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netalさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 151-200
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KING CRIMSON-In the Court of the Crimson King-Moonchild (including The Dream and The Illusion) ★★ (2014-05-30 17:28:03)
長いインプロヴィゼーションが印象的な曲。
2:20辺りまでの叙情的な歌で魅せ、以降約10分に亘る幻想的なインプロが楽しめる。
KING CRIMSON-In the Court of the Crimson King-I Talk to the Wind ★★ (2014-05-30 17:16:37)
フォーキッシュなメロディが心地良い。
特にフルートの優しげな音色に癒される。
KING CRIMSON-In the Court of the Crimson King-21st Century Schizoid Man (including Mirrors) ★★ (2014-05-30 17:13:10)
ジャジーで脱力感も漂う変態曲。
中盤の楽器陣のユニゾンが圧巻。
BETWEEN THE BURIED AND ME-Colors ★★ (2014-05-21 21:09:21)
メロデス/メタルコア的なヘヴィリフと流麗なギターが絶え間なく交差し続け、たまにアンニュイなアレンジやカントリーミュージック等の飛び道具が炸裂してリスナーを翻弄し続ける64分間であり、曲間が繋がっている事、フリー極まりない曲展開、頻繁かつ複雑なリズムチェンジ、これらのおかげでこれから何をしてくるかが予測不可能であり、かつ後から思い出してどのフレーズが良かったか中々思い出せぬ程のカオティックさを生み出していながらも、個々のフレーズ(特に泣きメロ)が優れており、また静のパートや飛び道具が良いアクセントになっていて、幾多の事象が絡み合いながら全体としては一塊で時間を行く複雑怪奇な現代社会の如く、全体としてみればちゃんと一つの体をなしているという離れ業を成し遂げており、複雑な曲展開でさんざん翻弄しておいて必殺の泣きメロで落とすといういわば「ツンデレ」的なカオティックプログレッシヴメタルであって、何
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Sigur Rós-Ágætis byrjun ★★★ (2014-05-14 18:45:59)
Simon Reynoldsという批評家曰く、ポストロックとは
「using rock instrumentation for non-rock purposes, using guitars as facilitators of timbre and textures rather than riffs and power chords」だそうだ。
本作は正にこの言葉がぴったり当てはまる。
ギターはボウイングにより演奏されていて 、リフや明確なメロディを演奏する事が殆どない。
それよりもストリングスやベース等の方が明確な旋律を担っており、ギターは専らノイジーでアトモスフィアの演出に使われている。
ドラムはビートを刻んでいると言えるパートは少ない。ブラシスティック等を絡めて抑制された演奏が雰囲気を高めている。
ヴォーカルはファルセットを主体とした安らか
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PAIN OF SALVATION-Remedy Lane ★★ (2014-05-12 20:32:55)
「主人公は幼少期の想い人と結ばれなかった。
時は経ち、新たな想い人と結ばれるも、その妻が中絶、自殺未遂をする。
癒しを得ようとブダペストに旅立ち、二人は愛し合うも、満たされぬ思いは残ったままである。」
こんなシチュエーションのもと繰り広げられる、過ぎた愛や欲望の結果生まれる悲劇の物語(と思われる)。
