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ヤングラジオさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 101-150
KAMELOT-Haven
HELLOWEEN-My God-Given Right-Living on the Edge
HELLOWEEN-My God-Given Right-Claws
BREAKING BENJAMIN-Dark Before Dawn
HELLOWEEN-My God-Given Right-Creatures in Heaven
HELLOWEEN-My God-Given Right
ULTRA-VIOLENCE-Deflect the Flow
CAIN'S OFFERING-Stormcrow
Black Veil Brides-Wretched and Divine: The Story of the Wild Ones
HARDCORE SUPERSTAR-Dreamin' in a Casket
THREE DAYS GRACE-Human
MEGADETH
IMPELLITTERI-Venom
EUROPE-Secret Society
CHICAGO-Twenty 1
ADELITAS WAY-Adelitas Way
ALL THAT REMAINS-The Order of Things
TRIVIUM-Vengeance Falls
PAPA ROACH-F.E.A.R.-Hope for the Hopeless
PAPA ROACH-F.E.A.R.
BLIND GUARDIAN-Beyond the Red Mirror
BLIND GUARDIAN
MORS PRINCIPIUM EST-Dawn of the 5th Era
SEBASTIAN BACH-Give 'Em Hell
ANGRA-Secret Garden
NICKELBACK-No Fixed Address
UNEARTH-Darkness in the Light
AT THE GATES-At War With Reality
GRAND DESIGN-Thrill of the Night
モーニング娘。
SLIPKNOT-All Hope Is Gone
SLASH FEATURING MYLES KENNEDY AND THE CONSPIRATORS-World on Fire
SLIPKNOT-.5: The Gray Chapter
MR. BIG-…The Stories We Could Tell
RIOT V-Unleash the Fire
GODSMACK-1000hp
JUDAS PRIEST-Redeemer of Souls
IN FLAMES-Siren Charms
Hone Your Sense-Absolute Senses
ACCEPT-Stalingrad
WOVENWAR-Wovenwar
UNISONIC-Light of Dawn
ILL NINO-Till Death, La Familia
JUDAS PRIEST-Nostradamus
TESLA-Simplicity
IN FLAMES-Clayman
AS I LAY DYING
IN FLAMES-Sounds of a Playground Fading
ARCH ENEMY-War Eternal
RUBICON CROSS-Rubicon Cross
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発言している4曲を連続再生 - Youtube



KAMELOT-Haven ★★★ (2015-07-07 19:12:32)

彼らの作品は何枚か持ってはいるけれど、質の高さは認めるものの、プログレ色が強く聞く時に集中力を要するため、どうしても何度も繰り返して聞く機会があまりなかった。
久しぶりに彼らの作品を購入したのにも特別な理由はないけれど、結構良い作品だと感じた。

僕の感覚では、良い意味でもっと分かりにくくてシンフォニック色が強い印象だったけど、この作品に関して言えば、簡潔にまとめられていて単純に聞きやすくなっていると感じた。
世間には、もっとシンフォニック色が強いバンドやプログレッシブ色が強いバンド、またはドラマティックなバンドはたくさん居るかも知れない。
だけど、それらを絶妙なバランス感覚で演奏できるバンドは少ないハズである。

こんなバンドだったけ.....勿論良い意味でだけど、なんか昔の作品も聞きたくなった。
聞きやすくなる......この現象をあま
…続き

HELLOWEEN-My God-Given Right-Living on the Edge ★★★ (2015-07-06 21:04:45)

近作ではキーポイントになっている、マーカスのこの曲も実にいい。
⑪に収録されていなければ、もっと目立ったと思うけど、後半の畳み掛ける展開には必要不可欠であり、この後半こそがこのバンドの底力を証明しているように感じる。
前半のアンディの器用さと⑧~の全員のソングライティング力、これは他のバンドでは味わえないね、ホントに。

HELLOWEEN-My God-Given Right-Claws ★★★ (2015-07-06 16:11:18)

この曲も、この作品において重要な気がする。
結局、この作品におけるキーパーソンはヴァイキーである。

⑨と⑫、特にこの2曲が後半に控えているという構成が、前半のある意味ポップ過ぎる展開を上手く引き締めているように思う。
誰でもキーパーソンになれる今の彼らは、結構凄い集団だと思う。

BREAKING BENJAMIN-Dark Before Dawn ★★★ (2015-07-05 07:43:35)

活動休止期間があったにも関わらず、ビルボードでは初登場No.1である。
約6年振りとなった新作だけど、中身は何も変わっていなくて、安定した内容に仕上がっている。
この路線では圧倒的な支持があるバンドだけど、時代も変わりトレンドではなくなっている現状でも、同じような路線のバンドが苦戦する中、このバンドの支持率の高さと楽曲のレベルの高さを証明する結果となっている。

このサウンドは、やっぱり貴重だね。
ベンジャミンさえいればバンドは存続する。
それが良いのか悪いのか分からないけど、DISTURBED同様、嬉しいバンドの復帰である。

HELLOWEEN-My God-Given Right-Creatures in Heaven ★★★ (2015-06-28 08:15:16)

ここ数作品では、マーカスの楽曲がキーポイントになっていたけど、この新作ではアンディとヴァイキーの楽曲が、その役割を果たしている。
その中でも、この曲が9曲目に収録されている事によって、このアルバムをギュッと引き締めている。
③~⑦のアンディ節炸裂のポップな側面、⑨~⑬の硬派な側面、キャッチーではあるけど単純ではない、今のHELLOWEENの魅力が、わかりやすく表現されている。

勿論、このアルバムのベストトラックである。

HELLOWEEN-My God-Given Right ★★★ (2015-06-06 22:16:14)

