この曲を聴け!
火薬バカ一代さんのページ
火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 1751-1800
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 80 | 81 | 82 | 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 | 89 | 90 | 91 | 92 | 93 | 94 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99 | 100 | 101 | 102 | 103 | 104 | 105 | 106 | 107 | 108 | 109 | 110 | 111 | 112 | 113 | 114 | 115 | 116 | 117 | 118 | 119 | 120 | 121 | 122 | 123 | 124 | 125 | 126 | 127 | 128 | 129 | 130 | 131 | 132 | 133 | 134 | 135 | 136 | 137 | 138 | 139 | 140 | 141 | 142 | 143 | 144 | 145
ECLIPSE-Are You Ready to Rock-Under the Gun ★★★ (2015-08-30 00:42:57)
叙情的なイントロから、シャウト一発、
熱く弾ける攻撃的な曲調へと転じる様式美全開な曲展開で
早くもハート鷲掴み。
北欧のバンドらしい憂いをたっぷりと湛えつつも、
一緒に歌いやすいキャッチーさも加味されたサビメロに
メタル魂が燃え上がりますよ。
ECLIPSE-Bleed & Scream ★★★ (2020-05-26 01:23:50)
北欧HR/HMシーン指折りの腕利きソングライター、エリック・モーテンセン(Vo)率いるECLIPSEが、'12年に発表した4thアルバム。
近年は来日公演も敢行する等、スタジオ・プロジェクトの段階を脱して、ライブ・バンドとしての評判もメキメキ高めつつある彼らゆえ、それに合わせて音楽性も初期のメロハー路線から、より実戦映えする骨太な正統派HM路線へと作を重ねる毎にビルドアップ。殆どパワー・メタリックとさえ評せそうな疾走ナンバー⑧も収録する等、本作の辺りからそうしたサウンドの軌道修正の試みの跡がハッキリと顔を覗かせるようになりました。
だからと言って、ヘヴィさの演出に執心するあまりメロディのフックがなおざりになる…なんて下手を打ったりしないのが流石で、本編は北欧のバンドらしい胸を打つ哀メロと、ハード・エッジが見事な融合を果たした楽曲がズラリ。OPナンバーに相応しい華やかさを纏って
…続き
ECLIPSE-Bleed & Scream-Ain't Dead Yet ★★★ (2020-05-26 23:13:26)
熱気と冷気を交錯させながら哀愁のメロディが駆け抜ける
アルバムのハイライト・ナンバー。猛烈な憂いを発散する
サビメロと、Voの熱唱ぶり、後に続く泣きのGソロに
涙腺をベンベン掻き鳴らされるますよ。
EDGE OF FOREVER-Feeding the Fire ★★★ (2020-06-25 00:46:04)
今やFRONTIERS RECORDS関連の作品には欠かせない存在となった感のあるマルチ・アーティスト、アレッサンドロ・デル・ヴェッキオの名前を初めて意識する切っ掛けとなったプロジェクト、EDGE OF FOREVERが'04年に発表した1stアルバム。
シンガーは現AXEのボブ・ハリスで、プロデューサー兼ソングライターとして故マルセル・ヤコブが全面バックアップ。ジェフ・スコット・ソートも一部楽曲にゲスト参加していることで注目を集めた作品…というか、当時は確かマルセルのネーム・バリューに釣られて本作を購入したんだっけなぁと。この頃はアレッサンドロは「誰それ?」状態でしたから…。
そうした制作環境が関係しているのかどうか、本作にはアレッサンドロ印のメロハー・チューンの合間に、マルセル在籍時代のイングヴェイや初期TALISMANを彷彿とさせる北欧風様式美HMナンバーも収録。ジェフ
…続き
EDGE OF FOREVER-Feeding the Fire-Birth of the Sun ★★★ (2020-06-26 00:35:12)
メロディが寒暖のグラデーションを描きながらポップに躍動する
腕利きソングライター、アレッサンドロ・デル・ヴェッキオここにあり!