比較的オーソドクスなプログレメタル(2、4、7、11)、愛にまつわる絶望を感じさせるダークさ(3、6、8、13)、
癒しを求めるような叙情的なメロディ(5、9、12)がバランスよく配置されている。
雰囲気は全体的に暗めで、閉塞感が漂う。4.はリーダーのDanielの妻が流産したという実体験に基づいた曲だそうだが、そのせいかどこか生々しいダークさである。
超絶技巧やキャッチーなメロディ等、Dream Theaterのような分かり易さはや
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ORPHANED LAND-Mabool: The Story of the Three Sons of Seven ★★★ (2014-05-09 19:26:45)
旧約聖書の『創世記』、特に「ノアの方舟」をモチーフにした、実に壮大なオリエンタル・プログレッシヴメタル。
民族楽器、アコギ、女声、クワイアetcを用いた豊富なアレンジと泣き度満点のギターによる展開は実にドラマティックで、「映画を観るよう」という意見も納得である。
アルバム前半はへヴィなリフとオリエンタル/泣きのギターを主体としたプログレ。
この時点で既に高品質なのだが、更に凄いのが後半。ギターの情感、そしてドラマティックさが更に高まっている。
特に⑩からの、洪水が世界を破壊していくシーンから再生の象徴たる虹が掛かるシーンに至る所は、メタル史上屈指のドラマティックさだと思う。
気に入り度…96/100
おすすめ…The Storm Still Rages Inside
KYUSS-Welcome to Sky Valley ★★ (2014-05-03 21:48:10)
素面でも心地良い、酔ってたらもっと心地良い(試した事はないが、多分上の皆様が言うの通りなのだろう)、ストーナー(薬中)とは良く言ったものである。
それはさておき、ストーナーの創始者たるKyussの代表作が今作。それだけに留まらず、ストーナー全体をも代表する作品として名高い。
ファズの掛かった篭った音、うねり弾けるリフとリズムが程良い陶酔感を誘い、ロック/メタルとしての純粋なカッコよさも演出している。
リフに追随するだけでないへヴィなベース、扇情的に刻まれる金物とフィルが印象的なドラムも心地良い。
ちなみに、この作品の本当のタイトルは『Kyuss』(セルフタイトル)であって、『Welcome ~』はあくまで通称、らしい。ちょっと蛇足。
気に入り度…90/100
おすすめ…Whitewater
KRALLICE-Diotima-[untitled] ★★★ (2014-05-02 21:48:13)
神の来訪を告げるが如き神聖なイントロ。
2分強と短い無題のインストだが、アルバムを通して聴く際に飛ばしてはならない名曲。
KRALLICE-Diotima-Inhume ★★★ (2014-05-02 21:47:32)
うねる入り組んだトレモロが印象的。
アグレッション強めな曲で、破滅的な雰囲気である。
EMPEROR ★★★ (2014-04-24 10:19:44)
ヴァッケンの前、7月に東京、大阪にて公演が決定したようです(公式Facebookより)。
『In The Nightside Eclipse』20周年の一環との事ですが、その舞台に日本を選んでくれたのは嬉しい限り。
ちなみに、ドラムはヨーロッパ公演ではFaustですが、日本ではTrymになるみたいです。
BORIS-Flood ★★★ (2014-04-15 23:22:36)
日本のドローン/ストーナーの傑作。トラックは4つに分かれているが、実質は70分強の超大作1曲のみである。
心地良いクリーンギターとへヴィで精神を飲み込むようなドローンあるいはスラッジ的なリフの両者において質が高く、展開もだれていない。
各フレーズやトラック毎に聴いても素晴らしいけれども、やはり通して聴くのがお薦め。70分間精神をどこかにトリップさせられます。
それだけでなく、何かストーリー性も感じる。
「荒波に揉まれて無人島に漂着する。その漂着先で孤独を感じる内に、人間や世界、自分という存在等について思索を巡らせ、達観の境地に達する。」
みたいな。
気に入り度…91/100
人間椅子-黄金の夜明け ★★ (2014-04-08 23:15:03)
和風旋律をもフィーチャーしたサイケデリックでへヴィなリフと、何となく気怠いヴォーカルが印象的。
