この曲を聴け!
netalさんのページ
netalさんの発言一覧(評価・コメント) 401-450
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14
MESHUGGAH-Destroy Erase Improve ★★ (2013-07-28 15:58:43)
拍子の解読困難で奇妙なグルーヴを持つリフといい、
アクセント的にも楽譜的にも食い違う各楽器のリズム等、個別に聴くと合わなさそうなのになぜか合っているアンサンブルといい、
既存の音楽理論の組み合わせで理論を超越してしまったようなメタル。
正確無比な演奏を機械みたいと形容するけれども、もうこれはコンピュータのような精密機械の如しである。
異様な程に複雑で自由自在のリズムワークで聴き手を翻弄する。
しかし、一方ではグルーヴの心地良さや普通の疾走パート等、スラッシュメタルとしての普遍的な良さをも兼ね備えてもいて、
徒に変態さを出すことなく曲の調和を保っている点が素晴らしい。
その御蔭もあり、聴き辛さは思っていた程ではなかった(無論一般的には聴き辛い部類だが)。
また、Allan Holdsworthを彷彿とさせる、抽象的な夢に誘うような摩訶
…続き
MESHUGGAH-Destroy Erase Improve-Future Breed Machine ★★ (2013-09-09 23:45:37)
変態性を保ちながら、刻みヘヴィリフのかっこよさとグルーヴを引き出すという点においてこれを超える曲はそうそうないのでは。
途中の夢の中で異空間を漂っているようなギターフレーズも個人的にツボ。
METALLICA-Kill 'em All ★ (2011-03-25 22:25:15)
「俺たちのやりたい音楽はこれだ!」と言わんばかりの若さと疾走感に溢れたスラッシュ。
こういうMetallicaも悪くない。
おすすめ…The Four Horsemen
METALLICA-Master of Puppets ★★ (2012-06-11 20:43:22)
2ndに比して、より長尺で入り組んだリフと展開を持ち、へヴィさも増した。
リフの冷徹さや冗長さの面で自分は2ndの方が好きだが、これも良いアルバム。最初はこちらの方が好きであった。
メタルで最も有名な作品で、基本の一つ。
もしで未聴の人がいたら、取り敢えず聴いておくべき作品である。
気に入り度…83/100
おすすめ…Master Of Puppets
METALLICA-Master of Puppets-Master of Puppets ★★ (2011-06-09 00:56:18)
ダウンカッティングによる冷徹なリフが冴え渡る。
中盤の心の中の深淵を表したようなギターソロからヘヴィなリフと共にせり上がる展開がドラマティック。
METALLICA-Master of Puppets-Orion ★★ (2012-11-18 14:51:07)
中盤のギターメロディとベースラインの絡みが絶妙。
余談だが、綺麗な星空を見上げたとき、何故かこの曲を思い出した。
METALLICA-Master of Puppets-Welcome Home (Sanitarium) ★★ (2013-01-07 23:15:47)
叙情的なパートから精神病の心の乱れを象徴するかのようなヘヴィパートへ。
Metallicaのバラードの中でも最も優れた曲の一つ。
METALLICA-Metallica ★★ (2015-12-29 23:07:14)
ヘヴィロックへの路線変更への賛否等は兎も角、ただただ純粋に良質なるメタル/ロックに他ならない。
御託は要らない。シンプルに、身体全てを震わすへヴィネスとグルーヴの齎す快感を味わい、時に現れる叙情的な調べに心洗われればよい。
気に入り度…87/100
おすすめ…Enter Sandman
METALLICA-Ride the Lightning ★★★ (2012-11-17 16:56:46)
「Metallicaの最高傑作は?」との問いは結構ばらけると思うが、私の場合はこれと答える。
1stは疾走感と攻撃性こそ心地良いがそれ止まりだし、3rdは冗長に感じる所もある。
確かにこの前後の2作も好きだが、両者のバランスと冷徹なリフ&旋律、よく練られた曲展開いずれの面でも極めて優れているこの2ndには敵わないと思う。
⑤⑥は個人的にいらない曲だが、それ以外は間違いなく素晴らしい曲ばかり。
音像を除いて、30年近くも前の作品でありながら古臭さなど微塵も感じない名盤。
やはりバンドラインアップ4人(+Mustaine大佐の作曲)を含め、黄金期と呼ばれるに相応しい。
2013年6月4日追記:聴き直してみると、実は⑤も疾走感溢れる良曲だと思いました。
