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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 4401-4450
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PHANTOM-Phantom ★★ (2020-09-28 23:44:15)
念願叶って'87年に1st『DEAD OR ALIVE』でNEW RENAISSANCE REORDSからデビューを飾るも、(案の定と言うべきか)レーベル側は何のケアもしてくれず、無為に時間のみが経過。その間バンドは殆ど解散状態にあったようですが、残されたファルコン・エディ(Vo)とニール・サンデル(G)はデモテープ片手に新たなレコード会社探しに奔走。90年代に入ってようやくドイツのSHARK RECORDSとディールを成立させ陣容も整えると、'91年に本2ndアルバムを発表しました。
制作期間が必要以上に長引くと、しっかり煮詰まった傑作か、作り手の迷いを伺わせる内容かのどちらかに極端に振れることが多い気がするのですが、相変わらず正統派以外の何者でもないサウンドを追求しつつも、曲によっては明るいノリを伴い、そのせいかメロディにも少々フックを欠く楽曲がチラホラ見受けられる本作は、バン
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PHANTOM-Phantom-Wolves at the Door ★★★ (2020-09-30 00:01:06)
イントロの堂々たるシャウト一発で場を攫う
ファルコンのハイトーンVoが強力ですが、
光沢を感じさせるGリフと重厚なリズムが
パワフルに押し出してくる楽曲自体がこれまたカッコイイ。
パワー・メタル化したJUDAS PRIESTといった趣きの名曲です。
PHENOMENA-Awakening ★★ (2021-10-25 23:45:31)
メルとトム(故人)のギャレー兄弟により立ち上げられ、80年代からアルバム・リリースを重ねて来たご長寿ロック・オペラ・プロジェクト、PHENOMENAが’12年にESCAPE RECORDSを通じて発表した6作目。
今回メル・ギャレーと共にプロデュースを手掛けているのは、スウェーデンからGYPSY ROSEを率いて遅咲きのデビューを飾って以降、再結成WHITE WOLFやマッツ・レヴィンとのDOGPOUND等、様々なバンド/プロジェクトでその名を見聞きするようになったマーティン・クロンルンド。参加ミュージシャンもレーベル人脈を活用してトビー・ヒッチコック、ロブ・モラッティ、ラルフ・シーパーズ、マイク・ディメオ、テリー・ブロック、ジェイムズ・クリスチャンetc…と初期3作に比べると明らかに代替わりが図られています。
それに合わせて音楽性もよりポップでメロディアスな方向に舵が切られ
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PHENOMENA-Awakening-Reality ★★★ (2021-10-27 00:42:47)
ポップなサビメロを伸びやかに歌い上げるのは
トビー・ヒッチコックという人材の適材適所ぶりが
キラリと光るメロハー・チューン。
印象的なGソロで楽曲を盛り上げるのはマイク・スラマーです。
PHENOMENA-Dream Runner ★★ (2017-06-28 00:15:31)
メル&トムのギャレー兄弟によるロック・オペラ・プロジェクト、全三部作のうちの第2章にあたる’87年発表の2ndアルバム。
顔触れは、グレン・ヒューズ(Vo)やニール・マーレイ(B)といった前作参加組の他、ジョン・ウェットン(B)、スコット・ゴーハム(G)、レイ・ギラン(Vo)、マックス・ベーコン(Vo)etc.といった面々。また当時イギリスを拠点に活動中だったVOW WOWから、山本恭司(G)と新美俊宏(Ds)が参戦したことでも話題になりました。このが縁でニールがVOW WOWに加入したり、またウェットンが『V』にゲスト参加/楽曲提供を行うこととなったりと、様々な気になるトピックを有する作品だったにも関わらず、何故かこれまで聴いたことがなかったため、今年に入って国内盤がリマスター再発されたのは正しく僥倖。欲を言えば対訳を付けて頂ければ尚最高だったのですが…。
荘厳なイントロに
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PHENOMENA-Dream Runner-Hearts on Fire ★★★ (2017-06-28 22:59:34)