独特なおどろおどろしさ、不条理さ、そして退廃を演出し、何とも言えぬ淀んだ空気を感じさせる。
それだけでなく、スラッシーなリフや叙情的なアコギ等も良いアクセントとして働いていて、曲展開の方でも飽きさせない。
方言や和歌等を用いた、シニカルでユーモラスな歌詞も面白く、曲の雰囲気と相まって、何というか、耳で聴く怪談やブラックジョークの様である。
70年代のHR/HMやプログレ、そしてトラディショナルドゥームを和風に捻って再構築した作品とも言える、そんなアルバム。
個人的に、これらのジャンルに格別詳しくはないけれども、ドゥーミーな①③⑤⑦⑪は特に気にいったし、他の曲も中々の出来かと思った。
気に入り度…82/100
おすすめ…黄金の夜明
NEUROSIS-Through Silver in Blood-Aeon ★★★ (2014-03-24 23:17:58)
ストリングスとピアノによる何とも物悲しいイントロにそれを全てぶち壊すへヴィリフ。
タイトルの「Aeon」とは、ネガティヴィティにまみれた永劫なのだろう。
You Are There-Moonlight ★★★ (2014-03-18 00:21:29)
途中にストリングスを挟み、正に月明かりを想起させる儚いパートから激情のトレモロ渦巻くクライマックスへ。
生きている喜び、美しいものを目にした感動といった感情をひしひしと感じる名曲。
Diotima-Dust and Light ★★★ (2014-03-14 21:51:47)
エコーの掛かったギターの放つアトモスフィアが凄まじい。
物凄い神々しさを帯びて展開する様は、言うなればギターによるオーケストラか。
KING CRIMSON-In the Court of the Crimson King-Epitaph (including March for No Reason and Tomorrow and Tomorrow) ★★★ (2014-03-13 22:42:54)
恐ろしいほどに渋く物悲しいメロトロンとアコギが感動的な神曲。
特に、ヴォリュームが上がりながら迫るメロトロン、それが砕け静寂の中アコギが響くという3:50からの展開はあらゆる音楽の中でも最高の瞬間だと思う。
FUNERAL MIST-Salvation-Circle of Eyes ★★ (2014-03-08 00:14:23)
12分にわたって陰湿極まりないリフが堪能できる、プリミティヴ風拷問ブラック。
邪悪なものに四方を塞がれ、内面までもやられてしまった絶望を感じる。
FLESHGOD APOCALYPSE-Oracles ★★ (2014-03-06 18:30:43)
シンフォニックなブルデスとして取り沙汰される事の多い彼らだが、この1stでは⑩を除き、ほぼ全編が純然たるブルデスである。直接的なシンフォニック要素は曲間のSE程度。
曲展開の方は結構せわしないが、ブラストを軸に心地よく疾走するドラム、猛烈な刻みとトレモロを放ち続けるブルータルなギター共に破綻なく、
しかしリスナーを蹂躙するに足るクオリティがある。
④の0:57からの疾走と絡めて高速で音程を上下させるリフ等、アイデアの面でも面白いものがあり、ブルデス好きなら心地良くなる事間違い無し。
敢えてシンフォニーの影響を感じさせるものを挙げるとすれば、トレモロのリードやギターソロ。
クラシカルで印象的なものを見せてくれ、ブルータリティだけでなく、荘厳さをも漂わせている。
気に入り度…82/100
おすすめ…In Honour Of R
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EMPEROR-Prometheus: The Discipline of Fire & Demise-Empty ★★★ (2014-03-04 17:53:52)
シンセとハーモニクスが何重にもわたって聴き手の感情を煽る名曲。
アルバムの中では明るい方のメロディもフィーチャーしているが、全然違和感がない。
The Gallery-Lethe ★★★ (2014-02-18 20:06:43)
PunishとEdenspringだけでなく、この曲も忘れてはならない。
アルバム最高峰の慟哭を味わえる名曲。
