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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 1201-1250
DIMIDIUM MEI
LORD AGHEROS-As a Sin
DARKENED NOCTURN SLAUGHTERCULT-Saldorian Spell
SEMARGL
SEMARGL-Ordo Bellictum Satanas
DETONATOR 666-At the Dawn of Sadistic Infernal Holocaust
OAKHELM-Echtra
VESPERIAN SORROW-Regenesis Creation
VESPERIAN SORROW
MALSAIN-The Never Die
MALSAIN
NECHIST (НЕЧИСТЬ)-NACHALO DOROGI (НАЧАЛО ДОРОГИ)
BLOODY LAIR-TOTAL MAYHEM
DRAUGEN-AMONG THE LONELY SHADES
TURDUS MERULA-Herbarium
TURDUS MERULA
LUNAR AURORA-Hoagascht
PRIMIGENIUM-Faith Through Anguish
PRIMIGENIUM
AKB48-ここにいたこと
BOSSE-DE-NAGE-Ⅱ
CRADLE OF FILTH-Midnight in the Labyrinth
ALTORIU SESELIAI (ALTAR SHADOWS)-Margi Sakalai (speckledy Falcons)
ALTORIU SESELIAI (ALTAR SHADOWS)
BAHRRECHT-NUIT DE NEIGE
BAHRRECHT
LOCUS MORTIS-Inter uterum et loculum
LOCUS MORTIS
FLAGELLANT-Monuments
THE ポッシボー-②幸せの証
THE ポッシボー-②幸せの証-桜色のロマンチック
THE ポッシボー-②幸せの証-電光石火Baby!
THE ポッシボー-②幸せの証-私の魅力
THE ポッシボー-②幸せの証-LOVE2パラダイス
THE ポッシボー-②幸せの証-I love you 私の君
THE ポッシボー-②幸せの証-幸せ花火ゴッゴッGOーッ!
THE ポッシボー-②幸せの証-FAMILY~旅立ちの朝~
THE ポッシボー-②幸せの証-幸せの証
THE ポッシボー-②幸せの証-希望と青春のヒカリ
THE ポッシボー-②幸せの証-幸せの形
THE ポッシボー-②幸せの証-プレイボール (THE ポッシボーVer.)
SUMMONING-Dol Guldur
AZARATH-Praise the Beast
AZARATH
HAEMOTH-In Nomine Odium
NIFELHEIM-Envoy of Lucifer
BRANIKALD
BRANIKALD-Stormheit
BORGNE-Entraves de l'Âme
BLUTRACHE-TODESSEHNSUCHT
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DIMIDIUM MEI ★★ (2012-05-06 22:00:57)

ポーランド産ブラックメタルバンド。
バンド名はラテン語で「我が半身」の意。
多分「妻」「恋人」的な意味で使ってるのではないと思われる(笑)

LORD AGHEROS-As a Sin ★★★ (2012-05-04 21:41:23)

2008年発表の2nd。
メンバーの写真が如何にもイタリアの伊達男って感じで、かなりのイケメンですけど(笑)、そんな見た目とは裏腹に、鬱ブラックや葬式ドゥーム以上の悲壮感が感じられる、アトモスフェリックなブラックメタルが展開されてますね。

ノイジーながら控えめなバンドサウンドと、呼気とエッジ音で無理に搾り出すような喉の痛そうなヴォーカルを、空間系のシンセやピアノが包み込む作風で、一枚を通じて聴ける、誰かを悼んでいるかのような沈痛で儚げなピアノのメロディが非常に印象的。セピアの追憶の情景が緩やかに流れていくようなメロディで、鬱系が葬式ムードならこちらは告別式といった感じ。クワイアが入るパートなんかは、むしろ式とか通り越して霊界だか冥界だかに魂引っ張られそうになりますが。

また、SE的なサンプリングを曲に取り込んでいたり、メディテーション音楽的なシンセの音色
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DARKENED NOCTURN SLAUGHTERCULT-Saldorian Spell ★★★ (2012-05-04 21:39:47)

2009年発表の4th。

ブラストによる爆走パート中心に、ブラック特有の平坦系のリフと邪悪トレモロを組み合わせ、緩急つけて聴かせてくれる凶悪なブラックですが、これがかなり素晴らしい。適度にRAWで適度に湿り気を含んだプロダクションは、生々しい邪悪さを伝えつつも耳に心地良いし、時折悲鳴のような声を上げて絶叫する、女性によるデス声も、女性らしいハイピッチでしなやかな感触が獰猛さ、悲壮感といったものを感じさせてくれて良い感じ。

しかし何より素晴らしいのは、曲作りのセンスだと思う。邪悪さとメロウさを高いレベルで両立させ、強烈に耳を引くトレモロリフの魅力も然ることながら、要所で使われる平坦系のリフがそれ以上に良いんですよね。上級悪魔が弾くメロディという感じで、どこか高貴さすら感じる、悪のオーラだだ漏れなリフ。作風としてはダーティさや野蛮さも感じるんですが、同時にどこか上
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SEMARGL ★★ (2012-05-03 09:13:47)

