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MORE-Warhead ★★ (2014-09-23 08:36:28)
'81年の発表当時、『必殺の弾丸』なる邦題を付けられて日本盤も発売されたMOREのデビュー作。
IRON MAIDENの初代シンガー、ポール・マリオ・デイの、使い込まれた金属の如き鈍色の光沢を放つ歌声と、ケニー・コックスの歯切れの良いGプレイを二本柱に、程々にウェットで、程々にハード、程々にダーティで、程々にノリ良くキャッチーな本編は、今の耳で聴くとやや地味に響く可能性も無きにしも非ず。
しかしながら、いかにもブリティッシュなコクに満ちた、味わい深い佳曲の連なりが生み出す「流れ」でもって聴き手を引き込んでいく中庸な作風も、NWOBHMサウンドの魅力の一端であると。
『VIRGIN KILLER』の頃のSCORPIONSを思わす鋭角的なGリフが疾駆するOPナンバー①や、そこはかとなくドラマティックな曲展開に乗って、憂いを帯びたメロディがキャッチーに沁み込んで来る④等が個人
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MORGOTH-Cursed ★★ (2008-02-11 17:37:00)
『RESURRECTION ABSURD』と『THE ETERNAL FALL』という2枚のEPを経て、'92年に発表された待望の1stフル・アルバム。
昔、輸入盤を聴いた時は「何やら重苦しい雰囲気の作品」との印象を受けた覚えがあるのだけど、
今回、中古で国内盤を買い直して改めて聴いてみたら、自分の中で本作の評価が急上昇。
充実したサウンド・プロダクションの下、低音がしっかりと効いて、禍々しさやおどろおどろしさが、以前よりも更に
強調された内容は、重苦しい雰囲気も確かに強いのだが、それ以上に、序曲に始まり終曲に終わる様式的な構成や、
激烈なスピード・パートと、引き摺るようなヘヴィ・パートの対比から生み出されるダイナミズム、アコギ、Keyを用いて
演出される、重厚でドラマティックな荘厳さといった要素が全体を支配。特に、欧州HMならではの美意識が宿る
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MORGOTH-Cursed-Darkness ★★ (2008-02-11 17:42:52)
本編の終曲となるインスト・ナンバー。(語りは入っているけど)
美しく爪弾かれるアコギに始まり、Keyを用いてドラマティックに
ラストを締め括る。
MORGOTH-Cursed-Opportunity Is Gone ★★ (2008-02-11 17:40:53)
ドラマティシズムや荘厳さが強調された
1stフル『CURSED』の中でも、一際ドラマティックなラスト・ナンバー。
特にGソロの劇的さは一聴の価値ありかと。
MORGOTH-Resurrection Absurd / The Eternal Fall ★★ (2008-01-05 22:36:00)
'88年に、ドイツはメシェデーにて結成された4人組デス/スラッシュ・メタル・バンドMORGOTHが、独インディ・レーベルの
CENTURY MEDIAと契約後、2ndデモ・テープにリミックスを施して、'90年に発表した5曲入りデビューEP。
ICED EARTHやDESPAIRなど、CETURY MEDIA所属アーティストとの仕事で知られる、イラストレーターの
アクセル・ハーマンが手掛けた、チープで気色悪いジャケット・アートワークも強烈な本作。
いくらリミックスを施したといっても、元がデモ音源なのでサウンド・プロダクションの貧弱さは隠しようもないが、
楽曲の魅力は、そうしたマイナス面を十分カバーして余りあるカッコ良さを誇る。
基本的には、チリチリとノイジーに刻まれるGリフ、禍々しい濁声Vo、スタスタと2ビートを刻むリズムとが一丸となって
ダイナミ
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MORGOTH-Resurrection Absurd / The Eternal Fall-Selected Killing ★★ (2008-01-05 22:48:52)
イントロのGリフからして「おっ」となります。
スラッシーな疾走感を基調としつつ、
中盤には、アコギを用いた荘厳でドラマティックなパートが
仕掛けられていたりと、凡百のデス・メタル・バンドとの
