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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 1451-1500
陰陽座-鬼子母神
HELLEWACHT-EUVELE DAEDEN
HELLEWACHT
IGNIS URANIUM-AZIMUTH NUCTEMERON FREQUENCY
L'ACEPHALE-Malefeasance
FRIGUS ET OBSCURUM-VOL. 1
DOODSDREK-DOODSDREK
SANGUIS-Infernum infinitum
SANGUIS
CHRIST AGONY-NocturN
THY HASTUR-The Ancients
BLOODTHORN-Onwards Into Battle
CURSE-SLAUGHTER OF THE STARS
UNHOLY TRINITY-OMNIMALEVOLENCE
UNHOLY TRINITY
SAPTHURAN-... In Hatred
SAPTHURAN
TORRENT-Between the Stones
TORRENT
SELBSTMORD-Some Day the Whole World...
SELBSTMORD
HORTUS ANIMAE-Waltzing Mephisto
CAVUS-Fester and Putrefy
PENSEES NOCTURNES-Grotesque
DECAYED-Chaos Underground
STUTTHOF-And Cosmos from Ashes to Dust
NYSEIUS-Militiae
AVE MARIA-CHAPTER Ⅰ
ASCENSION-Consolamentum
GORGOROTH-Under the Sign of Hell 2011
HORNED ALMIGHTY-Necro Spirituals
DARKESTRAH-Epos
ACHERONTAS-Vamachara
WELTBRAND-Control Division
FEIGUR-Ⅱ, Desolation
STYGGELSE-Heir Today God Tomorrow
AURORA BOREALIS-Time, Unveiled
AKERBELTZ-A Wave of Darkness
WEREWOLF-The Order of Vril
WEREWOLF
SICULICIDIUM-UTOLSO VAGTA AZ UNIVERZUMBAN
LICHIUM-FROZEN TAMORI
NADIWRATH-Nihilistic Stench
NADIWRATH
BEATRIK-Requiem of December
DOOMSDAY SUITE-THE WORLD APOCALYPSE
DOOMSDAY SUITE
EARTH GODLESS-DEMONICATE
EARTH GODLESS
XOLOTL-Xolotl
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陰陽座-鬼子母神 ★★★ (2012-01-06 20:02:19)

2011年発表の10th。
瞬火氏の執筆した脚本「絶界の鬼子母神」を下敷きにしたコンセプトアルバム。

私はこの作品、何度か聴いてから脚本を読む…という楽しみ方をしましたが、まず言いたいのはアルバム単品でも素晴らしい…という事ですね。明確なコンセプトがあるぶん、恒例の明るいエンディング曲がなく、お祭り曲がアルバム半ばに入っていたり、全体的に仄暗いムードで統一されている感じがしたりはしますが、音自体はキャッチーに疾走するキラーあり、美しいバラードあり、おどろおどろしい雰囲気の曲もありで、いつもの陰陽座のアルバムとして違和感なく聴けるようになってますね。

路線的には、お祭り曲の「鬼拵ノ唄」を除けばあからさまな和メロは少なめで、堅実なクオリティがあり前作の延長線上とも言えますが…音の説得力が前作よりも明らかに上がってると思う。特に「産衣」「膾」辺りは、歌メロは派
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HELLEWACHT-EUVELE DAEDEN (2012-01-05 23:13:57)

2009年発表の1st。

THRONUM VRONDORでもなかなかにユニークなプリミティブブラック観を提示していたVrondor氏がベースを担当するバンド…との事ですが、こちらのバンドでも結構個性のある音を出してますね。音的にはオールドスクールで、メロディ薄めなリフを軸に展開する、粗い音質のプリミティブブラック。ギターの音色が粗く篭った音質、ガーガー絶叫するちょっと鳥っぽい感じのヴォーカル等、正直B級っぽい音ではあると思う。

ただ、音像は割と個性的で、それが魅力になってると思う。
粗めのリフの音色と低音にユルユルとメロディを垂れ流すベースの音色が合わさると、チープながら妙な引力が発生しているような、何故か惹き付けられる音になってるんですよね…。時折ぼた雪を思わせる、「軽い重量感」のある刻みを入れて来ますが、そうなるとそれが更に強調される感じ。この変な引
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HELLEWACHT ★★ (2012-01-05 23:13:10)

ベルギー産ブラックメタルバンド。
THRONUM VRONDORのVrondor氏が在籍。

IGNIS URANIUM-AZIMUTH NUCTEMERON FREQUENCY ★★ (2012-01-05 23:08:03)

2009年発表の1st。

ショップの紹介だと「ドイツ産のアヴァンギャルドブラック」とありましたが…スタイル自体はそこまで変態系じゃない、ストレートなブラックメタルですが、そこかしこからアヴァンギャルドな感性が滲み出てくるような作品ですね。まず耳に残るのがドラムの音。バスドラの抜けが妙に良いパーカッシブな音色で、切り返すようなフレーズを多用したドラミングはどこか軽快な感じも。プリブラのミニマルな2ビート疾走の酩酊感ともオールドスクール系のドカドカした音ともまた違う、変な心地良さのある音。

そこに乗るリフもまた、普通のブラックメタルとは少しずれた感性を持ってる感じですね。プリブラっぽい平坦系のリフを弾いていても、毒の粒子を撒き散らしているような感触があるし、トレモロに乗るメロディも邪悪さや寒々しさではなく、得体の知れない薄気味悪さという感じ。全体的に気持ち悪いメロ
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L'ACEPHALE-Malefeasance (2012-01-05 00:21:01)

