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DALTON-Injection ★★★ (2024-12-18 16:25:23)
懐かしきドンシャリサウンドに、なんだか恥ずかしい気分を味わいますが、これがこの時代のメジャーロックサウンドです。適度にハードでブルージーな味わいも乗せて、北欧風のクリアーなクリスタルサウンドを披露。その煌びやかなキャッチーさと、少々力みすぎだが、シンガーのボー・リンドマークによるジョーイ・テンペスト、タンスを担ぐ(by大川栄策)ばりの力入りすぎに、苦笑いも出るのだが、とにかくゴージャスな空気感と、この時代ならではのキラキラなサウンドに、懐かしさを覚えますね。
④みたいな曲は狙いすぎのやり過ぎ感マックスで賛否も分かれるだろうが、メロデス大国になる前のスカンジナビアロックの真髄を、ここから感じ取って欲しいですね。売れ線サウンドなれど、扇情的なスウィートメロディ、そして夜空に輝く天翔る星達、このファンタジックなオーロラサウンドに、お国柄を感じます。
久しぶりに聴きま
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MARSEILLE-Touch the Night ★★★ (2024-12-17 04:38:11)
1978年に1stを翌年には2ndをリリースと順風満帆なデビューを飾る。時代はまさにNWOBHM、その勃興期に彼らの波に乗るのだが、レーベルがあえなく倒産。失意の中、サポートツアー中にバンドは活動停止を余儀なくされる。レーベルとは諸処の問題を訴訟する形となり、このバンドは完全に忘れ去られてしまった。
今作は、1984年にヒッソリとリリースされた3枚目。メンバーチェンジも行い、満を持しての仕切り直しだが、余りにもマイナーなレーベルからのリリースでは、厳しい環境を打破できなかったろう。日本でもゴット伊藤から低評価を喰らい息の根を止められるのだが、英国ロックが好きな人は、今作に流れる正調英国式叙情派ハードサウンドにグッと引き寄せられるでしょうね。ナザレスと同じレーベルからのデビューだっただけに、音楽性も近いスタイルでしたが、彼らはNWOBHMの流れを組むサウンドを引っ提げ再デビューを果た
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JOAL-Joal ★★★ (2024-12-15 18:13:27)
アネット・スタンゲンベルクことジョアルのソロアルバム第一弾。トミー・ニュートンとトミー・ハンセンの全面バックアップを受けて制作された今作。彼女がかつてコーラスとして参加した縁なのか、先にこれがあるから参加したのかはよく分かっていないが。ドイツのWEAからリリースされているだけに、クオリティは上々。ポジティブな空気に包まれたコマーシャル性の高いハードサウンドを展開。
主役は彼女の歌声だが、適度にエッジの効いたハードサウンドは、メロハーマニアには、十分に訴求するだけに魅力がある。
少々、個性不足な歌声かも知れないが、力量はソロは出すに至っているだけに、あとは趣味趣向の問題だろう。ハートのカヴァーソングBarracudaも、そつなく歌いこなし、ハードロックシンガーとしての資質の高さを見せつけた。器用ですよね。ブルースだってお手のもんですもんね。
個人的には総じて及第点
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CHILDS PLAY-Rat Race ★★★ (2024-12-15 17:54:39)
90年にChrysalisからデビューを果たしたUS産のHM/HRバンドの1st。自主制作したEPからも選曲されているが、このバンドL.A風味のスリージーさも加味されているが、ブルージーな味わいの中に骨太なロックサウンドを上手く練り込み軽薄に聴かせないバランス感覚で勝負している。
L.AガンスやKIXと言ったバンドの要素が強く、ガンスシンドロームに陥っていない。
ポッと出の新人ではないので叩き上げた腕がある。その見せ方の上手さと配合比が評価を別けるだろう。やはり、どこか個性不足というか、置きにいった感は否めないのだが、それでもダイナミックなハードサウンドは硬派な男の匂いを漂わせ、女子供を相手に金儲けをするだけではない、本格派の片鱗が見えているのに好感が持てる。まぁメディアからの評価が結審する風潮があるだけに、この音が高評価を得られるとはお思えないので残念である。
ドラマ
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JUDAS PRIEST-British Steel-Steeler ★★★ (2024-12-15 09:47:50)
デジタルリマスター盤を聴いているせいで余計にメタリックな質感が強まっている
80年代の頭にこの音を出したバンドとスタッフの努力による賜物だろう
今聴いても古くさくないのは正統派メタルの雛形のような楽曲だから
流行を追いかける人には古いだろうが
クラシックメタルのカッコ良さを体感させてくれる
ドラマーの交代がもたらしたものは大きい
JUDAS PRIEST-British Steel ★★★ (2024-12-14 11:40:04)
ワタクシのJP初体験は復讐の叫びという邦題がなんかカッコイイSCREAMING FOR VENGEANCE、そして次作のDefenders of the Faithだった。ヘヴィメタルの聖典として、多くのフォロワーを産んだ名盤。そして、80年代に巻き起こるハードロックからメタルへの移行、その時代の象徴となる作品が今作だと教えて貰ったが、国内盤はUS盤仕様と同じくBreaking the Lawから始まるという構成が良くなかった。
余りにも単調なリフとリズム、妙なキャッチーさ、そしてソロはブワーッと弾くという流れ、あと銀行強盗に押し入るショーもないPVも更にマイナスで、ライブではテンポアップしてやったが、アメリカ仕様なのだろうがオープニングナンバーとしては弱かった。特に2曲目のRAPID FIREがカッコ良かったので、絶対にオープニングはコッチだと思う。
しかし、本来は②がオー
