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Kamikoさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 1-50
UMBRA NIHIL-The Borderland Rituals
DEIMOS-Never Be Awaken
MOURNFUL CONGREGATION-The June Frost
TEARS OF MANKIND-Silent Veil of My Doom
ASTRAL SLEEP-Unawakening
FRAILTY-Lost Lifeless Lights
MOSE-Halfway to Nowhere
SOMNOLENT-Monochromes Philosophy
ABSTRACT SPIRIT-Liquid Dimensions Change
RAVENTALE-Long Passed Days
SKEPTICISM-Alloy-March October
SKEPTICISM-Alloy
STEELER(GERMAN)
LUGUBRUM-albino de Congo
JEX THOTH
JEX THOTH-Jex Thoth
MISERY'S OMEN-Hope Dies
HAWAII-The Natives Are Restless
AMON AMARTH-Twilight of the Thunder God
CYNIC-Traced in Air
AMON AMARTH
IT BITES-The Tall Ships
HOUSE OF LORDS-Come to My Kingdom
THE WOUNDED KINGS-Embrace of the Narrow House
URIAH HEEP-Wake the Sleeper
METALLICA-Death Magnetic
MAR DE GRISES
MAR DE GRISES-Draining the Waterheart
AARNI
PAGANUS-Paganus
AARNI-Tohcoth
TZUN TZU-Kunoichi
KATHAARSYS-Verses in Vain
LONGING FOR DAWN-A Treacherous Ascension
LUGUBRUM-De Ware Hond (stavelot - Ghent)
AIRTIME-Liberty Manifesto
NEX-Zero
DEXTER JONES CIRCUS ORCHESTRA-Side by Side
WORSHIP-Dooom
RAUTA-Haudanmaa
SWALLOW THE SUN-Hope
TROUBLE-Simple Mind Condition
WITCHCRAFT-The Alchemist
宇多田ヒカル
GACKT
ENYA-Watermark
EARTH WIND & FIRE-Greatest hits live in Velfarre
ROYAL ANGUISH-A Journey Through the Shadows of Time
QUEENSRYCHE-Operation: Mindcrime II
OBITUARY-Slowly We Rot
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UMBRA NIHIL-The Borderland Rituals ★★ (2009-02-04 22:07:00)

フィンランド産ドゥーム2008年作2nd。
別プロジェクトAarniがシュール路線にシフト、こちらはというと、眠るようなデスヴォイスがなくなって前作の濃密な陰鬱ドゥームから一転、イーヴルなドゥームロックな感じに仕上がってて、クセのあるクリーンヴォイスに変化している。
前作の陰鬱でファンタジックな雰囲気は随分と影を潜め、特殊な世界観を感じさせた前作ほどのインパクトは感じなかったが、もともと実験的な色が強い方々なので、一筋縄ではいかないアヴァンギャルドな面は垣間見ることができる。
ボクとしては、前作の陰鬱ドゥームの世界が好みだが、イーヴルなサイケデリックドゥームとしてこれほど完成度の高いサウンドというものも滅多に出会うことはない。
演奏技術とアイデアが豊富な懐の深い人たちだ、というのは1stやAarniを聴けばわかるが、持ってるポテンシャルが高いんだから、何を作っても
…続き

DEIMOS-Never Be Awaken ★★ (2009-02-02 23:41:00)

ロシア産プログレメタル。随分前に聴いて興味を持ち、もし2ndが出たら買おうと思いつつじっと待ってても出ないし、安く手に入るのでとりあえずゲットしてみた。
コレは処女作の自主制作版の再発というワケで録音状態・音質は奥深さはない。
ヴォーカルはクリーンとダミ声を使い分けるタイプだが、微妙にヘタ。
また、多彩なリズムを駆使するリフ構成なため、リズム感にやや安定感を欠くし、全体的にB級の臭いが漂っている。
しかし、やっている内容は相当面白く、個々の演奏技術は高いと思うので、一体感とサウンドプロダクションがもっと良ければな~とホント痛感する。
情報が少ないので、現在も活動しているバンドなのかどうかわからないが、ロシアでは今一番次の作品に期待しているダークホース的存在だ。
多彩なリフを組み合わせた楽曲構成が独創的で、不思議なリズムを刻むリズム隊、フュージョン的なギ
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MOURNFUL CONGREGATION-The June Frost ★★ (2009-02-02 21:25:00)

オージー産悲哀陰鬱破滅ドゥーム3rd、4年ぶりの作品。
もはや前作のThe Monad of Creationでスタイルの完成形を見た印象だったが、今作も素晴らしい出来だ。
重量や激しさで聴かせるタイプではなく、極限まで遅い速度と必要最小限に削ぎ落とした音数で、徐々にゆったりと展開していく様を堪能するスタイル。
現実の葬式と同様に、慎ましやかで厳粛な雰囲気の中に悲哀・絶望的な感情が情緒的に鬱々と現れる感じが見事に表現されていると思う。
重厚で歪んだギターがスローに展開する黒々とした感じと、透明感あるアコギ・残響音のバランスが素晴らしい。
単に激しく重いドゥームでは終わらない魅力は、そういった陰と光の対比がバランス良く織り交ぜられて、独特の叙情性を生み出しているからだろうと思う。
1stから感じることができる、暗黒世界ではあっても神々しい一寸の光のような
…続き