2009年発表の1st。

DISK UNION1発のブラックメタルガイドにも載るなど、一定の評価を得ているアルバムで、ガイド本によると「ノイズやアンビエントを含有する実験的ブラックメタル」的な感じで紹介されてましたが…実際聴いてみると思った以上に人を選ぶアルバムですね、これ。作風的にブラックメタルがメインではなく、あくまでノイズ/アヴァンギャルドのアーティストがブラックの手法も表現の一部として取り入れた…くらいの比率。

ブラックメタルが直接的に取り入れられている箇所と言えば、プリミティブ系のトレモロリフと絶叫がアンビエントに溶け込んだ3曲目や、ノイズに塗れた絶叫が聴ける4曲目くらいでしょうか。ただ全体的に密教じみたムードは漂っているので、雰囲気や空気感自体はブラックメタルと通じるものがあると思う。

また、曲によって表現の手法がガラッと変わるのも特
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FRIGUS ET OBSCURUM-VOL. 1 ★★★ (2012-01-05 00:06:40)

2009年発表の1st。

微妙に装丁がチープ(ジャケのタイトルが「Vol 1.」になってる)だったり、オープニング曲がありがちな感じのアンビエントだったので、「これは掴まされたか…」と思いかけましたが(笑)、本編はかなり良質なメロディック・ブラックだったのでひと安心。オールドスクールなリズム展開の曲や甘美なベースラインを持つ曲等も取り入れ、変化を付けつつも、基本はメロいトレモロリフとともに疾走する、コールドブラックな路線。

このバンドも、何気にメロディのセンスが良いんですよね。場面によって寒々しさであるとか物悲しさ、邪悪さ、毒々しさなど様々な色をトレモロリフのメロディに込めている感じで、7割型トレモロ疾走ながら飽きずに聴ける作品になっていると思う。アングラ感のあるヴォーカルの狂犬的ながなり、プリブラっぽさもありつつ、チープになりすぎず割と聴きやすい録音状態等も
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DOODSDREK-DOODSDREK ★★ (2012-01-05 00:02:54)

2010年発表の1st。

LUGUBRUM関連のメンバーが演っている、ベルギーのブラックメタルデュオ…とのことですが、そんなプロフィールから予想される通りの個性派な音を出してますね。路線自体はガリガリしたRAWな響きのオールドスクールなリフを中心に展開し、ヤケクソ気味なヴォーカルががなり立てるプリミティブに近い音で、LUGUBRUMと比べればまだまともにブラックメタルしてると言えますが…やはりそれでは終わりませんね。

この作品で最も印象深いのが、そのヘンなドラムの音色。立て付けの悪い雨戸が暴風雨に晒されているかのような、やたらパーカッシブ…というよりもバタバタした音。まるで木で作られたドラムを叩いているかのよう。この音が、ブラスト時には他のバンドでは体験できないような妙な気持ちよさを、ミドルパートでは妙な酩酊感を生んでるんですよね…まあ、どっちも「妙な」という
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SANGUIS-Infernum infinitum ★★★ (2012-01-03 23:22:05)

2004年発表の2nd。
某所のセールで格安で買えたんですが、これ、素晴らしいですね。

1stの頃のDISSECTIONのドラマティックでメロディックな路線をベースに、DARK FUNERAL辺りのトレモロリフ中心のファストブラックの要素を加味したような、非常に完成度の高いメロディック・ブラック。この作品で個人的に特筆したいのは、メロディック・ブラックとして非常に均整の取れた作風ということですね。

まずメロディはかなりメロウで、時にはダーク・ファンタジーの主人公でも登場しそうな、エピックでかっこいいメロもあったりもしますが、同時に邪悪さや寒々しさも発散していて、決して甘くなり過ぎないのが良い感じ。ヴォーカルもキレが良すぎて狂気が感じられない事もなく、と言って狂い過ぎて本来の役目を見失う事もなくで、この手の作風に非常に良く合う声だと思う。


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SANGUIS ★★ (2012-01-03 23:21:32)

オーストリアのブラックメタルバンド。
超絶ファストブラックで有名なASMODEUSのメンバーも絡んでます。

CHRIST AGONY-NocturN (2012-01-03 23:14:55)

2011年発表の8th。

「Satan’s Wept」ではそのエキゾチックなメロディセンスを聴かせ、「Lucifer’s Horn」ではBEHEMOTHを思わせるファストブラック路線と、かなり異なる作風ながらどちらも魅力的だったMOONのCezarが本籍を置いてるバンドの最新作ということで、相当期待しながら購入しました。が…う~ん、正直微妙かもしれません…。

路線は、BEHEMOTHのInfernoをドラマーに迎えた、ミディアムテンポ中心で重々しいドラミングの上に、デスメタル色の強い、刻み多めのヘヴィで音圧の高いリフを乗せ、ヴォーカルが悪意を込めてがなる、非常に重厚なデス寄りのブラック。タイトでクオリティの高い音作りといい、ベテランの貫禄が滲み出てくるような音。

…で、質自体は非常に高いと思うんですが…アルバムを通じて余りにも「重厚さ」に頼り過ぎ
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THY HASTUR-The Ancients ★★ (2012-01-03 09:22:45)

2010年発表の3rd。

ブルータル路線やペイガン/NS系が多い印象のポーランドですが、このバンドはキーボードを多用し、荘厳な空間を演出するシンフォニックなスタイル。少し音圧控えめな感じのバンドサウンドを、どこか宇宙的で、非日常の世界へアクセスするようなキーボードが包む、神秘的なイメージが浮かぶ音。個人的にはバンドの音が抑え目で、メタルとしては中音域に少し物足りなさを覚えるくらいなのが、逆に良い味だと思ったり。キーの音色やメロディとも相俟って、より日常から乖離した音に聴こえるんですよね。