な名曲。
EDGE OF FOREVER-Feeding the Fire-Mother of Darkness ★★★ (2020-06-26 00:24:38)
マルセル・ヤコブがプロデュースを手掛けていることと関係あるのかどうか、
非常に初期イングヴェイっぽい(『MARCHING OUT』に収録されていても違和感なさそうな)
雰囲気を纏い、重厚且つ劇的に展開される北欧様式美HMナンバー。
EDGE OF SANITY-Infernal ★★ (2007-11-15 22:09:00)
40分以上に及ぶ超大作“CRIMSON"1曲のみで構成された問題作、5th『CRIMSON』(国内盤にはボーナス・トラックが
収録されてたけど)がファンから総スカン食らった事に懲りたのか、再び軌道修正を図って'97年に発表した6thアルバム。
前作のやり過ぎ大作主義から一転、今回の収録曲は、何れもコンパクト且つストレートにまとめられていて、
Keyやアコギ等の凝った装飾を排したアレンジも、至ってシンプル。破壊的な音色で刻まれる図太いリフ&リズムが
強調された作風は、まるで3rd『THE SPECTRAL SORROWS』以前のそれに立ち返ったかのよう。
疾走チューンのテンポが、ブラスト・ビートから2ビート主体へと落ちている事と、ツインGの絡みがより整合性を
増したこと、そして北欧的な悲壮感や耽美性が薄まり、スッキリと垢抜けたメロディの質の変化とが相俟っ
…続き
EDGE OF SANITY-Purgatory Afterglow ★★★ (2007-11-10 18:25:00)
異能の天才ダン・スウァノ率いるEDGE OF SANITYが作り上げた、このバンドの最高傑作にして、メロディック・デス・メタル黎明期を代表する名盤の1つでもある、'94年発表の4thアルバム。
前作『THE SPECTRAL SORROWS』において、ブルータルなデス・メタルに明確なメロディの流れを持ち込む事で、(CARCASSの『HEARTWORK』に先んじて)メロディック・デス・メタルなるサウンドを、世のメタラー諸氏に知らしめたダンだが、本作では更に、Key、アコギ、クリーンVoを用いた「美しさ」の演出、静と動の対比、それらを効果的に活かしたドラマチックな曲展開といった要素の数々を大胆に導入し、一層の音楽的進化を遂げている。
ヨーロッパ的なダークネスをたっぷりと含んだ流麗なリフ・ワークと、北欧のバンドならではの悲哀と激情を兼ね備えたメロディの素晴しさは出色で、特に、後半に
…続き
EDGE OF SANITY-Purgatory Afterglow-Silent ★★★ (2007-11-10 18:43:15)
EDGE OF SANITY屈指の名曲。
猛烈なブラストから、アコギによる「静」パートへと
目まぐるしく移り変わっていくダイナミックな曲展開が秀逸。
全体を貫くキビキビとした疾走感、
中間部で炸裂するツインGのハモリっぷりも良し。
EDGE OF SANITY-Purgatory Afterglow-Twilight ★★ (2007-11-10 18:37:17)
ノーマルVoとKeyによる幻想的なイントロから、
破壊的なリフ&リズムが刻まれるヘヴィ・パートへと移行する
重量級のミドル・チューン。
後半に向けてどんどん濃度を高めていく、
胸を締め付ける悲哀に満ちたメロディが素晴しい。
EDGE OF SANITY-The Spectral Sorrows ★★★ (2018-04-19 00:26:53)
「世界初のメロディック・デス・バンド」については諸説入り乱れているようですが、自分が初めて耳にしたメロデス作品は、間違いなくスウェーデンが誇る異能の才人、ダン・スウァノ率いるEDGE OF SANITYが'93年に発表したこの3rdアルバム。
それまでもGソロがメロディアスだったり、Key類をアクセント的に用いるバンドはチラホラいましたけど、本作の場合、ダウン・チューニングされ破壊的音色で刻まれるリフ、轟然と畳み掛けるリズム、響き渡る重低音グロウルとが荒れ狂う様は完全にデス・メタルそのものでありつつも、Gリフやコード進行といった楽曲の構造自体にハッキリとメロディの流れが聴き取れるという、まさに《デス・メタルとメロディ。出会う筈のなかった2人が出会ってしまった――》と昼メロ調のナレーションを入れたくなるぐらい、斬新な(もしくはコロンブスの卵的な)発想のサウンドを提示。そりゃ「その手が
…続き
EDGE OF SANITY-The Spectral Sorrows-Darkday ★★★ (2018-04-20 00:25:11)
