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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 2701-2750
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HOLY MOSES-World Chaos-Diabolic Plot ★★ (2007-01-31 20:23:12)
ブンブンと唸りを上げるBが印象的な、骨太なミドル・チューン。
スラッシュ・メタル・バンドとしての攻撃性が強調されていく
4th以降、アンディ・クラッセンのGプレイからは
急速に「湿り気」が失われていくのだが、この曲で聴けるソロには
まだ「艶」が感じられ印象に残る。
HOLY SOLDIER (2017-04-09 23:20:45)
‘85年の冬に、カリフォルニア州ロサンゼルスにて弦楽器隊が中心となって結成。バンド名からも察しのつく通り(?)、キリスト教福音派にフォーカスしたクリスチャン・メタル・バンドでもある5人組。
「STRYPERの弟分」という触れ込みで'89年に発表された1st『HOLY SOLDIER』、並びに“STRANGER”を始めとする楽曲群が、翌年のダヴ・アウォード(クリスチャン・ミュージック・シーンで最も権威ある賞)でメタル・アルバム/ソング・オブ・ジ・イヤーを受賞する大成功を収める。
しかし折からのグランジ/オルタナ・ブームが逆風となり、2nd『LAST TRAIN』(’92年)、もろ流行に流された3rd『PROMISE MAN』(’95年)発表後、'97年に解散。
'05年に再結成を果たしたようだが、4thアルバムのリリースには至っていない。
HOLY SOLDIER-Holy Soldier ★★★ (2018-04-23 09:01:44)
聖戦士と言えばダンバインですが(?)、こちらの聖戦士ことHOLY SOLDIERは、端正なイケメンが揃ったカリフォルニア出身の5人組クリスチャン・メタル・バンド。後にAORシンガーに転身を遂げるBLOODGOODのシンガー、デヴィッド・ザフィーロがプロデュースを手掛ける本作は'90年発表のデビュー作で、米ビルボードCCMチャートじゃ最高第7位を記録。翌年のDOVE AWARDS(クリスチャン・ミュージック界のグラミー賞?)においては「ベストHRソング/アルバム」二部門を受賞する等、いわゆる「STRYPERの弟分」バンドの作品の中では特に大きな成功を収めた1枚として知られています。
音楽性の方は、少々クセのあるハイトーンVo(でも十分上手い)とフラッシーに絡み合う2本のGが哀愁の旋律を歌い上げ、分厚いボーカル・ハーモニーが甘美なメロディを華やかに包み込む…ってな感じの、まさしくSTR
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HOLY SOLDIER-Holy Soldier-Stranger ★★★ (2018-04-24 23:49:22)
適度なアグレッションに溌剌としたノリの良さ、
思わず一緒に歌いたくなるキャッチーなメロディに至るまで、
’91年のDOVE AWARDSにおいて「ベストHRソング賞」を
受賞したというのも納得のアルバムOPナンバー。
HOLY SOLDIER-Holy Soldier-The Pain Inside of Me ★★★ (2018-04-24 23:37:47)
哀愁に満ちたメロディを切々と歌い上げるVo、
2本のGが奏でる悲しくも劇的なメロディ、
それらを壮麗に彩るボーカル・ハーモニーetc.と
うっとりと聴き惚れてしまう
クリスチャン・メタル・バラードの逸品。
HOLY SOLDIER-Holy Soldier-We are Young, We are Strong ★★★ (2018-04-24 23:31:36)
リフにソロに、ツインGが生み出す
ヘヴィ・メタリックな切れ味と、
重厚なコーラス・ワークによって
醸成される華麗さとが同居した、
HOLY SOLDIERというバンドの
強みを端的に示してくれる名曲。
HOLY SOLDIER-Last Train ★★★ (2017-04-09 23:24:55)
カリフォルニア出身の5人組クリスチャン・メタル・バンド、’92年発表の2ndアルバム。