但し、ミステリアスでアトモスフェリックさを感じさせる作風ながら、意外にもギターにメロデスにも通じるようなメタリックさがあるのも特徴ですね。キーボードに主役張らせてる時でも結構印象的なフレーズを弾いてたりするし、トレモロやリードに込められた泣きメロもグッド。6曲目ではキーボード
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BLOODTHORN-Onwards Into Battle ★★ (2012-01-03 09:17:25)

99年発表の2nd。

ベルセルクやバスタードのような、ファンタジー系漫画の1シーンを切り取ったようなジャケットが、なにかエピックなものを予感させますが…その期待を裏切らない、ダイナミックでシンフォニックなブラックメタル。ブラックらしいノイジーさだけでなく、太さや迫力もあるリフで音に厚みを出しつつ、そこにチャーチオルガンやピアノ等多彩な音色のキー、女性ヴォーカル等を乗せドラマ性たっぷりに展開する作風。

ただ、良質なシンフォニックブラックであることは間違いないんですが、どうもリフが今一つ耳に残らないのがネックなんですよね…。トレモロリフや泣きメロを弾いてる時は良いんですが、キーボードが前に出されてるときに裏方に回りすぎな感じ。敢えて薄い音でアンビエント感出すとかならまだしも、これだけ音圧出してるんだし、もっとカラミに聴き応えがあれば良かったと思う。


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CURSE-SLAUGHTER OF THE STARS ★★★ (2012-01-02 22:09:40)

2006年発表の2nd。

この作品、ブラックメタルであることは100%間違いないんですが…どのサブジャンルに入るかが特定しづらいような、拡散した音楽性を持ってますよね。オールドスクールなリフで攻めることもあれば、キーボードを取り入れシンフォな音像を演出してみせたり、アルペジオを上手く使って幻惑的な空間を作ったり、プリブラっぽく疾走してみせたり…2曲目なんかはクリーンヴォーカルを取り入れ、CODEに通じるような妖しい世界観も。

ただ、拡散し過ぎてブラックから離れない、アルバム全編でしっかりブラックとしての筋を通すような作風で、かつ邪悪さや妖しさ、神秘性、ダーティさなど出したい雰囲気に合わせて的確にメロディや音像を提供できるセンスがあるのが素晴らしいですね。ヴォーカルが少し浮いてる感じですが、悪魔の言葉を預かる司祭の声が上から響くようで雰囲気出てると思う。プリブラ
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UNHOLY TRINITY-OMNIMALEVOLENCE ★★ (2012-01-01 16:31:54)

2005年発表の5曲入りEP。

時期的には関連バンドのNACHTMYSTIUMが独自路線を取り始めた頃ですが、こちらではほぼオーソドックスなプリミティブブラックを展開していますね。この手にしてはリフの音色が厚めで、ノイジーながら音が割と整理されている感じでプリブラとしては聴きやすい方。悪魔が身悶えしながら叫ぶような非人間的ヴォーカル、神秘性や荒涼感を伝えるトレモロ等、曲の質の方も悪くないですね。

1曲目を聴いて驚いたんですが、このバンドはトレモロによるメロディの伝え方に独特の手法を持ってますよね…アトモスフェリック系のキーボードと聴き紛うような、浮遊感のある音色で、メロディとも相俟ってなにか神聖な雰囲気…というか、神聖さを敢えて出す事で逆説的に冒涜性を演出している感じ。1曲目で聴けるこのトレモロの音色、ほんと独特で好きです。

ただ、惜しむらくはこ
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UNHOLY TRINITY ★★ (2012-01-01 16:31:13)

NACHTMYSTIUM絡みの人脈によるブラックメタルバンド。
中心人物のAamonael氏がAVICHIに専念しているため、現在は休止中。

SAPTHURAN-... In Hatred ★★ (2012-01-01 16:26:19)

2005年発表の1st。

バンドロゴやアルバムタイトルがジャケのイラストに同化しかけてるみたいな、チープな印刷がまず目を引きますが(笑)…中身も当然の如くRAWでプリミティブなブラックメタル。ノイズ成分多めながらメロディを前に出すべき場所では前に出す音像、音が割れる寸前の絶叫ヴォーカル、ミニマルな展開とこの手に必須な要素は大体満たしてる感じ。ただ、このバンドはこの手の中でもミニマリズムの取り入れ方が上手いように思います。

例えばメロウなメロディやファストなリズム等が取り入れられたパートはかなり多めなんですが…聴き始めはそれらの「メロウさ」「ブルータルさ」を直接的に楽しめるんですが、執拗に繰り返されていく内に、なんとも言えない不安感を感じるんですよね…フレーズの繰り返しを通じて聴き手の気力を奪っていく感じ。トラッドっぽいメロで始まる2曲目やメロウさの中に妖気を感
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SAPTHURAN ★★ (2012-01-01 16:25:37)

アメリカの独りブラック。
LEVIATHANともスプリットを出した経験のあるバンド。

TORRENT-Between the Stones ★★ (2012-01-01 01:49:32)

2004年発表のEP。

…ブラックの中でも割とマニアック(かつマニア内で高い評価を得ている)なバンドのメンバーがサイドプロジェクトでブラックメタルやったら、まあこうなるよね…って感じの音ですね。最早ブラック好き以外に聴かせる気ゼロな、まるで嵐の音をそのままサンプリングしたようなザーザーしたかなりRAWなブラックメタル。ヴォーカルもノイズ一歩手前な絶叫で、音質に溶け込んでますね。

