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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 1401-1450
WOODS OF YPRES-Woods 4 : the Green Album
THOTH-ZAMGLENIE
THOTH
HAUST-Ride the Relapse
HAUST
SELBSTMORD-The Dawn of New Era
ORCRIST-Fallen
ORCRIST
ORDER OF ORIAS-Inverse
NINNGHIZHIDDA-Blasphemy
GRIEF OF EMERALD-The Devils Deep
SEAR BLISS-Eternal Recurrence
ORDO OBSIDIUM-Orbis Tertius
EVIG NATT-Darkland
SHADE EMPIRE-Sinthetic
REMINISCENCE-Nostalgia in Melancholy
THE IDOLM@STER JUPITER-Bang×bang
THORNIUM-Dominions of the Eclipse
THORNIUM
ULVERHEIM-Nar Dimman Lattar
ULVERHEIM
VISTHIA-IN AETERNUM DELETI
ABIGAIL WILLIAMS-Becoming
吉川友-One for YOU!-こんな私でよかったら
吉川友-One for YOU!-Sweetie
吉川友-One for YOU!-きっかけはYOU!
吉川友-One for YOU!-Knight Flight
吉川友-One for YOU!-Time to zone
吉川友-One for YOU!-会いたくなったら
吉川友-One for YOU!-水色
吉川友-One for YOU!-ヒラヒラ星
吉川友-One for YOU!-さよなら涙
吉川友-One for YOU!-ありのままの I LOVE YOU!
吉川友-One for YOU!-ハピラピ~sunrise~
吉川友-One for YOU!-ハコの中のブルー
吉川友-One for YOU!-Make YOU!
吉川友-One for YOU!
KAULA-AVADHUTA GITA CHAPTER Ⅰ
WINTERUS-IN CARBON MYSTICISM
LILYUM-NOTHING IS MINE
SVARTTJERN-TOWARDS THE ULTIMATE
EX CALIGA-FIRST VISIONS
SATAN'S HOST-POWER~PURITY~PERFECTION 999
MORTE INCANDESCENTE-...RELEMBRANDO UM TUMULO ESQUECIDO
STORM LEGION-DESOLATION ANGELS
STORM LEGION
LUX OCCULTA-Dionysos
OLD WAINDS-Scalding Coldness
AN AUTUMN FOR CRIPPLED CHILDREN-Everything
NASTROND-Toteslaut
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WOODS OF YPRES-Woods 4 : the Green Album ★★★ (2012-02-03 21:10:30)

2009年発表の4th。
某所でかなりの安値で売られてたので購入したんですが、これは掘り出し物。

バンドロゴは如何にもブラックメタルな感じで、レビュー等を見てみてもメロブラとして認識されてる事が多いようですが、ブラックメタル特有のトレモロリフは所々で使いつつも、路線としてはOPETHやBEFORE THE DAWN、BARREN EARTH辺りのプログレ要素の強い、メロディックなゴシックデスに近い音だと思う。ただしこちらはOPETHのような昔のプログレ風味が殊更強い訳ではなく、代わりにトラッドの哀愁感が強調された作風になってますね。

このトラッド寄りの哀愁感が素晴らしく、ドゥーミーで厚みのあるリフと混ざり合う焼け付くような哀メロや、アコギやストリングス、ピアノ等も導入され弾かれるフォーキーなメロがほんと胸に迫ってくる。また上記バンドと同様、彼らもクリーン
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THOTH-ZAMGLENIE ★★★ (2012-02-02 21:58:08)

2010年発表の2nd。

ペイガンブラックの代表格のバンド、GRAVELANDのRob Darkenらによるバンドという事ですが、これは良いですね。個人的な好みではGRAVELANDよりも好きかもしれません。路線としては、ペイガンの土着性に、鬱ブラックの抑鬱志向を加えたような薄暗いトレモロと、神秘的でアトモスフェリックなキーボードを絡め、ゆったりとしたテンポで展開するスタイルですが、最近のGRAVELAND並に情景描写に富んだ音なんですよね。

まずペイガン由来の妖しさと、鬱感情が上手く混ざり合ったトレモロリフと、バンドサウンドを包み込むような、神秘的なヴェールを思わせるキーボードの絡みは、それだけで薄暗く、深い森の中に誘われていくような暗い叙情性があると思うんですよね。落ち着いたテンポ設定も、一歩一歩その中に足を踏み入れるような、厳かなムードがあると思う。そこ
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THOTH ★★ (2012-02-02 21:57:34)

ポーランドのブラック。
Rob Darkenを始め、ポーランドのペイガンの枢軸メンバーが参加するプロジェクト。

HAUST-Ride the Relapse (2012-02-01 20:48:12)

2005年発表の1st。
元は自主制作でしたが、2008年に新曲を加えて再発されました。

タイプとしては、近年のDARKTHRONEやNONGO NINJA辺りよりも更にハードコア要素を推し進めたブラックメタルで、最早オールドスクールを通り越してパンクの方がメインになってしまっているような作風ですね。ブラック特有のトレモロはほとんど使わず、ノリのいいグルーヴィなリフを中心に、13曲23分を駆け抜けるように聴かせる小気味良いアルバム。