1stからシングル・カットされた楽曲が軒並みヒット・チャートを賑わす等、デビュー早々にしてクリスチャン・ミュージック・シーンでの成功を手中に収めた彼らでしたが、その後メンバー・チェンジに絡むすったもんだに巻き込まれて2年間の沈黙を余儀なくされます。そうこうするうちにシーンにはグランジ/オルタナ・ブームが到来。もしや本作にもその影響があるのでは…と、メンバーの「よりルーズな仕上がり」発言等を見聞きするにつけ危惧していたのですが、実際に聴いてみたらそんなことは全然なかったという。
ボトムを強調した音作りや飾り気の減ったアレンジこそ90年代的ながら、張りのあるハイトーンVo、歌心に溢れたG、美旋律、キャッチーなコーラスを分厚く包むハーモニーといった、前作で聴かせてくれたクリスチャン・メタル然とし
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HOLY SOLDIER-Last Train-Dead End Drive ★★★ (2017-04-10 22:49:55)
エンジン音と共に走り始める、「哀愁のアメリカンHR」を
絵に描いたようなハード・ナンバー。
Voと2本のGが鮮烈に紡ぎ出すメロディには
フックと哀愁が抜かりなく効かせてあって、
このバンドの曲作りの巧みさに感心させられます。
HOLY SOLDIER-Last Train-Last Train ★★★ (2017-04-10 23:00:42)
人生という名の旅を終えた者が乗り込む
最終列車について綴った歌詞と、
物悲しくもドラマティックな曲調、情感たっぷりに熱唱するVo、
哀切に満ちた旋律を紡ぐGの威力とが相俟って
ぐっと胸に迫る仕上がりの名バラード。
国内盤の解説でも指摘されている通り、
アルバムのハイライトですよ。
HOLY SOLDIER-Last Train-Virtue & Vice ★★★ (2017-04-10 22:44:48)
リズムを強調した音作りに一瞬ギクッとなるものの
歌が始まればクリスチャン・メタル然とした
泣きのハイトーンVoが歌う哀愁のメロディと
ツボを心得たGに、鮮やかなコーラスが堪能できるので一安心。
OPナンバーに相応しい名曲と言えるのではないでしょうか。
HOLY TERROR-Mind Wars ★★ (2006-06-01 21:59:00)
1st「TERROR AND SUBMISSION」の時点で既に高品質だった楽曲が更なるレベルUPを遂げ、しかも音質の向上に伴い、よりシャープに、
アグレッシブに、ドラマチックに聴き手へと斬り込んでくる、「スラッシュ・メタルの隠れた名盤」と呼ぶに相応しい'88年発表の2ndアルバム。
バンドのアキレス腱だったキース・ディーンのVoも、技量を上げるのではなく、欠点の「リズム感の欠如」に一層磨きをかける事で、
逆にそれを強力な武器(個性)へ転じてしまうという、コペルニクス的発想の転換でこれを克服(・・・克服?)。
とにかく“DO UNTO OTHERS"“NO RESURRECTION"といった楽曲を聴いてみて欲しい。スピーディ且つドラマチックなメロディラインと
噛み合うことなく、強引に捻じ込まれるハイテンションな歌メロは、正常な感覚の持ち主が聴けば単にヘタクソ
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HOLY TERROR-Mind Wars-No Resurrection ★★★ (2006-06-03 00:39:02)
メロディック・パワー・メタルにも通じるドラマティシズムの海で乱舞するツインG、
ヤケクソ気味に前へ前へと押し出してくるリズム隊、
メロディの流れに全く無頓着に歌メロを叩き込んで来るハイテンションなVo・・・
全てが崩壊しそうで崩壊しない、ギリギリの境界線上を猛スピードで突っ走る、
余りにも個性的なスラッシュ・メタルの超名曲。
HOLY TERROR-Terror and Submission ★★★ (2017-10-17 00:10:06)
元AGENT STEELのギタリスト、カート・キルフェルトにより結成されたスピード/スラッシュ・メタル・バンド(なおバンド名は「ホーリー・テラー」ではなく「ホリー・テラー」表記)が、彼らの評判を聞きつけ接触を図って来たイギリスのMUSIC FOR NATIONSと契約を結び、'86年にカート自身がプロデュースも手掛け発表したデビュー作。
スラッシーなアグレッションは保持しつつ、より整合性に磨きが掛かった2nd『MIND WARS』(’88年)に比べると、本作はプロダクションも曲構成もまだまだラフで荒削り。ですがそれすらも武器へと転化して、立ち塞がる全てを勢いのみでぶっちぎらんとする前のめりな攻めの姿勢は大いに「買い」でして、音痴でリズム感にも欠けるキース・ディーンの歌唱に眉を顰める向きもありましょうが、破れかぶれな迫力に満ちたこのVoが、バンドの重要な個性の一つであることはHOLY