世間での評価が高い前作との相違点を探って見れば、この新作の核心に近づける気がする。
勿論、共通点もあるけど、一体、どこが違うのか。

アルバムの統一性という点では、この新作の方が上だし、まとまりに関しても上のような気がする。
1曲1曲のインパクトという点では、前作には劣るけど、だからといって楽曲自体の出来は決して負けていない所が、何と言っても凄い所である。
地味というとマイナスに感じる人も居るだろうけど、実は敢えて抑えている部分もあって、ダイナミックさをある意味犠牲にしながらも、「らしさの再発見」と言うか、自分たちの魅力を未だに見つけようとしている点は、バンド自身のやる気の成せる技である気がする。

僕はアルバムをランダムで聞くのがあまり好きでないけど、この曲順と構成はよく練られていると思う。
シングルの寄せ集めではなく、アルバム一枚全体で
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ULTRA-VIOLENCE-Deflect the Flow ★★ (2015-05-26 21:20:42)

こういったバンドをどう呼んだら最適なのか分からないけど、ニュー・ウェイヴ・オブ・スラッシュ・メタルの一派であることは間違いない。
ここ数年、ヨーロッパから出てくる、この手の若手スラッシュ・バンドのアルバムは平均値が高く、僕は好きで意外に持っているんだけど、あまり発言はしていない。

彼らは、この2ndで日本デヴューを果たしているんだけど、B!誌における評価はあまり高くない。
確かに1曲の中に2、3曲分のアイデアが詰め込まれているというコメントには僕も同感で、そこにキャッチーさが感じられれば、それは逆にプラスポイントになるハズなんだけど、残念ながら楽曲の輪郭がボケてしまっていて、すんなり耳に入って来ない点はマイナスに感じてしまう。
だけど、これをコンパクトにしてすっきりし過ぎると、そこら辺のバンドと同じになってしまうので、個人的にはこの路線でもいいので、展開に
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CAIN'S OFFERING-Stormcrow ★★★ (2015-05-07 19:49:23)

前作から、約5年半振りの新作である。
僕は前作を突出した楽曲は無いものの、コティペルトのVo.を生かした良盤であると発言しているけど、
その考えは今も変わっていない。
この新作、分かりやすく言えばSTRATOVARIUS+SONATA ARCTICAになっており、前作とは異なりファンが容易に想像できるサウンドへと変貌している。
前作は、その色が薄いのが逆に新鮮味を与えていたと思うけど、今作はもろそのままといった感じである。

こうなってくると、楽曲にどのくらい魅力があるのかが大事になってくると思うけど、良い意味で大仰さが増してメリハリもはっきりしていて、単純に一回りスケールアップした感じになっている。  
楽曲によっては、もろSTRATOVARIUSになっていて、一体誰の作品を聞いているのか錯覚してしまう程である。
ただ、もう少しだけキャッ
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Black Veil Brides-Wretched and Divine: The Story of the Wild Ones ★★ (2015-04-26 15:37:21)

今現在、ここ日本での人気がどれくらいあるのか全く掴めないBVBの3rdである。
特殊なビジュアルでデヴューを果たし、それが一体得をしていたのか損をしていたのかさえも分かりづらかったけど、やっている音楽はアメリカのバンドらしく、ゴッタ煮ではありながらもスケールのでかいアリーナ・ロックである。
AVENGED SEVENFOLDとの共通点も多く、またいかにもアメリカという印象が強く、楽曲自体にも適度なキャッチーさはあるので、もっと人気が出てもいい気が単純にする。

こういったバンドでさえイマイチ盛り上がれないという、今の日本のHR/HMシーンの停滞はなんか歯がゆいけど、今現在のアメリカン・ハードロックが好きな人には十分合格点の出来ではないだろうか。
もう一つ、楽曲が上の段階に行けば尚いいんだけど、マイナー・チェンジを繰り返しながらも早いペースで新作を出すというや
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HARDCORE SUPERSTAR-Dreamin' in a Casket ★★ (2015-04-21 18:02:51)

こういったバンドが、いまいち日本でブレイク出来ていない原因は幾つか考えられるけど、例えばバンドの紹介の仕方にもちょっと工夫が必要な気がする。
80年代的と言えば、確かにそんな感じなんだけど、僕なんかはSweden出身のR&Rバンドというと音を聞かずとも、やっぱり本家アメリカのバンドには敵わないという印象になってしまって、しかもあの80年代バンド達と比較すると、空気感が違っているという印象で、積極的に手を出しづらい感じになってしまう。

彼らの作品は、数枚しか持っていないけど、この作品なんかはその中でも一番好きかも知れない。
サウンドプロダクションも良好であり、楽曲には躍動感があり、アメリカのバンドには出せない味がある。
ありそうでないというか、楽曲が単純に流れないという点が、こういったアメリカ以外のバンドの強みである気がする。
楽曲におけるキャッチーさ
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THREE DAYS GRACE-Human ★★ (2015-04-02 17:59:33)

約2年半振りの新作、通算5枚目である。
Vo.がアダム・ゴンティアからマット・ウォルストにチェンジしているけど、彼らにあまり興味が無い人が聴けば、楽曲によっては気が付かないかも知れないというぐらいに似ている。
まあ元々似ている部分もあるけど、寄せている部分も多く、それはライブを観ると分かりやすいかも知れない。

楽曲そのものの出来は総じて良く、アダムに思い入れがある自分が聞いても印象は決して悪くない。
また、コンテンポラリー色が強化され、一枚のアルバムとしてはここ2作品よりも統一性がある作風に仕上がっている。
しかし、当然マイナスに感じる部分もある。
僕は実験的な部分もこのバンドの場合嫌いではなかったので、その部分が無くなっているのは少し寂しい。
恐らくそういった部分を彼が担っていたと僕は思うので、それは仕方がない事なのかも知れない。
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MEGADETH ★★ (2015-03-29 07:54:04)

