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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 1551-1600
FORTERESSE-Par hauts bois et vastes plaines
THOR'S HAMMER-The Fate Worse Than Death
THOR'S HAMMER
CRIMSON MOON-The Serpent Beneath the Skin
CRIMSON MOON-To Embrace the Vampyric Blood
INFAUST-BLUTBAD & MELANCHOLIE
OPERA Ⅸ-Sacro Culto
OPERA Ⅸ
ADVERSARIAL-Prophetic Plain of Abyssal Revelation
ADVERSARIAL-All Idols Fall Before the Hammer
MORK GRYNING-Return Fire
MORK GRYNING
GRIMFIST-10 Steps to Hell
LUROR-Cease to Live
LUROR
ELYSIAN BLAZE-Levitating the Carnal
ELYSIAN BLAZE
NAHAR-La Fascination Du Pire
NAHAR
VREDEHAMMER-Pans Skygge
VREDEHAMMER
FALLOCH-Where Distant Spirits Remain
FALLOCH
CELESTIAL BLOODSHED-Cursed, Scarred and Forever Possessed
ⅩⅣ DARK CENTURIES-...den Ahnen zum Grusse...
DEFAILLANCE-Contemplation misanthropique de l'humanité...
TEITANBLOOD-Black Putrescence of Evil
GOATMOON-Death Before Dishonour
LUNA FIELD-Close to Prime
HILLS OF SEFIROTH-The Neglected Ancestry
モーニング娘。-12,スマート-この愛を重ねて
モーニング娘。-12,スマート-OK YEAH!
モーニング娘。-12,スマート-My Way~女子校花道~
モーニング娘。-12,スマート-怪傑ポジティブA
MOR DAGOR-Necropedophilia
MOR DAGOR
KLADOVEST-Escape in Melancholy
KLADOVEST
DRAUGNIM-Northwind's Ire
EVANGELIVM-Nightside of Eden
モーニング娘。-12,スマート-Give me 愛
モーニング娘。-12,スマート-シルバーの腕時計
モーニング娘。-12,スマート-好きだな君が
モーニング娘。-12,スマート-乙女のタイミング
モーニング娘。-12,スマート
YAOTL MICTLAN-DENTRO DEL MANTO GRIS DE CHAAC
DEATHCULT-Cult of the Dragon
DEATHCULT
SKALD (韓国)-AMEN
SKALD (韓国)
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FORTERESSE-Par hauts bois et vastes plaines ★★ (2011-11-01 23:25:21)

2010年発表の3rd。

エピック・アンビエント・ブラックメタルを標榜している通り、ブラックメタル特有のノイジーなギターリフと寒々しいムードを演出するキーボードにより、凍てつくような情景を描写する、VINTERRIKET辺りを髣髴とさせる路線ですね。検索するとこのバンドはNS的な主張を持っているとの事ですが、音からはそうした部分は全く感じられない、ひたすら情景描写に特化した作風。

ただしVINTERRIKETと比較すると、こちらはキーボードの音に「包まれている」という感触はやや希薄。ギターリフによるノイジーで寒々しい音の上に、美しいキーボードメロが乗っている感じ。個人的には、アルバムの頭の、ノイジーなバンドサウンドの上にキーボードがフェイドインしてくる箇所が凄く好きですね。日の出のシーンのような美しさを感じさせます。

もう少し「このバンドならでは
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THOR'S HAMMER-The Fate Worse Than Death ★★★ (2011-10-31 21:10:28)

2002年発表の3rd。

思想面・人脈面からNSブラックやペイガンブラックに分類される彼らの音楽性ですが、出音の方はほぼプリミティブブラックですね。メランコリックなメロディと、スラッシーなリフも織り交ぜながらRAWに暴走していくスタイルで、トラッド色はギターメロに僅かに感じ取れるか取れないか…といった程度で、基本寒々しいメロディ中心で展開。一部の曲での神秘的なキーの導入は、GRAVELANDを思わせたり。

音作りはノイズの薄い壁を隔てて、演奏が聴こえてくるようなかなりRAWなものですが、これがプリブラ好きには実に心地良いんですよね。リヴァーブの効きまくったヴォーカルとこのノイズ質が硬い質感を持って耳孔を蹂躙するような音は、正しく作り込まれた音以上に直接的な快感をもたらしてくれます。演奏の細部が聞き取れないほど音が悪い訳ではないし、一度プリブラの洗礼を受けた人に
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THOR'S HAMMER ★★ (2011-10-31 21:07:38)

ex-GRAVELANDのCapricornus氏が参加していたNSブラック。
THOR’SがポーランドのNSブラックで、THORR’Sがアメリカの女性Voデスなのでお間違えのないよう。

CRIMSON MOON-The Serpent Beneath the Skin ★★ (2011-10-31 21:02:57)

2007年発表の4曲入りEP。

96年の1stとのカップリング盤を買いましたが、10年以上経っているのにやっていることが殆ど変わらないのが頼もしいですよね(笑)。相変わらず、荘厳でクラシカルな中に、呪いの音楽のような不吉なメロディを含んだシンフォニックブラックを演ってます。

