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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 4551-4600
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PYG-PYG! Original First Album -Nanimonai Heya ★★★ (2018-11-22 00:27:47)
萩原健一作詞、沢田研二作曲の名曲。
ショーケンの激情迸るシャウト、咽び泣く井上堯之のG、
大野克夫が叩きつけるピアノが劇的に絡み合う
クライマックスの盛り上がりっぷりは、
息苦しさを覚えるほどに感動的です。
PYRACANDA-Thorns ★★ (2006-05-15 22:27:00)
評価も知名度も完成度も1stに比べると劣る物の、個人的には結構お気に入りの一枚。
全体的に疾走感は抑え気味で、低~中速でスタート、リフ/リズム・チェンジを繰り返しながら、
徐々にスピードを速めて盛り上がっていくタイプの曲が大勢を占めているが、リフの鋭さや、メロディの扇情力に鈍りは殆ど感じられない。
また、テンポが落ちた分、2本のGが奏でるメロディの質の高さが浮き上がって聴こえるのもポイント。
インスト・パートの劇的さが鳥肌モノの“AT THE ABYSS"、腰の据わったヘヴィ・チューン“DRAGON'S CULT"、激烈スラッシュ“SHUT UP"、
アコギ・パートから疾走に転じる曲展開がガッツポーズもののカッコ良さの“TWO SIDES OF A COIN"等、聴かずに捨て置くには惜しい名曲・佳曲を多数収録。
本作最大の弱点は、後半に並ぶ曲が地味なの
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PYRACANDA-Thorns-At The Abyss ★★ (2006-05-17 21:00:26)
「THORNS」のOPチューンにして、個人的にはアルバムのハイライト・チューン。
ミドル・ハイ・テンポの前半から、小刻みなリズム・チェンジでエネルギーを溜め込み、
一気にスラッシュ・スピードへと雪崩れ込む曲展開と、
ここぞ!というタイミングで劇的且つメロディックに炸裂するGソロが非常にカッコイイ。
PYRACANDA-Two Sides Of A Coin ★★ (2006-10-18 22:25:00)
ドイツ産5人組スラッシャー、'90年発表のデビュー作。
DESTRUCTIONの『RELEASE FROM AGONY』に匹敵するキモジャケで知られる1枚だが、DESTRUCTIONのそれが
「狂気に彩られたスラッシュ・メタル」という作品内容を幾らか表現できていたのに対して、本作は、
リズム・チェンジを繰り返しながらドラマチックに盛り上がっていく、時にHELLOWEEN等を彷彿とさせるパワー・メタルがかった
メロディックなスラッシュ・サウンドが魅力なわけで、それをこのジャケで十分に表現出来ているかと言えば・・・うーむ。
まぁそれは兎も角、内容の方は高品質。当時のドイツ産スラッシュ・バンドと言えば、三羽鴉を筆頭に、
邪悪な吐き捨てシャウトを響かせるバンドが多かったが(?)、このバンドは、ヘタウマながら歌えるVoを擁して、
メロディ重視の姿勢を貫いて
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PYRACANDA-Two Sides Of A Coin-Don't Get Infected ★★ (2007-01-27 21:03:40)
ドラマチックなイントロで「掴み」はOK。
アルバム中、最もスラッシュ・メタルらしい1曲。
PYRACANDA-Two Sides Of A Coin-Top Gun ★★★ (2019-05-26 23:02:51)
ジャケットがインパクト大なジャーマン・パワー/スラッシャーの
デビュー作のOPナンバー。’88年にドイツのラムシュタイン空軍基地で発生した
墜落事故をテーマに、スラッシーな前半から、パワー・メタリックな中盤へと
テクニカル且つドラマティックに盛り上がっていく曲展開がまさにPYRACANDA印。
先日リマスター盤を買い直したのですが、この曲を聴いただけで
かなり音の分離が良くなったとの印象を受けましたよ。
PYRACANDA-Two Sides Of A Coin-Welcome To Crablouse City ★★★ (2007-01-27 21:01:55)
