブレンドし、最高レベルの曲まで仕上げ、オーケストラとロックサウンドをここまで融合させたのはお見事。人生死ぬまでに一度は聞いてほしい曲。
→同意(0)

292. sunrise ★★★ (2023-05-01 17:53:26)
30分近くある超大作。本作の目玉であるピアノソロは、一度構築したものが時の流れとともに崩れていく様子を描いているように感じた。
壮絶な内容の歌詞と静と動の組み合わさったサウンドが、YOSHIKIの半生を物語っているかのようだった。TOSHIの美しい歌声も見所!
→同意(0)
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