ただ、流石にこちらの方が各パートの音が聞き取りやすくなっているのと、音像の演出の主導権がキーボードからトレモロリフに移ったのが大きな違いでしょうか。それによって、僅かにメタリックになっている印象。LIMBONIC ARTの復活作(5th)辺りにも近い音ですが、LIMBONIC ARTよりも変化の度合いはかなり緩やか。

そういう訳で、1stが気に入った方なら違和感なく聴けるであろう作品。普通に1stアルバムリリース後1年足らずで発表されたEPって言っても信じられるくらい、世界観
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CRIMSON MOON-To Embrace the Vampyric Blood ★★ (2011-10-31 21:02:10)

96年発表の1st。
07年発表のEP「The Serpent Beneath the Skin」とこのアルバムがカップリングとなった音源集「Xepera Xeper Xeperu」もリリースされています。

空間系キーボードの、黒魔術を通じて宇宙の意識とアクセスするかのような音色が禍々しさを感じさせる、オカルティックなシンフォニック・ブラック。初期LIMBONIC ARTをトレモロ増量してギターリフを聴こえやすくし、黒魔術的ないかがわしいムードを更に増幅させたような路線

普通に荘厳なメロディを弾いているパートでは、正直LIMBONIC ARTやLUNAR AURORAに音像のインパクトで一歩見劣りしてしまう気はするんですが…4曲目の、呪いの音楽のような邪悪キーボードメロと、禍々しさで聴き手の体温を下げるトレモロがブレンドされ、どす黒い魔術ムードを醸し出す
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INFAUST-BLUTBAD & MELANCHOLIE ★★★ (2011-10-30 22:20:33)

2008年発表の2nd。

ドイツ産五人組メロブラ…と紹介されてたので、割とメタリックな音を想像してたので、頭の出音のRAWさでまず驚きましたね(笑)。パッと聴いた感じでは、バンドの各楽器担当が自分の出音がこれで納得したのか疑問に思うほどの粗さだし、ヴォーカルはやたら潰れた、無理矢理声を絞ってる感じだしで、マニアックな独りブラックみたいな音…というのが第一印象。

しかし1曲目を聴き終わる頃には、その印象が全く変わってました。
低音にメロウなメロディが要るようなパートではベースがしっかり前に出て主張するし、ジャリジャリしたノイズ質で寒々しさを演出しつつ、そこにメロディアスなトレモロを入れるギターワークはメロブラ然としてかっこいいし、何よりアナログ感のあるドラムの音が素晴らしい。…あれ、意外と各メンバーの音のバランス良いじゃん、って感じの音。6曲目のピアノイン
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OPERA Ⅸ-Sacro Culto ★★ (2011-10-30 22:15:00)

98年発表の2nd。
05年にAvangarde、09年にPeacevilleより再発されてます。

ジャンルとしては、ゴシックよりのプログレッシブなシンフォニック・ブラックでしょうか。格調高く、薄暗い耽美さを感じさせるオーケストレーションを武器に、平均1曲10分以上の大作をドラマティックに聴かせる作風。メロディのクラシカルな上品さとは裏腹に、リフは結構がっつり刻むタイプで、スローパートはドゥーミー、ファストパートはスラッシーでなかなか聴き応えのあるサウンド。

この盤でヴォーカルを務めるCadaveriaのデス声は、女性らしい地声が混じるところに、獰猛さが垣間見える声でかなりかっこいい。男性のそれよりも憎々しげに聴こえて、作風とも相俟って、聴いてると薄暗い宮殿の中をゴルゴンだかネメシスだかメデューサだかに延々と追いかけられているような気分になってきます。ク
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OPERA Ⅸ ★★ (2011-10-30 22:14:15)

イタリアのゴシック/ブラックメタルバンド。
女性のデス声使いとして割と有名なCadaveria嬢もかつて在籍してたバンドです。

ADVERSARIAL-Prophetic Plain of Abyssal Revelation ★★★ (2011-10-29 10:48:16)

08年発表のデモに未発表曲・新曲を加え、11年にリリースした音源集。

良質のブラッケンド・デスが入荷したとの事で、なんとなく買ってしまったんですが…これは「良質」どころじゃ済まされない、本当に素晴らしい作品。何と言ってもデス・ブラックの良いとこ取りをしたリフが素晴らしい。昔のMORBID ANGELに通じる魔闘気と、真性ブラックめいた邪気をブレンドしたような、極上の妖気を放つリフ。個人的にはこのリフに嬲られてるだけで幸せだわ…(笑)。

音質は少し篭りがちですが、逆にそれが冒涜的なムードを強め、リフの音色に邪悪な響きを帯びさせているので全くマイナスにはなりませんね。デモ音源なんてベースレスですが、むしろRAWでテンションの高い疾走振りと、リフの良さが際立っていて悪くないと思う。ヴォーカルはかなりデスに寄った低音咆哮スタイルですが、篭って光の差さないような音作りに
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ADVERSARIAL-All Idols Fall Before the Hammer ★★ (2011-10-29 10:47:07)