物憂げなイントロから一転、スラッシーに疾走を開始。
リズム・チェンジを繰り返しながら盛り上がって行き、
その頂点で劇的なツインGが炸裂・・・と、
PYRACANDAというバンドの魅力を
ギュッと凝縮したかのような超名曲。
朗々とした歌メロは、スラッシュ・メタルというより
メロディック・パワー・メタル的かも。
Passion Street (2015-10-09 22:56:13)
シンガーのリック・カーティを中心に、英国南東部の街ブライトンを拠点に活動していた、ツインGにKey奏者を含む6人編成の大所帯バンド。
'93年に制作した9曲入りデモテープが評判となったことから、更に1曲を追加収録して正式アルバム化。同作は'94年にMEGAROCK RECORDSから(日本盤はゼロ・コーポレーションから)リリースされた。
アルバム1枚きりで活動が滞ると、VAUGHNのパット・ヒース(G)らを新メンバーに加えた後、バンドはBRAVE NEW WORLDと名を変え、トーベン・シュミット(SKAGARACK)のプロデュースの下、アルバム『MONSTER』をリリースしている。
Passion Street-Million Miles Away ★★ (2015-10-09 22:59:29)
イギリス出身の6人組が、MEGAROCK RECORDSに'94年に残した唯一作。
BOSTONの『THIRD STAGE』を思わすスペーシーなアートワークに、当時の日本盤リリース元がゼロ・コーポレーションだった事実だけで、メロディ愛好家はある程度本作に託されている音像が想像できるのではないかと思いますが、実際、その期待が裏切られることはありません。
Keyを爽やかに配し、マイルドなハイトーンVoと、ニール・ショーン型の歌心を感じさせるGとが、適度にポップで適度にウェット(ハジけきれない感じがいかにも英国的)なメロディを芳醇に紡ぎ出していくサウンドは、BOSTON、JOURNEYといった大御所からの影響も濃厚なAOR/産業ロック路線を志向。
元がデモテープで、商品化に当たっても何のお色直しも施されていないらしく、プロダクションに関しちゃ貧弱極まりないのが残念ですが、アル
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Passion Street-Million Miles Away-A Million Miles Away ★★★ (2015-10-14 00:02:17)
「流行から100万マイル離れた音楽を演っている」
という、イギリス的なユーモアも込められたアルバム表題曲。
甘口なVoと歌心を感じさせるG、爽やかな空気を運んでくる
Keyのコンビネーションは、まさしくメロハーの王道。
Peter Sundell (2019-05-28 23:35:51)
スウェーデン出身のシンガー。
MADISONやTALK OF THE TOWNのバック・ボーカルを務める等してキャリアを積み、PROMOTIONでアルバム・デビュー。
このバンドを前身に誕生したGRAND ILLUSIONが日本でも人気を集め、また彼らが発表した作品で聴けるピーターの透明感を湛えた瑞々しいハイトーンVoが高評価を得たことで、知名度を一気に高めることなった。
'18年に初めてのソロ・アルバムとなる『NOW』を発表。
Peter Sundell-Now ★★★ (2019-05-28 23:41:50)
知ってる人は知っているスウェーデン出身のシンガー、ピーター・スンデルが、'18年に発表した初のソロ・アルバムは、若き日の彼が影響を受けたアーティスト達の名曲を瑞々しく歌い上げるカヴァー・アルバムとなりました。
HR/HMファンにお馴染みのバンドから、プログレ系、あるいはポップ畑のアーティスト、更に意外なところでは日本のオメガトライブまで、カヴァー対象はバラエティ豊か。ただ、いずれ劣らぬキャッチーなメロディが印象的な名曲にスポットが当てられており、例えばDAVID ROBERTSの③、HUGHES/THRALLの⑤等、「良いトコ突くねぇ」と親指を立てたくなるチョイスには顔が綻びます。それらを盟友オラフ・トランペ(G)がアレンジに演奏に全面支援。メロハー風味と抒情性を増幅する方向で料理してくれているのですから、GRAND ILLUSIONを始め、ピーター&オラフがこれまで関わってきたと
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Peter Sundell-Now-Dust in the Wind ★★★ (2019-05-30 00:30:57)