重厚なイントロを豪快に蹴破ってスラッシーなリズムが疾走、
執拗に刻まれるGリフはササクレた音色ながら印象的な
メロディの流れをハッキリと宿していて、
更に中間部ではシンセを用いてドラマティックな曲展開を演出…と
最初期の一撃にして、既に「メロデス」のスタンダードを
ほぼ網羅してしまっている名曲であります。
EDWIN DARE-Cantbreakme ★★ (2015-01-25 22:25:31)
しれっと実家のCD棚に並んでたんだけど、果たしていつ購入したのか全く記憶が定かでない(そんなんばっか)、アメリカはオハイオ州出身の4人組が'96年に発表した2ndアルバム。
ソロ作も発表しているハイテク・ギタリスト、ジェフ・コールマンを頭に、ジェフ・テイト型ハイトーンを響かせるVoから、躍動感溢れるBラインを閃かせるケヴィン・チャウン(後にARTENSIONに参加)ら、メンバー全員がテクニシャン揃いな上にルックスもイケてる。しかも演ってる音楽が、当時アメリカでは死に体だったテクニカルな正統派HM・・・とくれば、スター性は十分(少なくとも日本では)。BURRN!!誌じゃ早くからカラーページにインタビューが載ったりもしたのですが、にも関わらず大きな成功を収めることが出来なかったのは、やっぱり楽曲(メロディ)のフックの弱さが原因だったかなぁ?と。
それでも、火の吹くような速弾きを炸
…続き
ELEGY-State of Mind ★★★ (2014-06-07 23:22:09)
「VANDENBERG以来の衝撃」との高評価と共に、日本デビューを飾ったダッチ・メタル・バンドの最高傑作と謳われる、'97年発表の4thアルバム。
本作より、当時マニアの間で知る人ぞ知る存在だった実力派シンガー、イアン・パリー(Vo)が加入。前任者との「リーグの違い」(ニール・ショーン的表現)を実証するその歌唱力のレベルは、壮大な序曲①に続く②の冒頭部分における歌声を数秒間耳にしただけでも明らか。
前Voのエドワード・ホーヴィンガも決して下手なシンガーじゃありませんでしたが、パワー/色艶/表現力を兼ね備えたパリーの声を得たことで、従来のテクニカルに駆け巡るQUEENSRYCHE型HMサウンドが一気に垢抜け、よりダイナミックに、よりドラマティックにスケールアップ(クサ味は少々薄れたかな?)。然るべきバンドが、然るべきタイミングで、然るべき人物を加入させた結果成し遂げられた飛躍的
…続き
ELF-Elf ★★★ (2018-09-26 01:19:11)
エルフといえば「絶世の美男美女」というこっちの既成概念を完膚なきまでに叩き潰してくれる、ディオ校長が扮した白塗り&ひげ面のコワモテのドワーフ…いやコボルド…ゲフンゲフン、エルフがアートワークを飾る、NY出身の4人組が'72年に発表した1stアルバム。
ロニー・J・ディオ(本作では本名のロナルド・パダヴォナでクレジット)や、その従弟でTHE RODSを結成するデヴィッド・フェインステインが在籍し、後にDEEP PURPLEを脱退したリッチー・ブラックモアにバンドごと乗っ取られてRAINBOWの母体になったことでも有名な彼ら。バンド名はファンタジックですし、ツアーを共にして気に入られたことが縁で、アルバムのプロデュースをDEEP PURPLEのロジャー・グローヴァーとイアン・ペイスが共同で手掛けていますが、サウンドの方に虹紫テイストはほぼ皆無。ここで聴かれるのはFACES辺りに通じるア
…続き
ELF-Elf-Never More ★★★ (2018-09-26 23:19:57)
「明」の雰囲気を纏った本編において
この曲が湛える「暗」の雰囲気は一際異彩を放っています。
既に実力派シンガーとしての貫禄十分のロニーのVo、
全編を抒情的且つ流麗に彩るミッキー・リー・ソウルのピアノ、
時に切っ先鋭く、時に濃厚な泣きを湛えて切り込んでくる
デヴィッド・フェインシュテインのGが一丸となって演出する
クライマックスの盛り上がりっぷりに胸が震えます。
ELIXIR-The Son of Odin ★★★ (2014-09-18 22:44:53)
IRON MAIDENの故クライヴ・バー(Ds)が参加していたことでも知られる、ロンドン出身の遅れてきたNWOBHMバンド、ELIXIRが'86年に発表した1stアルバム。
80年代のバブリーさとは無縁の苦学生的プロダクションの下、大味なOPナンバー①が始まった時は「ハズレ掴んだか?」と不安になりましたが、彼らの本領は後に続く、これぞメタル!な勇壮なフレージングに胸躍る②③以降にこそ発揮されていますので、ご安心あれ。
