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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 1051-1100
ZARATHUSTRA-Perpetual Black Force
NUMINOUS-Numinous
WEIRD FATE-The Collapse of All That Has Been
ABSENTIA-OUR BLEEDING SUN
BESTIA ARCANA-To Anabainon ek tes Abyssu
BESTIA ARCANA
DARK LAY STILL-THROUGH HELL...
TAL'SET-LA VIA DEL GUERRIERO
FESTER-THE COMMITMENTS THAT SHATTERED...1991-1992
STIGMHATE-THE SUN COLLAPSE
SMARGROTH-The Arrival of Nectrotronian
VERDUNKELN-Einblick in den Qualenfall
VERDUNKELN
ABHOR-AB LUNA LUCENTI, AB NOCTUA PROTECT
ULVER-Childhood's End
INFESTUS-E x | I s t
BERRYZ工房-シングル/カップリング/その他-Cha Cha Sing
アップアップガールズ (仮)-シングル/カップリング/その他-アッパーカット!
アップアップガールズ (仮)-シングル/カップリング/その他-夕立ち!スルー・ザ・レインボー
FURIA (POLAND)-Marzannnie, Królowej Polski
さくら学院
BLACK FLAME-Septem
BLACK FLAME
BABYMETAL-いいね!
BABYMETAL-ヘドバンギャー!!
さくら学院-さくら学院2010年度~message~-ド・キ・ド・キ☆モーニング
NECRONOCLAST-Ashes
SIGRBLOT-Blodsband (Blood Religion Manifest)
CULT OF ERINYES-A Place To Call My Unknown
ANGMAR-Zurück in die Unterwelt
ANGMAR
モーニング娘。-モーニング娘。'14 カップリングコレクション2-青春ど真ん中
モーニング娘。-モーニング娘。'14 カップリングコレクション2-私の時代!
KVELE-DAWN OF THE IMPALER
AMPULHETA-NEBLINA
AASGARD-Nekriki Mistagogia
MARDUK-Serpent Sermon
SRODEK-FORFALL
SRODEK
FURZE-Psych Minus Space Control
HELDENTUM-Waffenweihe
HELDENTUM
DIE SAAT-Wir laden zum Feste
DIE SAAT
モーニング娘。-⑬カラフルキャラクター-One・Two・Three
モーニング娘。-⑬カラフルキャラクター-The 摩天楼ショー
モーニング娘。-モーニング娘。'14 カップリングコレクション2-アイサレタイノニ・・・
VELDRAVETH-TEMPLE OF BLACK FLAME
DEAD TO THIS WORLD-Sacrifice
DEAD TO THIS WORLD
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発言している11曲を連続再生 - Youtube



ZARATHUSTRA-Perpetual Black Force ★★★ (2012-08-30 23:32:27)

2003年発表の2nd。

触りだけ聴くと、イカレ系のリードギターやスラッシーなリフなど、オールドスクールな要素の強い、背徳的でダーティなブラックメタル…という印象ですが、このバンドはそれに加えてメロディック・ブラック的な冷たく叙情的なメロディもかなり取り入れているのが特徴ですね。オールドスクールな熱気と、ジャーマンメロブラの冷気を上手く両立させたような路線。

基本冒涜的でテンションの高い音なんですが、そこに不意に入ってくるメロウでエピックなメロディにハッとなるんですよね。ただ冷気を伴うだけじゃなくて、ドイツ産らしい厳かというか格調高い感じもあるのがミソでしょうか。メタリックなリフ捌きで、ミドルパートもしっかり聴き応えをもって聴かせる音作りとも相俟って、かなりドラマティックな作風。

多少アングラ臭も感じはするんですが、オーバープロダクションでもRA
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NUMINOUS-Numinous ★★★ (2012-08-26 06:45:52)

2011年発表の1st。

数多くの良質なプリミティブ・ブラックの音源を世に送り出しているレーベル、Northern Heritageからのデビューアルバムとのことですが、またもや素晴らしいバンドを見出してきましたね…。
路線的には、ツタツタ2ビートで疾走するパートを中心に据えた展開といい、高音域のノイジーさを強調した、目の粗いプロダクションといい、典型的なプリミティブ・ブラックのスタイルを踏襲したものですが…リフやメロディ、音作りにしろ、このジャンルの中でも邪悪さや不穏なムードに特化したような作風が特徴。

不協的なリフにより、漫画等で主人公が猜疑心に囚われ、景色が歪んで溶け出していくシーンを連想するような、ドロドロした空気感を醸し出し、そこに闇が世界を覆い尽くしていくような、スケールの大きいどす黒さを感じさせるメロディをトレモロで挿入していくスタイル。ヴ
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WEIRD FATE-The Collapse of All That Has Been ★★★ (2012-08-23 21:10:03)

2012年発表の1st。
個人的にも大注目のレーベル、Cold Dimensionsからのリリースという事で試聴してみたらかなり良かったので購入。全編通して聴いていてもやはり期待を裏切らない良いアルバムですよ、これは。

路線としては、氷の礫が吹き付けてくるようなザラついた質感のギターリフと共に疾走するアトモスフェリックなブラックで、同じレーベルに所属するBATTLE DAGORATHやMORTUUS INFRADAEMONI辺りにも近い音。但し、こちらはメロディに肉体を離れた魂がアストラル界を覗き見ているかの如き神秘性が感じられ、物理的な肌寒さというよりはもっと霊的な、悪寒めいた寒々しさの感じられるコールドブラック…という感じ。

基本は霊性の高い、幽玄でアトモスフェリックな音なんですが、抽象的で深遠なムードをしっかり保った上で、攻撃的な刻みリフであるとか
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ABSENTIA-OUR BLEEDING SUN ★★★ (2012-08-23 21:05:57)