“すべては風の中に”の邦題で知られるKANSAS屈指の名バラード。
素朴な美しさと詩情を湛えた原曲を、このバージョンでは
オーケストラの存在を強調して、より優美且つドラマティックに
アレンジしてカヴァー。ピーターの伸びやかな歌唱の見事さと相俟って
アルバムのハイライトの一つと言える仕上がりとなっています。
Phantom Excaliver (2015-10-24 12:11:13)
amazon.co.jpという名の魔界から召還した聖剣エクスカリバーの下に集いしメンバーにより結成された、エピカルでドラマティックな(バンド曰く「メロディック・スピード・デス・メタル」)サウンドを標榜する東京出身の4人組。
尚、バンド名にも冠されているエクスカリバーのアルファベットの綴りが「EXCALIVUR」ではなく「EXCALIVER」なのは、別に英語の偏差値が可哀想なせいではなく、PHANTOM Xと名乗っていた前身バンド時代に、アメリカの同名バンドから「訴えてやる!」と捻じ込まれたのがトラウマとなり、もう絶対に名前が被らないよう念には念を入れた結果なんだとか。
Phantom Excaliver-鋼鉄の誓い ★★ (2015-10-24 12:12:28)
BURRN!!誌に掲載されていたインタビューのぶっちゃけぶりと、ラウパ会場で見かけた、お客さんに囲まれ、聖剣片手に写真撮影に応じる気さくな姿にすっかりファンになってしまい、思わず購入してしまったPHANTOM EXCALIVERのデビュー作。
アメコミ調のグループショット、格好良くポーズ決めてるメンバーの背後に回り込んでみると半ケツ剥いてる(笑)アートワークが彼らの愉快な個性を物語っていますが、音楽性の方は至って硬派。
友情/努力/勝利のジャンプ・メソッドをコンセプトに、聴く者の士気を鼓舞するかのように、雄々しいメロディを纏って突撃する勇壮なサウンドは、CD帯には「メロディック・スピード・デス・メタル」と表記されているものの(ハウリングブルからのリリースですし)、実際のとこ本編の大半を占めるのはパワー・メタル成分で、デス・メタル要素は申し訳程度。曲中に「語り」が入ると何となく
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Phantom Excaliver-鋼鉄の誓い-鋼鉄の誓い ★★★ (2015-10-25 21:00:02)
確かなテクニックに支えされスピーディに疾走する、
ストロング且つドラマティックなパワー・メタル・ナンバー。
東映三角マークをパロッたOPで笑ってしまう
コミカルなノリで駆け抜けるPVも併せて見れば、
彼らがどういった性格のバンドなのか良く分かります。
Pole Position (2014-03-11 23:28:28)
スウェーデンはノルショピンにて、ラース・ボクィスト(G)とダニエル・ゲッセ(Ds)を中心に、80年代後期に結成。
地道なライブ活動が実を結び、自主制作シングルのリリース('91年)を経て、'93年にセルフ・プロデュースの1st『POLE POSITION』を発表してデビュー。
'94年にはEP『CALL』を、'98年には2nd『BIGGER』をそれぞれリリースするもあまり話題にはならず(日本盤も出なかったと記憶する)、バンドは解散。
シンガーのヨナス・ブルムはリチャード・アンダーソン率いるMAJESTICに加入しアルバム1枚を残した後、再びラースと合流。ヨナス・レインゴールドらと共にREPTILIANを立ち上げた。
Pole Position-Pole Position ★★ (2014-03-11 23:29:11)
スウェーデン出身の4人組が'93年に、日本ではゼロ・コーポレーションから発表したデビュー作。
聴きながら目を瞑れば80年代にタイムスリップしそうになる、溌剌としたOPナンバー①とラスト・ナンバー⑪にサンドイッチされた本編は、身体を心地よく揺らすグルーヴィな曲調と、思わず一緒に歌いたくなるキャッチーなコーラスを備えたポップ・メタル・ソングがスシ詰め。
エッジの立ったリズム・プレイから、テクニカルなソロまで派手に弾きまくるギタリスト、それに威勢の良い歌い回しがこの手のサウンドにマッチしている(キンキンした高音域が少々耳障りではありますが)シンガーの存在も、80年代風味に拍車を掛けてくれます。フッキーなサビメロが秀逸な③なんて、アメリカの売れ線バンド群でもそうそう書けそうにない高いヒット・ポテンシャルを感じさせてくれる名曲ですよ。
また、緩急を効かせた⑤、スパニッシュ風味をア