どんよりと薄曇りの湿った空気に覆われた、無愛想ながらもドラマティックな盛り上がりを聴かせるサウンドは、絵に描いたようなNWOBHMスタイルを体現する一方で、朗々歌い上げる英国声のシンガーと、ドカドカとやたらパワフルに鳴りまくるドラムの存在が、楽曲にエピック・メタリックなスケール感と重厚感を付与(本作のドラマーはクライヴじゃありませんけどね)。
特に、プログ
…続き
ELIXIR-The Son of Odin-Dead Man's Gold ★★★ (2014-09-21 09:12:12)
Keyをアクセントに用いて重厚に繰り広げられる
ドラマティックな曲展開や朗々歌い上げるVoは
完全にRAIBOW型エピック・メタル路線なのですが
尖がったGリフや炸裂感溢れるドラムが
NWOBHM然とした荒々しさも楽曲に付与していて、
それがこのバンド独特の味になっています。
ELIXIR-The Son of Odin-Son of Odin ★★★ (2014-09-21 09:06:49)
疾走する“TREACHERY”から繋がっていくアルバム表題曲。
うっすらとKeyの薄化粧が施された
壮大且つドラマティックな曲調はロニー期のRAINBOWや
様式美BLACK SABBATHを彷彿とさせる完成度の高さ。
ここでもドラムが存在感を発揮していますね。
ELIXIR-The Son of Odin-Treachery ★★★ (2014-09-21 09:04:12)
挑みかかるようなアップテンポの曲調と
回転の速いGリフは初期IRON MAIDEN風ですが
その上に乗る朗々としたVoと、重たく響くドラミングが
このバンド独特の味わいを醸し出しています。
ELIZA-Battle Field ★★★ (2018-02-12 22:47:50)
北海道の古豪が復活を遂げ、80年代に彼らが残した名曲の数々を現編成で録り直したリレコーディング・アルバムを発表してくれました。
ELIZAって「エリザ」じゃなくて「イライザ」と読むのね…と結構最近知ったぐらいの後追い野郎ゆえ、今となっては入手困難な彼らの音源をこうして取りまとめてくれる作品の存在は非常にありがたい。派手なビジュアル・イメージからロックンロール系バンドかと思いきや、こうして聴いてみると、どちらかと言えば様式美路線寄りとさえ言えそうなHMサウンドが持ち味のバンドだったんだなぁと。しかも(失恋船長さん情報で)現在フロントマンを務めているのが、GRUDGE/CURSEで強烈なシャウトを炸裂させていたSADAYAことSAKEBIと知っては、こりゃもうアルバムを買わない理由がない。考えてみるとGRUDGE/CURSE時代の金属質なシャウトしか知らないので、持ち前の金属声は勿論キ
…続き
ELIZA-Something Like Hot ★★★ (2019-07-13 02:01:41)
80年代の北海道HR/HMシーンを盛り上げ、近年再始動を果たしたELIZA。それに伴い音源の発表も活発化してくれていて、長らく入手困難だった’84年リリースの本1stフル・アルバムも、ボーナス・トラックとしてライブ音源6曲を追加収録する形で再発の運びとなり、後追いファンとしてありがたい限り。
派手なルックスにまず目が行く彼らですが、音楽性の方はLAメタルに通じるワイルドなノリの良さと、NWOBHMを通過した切れ味の鋭さを併せ持ち、そこに北海道出身バンドらしい(?)繊細且つ湿ったメロディも注入した、独特な味わいのHMをプレイ。楽器陣の演奏はタイト且つ疾走感に溢れ、Voもインスト・セクションに比べるとやや線の細さが気になる場面はあれど、それでも十分健闘している部類。特に、アルバムのラストに配された代表曲にして名曲⑪や、憂いを湛えたツインGが疾走するスピード・ナンバー②③、ドラマティック
…続き
ELIZA-Something Like Hot-Battle Field, Running Wild ★★★ (2019-07-15 23:51:35)
音質のハンデをものともしないキレのある演奏、やや線は細いが
オラオラと挑みかかるように歌うVo、劇的に絡み合うツインGと、
「アルバムの最後をスピード・ナンバーで締め括るバンドは信頼できる」
という自説を補強してくれる名曲の一つ。
ELOY-Destination ★★ (2024-12-24 00:58:48)
80年代から90年代にかけてのジャーマン・メタル・シーンを語る上で欠かすことの出来ないプロデューサーの一人であるフランク・ボーネマン(Vo、G)が率いたELOY。そのバンド名のインパクトゆえ、音は知らなくても名前は聞き覚えがあるというHR/HMリスナーも多いと噂される彼らが'92年に発表した…何枚目なんだろ?15作目なの?アルバム。
