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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 451-500
SNAI~GALA-Kristallen
安生正-生存者ゼロ
みんなのテニス ポータブル
NOSTALGIE-As Life Disappears
NOSTALGIE
STORMNATT-The Crimson Sacrament
NAE'BLIS-Beyond the Light
ORENDA-The Funeral
HINSIDIG-Bak og forbi...
CHTHONIAN-The Preachings of Hate Are Lord
CHTHONIAN
GRONDHAAT-Humanity : the Flesh for the Satan's Pigs
ANCIENTBLOOD (VINTERTHRON)-The Profane Hymns of the Sovereign Darkness
ANCIENTBLOOD (VINTERTHRON)
ANIMUS MORTIS-Atrabilis (Residues from Verb & Flesh)
FJOERGYN-Jahreszeiten
OSCULUM INFAME-Manifesto from the Dark Age
μ's-μ’s Best Album Best Live! Collection II-どんなときもずっと
μ's-μ’s Best Album Best Live! Collection II-だってだって噫無情
MOURNING FOREST-De la Vermine
学校であった怖い話S
英雄伝説 閃の軌跡
SATAN'S ALMIGHTY PENIS-Into the Cunt of Chaos
LUTOMYSL-De Profundis
FINAL FANTASY Ⅳ Complete Collection
MAYHEM-Esoteric Warfare-Psywar
MAYHEM-Esoteric Warfare-Watcher
LOTUS CIRCLE--Caves-
LOTUS CIRCLE
WHEN MINE EYES BLACKEN-When Mine Eyes Blacken
DARK RING-Reborn from the Inferno
DARK RING
MAYHEM-Esoteric Warfare
DESCENDING DARKNESS-Seelenruhe
LIGHTNING SWORDS OF DEATH-Baphometic Chaosium
INCURSED-Fimbulwinter
PENDULUM-Les Fragments du Chaos
PENDULUM
SKELETAL AUGURY (骸骨占卜)-Victory of the Holocaust
SKELETAL AUGURY (骸骨占卜)
ひなのふわふわドリーム☆
THEOSOPHY-...Out of Decades
BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA
どぎめぎインリョクちゃん
GRISATRE-L’idée de Dieu
ACROSOME-Dementia Praecox
SÚL AD ASTRAL-Súl Ad Astral
BEGRIME EXEMIOUS-Impending Funeral of Man
ルーンファクトリー4
SADHAKA-Terma
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発言している4曲を連続再生 - Youtube



SNAI~GALA-Kristallen ★★ (2014-06-22 13:13:33)

2008年発表の2曲入りデモ。
トールケース仕様は81枚、通常仕様は227枚限定。

このトールケース仕様が安価で売られていたのと、銀色のラメの入ったケースがお洒落だったので購入してしまったんですが、この1曲目が雰囲気物のブラックとしてはかなり優秀。どこかぶよついたような低音と、人生に疲れたようなスローテンポのリズムの上を、神秘性と鬱感情の入り混じったトレモロを執拗に繰り返していくスタイル。約15分の長尺曲ですが、トレモロのメロディが良いので思わず時間の感覚を忘れてしまいそう。バンドサウンド主体ながら、アンビエント・アトモスフェリック志向が強く滲み出た、マニア向けながら良曲。2曲目はNEPTUNE TOWERSやVINTERRIKET辺りに近い雰囲気の、効果音を交えたブラック・アンビエント作品。メロディより音響重視な感じですが、正直こっちはこの手としてはごく普通な印象。
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安生正-生存者ゼロ (2014-06-22 13:07:39)

2013年に単行本で発刊され、翌年に文庫化された小説。
「このミス」大賞シリーズという鳴り物入りの刊行。

この小説、読んでる時はそれなりに楽しかったし、災害のスケールが膨れ上がっていく描写にはスリルを感じもしました。ネタバレになるので書けませんが、中盤に物語の根幹に関するどんでん返しがあり、それがあるからこそのスペクタクルでスケールの大きい展開も面白かったと思います。ただ、色々なところで詰めが甘いように思うんですよね…。

まず、無意味に風呂敷を広げ過ぎ。この世界観では、大量絶滅の兆候が現れると、「神」が絶滅すべき運命の種族の誰か(主に兆候となる現象に立ち会った者の中から選ばれる)に語りかけ、その種族の行く末を委ねる「御使い」とする…みたいな設定があるんですが、これは単に「大量絶滅」という自然現象の前兆を、人間の文化や感性で解釈するとこうなるのか、それとも
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みんなのテニス ポータブル ★★★ (2014-06-19 23:56:40)

2010年にソニーがPSPで発売したテニスゲーム。
ダウンロード版もあるのでVITAを持ってればプレイ可能。

寝る前のちょっとした気晴らしに出来て、安価なゲームソフトを探してて、たまたま目に付いたので購入したんですが、これがかなり面白い。就寝前の時間どころか休日をまるまる費やしてしまったくらいにハマりました(笑)。元がテニスというルールの完成されたゲームで、レスポンスが良く、直感的にキャラを動かせる操作感が加われば、面白くないわけがないですね。取り敢えずある程度のルールを把握していれば、最初の試合から十分にゲームの楽しさを満喫できるでしょう。3頭身のキャラも愛嬌があって良いです。

面白いのが、インパクトのタイミング。遅いとカメ、早いとウサギ、ジャストだと音符マークが表示されるという、「みんなのGOLF」同様の仕様ですが…みんゴルでは「ウサカメ」を出すメリ
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NOSTALGIE-As Life Disappears ★★ (2014-06-19 22:58:17)