2010年発表の1st。
EPが良かったので、フルのほうも購入しましたが…こっちは微妙かも。

リフとヴォーカルが引っ込み、代わりに缶を叩くような奇妙な響きのドラムが前に出てきてますが…確かにドラムの響きは変で好きではあるんですが、このバンドの美点であるリフが聴こえづらくなってるのはかなりマイナスかも。ヴォーカルも低音咆哮スタイル自体は変わらないものの、ウィスパー程度にしか聴こえないミックスのせいで迫力が落ちてしまってる…。

ただ、音作りが変化しただけで、リフや曲作りの方は相変わらず素晴らしいんですよね。まあそれが、更に惜しく思わせてしまうんですが。RAWブラックやダーティなウォーブラック、地下臭いサタニックデスなど、篭った音質をむしろプラスと捉えられる人は、EPよりこっちの方が気に入るかも。

MORK GRYNING-Return Fire ★★★ (2011-10-27 22:05:22)

1997年発表の2nd。

マイナー物件な上解散済みのバンドですが、これは素晴らしい。
工事現場の砂袋を一気に引っ繰り返したような、ジャリジャリした音色のリフが耳を引く音像の上に、トレモロリフを含むギターや神秘的なキーボードが印象的なメロディを乗せる、かなりメロディアスなブラックメタル。ヴォーカルの殺気だった、顎が逝きそうな絶叫も迫力あります。

この作品はメロディのセンスがほんと素晴らしいんですよね。
EMPERORの1stをほんの少しだけトラッド寄りにして、メロデス的な親しみやすさを加味したような、残忍さとキャッチネスを備えたメロ。ギターソロも入りますが、しっかり邪悪キャッチーなセンスは引き継いでおり、人間狩りでも煽動してそうな雰囲気がある。幽玄さを醸し出す、キーの音色選びのセンスも文句なし。

既に解散しているのが惜しいですが、90年
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MORK GRYNING ★★ (2011-10-27 22:04:34)

90年代半ばより活動する、スウェーデンのブラックメタルバンド。
残念ながら05年にセルフタイトルアルバムを発表した後解散した模様。

GRIMFIST-10 Steps to Hell ★★ (2011-10-27 21:57:41)

2005年発表の2nd。

超ハイテンションで猛然と刻み込む、スラッシーなリフを軸に攻め立てるブラックメタル…というか、演奏だけ聴くとほぼスラッシュメタルですね。ヴォーカルはブラックメタル特有の殺気立ちまくった絶叫で、スラッシュとブラックのゴツイ所のみを合わせたような、野蛮極まりない音。もう音からイカツイ漢どもが演ってそうな感じで、音質のゴツさもあって聴いていて爽快なほど。

ただ、ゴツイだけでは終わらないのがこのバンドの面白いところ。
スラッシュをベースに展開しつつ、所々でメロブラ的な広がりのあるメロディだったり、メロデスの正統派にも通じるメロくて高揚感のあるリフだったり、様々な要素を挟んでくるのが特徴。1曲目から全体のいかつさとは裏腹の、ゴシックのような哀感を醸すクリーンパートを挿入していて、「クリーン入りメタルコアでもここまで落差ある曲作りしないよなぁ
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LUROR-Cease to Live ★★★ (2011-10-27 21:49:39)

2008年発表の2nd。

シャーシャーしたリフを伴って疾走する音像自体は紛れもなくプリミティブ・ブラックsのものですが、やはりABSURDの人が演っているだけあって、時折メロディにパンキッシュな爽やかメロウなものが交じるのが特徴ですね。基本は北欧のプリブラに通じる、寒々しいトレモロ中心ですが、それが程よいアクセントになってると思う。常にトレモロだったりソロだったり、何かしらメロディ要素のあるかなりメロディアスな路線。

…ではあるんですが、これだけメロディを曲に練り込みつつ、全く地下臭さが取れていないのはある意味凄いですよね…。ヒリヒリするような緊張感を伴うノイジーな音質は、曲の炸裂感すら感じさせるテンションの高さを際立ててるし、高音絶叫も中音域のがなりも全力で、かつ表現力高いヴォーカルからは半端ない殺気が漂ってます。特に中域がなり、真似したら腹筋攣りそうなくら
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LUROR ★★ (2011-10-27 21:48:07)

ABSURDやWOLFSMONDのUnhold氏によるブラックメタル。

ELYSIAN BLAZE-Levitating the Carnal ★★★ (2011-10-26 23:23:38)

2006年発表の2nd。

このバンド(独りだけど)も、鬱ブラックの中でもやりすぎていて、半ばメタルの定義から逸脱しかかった音を聴かせてくれますね…。ドラムを除くフレーズがほとんど分からなくなるくらい、蕩けて音像全体に広がったバンドサウンドと、アトモスフェリックなシンセが溶け合い、ひたすらに黒く沈んだ世界観を演出する鬱ブラック。地獄の穴に死者の魂が引き寄せられていく様子を、眼前で見せ付けられているかのような絶望感。