格の違いを見せ付けてくれる名曲。
MORGOTH-The Eternal Fall ★★ (2008-01-05 22:43:00)
GERMAN DEATH METAL GODSことMORGOTHが、'91年に発表した2枚目のEP。5曲収録のうち①②③が新曲、④⑤が1stデモ収録曲のリメイク。
かつてテイチクから発売された国内盤は、(↑の方の仰る通り)デビューEP『RESURRECTION ABSURD』とのカップリング仕様で、
それ1枚でMORGOTHのアマチュア時代から現在までの成長過程が振り返れる、便利な構成となっていた。
で、本作の内容はと言えば、1stフル・アルバムとなった'92年発表の『CURSED』では、へヴィネス重視の耽美方向へと
舵を切った彼らだが、この作品までは、ひたすらパワフルに疾走しまくる直球勝負のデス・メタル路線。
最初からプロフェッショナルな環境で制作されているため、デモ音源を基にしていた前作に比べ音質が向上、
楽曲やVoの迫力が大いに増していて、そのせ
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MORGOTH-The Eternal Fall-Female Infanticide ★★ (2008-01-05 22:51:15)
禍々しいGリフに、濁声Vo、2ビートのリズムが一丸となって
突進するオールド・スクールなデス・メタル・チューンながら、
劇的なメロディを炸裂させるGソロ・パートが、
MORGOTHらしさを主張しています。
MORNING STAR-Morning Star ★★★ (2012-06-16 23:51:28)
90年代と言えば「HR/HM冬の時代」であると同時に、個人的には「世界初/日本初」を謳い文句に、次々と幻の名盤や希少盤の類がリーズナブルな価格(←ここ重要)でCD化されていった恵まれた時期だったとも記憶しており、このMORNINGSTARが'78年にCOLUMBIA/CBSから発表した1stアルバムも、そうした流れの中で再発が叶った逸品の一つ。
カンザス州出身で、重厚なハーモニーを生み出すツインVo、ツインG、Keyを含む5人編成が奏でる泥臭くて豪快なロックンロール・ソングと、叙情メロディを小粋なアレンジに乗せたメロディアスな楽曲とが交互に配置された本編を聴いていると、同郷の先輩バンドKANSASのことを思い出さずにはいられませんが、最長でも5分、殆どが3分台とコンパクトにまとめられた楽曲はKANSASほどプログレ色が強いわけではなく、もっとオーソドックスなアメリカン・ロック・テイ
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MORNING STAR-Morning Star-SUNSHINE(CHANGIN' OF THE SEASON) ★★★ (2012-06-17 21:03:42)
乾いた音色で掻き鳴らされるアコギが
そよ風のような爽やかさを運んで来てくれる、
カンザス州の長閑な風景が脳裏に浮かぶような名バラード。
MORNING STAR-Morning Star-THROUGH THE NIGHT ★★★ (2012-06-17 21:00:39)
上手いシンガー2人を擁する編成の強みを活かした
美しくも重厚なボーカル・ハーモニーが
活かされたドラマティックな名曲。
確かにアルバム中、最もプログレ・テイストが
色濃い楽曲ですね。
MORNING STAR-Venus ★★ (2013-11-20 23:35:59)
華々しい成功とは全く無縁でありながら、メロディ愛好家からは未だに「隠れた名バンド」として語り継がれるアメリカはカンザス州出身のMORNING STARが、'78年に米メジャーのCOLOMBIA RECORDSから発表した2ndアルバム。(ずっと探し回っていたのですが、漸く手頃な価格で購入することができました)
リチャード・コーベン画伯を起用して、名画『ヴィーナスの誕生』をパロった遊び心溢れるアートワークでバンドのプログレ・マインドを主張しつつも、デビュー作がコケたことによりレコード会社からの「もっと売れる作品を作れ」とのプレッシャーが増大したのか、本作では哀愁や泣きよりも快活でアメリカンなノリの良さを強調。60~70年代の大ヒット曲をカヴァーした②⑦の存在も、ハードネスが後退してよりポップ風味を増した本編のそうした印象に拍車を掛けています。
尤も、シンプルなロックンロール系の