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JUDAS PRIEST-British Steel-Rapid Fire ★★★ (2024-12-13 15:33:43)
オリジナルのオープニングナンバーはこれ
これを聴くとメタルの幕開けを感じる
NWOBHM勢に触発され加速化したJP
アルバムタイトルをイメージさせるオープニングナンバーだ
SINNER-One Bullet Left ★★★ (2024-12-10 08:24:09)
弾丸が放たれる銃声の音で巻くが開くSINNER流メタルをオープニングからぶちかましてくれます。お得意のアイリッシュなメロディはTHIN LIZZY謹製のスタイル。またやっているよ、なのか、よっ待ってました、なのかで大きく評価も分かれるが、メロディアスな二本のギターを軸にメロディアスでキャッチーなサウンドを展開している。シンプルなリズムだが抜けの良い音も手伝いパワフルなリズムもバンドサウンドを底上げ、軟弱に感じさせるポップテイストを上手く中和させ硬質感を強めているのは正解。
このバンド、特有の魅力たるメロディアスかつハードな面を強調している。だからスティーブン・スティーブンスのカヴァー、Atomic Playboysも違和感なく溶け込んでいますよね。まぁビリー・アイドルのカヴァーもやったバンドだけに、こういう選曲には違和感がなく、これもマット・シナーのセンスなんだと、このバンドのファ
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MOB RULES-Savage Land ★★★ (2024-12-10 07:56:34)
ブラックサバスのアルバムからバンド名を拝借したジャーマンパワーメロディックメタルバンドの記念すべき1st。自主制作ながらEPもリリースした実績があり、ポッと出の新人という訳ではないが、この手のサウンドが好きな人には、たまらないお約束の展開、そしてハイトーン系のシンガーというのはドンピシャとなるのでしょうね。
この手のバンドにありがちなシンフォニックなキーボードでキラキラする場面よりも、シリアスでヒロイズム漂う風情と展開する楽曲構成が合致しており、ここ日本でも多くのマニアを歓喜させそうなスタイルである。この手のバンドに詳しくないので、彼らが大パクりをやっていても全く気がつかないのだが、本日のオススメで聴いてみてねと、進められたら気軽に手を出しますよね。
エレガントな空気を運ぶストリングスアレンジも決まり、繊細な節回しのシンガーも貢献、野太い声だと少々暑苦しくなる
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SKULL-Skull II: Now More Than Ever ★★★ (2024-12-05 04:45:37)
苦難の上にリリースにこぎ着けたと言われる1st。その道筋も虚しくグランジ/オルタナムーブメントに飲み込まれ彼らの生きる道は別のルートを辿る事となる。今作は、そんな時代の翻弄されたバンドが作り上げた渾身の力作であり時代が8年違えば話題になっていたであろう。充実したものである。まず攻撃的なオープニングナンバーはボブ・キューリック以外に、リッチー・サンボラ、ジョン・ボン・ジョヴィ、デスモンド・チャイルドのクレジットがある。このチームがこんなMSGのインストナンバーみたいなヘヴィなリズムが心地良いハードソングを送り出すとは驚きだ。
他にもチャック・バーギの曲はマーク・フェラーリなんかの曲もあるし、ボブとデニス・ST・ジェイムス、アダム・マイケルなど、作曲人にも目がいくのだが、前作同様、メロディックでハードなアメリカンロックを全開でやり切っていた。
その清い姿勢はハードさを損なわないア
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LEATHERWOLF-Kill the Hunted ★★ (2024-12-03 22:14:46)
オープニングナンバーを聴き、まずは一旦停止。これがあのレザーウルフなのか?同名異バンドかと思うほど、ムッチムチの剛毅なアメリカンメタルに変貌している。このバンドと言えば、暗く湿ったメロディ、あの濡れていないが湿り気のある光沢艶めかしい、あの緻密で豪快なサウンドが売りだったのだが、今作では主要メンバーが抜けているために、表現方法が違う。サウンドメイクも往年のものではないので、違和感は強い。
あの光沢艶めかしい硬質感がなくなればレザーウルフ感は後退なんだが、曲によっては感触も違うので、違和感を感じるならば飛ばして聴けば問題ないだろう。シンガーも変ったし、時代も違うのだから違和感は致し方ないでしょう。癖の強い面を武器に、従来の魅力である正統性の強いサウンドもあり、やはりこのバンドはこうでなくてはという存在感を示している。まだこなれていない部分も散見されるが、まぁねぇ。個人的には、
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DEMON BITCH-Hellfriends ★★ (2024-12-03 21:53:09)
アングラ地下室サウンドを展開するアメリカのバンド。時代はまさにNWOBHMとも言えるカビ臭い根暗なサウンド。音質的には褒められたものではないのだが、あえてアナログな低予算サウンドを作り上げたのだろう。
雪崩式なキレの悪いリズム、どこに向かうのは分からない不安定に感じさせるヴォーカルパフォーマンス。とにかく音が悪い。分離の悪い音を出すのは現代的なテクノロジーを上手く引用して、昔の音を再現しているという理解をしているが、全力でこれならば厳しいのだが、とにかく、レトロなサウンドに驚く。
安いジャケ絵、そして嘘みたいなバンド名と、なんかこうtoo muchなんだが、好きな人には離れられなくなるような中毒性が放たれている。
オカルトテイストと、攻撃的かつスピード感を大切にした疾走パート。本当に、80年代の国産メタルバンドのデモ音源でも聴いている気分なんだが、こういう音源が配信され
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Death SS-The Story of Death SS (1977-1984) ★★★ (2024-11-30 17:40:19)
