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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 1201-1250
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CORONER-Mental Vortex-Divine Step (Conspectu Mortis) ★★ (2007-01-24 21:34:23)
難解さが薄れ、即効性の高い楽曲が揃った
『MENTAL VORTEX』というアルバムの魅力を
分かり易く伝える名曲。静と動の対比が美しい。
CORONER-No More Color ★★★ (2017-11-15 23:32:47)
スイスの技巧派トリオが'89年に発表し、リアル・タイムで初めて聴いた彼らの作品となった3rdアルバム。ちなみにCORONER作品ジャケットに毎回印刷されている黒塗り模様は、日本盤の「帯」にインスパイアされたデザインなのだというプチトリビア。
ジャズの素養を持ち、トリッキーなリフを刻む一方でネオ・クラシカルなメロディも流麗に紡ぐG、変拍子と起伏だらけの曲展開を一部の隙もなく支え、実はリード楽器の役割を果たしているDs、そのGとDs両方に寄り添い変幻自在に動き回るBと、当時最上クラスの技量を誇る楽器陣が、さながら暴風の如く猛威を振るうインテレクチュアル・スラッシュ・メタルに、聴き手はただただ濁流に飲まれた木の葉のように翻弄されるのみ。
スラッシーなアグレッション以上に、研ぎ澄まされたメンバー間のテクニカルな応酬にサウンドの焦点が絞られた今作は、発表時は「テクニカル・メタル方面に突
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CORONER-No More Color-D.O.A. ★★★ (2017-11-16 23:45:14)
イントロだけで三ツ星級の名曲であることを確信。
奇想天外且つ流麗なリフとメロディ、
変拍子山盛りのリズムが嵐の如く吹き荒ぶ、
CORONERの個性爆発な名曲。
安易に大作にせず、タイトに5分以内にランニング・タイムを
まとめるセンスも買い。
CORONER-Punishment for Decadence ★★★ (2017-11-13 23:02:11)
オーギュスト・ロダンの代表作『地獄の門』(の一部)がアートワークにあしらわれている、スイスのスラッシュ・メタル・トリオ、’88年発表の2ndアルバム。
高度な演奏技術が狂い咲く、複雑精緻な構築美を有するサウンドはMEGADETHやWATCHTOWER等に通じるインテレクチュアル・スラッシュ(当時はテクノ・スラッシュとも)で括られるスタイルながら、そこに師匠筋であるCELTIC FROSTから受け継いだ禍々しい暗黒色のトーンと、欧州HM流の美意識に裏打ちされた抒情メロディが組み合わさることで、他に類を見ないCORONER独自の音楽性が屹立。
Voの不在を埋めるようにGが歌いまくるネオクラ路線のインスト曲④、爆発を繰り返しながら終局へ向かって昇り詰めていく⑤、メロディック・ブラック・メタルを先取りしてしまったような⑧、ジミヘンの代表曲“紫の煙”をCORONER流にカヴァーしてみせ
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CORONER-Punishment for Decadence-Arc-Lite ★★★ (2017-11-14 23:05:40)
ネオクラシカルなGと、前へ前へと出て来るドラムが
火花バチバチの主導権争いを繰り広げながら
スリリングに突き進む様にグイグイ引き込まれます。
その両者の接着剤的役割を果たすBもテクニシャン。
歌の不在がまったく気にならないインストの名曲ですね。
COSMOS FACTORY (2019-01-10 00:03:02)
60年代末期からKey奏者の泉つとむを中心にザ・サイレンサーとして
活動していたバンドが、立川直樹のプロデュースを受けてCOSMOS FACTORYと名を改め
'73年に1st『トランシルヴァニアの古城』でレコード・デビュー。
HUMBLE PIEやTHE MOODY BLUESの来日公演の前座を務める傍ら、
'74年に2nd『謎のコスモス号』、'76年に3rd『BLACK HOLE』を発表。
'77年の4th『嵐の乱反射』を最後に解散。
COSMOS FACTORY-An Old Castle of Transylvania ★★★ (2019-01-10 00:06:01)
60年代末期に結成され、日本のプログレッシブ・ロック・シーン黎明期を駆け抜けた5人組が、’73年にコロムビア・レコードから発表した1stアルバム。
遡ると元々はGSグループとして活動していたそうで、そのせいか歌詞は全て日本語。ファルセットを用いたVoの歌唱スタイルや、歌メロからは歌謡曲テイストが色濃く滲み、「日本語ロック論争」かまびすしい70年代当時はそうしたドメスティックな要素が批判の俎上に乗せられたりもしたそうな。但し、後追いリスナー的には「寧ろそこがいいんじゃない!」と。ムーグ・シンセサイザー、メロトロン、バイオリンというプログレ三種の神器に琴まで加え、時にメランコリックに、時に壮大に紡がれるシンフォニックなサウンドには、欧米のバンドにだって引けを取らないミュージシャン・シップ/楽曲構築力の高さと共に、日本のバンドならではの木目細かいメロディ・センスが注入されていて、こちとら