2011年発表の4曲入りEP。
と言っても1曲が長めで、約30分とEPとしてはボリュームは割と多めですね。

関連バンドに名うての鬱ブラックバンドが名を連ねていることからも分かる通り、このバンドもその流れを汲む作風ですね。遅めのテンポとノイジーな音作りで精神を侵食しようとする構成、ガラガラに歪み切り、凄みを感じさせるがなり声を聴かせるヴォーカルと、鬱ブラックの様式を踏襲した音で、ノスタルジー通り越して絶望感すら漂っている感じ。

ただこの作品、絶望感だけでなく、ポストブラックのバンドが持つような神秘性や儚さも同時に感じさせるんですよね。例えば敢えて歪みの少ない音でトレモロを奏で、鈴の音のような非日常性を感じさせる音色を演出したり、若干ブルージーに感じるような渋めのメロディがあったり、メロウさを演出するのにかなり工夫している印象。このトレモロとアルペジオの組み
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NOSTALGIE ★★ (2014-06-19 22:56:07)

カナダのAbleben氏を中心に、アメリカのA. Morbid氏(HAPPY DAYS, PRETEEN DEATHFUK等)、フランスのLord Lokhraed氏(NOCTURNAL DEPRESSION等)らによって結成された、様々な国籍のミュージシャンが集まった鬱ブラック。現在ではメンバー構成がかなり変わり、BLACK HATEやLUPUS NOCTURNUSなどでの活動でも馴染み深い、メキシコのB. G Ikanunnaらが在籍している模様。

STORMNATT-The Crimson Sacrament ★★ (2014-06-19 22:50:22)

2009年発表の2nd。

大もとにあるのは、DISSECTIONやWATAIN辺りを代表とする、ブラックの湿り気や宗教的な雰囲気、邪悪さや寒々しさなどを感じさせつつ、Rawさではなく構築性も感じさせるメロディック・ブラックだと思うんですが…それらのバンドの影響を踏まえつつ、楽曲のより多くの部分をメロディアスなトレモロで多い、更にメロウさを強調したような作風ですね。

このバンドの場合、メロディから感じるのは邪悪さや寒々しさよりも、神秘性や儚さなんですよね。敢えて聖歌を思わせるような、神聖さを感じさせるメロディを用いる事で逆説的にそれらを汚している感じでしょうか。メロブラではこの手のトレモロをクライマックスで用いたりする手法が多いですが、このバンドは全編通じてそんな感じ。ただ、メロいのは良いんですけど、個人的にはDISSECTIONやWATAINと比べると起伏が少
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NAE'BLIS-Beyond the Light ★★ (2014-06-19 22:45:13)

2004年発表の1st。

刺々しく、人を寄せ付けないムードのノイジーなプロダクションに、儚げなアルペジオやメロウなベースライン、泣きの篭もったリードメロやアトモスフェリックにバンドを包み込むキーボードなどを交え展開する、鬱要素の強いミッドテンポ中心のブラック。絶叫するヴォーカルをやや引っ込み気味にし、音が割れたようなノイジーなリフを前に出したプロダクションが結構独特で、メロウながら厭世的なムードが色濃く出ていますね。

ただ、基本的に刺々しい音作りながら、キーが入るパートや妙な味のあるドラムと共に疾走するパートなど、音数が増えるような箇所では相対的にノイジーさが軽減されて良い感じに。また、アルペジオのフレーズは鬱ブラックの中でもかなり秀逸な方で、聴き手を徐々に俗世から切り離していくような魅力がありますね。中でも前半部をヴォーカルとキー、アルペジオのみで聴かせ、儚
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ORENDA-The Funeral ★★ (2014-06-16 23:59:33)

2007年発表の2nd。

発売元がNo Colours、ブラックメタルのディスクレビュー本でも取り扱われていたアルバムで、ある程度有名な作品なのかもしれませんが…出音はかなりマニアック。まず耳を刺す系の鋭さではなく、押し潰されるような抑圧的な感触の強い、ザーザーしたノイジーリフの支配するプロダクションがかなり強烈。暴虐さよりも聴き手をトランスに導く事に重きを置いたような、シンプルな疾走を中心としたリズム、それを軸としたほぼ最低限の展開など、カルトなプリミティブブラックの様式を踏襲。

ただ、ノイズの中から幽かに漏れ聞こえてくるようなメロディの使い方がかなり上手く、決してマニアックなだけな作品になっていないのも特徴ですね。ノイズの雪崩に押し潰され、意識が遠のく中で僅かな光の明滅を見ているような感じ。それを奏でるトレモロやキーボードの音色自体もかなり神秘的なんですが
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HINSIDIG-Bak og forbi... ★★★ (2014-06-16 23:47:05)

2009年発表の5曲入りデモ。
Pest Productionsから1000枚限定でリリース。演奏時間は32分程度。

Pest Productionsが目を付けることからも察せられると思いますが、幽玄なアルペジオやアトモスフェリックにバンドサウンドを包むキーボード、メロウに掻き鳴らされるトレモロなど、エモーショナルな情景を描き出す「ポスト」要素の強めなブラックメタル。この手のバンドって、最早ブラックよりシューゲイザーに近い音を出してたりしますが、このバンドはこの時点ではブラックに両足突っ込んだままという感じの出音。

楽曲自体は深山幽谷を感じさせるような、湿り気のあるアトモスフィアの強い感じなんですが、実はバンドサウンドは若干Raw。時にテープ起こしっぽい歪み方をしている辺りリアル。ただこの音が、情景に深みを与えているような気もするんですよね。また、トレモ
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CHTHONIAN-The Preachings of Hate Are Lord ★★ (2014-06-16 23:41:24)

2010年発表の2nd。

ショップではFINNTROLL絡みという事もあって、結構大きく扱われていたような記憶があるんですが、そのイメージを引き摺ってると最初の一音でぶっ殺されますね(笑)。時折グルーヴのあるパートも交えて起伏を付けながらも、基本的にはデスメタル由来の禍々しいリフと暴虐極まりないブラストビートで殺しに来る、暴虐極まりないブルータル・ブラック。

