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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 101-150
GOREFEST-La Muerte
WILL'O'WISP-Inusto
ULVER-ATGCLVLSSCAP
FONTANELLE-Vitamin F
SATURNIAN MIST-Chaos Magick
IHSAHN-Arktis.
INFINITAS-Ardeur
HAAR-The Wayward Ceremony
KJELD-Skym
CRUENTA LACRYMIS-Sweetness and Blasphemy
ETHEREAL (UK)-Opus Aethereum
HELRUNAR-Niederkunfft
BY THE PATIENT-Gehenna
NORDJEVEL-Nordjevel
NEOLITH-Izi.Im.Kurnu-Ki
MAÏEUTISTE-Maïeutiste
MOURNING MIST-Mourning Mist
AHAMKARA-The Embers of the Stars
AGES-The Malefic Miasma
Angelo-FAITH-Doll
Angelo-METALLIC BUTTERFLY-薔薇の花
ANGELO-THE FREAK SHOW-HE IS A MONKEY
ANGELO-RESULT-BLACK FLAG
Angelo-FACTOR-FACTOR
ANGELO-Design-Speak to deep colors
Angelo-Design-FATE
TOME OF THE UNREPLENISHED-Innerstanding
ANTAGONISTE-The Myth of Mankind
BALMOG-Testimony of the Abominable
AU-DESSUS-Au-Dessus
ABBATH-Abbath
MOMENTUM-The Freak is Alive
PREVALENT RESISTANCE-Eternal Return
VOCIFEROUS-Vociferous
DINNER AUF URANOS-50 Sommer - 50 Winter
BREIZH OCCULT-Anaon
HOPE DRONE-Cloak of Ash
AMILIYAH-Slight the Light
AMILIYAH
Angelo-PSYCHE-A new story
Angelo-PSYCHE-報いの虹
ANGELO-PSYCHE-Climax Show
ANGELO-PSYCHE-SCARE
Angelo-PSYCHE-Deep Psyche
Angelo-PSYCHE
Angelo-FACTOR-Collapse parade
Angelo-FACTOR-Experiment
Angelo-METALLIC BUTTERFLY-PANDEMIC
ANGELO-METALLIC BUTTERFLY-薄紅の欠片
ANGELO-REBIRTH OF NEWBORN BABY-異境に咲く花
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発言している12曲を連続再生 - Youtube



GOREFEST-La Muerte ★★ (2016-04-22 00:09:40)

2005年発表の6th。
2015年にMetal Mindからゴールドディスク仕様で再発されてます。

バンド名がKOFの某キャラの技名に引用されたこともあって、デス系のバンドとしては格ゲーマーの中での知名度は高そうな気がしますが、私はこのアルバムが初聴。…昨今、レコーディング技術の発達もあってか、一見草食系に見える人がヘヴィな音を出してるのも珍しくないですが…この作品は聴いただけで「イカツイ男達がやってるんだろうな」と分かってしまうような、どこかタフな雰囲気のあるデスメタル。

メロディアスさを抑えたリフは骨太な音色で奏でられ、ヴォーカルも地声の太さを活かしたガナリで、非常に無骨な印象を与えますね。リフにしろリードギターにしろ時々メロディアスな部分はあるんですが、決してやりすぎることはなく、あくまで野蛮で無骨なムードは保たれている感じ。そのムードを引きずり
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WILL'O'WISP-Inusto ★★★ (2016-04-22 00:09:01)

2015年発表の4th。

イタリア産のプログレデス、SADIST人脈ということで覚悟完了してた筈ですが…予想以上にぶっ壊れな音楽性で素晴らしいです(笑)。ベースはテクニカルな側面も見せるデスメタルですが、トライバルなパーカッションを惜しげもなくぶっ込んできたり、電子音の使用も躊躇わなかったり、時々デスメタルを聴いていることを忘れそうになるくらい逸脱度高めな音。

どの曲も怪奇なアレンジが施されているのは共通ですが、そのアプローチが楽曲ごとに異なるのが聴いていて楽しいんですよね。ごくナチュラルにパーカッションがドラム以上に目立ってる曲もあれば、アンサンブルの中でベースを暴れさせたり、果ては琴のような音色のキーボードまで出てきたり…。こういう音楽に耐性がなければ聴き疲れしてしまいそうですが、こんな風に振り回され続けるのも面白いものです。

いかれた音楽性
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ULVER-ATGCLVLSSCAP ★★★ (2016-04-21 04:44:37)

2015年発表の13th。

前作がオーケストラのコラボライブを元に制作した作品だったり、SUNN O))とのコラボをしたりなど、最近のULVERは即興・前衛・音響的な志向を強めている印象ですが、今作もその流れを汲む作風。2014年に行われた、ヨーロッパツアーで録音された音源を元に、スタジオで手を加えて完成されたアルバムらしいですね。そのライブ自体も、過去の楽曲のフレーズや、ループ等を用いつつもインプロヴィゼーションを重視した、かなり実験的なものだったとか。

オーケストラとのコラボだった前作とはやや毛色が異なり、今作はエレクトロニカ要素がより前面に押し出されている感じですね。まるで心地良い睡眠に落ちるとき特有の、あの頭に靄が広がり現実と夢の境界が曖昧になっていくようなあの感覚…あれを音で体現したかのような空間的な音色のキーボードに、更にトリップを加速させるような
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FONTANELLE-Vitamin F ★★ (2016-04-21 04:43:49)

