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失恋船長さんのページ
失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 701-750
CHANNEL ZERO-Channel Zero
Мастер(Master)-Maniac Party
Мастер(Master)-Talk of the Devil
LOUDNESS-8186 Live
X-MAS PROJECT-X-Mas Project, Volume II
KILLER MAY-Sangre
ZINATRA-Zinatra
SCORPIONS-World Wide Live
FASTWAY-Waiting for the Roar
FASTWAY-Fastway
BRIGHTON ROCK-Take a Deep Breath
GRAND ILLUSION-Ordinary Just Won't Do
DANGER DANGER-Cockroach, Vol. 2
DANGER DANGER-Screw It!
KREATOR-Endless Pain
KREATOR-Coma of Souls
POKOLGEP-Live
Blind Vengeance-Blind Vengeance
EXCEL-Split Image
CORONER-R.I.P.
TEN-Return to Evermore
PAGANINI-Weapon Of Love
LOU GRAMM-Ready or Not
LITTLE CAESAR-Little Caesar
RIVERDOGS-Riverdogs
FORTRESS-Don't Spare the Wicked
Turbo Red-Turbo Red
DIO-Lock up the Wolves(LIVE)
KROKUS-Fire and Gasoline Live
KROKUS-Round 13-Heya
KROKUS-Alive and Screaming
FASTWAY-Trick Or Treat
INDESTROY-Indestroy
CRY WOLF-Cry Wolf
TRIXIE-Lift You Up
STARDUST-Highway to Heartbeak
CREYE-II
W.A.S.P.-Live in Japan 1986
SWEET-Sweetlife
KKS PRIEST-Sermons of the Sinner-Brothers of the Road
NOIZ-NOIZ
BENJAMIN ORR-The Lace-Stay the Night
TERI DESARIO-Overnight Success-Overnight Success
TERI DESARIO-Caught
CRAAFT-Craaft
KILLERS-Menace to Society-Menace to Society
KILLERS-Murder One-Marshall Lokjaw
CONEY HATCH-Friction
MASQUERADE-In Disguise
HOLY SOLDIER-Holy Soldier
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発言している6曲を連続再生 - Youtube



CHANNEL ZERO-Channel Zero ★★★ (2021-12-27 14:12:20)

今は泣きドイツのShark Recordsからデビューしたベルギー産スラッシーの1st。まずは一聴して、そのワールドワイドな基準値を超える質の高い音楽性に驚く、物資不足な東欧圏の貧しい国とは思えないメジャーな質感、この手のバンドはどこか貧乏くさい一面が出るのだが、そういうハンディを微塵も感じさせない近代的なスタイルを披露。重ね合わせたリフワークに煽られるよう聴き手を扇動するのだが、スピードやパワーだけで押し切るのではない攻撃的だがメロディアスなツインギターのフレーズを軸に、タイトなリズムが躍動する劇的な展開を際立たせ飽きがこないよう工夫している。歌い手もジョン・ブッシュを彷彿とさせる場面もあり、デビュー作とは思えない貫禄のある歌声を聴かせバンドサウンドの頂点に鎮座、先人達が手本とは言え上手く作り込んでいますよね。

Мастер(Master)-Maniac Party ★★★ (2021-12-27 13:55:20)

オリジナルは確か1994年にリリースされた4枚目のフルアルバムでしたかね。前作から英詩にも挑戦した彼らだが今作でも同様、ワールドワイドな展開を視野に入れた音楽性は、レコーディング時のゴタゴタの影響など微塵も感じさせないマッシブな硬質スラッシュサウンドを展開、シンガーの唄い回しも説得力が増しバンドサウンドを牽引、1994年という時代背景を考えたら絶滅危惧種となるような古典スラッシを披露、聴き手を飽きさせない工夫とスリリングなアレンジも効果的に機能しており土台となる正当性の強いメタルサウンドが逆に新鮮に聞えるから不思議である。
リリース当時の背景や、このバンドを取り巻く環境、脆弱なレーベルからのリリースなどもあり、忘れ去られた感や、そもそも知られていない一面がある。大手レーベルからリリースされた作品は一定のクオリティを兼ね備えているが、どこか方向性が…
そういう大人の事情で音楽性
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Мастер(Master)-Talk of the Devil ★★★ (2021-12-27 13:38:12)

ロシアンスラッシャーの草分け的存在と言われている彼らが遂に英詩に挑戦、ペレストロイカ万歳という影響もあるのかワールドワイドな展開を視野に入れての今作と言うことなのだろう。そういう意味で癖の強いロシアンメロディは減退したが世界基準に焦点を絞ったスタイルに無理無駄はなく徹底的に絞り上げたタイトなリズムプレイとザク切りリフワークは心地よく耳を刺激、切迫感のあるリズムが体中を駆け抜けアドレナリンを分泌、軽快感すら漂うバッキバキのゴッキゴキなやつはご機嫌ですよ。
紆余曲折を経て現在も活動する古参ロシアンメタルバンドの一つとして知られる彼ら、○○からの影響を垂れ流すだけではない個性とアイデア、決定的な出路の違いが音楽性に反映、星条旗に火を放ち広大なロシアの大地から世の中を見下ろしているような大胆不敵な野心に満ちあふれている。

LOUDNESS-8186 Live ★★★ (2021-12-26 15:30:12)

人生でもっとも聴いたライブアルバムである、ラウドネスの全盛期のステージを堪能できる強烈な2枚組。初期のナンバーから渡米後のサウンドまで、選曲に偏りはあれど完成度の高いプレイとライブならではのアレンジ、声も出ている二井原実先輩のパフォーマンスも堂に入ったものであり若さに似合わない貫禄のステージにアメリカでの武者修行の厳しさを感じ取る事が出来ましたね。
修羅場をくぐり鍛え抜かれたステージング、その火傷するほど熱きパフォーマンスをラウドネスという看板に相応しいレベルの高い演奏技術に酔わされました。
ハイテクニック、ハイパフォーマンス、ハイエナジーとまだ20代の若造なのに、ここまで自分たちのスタイルと音を持っていることは脅威である。やはり自らが築き上げたブランド、ジャパニーズメタルシーンの先駆者として道を切り開いた実績がものを言わせているのだろう、雷鳴の如きアームプレイから幕が開ける
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X-MAS PROJECT-X-Mas Project, Volume II ★★ (2021-12-24 12:21:52)