2011年発表の2nd。
スペイン産のシンフォニック・ブラックとの事ですが…これは聴きやすくていいですね。シンフォブラックの中でというより、エクストリームメタルでもかなり聴きやすい音だと思う。

メロデスにも通じる刻みリフを多用し、ブルータル過ぎないミディアム中心のバンドサウンドに、ピアノやブラス、混声合唱を交えた壮麗なオーケストレーションによる耽美でゴシック的なロマンティックな美メロを乗せたシンフォニック・ブラックで、「Midian」期のCRADLEを大人しめかつメロディ重視にしたような、もしくはANOREXIA NERVOSAから暴虐性を引いて超聴きやすくしたような路線。

ヘヴィになりすぎない、しかしクリアである程度攻撃性もしっかり残した音作りとも相俟って、語弊を恐れずに言えば、リラックスしてメロディの良さに身を委ねながら、聴き入れるような作品。と言っ
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BESTIA ARCANA-To Anabainon ek tes Abyssu ★★★ (2012-08-18 17:56:46)

2011年発表の1st。
路線的にはいわゆるアンビエントブラックなんですが、これはDARKSPACEやVINTERRIKETなど、このサブジャンルの有名どころに匹敵する逸材かもしれません…。

NIGHTBRINGERのメンバー3人によるブラックとの事ですが、高音で弾かれる禍々しく不穏で不吉なトレモロをNIGHTBRINGERから引き継ぎつつ、アンビエント要素とプリミティブ要素をもっと濃くし、邪悪さに特化したような作風…と言った感じでしょうか。バンドサウンドで聴かせるパートでもアンビエント要素を絡めてくるのが特徴で、負の想念や腐った膿漿の渦巻くノイジーな闇の中から、トレモロリフによる邪悪極まりない旋律が聴こえてくるような音作りが成されていますね。

メタルのカタルシス等は無視してひたすらにジクジクと腐敗した毒素を垂れ流すかのような音で、NIGHTBRINGE
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BESTIA ARCANA ★★ (2012-08-18 17:56:04)

NIGHTBRINGERのメンバーによるアメリカ産ブラック。
去年出た1stが凄まじく邪悪。邪悪さで言ったらNIGHTBRINGER以上かもしれません。

DARK LAY STILL-THROUGH HELL... ★★ (2012-08-18 17:52:55)

2009年発表の1st。
残念ながらフルアルバムはこの一枚のみで解散してしまった模様。

作風は1stの頃のABGAIL WILLIAMSやSOTHIS辺りを思わせる、DIMMU BORGIRの影響下にありそうなアメリカン・シンフォニックブラックですが…これらのバンドと比べると、ギターワークが邪悪さ・ヘヴィさよりもメロデス的な泣き・メロウさがより強い感じで、更に聴きやすい音と言えるかもしれません。ドラムの音量が控えめだったり、ギターの音作りをヘヴィにし過ぎていなかったり、メロディの優美な感覚が強調されている音だと思う。

もう一つ、特徴としてはヴォーカルがブラックメタル的なハイピッチのスクリームだけでなく、デスメタルのスタイルに近いグロウルも用いることも挙げられますね。一部ではガテラルに近いエグさも感じられますが…販促シールでDIMMU BORGIRだけでな
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TAL'SET-LA VIA DEL GUERRIERO ★★★ (2012-08-17 10:07:50)

2012年発表の1st。

イタリアのアヴァンブラックの、有力レーベルATMFよりリリースのデビュー作という事ですが、これはなかなか面白いアルバムですね。
基本的にはスラッシーなリフを上手く活かし、疾走パートでは激しく、ミッドテンポのパートではヘヴィに聴かせる、骨太なブラックメタル。クリアかつ厚みもしっかりある、質の高い音作りやスラッシュ/ハードコアの影響の強い、野太い怒号ヴォーカルも相俟って肉体的な攻撃性も強く感じられる音。そのメタリックに芯の通った音を軸として、様々な要素をブチ込んでくる作風ですね。

雄大なメロディを聴かせるシンフォニックなパートや、アコギやパーカッション、笛系のキーも用いたペイガン要素の強いパートなど、展開のバリエーションは多岐に渡りますが、ULVERの2ndを思わせるフォーキッシュなメロディの合唱まで飛び出した時はかなり驚きましたね
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FESTER-THE COMMITMENTS THAT SHATTERED...1991-1992 (2012-08-17 10:04:48)

2010年発表のコンピレーション盤。

91年の「The Introduction」と92年の「Water of Sin」に、ボーナストラックとして91年に行われたライブを3曲収録、79分近くとCDの収録時間ギリギリまで詰め込んだ音源集で、初期ノルウェー産ブラックのレア音源を多数リリースするKyrck Productionsからのリリース。ちなみに1000枚限定です。

ブックレットに詳細なバイオグラフィーが書かれていますが、それによるとこのバンドは音楽性やファッションからシーンに完全に受け入れられていたとは言えないものの、インナーサークルのメンバーとの関わりもあったようで、それを物語るエピソードとしては中心人物のTiger氏は自宅でHelveteの支店的な感じで物品を売っていたり、サークルメンバーと共にアスキムの鉱山に潜ったことがあったりなどが紹介されてますね。
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STIGMHATE-THE SUN COLLAPSE ★★★ (2012-08-12 12:24:41)

2012年発表の3rd。
端的に言ってしまえば、DARK FUNERALやNAGLFAR辺りに通じる、ファストでメロディックなブラックなんですが…この手の中でも、代表格のバンドに肉薄するクオリティを持った作品ではないでしょうか。