気に入り度…92/100
おすすめ…Fight Fire W
…続き
METALLICA-Ride the Lightning-Fight Fire With Fire ★★★ (2011-12-18 01:34:24)
イントロの美しいアコギ―仮初の平和を表すのだろうか―から凄まじく攻撃的なリフへなだれ込む展開が見事。
ギターソロも終末を感じさせ、非常に気に入っている。
Metallicaの曲では現時点で一番激しい曲だろう。
METALLICA-Ride the Lightning-The Call of Ktulu ★★★ (2012-12-27 17:38:39)
この曲といい、Orionといい、当時のMetallicaはインストまでドラマティックな名曲揃いであった。
冷徹で重厚なリフが神秘性を演出していて素晴らしい。
METALLICA-…and Justice for All ★★ (2017-09-17 15:20:29)
Metallicaで最も複雑な曲展開とシビアな雰囲気を持つアルバムで、その緊張感が心地良い。
軽いとよく言われる音質については無機質さの演出に一役買っており、個人的にはあまり気にならない。
正直なところ、僅かにではあるが3rdより好きだったりする。
気に入り度…9/10
おすすめ…Blackened
MISÞYRMING-Söngvar Elds Og Óreiðu ★★★ (2015-07-30 22:18:45)
アイスランドのブラックの1st。2015年。
近年、Svartidaudi等優れたカルトブラックを産出し始めたアイスランドだが、今年また新たに素晴らしいバンドが現れた。
陰湿さと背徳感に塗れたトレモロとDSOの『Fas~』にも通ずる理不尽さを醸すようなリフワークを若干シンプルにしたようなものがメインであり、
特筆すべき革新性は余り無いが、カルトブラックとして必要な全てを備えた名盤である。
強いて言えば、⑤辺りで見られる単調に音を刻んでいくミドルテンポのパートがやけに寂寥感を掻き立てたりする所が前述のバンドには無い要素かと思う。
また、フレーズ単体でも素晴らしいが、曲展開やアルバムの流れも良い。
通ずる所が少なからずある『Fas~』は個人的に曲の落差をコントロールしきれていない点が不満だったが、このアルバムはそれよりもコンパクトで、その点
…続き
MITHRAS-Worlds Beyond the Veil ★ (2017-09-18 16:24:36)
イギリスのアトモスフェリックデスメタルの3nd。
かなりぼやけた音像が特徴で、ブルータルなリフ、手数足数の多い硬質なブラストやフィルを多用しているにも関わらず、全体的にはそこまでブルータルさを感じない。
タイトル通り、世界観の全容を掴ませないことを意図しているのであれば、その音像が狙い通りに機能していると言える。
特筆すべきはギターソロ。
ぼやけた音像と流麗なメロディのコンボにより、そこらのアトモスフェリックブラックを凌駕する陶酔感を醸し出している。
他のバンドを引き合いに出せば、Nocturnusをよりブルータルにした感触。
ユニークなアトモスフェリックデスメタルである。
気に入り度…8/10
おすすめ…Worlds Beyond the Veil
MONO-Hymn to the Immortal Wind ★★★ (2015-06-29 19:08:23)
日本のポストロックの5th。
前作の名曲『Moonlight』等でも披露された、ポストロックとオーケストラの融合という方法論を更に推し進めた作品。
最早曲によってはオーケストラの一部としてポストロックのツールが使われているといってもよいのだが、単独のフレーズは勿論、その相乗効果までも実に素晴らしい。
硬めながらも残響によって儚く美麗なギターによる、静寂の中絶妙な繊細さを醸すトレモロやアルペジオ等の響き、そして感情を昂揚に掻立てる轟音リフと、
ここだけでも既に前作に勝るとも劣らぬというのに、
正規メンバー含めて総勢32名のオーケストラによる壮大なメロディがそれに加わり、ロック史上でも最高レヴェルの壮大さではないかとも思える。
それらが紡ぐ、「魂とそこに刻まれた記憶や願いの永遠性」の物語には久しぶりに鳥肌が立つ程の感動を覚えてしまった位。
ま
…続き
MONO-Hymn to the Immortal Wind ★★★ (2015-08-02 00:13:06)
なお、コンセプトは次の通りだと思われる。
「とある少年と少女は、戦争によって厳しく荒廃した冬を生きる事を余儀なくされていた。しかし、他者に痛めつけられながらも、ある小さなしかし強く生きる木を見て、永く変わらぬものの存在を確信する。二人はその木の周りに小石で目印を付けて自分たちの思い出を託し、再会を願いながら、海へと身を投げた。(2.、3.)