現在は1とカップリングで再発もされたジャーマンメタル軍団による企画モノアルバム。前作はかなりお祭り騒ぎの狂想曲的な遊びが満載だが、今作は思いのほか真摯に取り組みダーティーなスピード/スラッシュ仕様のメタルサウンドをやり切っている。
もう少しバカ騒ぎの方が、こういうのは面白かったりするのだが、お金を出して買うとなるとやはり、おふざけは厳禁なものでしょうかね。いずれにしろ、メタルなクリスマスに相応しいサウンドではあります、前作と合わせて楽しんで欲しい。

KILLER MAY-Sangre ★★★ (2021-12-21 12:48:28)

最近、めでたく廉価版が再発されたキラーメイ。ここで紹介するのは1988年にリリースされた3枚目のアルバム。どういう分けかデビューしたときは、シンガーのREINOが女装して唄っていた、他のメンバーもそんな感じだったと言われるが、個人的にはTVでREINOが女装して唄っていた姿しか確認できてない。そんなキワモノ的なイメージは最後まで、このバンドの評価を曇らせたが、後にギターとドラムの菊池兄弟がTHE YELLOW MONKEYで売れたので、このバンドにも少し光が当たった。
インディーズ時代から底抜けに明るいロックをやっていただけに、女装姿はあれだが、陽性サウンドと派手目のルックスの下に隠れる素顔はイケメンというメンバーショットは売れるポテンシャルを秘めていただけに、キワモノとしての売り出し方が悔やまれるバンドでした。
ここではREINOの男を取り戻し、インディーズ時代のようなロッ
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ZINATRA-Zinatra ★★★ (2021-12-21 00:08:15)

オランダ産のメロディアスHM/HRバンドの1st。少々アイドルチックなイントロで幕が開ける弾けるポップセンスが冴えるメロディアスハードサウンドと来て②ではスウィートでメロウなミドルナンバーを披露、その北欧風味と言える甘美なメロディに持って行かれます。キーボード奏者も楽曲に合わせ顔を変えたりと貢献していますね。デフ・レパードが助力したとかしないとかで話題性もありますが、そんな力に頼らなくとも、軽そうで芯の太いバンドサウンドを展開、1988年という煌びやかな時代にジャストフィットするようなメロディアスHM/HRサウンドを展開している。産業ロックな③も以外と拘りの展開があり、どの曲にも見せ場になるような場面を設け単なる売れ線スタイルとは一線を画す知性派な面もあり、このバンドの持ち味は奥が深い。
次のアルバムの方が話題性はあるのだが、個人的な思い入れは今作の方が強い。

SCORPIONS-World Wide Live ★★★ (2021-12-19 14:43:16)

飛ぶ鳥を落とす勢いで上り詰めるドイツのスーパーロックバンド、このライブ盤は正にその勢いをダイレクトに伝えてきます。名曲②③と弾け飛んできたのもそうなんだろうが、とにかく活きのいいステージからは熱気がダダ漏れ、全世界制覇を目論む若き男達の野心が健全なパワーを伴い光り輝いています。
ミドルナンバーでは太古の恐竜たちがステージを闊歩するような堂々たる貫禄を感じさせ観衆を飲み込み、サウンドに爆発的なパワーを与えところ狭しと大暴れ、緊張感のあるスリルよりも賑々しい楽しさが、単純にカッコイイと思わせてくれます。
ロックスターのオーラをまとったメンバー、ウリ・ロートやマイケル・シェンカーと言ったスタープレイヤーの公認として、小粒感の否めないマティアス・ヤプスが、華がなかろうとバンド一丸で盛り上げロックバンドのライブとして理想的といえる運びで最後まで楽しませてくれる。欧州的な叙情性と大衆性を
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FASTWAY-Waiting for the Roar ★★★ (2021-12-19 14:07:45)

骨太なブリティッシュロックを引っさげデビューを果たした彼らだが、勝負の3枚目で方向転換を敢行、良い意味での洗練度を高めたサウンドは古くさかった古典ロック臭を一掃、それでありながらも軸にあるハードなロック魂は健在、キーボードが飛び出そうが大衆性を増そうが、広げた音楽性を受け止めるだけの実力者が揃っているだけにアイデアは破綻していない。
とはいえオープニングナンバーなど、今までと余りに違うので、これがダメなら引き返すのが一番だろう。逆に大作な空気すら漂わせる今作に魅入られたマニアは、このバンドの評価を一変させるほど魅力的なサウンドに映るでしょう。でも②とか始まった時はひっくり返ったけどね、今作もMVPはデイブ・キングである、彼はこんなに器用に歌えるのかと驚いたほど、軽くさせない説得力のある歌声、中庸なメロディアスハードサウンドに楔を打ち込んでいますね。エディはギターを弾きながら複雑な気
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FASTWAY-Fastway ★★★ (2021-12-19 13:55:57)

MOTORHAEDのファスト・エディ・クラークとUFOのピート・ウェイがバンドの顔となり立ち上げるも今作リリース前にピートは脱退、大物プロデューサー、エディ・クレイマーの元にブルージーな古典ロックを土台とした生々しいサウンドで勝負、1983年当時でも少々レトロなスタイルは旬のサウンドとは思えないが、エディのギターはラフなエモーションを武器に情感を込めて演奏、バンドの屋台骨を支えています。しかし、今作のMVPというか殊勲賞は間違いなくデイブ・キングの歌声によるところが大きい、彼の艶のあるロックな歌い回しは、この古典ロックにズバッとハマり、いやハマりすぎたが為にZEP的な扱いを受けたが、同じスタイルをルーツとするバンド群と比肩しても負けないだけの地肩の強さを見せつけてくれた。骨太なブリティッシュロックの凄み、英国ロックマニアなら避けては通れないバンドであろう。

BRIGHTON ROCK-Take a Deep Breath ★★★ (2021-12-17 19:22:44)