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MORNING STAR-Venus-Angel ★★★ (2013-11-21 22:27:32)
オーバードーズで死去したDEEP PURPLEの
トミー・ボーリンに捧げられている、
哀愁に満ちたOPナンバーにしてアルバムのハイライト。
歌とコーラスとギターとが泣きまくる様は
同時期のKANSASを彷彿とさせる部分多し。
MORTAL SIN-An Absence of Faith ★★ (2007-12-12 20:56:00)
90年代の半ばに3rdアルバムを出したきり、長らく音信が途絶えていたオーストラリア出身の5人組スラッシャーが
再結成を果たし、'07年に発表した4thアルバム。(その前に復活ライブ盤も出している筈)
MORTAL SINの音源を聴くのは、2nd『FACE OF DESPAIR』以来、実に久し振りなのだけど、肉厚な
サウンド・プロダクションといい、逞しさを増したVoといい、モタリ具合の改善されたパワフルな楽器陣の演奏といい、
嘗ての「線の細いMETALLICAフォロワー」とのイメージを覆すビルドアップぶりには、良い意味で驚かされた。
複雑さを排してシンプルにまとめられた曲展開は今風だし、スラッシーな疾走感もそれ程ではないが
(勿論、速い曲もちゃんと収録されてる)、元々、スピードでガンガン押しまくるタイプのバンドではなかったので、
落胆するには当たら
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MORTAL SIN-An Absence of Faith-Dead Man Walking ★★ (2007-12-12 22:35:17)
キャッチーなGリフに一発で掴まれる、
ヘヴィでアグレッシブなスラッシュ・チューン。
アルペジオを用いて「押し」と「引き」を演出したりと、
ツインGが奏でるメロディもかなり美味しい。
MORTAL SIN-An Absence of Faith-Rise or Fall ★★★ (2007-12-12 22:48:58)
冒頭のリフの刻みっぷりを聴いただけで、
楽曲の出来の良さを確信する(そしてそれは裏切られない)
4thアルバムのハイライト・チューン。
勇壮な疾走感と、劇的且つスリリングなツインGの
活躍っぷりが堪りません。
MORTAL SIN-Face of Despair ★★ (2006-12-05 21:23:00)
折からのスラッシュ・メタル・ブームを追い風にデビュー作『地獄の叫び』(’86年)がヒット。PHONOGRAM RECORDSとの間で「アルバム8枚契約」というDEF LEPPARD以来と言われた大型ディールを成立させ、'89年に満を持して発表した2ndアルバム。一般的にMORTAL SINの代表作と言えばやはり本作でしょうか。
メジャー・レーベルへの移籍効果か、プロデュースを名手ランディ・バーンズが手掛けたことによりサウンド・プロダクションが飛躍的に向上。各メンバーの演奏のキレ味も増していて、特に「バンド名がバンド名だけに仕方がない」とジョークのネタにされること多々あったドラムのモタリ具合も改善され、全体的にも、自主制作ゆえの垢抜けなさが感じられた前作から、一皮も二皮も剥けた印象を受ける仕上がりと相成りました。
ところがどっこい。スキッと垢抜けたことで、逆に楽曲からNWOBH
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MORTAL SIN-Face of Despair-The Infantry Corps ★★ (2007-12-12 22:04:07)
小刻みにリフ/リズム・チェンジを繰り返しながら、
畳み掛けるように展開していく、
2ndアルバムの中でも一際輝く(俺の中で)名曲。
スリリングに炸裂するツインGも堪りません。
MORTAL SIN-Mayhemic Destruction ★★ (2006-12-05 20:17:00)
ロック未開の地(当時)オーストラリアから現れた5人組スラッシュ・メタル・バンドが、自主レーベルのMEGA METAL RECORDSから'86年に発表した1stアルバム(邦題は『地獄の叫び』。KISSか?)。僅か3日間のレコーディング期間と40時間のミックス作業のみで突貫制作、当初は2000枚しかプレスされなかったロー・パジェット作品でしたが、イギリスのMETAL FORCESを中心に高評価を獲得したことで瞬く間に完売。彼らにメジャー・レーベルとの契約をもたらす成功作となりました。