但し、縛りが多く、リフやメロディのセンスがないと高評価は期待できないプリブラのシーンで活躍する面子が演ってるだけあって、2曲目のラストや4曲目などで聴けるトレモロの悲壮なメロディはかなり上質。他のパートでも、ザーザーした歪みの中にうっすら聴こえるメロディが結構良かったりして、メロ過ぎず辛口過ぎずのバランスは良い感じだと思う。勿論、普段プリブラ聴く人基準ですが…。

正直Ka
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TORRENT ★★ (2012-01-01 01:48:46)

NARGAROTHのKanwulfとJUDAS ISCARIOTのAkhenatenのサイド・プロジェクト。
2004年にNo Coloursより一枚のEPを残して活動を停止した模様。

SELBSTMORD-Some Day the Whole World... (2012-01-01 01:43:39)

99年発表デモを2001年にCD化して再発したもの。
ちなみにこのタイトルは「...will Belong to us!」と続きます。

まず聴いてみて音質の酷さにビックリしますね(笑)。
VLAD TEPESやBELKETRE辺りの音質の作品が聴ける…だけでなく、そういう音質の作品を「好き」と言える人にしかお勧めできないような、プリブラの中でもかなりRAWな部類の音質。ヴォーカルは埋もれてるし、なによりスカスカ感が凄い。高校の文化祭の音楽室ライブをICレコーダーで適当に録ってもここまで酷くならないと思うけど(笑)…一体どんな方法で録音してるのか…。

しかし、関連バンドのメンバーがポーランドのNSブラックの枢軸と言っても過言ではない面子だけあって、楽曲の方の質はしっかりしてますね。リフに篭められたメロディに、メロウさだけでなく、しっかり「闇」を感じ取
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SELBSTMORD ★★ (2012-01-01 01:42:35)

OHTARやDARK FURYのメンバーが絡むポーランド産NSブラック。
バンド名はドイツ語で「自殺」の意味。

HORTUS ANIMAE-Waltzing Mephisto ★★ (2011-12-29 22:55:07)

2003年発表の2nd。

アルバム始まって間もなくの、アトモスフェリックなキーボードを鋭利なトレモロ疾走で切り裂いていくパートや、メロデス風のメタリックな刻みリフを聴いて、「このバンドはこんな感じか。なかなか良さそう」とか思ってましたが…良くも悪くもその時の予想は外されましたね。パートによってシンフォ要素の取り入れ方がガラッと変わる、ややアヴァンギャルド寄りのシンフォブラック。

前述のアトモスフェリック系以外にも、クラシカルな音色でクッサいメロディをバラ巻いて見せたり、シアトリカルで前衛的なムードを醸し出して見せたり、キーの使い方のパターンが多く、曲の展開は非常にドラマティック。…曲によってはキーボードを完全に脇に追いやって、メロデス/デスラッシュ寄りの曲まで演ってたりしますし、千変万化という言葉が似合う作風だと思う。

中でも驚いたのは、MAYH
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CAVUS-Fester and Putrefy ★★ (2011-12-29 22:51:44)

2010年発表の1st。
一曲でex-MAYHEMのBlasphemerがゲスト参加。

1枚目のアルバムながら、かなり邪悪度の高いブラックメタルですね。
メロディ感の薄い、オールドスクールな響きを残したリフと、ガリガリ言うベースの音色が組み合わさって出来る音は、多少聴き疲れのする音ながら腐食部分が広がっていくような、妙な不気味さを漂わせていてムードは濃厚。ヘヴィさは強くない代わり、炸裂感のあるドラムの音色も曲の雰囲気を煽っていて良い感じ。

あと、個人的にはヴォーカルの表現力の高さを評価したいですね。基本的にブラックメタルの王道的ながなりスタイルですが、TRIUMPHATORでのAriochにも通じるような、ウゾウゾした薄気味悪さも感じさせる声で、異常な感じが漂ってるのがグッド。1曲目のオープニングから男が悪魔の子を出産してるような、狂気と表現力を見
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PENSEES NOCTURNES-Grotesque ★★ (2011-12-27 21:12:21)

2010年発表の2nd。

シンフォブラックの中でも、かなり変り種な音を出しているブラックですね。カルミナ・ブラーナの最初の部分を更に世俗的にしたような、大仰かつ演劇的・劇場的な非ブラック的シンフォパートや、ジャジーなリズムにチェロなどによる優美なメロディを乗せたクラシカルなパート等を、SE的な使い方だけでなく、本編にもがっつり仕込んでくる、他にないタイプのアヴァンギャルドな作風。

ただし、そういったパートの大仰さに比べると、ストレートにブラックしてるパートでは意外にもクラシカルなキーボードよりメロブラ的なトレモロリフを主軸とする展開が多いのも特徴。ただヴォーカルの半泣きで歌っているような、しかし太い声質のデス声と、妖しいオペラ調の声を使い分けるパフォーマンスもあって、やはりどこか捩くれた印象が残る音ではありますね。

シンフォブラックの中でも、メロ
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DECAYED-Chaos Underground ★★ (2011-12-27 21:09:53)

2010年発表の8th。

90年代初頭から活動しているブラックメタルバンドで、もう8枚目のフルという事ですが…とてもそうは思えないようなダーティなスタイルのオールドスクールな音ですね。洗練されていない…というよりも、「洗練された洗練されてなさ」という感じ(笑)。全くメロディックでない、粗いリフの質感とか、意外にも抜けがよく心地良く聴けるドラムの音色とか、全て分かってて作ってる感じ。