TEARS OF MANKIND-Silent Veil of My Doom ★★ (2009-01-26 05:26:00)

ロシア産ゴシックメタル。
もう少しロシアらしい異国情緒とか個性が欲しいと感じるものの、王道の作風、安心して聴ける内容だ。
際立った個性はあまり感じないが、楽曲がしっかりしてて聴き応えがあり、よく出来ていると感じる。
硬派で地味だが、逆に仰々しいSEもコーラスもなく、曲で勝負している姿勢が好きだ。

ASTRAL SLEEP-Unawakening ★★ (2009-01-26 04:52:00)

フィンランド産ドゥーム。まずジャケがダサくて良い。
デス声は濃密で良い。クリーンヴォイスは下手でヴァイキング臭があって良い。
結構濃いドゥーム+ヴァイキングテイスト+フィンランド特有の寒さというところが独創的だ。
録音はまあまあって感じだから音圧は控えめだが、ギターの歪み具合はブラッディで渋い。
全体的な完成度はまずまず、って印象だが、フィンランドカルト臭が程好くて魅力的だ。

FRAILTY-Lost Lifeless Lights ★★ (2009-01-22 21:45:00)

ウクライナ産ゴシックドゥーム。とは言っても、スローな曲が多いだけでドゥーミーな雰囲気は一歩譲り、純粋なゴシックメタルに近い音だ。
録音状態が良く、空間系のエフェクトの奥行きが程よく、さりげないSEへの気遣いが感じられ、ダークサイドな音楽性ながら宇宙的な神秘さと美しさがある。
ギターの音数は少なめだが、その分際立って存在感があり、ドゥームのゴリゴリ感はナイものの、太く心地よい響きだ。
ドラムのリフが意外と多彩で良い仕事をしているように感じた。
ゴシックメタルとして全体的に完成度の高さを感じる安定感、こういう音が好きな人にはたまらない音だ。
楽曲はワリと独創的で充分に毒も含んでいるんだけど、録音の良さからか綺麗な雰囲気が先に立つ分、意外と毒気をあまり感じず、インパクトよりもオーソドックスな印象を受ける。

MOSE-Halfway to Nowhere ★★ (2009-01-15 01:33:00)

ロシア産。SolitudeProductionではスラッジとして紹介されており、そのスタイルは確かにスラッジとも言えるが、重量級で掻き毟るような感じではなく、一言では語れない奥深い独創的な感じだ。
リズム隊が抜群の安定感で、芯のある低音をクリアに聴かせ、ドゥーミーというよりは比較的ミドルテンポで様々なリフに展開させる感じ。
派手に聴かせるコマーシャルなところが全くなく、荒々しさや凄み・重さは控えめで、相当地味なスタイルで、ヴォーカルも必要最小限。メロディや理に叶ったコード進行というのも見当たらない。
だから聴き手を随分選ぶ音だと思うが、音へのこだわり・演奏力は相当のもので、淡々と地味だからこそ表現できる冷たい緊張感がある。
それでいて、ドラムのリフ回しの多彩さや、単調なリフながらもそこに見え隠れする細部への気遣いが、聴き手を没頭させる。
知的・硬派・クールと
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SOMNOLENT-Monochromes Philosophy ★★ (2008-12-26 00:29:00)

ウクライナ産フュネラルドゥーム2008年作、爆発的に増殖中のロシア・ウクライナ産のダークサイドサウンドの中でもかなり異端作品。
最低で残念な人生を歩んでいるかのような、冷たく寂しい不幸サウンドがもう病みまくりでイタイ!
演奏のウマい下手はこういうサウンドでは関係なく、雰囲気と音作りが抜群にイイ。
卓越したトリッキーさは微塵も感じないが、その音の出し方がワザありである。
単純に悲しい旋律を単音でギターを鳴らしているだけなのに、何故か強力な負のオーラがある。
テンポの微妙な変化、意表をつくブレイク、ワザとチューニングを狂わせたかのような音、波ともノイズとも言えない音の挿入などなど、超スロー葬式ドゥームのツボをつきまくりである。
無骨で洗練された感じはナイが、コレはダイヤの原石のような作品で、語り尽くせないほどの魅力がフンダンに詰まっている。
壮絶に寒
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ABSTRACT SPIRIT-Liquid Dimensions Change ★★ (2008-12-26 00:13:00)