このバンドはアトモスフェリック系のシンセだけでなく、ピアノの音色も多用してますが…そのメロディのセンスが尋常でなく素晴らしいんですよね。特に2曲目の「Macabre Be Thy Blood」で繰り返し聴けるピアノのメロディは、儚さ、絶望感、美しさ、毒々しさの全てが、キャッチーと言っても過言ではないくらい分かりやすく込められていて、聴いているだけでア
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ELYSIAN BLAZE ★★ (2011-10-26 23:22:48)

オーストラリア産鬱ブラック。
NORTT等同様、フューネラルドゥームの色も濃いサウンド。

NAHAR-La Fascination Du Pire ★★ (2011-10-26 23:19:18)

2009年発表の1st。

プリミティブブラックとしては厚めの、ノイジーなギターリフが、どこか洞窟に閉じ込められたような鬱屈したムードを感じさせるブラックメタル。幽霊コーラスや葬送曲的ギターソロが聴ける5曲目、機器が故障したかと思う奇妙なリフが聴ける6曲目など、プリブラとしてはかなり曲ごとのフックが強い印象。また太いがなり・うめきスタイルのヴォーカルも、曲の閉塞感を更に高めてますね。

トレモロリフやアルペジオによる、フレンチブラックらしい毒の効いたメロディも入ってきますが、迷い人を更に深淵に導く鬼火だったり、鉱毒を誘発する汚水がゆるゆる流れる様子だったり、やはりメロディから受けるのも洞窟的なイメージ。ただメロディから情景が浮かぶほどメロディアスではあるし、プリブラ聴いてる人はこういう「毒」は好物であるはずなので、然程聴きづらい音ではないと思う。

NAHAR ★★ (2011-10-26 23:17:18)

NEHEMAHのメンバーも在籍する、フランス産プリミティブブラック。
Avangarde Musicより1stをリリースしてます。

VREDEHAMMER-Pans Skygge ★★★ (2011-10-25 22:06:14)

2011年発表の5曲入りEP。
ちなみにまだフルアルバムはリリースしていない模様。

ショップやネットの評価でも、最近のメジャー路線のKEEP OF KALESSINの良質なフォロワーが現れたと評判になってて、「これはチェックせねば」とCD買いに走りましたが…確かに「Reclaim」EP以降の、スラッシーに刻み込む、攻撃的かつ繊細でメロいリフワークを主体で攻めるスタイルのブラックで、インスト明けの2曲目からいきなり機銃掃射のようなリフが胸を熱くさせますね。

ヴォーカルの狂気に任せず、一語一語をダーティに、確信を持って吐き出すようなパフォーマンスも、(KOKの)Thebonのスタイルに似たものがあります。ただゴシック的な暗さを演出するインストで始まったり、所々に暗鬱としたメロディを挟んだり、近年のKOKよりも全体的に暗めな印象。また、ヴァイキング的な朗唱や掛
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VREDEHAMMER ★★ (2011-10-25 22:04:06)

ノルウェー産ブラック。
ex-ELITEのPer Valla氏が中心となって活動しているバンド。

FALLOCH-Where Distant Spirits Remain ★★★ (2011-10-25 22:00:03)

2011年発表の1st。
某有名メタル取扱店で猛プッシュされてて、つい買っちゃいました(笑)。

個人的には情景描写に徹しすぎて音像にあまり動きがなかったり、メタルとしての形を留めていないポストブラックってちょっと苦手なんですが、これはいいですね。アコースティックなパートと苛烈な疾走も含むブラックパートでメリハリが付けてあるし、曲の展開によって笛やピアノ、休符を上手く使ったベースライン等を取り入れたり、聴き手を更に深く引き込むような音像の変化があるのが良いですね。ラストをピアノインストで締める構成も非常に美しい。

勿論、話題になるだけあってメロディのセンスは抜群に良いです。
笛を使っていることからも分かるように、幻想的で柔和な、トラッド色の強いメロディで、特に3曲目のアコギ・笛・シンセ・パーカッションによるインストの「Horizon」なんかは、リアル
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FALLOCH ★★ (2011-10-25 21:59:33)

去年結成された、イギリスのポスト/フォークブラック。
ショップやレビューサイト、ブログ等での評価もかなり高い模様。

CELESTIAL BLOODSHED-Cursed, Scarred and Forever Possessed ★★★ (2011-10-24 23:42:20)

2008年発表の1st。

鬱ブラックにも通じる、気が滅入ってくるような陰鬱なメロディを、ジリジリと聴き手の正気を奪うような音色のギターリフに乗せて展開する、地下でカルトな雰囲気の強いブラックメタル。ただ鬱々としているだけでなく、どこかDMDS期のMAYHEMを思わせるような、背徳的なムードも漂っているのも特徴で、メロディの陰湿さと裏腹の猛然とした疾走にはなにかタガが外れたような狂気を感じられます。

何気にヴォーカルの表現力が高いのも個人的にツボなポイントですね。
ブラック特有のがなりスタイルながら、恨みと憎しみに囚われた亡者が腐った肉を引き摺りながらもがいているような、粘着質で真に迫った感じがある。特に凄まじいと思ったのは「All Praise to Thee」で、恨み以外の感情を全て捨てて、遺恨のみを吐き出し続けているような、異様な迫力があって素晴らし
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ⅩⅣ DARK CENTURIES-...den Ahnen zum Grusse... ★★ (2011-10-24 23:37:02)