クリアながら、泥臭い重さも持ったプロダクション、デス的な「うねり」を伴いつつ、邪悪さを発散するリフ、野太い咆哮を聴かせる力強いヴォーカルなど、どの要素を取ってもエクストリームメタルとしてかなりハイレベル。FINNTROLLのネームバリューで買ってしまったなら、妖精の宴だと思って近づいたら蛮族の虐殺・略奪の真っ最中だった…みたいな印象を受けること請け合い(笑)。こっちは陽気さとか無いですもん。あったとしても
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CHTHONIAN ★★ (2014-06-16 23:37:13)

フィンランド産デス/ブラックメタルバンド。
FINNTROLLのメンバーが在籍していることでも有名。

GRONDHAAT-Humanity : the Flesh for the Satan's Pigs ★★★ (2014-06-15 13:47:14)

2011年発表の1st。

音の方は、どこか湿り気を感じさせる、ノイジーさの強い音色のトレモロを伴い、シンプルに疾走していく、「如何にも」なプリミティブ・ブラックですが…レーベル(Ketzer)がVINTERRIKETやCIRITH GORGORなどある程度有名なバンドの作品をリリースしてる所だけあって、この手としてはかなりツボを突いた作品なのではないでしょうか。

この作品、トレモロリフを多用しているだけあって、よく聴くとメロディアスな側面もあったりするんですが、パッと聴いての印象が全然メロウじゃないのが面白いですよね。それくらいメロディが陰湿。厳かに呪いの言葉を吐き続けるように呻くヴォーカル、地下臭く湿ったプロダクションもあり、その陰湿さは更に強調されてます。中盤にBEHERITの「The Gate of Nanna」のカヴァーを挿入してますが、原曲からして密
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ANCIENTBLOOD (VINTERTHRON)-The Profane Hymns of the Sovereign Darkness ★★ (2014-06-15 13:42:48)

2002年発表のデモを、2007年にCD化して再発したもの。

なんか作品タイトルがかなり大仰ですが、音楽性の方はむしろシンプルな、オールドスクールでRawなブラックメタル。スラッシュからの影響が強く、しっかりと起伏を持って聴かせるリフはGORGOROTHやCARPATHIAN FOREST、TAAKE辺りの北欧バンドの影響が強そう。ただし北欧的な叙情性やメロウさはかなり控えめで、代わりに南米産らしいダーティな熱さが強い感じですね。意外にもヴォーカルは鬱系によくあるタイプの裏返りながらの絶叫ですが、こういう楽曲だと悲観的な感情よりもヤケクソさの方が強く伝わってきますね。

南米のアングラな熱気を上手くCD盤に封じ込めたような、衝動性の高い作品。演奏時間は約17分と短めですが、その分熱気は伝わってきます。そしてバンド名はこっちの方が分かりやすくて良かった気が…。

ANCIENTBLOOD (VINTERTHRON) ★★ (2014-06-15 13:40:47)

ブラジル産ブラック。
現在はVINTERTHRONと改名。

ANIMUS MORTIS-Atrabilis (Residues from Verb & Flesh) ★★★ (2014-06-14 17:55:25)

2008年発表の1st。

南米産のブラックというとRaw、オールドスクール、スラッシー、ダーティ、プリミティブ…など、いわゆる衝動性の高さを表すようなキーワードが浮かんできますが、このバンドはチリ産ながらその辺りとは一線を画した、魔的で神秘性の高い、ドス黒い邪悪さの渦巻くブラックメタルを展開。個人的には、ギリシャやドイツのカルトなバンドがこういう音を出しそう…という印象なんですよね。

ツーバス、ブラストを駆使し暴虐の限りを尽くすリズムの上に乗るリフは、トレモロを多用していながらメロディ成分を前に出さず、ノイジーな質感が強調されているんですが、これが凄まじく邪悪。ノイズの中からメロディがうっすら聴こえてくるような音作りは、メロディそれ自体の禍々しさとも相俟って、「魔」と対峙するような凄みを発してます。また、箍が外れたように絶叫するヴォーカルに、深めのリヴァーブが
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FJOERGYN-Jahreszeiten ★★ (2014-06-14 17:51:55)

2009年発表の3rd。

ドイツ産のエピック/アヴァンギャルドブラックとの事ですが、基本ブラストも交えたエクストリームな音作りながら、フォークやクラシックの影響の見えるキーボードが華やかに楽曲を彩りつつ、マイルドな男性クリーンヴォーカルも交え知的に展開していく作風は、スウェーデンのVINTERSORG辺りに近いでしょうか。あのバンドの、フォーク色薄め、プログレ色濃いめの時の作風と大分近い雰囲気があると思います。

特筆したいのはメロディの豊富さですね。バンド紹介で「エピック」の冠が付くだけあって、幻想的でドラマティックなメロディが中心ですが、楽曲によってはクラシックの交響曲の大団円のようなエンディングがあったり、ポストブラックのクライマックスの如く儚いトレモロとブラストを組み合わせたパートがあったり、かなり耳を惹く部分が多い印象。ただ、ギターが泣きメロを奏でるパ
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OSCULUM INFAME-Manifesto from the Dark Age ★★★ (2014-06-13 19:27:13)

2010年発表の音源集。
94年発表のデモ「Sadomatic Impure Artgoat」、95年発表のデモ「I’a Aem’nh S’hat’n」、96年発表のFUNERALとのスプリットに収録された2曲を纏めたコンピレーション盤で、イントロ等を含めて14曲となかなかのボリュームのある作品。

