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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 4351-4400
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PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE-Fighting Back-The Land God Gave to Caine ★★★ (2016-09-04 22:59:04)
7分以上に及ぶ長尺に、重厚な曲展開と、
“神より賜りしカインの聖域”という邦題が
決してこけ脅しには響かない逸品。
シアトリカルなポールのVoも楽曲に備わった
ドラマ性をより一層引き立ててくれていますよ。
PAUL DI'ANNO-The Worlds First Iron Man ★★ (2022-12-20 01:54:40)
IRON MAIDENフロントマンとして過ごした日々は遠くへと去り、’12年には保険金や補助金の不正受給がバレ逮捕されてしまい9ヵ月間臭い飯を食う等、『ザ・ノンフィクション』の登場人物ばりに塩辛い人生を送る男、ポール・ディアノ。そんなメタル界隈随一、中孝介の“サンサーラ”が似合う男が'96年に個人名義で発表したソロ・アルバムがこちら。
アルバム・タイトルが『~IRON MAN』だったり、今回もIRON MAIDENの楽曲(ライブ音源)が収録されていたりして「擦るなぁ」と苦笑を誘われますが、意外にも本編にメイデン色は希薄。いや希薄というか1曲目がいきなりジェームズ・ブラウンの“LIVING IN AMERICA”、更にWILDCHERRYの“PLAY THAT FUNKY MUSIC”とドファンクなカヴァー2曲が頭から続いた時は、買うCD間違ったかとジャケを二度見してしまいましたよ。
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PAUL DI'ANNO-The Worlds First Iron Man-Show Some Emotion ★★★ (2022-12-21 00:40:54)
神秘的なピアノのイントロだけで名曲の気配が漂ってきますが
ドラマティックな曲調はその期待を裏切りません。
ディアノの熱唱もベテラン・シンガーの凄味をしっかりと伝えてくれますよ。
PAUL LAINE-Stick It In Your Ear ★★★ (2022-12-13 01:38:53)
カナダ出身の才能豊かなシンガー/ソングライター、ポール・レインが、ブルース・フェアバーン・プロデュースのもと’89年に発表した1stソロ・アルバム。
それにしても国内盤のジャケットはちょっと酷過ぎやしませんかね。インディーズのパンク・バンドならまだしも、ポールのハスキー・ボイスを軸に、フックの効いたメロディと分厚いハーモニーがモリモリに盛られた「カナダのBON JOVI」的サウンドが託された本作に対して「よっしゃ、このジャケデザインで勝負だ!」と思えた担当者は一体どういう了見の持ち主だったのか?と。
あとOPナンバー①が7分以上ある大作の割にフックに乏しく、のっけでカマしてやろうとした挙句滑っている感があるのですが、一方で素直にBON JOVI路線を演ってくれている2曲目以降は一騎当千の逸品が揃っております。様々なアイデアを盛り込んでキャッチーにまとめ上げた②、パワー・バラー
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PAUL LAINE-Stick It In Your Ear-Dorianna ★★★ (2022-12-13 23:49:24)
キャッチーなメロディと美しいハーモニーにくるまれて
爽やかな哀愁を発散するハードポップの名曲。
ポール・レインの力感溢れる歌声もさることながら
後にPOKERFACEやTHE DISTANCEで活躍する
ケニー・ケイオスのよく歌うギターも楽曲の
魅力を底上げしてくれています。