昨年、ショーンとクリスの脱退が発表されたけど、彼らが関わった3作品の出来そのものは、そんなに悪くないと僕は思っている。
だけど、相性という視点から捉えれば、メガデス言い換えればデイブ・ムステインという男とはあまり良くないと思っていた。
それは、彼らの実力が足りないとかそういう事ではなく、もっと大胆さがあってもいいというか、我を通すというか、まあデイブの意見もかなりありそうだけど、自分がメガデスというバンドの歴史を変えていくというぐらいの、意気込みを見せてもらいたかったという気がする。
メガデスはデイブのバンドだから......と言ってしまえばそれまでだけど、その限られた範囲の中でも、もっと大胆に挑戦してもらいたかったという気がする。

あと、ソングライターでもありプロデューサーでもあるジョニー・Kとの相性も微妙で、個人的には好きな人なんだけど、また彼が関わっ
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IMPELLITTERI-Venom ★★ (2015-03-12 20:58:50)

前作から、約6年振りの新作である。
僕は、前作を意欲作であり力作だと思っている。
ダイナミックなプロダクションを含め、サウンドには躍動感があり、そこはかなり気に入っていた。

結論から言えば、この新作、僕は結構好きである。
彼らは、元々狭いフィールドの中で戦っているバンドであり、その中でも疑似バンド達を圧倒できる力があるのだから、もっと開き直って焦点を絞れば良い作品が出来ると思っていたけど、この作品ある意味名作である「Screaming Symphony」と同じ香りがする。
前作から一転、幅を狭めてきた感覚が強く、過去の楽曲のフレーズも多く登場し、それは嬉しい誤算でもある。

そうはいっても、ハードルは上げ過ぎないで欲しい。
少なくとも「Screaming Symphony」から、もう20年が経とうとしているのである。
今やれる
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EUROPE-Secret Society (2015-03-10 22:19:58)

この作品久しぶりに聞いたけど、僕の感想は以前と全く変わらなかった。
僕が良いと思ったのは④⑤⑧であり、恐らくそれも発売当時と変わっていない。
この3曲に共通するのは、メロディの豊富さでありそれは同時にキャッチーさにも繋がる要素でもある。

僕は再結成後の彼らに、「THE FINAL COUNTDOWN」の再現を求めている訳でもないし、
4thや5thの再現を求めている訳でもない。
ましてや、モダンさやダークさを頭から否定している訳でもない。
さっき言った④⑤⑧の3曲でさえ、モダンさはあるし、こうあって欲しいという曲の流れにはなっていない。

再結成後の作品には、一枚のアルバムとしての統一感が無いし、言い換えれば曲を煮詰めていない、又は敢えて煮詰めない事からくる散漫さが目立つのである。
ラフさを大事にしたいのか、あの昔の苦労をした
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CHICAGO-Twenty 1 ★★ (2015-03-04 22:46:27)

当時を思い出せば、このアルバムなんかはあまりヒットはしなかったけど、「19」同様何度となく繰り返し聞いていた記憶がある。
楽曲の出来に多少バラツキはあるものの、僕は彼らの作品の中でもトップ3に入るぐらい好きである。
とにかくこの頃は、FM雑誌等でチャートを見るのが楽しみで、CD店にいくのも楽しくて仕方なかった。
個人的なベスト・トラックは、①②⑤⑦等。
中でも②が一番かな。

ADELITAS WAY-Adelitas Way ★★ (2015-02-28 20:18:38)

こういった知名度があまり高くない、オルタナティヴ・メタルに分類されるバンドというのは、日本では一体どういった層の人に支持があるのだろうか。
例えばこのバンドの場合、CDを聞くという範囲なら、SHINEDOWNやDAUGHTRY等のファン、産業ロックが好きな人、又は広義的にアメリカン・ロックが好きな人には訴えかけるものがあると思うけど、それをどういった形で紹介することが出来るのかを考えた時、どのメディアでも中心になれないこういったバンドは、必然的に苦戦を強いられる事になる。
勿論、ライブ等において発揮される確実な実力があれば話は別だけど、極端な言い方をすれば、楽曲だけがいいバンドというのは、今の時代でも十分魅力的なんだけど、日本の場合難しい立場となる。

このアルバムなんかは、有能なソングライターが関わっている事もあって、おとなしい作風ながら良く出来ている。

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ALL THAT REMAINS-The Order of Things ★★ (2015-02-27 18:36:55)

僕は前作を高く評価したけど、この新作もその流れを汲む内容に仕上がっている。
そもそも、ポップさを増すことの何が悪いというのか.....クリーンVo.の増大や楽曲にキャッチーさが増した事によって、新たな魅力が加わり、他のバンドとの差別化が明確になった。
恐らく、3rdにあたる「Fall Of Ideals」が一番メタルコアとしてのカッコ良さが出ていて、一般のHR/HMファンには受けがいいと思うけど、それとはまた違った良さが生まれている。
勿論、それらの要素も残ってはいるけど、よりメロディを前面に出した楽曲には新鮮さがある。

僕は、「Over Come」と「For We Are~」の出来はイマイチと感じていて、このバンドもここまでか......と正直思っていたんだけど、前作、そしてこの新作で見事に復活した気がする。
やっぱり楽曲には、キャッチーさが必要だ
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TRIVIUM-Vengeance Falls ★★★ (2015-02-15 21:08:35)

僕は予想していたけど、従来のコアなファンの方からは比較的否の意見が多かった。
今現在、音楽性を変える.....事に関しては、相当なリスクを抱える事になる。
それは、ある意味ファンを裏切る行為になるからである。
ただでさえCDは売れない。
興行中心の今現在、そんなリスクを冒してまで........冒険できるバンドは少ないし、その実力もないというのが現状である。