カナダ産メロディアスHM/HRバンドの2枚目。メロディアスかつ堅実なハードスタイルのサウンドは実に歌心に溢れており、そのフックのあるメロディとメリハリの効いたアーバンなサウンドは、メロディ派の心に必ずや寄り添ってくれるでしょう。
でもこのバンド、歌い手が相当な癖強シンガーなので聴き手の評価が分かれそうである。その特徴的な歌声は高いキーで歪むのでヒステリックに感じる、イマイチ音楽性にフィットしているとは思えない瞬間は無きにしも非ずだが、聴きすすめることに、そこが最大の愛着ポイントであり、トレードマークと思えるほど特徴がありますよ。
ソフトケイスされたパートとロックなダイナミズムの比率の上手さ、1988年という華やかなシーンにも目を配りバランス良くバンドサウンドを展開しています。流れるような構成と温かみのあるサウンドメイクを駆使しつつも、地味なルックスがイマイチ跳ねなかったのか3
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GRAND ILLUSION-Ordinary Just Won't Do ★★★ (2021-12-17 19:02:59)

デーモン閣下とのコラボでも知られる北欧のメロディアスロックバンドのフルアルバム。正直、このバンドのことは詳しくないのだが、ツインボーカル体制というのが面白く、アンダース・リドホルムが実権を握る中、レーベルの意向もあるのか作詞にスティーブ・オーバーランドやクリス・ウィズイーなんかの手も借りながら作り上げているのがポイント。プロデューサーにトミー・ニュートンを迎え入れ、この普遍的なHM/HRが苦心する時代に、それ相応のスタイルを誇示しながらフレッシュな感性を導入、躍動感溢れるロックサウンドと瑞々しいメロディが絶妙な絡みを魅せ自分たちが何者であるかを明確にしている。少々情緒に欠けたハードさが前に出すぎで、ダイナミック過ぎると感じる、くどいアクションシーンを魅せられているような場面があるのだが、そこは嗜好の問題であり総じてクオリティは高い。
二人のヴォーカルがグイグイと引っ張り展開している
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DANGER DANGER-Cockroach, Vol. 2 ★★★ (2021-12-16 18:40:39)

お蔵入りしていた幻の3rd。前作の延長線上にある作風であるがリリース当時の音楽シーンを意識した作りに無理矢理感は一切無い。作品前にシンガーとして成長するテッド・ポーリーの歌声もバッチリとハマり、グラム系アメリカンハードサウンドの典型的なスタイルを踏襲している。適度にハードでフラッシーなギターサウンドも味わいがあり、バラエティ豊かな楽曲の輪郭を描いている。仕上げた力作だが上積みというのかバンドが持つキャパシティが広がったとは思えいない無難さが好悪を分けるでしょう。
しかし、お手軽ロックンロールなようでIQは低くない、そして売れ線とは違う貫禄というのか迷うことなく王道スタイルを貫いているのが今作の視聴感をよりよいモノに仕上げているのだろう。少しのモダンさも許せない潔癖症な方にはすすめませんが、地に足のついたパフォーマンスは風格すら漂います。

DANGER DANGER-Screw It! ★★★ (2021-12-16 18:21:42)

華やいだL.A界隈を中心としたメタルシーン、そのムービメントに陰りが見えた91年、待望の2枚目のフルアルバムをリリースしてきたのですが、これが遅きに失する状況となっていた。音楽的な質の高さは疑いようがないのだが、やはりSKIDROWからワイルドさを抜いたような音楽性、無遅刻無欠勤の優等生になったWARRENTという趣の無難さが、当時のシーンに全く刺さることなく黙殺。内容に見合わないセールスとなってしまった。そのせいで幻の3枚目まで生まれるのだが、今の感覚で今作に耳を傾けて欲しい、かゆいところに手が届く抜群のアレンジセンスとアーティストとしての確かな腕に目を見張るモノがありますね、ハードでありながらキャッチーなスタイルはロックな野心を捨てることなく機能、ギターのアンディ・ティモンズも前作とは見違えるほど個性を剥き出しにギターを楽しそうに披露、絵に描いたようなロッカバラードまで弾きこなし存在
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KREATOR-Endless Pain ★★★ (2021-12-14 15:11:15)

勃興するスラッシュメタルシーン、メタリカの成功は多くのフォロワーを生むのだが、ドイツからも早い段階で活きのいい若手が登場、彼らのそんなバンドの一つなのだが、デビュー作という事もあり未消化な部分もあるのだが、それ以上に猛り狂う獣性を帯びたリズムプレイの数々に本能を刺激され、ハイテンションな咆哮ヴォイスに身の危険すら感じます。そしてギターはテクニックに裏打ちされたプレイを披露、丁寧に対応しようと苦心する姿は攻撃性の高いスラッシュでは一際耳を惹くパートだけに凶暴なドラムとの絡みは、勢いで流されそうになるのだが、互いが組み合い踏ん張る事で歯ごたえのあるスラッシーなサウンドを形成している。
欧州由来のダークでメロディアスな設えを土台に、初期衝動に突き動かされたサウンドは、作品に対するあらゆる不満を木っ端微塵に吹き飛ばすだけに勢いがあります。せーのってダッシュを繰り返す無謀なスピード勝負スタイ
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KREATOR-Coma of Souls ★★★ (2021-12-14 14:57:04)

SODOMのギタリストだったフランク・ブラックファイアーが加入、その相乗効果はあったのか今まで以上にメリハリの効いた音楽性を確立した意欲作。メロディアスさと苛烈なる攻撃性、後のメロデス勢にも影響を与えるような情感溢れるメロディを導入することで音楽性を深化させていった。勿論、唄は相変わらず叫び声を上げ神経を逆撫でしていく、リズムはソリッドでキリリとタイトに締め上げている。人間力を感じさせるスラッシーなサウンドはテクノロジーに頼りすぎな昨今のシーンとは別のベクトルを放出しているだろう。
クールなアイデアを具現化したメロディアスなリフやソロ、しかしそれらに軟弱な要素など一切見当たらず、90年という微妙な年に孤高の存在へと押し上げる音楽性へと昇華させている。
同郷のスラッシュ軍団から比較しても個性という武器を手に入れたバンドに死角は見当たりません、個人的には彼らのカタログの中ではトッ
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POKOLGEP-Live ★★★ (2021-12-13 17:50:00)

