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国内ミュージシャン
さ
SOUTHERN ALL STARS | サザンオールスターズ
KAMAKURA (1985年)
解説
1985年9月14日、タイシタレーベルよりリリースされた8thアルバム。
2枚組のオリジナル・アルバム。「国民待望の2枚組」という触れ込みで発売され、CMには明石家さんまが出演した。さんまがCMに起用されたのは、桑田佳祐が「アミダばばあの唄」を提供したというつながりから。このCMのギャラがウォークマン1個だけだった(桑田曰く、「アミダばばあの唄の印税で車を買おうと思ってもタイヤしか買えないから」)、そのCMを見た人のほとんどが「メロディ (Melody)」をさんまの歌だと思っていた、という逸話は有名であり、さんまの持ちネタの1つでもある。また、さんまはこの後サザン活動休止中の企画盤『バラッド2 '83〜'86』のCMにも出演した。本作のCMは、2004年にDVD『ベストヒットUSAS (Ultra Southern All Stars)』に収録されている。
総レコーディング時間は1800時間を費やしたとも言われ、メンバーも「セミが鳴いているときにレコーディングしていると思って外に出たら雪が降っていた」「雪が降っているときにレコーディングしていると思って外に出たら町中の人はタンクトップを着ていた」という逸話も残っているほどであった。
このアルバムは、当初は1枚だけで7月頃の発売を予定していた。だが製作が間に合わず、8月リリース予定に延期されると同時に「2枚組のアルバムとして発売」という形になったが、その予定にも間に合わず9月リリースへと延期されたという話がある。
音楽的には、当時出始めたサンプラーやデジタル・シンセサイザー、ドラムマシンなどが多く使用され、サウンド的に『かなり実験的であった』と後のインタビューで語られている。また桑田によると、実際に灰皿を叩いた音なども使われているとのこと。これら電子楽器やプログラミングの担当として、YMOのアシスタントを務めた藤井丈司が参加している。
アルバムレコーディングの前後に関口と桑田の確執が起こっており、このため一時は本当に解散の危機に見舞われたため、もてる楽曲をすべて投入したのがこのアルバムでもあった。空中分解をしそうなバンドを辛うじて繋ぎ止めたのは、後に脱退する大森であった。この作品を最後にサザンはグループでの活動が休止となりソロ活動に移行する。
本作は95.3万枚(オリコン調べ)を売り上げた(再発、同発のCDなども含む)
Recorded:1985年3月 - 8月, VICTOR AOYAMA STUDIO, FREEDOM STUDIO in Tokyo
Producer:サザンオールスターズ、高垣健、藤井丈司
外部リンク
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1. Computer Children, 2. 真昼の情景(このせまい野原いっぱい), 3. 古戦場で濡れん坊は昭和のHero, 4. 愛する女性(ひと)とのすれ違い, 5. 死体置場でロマンスを, 6. 欲しくて欲しくてたまらない, 7. Happy Birthday, 8. メロディ(Melody), 9. 吉田拓郎の唄, 10. 鎌倉物語, ....
コメント・評価
Recent 20 Comments
1. 上野田吾作 ★★ (2006-01-02 23:58:00)
さいこー
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2. トランジスタ・ボーイズ ★★ (2006-07-28 11:01:00)
2枚組み。制作時間をたっぷりと使った名盤ですね。
バンドっぽさがほとんど感じられないのは残念ですがこのアルバムが後世に与えた
影響力はたぶん凄まじいものがあるでしょう。
94点
→同意(0)
3. MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-12-15 02:57:57)
制作時間1800時間…1日平均5時間程度に留めゆっくり作ったとして1年かかりますから、'84年初めにレコーディングを開始して終わったのが翌年初めの冬だったというのは本当でしょう。デビュー以来の集大成として6人が全てを注ぎ込んだ、原坊の産休に伴う一時休止前最後の2枚組大作となる8th。普及過渡期のコンピューター&デジタル化と生のバンドサウンドというアナログ要素が絶妙な塩梅でバランスした結果出来たのが"第一期サザンの全てが凝縮された"サザン版・BEATTLESのホワイトアルバムとも言える本作です。↑その通り、当時において日本のミュージックシーンに与えた影響はかなり大きかったものと考えられます。そしてデビュー以来周囲のシーンの変化:パンク、テクノ、ニューウェイヴ等を横目に見て一部取り込みながらも、従来自ら培ってきた音楽性を貫いた姿勢は現在においても高く評価されて然るべきですよ。
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