意識的、無意識そのどちらでも構わないけど、安全策で守りに入る事を良しとしているバンドが、実は圧倒的に多い。
それは、致し方のない事ではあるけれど、それでも彼らのように変化やリスクを恐れずチャレンジし続けているバンドもいる。
僕はこの作品大好きだけど、彼らがこの方向性で今後ずっと進んでもらいたいなんて、これぽっちも思わない。
この作品が、彼らにとってのゴールでもないし、歴史を振り
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PAPA ROACH-F.E.A.R.-Hope for the Hopeless ★★ (2015-02-09 20:48:37)

ボーナストラック.....を聞いていると、特にアメリカ人と日本人の感覚の違いを強く感じる。
ボーナス扱いにするのには、いろいろな理由があると思うけど、その一つとして本編に合わないからというものがあって、例えその出来が良かろうが本編から外される事がある。
多分、2曲とも色が少し違うので、外されたのかも知れない。
ボーナス扱いにはなっているけれど、2曲とも僕は好きである。

またボーナスの出来で、そのバンドの隠れたソングライティング力を見極める事が出来るので、案外貴重である。

PAPA ROACH-F.E.A.R. ★★★ (2015-02-05 19:42:51)

彼らの音楽性の特徴の一つに、時流や流行りの要素を取り入れるというものがある。
比較的地味なポジションの作品にも、それはやっぱり組み込まれていたりする。
その配分は実に巧みで、らしさを失わず、あくまでもアクセントという位置づけであり、基本の軸がブレない所がなんと言っても凄い。
仕掛けてくるという感覚を常に感じるのは、その為かも知れない。

2年3ヶ月振りの新作は、僕の予想を見事に裏切り、前作の延長線上の内容に仕上がっている。
前作の楽曲を一つずつ凝縮し密度を高めれば、この新作になるといった感じで、ほぼ何も変わっていない。
シリアスさや哀愁感を強く感じた前作同様、この新作に流れる空気感には何とも言えないものがある。

それにしても、前作同様一枚のアルバムとしての完成度は圧巻である。
まとまり過ぎていなかった所が逆に良かった前作、密度
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BLIND GUARDIAN-Beyond the Red Mirror (2015-01-31 21:16:24)

これを、どう解釈すればいいのだろうか、心は複雑である......。
個人的に非常に楽しみにしていた待望の新作は、その評価に悩む内容に仕上がっている。

サウンドから言えば、楽曲にフックが乏しく平坦な印象が最後まで続いてしまう。
オーケストラやクワイアを大胆に起用した事が裏目に出ていて、ギターやドラムまたはVo.等の本来攻撃的に前面に出ていて欲しいという、彼らに期待するものがことごとく裏切られ、キャッチーさが少なく変化に乏しい楽曲が続くことで、退屈な印象を増長させている感じがする。

この作品を聞いて僕が先ず感じたのは、誰か第三者的意見を言える者がいなかったのかという疑問である。
どんなに中身の濃い内容であろうが、立派なコンセプト・アルバムであろうが、これではその魅力が半減してしてしまっている。
この内容が故に起こった現象なのか、それとも従来
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BLIND GUARDIAN (2015-01-26 18:43:26)

こういった突き詰めていく事によって音楽を創造するタイプのバンドというのは、キャリアが長くなってくると、どうしてもいろいろとこねくり回し過ぎて難解な作風になる事が多い。
ファンとしては、あの全盛期の比較的シンプルな作風を期待したとしても、アーティストにとってそれは成長というよりも停滞や後退を意味する事になるわけで、これが簡単な問題ではない事を僕はこれまでさまざまなアーティストによって嫌と言うほど味わってきた気がする。
自分たちのやりたい事を封印して、ファンが期待するものを作る事が本当に良い事なのかどうかに関しても、受け取り方は人それぞれであって、やっぱりそれもバランス感覚が重要な気がする。

前作から約4年半振りとなる新作が発売されるけど、それが難しくなりすぎていない事を願うばかりである。
情報を全く入れていないので予想は難しいけど、前作が良かっただけに期待感
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MORS PRINCIPIUM EST-Dawn of the 5th Era ★★ (2015-01-04 07:05:19)

メンバーが多少入れ替わろうが音楽性もほとんど変わらず、しかも安定したレベルをキープするという、そういう意味ではもっと評価されてもいいバンドの代表格である。
この手のクラスで所謂、典型的なメロディック・デスをやっているバンドは現状皆無なので、結構貴重な存在感である。
ちなみに僕は、昨年のベスト・アルバムの10枚に選出している。

贅沢な注文を言えば、もう一つ楽曲に磨きがかかれば、個性も出るし一皮むけると思うんだけど、やっぱりそれは贅沢すぎるかなという気がする。
このバンドの強みは、アルバムの統一感にあり、故におやっと思うような楽曲が無い所にある。

安定感と統一感.......これはもっと評価されてもいいと僕は思う。

SEBASTIAN BACH-Give 'Em Hell ★★★ (2014-12-30 18:46:04)

結局、僕が選んだ2014年のベスト・アルバムはこの作品である。
楽曲の完成度、アルバムの統一感も申し分なく、古き良き時代を感じさせながらもモダンさも忘れていない、そのバランス感覚も僕の中では圧倒的No.1であった。
こういった比較的ポップでノーマルなHR/HM作品を、ベスト・アルバムに選んだのもかなり久しぶりな気がする。

バズの発言には昔から考えさせられるものが多く、その単刀直入さはちっとも変っていない。
わがままであり問題行動も多かったけど、こういった人はやっぱり貴重であると思った。

ANGRA-Secret Garden ★★ (2014-12-22 21:40:56)

もう昔の典型的なアングラらしさというものは、結果として存在しないレベルになっている。
そのらしさという要素が希薄になったからという理由だけではないと思うけど、あのバンドにもあのバンドにも似ている要素が強調されていて、そこが妙に引っかかる。
また1曲1曲は、リフしかりメロディラインしかり仕掛けも多く、やたら展開が多い構成になっている。
でも楽曲自体の出来は決して悪くなく、過去のアングラらしさに拘らなければ、聴き応えは十分ある。