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HORRORSCOPE ★★ (2008-02-03 22:10:00)
有望なデス・メタル・バンドの産出国として知られる、ポーランドはホジュフ出身の5人組スラッシュ・メタル・バンド。
OVERKILLの5th『HORRORSCOPE』をバンド名として頂き、'97年にGが中心となって結成。3本のデモテープを制作し、
'00年に発表した3rdデモの好評が切っ掛けとなり、地元のインディーズと契約。'01年に1st『PICTURES OF PAIN』でデビューを飾った。
その後、ドイツのSHARK RECORDSへと移籍して、'04年に2nd『THE CRUSHING DESIGN』、'06年に3rd『EVOKING DEMONS』を発表。
デビュー作の頃は、モダンなパワー・メタルといった感じの音楽性だったが、作品を重ねる毎にスラッシュ・メタル度が上昇。
歌えるVoと、メランコリックなメロディを奏でるツインGを擁したそのサウンドは、TE
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HORRORSCOPE-Evoking Demons ★★ (2008-02-05 22:59:00)
2nd『THE CRUSHING DESAIGN』の世界的な好評を受け、ポーランド国外でも長期ツアーを行う等、
積極的な活動で勢いに乗るHORRORSCOPEが、'06年に発表した、現時点での最新作となる3rdアルバム。
基本的には『THE CRUSHING~』で聴かせた、スラッシュ・メタル(+モダンな味付け)路線を順当に継承/発展させた
作風ながらも、バキバキにビルドアップされまくったサウンド・プロダクションや、ヴァース部分はチャック・ビリー風の咆哮で、
サビはブルース・ディッキンソンばりにメロディアスに歌い上げる・・・といった具合に、歌唱スタイルを
使い分けるVoの存在ゆえか、かなり北欧エクストリーム・メタル勢からの影響が感じられる内容に仕上がった本作。
(一番近いのは、最近惜しくも解散してしまったらしいスウェーデンのSILENT SCYTHEかな
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HORRORSCOPE-Evoking Demons-Branded ★★ (2008-02-06 23:04:47)
スパニッシュ・タッチのアコギ・ソロからスタートし、
いきなりメロディックなGプレイが炸裂する、
3rdアルバムの中でも一際ドラマティックな仕上がりのナンバー。
HORRORSCOPE-Evoking Demons-Traumatic Legacy ★★ (2008-02-06 23:03:07)
ザクザク刻まれるGリフ、タイトなリズム、歌えるVo、
そしてメロディックなツインGが、一丸となって突進する
「まさにHORRORSCOPE」な高速スラッシュ・チューン。
HORRORSCOPE-Picture Of Pain ★★ (2008-02-03 22:12:00)
ポーランドはシュレジン地方、ホジュフ出身のツインGを擁する5人組スラッシュ・メタル・バンドが、'01年に
ポーランド国内のみでリリースした1stアルバム。(翌年にジャケット・デザインを変更して国外でも発売)
日本デビュー作となった2nd『THE CRUSHING DESIGN』では、OVERKILLの5thアルバムのタイトルをバンド名に
頂いているだけあって、古き良きスラッシュ・メタルに、現代的なアグレッションを加えて、再構築したかの如き
サウンドでスラッシャーから好評を得たが、このデビュー作の時点では、まだスラッシュ色は希薄。
速い曲がないわけではないが、重苦しいミドル・チューンを中心としたダークでヘヴィな作風は、モダンな要素を
飲み込んだパワー・メタルといった感じ。(オランダのHARROWとか、あの線)
リフのアイデアや、リズムGの刻みっぷり
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HORRORSCOPE-Picture Of Pain-Deal WIth The Devil ★★ (2008-02-03 22:17:45)
アルペジオを用いた怪しげな雰囲気漂うインスト曲“THE DEAL"を経てスタートする、
ドラマティカルなスラッシュ・ナンバー。
リズミックに歯切れ良くリフを刻むGや、歌メロの組み立て方、
メロウなリズムを紡ぎ出すツインG、緩急の組み込まれた劇的な曲展開、
