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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 251-300
チャイナバタフライプレコ
クーリーローチ
アスピドラス
Robotics;notes
EMPTY-Etica Profana Negativa
DIOCLETIAN-Gesundrian
PROFEZIA-Oracolo Suicida
トランスルーセントグラスキャット
ファロウェラ
ロリカリア
コリドラス
ミューズ
青文魚
コメット
和金
KILLGASM-A Stab in the Heart of Christ
VIETAH-Tajemstvy Noczy
WHITE EMPRESS-Rise of the Empress
PATRIA-Individualism
IRKALLIAN ORACLE-Grave Ekstasis
MISERICORDIA-Throne of Existence
DODHEIMSGARD-A Umbra Omega
IN IT-None of That Matters
PHANTOM (DENMARK)-Incendiary Serum
APOSTOLUM-Winds of Disillusion
OBSIDIAN KINGDOM-Mantiis
NAZGHOR-Life Impaled
KEEP OF KALESSIN-Epistemology
NORTHERN PLAGUE-Manifesto
SÜHNOPFER-Offertoire
MARDUK-Frontschwein
宮部みゆき-悲嘆の門
ピエール・ルメートル-その女アレックス
中山七里-月光のスティグマ
犬神サーカス団-不確定性原理の悪夢-機能不全家族
犬神サーカス団-不確定性原理の悪夢-泥
犬神サーカス団-恐山-恐山
犬神サーカス団-恐山-虫酸
犬神サーカス団 / 犬神サアカス團-恐山-絶望讃歌
犬神サーカス団-玉椿姫-逃げろ!
犬神サーカス団-玉椿姫-海を知る少女
犬神サーカス団-玉椿姫-アタシは国家
犬神サーカス団-玉椿姫-血の下僕
犬神サーカス団-玉椿姫-虚像の誓い
犬神サーカス団-玉椿姫-突発性行動障害
犬神サーカス団-玉椿姫-信じるな!
犬神サーカス団-玉椿姫-玉椿姫
DEADLY CARNAGE-Manthe
PRETEEN DEATHFUK-Submit to Him
KORIUM-Do Komnát Večnej Zimy
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発言している13曲を連続再生 - Youtube



チャイナバタフライプレコ ★★★ (2015-05-10 03:19:54)

小型のエイのようなフォルムを持つ魚で、実はプレコよりも鯉やドジョウに近い魚なんだとか。クーリーローチ(見た目ウミヘビ)と混泳させれば、なんとなく海の魚を飼っているような気分。壁に張り付いていると大人しそうに見えますが、結構動き回る魚ですね。この手の魚は苔取り用として売られていることが多いですが、大抵の場合大食漢なのでいずれ人工飼料が必要になります。

クーリーローチ ★★★ (2015-05-10 03:14:46)

黄色と黒の縞模様を持つドジョウの一種で、まるでちっちゃいウミヘビのようなフォルムの魚。髭をたくわえた口をモグモグさせる様はとても愛らしいです。ただ、ヒーターのカバーの中に入り込んだり、夜中にやむを得ず電気を付けるとパニックになったり、色々心配させる魚でもあります。特にパニック起こしたときの超スピードは信じられないほど。可愛くて丈夫で良い魚ですけどね。

アスピドラス ★★★ (2015-05-10 03:09:19)

小型のナマズの一種で、コリドラスとは近似種とのことですが…見た目がちょっと違うだけで、ほぼコリドラスですよね(笑)。髭を使って底を這い回ったり、息継ぎ(?)で急浮上したり、挙動は多少遊泳性高いくらいで、ほぼコリドラスそのもの。
ちなみにエウリケファルスという品種を購入しましたが、結構レアな品種らしくうちにいる熱帯魚の中では一番高価です(笑)。コリドラスにも似たような色合いの魚はいるんですが…体高が低めで、しゅっとしたフォルムが気に入ったので購入してしまいました。

Robotics;notes (2015-05-10 03:01:52)

2012年に5pbが発表したADV。
PS3、XBOX360で発表後、VITAにも移植されました。

最近どうも刺激が足りず、ゲームでもやろうかな…と思い、以前プレイして滅茶苦茶面白かった「シュタインズゲート」の関連作品という事で、手にとってみましたが…。すみません、このゲーム、微妙じゃないですか…?

何といっても、システムとストーリーに整合性が無いのが駄目です。
メニュー画面を開き、キャラクターのツイッターに返信する事でフラグを形成し、フラグの立ったキャラに応じて5章以降のチャプターが開放されるというシステムですが…フラグ形成が攻略サイト無しでは困難なほど難しい上に、一度のプレイで一つのチャプターしか開放されず(そのチャプターをプレイすると一旦エンディングになる)、もう一度やり直すか、フラグ成立前のデータをリロードしないと新しいチャプターが開放され
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EMPTY-Etica Profana Negativa ★★ (2015-04-21 22:21:03)

2014年発表の4th。
タイトルは冒涜的で否定的な道徳律、の意味でしょうか。

何気に結成してから20年ほど存続しているバンドらしいですが、ベテランらしいクオリティの高さだけでなく、衝動性や狂気という部分も兼ね備えた、ストレートなブラックメタル。個人的には、まだプリミティブな質感を残していた頃のWATAINを思い起こしました。