しかし、問題点もある。
確かに1曲1曲を単体で聴けば悪くはないけれど、アルバムの流れで聞くと、どうしても散漫な印象が残ってしまう。
これは統一性の無さから生まれるものであり、せっかくドラマティックな楽曲が多く収録されているのに、それが印象として残りづらくなっている点はかなり勿体ない気がする。

こういう作風にな
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NICKELBACK-No Fixed Address (2014-12-08 15:02:59)

音楽性を全く変えないバンド......GODSMACKの新作の所でも書いたけど、それを自分達がどれだけ意識しているのか分からないけど、このバンドも例に漏れず何も変わっていない。
所謂ポスト・グランジにジャンル分けされるバンドにもこの傾向が強いけど、楽曲の出来が落ちない限りに置いては、僕はずっと好意的に受け止めてきた。

1曲1曲のインパクトについては、バンドの歴史が長くなれば当然薄れてくる。
音楽性が変わっていないのに、常にインパクトを残すのは無理な話でもある。

僕はこういったバンドの新作を聞く時、自分なりのチェックポイントがある。
それに当てはめると、この新作僕の評価はあまり高くない。
もしこれを無名の新人が出したとしたら評価は変わってくるけど、敢えて言うならば中盤の出来が少し弱いのといつものダイナミックな音作りで弱さをごまかしているよ
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UNEARTH-Darkness in the Light ★★ (2014-12-02 18:47:08)

ジャンル的にはメタルコアに属するバンドではあるけど、実は作品毎にそのカラーは違っていたりする。
メタルコアという言葉を聞いて想像するサウンドで言えば、この作品が一番その形に近いのかも知れない。
As I Lay Dyingとの共通点で言えば、メロディーの比重が多い事やそのジャンル以外の人にもアピールできるHM/HRとしての普遍的な魅力の高さに、表現できるのかも知れない。
メタルコアと聞くと敬遠しがちな人も多いと思うけど、まあそこら辺の新人バンドには出せないレベルの高さや安定感は、もっと評価されてもいい気がする。

新作ではガラッと変わり、ゴリゴリ感むき出しのサウンドになっているけれど、それもまたこのバンドらしいと僕は思う。

AT THE GATES-At War With Reality ★★ (2014-12-01 21:17:26)

B!誌のレヴューで政則氏が、メロディック・デス・メタルの現在進行形の姿と書いていたけど、なるほどなと思った。
更に付け加えるとすれば、AT THE GATESというバンドの現在進行形でもあるのではないか、とも思った。
メンバー自身がどのくらい意識して作ったのか分からないけど、もしバンドがずっと存続していて2014年にアルバムを出したとしたら、きっとこういった作品になったのではないかという視点から書かれたような内容である。

全体としても、前作にあった典型的なイエテポリスタイルのメロディック・デス色は薄く、どちらかと言えばモダンなデスラッシュ路線であり、普通のモダンなHM/HRとも言えなくもない。
また、判りやすさや即効性があまり無い分、聴き手には集中力が必要であり、全体を捉えるのが難しい作品でもある。

個人的にはバンドの真面目さが生んだ力作であ
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GRAND DESIGN-Thrill of the Night ★★ (2014-11-30 18:39:53)

全く期待もせず聞いたためか、良い意味で今年最も裏切られた作品になった。
DEF LEPPARDに似たバンドという予備知識は持ってはいたけれど、1stも2ndも購入していないし、実は一曲も聞いたことがなかった。

僕は②のインパクトが強かったのでこの1曲の為に購入したけど、これが案外良い出来なのである。
確かにDEF LEPPARDに似ている部分は多い。
楽曲によっては、あのバンドにも似ていると正直感じる。
また、人によっては、あれもこれもパクリじゃないかと感じるかも知れない。

だけど、楽曲の平均的な出来が良く、そういったマイナス的な要素を打ち消す魅力がある。
よくあるタイプとも言えなくもないし、個性的とはあまり言えないけれど、スルーするにはもったいない出来だと僕は思う。

個人的には、②③が特に好きである。
数年後
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モーニング娘。 (2014-11-11 21:52:51)

僕はアイドル系の音楽は普段ほとんど聞かないんだけど、人気の復活の要因が知りたくてちょっと聞いてみた。
モー娘。ファンでなければ、今のメンバーの名前すら知らない人がほとんどである気がする。
勿論、僕も知らない。
だけど、パフォーマンス力や歌の説得力から見れば、今の人気は十分納得できる気がした。
昔のヒット曲を今のメンバーで聞いた方が、歌そのものに強さがあって、昔とは違った魅力がある。
もしかしたら、歌手としての力は今の方が断然あるのではないだろうか......。

やっぱり、何か理由がないとこういう現象にはならない事をあらためて感じた気がする。
歌の路線的には、「シャボン玉」みたいな楽曲を聞いてみたい気がする。

SLIPKNOT-All Hope Is Gone ★★★ (2014-11-10 20:42:47)

個人的な感想で言えば、3rdアルバムは消化不良的な感じがして、楽曲的にも難解なものが多く印象に残るものが少なかった。
メンバー自身がどう語ろうが、個人的にはこの4thで彼らに対する興味が持ち直した感があった。

僕は最近のSTONE SOURの音楽性が気に入っているので、そういう感想になるのかも知れないけど、オルタナ・メタル感が増した所も、キャッチーな要素が増えた所も好意的に受け止めている。
彼らの場合、時流に流されている感は全くしないものの、自然にその要素は組み込まれているように思う。
結局、音楽性に多少の変化はあるものの、バンドの本質的な部分にはあまり変化は無いように思う。
作品毎のカラーと言う意味では、彼らの場合どの作品も違う訳で、そういった努力や姿勢がもっと評価されてもいい気がする。