2012年発表のおそらく4th。

Daymareからのリリース、SUNN O)))やEARTHなどとも人脈的に繋がりがあるバンドという事で、面白そうだと思い購入しましたが…バンドサウンドにキーボード、サックスなどがフリーキーに絡み合うインプロヴィゼーションの色の濃い音楽性で、楽曲というよりも「音そのものを楽しむ」という点ではSUNN O)))ともそう遠くない楽しみ方の出来る作品だと思います。

ただし、SUNN O)))のように暗黒性・攻撃性を志向しているわけではなく、あくまでバンドのアンサンブルの絡みであるとか、ジャズにも通じる即興的な閃きを聴かせるような音なので、普段メタルを聴き慣れていると若干耳が適応するのに時間が掛かるかも。独特のテンポ感だったり、敢えて隙間のある音作りにしていたりする箇所もあるので。

「暗黒系ではない」という点が篩になりそ
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SATURNIAN MIST-Chaos Magick ★★★ (2016-04-21 04:38:47)

2015年発表の2nd。
買おうかどうか悩んでいたところ、某ショップで割引の対象になっていたので購入。これは良いですね。フルプライスでも買って損に思うことはなかった作品だと思います。

デモ「Repelling」がかなりRawな路線、1st「Gnositicoi Ha-Shaitan」がデスメタル的な重さを感じさせる、エクストリームメタルとして高品質な音になっていたので、例えばBEHEMOTH辺りに通じる進化をするのかな…と思っていましたが、まさかこんな路線に行くとは…。前作よりも確実にマニアックになり、そして独特の魅力を増した作品だと思います。

バンドサウンドは前作同様の分離の良さは残しつつ、より刺々しくRawな音に回帰。そこにサイケデリックさとサタニックさが入り混じったような、耳に残る奇妙なメロディをトレモロリフにより迸らせるような作風に。前作よりもヘ
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IHSAHN-Arktis. ★★★ (2016-04-19 12:08:56)

2016年発表の6th。

前作「Das Seelenbrechen」が(特に後半部において)即興性・前衛性の非常に高い、キャリアでも異質な作品だったので、次はどうなるかと思いましたが…新たな要素を取り入れて進化しつつも、「Eremita」以前の高密度、高貴、高品質の3Kが揃った構築性の強い、プログレッシブなブラックメタルに戻った感じですね。知的ながら突き放したような所はなく、曲によってはメタルコア並にキャッチーなクリーンでの歌メロのサビがあるものも。ただしメタルコアのような軽快さではなく、それによってむしろ重厚さが演出されている印象。Ihsahnのこういう感性本当に好き。

「Eremita」以前の音源と比べると、電子音の使用がより大胆になっていることが大きな変化として挙げられますね。特に「South Winds」のイントロは予想の範疇になかった音なので、一瞬戸
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INFINITAS-Ardeur ★★★ (2016-04-19 12:08:20)

2012年発表のEP。
元NARGAROTHのライブメンバーであるThorn氏の独りプロジェクトによる初のCD音源で、Self Mutilation Servicesより発売。

…これには意表を突かれました。
バンド名の響きや所属レーベル、某所でのブラック/シューゲイズとの音楽性の紹介、実際に聴くとイントロ部が残響音の中での男女の物憂げな会話…と、如何にも儚げで鬱々とした鬱/シューゲイザーブラックを予想してしまいますが…バンドサウンドに差し掛かると、Rawでオールドスクールさを感じるプリミティブな音。

生々しいドラムの音や刺々しいリフの音色など、鬱系というよりもむしろ初期SATANIC WARMASTERとか、フィンランド産のプリブラ勢に近い出音な感じですが、メロディは確かにSMS産らしい儚さが感じられたり、非バンドサウンドパートでの雰囲気作りとい
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HAAR-The Wayward Ceremony ★★★ (2016-04-19 00:23:33)

2015年発表の1st。

個人の勝手な印象ですが、ATMFって相当のマニア以外誰も付いて来れないほどマニアックという訳ではないけど独特なニッチさと、質の高さを両立させたバンドを多く抱えているレーベルというイメージがあるんですが…この作品もそんな中の一枚。タイプとしては、プログレデス的なテクニカルなアンサンブルや、知性に統御された展開で聴かせるプログレッシブなブラックメタルで、楽曲それ自体はかなり知的ですが…。

どす黒く濃い靄に包まれるような、アトモスフェリックブラック的な空気感を醸し出しつつ、デス的なヘヴィさも感じるプロダクション、こちらを害する意図満々の神経をえぐるようなメロディ使い、そして知性的な展開を見せるバンドとしてはちょっと珍しいくらいのヴォーカルの獣じみた咆哮…と、暗黒でカルトなエクストリームメタルであることもかなり追求されている印象。知性と血腥さ
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KJELD-Skym ★★★ (2016-04-19 00:20:54)

2015年発表の1st。

一言で言うなら、アトモスフェリックブラックの空気感と、ブルータルブラックの攻撃性を上手く折衷したようなブラック…という感じでしょうか。ノイジーで重くのしかかるようなリフの音色は、時に空間的なキーボードの助けを得つつ、どす黒くて救いのないムードを演出。この音作りはアトモス系にも通じますが、楽曲そのものはLUGUBREのメンバーが関与している事からも察せる通り、かなりブルータルなパートも含む劇的なもの。