1998年に再始動したハンガリアンメタルのレジェンド、ポコルゲップが2001年にリリースしたライブアルバム。ギターのガボール・クコヴェチ以外はニューカマーばかりだが、シンガーのジョセフ・ルダンがいるので安心ですね。再始動後の音源やジョー・ルダンの編成の音楽も多いため、もう少し昔の曲が聴きたかったりするのだが(勉強不足で知らない曲もあり)、そこは思い入れの問題であり、再び戻ってきた彼らの雄志に声援を送りたいですね。ライブならではのアレンジも聴き応えたっぷり、生々しいステージングは臨場感もあり追体験も可能と、復活後の彼らの姿を確認できます。
キャリアが長く、どの時代の音源を支持するかで評価も分けそうですが、今ではサブスクで簡単に聴けますので、ありきたりのメタルに飽きた方や見聞を広めたいという猛者には是非ともトライして欲しいバンドです。マイナー=駄作ではありませんよ。日本では適切に紹介さ
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Blind Vengeance-Blind Vengeance ★★★ (2021-12-12 17:20:30)

カナダが生んだ天才メロディメイカーとして愛されるハリー・ヘス。日本でも人気のあるアーティストだろうが、そんな彼のプロキャリアの初期を語るバンドがこちらになります。今作は1984年にリリースされたアルバムのタイトルを改変、そして曲順も変えて再リリースしたものになるらしいのだが、その元ネタを聴いたことがないので比較が出来ませんので割愛です。

オープニングナンバーこそポップな曲で幕開けだが、②曲目はガッツ溢れるスピードナンバーが登場、ハリー・ヘスも力みを入れて歌い別人の印象を抱かせる。軽いのだが④からまたパワフルなメタルナンバーへと宗旨替え、NWOBHM直系というのかJP仕込みのスケールの大きなサウンドを聴かせてくれます。
ハリー・ヘスのキャリアを考えると異端過ぎる音楽性と感じるのだが、古典メタルを愛するマニアには、その情報を隅に置き頭を切り替えて楽しんで欲しい。全10曲で
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EXCEL-Split Image ★★★ (2021-12-12 17:08:12)

知る人ぞ知るカルフォルニア産のクロスオーバースタイルのHM/HRバンドによる1st。浮かれまくるバブリーメタルを尻目に地を這うように活動していたアングラメタルシーン、彼らもそのど真ん中で這いつくばっているのだが、ドゥームメタルからも洗礼を受けたパワー漲るスラッシュサウンドはハードコアパンクスからの影響もふんだんに盛り込み自己流をアピール。
むさ苦しい男達による汚らしいサウンドは嘘偽りがなく売れたいというベクトルとは真逆な姿勢を明確に打ち出しシーンに楔を打ち込んでいる。華やかなシーンを前に、彼らが立てたステージは少なかったろうが、化粧するよりも自分たち磨きに時間を費やした修練はけして無駄にはなっておらず、力で押し切るだけではないアイデアの豊富さに目を見張ります。未消化な部分があるにせよ、それすらも見方につけたバンドの勝ちだろう。現在のヘヴィシーンにも通ずる、ぶっきらぼうな無国籍サウン
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CORONER-R.I.P. ★★★ (2021-12-11 15:58:37)

テンションの高い演奏、その一触即発とも言える緊張感はこの手のバンド特有の魅力ともいえテクニカルさが自己満足ではなくイマジネーションを広げることにも貢献、欧州のバンドだけに暗く湿ったサウンドは独特の風合いを醸しだし苛烈なる攻撃性の中に陰りを見せる。サウンドプロダクションに難はあるかも知れないが、メガデスがそうであったように知性溢れる音楽性と密度の濃い演奏は、メタル系のサウンドを愛するモノならば、どこかに引っかかる要素があるでしょうね。明るく楽しいメジャー系オンリーの人にはすすめないが、メロデス系にも影響を及ぼしたと言われるメロディセンス、そしてテクニカルなリズムプレイの数々、今聴いての十分通ずる個性、他では味わえない組み合わせというかアイデアが素晴らしいですね。

TEN-Return to Evermore (2021-12-11 15:28:48)

究極のマンネリズムサウンドを作り続けるゲイリー・ヒューズ、それはオープニングから炸裂だが③のイントロが始まった時はずっこけた、歌メロもまんまやる気なのかと、この節操のなさというのかモラルハザード具合がこのバンドの評価を曇らせている。
ある程度、知識のある人ならば顔を曇らせるくらいの拝借である。もっと言えばパクリ方が下手くそとも言える。そういう感度な人にとっては許すまじバンドではあるが、そこまで潔癖ではないモラルのガバガバな人ならば良質なメロディアスロックとして楽しめるでしょう。
明け透けな元ネタを探すよりも、目の前にある音を楽しむという感覚は必要なのかも知れませんが、個人的にはやはり厳しいッス。
前任者はギターを弾きすぎだが、新しい相棒は控えめ、そしてグランジ以降のスタイルを踏襲しており新鮮な風を運んでいる。古典ロックに対するモダニズムと言えば良いのだろうか?色々試して
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PAGANINI-Weapon Of Love ★★★ (2021-12-10 19:43:12)

ドイツのHM/HRバンドVIVAのシンガーだったマルコ・パガニーニ。次なる成功を収め動き出したのがこのバンドになります。今では放送禁止であろう、ジャケットがインパクト大なのだが、音楽性は至って真面目な正攻法で迫るHM/HRサウンドを展開、欧州風味のあるメロディだが、大陸的なグルーブを持ち込みアメリカの地を意識してる。そのバランスをMad MaxやBlind Guardian、Destructionとの仕事で有名なカレ・トラップやマルコの同郷の先輩、ヴィック・ヴァージェントらのアドバイスを受け完成させたのも作風に影響を及ぼしているのかもしれません。ルドルフ、マイケルのシェンカー兄弟の妹、バーバラと一緒にやっていたVIVA時代にも通ずる親しみやすさを上手くアメリカン志向に変換しているが、ヨーロッパのバンドである事に代わりは無く、その感触は島国ニッポンの我々に通ずるものがあり、嫌いにはなれませ
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LOU GRAMM-Ready or Not ★★★ (2021-12-10 19:17:59)