ただ、時折VIRUSやVED BUENS ENDEのエキスをほんの一滴だけ垂らしたような、妙に不安感を煽るフレーズも出てくるんですよね。ヴォーカルがエモーショナルとか熱いとかを通り越した、喉を絞めた感じの怪人系の奇声絶叫なのも相俟って、どことなくサイコなムードも色濃く漂ってます。方向性はかなり異なりますが、精神異常っぽい危な
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HAUST ★★ (2012-02-01 20:47:19)

ノルウェー産ブラック/ハードコア。
SKITLIVのメンバーも関与してます。

SELBSTMORD-The Dawn of New Era ★★ (2012-02-01 20:45:31)

2009年発表の2nd。

99年のデモはかなり音質が酷く、ブラック好き相手にも簡単には勧められないような作品でしたが…流石にあれから10年経ってるだけあって、随分(アングラな音楽として)真っ当な音になってますね。と言っても相変わらず未加工な感触の強い音ではありますが、火の粉の飛ぶようなノイジーな刻みリフ、金物が独特の炸裂感のある響きのドラムなど、RAW音質は今作ではプラスに働いていると思う。

作風の方は根幹からの変化はなく、刻みやギターソロも用いたややオールドスクールなRAWブラックに、ペイガン思想を持つバンドならではの叙情的・土着的な感触のトレモロを交えたスタイルで、やはりミニマルさよりもドラマ性を感じられる音。メロディが聴こえやすくなった分、それ自体の良さも際立った感じがします。印象に残るメロディはありながらも、過度にメロディアスになることもなく、カルトな
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ORCRIST-Fallen ★★ (2012-02-01 20:42:19)

2010年発表の5th。

ILDJARNのトリビュートにも参加した経験のあるバンドの現時点での最新作…ということらしいですが、もうこれは絵に描いたようなプリミティブ・ブラックですね。土砂が崩れるようなノイズから、仄かにメロディが漏れ聞こえてくるようなリフといい、ミニマルなリズムを用いた陶酔誘発系の音像といい、典型的なこのジャンルの音。時々メロウなトレモロが出てくるのも「いかにも」って感じです。
個人的に特筆したいのはリズムの上手さですね。疾走パートもミディアムパートも、速すぎず遅すぎずで心地良く聴けるテンポを常に守って展開している感じ。このリズムの上手さもあり、プリブラの催眠的な感じはしっかり演出できてると思う。

また、この手には珍しく、1曲目ではクリーンヴォーカルが入ってますが…低音は不気味さを出せてますが、中~高音は絶妙なヘタウマ加減で変に味があるん
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ORCRIST ★★ (2012-02-01 20:40:49)

イタリアのブラックメタルバンド。
ISVINDのGoblin氏が在籍。

ORDER OF ORIAS-Inverse ★★★ (2012-01-29 23:45:45)

2011年発表の1st。
良質なブラックの作品を数多く出し、ブラック好きの間でも話題のWorld Terror Committeeよりのリリース。

タイプとしては、割とストレートなブラックメタルで、超メロウなリフだったり激ファストなリズムだったりといった分かりやすい特徴こそないものの、闇がふつふつと煮え滾るような、邪悪さをたっぷり含んだリフと、悪魔の代行者として相応しい威厳のあるがなりヴォーカルが、宗教的などす黒さを醸し出す真性な音で、作風としてはNED系のバンドに通じるものがあると思う。

スピリチュアルな雰囲気満点の作風の割に、刻みリフをある意味キャッチーに聴かせたり、長めのギターソロがあったりなど、メタリックなパートもかなり多く設けているのが特徴で、特にギターソロの邪悪と甘美が入り混じったメロディはほんといいセンスしてると思う。ヴォーカルの、如何にも
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NINNGHIZHIDDA-Blasphemy ★★★ (2012-01-29 23:42:16)

97年発表の1st。
既に廃盤ですが、何気に日本盤も発売されていたらしいです。

これ、出たのは割と昔ですけど、相当クオリティの高い王道シンフォニック・ブラックですよ。メロデス・メロブラ要素の強い刻みとトレモロを駆使したドラマティックなリフワークに、クラシカルなキーが絡む、このジャンルのど真ん中を行く路線で、キーのメロディがダークではあっても、邪悪さより耽美さが強い曲調はCOFの「Midian」アルバムに通じるものがあると思う。あそこまで豪奢な作りではないですし、こちらの方が曲がコンパクトではありますが。

また、特徴としてはブラック特有の高音がなりと、デスメタルのスタイルに近い低音のグロウルをそれぞれ違うヴォーカルが担当している点が挙げられます。両者ともまずまず迫力のある声を聴かせてくれてると思いますが、特に低音のグロウルが切り込んでくるせいで妙にゴツい…
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GRIEF OF EMERALD-The Devils Deep ★★★ (2012-01-27 23:24:02)

2011年発表の4th。
かつては日本盤もリリースされるほど知名度があった彼らですが、前作を発表したあと暫くリリースのない期間が続き、今作は9年振りとなるフルアルバムだとか。

路線としては、邪悪なトレモロも多用するメロディック・ブラックに、荘厳なキーが絡むシンフォニックブラックで、DIMMU BORGIRほど大仰でもないし、COFほど正統派に寄ってもいない、LIMBONIC ARTほどアトモスフェリックでもない、今時ちょっと珍しいくらい衒いのない、ジャンルの王道的な音。5曲目でちょっとだけ前衛的な音色も取り入れてはいるものの、その王道振りが質の高さも相俟って聴いていて安心できる作品。