醸し出されるムードが重々しく質量感のあるものだけに、展開によっては若干聴き疲れして間延びを感じさせる部分もなきにしもあらずですが…その分楽曲のクライマックスでの求心力は異常なほど。このどす黒さを保ちつつ、魔的なトレモロリフのメロディと共に畳み掛けるパートなんて、LUNAR AURORAの「Andacht」アルバムを思い出してしまったくらい
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CRUENTA LACRYMIS-Sweetness and Blasphemy ★★★ (2016-04-16 17:15:23)

2015年発表の1st。

ヴォーカル、ベース、キーボードと編成の半数以上を女性が占めるイタリア産のシンフォニック・ブラックというプロフィール、そしてCDを取り出すと読み取り面の外周にお洒落な装飾があり…と、前情報からは華やかで派手なシンフォブラックを期待してしまいますが…派手さは予想通りなものの、大方の推測を裏切る野蛮さを感じる音で驚きました。シンフォ系ながらむしろノリとしては南米やオセアニアのブラックに近いんじゃないか…っていう。

まずリフの残響音すら重々しく感じるプロダクションがかなりヘヴィなことに加えて、時々リフやリズムのフレーズがオールドスクールというか、ロックなノリを見せており、それがエクストリームメタルの攻撃性と合わさり非常に野蛮で攻撃的な音に。更に女性ヴォーカルが、女性特有の憎々しさやサベージさを感じさせつつ、男性以上のパワーを出すことに「成功し
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ETHEREAL (UK)-Opus Aethereum ★★ (2016-04-16 17:13:06)

2015年発表の1st。

実は結成が2002年らしいシンフォニック・ブラックメタルバンドで、今回Candlelightより初のフルアルバムをリリース…という時点で、クオリティが高そうな匂いがプンプンしてますが…予想通り、エクストリームメタルとして超クオリティなシンフォニック・ブラック。近年のDIMMU BORGIRを始め、初期ABIGAIL WILLIAMSやSHADE EMPIRE、CARACH ANGRENなどにも近い音。

ただし、この手のバンドの模倣で終わっているかというとそうでもなく、ギターの音色が非常に重々しく、派手さよりも緊迫感や畏怖を感じさせるキーボードのメロディとの兼ね合いもあり、アポカリプティックな光景が浮かんでくるのが特徴でしょうか。プロダクションがヘヴィなこともあり、畳み掛けるパートはBEHEMOTHなどを思わせるほどのアグレッション。聴
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HELRUNAR-Niederkunfft (2016-03-23 21:06:29)

2015年発表の4th。
タイトルは出産に備えている状態を指すドイツ語らしいです。

…このバンドは10年前に出た「Frostnacht」を聴いていて、不吉さと土着的な叙情性が入り混じったメロディをリフに練り込んだ、良質なペイガン/メロブラだったので、今どうなっているのか期待して聴いてみましたが…。結論から言ってしまえば、正直微妙なアルバムですね…。

以前よりもメロディをあからさまに押し出すパート自体が少なくなったことと、プロダクションがチープさの無い、重々しさを前面に出すようになったことで、特徴的だった湿り気のある土着的メロウさが減退。代わりに重っ苦しいムードが演出されるようになりましたが…正直これは求めていなかった変化かも…。なんか妙に硬派になってしまった気が…。

とは言っても、土着的メロディがなくなった訳ではなく、単にバランスが変化した
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BY THE PATIENT-Gehenna ★★ (2016-03-23 21:05:46)

2015年発表の3rd。

たまたま新作なのに割と安い値段で売られていたこと、紹介でBEHEMOTHが引き合いに出されていた…それだけの縁で買ってしまった一枚。路線としては、デスメタル由来のフィジカルでダイレクトな攻撃性の高さ、ブラックメタル的な禍々しさを併せ持つエクストリームメタルで、BEHEMOTH辺りからも確かに遠からぬ音。ただ、こちらはキレのいい刻みリフの多用、ヴォーカルの吐き捨てなど、スラッシュメタルからの影響が色濃い感じですね。

楽曲のメリハリの付け方や、攻撃性をがっつりと伝えるクリアなプロダクションなど、エクストリームメタルとしては真っ当なクオリティの高さもありますね。ただ、印象に残るフレーズや楽曲作りという点では、BEHEMOTHクラスのバンドと比べると若干弱い気もしてしまいます。魂を持ってかれる感が薄いというか…。楽曲に「ここだ、ここを聴いてく
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NORDJEVEL-Nordjevel ★★★ (2016-03-19 16:44:47)

2015年発表の1st。
MARDUKの現ドラマーを務めるFredrik氏らの参加するバンドのデビュー作という事で話題になってましたが、試聴してかなり良さそうだったので購入。ちなみにその他のメンバーも元RAGNAROKだったり、TVANGESTEにも参加していたり、思いっきりブラック人脈。

内容としては、ごくごくストレートなファスト/メロディックブラックという感じで、一般のメタラーが「ブラックメタル」と聴いて想像する音からそう離れたものではないと思います。Fredrikの暴虐なだけではない、タイトに楽曲を締めるドラミングと、ブラック特有の土着的な叙情性、ブリザードめいた寒々しさを練りこんだリフをメインに聴かせつつ、時にパンキッシュな炸裂感を感じさせたり、土着的メロディを押し出しエピックに展開したり、決して一本調子ではない作風。

ドラムやリフのフレーズをが
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NEOLITH-Izi.Im.Kurnu-Ki ★★ (2016-03-19 16:39:52)