イタリアンメタルの古豪。黎明期を支えたバンドのコンピ作。デモやシングルにEPなどをひとまとめにした一枚。まだ完全に音楽性が定まっていないのだが、1977年からの音源があるようにNWOBHM勃興前からイタリアのハードシーンを動かしていた事になる。そのサタニカルなイーブルサウンドは禍々しいダークサイドを演出。ローファイな音質が逆に、妖しげで不気味な世界観を濃密に映し出している。
彼らがサバスからの影響も強いしグラム系から少なからず音楽性は抽出されている。そのヴィジュアルから色物感が漂うのだが、それも逆に見世物小屋的な背徳感を煽り、音楽性とマッチしている。時代に合わせ変遷する姿、シンガーもポール・チェーンと活動と共にするサンクティス・ゴーラムの歌声が聴けたりと、レア感が強いのもポイント。インダストリアル系にまで発展したバンドの初期音源、それはイタリアのジャーロ映画にも通ずる血なま
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Hard Boy-See Through ★★★ (2024-11-28 01:53:53)
タイ産のグラム系ハードサウンドが売りのバンドによる2024年にリリースされたフルアルバム。何人編成かも良く分からないが、日本人好みのメロディアスなハードサウンドを展開、情念を漂わせる熱唱は日本の演歌にも通ずるモノがあり、アジアンロックとしては同系統と言えるだろう。
それだけに、この洗練されたサウンドメイクは、日本人好みのなれど、実は日本では見当たらず、アジア圏では重要なピースを埋めていると言える。まぁ、アジア諸国のロックに精通している訳ではないので、大風呂敷を広げるつもりはないのだが、彼らは少なくとも二昔前の東南アジア系の、二線級扱いされるようなバンドではなく、むしろ現代のバンドが忘れている大切なものを、純粋に育んでいる。
こんなもん単なるL.Aメタルのパクりだろ、と言われると返す言葉は見つからないのだが、個人的には、たまには頭を空っぽにして理屈抜きに、壮快感たっぷり
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CRYSTAL BALL-Secrets ★★★ (2024-11-27 21:53:30)
チョイセクシーでミステリアスなジャケットが象徴するような北欧風の正統派サウンドを披露。今作はプロデューサーにマイケル・ボーマンを招聘と脱退したベースの変わりにベースも担当するという大活躍。
時代は2007年、既にもう似合わないモダン化をやめようという意識改革がアメリカ以外のシーンでは巻き起こり、この時代ゾクゾクと往年のバンドが再結成したり、アルバムをリリースしたりとメディア偏重の大パクリレビューアーでもなければ、その動きを察知した正統派&メロディ派のマニアは多数おり、彼らの目は輸入盤市場へと向けられていきます。
それだけに、今作における初期の作風に回帰したようなメロディックスタイルは大歓迎。このバンドの肝はネオクラギターではない、もっとオーセンティックで味わいのあるリードギターがいることが最大のポイント。ザラついたエモーショナルヴォイスが嫌いな人もいるだろう。
とくにハ
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SATURNA-The Reset ★★★ (2024-11-24 00:36:24)
スペインはバルセロナのバンド。日本での知名度はどの程度なのか知らないが、本国では古典ロックの新旗手として評価を受けている。そのサイケデリックなサウンドは、最新のテクノロジーのおかげで分離の良い音になっているが、パッと聴きなばら70年代のロックバンドとの出会いとして、興味深く耳を傾ける事が出来るだろう。
カヴァーディルとグレン・ヒューズの良いところ取りみたいな歌声も、古めかしい音色の中で効果的に機能。裏で鳴る鍵盤プレイもお見事で、ゲストプレイヤーとは思えないほど、バンドサウンドのアクセントとなっている。
こういう音は好みも分かれるが、彼らがカヴァーしたバンドの音を聴けば納得していただけるだろう。
古さに埋没しないフレッシュ感。狙いすました古典サウンドの中で躍動している。こういう音が主流になることはあり得ないが、ロックの持つ可能性と広義的な解釈を許していた時
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RECEIVER-Whispers of Lore ★★★ (2024-11-24 00:15:48)
キプロスからやってきた時代遅れのNWOBHM仕込みな正統派メタルバンドのデビュー作。ヴォーカルは女性で、少々堅苦しい歌い方をするのだが、このメイデンよろしくな古典的サウンドと微妙な組み合わせであり、ある意味、彼女の歌声がより古くさいテイストへと向かわせているのが思いしろい。
サウンドメイクも現代的なテクノロジーを駆使した80年代初頭のサウンドであり、その望郷感は哀愁のメロディからのたっぷりと漂っている。ギャロップするギターとスティーブ・ハリス風のランニングベースは、やはりメイデンだが、このバンドはもっと根っこのところで古典メタルをやりきってくれる。
その古くささが賛否を別けるだろう、しかし、時代の流されないスタイルというのは崇高であり、ある種の敬意をもつ身としては、こういうメジャーフィールドから相手にされない音源は大好物だ。全く雑誌を読まないので時代の流れを知らない、
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SAVAGE MASTER-With Whips and Chains ★★★ (2024-11-20 02:33:44)
オールドスクール臭が充満するオカルトメタル番長。Cirith Ungolなどのシケシケカルトメタルからの影響も強い古典も古典のスタイルを継承する希有な存在なのだが、まぁ胡散臭いですよ。
ヘタウマ感マックスの歌声と、回転するリフワークと酔いどれリズムが醸し出すヘヴィグルーヴ。時にはスラッシュ勢からの影響も垣間見え、このバンドのルーツたる音楽性に懐かしさと同時に共感を覚えますが、なんと言っても危うい演奏と、嘘くさいカルトメタル臭がとにかく、地下メタル感を強めている。それ故に好き嫌いはハッキリと分かれるタイプの音楽なのだが、好きモノにはたまらん中毒性があり、前作からしっかりと成長の跡を見せ求心力を強めているのもポイント高し、とはいってもカルトメタル界隈での話なので、大手レコード会社リリースの作品に慣れ親しんでいる人には敷居は高いでしょう。