メロディがポップさを増した2ndアルバムの
新たな側面を象徴するようなハードポップ・ナンバー。
グレン・ヒューズの歌ウマっぷりを堪能するのにもってこい。
「超能力者たちを主人公にしたSFホラー」の
コンセプト・アルバムの筈なのですが
この曲調で一体どんなこと歌っているのか
非常に気になるところであります。
PHENOMENA-Dream Runner-Stop! ★★★ (2017-06-28 22:56:44)
OPナンバーにして、早くもアルバムのハイライトを飾らんとする名曲。
英国産HRらしい憂いに満ちたメロディ・ラインを力強く歌い上げる
レイ・ギランの熱唱が楽曲を一層ドラマティックに
盛り上げてくれています。山本恭司の粘っこいGプレイも良し。
PHENOMENA-Phenomena ★★★ (2017-06-12 23:13:24)
メルとトムのギャレー兄弟が音頭を取り立ち上げたHRプロジェクトが、'85年に発表した1stアルバム。『フューリー』とか『炎の少女チャーリー』を思い出す(?)「超能力者たちが繰り広げるホラー・タッチのSFストーリー」を有するコンセプト・アルバムであり(ポシャったけど映画化企画もあったのだとか)、全三部作構成の内の第一弾にあたる作品。
毎回豪華なゲスト勢が参加しているのも売りの一つで、本作にはグレン・ヒューズ(Vo)、コージー・パウエル(Ds)を始め、ニール・マーレイ(B)、テッド・マッケンナ(Ds)、ドン・エイリー(Key)ら腕利きミュージシャンが集結。…と言っても、音作りがソフティケイトされているため個人技は然程目立っていません。壮大且つ抒情的なサウンド面において中心的役割を担うのは、曲作りも手掛けるリチャード・ベイリー(元MAGNUM)のスペーシーで煌びやかなKeyワークや、歌神
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PHENOMENA-Phenomena-Kiss of Fire ★★★ (2017-06-13 22:18:24)
伸びやかなグレンのVoと
SFタッチなシンセサイザーリフが
深遠な宇宙空間に木霊するかの如く
神秘的に浮遊する、アルバムの方向性を一発で決定付けた名曲。
グレンが初のソロ来日公演でも演ってましたっけね。
クライマックスで印象的なメロディを歌い上げるGも◎
PHENOMENA-Phenomena-Phoenix Rising ★★★ (2017-06-13 22:27:53)
グレン・ヒューズって歌が上手いって言われてるけど
実際どんだけ上手い人なの?と尋ねられたら、
黙ってこの曲を聴かせておやりなさい。
というぐらい、グレンの絶品の歌唱が映える名バラード。
嗚呼ソウルフル。
PHENOMENA-Phenomena-Twilight Zone ★★★ (2017-06-13 22:23:12)
次曲“PHENOMENA”はアウトロ的インスト曲なので
実質的な1stアルバムのラスト・ナンバー。
全体的に音作りがソフティケイトされていて
コージーのドラムが目立っていない本作において、
最も彼らしいプレイが楽しめるのがこの曲。
ポップな躍動感溢れるプログレ・ハード調の楽曲自体
素晴らしい出来栄えです。
PHENOMENA-Psycho Fantasy ★★ (2019-06-10 00:22:46)
HR/HMシーンにおけるロック・オペラ・プロジェクトに先鞭をつけたPHENOMENA。『PHENOMENA』(’84年)『DREAM RUNNER』(’87年)『INNERVISION』(’93年)の3作をもって完結をみた同プロジェクトが復活し、'06年に発表した4thアルバム。
小さなお子様が目にしたら悪夢にうなされそうなホラー映画調のジャケットがフィーチュアされた本作は、過去作に比べるとゲストの顔触れはやや地味め(CLOVEN HOOFの参加には驚きましたが)。また簡素なプロダクションの下、やたら殺伐としたGリフが刻まれ、曲によってはラップ調のVoを取り入れていたりと、あからさまに流行――それも周回遅れ気味――を意識している感じなのも何だかなぁと、アルバム序盤はあまり良い印象が持てずにいました。
しかしながら、聴き進める内に本編は徐々にドラマ性と抒情性を回復。先に「ゲスト
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PHENOMENA-Psycho Fantasy-How Do You Feel ★★★ (2019-06-10 23:56:19)