個人的にはこの作品のメロディセンスがかなり好きですね。シンフォ系ってどうしても派手なメロディになりがちですが、このバンドは荘厳さやクラシカルさはしっかり感じさせつつも、邪悪
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SEAR BLISS-Eternal Recurrence ★★★ (2012-01-26 00:30:55)

2012年発表の7th。
フルアルバムとしては5年振りとなる新作。

前作は管楽器の入った、スペイシー/スペースオペラ的で非常にクオリティの高いシンフォニック・ブラックでしたが、今回はかなりアトモスフェリックな方向に舵を切ってきてますね。疾走パートは全体の1割程度に留め、ねっとりしたベースラインや幻惑するようなアルペジオ、凝ったリフなどのアンサンブルで洗脳的なムードを醸し出す、プログレッシブな作風で、個人的にはARCTURUSの4th辺りに近い世界観を感じました。ただ、ARCTURUSの作品のような奇矯さはこちらにはあまりなく、ひたすらに世界観の中に沈み込んでいくようなシリアスな雰囲気が強いのが大きな違いですね。

作風こそかなり変化したものの、今作でも管楽器を取り入れたシンフォパートは健在。ただやはり使われ方がかなり異なっており、前作では壮大なスケール感を
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ORDO OBSIDIUM-Orbis Tertius ★★ (2012-01-25 19:28:52)

2011年発表の1st。

DISK UNIONでトレモロリフ愛好家にお勧めされていたので、ついレジに持っていってしまった1枚。確かにトレモロリフ含有量の非常に多いブラックメタルなんですが、ドゥーム的な引き摺るようなギターリフ、灼けつくような物悲しさを感じさせるギターメロなどもあり、トレモロ一本槍な作風という訳でもないですね。ゾンビの腐肉が剥がれ落ちるかのごとく、ノイジーな音像の中で鳴り響くトレモロリフの使われ方といい、BURZUMのスタイルに近い発狂絶叫ヴォーカルといい、疾走パートは多いものの鬱ブラックに近いムードを持った作品。

トレモロリフは不気味に蠢くような使われ方が多いんですが、所々高音でキリキリした質感を強調させたり、メロディを浮き上がらせたり、聴かせ方のバリエーションもいくつか備えてますね。特にヤバいのはメロディアスさを前面に出すパートで、もう一歩踏
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EVIG NATT-Darkland (2012-01-25 19:23:05)

2010年発表の2nd。

ENSLAVEDやTHRONE OF KATHARSIS、THUNDRAなどノルウェーのブラックのメンバー/元メンバーが関与するゴシック/ブラックという事ですが、確かに女性ヴォーカルのゴシックにシンフォニック・ブラックのテイストを加味したような作品に仕上がってますね。曲によって演奏がほぼゴシック・ドゥームそのものだったり、メロブラっぽい疾走パートを設けてきたり、ゴシックとブラックの要素の配分を変え、聴き手を引き込むようなアルバム構成にしている感じ。

ただ、やや中性的な感じのする女性ヴォーカルの醸し出す、妖艶で耽美な世界観や、ドゥーミーなギターの音色が感じさせる灼けつくような哀愁などから感じる、仄暗い世界観は魅力的ではあるんですが…個人的にはちょっと纏まり過ぎている印象も受けるんですよね。普段からゴシック・ドゥームの緩やかに世界観に引き
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SHADE EMPIRE-Sinthetic ★★ (2012-01-24 19:22:19)

2004年発表の1st。
タイトルは「sin+synthetic」でしょうか。

タイプとしては、派手なキーボードを大々的に導入した、シンフォニック・ブラックですが…まず印象に残るのは分離の良い、カッチリとした音作りですね。多少ギターがノイジーではありますが、刻みリフも多用し、メロデスを聴く人にもアピール出来そうな音。インダストリアル要素も味付けに取り入れてますが、そのせいで更にカチッとした音に聴こえる。3曲目なんかはキャッチーなクリーンパートまで飛び出し、シンフォ系の中でもかなり聴きやすい音と言えるかと。

ただ聴きやすい音作りが成されていますが、なかなかマッシブで迫力のあるデス声を聴かせるヴォーカルといい、派手なオーケストレーションでバンドサウンドを荘厳に飾るキーボードといい、メロデスに寄り過ぎず、シンフォブラックとしてもガチなのが良いですね。日本盤を出
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REMINISCENCE-Nostalgia in Melancholy ★★ (2012-01-24 19:16:18)

2012年発表の1stデモCD-R。

MANIERISMEのJekyll氏のサイドプロジェクトの初音源という事ですが…展開やSEの挿入、音像の作り方など、プリミティブブラックとしては色々なアイデアを取り込んだMANIERISMEに対し、こちらは衝動的でRAWであることをひたすら追求したような作風ですね。やたらボリュームの大きい録音で、半壊したようなノイズ一歩手前のミニマルなブラックを展開する音は、ILDJARN辺りを聴いて耐性が付いてる人じゃないとかなり辛そう。