2015年発表の4th。
LUX OCCULTAのメンバーが在籍し、91年から活動するベテランの目下最新作。何気に活動はコンスタントなようで、5~6年という長いスパンですが継続してアルバムをリリースしているバンドのようです。

以前はドゥーム/デス寄りの作風だったこともあるようですが、今作で聴けるのはエクストリーム・メタルとしての強靭さや攻撃性をガッツリと聴かせつつ、ブラックめいた密教的な雰囲気も漂う、デスとブラックの要素を両立させたタフな音。この辺りは、近年のBEHEMOTHやCHRIST AGONYなどの同郷のデス/ブラックのバンドとも共通する感覚ですね。

ただ、BEHEMOTHと比較すると雰囲気重視というか、悪く言えば愛想の少ない音と言えるかもしれません。あそこまで曲やリフが煽動力に満ちているのではない代わり、精神を侵すような禍々しさを湛えている感じ
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MAÏEUTISTE-Maïeutiste ★★★ (2016-03-06 22:44:03)

2015年発表の1st。

注目のレーベル、Les Acteurs De L’Ombreよりの発売という事で興味を持った一枚。最初の導入部を聴いた限りでは、陰鬱なフォーク要素やスラッジめいた引き摺りリフで暗黒な世界観を演出しつつ、レーベルメイトのPARAMNESIAやTHE GREAT OLD ONES、REGARDE LES HOMME TOMBRE辺りと共通する、邪悪なアトモスフェリック・ブラックを聴かせてくれるんだろうな…と、アルバムの展開に思いを馳せていましたが…半分は当たり、半分は外れという感じですね。

ともかくこのアルバム、ブラックらしい陰鬱さをしっかり感じさせる、良質なアトモス系のブラックであることは間違いないんですが、かなり色々な音楽的要素をぶち込んで来るのが特徴なんですよね。この手には珍しくオールドスクールなリフで押し、ヴォーカルもリズミックに
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MOURNING MIST-Mourning Mist ★★ (2016-03-02 13:30:15)

2015年発表の1st。

ABHORやPROFEZIAなど、ゴシックな雰囲気やアンビエンスを重視した作風で知られるバンドのメンバーであるKvasir氏の在籍するバンド…との事ですが、ここでも彼の感性がかなり強く出た音になっているような気がします。こちらはオールドスクールだったり不協的・前衛的だったりしつつ、鬱ブラックやドゥームに通じるミッドテンポ中心で聴かせる、若干ローファイなバンドサウンドに、存在感のあるヴァイオリンを絡めていくスタイル。

このヴァイオリンが単に美しさやメロウさを加味したり、メロディを弾いたりだけでなく、かなり独特な使われ方をしているのが最大の特徴。ギターソロの速弾きのようなフレーズを聴かせたり、時に包み込むようなアトモスフェリックさ、時に撓み捻れるようなグロテスクさでバンドサウンドを包み込んだり…。このヴァイオリンが、音の根幹を成していると
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AHAMKARA-The Embers of the Stars ★★ (2016-03-02 13:25:35)

2014年発表の1st。

トレモロ重視型アトモスフェリック・ブラックということでかなり気になっていたんですが、セールで安くなってたこともありこのたび購入。叙情的なトレモロリフ含有度はかなり高めで、それを強調して聴かせるパートも少なくないものの、敢えてファジーな音色にしてメロウなベースや包み込むようなキーと絡ませたりなど、ある程度変化を付けつつ聴かせる音。

ヴォーカルも例によって自然に回帰した人間の遠吠えのような絶叫ですし、WOLVES IN THE THRONEROOMを始めとしたカスカディアン・自然崇拝系ブラック好きにもお勧めできそう。そもそもメンバーがWODENSTHRONE絡みですね。ただし時折音割れ風の音色のノイジーさのある音作りに若干の癖があるのと、キーボードインスト部分がやや長く、気分でないときは若干冗長に感じるかも。

感想を書くに当
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AGES-The Malefic Miasma ★★ (2016-02-28 20:47:22)

2015年発表の1st。

DISSECTION絡みのメンバーが参加したスウェディッシュ・ブラックとして推されていて、気になったので購入しましたが…同じメロブラでもDISSECTIONとは全く傾向の異なる音ですね。DISSECTIONがリフとリズムの兼ね合いで、疾走感を持ってメロディを聴かせる傾向にあったのに対し、こちらは中世的でゴシック風味な美メロをミッドテンポ中心で丁寧に聴かせる事に主軸が置かれている感じ。

時折入る攻めなパートでも、それほど疾走感は意識しておらず、むしろメロディを重厚に聴かせる事が念頭に置かれているような作風で、アルペジオやキーボード、ストリングスも多用し、かなりメロい音。トレモロリフによるハーモニーも、決して少なくない頻度で用いられており、ゴシックテイストのあるメロディック・ブラックが好きであればじっくり聴き入れそう。どことなく気高さも感
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Angelo-FAITH-Doll ★★★ (2016-02-27 10:47:54)

目の前を遮られるようなイントロから、トレモロを交えたヘヴィなギターワークに繋げる出だしからして印象的な楽曲。リフ押しの強い曲ですが、衝動をそのまま形にしたような歌メロの乗せ方も見事。メロディや歌詞から、明らかに「Design」収録の「Noise」と関連している楽曲ですね。「Noise」では「終わり告げるノイズ」だったのが、こちらでは「終わりを告げる声」になってたり(ちなみにこの部分のメロディはほぼ一緒)、よりヴィジョンがクリアになりつつも、同時にシビアにもなっている感じ。