フレーズを損なわない程度のRawさを湛えたプロダクションや、ざらついた音質によるトレモロリフの寒々しさの強調など、ブラックメタルのツボを理解して演出して聴かせるような、曲作りの巧みさがありますが、全体的にヒリヒリした緊張感が感じられたり、ヴォーカルが悲痛な叫び声を上げていたり、メジャーなバンドと比較すると人を寄せ付けないようなムードが濃いような印象があります。ミサンスロピックな雰囲気の音楽を愛好する人にとっては、当然プラスな要素で
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DIOCLETIAN-Gesundrian ★★★ (2015-04-14 22:05:59)

2014年発表の3rd。

ブラックメタル関連としては大手のレーベルであるOsmoseからリリースしていたり、ウォーブラックの中でも高い知名度や評価を受けているバンドですが…これは凄まじいです。低音にドスを効かせた、猥雑で冒涜的なムードを醸し出すプロダクションは如何にもウォーブラック的ではありますが、よく聴くと音の分離自体は良くて、ウォー系のやけっぱちさと質の高さを両立させた、レベルの高い音作りである事が分かります。

その音で奏でられる、演奏の破壊衝動撒き散らし振りも凄まじい。ドス黒い澱のような音の中から、暴風雨のように荒れ狂うドラミングが聴こえてくる。あたかも大地を焦土に変えつつ進む兵器のような迫力があります。時折不吉なメロディをリフに練り込み、より暗黒度を高めている演出も上手い。ヴォーカルも歪みきっていながら、ハードコアに通じるヤケクソ感ある絶叫で、楽曲自体
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PROFEZIA-Oracolo Suicida ★★★ (2015-04-10 13:18:51)

2013年発表の3rd。

205枚限定の12インチ版での発表で、CD版は翌年にMoribundより発売。
ごく簡素に彼らの音楽性を表現するならば、「オールドスクールで呪術的なブラックメタル+ヴァイオリンによるシンフォ要素を」という感じなのですが…それぞれの要素の絡め方がユニークで、目に見えて単純な算術和以上の効果を上げているのが興味深いところです。

特に面白さを感じたのが、ギターの音色を始めとするバンドサウンドのプロダクションですね。「Rawな音」に分類されるタイプではあるんですが…どこかリフの歪みの中に「虚」を感じられるような音作りで、個人的には初期BURZUMの音をもう少し良くしたような印象を受けました。ヴァイオリンがその「虚」を埋めるような感じで挿入され、独特な呪術的な聴き心地を演出してますね。

また、ヴァイオリンのフレーズの使い方自
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トランスルーセントグラスキャット ★★★ (2015-04-10 00:49:02)

透明な体に骨が透けて見える、変わった見た目の魚で、この魚もナマズの一種らしいです。見た目は如何にも儚げな感じがしますが、意外にも丈夫かつ貪欲な魚で、常に群れを作りながら水面の餌を伺っていてハンターのような雰囲気があります(笑)。当然、餌を落とすと凄まじい勢いで食いついてきます。結構見た目と行動にギャップがある魚ですが、他の魚に手出ししたりとかはしないので飼いやすいです。個人的には、やっぱりこういう見た目でインパクトのある魚が好きですね。

ファロウェラ ★★★ (2015-04-10 00:42:18)

口の吸盤で流木や壁面に張り付き、木の枝に擬態する性質を持つ細長いナマズ。見た目が魚離れしているというか、爬虫類っぽいフォルムがとてもかっこいいです。壁面に張り付いているときや、餌を食べてるときなど、よく見ると物凄い勢いで口をはぐはぐさせているのが何とも可愛らしいですね(笑)。結構な量の餌を食べるので、掃除とか残飯処理とか目的で買うと痛い目を見るかもしれません。コリタブ、プレコタブなど何でも食べるようですが、何故かタナゴの餌が一番食いつきが良かったです。底面の魚にも餌が行き渡る環境であればお勧めの魚。丈夫だし、見た目かっこいいし。
ちなみに鰭がピンと立ち、フィラメントが長く伸び、より大型でロリカリアに近い「ロイヤルファロウェラ」や体色が緑色で、実はオトシンクルスの近似種の「グリーンファロウェラ」などの種類もいますが、これら品種は結構高めなのに対し、普通のファロウェラは店によっては10
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ロリカリア ★★★ (2015-04-10 00:28:53)

プレコやオトシンクルスなどに近い種類の、壁面に吸い付いて苔や微生物などを捕食するタイプのナマズで、品種としては「リネロリカリア・レッド」(通称「赤ランケ」)が最もポピュラーのようです。プレコなどに比べると若干マイナーですが、吸い付きは強くなくアクリル水槽を傷つけない上に、かなり丈夫だし、なにより見た目が可愛いのでお気に入りです。バイトの女子高生とペット話になったときに絵を描いて説明したら「ゆるキャラ」とか言われてました(笑)。
ただ、個人的にはこの手の魚は「掃除屋」とはあまり思わないです。うちにいる個体は給餌時を除く日中はヒーターに張り付いていることが多いんですが、ヒーターの隙間に糞を落としていく(しかも結構な量)ので、むしろ掃除は手間が掛かるようになります。まあ、可愛いから良いですけど(笑)。

コリドラス ★★★ (2015-04-10 00:18:18)