60年代末のジャーマン・ロック黎明期から活動してきた超がつくベテラン・バンドながら、日本盤のリリースとはあまり縁がなかったようで、本作は90年代のジャーマン・メタル・バブルに紛れる形でひっそりとビクターから発売されていました。ほぼフランクのソロ・プロジェクトと化していたこの頃の彼らが聴かせてくれるのは、哀愁のメロディと美しいコーラス・ワーク、時にフルート等をアレンジに用いたドラマティックな曲展開とに彩られたプログレッシブ・ロック・サウンド。7分越えの楽
…続き
ELOY-Destination-Jeanne D'Arc ★★★ (2024-12-25 07:42:40)
ジャンル・ダルクをテーマに取り上げた、アルバムのラストを締め括る7分越え大作ナンバー。
大仰な盛り上がりはなく、どちらかといえば淡々と展開していく曲調ながら
美しくも物悲しいメロディや讃美歌を思わす混声コーラスを巧みに用いて
長尺でもダレずに綴りきる手腕にベテランの技前が光ります。
EMERSON, LAKE & PALMER-Emarson,lake & Powell ★★ (2017-09-21 23:00:22)
EL&P――と表記するとカール・パーマー氏がムッとされますので――EMERSON, LAKE & POWELLが'86年に残した、スタジオ・アルバムとしては唯一となる作品。
じんわり胸に沁み入る英国シンガー然としたグレッグ・レイクのジェントリーな歌声、華麗にKeyを操りバンマス役を担うキース・エマーソン、そこに我らがコージー先生の個性的なDsとがマッスル・ドッキング!この組み合わせによって生み出されたサウンドのマジックは、『ワールドプロレスリング』テーマ曲にして、いきなり10分に迫る長尺でアルバムOPを飾る①からして全開。のっけからトリオ編成が出してる音とは思えぬ壮大なスケール感で聴き手の度肝を抜きに掛かってきてくれますよ。
但し、全体的に「いかにも80年代」なプロダクションが緊張感を著しく削いでいる感は否めず。またシンセが紡ぐ大衆度高めのメロディは分かり易い反面、少々安易な
…続き
EMERSON, LAKE & PALMER-Emarson,lake & Powell-The Score ★★★ (2017-09-21 23:41:41)
「ワールドプロレスリング」テーマ曲というと、この曲よりも
“朝日に栄光あれ”の方が思い浮かぶのですが、それはともかく
この曲が名曲であることに違いはありません。
9分以上に及ぶ長尺曲ながら、印象的なメロディの洪水、
壮大且つドラマティックな曲展開といい
眉間に皺寄せて聴くような小難しさは皆無ですよ。
EMIL SIGFRIDSSON-Back To Yesterday ★★★ (2024-05-08 00:49:36)
本国ではデビュー早々チャート№1の座にアルバムを送り込み、著名なミュージカルやディナー・ショーを手掛ける等、着実にキャリアを積み上げてきたというスウェーデン出身のシンガー/ソングライター、エミル・ジーグフリードソン(舌噛みそうな名前だ)、’24年発表の3枚目のソロ・アルバムにして日本デビュー作。
母国語で歌っていた前2作は完全にポップス・アルバムだったそうですが、SUPREME MAJESTYのメンバーを曲作りのパートナーに迎えレコーディングが行われた本作で披露されているのは、高揚感に満ちたメロディ、歌の合間をフラッシーに駆け巡るG、楽曲を華やかに色付けるKeyとが生き生きと躍動する80年代風味満点のポップ・メタル。かつてはアメリカのバンドのお家芸だったこの手のサウンドも、今や北欧メロハー勢がそのお株をすっかり奪ってしまった感がありますね。
主役たるエミールも、伸びやかで張り
…続き
EMIL SIGFRIDSSON-Back To Yesterday-Spanish Lullaby ★★★ (2024-05-10 21:28:19)
スパニッシュ・テイスト薫る哀愁のメロハー。
伸びやかなVoも楽曲の魅力を十全に引き立てていて、
シンガー及び作曲者としてこの人の優れた才を
存分に堪能できる名曲に仕上がっています。
EMIR HOT ★★ (2010-04-29 11:26:00)
旧ユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)、ツズラ出身で、現在はロンドンを拠点に
活動中というギタリスト。てっきり若手ミュージシャンかと思いきや、写真を見ると
結構ベテランっぽい雰囲気で、実際、80年代末からバンド活動を開始し、地元ではTVドラマの
サントラを手掛けるなど、既に確固たる地位を築いているとのこと。
ボスニア/中部・東部バルカン地方のトラッド音楽「セヴダ」(ポルカに似てる)と、