ロシア産フュネラルドゥーム2008年作。
へヴィでオーソドックス路線の安定感抜群なフュネラルドゥームで完成度高い。
海底を思わせる青で彩られたジャケのイメージそのまま、水中を思わせる雰囲気があり
適度な奥行きを持つ音空間とへヴィさ、好みにもよるだろうが知的な印象のリフから、妙に引き込まれる魅力がある。
極端な異端作品ではなく、オーソドックスな路線から外れてはいないので安心して聴ける。
葬式ドゥームでオーソドックスな音は星の数ほどあるが、コレは総合的なクオリティの高さで長く聴けそうなサウンド。

RAVENTALE-Long Passed Days ★★ (2008-12-25 23:48:00)

2008年作ウクライナ産ゴシック。
アルバムタイトルはロシア表記っぽい文字だったのでリリース元のBadMoonManMusicのショップにあった英訳で登録しました。
淡々と続く2ビートの単調なリズムに、ゴシックメタル調の厚めのギターコードの繰り返し。
感じる世界は、BurzumのFilosofemをゴシックメタルにした印象で、淡々と延々繰り返されるリフから荒廃的で気だるさ満点な感覚に陶酔できる。
とはいえ、Filosofemほど真性ではなく、また、強力にトリップできる類いの音ではないのでかなり聞き手を選ぶ音だと思う。
ジャケにある朽ち果て植物の侵食を受けつつある石造建築、それでいて永久不変なところに浪漫を感じることができれば、この音楽性は大いに魅力を感じる筈だ。
曲展開など皆無、そこにドラマチックさを感じる人でないと、この音はツライ。上級者向け。

SKEPTICISM-Alloy-March October ★★★ (2008-12-25 22:38:43)

抉るような超スローの刻みとパイプオルガンの組み合わせのリフが、オーソドックスながら相当カッコいい。また、曲が展開する中、思わぬところでグッとテンポを抑えて聴かせるあたりは、流石だなーと思う。ホントカッコいいわ。

SKEPTICISM-Alloy ★★ (2008-12-25 22:31:00)

2008年作、相当期待していた作品。
ある意味従来の作品の延長上にある音楽性ながら、流石老舗バンドだけあって抜群の安定感、安心して聴ける。
極限までテンポを落としたドゥームスタイルで、パイプオルガンで神々しさを出し
ギターは歪みすぎず音像がハッキリした感じは、このバンドの持ち味で、好感触です。
フュネラルドゥームのルーツThergothonに一番近い位置にいる音を出しているバンドで、ボクはこのオーソドックスなスタイルを堅持して欲しいと思っている。
そんな期待に見事に応えてくれた会心の作品だ。
葬式サウンドに魅力を感じる一部ファンのための作品で、まったく興味ない人には「なんじゃこりゃ」だろうが、好きモノにとっては最高です。
特にトラック②March Octoberは、スローで抉るようなギターが刻むリフといい、グッとテンポダウンする緩急のつけ方など
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STEELER(GERMAN) ★★ (2008-12-02 22:07:00)

うわ、懐かしいな。
強力なパンチはないが、地味にB級路線で佳作といった印象のバンドだった。

LUGUBRUM-albino de Congo ★★ (2008-11-17 21:51:00)

ベルギー産ブラック2008年作。
不穏さを感じさせないアルバムジャケに不安を感じながらも、いざ聴いてみるとその不安は一蹴。
もはやこのジャンルではボクの中ではナンバーワンのバンドですわ。
演奏技術に裏づけられた複雑で技巧的な楽曲は相変わらず素晴らしいです。
なんといっても、このバンドの特徴は、不穏で醜悪な空気と知的さが同居しているところだ。
蛮族が崇める魔性のような感覚は以前から感じられたが、アートワークやタイトルからその感触が明確に理解できるところからも、聴き手にとってその感覚は更に強まった。
速度や重圧の激しさで聴かせるのではなく、SEや残響・呪術的なヴォイス、ざらついたギターの不協和、不思議なベースラインなどの独創的な個性が前面に出ているから好きだ。
強力な異端作品で人を選ぶ。激しいブラックが聴きたい人は敬遠して正解だが、ブラックに潜む神秘
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JEX THOTH ★★ (2008-11-11 04:00:00)

この動画がまたスゴイ(汗)
あんたら何しとんじゃ。
http://jp.youtube.com/watch?v=uh6irmFRpGU

JEX THOTH-Jex Thoth ★★ (2008-11-11 03:58:00)

米産ドゥームロック。正直、好きモノにとっては驚きのクオリティの高さだ。
70~80年代ドゥームロックの息吹をそのまま伝えたかのような鈍重なギターといい
やたらサイケデリックなギターの中高音域は職人芸で、まるで昔のPentagramが甦ったかのよう。
そして、更に「女声ヴォーカル」というのがポイント高い!このテイストのロックで女声はかなーり稀少だわ。
ゆったりと聴かせる曲構成に、オルガンがジンワリと鳴り響くと、不思議なカルト空間にトリップ。
このスタイルと女声ヴォーカルの魅力とカルトな感じの調和が素敵すぎる!
コレはまいった、最高です。