口ひげを蓄え、水槽の底砂をつつきながら餌を探す性質のある小型のナマズで、熱帯魚の中でも種類の多い魚ですね。体高のあるロングノーズタイプは同種では別格の迫力があるし、鰭の伸びるロングフィンタイプは実に優雅。体色や模様によって様々な品種があるので、選ぶ楽しみも大きいですね。
この種類の魚は個体によって性格が全く違う気がします。ドスの効いた体色に魅せられ、ベネズエラブラックという種類をお迎えしましたが…餌を投入すると猛スピードで水面まで上がってくるし、体色とも相俟ってまるで鮫のようです(笑)。調べてみるとこの品種はコリドラスでも食が細いとありますが…。うちのには当てはまらなかったようです(笑)。

ミューズ ★★★ (2015-04-10 00:08:16)

全身ピンク色で、丸っこい体型の、比較的新しい品種の金魚。私は混じり抜きで手に入れたので、純粋な品種じゃないかもしれません。つぶらな瞳で体をふりふりしながら餌をねだる様は、可愛らしい体色とも相俟って凄まじい愛らしさがありますね(笑)。見た目虚弱そうにも見えますが、他の品種と同様にとても丈夫な印象。和金やコメットと比べると大人しい性質のように見えますが、うちでは掃除の時に一番「どいてくれない」魚です(笑)。プロホースで小突いたら和金でもどいてくれるのに…。まあ人懐っこくて可愛いですけどね。

青文魚 ★★★ (2015-04-10 00:01:58)

金魚の中でもポピュラーな種類である「オランダ獅子頭」の色を青み掛かった鉄色にしたようなルックスを持つ金魚。頭の肉瘤は出るものと出ないものがいて、前者は「高頭青文」と呼ばれるとか。うちにいるのは肉瘤が出ないタイプで、見た目は琉金っぽいです。個体によっては、体色が鉄色から白に変化し、真っ白になったものは「白鳳」という別名が付くみたいですが、私の飼ってる魚もそんな変化を見せました。鉄色があったことを感じさせないくらい真っ白で、絹繻子のような優雅な鰭とも相俟って、どこか神秘的な印象もする魚です。

コメット ★★★ (2015-04-09 23:55:21)

和金に似た形態の魚ですが、こちらは尾鰭が彗星(コメット)の尾の如く長く伸びるのが特徴。また、一般的にオレンジの多い和金と比べると、更級(紅白)が多く、全身赤やオレンジの個体は結構レア(黄色のゴールデンコメットはよく見かける)。和金同様の力強さ、丈夫さを持ちながらも、尾鰭が優雅で可愛らしい品種の魚です。給餌時に猛スピードで水槽を横断する様は見ていて気持ちの良いものです。

和金 ★★★ (2015-04-09 23:51:06)

言わずと知れた、金魚すくいの主役ともいえる魚ですね。
成長するに従って、小赤→姉金と呼称の変わる、ある意味出世魚でもあります。単価が安かったり、珍しくなかったりで軽視されがちですが、しっかり育てた時の魅力は金魚の中でも抜群なのではないでしょうか。魚らしい迫力が出てきてかっこよくなります。

KILLGASM-A Stab in the Heart of Christ ★★★ (2015-04-08 23:14:29)

2014年発表の2nd。
ブラックメタルにグラインドコアの要素を加えた…とその音楽性を紹介されていた彼らですが、実際に聴いてみるとこれが非常にかっこいい!

ファストパート中心に、ハイテンションかつ冒涜性の高い音を聴かせる作風ですが、ファストな部分がただ速いだけでなく、目の前の物全てを蹴散らしていくような、野蛮なパワーに満ちているのが特徴で、この辺りはグラインドコアの影響が良い形で出ているように思います。そこに乗るリフ捌きは意外にもメロディアスなものが多いですが、ブラックらしい湿り気、邪悪さ、狂気などを孕んだメロディで、激烈なリズムとも見事に合致している印象ですね。

あと、何気にヴォーカルも凄まじくかっこいいです。
ブラックらしい高音絶叫と、低音のグロウルを使い分け、時にグラインドコア由来のガテラルも交えてくるスタイルですが、そのどれもが壮絶。特に高
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VIETAH-Tajemstvy Noczy ★★ (2015-04-08 23:07:53)

2014年発表の3rd。

ベラルーシの独りブラックということですが…辺境ブラック的なアトモスフェリックな叙情性と、何気にメタルとしてクオリティの高い音を組み合わせた、なかなか面白い作風のアルバムですね。ミディアム中心でトレモロリフの奏でる叙情的・民族的なメロディで押していくスタイルで、ポストブラックにも通じる作風ですが、プロダクションはこの手にありがちな柔和なものではなく、メタリックな硬質さを感じさせるもの。

個人的には柔和系よりこういった音の方が、トレモロリフをよりくっきり聴こえさせるという点でも好ましく思えますね。デス声の芯の通った響き、メロウなギターソロを交える構成など、メタルとしての質もかなり高いだけに、こういうプロダクションが映えますね。個人的には、ミディアム中心でよりアトモスフェリックさを重視したDER WEG EINAR FREIHEITという印
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WHITE EMPRESS-Rise of the Empress ★★ (2015-04-07 21:43:06)

2014年発表の1st。

CRADLE OF FILTHを長年支え続けたギタリスト、Paul Allender氏の新バンドという事で話題も厚く、日本盤もリリースされている注目の一枚。私も購入しましたが、期待に違わぬクオリティの高さのある作品ですね。