アルバム『PSYCHO FANTASY』では3曲リードVoを取っているグレンですが
粘っこいグルーヴにソウルフルな表現力、突き抜けるハイトーンと、
その歌ウマっぷりを遺憾なく発揮しているのがこの名曲ではないでしょうか。
聴き進める程に抒情性が高まっていく曲展開にも引き込まれます。
PHILLIP BARDOWELL-In the Cut ★★★ (2019-07-08 01:57:33)
ブルース・ゴウディ率いるUNRULY CHILDや、ブラジル出身のマルチ・アーティスト、アレック・メンドンカのプロジェクトN.W.O.等への参加で知られるシンガー、フィリップ・バードウェルが'05年に発表した2ndソロ・アルバム。
ここ日本ではイマイチ知名度に乏しい御仁ですが、本作のレコーディング・メンバーには、プロデューサー兼ソングライターのトミー・デナンダー(G)と、ダニエル・フローレス(Ds)という当代きってのメロハー職人2人が名を連ねている上、作曲者欄に目をやると、マーク・スピロ、スタン・ブッシュ、ボビー・バース、カート・クオモ、それに我らがジム・ピートリック等々、実に強力な面子の名前がクレジットされており、お店でこれを見た時は「そりゃ買わないわけにはいかんでしょうが」と思わず呟いてしまいましたよ。
実際、相変わらずエモーショナルで伸びやかなフィリップの歌声といい、そ
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PHILLIP BARDOWELL-In the Cut-Heart of a Hero ★★★ (2019-07-08 23:51:45)
HR然としたホットなエッジと、哀愁を纏ったキャッチーなメロディが
一体となって躍動する、スタン・ブッシュの曲作りの手腕が冴え渡る逸品。
それを見事に歌いこなすフィリップ・バードウェルのVoも素晴らしい。
PHILLIP BARDOWELL-In the Cut-Voices of the Heart ★★★ (2019-07-08 23:56:26)
ジム・ピートリック提供。物悲しい曲調に
フィリップ・バードウェルのエモーショナルな
歌声が映える劇的なピアノ・バラード。
終盤の盛り上がりっぷりに胸が熱くなります。
PICTURE-Eternal Dark ★★★ (2015-12-23 09:51:53)
『暗黒の髑髏』なる仰々しい邦題付きで、2nd以来、再び日本盤リリースが実現した'83年発表の4thアルバム。
3人目のシンガー交代に、中心的メンバー、ジャン・ヴァン・ベクタム(G)の脱退、更に2人の新ギタリストが加わってツインG体制へ移行…と、ドラスティックなバンド内変革に併せて音楽性の方にも変化が。
大幅向上を遂げたサウンド・プロダクションに、テンポを抑え気味にして、その分メタリックな声質で歌いまくる新Voの存在を活かしメロディの増量が図られた楽曲等、本作は従来のNWOBHM然としたスタイルから脱し、メジャー・アーティストとして一皮剥けるべく勝負に出たバンドの覚悟の程がガッツリ刻まれた仕上がり。
後にHAMMARFALLがカヴァーした重厚な①や、Gリフ主体ではなくVoが主役を張る③といった、メロディックなミッド・チューンが本編の「顔」として存在感を放つ一方で、HMバン
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PICTURE-Eternal Dark-Battle for the Universe ★★ (2015-12-26 09:58:58)
主張の強いGリフに引っ張られて疾走する
PICTURE印のスピード・ナンバー。
ただ初期の頃に比べるとNWOBHM風味の
荒々しさが薄れて、鍛え上げられた
アスリートの如きタイトさと逞しさが
感じられるようになりました。
PICTURE-Eternal Dark-Eternal Dark ★★★ (2015-12-26 10:05:00)
HAMMERFALLがカヴァーしたことでも知られる
ダークで重厚なアルバム表題曲。
ヤスリ声のVoが歌う憂いを含んだメロディが秀逸で
合唱を誘われるサビ部分がライブじゃさぞかし
盛り上がったであろうことは想像に難くありません。
PICTURE-Eternal Dark-Make You Burn ★★ (2015-12-26 09:53:39)
Gリフから歌メロに全体の主導権が移ったことで
メロディックな感触が増強。
併せて地下室臭が抑えられ、溌剌とした
キャッチーさも感じられるようになる等、
PICTUREサウンドの変化というか進化を
実感させてくれるミッド・チューン。