そしてアルペジオの用い方と、ANNIHILATORからの強い影響が伺える1曲。
HORRORSCOPE-The Crushing Design ★★ (2008-02-04 21:45:00)
昨今のスラッシュ・メタル・ブームの一角を担う、ポーランド出身の5人組スラッシャーHORRORSCOPEが
'04年に発表した、彼らの日本デビュー作でもある2ndアルバム。
ダークでヘヴィ、且つパワフルな、ANNIHILATOR風味のモダンなパワー・メタルを演っていた1st『PICTURES OF PAIN』に比べ、
本作は、Gプレイにジェフ・ウォーターズからの影響を残しつつも、楽曲単位ではANNIHILATOR色は後退。それよりも
鋭角的にザクザクと刻まれる分厚いGリフといい、歯切れ良く疾走感抜群のリズムといい、EXODUSやTESTAMENTに代表される
ベイエリア・スラッシュ・メタル・テイストが強調された、スピーディで痛快極まりない内容に仕上がっている。
DIOのカヴァー曲⑥を、しっかりと歌いこなせるだけの力量を備えたVoと、メロディックでテクニカ
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HORRORSCOPE-The Crushing Design-Burden of Faith ★★ (2008-02-04 21:52:11)
ドラマティックなインスト曲“ROOM NO.2"から繋がる、
高速スラッシュ・チューン。メロディックなツインGと、
歌えるVoを活かした劇的な構成が光るが、それ以上に
寒々しさや無骨さといった印象が勝っている辺りが、
まさに東欧のスラッシュ・メタル・バンドといった感じ。
HORRORSCOPE-The Crushing Design-Disbelife ★★ (2008-02-04 22:02:16)
国内盤のみに収録されているボーナス・トラックだが、
これがオマケにしておくのが勿体無い程のクオリティ。
本編収録曲よりも、よりメロディックで正統派HM色が強いので、
こちらの方が気に入ったという人もいるかも。
HOUSE OF LORDS-Demons Down ★★ (2020-02-07 00:43:36)
KISSのジーン・シモンズに見い出され、彼が設立したSIMONS RECORDSから華々しくデビューを飾るも、その後は大きくブレイクすること叶わず(ジーンに見い出されたバンドに多いパターン)。所属レーベルをVICTORY MUSICに変えたHOUSE OF LORDSが’93年に発表した3rdアルバム。それでもKISSとは良好な関係を保っていたようで、本作にはポール・スタンレーがゲスト参加しています。あとフィオナも。
ざっくり分けると、グレッグ・ジェフリア(Key)主導期と、ジェイムズ・クリスチャン(Vo)主導期の二期に分類されるHOUSE OF LORDS。日本人好みのメロディック・ロックを聴かせてくれて評価も高い後者に比べると、前者は存在感もアルバムに対する評価もあまりパッとしない印象がありますが(そもそも今じゃ作品の入手自体が困難なのもそれに拍車を掛けている)、どっこい、導入
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HOUSE OF LORDS-House of Lords ★★★ (2021-01-08 00:15:46)
GIUFFRIAの2ndが期待したほどのセールスを上げられなかったことから新たな展開を模索していたグレッグ・ジェフリアと、自身のレーベルを立ち上げて有望な新人バンドを物色中だったKISSのジーン・シモンズ。両者の思惑が一致した結果、フロントマンをデヴィッド・グレン・アイズレーからジェイムズ・クリスチャンに替えたGIUFFRIA改めHOUSE OF LORDSが、’87年に発表した出直しデビュー作がこれ。邦題は『神々の館』。
EL&Pばりのシンセによるイントロに始まり、ラニー・コードラのGから泣きが染み出す②から、チャック・ライト&ケン・メリーの渡り鳥コンビのタイトなリズム・ワークが冴えるHRナンバー④⑥、重厚かつキャッチーなコーラスが鮮烈な⑦、ファンファーレの如くKeyが鳴り響く高揚感に満ちた⑧、共作者としてデヴィッド・ロバーツが名を連ねる⑩に至るまで、多彩な楽曲が集う本編で披露さ
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HOUSE OF LORDS-House of Lords-Love Don't Lie ★★★ (2021-01-18 23:59:43)