作風は、クラシカルなメロディとメタリックなギターワークで攻める、シンフォニックなエクストリームメタルで、COFともそう遠くない路線ですね。COFの特に「Damnation and a Day」「Thornography」アルバムで聴けた音に近い、熱量の高い感じのギターワークがやはりかっこいい。デスやブラックよりも、正統派、メロデス、スラッシュ辺りの影響が強いのも当時のCOF的ですが、こちらでは更にその傾向は強くなっている印象。

COFと最も趣を異にしているのが、現LUNAR MORTISのメンバーであ
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PATRIA-Individualism ★★ (2015-04-06 23:39:51)

2014年発表の5th。
ENSLAVEDやKEEP OF KALESSINなどのリリースで知られるIndie Recordingsからの発売という事もあって、期待値が高まりますね。

路線としては、メタル由来のドラマティックさを多分に感じさせながらも、ブラックメタルの本筋自体を外れることのない、良質なブラックという感じですね。緩急付けた展開の中で、若干民族っぽさも感じさせる邪悪なトレモロリフと、音だけでも必死の形相で叫んでいるのが伝わるようなヴォーカルが良いアクセントになってますね。衝動性よりも構築性の高そうな感じで、如何にも南米ブラック然としたANCIENTBLOODのメンバーが在籍するバンドということに驚きました。

マスタリング等にBORKNAGARのメンバーが関与しているらしく、一般的なブラックメタルとは多少趣の異なるプロダクションになっているのも
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IRKALLIAN ORACLE-Grave Ekstasis ★★ (2015-04-05 12:04:45)

2013年発表の1st。

活動拠点をスウェーデンに置きながらも、NIGHTBRINGERのメンバーや現VASSAFOR、元ULCERATEのメンバーも関与しているバンドらしいですが…その前情報から想像した通りの、陰湿で禍々しさ満点のデス/ブラック。

フィジカルな攻撃性よりも、メンタルを抉るような邪悪な雰囲気を醸し出す「ズモモモ…」系の低音を効かせた音作りはVASSAFORに通じるものがありますし、そこに被さる叙情性ではなく、禍々しく蠢く異形な雰囲気と悪意を演出するようなトレモロリフはNIGHTBRINGER譲りとも言えるでしょう。一曲目のオープニングを引っ張り過ぎだったり、展開面で少し微妙な面はあるものの、邪悪なムードの濃さは一級品ですね。

若干こちらの方がマイナーっぽさはありますが、ÆVANGELISTやPORTALなど、ブラック好きにも好まれ
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MISERICORDIA-Throne of Existence ★★★ (2015-04-02 12:30:40)

2014年発表の2nd。

スウェーデン産のブラックメタルバンドで、初めて音源を聴きましたが…これはなかなかの良盤ですね。クリアな音質と緩急の付いたドラマ性ある展開で聴かせる、ハイクオリティかつオーソドックスなブラックメタルで、トレモロやブラストのみに頼り切らず、メタリックなギターソロや若干メロデスに近いリフも時折用いる辺り、メロブラ寄りの作風と言えるでしょうか。

音作り自体にアングラな面は少なく、聴きやすい音といえますが、ブラックらしい殺気はしっかりと感じられるのが素晴らしいですね。特に不穏なアルペジオやリフのメロディに見られる、Blasphemer期のMAYHEMにも通じる殺伐とした雰囲気や、つんのめるような疾走とそれを煽るリフ捌きの演出する暴虐性が、ブラック好きには何とも心地良い。ヴォーカルは低音グロウルと高めの絶叫を使い分けるスタイルですが、絶叫時に噛み
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DODHEIMSGARD-A Umbra Omega ★★★ (2015-03-21 22:36:39)

2015年発表の5th。
もう前作から8年も経つんですね…時間の流れの速さが怖いです(苦笑)。

買おうかどうか迷っていたんですが、試聴したところブラックメタルパートの余りのかっこよさに即購入決定でした。作風自体は相変わらずセオリー無視のアヴァンギャルド・ブラックですが、ストレートにブラックメタルしている部分は過去の名曲「Traces of Reality」を髣髴とさせる、即効性も非常に強いかっこよさがあると思います。

そしてアヴァンギャルドなパートなんですが…今回も逸脱してるといえばしてるんですが、前2作が時に邪悪さや暗黒性などよりも、目新しい音を作り上げる事に意識が向いていた印象だったんですが、今回は全体を通じてダークなムードに統一されている感じがします。サックスを用いてお洒落かつ不条理なムードを演出したり、エレクトロニカ系の音色、クラシカルなピアノ等
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IN IT-None of That Matters ★★ (2015-02-26 22:39:27)

2011年発表の1st。
私はPest Productionsより再発されたものを購入。

ヴァイオリン入り、インストのシューゲイザー・ブラックという触れ込み、再発されたレーベルなどから儚く美しい世界観を期待してしまうわけですが…正にそんな期待通りの音ですね。シューゲイザーブラックに特有の、浮遊感のある雰囲気の中でヴァイオリンや笛による美しいメロディが、心の琴線に触れる作品。ヴォーカルが入ってないのも、情景に徹している感じがして個人的にはプラスですね。

