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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 2051-2100
THRALL-Away From the Haunts of Men
THRALL
BARREN EARTH-Curse of the Red River
BEFORE THE DAWN-Deathstar Rising
BELKETRE
BELKETRE-Ambre Zuetki Vuordrevartre
UNLEASHED-As Yggdrasil Trembles
IMAGINARY FLYING MACHINES-Princess Ghibli-Nausicaa Requiem
IMAGINARY FLYING MACHINES-Princess Ghibli
MALEVOLENT CREATION-Invidious Dominion
THE ROYAL ARCH BLASPHEME-The Royal Arch Blaspheme
THE ROYAL ARCH BLASPHEME
ABSCESS-Dawn of Inhumanity
INFLABITAN-WANDERER OF GRIEF 1993-1995
INFLABITAN
INCRIMINATED
INCRIMINATED-King of Misery
80☆PAN!-8 CARAT PRINCESS-キラキラ
INQUISITION
INQUISITION-Magnificent Glorification of Lucifer
PROFANATICA
PROFANATICA-Disgusting Blasphemies Against God
CARACH ANGREN-Death Came Through a Phantom Ship
DAWN OF ASHES-Genocide Chapters
DAWN OF ASHES
NON OPUS DEI-Eternal Circle
NECROPHOBIC-Death to All
マリア-神曲「刺薬歌」-神曲「S・E・X」
マリア-神曲「刺薬歌」-神曲「刺薬歌」
DEFILED-In Crisis
マリア-FOR YOU-神曲「星の砂」
マリア-FOR YOU-神曲「性欲願望」
マリア-FOR YOU-神曲「FOR YOU」
マリア-FOR YOU
マリア
SEED-ORIGIN OF SEED
SEED
SVARTSYN-Wrath Upon The Earth
SECRETS OF THE MOON-Privilegivm
WE BUTTER THE BREAD WITH BUTTER-Der Tag an dem die Welt unterging
KENJI SIRATORI-Dark Nature
KENJI SIRATORI
IMMOLATION-Majesty and Decay
HOUSE VS HURRICANE
HOUSE VS HURRICANE-Perspectives
MALEVOLENT CREATION-In Cold Blood
ABGOTT-Godfather in Black
ABGOTT
貴志祐介-ダークゾーン
赤犬-あか犬
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発言している7曲を連続再生 - Youtube



THRALL-Away From the Haunts of Men ★★★ (2011-04-22 17:45:57)

2010年発表の1st。

このバンドはよくブラック/ドゥームとして紹介されていますが、確かに7曲目のようなスラッジに両足突っ込んだ音を出している曲やパートもありますが、基本的にはがっつりブラックメタルを演ってますね。しかも、他に似たバンドがパッと思い浮かばないような、かなり個性的な音を出していると思う。

まずメロブラの代表としてDISSECTIONやWATAINがいるとして、それらのバンドがメタルとしての整合性よりブラックの血腥い陰湿さを優先するとSJODOGGになり、その傾向を更に推し進めていくとこのバンドの音楽性になりそうな感じ。安易にメロい刻みを使わず、どす黒く塗り潰すようなリフで荘厳さ、病的さを演出する、ブラックとしての異形性が遺憾なく発揮された作風。

部分的には、病気じみたメロディを奏でるリフや、気が触れた様な絶叫はフレンチブラックに、
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THRALL ★★ (2011-04-22 17:45:21)

一時期は大阪で活動していた、オーストラリアのブラックメタルバンド。
STRIBORGやRUINSとも交流があるとか。

BARREN EARTH-Curse of the Red River ★★★ (2011-04-21 17:43:14)

2010年発表の1st。

北欧のエクストリームメタルバンドの有名ミュージシャン達が一堂に会したプロジェクトということと、よく参考にしているレビュアーの方たちがこぞって褒めていたので、私も遅ればせながら購入したという次第ですが…思った以上に良いアルバムですね、これ。メタル聴いてるなら聴いておいて損はないアルバムですよ。

路線は、フルートやハモンド、メロトロンなどを使い、暗い叙情性を演出する曲調に、クリーンとグロウルを使い分けるヴォーカルが乗る、プログレッシブなメロデスという感じで、OPETH辺りを引き合いに出したくなる音、キーボードがプログレッシブな妙味を引き出している分、BEFORE THE DAWNよりもOPETHに近いかな…と思います。どちらもOPETHより1曲1曲は短めですが。

この作品、腕利きのミュージシャンが集まっているからなのか、メタ
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BEFORE THE DAWN-Deathstar Rising ★★★ (2011-04-21 17:41:50)

2011年発表の6th。

実はジャケ買いしてしまいました(笑)。
この銅に煌くスリーブケースが、なんだか豪華に見えてしまって…まあ、推薦コメントに「フィンランドのダークメタル・AMORPHISやKATATONIAが好きな人向け」と書かれてる時点で、絶対に大ハズレする事はないだろうと踏んでいましたが…。