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Pole Position-Pole Position-Sign ★★★ (2014-03-12 21:49:39)
北欧メタル・バンドだけど、国内盤の解説を
藤木氏ではなく川合氏が書いていることに大いに得心が行く
(往年のBURRN!!読者向けの例え)
ド・アメリカンなロック・ナンバー。
アリーナ・ロックばりのスケール感と
キャッチーさを併せ持ったサビメロが素晴らしい。
Pseudo Echo-Race ★★★ (2024-06-18 00:38:41)
日本でもTVドラマ主題歌に起用されてたりと馴染み深いLIP INC.のディスコ・チューン“FUNKYTOWN”をカヴァーして、世界的に大ヒットさせたことで知られるオーストラリアはメルボルン出身の4人組、PSEUDO ECHO(スード・エコーと読む)が’89年に発表した3rdアルバム。
彼らに関しては「一発屋のニュー・ウェーブ系バンド」というだいぶ偏ったイメージを抱いており、長らく興味の範疇外だったのですが、後追いで本作を聴いてビックリ。ニュー・ウェーブどころか、軽快に刻まれるGリフ、タイトなリズム、その上に乗っかったキャッチーなメロディといい、どっからどう聴いてもポップ・メタルの力作にいつの間にかクラス・チェンジを果たしているじゃありませんか。
勿論、リード楽器としてのシンセサイザーの有用や、中音域をメインにぬめっと歌うブライアン・ハンカムのVo(アメリカのバンドならこの手の
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Pseudo Echo-Race-Over Tomorrow ★★★ (2024-06-19 22:44:47)
キャッチーに弾むメロディといい、シンセを大々的にフィーチュアした
80年代ポップ・メタルの王道を行く曲調ながら、それを歌うシンガーが
中音域をメインとするニューウェーブ系という取り合わせの妙が、
この名曲をより印象的な仕上がりとしてくれています。
Q5-Steel the Light ★★★ (2011-12-17 10:21:33)
Q5という名を最初見た時は「プログレ・グループ?」と思いましたが、実際はトレモロ・アーム・ユニットの開発者として知られるフロイド・ローズ(G)が、T.K.O.の元メンバーらと共にシアトルにて結成したツインGを擁する5人組のデビュー作。
エッジの効いたGリフと、溌剌と弾むタテノリのリズムの上に憂いを帯びたメロディが乗るキャッチーなポップ・メタル・サウンドは、LAメタル真っ盛りの'84年リリース作品に相応しい華やかな雰囲気をその身に纏い、ジョナサンKことスコット・パルマートン(Vo)のハスキーなシャウトが炸裂するアグレッシブなOP曲“MISSING IN ACTION”、哀愁のHRナンバー“LONELY LADY”、冷やかでスペーシーな感触を伝える表題曲“STEEL THE LIGHT”といった名曲が連続するアルバム前半の完成度の高さは「お見事」の一言に尽きますね。(絶品の泣き虫バラー
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QUARTZ-Stand Up and Fight ★★★ (2016-05-22 23:19:22)
NWOBHMの盛り上がりは、新人だけでなく、中堅HRバンド達の参戦にも支えられていたわけですが、バーミンガム出身のQUARTZもそうしたグループに属するバンドの一つ。
トニー・アイオミが1stのプロデュースを手掛けたり、オジーがゲスト参加したりと、地理的/音楽的/人脈的に「BLACK SABBATHの弟分」との評判を得ていた彼らも、ジェフ・ニコルズ(Key)がそのBLACK SABBATH加入のため脱退したのを受け、4人編成でレコーディングが行われた本2ndアルバム(’81年)では、NWOBHMの勃興に歩調を合わせて音楽性をビルドアップ。『蛮勇コナン』の挿絵みたいなマッチョなアートワーク&アルバム・タイトルを手始めに、ソリッドに刻まれるGリフ、ブンブン唸りを上げるB、アタッキーなDs、歌メロから燻し銀の哀愁迸らせるVoとが、タイト且つキャッチーに押し出して来る楽曲に至るまで、作品全
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QUARTZ-Stand Up and Fight-Charlie Snow ★★★ (2016-05-23 23:01:26)
杭を打ち込むような力強いヴァースから一転、
物悲しくメロディアスなコーラスへと展開させる曲作りの巧みさに、