ウクライナのブラックメタルバンド。
彼らは自分達の音楽性を「サタニック・ポップ・メタル」と称しているみたいですね。

SEMARGL-Ordo Bellictum Satanas ★★★ (2012-05-03 09:12:39)

2010年発表の4th。
これはかなりユニークなアルバムですね…。

基本的にはデスメタル的な音像の重さ、ブラックメタル的な邪悪さによって強固な武装が施された、スラッシーで骨の太いエクストリームメタルという感じで、キレの良い吐き捨てデスと重々しいグロウルを重ねたヴォーカルワークや、東欧というより日本人の耳には中近東系っぽく聴こえる妖しげなメロディが曲の威風を引き立ている…という印象なんですが、そんな音を基本に据えながらも、様々な音楽的要素を取り入れ曲によって表情を大きく変える作風が特徴。

最近のSEPTICFLESHを思わせる、壮大で神秘的なオーケストレーションだったり、トランシーなシンセの音色まで飛び出すエレクトロ要素だったり、シンフォ・ゴシック的な美しいメロディだったり、常に「ここでこう来るか」という驚きがある感じ。ブルージーなメロディに合わせて女性ヴ
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DETONATOR 666-At the Dawn of Sadistic Infernal Holocaust ★★★ (2012-05-03 09:07:20)

2004年発表の1st。

ツタツタ疾走するリズムに、荒涼感あるリフを乗せた展開をメインに、時折不穏で邪悪なメロディのトレモロも仕込んでくる、プリミティブブラックにも通じる感性を持ったブラックメタル。起爆装置を意味するバンド名ですが、どちらかというと爆発力よりはじわりと邪悪さが染み出してくるような音。プロダクションにMAYHEMのDMDSを思わせる湿った感触があるのも、個人的にはポイント高いです。

作風自体、ブラックの邪悪さや魅力を分かりやすく伝えてくれるもので、非常に好感触なアルバムなんですが、それ以上に衝撃的なのがヴォーカルのがなり声。病気で会話が困難なレベルで喉が嗄れた時に無理矢理搾り出したような、異様に潰れまくった凄まじい声。声帯の擦れる音が直に聞こえてくるような凄絶さで、ブラックでもここまで潰れた声は珍しいと思う。この異形な感じもまた素晴らしいですけど
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OAKHELM-Echtra ★★ (2012-05-03 09:04:06)

2011年発表の1st。

CDのプレイボタンを押すと、なんの前触れもなく始まる展開が非常に男らしくて良いですね(笑)。メロデス方向に行く前のDISSECTIONや、THULCANDRA、ISTAPP辺りを思わせる、吹き荒ぶような身を切るメロウさのあるリフを武器に、ドラマティックに展開していくメロディック・ブラックで、とてもアメリカ産とは思えない音。音を聴いて北欧のバンドだと思い込んでたので、結構驚きましたね…。

上記のバンドと比較すると、ヴォーカルがダミ声気味のデスだったり、朗々と低音で歌い上げるパートがあったり、ヴァイオリンやアコーディオンを取り入れた、フォーキッシュなメロが出てきたり、ペイガン色も強い感じ。ギターワークも、邪悪さよりも土着的な「泣き」を強く感じさせるもので上記のバンド以上にメロディアスでメロウ。音質はメジャーバンドと比べると少し粗さを残して
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VESPERIAN SORROW-Regenesis Creation ★★ (2012-05-02 00:16:58)

2006年発表の3rd。

アトモスフェリックに曲の雰囲気を彩ってみせたり、華やかでクラシカルなフレーズで聴き手の耳を惹いたり、一部では多少アヴァンギャルドな側面も見せたりするキーボードが大風呂敷を広げつつ、そこにメロブラ/メロデス調のメロディアスなギターが重なり、非常にドラマティックに展開していくシンフォニック・ブラック。邪悪さ重視のリスナーよりもクサ音楽好きへ勧めたいくらいに、大仰な作風。

…こういう作風のバンドって、キーボードやオーケストレーションの比重が高く、ギターを敢えて引っ込み気味にするバンドも少なくないですが、このバンドはギターだけでも十分クサ系好きにアピールし得るくらいに派手。流麗さを感じさせるトレモロもかっこいいし、曲のクライマックスでギターソロに長めの尺を割いたりする展開も、メロディ派には堪らないものがありますね。

ただ、音質は
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VESPERIAN SORROW ★★ (2012-05-02 00:16:21)

ABIGAIL WILLIAMSが結成されるずっと前から活動を続ける、アメリカ産シンフォニックブラックの実力者。実は今年6年ぶりの新譜もリリースされる模様です。

MALSAIN-The Never Die ★★ (2012-04-29 21:23:44)

2005年発表の1st。

ショップではメロブラとして紹介されていましたが、トレモロ全開といった作風ではなく、聴き手に抑圧を与えるような、ややノイジーなブラック特有の平坦リフと、不吉な音色・メロディのキーボードで聴かせる、メロウさよりも頽廃的なムードを重視する路線の音。「Claustrophobic Metal(閉所恐怖症的メタル)」を標榜している彼らですが、少し篭もり気味のプロダクションもあって、キャッチコピー通りの閉塞感が強く感じられる音。