PAUL RAYMOND PROJECT-Under the Rising Sun ★★ (2015-06-06 01:17:27)
「神(マイケル・シェンカー)の指を折った男」との勇名を馳せる(恐らく風評被害ですが)UFOのKey奏者ポール・レイモンドが、中間英明(G)や、MARINOの大谷令文(G)、LOUDNESSの山下昌良(G)、あと当時日本在住だったらしいANGELのフランク・ディミノ(Vo)らと共に日本でレコーディングを行い、'89年に発表した6曲入りEP。
「Key煩過ぎ」「音悪過ぎ」「ポール歌ヘタ過ぎ」と雑誌のレビューじゃケチョンケチョンでしたが、チープなプロダクションと弱々しいポールのVoに関してはともかく、Key奏者のソロ作なんだから目立ちまくるぐらいは良いじゃないさ、と。特に②なんて、楽曲の基軸を担うKeyと、中間英明のテクニカルなGプレイとが相俟って、どことなく初期EUROPEを思わす佳曲。(まぁ折角の出来栄えもポール自身のVoで猛烈に腰折られてんすけどね)
他にも、猛烈な「気」を放
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PAUL RODGERS-Cut Loose ★★★ (2021-05-20 00:04:09)
人間関係の悪化により6th『ROUGH DIAMONDS』を最後にBAD COMPANYから脱退したポール・ロジャースが、歌は勿論のこと、プロデュースから作詞作曲、そして全ての楽器を自ら担当して作り上げた、文字通りの「ソロ」アルバム(’83年発表)。ちなみにこの時期のレコーディング・セッションが切っ掛けでジミー・ペイジと親交を深め、後のTHE FIRM結成へと繋がっていくこととなるのですが、それはまた別のお話。
権利関係が複雑なのか何なのかわかりませんが、日本ではリリース当時LPが発売されたきりでその後はCD化の機会にも恵まれず、長らく廃盤のまま放置プレイ状態が続いている扱いの悪さな本作ですが、内容はメチャ強力。
ジャケットを飾るこざっぱりとしたポールの立ち姿が物語る通り、余計な装飾を省き、シンプルかつ骨太に押し出して来るブルージーなロック・サウンドは、熱気溢れるロックンロー
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PAUL RODGERS-Cut Loose-Live in Peace ★★★ (2021-05-20 23:32:43)
重く、抒情的に揺らめく曲調にポールの熱唱が絡む、
後にTHE FIRMでもリメイクされた名曲。
ピアノとギターをフィーチュアして徐々に温度を上げながら
盛り上がっていく後半を聴いていると
BAD COMPANY時代の名曲“RUN WITH THE PACK”を思い出したりも。
PAUL RODGERS-Cut Loose-Rising Sun ★★★ (2021-05-20 23:38:48)
ピアノをバックに切々と歌い上げられるエモーショナルなバラード。
歌詞からすると、ポールの奥さん(日本人)に捧げられている楽曲なのかな?と。
PAUL RODGERS-Now ★★ (2010-02-13 16:54:00)
ガッツとグルーヴと哀愁を兼ね備えた粒よりの楽曲を、熱く歌い上げるポール・ロジャースの極上の歌唱を聴くにつけ、
「やはり凄い人だなぁ」と、その実力派シンガーっぷりをしみじみ実感させられる、'96年発表の3rdソロ・アルバム。
勿論、これ以前にFREEやBAD COMPANYも聴いていたわけだけど、やはり後追いではなくリアルタイムで聴く、しかも
「レコーディング:LIVE!」との誇らしげなクレジット通り、まるで本人が目の前で歌っているかの如く
生々しく臨場感たっぷりに録られた、ポール・ロジャースの熱唱の威力は格別なもの有り。
特に本作は、濃厚な泣きを発散する名曲⑨⑪を筆頭に、ピッチの正確さ以上に、間合い、節回し、
感情表現といったスキルが要求されるタイプの楽曲が揃っているため、その上手さが際立つ際立つ。
ラフな服装でマイクに向かうポール・ロジャースの
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PAUL RODGERS-Now-I Lost It All ★★★ (2010-02-13 19:35:26)