またスピードだキャッチーだなどが最重要課題
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ERIKA-United States Of Erika ★★★ (2024-11-19 02:03:09)
なんか凄いアルバムタイトルですよね。そしてアンチェイジングのしすぎで、ちょっと怖い顔になっているのですが、高嶋ちさ子とかも怖いでしょ。カッパの親分さんみたいなんで、敬遠したくなるのですが、無料で聴ける環境なので簡単に手を出せます。
本日のオススメという事でしたが、エリカ嬢が北欧メロディックスタイルとハードなサウンドをハイブリッドさせた歌モノロックで大勝負。オーセンティックさと、現代的なテクノロジーを活かしたサウンドは、彼女の歌声とメロセンスを活かした独特の世界観を構築。
思わずエリカ様と、顔面を踏みつけられたくなるのですが、ダークでメランコリックなサウンドは高圧的で支配的な響きを持っており、聴き手をひれ伏すだけの迫力がある。あの顔を頭に浮かべると余計にそうなるのだが、やはり歌メロの持っていき方が彼女らしい。衰えを円熟味に変え、バラードなどでは、シットリと迫ってくれる。
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V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS-Kanto 宣戦布告 Kansai ★★★ (2024-11-17 18:01:22)
関東のバンドと関西のバンドが対峙する構図のオムニバスアルバムだと思っている。ちなみにアナログ盤しか存在しない1985年リリースの企画モノだ。
収録曲とバンドは下記に
1.Slayer - Shoot Down Tokyo
2.Slayer - Hurt Angel
3.麗's - Requiem
4.麗's - Resurrection
5.Storm Bringer - ラブ ファイヤー
Side B
6.Virgin Killer - Midnight Lady
7.Virgin Killer - Break Down
8.Pandora - Kiss and Kiss
9.Pandora - Romance Messenger
10.Storm Bringer -
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TZIMANI-I Feel Fine ★★★ (2024-11-17 17:13:31)
エディとセバスチャンのバスケス兄弟によるメタルプロジェクト。ドラムを担当するセバスチャン以外のパートはエディが担う方式ですね。ありがちなメタルプロジェクト。もはやテクノロジーの発達は目まぐるしい進化を遂げており、以前よりもズッと楽に録音することが可能。そういうテクノロジーの恩恵があるからこそ、お金も掛けずに簡単にレコーディングができて、才能さえあれば容易に作品をリリースすることが可能。現在は配信のみというのも現代らしい。
アイアンメイデンを初めにメタルの聖典に則ったマナーはまさにNWOTHMというスタイルそのもの、先人達の足跡を見定め古典サウンドを思いっきり踏み鳴らしている。なので、○○に似ているや、まるで○○だなどと、類似性をあげつらい、得意げになる自意識過剰な、いかにもライナーノーツ読み込んでいますなメディア論者は出入り禁止。
こういう古典を楽しみ作法を知
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CRYSTAL BALL-Timewalker ★★★ (2024-11-14 12:35:43)
前作同様ステファン・カウフマンのプロデュースによるフルアルバム。二枚目のモダン化が余程日本では不評だったのか、今作も国内盤は見送りという恐ろしい状況を迎えるのだが、作風的には前作よりも糖度の高い北欧風メロディが聴ける。そこにACCEPT風のシリアルかつ男臭い硬質感をプラスして、2005年風の正統派スタイルというのを築き上げた。このバンド、日本でいうところの様式系のバンドとは全然違うので、こういうACCEPT+北欧メタルという作風になっても大きな違和感はない。
むしろ時代を見据えて作風にシリアスさを重視したスタンスに切り替えている。鍵盤プレイも今回は前作以上に見せ場を設け、バンドサウンドを幅を広げてきた。オーセンティックなアプローチを助長させたステファン・カウフマンの眼力、キレイに弾くだけじゃない粘りのあるギタープレイ、正直もっとギターオリエンテッドでもいいのだが、それも20
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IMPELLITTERI-War Machine ★★★ (2024-11-12 16:00:49)
彼は常にネオクラ系のアーティストとの比較を余儀なくされる運命だった。とりわけ、グラハム・ボネットと組みRAINBOWのカヴァーをやったりと、イングヴェイのフォロワーのような状態になる運命を辿る。彼のギタープレイは根本からイングヴェイと違うのだが、その速弾きムーブメントに放り込まれた運命から逃れるのは不可能だった。
グラハムとは一枚で一旦、区切りを付け再びロブ・ロックを組むことで自分のサウンドを模索。二枚目では、お得意の速弾きを抑え音楽性の幅を広げることにチャレンジしたが、支持を得られずに大失速。
その苦難の道のりに負けそうになるのだが、90年代に入り日本のレコード会社を契約を掴み再び脚光を浴びる。勿論、アメリカではグランジ/オルタナムーブメントが吹き荒れ、90年代の中頃には大手CD専門店からメタル系のアーティストは棚から消えた。その現状をビックインジャパンが救うのだが、そこか
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MINDLESS SINNER-Poltergeist ★★★ (2024-11-10 14:41:16)