BURZUM-Hvis lyset tar oss-Tomhet ★★★ (2014-02-17 23:25:18)
「Emptiness」
生命はおろか、物質的存在が全て消え失せ霊魂のみが残る世界…
言葉や存在を超越した世界を感じる名アンビエントである。
AHAB-The Call of the Wretched Sea ★★ (2014-02-08 20:56:48)
狂気に駆られたエイハブ船長と乗組員達がモビーディックを捕らえようとするシーンが中心となって描かれている訳だが、
それを象徴するかのような空間のある歪んだへヴィリフとその背後でうっすらと聞こえる幽玄なメロディが印象的である。
曇天と濃霧の中で生まれる狂気のシーンが目に浮かぶようだ。
不穏で陰鬱な雰囲気が捕鯨に執心する船長の心情を、幽玄なメロディがどこか悠然とした白鯨と大洋を象徴しているのだろうか。
小曲④を除き全曲10分前後であり、聴き通すのは少しきついが、フューネラルの好きな方、不穏で幽玄なムードに浸りたい方にお薦めできる作品である。
気に入り度…89/100
おすすめ…Below The Sun
THE LEGION-Unseen to Creation ★★★ (2014-02-02 15:25:02)
一言で言って寒い。とにかく寒い。
Dissection辺りが猛吹雪によって体温を徐々に奪って命を奪う感触だとしたら、
こちらは死の実感を与える間もなく永久の氷漬けにされ、地獄の最下層に流れる川コーキュートスに逝かされるようなイメージ。
それをアルバム全編に渡り感じさせ、寒々しいブラックが好きな人には堪らないだろう。
無慈悲さを感じさせる刻みリフ等も上手く使われていて、寒々しいトレモロ一辺倒にならずに、飽きる事無く聴き通せる点も素晴らしい。
Emilのドラムは文句無し。豪速ブラスト、切れ味鋭いフィルや金物使いがアルバムの寒さと無慈悲さを更に高めている。
どの曲も圧倒的な寒さと無慈悲さを誇るが、特に印象に残ったのは②~④と⑦である。
前者はこれだけで名盤確定レヴェルの名曲群。後者はEmperorの1st並みの荘厳なシンセをフィーチャーした曲。
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SUFFOCATION-Pierced From Within ★★ (2014-01-28 00:07:00)
ブルデスの原型として有名な作品の一つ。…ではあるが、手数やブラストの頻度は現在のブルデス基準からするとそれ程ではない。
ストップ&ゴーを多用した複雑なリズムワークを交えながらも、
潰れ過ぎず、しかしキャッチーになり過ぎない良質なリフやアタック音の強いベース等が作る躍動感もあるという、比較的聴きやすい、良い意味で直球のデスメタルである。
気になった所を挙げるとすれば、曲展開に若干整理がついてなく、見せ場となるパートが不足している点(ブルデスには良くある事態ではある)。
しかしながら、それを補うに足る上記要素が随所に配されており、聴いていて退屈に思うことはあまり無かった。
気に入り度…81/100
おすすめ…Pierced From Within
You Are There ★★★ (2014-01-07 00:01:37)
日本のポストロックの4th。2006年。
クリーンギターと轟音リフの対比、トレモロの使用等、特筆すべき真新しい事をやっている訳ではない。
しかしながら、最大の特徴である圧倒的なまでのアトモスフィアが本当に素晴らしく、そんな事は全く気にならない。
得体の知れない不安と恐怖、それを乗り越えた癒しと生の実感、幻想的な世界…そういった要素が濃密に感じられる。
小曲②⑤を除く4曲が10分越え、しかも全編インストだが、冗長さは一切感じられない。
一つの要素の表現の中でもフレーズやアレンジが徐々に変化していくおかげだろうか。
またその変化が感情のゆらぎを表現しているようにも思え、「死と向き合い生を浮かび上がらせる」というこの作品のコンセプトにリアリティを与えている気がする。
バンドサウンドのみならず、壮大なストリングス等も非常に効果的である。
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KRALLICE-Diotima-Diotima ★★★ (2013-12-23 01:02:59)
呪縛から解き放たれたような歓喜や恍惚を感じさせるリフが印象的。