DARK FUNERALを「業火系」と評しているレビューがありましたが、このバンドも同じ特性を持っていると思う。ブラスト中心の苛烈なリズムとノイジーで厚みのあるリフが吹き上がる地獄の業火の如き音の壁を生み、そこにメロディックで邪悪なトレモロで追い討ちをかけるような音で、ヴォーカルも炎に焼かれているかのような凄絶な絶叫をかましてくれます。

素晴らしいのは、DARK FUNERALやNAGLFARと比べても見劣りしないメロディの良さがあることですね。寒々しさとか禍々しさとか、この手の作風に必要な要素は当然持ってるんですが、それに加え
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SMARGROTH-The Arrival of Nectrotronian ★★★ (2012-08-10 18:58:10)

2009年発表の1st。

なんか良いバンドいないか探してるときに店で「掘り出しもの」としてプッシュされてて、何となく買ってしまったんですが、これは確かに良い作品ですね。ファスト派もメロディック派も美味しく戴ける、なかなかにハイクオリティなブラックメタルを演ってます。ファストな展開をかなり重視した作風が特徴で、特に4曲目は如何にもドゥーミーな曲が始まりそうなイントロなのに、10秒も経たずに疾走する割り切りっぷりがなんだか微笑ましいです(笑)。

そこに絡むメロディも特徴的で、北欧産と比べると寒々しさは抑え目で、もっと儀式的な印象。耳に残る、ある意味でキャッチーなメロディやリフはかなり多めなんですが、このバンドのメロディは湿り気や陰湿さが薄めで、少しドライな感触がある気がします。それがファストブラックとしてはヘヴィさには余り拘っていないような、低音や歪みの効きすぎな
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VERDUNKELN-Einblick in den Qualenfall ★★★ (2012-07-27 20:46:15)

2007年発表の1st。

これはアトモスフェリックブラックの中でも、かなり陰鬱な雰囲気の強い作品ですね。聴いているだけで気が滅入ってくるような暗いメロディのアルペジオと、荒涼感を醸し出すギターノイズ、妙に粘着質な重っ苦しさを演出するベースが絡むと、まるで光の差さない荒廃し切った不毛の大地を、ただあてもなく歩き続けているような、全く救いのない情景が浮かんできますね…。時折入る儀式的なクリーンヴォーカルも、薄暗く湿ったムードを更に助長。

最も長い曲で17分を超える大作主義で、ミニマルな展開も多い作風ながら、メロディアスなリードギターが入るパートやメタリックな刻みリフを用いた、実体的なパートもあり、それが基本的に雰囲気重視の作風の中にあって上手くドラマティックさを演出出来ているように思います。1曲目の後半なんてメロディック・ブラックにカテゴライズしてもいいくらい、メ
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VERDUNKELN ★★ (2012-07-27 20:45:31)

ドイツ産アトモスフェリック・ブラック。
GRAUPEL、NAGELFARのメンバーが関与。

ABHOR-AB LUNA LUCENTI, AB NOCTUA PROTECT ★★★ (2012-07-27 20:40:38)

2011年発表の5th。

ある程度疾走パートも交えつつ、沈み込むようなアルペジオを取り入れた展開、ブラックらしいささくれ立った音のギターリフによる陰鬱なメロディのリフが、抑鬱的で閉塞感のある雰囲気を醸し出すブラックメタル。ムード的には鬱ブラックに近い湿り気がありますが、このバンドはキーボードを多用し、シンフォゴシック風味の味付けをすることで更に暗い空気感を演出しているのが特徴ですね。

ゴシック的な、耽美でアンティークな上品さを演出するピアノと、儀式に立ち会っているような、邪悪さも感じさせるオルガンの音色がメインに使われ、作りこそメロディアスなもののカルトで不気味な空気も強く感じさせる音。特にピアノを用いたパートは暗い情景が緩やかに流れていくような、非常に情緒のあるもので、COFよりも更に直接的にヴァンパイア的なものを想起させる音。同じホラー色強い音でもメタルの
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ULVER-Childhood's End (2012-07-26 23:42:55)

2012年発表の60年代サイケデリック・ロックカヴァーアルバム。

ごめんなさい、ULVERの新譜だから買ったけど正直辛いです、このアルバム…(苦笑)
実際、「浮遊感がある」を通り越して、ずっと聴いていると魂がどこかに持っていかれそうな、現実から遊離していきそうな雰囲気のある音作りや、その音作りと一体化するような柔和さを感じさせつつも、確かな存在感のあるGarm氏のヴォーカルなどは、流石ULVERという感じで、やっぱり素晴らしいと思います。ですが…

カヴァー曲だから仕方ないですが、メロディが自分の好みとかけ離れてるんですよね…ULVERってオリジナル曲ではどんなに実験色を増しても、北欧産らしいダークな雰囲気は維持してくれてたんですが、この作品は全体的に明るくてブルージーな感じのメロディが多くて、この手のメロディが生理的に得意でない私にはちょっとキッツいです
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INFESTUS-E x | I s t ★★★ (2012-07-26 21:17:23)

2011年発表の3rd。

これはかっこいいですね。
プロダクションはブラックとしてはクリアながら、常にどす黒い靄が掛かっているような陰鬱なムードの漂うものですが、メタリックな刻みリフも使い緩急付けて展開する、オーソドックスでドラマティックなメロディック・ブラック。陰影の濃いダークなメロディが、厚みのある音作り、知性を感じさせる展開によって肉付けされ、邪悪さや暗黒性の高さはしっかり維持しつつも、どこか上品で神秘的な仕上がりの音。