そこはかとなく憂いを帯びた歌メロが美味。
PICTURE-Heavy Metal Ears ★★★ (2015-12-14 23:23:59)
オランダ初のHMバンドと言われ、VADENBERGのバート・ヒーリンク(Vo)も在籍していたPICTUREが'81年に発表し、日本デビュー作ともなった2ndアルバム。余談ながら『危機からの脱出』なる邦題を冠され、戦闘機の描かれたタミヤのプラモ箱絵みたいなジャケットが目を惹いた日本盤LPに比べ、CDで買った輸入盤は味気ないデザインでちょっぴりガッカリした覚えが・・・。「日本盤がオリジナルを無視して盛りまくっただけ」と言われりゃそれまでなんですけどね。(閑話休題)
そんな本作は、まさにNWOBHM全盛期にリリースされた作品に相応しく、キレのあるGリフと疾走感溢れるリズムが、小細工を弄したりせず「せーの、どん!」で一斉に押し出してくるかのような、シンプル且つ力強いHMサウンドを全編に亘って展開。特にヤスリ声のVoと、攻撃的に駆け巡るGの存在が映えるスピーディなアルバム表題曲①は、メタル者
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PICTURE-Heavy Metal Ears-Heavy Metal Ears ★★★ (2015-12-15 22:13:54)
アルバム表題曲にして、頭からいきなり
カマされる本編のハイライト・ナンバー。
「メタル耳」なる曲名からして奮ってますが
その名に相応しく、ヤスリ声で熱唱するVoに
鼓膜を切り裂くGリフ、スリリングに疾走する
リズムとGソロ…と、どこを切っても
「ザ・ヘヴィ・メタル!」なPICTURE屈指の名曲です。
PICTURE-Heavy Metal Ears-Rock & Roll / Under Your Spell ★★★ (2015-12-15 22:38:11)
タイトルからも察しが付くように
バラード調の前半と、テンポアップする
ハード・ロッキンな後半の二部構成からなる
ドラマティックな大作ラスト・ナンバー。
「PICTUREを勢いだけのバンドと舐めんなよ?」
との主張が聞こえてくるかのようです。
PICTURE-Heavy Metal Ears-Spend the Night With You ★★ (2015-12-15 22:22:32)
どことなくDIOを思わすGリフによる
3分間の波状攻撃に思わず頭が動く
アグレッシブ且つノリノリな逸品。
日本盤だと確か“夜間飛行”という
邦題が付けられていたはず。
PILEDRIVER (2012-08-07 23:26:07)
カナダのオンタリオ州オタワを拠点に活動していた、CONVICTのフロントマンとしても知られるゴード・カーチンが、「KISSのHM版をやったらヒットするんじゃね?」という所属レコード会社からの持ち込み企画に乗っかる形で立ち上げた覆面メタル・プロジェクト。
'85年に1st『METAL INQUISITION』、'86年に2nd『STAY UGLY』という2枚のアルバムをそれぞれ発表。ブックレットにはヘンテコなステージ・ネームのメンバー達が記されているますが、実際にはバンドとしての実体はなく、1stではMAINSTREAM時代の僚友レズリー・ハウとルイス・レニーが、2ndではVIRGIN STEELEのデヴィッド・ディファイ、エドワード・パッシーノらが曲作りを担当している。
尚1st『METAL INQUISITION』は、発表された年だけで2万5千枚以上を売り上げた(最終的に両
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PILEDRIVER-Metal Inquisition ★★ (2012-08-07 23:27:46)
実も蓋もないバンド名のみならず、「SM風ボンデージ衣装で弛んだ中年体型を包み込み、満面の笑みを浮かべながらステージ上で暴れ回る謎の覆面男」というジャケット・アートワークからして、高濃度のバカメタル・エキスに噎せ返りそうになる、PILEDRIVER、'85年発表の1stアルバム。
音楽性の方も、そうしたアピアランスや、“SEX WITH SATAN”“ALIEN RAPE”といったアホ・・・じゃなくて仰々しい収録曲のタイトルが如実に表す様に、ハッタリ感とイーヴルな空気を満載にしたパワー・メタルが全編に亘って貫かれており、NWOBHM由来のダークな正統派HMをアメリカンな馬力と大味さで料理し、且つアングラ・テイストで味付けしたようなカルト・サウンド、と言えば本作がどんな作風なのか伝わるでしょうか?