勿論、演っている人が同じなので、MANIERISMEとの共通点も多く、特に病気じみた中に独特の耽美さを感じさせる、毒々しいメロディはやはり特徴的。壊れかけた音作りのせいで病気っぽさが更に助長されてますね。歪んだ音の中から成仏できない地縛霊の呻きが聞こえてくるような、「ギエエエ」系のヴォーカルにもノイジ
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THE IDOLM@STER JUPITER-Bang×bang ★★ (2012-01-24 01:33:48)

「恋をはじめよう」もそうだけど、寺島さん(の演じる天ヶ瀬冬馬)の爽やか系の歌ってなんか胡散臭く聞こえるんですよね…声質も歌い方もまごうことなきイケメンボイスなのに(笑)。ただ、どこかサッカー少年が歌ってそうな感じもあるので、意外とキャラには合ってるのかもしれません。

THORNIUM-Dominions of the Eclipse (2012-01-21 23:30:22)

95年発表の1st。
2011年にボーナストラック入りで再発。

黎明期の作品だけあって、典型的なブラックメタルのスタイル、かつRAWな音作りの作品ですね。線の細くノイジーなギターが精一杯に邪悪なメロディを紡ごうとし、それがパタパタしたドラムに乗る音はなんだか愛おしさが込み上げてきそう(笑)。スケールは違いますが、時折EMPERORやBURZUMの影もちらついたり。B級っぽいですけど、時折入るキーの音色の選び方に幽玄な感性が垣間見えたり、歪みきったヴォーカルはガチでかっこよかったり、聴かせどころもしっかりあるのが良いですね。

ちなみに再発盤は2011年にレコーディングした曲や、93年に発表したデモ音源が付いてきて、バンドの最初期から現在までの音を一気に楽しめるお得なパッケージ。ただ2011年の曲もトレモロリフが入るパートではメロディを前に出したりはしてるも
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THORNIUM ★★ (2012-01-21 23:28:41)

90年代前半にThyph氏を中心に結成された、スウェーデンのブラック。
長い活動休止期間を置いたものの、現在も活動している模様。
1stの頃はUlverheim氏が根幹に関わっていたらしいですね。

ULVERHEIM-Nar Dimman Lattar ★★★ (2012-01-21 21:00:11)

2011年発表の1st。
バンド名が余りにも気になり過ぎて買ってしまいました…(笑)。

路線としては、刻みも交えた重々しいリフと、ガラガラに歪んだ、弦の一本一本が脈動する様子が伝わりそうな生々しいベースが、時折ロック色も感じさせるミディアムテンポ中心のリズムに乗る、重厚な雰囲気を湛えたブラックで、平たく言えば「Now, Diabolical」「The Age of Nero」期のSATYRICONに、オールドスクールな要素を加味した感じでしょうか。音作りも陰湿ながら重さがあるものですし、何気にギターソロが良いメロディを弾いてたり、 割とメタリックな音。ヴォーカルの貫禄のある絶叫も実にかっこいい。

このバンド、何気にリフのセンスがかなり良いんですよね…例えば、不穏で毒々しいメロディを、オールドスクールなリフに乗せつつ、それに血煙が立つようなテクニカルな刻み
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ULVERHEIM ★★ (2012-01-21 20:57:34)

ex-THORNIUMのメンバーによる、スウェーデンのブラック。
それにしても思い切ったバンド名付けましたね…元から使ってたメンバー名引き継いだだけとはいえ…。

VISTHIA-IN AETERNUM DELETI ★★★ (2012-01-20 22:57:16)

2011年発表の2nd。

ブラックメタルにインダストリアルを取り入れた路線ですが、このバンドはインダストリアル要素を曲の根幹にがっつり食い込ませながらも、ブラックメタルとしての攻撃性や禍々しさもしっかり残してある、取り入れ方のバランスの非常に良い作品ですね。

暴虐なブラストの中に機械音を交ぜてより無慈悲な感覚を助長したり、ノイズとサンプリング、トレモロが自然に一体化するような音作りで世界観を演出したり、マシンビートを前に出しつつ毒のあるトレモロで荒廃感を醸しだしたり、ブラックとインダストリアルの組み合わせ方がアイデア豊富、かつその比率も自由自在な感じ。それがブラックとしてはかなり整った音質とも相俟って、ダイナミックな展開に聞こえます。

何気にブラックらしいトレモロリフの含有率も高く、それに込められた宗教的なムードや毒々しさもまた素晴らしい。インダ
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ABIGAIL WILLIAMS-Becoming ★★ (2012-01-19 23:44:59)

2012年発表の3rd。

店のコメントで「シューゲイザー・ブラックからの影響も…」みたいな紹介がされてて、まさかとは思いましたがここまで変化してるとは…。ギターリフはメタルのグルーヴよりもノイジーさを活かした音響・情景描写重視になり、儚いメロディも取り入れ、ミニマルな展開も多い大作主義路線に舵を切ったことで本格的にそっちの系統に近い音に。ヴォーカルも絶叫にしろグロウルにしろ、壮絶な声を聴かせつつも、音に溶け込み易い歌い方になっている感じがします。

今作ではメンバーにチェリストが加わり、要所でチェロによる格調の高い、クラシカルなメロディが聴けるのも特徴ですね。また、宗教的ムードを醸し出すような儀式的なパートがあったり、トレモロリフは儚いものだけでなく、ブラック本来の邪悪さが根付いたメロディを含んだものを弾いていたり、今まで演ってきたシンフォニック・ブラックやメロ
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吉川友-One for YOU!-こんな私でよかったら ★★★ (2012-01-18 22:18:30)