Angelo-METALLIC BUTTERFLY-薔薇の花 ★★★ (2016-02-27 10:43:07)

Angelo初となる、KOHTA氏作曲の楽曲ですが…作曲面でもかなり兄に影響を受けている感じがしますね。音だけ聴いたら、アルバムでも1、2を争うほどの「キリトっぽいメロディ」だと思いますもん(笑)。そしてそのあざといメロディがまた絶品かつ、キリト氏の詞の乗せ方も「らしい」感じがして(特に四字熟語部分とか)ツボに嵌まる。アルバムでもトップクラスにお気に入りの曲です。

ANGELO-THE FREAK SHOW-HE IS A MONKEY ★★★ (2016-02-27 10:39:28)

某イベントでV系に偏見を持つメディアや評論家、グルーピーなどを痛烈に批判したキリト氏ですが…そのイベントにPIERROTを招聘したマンソンに対しては、実は憧れてるようにしか思えないんですが気のせいでしょうか(笑)。だってこの曲調でこのPVですよ…。勿論叙情的なサビメロで日本人バンドらしく仕上げてはいますけど、元ネタが露骨というか…。PIERROTの「AGITATOR」が「Beautiful People」なら、こっちは「Disposable Teens」という感じです(笑)。

ANGELO-RESULT-BLACK FLAG ★★★ (2016-02-27 10:34:30)

実はAngelo屈指の名曲ではないかと思います。
世界情勢を反映した歌詞は、アルバム「FAITH」の世界観と通じるものがありつつも更に救いがなく、緊張感を増している感じ。それに呼応するかのように、メロディアスなフレーズを、歌い上げるのではなく、感情を振り絞るようにがなるヴォーカル、強い緊迫感を感じさせるバンドサウンドが絡み、音の方もかなりヘヴィに。詞の主人公の立ち位置に余りにも救いが無さ過ぎる気もしますが、だからこそリアルさが演出されていたり、次の「CALL」がより響いたりするんでしょうね。

Angelo-FACTOR-FACTOR ★★★ (2016-02-27 10:29:30)

前アルバムのリードシングル「SCARE」を、バンドサウンドの緻密さや強固さはそのままに、もっとサビメロを目立たせてキャッチーにする方向で進化させたかのような楽曲。リフの展開やブレイクの入れ方など、バンドの絡みが美味しいポイントありまくりで聴いてて滅茶苦茶アガります。特に、イントロやサビ直後のリフへのドラムのフレーズが好き。洋ものヘヴィロックバンドが演りそうなダイナミックさが凄くかっこいい。

ANGELO-Design-Speak to deep colors ★★★ (2016-02-27 10:25:05)

サビの、余りにも叙情的にも程があるメロディが印象的な曲。このサビに関してはもうJAPANが付いてからのXとか、Toshiさんのソロのバラードかってくらい「聴かせる」メロディだと思う。メンバーチェンジ以後のロック色強いAngeloから遡って聴いていると何があったのかと思うくらいメロメロにメロウな曲。

Angelo-Design-FATE ★★★ (2016-02-27 10:21:18)

アルバムカラー同様、(以後の作品と比べて)バンドサウンド抑え目、歌メロ重視な感じで今のAngeloとは色が違う印象なんですが…それを抜きにして凄く良い曲。Angeloが一般的なV系ロックを演ったらどんな感じか…というのを、高いクオリティで表現した曲という感じ。アニメタイアップも付きハクも十分に付いた、Angeloポップサイドの傑作。

TOME OF THE UNREPLENISHED-Innerstanding ★★★ (2016-02-26 23:53:43)

2015年発表の1st。

キプロス産のアトモスフェリックブラック…ということで、興味をそそられた一品ですが…これはかなり好みの路線です!! トレモロリフを敷き詰めて叙情性や神秘性を表現するスタイルは、今となってはそう珍しいものという訳ではありませんが…キーボードに溶け込ませて音像を演出するパートもありますが、トレモロリフ特有のあの細やかな音色をかなり目立たせてくれているのが素晴らしい。KRALLICEが若干方向転換したことに不満を持つ人も溜飲を下げそうです。

トレモロリフで表現される、メロディそれ自体もフォーキーな叙情と、ミステリアスな雰囲気がバランス良く合わさっている感じでとても魅力的。特に、ゆったりしたテンポとキーボードの浮遊感の中で、延々とそのセンスが凝縮されたメロディを堪能させられるラス曲は出色の出来かと。ホント溶けそうになります(笑)。ただ、イントロ
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ANTAGONISTE-The Myth of Mankind ★★★ (2016-02-26 23:49:36)

2015年発表の1st。

スラッジ/ドゥーム的な暗黒性と、突飛なアヴァンギャルド性を含むブラック…という紹介で気になっていた作品で、ちょっと安くなってたので購入しましたが…これは良いですね。確かにリフの音色は暗黒エナジーが凝集するかのような、引き摺る系のノイジーさですが、ドローン的な効果の引き伸ばし系リフのみならず、刻みを入れたダイナミックなものも取り入れることで、よりドスの効いた「黒さ」が演出されている感じですね。

その黒さの中で、メロディや音色そのものが不協的・狂的・前衛的なフレーズが時折挿入される感じですが、あくまでどす黒い音像を壊すことはない程度に抑えられており、暗黒な音が好きであれば終始心地良く聴けますね。ラストなんて結構真っ当な哀愁要素も感じられたり。ヴォーカルは囁き声にエフェクト掛けたような微妙な歪み声ですが…人間味が無くて音楽性には合ってるかも
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BALMOG-Testimony of the Abominable ★★ (2016-02-17 13:09:31)