パイルドライバー氏の野卑な濁声Voは好き嫌いが分かれるところだし(キャラ立ちは最高
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PILEDRIVER-Metal Inquisition-Metal Inquisition ★★★ (2012-08-08 22:10:26)
音は悪いし、声域の狭い濁声Voや
ソロを弾ききれていないG、
こじんまりとした打ち込みのDs等
マイナス要素の多さにも関わらず、
Gリフとサビメロのカッコ良さには
心の中のメタル魂にポッと火を点される
サムシングが溢れています。
PILEDRIVER-Metal Inquisition-Witch Hunt ★★ (2012-08-08 22:12:59)
曲展開に芸がない割に7分以上もある
大作曲なんですが、これが不思議と
飽きずに聴くことが出来るのだから面白い。
決して上手くはないが味のあるVoと
地を這うようなヘヴィネスが演出する
曲名に相応しい邪悪な雰囲気がナイスです。
PILEDRIVER-Stay Ugly ★★★ (2012-08-08 22:17:43)
デビュー作同様、気心の知れたメンバーとアルバム作りをするつもりでいたら、レコード会社の横槍で作曲チームの変更を余儀なくされてしまったため、パイルドライバー(Vo)が「らしさの失われた作品。バンド名を変えてリリースすべきだった」と評する'86年発表の2ndアルバム。
相変わらずアホらしさ全開なアートワークや、高カロリーで豪快(大雑把ともいう)な男飯チックな作風等、基本路線はデビュー作のノリを継承しつつも、VRGIN STEELEのデヴィッド・ディファイが、お遊びで演っていた被り物スラッシュ・メタル・バンドEXOCISTのエドワード・パッシーノ(後にVIRGIN STEELEに加入)と共に手掛けた楽曲の数々は、荒々しく刻まれるGリフに性急に突っ走るリズムといい、よりアグレッシブに、よりスピーディに、スラッシュ/パワー・メタル然とした尖がり具合が強化。それに合わせてパイルドライバーも前作
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PILEDRIVER-Stay Ugly-The Executioner ★★★ (2012-08-09 22:07:07)
パイルドライバーが歌う大仰なメロディと
ドラマティックな曲展開を聴いていると
何となく、『INTO GLORY RIDE』を発表した頃の
MANOWARを更にスラッシュ・メタル化したかのような
サウンド、と評したくなります。
PILEDRIVER-Stay Ugly-The Fire God ★★★ (2012-08-09 22:04:57)
JUDAS PRIESTを思わせるイントロを備えた
劇的な疾走ナンバー。
エピック・メタル調のサビメロもカッコイイ。
作曲担当のデヴィッド・ディファイは
かなりこの曲が気に入っていたようで
後にVIRGIN STEELEでもセルフ・カバーしています。
PILEDRIVER-Stay Ugly-The Incubus ★★ (2012-08-09 22:02:31)
刻みの細かいササクレたGリフに
性急に突っ走るビート、
その上でヒステリックに叫び倒すVoと、
アルバムが一気にスラッシュ・メタル色を
強めたことを如実に物語るOPナンバーです。
PINNACLE POINT-Symphony of Mind ★★★ (2024-04-09 00:20:13)
ANGELICAへの参加や、現在はソロ・シンガーとしての活動でも知られるジェローム・マッツァ(Vo)が、FATEのトーベン・エネヴォルドセン(G)らをゲストに招いて立ち上げたプロジェクト、PINNACLE POINTの2ndアルバム(’18年発表)。