輪廻転生を経て、二人は新たなる生を受けた。勿論二人に明確な面識はないが、魂の奥底に刻まれた記憶が互いを全くの他人と感じさせず、ある日一瞬だけ視線を交わした時、喜びを感じずにはいられなかった。(4.)
男は、何度も夢を見る中で、少年と少女が海底で横たわる姿を見る。そこで男は、嘗て少年と少女が再開を誓った地に立つ木の絵を見る。すると男はそこに何かを感じ、彼女との再会を願い、長い旅を決心する。(5.)
木の夢を見た暫く後、
…続き
MONO-You Are There ★★★ (2014-01-07 00:01:37)
日本のポストロックの4th。2006年。
クリーンギターと轟音リフの対比、トレモロの使用等、特筆すべき真新しい事をやっている訳ではない。
しかしながら、最大の特徴である圧倒的なまでのアトモスフィアが本当に素晴らしく、そんな事は全く気にならない。
得体の知れない不安と恐怖、それを乗り越えた癒しと生の実感、幻想的な世界…そういった要素が濃密に感じられる。
小曲②⑤を除く4曲が10分越え、しかも全編インストだが、冗長さは一切感じられない。
一つの要素の表現の中でもフレーズやアレンジが徐々に変化していくおかげだろうか。
またその変化が感情のゆらぎを表現しているようにも思え、「死と向き合い生を浮かび上がらせる」というこの作品のコンセプトにリアリティを与えている気がする。
バンドサウンドのみならず、壮大なストリングス等も非常に効果的である。
…続き
MONO-You Are There-Moonlight ★★★ (2014-03-18 00:21:29)
途中にストリングスを挟み、正に月明かりを想起させる儚いパートから激情のトレモロ渦巻くクライマックスへ。
生きている喜び、美しいものを目にした感動といった感情をひしひしと感じる名曲。
MONOLITHE-Epsilon Aurigae ★ (2016-05-09 22:36:24)
全体的には、刻みリフがそれなりにあったり、フューネラル程は行かぬテンポを主体とするなど、絶望や虚無感といった要素の余り無いドゥーム…といったところか。
①異世界を漂うような陶酔感、②スラッジ風インスト、③重量感のあるへヴィリフが心地良く、アルバム中最もドラマティックな曲、
と、3曲共味わいが異なっており、オンリーワンと言える圧倒的な長所は無いが、ドゥームの各種スタイルを上手く取り入れたアルバム。
各曲15分ジャストという長さだが、ドゥーム好きであれば余り苦にならないだろう。
おすすめ…Synoecist
MOONSORROW-Jumalten aika ★★★ (2016-05-21 18:04:28)
勇壮な、或いは哀愁漂うリフの反復を主体とし、そこに華麗なシンセが乗ったり、壮大なクワイアを乗せたりなど、
5曲で約67分という長さを気にさせないドラマティックなヴァイキングメタル。
聴き通すのはある程度大変だが、聴けばそこは正に神話の世界である。
また、ペイガンブラック色が強まった印象を強く受け、Satyriconの2ndを若干想起させるところも。
Moonsorrowのアルバムを聴いたのは、勇壮さを前面に押し出した『Kivenkantaja』以来だが、それとはまた違った世界を見せてくれる。
気に入り度…93/100
おすすめ…Ihmisen Aika (Kumarrus Pimeyteen)
MOONSORROW-Kivenkantaja ★★ (2012-04-26 21:23:50)
疾走せずミドルテンポを主体としたヴァイキングメタル。
豊富なアレンジや戦士を鼓舞するかのようなリズムワークや適度にクサいシンセ等で魅せてくれ、淡々とした感じでも、勇壮一辺倒でもなく、北欧の冬を感じる美しいメロディが光る。
ヴァイキングメタルにさして思い入れのない自分でも良いと思ったので、この手のメタルが好きな人は相当気に入るであろう。
また、豊富なアレンジが光るという意味でプログレ的な趣もある作品故、プログレ好きも気に入りそう。
気に入り度…89/100