しかし、実際聴いてみると思った以上に好みの音。
1曲1曲はコンパクトな作りながら、OPETHを思わせる構築性の高い楽曲を聴かせる、クリーンヴォーカルも含む叙情的なメロデス。グロウルの咆哮に真に迫った迫力があることや、クリーンヴォイスに官能的で優しげな響きがあるのもOPETHを思わせますね。

ただ、こちらはOPETHのようなレトロなプログレ趣味はなく、代わりに正統派メタルとしてのドラマ性や、演奏の重厚さの強い音。疾走系・弾きまくりなメロデ
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BELKETRE ★★ (2011-04-20 21:09:11)

MUTIILATIONやVLAD TEPES、TORGEISTなどと共に、フランスのブラックメタルサークル「Les Legions Noires」を結成していたバンドの1つ。音楽性は当然プリミティブブラックですが…プリミティブにも程があるって感じです(笑)。

BELKETRE-Ambre Zuetki Vuordrevartre (2011-04-20 21:07:41)

93-96年の音源を纏めた音源集。おそらくブート盤。
これ聴くと、如何にVLAD TEPESやMUTIILATIONがまともな音楽を演っていたかが分かりますね(笑)。

1-9は「demo 1993」「demo1994」「demo Dark Promise」の音源。
まず曲名を見ると、「The Dark Promise」が4パターン、「Despair」が3パターンで4種類しか曲がないことに吹き出しそうになります(笑)。「The Dark Promise」は、プリブラには珍しい「ズンチ、ズンズンチ」なダンサブルなリズムに、妙にアングラでクリアなベース、邪悪なトレモロ、郷愁を誘う(かもしれない)メロディが絡む曲で、悪くないです。喉を潰しそうな無理矢理絶叫、疾走する展開もグッド。「Despair」は不気味なメロのギターインスト。「Twilight~」はジワリ歪んだギター
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UNLEASHED-As Yggdrasil Trembles ★★★ (2011-04-20 19:20:28)

2010年発表の10th。

歌詞にもあるとおり、「ヴァイキング・デスメタル」を標榜している彼らですが…確かに歌詞やアートワークなどの面では、ルーン文字を使用したり北欧神話のアイコンが登場したり、ヴァイキングっぽい世界観ですが、実際の音はヴァイキングというより、メロブラとデスの中間くらいの音ですね。

ブラック特有の畏怖を感じさせるようなメロディのセンスと、デスメタルのマッシブな演奏が非常に上手く交じり合った、エクストリームメタルとして物凄く上質な音。リードギターに大きな見せ場を作る、リフにグルーヴィな(しかもメロい)刻みを入れるなど、メロデス好きにもアピール出来る作風でありながら、メロディは一般的なメロデスよりも数段ダークで、本当に素晴らしい。

ただ、1つ文句をつけるなら、曲順にはちょっと不満。
1曲目の「Courage Today~」は、こ
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IMAGINARY FLYING MACHINES-Princess Ghibli-Nausicaa Requiem ★★★ (2011-04-13 20:24:13)

NECROARGENTOというバンドのアレンジですが、これは素晴らしいですね。原曲のちょっと怖い雰囲気のメロディを生かして、幻想的な風景が浮かぶようなアレンジにしてます。

IMAGINARY FLYING MACHINES-Princess Ghibli ★★ (2011-04-13 20:20:46)

2011年発表のジブリカヴァーアルバム。

なんか、凄い事が起こってますね…
DISHARMONIA MUNDIを始め、BLOOD STAINED CHILDやDESTRAGEなど、メタルフィールド全体でも高い評価を得ているバンドのメンバーが集結し、女性ヴォーカルをフィーチャーしたジブリのテーマ曲のメロデスカヴァーを演る…これだけで私的には「事件」ってレベルなんですけど(笑)。

実際に聴いてみても、取り合えずこれだけの面子が揃っているのだから、演奏面では文句のつけようのあるはずもありません。リフもリードもテクニカルで非常にかっこいいし、爆音で疾走する音は単純に聴いていて気分がいいです。そして日本語の歌詞をグロウルやスクリームで絶叫するのがなんか新鮮(笑)。そこに清楚な感じの女性Voが乗るのも面白いですね。バックの狂いっぷりとの対比で、夢中夢を聴いているよう
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MALEVOLENT CREATION-Invidious Dominion ★★★ (2011-04-12 21:02:11)

2010年発表の11th。

これは素晴らしいです。
以前「In Cold Blood」を聴いた時は、味があってそこが魅力的な音だと思いましたが、本作はデスメタルとして、エクストリームメタルとして普遍的な魅力があると思います。

路線自体は当然変わらず、リフとリズムのマシンガンのような波状攻撃で聴き手を攻め立てるブルータルデスですが、全てに於いて昔より洗練されている感じがします。リフにはオールドスクールなデス好きが好むような禍々しいうねりと、程よいメロディが同居しているし、緩急付けつつ攻撃の手を緩めないドラミングも実に心地よいです。