結構メロディアスではあるものの、メロディが澱んだ空気感を演出するような、徹底して厭世的で頽廃的なものであるため、変に甘くなったりしていないのが良い感じ。また、女性ならではの声の鋭さを活かしたヴォーカルもかなり良いですね。ドスを効かせつつ、クレッシェンド気味に声を荒げて絶叫するような部分では、獰猛な表現力を発揮していてかっ
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MALSAIN ★★ (2012-04-29 21:22:11)

女性デス・KEY奏者を含むノルウェーのブラックメタルバンド。
GORGOROTHのライブメンバーやAETERNUSのメンバーでもあるPhobos氏も在籍。

NECHIST (НЕЧИСТЬ)-NACHALO DOROGI (НАЧАЛО ДОРОГИ) ★★★ (2012-04-28 22:17:18)

2010年発表の2nd。

シンフォニック・ブラックって、ジャンルの性格上クオリティの高いバンドは多くても、似通った音になってしまいがちな印象がありますが…この作品は質の高さと、ロシア産バンドならではの独特のムードを両立させている所が良いですね。クラシカルで美しいだけでない、土着的でどこか神話的な雰囲気を醸し出すキーボードメロがかなり素晴らしい。要所でピアノやフルート等も取り入れられ、音色が変化に富んでいるのもグッド。

また、メロディや音の華やかさも然る事ながら、DISSECTIONを思わせる寒々しいリフや、メロデスにも通じる刻みリフを取り入れた、動きのあるギターワークがかっこよく、メロブラとしてもかなり高品質なのも特徴。ヴォーカルも典型的なブラックのがなりスタイルながら、どこか威風を感じさせる声で、総じてどの要素を取ってみてもレベルが高い音、という感じ。特にメ
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BLOODY LAIR-TOTAL MAYHEM ★★ (2012-04-28 22:15:00)

2010年発表の2nd。500枚限定でのリリース。

アルバムタイトルがこれだし、メンバーにMAYHEMのTシャツを着ているメンバーがいることからも想像されるとおり、MAYHEMに強烈に影響を受けたブラックメタルを演ってますね。特に怨念が篭もっていそうなトレモロリフのメロディは、1st時代のMAYHEMを明らかに意識している感じ。曲によってはMAYHEM1枚目のタイトルトラックのリフそのままなフレーズがあったりも(笑)。

ただ、プロダクションや曲展開など、MAYHEMの1stと比較するとこちらは大分ストレートなエクストリームメタルの攻撃性が強い感じ。メロディの質は陰湿なものが多いものの、聴かせ方はかなり明瞭でメロブラとしても聴けますね。クリアな音質も地下臭さより直接の暴虐性を伝える事に重きを置いている感じで、邪悪さで譲る代わりより好戦的になったMAYHEMという
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DRAUGEN-AMONG THE LONELY SHADES ★★★ (2012-04-27 22:21:36)

2011年発表の1st。

これはかなり良いですね。
どこかゴシック的な重厚さも感じるミディアムパートと、ブラックらしい疾走を組み合わせたメロブラで、時々疾走が唐突と思わなくもないですが、かなりドラマティックな仕上がり。トレモロリフを前面に出してくるパートが多いんですが、このトレモロがDARK FUNERALやNAGLFAR並に印象に残る使われ方で、メロディックなものが好きなブラッカーのツボを確実に突きに来てる感じ。DARK FUNERALと比べるとこちらの方が邪悪さは譲るものの、儚さや美しさが強い印象。

また、音像の方も結構独特な作りですよね。リフのディストーションの音色の粒が硬質な感じというか、奥行きを感じるような音色になっていて、聴いていて非常に心地良い。この音作りの中に浮き上がったように聴こえるミックスのトレモロが挿入されると、メロブラ好きならそれ
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TURDUS MERULA-Herbarium ★★ (2012-04-27 22:17:21)

2010年発表の1st。
これはジャケ買いしてしまいました。
男女の頭から植物が生えてるイラスト、アルバムタイトルが「植物標本」、そしてバンド名が鳥の名前…これは期待するなという方が無理でしょう(笑)。

スタイルとしては、アンビエント・ミニマル志向の強い、やや前衛的なブラックメタルという感じで、やはり他のバンドにはない妙な個性を持っている作品ですね。SE的に挿入されるピアノ・ソナタ風のパートで聴けるメロディや、アルペジオ、キーボードに込められたメロディは中世的でアンティークな感じの、頽廃的で暗い美しさがあり、メロディセンスはなかなかのものだと思う。

しかし個人的に「妙な個性」を感じるのは、一部徹底してミニマルなバンドサウンド。ほぼ音の壁と化したギターに変化のないリズムの絡むパートは、時間が止まったのでは…と思わせるほど。そこに植物に体を乗っ取られる
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TURDUS MERULA ★★ (2012-04-27 22:16:20)