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COZY MURAKAMI PROJECT (2013-07-15 10:11:14)
BLINDMANにも籍を置いていた村上克敏(Ds)ことコージー村上が、'98年4月に交通事故により急逝した不世出のドラマー、コージー・パウエルに捧げるべく立ち上げたトリビュート・プロジェクト。
アルバム『SOUL BOUND』は、コージーの6回忌に併せて'04年4月にリリースされた。
参加メンバーはANTHEMの柴田直人、MARINOの大谷令文、MAKE-UPの山田信夫ら多士済々。
収録楽曲はコージーがドラム・スティック片手に渡り歩いた代表的バンド(RAINBOW、WHITESNAKE、BLACK SABBATH、M.S.G.、EL&P、JEFF BECK GROUP)やソロ作からピックアップされている。
COZY MURAKAMI PROJECT-SOUL BOUND -DEDICATED TO COZY POWELL- ★★★ (2013-07-16 07:38:35)
『OCTPUS』風のフロント・カバー/腕組ポーズの裏ジャケ、ドラムセットの再現具合から、本作の主役たるコージー村上のドラム・プレイに至るまで、どこを切っても「コージー・パウエル愛」が溢れ出すトリビュート・アルバム。
ツボを押さえた選曲も秀逸で、例えばRAINBOWでは定番曲を敢えて外し“LADY OF THE LAKE”や“DANGER ZONE”といった隠れた名曲をカヴァーしている辺りが、流石「マニア目線で作ったアルバム」と嬉しくなりますね。まぁ、どうせWHITESNAKEを演るなら“SLIDE IT IN”よりも“SLOW AN' EASY”とかが聴いてみたかった・・・とか思いますが。
リスペクトが長じて生み出された作品ゆえ、基本的に楽曲は完コピが大前提。そのためコージー御大に特に関心がない場合には「単なるカラオケ大会」に映りかねないのですが、逆にコージー及び参加ミュージ
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COZY MURAKAMI PROJECT-SOUL BOUND -DEDICATED TO COZY POWELL--THE LAW MAKER ★★★ (2013-07-19 22:45:12)
Vo良し、Gのリフ&ソロ良し、Bのフレーズ良し、Ds完璧と、
Wトニー&コージー・パウエル時代のBLACK SABBATHの
一つの最高到達地点とでも言うべき名曲なのですが、
日本のアーティストぐらいしかカヴァーしない現状が
悲しいですね。ドラムを壊さんばかりの勢いを感じさせる
コージー村上のドラミングは元より、井上貴史のVo、
BLACK SABBATHマニアっぷりを感じさせる和泉慎治(G)と
鈴木研一(B)の人間椅子コンビの仕事ぶりも◎。
COZY POWELL-Tilt-Sunset ★★★ (2006-04-02 16:49:52)
バリバリのハード・ロック・チューンは勿論のこと、
こういうバラード・チューンにおいても味わい深いプレイを披露するコージー・・・。
まさに唯一無二の存在でした。
CRACK JAW-Branded ★★ (2017-08-11 09:20:21)
SPV/STEAMHAMMER RECORDSとアルバム3枚分の契約を交わし、'85年に名盤『NIGHTOUT』でデビューを飾った西ドイツ・フランクフルト出身の5人組の2ndアルバム。…になる筈が、レーベルとの関係が拗れたことでリリースはご破算。やる気を失ったバンドも解散してしまったためそのままお蔵入りの憂き目に遭った不遇な1枚が、’16年に初お目見え。正式発売に際しては、リマスター音源、再結成後にレコーディングされた新曲(これがなかなかの出来栄えで良い感じ)等の大量ボーナス・トラックに加えて、更にはブックレットにはバンド・ヒストリーから詳細な各曲解説まで収録。如何にもドイツ人らしい几帳面な仕事ぶりが発揮された本作の仕様からも、バンド側の本作のリリースが叶ったことに対する喜びの程が伝わって来るかのようです。
音の方は、1stのスタイルを順当に引き継いだ哀愁のヨーロピアンHR。プロダ
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CRACK JAW-NIGHTOUT ★★★ (2016-03-12 20:54:04)
幼馴染のメンバー達により、西ドイツ・フランクフルトにおいて結成された5人組が、STEAMHAMMER/SPV RECORDSに残した'85年発表の唯一作。
名前は知ってても、CD化されるまで実際に音を聴いたことはなかったのですが、再発を期に購入してみたら、時に切れ味鋭く、時にメロディアスに切り込んで来る2本のGを武器に、溌剌と躍動するHMサウンドが、もう度肝抜かれるカッコ良さ。特に疾走ナンバー②⑤⑧と、荒ぶるツインGが鮮烈且つ劇的に駆け巡る「これぞメタル!」な名曲のツボの押さえっぷりはお見事。聴いてて思わず変な声が出ちゃいましたよ。うひょう!