ヴォーカルは「In Cold Blood」の時とは違う、オリジナルメンバーのBret氏が担当してますが、彼の声は思いっきり歪んでいるのに、歯切れの良さも合って凄くかっこいいし、彼のヴォーカルがあってこそ、このグルー
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THE ROYAL ARCH BLASPHEME-The Royal Arch Blaspheme ★★★ (2011-04-09 16:33:20)

2010年発表の1st。

ヴォーカルをKRIEGのImperial氏、作曲その他演奏関連をPROFANATICAのJohn Gelsoが担当するプロジェクトということで、PROFANATICAの曲にImperialのヴォーカルが乗ったような、ウルトラカルトなブラックを期待してましたが、そのまんま期待通りの音ですね(笑)。

野蛮さすら感じさせる、ブラックでも随一のブルータルな声を持つImperialと、オーガニックな気味悪さを放出するPROFANATICAの曲が合わないわけがないです。ただ、先日リリースされたPROFANATICAの新譜と比べると、血の饐えた匂いが漂うような気味悪さはほんの少しだけ薄め。代わりに、爆発を伴い、目の前を薙ぎ払うような力強さが追加されているような感じがします。

そういう訳で、元となる2バンドのネームバリューで買ってしまっ
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THE ROYAL ARCH BLASPHEME ★★ (2011-04-09 16:32:27)

KRIEGとPROFANATICAのメンバーによる夢の共演。

ABSCESS-Dawn of Inhumanity ★★★ (2011-04-09 16:25:34)

2010年発表の6th。

ブラストによる爆走だけでなく、オールドスクールでスラッシー(というよりパンキッシュ)な疾走と、ドロドロと引きずる、ドゥーミーなパートも大事にしたスタイルのデスメタル。流石にスローパートの使い方は非常に上手いですよね。
粘液のように纏わり付く邪悪さが、そのパートだけでなく、速いパートにまで波及して更なるグロテスクな情景になっている感じ。スローパートにリードギターが入った時なんか、暗闇に蝋燭の明かりが灯って幽かに物の怪の姿が見えるかのようで、更に不気味。

ヴォーカルは、やや地声交じりのスタイルで、普通だったら「もっと歪んでいる方が好み」と言いたい所ですが、このバンドの音楽性には合ってると思う。普通のグロウルやスクリームよりも数段ヒステリックで、それが血腥い世界観にピッタリ。
また、近年のDARKTHRONEを思わせる、ハードコ
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INFLABITAN-WANDERER OF GRIEF 1993-1995 ★★ (2011-04-08 20:25:55)

タイトル通りの年の音源を集めたコンピレーション盤。2010発売。

作風は、アヴァンギャルドかつメロディックな、キーボード入りのプリミティブ・ブラックという感じですが…プリブラらしい繰り返しは多いものの、キーボードの音色を使い分け、神秘性やファンタジー性を演出してみたり、メロウなベースラインをリフに絡めてきたり、リフのノイズ質を操作したりなど、ローファイで低予算な音質の中でもドラマ性を描こうとしている所が素晴らしい。

北欧らしい凍てついた幻想的なメロディや、リフの音色をコントロールし、空間が捻じ曲がるような気味悪さを演出するパートなどを聴いていると、初期ノルウェー産ブラックの想像力を象徴するようなリリースを続ける、Kyrck Productionというレーベルが、この音源に目をつけたのも頷けるような気がします。特にキーボードの入った前半4曲は、メジャーバンド以上
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INFLABITAN ★★ (2011-04-08 20:25:20)

STRID、DHGのメンバーによるプロジェクト。
音源によってはVED BUENS ENDE等でお馴染みAggressorも参加。
早くに活動を停止してますが、去年Kyrckから音源が再発されたので、聴かれた方も多いかと。

INCRIMINATED ★★ (2011-04-07 22:20:02)

フィンランドのブラックメタルバンド。
SATANIC WARMASTERのWerewolf氏がドラムを担当。
現在は解散してしまったそうです。

INCRIMINATED-King of Misery ★★ (2011-04-07 22:19:28)

2004年発表の3rd。

「これがオールドスクールなプリミティブ・ブラックだ!」っていうくらい、分かりやすい魅力のある音ですよね。ブラックにつきもののトレモロ&ブラストではなく、スラッシュ寄りの刻みリフとノリのいいリズムで進行しつつ、スラッシュの熱さではなく、プリブラのミニマリズムや酩酊感、ダーティさを演出していく作風。

音質もノイジー過ぎずオーバープロダクションに陥らず、アングラさ・アナクロさのある味わい深いもので、曲調とも合ってますね。ヴォーカルは喉をゴロゴロ鳴らすような、ダウナーなパフォーマンスで悪くないです。ラストはちょっと毛色の異なる、ドゥーム色の強い大作ですが、この路線の曲も音質・ヴォーカル共に合っていて、違和感なく浸れると思う。