ただ、メロディそれ自体やそれを奏でるヴァイオリン、笛などの音色、儚さや浮遊感を感じるフレーズのセンス、情景を描きつつ展開する楽曲構成力などは良いんですが、音響面でちょっと…と思うところも。例えば1曲目、音量が増減する持続音めいた音が効果音的に挿入されてますが、はっきり言って耳障りに聞こえてしまう。楽曲自体よ
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PHANTOM (DENMARK)-Incendiary Serum ★★ (2015-02-26 22:31:56)

2013年発表の1st。

タイプとしては、ブラック・ゴシック・ドゥームの良いとこ取りをしたような、耽美でダークなメタル…と言った感じでしょうか。ゴシック的な、ピアノなどを多用した耽美なメロディを、ドゥーム的に引き摺るリフの音色が繊細に引き立てていく作風で、トレモロリフを用いた展開、疾走パートの暴虐性、ヴォーカルの獰猛さなどはブラックメタルに由来している感じでしょうか。

冒頭だけ聴くと、ドゥーム色が強くミッドテンポで耽美に聴かせていく作風なのかと思いますが、中盤辺りから疾走パートも増えてきますね。冒頭で見せたようなゴシック的な耽美メロウな雰囲気を帯びたまま疾走するのがたまらないです。正直、最初を聴いただけではメロディは良いけど若干地味かも…と思ってましたが、誤算でした。メタリックなギターソロを含む曲もありますが、そのソロにも耽美ムードが反映されていてかなり良いで
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APOSTOLUM-Winds of Disillusion (2015-02-17 11:08:21)

2014年発表の1st。

モノクロの、髑髏を抱いた少女ジャケからしてなにか頽廃的な雰囲気が漂ってきていますが、音楽性もそのジャケの通りですね。ロック的なノリも取り入れたミディアムを中心に、陰鬱なメロディを聴かせる音で、カテゴリとしては鬱ブラックに入る音でしょうか。時に焼きつくような、時に引き摺るような音色で鬱を加速させるリフの音色、「頽廃美」という言葉が浮かぶようなピアノなど、ゴシックやドゥームの色も強い作風。

ただ、前述の焼け付くようなリードギターであったり、アルペジオなりピアノなりがメロディで押している間はかなり雰囲気がいいんですが、バンドサウンドメインのパートがやや淡白に感じるのが、ちょっと気になるところでしょうか。ヴォーカルも頑張ってがなってはいるけど、弱々しさを隠しきれてない感じがしますし…結構有名なレーベル(Moribund)から出てる割には、若干
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OBSIDIAN KINGDOM-Mantiis ★★ (2015-02-17 10:38:51)

2012年発表の1st。
2014年にSeason of Mistから再発されています。

もうこれは、この音源に目を付け、再発してくれたSeason of Mistには惜しみなくGJを送りたいですね(笑)。ジャズやエレクトロニカ、アンビエントなどの要素を盛り込み、アヴァンギャルドな展開を見せるブラックメタルですが、洒落ていてメロウな雰囲気ばかりでなく、ブラックやゴシックを志向するバンドがこれら要素を取り入れたとき独特の、頽廃的・破滅的なムードが漂っているのが素晴らしいです。マイルドなクリーンヴォーカル、幽玄なキーボード等音色選びのセンスも抜群。

印象としては、「Memoirs」以降の、本格的にエレクトロニカ路線に移行していったTHE 3RD AND THE MORTALの世界観を、ブラックの様式で演っているような感じなんですよね。ほんとこの頽廃的で美しい
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NAZGHOR-Life Impaled (2015-02-17 10:33:58)

2013年発表の1st。

まず、楽曲自体はプリミティブ・ブラックとしてかなり秀逸です。シンプルながらブラック特有の寒々しさやメロウさを過不足なく表現するトレモロリフ、オールドスクールさを感じさせつつ起伏もある展開はこの手としては十二分に及第点ですし、ヴォーカルも太く迫力のあるがなりでなかなか。シャーシャーと荒々しいプロダクションも、この音楽性にとっては何のマイナスでもないですね。

ただ、如何ともしがたい欠点が、音の小ささ。私は音の小さいCD自体嫌いなんですが、楽曲中のSEや楽曲切り替わり時のノイズ音に比べて、バンドサウンドの音が極端に小さいという構成もまた癇に障るんですよね。気持ち良く聴ける音量で聴いていると、突然耳元で「ブヂッ」っと特大音量のノイズを鳴らされるのがひたすら不愉快。こういう過激さの表現は聴いていて気持ちの良いものではないです。


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KEEP OF KALESSIN-Epistemology ★★ (2015-02-11 21:56:01)

2015年発表の6th。

…相変わらず、エクストリームメタルとして鬼クオリティの作品をリリースしてくれますね…。スラッシュメタルをベースとした、キレの良さと細やかさを兼ね備えた切れ味鋭いリフを縦横無尽に奔らせつつ、Vyl氏の鬼神の如きハイパー過ぎなドラミングと絡み合い展開する楽曲は、憧憬の眼差しを禁じえないほどにかっこいい。ヴォーカルはThebon氏が抜けてしまい、Obsidian C氏が兼任する事になったようですが、前任者のスタイルを踏襲したキレ良く歌詞を吐き捨てるダミ声デスで、痛手をあまり感じさせません。