時折入るリードギターの狂ったようなフレーズに、「熱さ」を感じることはあっても、それが過ぎて「明るく」ならないバランスの良さが良いですね。初期BEHERITなどに通じる地下臭さを常にキープしてくれている感じ。ちなみに、13曲目以降は98年作品のリマスター音源らしいですが…この頃から基本的な作風は殆ど変わってないですね(笑)。これからも変わりそうもないバンドだと思わせる、頼もしさのある
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STUTTHOF-And Cosmos from Ashes to Dust ★★★ (2011-12-26 22:52:39)

2004年発表の2nd。
2011年にボーナスディスク付き2枚組で再発されてます。

今年新作もリリースした、ACHERONTASのメンバーがかつて演っていたバンドという事ですが…音質や展開等にプリミティブ寄りな部分こそあるものの、当時からオカルトでカルトな雰囲気を濃厚に漂わせつつ、印象に残るメロディを配したドラマティックなブラックをやってますね。ただ、メロデスっぽい泣きメロとNED系に通じる邪気を含むメロが混在するACHERONTASのメロ使いと比べると、この作品は「Nemesis Divina」期のSATYRICONを思わせる寒々しく邪悪なメロディが多く、ブラックメタルとしてよりストレートな印象。

また、音質はメロディが聴こえなかったり、耳に痛かったりといった聴きづらさは感じられないものの、時々ドラムの音が埋もれ気味だったり、お世辞にも良好とは言えない
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NYSEIUS-Militiae ★★★ (2011-12-26 22:48:21)

2010年発表の1st。
SVARTI LOGHIN等のリリースで注目を集めるイタリアのレーベル、ATMFよりリリース。

…レーベルのCDを買うと同封されているバンド紹介文によると、「フランスのオーソドックスなブラックメタルで、WATAINやDEATHSPELL OMEGA、ANTAEUSが好きな人向け」とありますが…ブラックメタル好きならそのコメントからもう殆ど予想が付くような音ですね。北欧譲りの荒涼としたリフを中心に展開する、真性の香りがプンプンするブラックメタルで、ヴォーカルも中~高音の喚きスタイルながらどこかドスも聴いていて申し分なしの迫力。

基本は硬派かつストレートなブラックメタルなんですが、時折メロディ要素をがっつり前に出してくるのも特徴ですね。しかもそれが非常に効果的に使われていると思う。2曲目の2本のギターがトレモロでメロウなメロディを弾
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AVE MARIA-CHAPTER Ⅰ ★★★ (2011-12-23 20:34:27)

2011年発表の1st。
ブラックっぽくないバンド名ですが、かなり強烈な作品ですね。

まず小フーガをモチーフに、バンドサウンドが不条理で不気味な音を演出するオープニングから只者でない感が半端ないですが、本編は更に濃い。聴き手を洗脳するためだけに、ジャズを通過しました的な気色の悪いグルーヴのあるドラミングに、血に染まったぼた雪を思わせる刻みリフが絡みつく音像だけで、もう邪悪さは特濃。疫病を振りまくようなメロディセンスも、そのムードに拍車を掛けてます。

普通、こういうエクスペリメンタルなヴォーカルって奇矯だったり、不気味なパフォーマンスをすることが多いですが、このバンドは泣き気味に叫んだり咳き込んだりはするものの、基本的に真性ブラック譲りのがなり声なのが特徴で、ブラックメタルとしての攻撃性や邪悪さをしっかり貫いているのが素晴らしいんですよね。時折リードギター
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ASCENSION-Consolamentum ★★★ (2011-12-23 20:30:46)

2010年発表の1st。

某所で嘘みたいに安い値段で売っていて、ジャケの宗教色溢れるムードもあってつい買ってしまったんですが…明らかに名盤クラスのブラックメタル作品で自分の選球眼がちょっと怖くなりました(笑)。しかし、売値がアレなら買取値はいくらだったのか…それでこの作品を売るとか信じられない(笑)。私がおいしく頂きました。

路線としては、DEATHSPELL OMEGAの「Kenose」アルバムを思わせる、カオティックで不協的なメロディを多用した、濃密な宗教的ムードを醸し出すブラックメタルですが、DSOと比べるとこちらはアヴァンギャルドな感触は強くなく、オーソドックスなブラックに近い感じ。トレモロで疾走するパートはメロブラっぽさも。到底新人とは思えないほど、質の高さもムード作りの上手さも非常に優れた作品。

特に北欧的なメロウさとは少し違う、背筋
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GORGOROTH-Under the Sign of Hell 2011 ★★★ (2011-12-23 20:27:56)

過去の作品を2011年に再レコーディングしたもの。
BURZUMも過去作の再録やってるし、流行ってるんでしょうか?

…GORGOROTHのInfernusと言えば、ブラックメタルに於いてはベテランでキャリアもあって、実力も認められてて、彼が関わったものはブラックメタルとしてのクオリティが保証される…くらい認められてるミュージシャンだと思いますが、良くも悪くも腕利きのベテランバンドが作った作品という感じになってますね。

まず音質は、オリジナルで特徴的だった炸裂感をある程度残しつつも、ブラックメタルとしてはかなりクリアに仕上げてきた感じ。聴きやすいけど、少し薄味に感じるかも。ヴォーカルに関しても似た印象で、オリジナルの音が割れても全く頓着しなさそうな狂気の叫びとは異なり、しっかりブラックメタルのシンガーとしての仕事を全うしている、みたいな感じ。やや粘着質な絶
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HORNED ALMIGHTY-Necro Spirituals ★★ (2011-12-23 20:24:03)