MISERY'S OMEN-Hope Dies ★★ (2008-11-10 21:09:00)

オージー産プログレッシヴブラック。
Star Gazer、Mournful Congregationのメンバーを含むハイテク集団のプロジェクト。
オーストラリアのカルトサウンドの大御所の夢のコラボだけあって、相当な異端作品。
Star Gazerばりの構築的な曲と、Mournful Congregationのようなメランコリックな感触が、ブラックメタルで料理されているからスゴイ。
曲作りのセンスは流石といった感じで、特に②はStar Gazer的なテンポの緩急が凄まじい臨場感を生み出していて、更に、このバンドの不穏さの核ともいえるベースのウネリが驚くほど効果的だ。
合間のアコギの曲はMournful~のメランコリーを感じさせるところが多い。この作品全体に漂う鬱蒼とした空気をより掻き立てて素敵だ。
このテの異端作品には滅多に出会うことができないので、とて
…続き

HAWAII-The Natives Are Restless ★★ (2008-11-10 02:31:00)

↑のとおりのシロモノ。
ハワイアンから始まって疾走感あふれるカコフォニーばりのメタルサウンドを堪能できる。
古い作品だが、80年代頃のB級スピードメタル風味が満載で、「さくらのうた」のギターで悩殺される。

AMON AMARTH-Twilight of the Thunder God ★★ (2008-10-26 19:09:00)

Bathoryの不朽の名作「Twilight of the Gods」がイナズマの神様になってるアルバムタイトルに惹かれゲット。
メロデスという程メロディアスではなく単調で変化に乏しいが何故か欲しくなる音を持っている化石B級路線は決して衰えてはいない。
ヴァイキングでややクサめな進行がミドルテンポ主体で進行するが、素直にリフがカッコよかったり、なかなか意外な展開が隠し味のように現れるところなどがかなりオイシイ。
へヴィ・漢・ミドルテンポ、ボクを惹きつける要素が満載で、地味なんだけどコレが結構飽きずに愛聴できそうな作品なんだよねー。
長くやってるバンドだが、前作あたりから一皮剥けた印象で、路線は延長上でもクオリティは確実に上がっているね。

CYNIC-Traced in Air ★★ (2008-10-26 18:39:00)

有り得ないと思っていた再結成の作品が物凄いクオリティの高さだ。
次々と展開する構築的な楽曲と演奏力の高さ、理に叶った展開。
前作との大きな違いはプログレ寄りの幅広い音楽性が前面に出て、デスメタル度が随分下がっているところだ。
裏返る高めの音程主体のヴォーカルはサイケデリックで、デス声も見事に調和している。
プログレの空気を感じるフレーズや音使い・コードワークは前作よりも進化・深化している。
電気的処理も見事で、サイバーで神秘的な世界が展開され、ジャケの美しい世界そのまんまを体験しているような錯覚に陥る。
CynicのFocusで衝撃を受けた経験者はもちろん、初めての人でも是非体験すべき作品。
メンバーは変わっているが、Cynicファンが新生Cynicに期待する要素は全てクリアしている上に、更に高みに登り詰めていると思う。
唯一残念なところは
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AMON AMARTH ★★ (2008-10-25 03:05:00)

ホイラシキレアさん
新譜買いましたw
確かに、とんでもないですね~。
今作はアルバムタイトルが決め手でついつい買ってしまった。
非メロディアスで単調さに愛嬌あるB級の作風が
前作あたりから変化してるように感じた。
古き良きB級デス路線の風味+ほんの少しヴァイキングな漢な風味がミックスしてる。
長年やってるこういう老舗バンドは応援したくなりますね。
しかし、世界レベルで人気なのか、このバンドは。知らなかった。
こういう音が売れるというのは、オールドファンとしては嬉しいね。

IT BITES-The Tall Ships ★★ (2008-10-19 05:10:00)

まさかの新譜、このバンドが新譜を出したらとりあえず買わんワケにはいかない。
美しく心洗われるかのようなキラキラした感じと、哀愁漂う湿り気は、今も変わらず。
10分超えの大作もあり、かなり力のこもった作品だ。
旋律こそストレート過ぎる感じはあるものの、凝った曲展開は流石といったところ。
普段毒のある音ばかり聴いてると、こういう音がとても新鮮でイイね。
まったくもって毒気の無い、透き通った音で、80~90年代の雰囲気そのまんま甦ったような作品。
この盤は職人の仕事だ。この路線で右に出るバンドは無い。
ノスタルジーを感じる30歳以上限定の音だろうと思う。

HOUSE OF LORDS-Come to My Kingdom ★★ (2008-10-12 14:53:00)