日本では絶望的に人気の無い北欧はスウェーデン出身の正統派メタルバンドのフルアルバム。今まで以上にメロディに拘りを持ち練り上げキャッチーさも増量、それでありながらもNWOBHM仕込みの攻撃性と叙情味をハイブリッド、その進化したスタイルは今までの集大成のような様式と高潔なるメタルサウンドを作り上げている。
再始動の機運となったドイツで行われるメタルフェスKeep It Trueへの参加が鼓動となり、新たなる道を歩み出した古豪の復活。実力はあったが時代の波に呑まれ、バンド名や音楽性を変えた時代もあったが、それらを糧に、正当性の強いメタルサウンドで復活。
前作に感じた、先人達からの露骨なデジャブ感を抑え、より明確なスタンスで音楽性を煮詰め、自分たちの流儀を見いだした今作。
まぁ批評家オンリーの岩盤ユーザーには馬の耳に念仏ですが(今CDショップに訪れる客はアイドル
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MINDLESS SINNER-The New Messiah ★★★ (2024-11-09 10:17:56)
2000年代初頭に再結成したようだが、結局作品を残さずに解散した幻のバンドが、再び動き出すとはリバイバルムーブメントに火がつきだしたのは
、明らかにこの時代だったろうなぁ。個人的には2006年くらいから、その動きは確実にありましたが、このバンドのようやく体制を整えたという事でしょう。NWOBHM仕込みの正統派スタイルは、RAINBOWやBLACK SABBATHなどの伝統芸能からの影響も強く、先人達の足跡を見つめ、彼ら流儀に熟成したサウンドは、王道を驀進している。
類似性を指摘したらキリがありません。そんなことに意味もありません。もし彼らがロニー・ジャイムス・ディオがいたサバスを知らないとか、リッチー・ブラックモアって誰ですか、などと寝ぼけたところ言おうモノなら袋叩きにあいますが、彼らは自らのルーツと向き合い実直に再現しています。その素直な姿勢、正攻法で迫るが故のデジ
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CRYSTAL BALL-HELLvetia ★★★ (2024-11-05 01:35:26)
セカンドアルバムでモダン化に挑戦するも、いきなりそりゃないぜで失敗をする。まぁ、日本ではメロディックなAOR調の甘いメロディとハードサウンドの融合というのは喜ばれるが、欧州圏での好みや売りは違うので、デビュー作の立ち位置は世代によっては微妙だろう。
今作ではプロデューサーにACCEPTのステファン・カウフマンを迎えることでメタリックさが増量、その男気溢れるメタルテイストと、本来持ち合わせる北欧風のメロディセンスを遺憾なく取り込み、過去の失敗を取り返そうと躍進している。
普通の事をやるのが難しい時代に、コンスタントにアルバムをリリースできたのは古典と、現代的なアプローチ両面から音楽性を組み立ててきた。デビュー作から一貫したリッチー・ブラックモア風のリードプレイ、このあたりが日本で高く評価されるのだが、今作では、そのリッチー風味も押さえ、よりソリッドなリードギターを披露す
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ABSTRAKT ALGEBRA-Abstrakt Algebra ★★★ (2024-11-04 02:20:32)
過去の発言がまた消えているぞ?ホントに投資詐欺にあった気分だよ。なぜ消える?100以上消えているぞ??
と言うわけで、偶然消えたのを見つけたので再投稿します。本当に投資詐欺にひっかかり掛け持ちバイト気分です。
諸処の問題を抱え解散したCandlemass。そのメンツが揃い再始動したのがこのバンドであり、ある意味Candlemass第二弾とも言える。
その音楽性は北欧テイストを抱きかかえながらも暗黒面をフィーチャー、冷ややかな感触の中にすり込まれるドンヨリとしたヘヴィサウンド、その黒く濁った感性は泥水のようにウネリ、まとわりつく。合間に聞こえる悲哀に満ちたピアノの音色もアクセントに、パワフルかつアグレッシブなオープニングナンバーはCandlemassファンは勿論だが、それ以外のファンも喜ばせるような名曲となった。
その印象とは2曲目以降も続き、燃え上
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SEBASTIAN BACH-Give 'Em Hell ★★ (2024-11-02 08:15:32)
前作の流れと言うよりもアメリカンロックがルーツのミュージシャンが揃えば、こういうごっついヘヴィなサウンドになるのは必然。サビでは奇妙なほどキャッチーになるのだが、根幹にあるのはオールドスクールでも、グランジ/オルタナムーブメントを土台としたオールドスクール。
2014年は、カート・コバーンも伝説である。あのサウンドも十分に過去の遺物なのですよ。
そういう時代を無視して、迎合できなかった身としては、今作も古き良き90年代型ヘヴィロックを今風のテクノロジーで仕上げた一品。目新しさは皆無。スキッドロウを彷彿とさせるような場面は少ないが、主役がキャッチーなメロや、お得意のシャウトをかましてくれるだけで、満足できるファンも多いでしょう。個人的には、凋落の元ロックスターとしか思っていない。セバスチャン・バックという存在。
彼は80年代の成功を否定して、ミュージカルと
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SEBASTIAN BACH-Give 'Em Hell-Rock ’n’ Roll Is a Vicious Game ★★★ (2024-11-02 07:56:51)
モダンヘビネス旋風が吹き荒れるアルバムの中で異彩を放つApril Wineのカヴァー
サウンドは骨太だが原曲に対するリスペクトがハンパない
なので聴いていて無理が生じない
こういう古典は大好きだ
FANS OF THE DARK-Video-The Wall ★★★ (2024-11-01 15:43:32)
先行公開された曲
このバンドの魅力が端的に伝わる
レーベル謹製のサウンドでもある
日本人はこういうサウンドが好みなのに
何故かこのタイプが登場しないのは何故だろう?