2012年発表の1st。

プログレッシブな方向に行く前のWATAINや、NED、DAEMON WORSHIP、WTC辺りのレーベル所属バンドを思わせるような、衒いのないブラックメタル。プリミティブ過ぎずメジャー過ぎず、心地良いRawさと派手すぎず渋すぎずの展開で聴かせてくれる、如何にも王道といった感じの音ですね。

WATAIN辺りと比べると、もう少しメロディが抑え目でオールドスクールな要素の強い感じですが…時折出て来る暗黒甘美なメロディが非常に魅力的。個人的には、もう少しこの手のメロディを配したトレモロリフの頻度が上がってくれれば、更に好みですが…。ガラガラしたダウナー系のがなりに、呪詛を呻くような声を混ぜてくるヴォーカルの表現力も悪くないですね。

無骨な中にも光るものを感じさせるブラックメタルで、少なくとも良盤以上ではあると思います。王道ブラッ
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AU-DESSUS-Au-Dessus ★★★ (2016-02-17 12:17:32)

2015年発表の5曲入りEP。
PERGALEのライブメンバーが参加、関連バンドのNRCSSSTが先日日本盤をリリースしたことから、注目度はそこそこ高めでしょうか。

音的にはアトモスフェリック/ポストブラックに分類される感じですね。単に攻撃的なだけではなく、引っ掛かりのあるリズムと、どす黒い靄が掛かるように歪んだギターリフで禍々しい情景を描き出していくタイプで、サタニックというよりもサイコ・スピリチュアルな雰囲気が強いのは今風という感じですね。ただ、邪悪さの強い音で、ルーツが明らかにポストロックよりブラックメタルにあることから、「アトモスフェリック」「ポスト」のどちらかであれば前者の呼び名の方がしっくり来そうです。

荒廃した精神状態を表現するように疾走したり、鬱々とドゥーミーになったりだけでなく、魂を黄泉に送るかのような儀式的な雰囲気を醸し出す展開があっ
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ABBATH-Abbath ★★★ (2016-02-09 23:44:20)

2016年発表の1st。

ブラックメタルを牽引して来たバンドの一つであるIMMORTALのAbbath氏の新プロジェクトで、来日公演やサイン会を行うなど、メジャーな活躍で話題になっているバンドのフルアルバム。名義はABBATHですが、元GORGOROTHのKing ov HellことKing氏も在籍。

IMMORTALの今の所最新作「All shall Fall」もそうでしたが、寒々しいトレモロリフや攻撃的なブラストビートなど、ブラックの美味しい部分を伝えつつ、メジャー志向でヘヴィメタルとしてクオリティの物凄く高いブラックを演ってますね。メジャー感ということでいえば、「All Shall Fall」よりも更に上がっているかもしれません。

…基本的にブラックメタルって、「リフとリズムの音楽」だと思うんですが、このバンドの音楽性も当然そのスタイルを踏
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MOMENTUM-The Freak is Alive ★★ (2016-02-09 23:43:18)

2015年発表の2nd。

元は別名義でブラックメタルバンドを演っていたのが、デスメタルを経由し、現在ではプログレメタル化した…という変遷の経歴を持つバンドらしいです。そんな経歴のためか、ブラックメタルファンの好みとの親和性もかなり高いように思える、暗黒度のかなり高い作風ですね。

ミッドテンポ中心で怪奇な印象を残すリズムに、そのリズムを強調するように刻むリフやイカれたフレーズを乗せ、ひたすらに不条理で気味の悪い世界観を描いていく音。ヴォーカルは迫力のあるデス声と、妖しげな儀式の祈祷の如き中音域のクリーンの両刀使い。デス声が弱かったり、クリーンにムードがなかったりするようなことはなく、しっかりこの妖しい世界観の語り部を務めてます。

この作品、リズムの音色はしっかりしてますし、それをリフで補強してたりするので、意外に音作りがマッシブというか、フレーズ>
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PREVALENT RESISTANCE-Eternal Return ★★★ (2016-02-07 23:58:20)

2008年発表の3rd。

公式にはメンバーについて言及されていないものの、実はALGHAZANTH、CIRCLE OF OUROBOROUS、HORNAなど、フィンランドでも著名なブラックメタルバンドのメンバーが参加しているバンドなのだとか。音の方も、その面子のハクに負けない、「プリミティブブラックとしての」クオリティの高さを持つ作品ですね。

路線としてはCRAFT辺りを、プロダクションの生々しさ、リフを生かす歪め方は引き継いだ上で、もっとストレートにした感じの衒いのないプリミティブブラック。絶叫のみでもどこかカリスマ性を感じるヴォーカルといい、甘くなりすぎない程度にメロディアスなトレモロといい、この手が好きであればうっとりと聴き入れる音源。

ただ王道過ぎて…というか、プリミティブブラックとしてごく真っ当過ぎてなにかもう一つ特徴が欲しいと思ってし
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VOCIFEROUS-Vociferous ★★ (2016-02-07 23:54:03)

2009年発表の1st。

一般的にブラックメタルはスラッシュから分化したジャンルとされていますが、このバンドはスラッシュメタルを体感速度やリフのキレではなく、ひたすらに「汚さ」「冒涜的な雰囲気」を突き詰めていったら生まれそうな、生々しくドロついたオールドスクールなブラックメタルを演ってますね。