レコード会社から押し付けられたという、シャレオツなスカイライン・ジャケットが「俺たちAORバンドじゃなくてHMバンドなのに…」とメンバー的には大層不満だったそうで、確かに押し出しの強さには欠けますが、個人的には結構好きですよ、このジャケ
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CRACK JAW-NIGHTOUT-Never Tell No Lie ★★★ (2016-03-15 00:17:02)
オラオラ状態で刻まれる攻撃的なGリフに
メタル魂が燃え上がる逸品。
2分辺りでのリフ/リズム・チェンジ後
更にカッコ良さのギアが一段上がる曲展開が素晴らしい。
このバンドは本当ツインGの用い方が巧みやでぇ。
CRACK JAW-NIGHTOUT-Nightout ★★★ (2016-03-13 21:35:38)
挑みかかるようなGリフと曲調が
いかにもジャーマン・メタルな勇壮さを漂わしますが
この曲の本領が発揮されるのはインスト・パートに突入後。
あまりに劇的に疾走するツインGのインパクトに、
初めて聴いた時は思わず「こう来たか!」と声が出てしまいましたよ。
CRACK JAW-NIGHTOUT-STRUCK BY THUNDER ★★★ (2016-03-13 21:47:50)
初めて耳にした時は「これだからメタルの名曲探しはやめられない!」
と思わせられた逸品ですよ。Voにもうちょいパワーがあれば
“THUNDERSTEEL”級の評価を得られたんじゃないかと思うのですが、
シャープに疾走するリフ&リズムの上で2本のGが華麗に乱舞する
突き抜けたカッコ良さを前にすると、多少の文句は雲散霧消してしまいます。
CRAIG GOLDY-Hidden in Plain Sight ★★ (2017-07-24 23:20:15)
DIO脱退後のキャリアが今一つパッとしないクレイグ・ゴールディが、CRAIG GOLDY’S RITUAL名義で’90年にGRAND SLAM RECORDSから発表した作品。
まず、売れないSF漫画家の没イラストをリサイクルしたみたいな駄目ジャケで1ストライク(読めそうで読めない日本語にイラッ/笑)。書く内容について苦慮を感じさせるゴッドの歯切れの悪い国内盤解説で2ストライク。そしてA面にGIUFFRIA時代の僚友デヴィッド・グレン・エイズレー(Vo)と共作した音源を収録し、B面にはバンド形式(Voはマイク・ストーンが担当)でレコーディングされた楽曲が並ぶという、変則的な…ぶっちゃけ「寄せ集め音源集」とも言える構成で、3ストライク!バッター・アウト!となる1枚。
そんなわけで聴き始めの期待値は限りなくゼロに等しかったのですが、聴き終えてみるといやいやどうして。アメリカンな埃
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CRAIG GOLDY-Hidden in Plain Sight-Eye for An Eye ★★ (2017-07-25 23:06:20)
跳ねるリズムに乗ってトリッキーに躍動する
クレイグ・ゴールディのフラッシーなGプレイが聴きモノ。
都会的なクールネスを湛えたデヴィッドの歌メロも良い感じですよ。
CRAIG GOLDY-Hidden in Plain Sight-Forever More ★★★ (2017-07-25 23:13:45)
哀愁を帯びた曲調と、それをドラマティックに盛り上げる
デヴィッドの情熱的な歌唱に胸揺さぶられる名バラード。
楽曲に寄り添った、クレイグの歌心を感じさせるGソロも素晴らしい。
CRASH(KOREA)-Endless Supply of Pain ★★ (2012-06-24 07:58:12)
サッカー・ワールドカップの日韓共催辺りを契機として、現在では韓流ファンのマダムからネット愛国者の若人まで、幅広い層から(良い意味でも悪い意味でも)関心を集めている韓国ですが、CRASHがデビューを飾った'93年頃の彼の国に対する自分の知識と言えば、ソウル・オリンピックの開催地で、キム・ヨンジャやケイ・ウンスクの出身国であるということぐらいのものでした。(しょうもなさ過ぎる)