STAN BUSH & BARRAGEが誇る泣きの名バラードをHOUSE OF LORDSがカヴァー。
ジェイムズ・クリスチャンも素晴らしいシンガーなので
秀逸な出来栄えになることは約束されたも同然。
スタン・ブッシュのバージョンも是非お聴きください。
HOUSE OF LORDS-Sahara ★★ (2018-12-09 00:48:19)
才能と商魂を武器にKISSのジーン・シモンズが立ち上げたレコード会社といえば、目をつけられたアーティスト達が悉く大成できずに終わってしまう不幸の女神チックなレーベルとして一部で有名ですが(?)、幸か不幸かジーンのお眼鏡に適いSIMONS RECORDSからデビューを飾ったのが、グレッグ・ジェフリア(Key)がGIUFRRIA解散後に新たに結成したこのHOUSE OF LORDSであり、本作は彼らが'90年に発表した2ndアルバム。
ジェイムズ・クリスチャン(Vo)を中心に再編された現在のHOUSE OF LORDSが聴かせてくれる、ヨーロピアンな憂いを湛えたメロディックHRサウンドに比べると、この頃の彼らの持ち味は、大味…もとい抜けが良くド派手に繰り広げられる、限りなくGIUFFRIAと同一路線のアリーナ・メタル・サウンドであります。
メロディに泣きや哀愁といった要素は薄く、
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HOUSE OF LORDS-Sahara-It Ain't Love ★★★ (2018-12-10 23:29:23)
ジェイムズ・クリスチャンのパワフルな歌いっぷりと
派手に炸裂するコーラスが大仰な盛り上がりを援護射撃するバラード。
特に2分過ぎ辺りからの盛り上がりっぷりは(良い意味で)息苦しさを覚えるほど。
HOUSE OF LORDS-Sahara-Remember My Name ★★★ (2018-12-10 23:35:56)
“IT'S AINT LOVE”とは対照的にしっとり聴かせるバラードで、
シングル・カットされPVが作られたのも納得です。
この曲でもジェイムズ・クリスチャンのソウルフルな歌唱が光っていますよ。
ただこのクオリティでシングル・チャート最高第72位というのは
ちと物足りない。もっと上でもおかしくないのに・・・。
HOUSE OF LORDS-Sahara-Sahara ★★ (2018-12-10 23:23:29)
タイトルに相応しくどこかミステリアスな空気を身に纏った
重厚にしてドラマティックなミッド・チューン。
トライバルなリズムに乗って雰囲気を盛り上げるイントロ部分では
クリス・インペリテリが客演し高速プレイを閃かせています。
といっても一瞬な上に音量控えめなので「来る」と分かっていないと
聞き逃してしまいそうな贅沢な使い方なのですが。
HOUSTON-Houston ★★★ (2024-10-24 00:21:04)
スウェーデン出身のシンガー、ハンク・エリクス(Vo)が、ソングライター/プロデューサーとして活躍するリッキー・デリンのバックアップを受けて結成したメロハー・プロジェクト、HOUSTONが'10年に発表した1stアルバム。
長らく北欧メタル・ファンをやってきた経験上、見上げた夜空にHOUSTONのバンド・ロゴが淡く光り輝いているアートワークを輸入盤店で目にした瞬間、「これは当たりじゃね?」と予感めいたものを覚えましたが(ポイントはロゴのテカリ具合)、透明感溢れるシンセとキャッチーな哀メロに彩られたハードポップ・サウンドは、実際こちらの期待を裏切らない質の高さを有していてガッツポーズですよ。特に北欧ハードポップのお手本が如きイントロだけ掴まれる①、女性シンガーとのデュエットがフィーチュアされた②、クリアで伸びやかなハンクのVoが映える③、フックの効いたコーラス・ワークが絶品な④…と、ア
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HOUSTON-Houston-I'm Alive ★★★ (2024-10-25 00:06:58)
透き通るような哀メロに、ハンク・エリクスのクリアなハイトーンVoが
実によく映えます。特に求心力の強いサビメロは伸びやかな歌唱と相俟って
アルバムのハイライト・ナンバー級のインパクトを放っていますよ。
HUGHES / THRALL-Hughes/Thrall ★★ (2009-08-16 00:05:00)
歌神グレン・ヒューズがギタリストのパット・スロールとタッグを組んで、HUGHES/THRALL名義で
'82年に発表した唯一のアルバムにして、現在でもグレンのライブで必ず演奏される名曲を