澱やよどみの只中にいるような音像の中で、一応楽曲が進めばブラックメタルらしいメロディアスなトレモロも出て来ますが…メロディ自体がドロドロしているというか、全く甘くならない感じが流石です。ヴォーカルもまるで嘔吐するかのような「グエエエエ」系の呻き声がなかなかの迫力&汚さで悪くないですね。

VADERやBEHEMOTHがダイレクトな攻撃性を押し出している通り、ポーランドのバンドの表現が直接的なのはお国柄なのでしょうか。冒涜的なムードを生々しく伝えるような作品で
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DINNER AUF URANOS-50 Sommer - 50 Winter ★★ (2016-02-07 14:27:50)

2010年発表の1st。
Cold Dimensionsが関与していたので買ってみましたが、実はNOCTE OBDUCTAのメンバーによるプロジェクトと知ってちょっと驚きました。

路線としては、ブラックを経由してダークなポストロックに辿り着いた感じの音でしょうか。打ち込みも交えたミッドテンポに、陰鬱なフレーズを乗せてメランコリックな世界観を演出していく作風で、一部ブラック由来のノイジーなリフこそあるものの、メタル要素はかなり薄め。ただし、キーボードなど音色の幻惑的・非日常的な感触はやはりCold Dimensions勢といった感じですね。
ちなみにヴォーカルはクリーンですが…中音~低音をメインとしたマイルドでダンディ(?)な歌唱や、物憂げな呟きを多用するスタイルで、変に喉声の情けない声でカリスマブレイクしたりしないので聴きやすいです(笑)。

似たバ
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BREIZH OCCULT-Anaon ★★ (2016-02-07 14:24:44)

2013年発表の1st。
本編の後にライブ盤「Pagan Inquisition」が収録されているという、かなりのボリュームのある作品。

一言で言えば、ブラックメタルの「野蛮さ」に特化したようなオールドスクールな音で、フレンチブラックながら南米産のブラック辺りにイメージが近い作風。人智を超えたスピードや病んだメロウさなどに傾倒することなく、あくまで野卑に蹂躙していくRawな音が心地良いです。ただヴォーカル…声がひしゃげきってる所は良い感じですが、裏声を混ぜた叫び声は微妙過ぎる…。なんか情けない感じがしてしまって、個人的にはこの音ならもっと野太い方が好みですね。

ちなみにライブ盤の方も、スタジオ音源でも感じられた野卑さを楽しめる程度のラフな音で悪くないです。曲間の繋ぎに一瞬空白が入るのがちょっと気になるくらいで、この手にありがちな何を演っているか分からない
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HOPE DRONE-Cloak of Ash ★★★ (2015-12-31 12:30:11)

2015年発表の1st。

ブラックメタル特有のトレモロリフとノイジーな音質、スケールの大きな展開で聴かせる、いわゆるアトモスフェリック・ブラックやポストブラック路線の音ですが、クリーンヴォーカルは排されていたりなど、過剰なメロウさは抑えられている傾向で、ブラックの持つ本質的なダークさが前面に押し出されている辺り、「White Tomb」「Mammal」期のALTAR OF PLAGUESなどにも通じる音ですね。サタニックというよりはエスカティック(終末的)というか、どこか荒廃した情景が浮かんでくるような音。

個人的にはこの手のバンドでも凄く好みの音です。情景的・音響的であることと、楽曲的・劇的であることのバランスが凄く良いんですよね。リフのノイジーさの中にドラムやらヴォーカルやらメロディやらが上手く溶け込んでいる感じで、うっとりと聴き入ってしまうような音。最初
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AMILIYAH-Slight the Light ★★ (2015-12-30 11:21:45)

2015年発表の2nd。

バンドコンセプトの面白さや、ダークメルヘン的な世界観に興味を引かれて購入しましたが、概ねイメージ通りの音ですね。存在感のある可憐な女性ヴォーカルを軸に、仄暗く繊細なメロディと、メタリックでタイトな演奏で聴かせる音。インダストリアル要素やキーボードも用いたアレンジも特徴で、リズミックなピアノでワルツ調になるパートなどは「如何にも」な感じで嬉しくなってしまいます(笑)。

シアトリカルな世界観を身上とするバンドですが、演奏は意外にもハード。ギターの音圧もまずまずですし、メタルコアなどに通じる高揚感を煽るリフ等も聴かせてくれ、しっかりメタルしてる音です。女性ヴォーカルには可憐さや妖艶さは感じますが、そこまで極端だったり自己満足的だったりな表現をする訳ではなくて聴きやすいタイプ。メロディも歌謡曲的になりすぎず、洋物のゴシックに通じる聴き心地があ
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AMILIYAH ★★ (2015-12-30 11:11:39)

先日2ndアルバム「Slight the light」を発表した国産ゴシックメタルバンド。
囚われの姫と5体のモンスターで編成された…というコンセプトなど、シアトリカルな世界観を持ったバンドです。

Angelo-PSYCHE-A new story ★★★ (2015-12-30 10:43:12)

これからも力強く地面を踏みしめながら進んでいくような印象を与える、なにか吹っ切った感のあるエンディング曲。リリース前にPierrotでのライブも行ってるし、その影響もあるのかも。今のAngeloを支持している人はもちろん、Pierrotに固執しているファンのことですら肯定するような、揺るぎなさを感じられるんですよね。余韻を残す終わり方も好き。

Angelo-PSYCHE-報いの虹 ★★★ (2015-12-30 10:39:53)