良い意味でブラックらしからぬ華麗さである。
KING CRIMSON-In the Court of the Crimson King ★★★ (2013-12-19 22:03:34)
変顔ジャケットのせいで、最初は変態的な音楽だと予想してしまいそうになるが、①以外はそんな事はなく、むしろメロディやムードに重点を置いている。
当時リアルタイムで聴いたならともかく、40年以上経った今では先鋭的な所はない。
しかし、完全な後追いの自分にとっては、(当時としては)先鋭的な音楽性はもとより、メロディやムードの素晴らしさ故にプログレの金字塔として聳え続けているのだと思う。
自分が生まれる20年以上も前の作品、しかも1stとは思えない程洗練されていて良い意味で古さを感じない。
収録曲はたった5曲、だが5曲全てが強烈な個性を持っており、それでいて曲単位で見てもアルバム全体を通して見ても無駄が殆どない。
気に入り度…92/100
おすすめ…Epitaph
KEEP OF KALESSIN-Armada-The Wealth of Darkness ★★★ (2013-12-18 17:53:06)
他の曲に比べると、荘厳でダークなリフが主体。
テンションは控え目で、静かな怒り的なものを感じさせる。
ブラストに組み込まれたタム回しが印象的である。
EMPEROR-Prometheus: The Discipline of Fire & Demise-Grey ★★★ (2013-12-15 15:02:08)
イントロを初め、随所で見せる入り組んだフレージングが光る。
苦悩を感じさせるシンセの音色も相変わらず素晴らしい。
EDGE OF SANITY-Purgatory Afterglow-Twilight ★★★ (2013-12-12 20:55:17)
凶暴さと美しさを高次元で兼ね備えたリフが実に印象的。
エンディングでキーを上げ、扇情力を更に高めていく展開も素晴らしい。
Edge Of Sanity史上はもとより、メロデス史上でも最高峰の超名曲。
FUNERAL MIST-Salvation ★★ (2013-12-06 22:54:36)
ブラックメタルの中でも最も邪悪な作品の一つとされるアルバム。
瘴気が全てを破壊していく様なブルータルなブラストパートは勿論、退廃と不浄を祀る様なミドル・スローパート迄、一部の隙も無い邪悪さ。
名手Ariochのヴォーカルも、ドスの効いたがなりや醜悪なスクリーム等、多彩かつやはり凄まじく邪悪。
「最も邪悪」という名声に違わぬ邪悪さで、『Salvation』のタイトルが皮肉以外の何物にも聞こえない。
邪悪さについてしか言っていないけれど、そう言わざるをえない位全ての要素から紛う事無き邪悪が迸り続ける。
あと、これもよく取りざたされることだが、各曲の前後にクワイア等のSEが入っている。
①のイントロの息詰まるように迫る闇等は効果的だが、一方で⑩のアンニュイさを含むアウトロの様に冗長・不要な所もある。
箸休めとしては悪くないかもしれないが、ここに
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ARTILLERY-By Inheritance-By Inheritance ★★ (2013-11-28 20:12:24)
疾走感・切れ味共に抜群のリフの刻みが鳥肌もの。
随所に見せるメロディックなリードも素晴らしい。
ARTILLERY-By Inheritance-Khomaniac ★★ (2013-11-28 20:08:09)
オリエンタルなリードが非常に印象的なドラマティックスラッシュ。
当時の世界情勢を考えると致し方ないのかもしれないが、オリジナルの日本盤にこの曲が収録されてないのは残念なことである。
1349-Beyond the Apocalypse ★★ (2013-11-22 21:24:53)
強烈なブラスト(音量のデカいスネアが凄い)を中心とした名手Frostの爆走ドラム、そして全てを薙ぎ倒すブルータルリフの両者共に素晴らしいファストブラック。
また、ファストブラックという事で邪悪なトレモロも多いが、一方でスラッシーな刻みやはっちゃけたような疾走感もある。
そういう意味ではファストブラックとしての無慈悲さは少な目で、ブラックの中ではキャッチーであるとさえいるが、