ネオ・クラシカル風味の様式美HMとの融合を図ったアルバム『SEVDAH METAL』で
ソロ・デビュー。国内盤もリリースされたが、サウンド・ホリックが会社を畳んでしまったので現在は廃盤・・・。
EMIR HOT-Sevdah Metal ★★ (2010-04-29 11:28:00)
ボスニア・ヘルツェゴビナ(旧ユーゴスラビア)出身のミュージシャンというと、勉強不足ゆえミシャ・カルヴィン
ぐらいしか思いつかないのだが、このエミール・ホットなるギタリストもなかなかの逸材。
ジョン・ウェスト(Vo)にマイク・テラーナ(Ds)という実力派ミュージシャンのバックアップを受けて
制作された、本ソロ・デビュー作で披露されているのは、時に賑々しく、時に猛烈な哀愁を発散しながら楽曲を彩る
ボスニア/中央・東部地方発祥の民俗音楽「セヴダ」のメロディを大胆に導入した、スピーディでクラシカルな様式美HM。
特に、起伏に富んだ泣きのバラード⑥、エキゾチックなメロディを撒き散らしながら疾走する⑦、
そして女性Voの導入がドラマティックな効果を上げている、本編のハイライトたる大作ナンバー⑩といった楽曲は、
聴いているだけで東欧の寒々とした自然や街並みが目
…続き
EMIR HOT-Sevdah Metal-Endless Pain ★★ (2010-04-29 19:41:21)
セヴダのメロディと様式美HM然とした曲調が
上手く組み合わされた、エミール・ホットが目指す
「セヴダ・メタル」なるサウンドが
非常に判り易く示された1曲かと。
EMIR HOT-Sevdah Metal-Stand and Fight ★★ (2010-04-29 19:50:26)
さめざめと泣くアコギと
ジョン・ウェストのVoを用いて
上手く曲調に起伏が演出されたバラード。
EMIR HOT-Sevdah Metal-You ★★ (2010-04-29 19:37:46)
本編ラストに鎮座まします
8分以上に及ぶ大作ナンバー。
女性Voの導入が楽曲の持つ
幻想的な雰囲気を強化。
ジョン・ウェストの熱唱も映える。
ENTOMBED-Clandestine ★★★ (2019-08-06 01:12:39)
北欧デス・メタルを語る上で欠かすことの出来ない重要バンドであり、後にTHE HELLACOPTERSでブレイクするニッケ・アンダーソンがVoとDsを兼任していたことで知られる5人組が、’92年にEARACH RECORDSから発表した2ndアルバム。日本盤はご存知トイズ・ファクトリーからのリリースで、邦題は『密葬』でした。
作を重ね作風の幅を広げていった彼らですが、ここで炸裂するのは暗鬱な歌詞を重低音で咆哮するVoからダウン・チューニングされた楽器陣による無慈悲な突貫まで、基本に忠実なデス・メタル・サウンド。プロデュースはトーマス・スコグスベリが担当し、ENTOMEDやDISMEMBERらによって生み出されたとされる、チリチリジリジリと高音で刻まれるGリフ等、スウェディッシュ・デスの代名詞というべき音作りも既に完成を見ています。また地の底から湧き上がるようなVoは正統派のデス声であ
…続き
ENTOMBED-Clandestine-Severe Burns ★★★ (2019-08-07 00:11:28)
鼓膜をジリジリと灼くGリフ、欧州の濃い闇を湛えたメロディ、
手数の多いドラムがけん引する、下っ腹に響くヘヴィネスと
爆発的疾走の波状攻撃によるダイナミックな曲展開と、
初期ENTOMBEDのカッコ良さを端的に示してくれている名曲じゃないかと。
EPIDEMIC-Decameron ★★ (2007-02-14 21:54:00)
サンフランシスコ出身の5人組スラッシャー、'92年発表の1stアルバム。
続く2nd『EXIT PARADISE』では、もろ当時の流行から影響を受けたと思しきヘヴィ・サウンドを披露して
壮絶にズッコケさせてくれた彼らだが、このデビュー作の時点では、ベイエリア・スラッシュならではの
キャッチーさとは無縁の、ひたすらスピーディでバイオレントな剃刀の如きスラッシュ・メタルを展開。
時に、そのスピードはデス・メタルの領域にまで達する勢いだが、曲中に巧みに織り込まれた
リフ/リズム・チェンジでしっかりと緩急が演出されているため、楽曲が一本調子に陥る事は無い。
手数の異様に多いDsに引っ張られる形で、ダイナミックに疾走する①④⑧⑨⑩⑪といった
高速スラッシュ・チューンの数々には、謹んで「倍速化したSLAYER」の称号を進呈したい。
曲のテンションを効果
…続き
EPIDEMIC-Decameron-Circle of Fools ★★ (2007-11-25 15:54:10)