これは試聴して衝撃を受けました。
これをバックにマスゲームでもやったら物凄くかっこよさそうなカッチリしたリズムに、休符やスタッカートを駆使し、リズミカルに仕上げかつ哀愁も忘れない、ウルトラキャッチーな歌メロが乗る曲。ヴォーカルもキレ良く歌う所と感情を込める所の押し引きを心得ている感じで、曲をしっかり魅力的に彩る歌を聴かせてくれてると思います。この洗練されていながらも哀愁のある世界観、フック満載どころかフックしかないような歌メロ、ほんとツボ過ぎて困ります(笑)。ポップスとして完璧な出来だと思う。
ちなみにアルバム発売の直前にリリースされたシングル曲ですが、アルバムに興味を持ってもらう布石として、これ以上ないほど優秀な曲だと思う。現に私が引っかかってしっかりアルバム買っちゃってますし(笑)。

吉川友-One for YOU!-Sweetie ★★ (2012-01-18 22:17:33)

炭酸飲料のCMに使われそうな、弾けたポップ性を持つ曲。
サビの「Sweetie, Sweetie, Sweetie」のテンションの高い、張りのある溌溂とした歌唱がとても印象的。聴いている分には爽快感のある楽曲ですが、この部分とか踊りながら歌うには結構キツそうな曲だと思う(笑)。

吉川友-One for YOU!-きっかけはYOU! ★★★ (2012-01-18 22:16:48)

これ、タイトル見たときはコミックソングなのかと思いました(笑)。アイドルの自己紹介ソング的な感じの…。でも実際聴くとリズミカルなメロディが頭に焼き付いて離れなくなるような、鮮烈なキャッチーさを持ったポップな楽曲。まずサビにインパクトがありますが、Aメロの後半がかなり歌謡曲っぽかったり(個人的には中島みゆき「愛情物語」を連想した)、ラスサビ前でファルセットを交えた繊細な歌唱が聴けたり、他の部分にも多くフックを設けた曲作りが成されているのがいいですね。

吉川友-One for YOU!-Knight Flight ★★★ (2012-01-18 22:16:00)

どキャッチーな楽曲が3曲続いた所で、ようやくバラードナンバーの登場。パーカッシブなリズムに、メロウなキーボードが絡むトラックは、歌メロの美しさとも相俟って非常に耽溺性の強い音になっていると思う。しっかりその世界観の中で主役を張りつつ、曲の情景も浮かび上がらせるような、繊細なヴォーカルも素晴らしいです。

吉川友-One for YOU!-Time to zone ★★ (2012-01-18 22:15:04)

頭サビで元気よく始まる、これまたキャッチーな楽曲。サビメロは物凄くインパクトの強いものという訳ではありませんが、清涼感のあるもので聴いていてとても心地良いですね。良く聴くとキーボードはかなりピコピコ系の音を使ってるんですが、変にテクノっぽくなりすぎず自然なポップさが感じられるアレンジのセンスもいいと思う。

吉川友-One for YOU!-会いたくなったら ★★ (2012-01-18 22:14:06)

余りにもベッタベタなバラード曲。メロディもアレンジもベタ過ぎて、最初歌詞が頭に入ってこなかったくらいですもん(笑)。いかにもいきものがかりとかが書きそうな、「The J-POPのバラード」って感じのメロディ。しかしそれはベタに聞こえるくらい普遍性が高い、豊饒なメロディでもあるという事なんですよね。何か大口のタイアップが付いたらスマッシュヒットしてもおかしくない曲だと思う。

吉川友-One for YOU!-水色 ★★ (2012-01-18 22:13:17)

後半戦開始に相応しい、溌溂系ポップ。この手の曲はアルバムに複数ありますが、この曲はギターを前に出したバンドっぽい(あくまで「っぽい」)アレンジでしっかり他の曲と差別化出来ているのが良いですね。サビに向かってテンションが上がり、鼓動を早めるようなリズム、ラスサビの一旦音が引いて4つ打ちを強調する展開など、リズムによってキャッチネスを強調するアレンジが良い感じ。

吉川友-One for YOU!-ヒラヒラ星 ★★ (2012-01-18 22:12:35)

打ち込みを多用したアルバムの中でも、最もテクノ色の強い曲。
聴いていてサイバーな風景が思い浮かぶような曲で、ヴォーカルも音に溶け込むようなエフェクトが掛けてあって、音像の一つになっている感じですが、歌メロ自体はかなり哀愁強め。こういう作風で、ここまで歌メロに哀愁を込められるのはやはりJ-POPならではだと思う。歌謡曲とは違う、独特の切なさがある感じ。

吉川友-One for YOU!-さよなら涙 ★★★ (2012-01-18 22:11:54)

アルバムの曲を順に聴いていった時、この曲が来たときもかなり衝撃を受けましたね…JANNE DA ARCの「I’m So Happy」を思わせるような、泣き成分満載ながらも非常にポップなサビメロが素晴らし過ぎる…初出はデビューシングルのカップリングらしいですが、幾らなんでも勿体無さ過ぎ。温存してシングル切れば良かったのに…。アレンジもピアノとワウギターが歌メロのメロウさを際立てた、ポップだけど湿り気もあるもので本当に素晴らしいと思う。これは名曲です。