前作から脱ブラックがかなり顕著ですが、今作では更にそれが押し進められてますね。大仰なメロディを歌い上げるクリーンヴォーカルの比率が非常に高くなったことと、ギターソロパートの大幅増量によって、更にブラック度は減少、メタル度が増加した感じ。特に10分近くある
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NORTHERN PLAGUE-Manifesto ★★★ (2015-02-05 12:21:10)

2014年発表の1st。

端的に言ってしまえば、デスメタルの獰猛な攻撃性と、ブラックメタルの邪悪な雰囲気を掛け合わせたエクストリームメタルで、特にポーランドではBEHEMOTHやHATEなどを始め、似た音楽性のバンドは少なくないのですが…個人的には、その中でも一際目を引くような作品だと思います。

この手のバンドって、どうしても曲が一本調子になってしまいがちなんですが、このバンドはギターワークやリズムワークに結構変化を付けていて、それによってアルバムを通じてインテンスな雰囲気を保てているように思います。メロデスにも通じる、高揚感を煽るリフ、トレモロを交えて弾きまくるリードギター、ミディアムでダイナミックなグルーヴを感じさせるリズムパターンなど、この手のデスが根底にあるブラックが、余り取り入れない要素も積極的に取り入れているのが良いんですよね。それでいて好戦的な暴
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SÜHNOPFER-Offertoire ★★★ (2015-02-05 12:14:49)

2014年発表の2nd。

かねてより、フレンチブラック屈指のクサメロ耽美ブラックとの評判を耳にしていたので、新譜が出たのを機会に購入してみましたが…噂に違わぬクサクサ振りで素晴らしいですね。作風自体は、トレモロ+ブラスト一辺倒ではなく、起伏を付けつつも苛烈に聴き手を追い詰めるような緊張感のある雰囲気、鬱ブラックにも通じる精神異常系高音絶叫がカルトな風味を感じさせつつ、音作りのクオリティはかなり高いブラックという感じですが…。

肝心のメロディですが、正直これ、たまらないですね(笑)。全編に渡って極限まで濃縮された、フレンチブラック特有のロマンティックかつ病みの入ったメロディが氾濫し、クサメロ好きの琴線を掻き毟り続ける、ある意味凄まじい作風。個人的には、このアルバムのメロディを聴いていると「雅やか」という言葉が浮かんでくるんですよね…楽曲は壮絶極まる展開を見せてい
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MARDUK-Frontschwein ★★★ (2015-01-17 11:21:23)

2015年発表の15th。

もう作風の確立しているバンドなので、安心して聴ける内容ですね。スローな部分も破滅的なムードで聴かせつつ、基本的にはスピードに飽かせた、重戦車の砲撃で弾幕を張るような攻撃性と、メロウさと苛烈さを兼ね備えた、ブラック特有のトレモロを含みつつ起伏のあるリフ捌き、Mortuusの特有のタメの効いた、ジャンル屈指の表現力のあるデス声…と、前作とほぼ変わりない作風。

ただ、楽曲のメリハリは前作よりも更に良くなっているのではないでしょうか。特にメロディの織り込み方はより劇的かつ効果的になっている印象。タイトル曲なんて、メロウで印象に深く残るようなフックがありつつも、「死」を直接的に想起させるような凶兆、擬人化された死が舞い踊るような凄惨な優美さがあってほんと素晴らしいと思う。攻撃的な印象の強い彼らですが、その中に映えるメロディのセンスでも一流です
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宮部みゆき-悲嘆の門 ★★★ (2015-01-17 00:02:19)

昨日(2015/1/15)発売された新刊。
「英雄の書」と世界観を共有する、現代×ファンタジー作品ですが、ストーリー自体は独立しているため前作を読んでいなくても十分に楽しめます。

…これ、めっちゃ面白かったです。ハードカバー2冊分と相当なボリュームでしたが、休日一日潰して一気読みしちゃいましたよ…(笑)。まず素晴らしいのが、読み味が各章によってかなり異なる点。第1章や第2章では主人公達の日常に徐々に非日常が侵食していくような、サスペンス的な雰囲気が強いですが、章を跨ぐ毎に非日常と主人公の関係性がどんどん形を変えていくのが面白い。

そしてページを捲る手が止まらなくなるような、「引き」の上手さも素晴らしい。例えば第1章のラストとか、第3章のバイト仲間との食事中に届いたメールとか、もうあざといくらい期待を持たせるような展開なんですが、もうまんまと引き込まれてし
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ピエール・ルメートル-その女アレックス (2015-01-14 22:56:40)

2011年にフランスで発表されたクライムノベルの翻訳版。2014年発売。
どこもかしこも本屋では平積みになっていて、如何にも凄い小説であるかのような宣伝がなされていて、刺激を求めて購入しましたが…これ、そこまで面白いとは思えませんでした…。

ネタバレになるのでプロットや結末については書けませんが、とにかく読み味が冗長な印象があるんですよね。特に導入となる第一部、ここだけで200ページ近くあるんですが、これが監禁された女性が虐待を受ける描写と、なかなか進展しない捜査の描写が交互に延々と書かれててうんざり…。女性が誘拐されて檻の中で衰弱させられるようなショッキングな展開も、こうも長々と描かれると「いいから話進めろよ」ってなってきます(苦笑)。こちとら販促コメの「意外な展開」が読みたくて買ってるのだから…。

まあ、プロットはそれなりに刺激的で楽しめはしたし(で
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中山七里-月光のスティグマ (2014-12-25 11:24:41)