数多く収録した、彼を語る上で欠かす事の出来ない重要作品の一つ。
自分がこの作品を購入したのはかなり遅く、'94年に行われたグレンのソロ公演で聴いた名バラード“COAST TO COAST"の
余りの素晴しさに感動した事がその切っ掛けだったのだが、当初の予想ではグレンとパットの組み合わせという事で、
かなり通好みの渋い作風を想像していたのだけれど、実際に聴いてみると、そうした渋みや、如何にもグレン的な
ファンキーな要素を端々に漂わせつつも、全体としては、これが時に産業ロック的なキャッチネスも感じさせる、
非常に洗練されたハードポップ・サウンドが詰め込まれていて良い
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HUGO-Fire in the Night ★★★ (2023-03-14 01:04:29)
スティーヴ・ペリーそっくりの美声と、TENメンバーのバックアップを受けて制作したソロ・アルバムのハイクオリティっぷりがメロディ愛好家の間で評判を呼んだ、VALENTINE~OPEN SKIEZのシンガー、ヒューゴ。ガンで母親を亡くし、ショックでミュージシャン稼業から半ば引退状態にあったという彼が、奥さんの励ましもあって立ち直り、STREET TALK作品へのリハビリ的なゲスト出演等を経て、'04年に発表したカムバック・アルバム(ソロとしては3作目)がこちら。
いきなりフラッシーなGのイントロで本編の幕が上がる構成や、飾り気を抑えてシンプルにまとめたプロダクションが物語る通り、前2作に比べるとグッとハードにロックしている仕上がりなのが今作の特色。透明感と繊細な表現力に冴えを発揮するヒューゴのVoと過度にアグレッシブなサウンドの相性は良好とは思えないので、聴き始めこそ一瞬嫌な予感が脳裏
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HUGO-Fire in the Night-Fire in the Night ★★★ (2023-03-20 23:06:32)
インストの小曲“PRELUDE:4EVER ENDEAVOUR”をイントロ代わりに
爽やかに駆け抜けていくアルバム表題曲。美しく伸びやかなサビメロは
まさしくヒューゴが歌うに相応しい清涼感が漂います。
HUGO-Hugo ★★ (2010-07-25 00:25:00)
元VALENTINE~OPEN SKYZのフロントマン、ヒューゴ(Vo)が、所属レコード会社を通じて知り合った
ゲイリー・ヒューズ、ヴィニー・バーンズらTENのメンバーの協力を得て制作、'97年に発表した1stソロ・アルバム。
その音楽性は「業界屈指のスティーヴ・ペリーそっくりさんシンガー」と謳われる(?)ヒューゴの
ハスキー・ボイスと、歪みを抑えたロング・トーンが二ール・ショーンを思わせるヴィ二ー・バーンズの
メロウなGプレイを活かした、JOURNEY濃度高めのアメリカン・メロディアスHR路線。
彼はこの後も、同様の作風で2枚のソロ・アルバムを残しているが、100曲近いマテリアルの中から収録曲を
選りすぐったというだけあって、完成度の高さにおいてはこのデビュー作が頭一つ抜きん出た印象を残す。
美しい序曲から飛翔感を伴って展開していく②に始まり、
…続き
HUGO-Inception ★★★ (2024-01-08 22:11:48)
VALENTINE~OPEN SKYZにてプロ・キャリアをスタートし、日本では90年代後半から00年代前半にかけて残した3枚のソロ・アルバムのハイ・クオリティっぷりで認知度を高めたアメリカ人シンガー、ヒューゴ・ヴァレンティ。本作はここ数年音信が途絶えてしまっていた彼がHUGO’S VOYAGE名義で久々の発表してくれた新作アルバムとなります。
だいぶブランクが空いたので、その間に音楽性が変わっていたらどうしよう?との不安はなくもなかったですが、アルバムを飾る美麗なアートワークとバンド・ロゴのテカリ具合、何よりインストの小曲①を経て爽やかな②が軽やかに走り始めた途端、そうした不安は雲散霧消していきました。
「スティーヴ・ペリーのそっくりさん」と評された自身の美声を生かして立ち上げたJOURNEYトリビュート・バンドのメンバーと共にレコーディングが行われているだけあって、ここで披
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HUMAN TEMPLE-Halfway to Heartache ★★★ (2012-05-09 07:07:50)
6年待たされた前作とは打って変わって、さほど間を空けることなく'12年に発表された3rdアルバム。