吉川友-One for YOU!-ありのままの I LOVE YOU! ★★★ (2012-01-18 22:11:12)

これも個人的に衝撃だった「こんな私でよかったら」に匹敵するほどの名曲だと思う。R&B風のリズムに、メロディアスなベースやピアノが絡むメロウなトラックからは、どこかアーバンで切迫した雰囲気が感じられますね。そこに艶のある、シリアスな響きのヴォーカルが乗り、曲調としてはダークと言ってもいいくらい。ですが歌メロがこれもシングル切れるレベルでフックのあるもので、歌モノの要素も強く、暗くなりすぎていないのも良いですね。聴きやすく、かつムードに浸れる名曲です。

吉川友-One for YOU!-ハピラピ~sunrise~ (2012-01-18 22:10:18)

早朝の番組のタイアップが付きそうな、爽やかでポップな曲。
ただ、シングル曲なんですけど、個人的にはアルバムで一番好きじゃない曲かもしれないです(決して嫌いではないけど)。メロディもキャッチーだし、アレンジも丁寧だけどちょっと無難な印象。耳当たりが良い分、聞き流せちゃう感じがするんですよね。

吉川友-One for YOU!-ハコの中のブルー ★★★ (2012-01-18 22:09:18)

もしプロモーションビデオを撮るなら夜の高速を飛ばすシーンを入れて欲しくなるような、スリリングな曲。フューチャリスティックなイメージを喚起するシンセと、疾走感のある歌メロがかなりかっこいい。…個人的には、土曜夜9時から日テレでやってるドラマの主題歌とかになったら凄く合いそうな曲だと思う。

吉川友-One for YOU!-Make YOU! ★★ (2012-01-18 22:08:25)

J-POPのアルバムのラストってバラードで歌い上げて締めるか、希望を感じさせる爽やかな曲で終わるパターンが大半ですが、このアルバムは後者を選んだ模様。アニメのEDテーマのような、爽やかでキャッチーながら哀愁も含んだメロディが特徴ですが、このアルバムのEDテーマという感じに仕上げたのかもしれませんね。

吉川友-One for YOU! ★★★ (2012-01-18 22:07:25)

2012年発表の1st。

今日発売(=昨日入荷)のアルバムですけど、もう感想書いちゃいます(笑)
ネットで最新シングルの「こんな私でよかったら」を聴く機会があって、衝撃を受けて調べてみたらこの曲を含むアルバムの発売が間近…ということで、まんまとアルバムを買わされてしまいました(笑)。その曲に対する「1聴き惚れ」が動機で買ったんですけど、思った以上に良い曲が多いですね。

まずアルバム曲の充実振りが素晴らしい。
シングルを中心に回す日本のポップス界の構造のせいか、シングルに派手な曲、アルバムに地味目な曲を入れるアーティストも少なくないですが、このアルバムはどの曲を取ってもシングル切れそうなキャッチネスがあるのが凄いと思う。「会いたくなったら」はベッタベタな売れ線バラードだし、「さよなら涙」「ありのままのI LOVE YOU!」はなんでシングルを切らなか
…続き

KAULA-AVADHUTA GITA CHAPTER Ⅰ ★★★ (2012-01-16 20:51:43)

2011年発表の1st。

DISK UNIONの紹介でSKITLIVとBURZUMが引き合いに出されてたので、つい買ってしまった一枚なんですが…確かにノイジーに引き摺るスラッジ/ドゥームと、陰鬱なメロディの鬱ブラックを掛け合わせた作風は、その2バンドとかなり共通したものがありますね。ただ、鬱ブラックの叙情性というよりは、どこか荒廃した世界観を持っているバンドだと思います。

スラッジにしろ鬱ブラックにしろ、どちらの要素もかなり堂に入っている感じで、スラッジ部分は人間の神経が灼き切れるのを目視しているかのような、脳を侵すような音だし、時折入るトレモロもただ陰鬱なだけでなく、BURZUMの「Ea, Lord of the Depths」や「Spell of Destruction」辺りに通じる、聴き手に暗黒と対峙する事を強いるかのような、どこか神秘性も感じさせるもの
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WINTERUS-IN CARBON MYSTICISM ★★ (2012-01-16 20:48:27)

2011年発表の1st。

レビューサイト/ブログ等で、優れたメロディセンスを持つ新人メロブラバンドが居ると聞いて購入しましたが、確かに噂に違わぬメロさですね…。イントロのメロウなインストから期待させますが、2曲目冒頭のDISSCETIONから殺気や邪気を抜きさって、牧歌的にかつクサくしたようなリードギターのメロディで早くも悶絶してしまいました(笑)。

しかもこのバンド、ポスト/シューゲイザー系のクライマックスシーンを思わせるような、儚くも激情迸るものであったり、ドイツ産ブラックのような打ち付ける氷の礫を思わせるトレモロだったり、メロディの方向性が曲によって違うんですよね。しかも曲がコンパクトに纏まっていて、メロディの美しさという美点のみを見せ付けて曲を終わらせる感じで、初聴でのインパクトを与える事にも成功していると思う。

ただ、色々なレビューで言
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LILYUM-NOTHING IS MINE ★★★ (2012-01-14 20:47:08)