アルバムを通して聴くのに飽きさせないようになっていて、マイナスになるどころか良い意味での個性になっている。
②の猛烈で、キャッチーで、ヘドバンせざるを得ないリフ捌き等に代表されるように、
ファストブラックとしての無慈悲さを脇においても、エクストリームメタルとして十分なクオリティ。
勿論、ブラックとしての邪悪さや不穏さを湛えたパートのクオリティも十分である。⑤の不気味な3拍子リフ等、
…続き
YES-Close to the Edge ★★ (2013-11-18 23:28:18)
たった3曲で37分という長さや芸術性などプログレお約束の要素を多分に含んではいるが、メロディは非常にキャッチーであり、過度な難解さや冗長さは殆ど感じられない。
更に凄いのが、バンドアンサンブルで各人が複雑なフレーズを、しかも独立気味に弾いているのに全体としてちゃんと調和がとれている。
どのパートも常に破綻させず事無く主張し続けられていて、ベースなどはもはやもう一つリフを弾いているんじゃないかと思う程。
個人的にプログレは、どちらかと言えばダークなものが好きという訳で、主観的には90点位に留まってしまう。
しかし完成度が非常に高いアルバムであり、プログレ史上最高傑作の一枚との呼び声にも納得である。
気に入り度…90/100
おすすめ…Close To The Edge
TERRORIZER-World Downfall-After World Obliteration ★★ (2013-11-17 21:36:23)
はっちゃけたようなリズムとブラストを上手くミックスし、初っ端から圧倒的な疾走感を堪能できる名曲。
OPETH-My Arms, Your Hearse ★★ (2013-11-01 22:18:35)
0分超えの曲がないという面で、Opethの中では異例のアルバム。
現在、デスメタル成分入りのアルバムの中で10分超えの曲の無いのはこのアルバムのみ。
前作に比べてへヴィネス&ブルータリティが増しており、またOpeth特有の巧みな静動の対比が現れ始めてきていて、後の大名盤4th、5thの礎となった作品とも言える。
その2枚に比べれば流石に完成度やリフの緻密さでは劣るが、この頃から不穏で獰猛なヘヴィリフや叙情的なギターメロディはかなりのレヴェル。
デスメタリックな要素の強さにおいては、現状Opeth史上最高であろう。
また、今作から加入したMartin Lopezも加入最初の作品にして申し分無い芸の細かいドラミングで魅せてくれる。
気に入り度…85/100
おすすめ…Demon Of The Fall
NEUROSIS-Through Silver in Blood-Purify ★★★ (2013-10-29 19:48:06)
終盤の現れては消えるを繰り返す轟音リフに乗せてエンディングを高みに持ってゆく展開が素晴らしい。
精神を癒しと不安の狭間に誘う。
KRALLICE-Diotima-The Clearing ★★★ (2013-10-19 21:20:22)
霊峰の頂を彷彿とさせる超アトモスフェリックなトレモロリフがドラマティックに展開していく神曲。
アルバムジャケットのような風景を本当に見ているかのよう。
KEEP OF KALESSIN-Armada-Many Are We ★★ (2013-10-18 21:51:26)
スラッシュ顔負けの強烈な刻みが圧倒的。
スラッシャーにも大変ウケが良さそうな名曲。
EMPEROR-Prometheus: The Discipline of Fire & Demise-Depraved ★★★ (2013-10-17 19:32:40)
不気味なリフが印象的な一曲。
後半部分の舞うようなリードギターの入れ方が面白い。
EDGE OF SANITY-Purgatory Afterglow ★★ (2013-10-14 15:25:02)
メロデスにおけるイエテボリスタイルの確立期直前に当たる1994年の作。
メロデス黎明期ということで、デスメタリックな攻撃性も色濃く残っていて、暗く叙情的なメロディを含みながらもそれだけに頼らず、両者が絶妙に共存している点が素晴らしい。
色気のありながらも漢らしいDan Swanöのヴォーカルも曲にマッチしているし、