例によってメンバー・チェンジが発生していますが、もはやリーダー兼フロントマンのヤンネ・フルメ(Vo)さえ健在ならば、それでHUMAN TEMPLEは問題なく回っていくことが分かってきたので心配の必要はなし。実際今回も、声質こそ少々野暮ったいものの、ソロ・キャリアを積んでいるだけあって実力は折紙つきなヤンネの歌声を中心に据えた、北欧のバンドらしい透明感と冷やかさに彩られた(前2作のスタイルを迷いなく受け継ぐ)メロディアスHRサウンドが徹底されていて心地良いったらないですよ。
Keyがソロを取り、背骨の通ったビートを刻むリズム隊がハードに疾走する様式美へヴィ・メタリックなOPナンバーで幕が開く事からも、本作がアグレッシブな色合いを強調した作風であることが伝わってきますが、勿論メロデ
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HUMAN TEMPLE-Halfway to Heartache-Bleeding Through ★★★ (2012-05-10 22:11:30)
憂いを帯びた歌メロも良いですが、
この曲の主役は何と言っても
悲哀に満ちた泣きメロを紡ぐG。
2本のGが交錯するインスト・パートの
哀愁には辛抱堪らんものがありますね。
(シングルG編成のバンドなんですが)
HUMAN TEMPLE-Halfway to Heartache-I Will Follow ★★★ (2012-05-09 22:55:37)
太い輪郭で刻まれるGリフ、力強く疾走するリズム、
ソロも取るKeyの存在など、北欧様式美HMばりに
駆け抜けていくOPナンバー。
「サイレン音が取り入れられた楽曲に名曲多し」
の持論を裏付ける事例がまた1つ。
HUMAN TEMPLE-Halfway to Heartache-Our World, Our Time ★★★ (2012-05-10 06:51:34)
頭3曲が緊迫感を湛えたハード・ナンバーで
固められているため、一転して美しくポップな
この名曲が始まった途端、曇り空の隙間から
陽の光が差し込んで来たような錯覚を感じますね。
楽曲自体の素晴しさは勿論のこと、
構成(曲順)の勝利でもあります。
HUMAN TEMPLE-Halfway to Heartache-Run Away ★★★ (2012-05-10 22:08:35)
じわじわと冷気と悲哀が滲み出すような
サビ手前の歌メロが抜群に良いのですよ。
これこそ北欧メタル!と思わず膝を打つ、
アルバムで一番ツボにハマった曲でしたね。
HUMAN TEMPLE-Halfway to Heartache-She Talks to Angels ★★★ (2012-05-11 23:00:15)
Gが咽び泣くイントロの時点で
ぐわしっと涙腺を鷲掴みにされました。
哀愁のみならずスケールの大きさも
感じさせてくれるバラードで、
この手の楽曲がエンディングに用意されていると
アルバムを聴き終えた後の満腹感も向上しますね。
HUMAN TEMPLE-Insomnia ★★★ (2011-07-15 22:29:01)
フィンランド出身で、'04年にデビューを飾るや「URBAN TALEに続くメロディアスHRバンドのニューカマー」と、マニアの間で注目を集めた5人組のデビュー作。
複数枚のアルバムを発表する等、ソロ・シンガーとしても確固たるキャリアを誇るVoの甘く伸びやかな歌声をメインに据え、涼しげな音色でキャッチーな旋律を奏でるKeyと、情感豊かに歌うGとによって優美に盛り立てられたメロハー・サウンドは、メンバーがプログレ方面からの影響を告白するドラマティックな⑨のような楽曲を収録する等、URBAN TALEに比べると幾分ハードな感触だが、北欧のバンドらしい透明度の高い哀メロに彩られた楽曲の数々は、聴いてるだけで今夏の蒸し暑さを緩和してくれるような清涼感に満ち溢れている。
後世に名を残すレベルの名曲が収録されているわけではないが、北欧ハードポップの様式美に則ったKeyのイントロからして心躍る
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HUMAN TEMPLE-Murder of Crows ★★★ (2011-07-18 20:58:40)
'04年リリースのデビュー作『INSOMNIA』が好評を博すも、その後は「ギタリスト脱退」というニュースが報じられたぐらいでフッツリと消息が途絶えてしまっていたHUMAN TEMPLEから、久し振りに届けられた2ndアルバム。