で、その音はと言えば、荒削りながらダイナミックな曲展開を売りにしたスラッシュ・メタル。ぶっちゃけて言えば、当時シーンにキラ星の如く溢れかえっていたMETALLICAのいちフォロワーといった感じでしょうか(でもラーズ・ウルリッヒは「良いバンドだよね!」とMORTAL SINに好意的だったとか)。前述した理
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MORTAL SIN-Mayhemic Destruction-Lebanon ★★ (2007-12-12 22:12:27)
妖しく絡み合うツインGが印象的なヘヴィな前半から、
後半は猛烈な疾走へと転じる緩急の効いたスラッシュ・チューン。
MORTAL SIN-Mayhemic Destruction-Liar ★★ (2007-12-12 22:15:59)
メロウな冒頭に始まり、スカッとハジけることなく、
煮え切らない曲調でドラマティックに盛り上がっていく様が、
ブリティッシュ・・・というかNWOBHMっぽいナンバー。
MORTAL SIN-Mayhemic Destruction-Mayhemic Destruction ★★ (2007-12-12 22:22:10)
ラストを本編最速のスピードで締め括る
アルバム・タイトル・トラック。
構築美もクソなくヤケクソ気味に弾き倒す、
炸裂感溢れるGソロの迫力も凄い。
MORTAL SIN-Mayhemic Destruction-Women in Leather ★★ (2007-12-12 22:10:31)
タイトル通り禍々しいインスト曲“THE CURSE"から
繋がっていく、ダークで不穏な雰囲気を撒き散らしながら、
山あり谷ありで展開していくOPナンバー。
MORTAL SIN-Psychology of Death ★★ (2012-01-10 21:55:40)
久々に国内盤リリースが実現した'11年発表の5thアルバム。しかも初回盤は日本未発売に終わったデビュー作『MAYHEMIC DESTRUCTION』のディスクも同梱された豪儀な2枚組仕様と来たもんだ。(『MAYHEMIC~』収録曲に付けられている大仰な邦題も良い感じです)
ヘヴィネス重視の4th『AN ABSENCE OF FAITH』を聴いて「でも、元々スピードで押しまくるタイプのバンドではないので落胆には当たらない(キリッ)」とか述べていた自分が赤っ恥もいいところなぐらい、今回は頭からケツまで前のめりな高速スラッシュ・チューンが連打される内容。結成から四半世紀以上を数えるベテラン・バンドの彼らが、今更⑧みたいなストレートなスラッシュ賛歌を演ってくれているのも嬉しいじゃないですか。
デス・メタリックなサウンド・プロダクション、その中で今風のメロディを拾うマット・モーラー(V
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MORTAL SIN-Psychology of Death-Blood of My Enemies ★★★ (2012-01-11 21:21:10)
アルバムでも1、2を争う獰猛さで荒れ狂う
高速スラッシュ・ナンバー。
猛々しいリフの刻みから、派手なリード・プレイ、
しっかりと聴かせるソロ・パートまで
威勢良くこなすGコンビの存在感が際立つ1曲。
ちゃんと「歌っている」マット・モーラーの
Voも存在感抜群。
MORTAL SIN-Psychology of Death-Down in the Pit ★★ (2012-01-11 21:28:10)
不景気なのは日本に限った話ではないようで、
日々の苦しい生活で溜まったストレスは
ピットで暴れて発散しろい!という歌詞や、
そのものズバリなタイトルからして
ストレートなメッセージが込められたスラッシュ賛歌。
MORTAL SIN-Psychology of Death-Paralysed by Fear ★★★ (2012-01-11 21:24:35)
重厚なイントロから徐々にスピードを上げながら
盛り上がっていく、勢いのみに頼らない
このバンドの強みが堪能できるダイナミック且つ
劇的なスラッシュ・ソング。
メロディアスに構築されたGソロも耳を惹きます。
MORTILLERY (2014-07-18 23:47:00)