新作も出たけど、僕は同じくらいこの作品が好きで
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SLASH FEATURING MYLES KENNEDY AND THE CONSPIRATORS-World on Fire ★★★ (2014-10-23 16:09:49)

本国アメリカのラジオ局でのオンエアも好調で、特に今の若者にも支持があるという点が先ず凄い。
過去の人ではなく、未だに現役感バリバリの活躍度は、何とも頼もしい。

僕は前作を高く評価してるけど、この新作はそれを2回りぐらい上回る出来である。
とにかく楽曲はキャッチーであり、Slashのコンポーザーとしての実力の高さを証明する力作に仕上がっている。
それにしても、収録曲の中にはリズムやテンポを少し変えてアレンジに多少拘れば、GUNSやVRの楽曲と比較しても全く引けをとらない曲もあり、やっぱりSlashは凄いと言わざるを得ない実力の持ち主である事に気が付く。
その中でも、ソングライターとしての実力がまだまだ健在であり、今の若いバンドと比較しても決して古臭く感じないそのセンスに脱帽である。

とにかく楽曲の出来がいい。
曲作りの上手い人って、
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SLIPKNOT-.5: The Gray Chapter ★★★ (2014-10-22 06:56:48)

1st~最新作に至るまで作品の変遷で言えば、彼らの場合理にかなっていると僕は思う。
1stや2ndの音楽性の維持に関しては、例えどんなバンドであっても難しいのではないだろうか。
僕はそれを終着点とか限界点という言葉で表現するけど、同じ路線でそれ以上の作品を作るのが難しいと言える程の限界を極めてしまうと、違った角度から攻めるという方法論しか残らないのである。

この新作、確かに過去の集大成的な作品になっていると思う。
1st~4thまでの要素がしっかり入っているし、それでいてサウンド的に言えば前作からの流れの上に成り立っている。
楽曲的に言えば、メインとなるソングライターが変わってきている事もあり、初期と言うより最近の彼らの方に近い。
だけど、意識的に初期の雰囲気を取り戻そうとしているのは明確で、だからこそ作品に凄味があり威圧感がある。
よく
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MR. BIG-…The Stories We Could Tell ★★ (2014-10-04 20:32:06)

それを職業としているライターやスタッフの方には、本音を書けない事情というものがある。
インターネット等の普及もあり、今となってはその辺りは十分理解されているとは思うけど、レヴューにしたって点数なんかよりコメントの方が大事であって、更に言えば行間を読むという作業も、実は重要であったりする。
僕はアルバムのレヴューをする時、情報等はあまり入れず、出来るだけ加点方式で考えるようにしている。
これを減点方式で考えてしまうと、あれもこれも気になるし、周りの情報にかなり影響を受けてしまう。
僕はもう結構な年数HR/HMを聞いているので、その前後の流れなんかは自然に頭に入っているので、ライナーノーツやインタビュー等の情報は、あまり参考にしない。
そうは言っても、人によっては鋭い考え方をもっていたり、冷静に客観的に分析していたりもするので、人間性を知る手段には利用しているか
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RIOT V-Unleash the Fire ★★★ (2014-09-22 17:27:22)

このRIOTに関しては、僕の先輩でもあり友人に熱狂的ファンがいる。
今はHR/HMをほとんど聞いていないにも係わらず、KISSやこのRIOT、NIGHTRANGER等、一部のバンドだけは未だに追っかけている。
今でも彼らに、そんな魅力があるんだろうか.......僕は、ふと考える事もあった。
例えば、上記の3バンドにしたって僕は好きだけど、それ以上に好きなバンドが僕の場合たくさん居る。
だけど、それはきっと当時のインパクトが強く、それでいてバンド自身にまだまだ魅力がある証拠なのだろう。

この新作、確かに「Thundersteel」路線であり、①②⑥等狙ったとしか思えない展開の曲も多く、僕も大好きである。
マーク・リアリが亡くなり、トニー・ムーアも居なくなり、ボビー・ジャーゾンベクも居ない。
メイン・パーソンが不在になりながら、この完成度は
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GODSMACK-1000hp ★★ (2014-09-20 16:16:16)

前作も4年振り、そしてこの新作も実に4年振りである。
もう、ここ数作品に関しては特別に何の変化も無いので、この手にあまり興味が無い人が聴けば、全部同じでつまらないという感想が聞こえそうだけど、この手が好きな自分にとっては、相変わらず曲作りが上手いなあ~と感じてしまう新作である。

あえて路線も変えていないだろうし、もうこの手のバンドは逆に開き直っている感じもする。
全く路線を変えないのは、不器用なのか戦略なのか余程の自信があるのか真相は分からないけど、楽曲のクオリティーとしては全く落ちていないので、ソングライティングに関しては力があるバンドだと思う。

それにしても、安定感は抜群である。
それなら、もっとコンスタントに新作を出してくれてもいいのになあ~。
ちょっとひねった感じがある⑥~⑧が、個人的には好きである。
ファンなら、迷うこと
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JUDAS PRIEST-Redeemer of Souls ★★ (2014-09-15 18:22:28)

全く個人的な意見で言えば、僕の「Angel~」に対する高い評価というのは、ロブが復帰して最初のアルバムという事で、各楽曲に対する個別の評価の高さというよりも、アルバムの作風が今後の方向性を示していて、それがもう一度本線に戻るという意味合いをかなり含んでいて、それに対する高評価となった。

バンド自身が自分達をどう捉えてどう考えているのか、というのは僕にとってはすごく大事で、だからこそ「らしさ」というものに強いこだわりがある。
でも、その「らしさ」の基準は人によって違うわけだから、僕と正反対の意見があっても全く構わない。
そもそも僕は、他の人に同意を求めて書いている訳でもないし、そのアーティストなり作品なりが好きであるから書いているだけであり、だからこそ時には厳しい表現になる。

このアルバムを聞いて「買って損した.....」という感覚は、全く湧かなかっ
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IN FLAMES-Siren Charms ★★ (2014-09-11 14:54:48)