ソロ作ではANGELICA時代を思わすメロハー・サウンドを披露してくれていましたが、本作において追求されているのは、彼が愛して止まない黄金時代のKANSAS――具体的に言えば『永遠の序曲』『暗黒への曳航』『モノリスの謎』辺り――を彷彿とさせる、職人の拘りとポップな大衆性が絶妙なバランスで融合を遂げたプログレ・ハード・サウンド。スティーヴ・ウォルシュばりに熱唱する自身のVoを生かしつつ、リード楽器として曲展開を牽引するバイオリンの存在(シンセ等で代用せずわざわざ専任奏者を立てる姿勢も良し)といい、6分越えの大作が収録曲の半数を占めるも、
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PINNACLE POINT-Symphony of Mind-In The Wake Of Hope ★★★ (2024-04-09 23:49:22)
仄かな哀愁を湛えて駆け抜ける軽快な曲調に、
プログレ・ハード然とした凝ったアレンジが編み込まれた技ありの逸品。
イントロからしてもろKANSASで、『暗黒への曳航』とか『モノリスの謎』に
こんな曲収録されてなかったっけ?と思わずKANSASのカタログを聴き直してしまいましたよ。
PINNACLE POINT-Symphony of Mind-Shadows of Peace ★★★ (2024-04-09 23:41:49)
バイオリンがリード楽器として、山あり谷ありのドラマティックな
曲展開を牽引。6分越えの大作ナンバーながら、大仰さよりも
優美な軽やかさが勝る曲調がまさしくKANSAS(風)。
要所で流麗に楽曲を彩るKeyの存在もそれっぽくて◎
根性入ったなりきりぶりにグッとくる逸品ですよ。
PITIFUL REIGN (2014-05-21 22:35:55)
英国はキングストン・アポン・ハル出身で、前身はMETALEGIONなるトリオ・バンドだったが、ジョシュ・キャリス・スミス(Vo、G)、マット・ウォーカー(B)らによって4人編成のPITFUL REIGNとして再編され、'05年にEP『24 LITRE KILLER』でデビュー。
'06年に1st『TOXIC CHOKE』を発表した後、ジョシュがVoに専念するべくツインGを擁する5人組へとメンバー・チェンジを行い、その編成で'07年にEP『D.I.V.E.』を、'08年に2nd『VISUAL VIOLENCE』を発表。
しかしながら'11年、オリジナル・メンバーの脱退により解散の憂き目にあっている。
PITIFUL REIGN-Visual Violence ★★★ (2014-05-21 22:38:33)
間違いなく80年代より今の方が忙しい(と思われる)、エド・レプカ画伯のイラストをジャケットに戴いて、イギリス出身の5人組スラッシュ・メタル・バンドが'09年に発表した2ndアルバム。
英国出といっても、湿ったへヴィネスや構築美といった要素はあんまし感じられず、例えば7分以上ある⑤のような大作曲にしても、ドラマティックな印象は薄め。寧ろ、歯切れ良く歌詞を投げ付けて来るVo、乾いた音色で溌剌と刻みまくるリフとリズムによって形成される、シンプルでスポーティ、フラストレーションをスピードに転化して叩き付ける攻撃性なスタイルではなく、陰に篭らずワーッと騒いで汗かいて発散しよう!ってな体育会系なノリの良さが身上のスラッシュ・サウンド(?)は、欧州よりもANTHRAX等のUS産スラッシャー勢に通じるモノあり。(もしくは昨今話題のLOST SOCIETYとか)
そんなわけでスピードは然程でも
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PLACE VENDOME-Streets of Fire ★★★ (2018-09-28 00:32:32)
今でこそPUMPKINS UNITEDで楽しそうに歌ってくれているマイケル・キスクですが、HELLOWEEN脱退から暫くは、HR/HMと縁切り宣言をして細々とソロ・アルバムを発表するのみの、半ば隠居生活を送っていました。その後トビアス・サメットや盟友カイ・ハンセンの働きかけのお陰で、徐々に「ゴリゴリのメタルは嫌だけどメロハーなら歌ってもいい」レベルにまで態度が軟化したこともあり、この機を逃すまじとFRONTIER RECORDS総帥セラフィノ・ペルジーノが「マイケルにメロハーを歌わせるプロジェクト」として立ち上げたのが、このPLACE VANDOMEであったと。まこと、キスクがHELLOWEENと合流を果たすまでには様々な人達の尽力があったのだなぁと感慨深くなりますね。閑話休題。