そんなわけで、個人的に初めて購入した韓国産HMバンドの作品でもあった本作は、DEEP PURPLEの代表曲“SMOKE AND THE WATER”のユニークなカヴァーの存在が話題になりましたが、SEPULTURAがMETALLICA風の楽曲を演奏しているような(?)オリジナルのスラッシュ・ソングの数々もなかなかに良く出来ています。
プロデューサーにコリン・リチャードソンが招聘されているだけあって音作りに
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CRASH(KOREA)-Endless Supply of Pain-Pentalty ★★★ (2012-06-24 22:16:49)
アルバムの中では比較的ストレートなノリが
押し出されたスラッシュ・ナンバー。
琴線に触れる泣きを湛えたソロを紡ぐ
ヨーン・ドゥ・ビュンのGプレイに痺れまくりです。
CRASH(KOREA)-Endless Supply of Pain-Scream ★★★ (2012-06-24 22:14:05)
咆哮型のVoに重苦しいプロダクション等、
リリース当時、初めて聴いた時は
「ん?デス・メタル?スラッシュ・メタル?」と
思ったものですが、今聴くと完全にスラッシュですね。
但し、ストレートな疾走感より展開重視の曲調は
いかにも90年代のバンド的。
CRASH(KOREA)-Endless Supply of Pain-Smoke on the Water ★★ (2012-06-24 22:20:09)
言わずと知れたDEEP PURPLEの超有名曲のカヴァー。
(そういえば、この曲目当てでアルバムを購入したんでした)
原曲は非常にシンプルだが、ここではこのバンドらしく
起伏の激しい曲展開とアレンジが加えれていて面白い。
CRASH(KOREA)-Experimental State of Fear ★★ (2012-06-26 07:19:29)
三度コリン・リチャードソンとタッグを組んで制作、'97年に発表された3rdアルバム。
前2作において正統派ヘヴィ・メタリックなGプレイを披露して、アルバムのクオリティ向上に大きく貢献してきたオリジナル・メンバーのヨーン・ドゥ・ビュン(G)が脱退、新たに2人の新Gを加えた4人編成でレコーディングが行われている本作だが、随一のメタルヘッドであった(推測)ヨーンが去り、バンド側が持ち前の実験精神を更にスパークさせた結果、今回も辛うじてスラッシュ・メタルのフィールドに留まってはいるものの、全体としては演奏からアレンジまで、ヘヴィ・ロック、ハードコア、インダストリアル・サウンド・テイストが色濃く匂い立つラウド・メタル・アルバムの如き様相を呈している。
ところが、本作が流行に擦り寄った駄作かと言えば、これはこれで十二分にカッコイイのだから興味深い。無論、Gプレイに関してはやはり物足りなさ
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CRASH(KOREA)-Experimental State of Fear-Breathe/suffer ★★ (2012-06-27 21:11:59)
怒号Voと破壊的に刻まれるリフ&リズムが
図太く押し出してくるOPナンバー。
疾走曲ではあるものの、スラッシュ的な
爽快さよりも重く澱んだ怒気の方が印象に残る。
印象的なユニゾン・プレイを聴かせてくれる
2本のGが良い仕事してます。
CRASH(KOREA)-Experimental State of Fear-Machinery ★★ (2012-06-27 21:14:46)
スラッシュ/パワー・メタリックなGリフの
カッコ良さにかけては3rdアルバムの中でも指折り。
流行の要素が増量されても、アン・ヒュン・チャンの
曲作りのセンスには鈍りがないことを確認させてくれる
疾走ナンバー。
CRASH(KOREA)-The Paragon of Animals ★★★ (2012-06-26 23:31:48)
シンセサイザー奏者を加入させてインダストリアル・サウンドへ傾倒する等、アルバムを重ねる毎に実験精神を強めていたCRASHが、7年の沈黙の間に自分達の原点を見つめ直し、久々にスラッシュ・メタル魂全開で作り上げた'12年発表の6thアルバム。(シンセ奏者は脱退済み)