咽び泣くジェフ・ホワイトホーンのGと
タメの効いたビートを叩き出すリズム隊をバックに
入魂の熱唱っぷりを披露してくれるポール・ロジャースに
ただただ平伏するバラードの名曲。
上手い。上手すぎる。十万石ま
PAUL RODGERS-Now-Nights Like This ★★★ (2010-02-13 19:43:48)
『NOW』の中では、比較的産業ロック寄りの
大衆性が魅力と言えそうな、
肩の力を抜いて哀愁のメロディに酔える叙情ナンバー。
こうした楽曲でもポール・ロジャースの歌声は魅力的だし、
ジェフ・ホワイトホーンのGも良い仕事してくれてます。
PAUL SHORTINO-Chasing My Dream ★★★ (2022-09-13 00:07:21)
ROUGH CUTTのフロントマンとして人気を博した男、ポール・ショーティノ。ROUGH CUTTのことは好きでも彼のソロ・キャリアまではフォローしていなかったのですが、若井望と組んで制作した新作が好評を呼んでると聞き及び、「そういえばポールのソロ、1枚だけ持ってたな」とCD棚を漁って引っ張り出してきたのが本作。'09年に、日本盤は今は亡きサウンドホリックからリリースされた――多分3枚目ぐらい?のソロ・アルバムです。
ポール・ショーティノといえば、その歌ウマぶりと共に「ブルージー」というキーワードが付いて回る印象で、彼を語る上で欠かせない要素でありつつも「渋めなのか、じゃあパスで」と若干リスナーの敷居を高くしている印象が無きにしも非ず。
しかし本作に関しては、プロデューサー業や、MAD MAX、CASANOVA等での活動で知られるマイケル・ヴォスを曲作りのパートナーに起用して
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PAUL SHORTINO-Chasing My Dream-Chasing My Dream ★★★ (2022-09-14 00:39:12)
Keyも効果的に交え、タメを効かせて重厚に盛り上がる
アルバム表題曲にして本編のハイライト・ナンバー。
歌が下手だとサマにならないこと夥しい高難易度の曲調を
パワフルかつエモーショナルに熱唱するポール・ショーティノの
実力派シンガーぶりに痺れます。
PAVLOV'S DOG-At the Sound of the Bell ★★ (2010-01-03 10:03:00)
バンドの創設メンバーでもあったマイク・サフロン(Ds)とジークフリート・カーヴァー(VIOLIN)が、
「売れるアルバム作り」を目論むレコード会社&マネージメントの策略によって追い出され、代わって、
元YES~KING CRIMOSNのビル・ブラッフォードをゲスト・ドラマーとして迎え制作、'76年に発表された2ndアルバム。
そんな経緯もあって、スリリングな楽器同士の絡みや、ドラマティックな曲展開といったプログレッシブ・ロック的な
要素が薄れ、シンプルにまとめられた楽曲からは、デヴィッド・サーカンプのVoをより前面に押し出した
穏やかな「歌物路線」へのシフト・チェンジが如実に感じ取れる。彼のVoにしても、以前のような鼓膜に
突き刺さる超音波ハイトーンは控えめで、全体的に無難にメロディを歌い上げているとの印象が強いが、
尤も、それでも相変わらず楽曲
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PAVLOV'S DOG-At the Sound of the Bell-Did You See Him Cry ★★★ (2010-01-03 10:27:44)
楽曲を幻想的に包み込むメロトロンの音色といい
スケールの大きさと緊迫感を伴った
力強くドラマティックな曲展開といい、
文句なしでプログレッシブ・ロック然とした仕上がりを
聴かせるアルバムのラスト・ナンバー。
それでも大作主義に走ることなく、5分半ぐらいの長さに
まとめちゃうのがこのバンドならでは。
PAVLOV'S DOG-At the Sound of the Bell-Gold Nuggets ★★★ (2010-01-03 10:20:17)