70年代からキャリアを積んできたバンドの底力を感じた次第。
何やらオヤジの哀愁漂ってくるVoも沁みますよ。
QUARTZ-Stand Up and Fight-Questions ★★ (2016-05-23 23:13:18)
Gリフ主体でシンプルに突っ走る様が、
まさしくザ・NWOBHMな疾走ナンバー。
切々と歌ってオヤジの哀愁漂わせてる時もいいのですが
こうしたストレートな楽曲も、この使い込んだ金属のような
味わいの歌声には非常によく似合います。
QUARTZ-Stand Up and Fight-Revenge ★★★ (2016-05-23 23:05:53)
キビキビとした曲調はへヴィ・メタリックな光沢を放ちますが
切々と歌うVoと、Gが奏でる哀愁のメロディからは
70年代ブリティッシュHR由来のドラマ性や滋味も感じられたり。
つまり実にQUARTZらしい1曲であると。
単なるリズム楽器以上の存在感を発揮するBの仕事っぷりも良し。
QUIET RIOT-Metal Health ★★ (2016-08-05 22:35:15)
'83年にリリースされ、HR/HM作品としては初めて全米チャート№1の座をゲットしたQUIET RIOTのデビュー作。本作の大ヒットにより「メタルが商売になる」と確信を得たレコード会社が一斉にHR/HMバンド獲得へと走り、アメリカでの空前のメタル・バブルを大きく援護した…という意味でも記念碑的名盤。
音楽性は、雲一つない青空の下でバカでっかいアメ車を飛ばしまくるかの如き、絵に描いたようなアメリカン・メタル。普段は泣きや哀愁を追求している我が身とはいえ、時にこの底抜けにポジティブで豪快なサウンドに、鬱積するストレスをスカッと吹き飛ばされるのも悪くねぇな!と。特にバンドの代表曲にして、LAメタルのテーマ曲とでも言うべき②(全米シングル・チャート最高5位)は、聴く度に大口開けて合唱したくなりますよ。
このキャッチーな名曲や、これまたチャートで健闘したアルバム表題曲①といった明朗快活
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QUIET RIOT-Metal Health-Cum on Feel the Noize ★★★ (2016-08-05 22:48:24)
言わずと知れたQUIET RIOTの代表曲。
全米最高位は5位じゃなかったかな。
SLADEのカヴァーなのですが、
ノディ・ホルダー似のケヴィン・ダブロウ濁声Voから
より躍動感溢れる曲調、ライブ会場大合唱間違いなしの
高揚感溢れるコーラス・ワークまで、
完全に自分達のモノにしている好カヴァー。
QUIET RIOT-Metal Health-Thunderbird ★★★ (2016-08-06 09:14:01)
性格的に色々問題が多かったとされ、その最期も非常に寂しいものだった
ケヴィン・ダブロウですが、だからこそ、元メンバーの故ランディ・ローズに
優しく、切々と語りかけるように歌う、この抒情バラードにおける
素晴らしい熱唱は逆に胸を打ちます。
QUIET RIOT-QR III ★★★ (2021-01-11 23:16:48)
ケヴィン・ダブロウ(Vo)のビッグマウスぶりが人々の鼻につき始めたのか、はたまた次々にデビューを飾るBON JOVI、DEF LEPPERDといった若くてイキのいい新人バンドに話題を奪われるようになったためか、ともかくウルトラ・セールスを記録したデビュー作以降はアルバムの売上枚数の下降に歯止めを掛けられずにいた(今にして思えば十分立派な成績なんですけどね)QUIET RIOTが、勝負作として’86年に放った3rdアルバム。
笑っちゃうぐらい1stアルバムの作風を踏襲していた前作に比べ、本作ではエッジを削って丸みを帯びた音作りの下、Keyとボーカル・ハーモニーのフィーチュア度を各段に上げた、メロディアスHR路線へと一気に傾斜したサウンドを披露。筋の取れた伸びやかな歌唱を心掛けるケヴィンのVoといい、派手さは抑えて楽曲を引き立てることに注力するカルロス・カヴァーゾのGプレイといい、全体
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QUIET RIOT-QR III-Slave to Love ★★★ (2021-01-12 23:36:35)
スタン・ブッシュ先生との共作曲なのですから、
そりゃあ素晴らしい仕上がりにならないわけがないという。
哀愁に満ちたメロディ、コンパクトに締まったGソロ、
サビで絡む女性コーラスのドンピシャな起用といい、