2011年発表の5th。

何気なく買ってしまったんですが、これは素晴らしいですね。
個人的には、2011年のベストアルバムの候補の一つに入ります。
路線としては、邪悪なメロディのトレモロリフを伴うミニマルな疾走パート多め、ノイジーな音質など、基本的にはプリミティブブラックの様式を踏襲している感じですが…色々音に工夫が凝らしてあって、普通のプリブラよりも大分暗黒ムードが強い仕上がりになってますね。

まず音質が結構独特で、リフのノイジーで視界を黒く染めるような音色の割に、メロディはしっかり前に出して聴かせ、ドラムも抜けが良い音で録音されている感じ。この音質が、聴いていて心地良いだけでなく、実体性というか質量感のあるダークさを感じさせてくれて、曲の説得力を増してると思うんですよね。ヴォーカルがやたらドスの効いた低音がなりで、エフェクトのせいで地獄から響く
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SVARTTJERN-TOWARDS THE ULTIMATE ★★★ (2012-01-13 22:54:02)

2011年発表の2nd。

まず裏ジャケに燦然と輝く「TNBM(True Norwegian Black Metal)」のロゴが入っている時点で、品質は約束されたも同然ですが…そのロゴの威光を裏切る事のない、むしろ更にハクを付けるような、ストレートかつハイクオリティなブラックメタル。緩急付けつつ疾走パート多めの作風ですが、カッチリしたドラムの音と厚みのあるリフなど音質の良さも手伝って、聴いていて単純に気持ちの良い音。リフは邪悪系トレモロだけでなく刻みも入れたもので、メタルとしての熱気もしっかり持ってる感じですね。

エクストリームメタルとして非常に質が高い音を聴かせてくれるんですが、それと同時に「ブラックメタルならでは」の魅力も大きいのが素晴らしいですよね。特に闇から粘液質の瘴気が這いずり出すかのような、邪悪なメロディのトレモロはブラック以外ではなかなか聴けないと
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EX CALIGA-FIRST VISIONS ★★ (2012-01-12 00:55:45)

2002年発表の1st。
某所で中古がやたら安かったので、ジャケとタイトル等を見て、「これはブラックメタル、それもプリミティブ系だろう」と当たりを付けて購入。その勘は見事に当たったんですが…一体何なんでしょうか、この奇妙極まりない音は…。

音的には一応プリミティブブラックの様式を踏襲してはいる感じですが…遠近感の狂いまくった絵画のような、奇怪に歪んだ世界観を持ってる作品ですね。トレモロを含むリフやギターメロは音響処理のせいで妙に浮遊感のある音になっている上、フレーズ自体も宗教的な妖しさを感じさせるし、RAW音質の癖にドラムのミックスが変に凝っててアンバランスな立体感のある音像になってる。加えて所々に挿入される効果音のせいで世界観は更に歪んだものに。

アヴァンギャルド志向のミュージシャンがいたとして、彼にクスリでトリップした状態でプリミティブブラックを聴か
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SATAN'S HOST-POWER~PURITY~PERFECTION 999 ★★★ (2012-01-11 22:32:00)

2009年発表の6th。

1977年にパワーメタルバンドとして結成し、86年に1stアルバムを発表、一度解散して2000年にブラックメタルバンドとして再結成…というバイオグラフィーを聞いた時は、古くから活動してるバンドなだけに若いリスナーを置き去りにするような路線だったらどうしよう…とちょっとだけ危惧してましたが、全くの杞憂でした。クオリティがキャリアに裏打ちされた、しっかり今の音としてかっこいいブラックメタルを演ってます。

邪悪なトレモロリフ一辺倒でなく、甘美さもありながらサタニックな雰囲気を更に強めるリードギターのメロディ、オールドスクールなデスメタルのテイストを感じさせるドロドロした瘴気漂うリフも取り入れたスタイル。DISSCETIONは3枚目のアルバムでメロデス要素を強めリスナーを驚かせましたが、彼らがメロデスだけでなくオールドスクールデスの要素も同時
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MORTE INCANDESCENTE-...RELEMBRANDO UM TUMULO ESQUECIDO ★★★ (2012-01-10 23:52:07)

2010年発表の3rd。
関連バンドのSTORM LEGIONがなかなか良かったので、こっちも購入しましたが、このバンドも面白い音出してますね。

ザリザリしたノイズ分多めながら太い響きなリフと、ロックやハードコアのテイストを含む、ドカドカとハイテンションなリズムを上手い事合わせ、辺りのものを蹴散らすようなオールドスクールで攻撃的なブラックメタルを展開してます。ヴォーカルも何もないところに向かって最高にハイな状態で演説するかのような、狂気の篭ったパフォーマンスで作風と非常に良くあってますね。ただこのヴォーカル、かっこよくはあるけど癖が強いので一枚通して聴くとちょっとクドさがあるかも(笑)。

路線自体は攻撃的、かつ熱さや炸裂感を感じさせるものではあるんですが、反面メロディはかなり陰湿なのが独特なんですよね。聴き手の神経に障るような、焦燥感を煽るトレモロを仕込
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STORM LEGION-DESOLATION ANGELS ★★ (2012-01-10 23:47:10)