邦題は“金塊物語"
アコギのストロークからして「あぁPAVLOV'S DOGだなぁ」
と思わされる叙情ナンバー。
切なげに爪弾かれるマンドリンの音色に思わずホロリ。
PAVLOV'S DOG-At the Sound of the Bell-Valkerie ★★★ (2010-01-03 10:17:01)
邦題は“幻のヴァルキリー"
泣き泣きのデヴィッド・サーカンプのVoと
アンディ・マッケイ(ROXI MUSIC)によるサックス、
幻想的なメロトロン、そして無垢な
少年合唱団風コーラス(?)が楽曲の悲哀を増幅する
アルバム前半のハイライト的名曲。
PAVLOV'S DOG-Lost in America ★★ (2010-01-03 22:41:00)
3rdアルバムを制作しながら、レコード会社に契約を打ち切られた事で空中分解してしまったバンドを
デヴィッド・サーカンプ(Vo)とダグ・レイバーン(Key)が中心となって再編、'90年に、彼らの地元である
セントルイスのインディー・レーベルからリリースした4thアルバムがこれ。(邦題は『彷徨える大国』)
中途半端にプログレ時代の面影を引き摺ることなく、専任サックス奏者をメンバーに迎え入れ、曲によっては
お洒落な女性コーラスを取り入れる等、思い切り良く洗練されたAOR路線への方向転換が図られている本作。嘗てのような
強烈な「泣き」が影を潜めてしまった点は物足りないし、突出した名曲が収録されているわけでもないが、良質な
サウンド・プロダクションといい、統一感のある作風といい、トータルの完成度では前作を上回っている(ように思う)。
殊に、唯一無二の存在感
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PAVLOV'S DOG-Lost in America-Brown Eyes ★★ (2010-01-04 00:00:44)
4thアルバムの中にあっては珍しくG主導で展開していく、
アルバムのラストを締め括る劇的なバラード。
70年代の面影を僅かなりとも留める1曲と言えるかも。
PAVLOV'S DOG-Lost in America-Don't Rain On Me ★★ (2010-01-03 23:49:57)
華やかなでソウルフルな女性コーラスを取り入れた
これまでのPAVLOV'S DOGにはなかったタイプの楽曲。
都会的な哀愁を演出するハーモニカとサックスの音色が
良いアクセントとなっていますね。
PAVLOV'S DOG-Lost in America-Lost in America ★★ (2010-01-03 23:46:14)
楽曲自体はサックスと女性コーラスをフィーチュアした
穏やかなメロディアス・ハード調ながら、
メロトロン風の音色のKeyとデヴィッド・サーカンプの
特徴的過ぎるVoがPAVLOV'S DOGとしての個性を
きっちりと主張している。
PAVLOV'S DOG-Lost in America-Pantomime ★★ (2010-01-03 23:53:52)
キャッチーながら、どこかやるせない悲哀が漂う叙情ナンバー。
これまたサキソフォンの良い仕事っぷりがキラリと光ります。
PAVLOV'S DOG-Lost in America-You & I ★★ (2010-01-03 23:56:38)
心地良く弾む曲調に、洗練された哀メロが絡む
産業ロック調の叙情ナンバー。
デヴィッド・サーカンプの歌声は、この手の楽曲を
歌わせると抜群の破壊力を発揮しますね。
PAVLOV'S DOG-Pampered Menial ★★ (2010-01-02 20:35:00)
好きな70年代HRバンドは山ほどあれど(と言っても、他人に胸張れる程の数を聴いてるわけではないですが)、
好きなアルバムは?と問われて真っ先に思い浮かぶのは、このPAVLOV'S DOGのデビュー作。
Key奏者2人に、ヴァイオリニストを含む7人編成の大所帯にも関わらず、メンバーの誰1人として無駄に遊んでる
奴がいないという、彼らの作品の中では最もプログレ色が強く感じられる1枚ながら、楽曲は
無意味な大作主義に走る事なくコンパクトにまとめられているし、その作風に小難しさは欠片もない。