3rdアルバムでQUIET RIOTが試みた音楽的試行錯誤の
結実と言っても過言ではない名曲じゃないでしょうか。
QUIET RIOT-QR III-Still of the Night ★★★ (2021-01-12 23:31:31)
トシちゃんばりの「俺はビッグ」発言とか、ルディ・サーゾ苛めとか
言動面には多々問題があったのかもしれませんが、シンガーとしての
実力は間違いなく高かったのもまた事実。特にこの名バラードの感動は
ケヴィンの熱唱あったればこそ。ボビー・キンボールのゲストVoも
楽曲をドラマティックに盛り上げてくれており非常に効果的です。
QUIET RIOT-Quiet Riot ★★★ (2024-04-29 22:44:21)
人気の急落とメンバー間の不和。バンドの内と外に大きな問題を抱え進退窮まっていたQUIET RIOTが、その両方の元凶としてケヴィン・ダブロウを放逐。後任には元ROUGH CUTTの実力派シンガー、ポール・ショーティノを迎え入れて新体制を整えると’88年に発表した6thアルバム。邦題は『新たなる暴動』。
いきなり重厚な横ノリ・チューン①で幕が上がることからもお察しの通り、これまでの明るく華やかなポップメタルから一転、今作はHM/HRシーンのルーツ回帰ブームに歩調を合わせるかの如く、ミドル・テンポの楽曲を中心に据えた渋めでブルージーなHMサウンドを追求した仕上がりとなっています。良くも悪くも個性の塊だったケヴィンの声を失い、作風も大幅に変化したことで発表当時ファンの間では賛否両論を呼んだそうですが、少なくともこのスタイルはポールのVoにマッチしていますし、バンドを支えるカルロス・カヴァ
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QUIET RIOT-Quiet Riot-Don't Wanna Be Your Fool ★★★ (2024-04-30 23:27:08)
“THUNDERBIRD”に匹敵する名バラード。
哀愁のメロディやポール・ショーティノの歌の上手さは勿論のこと、
カルロス・カヴァーゾの泣き叫ぶGも楽曲をエモーショナルに
盛り上げてくれていますよ。
QUIET RIOT-Rehab ★★★ (2021-07-27 00:39:56)
3度目の復活を果たしたQUIET RIOTが'06年に発表した、多分10枚目?11枚目?ぐらいのアルバム。そして'07年にオーバードーズによりケヴィン・ダブロウ(Vo)が急死したことで、彼が歌った最期のQRのアルバムともなりました。(バンド自体は現在も存続)
オリジナル・メンバーで残っているのはケヴィンとドラマーのフランキー・バネリのみ。そのフランキーも’18年に膵臓ガンで死去しており、本作にプレイを刻んだ二人が既にこの世にはいないことを思うと何やらセンチな気分に囚われてしまいます。弦楽器隊はLANA LANEでの活動で知られるニール・シトロン(G)と、ベテランのトニー・フランクリン(B)のヘルプを仰いでいて、バンドというよりはほぼプロジェクトの様相を呈していますが、歳月を重ねても変わらぬクドさを保ち続けている、ブラッキー・ローレス、ロン・キールと並ぶ「LAメタル三大濁声シンガー」
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QUIET RIOT-Rehab-Evil Woman ★★★ (2021-07-27 23:10:59)
QUIET RIOT版“MISTREATED”…違うか。
歌神グレン・ヒューズを向こうに回して
一歩も引かない熱唱を炸裂させるケヴィン・ダブロウは
やはり得難いシンガーであったとつくづく実感させられる名曲です。
QUIET RIOT-Terrified ★★ (2019-03-07 23:39:07)
シングル“CUM ON FEEL THE NOISE”とデビュー作『METAL HELTH』(’83年)の大ヒットで一気にHR/HMシーンの頂点へ駆け上がるも、その後MOTLEY CRUE、RATTといった若手LAメタル勢の台頭やケヴィン・ダブロウ(どうでもいいけど受験/進級シーズンには禁句なお名前だ)のビッグマウスぶりが災いして、駆け上がった時と同じ速度で王座から転げ落ちていき80年代末期に解散してしまったQUIET RIOTが復活。ケヴィン・ダブロウ(Vo)、カルロス・カヴァーゾ(G)、フランキー・バネリ(Ds)という『METAL~』参加メンバーが再結集し、彼らのブレイクから丁度10年の節目になる'93年に、この復活第一弾アルバムを発表しました。