2010年発表の4th。

このバンドもオールドスクール路線のブラックメタルを演ってますが…ハードコア経由の炸裂感重視の方向や、ダーティな音質での冒涜的路線には行かず、デスメタルのヘヴィさを取り入れて肉体的な攻撃性を強化してきた感じですね。メロディアスでない、硬派なリフは重い音質で説得力を増し、ゴリゴリ言うベースも脈動する邪悪さを表現しているかのよう。ファストブラック程速さ重視ではないものの、非常にブルータルに感じる音。

また、ブラックメタルのがなりにデスメタルのグロウルのドスの効かせ方をプラスしたような、ド迫力のヴォーカルも個人的には特筆したいところ。単に声が野太いだけでなく、喚きやタメの効かせなど、表現力も(邪悪方向に)豊か。この声が音の持っているフィジカルな邪悪さを、スピリチュアルな方向にも押し上げているように思うんですよね。聴いていて惚れ惚れするような声
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DARKESTRAH-Epos ★★★ (2011-12-21 23:19:14)

2007年発表の3rd。
33分の大作1曲のみを収録した作品。

…まずオープニングの、波音が2分半続くだけのオープニングにちょっとうんざりしてきましたが(笑)、本編が始まったらその勿体の付け方がどうでも良くなるくらい心を動かされましたね…。最初の、寄せて返す波のようにじわじわと浸食するような、メロウ極まりないギターメロからして素晴らしく、涙腺の弱い人だったらこのメロディだけで目頭が熱くなりそう。

そしてその物悲しいメロディに更に陰りが差したところで、ヴォーカルも入り疾走!この展開が非常にドラマティック。ヴォーカルは鬱系のように裏返ったりはしないものの、ヒステリックなハイピッチ絶叫スタイルで感情むき出しな感じが情感豊かなメロディとマッチしてると思う。途中からチェロによるメロディも入ってきますが…これがペイガンというより、映画の廃墟や人死にのシーンで流れるよ
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ACHERONTAS-Vamachara ★★★ (2011-12-21 23:15:57)

2011年発表の3rd。
STUTTHOF時代からAcherontas氏が関わってきた作品としては5枚目。

今年の春に出たEPが個人的にかなりツボに入り、凄く期待していたんですが…まずいかにもバンドの標榜するオカルトっぽい世界観が表現された、凝ったオープニングで更にその期待が高められますが、2曲目の冒頭を聴いて一瞬「アレ?」ってなりました。メロディがやけにはっきり聴こえる音像だし、泣きのリードギターまで入ってるし、まるでメロデスっぽい…。

まあEPにもメロディアスなパートはあったし、音質の歪みやヴォーカルエフェクトが少し減ったせいでそれが強調されるようになっただけ…ではあるんですが、良くも悪くも聴きやすくなった印象。ただ曲の方はやはりメロウなメロを書かせても抜群だし、NED系に通じる邪悪で密教的な雰囲気もしっかり醸し出せてるし、「Ohm Krim Kar
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WELTBRAND-Control Division ★★ (2011-12-20 23:23:43)

2010年発表の3rd。
このバンドは初聴ですが、かなり強烈なファスト/ウォーブラックですね。

目の前にあるもの全てをぶち壊すような、苛烈なテンションのファストブラックをベースに、ハードコアのガチムチな肉体性をぶち込んでドーピングを施したような、凶暴極まりない音。ファストブラックの体感速度が麻痺する一歩手前の豪速も、ハードコアの炸裂感を感じられる速さも、共に過不足なく取り入れられ、相乗効果で更に凶悪な攻撃性を手にしている感じ。

リフも時折トレモロで毒の効いたメロディを挟んだりしてはきますが、基本オールドスクールな感触が強いものが多めで、聞き手を磨り潰さんとする迫力があるのが良いですね。また、ドラムの音質に結構癖があるのも特徴で、特に一打ごとに相手の骨をへし折るかのようなバスドラの音の響きがかっこいい。リフの圧迫感とも相俟って、聴いてると戦火の中に問答無用
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FEIGUR-Ⅱ, Desolation ★★ (2011-12-20 23:16:49)

2010年発表の1st。
「Ⅰ, Pestilence」に続く2作目となる作品らしいです。

鬱ブラックって、音像に工夫を凝らして聴き手を陰鬱な世界観に引きずり込もうとするバンドが多いですが、このバンドも音作りは結構拘っている感じですね。ギターのディストーションとアトモスフェリックなキーボードの混ざり合った音は、どこか鏡面を思わせ、そこに鬱々としながらも儚げなメロディが反射するように鳴り響いて作られる音は、単に悲壮感があるだけでなく、幻想的な感じ。

ただヴォーカルは鬱ブラックに典型的な、裏返り気味の絶叫で壮絶といえば壮絶なんですが…。ちょっとこの手には食傷というか、鬱系を普段から聴いてる人にとっては感情表現が想定の範囲内な感じなのが惜しい。痛絶な感情が込められてはいるんですが、「ここまで悲痛な声が出せるんだ…」くらい振り切ってくれれば尚良かったと思う。裏返
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STYGGELSE-Heir Today God Tomorrow ★★★ (2011-12-19 22:19:53)

2010年発表の1st。

このバンドもブラックメタルにハードコアのテイストを加味したスタイルを演ってますが…個人的に、この手のバンドってブラックから逸脱するほどハードコアの要素が強いと「ちょっとなぁ…」と思ってしまうことが多いんですが、このバンドは取り入れ方の配分的にかなり好みですね。

確かにドラムに炸裂感があったり、リフがオールドスクールでダーティなノリの良さを含んでいたりはするんですが、同時に邪悪が脈動するかのようなドスの効いた漆黒さも醸し出していて、雰囲気は真性ブラックそのもの。ある程度立体的で迫力がありながらも、プリブラのRAWさを失わない音質も良い感じ。また、メロディは北欧のカルトブラック特有の陰湿さが感じられて、それが邪悪さを更に際立てているのが良いですね。