今週の頭に発表された新刊。

ここ最近、「アポロンの嘲笑」「テミスの剣」と立て続けにリリースが続いてますが…もしかして最近不調なんでしょうか。あらすじ自体は、主人公に特別な好意を抱くミステリアスな双子姉妹(ヒロイン)、災害による姉妹の片割れの死と別離、災害前日に殺害された主人公の兄、時を経て全く違う立場で再開する主人公とヒロイン…と、エンターテイメントとしてのお膳立てがバッチリ整ってる感じで、如何にも面白そうなのですが…。

読後の印象としては、災害の描写や、主人公が調査に苦慮する描写を読んでいるうちに、いつのまにか話が終わってしまった感じで、いまひとつ話に没頭出来なかったんですよね…。クライマックスのシーンも脇役キャラの殺害の描写が、緊張感を生んでいるというよりはただただ胸糞が悪くなる感じで、カタルシスが余り感じられないし…。「岬洋介シリーズ」「御子柴シリーズ」
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犬神サーカス団-不確定性原理の悪夢-機能不全家族 ★★★ (2014-12-19 11:59:41)

粘つくように、頭にこびりつく印象深いメロディが特徴な曲。そうですよ、このメロディが聴きたいがために犬神を聴いてるんです…!歌メロのネットネト具合を強調した次の瞬間、ハードロックのダイナミズムで聴かせるバンドサウンドのアレンジも非常にかっこいい。これこそが犬神サアカス團、という曲ではないでしょうか。一回聴いただけで、「興亡盛衰 浮き沈み」とか口ずさんでしまうから怖いです(笑)。

犬神サーカス団-不確定性原理の悪夢-泥 ★★★ (2014-12-19 11:56:31)

これは超名曲じゃないですか!
メロディや歌詞には、犬神印が深く刻印されたような、如何にもといったおどろおどろしさがありますが、演奏は聴いててスカッとするようなハードロック。特にBメロ、情念が溶け出すようなドロドロしたメロディで禍々しさを演出しつつ、その雰囲気を纏ったまま疾走するのがたまらなくかっこいい…!メジャー時の疾走曲よりもメロディが「らしく」なってるのが良いですね。

犬神サーカス団-恐山-恐山 ★★★ (2014-12-19 11:52:24)

これは…「犬神サアカス團」を代表する曲になるのでは…。
「地獄の子守唄」や「カナリア」などに通じる、情念に満ちておどろおどろしくも、美しいメロディで聴かせる、彼らが綿々と描き続けてきた世界観が吹き込まれた一曲。扱っているテーマ自体はカルトなんですけど、それを描く力、聴き手に伝える力が余りにも高いのでマニアックに聴こえないんですよね。というか、単純に楽曲自体が素晴らしく良いです。ホントお勧め。

犬神サーカス団-恐山-虫酸 ★★★ (2014-12-19 11:51:50)

大正ロマン風の哀愁溢れるメロディが、マーチ風のリズムに乗るとてもキャッチーな楽曲。男性コーラスのメロディなんて如何にも街宣車のスピーカーから流れてそうな愛国メロディでたまらないです。

犬神サーカス団 / 犬神サアカス團-恐山-絶望讃歌 ★★★ (2014-12-19 11:50:19)

聴いているだけで胸の隙間に通り風が吹いてくるような、無常感溢れるサビメロが印象深い曲。これ、多分「犬神サーカス団」名義だったら、サビの「あるじゃなし」の後に輪唱風のコーラスが入ってそうですよね(笑)。

犬神サーカス団-玉椿姫-逃げろ! ★★★ (2014-12-19 11:47:30)

凶子さんの啖呵を切るような口上から、勢いのあるバンドサウンドで聴かせる曲。もうこの時点で良いアルバムになるのは確定ですよね。「サーカス団」名義だったときよりもギターの歪みが強くなっている印象ですが、こういう曲ではそれがダイナミックさに直接繋がっていて、聴いていてスカッとするんですよね。

犬神サーカス団-玉椿姫-海を知る少女 ★★★ (2014-12-19 11:47:00)

情次2号さんの書くメロディって、ロマンティックなものが多い印象ですが、この曲のBメロはその最たるものだと思います。悲愴な気持ちで海の上の崖に立つ少女の絵が浮かぶというか…。Aメロやサビは対照的に譜割細かめで、歌メロに非常にメリハリが効いた楽曲。素晴らしい歌謡ハードロックです。

犬神サーカス団-玉椿姫-アタシは国家 ★★ (2014-12-19 11:46:26)

これは…天国を擬人化した曲でしょうか。演説するように呼びかけるようだったり、救世主コンプレックスに陥った人間が手を差し伸べるような、確信と慈しみを持って歌ったり、ヴォーカルの表現力の高さもあって不謹慎な歌詞に妙な説得力が生まれてしまっています(笑)。サビ後のドラムのフレーズが妙に耳に残ります。

犬神サーカス団-玉椿姫-血の下僕 ★★ (2014-12-19 11:44:57)

ドゥーミーなリフに、粘っこい歌メロが乗る楽曲で、ぶっちゃけ最初は地味めの曲かな…とも思ったんですが、聴くうちにこのテンポ感が、変化の無い日々が延々と続いていくような、無常な感じを出しているように思えてきて、味のある曲と思うように。