オーソドックスで安定感あるメロハーが欲しくなったらこのバンドがイイ。
オリジナルメンバーが変われど、House of lordsの看板を背負う限りこの路線を貫いて欲しい。
名作3rdには譲るものの、今の時代にストレートで完成度の高いメロハーをやっているのは嬉しい。
80~90年代にトップで活躍するバンドの陰に、常にこういう派手さはないものの叙情性の高いバンドが堅実に活動していたが、そんなサウンドを現代に伝えてくれる盤だと思う。
突出した試みがあるワケではなく、今や化石サウンドなんだろうが、ノスタルジーに浸るにはもってこいの好盤。

THE WOUNDED KINGS-Embrace of the Narrow House ★★ (2008-10-01 19:47:00)

英国産ドゥーム。
Orodruinのようなイーヴルな感じのギターが渋い。とてもわかっているギタリストなんだろう。
ハウリングやフィードバックノイズなど重厚にいろいろな音が重なり合う瞬間のサイケデリックな感じが強力。
ただ、この盤は、全体的な録音がやや勿体無いと思わせるところがある。
個々の音は埋もれることなく聞こえるんだけど、もう少し厚めにしたらスゴいサウンドになるのに。
いろんな音が混ざり合ってるところのバランスは最高なんだけども、楽器単体が鳴ってる箇所はちょっと録音の粗さが目立つ。素材が最高なだけに惜しい。

URIAH HEEP-Wake the Sleeper ★★ (2008-09-18 00:27:00)

ヒープの新譜が出てたんで買ってみたがコレはスゴイ!
楽曲はオーソドックスな印象ながらも、構成する音の細部へのコダワリは流石ベテラン。
各々のパート全てにおいて芯のある極太の音が自己主張をしているのに、全体のバランスが高レベルで保たれている、非常に安定感のある録音が素晴らしい。
特にヒープの特色でもあるコーラスワーク、オルガンの心地よさは、全盛期を思わせるクオリティ、それに加え、今作はリズム隊がとても気持ち良くて素晴らしい仕事をしている!
プログレっぽさよりも正統派なロックサウンドが前面に出ているように感じるが、その端々に往年のプログレッシヴロックを感じさせるアレンジがスパイスのように見え隠れするあたり、敷居が低いのに底なしに奥深さを感じさせる。
目新しさを求めるような異端作ではないが、曲・演奏・録音・臨場感、どれをとってもまったく隙のナイ、最高のロックサウン
…続き

METALLICA-Death Magnetic ★★ (2008-09-17 00:32:00)

1st~4thまでがツボだと思う典型的な初期ファンなボクです。
5thはカッコいいと思ったが、初期の魅力が半減したと感じ、そこからメタリカ離れしたかな。
今回は3nd~4thあたりの構築的な曲構成に、1stの荒々しさ、5thのへヴィネスを織り交ぜた感じに仕上がっていると思う。
初期4作品には、血生臭さや悲愴感、鬱蒼とした雰囲気・・といった毒気が含まれていたと思う。5thにはそれが感じられなかった。
今作には、残念ながらそういった毒気があまり感じられず、初期の楽曲スタイルと5thの前向きなカッコよさで勝負していると思った。
そういう意味では集大成的で、他のバンドには真似できない独創的なサウンドだが、初期作品にドップリとハマって5thから離れた自分にとっては、もう少し毒のある世界をどうしても求めてしまう。

MAR DE GRISES ★★ (2008-09-13 02:16:00)

とりあえず2008年ベスト候補。

MAR DE GRISES-Draining the Waterheart ★★ (2008-09-13 02:11:00)

前作の路線から大きく変化はないが、相変わらず渋いゴシックメタルを聴かせる。
なんといっても楽曲がドラマチックでアヴァンギャルドでカッコいい。
凍てつくようなギターのザックリ感や残響を持たせたシミュレートが素晴らしいんですが
それ以上に、静寂を演出するSEが細部まで作り込まれてて、シンセがホント良い仕事をしていると感じる。
そろそろゴシックファンの間でブレイクしても良さそうなもんだが・・
普通のゴシックメタルよりもダウナーな方向性にシフトしてて、重量感よりも雰囲気重視な感じ。
ちょっとそこらへんのゴシックとは格が違うな~と思う。

AARNI ★★ (2008-09-12 19:20:00)

カズチンさん
こんばんわ。
相変わらずシュールな作風だった。
確かに聴きやすくなって、進化してるんだなーと思いました。
でも好みの世界観は前作かなぁ。
久しぶりにこっち方面のジャンルCD固め買いしたんだけど
今日書き込みしたPaganusが相当イイ感じよ。
モロにオレのツボって感じでw

PAGANUS-Paganus ★★ (2008-09-12 16:41:00)