カナダはアルバータ州エドモントン出身。アレックス・グティエレス(G)が中心となって'08年にバンド活動をスタート。'10年にカーラ・マカッチェン(Vo)を始めとするオリジナル・ラインナップが整い、同年、セルフ・タイトルの自主制作EPを発表してデビューを飾る。
翌年には、HORROR PAIN GORE PRODUCTIONとの契約を得て1stフル『MURDER DEATH KILL』を発表。同作の好評を背景に、新たにNAPALM RECORDSとのディールを成立させたバンドは、ボーナス・トラック3曲を追加収録して『MURDER~』を再発。
更には'13年に2nd『ORIGIN OF EXTINCTION』を発表。その名をより広くスラッシュ・シーンに知らしめることに成功した。
MORTILLERY-Murder Death Kill ★★ (2014-07-22 23:16:22)
カナダ出身で、女性メンバー2人(VoとB)を擁するスラッシュ・メタル・バンドが、地元のインディーズ、HORROR PAIN GORE PRODUCTIONから'11年に発表した1stアルバム。(現在はデモ音源3曲を追加収録して、NAPALM RECORDSからリリースされた再発盤が流通している模様)
先に2nd『ORIGIN OF EXTINCTION』を聴き、そのカッコ良さに感心して本作も購入してみたのですが、おお、こっちもナイス出来栄え!と。スケ番チックに威勢良く歌う女性Vo、派手に弾きまくるわけじゃないけど、メタル魂を鼓舞するメロディをストレートに投げ込んでくるツインGを両軸に、ロックンロールのノリの良さも飲み込んで炸裂するアッパーなスラッシュ・メタルという、彼らなりのサウンドも既に確認できます。
メタルコア調のシャウトを多用しているカーラのVoや、直線的に叩き付けられ
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MORTILLERY-Origin of Extinction ★★★ (2014-07-18 23:50:48)
HOLY MOSESのザビーナ・クラッセンや、DETENTEのドーン・クロスビーのような姐御系シャウターではなく、メロディをきっちりと追いかけて「歌う」、例えるならZNOWHITEのニコル・リー系女性シンガーを擁する5人組カナディアン・スラッシャーが、'13年に発表した2ndアルバム。
カリカリに乾いたエッジーなGリフを小気味良く刻み、時にドラマティックなユニゾン・プレイも決めてくれる2本のGが全体を牽引する、正統派HM寄りのスラッシュ・サウンドが本作の持ち味。かっちりとした整合性よりも、ラフな威勢の良さが先走る演奏、ビールを燃料に駆動するエンジンの如き身体を気持ち良く揺するリズム・ワークからは、MOTORHEAD~EXODUSに通じるロックンロールのヴァイブも感じられたり。
しかし何と言っても、本作最大の聴きどころはカーラ・マカッチェン(Vo)の歌いっぷり。ハイピッチのシャ
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MORTILLERY-Shapeshifter ★★★ (2018-05-23 00:55:30)
VoとBに女性メンバーを擁する、アルバータ州エドモントン出身のカナディアン・スラッシャーが'16年に発表した3rdアルバム。
中古盤屋にて本作を見つけるまで、迂闊にもリリースに全く気付いていなかったので、彼らの作品に触れるのは2nd『ORIGIN OF EXTINCTION』(’13年)以来結構久々。しかしながらジャケットのヘタウマ加減さも、血を吐くようなシャウトとメロディアスな歌い上げを使い分ける、歌詞カードの裏表紙で物凄い役者魂を発揮しているカーラ・マカッチェンのスケ番Vo も、印象的なハーモニーを奏で鋭角的にリフを刻むツインGも、パンキッシュな突進力を有するリズム・セクションも、IRON MAIDEN由来の構築感と、MOTORHEAD影響下のヤサグレ感とを強引に同居させたかのような(実際MOTORHEADの“SHINE”のカヴァーを収録する)スラッシュ・メタル・サウンドも何一
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MORTILLERY-Shapeshifter-Shapeshifter ★★★ (2018-05-27 01:36:01)
畳み掛けるスラッシーなアグレッションと、
IRON MAIDENお手本の勇壮なメロディ&劇的な曲展開、
それに朗々とした歌い上げから、血を吐くような絶叫まで