個人的にはオールドスクールよりブラックのジャンル確立後の方が好きなので、もう一つなにか欲しいな…と思って
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80☆PAN!-8 CARAT PRINCESS-キラキラ ★★★ (2011-04-07 22:16:36)

♪飛~び~だしゃ~いい~

…って、歌いたくなりますよね(笑)
ガムラン風キーボードによる裏メロといい、ヘヴィなギターの切り込み方といい、フェイドアウトの仕方といい、B'zの「さまよえる蒼い弾丸」を意識していないわけが無いかと。聴けば聴くほど笑えてきてしまいます(笑)。

INQUISITION ★★ (2011-04-06 22:05:04)

コロンビアのブラックメタルバンド。
元はスラッシュを演っていたらしいですが、そうは思えないくらい独特のブラック。

INQUISITION-Magnificent Glorification of Lucifer ★★ (2011-04-06 22:04:34)

2004年発表の3rd。

これまた独特の路線を行くバンドですね…。
曲自体は、ミディアム~(爆走までいかない)疾走が中心の、ミニマルでダーティなプリミティブブラックで、オールドスクールなタイプと言えそうですが…ヴォーカルのスタイルが超独特、かつ好みが分かれるのが特徴。殺気も覇気もやる気も元気も何もない、それこそお経のような声で歌っている…というか、歌詞を唱えているだけです。

蛙を潰したような声で、一般的にこの手の音楽に期待されるような攻撃性もほとんどありませんが、なにか幻覚を見ている人のうわ言の様な気味悪さがある。これがミニマルな展開や、メロディの薄い音像と合わさると、妙にトリップ感のある音になるんですよね…。

一般的なエクストリームメタルファンよりも、トリップメタルが好きで、かつそのトリップ性をプリミティブ・ブラックに見出している人ならか
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PROFANATICA ★★★ (2011-04-06 17:51:05)

INCANTATIONのメンバーにより結成されたブラック。
一度解散したものの、01年にPaulが新メンバーを招き再結成されたらしいです。

PROFANATICA-Disgusting Blasphemies Against God ★★★ (2011-04-06 17:50:33)

2010年発表の2nd。

音楽性はもちろん、カルト臭漂うプリミティブブラック!!!
…で間違いないんですが、内臓が圧迫されて爆縮起こすような、ベースの低音が効きまくった音作りは、ILDJARNのようなノイズ系、DARKTHRONEのようなロウファイ系のどちらのタイプのプリブラとも、ましてやブルータル系のバンドとは一線を画するような圧迫感がありますね。どす黒いはどす黒いでも、暗闇というよりも酸化して真っ黒く変色した血反吐のような、オーガニックな気持ち悪さを伴うどす黒さ。

甘くならない程度にトレモロリフによって味付けがされてますが、このメロディがまた毒々しくて気持ち悪いんですよね…。最初からメロディで押し過ぎず、世界観に聴き手が染まってくるであろう中盤辺りから(グロい意味で)大仰さを増したメロディが多くなってくる辺り、余計性質が悪いです(笑)。太い血ミドロベ
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CARACH ANGREN-Death Came Through a Phantom Ship ★★★ (2011-04-05 20:42:17)

2010年発表の2nd。

丁度シンフォ系が聴きたくなったときにショップで推されてたので、つい買ってしまったんですが、これは高品質なリリースが続くシンフォブラックの中でも、特に作曲面や演出面において、頭一つ抜けたクオリティを持ってる作品ではないでしょうか。

ゴシック的な仄暗い邪悪さと美しさを備えたメロディと、緩急織り交ぜた展開でシアトリカル・コンセプチュアルな世界観を、まるで劇場にいるかのような臨場感をもって聴かせる作風は近年のCRADLE OF FILTHに近いものがありますが、このバンドは更に初期DIMMU BORGIRのムード作りの上手さまで兼ね備えているのが凄い。時々後期EMPERORのような、知性的な邪悪さの宿ったメロディも聴けるし、個人的にはシンフォブラックとしては非の打ち所がないです。

(特に近年の)COFが正統派メタルのマッシブさに
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DAWN OF ASHES-Genocide Chapters ★★ (2011-04-03 22:26:09)

2010年発表の3rd。

今でこそ完全にシンフォニック・ブラックのスタイルですが、このバンド、以前はインダストリアル/EBMを演っていたらしいですね。その感性のせいなのか、最近のバンドに多い、ド派手なキーボードと共に爆走するシンフォブラックとはやや異なる路線で、妖しげなキーボードを巧みに使って重々しく破滅的な情景を描いていくような音ですね。

メロディのセンスはかなり良く、特に中近東っぽいメロディが印象に残る「Transformation within Fictional Mutation」などは出色の出来。ジワリと破滅が忍び寄るようなムードは、煌びやか、とは言い難いですが、「Midian」「Bitter~」期のCRADLEのようなホラーっぽい雰囲気があると思います。

ただし、雰囲気重視のせいか、バンドサウンドとキーボードの関係に、ちょっと物足りな
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DAWN OF ASHES ★★ (2011-04-03 22:24:33)