スウェーデンの独りブラック。
バンド名はスウェーデンの国鳥であるクロウタドリから。

LUNAR AURORA-Hoagascht ★★★ (2012-04-26 20:31:20)

2012年発表の9th。

…なんかもう、こうして彼らの新作が手元にあるというだけで嬉し過ぎてちょっと泣きそうです(笑)。個人的に神格化するレベルだった前作「Andacht」リリース後、活動休止が伝えられ、新作はもう出してくれないのかと半ば諦めかけてましたが…FUNERAL MISTの時といい、希望は持ってみるものですね。5年近い空白を経はしましたが、遂に新アルバムを発表してくれました。

何気にこのバンド、空間演出に非常に長けたシンフォニックブラックという根幹は残しつつ、作品ごとにスタイルを変える傾向がありますが、今作も前作から引き継いだ部分と、変わった部分が分かれる感じですね。ブラックの中でも頭一つ抜けた神秘性を感じさせる魔性のトレモロ、情景どころか聴き手の魂までも黒く塗り潰さんとする重厚なリフ、アンビエント要素を交えた情景描写、威厳を感じさせるドイツ語での表
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PRIMIGENIUM-Faith Through Anguish ★★★ (2012-04-26 20:26:10)

2011年発表の3rd。

ざらついた感触の強い、ノイジーなリフを伴ってツタツタ疾走する、基本的には昔のDARKTHRONE等の北欧プリミティブ・ブラックのスタイルを踏襲した作風のブラックメタル。ブラック慣れした耳には心地良く感じられるノイジーさ、北欧産に全く引けを取らない寒々しさを感じさせるトレモロ、ギラギラしたオールドスクールなリフなど、「分かってる」人が演っている感じの、貫禄のある作品。

この手のプリブラとしてはある程度展開を設けた作風で、全編をメロウなトレモロで覆ったスタイルではなく、あくまで要所で印象に残るメロディを挟んでくる感じで、決して全体的に見てメロディアスと言えるスタイルではないんですが、音作りの上手さや一本調子にならない表現力を持つヴォーカル等も相俟って、メロくないパートにも凄みが感じられるのがまた素晴らしいです。

昔のDARK
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PRIMIGENIUM ★★ (2012-04-26 20:25:32)

スペイン産プリミティブブラック。
何気に20年のキャリアを誇るバンドだったりします。

AKB48-ここにいたこと ★★ (2012-04-26 20:24:37)

2011年発表の1st。

この前にもベスト盤/コンピレーション盤的な性格のアルバムは何枚か出ているようですが、オリジナルのフルレンスとしてはこれが一枚目らしいです。…ここのコメント欄を見ても分かるとおり、商業的な売り出し方やメディア戦略からか、一部の人間からは蛇蝎の如く忌み嫌われてるようですが、逆にそこまで言われると聴きたくなっちゃいますよね、ミーハー代表としては(笑)。以前聴いたフライングゲットやヘビーローテーションも悪くなかったですし。

しかし、結論から言えば「無難なアルバム」という感じで、アンチ的な立場を取ってる人を改宗させるには、ちょっと弱いかな…という印象。アルバム曲にごく普通のポップスが多くて、初見では一人ひとりの歌い方の個性がほぼ分からないであろう斉唱スタイルの多いアレンジとも相俟って、個人的にアイドルポップスには不要だと思う、「中庸感」が強く感
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BOSSE-DE-NAGE-Ⅱ ★★ (2012-04-22 22:28:06)

2012年発表の2nd。
特にタイトルは書いてありませんが、検索したら「Ⅱ」で通ってるみたいです。

KRALLICE辺りが引き合いに出される、ポストブラックとして紹介されていたり、ジャケがブラックメタルっぽくないお洒落さだったり、ボサノバでもやってそうな字面のバンド名といい(笑)、お洒落さとか高尚さとかが強いブラック離れした音だろうな…と想像してたんですが、がっつりブラックしてる音でした。

鬱ブラックにも通じる、抑圧された感情の迸りをそのまま練り込んだようなリフのメロディを伴い、悲痛に何かを訴えかけるように叫ぶボーカルを乗せ、疾走メインで展開するブラックで、お洒落とか高尚とかいうよりは、むしろ下世話なくらい感情剥き出しな感じ。2曲目なんか平易な英語で書かれてるので分かりやすいですが、歌詞も結構ヒドいです(笑)。ザラついた音像やミニマルな展開なんかは、確か
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CRADLE OF FILTH-Midnight in the Labyrinth (2012-04-21 19:44:46)

2012年発表のオーケストラアルバム。
「Cruelty and the Beast」までの楽曲のオーケストラアレンジに、Dani本人のナレーションを付けたものと、インスト版の2枚組。

結論から言うと、やっぱりファンアイテムかな…という感じ。
原曲が原曲だけに、耽美でホラーな雰囲気は濃厚なんですが、例えばサントラのように観客にシーンを印象付けるような分かりやすいフレーズを連発するわけでも、クラシックのような緻密な各楽器のメロディの絡みや展開があるわけでもなく、原曲への思い入れがない状態で聴いたら微妙だと思う。