おすすめ…Raunioilla
MOONSORROW-Kivenkantaja-Kivenkantaja ★★ (2012-11-18 18:21:55)
変拍子(5拍子?)と3拍子を用いたテクニカルなタイトル曲。
ややとっつき難いリズムだが、勇壮なメロは素晴らしい。
MOONSORROW-Kivenkantaja-Matkan lopussa ★ (2013-01-08 19:03:34)
女性ヴォーカルと男声クワイアによる壮大な曲。アルバムのエンディングをより壮大に仕上げており、ラストに相応しい。
MOONSORROW-Kivenkantaja-Raunioilla ★★ (2012-06-13 17:34:04)
イントロのフレーズ、そしてエンディングに同じフレーズを更に壮大に聞かせるパートが素晴らしい。
もちろん勇壮感溢れる本編も非常に良い。
MOONSPELL-Wolfheart ★★ (2015-06-09 19:46:11)
後にゴシック要素を強めていくそうだが、今作はゴシックとフォークブラックの中間に位置する音楽性である。
ゴシックのメランコリー、ブラックのおどろおどろしさ、フォークの物悲しく優美な調べ…
それらが絡み合う世界は、月夜の美しさと狂気に駆られて進む狼の群れの織り成す世界そのもの。
ブラストやアグレッションに任せて走る所は無いが、リフやメロディの良さもさることながら、シンセの導入法や曲展開の方も十分に面白い。
②のふわついたシンセ等、妖しい雰囲気を醸していて良い。
B級なヴォーカルやともすれば華美過ぎにも思えるシンセさえもマイナスにはならず、
寧ろおどろおどろしさに拍車を掛けているという意味では寧ろ良いくらいに思うし、全体的には普通にA級のメタルである。
個人的にゴシックは全体的に好きではないが、色んな要素が絡む妖しい世界を味わえる良
…続き
MY DYING BRIDE-The Angel and the Dark River ★★ (2016-01-11 21:22:04)
ゴシック/デスドゥームの名盤たる前作と比較すると、
グロウルが封印され、クリーンヴォーカルのみとなり、またシンセやヴァイオリンが表に出てきたため、デスドゥーム成分が少な目になった事が特徴。
陰鬱さという方向性は同じでも、絶望感を蒔き散らすのではなく、諦観の色が強く表れており、「感情の喪失」による悲愴さじみたものがより感じられる。
名曲①に至っては、世界に存在する人間全てはおろか、あらゆる物質的存在からも切り離された、究極の孤独が押し寄せるかのようである。
個人的には、中盤以降、メロディと展開が弱く感じたために前作には及ばぬものの、違ったアプローチでも陰鬱さを十分表現しきっているところは流石。
今作もまた、ゴシック・ドゥームの必聴盤である。
気に入り度…90/100
おすすめ…The Cry Of Mankind
MY DYING BRIDE-Turn Loose the Swans ★★★ (2014-10-04 21:55:21)
生気の抜けたようなクリーンヴォーカルと獰猛なグロウル、シンセやストリングスによる暗く、時に荘厳な旋律、
そしてへヴィかつハーモニクス等を絡めてリスナーを煽るデスメタリックなリフを特徴とするデスドゥーム。
かなりの陰鬱さと暗さであり、どこか虚無感じみたものも感じる。
そんな暗澹たる雰囲気がアルバム全体を色濃く覆い尽くしている訳だが、
一方で美しさや耽美的要素をも孕み、絶望迄とはいかず、まだ救いの可能性が僅かに残されているような感じもしなくもない。
…最も、絶望迄感じないのは、ジャンルは違えどNeurosisとかもっと精神を抉るような奴を聴いてるからかもしれないけれども。
時折加速したり、多段的な曲展開によってドラマティックさと焦燥感を煽る点もグッド。
絶望だけを求めて聴くと物足りないかもしれないが、だからといって甘い所は微塵もなく、それ以外
…続き
MY DYING BRIDE-Turn Loose the Swans-Black God ★★ (2013-01-09 19:15:27)