取り分け、全編を豊かに彩り、聴く者から涙を搾り取る哀愁に満ちたメロディの威力は絶大極まりなく、優美なピアノの
イントロだけで一気に惹き込まれてしまう①や、“晩秋"という邦題通りの、味わい深い哀感を湛えた②の様なメロウさが
前面に押し出され楽曲、各楽器が狂騒を繰り広げ
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PAVLOV'S DOG-Pampered Menial-Julia ★★★ (2010-01-02 20:42:38)
優美且つ深みある音色で奏でられる
イントロのピアノを聴いただけで
この曲はおろか、アルバム自体の完成度の高さをも
確信させられる、儚くも美しい哀愁に満ちた名曲。
PAVLOV'S DOG-Pampered Menial-Song Dance ★★★ (2010-01-02 20:49:44)
G、Key、ヴァイオリンが強烈に自己主張しまくり
まさにタイトル通りの狂騒を繰り広げられる。
凄まじいテンションと親しみ易い哀愁のメロディが
違和感なく同居した、このバンドの曲作りの
上手さが如実に表れた1曲。
PAVLOV'S DOG-Pampered Menial-Theme From Subway Sue ★★★ (2010-01-02 20:39:22)
“地下鉄のスーの詩"という邦題の意味はよう分からんが
とにかく凄いクオリティだ。
Voを含む全楽器が猛烈に泣きまくるクライマックスの
盛り上がりっぷりは、声を失うほどの素晴しさ。
何度聴いても泣けます。
PAVLOV'S DOG-Third ★★ (2010-01-03 19:35:00)
プログレ色をほぼ消し去り、更に楽曲をポップ且つシンプルにまとめ、JEFFERSON AIRPLANEのカヴァー曲③を収録する等、
レコード会社からのムチャ振りに応え続けたにも関わらず、最終的には「デヴィッド・サーカンプの声が時代遅れ」との
理不尽な理由で契約を打ち切られ、長らくお蔵入りの憂き目にあった3作目。(邦題は『セント・ルイスの猟犬』)
バンド解散後の'88年に、メンバー自身の手によってST LOUIS HOUNDS名義で発表され漸く陽の目をみた不遇の作品だが、
その完成度の高さは前2作と比べても何ら聴き劣りなし。そりゃまぁサウンド・プロダクションはそれなりな上、
デヴィッド・サーカンプのVoを中心に据え、シンプルにまとめられた歌物調の楽曲からは、最早デビュー当時の
ドラマティックなプログレ風味は殆ど感じ取れないが(⑧に僅かに薫る程度か?)、一聴
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PAVLOV'S DOG-Third-It's All For You ★★ (2010-01-03 19:50:03)
スティーブ・スコフィーナ(G)がREO SPEEDWAGON在籍時代から
温めていたスロー・ナンバーで、彼自身がリードVoを担当。
メロトロンをフィーチュアし、後半ではプログレ風の
転調をみせるが、そのままフェードアウトで終わってしまう辺りが
この時点でのPAVLOV'S DOGの姿勢を如実に物語る。
PAVLOV'S DOG-Third-Only You ★★★ (2010-01-03 19:45:26)
Vo、G、ピアノ、メロトロンが泣きまくる涙目OPナンバー。
特に強力なのは、やはりデヴィッド・サーカンプの
細かいヴィブラートを伴ったVoの泣きっぷりでしょうか。
PAVLOV'S DOG-Third-Suicide ★★ (2010-01-03 19:55:05)
デヴィッド・サーカンプの熱唱が映える
哀愁のロック・チューン。
3分弱で終わってしまうのが何とも勿体ない。
PERFECT VIEW-Bushidō ★★★ (2023-11-10 00:14:59)
イタリア出身の5人組、PERFECT VIEWが大幅メンバー・チェンジを経て’23年に発表した4thアルバムは、リーダーのフランチェスコ“ジョー”カタルド(G)がリスペクトを捧げる「サムライの生き様」をテーマに据えたコンセプト・アルバム仕様となっております。その名も『BUSHIDO』!