デス声寸前で喚き立てるVoに手数の多さで圧倒するDsと
笑っちゃうぐらい速いデビュー作のOPチューン。
但し、Gソロはハイテンションでカッコイイし、
曲展開もダイナミズムに溢れ、勢い任せではない
「練り」の感じられる仕上がりなのが素晴しい。
EPIDEMIC-Decameron-Territories ★★ (2007-11-25 16:03:56)
山あり谷ありの曲展開と、
雪崩を打つようなド迫力の突進力が強いインパクトを放つ。
緩急自在・・・というか、「物凄い速い」と「普通に速い」リズムを
ガンガン叩き出すDsの凄まじさが際立つ1曲。
リフのカッコ良さと、短いながらハイテンションなGソロもイカス。
ERIC MARTIN BAND-Sucker for a Pretty Face ★★★ (2024-01-11 00:01:18)
後にTESLAに加入するトロイ・ルケッタ(Ds)や、現Y&Tのジョン・ナイマン(G)らが在籍。地元サンフランシスコの市外局番からバンド名を頂戴して415を名乗った6人組が、レコード会社からの「スター性抜群のフロントマンの存在をもっと前面に押し出した方が売れんじゃね?」との提案を不承不承ながらも承諾し、バンド名をERIC MARTIN BANDと改めて'83年にELEKTRA RECORDSから発表したデビュー作。というか唯一作。
そんなわけでMR. BIGの看板シンガー、エリック・マーティンの本格的なプロ・キャリアの最初の一歩となったことで知られる本作ですが、煌びやかなKeyに彩られた80年代ど真ん中なハードポップ・サウンド(NIGHT RANGERのことを思い出したりも)には、MR. BIG時代に通じるブルージーなエッセンスは殆ど見当たらず。そのことに不満を感じるかっつーとそんな
…続き
ERIKA-Cold Winter Night ★★ (2010-02-14 14:11:00)
「元イングヴェイの嫁」ことエリカが'90年に発表したデビュー作で、リリース当時は主にイングヴェイのゲスト参加に
注目が集まっていたが、その後、BURRN!!の藤木記者の啓蒙活動が奏功したのか(?)、現在では寧ろ
「良質なメロディが詰め込まれた北欧ハードポップの名盤」との評価が大勢を占めるようになった(気がする)1枚。
女の趣味は余り良くないイングヴェイだが、その中にあってルックス的には一番イケてた彼女(但しこの時期限定)。
歌唱力の方もなかなかのものだし、何より本作で発揮されている、ABBAばりにポップでキャッチーな哀メロ作りの
センスには瞠目させられるモノ有り。北欧らしい透明感と涼しげな爽やかさを湛えた楽曲は、全曲がシングル・カット
できそうなフックを有する逸曲揃いだが、中でもプレリュード①を経てスタートする②は、北欧ハードポップの粋を
結集し
…続き
ERUPTION-Cloaks of Oblivion ★★★ (2018-04-16 23:01:51)
中央ヨーロッパに位置するスロヴェニア(小学校で習った当時、あの一帯はユーゴスラビアと呼ばれていましたっけね)出身のHR/HMバンドとしては、初めて正式に日本デビューを飾ったと言われる、女性ベーシストを含む5人組が'17年に発表した3rdアルバム。
てっきりスラッシュ・メタル作品と思って購入に踏み切った本作でしたが、ここで実際に聴けるのは、モダンな感触も宿した音作りやアレンジの下、噛み付くような歌唱から朗々とした歌い上げまで柔軟にこなせる逸材Voの存在といい、ツインGが豊かに奏でるメロディといい、5~7分と尺が長めに取られている曲展開といい、どちらかと言えばパワー・メタル寄りの音楽性。アメリカン・パワー・メタルに、スラッシーなエッジと疾走感、それに如何にもヨーロピアンHM然とした翳りと憂いを湛えた旋律美、ドラマティックな曲展開を加味したサウンドは、失恋船長さんのご指摘の通りMETAL
…続き
ERUPTION-Cloaks of Oblivion-Cloaks of Oblivion ★★★ (2018-04-16 23:20:18)
美しく爪弾かれるアコギのイントロからスタートし、
欧州HMならではの憂いと翳り、それにドラマ性を湛えて
6分越えの長尺がパワフルに綴られるミッド・チューン。
実力が問われるタイプのこの手の楽曲も見事に熱唱する
シンガーの確かな実力に感心させられます。
ERUPTION-Cloaks of Oblivion-The Yearning ★★★ (2018-04-16 23:15:02)
スタスタと切れ味鋭く疾走するリズムは
スラッシュ・メタル然としたものながら、