「Sadomatic Impure Artgoat」
まずこの音源がかなり素晴らしいです。1994年といえばMAYHEMの「De Mysteriis Dom Sathanas」やDARKTHRONEの「Transylvanian Hunger」などの伝説的なアルバムがリリースされた年でもありますが、これらノルウェーのブラックから良い影響を受けているな…というのが伝わる作品。リフに込められた陰湿で呪わしい雰囲気はMAYHEMに、Rawで衝動性の高い、シンプルな楽曲構成は
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μ's-μ’s Best Album Best Live! Collection II-どんなときもずっと ★★★ (2014-06-13 01:44:55)

これ、初聴時のインパクトはそれ程ではなかったんですが、3~4回聴いたら実は凄い名曲なんじゃないかと思えてきました。アップテンポだけど、心が温かくなるような雰囲気があるというか…「ほっこりアップテンポ」という稀有な属性を備えた一曲(笑)。何気にピアノソロやストリングスアレンジがクサかったり、ベースがかなり目立っていたりアレンジも凄く良い仕事してます。正直、この温かい中にもアイドルらしい溌溂さもある世界観は、批評精神で分析するもんじゃないな…とも思ってしまいますけど(苦笑)。

μ's-μ’s Best Album Best Live! Collection II-だってだって噫無情 ★★★ (2014-06-13 01:43:51)

μ'sの楽曲の特徴として、特にアップテンポな曲に於いては、王道から外れた楽曲でも王道曲並のポピュラリティを感じられる…というのがあると思うんですが、この曲は正にそれ。レトロなメロディが特徴な楽曲で、「微熱から~」「硝子の花園」が昭和ならこちらは大正っぽい感じ。哀愁に満ち満ちているけど、アニメソングらしい高揚感もあるのが素晴らしい。実は私も、戦場に赴く男の背中を、桜吹雪の中で見送ってる…みたいな映像が浮かんできてしまいました。μ'sはカップリングが表題曲以上の名曲である事が結構な頻度であるのが困ります(笑)。

MOURNING FOREST-De la Vermine ★★★ (2014-06-12 23:12:22)

2010年発表の2nd。

前作が「哀しみの影と…」のタイトルで日本盤リリースされた事もあって、フレンチブラック勢でも知名度の高いバンドですが…聴いてみると注目の理由も頷けますね。若干金属質なRawさを残しつつ不快でない歪ませ方のリフ、そのトレモロリフが奏でるメロウ極まりないメロディ、ガラガラに歪んだヴォーカル…と、正しく「メロウなプリブラ」してて、かつメロディや(プリブラとしての)音質・展開がしっかりしている作風。

マニアも満足させつつ、初心者にもジャンルの魅力を分かりやすく伝える質があると思いますが、更に魅力的なのはメロディの傾向。北欧バンドの醸し出す土着的な邪悪さや寒々しさとは異なり、このバンドのメロディは耽美さや儚さ、哀愁、毒々しさなどが入り混じったドラマティックなもの。こういった特性を持つメロディを多用するブラックメタルバンドはフランスに多い印象ですが
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学校であった怖い話S ★★★ (2014-06-12 23:11:21)

元は95年にSFCで発表されたノベルゲームを、翌年にグラフィックやサウンドに手を加えた上でPSに移植したもの。現在ではどちらもプレミアが付いてしまっているようですが、現在はPS3、PSP、VITAのアーカイブやWiiのバーチャルコンソールでDL販売されているので、かなり手に入れやすくなりました。

これ、小学生くらいの頃に親戚の家でプレイして、すごく面白かった印象があったのでダウンロード購入したんですが、今やっても素晴らしいですね。6人から学校にまつわる怪談を聞いていくという構成ですが、話を聞く順番や話の中で表われた選択肢を選ぶことで、その内容がガラッと変わるのが特徴。

とにかくこのゲーム、話のバリエーションや展開が凄まじく豊富なんですよね。もう何周もしているはずなのに、プレイするたびに見た事の無い展開になって驚きます。飽きて一旦このゲームを止めても、思い出した
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英雄伝説 閃の軌跡 (2014-06-12 23:08:30)

2013年に日本ファルコムがPS3、VITAでリリースしたRPG。
最近になって続編の「閃の軌跡Ⅱ」の発売が発表されましたね。

まずこのゲーム、JRPGとしてはひとかどの評価を得ている「軌跡シリーズ」(「空の軌跡」より繋がる一連の作品群)の目下最新作であり、RPGとしての面白さはしっかり備えている事は確かと言えるでしょう。クォーツやオーブメントによる魔法システムに変更があったり、敵の弱点を突き体性を崩す事が重要になる戦闘システムが追加されたりなど、若干の変化や進化はありましたが、ゲームシステム自体は相変わらず安定して遊びやすく作られていますね。このシリーズ特有の、同じモブキャラでも時期によって会話内容が変わるやたらテキストデータ多そうな仕様ももちろん完備。

ですがこのゲーム、色々と作りが甘いせいで、シリーズファンの期待は残念ながら満たせていないように感じ
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SATAN'S ALMIGHTY PENIS-Into the Cunt of Chaos ★★ (2014-06-11 11:20:15)

2004年発表の1st。

バンド名に男性器、アルバムタイトルに女性器の入った命名センスからして、如何にもプリミティブで暴力的で、猥雑なブラックを演っていそうな感じがしたんですが、良い意味で裏切られました。ベースが衝動性に満ちたブラックメタルであることは間違いないんですが、そこにアヴァンギャルドな要素も持ち込み、独特の世界観を形成している構築性もまた高い音。

基本的には寒々しいリフに、スラッシュを過激化させたようなリズムとオールドスクールなブラックが根幹にあるんですが、時折フリーキーなアンサンブルが出てきたり、妙な音色を足してみたりなど、テンプレートに無い展開をかなり取り入れてる感じ。特に7曲目、リフを消失させつつ引っ張る展開なんかは、なにか足場を踏み外してしまったような不安感を覚えさせます。

独特のひねくれ感のある作品ですが、そのひねくれ感が独り
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LUTOMYSL-De Profundis ★★ (2014-06-11 11:14:21)