2010年発表の2nd。

モノクロの髑髏ジャケからは何かプリミティブっぽい雰囲気が漂ってきますが、RAWさを残しつつもリフに音圧のある、重量感を持って疾走するブラックメタル。毒々しいメロディを仕込んだトレモロリフ、所々で存在感を示す甘美な邪悪さを伴うリードギターのフレーズなど、WATAINを想起させる作風。普段からブラックメタルを聴いている人であれば、何の抵抗もなく受け入れられそうな、ストレートな路線ですね。

…それだけだと、ムードもクオリティもかなり良質なブラック…で終わってしまいますが、このバンドはヴォーカルの存在感がかなり大きいのが特徴。絶叫というよりは…雄叫び系というんでしょうか、やたら野太い声で、時折地声を交えつつがなるタイプ。ヘラクレスとかコロッサスとか、ああいうマッシブな存在を想起させる声でかなりの迫力。鬱ブラック的な嗚咽絶叫も聴かせてくれますが
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STORM LEGION ★★ (2012-01-10 23:44:59)

ポルトガル産ブラックメタルバンド。
ex-SIRIUSのメンバーも在籍してます。

LUX OCCULTA-Dionysos ★★★ (2012-01-09 00:23:36)

97年発表の2nd。

このバンドは後にアヴァンギャルド志向を強めていったらしいですが、この時点ではキーボードを効果的に用いたシンフォニック/アトモスフェリックなブラックメタル。誰かの死を悼むかのごとく、物悲しいメロディでバンドサウンドを包むキーボードと、妖しげなメロディを含有するギターワークが絡む、個性的かつ濃厚なムードを持った作品。ブラックの邪悪さよりも、ゴシックの美しさや妖艶な感触の方が強い印象。

アトモスフェリックな路線の割には、ギターワークなどがかなりメタリックで、聴き応えのある音に仕上がってるのも特徴ですね。ミディアムテンポを中心に重厚に展開していく作風と実に合っていると思う。メロディの美しさもあって聴き入ってしまう音なんですが、バスドラの音がパタパタいってて軽いのはちょっと不満。曲自体はA級だし、音もそう悪くないのに、そこだけB級ブラックみたいに聴
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OLD WAINDS-Scalding Coldness ★★ (2012-01-07 21:33:07)

2005年発表の2nd。

個人的にロシアって良質のメロブラが多い印象なんですが、このバンドも質の高いメロブラを演ってますね。トレモロ疾走一辺倒でなく、メタリックな刻みやドラマ性のある展開も見せるオーソドックスな路線。金属質なノイジーさのギター、多少バタついた印象のあるドラムなど、RAWさを残しながらも分離の悪くない音質は、個人的にはかなり好み。「声の引き摺り方」が堂に入ったヴォーカルのパフォーマンスも良い感じです。

このバンド、ロシア産でありながら「Unholy Nordic Metal」を標榜してたりするんですが…確かに古参ノルウェー産ブラックの影響がそこかしこに見えるんですよね。例えばメタリックな刻みが、ただかっこいいだけでなく、エピックなムードに繋がっていく所などはENSLAVEDを髣髴とさせるし、3曲目などで見せる華麗さを感じさせるトレモロ疾走はUnd
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AN AUTUMN FOR CRIPPLED CHILDREN-Everything ★★★ (2012-01-07 21:29:17)

2011年発表の2nd。

最初聴いたときはその壮絶さと、埋もれ気味のミックスのせいでほとんどノイズにしか聴こえなかったヴォーカル、トレモロを交えたノイジーなギターリフなど、ブラックメタルの様式を踏襲しつつも、キーボードやクリーントーンのギターが儚さ、浮遊感を演出する、今流行の(?)シューゲイザー/ポストブラック。メロウなフレーズを随所で聴かせるベース、ジャズっぽい柔らかく叩かれるドラムも、ノスタルジックな情景の描写に一役買ってますね。

この作品、他の同系統のバンドと比べると、儚さやノスタルジーの表現が力技っぽく感じるんですよね。キーボードが入ればそれが辺りをベタ塗りする勢いで哀愁篭ったメロや音色を奏でてるし、アルペジオもよく聴こえる、しっかり太い音で録音されている感じ。激情を表すようなノイジーなリフもまるで土石流のよう。…個人的にはこの手の音でメロディや音色が
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NASTROND-Toteslaut ★★★ (2012-01-07 21:24:32)

95年発表の1st。私が持ってるのは2010年に再発されたもの。

やはり初期ブラックだけあって、録音状態は良いとは言えるものではなく、ギターノイズがガリガリ言うRAWで癖の強いものですね。ただそのノイズが脈動するような音色のギターリフの間を縫って、ユルユルと幽鬼的なものを感じさせるトレモロが幽玄なメロディを奏でる音像は、カルトかつ神秘的、宗教的なムードがあって魅力的。巻き舌を多用した野卑ながなり声と、ミステリアスな語りを使うヴォーカルもカルトな雰囲気をより強いものにしてますね。

この音源で一番独特なのは、キーボードの使い方だと思う。
どこかの密教が解脱のための儀式を行う際に、後ろで流す音楽のようなSE的なものが中心ですが、メロディを弾かせるにしても「普通その音は選ばないだろ」みたいな妖しげな音を選んでいて、かなり耳に残る。8曲目は彼らのそんなオカルトな感
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