攻撃的且つ豊かにメロディを歌うVoと、
流麗に絡み合うツイン・リードGが
パワー・メタリックな彩りも加えてくれるという
一粒で二度美味しい名曲。
ESSENCE (2014-03-17 22:06:09)
デンマークはオールボーにおいて、平均年齢16歳という若いメンバー達によって結成。
'07年制作の自主制作EP『ART IN IMPERFECTION』で獲得した評判を梃子に、'11年には「制作日数僅か12日間」という実にスラッシュ・メタル・バンドらしい手法でレコーディングされた1stフル『LOST IN VIOLENCE』をULTIMATE RECORDSから発表。
更に'12年には、バンド・コンテスト「ROCK THE NATION AWARD 2012」に参加し、数千の応募バンドの中から見事最優秀バンドに輝き、その賞品としてワールドワイドなレコード契約を獲得。
プロデューサーにHYPOCRISYのピーター・テクレンを迎える等、より潤沢なレコーディング環境で制作された2nd『LAST NIGHT OF SOLACE』は'13年に発表され、同作はSPIRITUAL BE
…続き
ESSENCE-Last Night Of Solace ★★★ (2014-03-18 22:42:54)
バンド・コンテスト「ROCK THE NATION AWORD 2012」で最優秀賞を獲得し、その賞品としてワールドワイドなレコード契約を手に入れたESSENCEの日本デビュー作となった、'13年発表の2ndアルバム。
リフ&リズム・チェンジの激しいパワー/スラッシュ・サウンドという基本路線に変化はありませんが、レコーディング環境が整ったことで、ラフな仕上がりだった前作に比べてプロダクションが見違えるように向上。併せて、よりエモーションの乗ったシャウトをヒリ出すようになったVo、一層エクストリーミリーにブラストするDs、その間隙を縫ってこれまで以上にドラマティックなメロディをブッ込んで来るG・・・と、各セクションのスキルが目に見えて鍛え上げられているのは、やはりプロデュースを担当したHYPOCRISYのピーター・テクレンの功績も大きいと思われ。
駆け上がるようなGリフ、叙情メ
…続き
ESSENCE-Last Night Of Solace-Final Eclipse ★★★ (2014-03-23 21:58:27)
回転の速いGリフを刻みつつ華麗に舞う2本のGや、
叙情パートからブラスト・ビートが炸裂する疾走パートまで
落差の大きな劇的な曲展開など、ESSENCEというバンドの
魅力を分かり易く伝えてくれる名曲。
ESSENCE-Last Night Of Solace-Last Night of Solace ★★★ (2014-03-23 22:04:24)
音質の向上はもとより、プログレ・メタルばりの
ストップ&ゴーを飲み込んだ起伏の激しい曲展開、
ブラスト・ビートを織り交ぜつつ突進するリズム、
その上でテクニカルなGがドラマティックに乱舞する
場面のカッコ良さを耳にすれば、バンドが前作から
数段階上のステージに上がったことがよく分かります。
ESSENCE-Lost in Violence ★★★ (2014-03-17 22:07:40)
デス/スラッシュ・メタルに由来する爆発的な突進力、現代メタルの重量感、それに卓越した演奏技術に下支えされた展開激しめのパワー/スラッシュ・サウンドを標榜する、デンマークの4人組が'11年にULTIMATE RECORDSから発表した1st。
僅か12日間で突貫レコーディングされた作品だけあって音質自体はかなりラフ。しかしそれを捻じ伏せるだけの重厚な迫力が全編に漲り、リフ/リズム・チェンジを多用する楽曲は大作主義に寄り添うものの、アルバム全編を貫くタイトな疾走感、そして曲展開に勿体ぶったところがないので「長さ」を意識させられる場面が殆どないという曲作りの巧さも光ります。
姿勢を低く構えて突っ走る③⑤⑩といったバイオレントなスラッシュ・ナンバーから得られるカタルシスにも辛抱堪らんモノがありますが、個人的に痺れたのは、中東風味のエキゾチックなメロディ使いが、彼らが最大限のリスペクト
…続き
ESSENCE-Lost in Violence-Lost in Violence ★★★ (2014-03-23 00:56:42)
バイオレントな疾走パートから、威勢のいいギャング・コーラス、
Bの独演によるムーディな叙情パート、そしてドラマティックに
盛り上がっていく構築美を湛えた曲展開まで、8分に及ぶ長尺の中に
ESSENCEというバンドの持ち味の全てがぶち込まれた、
アルバム・タイトルを冠されるに相応しい名曲。
MyPage