2008年発表の6th。

ウクライナというとアンダーグラウンドなペイガン・フォークブラックの名産地という印象が強いですが、このバンドはあからさまにフォーキーなメロディは使わないものの、リフに込められた身を切るような哀愁がペイガン系に通じるものがありますね。ヴォーカルが鬱ブラック風の、裏返り気味のスタイルである事もあって、アルバムを通じて常に悲壮な感じがします。

ノイジーに歪んだリフにシンプルな疾走というスタイルは、ストイックで無骨なイメージがありますが…良く聴くとリフのメロディにはかなり起伏や展開が設けられてますね。基本暗めながら時に儚げな雰囲気すら感じさせるメロディ使いは、音像の歪め方とも相俟ってシューゲイザー寄りのブラックを好む人にもアピールするかも。一見地味ながら、実は叙情に満ちた良質なアルバムだと思います。

FINAL FANTASY Ⅳ Complete Collection ★★★ (2014-06-11 11:11:58)

SFC時代にスクウェアが残した超名作「ファイナルファンタジー4」をリメイクし、そのアフターストーリーであり、携帯アプリやWiiウェアで展開された「FF4 The After 月の帰還」を追加した上、その二つを繋ぐ「インタールード」を加え2011年にPSPでリリースされた作品集。現在PSストアで2000円ちょっとで買えるのと、VITAで64Gのメモリーカードを購入し、容量に余裕が出来た事もあり買ったんですが…これ、ホント素晴らしいですよ。

まずFF4の方ですが…これは元々が超名作だったこともあるんですが、それが更に遊びやすく改良されてますね。ドット絵が描き直され、全体的にグラフィックが綺麗に、見やすくなっていたり、街やダンジョンでのダッシュの追加、戦闘での倍速オート機能追加などが行われた事でサクサク進めるようになっていたり、より快適なプレイが出来るようになってます。純粋に遊ん
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MAYHEM-Esoteric Warfare-Psywar ★★★ (2014-06-09 20:48:21)

先行して公開された曲だったせいか、MAYHEMのエクストリーム・メタルバンドとしての実力を分かりやすくプレゼンするような楽曲に仕上がってますね。歯切れ良く印象的なフレーズを吐き捨てつつ、お馴染みの呪詛を聴かせるヴォーカルワークもそうだし、一聴でかっこいいと思えるキレのいいアンサンブルもそう。ただ暗黒メタルとしては随分カラッとした感じだと思う。

MAYHEM-Esoteric Warfare-Watcher ★★★ (2014-06-09 20:47:16)

アルバムの1曲目ですが、これを聴いて新ギタリストのTelochがHellhammerと斬り結べる実力者であること、Blasphemer加入後のMAYHEMに特有の、テクニカルな中に冷徹な暴力性を含む雰囲気が引き継がれていることに安心した方も多いのではないでしょうか。特にラスト、若干そこに行くまでのタメが長く感じますが、カリスマが流出していて非常にかっこいい。

LOTUS CIRCLE--Caves- (2014-06-09 20:43:12)

2012年発表の2nd。

ブラックメタルに由来するジリジリと歪んだノイズと、ドゥームメタルから来るうねりのある低音の持続音を組み合わせ、ただただどす黒く狂気的な音像を提供する作風で、徹底して音像を追及するような展開のせいか最早音がメタルの形を失っており、純粋なノイズ/ドローン/アンビエントにかなり近づいた感じですね。

曲の展開を追うというよりも、耳孔をこじ開けて侵入するかの如きノイズと、精神異常を誘発するような黒い低音ドローンの描き出す波形を感じさせるような作風で、電波な音というのを通り越して毒電波そのものって感じです。一応、ブラック的な絶叫や呻き声が一部に入ってますが、メタルのヴォーカルというよりはこの電波に精神を侵されて苦悶する人間の声のよう。

ノイズ要素を取り入れたバンドって、それが実は耳に快い音だったりしますが、このバンドのそれは刺々しく
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LOTUS CIRCLE ★★ (2014-06-09 20:41:42)

ギリシャ産ドローン/ドゥーム/ブラック。
1stをNykta、2ndをDusktoneからリリースし、現在はSelf Mutilation Servicesと契約しているらしいです。レーベル的にはかなりのエリートですよね。

WHEN MINE EYES BLACKEN-When Mine Eyes Blacken (2014-06-09 20:39:44)

2009年発表の1st。
残念ながらこのアルバムをリリース後、活動を停止した模様。

作風的には、如何にもSelf Mutilation Services所属バンドらしい、鬱ブラックの典型という感じですが…マニアックな作風のバンドの多いこのジャンルでも、ここまでストイックな作風も珍しいと思う。緩やかに命が削られていくかのような、ジリジリとしたノイジーなリフ、或いは生きる希望を奪い去っていくような陰鬱なアルペジオと、喉が張り裂けそうな裏返り気味の絶叫を従え、ひたすらに淡々と進行していく、愛想が無いにも程がある作風。例えて言うなら、チェコのTRIST辺りをもっとマニア向けにした感じでしょうか。

分かりやすく印象に残る叙情鬱メロ?劇的な展開?実験要素?何それ美味しいの、とでも言わんばかりに、鬱ブラックとして削ぎ落とされた音。芯があるというよりは、むしろ芯しか残っ
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DARK RING-Reborn from the Inferno ★★★ (2014-06-05 23:20:06)

2013年発表の1st。

中国産、しかもかなり若手のシンフォニック・ブラックメタルという事で、ぶっちゃけ物珍しさから購入してしまったんですが、これがメジャー志向のかなりクオリティの高い音で驚きました。オリエンタルさや辺境っぽさはなく、ストレートに煌びやかなシンフォブラック。オーケストレーションを用いた音像やクラシカルでクサいメロディセンスのみならず、暴虐なバンドサウンドの面でも全てにおいて「派手」な感じのする音、そんな印象を受ける作品。