作品前にメジャーロック化するフォリナー、すっかりポップスシンガーとなるルー・グラムだが、彼なりの思惑もあるのか、ここでは熱を帯びたアーバンなロックサウンドを展開、大人が聴いても恥ずかしくないメロディアスかつ洗練された本格派のサウンドを聴かせている。もはや確固たるシンガーとしての地位を築きつつあるルー・グラム、疑いようのない歌の上手さなのだが、AORテイストにロックな躍動感をたっぷりと盛り込みパンチの効いた歌声を押し出すことで、彼の持ち味を浮き彫りにしていますね。
ギターで参加するエディ・マルチネスなど、その筋のアーティストが参加する事でロックスター、ルー・グラムのソロ作に華を添えています。③がスマッシュヒットした関係もあり一定の成功を手にした事がフォリナー脱退の決定打となるのだが、ある意味、今作はブルース・ターゴンとのコラボもあり、モヤモヤとしていたフォリナーファンの鬱憤を晴らして
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LITTLE CAESAR-Little Caesar ★★★ (2021-12-08 13:59:21)

大手ゲフェインレコードの口添えとバックアップを感じる豪快なサウンド、ブルージーなスタイルだが同時にポップな華やかさも加わり売れそうな空気が充満している。そのやんちゃだが堅実な作り込みは、この手の古典アメリカンロックが好きならニヤニヤとさせられるだろう。これがバンドの本文だったのかという疑問はあるが、音楽的な組み立て方も含め大手の影響を強く感じる。
だからといって売れ線というわけではないのだが、成功への近道に足を踏み込んでいたのは間違いないだろう。もう少し唄とギターとリズムの間に人間味があれば良かったが、強引に肩書きをつけようと流行り物に手を出した付け焼き刃を感じさせないバンドだけに、ここは嗜好の問題でしょう。
この手のスタイルは概ね、どこかで聴いたことがあるのがポイント、それは個性不足でもアイデアの流用でもなく、皆がシェアするアイデアでありブランドである、そこを受け止められた
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RIVERDOGS-Riverdogs ★★★ (2021-12-08 13:37:17)

メタルバブルが膨れるだけ膨れ、そろそろ宗旨替えを考え始めたシーン、ガンズの登場はBACK TO 70'に全速力で向かわせることとなり多くのブルースベースのロックバンドが生み出された。このバンドを一躍シーンの最前線へ送り出したのは腕はあるが、見合ったギャラがもらえないヴィヴィアン・キャンベルの参加に尽きる、彼がリードギターに迎えられた事により日本でも好意的に受け止められた。
雑誌のレビューも好調で、それこそシンガーは若い頃のカヴァーディルと称された事で、多くの人からソックリと言われてしまったが、ここで聴ける歌声は、あそこまで暑苦しくなくエモーショナルだがスッキリとした味わいがあり、無理目のシャウトも交えないので視聴感はずっと上である。ブルージーな唄い回しだが声質そのものがカヴァーデイルと違います。
楽曲の充実感と面白さ、落ち着いた作風ながら華やかさもあり完成度は高い。イントロか
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FORTRESS-Don't Spare the Wicked ★★ (2021-12-07 13:40:01)

FORTRESSというバンドは沢山ありますが、こちらは2016年に活動を始めたカルフォルニア産の若手バンドです。アメリカ産とは思えない情緒溢れるメロディアスな楽曲、湿り気はあるが濡れていない独特の風合い、そこにアメリカならではの味わいを感じるが、メロディ派の正統派メタルを愛するマニアにとっては頼もしい新人の登場でしょうね。
全8曲、30分にも満たないランニングタイムが示すよう往年のメタルアルバム同様、コンパクトにまとめられています。先人達から渡されたバトンを大切に握りしめ駆け上がる姿に共感を覚えますが、新しい何かを構築しているわけではないので、そのあたりが評価を大きく分けるでしょう。しかし、このバンドは単なるノスタルジックなスタイルをなぞるだけではない、今も感じさせるので伝統を継承する新人として楽しむのが一番でしょう。メロディがよく泣き勇ましく走るのよ。欧州にも通ずるメロディックパ
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Turbo Red-Turbo Red ★★★ (2021-12-06 13:14:18)

一部の熱狂的なメロディアスHM/HRマニアから隠れた名品として支持されるマニアックな一枚。ドイツ産の六人組は男女ツインヴォーカルという1991年当時としては珍しい布陣、しかも両者が分け合い唄うのが基本、サビでは互いを高め合うように絡むなど理想的なスタイルを築いている。ドイツ産と言うことで生真面目さが前に出ているのも好印象、キーボードを使い口当たりの良いメロディアスサウンドは北欧タッチなのだが、ほろ苦いビターテイストを増量させる事で甘さは控えめ、そのあたりにジャーマン風味と形容したくなる生真面目さが生きている。これといった決め技があるのかと言われると微妙だ、戦隊モノヒーローみたいなバンド名が一番インパクトを残しているが、男女ツインヴォーカルがいい感じで唄い分ける様が一番の聴き所であろう。
音楽性は類型的な唄モノサウンドである、デジャブ感も満載である。個性不足である。それが逆に安定感を
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DIO-Lock up the Wolves(LIVE) ★★★ (2021-12-05 17:18:50)

今のところデジタル配信しかされていない、短命に終わったLock up the Wolvesに伴うツアーのライブ音源。実は、今作はラジオ向けの音源であり、その為に9曲収録の52分という短いランニングタイムになっています。さらにはSpotifyでは聴けず、Amazonミュージックのアンリミテッドじゃないと楽しめない。うーん微妙だなぁ、そしてタイトル違いで同様の内容の音源が多数あるというカオス状態になっており、ディオを制覇するのは大変だと思う。あれは何とかしてほしい。金払ってダウンロードしたら死ぬど。

