揺らめく怒濤のヘヴィグルーブ。サバス譲りのサウンドだが、ギターのグレッグからはサザンロックからの薫陶を受けた匂いが猛烈に立っており、このサウンドに独自性をもたらしている。その独自性はパンクバンド出身のシンガー、ピート・スタールのオジーじゃない節回しも新鮮な風を送り、この葉っぱ臭いサイケなストーナーロックに楔を打ち込んでいる。
でもスローで鈍重な曲では、まぁみんなあんな感じで歌うよね。そういう意味ではオジーの功績の大きさを改めて感じさせる。
オカルティックなムードも漂わせる初期サバスサウンド、その忠実なる精神性は昨今のテクノロジーまみれのバンドからは出せない魔術的な響きを轟かせ聴き手をトリップ、ズシンと響く鈍色のソリッドなヘヴィグルーブに魅入られたら、二度とそこからは這い出せないでしょう。底なし沼に引きずり込まれる理性、幻惑する揺らめきのヘヴィロック。原始的な響きだがミ
…続き失恋船長 ★★★ (2024-02-24 02:54:23)