メロディック・ブラックのキモであるメロディも非常に上質で、作品を通じて常に重っ苦しい雰囲気が付きまとっている感じなんですが、その中で灼け付くような哀愁を感じるリードメロだったり、カタルシスを感じるような、鮮烈で毒々しいトレモロリフを仕込んできたり、かなり耳を惹くパートが多い印象。時折挿入されるアルペジオの使い方も、作品の持つ陰鬱な
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BERRYZ工房-シングル/カップリング/その他-Cha Cha Sing ★★★ (2012-07-26 21:14:55)

タイのアーティストBird Thongchaiのカバー(原題は「ROW MAH SING)。
これは聴いた瞬間、耳を疑ってしまったんですけど…だって余りにも、私が「このグループにはこういう楽曲を歌って欲しい」って思う曲調そのままだったんですもん(笑)。最早カバーとは思えないほどこのグループの色に染まっている感じで、サビの「♪ちゃ~ちゃらっちゃちゃちゃらら、ちゃ~ちゃらっちゃちゃ~」を聴いてると、何もかもどうでも良くなってきます(笑)。最近ももクロとかBABYMETALとか、初聴で絶大なインパクトを残すグループが脚光を浴びてますが、この曲はインパクトではそれらグループの上を行くと思う。わざとらしいくらいにエキゾチックさを強調したアレンジ、大袈裟にコブシを回しまくったコミカルな歌唱も実に楽しい。世の中に名曲は数あれど、ここまで聴き手を楽しい気分にさせてくれる曲はなかなかないですよ。超お
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アップアップガールズ (仮)-シングル/カップリング/その他-アッパーカット! ★★★ (2012-07-26 21:14:06)

これは初めて聴いた時かなり衝撃を受けましたね。
元気系の曲が来そうなタイトルとは裏腹に、シームレスに繋がる歌メロがクールなトランス風の楽曲で、メンバーの歌声をカット&コラージュしてラップ風にしたパートがあったり、サビではミニマルなフレーズのピアノが幻想的な雰囲気を醸し出していたり、アレンジはちょっと前衛的な部分もあってそれがかなり強烈なフックになってますね。曲名はアッパーカットだけど(笑)。
このアレンジだけでもかなりインパクトがありますが、歌メロ自体もももいろクローバーの楽曲に通じるようなキャッチネスがあって恐ろしく求心力の高い曲に仕上がってると思う。特に「♪目指せチャンピオン アッパーカット」ってフレーズのメロディの流れが非常に綺麗。王道とは言いがたいですけど超名曲だと思います。

アップアップガールズ (仮)-シングル/カップリング/その他-夕立ち!スルー・ザ・レインボー ★★★ (2012-07-26 21:13:29)

「アッパーカット!」も相当なインパクトがありましたが、同曲と両A面扱いのこちらも負けず劣らず良い曲だと思う。打ち込みを多用したアップテンポな曲調で、ポップなメロディ遣いが取っ付きやすくキャッチーですが、2コーラス目入りの跳ねたフレーズやラスサビ入りなど、ピアノが印象に残る使われ方をしてて丁寧なアレンジ。歌唱力も安定していて、ロングトーンのユニゾンの綺麗さを活用したメロディ構成も上手い。タイトル通り雨上がりの空に虹が掛かる様子をイメージしてメロディを書いたのかもしれませんね。

FURIA (POLAND)-Marzannnie, Królowej Polski ★★★ (2012-07-21 22:11:15)

2012年発表の3rd。

ノルウェーの黎明期ブラックって、MAYHEM、EMPEROR、DARKTHRONE、BURZUMなどのバンドがブラックの基本的な形式を完成させる傍ら、その裏でTHORNSやVED BUENS ENDEを始め、BEYOND DAWNやTULUS、INFLABITAN辺りのバンドが独自の、アヴァンギャルドでグロテスクな作風を提示してきたという印象があるんですが、このバンドはポーランド出身で、2003年結成というプロフィールにも関わらず、後者の独自路線北欧ブラックのムードを色濃く感じさせるブラックメタルを演っていますね。

作風としては、灰紫の濃霧で覆われたような、ギターリフのノイズ質で抽象的ムードを演出しつつその中で何かが蠢いている感じの、オーガニックでグロテスクなフレーズを交えつつ展開していくアヴァンギャルドな路線。メタリックな重さはある
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さくら学院 ★★ (2012-07-21 01:20:09)

>夢想家・Iさん

ぶっちゃけ名義はどうしようか迷ったんですが…
wiki見るとTwinklestarsがavexからシングルを出してたり、他のグループ内の派生ユニット(部活?)でもCDをリリースしているようなので、それら全てを一個一個別アーティスト扱いにしてしまうと煩雑になりすぎる気がするんですよね。さくら学院名義で全部纏めて見たり書き込めたりした方が便利かな…と。私としては、例えばメンバーが卒業してもBABYMETALが存続することが決定したり、なにか本体と切り離した活動である根拠が明示されたなら、改めて分けて登録するのがいいかな…と思います。

もちろんこのサイトがHM/HRに特化したものであったことを考慮して、BABYMETALのみ特別に分けて登録し、他の派生ユニットの楽曲の感想・レビューはこっちに書き込んでもらう、という形式も十分ありだと思い
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BLACK FLAME-Septem ★★ (2012-07-19 21:12:01)

2011年発表の5th。

タイプとしては、デスメタルのダイレクトな暴虐性を取り入れてビルドアップした感じの、ファストパートに重きを置きつつヘヴィネスも重視したブラックメタルで、BEHEMOTHやHATE、RAVEN WOODS辺りを思わせる路線の音ですね。ヴォーカルもブラック的なハイピッチ絶叫でなく、低音のグロウル主体でかなりデスに近い作風。ハーモニクスを交えたギターワークも、緊張感を生み出していてかっこいい。