これ程までに絶望という言葉が似合う曲は中々ないだろう。
MY DYING BRIDE-Turn Loose the Swans-The Songless Bird ★★ (2014-11-22 21:10:51)
チョーキングや2:42からのオリエンタル風味のメロディ等、面白い技巧とメランコリックさがグッド。
MY DYING BRIDE-Turn Loose the Swans-Your River ★★★ (2014-11-22 21:07:50)
4段構えのイントロや焦燥感ある金物とベースが巧みに感情を煽る名曲。
>>1の「何か、いても立ってもいられないような暗い衝動」というのは言いえて妙だと思う。
Mabool: The Story of the Three Sons of Seven ★★★ (2014-05-09 19:26:45)
旧約聖書の『創世記』、特に「ノアの方舟」をモチーフにした、実に壮大なオリエンタル・プログレッシヴメタル。
民族楽器、アコギ、女声、クワイアetcを用いた豊富なアレンジと泣き度満点のギターによる展開は実にドラマティックで、「映画を観るよう」という意見も納得である。
アルバム前半はへヴィなリフとオリエンタル/泣きのギターを主体としたプログレ。
この時点で既に高品質なのだが、更に凄いのが後半。ギターの情感、そしてドラマティックさが更に高まっている。
特に⑩からの、洪水が世界を破壊していくシーンから再生の象徴たる虹が掛かるシーンに至る所は、メタル史上屈指のドラマティックさだと思う。
気に入り度…96/100
おすすめ…The Storm Still Rages Inside
Mammal ★★★ (2016-02-07 15:19:56)
暗黒性と退廃性を伴ったポスト/シューゲイザーブラックである点は前作と同じだが、前作にはあった清浄感が減衰している印象。
主体となるトレモロの魔的な感触が増し、ブラックメタルが持ちうる暗黒性や陶酔性を更に取り入れたアルバムとなっている。
①の夢想的なトレモロの長大なリフレイン等はWeaklingに、③の中心を占めるアルペジオのリフはDSOに似ている…と、
独自の暗黒性を放つブラックメタルの先達のツールも上手く取り入れつつ、相変わらずの優れたポスト/シューゲイザーブラックを披露している。
ポスト/シューゲイザー要素としては、クリーンギターによる儚いメロディやメロディックなトレモロも使われてはいる。
だが、希望を感じさせるというよりかは寂寥感や神秘性を醸し出し、暗黒性との対比というよりかは、暗黒性の一部をなしている。
そのため、このバンドの魅力だと思
…続き
NASUM-Helvete ★★ (2014-11-23 21:02:26)
切れ味あるキメを時折かましながら、圧倒的なテンションのスクリームヴォーカルとブラスト/スラッシュビートを軸にした爆走で畳み掛ける、
グラインドコアの王道を快走するアルバム。
全てを薙ぎ倒す暴走感・暴力感たっぷりのサウンドにヘドバン必至である。
他のバンドとは明らかに違う個性や曲毎の違いはあまり無いが(曲毎の違いの無さはグラインドの性故仕方ないが)、
爽快感すらある圧倒的なテンションに身を委ねればそんな事は全く気にならなくなる。
激しく・速く・重くという、グラインドコアの全てが高品質で襲い掛かる素晴らしき35分。
気に入り度…86/100
NECROPHAGIST-Epitaph ★★ (2013-01-09 21:53:09)
余りの超絶技巧と複雑さに最初聴いた時戦慄すら覚えた。今聴いても「うわぁ…」と声が漏れてしまう。
きもい(褒め言葉)低音を随所で放つベース、名手Hannes Grossmannによる粒が揃っていながら手数スピード共に申し分無いドラムも凄いが、
取り分け凄まじいのはグロウルを発しながらテクニカルなフレーズを連発するMuhammed Suiçmezである。
滅茶苦茶複雑でテクニカルなリズム&リフを平然と弾きこなしおり、ライヴではグロウルも兼任している姿共々脱帽の一言。