2003年発表の1st。
フルアルバムとしては一枚目ながら、良くプロデュースされた音の、割とメジャー志向なペイガン/フォークメタルですね。

メロデスとメロブラの要素を備えたメタリックな音を基本に、民族調のメロディを乗せる路線。この手のペイガンメタルではメロデス要素の強いバンドが多い印象で、このバンドも刻みを多用したリフ捌きや、硬く整った音質などはメロデスっぽいですが、ヴォーカルの絶叫やDISSECTIONを思わせるアコギなどはかなりメロブラの要素強め。全体的には、メタルの熱さより情景の冷たさが強く伝わる辺り、メロブラの色がやや強めかな…と思います。

ただこのバンド、メロディは確かになかなかクサめなんですが、お祭り系の明るいメロ+笛などの民族楽器スタイルではなく、あくまで冷厳な音色のシンセによってメロウなトラッドメロを奏で、身を切るような物悲しさを演出する
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DEFAILLANCE-Contemplation misanthropique de l'humanité... ★★★ (2011-10-20 22:54:35)

2008年発表の1st。

3曲で30分近くという大作主義な作風の鬱ブラック。
鬱ブラックの中でも、聴いていて情景が浮かぶタイプの作風ですね。ギターが聴き手の生気を奪うように、ノイズの霧で全体を覆いつつ、そこにキーボードの淡々としたメロディが絡み、ヴォーカルが泣き叫ぶように絶叫するスタイル。

個人的にはキーボードの使い方が、BURZUMの名曲「Dunkelheit」に通じる、深淵に向かって一歩一歩踏み込んでいくような、神秘性と絶望感を感じさせてくれる音でかなりツボ。特に1曲目・3曲目は、大罪を犯した人間が死後に地獄への回廊をとぼとぼと歩いているような絵が浮かび、その情景の絶望感に打ちひしがれそうになります。

鬱系のアルバムとしては短めで、情景に浸ってると結構すぐ終わっちゃいますが、その分濃く「聴かせる」世界観を持っているのでお勧め。ほんと聴く
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TEITANBLOOD-Black Putrescence of Evil ★★ (2011-10-20 22:49:40)

2004年発表のデモ、05-06年のスプリット音源を集めた編集盤。
09年リリース。外側からはアルバムタイトルが見えない面倒な仕様(笑)。

オールドスクールなデスメタルの、ドロドロした質感の強いリフ捌きで攻める、やたらテンションの高いウォーブラック…が隣の部屋から聞こえてくるような音源(笑)。流して聴くと、どこでSEと曲が切り替わったのか一瞬分からないほどの篭りっぷり。ヴォーカルも喋り声の延長のようなガナリ、ウィスパーの延長のようなブラック絶叫で更にカルトなムードを煽ってます。

しかし、こんな出音なのに、かっこいいリフを弾いているのは十分伝わるし、時折入るギターソロにやたら邪悪なものがあったり、カルトファンにしか楽しめない訳ではない魅力があるのが面白い。ヴォーカルも曲の割に攻撃性が低い感じはしますが、生霊の声をマイクが拾ってしまった…みたいな雰囲気があっ
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GOATMOON-Death Before Dishonour ★★★ (2011-10-19 21:13:57)

2004年発表の1st。

プリミティブブラックのローファイ音質にも篭り系とかノイズ系とか、色々と種類がありますが、この作品の音質は「やかましい系」って感じですね(笑)。プリブラお約束ともいえるジリジリギター、まるで金属の食器がぶつかるような、やたらウルサイ(くせに抜けのいい)ドラムの音色、プリブラの中でもテンション高い喚きまくりヴォーカルが合わさり、プリブラ屈指のやかましい音に。しかし、この手の音に慣れてると意外に不快に感じないんですよね。好き者限定とはいえ、まだ心地よく楽しめるレベルのやかましさ。

そしてもう1つ、特筆すべきなのはメロディの良さ。
全体をトレモロで覆い尽くした作風ではなく、基本オールドスクールなスタイルを踏襲しつつ、要所でメロいパートを入れてくる作風のため、冒頭を聞いただけでは世間で言うほどメロウじゃないかな、と思いましたが、3~4曲目
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LUNA FIELD-Close to Prime ★★ (2011-10-19 21:07:51)

2003年発表の1st。

刻みを多用した、メタリックな感触の強いリフはメロデス的であったり、広がりのあるトレモロリフはメロブラっぽかったり、どこかドスの効いた、エグみのある感触はオールドスクールなデスに通じるものがあったり、エクストリームメタルのサブジャンルの良いとこ取りしたようなサウンドですね。

インスト明け2曲目の、デス的なヘヴィネスからブラックの叙情に繋がる「Odial」から、各ジャンルを横断したスタイルならではの、ダイナミックな魅力を見せてくれてます。ただ、デス好きからはブラックっぽい、ブラック好きからはデスっぽいと敬遠されそうな感じはあるかも。私も冒頭を聴いたら「あれ、デスじゃん」って思いかけましたし(笑)。