正直、COFのあの怖気を震うような感覚は、メタルという様式に支えられてこそだな…と、痛切に感じてしまいました。個人的に注目していたのは、例えばブラストビートで切り返して疾走する部分など、メタルの様式でなければ表現できない部分をどう上手くアレン
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ALTORIU SESELIAI (ALTAR SHADOWS)-Margi Sakalai (speckledy Falcons) ★★ (2012-04-19 22:29:46)

2007年発表の1st。

民族楽器やアコギ、フルートなどによるフォーキッシュで叙情性に溢れたメロディをフィーチャーしたペイガンブラックですが、バンドサウンド部分はかなり音が薄く、攻撃性の低い音作りが成されており、その音作りによってフォーク要素と溶け合い、一つの情景を演出する事に成功したような感じですね。

小川のせせらぎや虫の声など、自然音のSEも多用するタイプで、自然と情景が浮かんでくる感じですが、3曲目の鶏の鳴き声がひっきりなしに鳴り響くパートはちょっと面白いです(笑)。多少音が刺々しくなる部分もありますが、基本的にスロー~ミドルでゆったり展開し、この手のペイガン系の作品でも牧歌的な作風だと思う。女性ヴォーカルを取り入れた6曲目なんか殆ど民謡です。

カメラを遠景でわざとゆっくり動かす事で、自然の壮大さを演出したりする映像がありますが、聴いている
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ALTORIU SESELIAI (ALTAR SHADOWS) ★★ (2012-04-19 22:29:04)

リトアニアの独りフォーク/ペイガン/アンビエントブラック。
この系統でも徹底した世界観を持った作風でしたが、一枚のアルバムを残して活動を停止してしまった模様。

BAHRRECHT-NUIT DE NEIGE ★★ (2012-04-19 22:25:01)

2011年発表の1st。

一言で表すなら、ほんのり変態なブラックメタル。
過度にノイジーであったり、他ジャンルから変な音を引っ張ってきたりといったギミックはなく、あくまでブラックメタルの基本に忠実な音ではありますが…ブラストで爆走する部分もブルータル系の音圧より、パンキッシュな軽快さを感じたり、フランス産らしいLLN系にも通じる「毒」のあるメロディを練り込んだ刻みリフと、ジャーマンブラックっぽい氷の礫が吹き付けるような寒々しいリフが混在していたりで、微妙に他のブラックメタルバンドとは何かがズレている感じ。ヴォーカルのイガイガしたデス声も、地下臭く得体の知れないムードに拍車を掛けてますね。

ただ、Winterhalter氏のRAWなドラムはストレートにかっこいいと思うし、他のバンドにない雰囲気を持ってはいるんですが、PESTE NOIREのようにぶっ飛び具
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BAHRRECHT ★★ (2012-04-19 22:22:56)

フランス産ブラック。
ALCESTにも参加するWinterhalter氏がドラムを叩いてます。

LOCUS MORTIS-Inter uterum et loculum ★★ (2012-04-17 23:12:11)

2005年発表の1st。
2011年にはこの作品の再レコーディングアルバムも出ている模様。

分離が良い…というよりは、ノイズ質とメロディ質が乖離しかかってるようなギターリフの音色といい、かなりファストなパートでも暴虐というよりはどこか軽快さを感じる軽めの音のドラムといい、音の体裁を整えるよりも、生々しさを重視したプリミティブなブラックメタル。基本左右チャンネルで絡むトレモロ疾走がメインですが、荒れ狂うように刻むパートやドゥーミーに引き摺るパートもあり、この手のプリブラでは結構ドラマ性もある音。

こういう路線の音楽って、リフに込められたメロディのセンスが何よりも重要だったりしますが、このバンドは「持ってる」感じがします。基本ブラックらしい荒涼感や妖しさを感じるメロディがメインですが、時々何故か「和」な印象もあるんですよね…。忍者ゲームの妖術師の潜む夜の森ス
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LOCUS MORTIS ★★ (2012-04-17 23:11:40)

注目のレーベル、ATMF発のイタリアンブラック。
ARCANA COELESTIA、ABSENTIA LUNAEなどのメンバーが関与。

FLAGELLANT-Monuments ★★★ (2012-04-17 23:07:53)

2010年発表の1st。

プリミティブブラックに通じる湿り気やおぞましさを残しつつ、音圧の高さや音像のクリアさを上げて迫力を出したどす黒い音塊を、土石流の如く叩きつけるような、非常に暴虐かつ邪悪さに満ちたブラックメタル。全体的には然程メロディアスという訳ではありませんが、要所要所で繰り出されるトレモロリフは荒涼感と禍々しさに満ちていて、かなり耳を引きますね。