FANS OF THE DARK-Video ★★★ (2024-10-31 00:26:07)
4曲入のカバーアルバムは良かったねぇ、渋い選曲とセンスに脱帽でした。そのセンスは今作にも色濃く反映、AOR調の親しみやすい音楽性を下敷きに、オーセンティックなメタルサウンドを見事に調和。その絶妙な配合はまさに黄金比、アレサンドロ・デル・ペッキオの力も借りながら、彼らは見事に自分たちのスタイルに忠実な音楽性を披露している。
その力強いリフレインは、聴き手に勇気とストレス発散の後押しとなるようなポジティブな空気が流れており、このバンドが抱えている微妙な社会的立場をリンクしているようだ。差別と区別は違います。最近はどうも、このあたりが混同しているようで、いいように利用されているのですが、このバンドはそういう苦難を真正面からぶつかり、乗り越えてきた。
ここで聴けるAOR調のハードサウンドが魅せてくれる景色は色鮮やかで多様性がある。一発最強、スピード命、速くてキャッチー
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GRAND MAGUS-Wolf God ★★★ (2024-10-30 01:54:47)
Spiritual Beggarsのシンガーとして知られるJBことヤンネ・クリストファーソン率いるバンドがこちら。正直、JBにもSpiritual Beggarsにも思い入れがないので、このバンドの作品は今作が初めて、Spotifyのオススメで触れる事の鳴るのですが、まず、古典ですねぇ。そしてごっつい歌声でヘヴィなサウンドは寒風吹きすさぶ北の大地からやってきたようなサウンドであり、その豪放磊落とも言うべきゴロンゴロンを巨石を転がすようなリズムと、シンプルながら極太のリフがて乾坤一擲、と言わんばかりに爽快かつ豪胆に刻まれる。
この圧倒的な音圧と、クラシカルな音色(ネオクラのクラシカルではなく古い音楽のクラシックという意味ね)年季が相当はいっていますよ。もっと暑苦しいイメージのあった歌声も、荒涼としたメロディに血肉を与え、音そのものに生命を宿している。
このバンド
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CRYSTAL BALL-Virtual Empire ★★★ (2024-10-27 21:43:00)
ドラムソロのようなSEから、硬質でしなやかなメロディックメタルで幕が開きます。前作の失敗を取り返すかの如くスピード感とメロディックメタル然とした方式を取り込むことで、懐かしき商業ベースサウンドの復権、前作では影を潜めたキーボードとギターのバトルも見られ、華やかさは倍増した。時代は2002年、それだけに硬質感を強めているのは、致し方ないこと。この手のサウンドはEUROPEのような華麗さが求められるし、デビュー作にはそういう懐かしき、味わいをベースにしていただけに、前作の路線変更には疑問を感じずにはいられませんでしたが、今作は行きすぎた改革から一歩後退して、オーセンティックなサウンドを見つめ直してきた。
それは進化を否定しているようにも感じるでしょう。どの時代のメタルが好きなのかでも評価が分かれます。ギターサウンドにはグランジ/オルタナムーブメントの影響は否めません。それがプラ
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CRYSTAL BALL-Hard Impact ★ (2024-10-27 21:30:59)
北欧メタルの新生として2000年を目前に彗星の如く現れた彼ら。その煌びやかでメロディアスなサウンドとテクニカルなギターという構成は素晴らしく、歌の弱さを補完するほどのインパクトを誇っていた。
グランジ/オルタナムーブメントの影響はシーン全体を蝕む中での華やかさサウンドというのはメロディ派は勿論、正統派マニアの期待を背負う事となるのだが、今作は実に微妙な立ち位置のアルバムになってしまった。
SEはイイのだが、オープニングナンバーが地味である。良く言えば堅実なのだが、その掴みの弱さは次の曲でも続く。あの高速ギターはどこえやら、歌で酔わせるシンガーではないので、このヴォーカルオリエンテッドな作風、そしてやはり、グランジ/オルタナムーブメントの影響下にある、ダークテイストの増量は前作とは背反するモノであり、メロディ派のマニアにとっては背信行為と映るだろう。勿論、サビでコーラス
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THE JON BUTCHER AXIS-Along The Axis ★★★ (2024-10-26 16:47:28)
黒人でストラトキャスターを弾くと言うことで、見た目は完全にジミヘンに影響を受けたアーティスト扱いされましたが、音楽性は勿論だがプレイスタイルが異なるモノであり、彼はもっとモダンなギタリストだった。バンドの顔であり、マイケル・ボルトン風の歌声と躍動するポップサウンドとの相性は抜群、彼のエモーショナルな歌声を活かしたサウンドを構築している。
1985年がオリジナルのリリース。国内盤も出ており、注目されていなかった訳ではないのだが、日本国内での知名度は低い。時代背景&勝負の3枚目と言うことで、オシャレ度はかなり高い作風だが、歌の上手さと、練り込まれたアレンジ。何より売れてやるぞと言う気迫が軽めのサウンドの中でもヒシヒシと感じられ、つまらない有名J-POPバンドを聴き漁り知った風な大口を叩く時間があるのならば、ホンモノの音楽を知って欲しいと思いますね。
これぞブルース
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MARCHELLO-Destiny ★★★ (2024-10-25 03:02:03)
ギタリストとしても、かなりの腕前だがシンガーとしてもイケる、二刀流ミュージシャン。ジーン・マルチェロ。玉石混交、群雄割拠をひしめくメタルシーンに燦然と登場してきたなぁと、個人的には思うほど、華やかなサウンドと本格派のハードサウンドを絶妙に織り交ぜ、実に聴かせてくれるサウンドを披露している。
耳馴染みの良さとエッジの効き方、流石はアメリカだなぁである。もっと売れて然るべきだし、コンスタントにアルバムのリリースをと思うのだが、セカンドアルバムのレコーディングを済ませるも世に出ることなく、消えてしまいます。
勿体ないですね。リリース時期がもう少し速ければメタルバブルにも乗れたのでしょうが、この本格派のハードテイストとキャッチーさが程よく溶けあい抜群の相乗効果を生み出している。軟弱ではないが聴きやすい、なにより各楽曲の中に盛り込まれるドラマ、無駄を排したアレン
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KEEL-Lay Down the Law ★★★ (2024-10-22 01:14:25)
何故か発言が消えていますねぇ。ホントに投資詐欺に引っかかった気分です。一体どこにいったのでしょう?