ヴォーカルも地声交じりのがなりスタイルながら、ハードコアの熱さよりもWATA
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AURORA BOREALIS-Time, Unveiled ★★★ (2011-12-19 22:12:44)

2002年発表の3rd。

まず出音が、近年のエクストリームメタルにしては迫力の足りない、RAWブラックというには整い過ぎている、半端にチープな「2002年にこの音質はどうなの?」という感じの音像に、実声をあまり使っていないような、喉を痛めそうなデス声が乗るメロディック・ブラックで、それだけ聴くと微妙な感じがするんですが…そんな音像とは裏腹に、曲のクオリティが非常に高いのがアンバランスで面白いですね。

例えばブラックメタルにしても混沌としたメロディをトレモロに乗せたり、バンド名通りのコズミックなメロディをメロデス風のリフで聴かせてみせたり、カオスなメロディを伴いつつファストブラック並のテンションで疾走したり、各パートがいちいちかっこよく、印象に残るんですよね。展開は多少唐突だったりしますが、それも音像と曲のクオリティのアンバランスさ同様、ギャップが味になっていて
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AKERBELTZ-A Wave of Darkness ★★★ (2011-12-19 22:07:02)

2000年発表の1st。

適度にローファイな音質で寒々しさ、仄暗さを伴うリフと共に疾走する、「これぞプリミティブブラックだ」と言いたくなるくらい、プリブラとしてのツボを押さえた作風ですね。ヴォーカルも喉を潰しそうなひしゃげまくった絶叫で、普通のデスボイスよりも獰猛な感じにカルトなプリミティブブラックらしさが感じられてグッド。

特徴としては疾走パートがファストブラック並にテンションが高めなんですが、これがファスト系のヘヴィな音ではなく、プリミティブ系の平面的な音と合わさる事で、カルトなジャンルならではの魅力が出ているように思います。単に迫力があるというよりは、全てが暗黒に吸い込まれていくような、どす黒いムードも醸し出されている感じ。このジャンルが好きなら確実に聴いててうっとり出来ること請け合い。

ローファイながら曲の魅力を損なわない、むしろ引き出す
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WEREWOLF-The Order of Vril ★★ (2011-12-18 17:39:27)

2009年発表の2nd。

CDを再生すると、まずRAWでオールドスクールな感じのリフ捌きと、ギエエ系のひしゃげたヴォーカルが出迎えてくれ、「なるほど、このバンドはこういう路線か…」とストレートなプリブラだと理解しかけたんですが…意外にもそこにクワイアやチャーチオルガン系の、荘厳なキーボードを重ねてきました。しかもアルバムを通じてこの2つの使用頻度はかなり高く、常に雰囲気を演出している感じ。

ただ、ちょっと異質だと思うのは、ここまで高い頻度でキーボードの装飾を用いておきながら、あまり(というか殆ど)これらがメロディらしいメロディを弾かない事ですね。ペイガン思想を持ったバンドらしく、民族っぽい叙情性を込めたメロディや、北欧プリブラ風の荒涼感のあるメロディも出てきますが、その殆どはギターの方に振ってる感じ。キーはあくまでムードの演出に用いている辺り、なんだか硬派な感
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WEREWOLF ★★ (2011-12-18 17:38:42)

ポーランド産ペイガン/プリミティブブラック。
No Coloursより2枚のアルバムをリリースしています。

SICULICIDIUM-UTOLSO VAGTA AZ UNIVERZUMBAN ★★ (2011-12-18 17:35:21)

2009年発表の1st。

某来日未遂バンドのお陰で個人的に印象が良い国、ルーマニア発のプリミティブブラックということで、中古で安かったということもあり購入。出音的には、衒いのないプリミティブブラックで、オールドスクールな感触のあるミディアムテンポを中心に展開する、極端な疾走やメロウさなどは抑えられた、この手にしては割と地味で、かつ辺境っぽさが残っている音。

…なんですが、リフにやりすぎない程度にメロウさが感じられて、それが毒霧を噴出するようなノイジーな音質と合わさるとプリブラ好きとしてはなかなか浸れるんですよね。ヴォーカルはAttila系の念仏声で、曲の無骨さとも良く合っていると思うんですが…私的にはもっと呼気多めでドスを効かせてくれた方が好みかも。スタイルの割に発声が安定しすぎててカルト性に欠ける印象も。

正直、このジャンル(プリミティブブラッ
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LICHIUM-FROZEN TAMORI ★★★ (2011-12-17 22:29:01)

2011年発表の1st。

…これ、最初店頭で見かけたときは「絶対メタルの熱さ(とそれに付随するある意味でのダサさ)をパロった、ブラックユーモア系のバンドで、出音的にエクストリームメタルではないだろうな…と思ってましたが、まさかブラックメタルだったとは…。いつも参考にしてるブログで取り上げられてて、慌てて買いに走りましたよ。…取り合えず在庫残ってて良かった…。

インスト明けの2曲目から、初期DISSECTIONや中期SATYRICONを髣髴とさせる、冷たくメロウなトレモロリフを多分に含んだ、ドラマティックな構成の名曲で早くも「買って良かった」とガッツポーズ。雰囲気系のキーボードや地縛霊風コーラスがまた妖しくていいんですよね。この曲、メロディ面だけでなく、構成の上手さでもそれらバンドに肉薄するレベルにあると思う。

アルバムを通して基本北欧風のメロブラ
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NADIWRATH-Nihilistic Stench (2011-12-17 22:22:32)