デビュー当時より一貫して、このバンドの重要な個性として不可分のデジタリィな味付けは必要最小限に抑えられ、代わって全面に押し出されているのは素手で顔面を殴りつけるような、1stアルバム以来・・・というか、1stアルバム以上にオールドスクールな作法に則ったスラッシュ・サウンド。(バンド自身が手掛けている、粘着感や重苦しさを減じた乾いた音作りもスラッシュ感を底上げ)
更にそれを援護射撃するのが、バンドへの出戻りを果たしたヨーン・ドゥ・ビュンのGプレイ。やはりこの人のメロディ・センスは冴えています。特に、クリーンVoによるコ
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CRASH(KOREA)-The Paragon of Animals-Cold Blooded ★★★ (2012-06-27 21:48:17)
バラードと表現して差し支えなさそうな
男前な哀愁を湛えたヘヴィ・ナンバー。
エモーショナルなGの上手さは今更言うに及ばず、
アン・ヒュン・チャンのシンガーとしての
成長振りにも瞠目させられます。
CRASH(KOREA)-The Paragon of Animals-Crashday ★★★ (2012-06-27 21:19:13)
プレ・コーラス部分でクリーンvoが導入されていますが、
レギュラー・チューニング/乾いた音色で刻まれる
Gリフに畳み掛けるように疾走するリズムといい、
猛烈に「スラッシュ・メタル」している6thアルバムの
OPナンバーにしてハイライト・ソング。
ある意味、バンドのテーマ・ソングと言えなくもないような?
ヨーン・ドゥ・ビュン(G)も復帰早々に印象的なフレーズを連発。
やっぱり素晴しいGですよ、この人。
CRASH(KOREA)-The Paragon of Animals-Ruination Effect ★★★ (2012-06-27 21:45:37)
OPナンバー“CRASHDAY”に続いて
この名曲がスタートした瞬間、
アルバムに対する期待が確信に変わりましたね。
印象的なツインGハーモニーから、ヨーン・ドゥ・ビュンお得意の
泣きの入ったGソロを経て、劇的に盛り上がっていく
終盤の展開が熱い。
CRASH(KOREA)-To Be Or Not to Be ★★ (2012-06-25 22:49:23)
再びプロデューサーにコリン・リチャードソンを起用してレコーディング作業を行い、'95年に発表された2ndアルバム。(タイトルは『ハムレット』の名台詞?)
「ドメスティックな要素を殆ど感じさせない、疾走感より展開重視のスラッシュ・メタル」という基本的な音楽性はデビュー作同様ですが、最終ミキシングがデス・メタルの聖地として有名なフロリダのMORI SOUNDスタジオで行われているだけあって、デス・メタリックなヘヴィネスがコレまで以上に拡充。また、スラッシーに畳み掛けるような疾走感よりも図太いグルーヴがクローズアップされる等、当時のHR/HMシーンを席巻していた所謂「モダン・ヘヴィネス」からの影響がじわりじわりと滲み出し始めているのも本作の特徴か。
そんな本編をグッとオールドスクール方向に引き戻してくれているのが、収録各曲において湿度高めのメロディを豊かに紡ぎ出すヨーン・ドゥ・ビュ
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CRASH(KOREA)-To Be Or Not to Be-Hate Breed ★★ (2012-06-25 22:48:33)
これまた聴き所はヨーン・ドゥ・ビュンのGソロ。
基本バタ臭いサウンドが持ち味のこのバンドですが、
メロディ・センスからはアジア的な情緒が
確かに感じられます。
CRASH(KOREA)-To Be Or Not to Be-Shadows of Isolation ★★ (2012-06-25 22:46:41)
疾走パートもありますが、それ以上に重たげな空気が勝っていて
スラッシュ的な爽快感は然程でもないのですが、
この曲のハイライトはグッと泣きの入ったGソロで決まり。
アグレッシブな曲調と良い具合なコントラストを描いています。
CRASHDIET-Rest in Sleaze-Riot in Everyone ★★★ (2015-01-13 22:59:04)
来日公演で披露され、イントロから客が沸いてましたね。
自分のようなCRASHDIET?ロックンロールバンドでしょ?ってな
門外漢(更に言うとCRAZY LIXXとごっちゃになってる)の耳すら