メロデスにも通じる、メタリックでメロディアスなギターワークを交えて展開するバンドサウンドは取っ付き易くもありますが、爆走パートでのカチ込みっぷりが凄まじい。暴走感を演出するオカズを入れつつブラストで攻め立てるドラムがかなりかっこよく暴虐。若干バスドラの音が好みじゃないんですが、音の抜けは悪くなく、プロダクションはバンド全体で見
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DARK RING ★★ (2014-06-05 23:19:23)

中国のシンフォニック・ブラック。
2012年結成と若いバンドですが、かなり質の高い音を聴かせてくれます。

MAYHEM-Esoteric Warfare ★★★ (2014-06-03 23:15:08)

2014年発表の5th。

Euronymousを失って以来、メインのコンポーザーであり続けてきたギタリスト、Blasphemerが抜けてしまうというまさかの事態が発生し、今後どうなるのか非常に不安でしたが…NIDINGIRやTHE KONSORTIUMに在籍し、1349やGORGOROTHのライブメンバーも務めてきたTeloch氏を迎え、こうして新譜を出してくれました。その日本盤が今日発売され、取り合えず4、5回聴いてみての感想です。

今までのアルバムを例に出すなら、「Chimera」が最も近い作品でしょうか。メンバーのスキルの高さが生み出す圧倒的な暴虐性と、暴力的な衝動性だけではない、高い構築性を有した、エクストリームメタルとしてごく真っ当に超高品質な作風。前作「Ordo ad Chao」ではプリミティブを変な方向に解釈したような妙な音質が賛否あった(私は駄
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DESCENDING DARKNESS-Seelenruhe ★★★ (2014-06-02 20:49:20)

2011年発表の1st。

この作品、リリースに鬱ブラックの悪の枢軸Self Mutilation Servicesが関わっている(Ashen Productionsとの共同)割には、ディプレッシブな要素はあまり無いですよね。むしろRawに歪んだノイジーなプロダクションと、自棄くそ一歩手前のような破壊衝動に任せてカチ込む、プリミティブでブルータルな作風。フランスのANTAEUSやHAEMOTHが浮かんでくるような、暴力的な雰囲気に満ちた音で凄まじくかっこいい。

一応、アルバムタイトルはドイツ語で「魂の平穏」という意味らしいのですが…むしろ精神をカミソリで直接ズタボロにされるかのような刺々しさの強い音で、アルバムタイトルとは何だったのか…という疑問が浮かんできますね(笑)。楽曲の持つ殺意全開なムードと、刺々しくノイジーなプロダクション、ガラガラに歪んだ殺る気満々の
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LIGHTNING SWORDS OF DEATH-Baphometic Chaosium ★★★ (2014-06-02 20:43:51)

2013年発表の3rd。

デスメタル的なヘヴィさを内包しつつ、整った音で攻撃性をダイレクトに伝えるプロダクション、ブラックメタルらしい邪悪さを感じさせつつも、ドラマ性にも重きを置いた展開と、非常にクオリティの高いデス/ブラックメタル。ヴォーカルも悪魔に魂を売ったかの如き禍々しさ。レーベルがMetal Bladeという事もあってか、結構ショップでも推されてた気がしますが、これは予想以上に素晴らしいですね。

この手のハイクオリティな音って、高品質な代わりに尖った部分を失ってしまうケースが少なくないんですが、このバンドはその真逆ですね。ブラック由来の、邪悪さが煮え滾るようなトレモロも、整った、低音の効いた音質でよりドス黒さに説得力を持っている感じ。ギラついた邪悪さが感じられるというか。3曲目の「Psychic Water」なんかはうねりのあるリフで磨り潰すような凄み
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INCURSED-Fimbulwinter ★★ (2014-06-02 20:38:41)

2012年発表の2nd。

キーボードや笛、ストリングスなどによる民族的クサメロと、メロブラよりはメロデスに近いギターワークなど、EQUILIBRIUMやELUVEITIE、FINNTROLL辺りの流れを汲むフォーク/ペイガンメタル。ヴォーカルもデス声メインで、エクストリームメタルらしい激しさこそあるものの、邪悪さや思想的な過激さは殆ど感じられず、代わりにクサメタラーを悶絶せしめるドラマティックさが重視されている感じ。スペインのバンドなのに「Finnish Polkka」なんて曲もあります(笑)。

1曲目のインストから映画音楽さながらのスケール感で迫ってくるなど、この手としてもドラマ性を感じさせる「広がり」を重視しているような印象があります。EQULIBRIUM辺りよりもダイレクトなクサさは抑え目ですが、代わりにこのスケール感のある広がりで勝負に行っている感じ。
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PENDULUM-Les Fragments du Chaos ★★ (2014-06-01 13:16:46)

2012年発表の1st。

トレモロリフやアルペジオに込められた、叙情性だけでなく、精神を汚染していくような悪意を感じるメロディ、切羽詰ったような感情と、他者を害そうとする意志が伝わるような、ドスが効きつつも壮絶な絶叫を聴かせるヴォーカル…と、如何にもカルトなフレンチ・プリミティブブラックという感じの音ですが、この手のカルトな音としてはかなり良質な音源ではないでしょうか。

リフの音色こそノイジーでプリミティブ然としてはいますが、ドラムには迫力もあり、決して薄っぺらという訳ではない音作り、精神を冒す毒素が渦巻くようなミッドパートも取り入れた楽曲の展開など、カルトではあってもローファイではない感じ。禍々しさ重視ながらドラマ性もある作風は、MOURNING FORESTをメロウさではなく、悪意的ムードに特化させた感じというと近いでしょうか。