デスメタル的な刻みを多用した、荒々しいリフ捌きにブラック由来のメロいトレモロを仕込んでくるのはこの手のデス寄りブラックでは常套と言えますが、他の似た路線のバンドやメロブラ系のバンドと比較しても、メロディの陰鬱度が高いのが特徴。短く陰鬱で、印象的なフレーズをリフに込めて執拗に繰り返す様は何か鬼気迫るものを感じます。ヴォーカルの吼え方も、BEHEMOTH辺
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BLACK FLAME ★★ (2012-07-19 21:09:32)

イタリア産ブルータルブラック。
DEAD TO THIS WORLDやJANVSにも籍を置き、SLAVIA、DISIPLIN、GLORIOR BELLI、MORTUARY DRAPEなど数多くのバンドに関わってきたM:A Fogらによるバンド。

BABYMETAL-いいね! ★★★ (2012-07-19 21:07:55)

ごめんなさい、最初聴いた時はゆる~~いラップから「きつねだお」で結構本気でイラッと来て、「メタル馬鹿にすんなこのやろー!」くらいのことを思いました(笑)。しかし「ヘドバンギャー!!」が良かったので聴き返してみたら、一転して好きになってしまいましたね…。
雑多な音楽性を短い時間で上手く纏めて「分かりやすく(これ超重要)」プレゼンテーションする作曲・編曲も素晴らしいし、何よりBメロからサビのメロディと歌声が最高。正直可愛く作った声って苦手なんですが、この曲みたいな元から可愛い声質の人が全力で張って歌う声は大好き。
カラオケでもデスボイスあり、声を思いっきり張れる音域のクリーンありで歌ってて凄く楽しい曲ですし、メタラーでカラオケで歌う曲がない、せっかく鍛えたデスボイスやハイトーンを披露する機会がないって方にもお勧めです(笑)。まあ今はBEHEMOTHとかARCH ENEMYが配信さ
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BABYMETAL-ヘドバンギャー!! ★★★ (2012-07-19 21:06:30)

これは衝撃を受けました。
まず、「欲望の牙」や「花嫁」辺りの、歌謡疾走ハードロック演ってるときの犬神サーカス団をベースに、MOI DIX MOISやVERSAILLES辺りの耽美メタリックなヴィジュアル系テイストをまぶし、アイドルソングの煽動性を何倍にも濃密化させて突貫工事でブチ込んだような楽曲が本当に素晴らしいと思う。
そして何より感銘を受けたのがリードヴォーカルを取る中元さんの歌ですね。全体的に抑え気味というか、冷めた感じで歌ってますが、ちょっとした抑揚の付け方とかが非常に巧い。サビの「♪儚く~」で少ししゃくり入れるところとかゾクっと来ます。わざとらしい媚びや可愛さなどのない、突き放した感じの歌唱なのに、可憐さや繊細さが感じられるのが素晴らしい。安定感もあってアイドル系のシンガーではかなり上手い方だと思いますが、それ以上に技巧ではどうにもならない才能や魅力を感じる声。「持
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さくら学院-さくら学院2010年度~message~-ド・キ・ド・キ☆モーニング (2012-07-19 21:05:01)

この曲目当てでアルバムまで買ってしまったけど…う~ん…別に悪くはないけど、後のシングル曲(「いいね!」「ヘドバンギャー!!」)と比べると、まだ吹っ切れていない感じがします。普通のキャッチーで明るくポップなメロディを持ったアイドルソングに、メタル由来のヘヴィな演奏を組み合わせた曲ですが…ただくっつけただけって感じで、かなり違和感がある。前述の曲のように、違和感をキャッチネスやフックとして聴かせられてたらまだいいんですけど。

NECRONOCLAST-Ashes ★★ (2012-07-16 22:18:50)

2011年発表の4th。

イギリスの独りブラックということですが、割とブラックとしては王道っぽい路線の作風ですね。初期MAYHEMの邪悪さや陰鬱さを重視しつつもある程度展開を設けた作風と、初期DARKTHRONEの靄が掛かったようなムードを掛け合わせたかのような感じで、ややプリミティブ志向に寄った音。アトモスフェリックなキーや甘美なリードギターを取り入れた部分もあり、ドラマ性もある作品。

また特徴としては、メロディの使い方に「Si Monumentum~」期のDEATHSPELL OMEGAを思わせる不穏さが強いことが挙げられますね。このメロ使いのせいで、スローパートは鬱系に通じる抑鬱的な雰囲気が、メロディを前に出すパートではどこか妖艶さを感じるような雰囲気が、上手く演出できているように思います。総じて安定したクオリティを持つ作品だと思う。

際立
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SIGRBLOT-Blodsband (Blood Religion Manifest) ★★★ (2012-07-16 10:32:40)

2003年発表の1st。
2009年にWorld Terror Committeeより再発。
CHAOS INVOCATIONやASCENSION辺りがそうなんですが、WTCが目を付けたバンドって恐ろしいクオリティの作品を出してることが時々ありますよね…この作品も聴いてビビりましたもん…。

メジャーバンドと比較するとやや粗めながら、メロディアスさもノイジーさも良い按配に邪悪さを醸し出してくれるギターリフや、疾走パートでは炸裂感を伴う、ややRAWな音色のドラムが噛み合って出来る、聴きやすくも生々しさも残る音質といい、ブラックの中でも宗教色の強いムードといい、苛烈な疾走を軸に緩急を上手く付けた展開といい、個人的にはFUNERAL MISTの「Maranatha」アルバムを強く想起させる音。

ただ、大きく異なるのはこちらの作品はフォーク/ペイガンからの影
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CULT OF ERINYES-A Place To Call My Unknown ★★ (2012-07-16 10:29:54)