オープニングはLock up the Wolvesなのだが、これがフェードアウト、おいおい最後までやれよだし、選曲がここからベストオブDIOへと流れ、もはやLock up the Wolvesに対する面影のなさが好悪を分けるでしょう。せめてWILD ONEはやって欲しかったよ。この
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KROKUS-Fire and Gasoline Live ★★★ (2021-12-05 17:02:20)

前年にリリースしたRock the Blockに伴うツアーをパッケージしたライブアルバム。ちなみにあのWarner Bros. RecordsからリリースされたモノはDVD付きの3枚組となっています。CDも全20曲を収録したフルボリュームのライブアルバムと知られ、ファンにとってはライブ完全体現とも言える内容としても支持される作品であり、ファンならずとも知られたライブアルバムでしょう。
会場はホームと言えるスイスだけに歓迎ムード、新旧の楽曲やカヴァーソングを散りばめ、バランス良く聴かせています。当然、あれがないとかこれが聴きたいという不満はあるでしょうが、復帰したマークを迎えるという意味や、2004年のライブという観点から好意的に受け止められる選曲かと思います。
彼らが国民的な人気があって、本文とも言えるロックサウンドをかき鳴らすことで、これだけ支持されるのだからたいしたもので
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KROKUS-Round 13-Heya ★★ (2021-12-04 17:42:14)

J.J. Lightのカヴァーソングです
有名な曲なのでどこかで耳にしているかと思います
オープニングではネイティブアメリカンのチャントも聴けたりと
大地を揺るがすネイティブアメリカンサウンドはあえて言えばサイケデリックと言えるのかな?
そっち方面には詳しくないのですが
予想外のオープニングです
いつものクロークスとは違うぞと言う選曲になりました
嫌な予感ですがカール・センタンスの器用さがバンドを助けていますね

KROKUS-Alive and Screaming ★★★ (2021-12-04 17:36:31)

2004年と2006年にもライブ盤を出していますが、こちらは1986年にリリースしたライブアルバム。アルバム『Headhunter』から②③⑧⑨の4曲と直近のアルバム『Change of Address』は④、『The Blitz』から⑤と硬軟のバランスを考えた1986年仕様の選曲で魅了、ラストが名曲Headhunterというのも嬉しいですね。叩き上げのライブバンドとして知られる、KROKUSだけに、その勢いのあるステージとサウンドは王道を貫き理屈抜きで楽しませてくれます。
2000年以降の円熟味を増したステージも良いが全盛期とも言えるエネルギッシュなステージに客席の興奮度も伝わりますね。ノリの良い楽曲を中心とした硬軟のバランスが良い選曲も視聴感を上げています。

FASTWAY-Trick Or Treat ★★★ (2021-12-04 17:04:37)

『ハロウィン1988 地獄のロック&ローラー』という邦題がついた映画のサントラ盤として知られる1986年リリースのアルバム。映像を見たことがないので、どのような形で楽曲が使用されたのか分かりませんが、2曲ほど既発音源もありますが、キャッチーでブルージーなサウンドを展開、メタルバブルが膨れ上がる時代を前に試行錯誤をしている彼らの迷いと、このバンドだからこそ感じる歯ごたえというのか、リアルなハードロックサウンドを展開しており、脳天気なアメリカンロックではない熱さとクールな熱情がほとばしり堅実なスタイルへと昇華している。KISSあたりの王道などを愛する方にはグッときますよね。
あくまでも大衆性を強めています、それはサントラという側面もあるのですが、正直、全然サントラ感はなく、例えばSEとか別のアーティストの曲があるとか、場違いなナンバーが飛び出すなどは無く純粋に一枚のアルバムとして楽しめ
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INDESTROY-Indestroy ★★★ (2021-12-01 01:37:39)

マイナーメタルを愛する黒帯も避けて通りたいと言わせるNew Renaissance Recordsからデビューを果たしたパワー/スラッシュメタルバンドの1st。壊滅的な分離の悪いミックスに絶望的な気分を味わいますが、これがレーベルの旨味ということでオープニングで無理だと感じらら遠慮なく撤退ください。リズム隊など田んぼの中で泥水に浸かってプレイしているのかというほど切れがありません、単純に下手なだけという説もありますが、厳しいサウンドメイクに頭を抱えるも、ギターチームは時折、センセーショナルなプレイを放り込み立て直しを図り、この味わい深いズンドコスラッシュを展開していきます。こうなるとリズムプレイも味なんだと受け入れて楽しむのですが、薄暗いアングラ臭漂うダークテイストを散りばめたヘヴィなミドルナンバーを中盤に置いたりと工夫を凝らしているが、これが流れを悪くしているとも言えるのが、奇妙奇天烈
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CRY WOLF-Cry Wolf ★★ (2021-11-29 20:19:54)

日本のエピック/ソニーが単独契約でデビューをさせたアメリカのバンド。いまや発展途上国と成り下がった日本では考えられない勢いのあった時期を思い出させてくれます。いかにも日本人に受けそうな優等生なサウンドを展開、リリース時は激ハマりといかなかったのですが、おじさんになってから、この堅実なサウンドが逆に染みこんでくるようになり、実に優等生なグラム系ワイルドロックをやっている。派手さや毒気ではない手堅い音楽性、厚めのコーラスとノリの良いアメリカンロック、しかし日本人好みのメロディに気を配した展開や④ではビートルズのカヴァーを披露したりしているが、これといった必殺技もなく、なんとなくだからアメリカで契約出来なかったのね、なんて悪口が頭をかすめるも、その筋のマニアならば需要はある音楽性でしょう。
日本初のLAスタイルに興味がある方は是非ともトライして欲しいですね。
久しぶりに聴いているの
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TRIXIE-Lift You Up ★★ (2021-11-29 20:04:38)