使い分けるカーラ・マカッチェンの多彩なVoが猛進する
PVも作られたアルバムのリーダー・トラック。
MOTLEY CRUE-Shout at the Devil ★★★ (2024-08-22 23:15:01)
散々煽った末に萩本欽一ばりの「カイサーン、なしよ」なちゃぶ台返しや、その後のミック・マーズとの泥仕合等、最近は何だかなぁと思わされることが多いMOTLEY CRUE。本作は彼らが'83年に発表した2ndアルバムで、先日CD棚の整理をしていて発見し久々に聴き直してみたら、このアルバムってこんなにカッコ良かったっけ?とその出来栄えに惚れ惚れとさせられてしまいましたよ。
トム・ワーマンによるタイトな音作り、ファッショナブルさよりも威嚇重視のメンバーのルックスに、切れ味の鋭さを増したパフォーマンス、売れ線のバラードなんぞには目もくれず、ひたすらクールなGリフ作りに心血が注がれている楽曲といい、本作はまさしく「LAメタルの教科書」と評されるに相応しいクオリティ。イントロSE①に続いて炸裂するヘヴィ・メタリックなKISSといった趣きの②、頭振りたくなるキャッチーな③.歯切れ良く駆け抜ける④、一
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MOTLEY CRUE-Shout at the Devil-Danger ★★★ (2024-08-26 23:48:11)
一介のLAメタル・バンドだった時期のMOTLEY CRUEだからこそ
生み出し得た、このアルバムでしか聴けないタイプの名曲。
MOTLEY CRUE-Shout at the Devil-Red Hot ★★★ (2024-08-26 23:54:52)
言わずと知れた初期の名曲。緊迫感を湛えて疾走する曲調といい、
ツインGの用い方といい、個人的に初めて聴いた時は『BRITISH STEEL』の頃の
JUDAS PRIESTを思い出しました。MOTLEY CRUEってこのタイプの楽曲も
演ってたんだと吃驚しましたね。
MOTORHEAD-Ace of Spades-Please Don't Touch ★★★ (2017-08-20 01:05:34)
JOHNNY KIDD & THE PIRATESのデビュー・ヒット曲のカヴァーにして、
MOTORHEADとGIRLSCHOOLが合同で発表した3曲入りEP(全英チャート最高第4位)
『St. Valentines Day Massacre』のリーダー・トラック。
メインVoはレミーとケリー・ジョンソンが分け合い、
ドラムは首の骨折って入院中だったフィルシー・テイラーの代わりに
GIRLSCHOOLのデニス・デュフォードが叩いている。
3分弱のランニング・タイムをヤサグレ気味に突っ走る無頼な名曲。
ちなみに動画サイトで見られるTV番組出演時のライブ映像が非常にクール。
ドラム叩かんとウロチョロ踊るフィルシーが何度見ても笑えます。
MOTORHEAD-Motorhead Vs Girlschool ★★★ (2017-08-20 00:18:33)
タイトルに「VS」なんて付いてますが、MOTORHEADとGIRLSCHOOLの電流デスマッチの模様を収めた実況録音盤…なわけは勿論なくて。2バンドが共同でBRONZ RECORDSから発表したEP『St. VALENTINES DAY MASSACRE』をメインディッシュに、そこに彼らのシングルB面曲、更にはBRONZとワン・ショット契約を交わしていたYOUNG & MOODY BAND(レミーを始め、STATUS QUOのボブ・ヤング、WHITESNAKEのミッキー・ムーディやコージー・パウエルらが参加)が発表したシングル2枚等の音源を「取りあえず全部入れとけ!」ってな勢いでブッ込んだテイチクお得意の企画盤。これ1枚で入手困難音源を手軽に振り返れるので便利っちゃ便利なんすが、CD容量の関係で数曲カットされていたりするので、結局は元作品も集める必要が出て来てしまう点は痛し痒しという。
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MPG (2013-01-29 22:36:45)
元々はTHE MILES BROTHERS名義でブルーアイド・ソウルを演っていたジョージア州アトランタ出身の5人組が、音楽シーンの潮目の変化を受けて、よりHR色を強めたサウンドを実践するべく、バンド名をMPG(MILES PER GALLON)に改めて、'80年にA&M RECORDSからセルフ・タイトルのデビュー・アルバムを発表。この時のラインナップはオリジナル・メンバーのトニー・カレイ(Vo、Key)以下、デヴィッド・ミカエル(G)、キム・スミス(G)、マイケル・ボルト(Ds)、スティーヴ・ロックリン(B)。