パワー・メタル・バンドならともかく、彼らのようなAOR寄りのメロハー・サウンドを志向してきたバンドがこの手のコンセプト作品を作るのはかなり珍しいのではないでしょうか?なので、てっきり本編の方もメロパワ・メタル化しているものと思いきや、当然これまで以上に重厚感は増強しつつも、メロディを聴かせる作風はしっかりと継承された仕上がり。随所に和風旋律や日本語台詞、ナレーションが散りばめられた構成からは、手間暇かけた作り込みの跡が伺えますし、何よりコンセプトの構築に足元を掬われて、肝心の楽曲の練り込みが疎かにな
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PERSEFONE-Shin-Ken ★★★ (2010-08-04 21:41:00)
「宮本武蔵をネタにしたコンセプト・アルバム」という点に、珍品収集癖を刺激され購入した作品だったが、これが心打つメロディに、勇壮且つドラマティックな曲展開がギュウ詰め、珍奇な部分なんぞ微塵も見当たらない、文字通り『真剣』な力作に仕上がっていて、思わずバンドに土下座して謝りたくなってしまった次第。
国内盤帯には「シンフォニック・デス・メタル」と表記されているが、トミー・ハンセンが手掛けたクリアなプロダクションや、曲間にインストの小曲を配して全編を劇的に物語っていく手練手管、CACOPHONYのカヴァー⑮も難なくこなすツインG、それにプログレ・マインド漲るKey奏者を擁する編成からはアングラ臭は殆ど感じられず、寧ろ本作の場合、プログレッシブHMバンドが楽曲に一層のドラマ性や陰影、ダイナミズムを演出するために敢えてデス/スラッシュ・メタル的要素を導入している・・・と解釈した方がしっくり来る
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PERSEFONE-Shin-Ken-Fall to Rise ★★★ (2010-08-05 22:53:50)
オリエンタルな雰囲気漂う序曲を経て、
和風のメロディ、琴(?)、ネオクラG、
攻めの姿勢を持ったKey、プログレHM的な構築美を湛えた
曲展開が目まぐるしく突っ走る、
3rdアルバムの魅力を判り易く提示する名曲。
PERSEFONE-Shin-Ken-Rage Stained Blade ★★ (2010-08-05 22:50:21)
歌詞のネタ元は「一乗寺下がり松の決闘」かな?
3rdアルバム随一のブルータル・チューンながら
どこか透明感を湛えた雰囲気がこのバンドならではの魅力。
PERSEFONE-Shin-Ken-The Endless Path ★★★ (2010-08-05 22:47:09)
複雑な曲展開やインスト・パートの凝りっぷりは
プログレ・メタル的だが、歯切れの良い疾走感と、
確固たるキャッチーさ、それに胸に染み入る
叙情メロディが楽曲に一本筋を通しているため難解さは皆無。
ディープなデス声、ブラック・メタル的シャウト、
そしてクリーンVoという三声の導入も効果的。
PESTILENCE-Testimony of the Ancients ★★★ (2007-07-11 22:49:00)
パトリック・マメリが中心となって結成された、オランダ出身のデス/スラッシュ・メタル・バンド、'91年発表の3rdアルバム。
曲間を繋ぐ短いSEや、インスト曲を合わせて全16曲収録という実験的な構成は、この作品がコンセプト・アルバム的な側面も持っているからか。因みにプロデュースを手掛けたのは、デス・メタルと言えば勿論この人、のスコット・バーンズ。(レコーディング場所も当然の如くMORRI SOUNDスタジオだ)
前作『CONSUMING IMPULSE』は、直線的な楽曲が揃ったストレートな作風のデス・メタル・アルバムだったが、前任Voの脱退によりトリオ編成となり、パトリック・マメリがGとVoを兼任する本作では、猛烈な疾走感はそのままによりテクニカルでプログレッシブな曲展開が聴かれるようになった。
特に、マメリとUTERWIJK(何て発音すんだ)のWパトリックが奏でる流麗極
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PESTILENCE-Testimony of the Ancients-Land of Tears ★★ (2007-11-25 21:13:06)