以前はインダストリアルだったというアメリカ産シンフォニック・ブラック。
シンフォブラックに舵を切った3rdは、日本盤も発売されています。

NON OPUS DEI-Eternal Circle ★★★ (2011-04-01 22:23:24)

2010年発表の6th。

ブルータルデス並の暴虐性とテンションで突っ走るブラックという事で、デス方向に家事を切ってからのBEHEMOTHを思わせる音ですね。アコギや中近東メロディの演出を絡めるBEHEMOTHと比較すると、こっちはより暴虐パートに的を絞ったような内容。良質のプロダクションで、太い音ながらジリジリした音色のリフ、ハイピッチ・ハイテンションで喚きまくるヴォーカルなど、よりブラックらしい音で、ウォーブラックやファストブラック好きにもお勧めできそう。

ただ、一般的なウォーブラックやファストブラックよりも、メロディに毒が効いているのが特徴ですね。この哲学的思索に耽り過ぎて自家中毒起こしたような混沌としたメロディは、僅かにDEATHSPELL OMEGAの影がよぎった様にも感じられたり。ただでさえ混沌が渦巻いているような音塊なのに、それが不吉なメロディで撹
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NECROPHOBIC-Death to All ★★★ (2011-04-01 00:45:15)

2009年発表の6th。
まだ誰もレビューしてないですが、相当良いアルバムですよ、これ。

メロブラって、特にトレモロリフにメロディを練り込んでメロディアスに仕上げるパターンが多いですが、このバンドはかなりリードギターも重視した、正統派やメロデス好きも気に入ってくれそうな路線ですね。リードギターの見せ場としてのソロだけでなく、曲を特徴付けるような構築性の高いフレーズも多く弾いていて、それがメロいリフで押すパートと上手く組み合わさる事で、非常にドラマティックな展開になってます。

劇的でメロウ、かつ聴きやすい作風ですが、邪悪さもしっかり内包されているのがこのバンドの素晴らしい所。特に、トレモロリフはDISSECTIONやDARK FUNERALと比較しても、暗度・寒度ともに劣らないレベル。ヴォーカルの中音域のガナリもストレートな邪悪さを放出。メロデス好きにもア
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マリア-神曲「刺薬歌」-神曲「S・E・X」 ★★★ (2011-03-30 18:37:29)

これは本当に神曲です!
中学生でさえどん引きしそうなストレートな下ネタを、シャズナの「Melty Love」を思わせるキャッチーなメロに乗せただけでも十分強烈ですが、更にメロスピ系ピロピロソロに猿に憑依されたかのようなホイッスルを乗せたり、ファンタジー系のメタルバンドがやりそうなクッサいキーボードメロを挿入したり、何か神懸かったバランスで凄まじい物が完成してしまった感じ。「♪君を犯したい 犯したい 赤玉が出るまで」これを真面目にV系的なナル声で歌い上げてるのだから凄い。ネタで終わらせるには余りにも惜しい1曲。クサければ何でも良い方は是非!

マリア-神曲「刺薬歌」-神曲「刺薬歌」 ★★★ (2011-03-30 18:31:08)

「ガラスのメモリーズ」「さよならイエスタデイ」期のTUBEのキャッチネスに、中島みゆきの哀愁と多くの耽美系ヴィジュアル系バンドに共通する美意識を加えたかのような美メロが、メロスピ的な疾走に乗る曲は普通に超名曲なレベルなんですが…ヴォーカルは何をそんなに頑張ってるんでしょう(笑)。でも、このヴォーカルで「ネタに見えて、実は曲が良い」というフックが付いてる気もする。

DEFILED-In Crisis ★★★ (2011-03-30 18:14:17)

2011年発表の4th。

最近デスに嵌っていて、彼らの音も初めて聴きましたが、素晴らしいですね。
つい先日発売されたSEEDの新作同様、このバンドも全く日本っぽさ、アジアっぽさを感じさせない、アメリカの老舗バンドのような非常にブルータルでオールドスクールな音ですね。暴虐極まりないリズムの上に、キレもウネリも申し分なしのリフと怒れる神のようなグロウルが乗る音作りは、どこをどう聴いてもかっこよすぎです。

また、ベースが非常に目立っているのも特徴で、ドカドカと蹴散らすようなドラミングの上にバギバギのベースが絡み合うと、もう好き者なら、いや好き者ならずとも身を委ねたくなること請け合いな凄まじいカオスに!SEEDの最新作同様、個人的にドラム大きすぎに感じる音作りなんですが、このアンサンブルならこれでいいのかもしれません。

ゴツくテクニカルな音を気持ち
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マリア-FOR YOU-神曲「星の砂」 ★★★ (2011-03-29 22:38:30)

この無理やりヘッドボイスを捩じ込んでくる感じが良いなぁ(笑)
だって一オクターブ下で歌ってるパートは普通に良い声なんだもん。まあ、高音出すのに必死で微妙にメロディや発声が適当になってる気もしなくもないけど、その辺りのヘナチョコ具合も含めて好きだったりします。