まだまだモダンヘヴィネス旋風が巻き起こるアメリカの中で往年のグラムサウンドを引っさげ活動するバンドTRIXIEの2nd。バンドのブレインでもある、ロニー・ボルヒェルトの喉を擦るように唄うヴィンス・ニールスタイルを想起させる歌声は、聞き手をノスタルジーな世界へと誘い青春時代を想起するマニアも多いでしょう。音楽性もモトリー、ポイズンといったバンドを思わせるし、ワイルドさやハードさよりも甘美なグラムロック色も強く、往年のスタイルを懐かしみたいマニアにはうってつけでしょう。単に回顧するだけではないグランジ以降のサウンドも保管しているので古さだけに埋没しないフレッシュな感性もあります。
とはいえ装飾は80年代スタイルですので、真新しいサウンドを期待すると肩すかしを喰らいますが、それを求めている方にはドンピシャリでしょう。個人的にはプリティ・ボーイ・フロイドから毒気を抜いたサウンドという感じで
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STARDUST-Highway to Heartbeak ★★★ (2021-11-28 16:01:51)

ハンガリー産のメロディアスHM/HRバンドの1st。FRONTIERSレーベルのバックアップを受けてワールドワイドな展開しているのですが、ハンガリーな癖を押さえた謹製FRONTIERSサウンドに驚きます。軽快でメロディアスな①などラウドネスのFACES IN THE FIREを想起させるような曲調で魅了、カヴァーソング②も自分たちの持ち歌のような仕上がりで、これまた魅了と今風のサウンドメイクもハマり、この軽やかな哀愁のメロディアスHM/HRサウンドにロックな血を滾らせています。FRONTIERSなメンツが縁の下を支えているのだから当然と言えるのかも知れないが、その期待に応えたハンガリーな男達に賞賛を送るべきだろう。音楽性に反比例するように汗臭そうなメンバーショットもワタクシは大好物です。チョイハスキーな声に哀愁のメロディが似合うのよ。ハードさが絶妙なのよ。新しい事なんてしなくても良いのよ
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CREYE-II ★★★ (2021-11-28 15:44:35)

Frontiers Recordsと言えばサウンドが満載の北欧産メロディアスHM/HRバンドのフルアルバム。前作の流れを踏襲しつつもバンド感を強めつつメジャー感も大増量と、マイナーな存在では終わらないような大衆性を完備したサウンドを披露、哀愁のメロディを駆使したサウンドは先人達からのアイデアを引き継ぎ見事にやり切っている。いかにも北欧的なスタイルが故のデジャブ感、それだけに新規開拓とはいかないだろうが、愁いのある泣かせのマイナーメロディと大衆性の両輪を駆動させる軽やかなサウンドがたまらんと思うマニアにはうってつけでしょう。良いメロディと歌を聴かせたいというスタイルにブレはありません。

W.A.S.P.-Live in Japan 1986 ★★★ (2021-11-22 17:59:28)

サブスク生活をしていると思わぬ作品に出会う。今作など顕著な例なのだが、日本で行われたライブ音源があったことを知らなかった身としては驚きました。しかもハウリングまで入っているライブ盤、音質もさることながら、まるで会場内で録音したかのような生々しさがあり、こちらとしては完全にライブ追体験である。そのリアルライブ盤に興奮するのだがMCもカット無しで8曲収録という仕上がりに興味は尽きない。詳しいバイオはサッパリ、検索して知り得た情報を語るのはマナー違反だと思っているので、今作の出で立ちはまるっきり分からないが、70年代後半からバンド名を変えながら活動していたW.A.S.P.そのショックロックなステージは多くのロックキッズから支持を受けていたのだが、今作には、その片鱗たる臨場感を味わえます。このバンドの実力を知りたいマニアにはうってつけの作品でしょうね。
お世辞にも音質は良くないので、しっか
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SWEET-Sweetlife ★★★ (2021-11-21 15:01:40)

分裂して活動していた時代もあったSWEET。不慮の死などを乗り越え再びSWEETとして活動となったのかは分かりませんが、アンディ・スコットはWILDFIREのリズム隊としても知られる、ブルース・ビスランド、ジェフ・ブラウンらの手も借り看板を守るべく貫禄のあるサウンドを披露(ちなみにポール・マリオ・デイがいた時代もあります)昔のような派手に弾けるポップさは陰を潜めたが、大人が聴いても恥ずかしい思いをさせない洗練されたメロディアスサウンドを展開、AOR調の唄モノサウンドは味わい深さがあり、過去のアイデアと現在の感性を上手くミックスさせ自らが築き上げた暖簾に恥じない音楽性をキープしている。
ノスタルジー以外の魅力を探せるのもポイントだが、如何せん日本では人気がない。過去作が復活しきれていないという問題点が足を引っ張っているのだが、音楽性の質は高いので安心して聴けるでしょう。でもこれはアン
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KKS PRIEST-Sermons of the Sinner-Brothers of the Road ★★ (2021-11-20 18:23:19)

昔のアイデアを散りばめていますねぇ
パロディ臭もきつめなので純粋な新作としては受け止められないが
上手いことやっています
本家と揉めているのだからやり過ぎ裁判になったらアウトですよ
You've Got Another Thing Comin風味のロックアンセム

NOIZ-NOIZ ★★★ (2021-11-20 18:11:09)

今となってはスーパーロックグループと呼べるバンドのフルアルバム。バンドの活動期間が短命の為に幻感も強まるのだが、カルメン・マキ&OZの春日、川上の二人に、プログレ系バンド、スペースサーカスのドラマー、小川宣一が火乃玉男を名乗り参加していたはずなのだが、この名うてミュージシャンを従えメインを張るのが人見元基というのが凄いです。彼の歌声は既に確立されたモノであり、情感たっぷりの伸びやかな歌声は、場違いと言えるほど個性をむき出しており、このシンプルロックと対峙している。
個人的にはVOWWOWのイメージが強すぎるために、この手の音楽で人見の唄を聴くのはどこかむず痒いのだが、聴きすすめるほどに違和感はなくなり、いつものように、のような曲もバンドの魅力を存分に感じさせるモノであり、NOIZというバンドの妙味を堪能できます。
このグループが売れたら人見はどうなっていたのかと考えるのもお楽
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BENJAMIN ORR-The Lace-Stay the Night ★★★ (2021-11-19 20:19:57)

大人の魅力全開です
夜の都会が似合う洗練された大人のロックサウンド
しめやかにしっとりと濡らしていきます
これぞ産業ロックでしょうかね

TERI DESARIO-Overnight Success-Overnight Success ★★★ (2021-11-19 20:03:10)