物凄い名盤だ
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PENDULUM ★★ (2014-06-01 13:14:13)

Hass Weg Productionsに所属する、フランスのブラック。
MIND ASYLUMやMOURNING FORESTなど、それなりに知名度の高いバンドのメンバーも参加。結成は2009年と比較的新しいバンドですね。

SKELETAL AUGURY (骸骨占卜)-Victory of the Holocaust ★★ (2014-06-01 13:11:27)

2009年発表の1st。

Pest Productionsってポストブラックに強い印象があるんですけど、こんなバンドも抱えてるんですね。インスト明けの2曲目から、シンプルだけどやたらに主張の強いメロディを奏でるトレモロと、わざとらしいくらいに馬鹿速いドラムロールが絡む、洗脳必須な強烈な印象を残すブラックを展開。どこか作り物っぽい感じも、B級めいた魅力があって悪くないです。インパクトは大事ですね。

ただ、上記したような路線はむしろ例外的で、基本はスラッシュがベースにあるオールドスクールなブラックメタル。中国産のバンドですが、北欧のバンドのような土着性も感じられ、こちらも悪くないです。リフの無骨な歪め方の目立つプロダクションとか、ヴォーカルの喉痛めそうな叫び声とか、こちらも若干B級っぽさを感じますね。良い味出してると思います。

また、楽曲と楽曲の間を
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SKELETAL AUGURY (骸骨占卜) ★★ (2014-06-01 13:08:35)

2008年に結成された、中国産ブラック/スラッシュ。
Pest Productionsに所属。

ひなのふわふわドリーム☆ ★★★ (2014-06-01 13:04:54)

同人サークル「ですのや☆」が制作した、パズル/アクションゲーム。

これ、傑作じゃないですか?こういうゲームがやりたかった!
内容としては、触れると重力の方向が変化する矢印オブジェクトが点在するステージを進んで行き、ゴールを目指すパズル要素の強いアクション。通常のゴール以外にも、ステージに散らばる黄色の星アイテムを回収する事で開放される隠しゴールもあり、そちらは通常ゴールよりやや難度が高め。ステージの攻略に特定の順番はなく、入るゴールによってルートが変わるという仕様。

この「重力の方向を操作する」というアイデア、本当に素晴らしいと思います。今まで天井や壁だった部分が歩けるようになったりするのは面白い操作感だし、重力に流されつつ敵を避ける、さながらスクロール方向の変化する弾幕STGのようなステージがあったり、重力操作で足場になるオブジェクトを狙った箇所に落と
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THEOSOPHY-...Out of Decades (2014-06-01 00:49:46)

2010年発表の1st。
KORROZIA METALLAというバンドの「Phantom」という曲と、DISSECTIONの「Where Dead Angels Lie」のカヴァーを収録。デジパック盤は限定50枚らしいですが、販売元がNo Coloursで、ここまで厳しい限定数なのに何故か中古で安く入手できました。

ロシア産で、ペイガンやプリミティブ系統に強いNo ColoursからCDを出しているというプロフィールの割に、作風自体は北欧、特にノルウェー産ブラックの流れを汲むストレートなブラックメタルですね。オールドスクールなミッドテンポの使い方とか、如何にも黎明期ブラックの音を意識している感じで、余分なものの無い硬派な音に仕上がってると思います。無骨さを残しつつ厚みもあるプロダクションも良いですね。

ただ、個人的には硬派過ぎるんですよね…。叙情トレモロ
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BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA ★★★ (2014-06-01 00:46:38)

アークシステムワークスの展開する格闘ゲームシリーズ「BLAZBLUE」シリーズの現時点での最新作で、アーケードで稼動したのは2012年。翌年にPS3、翌々年にPS VITAにも移植されており、私はVITA版をプレイ。BGMにHR/HM調のものが多く、アレンジをかのGALNERYUSが担当した楽曲があるなど、一部のメタラーの間でも有名。ストーリーのキーワードで「アークエネミー」とか連呼されると、なんかニヤニヤしてしまいます(笑)。

GUILTY GEARシリーズのスタッフによる作品らしく、コンボが重要になってくるゲーム性なんですが、詳しいチュートリアルを設けたり、オートガード・オートコンボ機能のついた初心者向けモード(スタイリッシュ)を用意したりなど、格ゲーマーではないけど興味はあるようなプレイヤーにもしっかり配慮した作りになっているのが良いですよね。スタイリッシュは相手との
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どぎめぎインリョクちゃん (2014-06-01 00:43:53)

「BLAZBLUE」シリーズでお馴染みのアークシステムワークス社による、3DSのダウンロード専売ゲーム。「矢を放ち、着弾した2点に引力を発生させ、敵やアイテムを引き寄せてぶつける事が出来る」「矢が2本とも引き寄せられない物(壁など)に着弾した場合、その2点間に自機を弾くトランポリンを一定時間形成する」という能力を持った自機を操り、ステージの敵を倒していく、主人公がキューピッドである事を上手く生かしたゲームデザインの面クリア型アクションゲーム。

…こんなにも、「惜しい」ゲームは初めてかもしれません。これ、ちょっと改善すれば、個人的には大名作なんですけどね…。まずキューピッドの性質を利用したゲーム性自体は素晴らしいアイデアだと思います。何匹もの敵を巻き込んで衝突させたり、垂直の穴をトランポリンを連続して形成することで登ったり、プレイヤーが色々工夫してステージを攻略できるシステム
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GRISATRE-L’idée de Dieu ★★ (2014-05-31 09:57:02)

2010年発表の1st。

目の細かいノイズ質を含む、アンビエンスを重視したギターリフが、鬱々としたスロー中心のテンポに乗せて展開され、じめじめした質感と共に視界を塗り潰すような鬱ブラック。あくまで基本はバンドの音で聴かせるスタイルながら、鬱く美しいインストパートを挟み込む構成、空間的なノイズの使い方など、アンビエント志向がやや強めな音。リバーブ掛かったヴォーカルも、闇の底から響いてくるようですね。