フィンランド産フューネラルドゥーム。
単に垂れ流しで聴かせる葬式ドゥームではない。
ヴォーカルはブラックを思わせるガナリ声が基本だが、呟くようなトコとか、なかなか多彩。
ギターはきちんとサステインの微妙なハウリング音にもこだわってて、重量もかなりのモノ。
ドラムのリフも多様で、とても良い仕事をしてる。
一筋縄ではいかない曲展開、また、ドゥームファンを唸らせるテンポの緩急のつけ方が素晴らしい。
玄人臭が漂い、異端度も高く、コレは相当クオリティが高い作品。

AARNI-Tohcoth ★★ (2008-09-01 18:55:00)

2008年作。
前作と同メンバーによるUmbla Nihilがあまりに衝撃的だったので随分期待してたが
期待を裏切らない摩訶不思議な作風。
基本にはドゥーミーなテイストがあるが、ドゥームというよりはやはりアヴァンロック。
陰鬱さよりもシュールで異質な世界を描いており、前作の世界観の延長にある音ではあるもののユーモアが前面に出てきた感じで、よりこのバンドの描きたい世界やスタンスの輪郭が見えてきた。
ドゥームを純粋に楽しみたい人には相変わらず向かないが、他にはないAARNI独自のシュールさとユーモアが詰まっていて、異端作品を好む人は必聴盤だろうと思う。
こういう世界観をドゥームやフォークといった下地で聴かせるから面白い。

TZUN TZU-Kunoichi ★★ (2008-09-01 17:53:00)

オーストラリア産オールドスクールデスの2ndでMCD6曲入り。
アルバム名が示すとおり、日本かぶれバンドである。
月夜に血塗れの刀を持つ芸者風の女性が描かれるジャケ
背面は血塗れ芸者が三味線を奏でる姿が描かれているなど
きちんと日本かぶれのポイントを押さえている!
九ノ一、外人、命日といった曲名も素敵だ。
作風は至ってオーソドックスなオールドスクールデスの王道だが
琴が入ったり、やたら古風な旋律を織り交ぜるなど、日本へのコダワリが垣間見える逸品。
B級デスの魅力があり、こういう作品は30代以上のメタラーがターゲットなんだろうが
スペインのBANZAIなど日本かぶれメタル好きには持っておいて欲しいと思う作品だ。

KATHAARSYS-Verses in Vain ★★ (2008-02-14 16:00:00)

スペイン産プログレッシヴメタル。
ゴシック・ブラック・ドゥームを程よくミックスしたような音楽性。
5曲で2枚組85分強で、大作主義。
ボクとしてはどうせここまで長い曲やるんなら、終止ドゥーミーにやって欲しいのに。。と思うが
アグレッシヴでファストブラックのようなトコもあり、ドローリとスローなドゥームありなどなど
結構起伏に富んだ曲展開が聴き所のように思う。
演奏・録音共に優秀、大作主義なところは聴き手を選ぶと思う。
草木が生い茂るジャケから森林崇拝的なイメージを持っていたが、聴いたら特にそういう雰囲気が濃厚というワケではなかった。
良いバンドだが、次に期待といった印象。

LONGING FOR DAWN-A Treacherous Ascension ★★ (2008-02-14 15:49:00)

カナダ産シンフォニックドゥーム。
海・山・空がモノトーンで写されたジャケとバンド名から路線はストレートに自然崇拝。
暮れなずむ風景描写から鬱々とした心情をスローに重くそのまんま音にしたような感じ。
よくある路線ではあるけど、録音状態が良くて、シンフォニックなところも地味に抑えているから良い作品に仕上がっていると思う。
ヘヴィだけど、淡々としててオカルトのようなものを感じさせないので地味だが、そこがむしろイイ感じかな。

LUGUBRUM-De Ware Hond (stavelot - Ghent) ★★ (2008-02-08 02:52:00)

異端ブラックでは屈指のLugubrum2007年作。ブラックでは一番好きなバンド。
病気になりそうな不穏な空気ではコレに勝るブラックはナイ!と言ってもイイくらい。
コレ、金かかってナイチープな自主制作B級スプラッタ映画のような世界なんだよね、空気が。
超ヘタウマヴォーカルのガナリ声とか不条理なコードワークとか、異様な呪術的な雰囲気があって、それが決してゴージャスじゃないから隠れ新興宗教のようでイイね。
録音状態は確信犯なのか、ギターのプチプチとシャーシャーな感じが丁度よく中和したような、なんとも言えないステキな音なのです。
演奏力はピカイチで、変則な展開など高度なコトを結構平気にやってのける。
ホントやりたい放題な異質ブラックで、ブラック上級者というよりは、異質な世界を楽しみたい人向け。
Maudlin of the Wellあたりの音楽性に近い
…続き

AIRTIME-Liberty Manifesto ★★ (2008-01-03 19:39:00)