また、このバンドはヴォーカルがかなり独特。主にデス的な低音グロウルとブラック的高音絶叫を使い分けるスタイルですが、高音の方がロー
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HILLS OF SEFIROTH-The Neglected Ancestry (2011-10-19 21:02:01)

2005年発表の2nd。

6曲48分の大作主義な作風ながら、基本的にはジリジリとしたギターリフで責めたてる、プリミティブブラックの鋳型に忠実な音ですね。ただし出音は結構独特で、ギターの歪みやメロディ成分が一体となって、ドリルを捩じ込むように耳に刺さるような感触があるのが特徴。ドラムのRAWさを逆手に取った疾走もかっこいいです。時々ズレてる感じがあるのも味があって良いです(笑)。

個人的には、ミックスまで含めたヴォーカルのエグすぎるパフォーマンスも聴き所ですね。明らかに喉を潰して出しているような、ヤケクソ感と無理矢理感たっぷりな絶叫スタイルで、マイクが近いのか音量がかなり大きくて凄まじい迫力。この耳元で叫ばれてる感じがたまらないです(笑)。その声の陰湿さを際立てるような、根暗な感じのメロディも悪くないです。

ただ、「セフィロトの丘」なんて仰々しいバ
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モーニング娘。-12,スマート-この愛を重ねて ★★ (2011-10-19 21:00:14)

アルバムの中ではリラックスして聴ける感じの曲ですが、こういうリズムのループが強い曲で、しっかりその心地よさを活かしつつ、まったり聴かせられるのは上手いと思う。ただクサメロ好きからすると少しメロは地味目かも…こういう曲に派手なメロディが乗るのも変ですが。

モーニング娘。-12,スマート-OK YEAH! ★★★ (2011-10-19 20:59:43)

最近のつんく氏の曲では、スマイレージの「有頂天LOVE」を思わせるような、ユーロビートっぽい曲調。ただ有頂天~は可愛らしさ・元気の良さを重視してたのに対し、こっちはもっと洗練されてる感じ。クールな中に、隠し味っぽく中近東風のメロディが出てくる歌メロも好み。
あと私的には、最初のサビの「乙女は輝く」のほんの少しのタメ具合が凄く好き。インタビューを読むと、つんく氏はリズムに対してかなり拘りを持っているようですが、古参メンバーは特にその指導が行き届いてる感じがします。

モーニング娘。-12,スマート-My Way~女子校花道~ ★★★ (2011-10-19 20:59:12)

とにかくドラムがやったらかっこいい曲。
「女が目立ってなぜイケナイ」もそうでしたが、何故かモーニング娘の生ドラム使用曲ってやたらかっこよく仕上がってるんですよね。並のロックバンドよりよっぽどグルーヴィ。メンバーが主役のグループでも、こういうところにも全く妥協せず、全力を尽くしているのが聴いてて伝わってくるところが良いですよね。

モーニング娘。-12,スマート-怪傑ポジティブA ★★★ (2011-10-19 20:58:28)

ブラスやハモンドの音がどこか夜を行くヒーローを連想させる、ちょっとお洒落でキャッチーな楽曲。歌メロはAメロからアイドルらしい愛想のよさ全開、どこを切り取っても極上のキャッチネスで実に素晴らしい!個人的には「カバンの中グッチャグチャ」の歌い方が、年季入ってる感じで好きです。ほんとにsuicaとか簡単には見つからなそうな、絵が浮かぶような歌いっぷりです(笑)。

MOR DAGOR-Necropedophilia ★★★ (2011-10-17 21:54:06)

2004年発表の3rd。
これはなかなかの掘り出し物かもしれません。

路線的には、ギターのノイジーさ強めな、やや粗めのプロダクションでファストに疾走する、ブルータルでRAWなブラックメタル。ヴォーカルもギャアギャア喚く、典型的なブラックメタルのスタイルで個性的ではないものの、かなり好きなタイプ。何気にドラムの畳み掛けが凄まじく、個人的にはブルデスと化してからのBEHEMOTHと共通する攻撃性を感じたり。尤も、プロダクションも重量級の向こうと比べると、こちらはRAWで粗い音作りのため、大分感触は違いますが。

ドラムに加えて、特筆すべきはメロディの良さ。
全体的にメロディから受ける、仄暗い邪悪さが滲み出してくるような感覚は、MAYHEM辺りのいわゆる「トゥルー」系のブラックと似ているんですよね。しかし多くのその系統のブラックとは違い、このバンドはメロデ
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MOR DAGOR ★★ (2011-10-17 21:53:28)

ドイツ産ファストブラック。
人脈的にはBELPHEGORと繋がりがある模様。

KLADOVEST-Escape in Melancholy ★★ (2011-10-17 21:46:57)

2009年発表の2nd。

…スタイルは俗に言う鬱ブラックですが、多くのバンドがBURZUMの3rd(の1曲目)に影響を受けた作風に向かうのに対し、このバンドはBURZUMの4th「Filosofem」アルバムの作風を踏襲したような作風で、意外にレアなタイプかもしれません。