部分的に用いられるブラック的なトレモロ、シンセ、クリーンヴォーカルも効果的で、プログレデス的な要素もある。
また、叙情的な曲、ブルータリティを見せる曲、メランコリックロック的な曲といったヴァラエティにも富んでいるので聴き飽きない。
この点で、初期Opethをメロデスに近づけた感じでもある(良く知られた事だが、、Dan氏はOpethと親交が深く、互いに影響を与え合っている仲である)。
⑦のミドルテンポのリフとか、Opethが使っていても不思
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KRALLICE-Dimensional Bleedthrough-Monolith of Possession ★★★ (2013-10-05 22:23:35)
18:44というかなりの長尺である(もっとも、カスカディアンをはじめ、この手のブラックではそこまで珍しくもない)が、一瞬たりとも退屈な瞬間が存在しない。
特に圧巻なのはエンディング。最後の3分で激情的なリフが舞い、ラスト1分で徐々にテンポとヴォリュームを耳鳴りを引き起こすまでに上げ、その余韻を残して消えていく。
その凄まじさたるや、徐々にせり上がる快感に打ち震えて果てるオーガズムにも似た感触。
MAYHEM-Wolf's Lair Abyss-I Am Thy Labyrinth ★★★ (2013-10-05 18:03:34)
Maniacの非人間的極悪スクリーム、Hellhammerの超絶ブラスト、禍々しく邪悪なリフと、全てにおいて素晴らしい。
特にヴォーカル、本当にヤバイ。魔獣の声か。
ARTILLERY-By Inheritance ★★ (2013-10-02 16:15:50)
テクニカルだが聴き辛さを感じさせない緻密なリフが印象的で、MegadethやCoroner等とはまた趣の異なるスラッシュを堪能できる。
中々にパワフルなハイトーンヴォーカルもあって、正統派メタルにも通ずる部分があるとも感じた。
そしてこのアルバム最大の特徴は時折組み込まれてくるギターメロディである。
叙情的なフレーズに加え、中近東を感じさせる神秘的なフレーズもあり、これが素晴らしい。
アルバム後半は少しダレる所があるように感じたが、全体的には良質なスラッシュであると思う。
気に入り度…81/100
おすすめ…By Inheritance
TOOL-Lateralus-Triad ★★ (2013-09-29 20:30:05)
不穏なリフによるカオティックな雰囲気が印象的なインスト。
個人的な意見だが、⑬を除いてこちらをエンディングにしたほうがよかった気もする。
TERRORIZER-World Downfall ★★ (2013-09-29 00:50:17)
グラインドの礎を築いた伝説的1st。
デス色をそれなりに含む王道のグラインドコアで、絶妙な切り返しや躍動感あるリズムワークを交えながら、爆走をもってイーヴルかつ爽快なリフを只管に炸裂させてくる。
グラインドらしく、どの曲も同じような曲調ではあるが、どの曲も爽快なリズムとリフが満載であり、アルバム全体を通してだれることなく聴け、ヘドバンせずにはいられない。
さて、もう一つのハイライト、ワンバス説でも話題のPeteのワンバスドラミングだが、噂通りの凄まじさである…
爆走感を煽りまくるブラストやスラッシュビートは言うに及ばず、時折入るツーバス並みのワンバス連打はヘドバンも忘れて笑いが込み上げてきた。
本当にワンバスかどうかなどどうでもよくなる素晴らしさ。
色々言ってみたが、結局の所爽快なリフ満載で割と聴き易い作品だと思うので、未聴の人
…続き
SEPULTURA-Arise-Arise ★★★ (2013-09-23 23:49:50)
圧倒的な疾走感とリフのかっこよさを誇るスラッシュ史上最高峰の超名曲。
ただ刻みまくるだけでなく、緩急をつけた展開やグルーヴを高めるリフ捌き等も面白い。
Through Silver in Blood-Enclosure in Flame ★★★ (2013-09-17 21:25:14)
ネガティヴな感情を溜めに溜めて、何かのきっかけでそれが爆発したかのような展開が恐怖を煽る。
アルバム最後にして最もダークな曲だと思う。
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