犬神サーカス団-玉椿姫-虚像の誓い ★★★ (2014-12-19 11:44:10)

これ、実は犬神の全楽曲の中でも、不謹慎さでは群を抜いているんじゃないでしょうか。こういう人って実際にいますからね…これも、「サアカス團」名義に変えてからの路線ならではという感じでしょうか。楽曲が普通にロックというか、作為的なおどろおどろしさがないのも逆に不謹慎さに拍車を掛けてますね。

犬神サーカス団-玉椿姫-突発性行動障害 ★★★ (2014-12-19 11:43:29)

「人面疔」「幽霊奇譚」なんかもそうですが、犬神のこの手の楽曲はホントにハズレがないですね…このノリたまらないですよ。前述の曲と比べると、メロディやリズムにどこかあっけらかんとした感じがあるのが、また怖いんですよね。「ホルマリン」「親の介護」「会社勤めの背広」「宇宙の果て」など、歌詞の単語の選び方のセンスが凄く良いせいで、聴いてると頭の中で気味の悪い世界観がどんどん広がり続けてしまいます(笑)。一見脈絡の無いフレーズが有機的に結び付くさまが良い意味で気持ち悪いです。

犬神サーカス団-玉椿姫-信じるな! ★★★ (2014-12-19 11:42:07)

これは初めて聴いたときから大興奮でした。子どもがイジメのときに使う囃し言葉なみに超絶キャッチーなサビメロが、勢いのあるバンドサウンドに乗って疾走!サビに至るまでも譜割の細かいメロディで、ハイテンションを維持したままどキャッチーなサビに入るのだからひとたまりもないです。名曲というのも生温いです。ほんと素晴らしい。

犬神サーカス団-玉椿姫-玉椿姫 ★★ (2014-12-19 11:41:30)

この曲は…世界観には強烈に惹かれるものがあるし、良い曲だと思いますが…正直犬神が持つポテンシャルを発揮しきれてない感じがあるんですよね…。特にヴァイオリンでせっかく黒色すみれのさちさんを呼んどいて、エピローグにしか起用してないのは勿体ない…。楽曲自体は、前半の美しいバラードも、後半のロック色強いパートも、メジャー進出時の楽曲以上に取っ付きやすく、大作ながらポピュラリティの高いもので悪くは無いんですが…。

DEADLY CARNAGE-Manthe ★★ (2014-12-17 21:56:23)

2014年発表の3rd。

このバンド名だけ見たら、とてもポストブラックとは思えませんよね(笑)。しかし実際の出音は、儚さや幻想的なムードを多分に含むメロディ、パーカッシブなフレーズも多用するドラミング、どこか土着性を感じさせる、泥臭い厚みのあるリフの音色などが合わさり、夢見るような雰囲気を醸し出す、ポスト/シューゲイザー路線のブラックメタル。

ただし、メロディには温かみだけでなく、時折メロディックブラック勢がやるような、マジェスティックな感触も含まれていたり、感情を込めながらも、線の細さを感じさせない野太いがなり声のヴォーカルは、鬱ブラック的なネガティビティを感じさせたり、ブラックメタル由来の過激な部分も色濃く残しているのも特色ですね。

…なんでこの音楽性でこのバンド名なのかという疑問は残りますが(笑)、独特の世界観を描いているポストブラックであ
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PRETEEN DEATHFUK-Submit to Him ★★ (2014-12-16 18:55:01)

2013年発表のEP。
日本のレーベル、Hidden Marlyより発売。
ベーシストのKyuubey氏が明らかに日本人風だったので、調べてみたら実はDAEVA DURZEIRICHEの人だったんですね。関連バンドのHAPPY DAYSが鬱ブラックとしてかなり素晴らしい作風だったので、こちらのプロジェクトも聴いてみたんですが…こっちはハードコア寄りの路線で全く違う音ですが、こちらも十二分に魅力的な音で流石と思わされます。

基本的にはドラムの音デカめで炸裂感のある、パンキッシュでやけくそな疾走に、地声混じりのこれまたやけくそに怒り狂ったがなりを撒き散らす絶望ヴォーカルが乗るスタイルで、ストレートに攻撃性をぶつけてくるような音ですが…不穏さやネガティブな感情を演出するトレモロなど、ブラックメタル的な部分がかなり魅力的に作られていて、それがそのやけくそな攻撃性と上手く
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KORIUM-Do Komnát Večnej Zimy ★★ (2014-12-15 22:50:40)

2013年発表の3rd。

これは一聴でかなりのインパクトを残すアトモスフェリック・ブラックですね。厚みのある、空間的な音色のキーボードが抽象的な雰囲気を演出し、その中でリバーブの強く掛かった、粗めの音のバンドサウンドを暴れさせることで、一寸先も見えない吹雪のような、荒れ狂う冷たさの情景を描き出す、カルトなムードたっぷりのブラックメタル。ヴォーカルがハイピッチの絶叫なのも、楽曲の悲壮感に拍車を掛けています。

基本的にはこの圧倒するような音像と、悲痛さを感じさせるメロディによりひたすら情景を描くことに特化したような、かなりストイックな作風なので、割と人を選ぶ音なのかもしれません。冷たいアンビエントをブラックメタル要素で苛烈にしつつ、そこに鬱テイストを加えたような感じでしょうか。アトモス系、鬱系好きであれば浸れること間違いなしな一品だと思います。


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