ソニーのコマーシャルソングとして知られる一曲。大人になりこの曲を聴きたいなぁと思ったら、
この曲は日本とオランダでしたリリースされなかっあっと言う事実を知り驚く。それと同時に日本のバブル経済の力強さも感じた。
日本だけでも28万枚も売ったシングル盤。その軽快で爽やかなメロディにウキウキウオッチングです。
ちなみに、日本のアイドルグループ東京パフォーマンスドールもカヴァーしていますので、その塩っ辛いヴァージョンも併せて楽しんで欲しい。

TERI DESARIO-Caught ★★★ (2021-11-19 19:56:28)

日本でもヒット曲を飛ばした事のある女性シンガー、テリー・デサリオ。そのヒット曲のイメージも強いのですが、今作はオープニングから哀愁のハードポップサウンドが炸裂。心にドスンと響く彼女の繊細さを生かした歌声、そしてツボを押さえたアレンジは、出るとこでギターがグッと出る仕様であり唄モノロックを愛するマニアならば一発で耳が持って行かれるでしょうね。そのインパクトに続けとばかりに哀愁の歌メロが映える②へと向かい天昇、サビで繰り返されるタイトルもギュンギュンと琴線に触れていきます。フック満載、その哀愁のメロディのオンパレードに釘付けなのですが、とにかく軽やかで繊細な絹のような肌触りのサウンドにキュンキュンが止まりません。③ではデスモンド・チャイルドがバラードを提供、どないですか、涙がさそわれないわけがないでしょう、あーた、ハンカチが手放せない優しく静かな感動に浸れますよ。
AOR調の唄モノサウ
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CRAAFT-Craaft ★★★ (2021-11-19 19:20:33)

ドイツ産ハードポップバンドの1st。打ち込みベースのドラムに若干腹が立ちますが、キラキラとしたキーボードと元気ハツラツオロナミンCな爽快感を全開に押っ広げて軽やかにリズム&メロディが踊り出しています。その軽快なサウンドは、気分によって腹ただしい気分になり全く受け付けないのだが、調子が良いときは、これが気持ちいいくらい身体の中で踊りまくりです。
類型的な商業主義のハードポップサウンドなれど、どこまでも爽快感のある弾けたサビメロ、そこにチョイとした甘酸っぱい哀愁がほんのりと漂いアメリカじゃない欧州風味やなぁとチョイ胸キュンを味わえます。
当然、お約束のバラードもありますが、このバンドの魅力は爽やかなメロディとハーモニーを生かした唄を楽しめという事でしょう。幻の1stと呼ばれている一品ですが現在はリミックスされた音源を簡単に聴くことができます。
ヒステリアのデフ・レパードをロ
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KILLERS-Menace to Society-Menace to Society ★★★ (2021-11-15 17:54:53)

ポールが吠えています
モダンヘヴィネスに噛みついていますね
ド迫力の歌声です

KILLERS-Murder One-Marshall Lokjaw ★★★ (2021-11-15 17:48:01)

ポールのワイルドな歌声が映えますねぇ
この方向性を支持するアルバムを続けてリリースして欲しかったなぁ

CONEY HATCH-Friction ★★★ (2021-11-15 17:29:45)

コニー・ハッチ初体験は3枚目のフルアルバムに当たる今作でした。大陸的なリズムとキビキビとしたビートが印象的な①、メロディアスハードな②と来て、切れのある豪快なリズムが心地よいハードナンバー③とタイプの違う曲を並べ守備範囲の広さをアピール。ギターも技巧に走らずエモーショナルかつダイナミックなプレイで魅了と、豪快なハードサウンドを軸に押し引きを巧みに操り1985年という変革のシーンという荒波を漕ぎ出そうとしていますよね。
国内盤も出ているのですが、いかんせん地味目のバンドサウンドは、明確なフックを求める日本人の耳にはやや敷居も高いのかイマイチ跳ねなかったのだが、練り上げられたメロディとハードさを損なわない大衆性は絶妙なバランス感覚を有しており視聴感はかなり良い。Y&Tのような本格派のサウンドを所望するマニアにはうってつけでは無いだろうか。
また同郷のSANDERSあたりが好きな人
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MASQUERADE-In Disguise ★★ (2021-11-14 19:58:56)

突如2004年にリリースされたアルバム。詳しいバイオはサッパリなのだが、一枚のアルバムに2枚の作風がパッケージされたような構成になっており、どうしてこうなのかは分からないのだが、聞き手を混乱させるような作風になっている。前半は初期の頃の北欧メロディアス路線なのだが、8曲目を境にグルーブ強めのヘヴィなサウンドへと転換するのが不思議である。ある意味、彼らの全ての時代を受け止めたファンにとっては嬉しい作風だろうが、⑦までノリノリで楽しんでいた身としては、釈然としない気持ちになるし、後味が悪いのは事実だ。しかし、曲自体はけして酷いモノではないので心の準備次第と言うことだろう。日本人の多くは初期のスタイルを支持しているだけに微妙な判定とはなるでしょうね。

HOLY SOLDIER-Holy Soldier ★★★ (2021-11-14 19:40:41)

いかにもクリスチャンメタルバンドっぽいバンド名&アルバムタイトルをひっさげデビューしたクリスチャンメタルバンドの1st。90年代に入りましたが、彼らが鳴らすのは80年代的なメインストリーム寄りの正攻法で迫るバンドサウンドを披露。今となっては40代以上のメタルーハートを喚起させるスタイルということなのだが、バラードありロックアンセムありとクリスチャンメタルという素地を生かした楽曲はどれもが粒そろい、その反面全般的なデジャブ感は拭えないのだがブランドに対する信頼度の表れでもあり、ここは大いに評価を分けるポイントでしょう。1stとして考えれば充実感の高い作風になったのはメロディに対する拘りと唄を前にしつつも、ギターオリエンテッドな作風になっていると感じさせるバランス感覚の賜では無いだろうか、メタリックなギターサウンドを上手く展開させ硬軟のバランス感覚を操ったのが功を奏したろう。ラストナンバーな
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