本作はデビュー作の好評を受け、'09年に発表された2ndアルバム。デニス・ワード指揮の下、FRONTI
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PLACE VENDOME-Streets of Fire-I'd Die For You ★★★ (2018-09-29 09:21:54)
ビロードの如きキスクのVoと憂愁を湛えたピアノが映える
抒情的な前半を経て、Gの切り込みを契機にテンポアップする
後半の壮大な展開がドラマティック。
メロハー色で染め上げられたアルバム本編にあって
この曲のHR度の高さは一際耳を惹きます。
アルバムを締め括るに相応しい名曲。
PLACE VENDOME-Streets of Fire-Streets of Fire ★★★ (2018-09-29 09:37:04)
ピアノがポロポロと奏でられるイントロ数秒で
早くも泣かせに掛かってくるOPナンバー。
久々にハイトーン解禁のキスクのVoだけでなく
Gもいい具合に哀愁のメロディを歌ってくれています。
PLACE VENDOME-Streets of Fire-Surrender Your Soul ★★★ (2018-09-29 09:16:51)
仄かな哀愁と胸のすくようなポップ・フィーリングを同居させた
聴いているだけで気分ウッキウキなハードポップ・ナンバー。
伸びやかな歌唱で爽快感を盛り上げるキスクの歌唱のみならず
滑らかにメロディを紡ぐGの存在も侮りがたし。
PLACE VENDOME-Thunder in the Distance ★★★ (2022-11-24 00:41:54)
HELLOWEEN脱退以降は第一線から退いていたマイケル・キスクの才能を惜しみ、何とか彼を表舞台に引き留めるべくFRONTIERS RECORDSの全面バックアップのもと始動したプロジェクトPLACE VENDOME。その後キスクがHRナンバーを歌うことに前向きになり、盟友カイ・ハンセンと共にUNISONICを結成したこともあって、「もうPLACE VENDOMEはお役御免か?勿体ないなぁ」と思っていたタイミングで、'13年に発表された3rdアルバム。
前作『STREETS OF FIRE』もなかなかの名盤でしたが、今回も負けてはいません。レーベルはマイケルにリラックスして歌って貰うべく、プロデューサーには引き続き気心の知れたデニス・ワードを起用し、ソングライターとして必殺請負人アレッサンドロ・デル・ヴェッキオを筆頭に、メロハー作りのツボを知り尽くした匠達を大集結させるという万全の
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PLACE VENDOME-Thunder in the Distance-Never Too Late ★★★ (2022-11-24 23:36:09)
軽快な疾走感に、キスクの伸びやかな歌声と涼し気な哀メロが
載ってキャッチーに躍動するアルバムでも1、2を争う名曲。
アレッサンドロ・デル・ヴェッキオの曲作りのセンスが
キラリと光っています。
PLANET EARTH-Big Bang ★★★ (2018-09-12 00:53:56)
卓越したギター・テクニックを誇る清水保光(G)、現在は作曲/編曲家として(特にアニメ業界で)名を成す高梨泰治(Key)のHELLENコンビに加え、元DANCERの前田卓生(Ds)、『いかすバンド天国』で数々の賞を受賞して注目を集めた女性シンガー、吉越美和(Vo)らにより結成されたバンドが’93年に残したフル・アルバム。(今にして思うと吉越を売り出すためにお膳立てされたバンドだったのでしょうか?)