デビュー当時の底抜けに明るいロックンロール色が薄まって、時折ブルージーな香り漂う翳りを帯びたシリアスな作風は、メンバーのミュージシャ
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QWEST (2013-02-06 20:52:50)
70年代後半に、カナダはカルガリーにおいてシェリーとバリーのゲルナー兄弟によって結成。
ダン・ロウとのレコーディング・セッションに満足がいかず、完成させたテープを破棄するというドタバタを経て、STAMPEDERSを手掛けたことで知られるメル・ショウが興したMUSIC WOLRD CREATIONSからバンドがデビュー作『TAMPICO GOLD』を発表したのは'81年のこと。
'84年には、再びダン・ロウを招いてレコーディングした2nd『DREAM ZONE』をQUALITY RECORDSからリリースし、これがよりKeyのフィーチュア度を高めたAOR/産業ロック路線の名盤に仕上がっていたものの、残念ながら商業的成果には結びつかず(ありがちなパターンですが)、結局メンバーが他のプロジェクトに精を出すようになったことも有り、バンドは程なく解散してしまっている。
QWEST-Dream Zone ★★★ (2013-02-06 20:53:25)
カナダはカルガリー出身の5人組が'82年に発表した2ndアルバム。
これまたBURRN!!誌の「いにしえのメロディック・ロック」特集を読んで購入した1枚で、「AXEを若々しくしたような作風」とレビューされてたら、そりゃAXEファンしてはチェックせずにはいられんでしょう!と、当時早速買いに走ったわけですが、これがもう大当たりでした。
シェリー(Vo、G)とバリー(Vo、B)のゲルナー兄弟による息の合ったツインVoとハーモニーが、楽曲の持つ哀愁を最大限に引き立てつつ、陰に籠もり過ぎることなく、大陸的な開放感や大らかさも感じさせてくれる折衷サウンドは、正しくヨーロッパとアメリカの美味しいトコ取りな「カナディアン・メロディアス・ハード」の真骨頂。また、ハードな楽曲においても透明感を失わない辺りは確かにAXEっぽいかも。
Voに負けず劣らずGがよく歌う、初期BON JOVI的(と
…続き
QWEST-Dream Zone-Hold Me ★★★ (2013-02-06 22:28:50)
アルバムを〆るバラードリーなラスト・ソング。
ただでさえ物悲しい曲調の楽曲ですが、
ハスキーなVoが楽曲を包む哀愁の濃度を
数倍にも高めてくれています。
QWEST-Dream Zone-We Need Love ★★★ (2013-02-06 22:24:30)
OPナンバーにして、いきなりアルバムのハイライトを
飾る哀愁のハードポップの名曲。
憂いを帯びたメロディの魅力も然ることながら、
Voと同等に伸びやかに歌うGプレイの
キャッチーなフレーズ・センスも聴き所の一つかと。
RACER X-Second Heat ★★ (2021-03-01 23:55:23)
ポール・ギルバート率いるRACER Xが、サイドGとしてGITでポールの教え子だったバカテク・ギタリストのブルース・ブイエを加え、新たに5人編成へと生まれ変わって'87年に発表した2ndアルバム。
ドラマーも現JUDAS PRIESTの名手スコット・トラヴィスに代わっており、後にTHE MARS VOLTAに参加する技巧派ジョン・アルデレッティ(B)の存在といい、これにて全楽器パートが頭に「超」が付くレベルの腕利きで固められることとなった本作は、前作以上に凄まじい量の音符が乱れ打ちされる、例えばレーベルメイトのCACOPHONY辺りに通じるSHRAPNELメタルの極北と言うべきHMサウンドが問答無用で展開されている…かと思いきや、案外そうでもなかったという。
2本のGによる印象的なハモリを散りばめてメロディアスに疾走するOPナンバー①からも明らかな通り、ウルトラ・テクニカルで
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RACER X-Second Heat-Sacrifice ★★★ (2021-03-02 23:29:12)
ツインGによる凄まじいテクニックの応酬が
繰り広げらていますが、ドヤ顔でテクニックをひけらかすのではなく、
印象的なメロディを奏で、スピーディな曲調をドラマティックに
盛り上げる等、あくまで楽曲の良さを際立たせるために運用されている点に
バンドとしての成熟が感じられます。
余談ながらこの曲におけるジェフ・マーティンのVoは、
時折X時代のTOSHIっぽく聴こえるような?