IN FLAMESの作品に、突然変異は存在しない。
前作から、約3年ぶりの新作も、これまで彼らが培ってきたらしさの上に存在する内容に仕上がっている。

イェスパー在籍時の集大成は、「Come Clarity」だと思うけど、次作「A Sense Of Purpose」には、まだイェスパーの香りが存在していた。しかし、楽曲を個別に見ていけば、明らかに変化の兆候はあった。
でも、それが例えイェスパーの貢献度の低さからくるものだったとしても、楽曲を総合的に練り上げる事で、リフや楽曲の弱さを上手くカバー出来ていたように思う。
そして、前作「Sounds Of A Playground Feding」では、イェスパーの不在が心配されたけど、彼らの総合力の高さを改めて示した作品になった。
確かに、「Reroute To Remain」から顕著だった、ファストでありキ
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Hone Your Sense-Absolute Senses ★★★ (2014-08-22 15:51:34)

THOUSAND EYES同様、日本発という言葉を意識しないで済むバンドの待望の1stアルバムである。
メタルコアに属しながらも、メロディック・デスでもあり、普遍的なメタルでもあり、その他のジャンルも同時に巻き込んでくる、ミクスチャー的要素が隠し味的に含まれる音楽性である。
もうこの手のメタルコアを聞いて、個人的にはあまり魅かれる事はないんだけど、話題性もあり日本発のバンドがどこまでやれるのかに興味があって購入したけど、これがなかなか良かったりする。
日本発のバンドにありがちな迫力不足という感じが無く、とにかく楽曲が良く出来ていて、単純に流れないようフックを多めに仕込んだサウンドに仕上がっている。
全体としても、楽曲が総じてキャッチーなので、この手のジャンルにあまり興味がない人にも、何かしらアピールできる魅力がある。
今はメタルコアのファンが多いと思うけど、
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ACCEPT-Stalingrad ★★★ (2014-08-16 12:02:52)

前作との比較で言えば、キャッチーさが増大し、整合性も高くなった印象が強い復活第2作である。
正統派でありながらも、楽曲はポップだし、ギターソロも豊富で非常に聴きやすい内容に仕上がっている。
らしさという点においても、昔からのファンを納得させる展開が多く、楽曲はとにかくキャッチーである。
ファンが、彼らに期待するものが多く詰め込まれているという点でも、ある意味理想型の一つである。

僕は、この年のベストアルバム10枚の内の一つに選んでいる。
特に変わった事をしなくても、名作は生まれるのである。

WOVENWAR-Wovenwar (2014-08-12 17:53:02)

AS I LAY DYINGのメンバーによる新バンドという紹介が適切なのか分からないけど、どちらにせよ、ティムの逮捕の件によって、活動停止を余儀なくされたメンバーが創めたバンドのデビュー作である。
ちなみに、Vo.はOH,SLEEPERのシェーン・ブレイである。

AS I LAY DYINGの場合、やっぱりティムの存在感が大きく、バンドの顔でもあり中心人物であった訳だから、音楽性はそのままに似たようなVo.を探して.....という発想にならなかったのかも知れない。
または、この際だから、ちょっと違う音楽性にしようかと思ったのか、はたまたシェーンを迎えたから結果的にこうなったのか、その真意が分からないので、これをどう捉えたらいいのか正直難しい。
意外に音楽性自体には大きな変更点は無いのかも知れないけど、Vo.の質感の違いがサウンドの印象を大きく変えてしまって
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UNISONIC-Light of Dawn ★★★ (2014-08-07 15:28:15)

まだまだ、キスクのVo.を生かす為のプロジェクト的な感覚が強い、UNISONICの2ndである。
過大な期待感を抱かず、あくまでも楽曲志向で捉えるなら、帰ってきたクーカイさん同様、良く出来た作品だと僕も思います。
総じて楽曲のレベルは平均値を越えており、1stとの単純比較においても、レベルアップした部分は多いと思う。
特に、ある意味狙ったような路線でもあり、そういった楽曲が続く前半は、このバンドに期待するものが多く詰まっている感じがする。

だけど、個人的な感覚で言えば、個人的ベストトラックである⑦や⑨のような、典型的な楽曲ではないけど変化のある楽曲に魅力を感じたりする訳で、別に路線を狙わなくても腕のあるソングライターが居るのだから、幅はもっと広げてもいいと思う。
変化を付けるためにも、マイナー調をもっと増やしてもいい気がする。

でも、マ
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ILL NINO-Till Death, La Familia ★★★ (2014-07-28 21:00:38)

前作から約2年振り、通算7枚目のオリジナルアルバム。
個人的には、前々作にあたる「Dead New World」が非常に気に入っていて、前作「Epidemia」も実は即行購入してるんだけど、ヘヴィさばかりが目立ってあまり気に入らなかった。

この新作、質感で言えば前々作と前作の中間といった感じだけど、キャッチーさが復活していて、ヘヴィではあるけれど楽曲の出来も悪くないと僕は感じる。
もう「Confession」の頃のような、ポップさは少なくなっているけれど、メタルコアでもありオルタナ・メタルでもある多様性のあるサウンドには磨きがかかり格好よく、個人的には今の彼らの方が好きである。
それにしても、コンスタントに新作を発売する姿勢や内容の安定感は、もっと評価されてもいい気がする。
今や日本なんかより、海外での評価が高い点は、なんか寂しいね。

JUDAS PRIEST-Nostradamus ★★ (2014-07-14 17:36:32)

大雑把に言えば又は見方によっては、はたまた音楽性から言えば、「Painkiller」と対極に位置する作品という言い方も出来るのかも知れないけど、どちらが彼ららしいかと聞かれれば、そのどちらも彼ららしいと僕は答えるだろう。
あのタイミングでしか、この作品は作れなかったハズである。