太くてコシのある邪悪さを演出する音像、適度に緩急の付いた展開などはWATAINやOFERMOD辺りに近い感触も。ヴォーカルも野太いデス声で、声量をもってがなり散らすタイプでWATAINのErik似でかなりレベル高いと思う。ただ、近年のWATAINと比べるとリフや展開等のフックは少し抑え目で、その分邪悪で陰湿なムード作りに特化している感じ。WATAINはメタラー全般に勧められますが、こっちはブラックが好きな
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THE ポッシボー-②幸せの証 ★★★ (2012-04-16 21:45:24)

2012年発表の2nd。

ベスト盤がかなり良かったのでこっちも購入しましたが、期待を裏切らない良いアルバムですね。今年に出たつんく系の2枚のアルバム(Berryz工房と℃-uteのフル)が過去作と比べてちょっと微妙だったので、つんく氏もお疲れモードと思いきやそんな事はなかったです(笑)。

ベストで素晴らしかったのは、雑多過ぎてグループの印象が纏まらないレベルの楽曲の振り幅の広さでしたが、今回もクールでダンサブルな曲あり、普遍性の高いポップスありでそんな特性はある程度継承されてますね。ただ今作は掛け声や合いの手を用いたパンキッシュで盛り上がるアレンジと、爽やかキャッチーな歌メロで攻める曲が多く、それがアイドルソングらしいキャッチーさ、ハイカロリーさに繋がってる気がします。

また、今回は作詞・作曲共にある程度外注してるんですが、突飛でぶっ飛んだ歌詞の
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THE ポッシボー-②幸せの証-桜色のロマンチック ★★★ (2012-04-16 21:40:20)

パワーコーラスの合いの手入れまくりなパンキッシュな曲調に、歌謡曲的な甘酸っぱい哀愁メロディが乗る展開は、アイドルポップス版の青春パンクと言えるかも。2回目のサビ後の煽りパートやラスサビ後の大サビなど、一度しか出てこないメロディも多くてかなり作りが豪華。明るい哀愁メロに一部ファルセットを交えてアクセントを付けるサビの煽情度も高く、1曲目として掴みはばっちり。

THE ポッシボー-②幸せの証-電光石火Baby! ★★★ (2012-04-16 21:39:35)

アルバム自体ハイクオリティで驚きましたが、その中にあって一際大きな輝きを放つ名曲だと思う。バンドサウンド風の音作りに、掛け声や合いの手などをふんだんに盛り込んだロック調のアレンジですが、あくまで歌メロを大事にしている感じが凄く良いです。
…つんく氏のメロディって、有名な曲で言うとモーニング娘の「恋愛レボリューション21」辺りの曲がそうなんですが、一見軽薄なまでにキャッチーに聴こえても、なんかホロりとくる哀愁があったりして凄くツボなんですよね。この曲は、つんくメロディのそんな特性が凄く表われてるんじゃないでしょうか。どキャッチーだけど胸に来る哀愁。素晴らしいです。

THE ポッシボー-②幸せの証-私の魅力 ★★★ (2012-04-16 21:38:49)

この曲と「電光石火Baby!」は数あるつんくワークスの中でも、かなり上位に入るんじゃないかと思います。みんなのうた的な、口ずさみやすいキャッチネスのあるメロディが、歌詞の日常の一部を切り取ったような情景と見事にマッチしてます。純粋に曲が良いと思う。文章では伝えづらい魅力を持った曲なので、是非実際に聴いて欲しいです。

THE ポッシボー-②幸せの証-LOVE2パラダイス ★★ (2012-04-16 21:37:46)

平田さんがアレンジを手掛けただけあって、キックやトランシーなシンセに音圧があって良いですね。メロディの明るさもあって、多幸感に浸れるような聴き心地。「LOVE」の「ヴ」の母音までがっつり発音する「ララララLOVE LOVEパラダイス」という歌詞の語感は、正直結構クドいと思うけど、耳に残るキャッチーさはあると思う。

THE ポッシボー-②幸せの証-I love you 私の君 ★★★ (2012-04-16 21:37:08)

跳ねた打ち込みに絡むベースラインが効いた、リズムトラックが非常に心地良い曲。リズムにこだわりを持ったつんく氏らしい曲調。良く聴くとピアノのグリッサンドとかAORっぽいキーとか、かなり色々な音色が入ってるんですが、それぞれが変に主張しすぎることなく、音に溶け合っているアレンジがかなり素晴らしい。キャッチーというよりは、どこかクールでかっこいいイメージで、頭4曲とは少し印象が変わる感じ。

THE ポッシボー-②幸せの証-幸せ花火ゴッゴッGOーッ! ★★★ (2012-04-16 21:36:09)

これは歌詞を見た時は絶対勢いだけの曲だろうな…と思ってましたが、そんなことはなかったです(笑)。「ヤバヤバヤバ…ヤバい!ヤバい!」とか「シュッポー!シュッポー!」という歌詞に、あんな哀愁キャッチーなメロディが乗るなんて思わないですよ(笑)。前曲のクールさとは裏腹の、吐き捨てるような勢いのある歌い方もかっこいい。振り幅が大きいのもこのグループの魅力ですよね。

THE ポッシボー-②幸せの証-FAMILY~旅立ちの朝~ ★★ (2012-04-16 21:35:34)