2011年発表の1st。

個性派を多数輩出するベルギー産のブラックという事ですが…スタイル自体はスローパートも適度に設け、トレモロリフでアクセントを付けつつ緩急付けて展開する、北欧スタイルのブラックメタルという感じですが…ゴリゴリいうベースといい引き摺るようなノイズを伴うギターリフといい、妙に重苦しくのしかかるような音作りが成されているのが特徴。そのせいで特にスローパートでの閉塞感が凄まじく、6曲目ラストなどはヴォーカルの凄絶さも相俟って世界の絶望を一身に引き受けているかのよう。そこから一転して音が途切れる展開は絶妙的な気持ち悪さ(笑)。

ただ、マイナーバンドにありがちなんですが、大きく話題になるようなバンドと比べると「引き」のパートが大分弱いんですよね…。アトモスフェリックな音使いで死が迫ってくるような気味悪さを演出するパートや、トレモロリフが邪悪通り越して
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ANGMAR-Zurück in die Unterwelt ★★★ (2012-07-14 15:59:07)

2009年発表の2nd。

ANGMARというと、あのALCESTともスプリットを出した事で有名ですが…確かにそれも頷ける、シューゲイザー/ポストブラック勢にも通じる、儚げで浮遊感のあるメロディセンスを持った作風ですね。ただこちらはノイジーなリフや苛烈に疾走するパートも多い楽曲構成、憎しみを剥き出しに絶叫するヴォーカル等、よりブラック色が強い音で、ALCESTやLES DISCRETS辺りのシューゲイザー系のバンドの持つ幻想的なムードを保ったままがっつりブラックを演っているような感じ。

しかしこのバンド、本当に楽曲が優れてますよね。トレモロリフを一つ取ってみても、ただ儚くてエモーショナルというだけでなく、男性クワイアと合わさって異形の森が眼前に迫るような非日常的で、思わず畏れを抱いてしまうような感覚を演出してみせたり、ファストなリズムと合わさって身を切るような苛
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ANGMAR ★★ (2012-07-14 15:56:59)

フランス産ブラックメタルバンド。
ANNTHENNATHやQUINTESSENCEのメンバーも在籍。

モーニング娘。-モーニング娘。'14 カップリングコレクション2-青春ど真ん中 ★★★ (2012-07-14 15:55:58)

モーニング娘。の10期メンバー(石田・工藤・佐藤・飯窪)による曲。
ようやくこの面子のそれぞれの声をしっかり聴く機会が出来た感じですが、思った以上に個性的ですよね。石田さんは今までのモーニング娘のイメージを継ぐような正統派な感じ、工藤さんは成長したら歌に色気が出そう、佐藤さんは「鈴を転がすような音色」って言葉そのままの声、飯窪さんは一生懸命な感じの高音が好感。可愛くハネた曲調も好みですし、カップリング目当てに購入した価値はありましたね。しかし、この歌詞の主人公が恋している相手…曲を聴く限り、学生服を着たつんく氏しか浮かんでこないんですけど(笑)。

モーニング娘。-モーニング娘。'14 カップリングコレクション2-私の時代! ★★ (2012-07-14 15:55:00)

現モーニング娘。の年長組二人(道重・田中)による曲。
打ち込みのアップテンポなリズムでにぎにぎしく盛り上がる、曲調自体はかなり好き…なんですが、高歌唱力で安定した声の田中さんと良く言えば超個性派の道重さんは、サシで向かわせると声がぶつかってる気が…ここに正統派な亀井さんやアーティスト志向の高橋さん辺りが入るとバランスが良い感じなんですが、正直この二人だけの声の相性は微妙かも。

KVELE-DAWN OF THE IMPALER ★★★ (2012-07-11 20:47:35)

2010年発表の1st。

ここ最近買ったマイナーなブラックの中ではかなり個人的なツボに嵌まった音源。プリミティブ系統に通じるカルトで荒々しい雰囲気を撒き散らしながらも、もっとリフの音質やフレージングにメタルとしてのダイナミズムだったりヘヴィネスだったりを重視した作風で、ブラックの荒涼とした叙情性にメタル本来の力強さを上手く混ぜ合わせたような印象。ヴォーカルの絶叫も狂気的でありながら猛々しく、この音には合ってると思う。

ブラックメタルの寒々しさをしっかり感じさせつつも、時折グルーヴィにすら感じるリフ捌きが非常に魅力的で、聴いていると雄々しく進軍し大地を蹂躙する軍隊のようなイメージが浮かびます。メタリックで動的な感触とブリザードな寒々しさを両立させている箇所では、昔のDISSECTIONを思わせたりも。こっちはプリブラやオールドスクールの血が入ってる感じで、シンプ
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AMPULHETA-NEBLINA ★★ (2012-07-11 20:45:03)

2011年発表の6曲入りデモ。

ZERO DIMENSIONAL RECORDSより国産ブラックのデビュー作がリリースという事で話題になった作品で、各種レビューサイト/ブログでも割と好意的な反応を得てましたね。路線的にはモロにプリミティブなブラックで、邪悪なメロディは紡ぎつつも、ギターノイズによるヒリヒリした殺伐感を重視した音。血液をペースト状にして吐きつけるかのような壮絶なヴォーカルも聴き所ですね。

基本はノイズの荒れ狂う、RAW極まりないブラックなんですが、曲によって音作りが微妙に違うのも特徴。2曲目や4曲目は刃物のようなノイズの奥から破滅に誘うようなメロディが聞こえてくる感じですが、3曲目は高音域を重点的に責めるような金属的な感触が強く、6曲目はカルトバンドの一発録り音源のような荒々しい音。共通して金物以外のドラムがギターノイズに埋もれかけてる感じで、そ
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AASGARD-Nekriki Mistagogia ★★ (2012-07-11 20:41:04)