彼らがまだ若くて、今後も新作がコンスタントに発売されるという期待感があって、それで尚このような作品が2作品続いたのなら文句の一つも言いたくなる人の気持ちは理解できるけど、彼らはもう若くはないのである。
やる気があっての2枚組コンセプト・アルバム.......楽曲も良く出来ていて、ドラマティックさで言えば、彼らの作品の中でも上位にくる内容である。
作りこまないといけないという意味では、こういった作品は簡単には作れない。
当然、時間もかかるし、手間も掛かるのである。
そうい
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TESLA-Simplicity ★★★ (2014-07-02 17:24:05)

前作から約5年半振り、オリジナルとしては通算7枚目となる新作である。
演奏にしろ曲作りにしろ、安定感のあるバンドであるから、この作品もファンの方なら十分楽しめる内容に仕上がっていると思う。
楽曲の出来自体も良く、ソングライティング力もこれっぽっちも衰えていない。
適度なキャッチーさとジョン・クーガー並みのアメリカン要素がある、期待通りの内容である。

僕は大好きなバンドであるから、この作品も既に結構聞いている。
②~④あたりも好きだし、⑧⑩⑪なんかもいいし、本当にいい出来である。
こういうバンドは、いつまでも応援していきたいね、本当に。
バラエティーに富んだ楽曲で構成されているけど、マイナスに感じないのは、楽曲の出来が総じていいからである。
個人的には、前作よりも好きかな。

IN FLAMES-Clayman ★★★ (2014-06-21 17:13:14)

振り返ってみると、90年代の中期~後期という時代は、大物バンドまでもが自分達らしさの否定に走るどん底の時代だった。
勿論、その時代にも頑張っているバンドはいたけど、いかんせんそれは小粒のバンドであった。
僕は、新譜を購入するのが正直怖かった。
今ほど情報の無い時代で、やっぱり買わなきゃその内容は分からない。
例え、雑誌等の評判が良くなくても、実際に自分の耳で確かめなければ、それが本当かどうかは分からない。
そして、思い切って購入したとしても、そのほとんどで裏切られるのである。
自分の好きなバンドが時流に流されたような作品を発表する度、僕はHR/HMを聞くのを何度も止めようと思った。
新譜を全く購入しない期間が、約8ヶ月続いたのもこの時期である。

その時代に、救世主として現れたのがメロディック・デスであり、その代表格がIN FLAME
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AS I LAY DYING ★★★ (2014-06-18 17:00:32)

バンドの顔であるティム・ランベシス逮捕の件は、衝撃的であり残念で仕方がなかった。
それよりも更にショックだったのは、その後の彼の言動である。
何故そういう行動を取るのか、本当に理解に苦しむ残念な行為だった。

活動停止と言えども、復活はありえないと言える程のわだかまりを残す結果となった。
残ったメンバーで、新たなVo.を入れて8月にニュー・アルバムが発売されるけど、個人的にはそちらを応援していきたいと思う。
メタルコアの中でも、一目置かれる立場のバンドだっただけに、今回の件は非常に残念である。

IN FLAMES-Sounds of a Playground Fading (2014-06-09 15:39:08)

9月に発売予定である、新作からの新曲が公開されている。
楽しみで仕方がないけど、その前に振り返る目的でこの作品を聞き直してみた。

僕は、この作品の前作にあたる「A SENCE OF PURPOSE」が彼らの作品の中で1、2位を争うぐらい気にいっている。
初期のようなイェーテボリスタイルのメロディック・デスメタルとは、もう違う音楽性になってはいるけれど、毎回アルバム作りには手を抜かず、物事にあくまで真面目に取り組むそのスタイルを含め、今でも彼らはお気に入りバンドの一つになっている。
曲作りの中心が、イェスパーとビヨーンであった事は間違いないと思うけど、その片割れであるイェスパーが脱退したにも関わらず、相変わらずの完成度を誇るその実力は相当なものがある。
また、散漫にならず、まとめ上げてくるその総合力の高さには当時もビックリした事を覚えている。

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ARCH ENEMY-War Eternal ★★★ (2014-06-07 17:37:20)

前作から約3年振り、通算9枚目のオリジナルアルバム。
アンジェラのVo.については、常に賛否両論あったけど、それより何より音楽性自体に若干の路線変更があり、それが個人的には彼らの魅力の半減に繋がっていた。
ヨハンが居た初期3枚というのは、とにかく煽情力が半端なく感情に訴えかける曲作りが成されていたように思う。
それが、アンジェラ加入後初の作品である「Wages Of Sin」には、前作からの流れとして継承された部分はあったけど、それ以降の作品にはそういった部分に力点を置かない曲作りが成されていたように僕は感じる。
初期3枚と4枚目~8枚目というのは、Vo.のチェンジも重なり、感触としては全く違うものになっていた感覚がある。
典型的なメロディック・デスから正統派HMの要素を強く主張するメロディック・デスへのチェンジと、僕の目には映った。

前作は購
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RUBICON CROSS-Rubicon Cross ★★ (2014-05-22 15:53:17)

FIREHOUSEの1st~「GOOD ACOUSTICS」までの作品は、結構聞いた記憶がある。
ただ、それ以降の作品となると、ほとんど印象に残っていないというのが現実である。
でも、オリジナルは一応全部持っているので、好きなバンドである事は間違いない。

CJスネアという文字がなければ、もうこの手のバンドを積極的に追いかけるという姿勢が、僕には無い。
例えその出来が少々良かったとしても、その中身は大体予想できる訳で、余程の理由がない限り、僕の場合
購入の理由にはなりにくい。

この作品、なんとも言いづらいバランス感覚の上に成り立っている作品である。
このバンドが一体、どういう方向に向かおうとしているのかが、実に判りにくい。
結局、CJのVo.とバンドの音楽的な方向性が何ともミスマッチで、それでいて面白く、それがある意味このバン
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