そしてそのドス黒く、湿り気のある音の空間が演出された中での、メロディの聴かせ方もかなり上手いです。アルペジオが破滅を緩やかに告げる鐘の音にも聴こえますし、トレモロは嘆き悲しみ暮れる精神の代弁をしているかのよう…。この辺りアンビエント志向な感性がプラスに(感情的にはどマイナスですけど・笑)働いていて、似た作風の多いジャンル内でも無個性な音にはなっていないのではないでし
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ACROSOME-Dementia Praecox ★★ (2014-05-31 09:52:16)

2011年発表の8曲入りEP。
ジャケ裏の曲名リストを見た時はフルかと思ったんですが、1曲が短く全体を通して約23分というランニングタイム。ブラックパートが短いため、実際の演奏時間以上に物足りなさを感じるかも…。

ジャケの某ムササビ系ガンシューティングゲームのメーカーロゴのような(笑)仮面が象徴的ですが、鬱な感情というよりはサイコで狂気的な雰囲気の強いブラックメタル。どんよりと澱んだ空間が展開されるような、ある意味で「広がりのある」ドゥーミーなリフが抑鬱的なムードを作り、そこに神経を侵すような、情緒不安定になりそうなメロディを流していくような音。

潰れた喉から発せられる呻き声のようなヴォーカル、サイコな雰囲気を助長するSEなどと同様、雰囲気を出すのに一役買っているのがギターのフィードバック音。これが精神の脆い部分を引っ掻いていくかの如く、イヤな感じを醸し
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SÚL AD ASTRAL-Súl Ad Astral ★★★ (2014-05-29 10:20:28)

2013年発表の1st。

ブラックの本来持つ邪悪さや悪魔崇拝的ムードではなく、トレモロリフの繊細な響きや、ギターリフのオブスキュアさを醸し出す歪んだ音色、ファストなリズムのもたらす酩酊感などの「様式」を借り、神秘的で非日常的な世界観を描き出す、いわゆるポスト/シューゲイザー・ブラックな作風ですが…この手のバンドの中でも、ブラックの様式を非日常感や儚さといった要素に上手く結び付けられているのではないでしょうか。

特に素晴らしいと思ったのは、トレモロリフの音色ですね。高音域でキリキリ言わせるような音色を多用しているんですが、これが意識の底に響いてくる鈴の音のような、何とも言えない幻惑的で神秘的で、非日常感に満ちた雰囲気を醸し出していて素晴らしいんですよね。こっちは邪悪さとか全く意識していないと思いますが、日常からの乖離の度合いはLUNAR AURORAの傑作「An
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BEGRIME EXEMIOUS-Impending Funeral of Man ★★★ (2014-05-29 10:17:58)

2010年発表の1st。

土煙を上げるような、泥臭い音色のギターがスラッシーなリフを奏でつつ、暴虐性よりもダイナミズムやノリの良さをより重視したようなリズムで展開していく、ダーティでデスメタルの要素も強いオールドスクールなブラックで、この手の中でもバーバリックな雰囲気の強い音…という感じですが、動きのあるドラミングが凄まじくかっこよく、それが作風に於いての個性になってますね。

例えばブラストやツーバスが超速だったり、分かりやすく暴虐なプレイではないんですが、リフと同期して盛り上げたり、パーカッシブに楽曲を盛り上げたり、かなり存在感のあるドラムを聴かせてくれます。どこか華麗な印象もあり、さながら蛮族の儀式に於ける舞曲といった感じ。憎悪を吐き出すようなヴォーカルが狂戦士だとすると、その狂気をこのドラムが煽り立てている…みたいな印象があります。

ウォー
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ルーンファクトリー4 ★★★ (2014-05-29 10:13:30)

2012年に3DSで発売されたRPG。

元は「牧場物語」の外伝から派生したゲームで、畑で作物を作ったり街の人々と交流したりといったシミュレーション要素を、戦闘やストーリーと同様に重視したゲーム性で人気を博しているシリーズの4作目ですね。同シリーズは「2」をプレイ済みだったんですが、色々荒い所が見受けられた「2」と比べると、格段に遊びやすくなっている印象。街の人との会話パターンが凄まじく増え、生活観がぐっと増した点や、スタイルに合わせて様々なスキルを使用でき、戦闘が面白くなった点は特に評価したい所。

このシリーズのウリでもありますが、やはり自由度の高いゲーム性は良いですね。ストーリーの進行に殆ど期限が無いので、例えば一日中釣りをしていたり、ダンジョンに潜っていたり、薪拾いに精を出したりしていても全く問題ありません。畑も仲間モンスターにある程度任せても、自分できめ
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SADHAKA-Terma ★★★ (2014-05-27 10:17:35)

2013年発表の1st。

自然崇拝的な、神秘性に満ちたムード、ブラック特有の歪みに叙情性を加味したリフを伴う、暴虐性よりも情景描写を重視したような疾走を含む長尺の展開など、ポスト/シューゲイザー/カスカディアン・ブラックの流れを汲む作風ですが…この手のバンドとしては「黒さ」がかなり際立つ音になってますね。魔術・秘術の類を利用して、自然主義にアプローチするような、叙情性だけでなく暗黒性も強く感じる音作り。

他のこの手のバンドと比べるとトレモロの叙情性を押し出したパートは少なめですが、アンビエントパートに於ける、質量感のあるドローンめいた音色、時折出てくるドゥーミーに引き摺るリフなど、前衛・暗黒系のドゥームにも通じる音が取り入れられており、それがダイレクトに楽曲の暗黒な雰囲気に繋がっている印象。また、リフの土煙を上げるような、どこか有機的な感じのする歪ませ方も、そ
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