前作のエンディング曲「Beginning」のメロディを一部使用した楽曲。アップテンポながら、力強く情景を描くような、前向きさや力強さを感じる曲。Angeloの楽曲って高校生バンドがカバーしそうにないですけど、この曲はそうでもない気が。憧れてバンドで演奏したくなるような、衝動を刺激するパワーがあるというか…。純粋に「良い曲」だと思います。

ANGELO-PSYCHE-Climax Show ★★ (2015-12-30 10:36:11)

これ、最初はどうにも馴染まない楽曲でした…。インダストリアルな意匠が施された、ハードな印象のアレンジの割にサビメロが場違いに明るい感じがしてしまって…。ただ、何度か聴いて楽曲のノリや展開が分かってくると段々良くなってきますね。

ANGELO-PSYCHE-SCARE ★★★ (2015-12-30 10:33:36)

イントロのメロウ→グルーヴィなリフ、Aメロではキメを多用し歌メロに絡みつき、Bメロでは高揚感を煽り、サビではがっつり盛り上げる…というギターワークの流れには美しさすら感じます。あと、サビが終わった後の引き取り方も異常なまでにかっこいい。メロディも若干V系的メロウキャッチーからは外れた感じはありますが、これはこれで強靭な印象で良いですね。

Angelo-PSYCHE-Deep Psyche ★★★ (2015-12-30 10:30:01)

今のV系バンドで、ここまで歌とバンドサウンドの絡みがしっかりしているのも珍しいのでは。攻撃的でかっこよく、一発で惹き付ける魅力がありつつ、どこか成熟味のようなものも感じます。「with conviction」「that freedom brings」と、「SCARE」というフレーズを修飾し、より世界観を拡げる詞も興味深いです。

Angelo-PSYCHE ★★★ (2015-12-30 10:26:45)

2014年発表の7th。

ブレイクスルーを果たした印象の「RETINA」は、超名曲クラスの楽曲が並ぶ名盤ではあったんですが、karyu曲への歌メロの乗せ方が完璧だったのに対して、キリト曲へのバンドサウンドの絡みに多少物足りなさを感じてしまったんですが…それが見事に払拭され、クオリティを保ちつつもアルバムとしての統一感や完成度を更にアップしてきた作品という印象ですね。バンドとしてより着実により強固な存在になりつつあるという感じがします。

今までのキリト氏の作品の傾向として既にあったことですが、この作品は特に楽曲ごとの有機的な繋がりが強い印象がありますね。先行シングル「SCARE」に新たな光を当てるようなオープニング「Deep Psyche」、明らかに「PROGRAM」の詞のフレーズとの対比のある「SCENARIO」、前作のエンディング曲のフレーズを上手く使った「
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Angelo-FACTOR-Collapse parade ★★★ (2015-12-28 23:19:35)

イントロの、カオティックなトレモロリフの醸し出す雰囲気からして、なにか物々しい感じで期待してしまいますね。そしてサビでは、耳に残る、力強い響きのコーラスと雷鳴を思わせるドラミングが絡み合い、どこか終末的な光景が眼前に広がるかのよう…。ダークなだけでなく、再生の為の終末というか、そういう力強さも同時に感じられるように思います。

Angelo-FACTOR-Experiment ★★★ (2015-12-28 23:15:50)

AngeloってV系でも歌メロと演奏の絡みがかっこいいバンドだと思いますが、その中でもスリリングな絡みをする一曲ではないでしょうか。特に「郷愁観念の厚い壁は/壊さずドラマティックに演じて消し去る」の所がやば過ぎ。「ドラマティックに」で思わず拳を硬く握り締めてしまいますね…。サビの、独特なアプローチの歌詞も好き。

Angelo-METALLIC BUTTERFLY-PANDEMIC ★★★ (2015-12-28 23:11:42)

アルバムの幕開けを飾る曲として、本当に素晴らしい曲ですね…あのキリト氏特有の確信に満ちて人を導くような、妖しげな魅力のあるメロディと、V系ロック的な攻撃性が融合しててホントかっこいい。サビ後半~大サビのメロディが和風テイストをキリト流に捻じ曲げたような、妙な魅力があって好きですね。そこに「母体回帰」「カタストロフィ」と、彼らしい単語が乗るのもグッド。惹かれます!

ANGELO-METALLIC BUTTERFLY-薄紅の欠片 ★★★ (2015-12-28 23:06:05)

メタルにどっぷりだった私が、またキリト氏関連の音楽を聴いてみようと思ったのは実はこの曲がきっかけでした(既に「FAITH」が発売されてた)。やはり彼の書くメロウなメロディは本当に良いです。「ラストレター」「パウダースノウ」等の過去の超名曲と比較しても遜色ない、もしくはそれ以上のドラマ性を持つメロディ。
ただ、ここまでストリングスやキーボードを重視して、メロディの美しさを際立てたアレンジは5人体制のAngeloではあまりやらなそうです。…といって、あっさりその予想を裏切ったりもしそうですけど(笑)。

ANGELO-REBIRTH OF NEWBORN BABY-異境に咲く花 ★★ (2015-12-28 23:02:08)

どこか荒涼とした景色を思わせる、音数の少ない始まりから、攻撃性を剥き出したヘヴィなパートへの変貌が印象的な一曲目。最初はその落差や、妙にメロディアスなベースに違和感があって微妙だと思ったんですが、雰囲気が分かってくると段々良さが分かってきました。


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