面子が面子だけに、ついつい様式美HMを期待してしまうのが人情というものですが、本作で彼らが披露しているのは歌中心のメロディアスHR。単に弾きまくるだけでなくTPOを弁え、楽曲にフィットしたソロを抜群のメロディ・センスで滑らかに紡ぐ清水のGと、サウンドに「PLANET EARTH」の名に相応しい透明感を付与する高梨のKeyワークを活かした楽曲は十分に質が高く、特に先行シングルとしても切られた
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PLANET EARTH-Big Bang-Dear My Friend ★★★ (2018-09-13 00:19:08)
ハードロック風(あくまで「風」)のバラード。
90年代によく耳にしたタイプの楽曲ですが、良い曲は良い曲。
吉越がパワフルに歌い上げる、どっかでドラマの主題歌に
起用されていてもおかしくないフックに富んだ哀愁のメロディと、
曲調にマッチしたソロを紡ぐ清水のGプレイに唸ります。
PLANET EARTH-Big Bang-It's My Soul ★★★ (2018-09-13 00:24:12)
大阪の薫りとグルーヴが漂うブルーズ・ナンバー。
本編では結構浮いていて、初めて聴いた時は「え、この曲でアルバムを締め括るの?」と
戸惑った覚えがありますが、いやでもこれが聴けば聴くほどに味の染み出る良い曲で。
というか、吉越美和のシンガーとしての資質(歌詞のセンス含め)は、
オシャレなポップ・ナンバー以上にこういったタイプの楽曲にフィットしているのではないか?と。
実に堂々たる歌いっぷりに聴き惚れてしまいましたね。
PLASMATICS-Coup d'État ★★★ (2019-01-27 00:35:38)
元ストリッパーであり、ステージ上での過激な言動で物議を醸したパンク・ロッカーであり、闘士であり、MOTORHEAD黄金トリオ崩壊の一因であり、最期は48歳で拳銃自殺を遂げた女傑ウェンディ・O・ウィリアムズ(Vo)。彼女が率いたNYのハードコア/パンク・バンドPLASMATICSが’82年に発表した、「馬鹿が戦車でやってくる」を地で行くジャケットが目印の3rdアルバム。
放課後電磁波クラブみたいな恰好でパフォームするウェンディ姐さんの勇姿を初めて雑誌で見た時は、こちとら10代だったにも関わらず「うわー、嬉しくないオッパイ…」とドン引きしたことを思い出します。実際、OPナンバー①はデス/スラッシュ・メタル・バンドのシンガーも裸足で逃げ出しそうな彼女の壮絶なシャウトからスタート。しかし米メジャーのCAPITAL RECORDSとの契約を得て、プロデュースをディーター・ダークスが担ったこと
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PLASMATICS-Coup d'État-Path of Glory ★★★ (2019-01-29 23:46:36)
ジャケットの戦車を思わせる重厚に刻まれるリフ&リズムの上に、
下卑たシャウトとクリーンな歌唱を交互に繰り出す
ウェンディ姐さんのテンション高めなVoが乗っかった
完全に「メタル」なミッド・チューン。
ブリッジ・パートの切迫感に満ちた展開がクール。
PLAYER-Too Many Reasons ★★★ (2022-09-07 22:55:44)
映画『メジャーリーグ』へ挿入歌“HOW CAN THE GIRL REFUSE”の提供といった、ソロ・アーティストとしての活動でも知られる英国人シンガー/ソングライター、ピーター・ベケットの在籍していたLA出身の4人組PLAYERが、オリジナル・メンバーであるピーター・ベケット(Vo、G)とロン・モス(B、Vo)のユニット形態でカムバックを果たし、23年ぶりにFRONTIERS RECORDSを通じて発表した新作アルバム(’13年)。
失礼ながらPLAYERに対しては、シングル“BABY COME BACK”(本作にもリメイク・バージョンが収録)こそ全米№1ヒットを飛ばすも、その後はほぼ鳴かず飛ばずの「一発屋」的なイメージを抱いていたのですが、類稀なるソング・ライティングのセンスが十全に発揮された、アコースティック・ギターと美しいハーモニーを生かした、暖かみに溢れる収録曲の数々を聴
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PLAYER-Too Many Reasons-Life in Color ★★★ (2022-09-09 00:31:29)
仄かな哀愁を帯びたメロディが心地良く弾む、
瑞々しい魅力を湛えたハードポップ・チューン。
ピーター・ベケットのブランクを感じさせない
曲作りの手腕が冴えるアルバムのハイライトです。
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