1stと2ndの間にリリースされた6曲入りEP。2011年発表。

ギリシャの二人組プリミティブブラックということですが、路線的にはかつてのDARKTHRONEのようなミニマルで薄っぺらくノイジーな典型的プリブラをベースに、メロディをやや抑え目にする代わり、ミニマルな魅力をスポイルしない程度にメタリックなダイナミズムをリフに少し取り入れている感じでしょうか。しっかり荒涼感も出せてるし、ノイズに言葉が乗っているようにしか聞こえないヴォーカルも気合入ってるし、水準以上のクオリティはあると思う。

このジャンル、ドラムの金物の音がやたら響いてうるさいことは多いんですが、この音源はむしろ逆で、普通のこの手のバンドの音よりもちょっと低めで、それが妙に枯れた感触を演出しているんですよね。良く聴くとバスドラムの音色の抜けも独特で、リズムの音作りは割と特徴的。うっすらノイジーなギ
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MARDUK-Serpent Sermon ★★★ (2012-07-08 23:31:32)

2012年発表の12th。

MARDUKってブルータルブラックにしては分かりやすい曲が魅力で、例えば「Panzer Division Marduk」のアルバムを通しての爆走とか、代表曲といえるであろう「World Funeral」「Azrael」辺りのキャッチーなメロディなど、「1フレーズで殺す」音楽性を持っているイメージなんですが…Mortuusが加入してからの2作目「Rom 5:12」辺りからもっとディープな方向に向かいだした印象で、この作品もその延長線上にある感じですね。

例えば2曲目の、ドラムは爆走しつつリフの音圧に変化を付けることで、雷鳴のような迫力を得ているアンサンブルなんかが象徴的なんですけど、以前よりも緩急の付け方だったりメロディの濃淡の按配だったりが、よりダイナミックかつオーガニックになっている印象なんですよね。加えて、今作では「Plague
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SRODEK-FORFALL ★★ (2012-07-08 22:24:42)

2011年発表の2nd。

鬱ブラックの中では、結構個性的な音を出してるバンドですね。
他の同系統のバンドと比べるとトレモロリフの使用頻度はかなり低めで、代わりに妙に温かくて太い音色のベースラインと、アコギやアルペジオを多用したギターワークを絡めて浮遊感を演出し、そこにノイジーなギターが更にレイヤーを重ね、閉塞感のあるムードを醸し出している感じですね。

トレモロリフと陰鬱なメロディで攻める、一般的な鬱ブラックは抑鬱された心情が伝わってくるようなものが多いんですが、このバンドはこの音作りに加えてシューゲイザー系にも通じる、温かみのあるメロディを交えてくる事も相俟って、壊れゆく精神を覗いているような感覚に陥りますね…。ヴォーカルがデス声というよりも、発狂した男が閉じ込められた独房から聞こえてくる怒声のような生々しい叫びなのもその感覚を助長してます。

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SRODEK ★★ (2012-07-08 22:23:56)

スウェーデン産ブラック。
SVARTI LOGHINのライブメンバーでもあるNekrofucker氏によるプロジェクト。

FURZE-Psych Minus Space Control ★★★ (2012-07-06 20:46:25)

2012年発表の5th。
変態系だけど何気にリリースはコンスタント(笑)。

前作はこれまでよりドゥーム・サイケ色が強くなった印象ですが、今作はラストの曲以外はインストにして、更にその路線を推し進めた感じですね。プリミティブブラック由来のアナログな歪みのギターやRAWに抜けるドラム、Woe J Reaper氏の歪んだ感性が練り上げるオカルティックに引き摺るリフのフレーズが枯れた薄暗い道を演出し、そこを時々半ば酩酊したような足取りを交えてとぼとぼと暗い方へ歩いていくような、相変わらず気色の悪さでは右に出るもののいないドゥーミーなブラック。

ただ、今作ではミニムーグやメロトロンなど、ヴィンテージな鍵盤楽器も取り入れた演出もあり、今まで持っていた彼の奇妙な感性に昔のプログレやサイケデリックロックに通じる感触もブレンドされているような印象。これによってサイケデリッ
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HELDENTUM-Waffenweihe (2012-07-06 20:43:16)

2003年発表の1st。

民族楽器の導入など派手な要素こそないものの、ヴァイキング的な朗唱やほんのりと民族っぽさの漂うメロディなど、基本ミディアムパートを重視したRAWなブラックながら、そこはかとなく漂うペイガンな感触に味わいのある作風ですね。門外漢にお勧めできるような分かりやすいウリには正直欠けるものの、ドラムのガチャガチャした感じなんか地味に味があって良かったり(笑)。

個人的にこの音源、メロディに繊細な部分はあるものの、「豪快」なイメージなんですよね…。まずヴォーカルの第一声の笑い声からしてやたらいかついし、人肉食って血塗れの口で叫んでそうな、やたら野蛮な叫び声もなかなかのインパクト。この迫力はヴォーカルが前に出たミックスのせいだけでなく、声そのものがデカいせいもあると思う(笑)。また、メロディを明確に聴かせる場面ではリードなりリフなりのフレーズを強調す
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HELDENTUM ★★ (2012-07-06 20:41:20)

ドイツ産ペイガンブラック。
ABSURDのWolf氏、WOLFSMONDのManagarm氏らが在籍。

DIE SAAT-Wir laden zum Feste ★★ (2012-07-06 20:37:43)

2006年発表の3rd。

まず1曲目の多重ヴァイキング朗唱によるアカペラがかっこよすぎですね。マイルドで男らしい野太い声で本編への期待を煽りまくりですが、本編でもしっかりヴァイキング朗唱をフィーチャーしたペイガンブラックを演ってくれてます。冷えた空気感や幽玄なムードを醸し出すアトモスフェリック系の音色、お祭り系のフォークメタルにも通じる華やかなストリングス、ピアノ系の音色などを場面によって使い分けるキーボードも良い仕事をしていて、かなりメロディアスな音。