一発で捉える、哀愁を帯びて駆け抜けていく曲調からキャッチーな
サビメロまで、強力なフックだらけの名曲であります。
CREYE-Creye ★★★ (2023-05-19 01:02:35)
CREYEは、スウェーデンのHRバンドGRAND SLAMのメンバーだったアンドレアス・グルストランド(G)により、当初スタジオ・プロジェクトとして結成。挨拶代わりにリリースしたシングル『NEVER TOO LATE』が評判を呼んだことから、正式にバンドへと昇格を果たした後、FRONTIERS RECORDSと契約を交わして’18年に発表した1stアルバムがこれ。Voを担当しているのが、ジム・ジッドヘッド(ALIEN)のご子息ロビン・ジッドヘッドであることでも注目を集めましたね。
バンマス役をKeyが担っているので、聴き手によっては「軽過ぎる」と感じるやもしれませんが、いかにも北欧産な涼しげな哀愁を宿したメロディ、出しゃばることなく的確に楽曲を盛り立てるアンドレアスのGとに彩られたキャッチーなハードポップ・サウンドは、それを押しても十分に魅力的。ロビン・ジッドヘッドも父親譲りの美声
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CREYE-Creye-Christina ★★★ (2023-05-23 21:44:20)
80年代だったらヒットチャートを賑わせてたって不思議ではない
ダンサンブルでキャッチーなハードポップ・チューン。
ソレン・クロンクヴィストとマイケル・パレスの共作曲というのも
納得のクオリティですよ。
CRIMINAL-Victimized ★★ (2006-06-10 09:16:00)
リフが図太くうねるへヴィ・パートは、如何にも90年代のバンド的だが、
スピード・パートにおける小気味良い疾走感は、直球ド真ん中でスラッシュ・メタルしてくれていて嬉しくなる。
へヴィ・パートにしても、南米のバンドならでは(?)の強靭なしなやかさを感じさせるグルーヴが心地よく、
意外に退屈しない。個性的なソロを聴かせるGも○。
「傑作!」と断言するには、そのGソロも含めて、楽曲の練り具合とサウンド・プロダクションの詰めの甘さ、
特に単調なVoパフォーマンスは大いに改善の余地アリなれど、作品全体から迸る前のめりな熱気と勢いは「買い」。
CRIMSON GLORY-Astronomica ★★★ (2018-07-30 23:16:14)
仮面装備のミステリアスな出で立ち、ミッドナイト(Vo)の超音波ハイトーンと劇的に踊るツインGをフィーチュアした高品質な正統派HMサウンドで話題を攫ったCRIMSON GLORYが再結成を果たし、ミレニアム目前の'99年に発表した復活作。
ブルージーなエッセンスを持ち込んで当時のHR/HMシーンの流行にいっちょ噛みを目論んだ3rd『STRANGE & BEAUTIFUL』(’91年)はファンの失望を買い、急転落の要因ともなりましたが、本作では荘厳なインスト序曲①からダークな緊迫感を湛えた②へと繋ぐ冒頭の構成から早々と宣言している通り、自らの個性とファンの期待を的確に踏まえたドラマティックな正統派HM路線を堂々展開。Bの存在を強調した音作りとか、1stや2ndの頃に比べるとへヴィネスが増量された楽曲とか、90年代然とした要素も散見されるものの、ツインGがハモリながら突き進む重厚な③、エ
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CRIMSON GLORY-Astronomica-Astronomica ★★★ (2018-08-01 00:43:49)
ヘヴィネスを湛えてうねる曲調とブンブン唸りを上げるBが
いかにも90年代の作品といった趣きのアルバム表題曲。
それでいてメロディックに絡み劇的にハモるツインGは
CRIMSON GLORYならではの個性を主張していて、
何より喉よ裂けよとばかりに歌いまくるハイトーンVoの
壮絶な歌いっぷりに圧倒されてしまいます。
CRIMSON GLORY-Astronomica-War of the Worlds ★★★ (2018-08-01 00:35:11)
戦時中の演説や放送をコラージュした劇的な序曲“MARCH TO GLORY”から
繋がる形でアルバムの開幕を宣言する重厚且つアグレッシブなOPナンバー。