テクニカルさや複雑さに関して凄い事にはなっているが、嫌味な所も無く、一方で疾走パートを中心にデスメタルとしての心地良さもちゃんとある点もグッド。
①の熱いブラスト&フィルをまずは聴いてみるとよいだろう。
音質に関しては、デスメタル然としたヘヴィさはあまりないが、音の粒が揃っていて、
…続き
NECROPHAGIST-Epitaph-Diminished to B ★★ (2013-05-04 18:56:18)
拍子が目まぐるしく変わるハーモニクス入りのテクニカルリフが印象的。
NECROPHAGIST-Epitaph-Epitaph ★★ (2013-06-14 22:31:03)
疾走感が際立つ、彼らの中では割と聴き易い一曲。
ブラストと2ビートをツーバスと共に巧みに使い分けたドラムが心地良い。
NECROPHAGIST-Epitaph-Seven ★★ (2013-09-14 21:26:30)
拍子の解読困難な超テクニカルリフが印象的。
アルバムで一番リズムワークが難しい曲だと思う。
NECROPHAGIST-Epitaph-Stabwound ★★★ (2013-03-30 00:51:27)
疾走感抜群な上に荘厳さすら感じるスウィープ&ギターソロ。
テクニカルなだけでなく、メタルとしての熱さもNecrophagistは持ち合わせていることを証明する名曲。
NECROPHAGIST-Onset of Putrefaction ★ (2013-03-29 22:31:26)
自分は2ndを先に聴いたが、作曲面ではまだ煮え切らないものの、この1stからして恐ろしくテクニカルなリフと随所に挿入されるスウィープギターは既に完成の域に達している。
本当にMuhammadは凄まじいギタリストである。
次作と比べてデスメタルらしい攻撃性が少し強く、生粋のデスメタラーにはこちらの方がウケが良いかもしれない。
ちなみにこの作品では、Muhammadはベース&ドラムプログラミングまでこなしている。
星1つなのは、次作とかぶる要素が多い為であって、クオリティはやはり高い。
2ndと共に、テクデスを代表する作品だと思う。
おすすめ…Foul Body Autopsy
NECROPHAGIST-Onset of Putrefaction-Fermented Offal Discharge ★★ (2013-06-12 15:46:30)
不気味なベースソロからの疾走が心地よい。
終盤のネオクラギターソロも素晴らしい。
NECROPHAGIST-Onset of Putrefaction-Foul Body Autopsy ★★ (2013-05-02 21:01:56)
ブラストに乗せて荒れ狂う超絶テクニカルリフが凄まじい。
上の方のリフがソロ化してるというコメントは言い得て妙だと思う。
2分足らずの短い曲だがインパクトは抜群だ。
NEGURA BUNGET-OM ★★★ (2013-06-15 21:03:48)
ルーマニアのフォーク/プログレッシヴブラックの4th。2006年。
メタリックな刻みとアトモスフェリックなトレモロを巧みに使い分けたメタルリフ、陶酔感を誘うアンビエントパート、更にはあからさまだがしかし違和感の無い民族音楽やアンニュイな旋律まで…
という様に様々な要素が登場し、単なるフォーク/プログレブラックに留まらない、実に独創性溢れる作品である。
そういった要素の使い方にある種の理不尽さもあるが、この作品の場合はその理不尽さが気にならない。
むしろその理不尽さがよりアルバムの雰囲気を多様にし、意味深なルーマニア語のタイトル「人間」を理不尽な存在に陥れ、
言語や知的概念を超越したかのような曖昧な世界に誘っているかの様である。
どの曲やどのパートがどうこうよりもアルバム全体で味わう作品だが、特筆すべき点を挙げるとすれば、実に素晴
…続き
NEGURA BUNGET-OM (2014-12-01 23:02:50)