アルバムは非常に高品質だったがセールスには繋がらず、バンドはこの作品のみを残して解散。後にデヴィッド・ミカエルはDAVID名義で数枚ソロ・アルバムを発表。本作のCD化に伴うリマスタリング作業も担当しています。
MPG-MPG ★★★ (2013-01-29 22:38:06)
ジョージア州はアトランタ出身の5人組、MILES PER GALLONことMPGが、'80年にA&M RECORDSに残した唯一作。
リリース当時はさしたる話題にも上らなかったものの、後に「隠れた名盤」として評価が高騰した作品で、恥ずかしながら、自分も90年代にBURRN!!誌の「いにしえのメロディック・ロック」特集で取り上げられているのを読むまではその存在を知りもしなかったのですが、実際に本作の充実した内容を聴くにつけ「世の中にはまだまだ埋もれた名盤が沢山あるなぁ」と思い知らされた次第。
ポップなメロディを溌剌と歌い上げるVo、ハードな調べをメロディアスに紡ぐG、ビートを効かせて躍動するリズムとが軽快に駆け抜けていく作風は全体としてはAOR/産業ロック寄りな印象ですが、鮮烈なボーカル・ハーモニーとカラフルなKeyが楽曲にアメリカン・プログレ・ハード的な奥行きとスケール感も付
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MPG-MPG-CAN I COME OVER TONIGHT? ★★★ (2013-01-30 23:03:44)
せかせかと疾走するアルバム随一の
ハード・ナンバーですが、
可愛げを感じさせるポップ・センスや
キャッチーさを見失っていないのが
このバンドらしいところです。
MPG-MPG-TOO MANY QUESTIONS ★★★ (2013-01-30 22:50:33)
張りのあるハイトーンVoによって歌われる
躍動感溢れるポップ・ナンバーですが、
Voと同等に歌いまくるGと、全編を鮮やかに
彩るKeyがプログレ・ハード調の色合いも
加えてくれています。
MPG-MPG-WORKIN' OVERTIME ★★★ (2013-01-30 22:58:25)
うきうきとアップテンポに駆け抜けていく
ハードポップ・ナンバーで、
立体的なボーカル・ハーモニーの鮮やかさも
相俟って、TOUCHなんかにも通じる
高揚感を生み出しています。
MPIRE OF EVIL (2012-06-03 16:05:47)
クロノスと共にVENOMの中心的存在であったマンタス(G)、クロノスの実弟でもあるアントン(Ds)、クロノス脱退後のVENOMでフロントマンを務めた巨漢シンガー、ザ・デモリションマンことトニー・ドーランにより'10年結成されたトリオ・メタル・バンド。
元々はVENOMのアルバム・タイトルに因んでPRIME EVILを名乗っていたが、同名バンドがいたことからMPIRE OF EVILに改名し、'11年に、6曲入りEP『CREATURES OF THE BLACK』でデビューを飾り、更に'12年には1stフル『HELL TO THE HOLY』を発表している。('12年にアントンは脱退)
ところで、トニー・ドーランはATOMKRAFTを再結成している筈なのだが、そっちの活動は一体どうなっているのでしょうか。
MPIRE OF EVIL-Creatures of the Black ★★ (2012-06-04 07:16:43)
「KISSのようなライブを演り、JUDAS PRIESTばりのシャープなエッジと、MOTORHEADに匹敵するラウドさを併せ持ったサウンドを追求する」というVENOM時代の身上に基づき(?)、2曲のオリジナル・ナンバーと共に、JUDAS PRIESTの“EXCITER”、MOTORHEADの“MOTORHEAD”、KISSの“GOD OF THUNDER”、それとAC/DCの“HELL AIN'T A BAD PLACE TO BE”等、彼らのルーツというべきバンドのカヴァー4曲も収録されている'10年発表のデビューEP。
カヴァーのチョイスはハッキリ言ってベタもいいところですが、とにかく個性の強い人たちが集まりゆえ、アレンジは比較的オリジナル・バージョンに忠実にも関わらず、より禍々しく、よりオドロオドロしい色合いが強く感じられる辺りは流石というか何と言うか。