ただ、激しく刻んでる時やブラスト爆走パート等はいいんですが、朗唱やキーボードが曲の主導権を握っているとき、時々リフに大味さを感じるのが惜しいんですよね…。リフの音自体はヘヴィで悪くないと思うし、ペイガン系特有のインパクトの強いメロディセンスも良い感じだし、そこだけクリアできればA級の音にグッと近づきそうな感じ
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DIE SAAT ★★ (2012-07-06 20:36:11)

ドイツ産ペイガンブラック。
ABSURD人脈ですが、NS的な思想は特にテーマにしてないそうです。

モーニング娘。-⑬カラフルキャラクター-One・Two・Three (2012-07-05 13:13:30)

なんと50枚目となるシングルで、売り上げや評価もかなり良かったようですが…個人的には微妙な感じ。だって歌メロにクサい箇所が全くないんだもん(笑)。まあ、インストだけでも心地良く聴けるトラックと、そこに過不足無く歌をはめてキャッチーに仕立てた、曲自体の質が高い事に疑う余地はないんですが、ギターが入ってない時点でメタル脳なリスナーには辛い(笑)。

モーニング娘。-⑬カラフルキャラクター-The 摩天楼ショー ★★★ (2012-07-05 13:12:48)

「この地球の~」と、(Berryz工房の)「シャイニングパワー」を足したようなアレンジの楽曲。ダンサブルなベースラインと多幸感をもたらすような華やかなブラスが耳を引く曲で、音だけ聴いててもメンバーがクールに踊る様が浮かんできそう。こういうファンク要素強い曲って何気にギターがかっこよかったりしますよね。この曲のカッティングの音色とかかなり好きです。つんく氏は自分の歌を入れたデモをメンバーに渡す事でも有名ですが、特にフェイク部分などメンバーの歌唱を通じて彼の歌声が浮かんでくるようで、聴いてて楽しいです(笑)

モーニング娘。-モーニング娘。'14 カップリングコレクション2-アイサレタイノニ・・・ ★★★ (2012-07-05 13:11:43)

モーニング娘。の9期メンバー(譜久村・鞘師・生田・鈴木)による曲。
試聴して良かったのでこれが入ってる盤を買いましたが…複数枚買いしないと全楽曲が聴けない仕様はどうかと…しかもせっかく各メンバーの歌唱をよく聴けるチャンスなのに。

で、楽曲の方は10thアルバムに入ってた「大きい瞳」の第2章って感じで、個人的にはモロにツボな路線。…というか入りのメロディがほぼ一緒な気が(笑)。歌メロはキャッチーですが、キーボードの方にちょっと捻ったメロディが入ってたりして聴き応えのあるアレンジ。特に「アイサレタイノニ…」の裏で鳴ってるピアノメロ、ゴシックドゥームからエレクトロニカ方面へ進んだ某フィメールゴシックの代表バンドの後期作品にありそうなメロで素敵過ぎる。歌的にはやっぱり鈴木さんの声が凄く好きですね、最初のロングトーンに込められた艶に思わずゾクッと来ました。まだ歌割少ないですけど
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VELDRAVETH-TEMPLE OF BLACK FLAME ★★ (2012-07-05 13:08:17)

2009年発表の2nd。

南米・ベネズエラ産のブラックということ以外よく分からないままジャケ買いしてしまったんですが…これが意外なほどにかっこいいです。オールドスクールでダーティなリフに、時折北欧産にも通じる寒々しさと、辺境っぽい泥臭さが上手く交じり合ったトレモロを組み合わせたスタイルで、心地良いRAWさのプロダクションも相俟ってブラック好きならすぐにでも受け入れられるであろう音。変にマニアックな感じもせず、この手では聴きやすい方かと。

時々ヴォーカルラインが余りにも単調だったり、歌詞がサタニズムのおどろおどろしく攻撃的な面ばかりを強調するものであったりするんですが、個人的には全くマイナスではないですね。むしろシンプルな攻撃性を率直に伝えていて好感触。
3曲目のメインリフのような、北欧のブリザードリフを南米の呪術で強化したような、邪悪で生々しいメロディの
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DEAD TO THIS WORLD-Sacrifice ★★★ (2012-07-05 13:00:08)

2011年発表の5曲入りEP。

最近のIMMORTALやIMMORTAL絡みのバンド(DEMONAZ辺り)って、ブラックの邪悪さやエクストリームネスがあるのは勿論なんですが、それ以上にヘヴィメタルとしてしっかり芯の通った作品をリリースしているという印象があるんですが…このバンドも例に漏れず、メタルとして非常に骨の太い、ストレートなかっこよさを感じさせるブラックを演ってる感じですね。

ただこちらはIMMORTALよりもスラッシュの影響がより強く出た曲作りで、展開はもっとコンパクトでキャッチー。取っ付きやすい音ではあるんですが、シーンの牽引者の矜持を見せ付けるかのような、明度も温度も同時に下げるような、邪悪なトレモロや妖艶なリードメロディも使い、それがキャッチーな曲作りの中で非常に映えてるんですよね。ただ叫ぶだけでなく、搾り出すような表現力を発揮するヴォーカルもな
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DEAD TO THIS WORLD ★★ (2012-07-05 12:55:41)

IMMORTALを始め、NECROPHAGIAやGRIMFISTなど多くのバンドに参加し、ブラックメタルシーンに貢献してきたIscariahの在籍するバンド。IMMORTALよりもスラッシーな感触の強いブラックメタル。


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