ウェイド・ブラックの荒々しいハイトーンVoとヘヴィネス漲る曲調と合わせて
モダンな印象も強いですが、ツインGが緊迫感を湛えて奏でるメロディには、
しっかりとこのバンド独自のドラマ性が宿っています。
新生CRIMSON GLORYの門出を祝う名曲。
CRIMSON GLORY-Crimson Glory ★★★ (2013-12-30 01:28:44)
仮面の忍者・・・ならぬ仮面のバンドとして話題を集め、'86年の発表当時、BURRN!!誌のレビューにおいて伊藤政則氏が97点を献上したことでも語り草となったCRIMSON GLORYのデビュー作。
今は亡きミッドナイト(ことマーク・オーメンズ)の天を突いて伸びていく超音波ハイトーンVoと、光沢を放ちながら絡み合う2本のGを武器に、劇的に展開される、どこか気高さを漂わせた正統派HMサウンドは、『運命の翼』を発表した頃のJUDAS PRIESTから、欧州風味の湿り気を減じた代わりにメタリックな硬質感を増量したような趣き。
個人的には、少々表情に乏しいハイトーンVoと、似通ったテンポの楽曲が連続する構成とが相俟って、一気に通して聴くと「聴き疲れ」を覚えなくもない作品なので、作中において特にお気に入りの①③④⑦⑧といった楽曲を摘み食い的に愛聴させて頂いております。
また、よりメ
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CRIMSON GLORY-Transcendence ★★ (2015-01-13 23:20:10)
面積の縮んだ仮面や、シングルカットされた⑦のストレートなラブ・ソングっぷりに代表される、ファンタジー色が薄れ始めた歌詞が、次作における音楽性の変化を予感させた'88年発表の2ndアルバム。
・・・なんて知った風なことを書いてみましたが、それは「今にして思えば」という完全に後付レベルのお話。ミッドナイト(Vo)の天を突くハイトーンと、華麗に咲き乱れるツインGを軸に、ドラマティックに様式美HMサウンドが回転する本作を初めて聴いた時は、ただ単純に感心するばかりでしたよ。
歌唱力はともかく、歌メロのフックに乏しいミッドナイトのVoは、実のところ大好物とは言い難かったけれども、そこはそれ。劇的に曲展開を牽引する2本のGと、後に小野正利もソロ・アルバムでカヴァーした①や、本編の勢いを加速させる②、歌詞から曲調までエピカルな重厚感を湛えた⑤、シングル曲に相応しいメロディの秀逸さが際立つ⑦等
…続き
CRISIX (2015-02-02 21:43:40)
スペインの首都バルセロナを拠点に活動する5人組スラッシュ・メタル・バンド。
'08年、スラッシュ・メタルとコミックブックを愛する(『スポーン』『X-MEN』『ドラゴンボール』を題材に取り上げる歌詞から推察)メンバーらによって結成。元々はCRYSYSを名乗って活動をスタートするも、ゲーム会社CRYSISとの法的なトラブルを避けるために、今のバンド名へと改名。
'11年にKAIOWAS RECORDSから1st『THE MENACE』でデビュー。更に'13年に発表視した2nd『RISE・・・THEN REST』は日本の輸入盤市場でも好評を博した。
CRISIX-Against The Odds ★★ (2019-03-26 01:06:33)
過去3作がいずれもスラッシュ・メタル愛好家の間で好評を博し、確固たる支持基盤を築き上げてきたスペイン出身の5人組スラッシャー、’18年発表の4thアルバム。
勿体ぶった前置きなんぞいらねぇ!とばかりに、いきなりアクセル全開で走り出すOPナンバー①、間髪入れずにブッ込む②、ツインGの暴れっぷりが痛快な③というスピード・ナンバーが小気味良く叩きつけられる冒頭の流れは、本作が高純度なスラッシュ・メタル・アルバムであることの証左。一方で、重厚な④や、ドラマティックに盛り上げる⑨のようなタイプの楽曲も収録する等、これまでに比べ炸裂感を意識的に抑制した感じのサウンドからは、CRISIX作品で初めて「試行錯誤」の形跡がうっすらと顔を覗かせてもいるという。
とはいえ、だからダメなんてことはまるでなく。テンション高くわめき倒すVo、キレ味鋭いリフを間断なく打ち出す2本のG、ハキハキと突っ走るリ
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CRISIX-Against The Odds-Prince Of Saiyans ★★★ (2019-03-26 23:48:02)