STEELERが最もシュラプネル系列では売れた作品と言われている。それだけイングヴェイの存在が功績をもたらしたのでしょうが、その煽りを一番受けたのがロン・キールかも知れません。
なんかイングヴェイを越えられない男、みたいなネガティブな感情を個人的に持ってしまうのですが、でもロン・キールは大好きですね。彼が女性をバックに従えたバンドもチェックしたし、メタルカウボーイ時代から、カントリー時代も抑えております。
世間から評価の低いサーベルタイガーの歌入れさえもワタクシはロン派です。
何故か憎めない男ロン・キール。ここでも彼の不器用なスタイルが良い味出していますよ。上手い下手じゃないロッカー、ロン・キール。イングヴェイの離脱により、人気が出始めでバンドは瓦解
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SHOW-YA-Glamour ★★★ (2024-10-18 16:13:08)
秋元康作詞の曲までやり夜のヒットスタジオなどの歌番組にも出ていたSHOW-YA。なんか中途半端なイメージが付きまとっていた彼女達だが、今作のリリースを機に一気にハードサウンドが花開く。それまでも、そういうテイストの曲はあったが、今作はオープニングナンバーからツーバスも全開。軽やかなキーボードソロ、そしてギターソロという展開までねじ込みグッと男前になる。そのオープニングナンバーの導かれ勢いよく飛び出した、艶やかなメロディックメタル、③などジョナサン・ケイン、リック・ニールセンによる楽曲提供まで受け、シングルとしてリリース。ラストには、その英語ヴァージョンまで入れて充実ぶりをアピール。哀メロナンバーの②も①と③の合間に埋もれることなく自己主張出来ているのが、このアルバムの出来の良さをアピールしている。
特にソロではギターが目立つようになり、歯応えが増した。80年代のL.Aメタルムーブメ
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VICTORY-Circle of Life ★★★ (2024-10-18 15:50:17)
離散集合を繰り返すドイツの老舗バンド。2011年にリメイクベストをリリースするも、バンドは一区切りの形を付けたアルバムとなった。そしてバンドは再始動、2019年にアルバムをリリースして復活をアピール。そっちは、まだ聴いていないが、今作は2024年にリリースされた最新作となる。メンバーはハーマン・フランク以外、昔の名前はないが、出している音に大きな変化はない。
シンガーのジャンニ・ポンティージョは、ジェフ・スコット・ソートタイプのザラついたエモーショナルヴォイスで、この古典ハードサウンドのフロントマンとして堂々としたパフォーマンスで魅了。安定感のある歌声と演奏の相性に疑いはなく、一体感は十分だ。
たしかに古典である。大きな裏切りも、新しい切り口もないが、しかし現代的なテクノロジーというフィルターは通している。だから古いだけではないフレッシュな鮮度、その渋みの中に
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Riley's L.a.guns-The Dark Horse ★★★ (2024-10-15 00:21:58)
すったもんだの挙げ句、和解を遂げた両者。バンド名はトレイシーとフィルのいるバンドに正当に引き継がれるが、ライブでは楽曲を使用しても良いという条件らしい。新しいロゴとバンド名で再始動となるはずが、スティーブ・ライリーは、アルバムのリリース目前に、この世を去ることに、残念ではあるが、ライリーL.A GUNSの正式な新作に伴う活動は消えた。
正直、1stの時点ではバッタもん感が漂い好意的な目を向けることが出来なかったのだが、ある程度時間を空けて聴くと実は前作も、内容的には本家に負けていない力作だったことは認めざるを得ない。むしろネガティブな感情が正統な評価を曇らせたと反省の一点に尽きる位なのだが、今作も、そのバンド名に恥じない哀愁のメロディが映える、退廃的なムードを醸し出す独特のサウンドを継承。
シンガーもフィルに似た雰囲気があり、寄せにいっている感は否めないが、フラットな
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KEEL-The Final Frontier-No Pain No Gain ★★★ (2024-10-13 11:27:10)
スリリングなギターソロバトル
流石はマーク・フェラーリ
こういう派手なのかまして欲しいよね
懐かしい80年代型サウンドだよ
豪快でキャッチー
だから聴きやすい
KEEL-The Final Frontier ★★★ (2024-10-13 11:24:47)
うーん、過去の発言がなくなっている。KEELの大半がなくなっている。うーん、投資詐欺にあった気分である。なぜ消えた?
気を取り直して再投稿。どうも気乗りしないのだが、③のヒット曲にはお世話になったので再投稿しますよ。
プロデューサーにジーン・シモンズが名乗りを上げKEELをバックアップ。③のカヴァーからも感じる売れるぞと言う意欲。そしてジーン・シモンズと成功の方程式を当てはめ豪快なKEELサウンドを時流に合わせて作り上げた。練り込まれた楽曲に付け焼き刃感はなく。彼らのもつ豪快さが際立つ形となったのは正解。
押し引きを作ることで懐が深くなったという事だろうが、キャッチーでポップな旋律が増えた事で不満も出たのだが、プロデューサーがジーンである。随所にKISSらしさを感じるのはプロデューサーの名前がなくとも感じるほど、王道アメリカンロックを踏襲している。
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SHOW-YA-天使の炎 -Flame of the Angels-Don't Say Goodbye ★★★ (2024-10-13 10:37:19)
寺田恵子さんと東京ドームでライブを行った
そしてステファニーもドームにたった記憶がある
英詩に変えて歌ったりと苦労したろうなぁ
この曲を聴くと当時の事を思い出す胸キュンする
彼女の力強い歌声が刹那に響く
甘酸っぱい味わいがある
オープニングのキーボードも印象的だが
徐々にバンドサウンドに移行
スケールの大きいバラードへと変換していく
ステファニーの歌声あっての迫力だ
SHOW-YA-天使の炎 -Flame of the Angels-天使の炎 -Flame of the Angels ★★★ (2024-10-13 10:30:36)