作詞がつんく氏で、作曲が外注というのは結構珍しいのでは。作曲は真野恵里菜さんに「My Days for You」を提供した中島さんが手掛けているだけあって、普遍的なポップスの魅力がありますね。曲だけ聴くと昔のBeingとかにありそうな感じ。我を張りまくるような曲調の多いアルバムの中では少し地味目に聴こえなくもないですが、単品で聴くとかなり良い曲だと思う。

THE ポッシボー-②幸せの証-幸せの証 (2012-04-16 21:34:58)

流石にアルバムタイトルに冠する曲だけあって、メロディはかなり良いと思う…んですが、派手系ではなく、自然な良さのある感じのメロディに対して、個人的にはトラックの主張・音圧が強過ぎるようにも感じるかも。アイドルの曲なのに、いまいち歌モノっぽく聴こえないというか…。人によっては逆にその辺りはプラスに感じると思いますが。

THE ポッシボー-②幸せの証-希望と青春のヒカリ ★★★ (2012-04-16 21:34:12)

「桜色のロマンティック」「幸せ花火」と同路線の、爽やかな哀愁メロを掛け声や合いの手をふんだんに用いた派手なアレンジに乗っけた曲調ですが、この曲が一番派手ですね(笑)。特に後半の応援団のような煽りパートの高揚感がヤバいです。これ、曲知ってる人とカラオケ行って歌ったら絶対楽しそう。配信されるか微妙ですが…。

THE ポッシボー-②幸せの証-幸せの形 ★★★ (2012-04-16 21:33:26)

つんく氏いわく「自然体の曲が出来上がった」だそうですが…確かにこれ、凄く良い曲だと思う。バラードでも行けそうな、メロウなサビメロと、跳ねた感じのABメロがしっかり地続きで繋がっている、メロディの流れも良いし、曲調も人生訓っぽい歌詞が嫌味に聴こえないような自然さがあると思う。個人的には「でっかい宇宙に愛がある」とかはベタ過ぎていまいち好きじゃないんですけど、これは好みです。

THE ポッシボー-②幸せの証-プレイボール (THE ポッシボーVer.) ★★ (2012-04-16 21:32:46)

女子プロ野球のテーマソングだそうです。まあこういう曲を入れるならラストしかないですよね。「幸せの形」がアルバムの締めで、この曲はボーナストラックという感じでしょうか。曲自体はタイアップにぴったりな清涼感のあるもので、本編を普遍的な曲で終わらせて、ラストにもうひと盛り上がりという構成が良いですね。

SUMMONING-Dol Guldur ★★ (2012-04-15 22:23:41)

97年発表の3rd。

「召喚」というバンド名が示すとおり、儀式的なムードを持つアトモスフェリックなブラックメタルを演ってますね。瞑想的な感覚を呼び起こす、パーカッシブなリズムのミディアムテンポにうっすらとノイジーなギターリフ、トラッド色の強い、叙情的で土着的なメロディのキーボードを乗せ、ゆったりと厳かに進行するスタイル。

世界観的にはアトモスフェリックで土着的なブラックだった、最初期のSATYRICONにも通じるものがありますが…こちらの方が更にメタル的な攻撃性から離れた音で、むしろWONGRAVENなどのブラック人脈のアンビエントに近いかもしれません。メロディもどこか優しげというか、仄暗くファンタジックな雰囲気が強く、リズムの酩酊感やミニマルさとも相俟って、ブラック好きには非常に心地良い空間が演出されてます。

ブラックにメタルとしての攻撃性やテ
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AZARATH-Praise the Beast ★★★ (2012-04-14 23:01:02)

2009年発表の4th。

BEHEMOTH人脈ということで興味を持って取り合えず買ってみたんですが、近年のBEHEMOTHやHATE辺りに近い、ブルデスとブラックを足したような路線で期待通り。野太く迫力のあるグロウルや中近東系の邪悪なメロディを練り込んだうねりのあるリフ、重厚なファストパートの畳みかけなど、ベースはブルデスですが、全体に漂うサタニックな雰囲気、アナログ感を感じさせるRAWなプロダクションなどブラック的な部分も色濃く感じられるスタイル。

特に前述のバンドよりも、リフがメロディアスな作りになっているのが良いですね。左右のチャンネルに分けられたギターが絡み合いながら弾かれる、瘴気漂うようなメロディはブラックらしい粗めの音質に良く映え、うっとりと聴き入れます。反面ギターやドラムのヘヴィさはBEHEMOTHやHATE辺りに一歩譲るものの、個人的には乾いた
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AZARATH ★★ (2012-04-14 22:58:31)

ポーランド産デス/ブラック。
BEHEMOTHのInfernoも参加してるバンドです。
バンド名の響きが「あざーっす!」と似てて覚えやすいです(笑)

HAEMOTH-In Nomine Odium ★★★ (2012-04-14 20:30:30)