リックエメットが同郷カナダのバンドと組んだらしいHR作品。
特に何が新しいというワケではなく、オーソドックスなHRなんですが
TRIUMPH時代のハードさと、リック独特の哀愁漂う美声が甦る感じで
当時のファンとしては、再びこの路線でアルバムを出したことに感動した。
トリオという最小限の編成でありながら、巧みなギター・コーラスのハーモニーが重厚で美しい。
昔のHR作品からは、アコースティックギターと歌声から、繊細で冷たい哀愁を感じるんですが、今作にその雰囲気が復活しているのが涙モノですわ。
そして、当時と変わらずハードでカッコイイから、感動もヒトシオ。
テクニックはもちろん、アレンジや録音状態もパワーアップしていると思う。
まさか今の時代にTRIUMPHの息吹が濃厚に詰ったHRを聴けるとは思わなかった。
一時路線が変わってボクの中では消
…続き

NEX-Zero ★★ (2007-12-18 17:21:00)

スウェーデン産。
Celtic Frostにドゥームをミックスした感じで、基本ドゥーミーだが、結構起伏があって聴き応えアリですわ。
Celtic~の初期作品の引き摺るような感覚とトムウォーリア張りのダミ声ヴォーカルがツボ。
なかなかのカリスマヴォーカルで、あの当時の感触がなんとなく甦る感じがイイね。
ギターの音はドゥームのゴリゴリ感よりもプチプチ感あるブラック寄りな感じ。
Celtic似バンドの中ではかなりクオリティ高いと思う。

DEXTER JONES CIRCUS ORCHESTRA-Side by Side ★★ (2007-12-18 17:13:00)

2007年作、ライトに聴ける渋いロック。
カントリーとかブルースのような泥臭さとサイケデリックな感じがツボ。
演奏もうまいし、曲もなかなかいいし、安心して聴ける一枚。
結構ヴォーカルに魅力アリで、コーラスと絡んだ時なんかはホント心地イイね。
ギターも「いかにも」な渋~い音を出すね♪
今年買った中では結構上位、よく聴いてます、オススメよ。

WORSHIP-Dooom ★★ (2007-11-26 23:07:00)

この救いのナイ音の塊はスゴイ・・
重厚な音の中にあるひとつひとつのノイズがツボすぎる。
教会系シンセがこんなにもハマってるバンドってないね。
ギターノイズに乗せるとこんなにもエゲツない音になるのか、もう悶絶しました。
曲がシンプルで大胆なので、余計にインパクトがあると思う。
極太ノイズにディレイかけまくりなんですが、アタックが強いのでスゴイ聴き応えあります。
もう、これ以上の絶望なんてナイかも。

RAUTA-Haudanmaa ★★ (2007-10-07 14:40:00)

フィンランド産プログレッシヴフォークロック。FIREBOXからのリリース。
ヴァイオリンが前面に出ているからか、70年代プログレライクな雰囲気があり、ステキ。
あまり他の楽器が前面に出るとこういうユニットはメタル色が薄れ気味なんですが
この作品はギターも弾くところは弾きまくってて、メタルファンでもオッケー。
アコーディオン(バンドネオンかも)も入ってて、民族風味があります。
演奏はウマイし、特にドラムがイイ仕事をしているから、聴き応えがあります。
曲の盛り上げ方もイイし、ちょっと一目置きたいバンド。

SWALLOW THE SUN-Hope ★★ (2007-10-02 20:47:00)

耽美なヘヴィな超スローゴシックメタルではこのバンドのセンスが一番光ってると思う。
この作品は前作の延長上にあるものの、音作りの点で更に磨きがかかった印象。
芯のある重低音と、メランコリックなアコギ&SEはかなり作り込まれてて、このジャンルにありがちな白玉垂れ流しじゃない。
音の良さや作り込みが耳に残る反面、ワリと似たような雰囲気の曲が多くて、あまり楽曲が印象に残らないかなぁ。
それを差し引いても他のバンドよりレベルの高さを感じる作品。
↑の人と同様、前作の雰囲気の方が好き。

TROUBLE-Simple Mind Condition ★★ (2007-10-02 02:22:00)

オーソドックスでシンプルでこのバンド特有のウネリが微妙にサイケ。
コレは純粋なTroubleファンでないと何がステキなのかさっぱりわからんと思う。
Trouble特有の地味で硬派で適度にサイケな雰囲気は往年のファンならまず納得の出来じゃないかな。
前半はライトに楽しめるまさに王道路線の曲が多いが、トラックが進むにつれ徐々に切なく荒廃的なテイストでトリップできる。
ギターは薄すぎず厚すぎず、聴けば聴くほど味の出そうな職人気質さを感じる、期待通りの王道路線で一安心といった感じ。

WITCHCRAFT-The Alchemist ★★ (2007-09-20 19:28:00)