RACER X-Street Lethal ★★★ (2021-02-25 00:18:38)
若干19歳にして「世界最速」とも謳われたハイテクニックを駆使し、ギター戦国時代に切り込んだ早熟の天才ギタリスト、ポール・ギルバート率いるRACER Xが'86年にSHRAPNEL RECORDSから発表した1stアルバム。
手元にあるCDを確認すると、タイトル表記が「PAUL GILBERT with RACER X」となっており、この時点ではバンドというよりは、マイク・ヴァーニーの秘蔵っ子たるポールをデビューさせるために急遽あつらえたプロジェクトであったことが伺えますが、折角そこまでお膳立てを整えた割にレコーディングは短期間&低予算というブラックな環境で行われており、風呂場で録音したみたいな音質は貧弱もいいところ。LOUDNESSやイングヴェイといった、当時ポールが影響を受けたアーティストからの影響がダイレクトに反映された楽曲の方も相当に粗削りな出来栄えとなっています。
た
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RACER X-Street Lethal-Loud and Clear ★★★ (2021-02-25 23:49:29)
音の悪さもササクレたエネルギーに転化して突っ走るパワーメタル・ナンバー。
改めて聴くと、いっぱいいっぱいなVoの感じ含めてジャパメタっぽい印象が無きにしも非ずという。
勢いだけでなく、勇壮なメロディには耳を捉えるフックが備わっていて
ポールのGテクだけに留まらぬ、確かなメロディセンスも発揮された名曲です。
あえて言うとフェードアウトで終わってしまうのは頂けないですが
RADIOACTIVE-Ceremony Of Innocence ★★★ (2019-05-09 23:54:48)
北欧メロハー・シーンのキーパーソンの一人、トミー・デナンダー。80年代にはアメリカで腕を磨きマルチ・ミュージシャンとして評判を高めた彼の名を、プロデューサーとしても一躍HR/HMシーンに知らしめる切っ掛けとなったプロジェクトのデビュー作。(’01年発表)
LA滞在期間中に知己を得た、晩年のジェフを含むポーカロ三兄弟とのセッションを基本に、そこにTOTO歴代メンバーを始め、総勢30名に及ぶ豪華ゲスト・ミュージシャンを加える形で構成された本作で披露されているのは、TOTOリスペクト感溢れる洗練された都会派メロディックHR。但しふんわりとは流さず、きっちりサウンドにハード・エッジを効かせて仕上げている辺りが流石トミー・デナンダーのお仕事であると。
スティーヴ・ルカサーを除くTOTO揃い踏みなOPナンバー①に始まり、ボビー・キンボールが歌い、ジェフ・ポーカロの軽快なドラミングに気分が
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RADIOACTIVE-Ceremony Of Innocence-Grace ★★★ (2019-05-12 01:43:24)
デヴィッド・フォスターがしっとりと奏でるピアノの美旋律に
思わず蕩けそうになってしまう抒情バラード。
トミー・デナンダーがギタリストとしても大変良い仕事をしています。
RADIOACTIVE-Ceremony Of Innocence-On My Own ★★★ (2019-05-12 01:36:44)
ファーギー・フレデリクセンの絶品をVoとスリリングに歌うGを得て
軽快且つ涼しげに疾走するメロディアスHRチューン。
TOTOの『ISOLATION』に収録されていてもおかしくなさそうなクオリティですよ。
RADIOACTIVE-F4ur ★★★ (2015-05-25 23:38:48)
トミー・デナンダーが関わったプロジェクトは、いずれもメロディック・ロックの優良物件としてマニアから高評価を獲得していますが、取り分けこのRADIOACTIVEは、作品のクオリティの高さと毎回迎えられるゲストの豪華さから、彼のトップ・プライオリティに位置づけられているプロジェクトである。
…すいません、知ったかぶってみました。これまでまともに聴いたことなかったのですが、実は本作が'14年に相次いで急逝したシンガー、ジミ・ジェイミソンとファーギー・フレデリクセン最期の参加作品の一つと知り、ファンとしてこりゃチェックせずにいらいでかと購入。で結論としては「買って良かった!」と。
勿論、ゲスト・シンガーの豪勢さにも感心せずにはいられませんが、それ以上なのが収録楽曲の質の高さ。しかもただ出来が良いだけでなく、例えばジミには聴き手をポジティブに勇気付ける爽快なロック・チューン①を、歌いこ
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RADIOACTIVE-F4ur-Summer Rains ★★★ (2015-05-29 23:58:46)
タイトルに相応しい、夏の雨の如く爽やかで涼しげなOPナンバー。
聴いているだけで何やら沸々とポジティブ・パワーが湧き上がってくる
かのようなジミ・ジェイミソンの歌声はやはり唯一無二。
つくづく、あたら惜しい人を亡くしたと・・・。
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