楽曲自体はストレートに疾走する
高速スラッシュ・チューンなのだが、
ブルータルな曲調とは正反対の繊細な「泣き」を発散して、
聴き手の胸を締め付けるGソロの威力が
とにかく半端じゃない。
PESTILENCE-Testimony of the Ancients-Presence of the Dead ★★★ (2007-11-25 20:59:21)
ストレートなデス/スラッシュ・メタル・バンドだった
PESTILENCEが大化けしたことを伝える名曲。
サビでGが奏でる勇壮なテーマ・メロディと、
幻想的な美しさを演出するKeyをフィーチュアした
インスト・パートの、何とドラマティックなことよ。
PESTILENCE-Testimony of the Ancients-Twisted Truth ★★ (2007-11-25 21:08:56)
ヘヴィでアグレッシブな曲調と好対照を描き出す、
美しい広がりを感じさせるインスト・パートの
ドラマティシズムが印象的なミドル・チューン。
PETE SANDBERG-Reflections ★★★ (2019-05-02 07:45:14)
ALIENをキャリアの出発点に(MADISONでも可)、以降、ソロからバンド形態、プロジェクト物に至るまで何でもござれ。数多くの作品制作に関わり、自慢の喉を提供してきたピート・サンドベリ(Vo)が、'04年に個人名義で発表した3枚目のアルバム。
同じくピート・サンドベリ名義で発表された『BACK IN BUISINESS』『PUSH』という前2作に対し、本作を中古盤屋等であまり見かけない気がするのは、やはりアコギのちピアノときどきストリングスといった塩梅で演奏にHR/HM色がほぼ皆無な楽器陣をバックに、ピートがリラックスした歌唱を気持ち良さげに乗っける穏やかでアコースティカルなサウンドに、ヘヴィ・メタリックなエキサイトメントが見当たらないせいか。
ALIEN時代のバラードのリメイクである②を含め、ある意味「バラード/スロー・ナンバーを集めた企画盤」的性格を持った作品ですが、だ
…続き
PETE SANDBERG-Reflections-Wild Horses ★★★ (2019-05-06 08:44:11)
スロー/バラード系の楽曲が大半を占める本編中にあって
唯一ロックの息吹をかすかに感じる軽快なポップ・ロック・チューン。
尤も主体は飽くまでアコギや美しいハーモニー、
それにピート・サンドベリの甘い歌声であることに違いはありません。
爽やかでハートウォーミングな名曲。
PETERIK/SCHERER-Risk Everything ★★★ (2018-03-09 00:08:22)
稀代のメロディ職人ジム・ピートリックが、80年代からキャリアを積みながら、これまで表舞台でスポットライトを浴びる機会にはあまり恵まれなかったベテラン・シンガー、マーク・シェラーを新たな相棒役に起用してレコーディングを行い、'15年に発表した作品。
バックを固めるのはPRIDE OF LIONSのメンバーや腕利きのセッションマンの方々で、曲作りは勿論ジム自身が担当。それだけで軽くK点越えの内容になることは確実であり、事実、陽光が雲を割って燦々と降り注ぐかの如き、ポジティブなフィールに貫かれたメロディアスHRナンバーの数々は、ジム先生にしか生み出し得ぬ匠の世界。そして、それを胸のすくようなハイトーンを駆使してパワフルに歌い上げる本作のもう一人の主役、マーク・シェラーの歌唱がこれまた素晴らしい。澱みのないクリアなVo(一説には5オクターブの音域を誇るという)がもたらす説得力は、改めてアメ
…続き
PETERIK/SCHERER-Risk Everything-Chance of a Lifetime ★★★ (2018-03-11 00:52:31)
言われてみれば確かにこの張りのある歌声は
デニス・デ・ヤングを彷彿とさせるものあり。
そんな見事なVoが、陽の光が曇り空を突き抜けて
地上に降り注ぐ光景を幻視してしまうような
(別に一発キメているわけではない)
ポジティブな躍動感に満ちた楽曲を歌うのですから
これで名曲にならないわけがない!という。