2011年発表の3rd。
タイトルは「憎悪の名の下に」の意。多分。

DEATHSPELL OMEGAの行き過ぎた神秘主義とか、MUTIILATIONの病気じみた世界観だとかフランス産のブラックって何処かネジが一つ外れてるようなバンドが多い印象なんですが、このバンドも大概ですね(笑)。音圧の高い殺気立ったノイジーなギターリフが、全てを飲み込んだまま暴走する、非常にブルータルなブラックメタル。

ドラムの音もリフと一体化して攻撃性を更に上げるようなプロダクションのため、ファスト系のようなスピード感は然程感じないんですが、代わりに聴くだけで頭が真っ白になるような、もっと直接的な暴力性がありますね。そしてホワイトアウトした視界に、ブラック特有の宗教的で寒々しいメロディが流し込まれると、なにか神々しさすら覚えますね…。

語尾の先まで全力で憎悪を込めて絶
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NIFELHEIM-Envoy of Lucifer ★★★ (2012-04-13 19:29:51)

2007年発表の4th。

NECROPHOBICとDISSECTIONという、メロブラでも代表格のバンドと人脈的な繋がりがあることもあって、ブラックとスラッシュの中間的な音楽性のバンドとしてはかなり知名度の高いNIFELHEIMなんですが、何故か今まで聴くのを先延ばしにしてしまってました…。これを聴き、もっと早く聴いておけば良かった…と後悔。無茶苦茶かっこいいですよ、これ。

前述したように、早い話ブラックとスラッシュを掛け合わせたスタイルではあるんですが、その各ジャンルからの様式の取り入れ方が実に私好み。まずヴォーカルは、基本的にはブラックメタル系の太く邪悪ながなり声ですが、吐き捨てのキレの良さ、リズムの良さはスラッシュ譲りでこれがまずかっこいい。曲によってはAttila Csihar系呪詛ヴォイスを重ね、邪悪さを増すようなヴォーカルワークを取り入れてるのもい
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BRANIKALD ★★ (2012-04-13 19:24:11)

ロシア産重鎮ペイガンブラック。
現在は活動していない模様ですが、90年代前半より活動し、十枚以上のアルバムをリリースしています。

BRANIKALD-Stormheit ★★ (2012-04-13 19:23:39)

94年発表の5曲入りデモ。何度かCDで再発されてる模様。
バンドとしては一番最初に公に出た音源らしいです。
デモですが、演奏時間は40分以上ありボリュームは結構ありますね。

黎明期ブラックメタルの作品、それもペイガン思想を持つロシアのバンドのデモということで、初期GRAVELAND以上にカルトなものを想像してましたが、案外聴きやすいですね。粗いプロダクションの中に響く、リフに込められた土着的なメロディがじわじわと染み込んでくるようなブラックメタルで、音に埋もれがちですが一部では勇壮なクリーンヴォーカルもあり。音質とメロディがマッチし、枯れた夜の森を歩いているような、不気味な雰囲気が演出されています。

ただ、聴きやすいといっても「思ったよりは」であって、埋もれがちなメロディやプリミティブな音質など、十分にカルト性のある音でこの手の愛好家じゃないと辛い
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BORGNE-Entraves de l'Âme ★★★ (2012-04-12 23:38:25)

2010年発表の5th。

ザラついた質感の、RAWなバンドサウンドをキーボードが包み込み、寒々しく幻想的な情景を描き出すアトモスフェリック・ブラックで、タイプとしてはVINTERRIKETやCOLDWORLD、AURVANDIL辺りに近い世界観を持っているバンドですね。これらのバンドと比べると、この作品はより禍々しく邪悪なムードが強く、個人的には少しサイケデリックな感覚も覚えたり。

うっすらとノイジーなリフとアトモスフェリックなキーボードが交じり合い、黒く重く垂れ込めるようなサウンドスケープに、毒素と悪意をばら撒くようにトレモロが響き渡る音は聴いているだけで体の芯から冷えていきそう。時に体の震えと同期するようなおぞましさ、時に日常から乖離した神秘性を感じさせるトレモロリフの使い方は、近年のLUNAR AURORAにも通じるセンスの良さを感じられます。

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BLUTRACHE-TODESSEHNSUCHT ★★★ (2012-04-12 23:35:33)

2008年発表の2nd。

1曲目を聴いた感じでは、粗めの音質による荒っぽい疾走に、やたらに殺気立ったヴォーカルを乗せたスタイルで、「ああ、バンド名通りのWAR系なスタイルか…」と思ったんですが、聴き進めていくとかなりメロディアスな部分も見せてくれ、意表を突かれました。メロウではあるんですが、派手にメロディを押し出すパートも多く、叙情的というよりは煽情的と言った方がしっくり来るような、聴いていてテンションの上がるものが多い感じ。メリハリが付いてて実に心地良い曲作りだと思う。

しかし、このヴォーカルは一体何なんでしょう…
「ギャアアアアアアアアアアアアウ!!!」
「ギャアアアアアアアアアアアアウ!!!」
何かに取り付かれたようなテンションで絶叫しまくりで、完全に常軌を逸してます。鬱ブラック的な泣き叫びも聴かせますが…多くの鬱系バンドのヴォーカルが
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