前作収録の“FRIEZA THE TYRANT”に続き、CRISXの「ドラゴンボール」愛が炸裂した逸品。
「サイヤ人の王子」のタイトル通りベジータについて歌っており、
イントロでは劇中曲と台詞(但しスペイン語吹替)も引用。
まぁそれだけだったらネタ曲でしかないのですが、
感心するのは自分のような然して「ドラゴンボール」に思い入れのない人間にも
きっちりと響く格好いいスラッシュ・ソングに仕上げてくれている点ですよ。
CRISIX-Against The Odds-Xenomorph Blood ★★★ (2019-03-26 23:59:33)
タイトル(エイリアンの強酸性の血液の意)と歌詞からもお察しの通り、
映画『エイリアン』を題材に取ったスラッシュ・ナンバー。
スリリングに突っ走る曲調はテーマに相応しい(エイリアンに襲われているかの如き)
切迫感を孕んでいます。個人的にはアルバムのハイライト・ナンバー。
CRISIX-From Blue to Black ★★★ (2017-02-22 23:45:29)
スペイン出身の若手スラッシャー注目株が、所属レコード会社をKAIOWAS RECORDSからLISTENABLE RECORDSに変えて’16年に発表した3rdアルバム。
スラッシャーたるもの3作目ともなりゃ、ボチボチ音楽性を拡散させて大人の階段上ることに興味が向く頃合い。しかし本作の場合は開巻早々から、猛然と畳み込む①、パンキーな②、前半で溜め込んだエネルギーを後半で解放する③…といった具合に、キレもコシもある楽器陣の演奏力と機動力を活かし、スカッと走り抜ける「らしさ」満点のスラッシュ・ナンバーが矢継ぎ早に連打。これを聴くとCRISIXが拡散の道ではなく、持ち前の音楽性を一層収斂させる「スラッシュ・バカ路線」を選択したことが分かって、思わずニッコリ笑顔になってしまうという塩梅。
とは言え、オールドスクールなスラッシュ・メタル・スタイルに軸足を置きつつも、作曲能力には着実な成
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CRISIX-From Blue to Black-T-Terror Era ★★★ (2017-02-23 23:26:25)
「スポーン」や「マスク」、更には「ドラゴンボール」まで
取り上げて来たCRISIXですが、今回の歌詞のネタは「ターミネーター」。
メカニカルな感触のGリフと切迫感溢れるリズムとが激走する
スラッシュ・ナンバーで、歌詞のみならず曲調の方でも
まさしくタイトな出来栄えだったあの映画のノリがきっちり再現されていて流石。
冒頭とラストに映画のメイン・テーマをちらっと引用するアレンジも◎。
CRISIX-Full HD ★★★ (2022-07-12 00:39:08)
順調にアルバム・リリースを重ね、'19年には来日公演の初ステージを踏む等、着実に経験値を積み上げているCRISIXが、コロナ禍を乗り越えて'22年に発表した5thアルバム。
4th『AGAINST THE ODDS』は、彼らのカタログの中で初めて明確に試行錯誤を伺わせる内容でしたが、その後EXODUS、VIO-LENCE、FORBIDDEN、EVILDEAD、DEMOLITION HAMMER等々、80年代の米スラッシュ・シーンを語る上で欠かすことのできない諸先輩方への熱いリスペクトを込めたカヴァー・アルバム『AMERICAN THRASH』を制作して自分達のルーツを見つめ直す機会を得たことで、本作においては再びギアをトップに入れ直し、切れ味鋭い強襲型スラッシュ・メタル路線へと軌道修正を図っています。
刻んで刻んで刻みまくるGリフ、歯切れ良くハキハキと突っ走るリズム、キャッチ
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CRISIX-Full HD-Beast ★★★ (2022-07-13 00:03:46)
切迫感を煽るGリフ、機動力に富むリズムが
合唱を誘うコーラスを伴って小気味良く駆け巡る
CRISIXというバンドの強みが最大限に発揮されたスラッシュ・ナンバー。
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