特に特徴的なのはギターリフの、インダストリアルノイズすれすれの摺り込むような金属的な歪ませ方で、一聴して「Filosefem」アルバムを思い起こさせます。ヴォーカルが鬱系にありがちな裏返り絶叫でなく、がなりであったり、トレモロリフだけでなく、平坦な摩擦リフも多用する所なども似てますね。ただ、BURZUMの当該作品のような、深淵に向かって一歩ずつ進んでいくような絶望感は薄め。その代わり、メロディにはBURZUMよりも分かりやすい泣きがあるため、取っ付きやすさは悪くないと思う。

B
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KLADOVEST ★★ (2011-10-17 21:46:02)

ウクライナ産鬱ブラック。
DRUDKHやOLD SILVER KEYなどの活動で知られるRomanがヴォーカルを務めてます。作曲や演奏はDmitriy Kという人物が担当しているみたいです。

DRAUGNIM-Northwind's Ire ★★★ (2011-10-15 00:05:53)

2008年発表の1st。

このバンドはペイガンブラックとして認知されているようですが、出音の方は笛や民族楽器を使うタイプではなく、厚いバンドサウンドをバックにギターやアトモスフェリックなキーボード、勇壮なクワイアなどがトラッド色の強めな、壮大なスケールのメロディを奏でるスタイルで、どちらかというとシンフォ系に近い感触ですね。

ただし、刻みを多用したギターリフはやや辛口なノイジーさなので、作風の割には取っ付きにくさを感じる方もいるかもしれません。私はこのややノイジーで厚いバンドサウンドが、眼前に岩壁が聳え立っているかのようなスケールを感じさせてくれるので、作風に合った音質だと思ってますが。この音色だからこそ、メロディの美しさが際立っている感じがします。

このバンドも、メロディのセンスがほんと素晴らしいと思う。
お祭り系のような派手さこそないも
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EVANGELIVM-Nightside of Eden ★★★ (2011-10-15 00:02:48)

2010年発表の6曲入りミニ。
と言っても30分以上入ってるので、ボリュームはそれなり。

…もうバンド名からして、ブラックメタラー注目のレーベルNorma Evangelium Diaboliや、ひいてはDEATHSPELL OMEGAを連想してしまいますが、作風の方もかなりDEATHSPELL OMEGAの3rdと共通項の多いサウンドですね。特にアルペジオやトレモロに含有される、毒々しさや邪悪さが漏れ出してくるようなメロディの質がそっくり。ロシアのバンドですがかなりフレンチブラックっぽい音だと思う。

しかも、メロディのセンスはそういった、バースが奇妙に歪んだ絵画のような不気味さがあるにも関わらず、この系統としては意外にメロディアスなんですよね。頭のイントロから結構長めのギターソロまで入ってますし。しかしメロディのセンスがセンスなので、メロいパートであれ
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モーニング娘。-12,スマート-Give me 愛 ★★★ (2011-10-14 23:59:07)

まずアルバムど頭のこの曲でガツンと来ましたね…いや、ありえないでしょ、これでシングル切らないとか。先行シングルが4枚になってもこれはシングルにして欲しかった。

路線はOnly you等同様の、哀愁メロ+ダンサブルな路線で王道という感じですが、これまでのこの路線のどの曲よりも好きかもしれません。聴いてるだけで体が動く、グリグリしたシンセベースや、ガラス細工的な繊細さを醸し出すピアノの音色は聴いてるだけで幸せ。哀愁とキャッチネスが最高のマッチングを見せる歌メロも心底素晴らしいと思う。このレベルの歌メロをコンスタントに書いてるつんく氏は、正直ちょっと異常だと思う。

モーニング娘。-12,スマート-シルバーの腕時計 ★★★ (2011-10-14 23:58:22)

これは前作の「愛の炎」に近い世界観かな?
男女ラップも入る、クールなリズムトラックとは裏腹に、ピアノやストリングス、歌メロはこれでもかというくらい哀愁の深いもの。この2要素を、ここまで上手く融和させられてる曲ってなかなか無いと思う。
技術のひけらかしではなく、聴き手を引き込む上手さがある田中さんの歌声も素晴らしい。鞘師さんも声の幼さはあるものの、裏声も含めて凄く安定してる印象。何気にラップが第三者視点になってる歌詞も面白いと思う。

モーニング娘。-12,スマート-好きだな君が ★★ (2011-10-14 23:57:38)

分かりやすい4つ打ちとエフェクトヴォーカルということで、どうしてもPerfumeを連想してしまう曲。聴いていると現実感が薄れていきそうな、どこかサイケデリックなムードのある曲でもあります。でも個性の強い声質のメンバーと組まされ、エフェクト処理全開の曲振られた譜久村さんは微妙に割りを食ってる気が。しかし歌詞はどういう意味なんでしょうか…「見た目は可愛くないのに」「大きい体してるのに」…どうも大型犬のイメージしか出てこないなぁ…。

モーニング娘。-12,スマート-乙女のタイミング ★★★ (2011-10-14 23:56:46)