2011年発表の1st。

…近年のDARKTHRONEやMONGO NINJAなど、パンク/ハードコアとブラックメタルを融合させているバンドは数多くありますが…このバンドの場合、最早ブラック部分がハードコア部分に乗っ取られてしまいつつあるくらい、ハードコア要素が強い作風ですね。やたらグルーヴィでノリッノリなリフとリズムの絡みは、部屋で聴いてても体を動かさないのが困難なほど(笑)。特にリフは前述のバンドよりも遥かにブラック離れしたノリがある感じ。

最早「ハードコアにプリミティブブラックの地下臭い音像と、厭人的なヴォーカルを加えて凶悪化させた感じ」みたいな音楽性ですが、時折鬱ブラックに通じるような、非常に陰鬱なパートを入れてくるのも特徴。しかもその時のヴォーカルが、誇張でなく「ウワアアアアアアアアアアン」みたいな泣き声で、ちょっと気持ち悪いくらい感情篭ってます(笑
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NADIWRATH ★★ (2011-12-17 22:21:35)

ギリシャ産ブラックメタル。
DODSFERDやRAVENCULTのメンバーが関与してます。

BEATRIK-Requiem of December ★★★ (2011-12-17 22:19:02)

2005年発表の2nd。

ビータリカみたいなバンド名からは連想しづらいですが(笑)、かなり高品質な鬱ブラックを演っているバンド。スローに聞かせるだけではなく、時折疾走も挟むタイプですが…1曲目の疾走パートから早速やられました。ここだけ聴くと音像はほぼメロブラなんですが、トレモロで弾かれるメロディが、苦悩する内に人生がより悪い方向に向かっている様を実況中継しているような、ネガティビティ放出しまくりのものでかなり素晴らしい。

当然疾走パートだけでなく、ドゥーミーに進行するパートも魅力的。鬱メロディをたっぷり含んだアルペジオを中心に、丁寧にネガティブフレーズを紡ぎながら曲を展開していきますが、これがもう聴いてると生きる気力を奪われて諦めの気持ちと共に目を閉じたくなってくるんですよね(笑)。ヴォーカルが悲鳴系ではなく、鬱系としてはやや低めのがなりスタイルながら、感情が
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DOOMSDAY SUITE-THE WORLD APOCALYPSE ★★★ (2011-12-16 20:41:47)

2011年発表の1st。

取り合えずDesolate氏の新プロジェクトと言う事と、インスト作品であると言うことだけ予備知識がある状態で購入してみましたが…1曲目を聴いた感じ、WONGRAVEN(SATYRICONメンバーの演ってるアンビエント)辺りに通じる、シンセアンビエントかな…と思いましたが、2曲目以降はノイジーなリフや激速(打ち込み)ドラムも入る、がっつりブラックメタルな作風でした。

音像的にはアトモスフェリックで厚みのあるキーボードと、ややノイジーなギターリフが神秘的な空間を作り出す、GRAND EXTREME BLACKにも通じるものですが、このプロジェクトではそこにかなりメロディックなリードギターが入るのが特徴。しかも、一部に入るとかそういうレベルではなく、もう殆ど曲の中核を担っているという感じ。速弾きやトレモロも交えてメロウなフレーズを弾きまくっ
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DOOMSDAY SUITE ★★ (2011-12-16 20:40:57)

様々な独りバンドを動かすDesolate氏の新プロジェクト。
こちらはヴォーカルレスのシンフォブラックを演っている模様。

EARTH GODLESS-DEMONICATE ★★★ (2011-12-16 20:36:14)

2011年発表の6曲入りデモ。

GEBのDesolate氏による、シンセレスのブラックメタルプロジェクトという事で、ABYSS INFERNOとはどう差別化していくのか楽しみでしたが…緩急つけた展開と、リードギターも用いある程度メタリックさが強めだったABYSS INFERNOと比べると、こちらは本家GEBがシンセで神秘性を出すところを、リフの歪みとメロディで演っているような、よりアトモスフェリック・ブラックの価値観に近い音を出している感じですね。

ただし、多くのアトモスフェリック・ブラックのように情景描写に徹し過ぎることはせず、このプロジェクトでも緩急やメロディの濃淡によってドラマ性が演出されていて、マニア以外が聴いてもストレートにかっこよさが伝わる音に仕上がっていると思う。ABYSS~で気になった作り物っぽいヴォーカルエフェクトも、大分改善されている感じで
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EARTH GODLESS ★★ (2011-12-16 20:35:28)

GRAND EXTREME BLACKのDesolate氏による別プロジェクト。
こちらはシンセを使わないスタイルのブラックメタル。

XOLOTL-Xolotl ★★★ (2011-12-12 22:11:18)

2009年発表の1st。

先日名門Candlelightよりアルバムを出し、徐々に評価をされているメキシコのペイガンブラック、YAOTL MICTLANのメンバー3人によるサイドプロジェクトということですが…これはヤバイですね。YAOTL MICTLANもかなり良かったんですが、個人的な好みではこちらの方が好きかもしれません。

タイプとしては、少しペイガン要素入ったプリブラという感じですが…まずは根幹となるプリブラの部分が非常に魅力的。攻撃的なリフと共にドカドカ疾走するドラムの、視界に入るもの全てを蹴散らしながら突進するようなテンションが本当に素晴らしい。ヴォーカルもWLA期のMAYHEMっぽい、自分の血でうがいしながら絶叫してそうな非人間的なエグイ歪み方で個人的にはどストライク。

また、このバンドはYxMx関連らしくペイガン要素も取り入れてるん
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