NEGURA BUNGET-OM-Țesarul de lumini ★★★ (2013-07-30 18:30:32)
「Weaver Of Lights(光の織り手)」
神々しささえ感じるトレモロとキーボードのメロディがたまらない。
13分近くある曲だが、全然長さを感じない。
NEUROSIS-Through Silver in Blood ★★★ (2013-08-03 00:44:56)
ミドル~スローによるひたすらに重厚なフレーズが、全てを呑み込む底無し沼、或いは全てを焼き尽くす業火の如く蠢き、救いの届かない者の絶望や得体の知れない恐怖を描き出している。
タムによるトライバルさを非常に効果的に交えたドラミングもそれに拍車をかける。
ブラックなどとは違い、ストレートにネガティヴな感情を煽るフレーズはやや少ない(普通の音楽に比べれば充分エグいが)。
けれども、得体の知れない執拗なフレーズの繰り返しが、聴いていてある意味での心地良さと不快感を同時に覚えるという、何とも奇妙な現象を引き起こしてくる。
そこに届かない救いの手を見せるか様な美しく儚いシンセやストリングスが時に揺蕩いながら、劇的な曲展開で感情を揺さぶるものだからもう堪らない。
というか、生半可なブラックなどより聴いていて色んな意味で怖い。70分間の音による拷問である。
…続き
NEUROSIS-Through Silver in Blood-Aeon ★★★ (2014-03-24 23:17:58)
ストリングスとピアノによる何とも物悲しいイントロにそれを全てぶち壊すへヴィリフ。
タイトルの「Aeon」とは、ネガティヴィティにまみれた永劫なのだろう。
NEUROSIS-Through Silver in Blood-Enclosure in Flame ★★★ (2013-09-17 21:25:14)
ネガティヴな感情を溜めに溜めて、何かのきっかけでそれが爆発したかのような展開が恐怖を煽る。
アルバム最後にして最もダークな曲だと思う。
NEUROSIS-Through Silver in Blood-Purify ★★★ (2013-10-29 19:48:06)
終盤の現れては消えるを繰り返す轟音リフに乗せてエンディングを高みに持ってゆく展開が素晴らしい。
精神を癒しと不安の狭間に誘う。
NEUROSIS-Times of Grace ★★★ (2014-10-08 23:33:59)
前作で聴き手の精神を徹底的なまでに破壊し、瀕死寸前にまで陥らせた彼らであるが、今作において遂にライフポイントをゼロに至らしめてしまった。
破壊され、荒んだ心を癒すかの様な①で始まり、タイトル通り「優美なる時代」を味わえるかと思いきや一転、
②の鬼の様に精神を跡形も無く磨り潰す刻みリフからは純然たる荒廃世界が拡がってゆくのである。
爆ぜたくとも爆ぜる事の出来ない燻る火のような禁欲的サウンドであり、良い意味でタイトル詐欺です。
またストリングス等による美しい旋律も前作同様あるのだが、余りにも儚く、逆に荒んだ世界を浮き彫りにしている様に思える。
前作とは違って10分超の曲が無く、少しコンパクトになった作品ではあるが、物足りなさは無い。
前作で巧みに使われた反復による精神浸食が減り、リフレインが単に冗長に終わっている部分もあって、前作には個人的に少し及
…続き
NEVERMORE-Dead Heart in a Dead World ★ (2015-02-27 22:43:55)
個人的に叙情パートを中心に多少だれる所もあるのは気になったが、
華々しさはないものの、ダークで美しい叙情性と正確無比なギターによる圧倒的なへヴィネスが共にハイレヴェルである。
へヴィネスに関しては、ただ心地良いだけでなく、ガリガリとした擬音が相応しいグル―ヴ、疾走と絡めた薙ぎ倒す様な感じ等、様々な手法で飽きさせない。
スラッシュやプログレ等、様々なジャンルの良い所をミックスした独自のメタルで魅せる良いアルバムである。
おすすめ…Narcosynthesis
MyPage