メロディといいメンバーの声質といい、なんとも可愛らしい印象のある曲。サビメロで合いの手的に入るキーボードが、その可愛らしさをグッと高めてます。あとこの曲は光井さんのヴォーカルが、可愛らしいだけでなく優しさや心地よさもあって、聴いていてうっとりとなってしまいます。良く通る声質の鈴木さん、アイドル然とした声の生田さんの声も、まだまだ先がありそうな感じでいいと思う。
個人的には、アニメソング(萌えソング?)の可愛らしさってどうも演出過剰で辟易しがちなんですが、こういう自然でほっこりするような可愛らしさの曲はかなり好きですね。

モーニング娘。-12,スマート ★★★ (2011-10-14 23:54:35)

2011年発表の12th。

長きに渡ってリーダーを務めてきた高橋さんが抜けたり(このアルバムには参加)、新規で若い…というより幼いメンバーが多く加入したり、前作からかなりメンバー構成に動きがあったモーニング娘。ですが、ここに来て過去最高のクオリティのアルバムを作ったのではないでしょうか。「大きい瞳」「Moonlight Night」などの名曲が収録された10thと同じくらい楽曲が充実してて、アルバムを通じてどこか仄暗い哀愁が感じられた11thと同じくらい統一されたムードのある作品だと思います。

特に楽曲の充実振りは本当に素晴らしいと思う。
バラエティに富んでいるというだけでなく、どの曲もその曲の持つ方向性で「やりきっている」という印象があるくらい、完成度の高さがあるんですよね。1曲ごとの感想は曲レビューの方に回しますが、どの曲もシングルになっておかしくな
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YAOTL MICTLAN-DENTRO DEL MANTO GRIS DE CHAAC ★★ (2011-10-13 21:55:42)

2010年発表の2nd。

このバンドの作風も、民族メロディや民族楽器を導入した、ペイガン/フォークブラックと言えますが…それらが全編に渡り乱舞するクサメタラー向けの作風ではなく、基本は苛烈なメロディック・ブラックを演りつつも、要所で民族楽器やパーカッション等を導入し、異教的な感覚を演出するスタイルですね。特に疾走パートのテンションが凄まじく、異境なムードとも相俟って聴き手を深淵に引き込まんばかりのパワーを感じます。

また、メキシコのバンドという事もあってか、「ペイガン」の演出部分にフォルクローレっぽさが感じられるのも特徴ですね。ただフォルクローレって、哀愁と陽気さが混在してる印象なんですが、このバンドの音楽には全く「陽気さ」はないですね(笑)。「哀愁」も、全て邪悪さや陰鬱さに変換された上で出力されているような感じ。ペイガン系の中でも、邪悪さ・陰鬱さはかなり上の
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DEATHCULT-Cult of the Dragon ★★ (2011-10-12 01:16:26)

2007年発表の1st。

裏ジャケに燦然と輝く「True Norwegian Black Metal」のロゴや、TAAKEのHoestが参加してることからも予想が付く通り、大分TAAKEに近い音ですね。割と辛口でRAWな音作りをしながら、プリミティブ系とは一線を画す、ギターソロも入る展開のある曲作りが似てると思う。痰を吐くかのような喚き散らすヴォーカルも、Hoestのスタイルに大分影響を受けていそうな感じがします。

ただこちらはTAAKEよりも曲や音の作りが粗く、丁度初期DARKTHRONEのムードを足したような感触があるんですよね。粗さだけでなく、あの頃のDARKTHRONEが持っていて、多くのフォロワーが出せていない、独特の刺々しい雰囲気まで受け継いでいるのが素晴らしいと思う。「True Norwegian Black Metal」のロゴを掲げるのに相応し
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DEATHCULT ★★ (2011-10-12 01:07:45)

TAAKEのライブメンバー、Thurzur・Skagg兄弟が中心となって活動するノルウェーのブラックメタルバンド。TAAKEの作品もリリースするDark Essenceより1枚のアルバムをリリースしてます。

SKALD (韓国)-AMEN ★★ (2011-10-12 01:03:56)

2011年発表の2nd。

サンクスリストを見ると、日本や韓国のバンドに交じってBATHORY、BURZUM、DISSECTIONの名前があったりしますが、このバンドもそれらの初期ブラック、とりわけDISSECTIONに多大な影響を受けたであろう、メロディックなスタイルのブラック。一部「Where Dead Angels Lie」へのオマージュっぽい部分もあるのがなんか微笑ましいです(笑)。ただDISSECTIONと比べると、こちらはミディアムパート中心に曲を展開させたり、全体的にメロディにほんのりペイガン色があるのが大きな違いですね。

一聴した感じでは、あまりアジアっぽさを感じない音ですが、強いて言えばリズムの組み方に独特の呼吸というか、「間」みたいなものがあるのがアジア的…なのかもしれません。それを野暮ったいと感じてしまうか、アジアっぽい神秘性を感じ取れるか
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SKALD (韓国) ★★ (2011-10-12 01:02:37)

韓国のブラックメタルバンド。
アジアのブラックってだけでなんか親しみが持てますよね(笑)。
韓流ブームからこのバンドにまで辿り着く人はいるんだろうか…


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