ワイルドなギターが耳を惹くミドルナンバー
クッキリを分かりやすい歌メロが耳を惹く
ドラムの音を前に出すミックスは芸能界的なサウンドだが
メジャーフィールドなので仕方がない
迫力のある歌声と女性らしい繊細さがダイナミズムを伴い聴き手を圧倒する
このパフォーマンスあっての一曲
一発で覚えられる歌メロ
いかにもシングル向けだ
SHOW-YA-天使の炎 -Flame of the Angels ★★★ (2024-10-13 10:26:43)
寺田恵子がワイドショー&文春級のスキャンダラスな私的事情でバンドを去った。メンバーからしたら殺意を抱くレベルだろう。シングルも売れTVにも露出が増えた、売れ初めて海外進出も夢ではなくなった彼女達。しかしバンドは最大のピンチを迎える。空白の期間を最短で埋めるべく見つけてきたのは、懐かしのステファニー・ボージャス。急場しのぎ感は否めなかったが、実力派折り紙付き、あとは日本語詩をどこまで、こなせるのか、沢山の曲を覚えるのは大変だったが、彼女は、英詩に変えてライブで歌ったりとバンドにフィット。
ハッキリ言ってバンドとしてはワンランク上に上がったと思っている。これは個人の思いだが寺田さんはライブではイマイチだった。
ステファニーは、よりパワフルでハードな側面を補完する強い声を持っていたので重責を果たすどころかスケールアップに貢献したのだが、結局は彼女達も日本のバンドなのである。
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WHITE LION-Anthology ’83–’89-Living on the Edge ★★★ (2024-10-12 13:48:39)
整理整頓された正規ヴァージョンもいいのだが
このラフなハードエッジが効いたこちらのヴァージョンも捨てがたい
ヴィト・プラッタのギター
忘れて欲しくないねぇ
センスのある男だったよ
FIRE TRAILS-Vanadium Tribute ★★★ (2024-10-06 14:39:04)
イタリアのHM/HRにおいて黎明期を支えた伝説のバンドVanadiumその屈強なサウンドは、伝統的なスタイルを堅守するものであり、正統派メタルファンに取っては頼もしい限りでしたが、メタルバブルが隆盛を極める80年代末期にメインストリーム寄りのサウンドで勝負。結局は負け組となりシーンから姿を消す。90年代に一瞬復活するもバンドは凍結されてしまった。
そのイタリアンメタルの雄、我らがVanadiumが返ってきた。厳密に言えば、新たなるプロジェクトだが、シンガーとドラマーの声かけで実現した再始動バンド。結局シンガーのジュゼッペ・スコット・ディ・カルロことピノ・スコットだけ残ったが、彼は看板シンガーだったので、あの声があればVanadiumという事になる。新曲は3曲のみ、あとはVanadiumのカヴァーという、アルバムタイトル通りの内容。それだけに、変則的な形ではあるがベストアルバ
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ROSE ROSE-Skatehead '88 ★★★ (2024-10-03 04:34:21)
僅か3曲入で9分にも満たない音源なのだが、それでも十分に強烈な印象を抱かせるEP。強烈な爆音とスピードで聴き手の野生を呼び覚ますオープニングナンバー、そしてベースがイントロで刻むフレーズが印象的な②、後半に掛け勢いもスピードもアップ。その怒濤の転回に雪崩式バックブリーカーを喰らった気分だが、ラストの曲ではそこから卍固めをキメられた気分だ。もうフラフラなのにむりやり起こして技決めるなよである。
それほど、多様性を持ち合わせながらハードコアパンクスだけを満足させるだけではないメタリック感。オープニングナンバーの意外なほど聴きやすい曲調なども、彼らなりに裾野を広げているように感じるのだが、それも本来あった魅力の一つなんだろう。短い曲ながら着実に成長する姿を見せつけた今作。彼らのカタログとしては、やや異色な雰囲気が無きにしも非ずだが、そんな事はどうでも良い。
このクラ
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Cry Tuff-Nobodys Baby ★★★ (2024-10-03 04:18:41)
1987年にフルアルバムをリリースして、その後の消息を掴めないUS産の正統派メタルバンドの1st。このバンド時代的にはグラム系の洗礼は受けているが、根幹にあるのは生粋のメタルサウンド。甘めのヒステリックなシンガーが噛みつくようにシャウト、グラム系特有の妖しげな旋律を歌い上げたかと思えば、合間に哀愁のツインリードを導入、アメリカ産というよりはアメリカ寄りの欧州産メタルのような独特の響きがあり、そのコントラストが島国ニッポンの感性に訴えかける。
まぁオフィシャルのCD化はなく、今のところブート盤しか確認出来ない幻の一品だが、もはや権利の関係、さらにはオリジナルのマスターテープの行方など考えると、このアンオフィシャルな音源でもやむなし的な気持ちにさせる一枚でもある。
③のようなスローナンバーでは子供を寝かしつけるように語りかける歌い出し、ロマン溢れる甘美なバラードもツッコみ
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NINJA-Liberty ★★★ (2024-10-02 08:03:17)
移り変わるシーンの中でドイツから豪快な正統派メタルサウンドを引っ提げ登場。バンド名NINJAと音楽性は全く関係ないが、歌詞などにそれなりのエッセンスがあるのかも知れないが、洋楽を何十年聴いても訛が分からないワタクシには語感の響きだけなので、世界観などどうでもよいです。
ここで聴けるのは当時としても時代遅れの剛直ヘヴィメタルサウンドを披露。その合間にキャッチーなメジャー感を押し出した楽曲を散りばめ、心地よく正統性の高いヘヴィメタルを奏でてくれる。
ドイツ産らしい直情的なドラムを担当するのはアンドレ・ヒルガース。活きのいいツインリードと歪ませながらメタルシャウトをかます力強い歌声。良い意味でのヒステリックさがバンドサウンドにフィット。やり過ぎない生真面目さも音に宿り、正統性を高めている。
お約束のバラードも収録。同郷の先輩スコーピオンズにも負けない泣かせのメ
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