相変わらず聴いた瞬間70年代サイケデリックな空気に満たされる音。
処女作ほど音が薄くなく、前作やや骨太になった感じの録音状態に近い。
ひとつひとつの音にコダワリを感じ、曲構成はシンプルなのに様々なアレンジが施されている。
処女作にあった翳りがより一層前面に出ているような感触で、現代ではなかなかお目にかかれない湿り気・翳りの質感をオーソドックスなサイケデリックロックで堪能できる逸品に仕上がっていると思う。
ホント味のある音を出すバンド、とりあえず今年ナンバーワンはほぼ確定。

宇多田ヒカル ★★ (2007-07-26 00:38:00)

なにげに好きなんだけども
DVDやライヴはイマイチだねー・・。

GACKT ★★ (2007-07-26 00:15:00)

独特な鬱蒼とした世界観がイマイチ肌に合わないにしても、完全に自分の世界に入り込んでいるステージパフォーマンスには昔から強烈なインパクトを感じるな。
男も女もファンがいると思うが、ガクト好きのゴス女性ファンが好みそうなテイストを散りばめているあたり、この人は売れる音を知ってるなあ、と思った。
ウタも曲も結構イイ感じ、ボク実は昔マリスミゼルのビデオを持ってたりする。

ENYA-Watermark ★★ (2007-07-26 00:01:00)

Enyaの出世作といえばコレでしょう!
オリノコフロウのビデオクリップが当時はBSでよく流れてました。
当時ここまで重厚にSE多重録音を施して癒しを追求する音ってのは他には無かったように思う。

EARTH WIND & FIRE-Greatest hits live in Velfarre ★★ (2006-12-01 00:42:00)

おや?追加されてますが誰も書き込んでいない??ので一番乗りで書きます。
ソウル大御所アースの代表曲がこれでもかといった感じに詰ったベスト。
80年代以降のソウル系やジャジーなサウンドよりもシンプルな印象を持っているが
テンションを上手く使った曲進行とアレンジでは右にでるモノはナイ、という程に聴き応えがある楽曲群がスゴイ。
大所帯なのに全く無駄な音というモノがなく、とってもバランスのとれたバンドだと思う。
ホーンセクションやゴスペル調のコーラスワークが絶妙で、曲ごとに練られたリズム隊など、バラエティに富んだ内容に納得です。
Septemberのようなノリのいいナンバーや、しんみり聴かせるFantasyあたりが有名で、特にFantasyは誰かがユーロビートにアレンジするほどに有名。
特にAOR調のAfter The Love Is GoneやCan'
…続き

ROYAL ANGUISH-A Journey Through the Shadows of Time ★★ (2006-11-22 23:16:00)

米産シンフォニック・ゴシック。2006年作。
デス男声、ヘヴンリーヴォイス調女声を含む4人組、その他正式メンバーでない人が参加してるらしい。
クラシカルなシンセ&ピアノ、ツインで弾きまくるギター、など聴き応え充分。
メンバー紹介にドラムがナイみたいなんだけど、走ったりモタったりする独特なノリのドラムが大きな特徴(リズムマシン?)で、大きな個性となっている。
辺境ペイガンメタルのような土着的でストレートにクラシカルな旋律は米産とは思えない不思議な感覚がある。
全体的に荒削りだが、リズム隊が起伏に富んでて、個々の曲は結構面白い。
女声・アコギ・シンセがオリエンタルなテイストを持ち、音自体細いながらもピアノの存在感が大きい。
シンセやギターの音・リズム感など、違和感を感じるところがあるけど、未完の大器といった印象。
他のバンドにはない魅力が感じら
…続き

QUEENSRYCHE-Operation: Mindcrime II ★★ (2006-11-18 01:13:00)

OPERATION:MINDECRIMEの続編ということで当然ゲットしました!
そこらへんのHRに比べると比べ物にならないくらい、曲構成とアレンジが奥深い。
音を詰め込みすぎず、必要最小限の厚みで、巧みなコードワークとハーモニーで聴かせるところは、QUEENSRYCHEの職人芸だ。
ただ、Iと比較して、あまりにシンプルになったサウンドプロダクションに違和感がある。
今作でも当時に似た張り詰めた空気を感じることができるが、Iほどではない。
Iの緊張感は、甲高く響き渡るような美しさを持つドラム、クリーンギターとコーラスワークにかかるリバーブ、奥行きのある残響音、が生み出していると思う。
今作は、若干空間系のエフェクトが浅めで奥行きが感じられない。線の細い芯のある個々の音が重なり合う独特の響きが感じられない分、Iほどの緊張感に達していない、と感じる。

…続き

OBITUARY-Slowly We Rot ★★ (2006-11-16 00:04:00)

2ndを先に聴いたからか、コノ頃はまだ整然としていない印象が強い。
とはいえ、ミドル~スローなリフと高速なキザミを織り交ぜたスタイルと悶絶するようなヴォイスは、当時としては異端。


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