マリア-FOR YOU-神曲「性欲願望」 ★★★ (2011-03-29 22:37:43)

歌詞見たときは「ああ、奇声ホイッスルで暴れまわる曲なんだろうな」と思ってたんですが…意外にも正統派メタルからの影響が感じられるツインリードや、しっかりとした歌メロがあるクサ曲。正直、メロディのセンスはメジャーのバンド並にあると思う。C級臭さもクサメタラーにはご褒美だし、これはタイトル通り「神曲」認定してもいいかも。

マリア-FOR YOU-神曲「FOR YOU」 ★★★ (2011-03-29 22:37:06)

まず第一声からして凄まじいインパクト(笑)
しかし、冷静にメロディを聴いてみると物凄いまでのクサメロだし、地声で歌ってる箇所は(V系の癖が強く、お世辞にも上手いとまでは言えないとはいえ)美声といっても過言ではないほど、良い声。地声からホップステップ玉砕でホイッスルへと繋げるパートも聴いててある意味気持ち良い。

マリア-FOR YOU ★★★ (2011-03-29 22:36:24)

2008年発表の3曲入りシングル。
値段は1000円。V系にしては安い(笑)。

まず誰もが彼の音楽を聴いて驚くと思われるのが、その歌唱スタイル。
「なんでそんなに…」と思うほど、ホイッスルボイスやヘッドボイスなど、高音域の発声を多用する歌い方は凄まじいインパクト。明らかにいっぱいいっぱいな感じなんですが(笑)、全力を込めて歌ってる感じで個人的には物凄く好感。特に1曲目の「Love!」「Truth!」の掠れホイッスルなんて、DIRやマライアキャリーどころか初期FLEURETY並みの強烈さ。あの出切らない感じが素晴らしい。

また、意外にもメロディのセンスは恐ろしく高く、前述のヘナチョコ全力超高音歌唱とも相俟って、物好きなクサメタラーならば応援したくなる事請け合い(笑)。ただ、アレンジは…ディレクターが付いた事で、某動画サイトで公開してたMIDI音源より
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マリア ★★★ (2011-03-29 22:35:28)

某動画サイト漁ってたら凄いの発見してしまいました。
試聴して即「買おう!」って思いましたもん(笑)。
そのインパクトからネタ扱いされがちな彼ですが、自分の実力を超えた表現方法にまで果敢に挑んでいく姿勢こそ、ロックなのではないでしょうか。ただ演奏や歌が上手いだけのアーティストよりも100倍かっこいいと思うし。

SEED-ORIGIN OF SEED ★★★ (2011-03-29 22:02:57)

2010年発表の2nd。

12年振りのフルアルバムらしいですね。
ぶっちゃけこのバンドの事は知らなくて、新品500円で投げ売りされてたから買っただけなんですが(笑)…これ、デスメタルとして超一流の完成度なんですけど。ヤバイ、今年の運を使い果たしてしまったかも…。

路線としては、無慈悲極まりないブラストビートに、デスメタル特有のうねるギターリフとドスの効いたグロウルを乗せた、ごくオールドスクールなブルデスという感じで、日本のDEFILEDともかなり近しい音。うねりにうねりを重ねるようなフレーズや、狂気を更に増幅させるようなソロも入れてくるギターワークが実にかっこいいです。

DEFILED同様、アジアっぽさはほぼ無く、アメリカの頑固な老舗バンドの新作といったら信じてしまいそうなほど、クオリティが高くそしてストレートに「デスメタルしてる」音。ただ
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SEED ★★ (2011-03-29 22:01:50)

韓国産デスメタルバンド。
ほとんどアメリカ産のバンドのようなゴツくオールドスクールな音出してます。
DEFILED辺りがツボな方は是非。

SVARTSYN-Wrath Upon The Earth ★★ (2011-03-29 20:20:56)

2011年発表の6th。

現在は脱退したドラマーが元DARK FUNERAL、かつバンド自体もそこそこ名の知れていると言う事で、試聴もせずに買ってしまったんですが、これは期待通りの音ですね。最初のゲームオーバー音楽をオーケストラアレンジしたようなイントロには驚きましたが、続いて出てきた音は、芯の非常にしっかりしたファストブラック。
寒々しいとか邪悪とか言うよりは、神経に障る気味悪さのあるトレモロ、時折入るパーカッシブなリズム、典型的なガナリスタイルながらどこかダウナーな邪悪さを感じさせるヴォーカルなど、なかなか聴き応えのある音。

ただ、地下臭いメロディにしろパーカッシブなリズムの導入にしろ、まだ「このバンドならでは」という感じまでには至っていないのと、メジャー志向の暴虐を手にしたいのかアングラ志向の邪悪さに行きたいのか、いまひとつハッキリしない控えめな音
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SECRETS OF THE MOON-Privilegivm ★★★ (2011-03-29 20:02:59)