例え長期間のブランクがあろうとも、メタル大国フィンランド出身のバンドならば、音楽性を大幅に変えてこちらを失望させるような真似はしないだろうと思っていましたが、実際本作は、ヒンヤリとした哀感を湛えるOPナンバー①が始まった瞬間、彼らがその期待に見事に答えてくれたことを確信するクオリティ。
正式ギタリストの座は空席のまま、前作同様、URBAN TALEのエルカ・コーホネン(G)や元SONATA ARCTICAのヤニ・リマタイネン(G)らの協力を仰いでレコーディングされているが、伸びやかなVoと冷やかに楽曲を包み込むKeyを軸に、歌心に溢れたGが絡むメロディ
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HUMAN TEMPLE-Murder of Crows-Emily ★★★ (2011-07-18 21:05:26)
聴いてるだけで体が動き出す
ハードでノリノリなヘヴィ・メタル・ソングだが
メロディのフックの効かせ方は
間違いなくHUMAN TEMPLE印。
劇的に動き回るGのカッコ良さは
ガッツポーズ物ですよ。
HUMAN TEMPLE-Murder of Crows-Lie ★★★ (2011-07-18 21:01:10)
ジョーイ・テンペスト風のVoの歌唱と、
高揚感に満ち溢れた曲調が、
『THE FINAL COUNTDOWN』の頃の
EUROPEを彷彿とさせる逸品。
HUMAN TEMPLE-Murder of Crows-Yours Cold Blooded ★★ (2011-07-18 21:03:22)
淡々と刻まれるダンサブルなビートの上を
冷やかな哀メロが舞うハードポップ・チューン。
シンプルだが、それゆめ胸に沁みるメロディを
奏でるKeyが良い仕事してますね。
HUNTRESS (2012-07-26 06:57:22)
女性シンガーをフロントに据える優れたバンドが次々にデビューを飾る今日この頃ですが、このHUNTRESSもその1つに数えられて然るべき存在で、結成の音頭を取ったのはオペラ歌手としての実績も持つジル・ジェイナス嬢(Vo)。彼女が自身の理想とするHMサウンド――スラッシュ、デス/ブラック・メタルの要素を取り入れたオカルティックな正統派HM――を追及すべくロサンゼルスにおいてメンバー集めに奔走。体制が整うと数枚のシングルを自主制作でリリースした後、オーストリアのインディーズNAPALM RECORDSとディールを締結。
デビューに先駆けて撮影された“EIGHT OF SWORDS”のプロモ・ビデオが評判となる中、'12年に1stフル・アルバム『SPELL EATER』を発表。バンドは同作で日本デビューも飾っている。
HUNTRESS-Spell Eater ★★★ (2012-07-25 21:49:42)
ハイピッチのスクリームからデス声まで自在に操る妖艶なフロント・ウーマン、ジル・ジェイナス率いる5人組HMバンドが、'12年に発表した1stアルバム。
低音域と高音域をシアトリカルに行き来するキング・ダイアモンド唱法を駆使するジル嬢のVo、禍々しいリフを刻んだかと思えば、煽情的なフレーズ・センスに満ちたソロを紡ぐツインG、スラッシュ/ブラスト・ビートを織り交ぜてスピーディに疾走するリズム等々・・・を武器にこのバンドがクリエイトするのは、オカルティックな雰囲気が充満するダークでドラマティックな正統派HM。
体の芯から震えが来るような、KING DIAMONDの如き本格派オカルト・メタルの装いには今一歩届かず、映画に例えるなら「デカイ音と血糊の量とボディ・カウントで勝負!」なB級ホラー的いかがわしさ/コケ脅し感が漂う作品ではありますが、ブラック・メタリックなリフ&リズムの上に朗々た
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HUNTRESS-Spell Eater-Eight of Swords ★★★ (2012-07-26 22:30:55)
デビューに先駆けてPVも作られたリーダー・トラック。
「HUNTRESSってどんなバンド?」という方には
この曲のPVを見てもらうのが一番手っ取り早い。
端麗な容姿に、胸元パックリ/股間ザックリな
エロティックな衣装に身を包んだジル・ジェイナスの
艶姿に「おおっ」と身を乗り出した諸兄が、
彼女の発するヒステリックなスクリームに「おおっ?」と
思わず身を引く姿が目に浮かぶようです。
あ、楽曲そのものもオカルティックな風情漂う
スピーディな正統派HMナンバーで非常にカッコイイですよ。
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