また、カヴァー
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MPIRE OF EVIL-Crucified ★★★ (2013-06-19 23:28:54)
長く続く廃盤状態のせいで、近年、中古盤の価格が急騰しているというザ・デモリションマン在籍時代のVENOM作品群。この状況を鑑みたマンタス&トニー“ザ・デモリションマン”ドーランが、『PRIME EVIL』『TEMPLE OF ICE』『THE WASTE LANDS』の3枚から選りすぐった楽曲をリ・レコーディング、更に新曲2曲も加えて'13年にMPIRE OF EVILの名の下に発表したリメイク・ベスト盤(?)がコレ。
ライブ映えを念頭に置いたのか、リメイク作業はスピーディorアグレッシブな楽曲を中心に行われていて、我が愛聴盤『TEMPLE~』からはたった1曲の選出に留まっている点は「そりゃ殺生な」ってな感じですが、まぁ名曲を山ほど抱えているバンドゆえ、どう選んだって漏れは出ますわな。
轟然たる音作りのもと新たに蘇った荒くれナンバーの数々は、速い曲はより速く、ミドルの楽曲はよ
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MPIRE OF EVIL-Hell to the Holy ★★ (2012-06-03 16:06:42)
「VENOMつったらクロノス脱退以降こそが最高ッスよ!」という自分のような人間にとっては、現行VENOMよりもテンションが上がる存在、マンタス(G)、トニー“ザ・デモリションマン”ドーラン(B、Vo)、アントン(Ds)ら、旧VENOM構成員らによって結成されたMPIRE OF EVILが'12年に発表した1stフル・アルバム。
80年代アングラ・メタル的な轟然たる音作りの下、スラッシーなリフ捌きから構築美を宿したGソロまでシャープにこなすマンタス、Bプレイも歌声も容貌同様の厳つさを誇るザ・デモリションマン、燃費の悪いアメ車が排ガス撒き散らしながらかっ飛ばしてるようなアントンの豪快なドラミングによって作り出されるサウンドは、トリオ編成とは思えぬヘヴィネスと禍々しい邪気をプンプンと発散しており、イーヴル且つ剛直な①や、ダーティで埃っぽいロックンロール・テイストも塗された⑤⑧といった疾走
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MPIRE OF EVIL-Hell to the Holy-Hellspawn ★★ (2012-06-07 21:59:32)
地の底から湧き上るようなドスの効いたVo、
イーブル且つ剛直なGリフと、立ち塞がるものを
薙ぎ倒すように突き進むリズムとが土煙立てる
ブルドーザー・サウンドは、まさしくVENOM。
アグレッシブに弾きまくりつつも、ちゃんと
練られた形跡を感じさせるマンタスのGソロも
存在感を発揮。
MPIRE OF EVIL-Hell to the Holy-Metal Messiah ★★★ (2012-06-05 07:17:57)
NWOBHMチックなGリフと剛直なリズムが
スラッシーに疾走する、マンタスがリーダーを務めてた時期の
VENOMを最も色濃く思い起こさせる名曲。
本人も「会心の出来栄え」と自画自賛する
ドラマティックなGソロも確かに素晴しい。
アルバムのハイライトですね。
MPIRE OF EVIL-Hell to the Holy-Shockwave ★★★ (2012-06-05 07:19:59)
厄い雰囲気とダーティで埃っぽい
ロックンロール・テイストを伴って
アグレッシブに疾走するアルバム後半の
クライマックス役を担う名曲。
この曲においてもマンタスのGソロは光っています。
MPIRE OF EVIL-Hell to the Holy-The Snake Pit ★★ (2012-06-07 22:02:51)
埃っぽくダーティでノイジー、
且つエネルギッシュな曲調といい、
“BANG YOUR HEAD”というお馴染みのフレーズや
JUDAS PRIESTからIRON MAIDEN、SCORPIONSに
RAINBOW、ANGEL WITCHまで登場する歌詞といい、
バンドから80年代メタルへの
愛に溢れたトリビュート・ソング。
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