2009年発表の4th。

良質なプロダクションと刻みを多用する曲展開で、メタリックなマッシブさはキープしつつも、近年のSATYRICON的な魔王が降臨するような堂々としたキャッチーなサビパート、単に暗黒なだけではない、深遠な神秘性・魔性を感じさせるトレモロリフやアルペジオによりブラックならではの邪悪な世界観を演出する作風は、前作の路線を踏襲してますね。特にアルペジオの使い方はブラックメタルバンドの中でも屈指の巧みさで、これを利用した不穏なムードの濃さは近年のDEATHSPELL OMEGAに匹敵すると思う。

但し、、以前までと比べると疾走パートはかなり減少し、ほぼミドルテンポになっているのは、少し聴き手を選ぶかもしれません。個人的には暗黒の世界に君臨するような、威風堂々とした雰囲気が更に強まっているので歓迎ですが。ただ、ちょっと「引き」のパートが長い傾向がある
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WE BUTTER THE BREAD WITH BUTTER-Der Tag an dem die Welt unterging ★★★ (2011-03-28 22:17:18)

2010年発表の2nd。
特価だったので買いましたが、凄過ぎますね、これ。

音楽的には、ミッドテンポ、グルーヴ重視のキーボード入りデスコアという感じですが、まずキーのセンスが素晴らしい。サイバー系の音色でアーバンな雰囲気を醸し出したり、ストリングス系でクラシカルなメロディを奏でたりしてますが、その合わせ方が絶妙で、まるで破滅する街の中を彷徨っている悪夢を見ているような、シリアスだけどどこかキッチュな、凄く独特のムードを醸し出しています。

根幹となるリフも、時にメロブラ的な不穏さを醸したり、時にメロデス的な高揚感を生んだりしつつも、全体を通してヘヴィな音色で実に心地よいです。悪夢のような世界観も、このヘヴィネスがあるからこそ表現できているのかと。ただ、唯一惜しいのはドラムの音作りですね。モダンにしたいのは分かるけど、打ち込みのようなガチャガチャした音になっ
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KENJI SIRATORI-Dark Nature ★★ (2011-03-28 19:34:41)

Ihsahnの妻Ihrielとの共演でも知られる、日本人サイバーパンク作家の1st。
某ショップではブラックメタルとして紹介されていましたが…

バンドサウンドやメロディは一切無く、ノイズや持続音を使って世界観を練り上げる音は、ブラックというよりは「ブラックの世界観を持つノイズ/ダークアンビエント」と言った方が正しいかも。持続音で真っ黒で抑圧された空気を感じさせつつ、そこにノイズで情景を描いていく作風は、アンビエント系ブラックのみならず、CMI系列のダークアンビエントを愛聴する人にも薦められそう。

聴いていると、荒廃し切った廃墟だったり、数多の金属片がドス黒い重力場に引き寄せられ、押し潰される様子だったり、様々なイメージが浮かぶ、想像力を刺激する音は作家ならではといった所でしょうか。また、時折エフェクトじみた、如何にも機械がかったノイズを挟んでくるんですが
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KENJI SIRATORI ★★ (2011-03-28 19:34:07)

先日ブラック/アンビエント/ノイズのアルバムを発表した日本人サイバーパンク作家。
「KENJI SHIRATORI」ではないので注意。

IMMOLATION-Majesty and Decay ★★★ (2011-02-15 21:25:53)

2010年発表の8th。
デスメタラーの間ではかなり有名なバンドですが、私はこの作品が初聴き。なんですが、ヤバイですね、このバンド。かっこよすぎるんですけど。

タイプ的には、重々しいミディアムも交えつつ突進する暴虐なリズムに、デスメタル、特にブルデスに多い、禍々しいうねりを伴うリフを乗せ、地の底から響くようなグロウルで吼える、正にデスの醍醐味をそのまま音にしたような作風。
ド迫力のドスの効いた、でも決して愛想の悪くない展開はブルデス化後のBEHEMOTHに近いかも。向こうよりもリフ/リズムに特化した感じで、ヴォーカルや演奏の迫力、プロダクションなども向こうに負けてません。

基本、時折リードを交えつつも、リフとリズムの絡みで展開を作っていく曲構成なんですが、たまに演奏が「バンドの音を超えた何か」に聴こえるときがあるんですよね…。
例えばビープ音
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HOUSE VS HURRICANE ★★ (2011-02-15 01:13:38)

オーストラリア、メルボルンのエクストリームメタルバンド。
まずバンド名が面白いですよね。どういう音か聴いてみたくなる。
ちなみに、結成は2006年とかなり若いバンドのようです。

HOUSE VS HURRICANE-Perspectives ★★ (2011-02-15 01:13:06)

2010年発表の1st。

一概に、メロデスともメタルコアとも言えない、独特な音楽性ですね。
グルーヴ重視のリフにメロいリードを絡め、基本ブラック寄りの絶叫ながらコーラスパートではクリーンも使うヴォーカルを乗せたスタイルは、メロデスやメタルコアに近いものですが…このバンドは、そこにサイバーなトランス風のキーボードを大々的にフィーチャーしているのが最大の特徴。