PETERIK/SCHERER-Risk Everything-Desperate in Love ★★★ (2018-03-11 00:41:01)
バラード調の導入部からテンポアップしていく
躍動感あふれるロック・ナンバー。
ピート・シェラーの胸のすくような歌声が
楽曲の放つ爽快感を引き立ててくれています。
ゲストVoとしてトビー・ヒッチコックも参加。
PETERIK/SCHERER-Risk Everything-The Dying of the Light ★★★ (2018-03-11 00:33:46)
聴く者を奮い立たせるような
ポジティブなエネルギーを振り撒きながら
軽やかに疾走するロック・チューン。
フックの効いたメロディを爽快に歌い上げる
ピート・シェラーのVoのみならず、
涼し気なピアノとジム・ピートリックが弾く
リードGも楽曲の良いアクセントになっています。
PHANTOM'S OPERA-Following Dreams ★★★ (2015-03-01 10:33:13)
Key奏者のジャック・ヤング('08年に他界してたと知り驚いた)によって結成され、BON JOVIのティコ・トレースやアレック・ジョン・サッチ、PROPHETのディーン・ファザーノ、更にはSYMPHONY Xのマイケル・ロメオら著名なメンバーを輩出して来た「ニュージャージー州の虎の穴」ことPHANTOM'S OPERAが、'98年に発表した3rdアルバム。
ミカエル・アンダーソン風の甘口Vo、ブライアン・メイからの影響も露わにメロディアスに踊るG、カラフルで包容力に満ちたKey、それらによって生み出される、丸みを帯びて親しみ易い叙情メロディや、繊細にして壮麗なハーモニーを立体的に配置し、ドラマティックな曲展開に載せて聴かせてくれるサウンドは、完全に初期QUEEN路線。当時いち早く自分達のことを評価してくれた日本を意識してか、いきなり日本語詞によるメルヘンチックな序曲“AI TO Y
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PHANTOM-Cyberchrist ★★ (2011-02-09 22:05:01)
活動後期にはNUCLEAR ASSAULTのアンソニー・ブラマンテ(G)も在籍していたNY出身の4人組(後にツインG編成の5人組となるも作品のリリースには至っていない)が、'93年に発表した3rdアルバム。
ザクザクと刻み目の粗いJUDAS PRIEST型Gリフと、パワフルに駆動するリズム隊の突進力が前面に押し出された、「バラード?眼中にねえよ!」と言わんばかりの硬派なサウンドは、まさに正統派アメリカン・パワー・メタル。
VICIOUS RUMORSやMETAL CHURCHといったバンドに相通じる魅力を放つ一方、ややフックに乏しく大味な部分も見え隠れするのだが、ファルコン・エディ(Vo)の天を突いて屹立するハイトーンと、リフ・ワークのみならず、ドラマティックにまとめられたソロ・パートにおいても冴えをみせるGがキッチリと楽曲に聴かせ所を構築しているため、退屈さを感じる場面は最
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PHANTOM-Dead or Alive ★★ (2015-08-17 23:40:46)
日本デビュー作となった3rd『CYBERCHRIST』('93年)が評判を呼んだことから、急遽国内盤の発売が実現した'86年発表のPHANTOMの1stアルバム。オリジナル盤は全8曲でしたが、日本盤はボーナストラックとして1曲追加し全9曲が収録されています。
流石は天下に名だたるNEW RENAISSANCE RECORDSからのリリースだけあってプロダクションのショボさは折り紙付き(たった1週間でレコーディングされたのだとか)。おまけに当時の彼らはバンドとしての陣容さえまともには整っていない状態だったそうで。
「JUDAS PRIEST影響下の疾走感溢れるパワー・メタル」というサウンド・スタイルは、既にしっかと見据えられていて頼もしい限りですが、正直なところ楽曲は少々地味。Keyソロもフィーチュアして疾走するアルバム表題曲①やドスの効いたミッド・チューン③等、収録曲はどれも
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