その音色が、ただ現代的なだけではなくて、幽玄さ、非現実性、スペイシーな感覚なども生んでいるのが、素晴らしいと思う。その感覚は同じく抽象的ムードを醸し出すリードギターのメロディと交じり合う事で、更に強くなってます。決して取っ付きにくくはないのに、プログレッシブな、もしくはポストメタル的な感触のある音。

ただ、クリーンが普通のハードロック風で、ブラックのような畏怖を感じさせるものでない事と、
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MALEVOLENT CREATION-In Cold Blood ★★★ (2011-02-13 23:13:18)

97年発表の5th。
私はMetal Mindのリマスター盤(08年発表)を購入。

ほんと、飾り気の無いデスメタルですね。
ビキビキ言うバスドラで地を鳴らしつつ突進するリズムに、甘さとは無縁の無慈悲なリフをひたすら絡める、オールドスクールかつストロングスタイルな作風で、ほぼリフとリズムの絡みで展開を作っていくスタイルは、デスメタルの快楽原則にただただ忠実と言えると思う。ヴォーカルもグロウルを少し高めにした感じの、中音域の地声交じりの咆哮で、それほど歪みは強くないですが、蚯蚓や磯目を吐きながら歌ってそうな汚さで味があってグッド。

ただ、余りに飾りっ気が無いスタイルは、これからデスメタルを聴く人にはややケレン味が足りないように思える(一本調子と言われるのも分かる)し、リマスター済みの音質も少しリズムがリフを食ってる感じがあるので、入門には向かないかも。
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ABGOTT-Godfather in Black ★★ (2011-02-13 22:35:31)

2009年発表の4th。

このバンド、店の紹介ではファスト/メロディックで、クオリティの高い作風との事でしたが、実際に聴いてみると意外にも変態性強めのブラックですね。曲やアンサンブルから、英国産らしい気難しさやこだわりが現れてる感じ。

まず耳を引くのが、シアトリカルで奇矯なメロディを常に耳に注ぎ込むようなメロディアスなツインギターですが、それに合わせてリズムもファストに攻めたり、グルーヴィになったり、すっ転びそうな変拍子になったり、変化しつつキメを多用して展開するので、メロディの引っかかりが更に強くなってますね。焼けた鉄板の上で踊らされているような、足の置き場の無い落ち着けない感覚の強いアンサンブルでかなりのインパクト。

ヴォーカルも粘着質なのに滑舌は悪くない、地声交じりの奇妙な声でアンサンブルの性質とも良くフィットしてると思う。ただ、時々出てく
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ABGOTT ★★ (2011-02-13 22:35:01)

イタリアにて結成、現在はイギリスに籍を置くブラックメタルバンド。
過去メンバーはCOFやANCIENT、BELPHEGOR等とつながりがある模様。

貴志祐介-ダークゾーン ★★ (2011-02-12 11:32:14)

昨日発売の新刊です。

化生と化した主人公がいきなり戦場に立ち、訳も分からず将棋のようなバトルに巻き込まれる導入からしてエンターテイメント性たっぷり。この人の小説は、バトル系のライトノベル(もしくはバトルロワイヤル等の露悪エンタメなヒット小説)のエンタメ性/分かりやすさと、東野圭吾さんや宮部みゆきさんの持つリーダビリティを兼ね備えてるのが素晴らしいと思うんですが、今作はそんな特性が最も良く出ている作品ですね。

戦闘のルールなど、力量に欠ける作家がやったらグダグダになりそうなところを、自然に読ませてしまう筆力はさすが。貴志さんらしい、読むにつれて伏線が活き、世界観が徐々に姿を現してくる「あの感じ」も当然健在。
…ですが、ストーリーの方が気になりすぎて、バトルシーンをやきもきしながら読まなくてはならないのが、今回少し辛いところかも。貴志さんにしては、ストーリー
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赤犬-あか犬 ★★★ (2011-01-28 21:23:59)

2007年発表のフルレンス。

スカ/パンクのキャッチーさをベースに、アイリッシュやポルカなどの民族音楽、ビックバンド系のブラスなどを取り入れた、雑多かつ高度な音楽性がマニアの間で話題になったらしいですが、確かにこれは凄い。ビッグバンド風の所やフォークメタル風の所も、アンサンブルがそれらしくなるし、曲も演奏もかなりレベル高いと思う。

しかも、グラインドを参考にしたと思しきショートカットチューンや、ムード歌謡っぽい歌メロを取り入れた曲までありますからね…。諸要素の取り入れ方、聞かせ方もごく分かりやすくしてくれているので、間口はかなり広いかと。ダミ声の野太いヴォーカルは好みが分かれそうですが、民族風通り越してお笑い番組のテーマみたいに聴こえる、ハッピーな超絶クサメロはクサメタラーなら必聴。

ただ、個人的にこのバンドのユーモアは苦手。
別に下ネタも
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